JP2002042938A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002042938A
JP2002042938A JP2000220121A JP2000220121A JP2002042938A JP 2002042938 A JP2002042938 A JP 2002042938A JP 2000220121 A JP2000220121 A JP 2000220121A JP 2000220121 A JP2000220121 A JP 2000220121A JP 2002042938 A JP2002042938 A JP 2002042938A
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Takuya Inoue
琢也 猪上
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラット配線材の接続を確実に行うことがで
き、また、その接続状態を良好に保つ。 【解決手段】 ハウジング20にフラット配線材40の
端末が挿入された状態でスライダ30を押し込むことに
より、配線材40の端末をその導体が端子10と接触す
る位置に保持するようにしたコネクタ。スライダ30の
幅方向中間部に被係止部35bを設け、この被係止部3
5bと係合する突起22aをハウジング20側に形成す
る。その係合により、前記被係止部35bが設けられた
スライダ30の幅方向中間部のスライダ押し込み方向へ
の撓みを規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の導体が幅
方向に配列されるFFC(フレキシブルフラットケーブ
ル)や、フレキシブル基材に回路が印刷されたFPC
(フレキシブル印刷回路)等のフラット配線材の端末が
接続されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フラット配線材の端末を例えば回
路基板に接続する手段として、当該端末が接続可能なコ
ネクタを基板上に実装したものが知られている。かかる
コネクタでは、接続されるフラット配線材が撓みやすく
て挿入が難しいことに鑑み、当該フラット配線材の端末
がほとんど無抵抗の状態でハウジングに挿入されるよう
にし、かつ、その挿入後にスライダをハウジングに対し
て前記フラット配線材の挿入方向と平行な方向に押し込
むことによって前記フラット配線材を接続位置に拘束す
るという構成がとられている。
【0003】かかるコネクタの一例を図11及び図12
に示す。図示のハウジング80内には、横方向に並ぶ多
数の端子収容室82が形成され、各端子収容室82内に
端子84が収容されている。各端子84の先端には、上
下に撓み変位可能な接続用撓み片83が形成されてい
る。
【0004】この基板用コネクタC1を用いて接続を行
うには、まず、ハウジング80をホルダー86によって
回路基板側に固定するとともに、各端子82の脚部85
を図略の基板上ランドにはんだ等で接続する。一方、フ
ラット配線材40においては、その端末を処理して各導
体41の端末を上側に露出させ、さらに、このフラット
配線材40の端部の撓みを規制する補強板42を当該端
部の裏面に貼着しておく。そして、図12(a)(b)
に示すようにしてフラット配線材40の端末をハウジン
グ80内に遊嵌状態で挿入した後、その挿入側から舌片
92をもつスライダ90を挿入する。このスライダ90
の挿入が完了すると(同図(c))、その舌片92が前
記フラット配線材40の導体41の端末を押し上げ、こ
れにより各導体41の端末が端子82の接続用撓み片8
3に接触する。この接触により、フラット配線材40が
端子82を介して回路基板側の回路に接続された状態に
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記スライダ90は、
前記フラット配線材40の幅方向略全域を押さえ込むべ
く、その幅方向に延びる形状となっており、かつ、その
幅方向両端部がハウジング80側に拘束される一方、幅
方向中間部はハウジング80に対して少なくともスライ
ダ90の押し込み方向についてはフリーな状態となって
いる。従って、フラット配線材40の多極化等によりそ
の幅が大きくなるほど、スライダ90の幅寸法も大きく
なり、その分スライダ90の幅方向中間部はその押し込
み方向(フラット配線材40の挿入方向と略平行な方
向)に撓みやすくなる(すなわち押し込み方向に変位し
やすくなる)。このような変位が生じると、当該幅方向
中間部でフラット配線材40を正規の接続位置(端子8
4と接触する位置)に確実に拘束できなくなり、最悪の
場合には接触不良が生じるおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、フラッ
ト配線材の幅寸法が大きい場合でも、その幅方向全域に
わたって良好な接続状態を維持することができるコネク
タを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、フラット配線材の端末が接続
されるコネクタであって、前記フラット配線材の端末が
挿入可能なハウジングと、このハウジングに設けられ、
当該ハウジングに挿入されるフラット配線材の端末にお
ける導体と接触する端子と、前記フラット配線材の幅方
向に延び、前記ハウジングに前記フラット配線材の挿入
方向成分を含む方向へ押し込まれることにより前記フラ
ット配線材の端末をその導体が前記端子と接触する位置
に拘束するスライダとを備えるとともに、このスライダ
の幅方向中間部に被係止部が設けられ、前記ハウジング
に、当該ハウジングに押し込まれる前記スライダの前記
被係止部と係合することにより当該スライダの中間部が
当該スライダの押し込み方向に撓むのを規制する係止部
が設けられているものである。
【0008】なお、ここでいう「スライダの幅方向中間
部」とは、必ずしも正確な中央位置でなくてもよく、ス
ライダの両端部すなわち撓みがほとんど生じない部分を
除く部分であればよい。
【0009】前記構成によれば、ハウジングにスライダ
が押し込まれた状態で、当該スライダの幅方向中間部に
設けられた被係止部がハウジングの係止部に係合するこ
とにより、当該スライダの幅方向中間部がスライダ押し
込み方向に撓むことが規制される。従って、この幅方向
中間部も含めてフラット配線材の端末をその幅方向全域
にわたり確実に正規の接続位置(端子と接触する位置)
に拘束することができる。
【0010】ここで、前記係止部をハウジングと一体に
形成するようにすれば、部品点数を増やすことなく、簡
素な構造で前記スライダの撓み規制を行うことができ
る。
【0011】具体的には、前記ハウジングが前記係止部
も含めて合成樹脂により一体成形されたものが好まし
く、その係止部としては、ハウジングの表面から突出す
る突出部であってもハウジングの表面から窪む凹部であ
っても被係止部の係止が可能である。ただし、当該ハウ
ジングにはフラット配線材の挿入方向及びスライダの押
し込み方向に開口する挿入部を形成する必要があり、当
該方向に成形用金型を抜く必要があるため、前記係止部
を前記ハウジングの表面から窪む凹部にすると、前記金
型の分割方向とは別の方向(凹部が開口する方向)に金
型を抜かなければならず、その分金型設備が複雑にな
る。これに対して前記係止部をハウジング表面から前記
スライダの押し込み方向と略直交する方向に突出する突
出部にすれば、この突出部を境界にして金型をフラット
配線材の挿入方向に分割し、全てその挿入方向に抜くこ
とによって成形が可能となり、必要金型設備は単純なも
のとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
1〜図10に基づいて説明する。
【0013】図1のコネクタは、多数の端子10と、こ
れを保持するハウジング20と、このハウジング20に
取付けられたスライダ30とを備えている。
【0014】各端子10は、金属等の導体材料で構成さ
れ、基板上に実装される略L字状の脚部12と、この脚
部12の上端から水平方向に延びる上側水平部14と、
この上側水平部14の基端から下方に分岐し、かつ、当
該上側水平部14と平行に延びる下側水平部16と、こ
の下側水平部16の端部から鋭角に反転する導体接触部
18とを一体に有しており、前記上側水平部14の前端
部下面は、前方に向かうに従って高くなる向きの傾斜面
とされている。
【0015】ハウジング20は、その全体が合成樹脂等
の絶縁材料で一体に成形されている。具体的には、左右
に延びる本体部21と、この本体部21の後半部上方に
おいて当該本体部21と平行に延びる天壁部22とを有
し、これら本体部21及び天壁部22がハウジング後部
の連結部23及び左右側壁を介して一体につながってい
る。
【0016】前記本体部21には、前記各端子10の下
側水平部16を収容する前後方向の端子収容溝21aが
形成されている。そして、これらの端子収容溝21a内
に前記各端子10が固定されるとともに、その導体接触
部18が端子収容溝21aから上方に突出した状態とな
っている。一方、天壁部22の下面には、各端子10の
上側水平部14が嵌め込まれる前後方向の端子嵌入溝2
2aが形成されている。
【0017】前記天壁部22の左右両端部は、ハウジン
グ20の左右両側面から外側に突出する前後方向の突条
24とされ、各突条24の前端部に下方に突出する突起
24aが形成されている。この突起24aの前側部分に
は後方(図3(a)では右方)に向かうに従って突出量
が増大する向きのテーパー面が形成されている。
【0018】同様に、本体部22の左右側面前部には、
前後方向に延びる上下一対の突条25,25′が形成さ
れている。突条25の後端部(図3(a)では右端部)
25aには後方に向かうに従って低くなる向きのテーパ
ー面25bが形成されている。
【0019】スライダ30は、前記ハウジング20と同
様に絶縁材料で一体に形成され、フラット配線材40の
幅方向に延びる形状を有している。具体的には、前後方
向に延びる左右一対の側壁32と、両側壁32を左右方
向(すなわちフラット配線材40の幅方向)に連結する
連結部34とを一体に有し、両側壁32同士の間隔は前
記ハウジング20の左右方向の寸法と略同等に設定され
ている。前記連結部34の後端面において、その左右両
端部を除く部分から後方に配線材押え片35が延びてお
り、この配線材押え片35の後端部上面には、後方に向
かうに従って低くなる方向のテーパー面35aが形成さ
れている。
【0020】前記両側壁32の内側面には、内方に突出
する突条である案内部36が形成されている。この案内
部36は、その後端(図3(a)では右端)から順に、
水平方向に延びる下側水平部36aと、この下側水平部
36aの前端から前側へ斜め上方に延びる傾斜部36b
と、この傾斜部36bの前端から前側へ水平方向に延び
る上側水平部36cとを連続して有しており、そのいず
れの部分も前記ハウジング20の突起24aと突条25
の後端部との間にほぼ隙間なく嵌合される高さ寸法を有
している。すなわち、この案内部36は、その長手方向
へのスライドは許容されながら、前記突起24aと突起
25の後端部25aとにより上下から拘束される幅寸法
(すなわち上下寸法)を有している。
【0021】この案内部36の形状は、スライダ30の
押し込み時に当該スライダ30が特定の動きを行うよう
に当該スライダ30を案内すべく設定されており、その
具体的な動きについては後述する。
【0022】案内部36における下側水平部36aの上
面には、上方に突出する被係止部36dが形成され、こ
の被係止部36dが前記突起24aと当たることによ
り、ハウジング20から前方へのスライダ30の抜けが
阻止されるようになっている。また、前記下側水平部3
6aの適所からは下方に垂直部36eが延びている。
【0023】一方、ハウジング20の両側面において、
前記スライダ30が完全に引き出された状態(図3
(a)の状態)で前記垂直部36eの後方に隣接する位
置に突起27が形成され、この突起27と垂直部36e
との当接により、スライダ30が不用意に押し込み方向
(図3(a)では右方向)に移動することが規制される
(すなわち仮係止される)。また、同じくハウジング2
0の両側面には、前記スライダ30が完全に押し込まれ
た状態(図6(a)の状態)で前記突起36dと係合す
る係止突起(係止部)28が形成され、当該係合により
引き出し方向へのスライダ30の逆行が規制される(す
なわち本係止される)ようになっている。
【0024】前記ハウジング20に挿入されるフラット
配線材40の端末においては、その下面側の絶縁層が剥
されて中の導体が下方に露出した状態とされる一方、同
端末上側面には補強板42が接着等の手段によって固定
されている。
【0025】これに対し、前記スライダ30における連
結部34の前端下面には、前記補強板42と略同等の突
出量で下方に突出する突出部34bが形成され、この突
出部34bが前記補強板42に対してフラット配線材挿
入方向後側(図3(b)では左側)から当接することに
よって、スライダ30に対するフラット配線材40の前
方への動き(すなわちフラット配線材挿入方向と逆方向
への動き)が規制されるようになっている。
【0026】このコネクタにおける前後方向の諸寸法
は、図6(b)に示すように設定されている。すなわ
ち、同図に示すようにスライダ30がハウジング20に
完全に押し込まれた状態で、当該スライダ30の前端
(図の左端)から導体接触部18の後端までの距離を
a、当該導体接触部18の後端からフラット配線材40
の挿入端までの距離をb、フラット配線材40に固定さ
れた補強板42の配線材挿入方向の寸法をc、フラット
配線材端末においてその下面側の絶縁層が剥された領域
(すなわち導体が下方に露出している領域)のフラット
配線材挿入方向の寸法をdとすると、b<d<c<(a
+b)という関係を満たすように各寸法が設定されてい
る。
【0027】さらに、このコネクタの特徴として、図7
に示すように、スライダ30における配線材押え片35
の幅方向(左右方向)中間部に、その上面から窪む被係
止部35bが形成される一方、ハウジング20における
天壁部22の裏面に、この裏面から下方(すなわちスラ
イダ30の押し込み方向と略直交する方向)に突出する
突起(係止部)22bが当該ハウジング20と一体に形
成されている。そして、ハウジング20にスライダ30
を完全に押し込んだ状態(図6(a)(b)及び図8
(b)の状態)で当該スライダ30の被係止部35bに
前記突起22bが嵌まり込むことにより、この被係止部
35bが設けられているスライダ30の幅方向中間部が
当該スライダ30の押し込み方向に撓むことが規制され
るようになっている。
【0028】次に、このコネクタの作用を説明する。
【0029】まず、図3(a)に示すようにハウジング
20からスライダ30を手前側に完全に引き出した状態
にする。このとき、スライダ30の案内部36に形成さ
れた突起36dがハウジング20側の突条24に形成さ
れた突起24aに後方から当接することにより、ハウジ
ング20からスライダ30が抜け出ることが防がれる
(仮係止状態)。
【0030】この状態で、スライダ30における連結部
34及び配線材押え片35の下側からハウジング20内
の端子10における上側水平部14と導体接触部18と
の間の空間に向けてフラット配線材40の端末を挿入す
る。
【0031】この挿入は、フラット配線材40の挿入端
がハウジング20の奥端すなわち連結部23の前端23
a(図3(b))に突き当たる位置もしくはこれに近接
する位置まで深く行うことが理想であるが、図示のコネ
クタでは、後述のようにスライダ30の前端部に形成さ
れた下向きの突出部34bがフラット配線材40の補強
板42を手前側から奥へ押し込む機能を有するため、図
3(b)に示すようにフラット配線材40の挿入がかな
り浅くても、最終的に正規の接続位置までフラット配線
材40を挿入することが可能となっている。
【0032】一方、スライダ30の両側壁32において
は、その案内部36がハウジング20側の突起24aと
突条25の後端部とによって上下から拘束を受けている
が、図3(a)(b)に示すスライダ引き出し状態で
は、その案内部36のうち最も低い下側直線部36aが
前記拘束を受けているため、スライダ30はハウジング
20に対して相対的に最も高い位置に保持される。従っ
て、このスライダ30の下側の挿入間口が広く、そこか
らフラット配線材40を容易にハウジング20内に挿入
することができる。
【0033】フラット配線材40の挿入後、スライダ3
0の垂直部36eに突起27を乗り越えさせるようにし
ながら、同スライダ30をハウジング20内にその後端
側に向けて押し込む。この押し込みに伴い、案内部36
が突起24aと突条25の後端部とによって拘束を受け
る部分が徐々に変化していくが、その拘束部位に傾斜部
36bが差し掛かった時点(図4(a))から、その傾
斜角度と等しい角度でスライダ30が斜め下向きにスラ
イドする。すなわち、フラット配線材40の挿入方向
(図では水平方向)に対して端子10の導体接触部18
に近づく向き(下向き)に傾斜する第1の方向にスライ
ドする。
【0034】この斜め方向のスライドにより、図5
(b)に示すようにスライダ30の配線材押え片35が
端子10の上側水平部14の下側に潜り込み、フラット
配線材40の端末を端子10の導体接触部18に押付け
る。これにより、フラット配線材端末の導体露出部分が
導体接触部18に圧接して両者が電気的に接続された状
態になる。
【0035】さらに、図5(a)に示すように案内部3
6における上側水平部36cが拘束を受ける時点から
は、スライダ30がフラット配線材40の挿入方向と平
行な第2の方向にスライドする。そして、スライダ30
が所定深さまで押し込まれた時点で、その被係止部36
dが図6(a)に示すようにハウジング20側の係止突
起28を乗り越える(すなわち本係止される)ことによ
り、スライダ30の逆行が規制されて完全結合状態が維
持される。
【0036】ここで従来のコネクタでは、スライダ30
の幅方向中間部がハウジング20に対してスライダ押し
込み方向にフリーであるため、その方向へ撓みやすいと
いう欠点があったが、この実施の形態にかかるコネクタ
においては、前記幅方向中間部に設けられた被係止部3
5bにハウジング20側の突起22bが嵌まり込むこと
により(図8(b))、当該幅方向中間部がスライダ3
0の押し込み方向(図8(b)では左右方向)に撓むこ
とが規制される。従って、この撓みに起因してフラット
配線材端末と端子10の導体接触部18との接触不良が
発生することが防がれ、この幅方向中間部も含めてフラ
ット配線材幅方向全域にわたり、当該フラット配線材4
0の導体と端子10との接続状態が確実に維持されるこ
とになる。
【0037】さらに、この実施の形態では、係止部であ
る突起22bがハウジング20と一体に形成されている
ため、部品点数を増やすことなく簡単な構造で前記スラ
イダ30の撓み規制を行うことが可能になっている。
【0038】なお、このような構造以外の構造、例えば
ハウジング20側に図9(b)に示す凹部22cや同図
(c)に示す貫通孔22dを設け、これら凹部22cや
貫通孔22dに係合する突起をスライダ30側に設ける
ような構造であっても、前記と同様にスライダ30の撓
み規制を行うことが可能である。ただし、ハウジング2
0全体を例えば合成樹脂により一体成形するには、前記
のようにハウジング20側に突起22bを設けることが
好ましい。
【0039】すなわち、前記ハウジング20において
は、これにスライダ30やフラット配線材40の挿入部
を形成する関係上、図9(b)(c)に示すように当該
スライダ30やフラット配線材40の挿入方向と略平行
な方向に金型52A(同図(b))や金型54A(同図
(c))を抜く必要がある一方、前記係止部として凹部
22cや貫通孔22dを形成するには、当該凹部22c
を形作るためのピン52Bや貫通孔22dを開けるため
のピン54Bをスライダ30の押し込み方向と直交する
方向(図では上下方向)に抜く必要がある。従って、複
数の金型を互いに異なる複数の方向に抜かなければなら
なくなり、その設備が複雑になる。
【0040】これに対し、図9(a)に示すようにハウ
ジング20側に突起22bを形成する場合には、当該突
起22bを半割にした凹面50a,50bをそれぞれ持
つ金型50A,50Bをスライダ30やフラット配線材
40の挿入方向と平行な方向(図の左右方向)に抜けば
よく、成形用金型の抜き方向が全て同一となるので、設
備は簡単となる。
【0041】なお、図9(a)〜(c)において26は
各金型の抜き孔である。
【0042】その他、ハウジング20に設けられる係止
部としては、前記のような突起22bや凹部22c等に
限られない。例えば、図10に示すように、ハウジング
20の天壁部22の上面からスライダ30側にアーム部
29を延ばし、その端部に係止突起29aを形成する一
方、スライダ30における連結部34の上面に凹部39
を形成し、スライダ30を押し込んだ状態で当該凹部3
9に前記アーム部29の係止突起29aが嵌まり込むよ
うな構成にしてもよい。
【0043】また、本発明は例えば次のような実施の形
態をとることも可能である。
【0044】(1) 本発明では、フラット配線材40の
挿入方向を問わず、例えばハウジングに対して上から下
にフラット配線材端末が挿入されるものでもよい。
【0045】(2) 前記実施形態では、引き出されたス
ライダ30の下側から配線材端末をハウジング20内に
挿入するようにしたコネクタを示したが、スライダ30
の上側から配線材端末が挿入されるようにしてもよい。
この場合には、例えばスライダ30の下面に被係止部を
形成するようにすればよい。
【0046】(3) 前記実施形態では、スライダ30が
斜め方向(第1の方向)にスライドしてからフラット配
線材挿入方向と平行な方向(第2の方向)にスライドす
るものを示したが、本発明はこれに限らず、前記第1の
方向のみ、もしくは第2の方向のみにスライダ30がス
ライドするコネクタにおいても、そのスライダに被係止
部を、ハウジングに係止部をそれぞれ設けることによっ
て、前記と同様の効果を得ることができる。
【0047】(4) 本発明ではフラット配線材40の具
体的な形状や構造を問わず、前記FFC、FPC、その
他偏平で可撓性に優れた種々の配線材について、本発明
を適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、スライダの幅方
向中間部に被係止部を設け、これに係合する係止部をハ
ウジング側に設け、その係合によって押し込み位置での
スライダの幅方向中間部のスライダ押し込み方向への撓
みを規制するようにしたものであるので、フラット配線
材の幅寸法が大きい場合でも、その幅方向全域にわたっ
て良好な接続状態を維持することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコネクタの分解斜
視図である。
【図2】前記コネクタの断面斜視図である。
【図3】(a)(b)は前記コネクタにおけるスライダ
を完全に引き出した状態を示す断面正面図である。
【図4】(a)(b)は前記コネクタにおけるスライダ
が第1の方向へのスライドを開始する時点の状態を示す
断面正面図である。
【図5】(a)(b)は前記コネクタにおけるスライダ
が第1の方向へのスライドを終了した時点の状態を示す
断面正面図である。
【図6】(a)(b)は前記コネクタにおけるスライダ
のスライドが終了した時点の状態を示す断面正面図であ
る。
【図7】前記コネクタの断面斜視図である。
【図8】(a)はハウジングにスライダが押し込まれる
前の状態を示す断面正面図、(b)は押し込んだ後の状
態を示す断面正面図である。
【図9】(a)(b)(c)はハウジングに各種形状の
係止部を形成する場合の金型の形状及びその抜き方向を
示す断面正面図である。
【図10】本発明の別の実施の形態にかかるコネクタの
分解斜視図である。
【図11】回路基板にフラット配線材の端末を接続する
ためのコネクタの例を示す斜視図である。
【図12】(a)(b)(c)は前記コネクタにフラッ
ト配線材の端末を挿入して固定する過程を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 端子 18 導体接触部 20 ハウジング 22b 突起(係止部) 22c 凹部(係止部) 22d 貫通孔(係止部) 30 スライダ 35b 被係止部 40 フラット配線材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪上 琢也 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA13 AA16 AA18 BB01 BB08 BB22 BB23 BB25 CC23 DD08 DD18 DD25 EE07 EE27 GG09 GG15 HH08 HH17 HH22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラット配線材の端末が接続されるコネ
    クタであって、前記フラット配線材の端末が挿入可能な
    ハウジングと、このハウジングに設けられ、当該ハウジ
    ングに挿入されるフラット配線材の端末における導体と
    接触する端子と、前記フラット配線材の幅方向に延び、
    前記ハウジングに前記フラット配線材の挿入方向成分を
    含む方向へ押し込まれることにより前記フラット配線材
    の端末をその導体が前記端子と接触する位置に拘束する
    スライダとを備えるとともに、このスライダの幅方向中
    間部に被係止部が設けられ、前記ハウジングに、当該ハ
    ウジングに押し込まれる前記スライダの前記被係止部と
    係合することにより当該スライダの中間部が当該スライ
    ダの押し込み方向に撓むのを規制する係止部が設けられ
    ていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    係止部が前記ハウジングに一体に形成されていることを
    特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    ハウジングは前記係止部も含めて合成樹脂により一体成
    形されており、その係止部としてハウジング表面から前
    記スライダの押し込み方向と略直交する方向に突出する
    突起が形成されていることを特徴とするコネクタ。
JP2000220121A 2000-07-04 2000-07-21 コネクタ Withdrawn JP2002042938A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100712204B1 (ko) * 2005-12-14 2007-04-27 한국단자공업 주식회사 케이블을 인쇄 회로 기판에 연결하기 위한 커넥터
CN100459299C (zh) * 2004-07-30 2009-02-04 日本压着端子制造株式会社 连接器
WO2014203722A1 (ja) * 2013-06-17 2014-12-24 矢崎総業株式会社 フラットケーブルの端末接続具

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