JP2002042445A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

Info

Publication number
JP2002042445A
JP2002042445A JP2000224848A JP2000224848A JP2002042445A JP 2002042445 A JP2002042445 A JP 2002042445A JP 2000224848 A JP2000224848 A JP 2000224848A JP 2000224848 A JP2000224848 A JP 2000224848A JP 2002042445 A JP2002042445 A JP 2002042445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor memory
case
memory substrate
cassette
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000224848A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hashizume
健二 橋爪
Masatoshi Okamura
昌寿 岡村
Tsuichi Sato
津一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2000224848A priority Critical patent/JP2002042445A/ja
Publication of JP2002042445A publication Critical patent/JP2002042445A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体メモリ基板の損傷、および美観の低下
を招くことなく、半導体メモリ基板をカセットケース内
に確実に固定することが可能なテープカセットを提供す
る。 【解決手段】 互いに嵌め合わ可能な上ケース11およ
び下ケース12を有しテープ巻装体を回転可能に収納す
るカセットケース2と、半導体メモリ32が搭載されて
カセットケース2内の所定位置に固定された半導体メモ
リ基板Mとを備え、上ケース11には、カセットケース
2の外側からテープ巻装体を透視可能な位置に窓孔11
aが形成されると共に、上ケース11の内壁面には、窓
孔11aを閉塞する透視可能な窓部材15が固着されて
いるテープカセット1であって、窓部材15は、固定さ
れている半導体メモリ基板Mの上端面31cに当接して
半導体メモリ基板Mの上ケース11側への移動を制限可
能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープに記録
されたデータの記録情報や、テープカセットの種別情報
などを記録するための半導体メモリ基板がカセットケー
ス内に収納されたテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカセットとして、特開平
8−7526号公報に開示された記録再生用カセット
(1、テープカセット)が挙げられる。この記録再生用
カセット(1)は、データ記録用の磁気テープ(3)が
巻回されたテープ巻装体(4A,4B)と、磁気テープ
(3)に記録されたデータの記録情報やテープカセット
の種別情報などを読み出し可能に記録するICメモリ基
板(20、半導体メモリ基板)とがカセットケースの内
部に収納されている。この場合、カセットケースは、互
いに嵌め合わせ可能な上シェル(2A、上ケース)およ
び下シェル(2B、下ケース)を備えている。また、下
シェル(2B)には、ICメモリ基板(20)を挿入し
てカセットケース内部に固定できるように、下シェル
(2B)内部を小さな部屋に仕切ったIC基板取付部
(6)が形成されている。この場合、ICメモリ基板
(20)は、IC基板取付部(6)内において、補強リ
ブ(7)に形成された突部(9)と、下シェル(2B)
における後ろ側の側壁(8)の所定部位とで撓ませられ
た状態で挟持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この記録再
生用カセット(1)には、以下の問題点がある。すなわ
ち、この記録再生用カセット(1)では、ICメモリ基
板(20)を撓ませることにより、その反発力を利用し
て、IC基板取付部(6)にICメモリ基板(20)を
固定している。しかし、ICメモリ基板(20)の離脱
を防止してIC基板取付部(6)に確実に固定するため
には、より大きな反発力を利用すべくICメモリ基板
(20)の撓み量を大きくする必要がある。その一方、
かかる状態にICメモリ基板(20)を維持した場合、
ICメモリ基板(20)に大きなストレスが加わる結
果、ICメモリ基板(20)の破損を招くという問題点
が存在する。逆に、ICメモリ基板(20)の撓み量を
小さくした場合には、その反発力が弱まる結果、ICメ
モリ基板(20)がIC基板取付部(6)から抜け易く
なるという問題が発生する。
【0004】この場合、ICメモリ基板(20)の上方
に位置する上シェル(2A)の所定部位を厚肉に形成
し、ICメモリ基板(20)の上端面に上シェル(2
A)の内面を当接させることにより、IC基板取付部
(6)からの抜けを防止することも可能ではある。しか
し、樹脂成形によって上シェル(2A)を厚肉に形成し
た場合、その厚肉部位が成形用樹脂の硬化時に収縮する
結果、上シェル(2A)の外表面が凹んで、いわゆるひ
けが生じる。このため、目に触れ易い上シェル(2A)
にひけが生じることに起因して、記録再生用カセット
(1)の美観が著しく低下するという問題が発生する。
また、この記録再生用カセット(1)では、ICメモリ
基板(20)を挟み込んで下シェル(2B)に固定する
構成のため、ICメモリ基板(20)が上下方向にがた
つき易いという問題点が存在する。
【0005】一方、特開平11−238334号公報に
は、非接触式メモリ素子(半導体メモリ基板)を、上ケ
ース(2)の上端縁当接部(31)と、下ケース(3)
の下端縁当接部(32)とで上下方向で挟持してカセッ
トケース内に固定する磁気テープカートリッジ(テープ
カセット)が開示されている。しかし、樹脂成形によっ
て上ケース(2)の内壁に上端縁当接部(31)のよう
な壁状部材を形成した場合、成形用樹脂が硬化した際
に、上端縁当接部(31)の形成部位近傍が収縮し、そ
の外表面にひけが生じててしまう。したがって、この磁
気テープカートリッジにも、ひけに起因して美観を著し
く低下させてしまうという問題点が存在する。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、半導体メモリ基板の損傷、および美観の低
下を招くことなく、半導体メモリ基板をカセットケース
内に確実に固定することが可能なテープカセットを提供
することを主目的とする。また、半導体メモリ基板のが
たつきを防止し得るテープカセットを提供することを他
の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係るテープカセットは、互いに嵌め合わ可能な上
ケースおよび下ケースを有しテープ巻装体を回転可能に
収納するカセットケースと、半導体メモリが搭載されて
前記カセットケース内の所定位置に固定された半導体メ
モリ基板とを備え、前記上ケースには、前記カセットケ
ースの外側から前記テープ巻装体を透視可能な位置に窓
孔が形成されると共に、当該上ケースの内壁面には、前
記窓孔を閉塞する透視可能な窓部材が固着されているテ
ープカセットであって、前記窓部材は、前記固定されて
いる半導体メモリ基板の上端面に当接して当該半導体メ
モリ基板の前記上ケース側への移動を制限可能に構成さ
れていることを特徴とする。
【0008】この場合、前記下ケースに向けて突出する
凸部を前記窓部材に形成し、当該凸部が、前記半導体メ
モリ基板の前面上端部および後面上端部の少なくとも一
方に当接して当該当接面側への当該半導体メモリ基板の
移動を制限するように構成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るテープカセットの好適な実施の形態について説
明する。
【0010】最初に、テープカセット1の構成につい
て、図面を参照して説明する。
【0011】テープカセット1は、例えばコンピュータ
内の記録装置に記録された各種データをバックアップす
るためのバックアップメディアとして使用される磁気テ
ープカセット(DDS)であって、図1に示すように、
カセットケース2、磁気テープ4が巻装されたテープ巻
装体T、シート部材5,5、ハブブレーキ6、スライダ
7および半導体メモリ基板Mを備えている。この場合、
半導体メモリ基板Mは、図5に示すように、厚み0.4
mm程度の基板31と、基板31に実装された半導体メ
モリ32と、半導体メモリ32が実装された面の裏面側
に形成されたアンテナ33とを備え、全体としての厚み
が1.3mm程度の薄板状に形成されている。この半導
体メモリ基板Mは、カセットケース2内の所定位置に固
定され、記録情報や種別情報などの各種データを図外の
記録再生装置によって非接触で読み書きされる。一方、
アンテナ33は、同図(c)に示すように、スパイラル
形状の導体パターンで構成され、その最外周部が基板3
1の外縁部から若干内側に入った位置に形成されてい
る。したがって、アンテナ33の最外周部と、基板31
の外縁部との間には、若干のスペースが形成されてい
る。
【0012】カセットケース2は、図1に示すように、
互いに嵌め合わせ可能な上ケース11および下ケース1
2を備え、その内部に窓部材15、テープ巻装体T、シ
ート部材5,5およびハブブレーキ6などを収納する。
上ケース11には、テープカセット1を図外の記録再生
装置から取り外した際に、カセットケース2の前面に引
き出されている磁気テープ4の記録面を覆って保護する
蓋部材16が回動可能に取り付けられる。この場合、蓋
部材16は、上ケース11との間に配設されたスプリン
グS1によって、磁気テープ4を覆う閉塞位置に向けて
付勢されている。また、上ケース11には、長方形の窓
孔11aが形成されており、この窓孔11aを介して、
テープ巻装体Tにおける磁気テープ4の巻き取り量をカ
セットケース2の外側から目視することが可能となって
いる。また、窓孔11aには、透視可能な透明の樹脂で
平板状に形成された窓部材15が、上ケース11の内側
から嵌め込まれた状態で溶着されている。この窓部材1
5は、図7に示すように、その後端部15aが、カセッ
トケース2内に固定された半導体メモリ基板Mの上端面
31cに当接可能に形成されている。また、図2に示す
ように、窓部材15には、窓孔11aに嵌入可能な凸状
の窓部15bと、テープ巻装体Tのハブ3,3を回動可
能に保持するガイド片15c,15c・・と、半導体メ
モリ基板Mの前面上端部31dに当接して、その当接面
側への半導体メモリ基板Mの移動を制限する壁状の凸部
15dと、磁気テープ4の端部を記録再生装置によって
光学的に検出するためのプリズム15e,15eとが形
成されている。この場合、図7に示すように、凸部15
dは、半導体メモリ基板Mに接する側の側面と先端面と
が交差する角部が面取りされている。
【0013】下ケース12には、図3に示すように、記
録再生装置におけるテープ巻装体回転用シャフトを挿通
させるためのシャフト挿通用孔12a,12aが形成さ
れている。また、下ケース12の底面における後壁12
bの中央部近傍には、後壁12bと相俟って半導体メモ
リ基板Mを保持する一対の保持部材21,21と、装着
状態における半導体メモリ基板Mの撓みを所定量以下に
制限する柱状部材22とが立設されている。保持部材2
1は、図4に示すように、断面視L字状に形成されてい
る。また、保持部材21は、後壁12bにほぼ平行状態
で対向し半導体メモリ基板Mにおける基板31の端部3
1b(図5参照)が当接可能に構成された対向壁部21
aと、後壁12bおよび対向壁部21aを連結すると共
に半導体メモリ基板Mの側端面31a(図5参照)が当
接可能に構成された側壁21bとで一体的に形成されて
いる。この場合、両対向壁部21aは、前後方向に対す
る半導体メモリ基板Mの位置決め用部材としてそれぞれ
機能し、両側壁21bは、半導体メモリ基板Mを左右方
向に位置決めする位置決め部材としてそれぞれ機能す
る。また、保持部材21,21は、その上面が後壁12
bの上面よりも上方に突出する高さで形成されている。
一方、側壁21bは、後壁12b側の端面が後壁12b
の内壁沿面に対して、上方に突出する部位ほど、後壁1
2bの内壁沿面との離間距離が長くなるようにテーパ状
に形成されている。したがって、側壁21bは、組立て
状態では、上ケース11における後壁11bの内面に対
して離間した状態を維持する。柱状部材22は、後壁1
2bに対して、半導体メモリ基板Mの厚みに相当する距
離を隔てた位置に立設されている。また、後壁12bに
は、半導体メモリ基板Mにおけるアンテナ33の傷付き
を防止するために、内壁面を凹ませた凹部23が形成さ
れている。
【0014】テープ巻装体Tは、図1に示すように、ハ
ブ3,3、およびハブ3,3に巻回された磁気テープ4
からなり、磁気テープ4の傷付きを防止しつつテープ巻
装体Tをスムーズに回転させるためのシート部材5,5
によって挟持された状態でカセットケース2の内部に収
納される。この場合、シート部材5,5は、滑動性に優
れた薄手の樹脂で形成されている。ハブブレーキ6は、
ブレーキ爪6a,6aとアーム部6b,6bとを備え、
ブレーキ爪6a,6aがハブ3,3に形成されたギアに
係合する向きでスプリングS3によって付勢されてい
る。したがって、この状態では、ハブ3,3の回動が阻
止されるため、カセットケース2内での磁気テープ4の
弛みが防止される。一方、蓋部材16の回動に伴ってア
ーム部6b,6bが前方に引っ張られた際には、ブレー
キ爪6a,6aのハブ3,3に対する係合が解除される
ため、ハブ3,3の回動が許容される。
【0015】スライダ7は、全体としてコ字状に形成さ
れ、下ケース12にスライド可能に嵌着されている。こ
のスライダ7は、蓋部材16の回動を阻止しつつ下ケー
ス12のシャフト挿通用孔12a,12aを閉塞する位
置に向けてスプリングS2によって付勢されている。ま
た、スライダ7は、テープカセット1が記録装置に装填
された際に、記録装置内の所定部位に係合して下ケース
12に対してスライドさせられることにより、蓋部材1
6の回動を許容する。この際には、スライダ7のシャフ
ト挿通用孔7a,7aと下ケース12のシャフト挿通用
孔12a,12aとが上下方向で連通し、テープ巻装体
回転用シャフトが挿通可能となる。一方、テープカセッ
ト1が記録装置から排出された状態では、蓋部材16の
開放位置に移動して蓋部材16の回動を阻止すると共
に、下ケース12のシャフト挿通用孔12a,12aを
閉塞して粉塵の侵入を阻止する。
【0016】次に、テープカセット1の組立て方法につ
いて、図面を参照して説明する。
【0017】最初に、半導体メモリ基板Mを下ケース1
2に固定する。この際には、図6に示すように、まず、
下ケース12の後方から下ケース12の内部への向き
(矢印の向き)で半導体メモリ基板Mを保持部材21,
21に当接させる。この場合、このテープカセット1で
は、保持部材21,21が後壁12bの上面よりも上方
に突出する高さで形成されているため、両側端面31
a,31aを側壁21b,21b間に嵌め込み、かつ基
板31の両端部31b,31bを対向壁部21a,21
aに当接させることにより、半導体メモリ基板Mが、挿
入位置の上方において前後左右方向に対して正確に位置
決めされる。次いで、半導体メモリ基板Mを下方に押し
込むことにより、基板31の側端面31a,31aが側
壁21b,21bに当接した状態で、対向壁部21a,
21aと後壁12bとで基板31が所定位置に保持され
る。この場合、このテープカセット1では、後壁12b
の凹部23によって、半導体メモリ基板Mのアンテナ3
3と、下ケース12との間に隙間が形成されている。し
たがって、この状態で半導体メモリ基板Mが挿入される
ため、アンテナ33と後壁12bの上面縁部との接触を
回避できる結果、半導体メモリ基板Mの挿入時における
アンテナ33のパターン切れや剥がれを防止することが
できる。また、完成状態において、テープカセット1外
部から衝撃等が加わった際には、柱状部材22が、半導
体メモリ基板Mに当接して半導体メモリ基板Mの撓みを
所定量以下に制限することにより、半導体メモリ基板M
が衝撃から保護される。
【0018】続いて、下ケース12の内底面に一方のシ
ート部材5を敷いた後、そのシート部材5の上にテープ
巻装体Tを載置する。次に、テープ巻装体Tの上に他方
のシート部材5やハブブレーキ6などを順に配設した
後、図7に示すように、窓部材15および蓋部材16を
予め取り付けた状態の上ケース11を下ケース12に嵌
め合わせる。この際に、このテープカセット1では、保
持部材21,21における側壁21b,21bの端面が
テーパ状に形成されているため、上ケース11の後壁1
1bが保持部材21,21に引っ掛かることなく、上ケ
ース11を下ケース12にスムーズに嵌め合わせること
ができる。また、このテープカセット1では、窓部材1
5における凸部15dの角部が面取りされているため、
半導体メモリ基板Mの上端面31cが、凸部15dの先
端に引っ掛かることなく、窓部材15の後端部15aに
確実に当接させられる。さらに、上端面31cが後端部
15aに当接した状態では、窓部材15が半導体メモリ
基板Mを下方に押圧することにより、半導体メモリ基板
Mの下ケース12からの浮き上がりが防止される。ま
た、この状態では、凸部15dの側面が、半導体メモリ
基板Mの前面上端部31dに当接することにより、半導
体メモリ基板Mを後壁11b側に向けて押圧する。した
がって、半導体メモリ基板Mが前後左右方向から押圧さ
れるため、半導体メモリ基板Mのがたつきが確実に回避
される。
【0019】このように、このテープカセット1によれ
ば、窓部材15によって半導体メモリ基板Mを下ケース
12側に押圧する構成を採用したことにより、例えば上
ケース11自体を厚肉に形成したり、半導体メモリ基板
Mを下方に押圧するための壁状部材を上ケース11の内
面に形成したりする構成とは異なり、樹脂成形時に上ケ
ース11の外表面にひけが生じないため、テープカセッ
ト1の美観低下を招くことなく、半導体メモリ基板Mの
下ケース12からの浮き上がりを確実に防止することが
できる。また、このテープカセット1によれば、半導体
メモリ基板Mの前面上端部31dに接触可能な凸部15
dを窓部材15に形成したことにより、半導体メモリ基
板Mの前後方向へのがたつきを防止することができる。
【0020】さらに、このテープカセット1によれば、
保持部材21,21を後壁12bの上面よりも上方に突
出する高さに形成したことにより、半導体メモリ基板M
を下ケース12の後方から対向壁部21a,21aに当
接させるだけで、半導体メモリ基板Mを挿入位置の上方
において前後左右方向に対して正確に位置決めすること
ができる。このため、半導体メモリ基板Mの取付け作業
が容易となる結果、テープカセット1を短時間でしかも
容易に組み立てることができる。また、分離した2つの
保持部材21,21と後壁12bとで半導体メモリ基板
Mを挟持する構成を採用したことにより、例えば、保持
部材21,21における対向壁部21a,21aを一体
的に連結した1枚の壁状部材と後壁12bとで半導体メ
モリ基板Mを挟持する構成と比較して、下ケース12の
樹脂加工が容易となる結果、製造コストの低減を図るこ
ともできる。また、このテープカセット1では、半導体
メモリ基板Mのアンテナ33に対向する後壁12bに凹
部23を施したことにより、アンテナ33と後壁12b
との接触を回避することができる。このため、半導体メ
モリ基板Mを下ケース12に挿入する際に、アンテナ3
3が後壁12bに接触して傷付くことがないため、アン
テナ33のパターン切れや剥がれを防止することができ
る。
【0021】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の
実施の形態では、窓部材15の後端部15aが半導体メ
モリ基板Mを下方に押圧することにより、半導体メモリ
基板Mの下ケース12からの浮き上がりを防止する構成
例について説明したが、本発明はこれに限定されず、例
えば、半導体メモリ基板Mの高さに応じて上端面31c
に当接可能な凸部を窓部材15に形成し、この凸部が基
板Mを下方に押圧する構成を採用してもよい。また、本
発明の実施の形態では、半導体メモリ基板Mの前面上端
部31dに当接可能な1つの凸部15dを窓部材15に
形成した例を説明したが、凸部15dの形状および形成
数はこれに限定されない。例えば、半導体メモリ基板M
の後面上端部に当接可能な凸部を窓部材15に形成する
こともできるし、半導体メモリ基板Mの前面上端部およ
び後面上端部にそれぞれ当接する2つの凸部を形成する
こともできる。
【0022】さらに、本発明の実施の形態では、半導体
メモリ基板Mをカセットケース2の後壁12bの近傍に
固定した例について説明したが、その固定位置は、後壁
12bの近傍に限定されず、下ケース12における左右
の側壁近傍であってもよいのは勿論である。この場合、
窓部材15の側端部で半導体メモリ基板Mを下方に押圧
可能に構成することができる。また、本発明の実施の形
態では、保持部材21,21によって半導体メモリ基板
Mの前後左右の端部を保持する例について説明したが、
本発明はこれに限定されず、例えば、保持部材21,2
1における対向壁部21a,21aを一体的に連結した
1枚の壁状部材と後壁12bとで半導体メモリ基板Mを
挟持して固定する構成を採用してもよい。この場合に
は、その壁状部材を後壁12bの上面よりも上方に突出
する高さに形成することにより、テープカセット1と同
様にして、半導体メモリ基板Mを後方から壁状部材に当
接させるだけで挿入位置の上方に位置決めすることがで
きる。
【0023】また、本発明の実施の形態では、記録再生
装置によって非接触でデータを読み書きされる半導体メ
モリ基板Mをカセットケース2内に配設した例について
説明したが、本発明はこれに限定されず、データ入出力
用の電極を備え、記録再生装置に電気的に接続した状態
でデータを読み書きされる半導体メモリ基板を配設して
もよい。さらに、本発明の実施の形態では、保持部材2
1,21を下ケース12の底面に立設した例について説
明したが、本発明はこれに限定されず、保持部材21,
21の下端部が下ケース12の内底面から離間するよう
に後壁12bから突出形成してもよい。また、保持部材
21,21を後壁12bとほぼ同じまたは低い高さで形
成してもよい。加えて、本発明におけるテープカセット
は、本発明の実施の形態に示したDDSに限定されず、
DVCなどの各種ビデオテープや、オーディオテープを
含む各種テープカセットに本発明を好適に適用すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るテープカセ
ットによれば、窓部材が半導体メモリ基板の上端面に当
接して半導体メモリ基板の上ケース側への移動を制限す
ることにより、半導体メモリ基板の下ケースからの抜け
を防止することができ、これにより、半導体メモリ基板
に大きなストレスを加えることなく、カセットケース内
に確実に固定することができる。また、上ケース自体を
厚肉に形成したり、半導体メモリ基板押圧用の壁状部材
などを上ケースに形成したりする構成とは異なり、上ケ
ースの外表面にひけが生じることがないため、テープカ
セットの美観低下を回避することもできる。
【0025】また、請求項2記載のテープカセットによ
れば、窓部材に形成した凸部が半導体メモリ基板の前面
上端部および後面上端部の少なくとも一方に当接して当
接面側への半導体メモリ基板の移動を制限することによ
り、半導体メモリ基板の前後方向に対するがたつきを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るテープカセット1の
分解斜視図である。
【図2】テープカセット1における窓部材15を内側か
ら見た平面図である。
【図3】テープカセット1におけるカセットケース2の
下ケース12を内側から見た平面図である。
【図4】下ケース12における保持部材21,21の形
成部位近傍を示す斜視図である。
【図5】(a)は半導体メモリ基板Mの外観斜視図、
(b)は半導体メモリ基板Mの正面図、(c)は半導体
メモリ基板Mの背面図である。
【図6】テープカセット1の組立て方法を説明するため
の側面断面図である。
【図7】半導体メモリ基板Mをカセットケース2内の所
定位置に固定した状態の側面断面図である。
【符号の説明】 1 テープカセット 2 カセットケース 11 上ケース 11a 窓孔 12 下ケース 15 窓部材 15a 後端部 15d 凸部 31 基板 31c 上端面 31d 前面上端部 32 半導体メモリ M 半導体メモリ基板 T テープ巻装体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌め合わ可能な上ケースおよび下
    ケースを有しテープ巻装体を回転可能に収納するカセッ
    トケースと、半導体メモリが搭載されて前記カセットケ
    ース内の所定位置に固定された半導体メモリ基板とを備
    え、前記上ケースには、前記カセットケースの外側から
    前記テープ巻装体を透視可能な位置に窓孔が形成される
    と共に、当該上ケースの内壁面には、前記窓孔を閉塞す
    る透視可能な窓部材が固着されているテープカセットで
    あって、 前記窓部材は、前記固定されている半導体メモリ基板の
    上端面に当接して当該半導体メモリ基板の前記上ケース
    側への移動を制限可能に構成されていることを特徴とす
    るテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記窓部材には、前記下ケースに向けて
    突出する凸部が形成され、当該凸部は、前記半導体メモ
    リ基板の前面上端部および後面上端部の少なくとも一方
    に当接して当該当接面側への当該半導体メモリ基板の移
    動を制限することを特徴とする請求項1記載のテープカ
    セット。
JP2000224848A 2000-07-26 2000-07-26 テープカセット Withdrawn JP2002042445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000224848A JP2002042445A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000224848A JP2002042445A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 テープカセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002042445A true JP2002042445A (ja) 2002-02-08

Family

ID=18718721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000224848A Withdrawn JP2002042445A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002042445A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11339439A (ja) 記録媒体収納カセット
WO2000031739A1 (fr) Cartouche pour bande magnetique
JP2000048547A (ja) 記録媒体の記録再生システム
JP2002042445A (ja) テープカセット
JP2008041221A (ja) 情報媒体
JP2002042443A (ja) テープカセット
JP2002042444A (ja) テープカセット
JPH11312348A (ja) 記録再生装置
JP3393233B2 (ja) 記録再生用カセットの基板取付構造
JP2527765Y2 (ja) 小型テープカセット
JP2001297566A (ja) テープカセット
US7357344B2 (en) Information medium
JP2998544B2 (ja) テープカセット
JPH0341345Y2 (ja)
JP3257557B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JP2001297564A (ja) テープカセット
JP2577056Y2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH0963242A (ja) 接点端子を備えた記録媒体カートリッジ
JP2002050145A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JPH09138998A (ja) 記録再生装置
JPH03224182A (ja) ディスクカートリッジ
JPH0773646A (ja) データカートリッジ
JPH08203178A (ja) 記録再生装置およびカセットカートリッジならびにそれらの組合せ方法
US20030146328A1 (en) Recording tape cartridge
JP2002157856A (ja) カートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002