JP2002041237A - ポインティングデバイス - Google Patents

ポインティングデバイス

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JP2002041237A
JP2002041237A JP2000227566A JP2000227566A JP2002041237A JP 2002041237 A JP2002041237 A JP 2002041237A JP 2000227566 A JP2000227566 A JP 2000227566A JP 2000227566 A JP2000227566 A JP 2000227566A JP 2002041237 A JP2002041237 A JP 2002041237A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常モードとサスペンドモードの切替えにつ
いての操作性を向上させたポインティングデバイスの実
現。 【解決手段】 USBポインティングデバイス1 は、ポ
インティングデバイス1の状態変化をサスペンドモード
では通常モードよりも長周期で検知する検知手段12と、
サスペンドモードへの遷移を指示するサスペンド信号を
受信する受信手段13と、サスペンド信号を受信してから
所定の待ち時間、検知手段12の検知を無効にする無効化
手段14と、待ち時間経過後に状態変化が検知された場
合、所定の検知時間、検知された状態変化の累積量を記
憶する記憶手段16と、累積量がしきい値以上であるかを
判定する判定手段17と、しきい値以上であると判定され
た場合、通常モードへの遷移を指示するリジューム信号
を送信する送信手段15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、USBインタフェ
ースを有するポインティングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンと各周辺機器との接続インタフ
ェースに、ユニバーサルシリアルバス(Universal Seri
al Bus: USB)インタフェースが用いられることが多い。
USBインタフェースは、PS/2等のインタフェース
に比べて有利であり、例えばコンピュータ周辺機器に関
するプラグ&プレイ機能、ホットプラグイン・プラグア
ウト機能、コネクタケーブルの共通化等、ユーザの使い
やすさを特に考慮した設計になっている。
【0003】このようなUSBインタフェースを有する
周辺機器(以下USBデバイスと呼ぶ)においては、そ
の通信は、接続されるパソコン内にあるホストチップ及
びオペレーティングシステムによって全て制御される。
USBデバイスは、自己電源を有するセルフパワーデバ
イスと、コンピュータ等からの給電が必要なバスパワー
デバイスとに区別することができる。このうちバスパワ
ーデバイスには、ポインティングデバイスあるいはキー
ボード等がある。
【0004】一般に、パソコンがサスペンドモードにな
ると、そのパソコンに接続されているデバイスもサスペ
ンドモードになり、消費される電力が低減される。特に
バスパワーデバイスにおいては、サスペンドモード時に
給電が許容される電流最大値は500μAであると規定
されている。ユーザは、パソコン本体に設けられた専用
のボタン、キーボード、ポインティングデバイス等を操
作することによって通常モードとサスペンドモードとの
切替えを行う。例えば通常モードからサスペンドモード
への切換えの指示は、パソコン本体に設けられた専用の
サスペンドボタンの押下や、ポインティングデバイスを
操作してウィンドウズ98(登録商標)等のソフトウェ
アを介してなされる。
【0005】これに対し、サスペンドモードから通常モ
ードへ復帰(リジュームと呼ぶ)する場合は、パソコン
本体側からリジューム操作するのが基本であるが、特に
マウス、ジョイスティック、トラックボール等のUSB
ポインティングデバイスからリジュームの指示をするこ
とも可能である。このようなリジュームはリモートウェ
イクアップとも呼ばれている。
【0006】例えばUSBマウスの場合では、USBマ
ウス本体が移動させられたり、あるいはクリックスイッ
チが押下されるといったような状態変化が検知されたと
き、レジューム信号がコンピュータへ送出される。この
ようなUSBマウスの動作原理について簡単に説明す
る。図8は、従来例によるUSBマウスの動作原理を示
すフローチャートである。
【0007】ここで、パソコンが通常モードにある場合
を考える。USBマウスが接続されているパソコンの電
源が投入されるか、あるいは、電源が既に投入されてい
るパソコンにUSBマウスが後から接続されると、ステ
ップS101において、USBマウスのメモリ等が初期
化される。この後、USBマウスは、次に説明するステ
ップS102〜S105に示される、通常モードにおけ
る処理動作に入る。
【0008】まず、ステップS102において、X軸用
座標センサ、Y軸用座標センサ及びクリックスイッチ等
の各センサのそれぞれにおいて、状態変化を検知(セン
シング)する。次にステップS103において、パソコ
ンは、状態変化に関する送信すべきデータが存在するか
否かをUSBマウスに確認する。ユーザがUSBマウス
本体を移動させたりクリックスイッチを押下した場合は
送信すべきデータが存在するので、ステップS104へ
進む。送信すべきデータが存在しない場合はステップS
105へ進む。
【0009】ステップS104では、送信データがセッ
トされ、USBインタフェースを介してパソコンへ送信
される。ステップS105では、USBマウスのCPU
は、パソコンから、通常モードからサスペンドモードへ
の遷移を指示するサスペンド信号を受信したか否かを判
定する。受信したと判定された場合はステップS106
へ進み、そうでない場合はステップS102へ戻る。
【0010】以上のステップS102〜S105の処理
ループは、通常モードにおいてユーザがUSBマウス本
体を移動させたりクリックスイッチを押下した場合の、
USBマウスのX軸用座標センサ、Y軸用座標センサ及
びクリックスイッチ等の各センサが検知する状態変化の
抽出のための処理である。これらの処理は、パソコンか
らのサスペンド信号を受信しない限り例えば数十〜数百
μ秒の周期で実行される。
【0011】ここで、ステップS105において、ホス
トからサスペンド信号を受信したと判定した場合はステ
ップS106へ進み、USBマウスはサスペンドモード
へ入る。上述のように、サスペンドモードにおいてはU
SBインタフェース規格により許容される最大消費電流
値は500μAである。従って、通常USBマウスにお
いては、サスペンドモード時にはUSBマウスに内蔵さ
れたCPUの処理速度及び各センサの処理速度を減少さ
せることによって電流消費を抑制する。具体的には、C
PUの処理動作を所定の時間だけストップさせる。この
時間は、本明細書においては「CPUストップ復帰用タ
イマ」と呼ばれるタイマで規定され、この時間は例えば
数十〜数百m秒に設定される。CPUの処理動作がスト
ップした後、この時間が経過してCPUストップ復帰用
タイマがオーバするとCPUの通常の処理動作が復帰す
る。
【0012】USBマウスがサスペンドモードへ入る
と、ステップS106においてCPUストップ復帰用タ
イマがセットされ、次いでステップS107においてC
PUの処理動作がストップする。そして、ステップS1
08においてCPUストップ復帰用タイマがオーバした
場合又はサスペンドモードから通常モードへのリジュー
ム(復帰)を指示するリジューム信号の割り込みがパソ
コンからあった場合、ステップS109では、ストップ
していたCPUの処理動作が再びスタートする。
【0013】するとUSBマウスのCPUは、ステップ
S110において、パソコンからのリジューム信号を受
信したか否かを判定する。リジューム信号を受信したと
判定された場合は、リジューム処理がなされ、パソコン
及びUSBマウスはリジュームする。リジューム信号を
受信していないと判定された場合は、ステップS108
において単にCPUストップ復帰用タイマがオーバした
ことを意味するので、ステップS111へ進み、X軸用
座標センサ、Y軸用座標センサ及びクリックスイッチ等
の各センサは、状態変化をそれぞれ検知する。このステ
ップS111は、CPUストップ復帰用タイマがオーバ
したときにのみ実行されるので、結果として各センサの
検知処理動作はCPUの処理動作に同期することにな
る。
【0014】ステップS112においてCPUは、ステ
ップS111において各センサ及びクリックスイッチ等
の各スイッチのいずれかにおいて状態変化があったか否
かを判定する。ステップS112において状態変化があ
ったと判定された場合は、ユーザはUSBマウスを操作
することによってUSBマウス側からリジューム処理を
指示したことを意味するのでステップS113へ進み、
リジューム処理がなされ、パソコン及びUSBマウスは
リジュームする。
【0015】ステップS112において状態変化はない
判定された場合は再びステップS106へ戻る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】USBマウスが接続さ
れたパソコンにおいては、ユーザは、例えばディスプレ
イに表示されたウィンドウズ画面上のメニューからサス
ペンド指示に対応するアイコンを、USBマウスを操作
することで選択し、図8のステップS105に示された
処理を経て通常モードからサスペンドモードへ切り換え
る。
【0017】上述のようにUSBマウスにおいては、サ
スペンドモード時にUSBマウス本体を移動させること
でもパソコン及びUSBマウスのリジュームが可能であ
る。しかし、サスペンドモードへの切換えのためマウス
カーソル操作の終了後にUSBマウスから手を離す際
に、USBマウス本体が振動し、USBマウスはこの振
動をリジュームのためになされたものと誤って判断(図
8のステップS111及びS112)して、サスペンド
させたにもかからわずすぐに通常モードにリジュームし
てしまう誤動作が発生しやすい問題がある。
【0018】また更に、サスペンドモード時において、
リジューム操作を意図していない微妙な振動あるいは接
触等でも、USBマウスは状態変化があったものと誤っ
て判断(図8のステップS111及びS112)しリジ
ュームしてしまう誤動作が発生しやすい問題もある。従
って本発明の目的は、上記課題に鑑み、通常モードとサ
スペンドモードの切替えについての操作性を向上させた
USBポインティングデバイスを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、第1の発明においては、USBインタフェースを有
するポインティングデバイスは、ポインティングデバイ
スの状態変化を検知する検知手段と、通常モードからサ
スペンドモードへの遷移を指示するサスペンド信号を、
USBインタフェースを介して受信する受信手段と、サ
スペンド信号を受信してから所定の待ち時間、検知手段
の検知を無効にする無効化手段と、状態変化が検知され
た場合、サスペンドモードから通常モードへの遷移を指
示するリジューム信号を、USBインタフェースを介し
て送信する送信手段とを備える。
【0020】第2の発明においては、USBインタフェ
ースを有するポインティングデバイスは、ポインティン
グデバイスの状態変化を検知する検知手段であって、サ
スペンドモード時では通常モード時よりも長い検知周期
で検知する検知手段と、サスペンドモードにあるときに
状態変化が検知された場合、所定の検知時間内に検知手
段で検知される状態変化の累積量を記憶する記憶手段
と、累積量が所定のしきい値以上であるかを判定する判
定手段と、判定手段がしきい値以上であると判定した場
合、サスペンドモードから通常モードへの遷移を指示す
るリジューム信号を、USBインタフェースを介して送
信する送信手段とを備える。
【0021】第3の発明においては、USBインタフェ
ースを有するポインティングデバイスは、ポインティン
グデバイスの状態変化を検知する検知手段であって、サ
スペンドモード時では通常モード時よりも長い検知周期
で検知する検知手段と、通常モードからサスペンドモー
ドへの遷移を指示するサスペンド信号を、USBインタ
フェースを介して受信する受信手段と、サスペンド信号
を受信してから所定の待ち時間、検知手段の検知を無効
にする無効化手段と、状態変化が検知された場合、所定
の検知時間内に検知手段で検知される状態変化の累積量
を記憶する記憶手段と、累積量が所定のしきい値以上で
あるかを判定する判定手段と、判定手段がしきい値以上
であると判定した場合、サスペンドモードから通常モー
ドへの遷移を指示するリジューム信号を、USBインタ
フェースを介して送信する送信手段とを備える。
【0022】第1の発明によれば、例えば通常モードか
らサスペンドモードへの切換えのためマウスカーソル操
作の終了後にUSBポインティングデバイスから手を離
す際にUSBポインティングデバイス本体が振動してし
まっても、リジュームしてしまう誤動作を防ぐことがで
きる。また、第2の発明によれば、リジューム操作を意
図していない微妙な振動及び接触等によってリジューム
してしまう誤動作を防止することができる。
【0023】第3の発明によれば、第1の発明と第2の
発明を組み合わせることにより従来のUSBポインティ
ングデバイスに比べてより操作性のよいリジューム(リ
モートウェイクアップ)を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本明細書においては、USBイン
タフェースを有するポインティングデバイスとしてUS
Bマウスを例にとって説明する。なお、このUSBマウ
スはボール式あるいは光学式のどちらであってもよい。
また本発明はジョイスティック、トラックボールあるい
は平面入力パネル等のUSBポインティングデバイスに
も適用できる。
【0025】まず、本発明の第1の実施例によるUSB
マウスについて説明する。本実施例によるUSBマウス
は、例えば通常モードからサスペンドモードへの切換え
のためマウスカーソル操作の終了後にUSBマウスから
手を離す際にUSBマウス本体が振動してしまい、US
Bマウスはこの振動をリジュームのためになされたもの
と誤って判断してすぐに通常モードにリジュームしてし
まう誤動作を防止するものである。
【0026】図1は、USBマウスの基本構成を示す図
である。USBインタフェース11を有するUSBマウ
ス1は、USBマウス1の床面に対する相対移動を検出
するためのX軸用座標センサ21及びY軸用座標センサ
22と、USBマウス1上に設けられるクリックスイッ
チ23(左右のクリックスイッチを含む)と、CPU2
4と、メモリ25とを備える。各構成要素はバス26を
介して接続される。
【0027】USBマウス1は、USBインタフェース
11に接続されたUSBケーブル27を介してパソコン
に接続される。図2は、本発明の第1の実施例によるU
SBマウスの機能ブロック図である。本実施例によれ
ば、USBインタフェース11を有するUSBマウス1
は、USBマウス1の状態変化を検知する検知手段12
と、通常モードからサスペンドモードへの遷移を指示す
るサスペンド信号を、USBインタフェース11を介し
て受信する受信手段13と、サスペンド信号を受信して
から所定の待ち時間、検知手段12の検知を無効にする
無効化手段14と、状態変化が検知された場合、サスペ
ンドモードから通常モードへの遷移を指示するリジュー
ム信号を、USBインタフェース11を介して送信する
送信手段15とを備える。
【0028】検知手段12には、USBマウス1の床面
に対する相対移動を検出するためのX軸用座標センサ及
びY軸用座標センサと、USBマウス1上に設けられる
クリックスイッチ(左右のクリックスイッチを含む)等
が含まれる。これら各手段の制御及び処理は、図1のC
PU24を含めたファームウェア形式によって制御部2
0で実現される。
【0029】図3は、本発明の第1の実施例によるUS
Bマウスの動作原理を示すフローチャートである。ここ
で、初めにUSBマウスが接続されているパソコンが通
常モードにあり、上述した図8の処理ループが既に実行
されている場合を考える。なお、後に説明する第2の及
び第3の実施例においても同様であるが、各図におい
て、参照符号が同じステップにおいて実行される処理内
容は同じである。
【0030】図8のステップS105において、USB
マウス1の制御部20が、ホストからのサスペンド信号
を受信したと判定した場合は、ステップS201へ進
み、USBマウス1はサスペンドモードへ入る。本実施
例では、サスペンド信号を受信してから所定の待ち時
間、検知手段12の検知を無効にする無効化手段14
が、CPU24を含めたファームウェア形式によって制
御部20内に実現される。すなわち、USBマウス1が
サスペンドモードに入ってからこの待ち時間が経過する
までは、図8に示されたステップS111及びS112
は実行されない。この待ち時間を実現するための待ち時
間生成要素として、ステップS201においてカウント
数Nを設定する。カウント数Nについては後で詳細に説
明するが、本実施例では例えばN=10として設定され
る。
【0031】USBマウス1がサスペンドモードに入る
と、ステップS106においてCPUストップ復帰用タ
イマがセットされる。上述のように、サスペンドモード
においてはUSBインタフェース規格により許容される
最大消費電流値(500μA)以下に消費電流を抑制す
るため、CPU24の処理動作をCPUストップ復帰タ
イマで規定される時間だけストップさせ、CPU24の
処理速度及び各センサの処理速度を減少させる。この時
間は例えば数十〜数百m秒に設定される。
【0032】ステップS108においてCPU24の処
理動作がストップした後にこの時間が経過してCPUス
トップ復帰用タイマがオーバするか又はサスペンドモー
ドから通常モードへのリジューム信号をパソコン側から
USBインタフェース11を介して受信して割り込みが
あったとき、ステップS109において、ストップして
いたCPU24の処理動作が再びスタートする。
【0033】次に、ステップS110において、制御部
20は、パソコンからのリジューム信号を受信したか否
かを判定する。ステップS110においてリジューム信
号を受信したと判定された場合は、ステップS113進
んでリジューム処理がなされ、パソコン及びUSBマウ
ス1はリジュームする。
【0034】ステップS110においてリジューム信号
を受信していないと判定された場合は、ステップS10
8で単にCPUストップ復帰用タイマがオーバしたこと
を意味するので、ステップS202へ進む。ステップS
202では、カウント数Nが0であるか否かを判定す
る。カウント数Nが0でない場合はステップS203へ
進み、カウント数Nが0である場合はステップS111
へ進む。
【0035】ステップS202においてカウント数Nが
0であると判定された場合は、ステップS111へ進
み、X軸用座標センサ21、Y軸用座標センサ22及び
クリックスイッチ23等の各センサは状態変化をそれぞ
れ検知(センシング)する。ステップS112では、制
御部20は、ステップS111においてX軸用座標セン
サ21、Y軸用座標センサ22及びクリックスイッチ2
3等の各センサのいずれかにおいて状態変化があったか
否かを判定する。この状態変化はX軸用座標センサ21
及びY軸用座標センサ22についてはUSBマウスの移
動の有無であり、クリックスイッチ23についてはその
押下の有無である。
【0036】ステップS112において状態変化があっ
たと判定された場合は、ユーザはUSBマウス1を操作
することによってUSBマウス1側からリジューム処理
を指示したことを意味するのでステップS113へ進
み、リジューム処理がなされ、パソコン及びUSBマウ
ス1はリジュームする。ステップS112において状態
変化はない判定された場合は再びステップS106へ戻
る。
【0037】ステップS202でカウント数Nは0では
ないと判定された場合、ステップS203においてカウ
ント数Nが1ディクリメントされ、ステップS106へ
戻る。本実施例ではカウント数Nを10と設定していた
ので、サスペンドモードに入りパソコン側からリジュー
ム信号を受信しない限りは、上述のステップS106〜
S203を10回繰り返すということになる。この間、
検知手段12の検知が無効化され、前述のステップS1
11及びS112の処理は実行されず、USBマウス1
の移動やクリックスイッチ23の押下があってもリジュ
ームすることはない。なお、本実施例ではカウント数N
を10と設定したが、例えばステップS106のCPU
ストップ復帰用タイマを数百m秒とした場合、待ち時間
は数秒間(=数百m秒×10)となる。カウント数N
は、必要とする待ち時間に応じて適宜設定すればよい。
【0038】カウント数Nが0になったとき、すなわち
リジューム信号を受信してから所定の待ち時間が経過し
た後は、ステップS106、S107、S108、S1
09、S110、S202、S111、S112そして
S106までの処理ループが実行され、サスペンドモー
ドが継続する。そして、パソコン側からリジューム信号
を受信した場合(ステップS108及びS110)、あ
るいはUSBマウス1を移動させるかクリックスイッチ
23が押下された場合(ステップS111及びS11
2)に、サスペンドモードから通常モードへリジューム
する。
【0039】以上説明したように、本発明の第1の実施
例のUSBマウスによれば、サスペンドモードに遷移し
てから所定の待ち時間が経過するまでは検知手段の検知
は無効化されるので、USBマウスの移動やクリックス
イッチの押下があってもリジュームすることはない。従
って、例えば、通常モードからサスペンドモードへの切
換えのためマウスカーソル操作の終了後にUSBマウス
から手を離す際にUSBマウス本体が振動してしまって
も、リジュームしてしまうことはない。
【0040】次に、本発明の第2の実施例によるUSB
マウスについて説明する。本実施例によるUSBマウス
は、サスペンドモード時において、リジューム操作を意
図していない微妙な振動及び接触等に対してもUSBマ
ウスは状態変化があったものと誤って判断しリジューム
してしまう誤動作を防止するものである。すなわち、サ
スペンドモードにおいてX軸用座標センサ、Y軸用座標
センサ及びクリックスイッチ等の各センサにより状態変
化が検出された場合は、所定の検知時間、この状態変化
を累積し、この累積量が所定のしきい値以上である場合
にリジューム処理を実行する。これにより、リジューム
操作を意図していない微妙な振動及び接触等によってリ
ジュームしてしまう誤動作を防止することができる。
【0041】図4は、本発明の第2の実施例によるUS
Bマウスの機能ブロック図である。本実施例によれば、
USBインタフェース11を有するUSBマウス1は、
USBマウス1の状態変化を検知する検知手段12であ
って、サスペンドモード時では通常モード時よりも長い
検知周期で検知する検知手段12と、サスペンドモード
にあるときに状態変化が検知された場合、所定の検知時
間内に検知手段12で検知される状態変化の累積量を記
憶する記憶手段16と、累積量が所定のしきい値以上で
あるかを判定する判定手段17と、判定手段17がしき
い値以上であると判定した場合、サスペンドモードから
通常モードへの遷移を指示するリジューム信号を、US
Bインタフェース11を介して送信する送信手段15と
を備える。
【0042】検知手段12には、USBマウス1の床面
に対する相対移動を検出するためのX軸用座標センサ及
びY軸用座標センサと、USBマウス1上に設けられる
クリックスイッチ(左右のクリックスイッチを含む)等
が含まれる。記憶手段16は、メモリ25を含んで成
る。これら各手段の制御及び処理は、CPU24を含め
たファームウェア形式によって制御部20で実現され
る。
【0043】図5は、本発明の第2の実施例によるUS
Bマウスの動作原理を示すフローチャートである。ここ
で、初めにUSBマウスが接続されているパソコンが通
常モードにあり、上述した図8の処理ループが既に実行
されている場合を考える。図8のステップS105にお
いて、USBマウス1の制御部20が、ホストから、ホ
ストからのサスペンド信号を受信したと判定した場合は
ステップS106へ進み、USBマウス1はサスペンド
モードへ入る。
【0044】USBマウス1がサスペンドモードへ入る
と、ステップS106においてCPUストップ復帰用タ
イマがセットされ、次いでステップS107においてC
PU24の処理動作がストップする。そして、ステップ
S108においてCPUストップ復帰用タイマがオーバ
するか又はサスペンドモードから通常モードへのリジュ
ームを指示するリジューム信号の割り込みがパソコンか
らあった場合、ステップS109において、ストップし
ていたCPU24の処理動作が再びスタートする。
【0045】次に、ステップS110において、USB
マウス1の制御部20は、パソコンからのリジューム信
号を受信したか否かを判定する。ステップS110にお
いてリジューム信号を受信したと判定された場合は、ス
テップS113へ進んでリジューム処理がなされ、パソ
コン及びUSBマウスは1リジュームする。
【0046】ステップS110においてリジューム信号
を受信していないと判定された場合は、ステップS10
8において単にCPUストップ復帰用タイマがオーバし
たことを意味するのでステップS111へ進み、X軸用
座標センサ21、Y軸用座標センサ22及びクリックス
イッチ23等の各センサは状態変化をそれぞれ検知す
る。このステップS111は、CPUストップ復帰用タ
イマがオーバしたときにのみ実行されるので、結果とし
て各センサの上述した検知処理動作はCPUの処理動作
に同期することになる。
【0047】ステップS112では、制御部20は、ス
テップS111においてX軸用座標センサ21、Y軸用
座標センサ22及びクリックスイッチ23等の各センサ
のいずれかにおいて状態変化があったか否かを判定す
る。この状態変化はX軸用座標センサ21及びY軸用座
標センサ22についてはUSBマウスの移動の有無であ
り、クリックスイッチ23についてはその押下の有無で
ある。
【0048】ステップS112において状態変化はない
判定された場合は、再びステップS106へ戻る。ステ
ップS112において状態変化があったと判定された場
合は、ユーザはUSBマウス1を操作することによって
USBマウス1側からリジューム処理を指示した可能性
があることを意味するので、ステップS301へ進む。
【0049】ステップS301では、上述の検知時間を
実現するための検知時間生成要素として、カウント数M
を設定する。カウント数Mについては後で詳細に説明す
るが、本実施例では例えばM=2000として設定され
る。次にステップS302において、X軸用座標センサ
21、Y軸用座標センサ22及びクリックスイッチ23
等の各センサは状態変化をそれぞれ検知(センシング)
する。
【0050】従来例によれば、サスペンドモードではC
PUストップ復帰用タイマを用いることによってCPU
の処理速度を減少させている。その結果、CPUの処理
動作に同期する各センサ及びクリックスイッチの検知速
度についても低減することになり、通常モードよりも長
い周期である例えば数十〜数百m秒の周期でステップS
106〜S112の処理ループが実行される。
【0051】これに対し本実施例では、後述する理由か
ら通常モードと同様の周期(例えば数十〜数百μ秒)で
CPU24を動作させ、ステップS302の検知処理に
ついても通常モードと同様の周期で実行する。ステップ
S303では、制御部20は、パソコンからのリジュー
ム信号を受信したか否かを判定する。
【0052】ステップS303においてリジューム信号
を受信したと判定された場合は、リジューム処理の指示
がパソコン側から直接あったことを意味するのでステッ
プS113へ進み、通常のリジューム処理がなされ、パ
ソコン及びUSBマウス1はリジュームする。ステップ
S303においてリジューム信号を受信していないと判
定された場合は、ステップS108において単にCPU
ストップ復帰用タイマがオーバしたことを意味するの
で、ステップS304へ進む。
【0053】ステップS304では、カウント数Mが0
であるか否かを判定する。カウント数Mが0でない場合
はステップS305へ進み、カウント数Mが0である場
合はステップS306へ進む。ステップS304でカウ
ント数Mは0ではないと判定された場合、ステップS3
05において、カウント数Mが1ディクリメントすると
共に、検知された状態変化を累積し記憶する。ステップ
305で累積される状態変化量は、X軸用座標センサ2
1及びY軸用座標センサ22についてはUSBマウスの
移動量(マウスカウント数) であり、クリックスイッチ
23についてはその押下時間である。ステップS305
終了後は、再びステップS302へ戻る。
【0054】ステップS302〜S305の処理ループ
はカウント数Mが0になるまで実行され、その間、ステ
ップ302において各検知される状態変化を累積してい
く。すなわち、状態変化量をX、1回の処理ループで検
知される状態変化をΔxとすると、累積される状態変化
量はx+Δxのようになる。この処理ループは通常モー
ドにおける検知周期と同様の処理周期(例えば数十〜数
百μ秒)で実行される。本実施例では、カウント数Mを
2000と設定したが、例えば通常の処理モードにおけ
る各センサ21及び22並びにクリックスイッチ23の
検知周期(ステップS302〜S305の処理周期)を
50μ秒とすると、カウント数Mが0になるまでの時間
である検知時間は100m秒(=50μ秒×2000)
となり、この間は状態変化に関するデータが蓄積されて
いくことになる。カウント数Mは必要とする検知時間に
応じて適宜設定すればよい。このように本実施例におい
ては、所定の検知時間、サスペンドモード時にあっても
通常モードと同じ検知周期で、X軸用座標センサ21、
Y軸用座標センサ22及びクリックスイッチ23等の各
センサの状態検知が実行されることを特徴とする。従来
例によるUSBマウスからのリジューム(すなわちリモ
ートウェイクアップ)では、USBの状態変化の有無で
リジュームをすべきか否かを判定していたが、本実施例
では、USBの状態変化があったときに、所定の検知時
間における状態変化の総量が所定のしきい値以上である
か否かでリジュームすべきか否かを判定する。すなわ
ち、X軸用座標センサ21、Y軸用座標センサ22及び
クリックスイッチ23等の各センサを、通常モードと同
じ検知周期で検知させて状態変化に関するデータを累積
し、リジュームの可否を判定するので信頼性が向上す
る。
【0055】ステップS304でカウント数Mは0であ
ると判定された場合は、ステップS302〜S305の
ループを抜け出し、ステップS306へ進む。ステップ
S306では、累積された状態変化量が、所定のしきい
値以上であるか否かを判定する。上述のように、X軸用
座標センサ21及びY軸用座標センサ22についてはU
SBマウスの移動量(マウスカウント数) であり、クリ
ックスイッチ23についてはその押下時間である。従っ
てステップS306においては、USBマウス1の移動
量あるいはクリックスイッチ23の押下時間等のうちの
少なくとも1つが所定のしきい値以上であるか否かが判
定される。
【0056】ステップS306で所定のしきい値以上で
はないと判定された場合は、ステップS106へ戻る。
すなわち、この場合はリジューム操作を意図していない
微妙な振動及び接触である可能性が高いのでリジューム
せず、再び通常のサスペンドモードにおける処理が行わ
れる。ステップS306で所定のしきい値以上であると
判定された場合、ユーザがUSBマウス1を操作するこ
とによってUSBマウス1側からリジューム処理を指示
した可能性が高いのでステップS113へ進み、リジュ
ーム処理がなされ、パソコン及びUSBマウス1はリジ
ュームする。
【0057】以上説明したように、本発明の第2の実施
例のUSBマウスによれば、サスペンドモードにおいて
X軸用座標センサ、Y軸用座標センサ及びクリックスイ
ッチ等の各センサにより状態変化が検知された場合は、
所定の検知時間、この状態変化を累積し、この累積量が
所定のしきい値以上である場合にリジューム処理を実行
する。従って、リジューム操作を意図していない微妙な
振動及び接触等によってリジュームしてしまう誤動作を
防止することができる。
【0058】なお、ここではUSBマウスについて説明
したが、本実施例は、USBポインティングデバイスに
平面入力パネルを有するような場合についても適用でき
る。例えばち、平面入力パネルが所定の時間接触してい
た場合にリジュームするようにすればよい。次に、本発
明の第3の実施例によるUSBマウスについて説明す
る。
【0059】本実施例によるUSBマウスは、上述の第
1の実施例と第2の実施例を組み合わせたものである。
すなわち、本実施例によるUSBマウスは、例えば通常
モードからサスペンドモードへの切換えのためマウスカ
ーソル操作の終了後にUSBマウスから手を離す際にU
SBマウス本体が振動し、この振動をリジュームのため
になされたものと誤って判断してすぐに通常モードにリ
ジュームしてしまう誤動作を防止すると共に、サスペン
ドモード時において、リジューム操作を意図していない
微妙な振動及び接触等でも、USBマウスは状態変化が
あったものと誤って判断しリジュームしてしまう誤動作
を防止するものである。
【0060】各ステップにおける特長、変形例その他に
ついては既に第1及び第2の実施例において詳細に説明
してあるのでここでは処理フローのみを簡単に説明す
る。図6は、本発明の第3の実施例によるUSBマウス
の機能ブロック図である。本実施例によれば、USBイ
ンタフェース11を有するUSBマウス1は、USBマ
ウス1の状態変化を検知する検知手段12であって、サ
スペンドモード時では通常モード時よりも長い検知周期
で検知する検知手段12と、通常モードからサスペンド
モードへの遷移を指示するサスペンド信号を、USBイ
ンタフェース11を介して受信する受信手段13と、サ
スペンド信号を受信してから所定の待ち時間、検知手段
12の検知を無効にする無効化手段14と、状態変化が
検知された場合、所定の検知時間内に検知手段12で検
知される状態変化の累積量を記憶する記憶手段16と、
累積量が所定のしきい値以上であるかを判定する判定手
段17と、判定手段17がしきい値以上であると判定し
た場合、サスペンドモードから通常モードへの遷移を指
示するリジューム信号を、USBインタフェース11を
介して送信する送信手段15とを備える。
【0061】検知手段12には、USBマウス1の床面
に対する相対移動を検出するためのX軸用座標センサ及
びY軸用座標センサと、USBマウス1上に設けられる
クリックスイッチ(左右のクリックスイッチを含む)等
が含まれる。記憶手段16は、メモリ25を含んで成
る。これら各手段の制御及び処理は、CPU24を含め
たファームウェア形式によって制御部20で実現され
る。
【0062】図7は、本発明の第3の実施例によるUS
Bマウスの動作原理を示すフローチャートである。ここ
で、初めにUSBマウスが接続されているパソコンが通
常モードにあり、上述した図8の処理ループが既に実行
されている場合を考える。図8のステップS105にお
いて、USBマウス1の制御部20が、ホストからのサ
スペンド信号を受信したと判定した場合はステップS2
01へ進み、USBマウス1はサスペンドモードへ入
る。
【0063】ステップS201においてカウント数Nを
設定する。なお、本実施例ではカウント数Nを10と設
定したが、第1の実施例でも説明したように、カウント
数Nは、必要とする待ち時間に応じて適宜設定すればよ
い。次にステップS106において、CPUストップ復
帰用タイマがセットされる。この時間は例えば数十〜数
百m秒に設定される。
【0064】次いでステップS107においてCPU2
4がストップする。ステップS108においてCPUス
トップ復帰用タイマがオーバするか又はリジューム信号
の割り込みがパソコンからあった場合、ステップS10
9において、ストップしていたCPU24の処理動作が
再びスタートする。
【0065】次に、ステップS110において、制御部
20は、パソコンからのリジューム信号を受信したか否
かを判定する。ステップS110においてリジューム信
号を受信したと判定された場合は、ステップS113へ
進んでリジューム処理がなされ、パソコン及びUSBマ
ウス1はリジュームする。
【0066】ステップS110においてリジューム信号
を受信していないと判定された場合は、ステップS10
8において単にCPUストップ復帰用タイマがオーバし
たことを意味するので、ステップS202へ進む。ステ
ップS202では、カウント数Nが0であるか否かを判
定する。カウント数Nが0でない場合はステップS20
3へ進み、カウント数Nが0である場合はステップS1
11へ進む。
【0067】ステップS202でカウント数Nは0では
ないと判定された場合、ステップS203においてカウ
ント数Nが1ディクリメントされ、ステップS106へ
戻る。前述のように、本実施例ではカウント数Nを10
と設定していたので、サスペンドモードに入りパソコン
側からリジューム信号を受信しない限りは、ステップS
106〜S203を10回繰り返すということになる。
従ってその間は検知手段12の検知は無効であり、前述
のステップS111及びS112の処理は実行されず、
USBマウス1を移動させてもクリックスイッチ23を
押下してもリジュームすることはない。
【0068】ステップS202においてカウント数Nが
0であると判定された場合は、ステップS111へ進
み、X軸用座標センサ21、Y軸用座標センサ22及び
クリックスイッチ23等の各センサは、状態変化をそれ
ぞれ検知(センシング)する。ステップS112では、
制御部20は、ステップS111においてX軸用座標セ
ンサ21、Y軸用座標センサ22及びクリックスイッチ
23等の各センサのいずれかにおいて状態変化があった
か否かを判定する。この状態変化はX軸用座標センサ2
1及びY軸用座標センサ22についてはUSBマウスの
移動の有無であり、クリックスイッチ23についてはそ
の押下の有無である。
【0069】ステップS112において状態変化はない
判定された場合は再びステップS106へ戻る。ステッ
プS112において状態変化があったと判定された場合
は、ユーザはUSBマウス1を操作することによってU
SBマウス1側からリジューム処理を指示した可能性が
あることを意味するので、ステップS301へ進む。
【0070】ステップS301では、第2の実施例で説
明したように、カウント数Mを設定する。本実施例で
は、カウント数Mを2000と設定したが、必要とする
検知時間に応じて適宜設定すればよい。次にステップS
302において、X軸用座標センサ21、Y軸用座標セ
ンサ22及びクリックスイッチ23等の各センサは、状
態変化をそれぞれ検知(センシング)する。
【0071】ステップS303では、制御部20は、パ
ソコンからのリジューム信号を受信したか否かを判定す
る。ステップS303においてリジューム信号を受信し
たと判定された場合は、ステップS113へ進んでリジ
ューム処理がなされ、パソコン及びUSBマウス1はリ
ジュームする。
【0072】ステップS303においてリジューム信号
を受信していないと判定された場合は、ステップS10
8において単にCPUストップ復帰用タイマがオーバし
たことを意味するので、ステップS304へ進む。ステ
ップS304では、カウント数Mが0であるか否かを判
定する。カウント数Mが0でない場合はステップS30
5へ進み、カウント数Mが0である場合はステップS3
06へ進む。
【0073】ステップS304でカウント数Mは0では
ないと判定された場合、カウント数Mを1ディクリメン
トすると共に、ステップ302において検知された状態
変化を累積し記憶する(ステップS305)。ここで累
積される状態変化量は、X軸用座標センサ21及びY軸
用座標センサ22についてはUSBマウスの移動量(マ
ウスカウント数) であり、クリックスイッチ23につい
てはその押下時間である。ステップS305終了後は、
再びステップS302へ戻る。
【0074】ステップS302〜S305の処理ループ
はカウント数Mが0になるまで実行され、その間はステ
ップ302において検知された状態変化を累積してい
く。この処理ループは通常モードにおける検知周期と同
様の処理周期(例えば数十〜数百μ秒)で実行される。
ステップS304でカウント数Mは0であると判定され
た場合は、ステップS302〜S305のループを抜け
出し、ステップS306へ進む。
【0075】ステップS306では、累積された状態変
化量が所定のしきい値以上であるか否かを判定する。上
述のように、X軸用座標センサ21及びY軸用座標セン
サ22についてはUSBマウスの移動量(マウスカウン
ト数) であり、クリックスイッチ23についてはその押
下時間である。ステップS306においては、USBマ
ウス1の移動量あるいはクリックスイッチ23の押下時
間等のうち少なくとも1つが所定のしきい値以上である
か否かが判定される。
【0076】ステップS306で所定のしきい値以上で
はないと判定された場合は、ステップS106へ戻る。
すなわち、この場合はリジューム操作を意図していない
微妙な振動及び接触である可能性が高いのでリジューム
はせず、再び通常のサスペンドモードにおける処理が継
続する。ステップS306で所定のしきい値以上である
と判定された場合、ユーザがUSBマウス1を操作する
ことによってUSBマウス1側からリジューム処理を指
示した可能性が高いのでステップS113へ進み、リジ
ューム処理がなされ、パソコン及びUSBマウス1はリ
ジュームする。
【0077】以上説明したように、本発明の第3の実施
例のUSBマウスによれば、、サスペンドモードに遷移
してから所定の待ち時間が経過するまでは検知手段の検
知は無効化されるので、USBマウスの移動やクリック
スイッチの押下があってもリジュームすることはない。
従って、例えば、通常モードからサスペンドモードへの
切換えのためマウスカーソル操作の終了後にUSBマウ
スから手を離す際にUSBマウス本体が振動してしまっ
ても、リジュームしてしまうことはない。
【0078】また、サスペンドモードにおいてX軸用座
標センサ、Y軸用座標センサ及びクリックスイッチ等の
各センサにより状態変化が検知された場合は、所定の検
知時間、この状態変化を累積し、この累積量が所定のし
きい値以上である場合にリジューム処理を実行する。従
って、リジューム操作を意図していない微妙な振動及び
接触等によってリジュームしてしまうような誤動作を防
止することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明のUS
Bポインティングデバイスによれば、サスペンドモード
に遷移してから所定の待ち時間が経過するまでは検知手
段の検知は無効化されるので、USBポインティングデ
バイスの移動やクリックスイッチの押下があってもリジ
ュームすることはない。従って、例えば、通常モードか
らサスペンドモードへの切換えのためマウスカーソル操
作の終了後にUSBポインティングデバイスから手を離
す際にUSBポインティングデバイス本体が振動してし
まっても、リジュームしてしまうことはない。
【0080】また、第2の発明のUSBポインティング
デバイスによれば、サスペンドモードにおいて各セン
サ、クリックスイッチ、平面入力パネル等が状態変化を
検知した場合は、所定の検知時間、この状態変化を累積
し、この累積量が所定のしきい値以上である場合にリジ
ューム処理を実行するので、リジューム操作を意図して
いない微妙な振動及び接触等によってリジュームしてし
まう誤動作を防止することができる。また、この検知時
間における各センサ、クリックスイッチ、平面入力パネ
ルの検知周期は、通常モードの場合と同じであるので、
信頼性の高い累積された状態変化量を得ることができ、
これに基づいてリジュームの可否を判定するので信頼性
が向上する。
【0081】第3の発明は、第1の発明と第2の発明を
組み合わせたものであり、これにより従来のUSBポイ
ンティングデバイスに比べてより操作性のよいリジュー
ム(リモートウェイクアップ)を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】USBマウスの基本構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるUSBマウスの機
能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるUSBマウスの動
作原理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例によるUSBマウスの機
能ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるUSBマウスの動
作原理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例によるUSBマウスの機
能ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるUSBマウスの動
作原理を示すフローチャートである。
【図8】従来例によるUSBマウスの動作原理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…USBマウス 11…USBインタフェース 12…検知手段 13…受信手段 14…無効化手段 15…送信手段 16…記憶手段 17…判定手段 20…制御部 21…X軸用座標センサ 22…Y軸用座標センサ 23…クリックスイッチ 24…CPU 25…メモリ 26…バス 27…USBケーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 USBインタフェースを有するポインテ
    ィングデバイスであって、 該ポインティングデバイスの状態変化を検知する検知手
    段と、 通常モードからサスペンドモードへの遷移を指示するサ
    スペンド信号を、前記USBインタフェースを介して受
    信する受信手段と、 前記サスペンド信号を受信してから所定の待ち時間、前
    記検知手段の前記の検知を無効にする無効化手段と、 前記状態変化が検知された場合、サスペンドモードから
    通常モードへの遷移を指示するリジューム信号を、前記
    USBインタフェースを介して送信する送信手段とを備
    えることを特徴とするポインティングデバイス。
  2. 【請求項2】 USBインタフェースを有するポインテ
    ィングデバイスであって、 該ポインティングデバイスの状態変化を検知する検知手
    段であって、サスペンドモード時では通常モード時より
    も長い検知周期で検知する検知手段と、 前記サスペンドモードにあるときに前記状態変化が検知
    された場合、所定の検知時間内に前記検知手段で検知さ
    れる前記状態変化の累積量を記憶する記憶手段と、 前記累積量が所定のしきい値以上であるかを判定する判
    定手段と、 該判定手段が前記しきい値以上であると判定した場合、
    前記サスペンドモードから前記通常モードへの遷移を指
    示するリジューム信号を、前記USBインタフェースを
    介して送信する送信手段とを備えることを特徴とするポ
    インティングデバイス。
  3. 【請求項3】 USBインタフェースを有するポインテ
    ィングデバイスであって、 該ポインティングデバイスの状態変化を検知する検知手
    段であって、サスペンドモード時では通常モード時より
    も長い検知周期で検知する検知手段と、 前記通常モードから前記サスペンドモードへの遷移を指
    示するサスペンド信号を、前記USBインタフェースを
    介して受信する受信手段と、 前記サスペンド信号を受信してから所定の待ち時間、前
    記検知手段の前記の検知を無効にする無効化手段と、 前記状態変化が検知された場合、所定の検知時間内に前
    記検知手段で検知される前記状態変化の累積量を記憶す
    る記憶手段と、 前記累積量が所定のしきい値以上であるかを判定する判
    定手段と、 該判定手段が前記しきい値以上であると判定した場合、
    前記サスペンドモードから前記通常モードへの遷移を指
    示するリジューム信号を、前記USBインタフェースを
    介して送信する送信手段とを備えることを特徴とするポ
    インティングデバイス。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、前記検知時間内は前記
    通常モード時の検知周期で検知する請求項2又は3に記
    載のポインティングデバイス。
  5. 【請求項5】 前記累積量は、前記ポインティングデバ
    イスの移動量である請求項2〜4のいずれか一項に記載
    のポインティングデバイス。
  6. 【請求項6】 前記累積量は、クリックスイッチの押下
    時間である請求項2〜4のいずれか一項に記載のポイン
    ティングデバイス。
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