JP2002040540A - カメラ - Google Patents
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- JP2002040540A JP2002040540A JP2000231833A JP2000231833A JP2002040540A JP 2002040540 A JP2002040540 A JP 2002040540A JP 2000231833 A JP2000231833 A JP 2000231833A JP 2000231833 A JP2000231833 A JP 2000231833A JP 2002040540 A JP2002040540 A JP 2002040540A
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Abstract
く、手ブレしにくい操作性を実現するとともに、片手で
もズーム操作を可能とする。 【解決手段】ズームレンズ12を備えたカメラ10の側
面部に、撮影者が左手で操作可能なズームキー32が設
けられ、カメラ10の背面には撮影者が右手で操作可能
な十字キー52が設けられている。十字キー52は、撮
影モード時にズーム操作部として機能するが、メニュー
画面表示中は選択キーとして使用され、再生モード時に
はコマ送りキー等に利用される多機能操作部である。こ
れら複数のズーム操作部からのズーム指示が競合した場
合、ズーム駆動を停止したり、一方の操作中には他方の
制御を禁止するなどの処理を行う。また、姿勢センサ1
30で検知したカメラ姿勢(縦横)に応じて、一方のズ
ーム操作を禁止したり、十字キー52のズーム操作で使
用可能なキー(上下又は左右)を変更する。
Description
撮影光学系にズームレンズを適用したカメラの操作性を
向上させる技術に関する。
は、ユーザが簡単に画角合わせできるように、撮影光学
系にズームレンズを採用するものが多い。ズーム機構と
しては、レンズ部に設けられたズームリングを手で回動
操作して光学レンズの焦点距離を変化させる手動式ズー
ム機構や、モータなどの駆動装置を用いてズームレバー
等の操作に応じて焦点距離を変化させる電動式ズーム装
置があるが、近年は電動式ズーム装置を搭載するカメラ
が一般的となっている。
カメラは、焦点距離をステップ的に変更可能なズームレ
ンズを有し、テレ(望遠)スイッチによる停止可能な焦
点距離と、ワイド(広角)スイッチによる停止可能な焦
点距離を変えることで、ズーム動作のメリハリ感を持た
せている。また、特開平8−297239号公報によれ
ば、ズームキーと他のキーでステップズームと連続ズー
ムを切り換える方法が提案されている。
圧領域を十字状に4分割した多機能スイッチを有するカ
メラが開示され、この多機能スイッチを特定のモードの
時だけズームキーとして使用している。更に、特開平4
−31808号公報には、ズーム速度の異なる2組のズ
ームスイッチを有するカメラが開示され、高速ズーミン
グと低速ズーミングを使い分けることができるように工
夫されている。
特に、手ブレを防ぐために、カメラを両手でホールドす
る形態のものが好ましい。この場合、一眼レフカメラの
ように、右手でグリップ部を握り、右手人指し指でレリ
ーズ操作を行う一方、左手でレンズ部を支えてズーム操
作を行う形態がユーザにとって最も操作し易い形状であ
る。しかしながら、かかる形状は、カメラを片手(右手
のみ)で操作する場合に、ズーム操作を行うことができ
ないという問題がある。
もので、両手で操作した時はホールド感がよく、手ブレ
しにくい操作性を実現するとともに、片手でもズーム操
作可能な使い易いカメラを提供することを目的とする。
に、本発明に係るカメラは、画像の倍率を変更する指示
を入力する第1のズーム操作部と、前記第1のズーム操
作部と異なる第2のズーム操作部であって、カメラが特
定の動作モードに設定されている場合に、画像の倍率を
変更する指示の入力が可能となる第2のズーム操作部
と、前記第1のズーム操作部及び前記第2のズーム操作
部のうち少なくとも一方の操作に従い画像の倍率を変化
させる動作又は処理を行う倍率変更手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
ズによる光学式ズーム機構でもよいし、画像処理手段を
用いた拡大/縮小処理による電子ズーム機能であっても
よく、また、これらの組合せでもよい。
他の操作にも使用可能な第2のズーム操作部とを設け、
必要とされる状況に応じて第2のズーム操作部によるズ
ーム操作を可能とすることにより、カメラ本体に設けた
操作部材を有効に利用できるとともに、カメラの操作性
が向上する。
レンズと、前記ズームレンズを広角側及び望遠側に駆動
する指示を与える第1のズーム操作部と、前記ズームレ
ンズを広角側及び望遠側に駆動する指示を与える第2の
ズーム操作部であって、ズーム操作以外の操作に兼用さ
れる多機能操作部で構成され、カメラが特定の動作モー
ドに設定されている場合に、ズーム駆動の指令が可能と
なる第2のズーム操作部と、前記第1のズーム操作部及
び前記第2のズーム操作部のうち少なくとも一方の操作
に従い前記ズームレンズを電動で駆動する電動駆動手段
と、を備えたことを特徴としている。
操作部は、撮影者が当該カメラを構えた時に、それぞれ
異なる手で操作し得る所定の位置に設けられていること
を特徴としている。
撮影する時はホールド感がよく、片手で撮影する場合に
もズーム操作が可能である。
るカメラの好ましい実施の形態について説明する。
カメラの外観斜視図である。このカメラ10は、ズーム
レンズ12を備えたデジタルカメラであり、カメラ本体
から前方へ突出したレンズ部14と本体側部のグリップ
部22を撮影者が確実に保持して、撮影ブレを防止でき
る大きさ、形状を有している。ズームレンズ12には、
例えば光学6倍ズームレンズが用いられ、望遠(テレ)
側又は広角(ワイド)側のズーム操作に応じて鏡胴15
が進退駆動される。
16が設けられ、ストロボ発光部の横にはストロボ調光
センサ18が設けられている。符号40は、ストロボ1
6を利用可能状態の位置にポップアップさせるストロボ
ポップアップボタンである。グリップ部22上面にはシ
ャッターボタン80が配置され、セルフタイマーランプ
20はグリップ部22の前面に設けられている。
設けられており、マニュアルモード時に撮影者がフォー
カスリング24を手で回動操作することによって、手動
によるピント調整を行うことができる。
F)モード又はマニュアル焦点調節(MF)モードを選
択するフォーカスモード切換スイッチ30、ズームキー
32、情報ボタン34、露出補正ボタン36、及びホワ
イトバランス調節ボタン38等が配設されている。これ
ら各操作部は、撮影者がカメラ10のレンズ部14を保
持した左手の親指で操作できる位置に設けられている。
点距離の調節と電子ズーム機能による拡大/縮小の指示
に兼用される操作部である。ズームキー32は、カメラ
10の前後方向に傾動するシーソー型スイッチ構造を有
し、傾動方向に応じてズームレンズ12の焦点距離をテ
レ側及びワイド側へ変更できる。ズームキー32の前側
部分(TELEキーという。)が押されると、テレ方向(拡
大方向)にズーム制御され、ズームキー32の後側部分
(WIDEキーという。)が押されると、ワイド方向(縮小
方向)にズーム制御される。なお、TELEキーとWIDEキー
を分離して別々のキーとする構成も可能である。
大限界よりも更にテレ方向の指示を与えると、電子ズー
ムによる拡大処理に移行する。電子ズーム機能の倍率可
変範囲は、記録時の解像度(画素数)との関係で決定さ
れ、解像度が低いほど高倍率まで使用できる。
ンタッチでカメラ10の液晶モニタ(図1中不図示、図
2において符号68として記載)に表示させる指示を与
える手段である。露出補正ボタン36は、撮影画像の露
出補正量を指示するときに使用され、ホワイトバランス
調節ボタン38は、ホワイトバランスの設定を変更する
ときに使用される。
2を開けると、他の電子機器と情報の送受信を行うため
の通信コネクタ(例えばUSB端子)44、映像信号を
送受信する映像出力端子46、外部から電源を供給する
際に利用する電源入力端子48が設けられている。
る。カメラ背面には、ファインダー50及び液晶モニタ
68が設けられ、操作部として、十字キー52、メニュ
ー/実行ボタン54、キャンセル/戻ボタン56、表示
ボタン58、シフトボタン60、表示切替ボタン62、
拡大表示ボタン64、並びにAEロックの指示を入力す
るAE固定ボタン66等が設けられている。
ダーで構成されるが、このファインダー50を光学式フ
ァインダーに置換する態様も可能である。液晶モニタ6
8は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使
用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモ
リカード等の外部記録装置(図2中不図示、図4におい
て符号116として記載)から読み出した再生画像等を
表示する表示手段である。また、十字キー52や後述の
コマンドダイヤル(図3中符号96)を使用したメニュ
ーの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液
晶モニタ68の表示画面を用いて行われる。更に液晶モ
ニタ68には、撮影可能枚数(コマ数)や再生コマ番号
の表示、ズーム可変範囲と現在のズーム位置を示すズー
ムバー、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録
画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報を表示
することができる。
68に映し出される映像を見て画角を調整することがで
きる。表示切替ボタン62は、画像や情報の表示先とし
てファインダー50を使用するか液晶モニタ68を使用
するかを切り換える指示を入力する操作部である。
部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、
左、右)の指示を入力できるように構成された多機能キ
ーであり、メニュー画面における各種設定項目の選択
や、設定内容の変更を指示する操作キーとして使用され
るとともに、ズームレンズ12の焦点距離調整(テレ/
ワイド操作)、電子ズームの倍率調整、ズーム中心の移
動指示、再生コマの送り/戻しを指示する手段として用
いられる。なお、十字キー52は、一つの操作部材が上
下左右に傾動するタイプでもよいし、上下左右の4つの
キーが別々に設けられていてもよい。
通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、或いは、選
択内容の確定、処理の実行指示の時などに使用される。
キャンセル/戻るボタン56は、処理のキャンセル又は
処理を以前の状態に戻すことを指定する手段であり、メ
ニューから選んだ項目の取消や一つ前の操作状態に戻る
時などに使用される。
/OFF操作したり、再生中のコマ番号等の表示/非表
示を切り換えるための手段である。シフトボタン60
は、十字キー52などの多機能キーの機能を拡張するた
めのプッシュスイッチである。拡大表示ボタン64は、
被写体に対する合焦状態を確認するために画面の一部
(例えば、画面中心部)を拡大表示させる指示を行う操
作ボタンである。
フトボタン60は、他の操作ボタン(キー)との同時押
しの必要性に鑑み、撮影者が左手で操作できる位置に設
けられているが、シフトボタン60以外の操作部(5
2、54、56、58、62、64、66)は、撮影者
がグリップ部22を把持した右手の親指で操作できる位
置に設けられている。
ットカバー70が開閉自在に設けられており、カバー内
部には、外部記録装置116を装着するメディアスロッ
ト(不図示)が設けられている。また、カメラ10の底
面には、図示せぬ電池を装着する部分を覆う電池カバー
72及び三脚用ねじ穴74が設けられている。
た状態のカメラ10の斜視図である。カメラ10の上面
には、シャッターボタン80、電源スイッチ82、モー
ドレバー84、ストロボ16の発光モード又は発光禁止
を指示するストロボボタン86、マクロ(近距離撮影)
モードの設定又は解除を指示するマクロボタン88、セ
ルフタイマーボタン90、連写モードの設定又は解除を
指示する連写ボタン92、モードダイヤル94、及び各
種モードを設定するコマンドダイヤル96が設けられて
いる。
を指示する手段であり、シャッターボタン80を軽く押
して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(A
F)及び自動露出制御(AE)が作動し、「半押し」か
ら更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。
シャッターボタン80は、動画記録時の録画開始/停止
を指示する録画ボタンとして兼用される。モードレバー
84は、カメラ10を撮影又は再生の各モードに設定す
る手段である。モードレバー84は、電源スイッチ82
の外周に回動自在に支持されたレバースイッチで構成さ
れ、該モードレバー84の停止位置によって撮影モード
と再生モードを切り換えることができる。
を切り換える手段である。モードダイヤル94を回し、
ダイヤル上に描かれた各モードのマークを指標に合わせ
ることにより、セットアップモード、マニュアル撮影モ
ード、絞り優先の撮影モード、シャッター速度優先の撮
影モード、予め撮影条件を設定しておくプログラム撮影
モード、全自動の撮影モード(通常撮影モード)、夜
景、人物、遠景等の撮影シーンを設定して撮影するシー
ンセレクトモード、動画記録モード等のモードの選択を
行うことができる。
解像度、圧縮率、シャープネス、記録色、日付、ビープ
音の有無等の設定を行うモードである。なお、画像の記
録に関する解像度、圧縮率などは、撮影モードにおける
メニュー画面からも設定できる。マニュアル撮影モード
に設定したときは、露出やストロボの発光量或いはフォ
ーカスなどを全て手動で設定することができる。
ック図である。ズームレンズ12を含む光学ユニット1
00の後方にはCCD等の固体撮像素子102が配置さ
れており、ズームレンズ12を通過した光は、固体撮像
素子102に入射する。固体撮像素子102の受光面に
は、フォトセンサが平面的に配列されており、該受光面
に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射
光量に応じた量の信号電荷に変換される。こうして蓄積
された信号電荷は、図示せぬドライバ回路から与えられ
るパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信
号)として順次読み出され、撮像回路106に加えられ
る。
/D変換器を含み、撮像回路106を通してデジタル信
号に変換された画像データは、画像処理回路108へ送
られる。画像処理回路108は、輝度・色差信号生成回
路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラ
スト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像
処理手段であり、制御CPU110からのコマンドに従
って画像信号を処理する。
タは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信
号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理
が施された後、メモリ112に格納される。メモリ11
2に記憶された画像データは、制御CPU110の指令
に従って読み出され、NTSC方式などの所定の信号形
式に変換された後、画像再生装置114に出力される。
画像再生装置114は、カメラ10に内蔵された液晶モ
ニタ68、ファインダー50又は映像出力端子46等に
接続された外部の表示装置に相当する。
号によってメモリ112内の画像データが定期的に書き
換えられ、その画像データから生成される映像信号が画
像再生装置114に供給されることにより、固体撮像素
子102を介して撮像される画像がリアルタイムに画像
再生装置114に表示される。
択され、モードダイヤル94によって静止画撮影のモー
ドが選択された状態で、シャッターボタン80が押下さ
れると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられ
る。制御CPU110は、レリーズON信号を検知して
撮像動作を実行する。すなわち、図示せぬフォーカス駆
動部を制御してフォーカス動作を行うとともに、固体撮
像素子102の電荷蓄積時間(いわゆる電子シャッタ
ー)を制御することにより露出制御を行う。
して、取り込まれた記録用の画像データは、画像処理回
路108において所定の処理が施された後、必要に応じ
て圧縮処理され、外部記録装置116に記録される。
ータを保存する手段であり、例えばスマートメディア
(Solid-State Floppy Disk Card)と呼ばれるメモリカ
ードが適用される。記録メディアの形態はこれに限定さ
れず、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商
標)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メ
モリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しく
は光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って
読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用
される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが
適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数
の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、画像ファ
イルを保存する手段は、カメラ本体に着脱可能なリムー
バブルメディアに限らず、カメラに内蔵された記録媒体
(内部メモリ)であってもよい。
ドが設定されたときには、シャッターボタン80の押下
によって録画動作がスタートし、もう一度シャッターボ
タン80を押下すると録画動作が停止する。シャッター
ボタン80を押下継続している期間、録画動作を行い、
押下解除により録画を停止するようにしてもよい。動画
データは、例えば、モーションJPEG形式によって外
部記録装置116に記録される。
設定されると、外部記録装置116から画像ファイルが
読み出される。読み出された画像データは、画像処理回
路108において伸張処理され、画像再生装置114に
出力される。
イド方向に操作すると、制御CPU110は、当該操作
に応じてズーム制御回路120を制御し、モータ122
を駆動させる。モータ122にはDCモータが用いら
れ、モータ122に印加する電圧の極性を変えることに
より、テレ方向又はワイド方向に駆動できる。モータ1
22の動力が図示せぬギヤその他の動力伝達機構を介し
てズームレンズ12に伝達されることにより、ズームレ
ンズ12が移動して焦点距離が変更される。
ているとき、十字キー52はズーム操作キーとして機能
する。例えば、カメラ10を水平に保持した状態(横位
置)で、十字キー52の上キーがズームアップキー(TE
LEキー)、下キーがズームダウンキー(WIDEキー)とし
て機能する。したがって、ズームキー32に代えて、十
字キー52を操作してもズーム駆動が可能である。
2の位置(ズームポジション)を検出するための手段と
してレンズ位置検出回路124が設けられており、その
検出結果は制御CPU110に通知される。制御CPU
110は、レンズ位置検出回路124の検出信号に基づ
いてズーム位置制御を行う。
2の回転によりパルスを発生する回路であってもよい
し、レンズ鏡胴の外周に位置検出エンコード板を配置し
た態様であってもよく、本発明の実施に際して特に限定
されるものではない。
を統括制御する制御部であり、ズームキー32、シャッ
ターボタン80、十字キー52、メニュー/実行ボタン
54その他の操作部から受入する入力信号に基づき、対
応する回路の動作を制御するとともに、画像再生装置1
14における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフ
ォーカス(AF)制御及び自動露出(AE)制御等を行
う。
勢を検知する姿勢センサ(例えば、ジャイロ)130が
設けられており、該センサの検知情報は制御CPU11
0に通知される。姿勢センサ130によってカメラ10
が通常姿勢(横位置)であることが検出されると、制御
CPU110は、十字キー52の上キー及び下キーをそ
れぞれズームアップキー、ズームダウンキーとして使用
可能にする。
ラ10が縦姿勢(縦位置)であることが検出されると、
制御CPU110は、ズームキー32の操作入力を無効
にするとともに、十字キー52の左キー及び右キーのう
ち、当該姿勢において上側にあるキーをズームアップキ
ー、下側にあるキーをズームダウンキーとして使用可能
にする。このように、カメラ姿勢の検知に応じて十字キ
ー52のズーム操作機能を切り換えることにより、カメ
ラ10を縦位置に持ち替えた時にもズーム操作を行い易
いという利点がある。
動作について説明する。ズーム制御に関してズームキー
32と十字キー52という同等の機能を有する複数の操
作部が存在するため、同時に複数のキーが押された場合
の対応(処理)を工夫する必要がある。このようなズー
ム指示の競合時の対応策を含めて、ズーム制御に関する
幾つかの制御例を以下に述べる。
操作部が同時に押された場合に、最初に押されたキーを
優先し、他方のズーム操作部による動作を禁止する制御
方法である。複数のズーム操作部の一方をズームキー3
2、他方を十字キー52として説明する。
始後、まず、制御CPU110は、ズームキー32が押
されているか否かを判断する(ステップS510)。ズ
ームキー32が押されている場合(YES判定時)は、
押されているキーの指示に従い、テレ方向又はワイド方
向へのズーム駆動を行うとともに(ステップS51
2)、十字キー52からのズーム操作指示の入力を禁止
する(ステップS514)。
2が押されていない場合(NO判定時)は、ステップS
520に分岐し、十字キー52が押されているか否かの
判定を行う。ズーム操作部として機能する十字キー52
が押されている場合(YES判定時)は、押されている
キーの指示に従い、テレ方向又はワイド方向へのズーム
駆動を行うとともに(ステップS522)、ズームキー
32からのズーム操作指示の入力を禁止する(ステップ
S524)。ステップS520において十字キー52が
押されていない場合(NO判定時)は、ステップS52
2〜S524を省略して本処理ルーチンを終了する。こ
うして、後から押されるキー入力を無効とし、多重押し
を禁止する。
のズーム操作部が同時に押された場合にズーム駆動を停
止する制御方法である。一方のズーム操作部を操作して
ズーム駆動を行っている途中で他方のズーム操作部を押
すという操作行為は、誤操作の可能性もあるが、撮影者
が意図的にズームを停止させようとしてこのような操作
を行うことも想定される。
に、ズームキー32が押されているか否かを判定し(ス
テップS610)、ズームキー32が押されている場合
(YES判定時)は、当該押されているキーの指示に従
い、テレ方向又はワイド方向へのズーム駆動を行う(ス
テップS612)。続いて、ズームキー32の押下操作
中に更に十字キー52が押されているか否かの判定を行
う(ステップS614)。ステップS614において、
十字キー52が押されていなければ(NO判定時)、そ
のままズームキー32の操作に応じたズーム駆動を継続
する。
字キー52が押されているとの判定(YES判定)を得
た場合には、ズーム停止処理を行い(ステップS61
6)、ズーム駆動を停止させる。なお、ステップS61
0においてズームキー32が押されていないとき(NO
判定時)は、本処理ルーチンを終了する。
に、更にズームキー32が操作された場合にもズーム駆
動の停止処理を行う。図7にそのフローチャートを示
す。図7に示すように、初めに、十字キー52が押され
ているか否かを判定し(ステップS710)、十字キー
52が押されている場合(YES判定時)は、当該押さ
れているキーの指示に従い、テレ方向又はワイド方向へ
のズーム駆動を行う(ステップS712)。続いて、十
字キー52の押下操作中に更にズームキー32が押され
ているか否かの判定を行う(ステップS714)。
2が押されていなければ(NO判定時)、そのまま十字
キー52の操作に応じたズーム駆動を継続する。その一
方、ステップS714において、ズームキー32が押さ
れているとの判定(YES判定)を得た場合には、ズー
ム停止処理を行い(ステップS716)、ズーム駆動を
停止させる。ステップS710において十字キー52が
押されていないとき(NO判定時)は、本処理ルーチン
を終了する。
御例は、複数のズーム操作部が同時に押された場合に、
両者が指示するズーム方向の一致/不一致によって制御
を変更する制御方法である。図8にそのフローチャート
を示す。
されているか否かの判定を行い(ステップS810)、
YES判定の場合は、ステップS812に進む。ステッ
プS812では、ズームキー32のTELEキーが押された
か否かを判定する。もし、TELEキーが押されていれば
(YES判定時)、当該キー操作に従ってズームをTELE
方向に駆動する処理を行う(ステップS814)。そし
て、このTELE駆動中に十字キー52が押されたか否かの
判定を行う(ステップS816)。十字キー52が押さ
れていなければ(NO判定時)、本処理ルーチンを終え
る。
ていれば(YES判定時)、ステップS818に進み、
十字キー52のうちテレ方向を指示するキー(TELEキ
ー)が押されたか否かの判定を行う。ズームキー32に
よるTELE駆動中に更に十字キー52のTELEキーが押され
た場合(YES判定時)は、同じズーム方向の指令であ
ることから、TELE方向のズーム駆動を継続する(ステッ
プS820)。
た場合、すなわち、ズームキー32によるTELE駆動中に
十字キー52のWIDEキーが押された場合には、ズームキ
ー32による初期駆動方向(この場合、TELE方向)と、
反対方向のズーム指令を行うキーが押されたため、ズー
ム駆動を停止する(ステップS822)。
を得た場合、すなわち、ズームキー32のWIDEキーが押
された場合には、当該キー操作に従ってズームをWIDE方
向に駆動する処理を行う(ステップS834)。そし
て、このWIDE駆動中に十字キー52が押されたか否かの
判定を行う(ステップS836)。十字キー52が押さ
れていなければ(NO判定時)、本処理ルーチンを終え
る。
ていれば(YES判定時)、ステップS838に進み、
十字キー52のうちワイド方向を指示するキー(WIDEキ
ー)が押されたか否かの判定を行う。ズームキー32に
よるWIDE駆動中に更に十字キー52のWIDEキーが押され
た場合(YES判定時)は、同じズーム方向の指令であ
ることから、WIDE方向のズーム駆動を継続する(ステッ
プS840)。ステップS838において、NO判定を
得た場合、すなわち、ズームキー32によるWIDE駆動中
に十字キー52のTELEキーが押された場合には、ズーム
キー32による初期駆動方向(この場合、WIDE方向)
と、反対方向のズーム指令を行うキーが押されたため、
ズーム駆動を停止する(ステップS842)。
テップS840、又はステップS842の処理の後に、
本処理ルーチンを終了する。また、ステップS810に
おいてNO判定を得た時、すなわち、ズームキー32が
押されていないときも、本処理ルーチンを終える。
でズーム駆動を開始した後、その駆動中にズームキー3
2が押された場合も、図8中のステップS810、ステ
ップS816及びステップS836における判定対象の
キーを入れ替えたフローチャートに従い、上述と同様の
処理制御が行われる。
は、十字キー52を特定のモード時に限りズーム操作部
として機能させる制御方法である。専らズーム操作に使
用されるズーム操作部をカメラ本体に複数個搭載する
と、操作部材が多くなり、カメラの小型化も困難とな
る。そこで、十字キー52のような多機能操作部を利用
して、特定のモード時にズーム操作部として使用する態
様が好ましい。
れているときのメニュー画面やセットアップモードか
ら、撮影時の各種条件を設定することができる。設定項
目としては、撮影解像度(記録画像の画素数)、データ
の圧縮率、シャープネス強調処理の強さ(強弱レベル)
などがある。撮影モード時にメニュー/実行ボタン54
を押すことにより、液晶モニタ68にメニューがオンス
クリーンディスプレイ(OSD)などで表示され、ユー
ザは当該画面において十字キー52を操作して所望の項
目を選択できる。メニュー画面表示中は、十字キー52
がカーソルを移動させる指示を入力するためのカーソル
キーとして機能し、メニュー画面から抜けたときには、
十字キー52がズーム操作用のキーとして機能するよう
に、十字キー52の機能が切り換えられる。
よれば、まず、撮影モードに設定されているか否かの判
定を行い(ステップS910)、YES判定時にはステ
ップS912に進む。ステップS912では、メニュー
/実行ボタン54が押されたか否かの判定を行う。
ければ(NO判定時)、十字キー52によるズーム操作
が許容され(ステップS914)、十字キー52の上キ
ー及び下キー(又は左キー及び右キー)がズーム操作用
のキーとして機能する。
すなわち、撮影モードの下でメニュー/実行ボタン54
が押されると、液晶モニタ68にメニュー画面が表示さ
れ、撮影解像度(記録画像の画素数)等の撮影に関する
各種設定を行うことができる(ステップS916)。こ
のとき、十字キー52は、メニュー項目等を選択するた
めの操作手段として機能するため、十字キー52が押さ
れてもズームが作動しないようにズームが禁止される
(ステップS918)。
えば、再生モード時には、十字キー52によるズーム操
作は許容される(ステップS914)。ただし、再生モ
ード時の場合は、再生画像を電子的な信号処理によって
拡大/縮小するズーム機能(いわゆる再生ズーム)のズ
ーム操作が許容されるものであり、十字キー52の上キ
ーは再生ズームの拡大キー、下キーは縮小キーとして機
能する。ステップS914又はステップS918の処理
の後は、本処理ルーチンを終了する。
てメニュー/実行ボタン54が押された時には、十字キ
ー52によるズーム操作制御を禁止することで、キー操
作部の有効活用が可能となる。
は、カメラ10の姿勢検知に応じて、使用可能なズーム
操作部を選択する制御方法である。
場合、カメラ10の姿勢によって操作困難な操作部があ
る。例えば、図1乃至図3に示したカメラ10の場合、
当該カメラ10を縦向き(グリップ部22を上側にした
縦位置)に保持すると、レンズ部14の側面に設けたズ
ームキー32が下になり、撮影者はズームキー32を操
作しにくい。そこで、このような縦位置の姿勢では、仮
にズームキー32が押されても、誤って押されたものと
判断して、ズーム制御を禁止し、十字キー52のみから
ズーム操作を受け付ける。
センサ130の検知信号に基づき、カメラ10が縦位置
であるか否かの判定を行う(ステップS1010)。カ
メラ10が縦位置の時(YES判定時)は、ズームキー
32によるズーム動作を禁止する(ステップS101
2)。他方、ステップS1010において、カメラ10
が横位置のとき(NO判定時)は、ステップS1012
の処理は省略され、ズームキー32及び十字キー52の
両方からズーム操作が可能となる。
置の時は、上キーと下キーによってズームのアップ/ダ
ウンを制御するが、カメラ10が縦位置になった場合
は、十字キー52もカメラ本体とともに90度回転する
ため、上キー及び下キーがそれぞれ左右の位置関係とな
り、ユーザにとって使い難い場合がある。そこで、姿勢
センサ130の出力が横位置であるときは、十字キー5
2の上キー及び下キーでズーム制御を行う一方、姿勢セ
ンサ130の出力が縦位置であるときは、十字キー52
の左キー及び右キーでズーム制御を行うように十字キー
52の機能を変更する。
センサ130の検知信号に基づき、カメラ10が縦位置
であるか否かの判定を行う(ステップS1110)。カ
メラ10が横位置の時(NO判定時)は、十字キー52
の上/下のキーでズーム駆動を行う(ステップS111
2)。他方、ステップS1110において、カメラ10
が縦位置の時(YES判定時)は、十字キー52の左/
右のキーでズーム駆動を行う(ステップS1114)。
これにより、使い易いカメラを実現できる。
ームを兼備したデジタルカメラを例に説明したが、光学
ズームのみ、又は電子ズーム機能のみを有するカメラに
ついても、本発明を適用することが可能である。また、
本発明はズーム機能を有する撮影装置に広く適用でき、
デジタルカメラ、ビデオカメラ、或いは、光学像を写真
フイルムに記録するカメラについても適用可能である。
によれば、カメラに複数のズーム操作部を設け、一方の
ズーム操作部は、他の操作にも兼用される多機能操作部
を利用したので、カメラ本体に設ける操作部材を増加さ
せることなく、カメラのズーム操作性を向上させること
ができる。
第1のズーム操作部と第2のズーム操作部をそれぞれ異
なる手で操作し得るように各操作部を配置したことによ
り、カメラを両手で保持して撮影する時はホールド感が
よく、また、片手で撮影する場合にも、ズーム操作が可
能となる。更に、本発明によれば、複数のズーム操作部
が同時の押された場合についても、ユーザの意図どおり
の動作を行うことが可能なカメラを提供できる。
視図
チャート
チャート
チャート
チャート
チャート
ーチャート
ーチャート
(第1のズーム操作部)、52…十字キー(第2のズー
ム操作部)、110…制御CPU(倍率変更手段、禁止
手段、制御手段、操作部制限手段、キー機能変更手
段)、122…モータ(倍率変更手段、電動駆動手
段)、130…姿勢センサ(姿勢検知手段)
Claims (9)
- 【請求項1】 画像の倍率を変更する指示を入力する第
1のズーム操作部と、 前記第1のズーム操作部と異なる第2のズーム操作部で
あって、カメラが特定の動作モードに設定されている場
合に、画像の倍率を変更する指示の入力が可能となる第
2のズーム操作部と、 前記第1のズーム操作部及び前記第2のズーム操作部の
うち少なくとも一方のの操作に従い画像の倍率を変化さ
せる動作又は処理を行う倍率変更手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 ズームレンズと、 前記ズームレンズを広角側及び望遠側に駆動する指示を
与える第1のズーム操作部と、 前記ズームレンズを広角側及び望遠側に駆動する指示を
与える第2のズーム操作部であって、ズーム操作以外の
操作に兼用される多機能操作部で構成され、カメラが特
定の動作モードに設定されている場合に、ズーム駆動の
指令が可能となる第2のズーム操作部と、 前記第1のズーム操作部及び前記第2のズーム操作部の
うち少なくとも一方の操作に従い前記ズームレンズを電
動で駆動する電動駆動手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項3】 前記第1のズーム操作部と前記第2のズ
ーム操作部は、撮影者が当該カメラを構えた時に、それ
ぞれ異なる手で操作し得る所定の位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。 - 【請求項4】 前記第1及び第2のズーム操作部のうち
何れか一方の操作部による操作期間中は他方の操作部に
よる操作制御を禁止する禁止手段を備えたことを特徴と
する請求項1、2又は3に記載のカメラ。 - 【請求項5】 前記第1及び第2のズーム操作部のうち
何れか一方の操作部による操作中に他方の操作部が操作
された場合にズーム駆動を停止させる制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のカメラ。 - 【請求項6】 前記第1及び第2のズーム操作部のう
ち、一方の操作部がテレ方向又はワイド方向に操作され
ている時に、他方の操作部が前記一方の操作部によるズ
ーム方向と異なるズーム方向に操作された場合には、ズ
ーム駆動を停止させる制御手段を備えたことを特徴とす
る請求項1、2又は3に記載のカメラ。 - 【請求項7】 前記第1及び第2のズーム操作部のう
ち、一方の操作部がテレ方向又はワイド方向に操作され
ている時に、他方の操作部も同じズーム方向に操作され
た場合には、当該ズーム方向のズーム駆動を継続する制
御手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3に
記載のカメラ。 - 【請求項8】 カメラの姿勢を検知する姿勢検知手段
と、 前記姿勢検知手段の検知結果に応じて前記第1及び第2
のズーム操作部のうち一方の操作部による操作制御を禁
止する操作部制限手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項
に記載のカメラ。 - 【請求項9】 請求項1乃至7の何れか1項に記載のカ
メラにおいて、該カメラは、 前記第2のズーム操作部として、上下左右の4方向を指
示可能な十字キーが用いられるとともに、 カメラの姿勢を検知する姿勢検知手段と、 前記姿勢検知手段の検知結果に応じて、前記十字キーに
よるズーム操作に使用可能なキーを変更するキー機能変
更手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
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