JP2002040519A - ファインダー装置およびカメラ - Google Patents

ファインダー装置およびカメラ

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JP2002040519A
JP2002040519A JP2000219121A JP2000219121A JP2002040519A JP 2002040519 A JP2002040519 A JP 2002040519A JP 2000219121 A JP2000219121 A JP 2000219121A JP 2000219121 A JP2000219121 A JP 2000219121A JP 2002040519 A JP2002040519 A JP 2002040519A
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finder
light beam
mirror
finder device
observation mirror
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JP2000219121A
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Susumu Tamura
進 田村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光束のうちハーフミラー特性を有する観
察ミラーを透過した光束が、ミラー裏面側で拡散反射し
てゴーストを発生させる。 【解決手段】 ファインダー内表示指標7が形成された
ピント板6を備えたファインダー光学系と、入射光束の
一部をファインダー光学系に反射し、残りを透過させる
ハーフミラー特性を有する観察ミラー17とを有し、光
源3からの照明光束を観察ミラーで反射させてファイン
ダー内表示指標を照明し、ファインダー内に表示させる
ファインダー装置において、上記照明光束のうち観察ミ
ラーを透過してこの観察ミラーの裏面側にてファインダ
ー光学系側に反射する光束の拡散反射を防止する拡散反
射防止手段(印刷、塗装、接着剤、鏡面仕上げ面)を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー視野
内に指標を表示可能なファインダー装置およびこれを備
えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファインダー視野内に焦点検出領域等を
示す指標を表示可能なカメラ用ファインダー装置は、例
えば図8および図9に示すように構成されている。この
図において、50はファインダー光学系を構成するペン
タプリズムであり、54は入射光束(撮影レンズからの
撮影光束等)のうち約60%の光束をファインダー光学
系に向けて反射させるとともに、残りの約40%の光束
を透過させる(撮影光束を不図示の焦点検出装置に導
く)ハーフミラー特性を有した観察ミラーである。
【0003】55は観察ミラー54を保持するミラー受
け板である。また、56はピントグラスであり、その下
面には、下面中心付近から外側に向かって約0.05m
mピッチ毎にフレネルレンズプリズム59が形成されて
おり、上面には、上面中心位置およびその横方向位置の
計5箇所に焦点検出領域表示用の微小プリズム(指標)
57が形成されている。
【0004】51は上記5箇所の微小プリズム57をそ
れぞれファインダー光路外から照明する5個のLEDで
あり、52はLED51からの照射光束を絞る絞りであ
る。また、53はLED51からの照射光束を観察ミラ
ー54に向けて投射する投光レンズである。
【0005】さらに、58はペンタプリズム50から射
出した光束を観察者の眼に導くための接眼レンズであ
る。
【0006】このように構成されたファインダー装置で
は、LED51からの照明光束を絞り52および投光レ
ンズ53を通じて光束Aとして示すように観察ミラー5
4に照射する。観察ミラー54に照射された照明光束
は、観察ミラー54のハーフミラー特性によりその約6
0%がピントグラス56に向かって反射する。この反射
光束は、ファインダー光軸と一定の角度(微小プリズム
57のプリズム角度によってファインダー光軸方向に屈
折する角度)をもってピントグラス56の微小プリズム
57の周辺に入射し、微小プリズム57によってファイ
ンダー光軸方向に折り曲げられた光束(指標光束)のみ
がペンタプリズム56に入射する。
【0007】そして、撮影レンズからの撮影光束に指標
光束が合成されて接眼レンズ58に導かれ、撮影者は被
写体像に重ねて指標像を観察できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成されるファインダー装置では、LED51か
らの照明光束のうちハーフミラー特性を有する観察ミラ
ー54を透過した約40%の照明光束が、ミラー受け板
55で図8に光束Bとして示すように拡散反射する。
【0009】このため、拡散反射した光束Bのうち、図
9に示すようにピントグラス56の下面に形成されたフ
レネルレンズプリズム59に入射した光束が、その入射
角度によってファインダー光軸方向に屈折する場合があ
り、この場合、微小プリズム57による正規の指標像以
外にフレネルレンズプリズム59の像がゴーストのよう
にファインダー視野内に表示されてしまい、見苦しく品
位のないファインダー内表示が行われてしまう。
【0010】そこで、本発明は、指標を照明するための
光がゴーストを発生させることを確実に防止し、見易く
高品位なファインダー内表示が得られるようにしたファ
インダー装置およびカメラを提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ファインダー内表示指標が形成され
たピント板を備えたファインダー光学系と、入射光束の
一部をファインダー光学系に反射し、残りを透過させる
ハーフミラー特性を有する観察ミラーとを有し、光源か
らの照明光束を観察ミラーで反射させてファインダー内
表示指標を照明し、ファインダー内に表示させるファイ
ンダー装置において、上記照明光束のうち観察ミラーを
透過してこの観察ミラーの裏面側にてファインダー光学
系側に反射する光束の拡散反射を防止する拡散反射防止
手段を設けている。
【0012】ここで、拡散反射防止手段としては、観察
ミラーの裏面側における照明光束の入射位置を含む範囲
に施された、拡散反射防止特性(正反射特性等)を有す
る塗装若しくは印刷としてもよいし、観察ミラーの裏面
側における照明光束の入射位置を含む範囲に塗布され
た、拡散反射防止特性を有する接着剤としてもよい。ま
た、観察ミラーをその裏面側にて保持する保持部材の表
面のうち照明光束の入射位置を含む範囲に形成された鏡
面仕上げ面としてもよい。
【0013】これにより、照明光束の観察ミラーの裏面
側での拡散反射によるゴーストの発生(例えば、ピント
板におけるファインダー内表示指標以外の部分に形成さ
れたフレネルレンズプリズムの照明によるゴーストの発
生)を確実に防止することが可能となる。
【0014】なお、拡散反射防止手段を正反射特性を有
するものとし、この正反射した照明光束をファインダー
内表示指標に向けて反射させるようにすることにより、
照明光束を有効利用し、照明光源の発光量を大きくしな
くても明るいファインダー内表示が得られるようにして
もよい。
【0015】また、上記保持部材を、拡散反射防止手段
としての鏡面仕上げ面を含んで熱可塑性樹脂等により一
体形成するようにすれば、これらを別部材として構成す
る場合に比べて、低コスト化を図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
には、本発明の第1実施形態であるファインダー装置を
備えたカメラの構成を示している。図1は上記カメラの
中央断面図であり、図2は上記ファインダー装置の斜視
図である。
【0017】これらの図において、1はカメラ本体、2
3はカメラ本体1に装着された撮影レンズである。
【0018】17は撮影レンズ23からフィルム22を
結ぶ撮影光路に対して進退可能な主ミラー(観察ミラ
ー)である。この主ミラー17は、図示のように撮影光
路内に進入して斜設された状態で撮影レンズ23からの
撮影光束の一部(例えば、約60%)を後述するファイ
ンダー光学系に反射し、残り(例えば、約40%)を透
過させるハーフミラー特性を有する。
【0019】18は主ミラー17の裏面側に配置され、
この主ミラー17を保持するミラー受け板(保持部材)
である。
【0020】19は主ミラー17およびミラー受け板1
8の後方に配置され、これら主ミラー17およびミラー
受け板18に対して展開・折り畳み可能なサブミラーで
ある。このサブミラー19は、主ミラー17が撮影光路
内に進入した状態で展開し、主ミラー17を透過し、さ
らにミラー受け板18に形成された開口部を透過した撮
影光束を反射して、後述する焦点検出装置20に導く。
21はフィルム22の前面に配置されたシャッタであ
る。
【0021】6は主ミラー17の上方に配置されたピン
トグラス(ピント板)である。このピントグラス6の上
面5箇所には、焦点検出領域をファインダー視野内に表
示するための微小プリズム(ファインダー内表示指標)
7が形成されている。
【0022】ここで、微小プリズム7(7a〜7e)
は、図3に示すように、ピントグラス6の上面中央およ
びその横方向に並んでおり、それぞれの微小プリズム
は、一辺が約1.5mmの4角形状に形成されている。
【0023】また、ピントグラス6の下面における微小
プリズム7の形成部分の外側には、ピントグラス6の中
央を中心とするφ5.0mmの位置から外側に向かって
0.05mmピッチでフレネルレンズプリズム8が形成
されている。
【0024】なお、ピントグラス6は、ピントワッシャ
ー9を回転させることで上下方向の位置調整、つまりは
ファインダー像のピント調整が可能となっている。
【0025】2は主ミラー17にて反射し、ピントグラ
ス6を通過した撮影光束により形成される被写体像およ
び上記微小プリズム7の照明像を接眼レンズ13に導く
ペンタプリズムである。接眼レンズ13はペンタプリズ
ム2から射出した被写体像および上記微小プリズム7の
照明像を観察者の眼に導く。
【0026】3(3a〜3e)はペンタブリズム2の前
方に配置された5つのLED(光源)であり、4はLE
D3a〜3eからの照明光束を絞り、照明光束の照射範
囲形状を決める絞りである。5は絞り4を通過した照明
光束を主ミラー17上に導く投光レンズである。
【0027】投光レンズ5からの照明光束は、図2に光
束Aとして示すように主ミラー17上に照射される。こ
の際の主ミラー17上における照明光束の照射位置は、
図4に示すように主ミラー17の上端近傍にA,A1,
A2,A3,A4で示す5箇所である。
【0028】主ミラー17上に照射された照明光束は、
そのうちの一部(例えば、約60%)がピントグラス6
の微小プリズム7に向かって反射して、微小プリズム7
の周辺を照明し、残り(例えば、約40%)が主ミラー
17を裏面側まで透過する。
【0029】なお、LED3a〜3eは、微小プリズム
7a〜7eのうち撮影者等により選択された焦点検出領
域に対応した微小プリズムを照明するため、選択的に点
灯する。
【0030】10はペンタプリズム2の入射面近傍に配
置され、ファインダー視野を決めるる視野マスクであ
る。また、11はペンタプリズム2からの射出光の一部
を測光センサ12に導く測光レンズである。測光センサ
12は、測光レンズ11から入射した光の輝度に応じた
電気信号を出力し、被写体輝度を測定させるものであ
る。
【0031】なお、主ミラー17、ピントグラス6、ペ
ンタプリズム2、接眼レンズ13、LED3、絞り4お
よび投光レンズ5によりファインダー装置が構成され
る。
【0032】14は測光センサ12を通じて得られた輝
度情報に基づいて設定されたシャッター秒時や撮影レン
ズ23内に設けられた絞り(図示せず)の絞り値等の撮
影情報を表示する表示器、15は表示器14を照明する
バックライト、16は表示器14の表示をファインダー
内におけるファインダー視野の外側に導く表示プリズム
である。
【0033】焦点検出装置20は、サブミラー19から
入射した光束により形成される像から撮影レンズ23の
焦点状態を検出し、撮影レンズ23の被写体に対する合
焦動作を行わせる。
【0034】図5には、上記カメラの電気回路構成を示
している。同図において、30はカメラ全体の制御を司
る制御部、31は表示器14を表示する表示回路、32
はフィルム22を給送駆動するフィルム給送駆動回路、
33は測光センサ12を駆動する測光回路、34は焦点
検出装置20を駆動する焦点検出回路、35はシャッタ
21を制御するシャッター制御回路、36は不図示のレ
リーズボタンの第1ストローク操作(半押しそ操作)に
連動してオンし、焦点検出、測光等の撮影準備動作を行
わせる撮影準備スイッチ、37はレリーズボタンの第2
ストローク操作(全押しそうさ)に連動してオンし、シ
ャッタ21の開閉動作(フィルム露光動作)を行わせる
レリーズスイッチである。
【0035】レリーズボタンが第1ストローク操作さ
れ、撮影準備スイッチ36がオンすると、焦点検出回路
34により焦点検出装置20が駆動され、撮影レンズ2
3の焦点状態が検出される。制御部30は、焦点状態の
検出結果に基づいて撮影レンズ23を合焦駆動する。ま
た、これと同時に、測光回路33により測光センサ12
が駆動され、測光センサ12からの輝度情報に基づいて
制御部30が露出値を演算し、その演算結果に基づいて
表示回路31がシャッター秒時や絞り値等の撮影情報を
表示器14に表示させる。
【0036】撮影レンズ23が合焦した時点で、制御郡
30は、合焦した焦点検出領域に対応した微小プリズム
(7a〜7e)を照明するLED(3a〜3e)を点灯
駆動する。
【0037】ここで、図4に示すように、主ミラー17
の裏面におけるLED3a〜3eからの照明光束の照射
位置A〜A4の全てを含む範囲には、黒色印刷(拡散反
射防止手段)24が施されている。なお、この黒色印刷
24が施された範囲の裏側には、ミラー受け板18の受
け面が存在している。
【0038】LED3a〜3eが点灯し、照明光束が主
ミラー17における照射位置A〜A4に入射すると、前
述したようにその一部は、図2に光束Aとして示すよう
にピントグラス6上の微小プリズム7a〜7eに向かっ
て反射し、これを照明するが、残りは主ミラー17の裏
面まで透過する。
【0039】この主ミラー17の裏面まで透過した照明
光束は、黒色印刷24にて、図2に光束Cとして示すよ
うに正反射し、ピントグラス6上にて光束Aとほぼ同じ
位置を照明する(但し、主ミラー17の板厚分の位置ず
れはある)。
【0040】このため、主ミラー17の裏面まで透過し
た照明光束が主ミラー受け板18の受け面で拡散反射す
ることを防止でき、拡散反射光によってピントグラス6
上のフレネルレンズプリズム8が照明されてしまうこと
を回避することができる。したがって、フレネルレンズ
プリズム8の照明によるファインダー視野内でのゴース
トの発生を確実に防止することができ、ゴーストのない
高品位なファインダー内表示を行うことができる。
【0041】しかも、黒色印刷24が正反射特性を有
し、反射光をほぼ微小プリズム7a〜7eの位置に向か
わせるので、LED3a〜3eからの照明光束を有効利
用でき、LED3a〜3eの発光量を大きくすることな
く十分明るいファインダー内表示を行うことができる。
【0042】この後、レリーズボタンが第2ストローク
操作されてレリーズスイッチ37がオンすると、主ミラ
ー17が撮影光路から上方に退避し、シャッター制御回
路35によりシャッタ21が駆動され、フィルム22が
露光される。そして、露光終了後、フィルム給送駆動回
路32によりフィルム22が給送され、撮影動作が終了
する。
【0043】なお、本実施形態では、主ミラー17の裏
面に黒色印刷を施した場合について説明したが、黒色印
刷に代えて黒色塗装を施してもよい。
【0044】また、本実施形態では、主ミラー17の裏
面に、正反射特性を有する黒色印刷を施した場合につい
て説明したが、光吸収特性を有する印刷又は塗装を施し
て拡散反射を防止するようにしてもよい。
【0045】(第2実施形態)図6には、本発明の第2
実施形態であるカメラ用ファインダー装置における主ミ
ラー17およびミラー受け板18の構成を示している。
なお、ファインダー装置およびカメラの全体構成は、第
1実施形態と同じであり、共通する構成要素には第1実
施形態と同符号を付す。
【0046】図6において、主ミラー17の裏面とミラ
ー受け板18との間におけるLED3a〜3eからの照
明光束の照射位置A〜A4の全てを含む範囲には、シリ
コンゴム系接着剤25が塗布されている。なお、このシ
リコンゴム系接着剤25は、主ミラー受け板18に主ミ
ラー17を接着固定するために用いられるものである。
【0047】この構成によれば、LED3a〜3eから
の照明光束Aのうちハーフミラー特性を有する主ミラー
17を透過した光束は、LED3a〜3eからの照射位
置A〜A4を含む範囲に塗布されているシリコンゴム系
接着剤25により、主ミラー17の裏面側で、図2に光
束Cとして示すように正反射し、ピントグラス6上にお
いて光束Aとほば同じ位置を照明する(但し、主ミラー
17の板厚分の位置ずれはある)。
【0048】このため、主ミラー17の裏面まで透過し
た照明光束が主ミラー受け板18の受け面で拡散反射す
ることを防止でき、拡散反射光によってピントグラス6
上のフレネルレンズプリズム8が照明されてしまうこと
を回避することができる。したがって、フレネルレンズ
プリズム8の照明によるファインダー視野内でのゴース
トの発生を確実に防止することができ、ゴーストのない
高品位なファインダー内表示を行うことができる。
【0049】しかも、シリコンゴム系接着剤25が正反
射特性を有し、反射光をほぼ微小プリズム7a〜7eの
位置に向かわせるので、LED3a〜3eからの照明光
束を有効利用でき、LED3a〜3eの発光量を大きく
することなく十分明るいファインダー内表示を行うこと
ができる。
【0050】さらに、シリコンゴム系接着剤25は主ミ
ラー17をミラー受け板25に接着固定する役割も兼ね
ているので、例えば接着剤の塗布に加えて第1実施形態
のように印刷等を施す場合に比べて、組み立て作業工数
を減らしたり、コストを低減させたりすることができ
る。
【0051】なお、本実施形態では、主ミラー17の裏
面側にシリコンゴム系接着剤25を塗布した場合につい
て説明したが、シリコンゴム系接着剤に代えて、光の正
反射特性を有する接着剤を塗布してもよい。
【0052】また、本実施形態では、主ミラー17の裏
面側に正反射特性を有する接着剤を塗布した場合につい
て説明したが、光吸収特性を有する接着剤を塗布して拡
散反射を防止するようにしてもよい。
【0053】(第3実施形態)図7には、本発明の第3
実施形態であるカメラ用ファインダー装置における主ミ
ラー17およびミラー受け板18の構成を示している。
なお、ファインダー装置およびカメラの全体構成は、第
1実施形態と同じであり、共通する構成要素には第1実
施形態と同符号を付す。
【0054】図7において、ミラー受け板18の表面に
おけるLED3a〜3eからの照明光束の照射位置A〜
A4の全てを含む範囲には、鏡面仕上げ面26が形成さ
れている。このミラー受け板18は、鏡面仕上げ面26
を含んで、ポリカーボネイト樹脂等の熱可塑性樹脂によ
り一体形成されている。
【0055】この構成によれば、LED3a〜3eから
の照明光束Aのうちハーフミラー特性を有する主ミラー
17を透過した光束は、LED3a〜3eからの照射位
置A〜A4を含む範囲に形成されている鏡面仕上げ面2
6により、主ミラー17の裏面側で、図2に光束Cとし
て示すように正反射し、ピントグラス6上において光束
Aとほば同じ位置を照明する(但し、主ミラー17の板
厚分の位置ずれはある)。
【0056】このため、主ミラー17の裏面まで透過し
た照明光束が主ミラー受け板18の受け面で拡散反射す
ることを防止でき、拡散反射光によってピントグラス6
上のフレネルレンズプリズム8が照明されてしまうこと
を回避することができる。したがって、フレネルレンズ
プリズム8の照明によるファインダー視野内でのゴース
トの発生を確実に防止することができ、ゴーストのない
高品位なファインダー内表示を行うことができる。
【0057】しかも、鏡面仕上げ面26が正反射特性を
有し、反射光をほぼ微小プリズム7a〜7eの位置に向
かわせるので、LED3a〜3eからの照明光束を有効
利用でき、LED3a〜3eの発光量を大きくすること
なく十分明るいファインダー内表示を行うことができ
る。
【0058】さらに、ミラー受け板18が鏡面仕上げ面
26を含んで熱可塑性樹脂により一体形成されているの
で、新たな部品の追加をすることなく、コストを低減す
ることができる。
【0059】なお、上記各実施形態では、フィルム使用
カメラにおけるファインダー装置について説明したが、
本発明は、デジタルカメラ等、他のカメラのファインダ
ー装置にも適用することができる。
【0060】また、上記各実施形態では、微小プリズム
7が焦点検出領域を表示する指標である場合について説
明したが、測光領域その他のファインダー内表示指標で
ある場合にも適用することができる。さらに、本発明
は、ファインダー内表示指標が、微小プリズム7以外の
照明により表示されるものである場合にも適用すること
ができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハーフミラー特性を有する観察ミラーを透過したファイ
ンダー内表示指標照明用の照明光束がこの観察ミラーの
裏面側にてファインダー光学系側に拡散反射することが
防止できるので、拡散反射光によるゴーストの発生(例
えば、ピント板におけるファインダー内表示指標以外の
部分に形成されたフレネルレンズプリズムの照明による
ゴーストの発生)を確実に防止することができ、ファイ
ンダー内表示指標の視認性を向上させ、高品位なファイ
ンダー装置およびカメラを実現することができる。
【0062】なお、拡散反射防止手段を正反射特性を有
するものとし、正反射した照明光束をファインダー内表
示指標に向けて反射させるようにすれば、照明光束を有
効利用でき、照明光源の発光量を大きくしなくても明る
いファインダー内表示が得られる。
【0063】また、観察ミラーを保持する保持部材を、
拡散反射防止手段としての鏡面仕上げ面を含んで熱可塑
性樹脂等により一体形成するようにすれば、これらを別
部材として構成する場合に比べて、低コスト化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるファインダー装置
を備えたカメラの中央断面図。
【図2】上記ファインダー装置の斜視図。
【図3】上記ファインダー装置のファインダー視野を示
す図。
【図4】上記ファインダー装置の主ミラーの平面図。
【図5】上記カメラの電気回路ブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態であるファインダー装置
の主ミラーの平面図。
【図7】本発明の第3実施形態であるファインダー装置
の主ミラーの平面図。
【図8】従来のファインダー装置の斜視図。
【図9】従来のファインダー装置におけるピントグラス
の拡大断面図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 ペンタブリズム 3(3a〜3b) LED 4 絞り 5 投光レンズ 6 ピントグラス 7 微小プリズム 8 フレネルレンズプリズム 9 ファインダーピント調整用ワッシャ 10 視野マスク 17 主ミラー 18 ミラー受け板 19 サブミラー 20 焦点検出装置 24 黒色印刷 25 シリコンゴム系接着剤 26 鏡面仕上げ面 A〜A4 主ミラー上での照明光束の照射位置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー内表示指標が形成されたピ
    ント板を備えたファインダー光学系と、入射光束の一部
    を前記ファインダー光学系に反射し、残りを透過させる
    ハーフミラー特性を有する観察ミラーとを有し、光源か
    らの照明光束を前記観察ミラーで反射させて前記ファイ
    ンダー内表示指標を照明し、ファインダー内に表示させ
    るカメラにおいて、 前記照明光束のうち前記観察ミラーを透過してこの観察
    ミラーの裏面側にて前記ファインダー光学系側に反射す
    る光束の拡散反射を防止する拡散反射防止手段を有する
    ことを特徴とするファインダー装置。
  2. 【請求項2】 前記観察ミラーの裏面側に、この観察ミ
    ラーを保持する保持部材が配置されており、 前記拡散反射防止手段は、前記照明光束の前記保持部材
    での拡散反射を防止することを特徴とする請求項1に記
    載のファインダー装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散反射防止手段は、前記観察ミラ
    ーの裏面側における前記照明光束の入射位置を含む範囲
    に施された、拡散反射防止特性を有する塗装若しくは印
    刷であることを特徴とする請求項1又は2に記載のファ
    インダー装置。
  4. 【請求項4】 前記塗装若しくは印刷が、入射光束を正
    反射させる特性を有することを特徴とする請求項3に記
    載のファインダー装置。
  5. 【請求項5】 前記拡散反射防止手段は、前記観察ミラ
    ーの裏面側における前記照明光束の入射位置を含む範囲
    に塗布された、拡散反射防止特性を有する接着剤である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファインダー
    装置。
  6. 【請求項6】 前記接着剤が、入射光束を正反射させる
    特性を有することを特徴とする請求項5に記載のファイ
    ンダー装置。
  7. 【請求項7】 前記接着剤が、シリコン系接着剤である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のファインダー
    装置。
  8. 【請求項8】 前記観察ミラーの裏面側に、この観察ミ
    ラーを保持する保持部材が配置されており、 前記接着剤は、前記観察ミラーを前記保持部材に接着固
    定するためのものであることを特徴とする請求項5から
    7のいずれかに記載のファインダー装置。
  9. 【請求項9】 前記拡散反射防止手段が、前記保持部材
    の表面のうち前記照明光束の入射位置を含む範囲に形成
    された鏡面仕上げ面であることを特徴とする請求項2に
    記載のファインダー装置。
  10. 【請求項10】 前記保持部材が、前記鏡面仕上げ面を
    含んで一体形成されていることを特徴とする請求項9に
    記載のファインダー装置。
  11. 【請求項11】 前記保持部材が、熱可塑性樹脂により
    一体形成されていることを特徴とする請求項10に記載
    のファインダー装置。
  12. 【請求項12】 前記ファインダー内表示指標が微小プ
    リズムにより形成されていることを特徴とする請求項1
    から11のいずれかに記載のファインダー装置。
  13. 【請求項13】 前記ピント板における前記ファインダ
    ー内表示指標が形成された部分以外の部分にフレネルレ
    ンズプリズムが形成されていることを特徴とする請求項
    1から12のいずれかに記載のファインダー装置。
  14. 【請求項14】 前記拡散反射防止手段は、照明光束を
    前記ファインダー内表示指標に向けて正反射させること
    を特徴とする請求項4,6又は9のいずれかに記載のフ
    ァインダー装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から14のいずれかに記載の
    ファインダー装置を備え、撮影光束の一部を前記観察ミ
    ラーにより前記ファインダー光学系に反射させることを
    特徴とするカメラ。
  16. 【請求項16】 前記ファインダー内表示指標が、撮影
    光学系の焦点検出領域又は被写体輝度の測定領域を表示
    する指標であることを特徴とする請求項15に記載のカ
    メラ。
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