JP2002040285A - 定偏波光ファイバの接着固定方法 - Google Patents

定偏波光ファイバの接着固定方法

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JP2002040285A
JP2002040285A JP2000219934A JP2000219934A JP2002040285A JP 2002040285 A JP2002040285 A JP 2002040285A JP 2000219934 A JP2000219934 A JP 2000219934A JP 2000219934 A JP2000219934 A JP 2000219934A JP 2002040285 A JP2002040285 A JP 2002040285A
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JP
Japan
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optical fiber
heat treatment
ferrule
adhesive
fixing
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Pending
Application number
JP2000219934A
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English (en)
Inventor
Takeyasu Nakayama
毅安 中山
Satoshi Takehana
敏 竹鼻
Jiro Horigome
次郎 堀込
Masanori Nonomura
雅徳 野々村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定偏波光ファイバを高硬度樹脂接着剤を用い
て加熱処理によりフェルールに接着固定する際に発生す
る局部歪みに起因する、硬化収縮応力による光ファイバ
の特性劣化を防止することができる接着固定方法を提供
する。 【解決手段】 フェルール2に挿入された定偏波光ファ
イバ1を高硬度樹脂接着剤4を用いて加熱処理により接
着固定する方法であって、前記加熱処理は、高硬度樹脂
接着剤4をゆっくり硬化させるための第一加熱処理工程
と、前記接着剤4を本硬化させるための第二加熱処理工
程とを有し、接着強度は従来方法と同じで、光ファイバ
の消光比特性の良いフェルール組立体(光コネクタ)1
0が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの接着固
定方法に関する。更に詳しくは定偏波光ファイバを高硬
度樹脂接着剤を用いて加熱処理によりフェルールに接着
固定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】定偏波光ファイバを高硬度樹脂接着剤を
用いて加熱処理によりフェルール(フェルール内部およ
びキャピラリ部)に接着固定するという従来の接着固定
方法について説明する。 先ず定偏波光ファイバ(以下、光ファイバと略記す
る)(素線)の外周に設けられているプライマリー層と
バッファー層を除去して、光ファイバを露出させる。 次にフェルール内部に高硬度樹脂接着剤(例えばショ
アD硬度80より高硬度の高硬度樹脂のエポキシ系樹
脂)を充填する。 次に接着剤の充填されたフェルール内に光ファイバを
挿入する。 次に前記光ファイバを挿入されたフェルールを恒温槽
に入れ、例えば標準的な加熱温度,時間の80℃×1時
間で硬化させて光ファイバをフェルールに接着固定し、
フェルール組立体(光コネクタ)とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接着固定方
法により製造されたフェルールは、光ファイバとフェル
ールの内面との間にある高硬度樹脂接着剤の応力により
光ファイバに応力がかけられる。そのため、この接着剤
の応力により、定偏波光ファイバの特性の一つである消
光比が劣化してしまうという問題が発生していた。これ
は、定偏波光ファイバはファイバ内で光の通過するコア
に一定の応力をかけることにより偏波面方向を一定にし
ているため、硬化した接着剤の局部歪み(光ファイバを
押さえる応力がばらつく)によりコアにかかる応力が変
化してしまうことにある。例えば光ファイバ素線のみの
ときには30dB(デシベル)あった消光比が接着固定
後は20dBに減少してしまう。本発明は、上記従来技
術が有する各種問題点を解決するためになされたもので
あり、定偏波光ファイバを高硬度樹脂接着剤を用いて加
熱処理によりフェルールに接着固定する際に発生する局
部歪みに起因する、硬化収縮応力による光ファイバの特
性劣化を防止することができる接着固定方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、フェルールに挿入された定偏波光ファイバを高硬度
樹脂接着剤を用いて加熱処理により接着固定する方法で
あって、前記加熱処理は、高硬度樹脂接着剤をゆっくり
硬化させるための第一加熱処理工程と、前記接着剤を本
硬化させるための第二加熱処理工程とを有する定偏波光
ファイバの接着固定方法にある。上記第1の観点の接着
固定方法では、第一加熱処理工程では高硬度樹脂接着剤
をゆっくり硬化させるので、接着剤が固まるとき光ファ
イバに力が均一にかかり、ファイバにかかる局部歪みを
和らげることができる。また第二加熱処理工程では接着
剤を本硬化させるので接着強度を強くすることができ
る。そのため、接着強度は従来方法と同じで、定偏波光
ファイバの消光比劣化を低減できるようになり、特性の
よいフェルール組立体(光コネクタ)が得られるように
なる。
【0005】第2の観点として本発明は、前記高硬度樹
脂接着剤がショアD硬度80より高硬度の高硬度樹脂の
エポキシ系樹脂またはポリイミド系樹脂である定偏波光
ファイバの接着固定方法にある。上記第2の観点の接着
固定方法では、前記高硬度樹脂接着剤がショアD硬度8
0より高硬度の高硬度樹脂であるエポキシ系樹脂または
ポリイミド系樹脂を好ましく用いることが出来る。な
お、ショアD硬度80より高硬度の高硬度樹脂と限定し
た理由は、これ位の高硬度のものを使用しないと、光フ
ァイバとフェルールとの接着強度が十分得られないため
である。
【0006】第3の観点として本発明は、前記第一加熱
処理工程の加熱温度が60℃±6℃,加熱時間が2時間
±0.2時間であり、第二加熱処理工程の加熱温度が8
0℃±8℃,加熱時間が1時間±0.1時間である定偏
波光ファイバの接着固定方法にある。上記第3の観点の
接着固定方法では、前記第一加熱処理工程の処理温度と
処理時間が高硬度樹脂接着剤をゆっくり硬化させる条件
として好ましく、また前記第二加熱処理工程の処理温度
と処理時間が接着強度を強くすることができる加熱処理
条件として好ましい。なお、上記処理条件以外では、接
着剤の種類にもよるが、良好な消光比特性および接着強
度が得られないので好ましくない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明の接
着固定方法により得られたフェルール組立体(光コネク
タ)の縦断面図である。上記図1において、1は定偏波
光ファイバ、1aは光ファイバ素線、2はフェルール、
2aはフェルール穴、3はキャピラリ、3aはキャピラ
リ穴、4は高硬度樹脂接着剤、また10はフェルール組
立体(光コネクタ)である。
【0008】−第1の実施の形態− 本発明の接着固定方法の第1実施形態について図1を用
いて説明する。 (1) 先ず定偏波光ファイバ(素線)1aの外周に設けら
れているプライマリー層とバッファー層(図示せず)を
所定長除去して、光ファイバ1を露出させた。前記光フ
ァイバ1の寸法は例えばφ0.125mmであり、光フ
ァイバ素線1aの寸法は例えばφ0.250mmであ
る。 (2) 次にキャピラリ3を内在するフェルール2のフェル
ール穴2aに、ショアD硬度80より高硬度の高硬度エ
ポキシ系樹脂接着剤4を充填した。 (3) 次に前記接着剤4の充填されたフェルール穴2aに
光ファイバ(素線)1aを光ファイバ1側から挿入し、
キャピラリ穴3aには光ファイバ1が、またフェルール
穴2aには光ファイバ素線1aが挿入されるようにし
た。 (4) 次に第一加熱処理工程として、前記光ファイバ1等
が挿入されたフェルール2を60℃に保持された恒温槽
(図示せず)に入れて2時間放置し、接着剤をゆっくり
硬化させた。これにより、光ファイバにかかる局部歪み
を和らげることができた。 (5) 次に第二加熱処理工程として、前記第一加熱処理工
程後のフェルール2を80℃に保持された恒温槽(図示
せず)に入れて1時間放置し、接着剤を硬化させた。こ
れにより、光ファイバとフェルールとの接着強度を強め
ることができた。 (6) 次にキャピラリ3の端面より出ている光ファイバを
切断してから端面の光ファイバを研磨して(図示せず)
フェルール組立体(光コネクタ)10を製造した。
【0009】比較例 上記実施形態1の(1) 〜(3) に準じてフェルール穴に光
ファイバ素線を挿入するところ迄行った。次に加熱処理
工程として、光ファイバ等が挿入されたフェルールを8
0℃に保持された恒温槽に入れ、1時間放置し、接着剤
を硬化させた。次に上記実施形態1と同様にしてフェル
ール組立体(光コネクタ)を製造した。
【0010】−特性試験− 前記第1実施形態および比較例により得られたフェルー
ル組立体について、試料を10個とり、光ファイバでの
消光比を測定した。なお、比較のために光ファイバ素線
のみについても測定した。その結果を下記表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】上記表1から明らかなように、本発明の接
着固定方法により得られたフェルール組立体の光ファイ
バは比較例(従来の接着固定方法)と比較して、平均6
dB近く改善されていることが分かる。また光ファイバ
素線のみと比較しても消光比の減少が小さいことが分か
る。このことから本発明の接着固定方法により得られた
フェルール組立体の光ファイバは消光比特性が優れてい
ることが分かる。
【0013】
【発明の効果】本発明の定偏波光ファイバの接着固定方
法は、高硬度樹脂接着剤をゆっくり硬化させるための第
一加熱処理工程と、接着剤を本硬化させるための第二加
熱処理工程とを有する接着固定方法である。従って、第
一加熱処理工程では光ファイバにかかる局部歪みを和ら
げることができ、また第二加熱処理工程では接着強度を
強くすることができる。そのため、接着強度は従来方法
と同じで、定偏波光ファイバの消光比劣化を低減できる
ようになり、特性のよいフェルール組立体が得られるよ
うになった。従って、本発明は産業に寄与する効果が極
めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着固定方法により得られたフェルー
ル組立体(光コネクタ)の縦断面図である。
【符号の説明】
1 定偏波光ファイバ 1a 光ファイバ素線 2 フェルール 2a フェルール穴 3 キャピラリ 3a キャピラリ穴 4 高硬度樹脂接着剤 10 フェルール組立体(光コネクタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々村 雅徳 長野県上田市大字大屋300番地 東京特殊 電線株式会社上田工場内 Fターム(参考) 2H036 JA03 KA02 QA12 QA23 QA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルールに挿入された定偏波光ファイ
    バを高硬度樹脂接着剤を用いて加熱処理により接着固定
    する方法であって、 前記加熱処理は、高硬度樹脂接着剤をゆっくり硬化させ
    るための第一加熱処理工程と、前記接着剤を本硬化させ
    るための第二加熱処理工程とを有することを特徴とする
    定偏波光ファイバの接着固定方法。
  2. 【請求項2】 前記高硬度樹脂接着剤がショアD硬度8
    0より高硬度の高硬度樹脂のエポキシ系樹脂またはポリ
    イミド系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の定
    偏波光ファイバの接着固定方法。
  3. 【請求項3】 前記第一加熱処理工程の加熱温度が60
    ℃±6℃,加熱時間が2時間±0.2時間であり、第二
    加熱処理工程の加熱温度が80℃±8℃,加熱時間が1
    時間±0.1時間であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の定偏波光ファイバの接着固定方法。
JP2000219934A 2000-07-21 2000-07-21 定偏波光ファイバの接着固定方法 Pending JP2002040285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016212447A (ja) * 2011-03-09 2016-12-15 古河電気工業株式会社 バンドル端末構造、ファイバの接続構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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