JP2002040052A - コンタクトプローブとその製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブとその製造方法

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JP2002040052A
JP2002040052A JP2000219385A JP2000219385A JP2002040052A JP 2002040052 A JP2002040052 A JP 2002040052A JP 2000219385 A JP2000219385 A JP 2000219385A JP 2000219385 A JP2000219385 A JP 2000219385A JP 2002040052 A JP2002040052 A JP 2002040052A
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contact
layer
metal layer
film
plating
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JP2000219385A
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Naoki Kato
直樹 加藤
Isato Sasaki
勇人 佐々木
Toshinori Ishii
利昇 石井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトプローブとその製造方法におい
て、高精度にかつ容易にピン先を認識させること。 【解決手段】 複数のパターン配線12がフィルム11
の表面上に形成されこれらのパターン配線の各先端がフ
ィルムの先端部から突出状態に配されてコンタクトピン
12aとされるコンタクトプローブ10であって、前記
コンタクトピンは、その先端に測定対象物ICに接触す
るコンタクト領域Cを有し、該コンタクト領域と少なく
ともコンタクト領域に基端側で隣接した領域とは、互い
の表面が異なる光反射率を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブピンやソ
ケットピン等として用いられ、プローブカードやテスト
用ソケット等に組み込まれて半導体ICチップや液晶デ
バイス等の各端子に接触して電気的なテストを行うコン
タクトプローブとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶表示体)の各端子に接触
させて電気的なテストを行うために、コンタクトピンが
用いられている。近年、ICチップ等の高集積化および
微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭ピッチ
化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピッチ化
が要望されている。しかしながら、コンタクトピンとし
て用いられていたタングステン針のコンタクトプローブ
では、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピッチへ
の対応が困難になっていた。
【0003】これに対して、例えば、特公平7−820
27号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に
形成されこれらのパターン配線の各先端が樹脂フィルム
から突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタ
クトプローブの技術が提案されている。この技術例で
は、複数のパターン配線の先端部をコンタクトピンとす
ることによって、多ピン狭ピッチ化を図るとともに、複
雑な多数の部品を不要とするものである。
【0004】このコンタクトプローブ1は、図9に示す
ように、フィルム2の片面にNi(ニッケル)またはN
i合金で形成されるパターン配線3を張り付けた構造と
なっており、フィルム2の端部からパターン配線3の先
端部が突出してコンタクトピン3aとされている。な
お、フィルム2は、ポリイミド樹脂フィルム層2a上に
Cu(銅)、Ni等の金属フィルム層2bがグラウンド
として積層されて構成されている。また、このコンタク
トプローブ1は、プローバーにセットして使用される
が、プローバーでは、コンタクトピン3aのピン先に光
を照射してピン先の光り具合、すなわち光の反射状態か
らピン先位置を認識している。
【0005】また、近年、ICチップはますます小さく
なる傾向にあり、電極パッドの間隔も狭くなり、パッド
サイズも縮小している。そのため、コンタクトプローブ
1をパッドに接触させてからのオーバードライブ量(コ
ンタクトピンがパッドに接触してからさらに下方に向け
て引き下げる量)が大きく、スクラブ痕(オーバードラ
イブをかけることにより、コンタクトピンの先端でパッ
ド表面のアルミニウムの表面酸化膜を擦り取り、内部の
アルミニウムを露出させるようにしたときの痕)が長い
と、コンタクトピン3aがパッドからはみ出してしまう
場合がある。したがって、オーバードライブ量を極力小
さくし、スクラブ痕を小さくする必要があり、少しのオ
ーバードライブ量で良好なコンタクト性を維持するため
には、各コンタクトピン3aの高さを揃えなければなら
ない。そこで、図10の(a)(b)及び図11に示す
ように、コンタクト角度より低い角度でコンタクトピン
3aの先端を研磨して高さ精度を上げることが実施され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンタクトプロ
ーブの技術では、以下のような課題が残っている。すな
わち、ピン先の認識を、光の反射を利用して行っている
ため、ピン先の表面状態によってはピン先認識に誤差が
生じて正確な位置を認識できないおそれがある。特に、
上述したように、コンタクトピン3aの高さを揃える研
磨を行う場合、研磨面3bが鏡面状になり、この研磨さ
れた比較的広い領域(研磨面3b)で光が強く反射され
ることになって、正確にピン先を認識することが困難に
なる場合があった。このような場合、コンタクトピンを
正確にチップ上のバンプ等に接触させることができなく
なるおそれがある。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、高精度にかつ容易にピン先を認識させることがで
きるコンタクトプローブ及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
のコンタクトプローブは、複数のパターン配線がフィル
ムの表面上に形成されこれらのパターン配線の各先端部
がフィルムの先端部に配されてコンタクトピンとされる
コンタクトプローブであって、前記コンタクトピンは、
その先端に測定対象物に接触するコンタクト領域を有
し、該コンタクト領域と少なくともコンタクト領域に基
端側で隣接した領域とは、互いの表面が異なる光反射率
を有していることを特徴とする。
【0009】このコンタクトプローブでは、コンタクト
ピンが、その先端に測定対象物に接触するコンタクト領
域を有し、該コンタクト領域と少なくともコンタクト領
域に基端側で隣接した領域との互いの表面が異なる光反
射率を有しているので、ピン先認識のためにコンタクト
ピンに光を照射した際、コンタクト領域と前記隣接した
領域との反射光の光量が異なって、コンタクト領域が明
確になるため、コンタクト領域を正確に認識することが
できる。なお、コンタクト領域側を強く光らせるために
は、コンタクト領域の光反射率を前記隣接した領域より
高くすればよい。
【0010】また、本発明のコンタクトプローブは、前
記コンタクトピンが、前記隣接した領域が前記コンタク
ト領域と光反射率の異なる材料で覆われている技術が採
用される。また、本発明のコンタクトプローブは、前記
コンタクトピンの前記隣接した領域が前記コンタクト領
域の表面を化学的に変質させて光反射率を変化させた表
面を有する技術が採用される。
【0011】すなわち、これらのコンタクトプローブで
は、前記隣接した領域にコーティング処理又は化学的な
変質化処理が施されているので、コンタクトピンの構造
を複雑にすることなく、簡易な作業でコンタクト領域に
対して異なる光反射率を容易に得ることができる。
【0012】また、本発明のコンタクトプローブは、前
記パターン配線が、黒色Ni層とNi合金層とが積層さ
れて構成され、前記コンタクト領域は、前記Ni合金層
が露出していると共に、前記隣接した領域は、前記黒色
Ni層が露出している技術が採用される。すなわち、こ
のコンタクトプローブでは、コンタクト領域にNi合金
層が露出していると共に、前記隣接した領域に黒色Ni
層が露出しているので、前記隣接した領域が黒くて光反
射率が著しく低いため、より正確にコンタクト領域を認
識することができる。
【0013】本発明のコンタクトプローブの製造方法
は、複数のパターン配線をフィルムの表面上に形成しこ
れらのパターン配線の各先端部をフィルムの先端部に配
してコンタクトピンとするコンタクトプローブの製造方
法であって、基板層の上に前記コンタクトピンの材質に
被着又は結合する材質の第1の金属層を形成する第1の
金属層形成工程と、前記第1の金属層の上にマスクを施
してマスクされていない部分に前記パターン配線及び前
記コンタクトピンに供される第2の金属層をメッキ処理
により形成するメッキ処理工程と、前記マスクを取り除
いた前記第2の金属層の上に少なくとも前記コンタクト
ピンに供される部分を除いてカバーする前記フィルムを
被着するフィルム被着工程と、前記フィルムと第2の金
属層とからなる部分及び前記基板層と第1の金属層とか
らなる部分を分離する分離工程と、前記コンタクトピン
の表面を化学的に変質させて前記第2の金属層と異なる
光反射率の変質層を形成する表面変質工程と、前記コン
タクトピンの先端で測定対象物との接触に供されるコン
タクト領域の前記変質層を選択的に除去し前記第2の金
属層を露出させる金属露出工程とを有することを特徴と
する。
【0014】このコンタクトプローブの製造方法では、
表面変質工程において、コンタクトピンの表面を化学的
に変質させて第2の金属層と異なる光反射率の変質層を
形成するので、変質層によりコンタクトピン表面全体
が、例えば黒色になる。そして、金属露出工程におい
て、コンタクト領域の変質層を選択的に除去し第2の金
属層を露出させるので、コンタクト領域と該領域以外と
で光反射率が異なるコンタクトピンとすることができ
る。
【0015】本発明のコンタクトプローブの製造方法
は、複数のパターン配線をフィルムの表面上に形成しこ
れらのパターン配線の各先端部をフィルムの先端部に配
してコンタクトピンとするコンタクトプローブの製造方
法であって、基板層の上に前記コンタクトピンの材質に
被着又は結合する材質の第1の金属層を形成する第1の
金属層形成工程と、前記第1の金属層の上にマスクを施
してマスクされていない部分に前記パターン配線及び前
記コンタクトピンに供される第2の金属層をメッキ処理
により形成するメッキ処理工程と、前記マスクを取り除
いた前記第2の金属層の上に少なくとも前記コンタクト
ピンに供される部分を除いてカバーする前記フィルムを
被着するフィルム被着工程と、前記フィルムと第2の金
属層とからなる部分及び前記基板層と第1の金属層とか
らなる部分を分離する分離工程と、前記コンタクトピン
を前記第2の金属層と異なる光反射率の塗料で塗装する
塗装工程と、前記コンタクトピンの先端で測定対象物と
の接触に供されるコンタクト領域に塗装された前記塗料
を選択的に除去し前記第2の金属層を露出させる金属露
出工程とを有することを特徴とする。
【0016】このコンタクトプローブの製造方法では、
塗装工程において、コンタクトピンを第2の金属層と異
なる光反射率の塗料で塗装するので、例えば黒色塗料に
よりコンタクトピン表面全体が黒色になる。そして、金
属露出工程において、コンタクト領域に塗装された前記
塗料を選択的に除去し第2の金属層を露出させるので、
コンタクト領域と該領域以外とで光反射率が異なるコン
タクトピンとすることができる。
【0017】本発明のコンタクトプローブの製造方法
は、複数のパターン配線をフィルムの表面上に形成しこ
れらのパターン配線の各先端部をフィルムの先端部に配
してコンタクトピンとするコンタクトプローブの製造方
法であって、基板層の上に前記コンタクトピンの材質に
被着又は結合する材質の第1の金属層を形成する第1の
金属層形成工程と、前記第1の金属層の上にマスクを施
してマスクされていない部分に前記パターン配線及び前
記コンタクトピンに供される第1メッキ層及び第2メッ
キ層からなる第2の金属層をメッキ処理により形成する
メッキ処理工程と、前記マスクを取り除いた前記第2の
金属層の上に少なくとも前記コンタクトピンに供される
部分を除いてカバーする前記フィルムを被着するフィル
ム被着工程と、前記フィルムと第2の金属層とからなる
部分及び前記基板層と第1の金属層とからなる部分を分
離する分離工程とを備え、前記メッキ処理工程は、前記
第1メッキ層を形成した後に第1メッキ層の金属と異な
る光反射率の金属で第2メッキ層を形成し、前記分離工
程後に、前記コンタクトピンの先端で測定対象物との接
触に供されるコンタクト領域の前記第1メッキ層を選択
的に除去して前記第2メッキ層を露出させる第2メッキ
層露出工程を有することを特徴とする。
【0018】このコンタクトプローブの製造方法では、
メッキ処理工程において、第1メッキ層を形成した後に
第1メッキ層の金属と異なる光反射率の金属で第2メッ
キ層を形成するので、分離工程後のコンタクトピンが第
1メッキ層と第2メッキ層との2層構造となる。そし
て、第2メッキ層露出工程において、コンタクト領域の
第1メッキ層を選択的に除去して第2メッキ層を露出さ
せるので、コンタクト領域と該領域に基端側で隣接する
領域とで光反射率が異なる層が露出したコンタクトピン
を得ることができる。
【0019】また、本発明のコンタクトプローブの製造
方法は、前記メッキ処理工程において、前記第1メッキ
層の金属が黒色Niであると共に、前記第2メッキ層の
金属がNi合金であることが好ましい。すなわち、この
コンタクトプローブの製造方法では、第1メッキ層の金
属が黒色Niであると共に、第2メッキ層の金属がNi
合金であるので、第1メッキ層が露出する領域が黒くな
って光反射率が著しく低くなり、より正確にコンタクト
領域を認識することができる。
【0020】また、上記3つの本発明のコンタクトプロ
ーブの製造方法は、前記コンタクトピンの先端を研磨し
て各コンタクトピンの高さを揃える高さ調整工程を備
え、前記塗装工程、前記表面変質工程又は前記第2メッ
キ層露出工程は、前記高さ調整工程後に行うことが好ま
しい。すなわち、これらのコンタクトプローブの製造方
法では、高さ調整工程後に塗装工程、表面変質工程又は
前記第2メッキ層露出工程を行うので、高さ調整の研磨
で表面の塗料、変質層又は第1メッキ層が除去されず、
第2の金属層又は第2メッキ層を露出させたコンタクト
領域を高精度に形成することができ、高さ調整のための
研磨が行われたコンタクトピンでも正確にピン先認識が
可能になる。
【0021】なお、前記メッキ処理工程において、前記
第1メッキ層を3μm以上10μm以下の厚さにするこ
とが好ましい。すなわち、このコンタクトプローブの製
造方法では、第1メッキ層を3μm以上の厚さで形成す
るので、高さ調整工程の研磨の際に、第2メッキ層が露
出することを防ぐことができる。また、第1メッキ層を
10μm以下の厚さで形成するので、第2メッキ層露出
工程の研磨の際に、第1メッキ層を除去しきれなくて第
2メッキ層が露出しないこと、又は露出が不十分となる
ことを防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブとその製造方法の第1実施形態を、図1から図4
を参照しながら説明する。これらの図にあって、符号1
0はコンタクトプローブ、11はフィルム、12はパタ
ーン配線を示している。
【0023】本実施形態のコンタクトプローブ10は、
IC用プローブとして所定形状に切り出したもので、図
1および図2に示すように、フィルム11の片面に金属
で形成される複数のパターン配線12を有する構造とな
っており、フィルム11の先端側からはパターン配線1
2の先端部が突出してコンタクトピン12aとされてい
る。フィルム11は、ポリイミド樹脂フィルム層11a
上にCu(銅)、Ni等の金属フィルム層11bがグラ
ウンドとして積層されて構成されているが、樹脂フィル
ム層11aだけで構成されていてもよい。
【0024】パターン配線12は、Ni合金(第2の金
属層)で形成されている。また、コンタクトピン12a
は、先端に測定対象物であるICのバンプに接触させる
領域であるコンタクト領域Cを有し、コンタクト領域C
は、Ni合金が露出しているが、コンタクト領域C以外
の領域(少なくともコンタクト領域に基端側で隣接した
領域)には、黒色の塗料Pにより塗装が施されている。
【0025】すなわち、コンタクト領域Cとコンタクト
領域以外の領域とは、互いに表面が異なる光反射率を有
している。さらに、コンタクト領域Cは、研磨されて鏡
面化されている。
【0026】本実施形態のコンタクトプローブ10で
は、コンタクトピン12aが、その先端にIC等の測定
対象物ICに接触するコンタクト領域Cを有し、該コン
タクト領域Cとコンタクト領域以外の領域(少なくとも
コンタクト領域Cの基端側に隣接する領域)とが、互い
に表面が異なる光反射率を有しているので、ピン先認識
のためにコンタクトピン12aに光を照射した際、コン
タクト領域Cとコンタクト領域以外の領域との反射光の
光量が異なって、コンタクト領域Cが明確になるため、
コンタクト領域Cを正確に認識することができる。
【0027】次に、本実施形態のコンタクトプローブ1
0の製造方法について、図2及び図3を参照しながら工
程順に説明する。
【0028】〔ベースメタル層形成工程(第1の金属層
形成工程)〕まず、図2の(a)に示すように、ステン
レス製の支持金属板16の上に、Cu(銅)メッキによ
りベースメタル層(第1の金属層)17を形成する。
【0029】〔パターン形成工程〕このベースメタル層
17の上にフォトレジスト層18を形成した後、図2の
(b)に示すように、写真製版技術により、フォトレジ
スト層18に所定のパターンのフォトマスクMを施して
露光し、図2の(c)に示すように、フォトレジスト層
18を現像してパターン配線12となる部分を除去して
残存するフォトレジスト層(マスク)18に開口部18
aを形成する。
【0030】なお、本実施形態においては、フォトレジ
スト層18をネガ型フォトレジストによって形成してい
るが、ポジ型フォトレジストを採用して所望の開口部1
8aを形成しても構わない。また、本実施形態において
は、フォトレジスト層18が、本願請求項にいう「マス
ク」に相当する。但し、本願請求項の「マスク」とは、
本実施形態のフォトレジスト層18のように、フォトマ
スクMを用いた露光・現像工程を経て開口部18aが形
成されるものに限定されるわけではない。例えば、メッ
キ処理される箇所に予め孔が形成された(すなわち、予
め、図2の(c)の符号18で示す状態に形成されてい
る)フィルム等でもよい。本願発明において、このよう
なフィルム等を「マスク」として用いる場合には、本実
施形態におけるパターン形成工程は不要である。
【0031】〔メッキ処理工程〕そして、図2の(d)
に示すように、開口部18aにパターン配線12となる
Ni合金層(第2の金属層)Nを電解メッキ処理により
形成する。上記メッキ処理の後、図2の(e)に示すよ
うに、フォトレジスト層18を除去する。
【0032】〔フィルム被着工程〕次に、図2の(f)
に示すように、Ni合金層Nの上であって、図に示した
コンタクトピン12a(すなわちパターン配線12の先
端部)となる部分以外に、フィルム11を接着剤19に
より接着する。
【0033】フィルム11は、ポリイミド樹脂フィルム
層11aに金属フィルム層(銅箔)11bが一体に設け
られた二層テープである。このフィルム被着工程の前ま
でに、二層テープのうちの金属フィルム層11bに、写
真製版技術を用いた銅エッチングを施して、グラウンド
面を形成しておき、このフィルム被着工程では、二層テ
ープのうちのポリイミド樹脂フィルム層11aを接着剤
19を介してNi合金層Nに被着させる。なお、金属フ
ィルム層11bは、銅箔に加えて、Ni、Ni合金等で
もよい。
【0034】〔分離工程〕そして、図2の(g)に示す
ように、フィルム11とパターン配線12とベースメタ
ル層17とからなる部分を、支持金属板16から分離さ
せた後、Cuエッチを経て、図2の(h)に示すよう
に、フィルム11にパターン配線12のみを接着させた
状態とする。
【0035】〔高さ調整工程〕次に、コンタクトピン1
2aの高さを一定にするために、図3の(a)に示すよ
うに、各コンタクトピン12aの先端を研磨すると共に
鏡面化する。この研磨は、その研磨面Kが、コンタクト
ピン12aの延在方向に対してコンタクト角度θ1(コ
ンタクトピン12aを測定対象物ICに接触させる際の
角度)より低い角度θ2になるように行われる。
【0036】〔塗装工程〕次に、コンタクトピン12a
の表面に、図3の(b)に示すように、黒色の塗料Pを
スプレー等で塗装することにより、コンタクトピン12
aを着色する。なお、塗装する塗料Pは、塗装後の光反
射率がコンタクトピン12aの材料であるNi合金の光
反射率と大きく異なるものであれば、黒色以外の色、例
えば灰色、茶色、青色、藍色又は赤色等でもよい。すな
わち、ピン先認識の際に照射される光を吸収し易く反射
し難い色であれば構わない。
【0037】〔下地金属露出工程〕さらに、コンタクト
ピン12aの先端でICとの接触に供されるコンタクト
領域Cに塗装された塗料Pを、図3の(c)及び図4に
示すように、研磨により選択的に除去しNi合金層Nを
露出させる。すなわち、高さ調整工程の研磨とは別の研
磨でNi合金層Nを露出させてコンタクト領域Cを形成
したので、コンタクト領域Cを高精度に形成することが
できる。なお、この研磨は、その研磨面が、コンタクト
ピン12aの延在方向に対してコンタクト角度θ1と同
じ角度となるように行われる。
【0038】このように本実施形態では、塗装工程にお
いて、コンタクトピン12aをNi合金層Nと異なる光
反射率の塗料Pで塗装し、下地金属露出工程において、
コンタクト領域に塗装された塗料Pを、選択的に除去し
Ni合金層Nを露出させるので、コンタクト領域Cと該
領域以外とで光反射率が異なることになる。すなわち、
光の反射を利用したピン先認識において、正確な認識が
可能なコンタクトピン12aが得られる。なお、本実施
形態では、黒色塗料Pでコンタクト領域C以外を塗装す
るので、照射された光により、Ni合金層Nが露出した
コンタクト領域Cのみを光らせることができる。また、
塗装工程が、高さ調整工程後に行われるので、高さ調整
の研磨で表面の塗料Pが除去されず、Ni合金層Nを露
出させたコンタクト領域Cを高精度に形成することがで
き、高さ調整のための研磨が行われたコンタクトピンで
も正確にピン先認識が可能になる。
【0039】次に、本発明に係るコンタクトプローブと
その製造方法の第2実施形態を、図5を参照しながら説
明する。
【0040】第2実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態では、コンタクトピン12aのコンタ
クト領域以外の領域がコンタクト領域Cと光反射率の異
なる塗料Pで覆われているのに対し、第2実施形態のコ
ンタクトプローブ20では、図5に示すように、コンタ
クトピン22aのコンタクト領域以外の領域が、コンタ
クト領域Cの表面を化学的に変質させて光反射率を変化
させた変質層Hを表面に有する点である。
【0041】すなわち、第2実施形態では、第1実施形
態の塗装工程に代えて、図5の(a)に示すように、コ
ンタクトピン22a表面に、化学的に黒染め処理等を施
して変質層Hを形成する表面変質工程を行い、図5の
(b)に示すように、第1実施形態の下地金属露出工程
と同様の研磨、すなわちコンタクトピン22aの先端で
ICとの接触に供されるコンタクト領域Cの変質層Hだ
けを、選択的に研磨で除去し、Ni合金層Nを露出させ
ることにより、コンタクトプローブ20を製造する。な
お、上記黒染め処理は、コンタクトプローブ20表面を
脱脂後、市販されているニッケル用常温黒染め剤にコン
タクトピン22a先端部のみ30〜60秒程度漬浸させ
て黒染めした後、表面をよく水洗して付着しているスラ
ッジを洗い流すことにより行う。
【0042】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
表面変質工程において、化学的な黒染め処理等でコンタ
クトピン22a表面にNi合金層Nと異なる光反射率の
変質層Hを形成し、下地金属露出工程において、コンタ
クト領域Cの変質層Hを選択的に除去しNi合金層Nを
露出させるので、コンタクト領域Cと該領域以外とで光
反射率が異なることになり、正確なピン先認識が可能な
コンタクトピン22aが得られる。
【0043】また、表面変質工程を高さ調整工程後に行
うので、高さ調整の研磨で表面の変質層Hが除去され
ず、高精度なコンタクト領域Cを形成でき、高さ調整の
ための研磨が行われたコンタクトピンでも正確にピン先
認識が可能になる。特に、黒染め処理による黒色は、光
を吸収し易く著しく光反射率が低いことから、Ni合金
層Nが露出したコンタクト領域Cのみが光り、ピン先認
識がし易くなる。
【0044】次に、本発明に係るコンタクトプローブと
その製造方法の第3実施形態を、図6から図8を参照し
ながら説明する。
【0045】第3実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態では、パターン配線12及びコンタク
トピン12aが単一の材料、すなわちNi合金層Nで形
成されているのに対し、第3実施形態のコンタクトプロ
ーブ30では、図6に示すように、パターン配線22及
びコンタクトピン22aが、黒色Ni層(第1メッキ
層)BNと該黒色Ni層BNと異なる光反射率の金属で
あるNi合金層(第2メッキ層)NAとが積層されて構
成されている点である。
【0046】また、第1実施形態では、塗料Pの有無で
コンタクト領域Cとそれ以外の領域との光反射率に差を
設けていたのに対し、第2実施形態では、コンタクト領
域CにNi合金層NAが露出していると共に、コンタク
ト領域Cに基端側で隣接した領域に黒色Ni層BNが露
出しており、異なる金属材料でコンタクト領域Cと上記
隣接した領域との光反射率に差を設けている点で異なっ
ている。
【0047】すなわち、第3実施形態では、第1実施形
態のメッキ処理工程において、開口部18aにパターン
配線32となる黒色Ni層BN及びNi合金層NAの2
層をこの順に電解メッキ処理により形成する。なお、黒
色Ni層BNは、黒色Niメッキ、すなわち硫酸Niを
ベースにしたメッキ液に市販されている黒色Niメッキ
用添加剤を加えたメッキ液中で、電解メッキ処理するこ
とにより形成される。この際、黒色Ni層BNを1μm
以上15μm以下の厚さで形成するが、好ましくは3μ
m以上10μm以下の厚さで形成する。
【0048】そして、分離工程後の高さ調整工程では、
図7の(a)に示すように、Ni合金層NAが露出しな
い研磨量で、黒色Ni層BNの部分を研磨して高さ調整
が行われる。なお、この研磨は、その研磨面Kが、コン
タクトピン12aの延在方向に対してコンタクト角度θ
1より低い角度θ2となるように行われる。さらに、高
さ調整工程後に、図7の(b)及び図8に示すように、
コンタクトピン32aの先端で測定対象物ICとの接触
に供されるコンタクト領域Cの黒色Ni層BNを、研磨
により選択的に除去しNi合金層NAを露出させるNi
合金層露出工程(第2メッキ層露出工程)を行う。な
お、この研磨は、その研磨面が、コンタクトピン12a
の延在方向に対してコンタクト角度θ1と同じ角度とな
るように行われる。
【0049】このように、第3実施形態では、メッキ処
理工程において、黒色Ni層BNを形成した後に黒色N
i層BNの金属と異なる光反射率の金属のNi合金層N
Aを形成するので、分離工程後のコンタクトピン32a
が黒色Ni層BNとNi合金層NAとの2層構造とな
り、Ni合金層露出工程において、コンタクト領域Cの
黒色Ni層BNを選択的に除去してNi合金層NAを露
出させるので、コンタクト領域Cと該領域に基端側で隣
接する領域とで光反射率が異なる層が露出することにな
り、光の反射を利用したピン先認識において、正確な認
識が可能なコンタクトピンが得られる。
【0050】特に、黒色Ni層BNは、黒色であるため
に光を吸収し易く著しく光反射率が低いことから、Ni
合金層NAが露出したコンタクト領域Cのみが光り、ピ
ン先認識がし易くなる。また、高さ調整工程後にNi合
金層露出工程を行うので、高さ調整の研磨で黒色Ni層
BNが除去されず、Ni合金層NAを露出させたコンタ
クト領域Cを高精度に形成することができ、高さ調整の
ための研磨が行われたコンタクトピンでも正確にピン先
認識が可能になる。
【0051】なお、黒色Ni層BNの厚さが3μm以上
であることが好ましいのは、これより薄いと、高さ調整
工程の研磨の際に、Ni合金層NAが露出してしまうた
めである。また、黒色Ni層BNの厚さが10μm以下
であることが好ましいのは、これより厚いと、Ni合金
層露出工程の研磨の際に、黒色Ni層BNを除去しきれ
なくてNi合金層NAが露出しない、又は露出が不十分
となるためであると共に、Ni合金層NAが薄くなっ
て、比較的脆い黒色Niのためにコンタクトピン32a
の剛性が保てなくなるからである。なお、本実施形態で
は、コンタクトピン32a全体の厚さを、50μmとし
ている。
【0052】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば、上記各実施形態のように、各コンタクトピンの先
端を研磨して高さを揃える高さ調整工程を行うことが好
ましいが、この工程を行わずに作製しても構わない。
【0053】また、上記各実施形態においては、IC用
コンタクトプローブの製造方法に適用したが、他のもの
に採用しても構わない。例えば、ICチップを内側に保
持して保護し、ICチップのバーンインテスト用装置等
に搭載されるICチップテスト用ソケットに用いるコン
タクトプローブやLCDのテスト用プローブ装置用のコ
ンタクトプローブに適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のコンタクトプローブによれば、コン
タクトピンが、その先端に測定対象物に接触するコンタ
クト領域を有し、該コンタクト領域と少なくともコンタ
クト領域に基端側で隣接した領域との表面が互いに異な
る光反射率を有しているので、コンタクト領域と前記隣
接した領域との反射光の光量が異なって、コンタクト領
域が明確になるため、高精度にかつ容易にピン先(コン
タクト領域)を認識させることができ、コンタクトピン
を正確にチップ上のバンプ等に接触させることができ
る。
【0055】本発明のコンタクトプローブの製造方法に
よれば、表面変質工程において、コンタクトピンの表面
を化学的に変質させて第2の金属層と異なる光反射率の
変質層を形成し、金属露出工程において、コンタクト領
域の変質層を選択的に除去し第2の金属層を露出させる
ので、コンタクト領域と該領域以外(変質層で覆われた
領域)とで光反射率が異なることになり、光の反射を利
用したピン先認識において、正確な認識が可能なコンタ
クトピンが得られる。
【0056】本発明のコンタクトプローブの製造方法に
よれば、塗装工程において、コンタクトピンを第2の金
属層と異なる光反射率の塗料で塗装し、金属露出工程に
おいて、コンタクト領域に塗装された前記塗料を選択的
に除去し第2の金属層を露出させるので、コンタクト領
域と該領域以外(塗料で塗装された領域)とで光反射率
が異なることになり、光の反射を利用したピン先認識に
おいて、正確な認識が可能なコンタクトピンが得られ
る。
【0057】本発明のコンタクトプローブの製造方法に
よれば、メッキ処理工程において、第1メッキ層を形成
した後に第1メッキ層の金属と異なる光反射率の金属で
第2メッキ層を形成し、第2メッキ層露出工程におい
て、コンタクト領域の第1メッキ層を選択的に除去して
第2メッキ層を露出させるので、コンタクト領域と該領
域に基端側で隣接する領域とで光反射率が異なる層が露
出することになり、光の反射を利用したピン先認識にお
いて、正確な認識が可能なコンタクトピンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第1実施形態を示すコンタクトプローブの要部
断面図である。
【図2】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第1実施形態における製造工程を示すパターン
配線に直交した方向の断面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第1実施形態における製造工程を示すコンタク
トピンの断面図である。
【図4】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第1実施形態におけるコンタクトピンを示す下
面図である。
【図5】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第2実施形態を示す製造工程を示すコンタクト
ピンの断面図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第3実施形態を示すコンタクトプローブの断面
図である。
【図7】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第3実施形態を示す製造工程を示すコンタクト
ピンの断面図である。
【図8】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の第3実施形態におけるコンタクトピンを示す下
面図である。
【図9】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例を
示す斜視図である。
【図10】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその
製造方法の従来例における高さ調整前(a)及び高さ調
整後(b)のコンタクトピン先端を示す説明図である。
【図11】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその
製造方法の従来例における高さ調整後のコンタクトピン
を示す断面図である。
【符号の説明】
10、20、30 コンタクトプローブ 11 フィルム 11a ポリイミド樹脂フィルム層 11b 金属フィルム層 12 パターン配線 12a、22a、32a コンタクトピン 17 ベースメタル層(第1の金属層) 18 フォトレジスト層(マスク) C コンタクト領域 BN 黒色Ni層(第1メッキ層) H 変質層 IC 測定対象物 N Ni合金層(第2の金属層) NA Ni合金層(第2メッキ層) P 塗料
フロントページの続き (72)発明者 石井 利昇 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AB01 AC01 AG01 AG03 AG13 2G011 AA17 AB06 AB08 AC06 AE03 AF07 4M106 AA02 BA01 CA01 DD05 DD09 DD13 DD30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルムの表面上
    に形成されこれらのパターン配線の各先端部がフィルム
    の先端部に配されてコンタクトピンとされるコンタクト
    プローブであって、 前記コンタクトピンは、その先端に測定対象物に接触す
    るコンタクト領域を有し、 該コンタクト領域と少なくともコンタクト領域に基端側
    で隣接した領域とは、互いの表面が異なる光反射率を有
    していることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記コンタクトピンは、前記隣接した領域が前記コンタ
    クト領域と光反射率の異なる材料で覆われていることを
    特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記コンタクトピンは、前記隣接した領域が前記コンタ
    クト領域の表面を化学的に変質させて光反射率を変化さ
    せた表面を有することを特徴とするコンタクトプロー
    ブ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記パターン配線は、黒色Ni層とNi合金層とが積層
    されて構成され、 前記コンタクト領域は、前記Ni合金層が露出している
    と共に、前記隣接した領域は、前記黒色Ni層が露出し
    ていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  5. 【請求項5】 複数のパターン配線をフィルムの表面上
    に形成しこれらのパターン配線の各先端部をフィルムの
    先端部に配してコンタクトピンとするコンタクトプロー
    ブの製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンの材質に被着又は結合
    する材質の第1の金属層を形成する第1の金属層形成工
    程と、 前記第1の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない部分に前記パターン配線及び前記コンタクトピンに
    供される第2の金属層をメッキ処理により形成するメッ
    キ処理工程と、 前記マスクを取り除いた前記第2の金属層の上に少なく
    とも前記コンタクトピンに供される部分を除いてカバー
    する前記フィルムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第2の金属層とからなる部分及び前記基
    板層と第1の金属層とからなる部分を分離する分離工程
    と、 前記コンタクトピンの表面を化学的に変質させて前記第
    2の金属層と異なる光反射率の変質層を形成する表面変
    質工程と、 前記コンタクトピンの先端で測定対象物との接触に供さ
    れるコンタクト領域の前記変質層を選択的に除去し前記
    第2の金属層を露出させる金属露出工程とを有すること
    を特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
  6. 【請求項6】 複数のパターン配線をフィルムの表面上
    に形成しこれらのパターン配線の各先端部をフィルムの
    先端部に配してコンタクトピンとするコンタクトプロー
    ブの製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンの材質に被着又は結合
    する材質の第1の金属層を形成する第1の金属層形成工
    程と、 前記第1の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない部分に前記パターン配線及び前記コンタクトピンに
    供される第2の金属層をメッキ処理により形成するメッ
    キ処理工程と、 前記マスクを取り除いた前記第2の金属層の上に少なく
    とも前記コンタクトピンに供される部分を除いてカバー
    する前記フィルムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第2の金属層とからなる部分及び前記基
    板層と第1の金属層とからなる部分を分離する分離工程
    と、 前記コンタクトピンを前記第2の金属層と異なる光反射
    率の塗料で塗装する塗装工程と、 前記コンタクトピンの先端で測定対象物との接触に供さ
    れるコンタクト領域に塗装された前記塗料を選択的に除
    去し前記第2の金属層を露出させる金属露出工程とを有
    することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
  7. 【請求項7】 複数のパターン配線をフィルムの表面上
    に形成しこれらのパターン配線の各先端部をフィルムの
    先端部に配してコンタクトピンとするコンタクトプロー
    ブの製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンの材質に被着又は結合
    する材質の第1の金属層を形成する第1の金属層形成工
    程と、 前記第1の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない部分に前記パターン配線及び前記コンタクトピンに
    供される第1メッキ層及び第2メッキ層からなる第2の
    金属層をメッキ処理により形成するメッキ処理工程と、 前記マスクを取り除いた前記第2の金属層の上に少なく
    とも前記コンタクトピンに供される部分を除いてカバー
    する前記フィルムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第2の金属層とからなる部分及び前記基
    板層と第1の金属層とからなる部分を分離する分離工程
    とを備え、 前記メッキ処理工程は、前記第1メッキ層を形成した後
    に第1メッキ層の金属と異なる光反射率の金属で第2メ
    ッキ層を形成し、 前記分離工程後に、前記コンタクトピンの先端で測定対
    象物との接触に供されるコンタクト領域の前記第1メッ
    キ層を選択的に除去して前記第2メッキ層を露出させる
    第2メッキ層露出工程を有することを特徴とするコンタ
    クトプローブの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のコンタクトプローブの
    製造方法において、 前記メッキ処理工程は、前記第1メッキ層の金属が黒色
    Niであると共に、前記第2メッキ層の金属がNi合金
    であることを特徴とするコンタクトプローブの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5から8のいずれかに記載のコン
    タクトプローブの製造方法において、 前記コンタクトピンの先端を研磨して各コンタクトピン
    の高さを揃える高さ調整工程を備え、 前記塗装工程、前記表面変質工程又は前記第2メッキ層
    露出工程は、前記高さ調整工程後に行うことを特徴とす
    るコンタクトプローブの製造方法。
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