JP2002039698A - 飛しょう体 - Google Patents

飛しょう体

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JP2002039698A JP2000229173A JP2000229173A JP2002039698A JP 2002039698 A JP2002039698 A JP 2002039698A JP 2000229173 A JP2000229173 A JP 2000229173A JP 2000229173 A JP2000229173 A JP 2000229173A JP 2002039698 A JP2002039698 A JP 2002039698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音速空気取り入れ口付推進装置を有する飛
しょう体においては、インテークカバーの表面に生じる
高圧部により大きな空気抵抗を生じ、必要な速度まで加
速するために多くの固体燃料を要し重くなるという問題
があった。また、ダクト後端に生じる低圧部により底面
抵抗を生じ、航続距離が短くなるという問題があった。 【解決手段】 超音速空気取り入れ口の後方に、内部が
ラバール管をなす延長ノズルを設け、補助固体燃料が燃
焼中であっても超音速インテークを作動状態とし、空気
抵抗を低減する。また、延長ノズルからの排気により延
長ノズルの底面抵抗を低減する。ラム燃焼中においても
取り込んだ空気の一部を延長ノズルへ送り、底面抵抗を
低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飛しょう体の改
良に関するものであり、さらに詳しく述べると空気取り
入れ式推進装置を有し超音速で飛翔する飛しょう体の空
気抵抗を低減する技術に関するものである。
【0002】空気取り入れ式推進装置を有する飛しょう
体に関しては、たとえば防衛技術ジャーナル1998年
5月号のP56〜P59「ダクテッドロケット・エンジ
ン」、あるいは同じ防衛技術ジャーナル1999年3月
号のP4〜P13「ダクテッドロケット・エンジンの最
適作動」(いずれも財団法人防衛技術協会発行)に述べ
られている。さらに当出願人においても特開平11−2
48398あるいは特開2000−97599等があ
る。
【0003】
【従来の技術】図7は超音速空気取り入れ口を有する飛
しょう体の構成を示す図であり、図において1は飛しょ
う体、2は超音速空気取り入れ口、3は主燃料タンク、
4は燃焼室、5は前記超音速空気取り入れ口の後方に取
り付けられたダクト、6は前記燃焼室内に充填された補
助固体燃料、7は前記超音速空気取り入れ口と、前記燃
焼室の間に除去可能に取り付けられたポートカバー、8
は前記超音速空気取り入れ口の入口に除去可能に取り付
けられたインテークカバー、9は分離可能に取り付けら
れたブースターノズル、10は二次ノズル、11は流量
制御器である。
【0004】このような飛しょう体1の各構成要素は、
次のように作用する。燃焼室4に充填された補助固体燃
料6は、ラム燃焼に必要な速度(たとえばマッハ2)ま
で加速するためのものである。ポートカバー7は補助固
体燃料6の燃焼圧力に耐え、高温の燃焼ガスが超音速空
気取り入れ口2へ逆流するのを防止する。インテークカ
バー8は超音速インテーク2の内部に異物が侵入するの
を防止する。補助固体燃料6の燃焼中は、燃焼ガスがブ
ースタノズル9を通して機体後方へ噴出される。主燃料
タンク3にはラム燃焼用の燃料が充填され、燃料はラム
燃焼時に流量制御器11を介して燃焼室4へ送り込ま
れ、超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気と混
合して燃焼し、燃焼ガスは二次ノズル10を通して機体
後方へ噴出される。
【0005】図8はこの飛しょう体1の動作を説明する
図であり、図8(a)は補助固体燃料6が燃焼している
段階、図8(b)はラム燃焼へ移行する段階、図8
(c)はラム燃焼の段階を示す。飛しょう体1は発射時
にまず補助固体燃料6に点火され、図8(a)に示す段
階となる。この段階においてはポートカバー7およびイ
ンテークカバー8は閉じられており外部から超音速空気
取り入れ口2および燃焼室4への空気の流入はない。ま
た、流量制御器11は閉じられており、補助固体燃料6
のみが燃焼し高温高圧の燃焼ガスはブースタノズル9か
ら機体後方へ噴出され、推力を発生する。補助固体燃料
6の燃焼圧力はラム燃焼圧力よりも高いため、開口比の
大きなブースタノズル9が用いられる。
【0006】このとき矢印アで示す外部気流がインテー
クカバー8に衝突するため破線aで示すインテークカバ
ー8の表面圧力が上昇する。また、ダクト5の後端面で
は外部気流が剥離するため、破線bで示す面の圧力が低
下する。この面aと面bの圧力差により大きな空気抵抗
が発生する。
【0007】補助固体燃料6の燃焼が終了すると図8
(b)に示す段階へと移行する。この段階で、ブースタ
ノズル9が分離され2次ノズル10に切り替えられる。
また、ポートカバー7およびインテークカバー8が解放
され、外部気流は超音速空気取り入れ口2で減速・圧縮
された後、ダクト5を経て燃焼室4へ流入し、2次ノズ
ル10を通して機体後部へ排気される。ポートカバー7
およびインテークカバー8は火工品が多く用いられ、火
薬により破砕・分離される。この段階においては推力を
発生しないため、飛しょう体1は急激に減速する。
【0008】しかる後、流量制御器11を開き図8
(c)に示す段階へと移行する。この段階においては、
超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気は、矢印
イで示すように、圧縮されて高温高圧となり燃焼室4へ
流入する。また主燃料タンク3の燃料は流量制御器11
により燃焼室4へ噴射され、空気と混合・燃焼し高温高
圧の燃焼ガスとなって2次ノズル10を通して後方へ噴
射され推力を発生する。ラム燃焼圧力は固体補助燃料の
燃焼圧力よりも低くより開口比の小さな2次ノズル10
が用いられる。このときダクト5の後端面では外部気流
が剥離するため、破線cで示す面の圧力が低下し底面抵
抗が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような空気取り入
れ式飛しょう体においては、次のような問題があった。
【0010】補助固体燃料6が燃焼している段階におい
ては、インテークカバーの表面に生じる高圧部と、ダク
ト後端に生じる低圧部とにより大きな空気抵抗を生じる
ため、ラム燃焼に必要な速度まで加速するために多くの
固体燃料を要し重くなるという問題があった。
【0011】また、ラム燃焼へ移行する段階およびラム
燃焼の段階においては、ダクト後端に生じる低圧部によ
り底面抵抗を生じ、航続距離が短くなるという問題があ
った。
【0012】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、超音速空気取り入れ口を有する飛し
ょう体において空気抵抗の小さな機体を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明による飛しょ
う体は、超音速空気取り入れ口と、主燃料タンクと、燃
焼室と、前記燃焼室内に充填された固体燃料と、前記超
音速空気取り入れ口と前記燃焼室を結ぶダクトと、前記
燃焼室と前記ダクトの間に設けられ、気密を保ちかつ開
放可能な構造のポートカバーと、前記ダクトの後方に配
設され、内部がラバール管をなす延長ノズルと、前記ダ
クトと前記延長ノズルの間に設けられた仕切弁を有し、
前記固体燃料燃焼中は前記仕切弁を開放して空気を前記
ダクトから前記延長ノズルへ送り、前記固体燃料燃焼終
了後は前記ポートカバーを開放し前記仕切弁を閉鎖して
空気を前記ダクトから前記燃焼室へ送るものである。
【0014】また、第2の発明による飛しょう体は、超
音速空気取り入れ口と、主燃料タンクと、燃焼室と、前
記燃焼室内に充填された補助固体燃料と、前記超音速空
気取り入れ口と前記燃焼室を結ぶダクトと、前記ダクト
の後方に配設され、内部がラバール管をなす延長ノズル
と、前記燃焼室と前記ダクトの間に設けられ、空気の流
れを前記燃焼室と前記延長ノズルへ切り替える切替弁を
有し、前記補助固体燃料燃焼中は前記切替弁は前記ダク
トと前記燃焼室の気密を保ちつつ空気を前記ダクトから
前記延長ノズルへ送り、前記補助固体燃料燃焼終了後は
前記切替弁を転動して前記延長ノズルの入り口を閉鎖し
空気を前記ダクトから前記燃焼室へ送るものである。
【0015】第3の発明による飛しょう体は、第2の発
明において、前記切替弁は前記補助固体燃料燃焼終了
後、前記延長ノズルへの流路を全閉せずに空気の一部を
前記延長ノズルへ送るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における飛しょう体15の構成を示す図で
ある。図において、12は超音速空気取り入れ口2と燃
焼室4を結ぶダクト、13はダクト12の後方に配設さ
れ、内部がラバール管をなし、流路の最小断面積が超音
速空気取り入れ口2の流路の最小断面積と同じ延長ノズ
ル、14はダクト12と延長ノズル13の間に設けら
れ、ダクト12から延長ノズル13への流路を開閉する
仕切弁であり、他の構成品は図7に示す従来の飛しょう
体1と同じものである。
【0017】図2はこの発明の実施の形態1による飛し
ょう体15の動作を説明する図であり、図2(a)は補
助固体燃料6が燃焼している段階、図2(b)はラム燃
焼へ移行する段階、図2(c)はラム燃焼の段階を示
す。飛しょう体15は発射時にまず補助固体燃料6に点
火され、図2(a)に示す段階となる。この段階におい
て流量制御器11は閉じられており、補助固体燃料6の
みが燃焼し高温高圧の燃焼ガスはブースタノズル9から
機体後方へ噴出され、推力を発生する。ポートカバー7
は閉じられ、燃焼室4とダクト12の気密が保たれてい
る。仕切弁14は開であり、超音速空気取り入れ口2か
ら取り込まれた空気は、矢印ウで示すようにダクト12
を経て延長ノズル13から後方へ排気される。
【0018】この段階において、この実施の形態1によ
る飛しょう体15では超音速空気取り入れ口2は作動状
態となり、図8で説明した従来の飛しょう体1において
インテークカバー8の表面に発生したような高圧部は生
じない。また、延長ノズル13からの排気により破線d
で示した部分の圧力低下は従来の飛しょう体1よりも少
なく抑えられる。従って空気抵抗を従来の飛しょう体1
よりも低く抑えることができる。
【0019】補助固体燃料の燃焼が終了すると図2
(b)に示す段階へと移行する。この段階で、ブースタ
ノズル9が分離され2次ノズル10に切り替えられる。
また、ポートカバー7が開放されダクト12から燃焼室
4への流路が確保され、仕切弁14は閉に切り換えられ
ダクト12から延長ノズル13への流路は遮断される。
外部気流は超音速インテークで減速・圧縮された後、燃
焼室4へ流入し、2次ノズル10を通して機体後部へ排
気される。このときには従来の飛しょう体1と同様に、
延長ノズル13の後端面では外部気流が剥離するため、
破線eで示す面の圧力が低下し底面抵抗が発生する。
【0020】しかる後、流量制御器11を開き図2
(c)に示す段階へと移行する。この段階においては、
超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気は、矢印
エで示すように、圧縮されて高温高圧となり燃焼室4へ
流入する。また主燃料タンク3の燃料は流量制御器11
により燃焼室4へ噴射され、空気と混合・燃焼し高温高
圧の燃焼ガスとなって2次ノズル10を通して後方へ噴
射され、推力を発生する。このときには従来の飛しょう
体1と同様に、延長ノズル13の後端面では外部気流が
剥離するため、破線fで示す面の圧力が低下し底面抵抗
が発生する。
【0021】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2における飛しょう体16の構成を示す図である。図
において、17はダクト12の内部に設けられ超音速空
気取り入れ口2からの空気の流路を燃焼室4または延長
ノズル13へ切り換える切換弁であり、他の構成品は図
1に示すこの発明の実施の形態1の飛しょう体15と同
じものである。
【0022】図4はこの発明の実施の形態2による飛し
ょう体16の動作を説明する図であり、図4(a)は補
助固体燃料6が燃焼している段階、図4(b)はラム燃
焼へ移行する段階、図4(c)はラム燃焼の段階を示
す。飛しょう体16は発射時にまず補助固体燃料6に点
火され、図4(a)に示す段階となる。この段階におい
て流量制御器11は閉じられており、補助固体燃料6の
みが燃焼し高温高圧の燃焼ガスはブースタノズル9から
機体後方へ噴出され、推力を発生する。切換弁17は燃
焼室4とダクト12の気密を保ち、超音速空気取り入れ
口2から延長ノズル13への流路を確保する位置に固定
される。超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気
は、矢印オで示すようにダクト12を経て延長ノズル1
3から後方へ排気される。
【0023】この段階においては、この実施の形態2に
よる飛しょう体16では超音速空気取り入れ口2は作動
状態となり、図8で説明した従来の飛しょう体1におい
てインテークカバー8の表面に発生したような高圧部は
生じない。また、延長ノズル13からの排気により破線
gで示した部分の圧力低下は従来の飛しょう体1よりも
少なく抑えられる。従って空気抵抗を従来の飛しょう体
1よりも低く抑えることができる。
【0024】補助固体燃料の燃焼が終了すると図4
(b)に示す段階へと移行する。この段階で、ブースタ
ノズル9が分離され2次ノズル10に切り替えられる。
また、切換弁17はダクト12から延長ノズル13への
流路を遮断し、ダクト12から燃焼室4への流路を確保
する位置に固定される。外部気流は超音速インテークで
減速・圧縮された後、燃焼室4へ流入し、2次ノズル1
0を通して機体後部へ排気される。このときには従来の
飛しょう体1と同様に、延長ノズル13の後端面では外
部気流が剥離するため、破線hで示す面の圧力が低下し
底面抵抗が発生する。
【0025】しかる後、流量制御器11を開き図4
(c)に示す段階へと移行する。この段階においては、
超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気は、矢印
カで示すように、圧縮されて高温高圧となり燃焼室4へ
流入する。また主燃料タンク3の燃料は流量制御器11
により燃焼室4へ噴射され、空気と混合・燃焼し高温高
圧の燃焼ガスとなって2次ノズル10を通して後方へ噴
射され、推力を発生する。このときには従来の飛しょう
体1と同様に、延長ノズル13の後端面では外部気流が
剥離するため、破線iで示す面の圧力が低下し底面抵抗
が発生する。
【0026】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3における飛しょう体18の構成を示す図である。図
において、19はダクト12の内部に設けられ超音速空
気取り入れ口2からの空気を燃焼室4と延長ノズル13
へ分配する制御弁であり、他の構成品は図3に示すこの
発明の実施の形態2の飛しょう体16と同じものであ
る。
【0027】図6はこの発明の実施の形態3による飛し
ょう体18の動作を説明する図であり、図6(a)は補
助固体燃料6が燃焼している段階、図6(b)はラム燃
焼へ移行する段階、図6(c)はラム燃焼の段階を示
す。飛しょう体18は発射時にまず補助固体燃料6に点
火され、図6(a)に示す段階となる。この段階におい
て流量制御器11は閉じられており、補助固体燃料6の
みが燃焼し高温高圧の燃焼ガスはブースタノズル9から
機体後方へ噴出され、推力を発生する。制御弁19は超
音速空気取り入れ口2からの空気をすべて延長ノズル1
3へ分配する位置に固定される。超音速空気取り入れ口
2から取り込まれた空気は、矢印キで示すように、ダク
ト12を経て延長ノズル13から後方へ排気される。
【0028】この段階においては、この実施の形態3に
よる飛しょう体18では超音速空気取り入れ口2は作動
状態となり、図8で説明した従来の飛しょう体1におい
てインテークカバー8の表面に発生したような高圧部は
生じない。また、延長ノズル13から排気により破線j
で示した部分の圧力低下は従来の飛しょう体1よりも少
なく抑えられる。従って空気抵抗を従来の飛しょう体1
よりも低く抑えることができる。
【0029】補助固体燃料の燃焼が終了すると図6
(b)に示す段階へと移行する。この段階で、ブースタ
ノズル9が分離され2次ノズル10に切り替えられる。
また、制御弁19は超音速空気取り入れ口2からの空気
の一部(たとえば5%)を延長ノズル13へ、残りを燃
焼室へ4分配する位置に固定される。外部気流は超音速
インテークで減速・圧縮された後、一部は延長ノズル1
3から後方へ排気され、残りは燃焼室4へ流入し、2次
ノズル10を通して機体後部へ排気される。
【0030】この段階においては、超音速空気取り入れ
口2から取り込んだ空気の一部が延長ノズル13から排
気されるため、破線kで示した部分の圧力低下は図6
(a)の段階よりは大きくなるが、従来の飛しょう体1
よりも小さく抑えられる。従って空気抵抗を従来の飛し
ょう体1よりも低く抑えることができる。
【0031】しかる後、流量制御器11を開き図6
(c)に示す段階へと移行する。この段階においては、
超音速空気取り入れ口2から取り込まれた空気は、矢印
クで示すように、圧縮されて高温高圧となり一部は延長
ノズル13から後方へ排気され、残りは燃焼室4へ流入
する。また主燃料タンク3の燃料は流量制御器11によ
り燃焼室4へ噴射され、空気と混合・燃焼し高温高圧の
燃焼ガスとなって2次ノズル10を通して後方へ噴射さ
れ、推力を発生する。
【0032】この段階においても図6(b)に示す段階
と同様に、超音速空気取り入れ口2から取り込んだ空気
の一部が延長ノズル13から排気されるため、破線mで
示した部分の圧力低下は図6(a)の段階よりは大きく
なるが、従来の飛しょう体1よりも小さく抑えられる。
従って空気抵抗を従来の飛しょう体1よりも低く抑える
ことができる。さらに飛しょう体18の飛しょう速度、
高度、燃焼圧力等に応じて制御弁19を変化させ、燃焼
室4と延長ノズル13への空気の分配比率を調節しても
よい。
【0033】
【発明の効果】この発明に係る飛しょう体は上記のよう
に構成されているので、以下に記載するような効果を奏
する。
【0034】第1、第2、第3の発明によれば、補助固
体燃料燃焼中の空気抵抗を低減でき、必要な速度まで加
速するための燃料を節約でき、軽量化することができ
る。さらに軽量化した分を主燃料に振り向けることによ
り、総重量を変えずに航続距離を延伸できるという効果
がある。
【0035】第3の発明によれば、補助固体燃料燃焼中
に加えラム燃焼移行時およびラム燃焼中の空気抵抗も低
減でき、第1および第2の発明による飛しょう体よりも
さらに航続距離を延伸できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による飛しょう体の実施の形態1を示
す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における飛しょう体
の動作を説明する図である。
【図3】 この発明による飛しょう体の実施の形態2を
示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における飛しょう体
の動作を説明する図である。
【図5】 この発明による飛しょう体の実施の形態3を
示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における飛しょう体
の動作を説明する図である。
【図7】 従来の飛しょう体を示す構成図である。
【図8】 従来の飛しょう体の動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
2 超音速空気取り入れ口、3 主燃料タンク、4 燃焼
室、5 ダクト、6 補助固体燃料、7 ポートカバー、
8 インテークカバー、9 ブースターノズル、10 2
次ノズル、11 流量制御器、12 ダクト、13 延長
ノズル、14 仕切弁、15 飛しょう体、16 飛しょ
う体、17 切換弁、18 飛しょう体、19制御弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気取り入れ式推進装置を有する飛しょ
    う体において、超音速空気取り入れ口と、主燃料タンク
    と、燃焼室と、前記燃焼室内に充填された補助固体燃料
    と、前記超音速空気取り入れ口と前記燃焼室を結ぶダク
    トと、前記燃焼室と前記ダクトの間に設けられ、気密を
    保ちかつ開放可能な構造のポートカバーと、前記ダクト
    の後方に配設され、内部がラバール管をなす延長ノズル
    と、前記ダクトと前記延長ノズルの間に設けられた仕切
    弁とを有し、前記補助固体燃料燃焼中は前記仕切弁を開
    放して空気を前記ダクトから前記延長ノズルへ送り、前
    記補助固体燃料燃焼終了後は前記ポートカバーを開放し
    前記仕切弁を閉鎖して空気を前記ダクトから前記燃焼室
    へ送ることを特徴とする飛しょう体。
  2. 【請求項2】 空気取り入れ式推進装置を有する飛しょ
    う体において、超音速空気取り入れ口と、主燃料タンク
    と、燃焼室と、前記燃焼室内に充填された補助固体燃料
    と、前記超音速空気取り入れ口と前記燃焼室を結ぶダク
    トと、前記ダクトの後方に配設され、内部がラバール管
    をなす延長ノズルと、前記燃焼室と前記ダクトの間に設
    けられ、空気の流れを前記燃焼室と前記延長ノズルへ切
    り替える切替弁とを有し、前記補助固体燃料燃焼中は前
    記切替弁は前記ダクトと前記燃焼室の気密を保ちつつ空
    気を前記ダクトから前記延長ノズルへ送り、前記補助固
    体燃料燃焼終了後は前記切替弁を転動して前記延長ノズ
    ルの入り口を閉鎖し空気を前記ダクトから前記燃焼室へ
    送ることを特徴とする飛しょう体。
  3. 【請求項3】 前記切替弁は前記補助固体燃料燃焼終了
    後、前記延長ノズルへの流路を全閉せずに空気の一部を
    前記延長ノズルへ送ることを特徴とする請求項2記載の
    飛しょう体。
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Cited By (2)

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CN103189649A (zh) * 2010-08-09 2013-07-03 博世株式会社 高压泵
CN109931628A (zh) * 2019-03-27 2019-06-25 北京理工大学 一种基于rde燃烧室的环腔旋流对喷结构

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