JP2002039276A - 歯付きベルト - Google Patents
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Abstract
性を有する歯付きベルトと、任意の種類の歯付きベルト
に適用され単純に実施され得る対応する製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の歯付きベルトは、複数の長手方
向の糸状抵抗インサート(3)が埋め込まれエラストマ
ー材料から形成される本体(2)と、被膜織物(5)に
よって被覆される歯(4)とを含み、被膜織物の上に抵
抗層(8)が接着するようにされ、それにより歯付きベ
ルトの耐磨耗性が増加され、抵抗層は添加されるエラス
トマー材料と共にフッ素処理されたプラストマを含み、
プラストマはエラストマー材料の量よりも多い量で抵抗
層内に存在する。プラストマはポリテトラフルオロエチ
レンであり、エラストマー材料はHNBRであることが
好適である。抵抗層は0.01乃至1.5mmの厚さを
有し、被膜織物と抵抗層との間には接着材料(9)が置
かれることが有利である。
Description
織物の被覆層に関する。
ら形成される本体と、被膜織物によって被覆される複数
の歯とを有することが既知であり、本体には以下に「コ
ード」と称する複数の長手方向の糸状抵抗インサートが
埋め込まれる。
おそれを減少し特定の伝達出力を増加するよう機械抵抗
に関しベルトの性能を増加させることに寄与する。
加させ、従って、ベルトの歯とベルトが相互作用するプ
ーリの溝との間の摩擦による摩滅からベルトの作業面を
保護する。
少し、また歯の変形能を減少し、それにより破損を防
ぐ。
重の層から構成され、それにより大きい耐性及び剛性が
保証される。
アルデヒドラテックス(RFL)のような接着剤で処理
され、それにより本体と織物自体との間の接着性が増加
される。
異なる処理を行うことによって駆動ベルトの耐磨耗性を
増加する多数の方法が既知である。例えば、歯付きベル
ト用の織物の処理では、織物はハロゲン化された重合体
で処理される。
種類の処理では、歯付きベルトの被膜織物は、使用の際
にはどのような場合においても作業面を構成するので耐
磨耗性の顕著な増加にはつながらない。
に改善された耐磨耗性を有する歯付きベルトと、任意の
種類の歯付きベルトに適用され単純に実施され得る対応
する製造方法を提供することを目的とする。
によって被覆される複数の歯とを含むよう形成され、上
記織物に対し外側の被膜を与える抵抗層を含み、抵抗層
はフッ素処理されたプラストマ、エラストマー材料、及
び、加硫剤を含み、フッ素処理されたプラストマはエラ
ストマー材料の量よりも多い量で抵抗層内にあることを
特徴とする。
めの方法を提供する。本発明の方法は、抵抗層を織物と
は別に形成する段階を含む。
よう添付図面を参照し説明する。
ルト1は、エラストマー材料から形成され、複数の長手
方向の糸状抵抗インサートが埋め込まれる本体2を含
む。
横糸とベルト1を横断するように延在する縦糸とを有す
る被膜織物5に被覆される歯状突起4を有する。
ー材料の混合物を含み、主なエラストマーとして、アク
リロニトリル/ブタジエン、水素処理されたアクリロニ
トリル/ブタジエン、クロロスルホネートポリエチレ
ン、EPDE、及び、クロロプレンから成るグループか
ら好適に選択される。
クリロニトリル/ブタジエンがより好適である。
トマー以外に他のエラストマーと、補強剤、充填剤、顔
料、ステアリン酸、促進剤、加硫剤、抗酸化剤、活性
剤、開始剤、可塑剤、ワックス、加硫する前の抑止剤等
のような従来の添加剤とを含む場合がある。例えば、充
填剤としてカーボンブラック又は白色充填剤が使用さ
れ、一般的に5乃至200phrの量が添加されるが、
約70phrの量が添加されることが好適である。滑石
粉、炭酸カルシウム、シリカ等も一般的に5乃至150
phrの量で添加されるか又は充填剤を含む油中に分散
される。0.1乃至20phrの量のオルガノシランも
使用される場合がある。アミノジスルフィド及び高分子
ポリスルフィド、遊離硫黄、又は、有機/無機過酸化物
のような硫黄ドナー加硫剤が使用される場合がある。添
加される量は、使用されるゴムの種類及び加硫剤の種類
に応じて、一般的に0.1乃至10Phrで異なる。混
合物の構成に最も広く使用される抗劣化剤には、単結晶
ワックス、パラフィンワックス、モノフェノール、ビフ
ェノール、チオフェノール、ポリフェノール、ヒドロキ
ノンの派生物、亜リン酸塩、亜リン酸塩混合物、チオエ
ステル、ナフチルアミン、ジフェノールアミン、置換さ
れた又は置換されていないジアリールアミンの派生物、
ジアリールフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、キノリン、及び、アミン混合物がある。抗劣化剤は
一般的に0.1乃至10Phrの量が使用される。プロ
セスオイルとして例えば、ジチオビスベンザニルヒド、
ポリパラ−ジニトロソベンゼン、キシリル(xilyl)メ
ルカプタン、ポリエチレングリコル、パラフィン油、加
硫植物油、フェノール樹脂、合成油、パラフィン樹脂、
及び、高分子エステルがある。プロセスオイルは0乃至
140Phrの従来の量で使用される。開始剤のうち、
従来ではステアリン酸が1乃至4phrの量で使用され
る。一般的に0.1乃至25phrの量で酸化カルシウ
ム、酸化亜鉛、及び、酸化マグネシウムのような従来の
添加剤が更に添加される場合もある。また、アミン、ジ
スルフィド、グアニジン、チオ尿素、チオアゾール、チ
オール、スルフェナミド(sulphenamide)、ジチオカル
バミン酸塩、及び、キサントゲン酸塩のような従来の促
進剤又は促進剤の組合わせが0.1乃至100phrの
量で使用される。
繊維から形成される場合もあるが、例えばPBOのよう
なアラミド繊維又は高い引張応力を有する繊維である場
合もある。
層から形成され、例えば2×2綾織り(2×2trill)
として既知である製織技術によって達成される。
るよう少なくとも粗い表面が得られるようにする製織モ
ードに従って得られる場合もある。
好適であり、好適には脂肪族ポリアミド又は芳香族ポリ
アミド、より好適には高い熱抵抗及び高い靭性を有する
6/6ポリアミドから構成される。
と、弾性糸に巻かれる少なくとも1つの合成糸から構成
され、合成糸は高い熱抵抗及び機械抵抗を有する糸と、
高い熱抵抗及び機械抵抗を有する糸に巻かれる少なくと
も1つの被膜糸とから構成される。
マー材料への接着を改善するよう織物5自体に対し好適
には10乃至30重量パーセントの量で、特にRFLの
ような接着剤で処理される。同じ接着剤が補強インサー
ト3と本体2との間に使用される。
外側を被覆する抵抗層8を含み、被膜織物5の上に、エ
ラストマー材料に追加してフッ素処理されたプラストマ
から構成され、フッ素処理されたプラストマはエラスト
マー材料の重量よりも大きい重量を有する。
えば、CHEMOSIL(HENKELに登録された商
標)接着剤又はCHELOK(LORDに登録された商
標)接着剤のような接着材料9が置かれる。
の間の白い部分は接着剤9を表し、これにより抵抗層8
は下にある織物5とは明らかに区別されて分けられる。
マー材料100の割合に対し101乃至150の割合の
重量で存在することが好適である。
含む。過酸化物は通常、エラストマー材料100の割合
に対し1乃至15の割合の重量で添加される。
ONYL(DUPONTに登録された商標)又はARG
OFLON(AUSIMONTに登録された商標)のよ
うなポリテトラフルオロエチレンが使用され、エラスト
マー材料はHNBRを含むことが好適である。エラスト
マー材料には、ポリメタクリル酸の亜鉛塩で変更される
HNBR、例えばZEOFORTE ZSC(NIPP
ON ZEONに登録された商標)が使用されることが
より好適である。
を有することが好適であり、必要な抵抗を保証するため
には0.2mm乃至0.3mmの厚さがより好適であ
る。
処理工程で織物に接合されることが好適である。この場
合、抵抗層8は第1の対のローラの間でカレンダ加工さ
れ、第2の対のローラの間で直接的に接続される。或い
は、抵抗層8は第1の段階においてローラに予め巻か
れ、続いて織物5に接続される場合もある。
既知であり、従ってここでは詳細に説明しない方法に従
って加硫処理される。
本発明の歯付きベルトが与える利点が明らかとなった。
れたような種類の抵抗層8によって被覆されると、特定
の適用における歯付きベルトの耐磨耗性は、抵抗層8が
ない場合よりもかなり大きい。
加剤に典型的である磨耗に対する最適な抵抗特徴と、エ
ラストマー材料の最適な機械的特徴とを同時に有し、ま
た接着剤9によって織物に接着されることが可能であ
る。
傷するおそれのある例えば水のような汚染物質から歯付
きベルト1を保護することが可能である。
よって説明する。
プラストマの特性を示す。
示す。
表す。抵抗層8は0.230mmの厚さを有する。
り得られた値を表し、耐磨耗性は、時間における2pl
d(ピッチ線の距離)の変動を測定することにより得ら
れ、時間におけるpldの小さな変動は、歯付きベルト
の大きい耐磨耗性に対応する。
リル/ブタジエンから形成される本体2、ガラスE34
3×13から形成される補強インサート3、及び、例
3において説明したように同じ組成を有する抵抗層8を
含む本発明の歯付きベルトと、抵抗層8を有さない歯付
きベルトとを比較することによって行われた。
線21によって示され、一方、破線22は従来技術の歯
付きベルトを示す。
的に駆動される直接噴射ディーゼル内燃機関のプーリ上
にかみ合わされた歯付きベルトに対し行われた。ベルト
は全体で150時間回転するようにされたが、検査は3
0時間毎に中断されて必要な2pldの測定を行い、そ
れにより生じた磨耗の度合いを決めた。
発明の主題を構成するベルトのみが要求される継続時間
を超えることが可能であった。抵抗層8を有さないベル
トが15%の2pldの減少を有したのに対し、本発明
のベルトの2pldの減少は7%に過ぎず、検査の終了
時においても以前として良好な取付け状態を示した。上
記15%の2pldの減少は、たった100時間後にお
ける被膜織物の喪失、また、被膜織物が喪失することに
よってかみ合わせ(突合せ)及び機能性の喪失に等し
い。
ある。
トとの時間における2pld(ピッチ線距離)の変動を
示し、このパラメータは動作の際の織物の磨耗を強調す
るグラフである。
面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 本体(2)と、 織物(5)によって被覆される複数の歯(4)とを含む
歯付きベルト(1)であって、 上記織物を外側から被覆する抵抗層(8)を含み、 上記抵抗層は、フッ素処理されたプラストマ、エラスト
マー材料、及び、加硫剤を含み、 上記フッ素処理されたプラストマは、上記エラストマー
材料の量よりも多い量で上記抵抗層内に存在することを
特徴とする歯付きベルト。 - 【請求項2】 上記織物と上記抵抗層との間に置かれる
接着剤(9)を含むことを特徴とする請求項1記載の歯
付きベルト。 - 【請求項3】 上記フッ素処理されたプラストマはポリ
テトラフルオロエチレンであることを特徴とする請求項
1又は2記載の歯付きベルト。 - 【請求項4】 上記エラストマー材料はHNBRを含む
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記
載の歯付きベルト。 - 【請求項5】 上記エラストマー材料はポリメタクリル
酸の亜鉛塩によって変更されるHNBRを含むことを特
徴とする請求項4記載の歯付きベルト。 - 【請求項6】 上記抵抗層は上記フッ素処理されたプラ
ストマを、上記エラストマー材料100の割合に対し1
01乃至150の割合の重量で含むことを特徴とする請
求項1乃至5のうちいずれか一項記載の歯付きベルト。 - 【請求項7】 上記抵抗層は0.01乃至1.5mmの
厚さを有することを特徴とする請求項1乃至6のうちい
ずれか一項記載の歯付きベルト。 - 【請求項8】 上記抵抗層は0.1乃至0.28mmの
厚さを有することを特徴とする請求項1乃至7のうちい
ずれか一項記載の歯付きベルト。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載
の歯付きベルトを製造する方法であって、 抵抗層(8)は織物(5)とは別に形成されることを特
徴とする方法。 - 【請求項10】 上記抵抗層は第1の対のローラの間で
カレンダ加工され、次に第2の対のローラの間で上記織
物と直接的に接続されることを特徴とする請求項9記載
の方法。
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