JP2002039148A - 吸着式取付部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】見映えが良く、被係着物が容易に外れない吸着
式取付部材を提供する。 【解決手段】周方向に沿って係止溝７が形成された係着
軸４を表面中央部分に立設した吸着盤１と、係止溝７と
互いに係合する係止孔１０を有する平板状の外れ止めプ
レート６とを備え、被係着物２に形成された貫通孔１１
に係着軸４を通して被係着物２を吸着盤１に係着し、外
れ止めプレート６が貫通孔１１を覆うように係着軸４に
係合される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に吊り下げ式の
洗剤等を壁等に取り付ける吸着式取付部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、吸着盤１を用いて被係着物２を壁
等に取り付けるものとして、例えば、図６に示すよう
に、略円錐台状に形成された吸着部３の背面中央部分に
係着軸４が立設された吸着盤１を用い、その係着軸４に
フック５等を取付け、被係着物２をそのフック５等に掛
けて壁等に対して取り付けるものや、また、図７に示す
ように、係着軸４が被係着物２の一部と嵌合する形状に
形成された吸着盤１を用い、吸着盤１を被係着物２に係
合させて直接被係着物２を吸着盤１で支持するものなど
が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の技術では、フック等を用いるものでは、吸着盤が
剥き出しで見映えが悪く、また、容易に被係着物が外れ
てしまうという問題があり、前述の吸着盤に被係着物を
直接支持させるものでは、吸着盤が特定の被係着物に合
うように形成され、その他の被係着物には適応せず、被
係着物が使えなくなると吸着盤も使い捨てになってしま
うという問題があった。

【０００４】本発明は、このような従来の技術の状況を
鑑み、見映えが良く、被係着物が容易に外れない吸着式
取付部材を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
周方向に沿って係止溝が形成された係着軸を背面中央部
分に立設した吸着盤と、前記係止溝と互いに係合する係
止孔を有する平板状の外れ止めプレートとを備え、被係
着物に形成された貫通孔に前記係着軸を通して前記被係
着物を前記吸着盤に係着させ、前記外れ止めプレートを
前記貫通孔を覆うように前記係着軸に係合させたことに
ある。

【０００６】尚、外れ止めプレートの表面に文字等を表
示する表示部を備えることが好ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明に係る吸着式取付部
材の実施の形態を図１〜５について説明する。尚、上述
した従来例と同様の部分に関しては同一符号を付して説
明する。

【０００８】図において、Ａは吸着式取付け部材、２は
被係着物であり、吸着式取付部材Ａは、吸着盤１及び外
れ止めプレート６から構成されている。

【０００９】吸着盤１は、略円錐台状の吸着部３と、吸
着部３の背面頂部に立設された係着軸４とを備え、係着
軸４の外形表面には周方向に沿って稍深めの係止溝７が
形成されている。

【００１０】外れ止めプレート６は、平板状の基板部８
と、基板部８の表面に文字等を表示する表示部９と、係
止溝７と互いに係合する係止孔１０とが設けられてい
る。

【００１１】基板部８は、合成樹脂をもって薄い円盤状
に形成されており、その表面に商品名や商標、絵柄など
を印刷して表示部９が形成されている。

【００１２】係止孔１０は、基板部８の中心に係止溝２
部分の係着軸と略同径の円形の穴が開けられ係止溝２と
互いに係合するようになっている。

【００１３】被係着物２は、本体部２ａの上端にシート
状の取付部２ｂを備え、取付部２ｂの略中央部分に取付
用の貫通孔１１が係止溝７部分の係着軸４外径より稍大
きめに開けられている。

【００１４】よって、被係着物２を壁等に取り付けるに
は、まず、被係着物２の貫通孔１１に係着軸４を通し、
貫通孔１１を係止溝７に係合させ、被係着物２を吸着盤
１に対して係着させる。次に、被係着物２の外側から外
れ止めプレート６を係止孔１０を係止溝７に係合させる
ことによって着脱可能に嵌め込む。

【００１５】よって、被係着物２が吸着盤１と外れ止め
プレート６との間に挟まれて係着され容易に外れなくな
り、また、吸着盤１が外れ止めプレート６の裏側に隠れ
て外側から見えにくくなる。

【００１６】そして、吸着部３を壁等に対して押圧して
吸着させることにより被係着物２が壁等に対して取り付
けられる。また、予め、吸着盤１を壁等に吸着させてお
き、被係着物２、外れ止めプレート６をそこに係着させ
てもよい。

【００１７】尚、被係着物２は、上述の実施例に示した
もの以外でも、取付用の貫通孔１１を有し、重量的に取
付け可能であれば、特に、形状、内容等を問うものでは
なく、また、外れ止めプレート６が吸着盤１に対して着
脱可能に係合しているため、被係着物２を取り外しても
吸着盤１は使い捨てにならず、他の被係着物２に対して
も使用することができる。

【００１８】また、上述の実施例では、外れ止めプレー
ト６は、円形に形成されたものについて説明したが、外
れ止めプレート６は、円形に拘らず四角形や三角形、そ
の他の形状でもよい。

【００１９】

【発明の効果】周方向に沿って係止溝が形成された係着
軸を背面中央部分に立設した吸着盤と、前記係止溝と互
いに係合する係止孔を有する平板状の外れ止めプレート
とを備え、被係着物に形成された貫通孔に前記係着軸を
通して前記被係着物を前記係着板に係着させ、前記外れ
止めプレートを前記貫通孔を覆うように前記係着軸に係
合させたことにより、吸着盤が外れ止めプレートの裏側
に隠れて見映えがよくなり、また、吸着盤と外れ止めプ
レートが被係着物の取付部分を挟んでしっかり係合され
るので被係着物が壁等に対してしっかり取り付けられ、
更に、使い捨てにならず何度でも使用できる。

【００２０】又、外れ止めプレートの表面に文字等を表
示する表示部を備えたことにより、商品名や商標等の広
告を表示することにより広告表示機能を備えることがで
き、また、いろいろな文字や図柄を描くことにより吸着
板を隠すだけでなくより良い外観を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る吸着式取付部材の実施の形態の一
例を示す分解斜視図である。

【図２】同上の組立状態を示す正面図である。

【図３】図２中のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】（Ａ）は図１中の吸着盤を示す正面図、（Ｂ）
は同Ｂ−Ｂ線断面図である。

【図５】（Ａ）は図１中の外れ止めプレートを示す正面
図、（Ｂ）は同Ｃ−Ｃ線断面図である。

【図６】従来の吸着式取付部材の一例を示す斜視図であ
る。

【図７】従来の吸着式取付部材の他の一例を示す縦断面
図である。

【符号の説明】

Ａ 吸着式取付部材 １ 吸着盤 ２ 被係着物 ２ａ 本体部 ２ｂ 取付部 ３ 吸着部 ４ 係着軸 ５ フック ６ 外れ止めプレート ７ 係止溝 ８ 基板部 ９ 表示部 １０ 係止孔 １１ 貫通孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】周方向に沿って係止溝が形成された係着軸
   を背面中央部分に立設した吸着盤と、前記係止溝と互い
   に係合する係止孔を有する平板状の外れ止めプレートと
   を備え、被係着物に形成された貫通孔に前記係着軸を通
   して前記被係着物を前記吸着盤に係着させ、前記外れ止
   めプレートを前記貫通孔を覆うように前記係着軸に係合
   させたことを特徴としてなる吸着式取付部材。
2. 【請求項２】外れ止めプレートの表面に文字等を表示す
   る表示部を備えた請求項１に記載の吸着式取付部材。