JP2002039064A - 送風機の消音装置 - Google Patents
送風機の消音装置Info
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Abstract
り、その騒音レベルを低下させ、これにより、低コスト
で高い消音効果を発揮する送風機の消音装置を提供す
る。 【解決手段】 送風機1の出口側に、出口配管32を介し
て消音器31が取り付けられており、出口配管32の中間
に、少なくとも1つの偏心大径部36が設けられている。
送風機1の入口側に、入口配管22を介して消音器21が取
り付けられており、入口配管22が、送風機1側の曲線状
通路と、消音器21側の曲線状通路と、両曲線状通路を連
通する直線状通路とを有している。
Description
置に関する。
気の供給や粉粒体の輸送などの種々の用途に使用されて
いる。このタイプの送風機は、2本の平行な軸上に取り
付けられた2葉または3葉の羽根を持つ1対のロータが
長円形のケーシング内面および相互のロータ間にわずか
な間隙を保持しつつ、互いに反対方向に等速度で回転す
ることにより、ケーシングとロータで囲まれた一定量の
容積の気体を吸込み側から吐出側へ送り出すものであ
る。このような送風機には、消音のため、入口側および
出口側にそれぞれ消音器が設けられている。
音器は、一定の音圧レベル低下効果を有しているが、送
風機が有している脈動作用により、騒音レベルが85デ
シベル程度と、十分な低下効果が得られていないのが現
状で、その改良が課題となっている。消音器自体を大型
・高容量化することも行われているが、脈動現象の低下
には、効果が小さく、しかも、コストが増大するという
問題がある。
幅に低減することにより、その騒音レベルを低下させ、
これにより、低コストで高い消音効果を発揮する送風機
の消音装置を提供することにある。
びその他の機器の消音装置の配管に使用されて、その脈
動を低減することができる配管部材を提供することにあ
る。
発明による送風機の消音装置は、送風機の出口側に、出
口配管を介して消音器が取り付けられており、出口配管
の中間に、少なくとも1つの偏心大径部が設けられてい
ることを特徴とするものである。
圧縮空気は、送風機の出口側において偏心大径部を通過
することによってその脈動が抑えられ、大幅に音圧レベ
ルが低下する。
風機の入口側に、入口配管を介して消音器が取り付けら
れており、入口配管が、送風機側の曲線状通路と、消音
器側の曲線状通路と、両曲線状通路を連通する直線状通
路とを有していることを特徴とするものである。
圧縮空気は、送風機の入口側において、下向き、横向き
および下向きの順に向きを変えることによってその脈動
が抑えられ、音圧レベルが低下する。
独で使用されても効果があるが、両者を併用することが
好ましく、これにより、圧縮空気は、送風機の入口側お
よび出口側の両方で脈動が抑えられることによって、音
圧レベルが大幅に低下する。
央の径が最大である偏心管を単独でまたは2以上組み合
わせることに形成される。このような偏心管は、鋳造に
より製作でき、その具体的形状は、例えば、偏心レジュ
ーサが突き合わされた形状とすればよい。
れていてもよく、また、最大径面に対して非対称に形成
されていてもよい。対称とは、2つの偏心レジューサを
小径部の軸線同士が一致するように突き合わせたものと
同様の形状であり、非対称とは、対称の状態から一方の
偏心レジューサを所定角度(好ましくは45°〜135
°の間で、例えば90°)回転させて突き合わせたもの
と同様の形状である。
最大径面に対して非対称に形成されている偏心管は、送
風機およびその他の消音装置の配管に使用されて、その
脈動を低減することができる。
面を参照して説明する。以下の説明において、上下は、
図1の上下をいい、同図の右を後、左を前といい、左右
は、後方に向かっていうものとする。
機(1)の入口側に設けられた入口側消音部(2)と、同出口
側に設けられた出口側消音部(3)とよりなる。
ので、モータ(11)、ブロワ(12)および防振架台(13)など
からなり、ブロワ(12)の上面に上向きに開口した入口通
路(15)が設けられ、同下面に右向きに開口した出口通路
(16)が設けられている。
リーナと称される消音器(21)と、消音器(21)とブロワ(1
2)の入口通路(15)とを連通する入口配管(22)とからな
る。
とが一体成形されたフィルターエレメントを有してお
り、左向きに開口した入口パイプ(21a)から導入された
空気を清浄化しかつその音圧レベルを若干低下させて、
下向きに送り出している。
機側の曲線状通路(22a)と、消音器側の曲線状通路(22b)
と、両曲線状通路(22a)(22b)を連通する直線状通路(22
c)とを有している。両曲線状通路(22a)(22b)は、フラン
ジ継手で通路断面が円形のエルボによって形成されてお
り、送風機側の曲線状通路(22a)は、一端が下向きに開
口して送風機(1)の入口通路(15)に通じ、他端が右向き
に開口している。消音器側の曲線状通路(22b)は、一端
が上向きに開口して消音器(21)の出口に通じ、他端が左
向きに開口している。したがって、直線状通路(22c)
は、左右方向の軸を有している。
称される消音器(31)と、消音器(31)とブロワ(12)の出口
通路(16)とを連通する出口配管(32)とからなる。
入口パイプ(31a)から導入された空気の音圧レベルを低
下させて、上向きに送り出している。上向きに開口した
出口パイプ(31b)には、さらに、外部機器への接続用配
管(33)が接続されている。
り、その中間に偏心大径部(36)を有する2つの偏心管(3
4)がエキスパンションジョイント(37)を介して接続され
たものとされている。
径が最大とされており、偏心大径部(36)は、図1に示す
ように断面円形であり、また、図2に示すように、中心
軸(36a)がブロワ(12)の出口通路(16)の中心軸(16a)から
上方にずらされている。出口配管(32)の通路の軸は、前
後方向に向いており、平面から見て入口配管(22)の直線
状通路(22c)と直交している。出口配管(32)の左端は、
ブロワ(12)の出口通路(16)に対応する径とされて同通路
(16)に接続され、出口配管(32)の右端は、消音器(31)の
入口パイプ(31a)に接続されている継手(35)に対応する
径とされて同継手(35)に接続されている。
ことができる。その具体的形状は、例えば、偏心レジュ
ーサが突き合わされた形状とすればよい。すなわち、図
3において、偏心管(34)は、互いに同一形状の前半部(4
1)と後半部(42)とよりなり、各半部(41)(42)は、一端側
の小径短円筒部(41a)(42a)と、他端側の大径短円筒部(4
1b)(42b)と、両短円筒部(41a)(41b)(42a)(42b)同士をつ
なぐ直線部(41c)(42c)およびテーパ部(41d)(42d)とから
なる。そして、小径短円筒部(41a)(42a)同士が同心とな
るように(直線部(41c)(42c)同士が連続するように)、
大径短円筒部(41b)(42b)同士が突き合わされて、偏心管
(34)が形成されている。
用した場合の一例で、両偏心管(34)は、大径部(36)の軸
(36a)同士が同一直線上にあり、かつ、ブロワ(12)の出
口通路(16)の中心軸(16a)と消音器(31)の入口パイプ(31
a)に接続されている継手(35)の軸(35a)とが同一直線上
にあるように、エキスパンションジョイント(37)を介し
て接続されている。
示すように、一方の偏心管(34)を他方の偏心管(34)に対
して180°回転させ、大径部(のピーク部分)(34a)
が上下逆になるようにしてもよい。この場合には、両偏
心管(34)の大径部(36)の軸(36a)同士は同一直線上にな
いが、ブロワ(12)の出口通路(16)の中心軸(16a)と消音
器(31)の入口パイプ(31a)に接続されている継手(35)の
軸(35a)とは、同一直線上にあることになる。
示す偏心管(44)を使用してもよい。すなわち、図5にお
いて、偏心管(44)は、図3のものと同じく、互いに同一
形状の前半部(45)と後半部(46)とよりなり、各半部(45)
(46)が、一端側の小径短円筒部(45a)(46a)と、他端側の
大径短円筒部(45b)(46b)と、両短円筒部(45a)(45b)(46
a)(46b)同士をつなぐ直線部(45c)(46c)およびテーパ部
(45d)(46d)とからなるものであるが、後半部(46)が90
°回転させられた状態で(直線部(45c)(46c)同士が連続
しないように)、大径短円筒部(45b)(46b)同士が突き合
わされて、偏心管(44)が形成されているものである。
際の一例を示すもので、後側の偏心管部(44B)は、前側
の偏心管部(44A)を180°回転させて使用されてい
る。この場合には、両偏心管(44A)(44B)の大径部(47)の
軸(47a)同士は同一直線上にあり、ブロワ(12)の出口通
路(16)の中心軸(16a)と消音器(31)の入口パイプ(31a)に
接続されている継手(35)の軸(35a)とは、同一直線上に
ないことになる。
A)(44B)と他の部材(16)(35)(37)との接続は、すべてフ
ランジ継手を利用したものとされており、両端部にそれ
ぞれフランジが設けられた2つの偏心管(34)(44A)(44B)
同士を両端部にフランジが設けられたエキスパンション
ジョイント(37)によって接続することにより、本発明の
消音装置を既存の送風機に容易に設置することができ
る。
側消音部(2)(3)を有する送風機の音圧レベルを実際に測
定したところ、1分間に2000リットルの空気を送風
する際、1m離れたところでの測定で、音圧を85dB
から70dB近辺にまで下げることができた。また、低
周波の脈動による不快感も感じることがなくなった。入
口側および出口側消音部(2)(3)をそれぞれ単独で用いた
場合では、出口側消音部(3)を用いた方が音圧レベル低
減効果が大きかった。図示した例のうちでは、図6に示
したものがベストで、次が図4に示したものであった。
側に設けられる消音器として、大きな消音効果を目的と
するグラスウールのフィルターを使用した吸入サイレン
サが使用されることもあるが、本発明のものによると、
このような大型のサイレンサは不要であり、上述のサイ
レントエアークリーナと称される簡易型の消音器(21)を
使用しても、大幅な音圧レベル低減効果を得ることがで
きる。また、出口配管(32)の通路の軸と入口配管(22)の
直線状通路(22c)の軸とは、互いに平行であってもよい
が、平面から見て直角かまたはそれに近い角度で交差し
ている方がより好ましい。これにより、方向変更時のエ
ネルギーロスが増加し、さらに音圧レベルの低減を図る
ことができる。
機の出口配管に使用する場合を示したが、上記の偏心管
(34)(44)、特に、非対称形状の偏心管(44)は、種々の消
音装置において脈動低減のための配管用部材として使用
可能である。
切り欠いた側面図である。
る。
部拡大図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 送風機(1)の出口側に、出口配管(32)を
介して消音器(31)が取り付けられており、出口配管(32)
の中間に、少なくとも1つの偏心大径部(36)(47)が設け
られていることを特徴とする送風機の消音装置。 - 【請求項2】 送風機(1)の入口側に、入口配管(22)を
介して消音器(21)が取り付けられており、入口配管(22)
が、送風機(1)側の曲線状通路(22a)と、消音器(21)側の
曲線状通路(22b)と、両曲線状通路(22a)(22b)を連通す
る直線状通路(22c)とを有していることを特徴とする送
風機の消音装置。 - 【請求項3】 送風機(1)の出口側に、出口配管(32)を
介して消音器(31)が取り付けられており、出口配管(32)
の中間に、少なくとも1つの偏心大径部(36)(47)が設け
られている請求項2の送風機の消音装置。 - 【請求項4】 出口配管(32)は、両端の径が最小で中央
の径が最大である偏心管(34)(44)を少なくとも1つ有し
ている請求項1または3の送風機の消音装置。 - 【請求項5】 偏心管(34)は、最大径面に対して対称に
形成されている請求項4の送風機の消音装置。 - 【請求項6】 偏心管(44)は、最大径面に対して非対称
に形成されている請求項4の送風機の消音装置。 - 【請求項7】 送風機などの消音装置の配管に使用され
る部材であって、両端の径が最小で中央の径が最大であ
り、最大径面に対して非対称に形成されている偏心管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226384A JP4724903B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | ルーツブロワの消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2000-07-27 JP JP2000226384A patent/JP4724903B2/ja not_active Expired - Lifetime
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