JP2002038791A - 車両用ドアクローザ装置 - Google Patents

車両用ドアクローザ装置

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JP2002038791A
JP2002038791A JP2000224044A JP2000224044A JP2002038791A JP 2002038791 A JP2002038791 A JP 2002038791A JP 2000224044 A JP2000224044 A JP 2000224044A JP 2000224044 A JP2000224044 A JP 2000224044A JP 2002038791 A JP2002038791 A JP 2002038791A
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door
latch
door closer
striker
motor
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Yukiyasu Kato
幸泰 加藤
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータによるドアの引き込み動作中に該モータ
が停止しても、ドアを開けることが可能な状態とするこ
とができる車両用ドアクローザ装置を提供する。 【解決手段】ドアクローザ装置1は、操作ロッド20を
操作してガイドプレート17を退避位置まで回動させる
ことにより、モータとドアクローザラッチ13との間の
駆動力伝達経路中に設けた駆動ピン16を該ラッチ13
と係合しない(駆動連結しない)領域に配置する構成と
した。従って、モータによるドアの引き込み動作に該モ
ータが停止した場合、操作ロッド20を操作することに
より、ドアクローザラッチ13が駆動ピン16との係合
が解かれてフリーな状態になり、ドアクローザストライ
カ5が開放可能な原位置まで回動復帰し、ドアを開ける
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアの閉状態
不良時、いわゆる半ドア状態の時に、完全閉(フルラッ
チ)状態となるように車両ドアを閉める車両用ドアクロ
ーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用ドアクローザ装置は、車両本体又
は車両ドアに設けられ車両ドアの閉状態を検出するスイ
ッチ等の検出手段により該ドアが半ドア状態と判定され
た際に、車両本体及び車両ドアのいずれか1方に固定さ
れた保持ストライカと係合する保持ラッチをモータによ
り強制的にフルラッチ位置まで回動させて車両ドアを車
室内側に引き込み、車両ドアを完全閉状態とするもので
ある。このような車両用ドアクローザ装置は、例えば、
特許第2594857号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置では、モータによる引き込み動作中、保持ストライ
カが保持ラッチから抜け出し不能に係合した状態(例え
ば、公報の図4に示す状態)で、故障等の何らかの原因
でモータが停止した場合、モータと駆動連結された保持
ラッチはモータの保持力により回動不能になってしま
う。すると、保持ストライカが保持ラッチから抜け出し
不能になるので、車両ドアが開かなくなる場合があっ
た。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、モータによるドアの
引き込み動作中に該モータが停止しても、ドアを開ける
ことが可能な状態とすることができる車両用ドアクロー
ザ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、車両ボディ及び車両ドア
のいずれか一方に設けられ、いずれか他方に設けられた
ストライカと係合して該ストライカを引き込むためのラ
ッチを有し、前記車両ドアが半ドア状態のとき、モータ
の駆動に基づいて前記ラッチによる前記ストライカの引
き込み動作を行わせて該ドアを完全閉状態まで引き込
み、前記車両ドアが完全閉状態になると、前記ラッチが
前記ストライカを開放可能な位置に移動する構成とした
車両用ドアクローザ装置において、前記引き込み動作中
に前記モータが停止した場合、前記ラッチが前記ストラ
イカを開放可能とする開放手段を備えた。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ドアクローザ装置において、前記開放手段は、
前記モータと前記ラッチとの間に設けられる駆動力伝達
機構の所定箇所において駆動連結を切り離して前記ラッ
チが前記ストライカを開放可能な位置まで移動可能とす
る連結切離機構である。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用ドアクローザ装置において、前記連結切離機構
は、前記駆動力伝達機構の前記ラッチ寄りの所定箇所に
設けられる。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の車両用ドアクローザ装置において、前記連結切
離機構は、前記駆動力伝達機構を構成する少なくとも1
つの伝達部材を、該部材の前後と連結状態となる連結位
置又は該部材の前後と非連結状態となる非連結位置のい
ずれかに切り換える構成とした。
【0009】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
モータによる車両ドア(ストライカ)の引き込み動作に
該モータが停止した場合、開放手段は、ラッチがストラ
イカを開放可能な状態とする。従って、モータによるド
アの引き込み動作に該モータが停止した場合であって
も、開放手段によりドアを開けることが可能になる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、連結切離
機構は、モータとラッチとの間に設けられる駆動力伝達
機構の所定箇所において駆動連結を切り離し、ラッチが
ストライカを開放可能な位置まで移動可能な状態とす
る。従って、モータによるドアの引き込み動作に該モー
タが停止した場合であっても、連結切離機構により機械
的にドアを開けることが可能になる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、連結切離
機構は駆動力伝達機構のラッチ寄りの所定箇所に設けら
れる。従って、ラッチにかかる負荷が軽減されるので、
容易にラッチをストライカが開放可能な位置に移動させ
ることができる。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、連結切離
機構は、駆動力伝達機構を構成する少なくとも1つの伝
達部材を該部材の前後と連結状態となる連結位置又は該
部材の前後と非連結状態となる非連結位置のいずれかに
切り換えるように構成される。従って、ラッチがストラ
イカを開放可能な位置まで移動するために伝達部材を非
連結位置に配置しても、伝達部材を連結位置に戻すこと
で装置を繰り返し使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面に従って説明する。図1に示すように、車
両用ドアクローザ装置1は、乗員が乗り降りするための
サイドドア2の後端部に組み付けられている。このドア
クローザ装置1の上方には、既存のラッチ機構3が上下
方向に並べて配設されている。これに対し、ドア2の閉
状態において、車両ボディ4のドアクローザ装置1及び
ラッチ機構3が対向する部位には、各装置1,3とそれ
ぞれ係合するドアクローザストライカ5及び保持ストラ
イカ6が固定されている。この保持ストライカ6は前記
ラッチ機構3と同様に既存のものであって、ドアクロー
ザストライカ5は保持ストライカ6と独立にドアクロー
ザ装置1専用に設けたものである。ドアクローザストラ
イカ5は、既存の保持ストライカ6と同様に構成されて
ものである。
【0014】前記ラッチ機構3はその内部に保持ラッチ
が備えられ、該ラッチが保持ストライカ6と係合するこ
とにより、ドア2を半ドア状態又は完全閉状態に保持す
る装置である。一方、ドアクローザ装置1は、ラッチ機
構3によりドア2が半ドア状態になったとき該ドア2を
閉方向に強制的に引き込んで、該ドア2をラッチ機構3
により完全閉状態とする装置である。そして、本実施形
態では、このようなドアクローザ装置1と既存のラッチ
機構3とを一体とせずドア2の上下方向に並べて設ける
ことにより、これら装置の前後方向の薄型化が図られ、
これら装置がウインドガラス7側に突出しないようにし
ている。
【0015】図2及び図3に示すように、ドアクローザ
装置1のベースプレート11には、前記ドアクローザス
トライカ5が挿通する挿通通路12が形成されている。
挿通通路12近傍には、ドアクローザラッチ13が支持
ピン14により回動可能に支持されている。
【0016】ドアクローザラッチ13は、図3に示す位
置において挿通通路12の開口側に延び前記ドアクロー
ザストライカ5と係合して該ストライカ5を引き込むた
めのストライカ係合部13aと、同位置において反挿通
通路12側に延び後述する駆動ピン16と係合するピン
係合部13bとを備えている。尚、図3に示すドアクロ
ーザラッチ13の回動位置は前記ドアクローザストライ
カ5を導入可能な原位置である。このようなドアクロー
ザラッチ13にはベースプレート11との間でスプリン
グ15が掛装され、該スプリング15によりラッチ13
は図3に示す原位置に配置されるように付勢される。
【0017】前記ドアクローザラッチ13の反挿通通路
12側には、前記駆動ピン16を支持するとともに該ピ
ン16の移動方向を規制するためのガイドプレート17
が設けられる。ガイドプレート17は、挿通通路12に
沿って延び、その両端が支持ピン18,19により支持
されている。
【0018】詳述すると、ガイドプレート17の基端側
(図3において左側)は支持ピン18により回動可能に
支持されている。ガイドプレート17の先端側(図3に
おいて右側)を支持する支持ピン19は、ベースプレー
ト11に着脱可能に組み付けられている。この支持ピン
19には、ドアクローザ装置1が動作途中に故障した場
合などに操作される操作ロッド20が連結されている。
操作ロッド20が操作されると、支持ピン19がベース
プレート11から外れるようになっている。
【0019】前記ガイドプレート17にはベースプレー
ト11との間でスプリング21が掛装されており、該ス
プリング21によりガイドプレート17は図3において
反時計回り方向、即ち前記ドアクローザラッチ13から
離間する方向に付勢されている。つまり、操作ロッド2
0により支持ピン19がベースプレート11から外され
ると、ベースプレート11はスプリング21の付勢力に
より支持ピン18をその回動中心として図3に示す通常
位置から図8に示す退避位置まで反時計回り方向に回動
するようになっている。
【0020】前記ガイドプレート17には直線状の案内
溝17aが形成され、該案内溝17aには駆動ピン16
が該溝17aに沿って移動可能に組み付けられている。
この駆動ピン16にはベースプレート11との間でスプ
リング22が掛装されており、該スプリング22により
駆動ピン16は案内溝17aの基端側(図3において左
側)に配置されるように付勢される。駆動ピン16は、
前記ピン係合部13bの反時計回り方向の端面と係合す
るようになっている。
【0021】そして、駆動ピン16は、ガイドプレート
17が図3に示す通常位置に配置されているとき、案内
溝17aに沿った該ピン16の移動軌跡がピン係合部1
3bの旋回範囲内にとなるようになっている。つまり、
この状態では、駆動ピン16とピン係合部13bとが常
に係合可能となっている。一方、駆動ピン16は、ガイ
ドプレート17が図8に示す退避位置に配置されている
とき、案内溝17aに沿った該ピン16の移動軌跡がピ
ン係合部13bの旋回範囲より外側となるようになって
いる。つまり、この状態では、駆動ピン16とピン係合
部13bとが常に係合しないようになっている。
【0022】前記ガイドプレート17の反挿通通路12
側には、駆動カム23が配置される。駆動カム23は、
図2に示すアクチュエータ24の出力軸24aに一体回
転可能に連結され、その連結部分から扇状に延出した形
状をなしている。駆動カム23は、反時計回り側端部を
第1係合部23aとし、時計回り側端部を第2係合部2
3bとしている。駆動カム23の第1係合部23aは前
記駆動ピン16と係合するために設けられ、第2係合部
23bは後述するホームポジション位置検出スイッチ2
7のスイッチレバー27aに接触するために設けられて
いる。尚、駆動カム23の図3に示す回動位置はホーム
ポジション位置である。
【0023】前記アクチュエータ24は、正逆転駆動さ
れるモータ25と該モータ25の回転を減速して出力軸
24aに伝達する減速部26とから構成されている。ア
クチュエータ24は、駆動カム23を図3に示すホーム
ポジション位置から反時計回り方向に所定角度往復回動
させる。そして、アクチュエータ24により駆動カム2
3が反時計回り方向に回動したとき、該カム23は駆動
ピン16を介して前記ドアクローザラッチ13を時計回
り方向に回動させるようになっている。
【0024】前記駆動カム23の第2係合部23b近傍
には、リミットスイッチよりなるホームポジション位置
検出スイッチ27が設けられている。ホームポジション
位置検出スイッチ27は、駆動カム23が図3に示すホ
ームポジション位置に配置されると、スイッチレバー2
7aが駆動カム23の第2係合部23bにより押されて
オンされる。
【0025】前記ドアクローザラッチ13の挿通通路1
2を挟んだ反対側には、スイッチカム28が支持ピン2
9により回動可能に支持されている。スイッチカム28
は、その支持部分から扇状に延出した形状をなしてい
る。スイッチカム28は、時計回り側端部を第1係合部
28aとし、反時計回り側端部を第2係合部28bとし
ている。スイッチカム28の第1係合部28aは前記ド
アクローザストライカ5と係合するために設けられ、第
2係合部28bは後述する半ドア状態検出スイッチ31
及び完全閉状態検出スイッチ32の各スイッチレバー3
1a,32aに接触するために設けられている。
【0026】前記スイッチカム28は、支持ピン29に
装着されベースプレート11との間に掛装された捻りコ
イルバネ30により図3に示す原位置に配置されるよう
に付勢される。尚、ドア2が半ドア状態の時において、
スイッチカム28は図4に示す位置まで挿通通路12内
に進入してきたドアクローザストライカ5により押し込
まれて半ドア位置まで回動する。又、ドア2が完全閉
(フルラッチ)状態の時において、スイッチカム28は
図4に示す半ドア位置より図6に示す位置まで更に挿通
通路12内に進入してきたドアクローザストライカ5に
より押し込まれて完全閉位置まで更に回動する。
【0027】前記スイッチカム28の第2係合部28b
近傍には、リミットスイッチよりなる半ドア状態検出ス
イッチ31及び同じくリミットスイッチよりなる完全閉
状態検出スイッチ32が設けられている。半ドア状態検
出スイッチ31は、スイッチカム28が図4に示す半ド
ア位置に配置されると、スイッチレバー31aがスイッ
チカム28の第2係合部28bにより押されてオンされ
る。完全閉状態検出スイッチ32は、スイッチカム28
が図6に示す完全閉位置に配置されると、スイッチレバ
ー32aがスイッチカム28の第2係合部28bにより
押されてオンされる。
【0028】図9は、本実施形態のドアクローザ装置1
の電気的構成を示す。ドアクローザ装置1を制御するコ
ントローラ33は車両の所定箇所に搭載され、前記ホー
ムポジション位置検出スイッチ27、半ドア状態検出ス
イッチ31及び完全閉状態検出スイッチ32と接続され
ている。コントローラ33は、各スイッチ27,31,
32のオンオフ状態に基づいてアクチュエータ24の駆
動源であるモータ25を制御し、半ドア状態にあるドア
2の引き込み動作を行わせる。
【0029】次に、このように構成されたドアクローザ
装置1の動作を、3つの場合(1.ドア2が半ドア状態
になった場合、2.ドア2が正常に完全閉状態まで閉め
られた場合、3.ドア2の引き込み動作中に故障した場
合)に分けて説明する。
【0030】1.ドア2が半ドア状態になった場合。 ドア2が閉められてラッチ機構3により半ドア状態でラ
ッチされると、ドアクローザ装置1では、スイッチカム
28がドアクローザストライカ5により押し込まれ、図
3に示す原位置から図4に示す半ドア位置まで回動す
る。このとき、スイッチカム28は、半ドア状態検出ス
イッチ31をオンする。コントローラ33は、該検出ス
イッチ31のオンに基づいてドア2が半ドア状態である
と判定し、モータ25を正転させて駆動カム23を反時
計回り方向に回動させる。尚、駆動カム23が反時計回
り方向に回動すると、ホームポジション位置検出スイッ
チ27がオフとなる。
【0031】そして、駆動カム23が時計回り方向に回
動することにより、駆動ピン16が案内溝17aの先端
側に移動し、ドアクローザラッチ13が時計回り方向に
回動し、該ラッチ13がドアクローザストライカ5に接
触する図5に示す回動位置から該ストライカ5の引き込
み動作、即ちドア2の引き込み動作が開始される。やが
て、このような引き込み動作により、ドア2がラッチ機
構3により完全閉状態でラッチされる。
【0032】このとき、ストライカ5がスイッチカム2
8を図6に示す完全閉位置まで押し込まれ、該スイッチ
カム28は完全閉状態検出スイッチ32をオンする。コ
ントローラ33は、該検出スイッチ32のオンに基づい
てドア2が完全閉状態でラッチされた判定し、モータ2
5を逆転させ駆動カム23を時計回り方向に回動させ
る。やがて、駆動カム23が図7に示すホームポジショ
ン位置まで回動すると、駆動カム23はホームポジショ
ン位置検出スイッチ27をオンする。コントローラ33
は、該検出スイッチ27のオンに基づいて駆動カム23
がホームポジション位置に配置されたと判定してモータ
25の回転を停止させる。因みに、ドアクローザラッチ
13及び駆動ピン16は、駆動カム23の時計回り方向
の回動とともに各スプリング15,22の付勢力により
初期位置までそれぞれ復帰する。
【0033】尚、ドア2が開けられると(ラッチ機構3
による保持ストライカ6の拘束が解かれると)、ドアク
ローザストライカ5が挿通通路12外に移動し、スイッ
チカム28が捻りコイルバネ30により原位置まで回動
復帰し、半ドア状態検出スイッチ31及び完全閉状態検
出スイッチ32がオフされて、図3に示す初期状態に戻
る。
【0034】2.ドア2が正常に完全閉状態まで閉めら
れた場合。 この場合、上記した半ドア状態のときの動作と同じであ
るが、ドア2が正常に閉められて完全閉状態となる場合
は、通常、ドア2に勢いがあるので、半ドア状態検出ス
イッチ31及び完全閉状態検出スイッチ32がほぼ同時
にオン状態となるので、モータ25が作動する時間が殆
どなく、駆動カム23が殆ど動作しない。又、仮に、半
ドア状態検出スイッチ31のオンに基づいてモータ25
が正転し駆動カム23が僅かに反時計回り方向に回動し
ても、完全閉状態検出スイッチ32のオンに基づいてモ
ータ25が逆転され駆動カム23がホームポジション位
置まで復帰する。
【0035】3.ドア2の引き込み動作中に故障した場
合。 例えば、図6に示す完全閉状態になる直前でモータ25
が停止した場合、ラッチ機構3で保持ストライカ6の拘
束を解いても、モータ25の保持力が作用するドアクロ
ーザラッチ13が回動不能になり、該ラッチ13がドア
クローザストライカ5を拘束したままとなる。つまり、
ドア2が開かなくなる。
【0036】このような場合、操作ロッド20を操作し
てガイドプレート17を図8に示す退避位置まで反時計
回り方向に回動させる。すると、ガイドプレート17の
移動とともに駆動ピン16がドアクローザラッチ13か
ら離間する方向に移動し、該ラッチ13のピン係合部1
3bと係合しない領域に配置される。そして、ドアクロ
ーザラッチ13は、駆動ピン16との係合が解かれてフ
リーな状態になり、スプリング15の付勢力により原位
置まで回動復帰する。そのため、ドアクローザストライ
カ5の拘束が解かれ、ドア2を開けることが可能にな
る。このように本実施形態のドアクローザ装置1は、ド
ア2の引き込み動作中に故障しても、ドア2を開けるこ
とが可能な状態に戻すことが可能である。
【0037】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。 (1)本実施形態のドアクローザ装置1は、操作ロッド
20を操作してガイドプレート17を図8に示す退避位
置まで回動させることにより、モータ25とドアクロー
ザラッチ13との間の駆動力伝達経路中に設けた駆動ピ
ン16を該ラッチ13と係合しない(駆動連結しない)
領域に配置する構成とした。従って、モータ25による
ドア2の引き込み動作に該モータ25が停止した場合、
操作ロッド20を操作することにより、ドアクローザラ
ッチ13が駆動ピン16との係合が解かれてフリーな状
態になり、ドアクローザストライカ5が開放可能な原位
置まで回動復帰する。そのため、このような場合であっ
ても、本実施形態のドアクローザ装置1はドア2を開け
ることができる。しかも、機械的にドア2を開けること
を可能としたので確実である。
【0038】(2)本実施形態では、上記のようにラッ
チ13をストライカ5を開放可能な位置とする場合、該
ラッチ13とモータ25との間の駆動力伝達経路中にお
いて、該ラッチ13に最も近い駆動ピン16を駆動連結
しないようにした。従って、ラッチ13に他の駆動力伝
達部材が係合しないので、該ラッチ13にかかる負荷が
軽減される。そのため、容易にラッチ13をストライカ
5が開放可能な位置に移動させることができる。
【0039】(3)本実施形態では、ガイドプレート1
7を回動することにより、駆動ピン16を該ピン16の
前後と連結状態となる連結位置又は該ピン16の前後と
非連結状態となる非連結位置のいずれかに切り換えるよ
うに構成した。従って、ラッチ13がストライカ5を開
放可能な位置まで移動するために駆動ピン16を非連結
位置に配置しても、駆動ピン16を連結位置に戻すこと
が可能である。そのため、装置1を繰り返し使用するこ
とができる。
【0040】尚、本発明の実施の形態は、以下のように
変更してもよい。 ○上記実施形態では、モータ25によるドア2の引き込
み動作に該モータ25が停止した場合、モータ25とラ
ッチ13との駆動連結を切り離すべく操作ロッド20を
操作してガイドプレート17を回動させることにより、
駆動ピン16をラッチ13と係合しない(連結しない)
位置に配置して、該ラッチ13をストライカ5が開放可
能な位置に配置するように構成したが、この構成に限定
されるものではなく、モータ25・ラッチ13間の駆動
力伝達機構のいずれかの箇所に、モータ25とラッチ1
3と駆動連結を切り離すような連結切離機構を構成すれ
ばよい。尚、ここでいう駆動力伝達機構は、上記実施形
態における駆動ピン16、駆動カム23、アクチュエー
タ24の減速部26等であって、この構成に限らないの
はいうまでもない。
【0041】又、上記実施形態のように機械的に行うの
ではなく、電気的にラッチ13をストライカ5が開放可
能な位置に配置するようにしてもよい。例えば、モータ
25が逆転可能であれば、ラッチ13をストライカ5が
開放可能な位置に配置されるまで該モータ25を逆転さ
せてもよい。又、駆動力伝達経路中に電磁クラッチを設
け、電磁クラッチにより駆動連結を切り離してラッチ1
3をフリーな状態にしてもよい。
【0042】○上記実施形態では、ドアクローザ装置1
をラッチ機構3とは独立して設けたが、一体に構成して
もよい。 ○上記実施形態では、ドアクローザ装置1を車両のサイ
ドドア2に使用したが、その他のドア、例えばトランク
ドアに使用してもよい。
【0043】上記各実施の形態から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (イ) 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ド
アクローザ装置において、車両ドアを半ドア状態又は完
全閉状態にラッチする既設のラッチ機構とは独立に設け
られることを特徴とする車両用ドアクローザ装置。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モータによるドアの引き込み動作中に該モータが停止し
ても、ドアを開けることが可能な状態とすることができ
る車両用ドアクローザ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のドアクローザ装置を車両ドアに
装着した状態を示す概略構成図である。
【図2】 ドアクローザ装置の側断面図である。
【図3】 ドアクローザ装置の平面図である。
【図4】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平
面図である。
【図5】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平
面図である。
【図6】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平
面図である。
【図7】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平
面図である。
【図8】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平
面図である。
【図9】 ドアクローザ装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2…車両ドアとしてのサイドドア、4…車両ボディ、5
…ストライカとしてのドアクローザストライカ、13…
ラッチとしてのドアクローザラッチ、16…駆動力伝達
機構を構成する伝達部材としての駆動ピン、17…開放
手段及び連結切離機構を構成するガイドプレート、20
…開放手段及び連結切離機構を構成する操作ロッド、2
5…モータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ボディ及び車両ドアのいずれか一方
    に設けられ、いずれか他方に設けられたストライカと係
    合して該ストライカを引き込むためのラッチを有し、 前記車両ドアが半ドア状態のとき、モータの駆動に基づ
    いて前記ラッチによる前記ストライカの引き込み動作を
    行わせて該ドアを完全閉状態まで引き込み、前記車両ド
    アが完全閉状態になると、前記ラッチが前記ストライカ
    を開放可能な位置に移動する構成とした車両用ドアクロ
    ーザ装置において、 前記引き込み動作中に前記モータが停止した場合、前記
    ラッチが前記ストライカを開放可能とする開放手段を備
    えたことを特徴とする車両用ドアクローザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ドアクローザ装
    置において、 前記開放手段は、前記モータと前記ラッチとの間に設け
    られる駆動力伝達機構の所定箇所において駆動連結を切
    り離して前記ラッチが前記ストライカを開放可能な位置
    まで移動可能とする連結切離機構であることを特徴とす
    る車両用ドアクローザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用ドアクローザ装
    置において、 前記連結切離機構は、前記駆動力伝達機構の前記ラッチ
    寄りの所定箇所に設けられることを特徴とする車両用ド
    アクローザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の車両用ドアクロ
    ーザ装置において、 前記連結切離機構は、前記駆動力伝達機構を構成する少
    なくとも1つの伝達部材を、該部材の前後と連結状態と
    なる連結位置又は該部材の前後と非連結状態となる非連
    結位置のいずれかに切り換える構成としたことを特徴と
    する車両用ドアクローザ装置。
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