JP2002038489A - 法枠用コンクリートブロックおよびその製造方法 - Google Patents

法枠用コンクリートブロックおよびその製造方法

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JP2002038489A
JP2002038489A JP2000276470A JP2000276470A JP2002038489A JP 2002038489 A JP2002038489 A JP 2002038489A JP 2000276470 A JP2000276470 A JP 2000276470A JP 2000276470 A JP2000276470 A JP 2000276470A JP 2002038489 A JP2002038489 A JP 2002038489A
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JP
Japan
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concrete block
steel rod
concrete
steel
wire
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JP2000276470A
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English (en)
Inventor
Ryohei Kurosawa
亮平 黒沢
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Kurosawa Construction Co Ltd
Original Assignee
Kurosawa Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC鋼棒を定着する耐圧板を使用することな
く、かつ腕部の先端部にクラックが発生しない法枠用コ
ンクリートブロックおよびその製造方法を提供すること
である。 【解決手段】 法枠用コンクリートブロック1が、複数
の腕部2によって構成されたブロックに引張材9が埋設
され、該引張材9がプレテンション方式で緊張されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法枠用コンクリー
トブロックおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】法面用コンクリートブロックの従来例と
しては、図7に示すものが知られている。この法面用コ
ンクリートブロック18にはPC鋼棒19でポストテン
ション方式によるプレストレスが付与されており、前記
PC鋼棒19の端部が耐圧板20を介してナット21で
定着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
法面用コンクリートブロックは腕部の先端部に応力が集
中するため、そこにクラックが発生してしまうという問
題があった。また、PC鋼棒を定着する耐圧板が大きく
なって取り扱いが困難になるといった問題もあった。
【0004】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、PC鋼棒を定着する耐圧板
を使用せずに、かつ腕部の先端部にクラックが発生しな
い法枠用コンクリートブロックおよびその製造方法を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1の発明の法枠用コンクリートブロ
ックが、複数の腕部によって構成されたブロックに引張
材が埋設され、該引張材がプレテンション方式で緊張さ
れたことを特徴とし、また請求項2の発明の法枠用コン
クリートブロックが、請求項1において、引張材はPC
鋼撚線であり、芯線および側線の外周面が合成樹脂粉末
塗料の被膜で覆われたことを特徴とし、また請求項3の
発明の法枠用コンクリートブロックが、請求項1におい
て、引張材はPC鋼棒であり、該PC鋼棒の端部にナッ
トがねじ込まれて取り付けられたことを特徴とし、また
請求項4の発明の法枠用コンクリートブロックの製造方
法が、外枠の内側におけるベッド上に法面コンクリート
ブロック用の型枠を組立形成し、該型枠内を貫通した状
態で外枠の対向枠に、所定の緊張力が付与された引張材
を配線し、前記型枠内にコンクリートを打設して所定の
強度が発現した後に引張材を切断することを特徴とし、
また請求項5の発明の法枠用コンクリートブロックの製
造方法が、請求項4において、引張材はPC鋼撚線であ
り、芯線および側線の外周面が合成樹脂粉末塗料の被膜
で覆われたことを特徴とし、また請求項6の発明の法枠
用コンクリートブロックの製造方法が、請求項4におい
て、引張材はPC鋼棒であり、該PC鋼棒の端部にナッ
トがねじ込まれて取り付けられたことを特徴とする。
【0006】プレテンション方式によりプレストレスが
付与された法面用コンクリートブロックは、腕部先端の
耐圧板が不要となるため経済的になる。また法面用コン
クリートブロックにプレテンション方式によるプレスト
レスが付与されるため、腕部の先端にクラックが発生し
ない。また引張材が、芯線および側線の外周面が合成樹
脂粉末塗料の被膜で覆われたPC鋼撚線であるため防錆
性能が高くなり、かつPC鋼撚線の端部を定着するため
の耐圧板が不要になる。さらに引張材であるPC鋼棒の
端部に支圧効果を兼ねたナットを設けたことにより、プ
レストレスの一部をコンクリートの支圧強度で分担する
のでプレストレスト効果を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の法枠用コンクリー
トブロックおよびその製造方法の実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は法枠用コンクリートブロ
ックの平面図である。
【0008】法面用コンクリートブロック(以下、単に
コンクリートブロックという)1は図1に示すように、
腕部2が平面十字状に交差したものであり、該交差部の
中央に下面まで貫通した挿入孔3が開口されている。前
記腕部2は先端部から中央部にかけて漸次高くなるよう
に形成され、上下の主筋4およびあばら筋5で補強され
るとともに、全長にわたって配線された引張材9により
プレテンション方式によるプレストレスが付与されてい
る。この引張材9は上下3本を一組として左右に配線さ
れるが、本数は任意とし、コンクリートブロック1の大
きさに応じて決定される。また引張材9の端部はシーリ
ング材9aで防錆処理が施されている。この引張材9は
PC鋼撚線が使用され、図3の(2)に示すように、芯
線11および側線12の外周面が合成樹脂粉末塗料の被
膜13で覆われて防錆性能が高くなっている。
【0009】また図4は、引張材9をPC鋼棒14にし
て、その端部にそろばん珠状のナット15をねじ込んだ
ものである。このようにPC鋼棒14をナット15で定
着するとコンクリートに支圧反力が生じて、プレストレ
スの一部をコンクリートの支圧強度で分担するのでプレ
ストレスト効果を得ることができる。なお、前記ナット
15は六角ナットでもよく、また引張材9の端部はシー
リング材9aで防錆処理が施されている。
【0010】なお、上記の実施の形態のコンクリートブ
ロック1は十字状であるが、これは十字状に限らず、放
射状、方形の環状または一本もの(直線状)のコンクリ
ートブロックであってもよく、腕部も先端部から中央部
にかけて同じ高さであってもよい。
【0011】次に、コンクリートブロックの製造方法に
ついて上記の十字状のコンクリートブロックを用いて説
明する。まず図5の(1)に示すように、H形鋼などの
形鋼で平面方形の外枠6を組立形成するとともに、内側
のベッド7上にコンクリートブロック用の型枠8を組立
形成する。そして、型枠8内に所定の緊張力を付与した
引張材9を配線し、その端部を外枠の対向枠6aに定着
する。次に、型枠8内にコンクリート10を打設し、該
コンクリート10が所定の強度を発現した後に、引張材
9の緊張を緩めて切断するとともに、型枠8を解体する
ことによりプレストレスが付与されたコンクリートブロ
ック1が形成される。このようにコンクリートブロック
1にプレテンション方式でプレストレスを付与すると、
腕部2の先端部におけるプレストレスが減少するためク
ラックの発生が防げる。
【0012】図6は、引張材9をPC鋼棒14にした場
合のコンクリートブロックの製造方法について示したも
のである。この方法は、端部にそろばん珠状のナット1
5をねじ込んだPC鋼棒14を型枠8内に配設し、この
PC鋼棒14を引張鋼棒16で緊張して外枠6に定着し
た後、型枠8内にコンクリート10を打設し、該コンク
リート10が所定の強度を発現した後に、PC鋼棒14
の緊張を緩めて引張鋼棒16を撤去するものであり、こ
れ以外は上記と同じ方法である。また図6の(1)は腕
部の端面における凹溝を形成するために、型枠8にゴム
製の突起8aを設けたものであり、同図の(2)は型枠
8を突形8bに形成したものである。
【0013】
【発明の効果】プレテンション方式によりプレストレス
が付与された法面用コンクリートブロックは、腕部の先
端部における耐圧板が不要となるため経済的になる。
【0014】法面用コンクリートブロックにプレテンシ
ョン方式によるプレストレスが付与されるため、腕部の
先端部にはクラックが発生しない。
【0015】法面用コンクリートブロックにプレテンシ
ョン方式によるプレストレスが付与されると、中央部は
プレストレスが有効に働くとともに、腕部先端のプレス
トレスは減少するため腕部先端が自由に変形して地盤に
なじみやすい。
【0016】引張材はPC鋼撚線であり、芯線および側
線の外周面が合成樹脂粉末塗料の被膜で覆われているた
めに防錆性能が高くなり、かつPC鋼撚線の端部を定着
するための耐圧板も不要になる。
【0017】引張材であるPC鋼棒の端部にナットを設
けたことにより、プレストレスの一部をコンクリートの
支圧強度で分担するのでプレストレスト効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレテンション方式によりプレストレスが付与
されたコンクリートブロックの平面図である。
【図2】腕部の横断面図である。
【図3】(1)は腕部の一部省略断面図、(2)はPC
鋼撚線の断面図である。
【図4】(1)は引張材をPC鋼棒にした腕部の一部省
略断面図、(2)はPC鋼棒の断面図である。
【図5】コンクリートブロックの製造方法を示し、
(1)はコンクリートブロックの平面図、(2)は同一
部切欠側面図である。
【図6】(1)および(2)は引張材がPC鋼棒である
コンクリートブロックの製造方法の断面図である。
【図7】(1)は従来のコンクリートブロックの平面
図、(2)は腕部の一部省略断面図である。
【符号の説明】
1、18 コンクリートブロック 2 腕部 3 挿入孔 4 主筋 5 あばら筋 6 外枠 7 ベッド 8 型枠 9 引張材 10 コンクリート 11 芯線 12 側線 13 被膜 15、21 ナット 16 引張鋼棒 19 PC鋼棒 20 耐圧板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の腕部によって構成されたブロック
    に引張材が埋設され、該引張材がプレテンション方式で
    緊張されたことを特徴とする法枠用コンクリートブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 引張材はPC鋼撚線であり、芯線および
    側線の外周面が合成樹脂粉末塗料の被膜で覆われたこと
    を特徴とする請求項1に記載の法枠用コンクリートブロ
    ック。
  3. 【請求項3】 引張材はPC鋼棒であり、該PC鋼棒の
    端部にナットがねじ込まれて取り付けられたことを特徴
    とする請求項1に記載の法枠用コンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 外枠の内側におけるベッド上に法面コン
    クリートブロック用の型枠を組立形成し、該型枠内を貫
    通した状態で外枠の対向枠に、所定の緊張力が付与され
    た引張材を配線し、前記型枠内にコンクリートを打設し
    て所定の強度が発現した後に引張材を切断することを特
    徴とする法枠用コンクリートブロックの製造方法。
  5. 【請求項5】 引張材はPC鋼撚線であり、芯線および
    側線の外周面が合成樹脂粉末塗料の被膜で覆われたこと
    を特徴とする請求項4に記載の法枠用コンクリートブロ
    ックの製造方法。
  6. 【請求項6】 引張材はPC鋼棒であり、該PC鋼棒の
    端部にナットがねじ込まれて取り付けられたことを特徴
    とする請求項4に記載の法枠用コンクリートブロックの
    製造方法。
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