JP2002037908A - 印刷適性を有するガスバリアーコートフイルム - Google Patents
印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムInfo
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- JP2002037908A JP2002037908A JP2000230737A JP2000230737A JP2002037908A JP 2002037908 A JP2002037908 A JP 2002037908A JP 2000230737 A JP2000230737 A JP 2000230737A JP 2000230737 A JP2000230737 A JP 2000230737A JP 2002037908 A JP2002037908 A JP 2002037908A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ガスバリアーコートフイルムのバリアーコート
剤のポリビニルアルコール系樹脂と無機系組成物の混合
物を微分散化し、バリアーコート層の表面粗さを平滑化
方向に規定することによって、特に調子再現性、階調再
現性に優れた印刷適性及び高ガスバリアー性を付与する
ことにある。 【解決手段】基材フイルム1にガスバリアーコート剤で
ガスバリアーコート層2を設け、そのコート層表面が平
滑に調整されていることを特徴とする。
剤のポリビニルアルコール系樹脂と無機系組成物の混合
物を微分散化し、バリアーコート層の表面粗さを平滑化
方向に規定することによって、特に調子再現性、階調再
現性に優れた印刷適性及び高ガスバリアー性を付与する
ことにある。 【解決手段】基材フイルム1にガスバリアーコート剤で
ガスバリアーコート層2を設け、そのコート層表面が平
滑に調整されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や非食品、医
薬品など各種物品の包装材料分野に使用される包材フイ
ルムであり、特に印刷用基材としても用いることが可能
な印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムに関す
るものである。
薬品など各種物品の包装材料分野に使用される包材フイ
ルムであり、特に印刷用基材としても用いることが可能
な印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に食品、非食品、医薬品などに用い
られる包装材料は、内容物の機能や品質保持の為に、高
いガスバリアー性を備えることを求められる。その為、
基材フイルム上にガスバリアーコート剤として塩化ビニ
リデン系樹脂を塗布したKコートフイルムが一般的に用
いられている。
られる包装材料は、内容物の機能や品質保持の為に、高
いガスバリアー性を備えることを求められる。その為、
基材フイルム上にガスバリアーコート剤として塩化ビニ
リデン系樹脂を塗布したKコートフイルムが一般的に用
いられている。
【0003】また、近年、Kコートフイルム等塩素系樹
脂をコートしたフイルムの焼却時のダイオキシン発生問
題から、代替ガスバリアーコートフイルムとして特開平
11−165369のようなポリビニルアルコール系樹
脂と無機系組成物の混合物をガスバリアー層として基材
フイルムにコートしたガスバリアーフイルムが用いられ
ている。
脂をコートしたフイルムの焼却時のダイオキシン発生問
題から、代替ガスバリアーコートフイルムとして特開平
11−165369のようなポリビニルアルコール系樹
脂と無機系組成物の混合物をガスバリアー層として基材
フイルムにコートしたガスバリアーフイルムが用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらのK
コートフイルムの中でもハイバリアータイプのフイルム
は塩化ビニリデン系樹脂層を厚くコートしているため、
表面平滑性が悪く調子印刷適性が保証されていない。
コートフイルムの中でもハイバリアータイプのフイルム
は塩化ビニリデン系樹脂層を厚くコートしているため、
表面平滑性が悪く調子印刷適性が保証されていない。
【0005】また、現在Kコートフイルムの代替えとし
て用いられているポリビニルアルコール系樹脂と無機系
組成物の混合物をコートしたガスバリアーフイルムは、
使用している無機系組成物の粒子の影響により表面平滑
性が悪く調子印刷適性を有していない等の問題があっ
た。
て用いられているポリビニルアルコール系樹脂と無機系
組成物の混合物をコートしたガスバリアーフイルムは、
使用している無機系組成物の粒子の影響により表面平滑
性が悪く調子印刷適性を有していない等の問題があっ
た。
【0006】本発明の課題は、これらガスバリアーコー
トフイルムのバリアーコート剤のポリビニルアルコール
系樹脂と無機系組成物の混合物を微分散化し、バリアー
コート層の表面粗さを平滑化方向に規定することによっ
て、特に調子再現性、階調再現性に優れた印刷適性及び
高ガスバリアー性を付与することにある。
トフイルムのバリアーコート剤のポリビニルアルコール
系樹脂と無機系組成物の混合物を微分散化し、バリアー
コート層の表面粗さを平滑化方向に規定することによっ
て、特に調子再現性、階調再現性に優れた印刷適性及び
高ガスバリアー性を付与することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、基材フイルムにガスバリアーコート剤でガスバ
リアーコート層を設け、そのコート層表面が平滑に調整
されていることを特徴とする印刷適性を有するガスバリ
アーコートフイルムである。
発明は、基材フイルムにガスバリアーコート剤でガスバ
リアーコート層を設け、そのコート層表面が平滑に調整
されていることを特徴とする印刷適性を有するガスバリ
アーコートフイルムである。
【0008】次に、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明において、前記ガスバリアーコート層の表
面粗さが基材フイルムの表面粗さと近似することを特徴
とする印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムで
ある。
1に係る発明において、前記ガスバリアーコート層の表
面粗さが基材フイルムの表面粗さと近似することを特徴
とする印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムで
ある。
【0009】次に、本発明の請求項3に係る発明は、上
記請求項1又は請求項2に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の表面粗さ Ra(中心線平均粗さ)が
0.10μm以下に調整されていることを特徴とする印
刷適性を有するガスバリアーコートフイルムである。
記請求項1又は請求項2に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の表面粗さ Ra(中心線平均粗さ)が
0.10μm以下に調整されていることを特徴とする印
刷適性を有するガスバリアーコートフイルムである。
【0010】次に、本発明の請求項4に係る発明は、上
記請求項1乃至請求項3に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の表面粗さ(表面凹凸高さ)が基材フ
イルム面からの高さ1.0μm以上が25ケ/mm2以
下であり、且つ、最大高さ4.0μmを超えないように
調整されていることを特徴とする印刷適性を有するガス
バリアーコートフイルムである。
記請求項1乃至請求項3に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の表面粗さ(表面凹凸高さ)が基材フ
イルム面からの高さ1.0μm以上が25ケ/mm2以
下であり、且つ、最大高さ4.0μmを超えないように
調整されていることを特徴とする印刷適性を有するガス
バリアーコートフイルムである。
【0011】次に、本発明の請求項5に係る発明は、上
記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明にお
いて、前記ガスバリアーコート層の成分がポリビニール
アルコール系樹脂からなることを特徴とする印刷適性を
有するガスバリアーコートフイルムである。
記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明にお
いて、前記ガスバリアーコート層の成分がポリビニール
アルコール系樹脂からなることを特徴とする印刷適性を
有するガスバリアーコートフイルムである。
【0012】次に、本発明の請求項6に係る発明は、上
記請求項1乃至請求項4に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の成分がポリビニールアルコール系樹
脂と無機系組成物との混合物からなることを特徴とする
印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムである。
記請求項1乃至請求項4に係る発明において、前記ガス
バリアーコート層の成分がポリビニールアルコール系樹
脂と無機系組成物との混合物からなることを特徴とする
印刷適性を有するガスバリアーコートフイルムである。
【0013】次に、本発明の請求項7に係る発明は、上
記請求項6に係る発明において、前記無機系組成物がモ
ンモリロナイトであることを特徴とする印刷適性を有す
るガスバリアーコートフイルムである。
記請求項6に係る発明において、前記無機系組成物がモ
ンモリロナイトであることを特徴とする印刷適性を有す
るガスバリアーコートフイルムである。
【0014】次に、本発明の請求項8に係る発明は、上
記請求項1乃至請求項7のいずれか1項に係る発明にお
いて、前記基材フイルムとガスバリアーコート層の間に
アンカーコート層を有することを特徴とする印刷適性を
有するガスバリアーコ ートフイルムである。
記請求項1乃至請求項7のいずれか1項に係る発明にお
いて、前記基材フイルムとガスバリアーコート層の間に
アンカーコート層を有することを特徴とする印刷適性を
有するガスバリアーコ ートフイルムである。
【0015】次に、本発明の請求項9に係る発明は、上
記請求項8に係る発明において、前記アンカーコート層
がポリエステル系樹脂とイソシアネート系化合物の混合
物であることを特徴とする印刷適性を有するガスバリア
ーコートフイルムである。
記請求項8に係る発明において、前記アンカーコート層
がポリエステル系樹脂とイソシアネート系化合物の混合
物であることを特徴とする印刷適性を有するガスバリア
ーコートフイルムである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の印刷適性を有するガスバ
リアーコートフイルムを、実施の形態に沿って以下に詳
細に説明する。
リアーコートフイルムを、実施の形態に沿って以下に詳
細に説明する。
【0017】本発明の請求項1に係る発明を詳細に説明
すれば、図1は、本発明の一実施の形態を示す側断面図
であり、フイルムの厚み方向に順に、基材フイルム1、
アンカーコート層3、ガスバリアーコート層2が形成さ
れている。
すれば、図1は、本発明の一実施の形態を示す側断面図
であり、フイルムの厚み方向に順に、基材フイルム1、
アンカーコート層3、ガスバリアーコート層2が形成さ
れている。
【0018】基材フイルム1の種類としては、二軸延伸
ポリプロピレンフイルム、二軸延伸ナイロンフイルム、
二軸延伸ポリエステルフイルムなどが利用でき、フイル
ムの厚みは12μm〜25μm位が望ましい。
ポリプロピレンフイルム、二軸延伸ナイロンフイルム、
二軸延伸ポリエステルフイルムなどが利用でき、フイル
ムの厚みは12μm〜25μm位が望ましい。
【0019】アンカーコート層3は、ガスバリアーコー
ト剤の基材フイルムへの密着性向上の作用の為に使用す
るが、密着が十分に強固であれば必ずしも使用する必要
はない。
ト剤の基材フイルムへの密着性向上の作用の為に使用す
るが、密着が十分に強固であれば必ずしも使用する必要
はない。
【0020】ガスバリアーコート剤としては高ガスバリ
アー性のある樹脂、又はこのような樹脂と無機系組成物
との混合物を選定し、同時にコート剤液中の樹脂や無機
系組成物を極力微分散化し、ガスバリアーコート層2が
より平滑になるようにする。又、コート方法としてはグ
ラビアコート法やロールコート法を使用しコート表面を
平滑に調整できるようにする。
アー性のある樹脂、又はこのような樹脂と無機系組成物
との混合物を選定し、同時にコート剤液中の樹脂や無機
系組成物を極力微分散化し、ガスバリアーコート層2が
より平滑になるようにする。又、コート方法としてはグ
ラビアコート法やロールコート法を使用しコート表面を
平滑に調整できるようにする。
【0021】本発明の請求項2に係る発明を詳細に説明
すれば、基材フイルム1の表面粗さは一般的に、Ra
(中心線平均粗さ)が0.001〜0.05μm位であ
り、ガスバリアーコート剤はそのコート層2の表面が基
材フイルムの表面に比較して粗面になる傾向があり、本
発明においては、バリアーコート層2がこれら基材フイ
ルムの表面粗さに近似する粗さを有するようにその組成
を調整すると同時にコート方法を選定するものである。
すれば、基材フイルム1の表面粗さは一般的に、Ra
(中心線平均粗さ)が0.001〜0.05μm位であ
り、ガスバリアーコート剤はそのコート層2の表面が基
材フイルムの表面に比較して粗面になる傾向があり、本
発明においては、バリアーコート層2がこれら基材フイ
ルムの表面粗さに近似する粗さを有するようにその組成
を調整すると同時にコート方法を選定するものである。
【0022】本発明の請求項3に係る発明を詳細に説明
すれば、ガスバリアーコート剤のポリビニルアルコール
系樹脂と無機系組成物の混合液をボールミルなどで十分
に微粉化(メジアン粒径0.01〜0.5μm、好まし
くは0.3μm以下)してコートすることにより、ガス
バリアーコート層2の表面粗さ(JIS規格に規定され
ている中心線平均粗さ;Ra)を0.10μm以下にす
ることができる。
すれば、ガスバリアーコート剤のポリビニルアルコール
系樹脂と無機系組成物の混合液をボールミルなどで十分
に微粉化(メジアン粒径0.01〜0.5μm、好まし
くは0.3μm以下)してコートすることにより、ガス
バリアーコート層2の表面粗さ(JIS規格に規定され
ている中心線平均粗さ;Ra)を0.10μm以下にす
ることができる。
【0023】本発明の請求項4に係る発明を詳細に説明
すれば、本発明におけるガスバリアーコート剤を構成す
る無機系組成物を十分に微粉化し、グラビアーコート法
あるいはロールコート法などでコートすることにより、
基材フイルム面からの高さが1.0μm以上が25ケ/
mm2以下で、且つ、最大高さを4.0μm以下に設定
することができる。
すれば、本発明におけるガスバリアーコート剤を構成す
る無機系組成物を十分に微粉化し、グラビアーコート法
あるいはロールコート法などでコートすることにより、
基材フイルム面からの高さが1.0μm以上が25ケ/
mm2以下で、且つ、最大高さを4.0μm以下に設定
することができる。
【0024】本発明の請求項5に係る発明を詳細に説明
すれば、ガスバリアーコート層2に使用するポリビニル
アルコール系樹脂としては、ケン化度の程度は本発明に
おいては特に限定はなく、例えば酢酸基が数十%残存し
ている部分ケン化ポリビニールアルコール樹脂から数%
しか残存していない完全ケン化ポリビニルアルコール樹
脂が使用できる。
すれば、ガスバリアーコート層2に使用するポリビニル
アルコール系樹脂としては、ケン化度の程度は本発明に
おいては特に限定はなく、例えば酢酸基が数十%残存し
ている部分ケン化ポリビニールアルコール樹脂から数%
しか残存していない完全ケン化ポリビニルアルコール樹
脂が使用できる。
【0025】本発明の請求項6に係る発明を詳細に説明
すれば、ガスバリアーコート層2に使用するポリビニル
アルコール系樹脂としては部分ケン化樹脂あるいは完全
ケン化樹脂のいずれでも良く、このポリビニルアルコー
ル系樹脂に無機系組成物を混合してバリアーコート層2
とするもので、無機系組成物との配合比は、重量比でポ
リビニルアルコール系樹脂:無機系組成物が60:40
〜40:60の範囲にすることにより、02ガスバリア
ー性としては15(ml/m2・day・Pa)の高ガ
スバリアー性を得ることができる。
すれば、ガスバリアーコート層2に使用するポリビニル
アルコール系樹脂としては部分ケン化樹脂あるいは完全
ケン化樹脂のいずれでも良く、このポリビニルアルコー
ル系樹脂に無機系組成物を混合してバリアーコート層2
とするもので、無機系組成物との配合比は、重量比でポ
リビニルアルコール系樹脂:無機系組成物が60:40
〜40:60の範囲にすることにより、02ガスバリア
ー性としては15(ml/m2・day・Pa)の高ガ
スバリアー性を得ることができる。
【0026】本発明の請求項7に係る発明は、ガスバリ
アーコート層2として、ポリビニルアルコール系樹脂と
無機系組成物との混合物を使用し、無機系組成物として
は、モンモリロナイト(R0.33Al4(Si7.33Al
0.67)O20(OH)4・nH2O)を選定することによ
り、高ガスバリアー性を付与することができる。
アーコート層2として、ポリビニルアルコール系樹脂と
無機系組成物との混合物を使用し、無機系組成物として
は、モンモリロナイト(R0.33Al4(Si7.33Al
0.67)O20(OH)4・nH2O)を選定することによ
り、高ガスバリアー性を付与することができる。
【0027】本発明の請求項8に係る発明は、基材フイ
ルム1とガスバリアーコート層2の間にアンカーコート
層3を設けるものであり、例えばアンカーコート剤とし
ては請求項9に係る発明に示すように、ポリエステル系
樹脂とイソシアネート系化合物との混合物を使用し、基
材フイルムに0.05〜1.0g/m2程度塗布するこ
とにより良好な密着性を得ることができる。
ルム1とガスバリアーコート層2の間にアンカーコート
層3を設けるものであり、例えばアンカーコート剤とし
ては請求項9に係る発明に示すように、ポリエステル系
樹脂とイソシアネート系化合物との混合物を使用し、基
材フイルムに0.05〜1.0g/m2程度塗布するこ
とにより良好な密着性を得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例に基づいて説明
する。
する。
【0029】<実施例1>バリアーコート剤としてポリ
ビニルアルコール系樹脂と無機系組成物を重量比で5
0:50に配合し、ボールミルで5時間混練した後厚さ
20μmの二軸延伸ポリプロピレンフイルムの基材フイ
ルムにグラビアコート法でコートし、乾燥して、図1に
示すように基材フイルム1上にガスバリアーコート層2
を設け、本発明品のガスバリアーコートフイルムを得
た。その後そのガスバリアーコート層2の上に5〜10
0%階調グラビア版を用いてグラビア印刷を実施した。
ビニルアルコール系樹脂と無機系組成物を重量比で5
0:50に配合し、ボールミルで5時間混練した後厚さ
20μmの二軸延伸ポリプロピレンフイルムの基材フイ
ルムにグラビアコート法でコートし、乾燥して、図1に
示すように基材フイルム1上にガスバリアーコート層2
を設け、本発明品のガスバリアーコートフイルムを得
た。その後そのガスバリアーコート層2の上に5〜10
0%階調グラビア版を用いてグラビア印刷を実施した。
【0030】<実施例2>上記実施例1のボールミルで
の混練時間を2時間に設定して実施した以外は実施例1
と同様にして図1に示す本発明品を得た。
の混練時間を2時間に設定して実施した以外は実施例1
と同様にして図1に示す本発明品を得た。
【0031】<実施例3>上記実施例1のボールミルで
の混練時間を1時間に設定して実施した以外は実施例1
と同様にして図1に示す本発明品を得た。
の混練時間を1時間に設定して実施した以外は実施例1
と同様にして図1に示す本発明品を得た。
【0032】<実施例4>バリアーコート剤としてポリ
ビニルアルコール系樹脂を厚さ20μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムの基材フイルムにグラビアコート法
でコートし、乾燥して、図1に示す本発明のガスバリア
ーコートフイルムを得た。その後そのガスバリアーコー
ト層2の上に5〜100%階調グラビア版を用いてグラ
ビア印刷を実施した。
ビニルアルコール系樹脂を厚さ20μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムの基材フイルムにグラビアコート法
でコートし、乾燥して、図1に示す本発明のガスバリア
ーコートフイルムを得た。その後そのガスバリアーコー
ト層2の上に5〜100%階調グラビア版を用いてグラ
ビア印刷を実施した。
【0033】<比較例1>バリアーコート剤として塩化
ビニリデン系樹脂を厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピ
レンフイルムの基材フイルムにグラビアコート法でコー
トし、乾燥して、比較試料としてのガスバリアーコート
フイルムを得た。その後その塩化ビニリデン系樹脂のガ
スバリアーコート層の上に5〜100%階調グラビア版
を用いてグラビア印刷を実施した。
ビニリデン系樹脂を厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピ
レンフイルムの基材フイルムにグラビアコート法でコー
トし、乾燥して、比較試料としてのガスバリアーコート
フイルムを得た。その後その塩化ビニリデン系樹脂のガ
スバリアーコート層の上に5〜100%階調グラビア版
を用いてグラビア印刷を実施した。
【0034】〈比較例2〉バリアーコート剤としてポリ
ビニルアルコール系樹脂と無機系組成物を重量比で5
0:50に配合し、ボールミルで20分混練したものを
厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフイルムにグラ
ビアコート法でコートし、乾燥して、比較試料としての
ガスバリアーコートフイルムを得た。その後そのビニル
アルコール系樹脂と無機系組成物の混合物のバリアーコ
ート層の上に5〜100%階調グラビア版を用いてグラ
ビア印刷を実施した。
ビニルアルコール系樹脂と無機系組成物を重量比で5
0:50に配合し、ボールミルで20分混練したものを
厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフイルムにグラ
ビアコート法でコートし、乾燥して、比較試料としての
ガスバリアーコートフイルムを得た。その後そのビニル
アルコール系樹脂と無機系組成物の混合物のバリアーコ
ート層の上に5〜100%階調グラビア版を用いてグラ
ビア印刷を実施した。
【0035】<比較例3>バリアーコート剤を全くコー
トしていない厚さ20μmの二軸延伸ポリプリピレンフ
イルムに、直接5〜100%階調グラビア版を用いてグ
ラビア印刷を実施し、比較試料とした。
トしていない厚さ20μmの二軸延伸ポリプリピレンフ
イルムに、直接5〜100%階調グラビア版を用いてグ
ラビア印刷を実施し、比較試料とした。
【0036】<評価>実施例1〜4及び比較例1〜3で
得られたガスバリアーコートフイルムの表面粗さ、02
バリアー性及びグラビア印刷した際の各網点%のピンホ
−ル発生の有無を評価した。結果を表1及び表2に示
す。
得られたガスバリアーコートフイルムの表面粗さ、02
バリアー性及びグラビア印刷した際の各網点%のピンホ
−ル発生の有無を評価した。結果を表1及び表2に示
す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表2から本発明のポリビニルアルコール系
樹脂と無機系組成物の混合物をコートしたバリアーコー
トフイルムは、比較例に比べて高ガスバリアー性及び良
好な調子印刷適性を有していることがわかった。
樹脂と無機系組成物の混合物をコートしたバリアーコー
トフイルムは、比較例に比べて高ガスバリアー性及び良
好な調子印刷適性を有していることがわかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の印刷適性を有するガスバリアー
コートフイルムは、バリアーコート剤としてポリビニル
アルコール系樹脂あるいはポリビニルアルコ−ル系樹脂
と無機系組成物の混合物を選定すると共にそのコート表
面粗さを規定することにより、調子印刷適性を有するこ
とが可能となり、包装分野において高ガスバリアー性の
みならず、印刷用基材として調子再現性のある印刷が可
能となることから、汎用性の高い印刷適性を有したガス
バリアーコートフイルムを得ることができる。
コートフイルムは、バリアーコート剤としてポリビニル
アルコール系樹脂あるいはポリビニルアルコ−ル系樹脂
と無機系組成物の混合物を選定すると共にそのコート表
面粗さを規定することにより、調子印刷適性を有するこ
とが可能となり、包装分野において高ガスバリアー性の
みならず、印刷用基材として調子再現性のある印刷が可
能となることから、汎用性の高い印刷適性を有したガス
バリアーコートフイルムを得ることができる。
【図1】本発明の印刷適性を有するガスバリアーコート
フイルムの側断面図である。
フイルムの側断面図である。
1…基材フイルム 2…バリアーコート層 3…ア
ンカーコート層
ンカーコート層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 29/04 C08L 29/04 A Fターム(参考) 4F006 AA12 AA35 AA38 AB20 AB35 AB65 AB67 BA01 BA05 BA09 CA07 DA04 4F100 AA01B AC00B AC10B AK01A AK07 AK21B AK41C AK51C AL05C AR00B AS00C AT00A BA02 BA03 BA10A BA10B CA23B DD07 GB15 GB23 GB66 JD02B JK15 JK15B YY00B 4J002 BE021 DJ006 FD016 GF00 GG02 GH01
Claims (9)
- 【請求項1】基材フイルムにガスバリアーコート剤でガ
スバリアーコート層を設け、そのコート層表面が平滑に
調整されていることを特徴とする印刷適性を有するガス
バリアーコートフイルム。 - 【請求項2】前記ガスバリアーコート層の表面粗さが基
材フイルムの表面粗さと近似することを特徴とする請求
項1記載の印刷適性を有するガスバリアーコートフイル
ム。 - 【請求項3】前記ガスバリアーコート層の表面粗さ Ra
(中心線平均粗さ)が0.10μm以下に調整されてい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の印刷適
性を有するガスバリアーコートフイルム。 - 【請求項4】前記ガスバリアーコート層の表面粗さ(表
面凹凸高さ)が基材フイルム面からの高さ1.0μm以
上が25ケ/mm2以下であり、且つ、最大高さ4.0
μmを超えないように調整されていることを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷適性を
有するガスバリアーコートフイルム。 - 【請求項5】前記ガスバリアーコート層の成分がポリビ
ニールアルコール系樹脂からなることを特徴とする請求
項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷適性を有す
るガスバリアーコートフイルム。 - 【請求項6】前記ガスバリアーコート層の成分がポリビ
ニールアルコール系樹脂と無機系組成物との混合物から
なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
1項記載の印刷適性を有するガスバリアーコートフイル
ム。 - 【請求項7】前記無機系組成物がモンモリロナイトであ
ることを特徴とする請求項6記載の印刷適性を有するガ
スバリアーコートフイルム。 - 【請求項8】前記基材フイルムとガスバリアーコート層
の間にアンカーコート層を有することを特徴とする請求
項1乃至請求項7のいずれか1項記載の印刷適性を有す
るガスバリアーコートフイルム。 - 【請求項9】前記アンカーコート層がポリエステル系樹
脂とイソシアネート系化合物の混合物であることを特徴
とする請求項8記載の印刷適性を有するガスバリアーコ
ートフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000230737A JP2002037908A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 印刷適性を有するガスバリアーコートフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000230737A JP2002037908A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 印刷適性を有するガスバリアーコートフイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002037908A true JP2002037908A (ja) | 2002-02-06 |
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ID=18723657
Family Applications (1)
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JP2000230737A Pending JP2002037908A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 印刷適性を有するガスバリアーコートフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002037908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015163450A1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-10-29 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性フィルムおよびガスバリア性積層体 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000230737A patent/JP2002037908A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015163450A1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-10-29 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性フィルムおよびガスバリア性積層体 |
JP2015208923A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性フィルムおよびガスバリア性積層体 |
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