JP2002037723A - シート状化粧料 - Google Patents

シート状化粧料

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JP2002037723A
JP2002037723A JP2000221260A JP2000221260A JP2002037723A JP 2002037723 A JP2002037723 A JP 2002037723A JP 2000221260 A JP2000221260 A JP 2000221260A JP 2000221260 A JP2000221260 A JP 2000221260A JP 2002037723 A JP2002037723 A JP 2002037723A
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Etsuko Uchida
恵津子 内田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた消臭効果を有するシート状化粧料の提
供。 【解決手段】 マグネシウムイオンまたはマグネシウム
化合物をインターカレートしたアルミノケイ酸塩である
非球状粉体を、望ましくは不織布であるシート状基材に
担持させた。前記アルミノケイ酸塩は、モンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、サ
ボナイト、ソーコナイト、スチブンサイト、スメクタイ
トおよびベントナイトからなる群より選ばれる少なくと
も1種である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状化粧料に関
し、更に詳しくは、消臭作用を有する粉体を担持したシ
ート状化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】臭い、特に体臭に対する消費者の関心は
非常に高く、それに伴い、消臭への関心も高まってきて
いる。消臭方法としては、一般に、物理的消臭、化学的
消臭、生物的消臭および感覚的消臭に大きく分類され
る。物理的消臭は、吸着性の高い物質に臭いを吸着させ
る方法である。化学的消臭は、臭い物質に異なる物質を
反応させて、臭いのない物質に変化させる方法である。
生物学的消臭は、微生物の働きを応用して、臭い物質を
臭いのない物質に代謝させる方法である。また、感覚的
消臭は、主に香料によってマスキングする方法である。
【0003】消臭を目的とした化粧料としては、粉体を
配合したものが提案されている。このような化粧料とし
ては、例えば、多孔質粉体および酸化剤を利用した消臭
剤(特開平2−277455号公報)、機能処理剤を内
包した多孔質粉体をマイクロカプセル化した化粧用具
(特開平2−36114号公報)、活性炭粉末を混合し
た面状消臭体(特開平10−99421号公報)などが
挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような粉体消臭化粧料においては、消臭効果の更な
る向上が要望されている。
【0005】本発明は、消臭効果に優れたシート状化粧
料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のシート状化粧料は、消臭作用を有する非球
状粉体をシート状基材に担持させたことを特徴とする。
【0007】非球状粉体は、球状粉体に比べて表面積が
大きいため、悪臭物質に対する吸着能が高く、優れた物
理的消臭効果を発揮することができる。本発明のシート
状化粧料は、このような非球状粉体を消臭成分として含
有するため、優れた消臭効果を発揮することができる。
【0008】加えて、粉体を皮膚に付着させることによ
り体臭の消臭を図る場合、非球状粉体は、球状粉体に比
べて粉落ちしにくいため、長時間持続して消臭効果を発
揮することができる。従って、本発明のシート状化粧料
は、皮膚と接触させることにより、粉体を皮膚に付着さ
せて使用する用途に適しており、このような用途に適用
した場合に、優れた消臭効果を長時間持続できるという
利点を有している。
【0009】前記シート状化粧料においては、前記非球
状粉体が多孔質であることが好ましい。非球状粉体の悪
臭物質に対する吸着能を更に向上させ、より優れた消臭
効果を得ることができるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】前記非球状粉体の平均粒径は、例
えば0.1〜50μm、好ましくは2.5〜50μm、
更に好ましくは5〜40μmである。ここで、粒径と
は、粉体粒子の最大径である。
【0011】また、前記非球状粉体の比表面積は、例え
ば50〜1000m2/g、好ましくは100〜900
2/g、更に好ましくは200〜800m2/gであ
る。
【0012】前述したように、前記非球状粉体は、消臭
作用を有する粉体である。例えば、低級脂肪酸、含窒素
化合物、含イオウ化合物、揮発性ステロイド化合物など
の、汗臭および脇臭の原因である物質に対する消臭作用
を有する粉体であることが好ましい。例えば、イソ吉草
酸、アンモニア、アミンに対する消臭作用を有すること
が好ましい。
【0013】前記非球状粉体の組成については、特に限
定するものではないが、マグネシウムイオンまたはマグ
ネシウム化合物が層間にインターカレートされたアルミ
ノケイ酸塩であることが好ましい。
【0014】アルミノケイ酸塩としては、層状構造を有
するものであれば特に限定されるものではないが、例え
ば、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、スチブ
ンサイト、スメクタイトおよびベントナイトからなる群
より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
これらのなかでも、モンモリロナイト、バイデライト、
ヘクトライト、サポナイトおよびベントナイトが好まし
い。
【0015】アルミノケイ酸塩に含まれるマグネシウム
イオンまたはマグネシウム化合物の量は、乾燥粉体全体
に対して、マグネシウム原子に換算して、例えば0.5
〜50質量%、好ましくは10〜35質量%である。
【0016】マグネシウムイオンまたはマグネシウム化
合物がインターカレートされたアルミノケイ酸塩は、例
えば、次のような方法で製造することができる。
【0017】まず、非球状のアルミノケイ酸塩粉体を水
性媒体に分散させて、水性スラリーを調製する。この水
性スラリーにマグネシウム化合物を添加し、これを攪拌
して分散液を調製する。マグネシウム化合物としては、
例えば、MgF2、MgCl2、KMgCl3およびMg
Br2などのマグネシウムハロゲン化物、MgOおよび
Mg(OH)2などのマグネシウム(水)酸化物、MgS
4・6H2O、Mg(NO 3)2、Mg(NO3)2・6H
2O、Mg(PO4)2およびMgHPO4などのマグネシウ
ム無機酸塩、Mg(CH3COOH)2およびMg(CH3
2COOH)2などのマグネシウム有機酸塩などが挙げ
られる。これらのなかでも、硫酸マグネシウムが特に好
ましい。
【0018】得られた分散液を、常圧または加圧下にお
いて加熱処理し、前記層状アルミノケイ酸塩と前記マグ
ネシウムイオン化合物の少なくとも1種とを反応させ、
層状アルミノケイ酸塩の層間に、マグネシウム原子、マ
グネシウムイオンおよびマグネシウム化合物から選ばれ
る少なくとも1種をインターカレーション反応によって
挿入する。インターカレーション反応終了後、粒子固形
分を濾過水洗し、乾燥してアルミノケイ酸塩層間化合物
を得る。
【0019】前記インターカレーション反応を加圧下で
行う場合、例えば、オートクレーブ内などで150℃程
度に昇温して反応を終了させる。加圧下で反応を行う場
合の反応時間は、例えば0.5〜5時間である。また、
加圧下で反応を行う場合は、必ずしも熟成を必要としな
い。
【0020】本発明のシート状化粧料は、前記非球状粉
体がシート状基材に担持されて構成される。担持される
前記非球状粉体の量は、シート状基材1cm2当たり、
例えば0.01〜20.0mg、好ましくは0.1〜1
0mg、更に好ましくは0.2〜2mgである。
【0021】前記シート状基材としては、例えば、織布
および不織布を使用することができるが、不織布を使用
することが好ましい。シート状基材の材質としては、例
えば、天然パルプ、コットン、シルク、レーヨン、アク
リル、ナイロン、ポリウレタンなどが挙げられる。ま
た、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエステル−ポ
リエチレン、ポリプロピレン−ポリエチレンなどの疎水
性高分子に、レーヨンおよびコットンなどの吸水性高分
子素材を混入したものを使用することもできる。
【0022】本発明のシート状化粧料においては、前記
非球状粉体とともに、水性媒体を前記シート状基材に担
持させることが好ましい。水性媒体としては、例えば、
水、エタノールなどが挙げられる。
【0023】更に、本発明の化粧料は、本発明の効果を
損なわない範囲で、前記非球状粉体以外の成分を配合し
てもよい。このような成分としては、例えば、界面活性
剤、油分、アルコール類、保湿剤、防腐剤、植物エキ
ス、殺菌剤、清涼剤、滑沢剤、香料などが挙げられる。
【0024】界面活性剤としては、例えば、親油型グリ
セリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモノス
テアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ポリグ
リセリンジステアレート、ポリグリセリンモノイソステ
アレート、ポリグリセリンモノリノレート、ソルビタン
モノオレート、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化
ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキ
シエチレン化蜜ロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
および変性シリコーンなどのノニオン系界面活性剤、ス
テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル
硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリ
ン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウムお
よびアニオン変性シリコーンなどのアニオン系界面活性
剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウムおよびカチオン変
性シリコーンなどのカチオン系界面活性剤、塩化アルキ
ルアミノエチルグリシン液、レシチン、分子内に少なく
とも1個のカチオン性基としてのグアニジノ基を有し且
つ界面活性能を有する化合物またはその塩などの両性活
性剤が挙げられる。
【0025】植物エキスとしては、例えば、コレウス、
コレウス地上部、ウスベニアオイ、アブリコ・ド・パラ、
ダービリア、カッツアバ、フィランタス、カロフィリ
ス、アロエECW、ミラブアーマ、朝鮮人参、シラカ
バ、シラカバ樹液、ボダイジュ、チンピ、イチョウ、カ
シ、ローズマリー、メリッサ、クマセバ、エゾウコギ、
甘草フラボノイド、イヌエンジュ、ヤエヤマシタン、ク
ララ、ビャクシ、メロン根、カッコン、ギガルチナ、フ
クロフノリ、オカクサ、イギス、メース、セージ、ユー
カリ、ボタン、厚朴、フウ、リンゴポリフェノール、蘇
木、没薬・乳香、センキョウ、トウキ、セロリ、ロベー
ジジャケツイバラ、ナツフジ、ジャケツイバラ、ミクロ
ベルリニア、シタン、グイボルティア、タガヤサン、ヤ
マハギ、ウスベニアオイ、ヤクモソウ、ゴボウシ、キン
センカ、クサノオ、サイカチ、サンシシ、キンモクセ
イ、セドロン、イエルバ・ルイサ、アチコリア、マチ
コ、カルド・サント、オルティガ・ネブラ、チャンカピエ
ドラ、ムナ、アズナックコラコロケ、ウナ・デ・ガト、キ
ウィチャ、アルガロボ、マンザニラ、カキノキ、ロウパ
ラ、マルパジーニョ、ジュルベーバ、サカカ、クイナ、
ムルレ、スクピーラ、パータ・デ・ヴァーカ、オリザ、ク
ラヴォ・デ・デフント、モロコシ属、ジュルベーバ、ヴェ
ロニカ、コパイバ、ツリガネニンジン、クサギ、ヒトエ
グサ、アオサ、アオノリ、ハネモ、イワヅタ、ミル、マ
ツモ、オキナワモズク、モズク、カジメ、レッソニア、
マクロシスティス、ヒバマタ、アスコフィラム、アマノ
リ、マクサ、ヒラクサ、キリンサイ、スギノリ、ツノマ
タ、ダルス、イリデア、アナアオサ、オゴノリ、アラ
メ、ワカメ、ヒジキ、マツモ、カジメ、テングサ、ミリ
ン、コンブ、アイヌワカメ、ホンダワラ、ウシケノリ、
カギノリ、イバラノリ、ナガマツモ、フノリ、ゲンチア
ナ、マツカサ、ローヤルゼリー、クマザサ、インビリ
バ、ビスタ、ノー・デ・カショーロ、ノゲイラ、ペクイ、
パウ・アブータ、スクウーバセッテ・サングリアスなどが
挙げられる。
【0026】収斂剤としては、例えば、アラントインク
ロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキ
シアルミニウム、アルミニウムヒドロキシクロライド、
塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、カラミン、
乾燥硫酸アルミニウムカリウム、パラフェノールスルホ
ン酸亜鉛などが挙げられる。
【0027】保湿剤としては、例えば、グリセリン、プ
ロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、尿素、乳酸ナト
リウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウムおよびポリペ
プチドなどが挙げられる。
【0028】香料としては、例えば、「Perfume and Fl
avor Chemicals 」,Vol.Iand II,Steffen Arctander,A
llured Pub.Co.(1994)、「合成香料 科学と商品知
識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)、「Perfume
and Flavor Materials of Natural Origin 」,Steffen
Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「香りの百科」、
日本香料協会編、朝倉書店(1989)、「Flower oils and
Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis An
onis,Allured Pub.Co.(1993)などの文献に記載された物
質を使用することができる。具体的には、例えば、脂肪
族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素などの
炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、
芳香族アルコールなどのアルコール類、脂肪族エーテ
ル、芳香族エーテルなどのエーテル類、脂肪族オキサイ
ド、テルペン類のオキサイドなどのオキサイド類、脂肪
族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、水素化芳香族ア
ルデヒドなど、チオアルデヒド、芳香族アルデヒドなど
のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素
化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香
族ケトン、芳香族ケトンなどのケトン類、アセタール
類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル
類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カル
ボン酸、芳香族カルボン酸などの酸類、酸アマイド類、
脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクト
ン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトンなどのラク
トン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸族エステ
ル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカ
ルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、
芳香族カルボン酸エステルなどのエステル類、ニトロム
スク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、
ピロール、インドールなどの含窒素化合物などといった
合成香料および天然香料、並びに、これらを含む調合香
料が挙げられる。なお、香料は、1種を単独で使用して
も、2種以上を混合して使用してもよい。
【0029】本発明のシート状化粧料は、その製造方法
について特に限定するものではない。例えば、水性溶媒
を含浸させたシート状基材に、前記非球状粉体を噴霧、
塗布することにより製造することができる。また、前記
非球状粉体を水性媒体に分散させて、この分散液をシー
ト状基材に噴霧、塗布してもよい。
【0030】
【実施例】(1)粉体の消臭能力評価 下記表1に示す5種のマグネシウム変性スメクタイト粉
体を用意した。なお、粉体の性状値の算出方法および測
定方法は、次の通りである。
【0031】(Mg含有量)X線回折法により、乾燥粉
体に含まれるマグネシウム量を測定し、その割合を乾燥
粉体全体に対する質量%で表した。
【0032】(粒径、平均粒径)「粉粒体計測ハンドブ
ック」、日本粉体工業協会編、第36頁(1981年)
に記載の方法に準じ、光散乱法によって測定した。
【0033】(比表面積)気体吸着によるBET法によ
り表面積を測定し、これを単位重量当たりの値で表し
た。
【0034】 [表1] 試料No. Mg含有量 形状 粒径 比表面積 [%] [μm] [m2/g] 1 85 非球状 0.1〜40 100〜500 2 34 非球状 6.4* 680 3 33 非球状 40〜50 750 4 32 非球状 40〜50 800 5 3 非球状 40* 750 * 平均粒径
【0035】各粉体について、その消臭能力を評価し
た。結果を、下記表2に示す。なお、評価方法は次の通
りである。
【0036】(粉体の消臭能力評価方法)22mLのガ
ラス容器に、試料粉体10〜50mgを、下記表2に示
す悪臭物質(濃度0.1〜1体積%)10〜30μLと
ともに入れた後、このガラス容器を密閉した。10分間
放置した後、ガラス容器内のヘッドスペースのガス1m
Lを採取し、これをガスクロマトグラフィーによって分
析し、消臭率を求めた。なお、消臭率は、下記式により
算出した。 消臭率[%]=100−[(残存悪臭物質濃度/封入悪臭
物質濃度)×100]
【0037】
【0038】(2)シート状化粧料の調製および評価 以下に示すように、実施例および比較例としてシート状
化粧料を調製し、その消臭効果および使用感を評価し
た。なお、消臭効果および使用感の評価方法は、次の通
りである。
【0039】(消臭効果および使用感の評価方法)20
〜45歳の男女各4名のパネラーに、シート状化粧料を
用いて腋を拭き取ってもらい、下記評価基準に従って消
臭効果および使用感を評価した。
【0040】消臭効果の評価基準 非常に消臭効果あり。 : 3点 やや消臭効果あり。 : 2点 ほとんど消臭効果なし。 : 1点 消臭効果なし。 : 0点
【0041】使用感の評価基準 さらさらする。 : 2点 ややさらさらする。 : 1点 さらさらしない。 : 0点
【0042】(実施例1〜4、比較例1〜4)下記表3
に示す組成の含浸液を調製し、これを下記表3に示すシ
ート状基材にスプレーにて噴霧し、シート状化粧料を調
製した。使用した粉体は、下記表4に示すものである。
なお、粉体の性状値は、前述した方法により算出および
測定した。
【0043】得られたシート状化粧料について、消臭効
果および使用感を評価した。結果を、下記表3に示す。
なお、下記表3において、配合量は「質量%」で表した
ものであり、各成分の合計は100質量%である。
【0044】
【表3】
【0045】 [表4] 種類 形状 平均粒径 比表面積 [μm] [m2/g] 実施例1〜4 Mg変性ハ゛イテ゛ライト(3%*) 非球状 85 750比較例1〜4 Mg変性ハ゛イテ゛ライト(3%*) 球状 3 40 * Mg含有量
【0046】上記表3に示すように、非球状粉体を用い
た実施例1〜4は、球状粉体を用いた比較例1〜4に比
べて、消臭効果および使用感に優れることが確認でき
た。
【0047】(実施例5〜8、比較例5〜8)下記表5
に示す組成の含浸液を調製し、これを下記表5に示すシ
ート状基材にスプレーにて噴霧し、シート状化粧料を調
製した。使用した粉体は、下記表6に示すものである。
なお、粉体の性状値は、前述した方法により算出および
測定した。
【0048】得られたシート状化粧料について、消臭効
果および使用感を評価した。結果を、下記表5に示す。
なお、下記表5において、配合量は「質量%」で表した
ものであり、各成分の合計は100質量%である。
【0049】
【表5】
【0050】 [表6] 種類 形状 平均粒径 比表面積 [μm] [m2/g] 実施例5〜8 Mg変性ヘクトライト(3%*) 非球状 50 800比較例5〜8 Mg変性ヘクトライト(3%*) 球状 10 80 * Mg含有量
【0051】上記表5に示すように、非球状粉体を用い
た実施例5〜8は、球状粉体を用いた比較例5〜8に比
べて、消臭効果および使用感に優れることが確認でき
た。
【0052】(実施例9〜12、比較例9〜12)下記
表7に示す組成の含浸液を調製し、これを下記表7に示
すシート状基材にスプレーにて噴霧し、シート状化粧料
を調製した。使用した粉体は、下記表8に示すものであ
る。なお、粉体の性状値は、前述した方法により算出お
よび測定した。
【0053】得られたシート状化粧料について、消臭効
果および使用感を評価した。結果を、下記表7に示す。
なお、下記表7において、配合量は「質量%」で表した
ものであり、各成分の合計は100質量%である。
【0054】
【表7】
【0055】 [表8] 種類 形状 平均粒径 比表面積 [μm] [m2/g] 実施例9〜12 Mg変性モンモリロナイト(3%*) 非球状 45 750比較例9〜12 Mg変性モンモリロナイト(3%*) 球状 20 40 * Mg含有量
【0056】上記表7に示すように、非球状粉体を用い
た実施例9〜12は、球状粉体を用いた比較例9〜12
に比べて、消臭効果および使用感に優れることが確認で
きた。
【0057】(実施例13〜17、比較例13〜17)
下記表9および下記表10に示す組成の含浸液を調製
し、これを下記表9および下記表10に示すシート状基
材にスプレーにて噴霧し、シート状化粧料を調製した。
使用した粉体は、下記表11に示すものである。なお、
粉体の性状値は、前述した方法により算出および測定し
た。
【0058】得られたシート状化粧料について、消臭効
果および使用感を評価した。結果を、下記表9および下
記表10に示す。なお、下記表9および下記表10にお
いて、配合量は「質量%」で表したものであり、各成分
の合計は100質量%である。
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】 [表11] 種類 形状 平均粒径 比表面積 [μm] [m2/g] 実施例13 Mg変性ヘ゛ントナイト(85%*) 非球状 30 800 実施例14 Mg変性ヘ゛ントナイト(34%*) 非球状 40 700 実施例15 Mg変性ヘ゛ントナイト(33%*) 非球状 6.5 680 実施例16 Mg変性ヘ゛ントナイト(32%*) 非球状 35 750 実施例17 Mg変性ヘ゛ントナイト(2%*) 非球状 35 750 比較例13 Mg変性ヘ゛ントナイト(85%*) 球状 5 40 比較例14 Mg変性ヘ゛ントナイト(34%*) 球状 6 30 比較例15 Mg変性ヘ゛ントナイト(33%*) 球状 4 40 比較例16 Mg変性ヘ゛ントナイト(32%*) 球状 15 20 比較例17 Mg変性ヘ゛ントナイト(2%*) 球状 10 80 * Mg含有量
【0062】上記表9および上記表10に示すように、
非球状粉体を用いた実施例13〜17は、球状粉体を用
いた比較例13〜17に比べて、消臭効果および使用感
に優れることが確認できた。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート状
化粧料は、消臭作用を有する非球状粉体がシート状基材
に担持されているため、優れた消臭効果を発揮すること
ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭作用を有する非球状粉体を、シート
    状基材に担持させたシート状化粧料。
  2. 【請求項2】 前記非球状粉体が多孔質である請求項1
    に記載のシート状化粧料。
  3. 【請求項3】 前記非球状粉体が、マグネシウムイオン
    またはマグネシウム化合物をインターカレートしたアル
    ミノケイ酸塩である請求項1または2に記載のシート状
    化粧料。
  4. 【請求項4】 前記アルミノケイ酸塩が、モンモリロナ
    イト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、
    サポナイト、ソーコナイト、スチブンサイト、スメクタ
    イトおよびベントナイトからなる群より選ばれる少なく
    とも1種である請求項3に記載のシート状化粧料。
  5. 【請求項5】 前記シート状基材が不織布である請求項
    1〜4のいずれかに記載のシート状化粧料。
JP2000221260A 2000-07-21 2000-07-21 シート状化粧料 Pending JP2002037723A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512872A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド 合成アルミノケイ酸マグネシウムの粘土を含有する美容化粧品ケア製品及びパーソナルケア製品
CN103282018A (zh) * 2010-12-28 2013-09-04 花王株式会社 含有化妆品的薄片

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