JP2002037012A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2002037012A
JP2002037012A JP2000230799A JP2000230799A JP2002037012A JP 2002037012 A JP2002037012 A JP 2002037012A JP 2000230799 A JP2000230799 A JP 2000230799A JP 2000230799 A JP2000230799 A JP 2000230799A JP 2002037012 A JP2002037012 A JP 2002037012A
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Japan
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gas
inflator
bottom wall
airbag
inflation
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JP2000230799A
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Michio Inoue
道夫 井上
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグの展開膨張時に、ガス流入部に与え
るダメージを低減することが可能なエアバッグ装置を提
供すること。 【解決手段】エアバッグ装置Mは、エアバッグ10と、
インフレーター27と、を備える。インフレーター27
が、ガス吐出口31を設けた略円柱状のインフレーター
本体28と、ガス吐出口31から吐出される膨張用ガス
をエアバッグ10のガス流入部22へ案内するディフュ
ーザー44と、を備える。ディフューザー44は、本体
筒部45と、本体筒部45からガス流入部22内へ突出
する突出部55と、を備え、突出部55が、ガス流通孔
57a・61aを有した底壁部57・61と、底壁部5
7・61からガス吐出方向先端側へ延びる延長筒部58
・62と、からなる縮径段部56・60を、配設させて
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、展開膨張可能に折
り畳まれて収納されたエアバッグと、エアバッグに膨張
用ガスを供給するためのインフレーターと、を備えたエ
アバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアバッグ装置は、展開膨張可能
に折り畳まれて収納されたエアバッグと、エアバッグに
膨張用ガスを供給するためのインフレーターと、を備え
て構成されていた。
【0003】このインフレーターは、エアバッグにおけ
るガス流入部を外装させて配置されるものであり、膨張
用ガスを吐出可能なガス吐出口を外周面に配設させた円
柱状のインフレーター本体と、インフレーター本体を覆
ってインフレーター本体から吐出される膨張用ガスをイ
ンフレーター本体の軸方向に沿う先端側へ流出させるよ
うに配設された円筒状のディフューザーと、を備えて、
構成されていた(特開平11−34789号公報等参
照)。そして、ディフューザーは、ガス流入部側の端面
を略全面にわたって開口させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のエ
アバッグ装置では、インフレーター本体のガス吐出口か
ら吐出される膨張用ガスが、ディフューザーの開口部分
から、一気にガス流入部を経てエアバッグの膨張部に向
かって噴出される。そのため、ガス流入部におけるディ
フューザーの開口部分近傍では、膨張用ガスがエアバッ
グ膨張部側へ流れるものの、半径方向外方への膨張用ガ
スの圧力が作用することとなって、局部的な応力集中が
生じ、ガス流入部にダメージを与える虞れがあった。
【0005】本発明は、上記にかんがみて、エアバッグ
の展開膨張時に、ガス流入部に与えるダメージを低減す
ることが可能なエアバッグ装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、折り畳まれて収納され、展開膨張可能な膨張部と、
膨張部に連通されるガス流入部と、を有したエアバッグ
と、ガス流入部を外装させて、エアバッグに膨張用ガス
を供給するシリンダタイプのインフレーターと、を備え
て構成され、インフレーターが、膨張用ガスを吐出可能
なガス吐出口を設けた略円柱状のインフレーター本体
と、ガス吐出口から吐出される膨張用ガスをガス流入部
へ案内する略円筒状のディフューザーと、を備えるエア
バッグ装置であって、ディフューザーが、インフレータ
ー本体に外装されるとともに、外周面の全周をガス流入
部におけるガス吐出方向元部側の内周面に当接させて接
続される本体筒部と、本体筒部からガス流入部内へ突出
する突出部と、を備え、突出部が、ガス吐出方向元部側
に配置される円環状として、膨張用ガスを流出可能なガ
ス流通孔を有した底壁部と、底壁部の内周縁からガス吐
出方向先端側へ円筒状に延びる延長筒部と、からなっ
て、底壁部の外周縁がガス吐出方向元部側に位置した筒
部の先端に連結される縮径段部を、少なくとも1つ以上
配設させて、突出部が構成されていることを特徴とす
る。
【0007】また、突出部の先端を、ガス流入部を経て
膨張部内に突出して形成することが、好ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置では、インフレ
ーター本体から吐出される膨張用ガスが、ディフューザ
ー突出部の縮径段部における底壁部のガス流通孔や延長
筒部の先端部位からガス流入部に噴出されることとな
る。そして、ガス流入部におけるディフューザー本体筒
部から離れた近傍部位に接触する膨張用ガスは、本体筒
部先端から半径方向内方に延びた縮径段部の底壁部にお
けるガス流通孔から噴出する膨張用ガスのみであり、こ
のガス流通孔から噴出されない膨張用ガスは、この底壁
部よりガス吐出方向先端側の延長筒部内を流れて、エア
バッグ内に噴出される。そのため、ガス流入部における
ディフューザー本体筒部から離れた近傍部位への膨張用
ガスの集中が抑えられて、膨張用ガスの噴出に伴う半径
方向外方へ発生する内圧も抑えられる。その結果、ディ
フューザーの本体筒部から延びた縮径段部の底壁部近傍
に配置されるガス流入部への、局部的な応力集中の発生
を、抑えることができる。
【0009】従って、本発明のエアバッグ装置では、エ
アバッグの展開膨張時に、ガス流入部に与えるダメージ
を低減することができる。
【0010】また、本発明のエアバッグ装置では、ディ
フューザーにおける膨張用ガスを噴出させる底壁部のガ
ス流通孔が、従来のディフューザーにおける端面を全開
させた開口部分と異なり、部分的に開口されて、開口面
積を絞られているものの、そのガス流通孔から噴出され
ない膨張用ガスは、底壁部より膨張部側に突出した突出
部の先端(延長筒部や底壁部)から確実に噴出させるこ
とができる。すなわち、底壁部のガス流通孔からガス吐
出方向先端側へ離れた位置において、一定量の膨張用ガ
スを確実に噴出させることができるため、エアバッグの
展開膨張完了時間が長くなることを抑えることもでき
る。
【0011】さらに、突出部の先端を、ガス流入部を経
て膨張部内に突出させて形成すれば、突出部の先端か
ら、膨張部の領域内に、直接かつ確実に膨張用ガスを膨
張部内に供給することができることから、折りを解消し
て展開する膨張部の展開膨張を、安定させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】本発明のエアバッグ装置Mは、頭部保護用
として用いられるものであり、図1に示すように、車内
側におけるドアや窓部の開口Wの上縁側周縁におけるフ
ロントピラー部FP、ルーフサイドレール部RR、及
び、リヤピラー部RPにわたって、折り畳まれて収納さ
れたエアバッグ10を配設させて、構成されている。こ
のエアバッグ装置Mは、エアバッグ10の他に、エアバ
ッグ10に膨張用ガスを供給するインフレーター27
と、折り畳まれたエアバッグ10を覆うエアバッグカバ
ー5と、を備えて構成されている。
【0014】エアバッグカバー5は、フロントピラー部
FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ6と、ル
ーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライ
ニング7と、のそれぞれの下縁側に配置されるリッド6
a・7aから、構成されている。
【0015】フロントピラーガーニッシュ6は、合成樹
脂製として、フロントピラー部FPの車内側におけるボ
ディ1のインナパネル2に取付固定され、下縁側に、展
開膨張時のエアバッグ10を突出可能に、車内側に開く
リッド6aを備えている。
【0016】ルーフヘッドライニング7は、合成樹脂製
として、ルーフサイドレール部RRの車内側におけるボ
ディ1のインナパネル2に取付固定され、下縁側に、展
開膨張時のエアバッグ10を突出可能に、車内側に開く
リッド7aを備えている。
【0017】エアバッグ10は、図5に示すように、イ
ンフレーター27からの膨張用ガスを流入させて、折り
畳み状態から展開して、開口を覆うエアバッグ本体11
と、インフレーター27からの膨張用ガスをエアバッグ
本体11に導くガス流入部22と、エアバッグ本体11
の上縁側に設けられる取付部21と、を備えて構成され
ている。なお、エアバッグ10は、ポリアミド糸やポリ
エステル糸を使用して、袋織りによって形成されてい
る。
【0018】ガス流入部22は、エアバッグ本体11か
ら後方へ突出して形成されている。このガス流入部22
は、図1〜3に示すように、インフレーター27の後述
するディフューザー44に対して、クランプ25を利用
して、連結されている。
【0019】取付部21は、エアバッグ本体11の上縁
側の周縁部17から上方へ突出するように、複数配置さ
れて、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケッ
ト23が固着されることとなる。各取付部21には、取
付ボルト24を挿通させる取付孔21aが開口されてい
る。
【0020】エアバッグ本体11は、ガス流入部22に
連通されて、膨張用ガスを流入させて膨張する膨張部1
3と、膨張用ガスを流入させない非膨張部16と、を備
えて構成されている。
【0021】膨張部13は、車両の前席側の位置に配置
可能な前膨張部13Fと、後席側の位置に配置可能な後
膨張部13Bと、ガス流入部22に連通するとともに、
前・後膨張部13F・13Bの上部相互を連通する連通
膨張部13Cと、から構成されている。そして、各膨張
部13F・13B・13Cは、それぞれ、膨張用ガス流
入時に、車内側壁部14aと車外側壁部14bとに分離
させるように構成されている。
【0022】非膨張部16は、膨張部13内の車内側壁
部14aと車外側壁部14bとを結合させるように構成
されており、実施形態の場合、膨張部13の外周縁で気
密性を確保できるように密に織成される周縁部17と、
膨張時の膨張部13を区画するように配置されて、膨張
部13の厚さを各部で略均等に規制する複数の規制部1
8と、板状部19と、を備えて構成されている。なお、
周縁部17は、後膨張部13Bの上縁を構成して、後膨
張部13Bと連通膨張部13Cとを区画する周縁部17
Bを備えている。
【0023】インフレーター27は、図2・3に示すよ
うに、略円柱状のインフレーター本体28と、インフレ
ーター本体28に外装されるとともに、外周面の全周を
ガス流入部22におけるガス吐出方向元部側の内周面に
当接させるように接続させる略円筒状のディフューザー
44と、を備えて構成される。
【0024】インフレーター本体28は、図3に示すよ
うに、元部側に、作動用リード線41を結線させて、リ
ード線41を介して入力される作動用信号によって、膨
張用ガスをガス吐出口31から吐出させるように構成さ
れている。そして、インフレーター本体28は、エアバ
ッグ10のガス流入部22側となる先端側部位29と、
リード線41側の元部側部位34と、を備えて構成され
ている。
【0025】先端側部位29は、複数のガス吐出口31
を開口させた略円柱状の頭部30と、頭部30から円錐
台形状に元部側に向かって拡径する圧接部32と、を備
えて構成されている。そして、圧接部32の外周面は、
インフレーター本体28の先端側に向かって縮径される
テーパ面32aとしている。元部側部位36は、円柱状
の胴部34から元部側方向へ円錐台形状に縮径する縮径
部37と、端面側にリード線41のコネクタ41bを結
合させる略円柱状のコネクタ部39と、を備えて構成さ
れ、さらに、コネクタ部39の縮径部37側には、周方
向の全周に突出する段差部38が配設されて、構成され
ている。コネクタ部39の端面には、リード線41の結
線方向が一定方向となるように、図示しない接続口が開
口されている。この図示しない接続口は、実施形態の場
合、図1に示すように、インフレーター27がボディ1
のインナパネル2に適切に固定された際、インフレータ
ー27から下方へリード線本体41aが延びるように、
設定されている。
【0026】ディフューザー44は、図2・3に示すよ
うに、板金製として、インフレーター本体28を外装し
て、ガス流入部22のガス吐出方向元部側内周面と接続
される本体筒部45と、本体筒部45からガス流入部2
2内へ突出する突出部55と、を備えて構成されてい
る。
【0027】本体筒部45は、インフレーター本体28
より大きな内径寸法を備えた略円筒形状とし、インフレ
ーター本体28と同心状としてインフレーター本体28
を覆っている。本体筒部45は、ガス吐出方向先端側に
配置されてガス流入部22と連結される円筒状の連結部
46と、連結部46から円錐台形状に拡径する圧接部4
7と、圧接部47からガス吐出方向元部側方向へ円筒状
に延びる胴部48と、ガス吐出方向元部端側に配置され
る固定部49と、を備えて構成されている。圧接部47
の内周面は、インフレーター本体28の圧接部32にお
けるテーパ面32aの外縁側全周に、圧接可能なテーパ
面47aとしている。
【0028】固定部49は、断面U字状に湾曲した凹状
部50を備えて構成されている。この凹状部50は、イ
ンフレーター本体28をディフューザー44に固定する
固定手段を構成しており、かしめ加工による塑性変形に
より形成されている。
【0029】そして、圧接部47のテーパ面47aが、
インフレーター本体28における圧接部32のテーパ面
32aに圧接されることにより、圧接部47と凹状部5
0とを利用してインフレーター本体28がディフューザ
ー44に支持固定され、インフレーター本体28とディ
フューザー44とが組み付けられている。
【0030】また、本体筒部45の胴部48には、図2
・3に示すように、インフレーター27をインナパネル
2に固定する取付ブラケット51が、ディフューザー4
4の軸方向に沿う二箇所に、配設されている。取付ブラ
ケット51は、曲げ加工された板金から形成されて、胴
部48の外周面に溶接された略円弧状の連結部51a
と、連結部51aの一端からディフューザー44の半径
方向外方へ延びる略板状の取付基部51bと、を備えて
構成されている。各取付基部51bには、取付孔51c
が形成され、取付孔51cを挿通してボディ1のインナ
パネル2に締め付けられる取付ボルト52により、各取
付ブラケット51がインナパネル2に固定されることと
なる。なお、インナパネル2には、各取付ボルト51を
螺合させるためのナット(図示せず)が、固着されてい
る。
【0031】突出部55は、図2〜4に示すように、順
次縮径して形成される第一・第二縮径段部56・60を
備えて構成されている。第一縮径段部56は、本体筒部
45における連結部46の先端部位において、連結部4
6から半径方向内方へ延びるように配置される円環状と
して、膨張用ガスを流出可能な複数(実施形態では8
個)のガス流通孔57aを有した第一底壁部57と、第
一底壁部57の内周縁からガス吐出方向先端側へ円筒状
に延びる第一延長筒部58と、からなる。第二縮径段部
60は、第一延長筒部58の先端部位において、第一延
長筒部58から半径方向内方へ延びるように配置される
円環状として、膨張用ガスを流出可能な複数(実施形態
では8個)のガス流通孔61aを有した第二底壁部61
と、第二底壁部61の内周縁からガス吐出方向先端側へ
円筒状に延びる第二延長筒部62と、からなる。なお、
第二縮径段部60の先端付近には、第二延長筒部62の
先端を覆って膨張用ガスを流出可能なガス流通孔64a
を有した第三底壁部64が配置されている。突出部55
の先端、即ち、第二縮径段部60の先端は、図6に示す
ように、ガス流入部22を経てエアバッグ本体11の膨
張部13内に突出して、第三底壁部64が連通膨張部1
3C内に配置されるように形成されている。実施形態で
は、図6に示すように、連通膨張部13Cの入口から第
二縮径段部60の先端、即ち、第三底壁部64までの距
離Lは、10mmに設定されている。なお、第一・第二縮
径段部56・60は、本体筒部45と同心状に形成され
ている。
【0032】次に、エアバッグ装置Mの組み付けと車両
への装着とを説明する。まず、折り畳んだエアバッグ1
0と組み付けたインフレーター27とを準備しておく。
エアバッグ10の折り畳みは、平らに展開した状態の上
縁11a側に下縁11b側を接近させるように、図5に
示すように、折り目Cで、蛇腹折りして折り畳む。そし
て、折り崩れしないように、適宜、破断可能なテープ材
でくるみ、さらに、各取付部21に取付ブラケット23
を取り付けておく。
【0033】インフレーター27の組み付けは、まず、
凹状部50を形成する前の状態のディフューザー44内
に、ディフューザー44の元部側からインフレーター本
体28を挿入し、インフレーター本体28における圧接
部32のテーパ面32a全周をディフューザー44にお
ける圧接部47のテーパ面47a全周に圧接させる。そ
して、ディフューザー44の所定部位をかしめて凹状部
50を形成して、インフレーター本体28とディフュー
ザー44とを組み付ける。
【0034】次いで、コネクタ41bを図示しない接続
口に結合させて、インフレーター本体28のコネクタ部
39にリード線41を結線する。その後、ディフューザ
ー44の連結部46に、ガス流入部22を外装させる。
なお、クランプ17は、予め、ガス流入部22に外装さ
せておく。そして、連結部46を外装したガス流入部2
2の周囲に、クランプ25を外装して縮径させ、ディフ
ューザー44の連結部46にガス流入部22を連結させ
て、エアバッグ10とインフレーター27とを組み付け
たエアバッグ組付体を形成する。
【0035】そして、各取付ブラケット23・51をイ
ンナパネル2の所定位置に配置させて、ボルト24・5
2止めして、エアバッグ組付体をボディ1に取り付け
る。その後、フロントピラーガーニッシュ6やルーフヘ
ッドライニング7をボディ1に取り付け、さらに、リヤ
ピラーガーニッシュ8やセンターピラーガーニッシュ9
をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置Mを車両に
搭載することができる。
【0036】車両へのエアバッグ装置Mの搭載後、所定
の信号がリード線41を経てインフレーター27に入力
されれば、インフレーター27のガス吐出口31から膨
張用ガスが吐出されて、膨張用ガスが突出部55及びガ
ス流入部22を経てエアバッグ本体11に供給され、エ
アバッグ本体11が、図1の二点鎖線に示すように、大
きく展開膨張することとなる。
【0037】そして、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、インフレーター本体28から吐出される膨張用ガス
が、ディフューザー突出部55の第一・第二縮径段部5
6・60における第一・第二底壁部57・61のガス流
通孔57a・61aや第二延長筒部62の先端部位に配
置される第三底壁部64のガス流通孔64aからガス流
入部22に噴出されることとなる。そして、ガス流入部
22におけるディフューザー本体筒部45から離れた近
傍部位22aに接触する膨張用ガスは、インフレーター
本体28から吐出される膨張用ガスの主流G0のうち、
本体筒部45先端から半径方向内方に延びた第一縮径段
部56の第一底壁部57におけるガス流通孔57aから
噴出する分岐流G1のみである。また、このガス流通孔
57aから噴出されない膨張用ガスは、第一延長筒部5
8内を流れて、第二底壁部61のガス流通孔61aから
噴出する分岐流G2と、第二延長筒部62内を流れて、
第三底壁部64のガス流通孔64aから噴出する分岐流
G3と、に分岐されて、それぞれ、エアバッグ本体11
内に噴出される。そのため、ガス流入部22におけるデ
ィフューザー本体筒部45から離れた近傍部位22aに
は、膨張用ガスG1しか接触せず、膨張用ガスの集中が
抑えられて、膨張用ガスの噴出に伴う半径方向外方へ発
生する内圧も抑えられる。その結果、ディフューザー4
4の本体筒部45から延びた第一縮径段部56における
第一底壁部57近傍に配置されるガス流入部22aへ
の、局部的な応力集中の発生を、抑えることができる。
【0038】従って、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、エアバッグ10の展開膨張時に、ガス流入部22に
与えるダメージを低減することができる。
【0039】さらに、実施形態のガス流入部22では、
ディフューザー44の第二縮径段部60における第二底
壁部61近傍に配置されるガス流入部22bには、ガス
流通孔57aから噴出する分岐流G1に加えて、第二底
壁部61のガス流通孔61aから噴出する分岐流G2が
接触し、第三底壁部64近傍に配置されるガス流入部2
2cには、分岐流G1・G2に加えて、第三底壁部64
のガス流通孔64aから噴出する分岐流G3が接触す
る。しかし、第二底壁部61近傍に配置されるガス流入
部22bでは、分岐流G3は接触せず、かつ、分岐流G
1は十分に分散されて、分岐流G1に伴う半径方向外方
へ発生する内圧が低減されている。また、第三底壁部6
4近傍に配置されるガス流入部22cにおいても、分岐
流G3の内圧が作用するものの、分岐流G1・G2は十
分に分散されて、分岐流G1・G2に伴う半径方向外方
へ発生する内圧が低減されている。そのため、ガス流入
部22b・22cへの局部的な応力集中も抑えることが
できる。
【0040】従って、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、エアバッグ10の展開膨張時に、ガス流入部22全
体に与えるダメージを低減することができる。
【0041】また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、
ディフューザー44における膨張用ガスを噴出させる第
一底壁部57のガス流通孔57aが、従来のディフュー
ザーにおける端面を全開させた開口部分と異なり、部分
的に開口されて、開口面積を絞られているものの、ガス
流通孔57aから噴出されない膨張用ガスは、第一底壁
部57より膨張部13側に突出して配置される第二底壁
部61のガス流通孔61a及び第三底壁部64のガス流
通孔64aから確実に噴出させることができる。すなわ
ち、第一底壁部57のガス流通孔57aからガス吐出方
向先端側へ離れた位置において、一定量の膨張用ガスを
確実に噴出させることができるため、エアバッグ10の
展開膨張完了時間が長くなることを抑えることもでき
る。
【0042】さらに、実施形態では、突出部55の先
端、即ち、第二延長筒部62の先端を、ガス流入部22
を経て膨張部13内に突出させて、第三底壁部64が連
通膨張部13C内に配置されるように形成されている。
そのため、突出部55の先端、即ち、第三底壁部64に
形成されるガス流通孔64aから、膨張部13の領域内
に、直接かつ確実に膨張用ガスを膨張部13内に供給す
ることができることから、折りを解消して展開する膨張
部13(13C・13B)の展開膨張を、安定させるこ
とができる。なお、この点を考慮しなければ、突出部5
5の先端を、膨張部13内へ突出させなくともよい。
【0043】なお、実施形態では、突出部55は、第一
・第二縮径段部56・60を備えているが、突出部に形
成される縮径段部の個数はこれに限られるものではな
く、一つでも順次縮径された三つ以上としてもよい。ま
た、実施形態では、突出部55における第一・第二底壁
部57・61は、それぞれ、半径方向内方へ延びて、本
体筒部45及び第一延長筒部58に対して、略直交とな
るように形成されているが、第一・第二底壁部57・6
1を、膨張部13側に向かって縮径されるように略円錐
台形状のテーパ状に形成してもよい。なお、この場合に
は、各ガス流通孔57a・61aは、膨張用ガスの膨張
部13側への方向性を確保する見地から、それぞれ、本
体筒部45及び第一延長筒部58と平行に形成すること
が好ましい。
【0044】また、実施形態では、頭部保護用のエアバ
ッグ装置Mを示したが、シートに取り付ける側突用のエ
アバッグ装置等の他の態様のエアバッグ装置に対して
も、本発明を好適に適用できる。
【0045】なお、本発明では、ガス流入部22のダメ
ージを低減できるため、従来のエアバッグにおいて、ガ
ス流入部22を保護するように、ガス流入部22内周側
に配置されていたインナチューブを、配置させなくと
も、あるいは、配置されるとしても、簡便な構成で対処
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のエアバッグ装置を車
内側から見た正面図である。
【図2】同実施形態に使用するエアバッグ装置のインフ
レーター付近の拡大正面図である。
【図3】同実施形態に使用するエアバッグ装置のインフ
レーター付近の拡大縦断面図である。
【図4】同実施形態に使用するエアバッグ装置における
ディフューザーの突出部の拡大側面図である。
【図5】同実施形態に使用するエアバッグが単体で膨張
した状態を示す正面図である。
【図6】同実施形態のエアバッグにおけるガス流入部付
近を示す拡大図である。
【符号の説明】
10…エアバッグ、 13…膨張部、 22…ガス流入部、 27…インフレーター、 28…インフレーター本体、 31…ガス吐出口、 44…ディフューザー、 45…本体筒部、 55…突出部、 56…第一縮径段部、 57…第一底壁部、 57a…ガス流通孔、 58…第一延長筒部、 60…第二縮径段部、 61…第二底壁部、 61a…ガス流通孔、 62…第二延長筒部、 64…第三底壁部、 64a…ガス流通孔、 M…エアバッグ装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれて収納され、展開膨張可能な
    膨張部と、該膨張部に連通されるガス流入部と、を有し
    たエアバッグと、 前記ガス流入部を外装させて、前記エアバッグに膨張用
    ガスを供給するシリンダタイプのインフレーターと、 を備えて構成され、 前記インフレーターが、膨張用ガスを吐出可能なガス吐
    出口を設けた略円柱状のインフレーター本体と、前記ガ
    ス吐出口から吐出される膨張用ガスを前記ガス流入部へ
    案内する略円筒状のディフューザーと、を備えるエアバ
    ッグ装置であって、 前記ディフューザーが、前記インフレーター本体に外装
    されるとともに、外周面の全周を前記ガス流入部におけ
    るガス吐出方向元部側の内周面に当接させて接続される
    本体筒部と、該本体筒部から前記ガス流入部内へ突出す
    る突出部と、を備え、 該突出部が、ガス吐出方向元部側に配置される円環状と
    して、膨張用ガスを流出可能なガス流通孔を有した底壁
    部と、該底壁部の内周縁からガス吐出方向先端側へ円筒
    状に延びる延長筒部と、からなって、前記底壁部の外周
    縁がガス吐出方向元部側に位置した筒部の先端に連結さ
    れる縮径段部を、少なくとも1つ以上配設させて、前記
    突出部が構成されていることを特徴とするエアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記突出部の先端が、前記ガス流入部を
    経て前記膨張部内に突出して形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のエアバッグ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003076237A1 (fr) * 2002-03-12 2003-09-18 Daicel Chemical Industries, Ltd. Gonfleur pouvant etre facilement mis en place
JP2006515544A (ja) * 2002-11-29 2006-06-01 ティーケー ホールディングズ インコーポレーテッド エアバッグ織物ディフューザ
JP2010089608A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Sumitomo Corp エアバッグ用ガスガイドおよびエアバッグシステム
US11214219B2 (en) 2019-03-27 2022-01-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Airbag device

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