JP2002036402A - 積層材の曲げ加工方法および積層材 - Google Patents

積層材の曲げ加工方法および積層材

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JP2002036402A JP2001170424A JP2001170424A JP2002036402A JP 2002036402 A JP2002036402 A JP 2002036402A JP 2001170424 A JP2001170424 A JP 2001170424A JP 2001170424 A JP2001170424 A JP 2001170424A JP 2002036402 A JP2002036402 A JP 2002036402A
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智仙 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的厚さが厚く、小さな半径の曲面を有する
積層材を提供する。 【解決手段】芯材183の両面に面板181,182を
固定しており、円弧の内側になる面板181を芯材18
3に固定していない積層材170を素材として準備す
る。この積層材170の一端側を架台30,40に固定
した状態において、面板181の他端側を芯材183か
ら離れる方向に移動させて円弧状に曲げ、次に、前記他
端側の面板181と芯材183との接触面のいずれか一
方の面に接着剤を塗布し、次に、芯材183および面板
182の他端側を、曲げた面板181に沿って移動させ
て曲げるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層材の曲げ加工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、曲げ半径が小さい場合は、特開平
3−222715号公報のように、アラミッドを基材と
した芯材を用いたハニカムパネルを、曲部形成用治具に
載せて曲げて固定し、曲げ部を加熱し、そして冷却して
仕上げる。
【0003】なお、板を曲げる方法として、特開平9−
295050号公報に示すものは、曲面を有する治具と
ウイングで挟んで、板を曲げている。特開平9−201624
号公報に示すものは、一端を固定した板を固定ロールと
移動ロールで挟んで、移動ロールを移動させて曲げてい
る。
【0004】また、積層板の折り曲げとして、特開昭5
7−205661号公報は、金属板に断熱材を貼着し、
折り曲げ部の断熱材をV状にカットし、その後、第2の
金属板を断熱材の貼着し、前記Vカット部を折り曲げて
いる。
【0005】実公平2−8567号公報は、サンドイッ
チパネルを一方の表面板からV状にカットし、折り曲げ
ている。最後に、V状にカットした表面板にL状の接合
材を固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−222
715号公報の方法はアラミッドを基材とした芯材を用
いる必要がある。
【0007】本発明の目的は、比較的厚さが厚く、小さ
な半径の曲面を有する積層材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、芯材の両面
に第1の面板と第2の面板をそれぞれ固定した積層材の
一端側を架台に固定した状態において、前記第1の面板
の他端側を前記芯材から離れる方向に移動させて円弧状
に曲げ、前記他端側の前記第1の面板と前記芯材との接
触面のいずれか一方の面に接着剤を塗布し、前記芯材お
よび前記第2の面板の他端側を、前記曲げた前記第1の
面板に沿って移動させて曲げること、によって達成でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1から図1
6により説明する。
【0010】この実施例の曲面積層材は、例えば、鉄道
車両の内装材として使用される。図13から図16にお
いて、鉄道車両の車体160の窓163の上部から天井
部162までの内装材を本実施例の曲面積層材170で
構成している。曲面積層材170は、下端側から、直線
部171,曲面部172,直線部173,直線部174
からなる。直線部173と直線部174の間で概略90
度に折り曲げられている。積層材170の上下端部には
ブラケット176,177が有り、ねじで車体160に
取り付けてある。ブラケット176,176は積層材1
70の端部にリベット等で固定している。166は天井
部の内装材である。
【0011】積層材170は車体160の長手方向に沿
って複数設置している。積層材170と170との継手に
は黒色系のスポンジ状の緩衝材168を配置している。
緩衝材は面板181,182,芯材183からなる空間
に配置される。
【0012】積層材170は、2枚の面板181,18
2と、両者に接着した芯材183と、芯材183のセル
内に充填した発泡材184と、車内側の面板181(内
面側の面板という。)に接着した内装材185からな
る。
【0013】芯材183は紙製であり、一筆書きのよう
に円弧状に曲げたリボンを積層したものである。図16
において、○印の個所は接着剤で接続している。△印の
個所は接着していない。セル内には発泡材184を充填
している。後述する積層材170の曲げ方向は図16に
おいて左右方向である。
【0014】内装材185は塩化ビニール製の化粧シー
トであり、面板181に貼り付けてある。内装材185
は紙または布または樹脂系の材料を使用できる。面板1
81,182は金属板、例えば、アルミニウム合金の板
である。ブラケット186は曲げ加工の後、取り付け
る。
【0015】積層材170の製作手順を説明すると、ま
ず、材料すなわち素材の積層材を製作する。
【0016】まず、芯材183のセル内に、発泡樹脂ま
たは弾性発泡樹脂等を注入し、発泡させる。
【0017】次に、面板182の上に接着剤を介して芯
材183(前記によって樹脂を発泡させている。)を載
せ、次に、面板181の一端側に接着剤を塗布して前記
芯材183に重ね、三者を接着する。面板182の全面
に接着剤は塗布されている。面板181に接着剤を塗布
する範囲は、直線部73,74の範囲のみである。曲線
部172および直線部171の面板181は芯材183
に接着しない。面板181には内装材185を貼り付け
ている。
【0018】面板181,182,芯材183の大きさ
を説明する。例えば、曲面部172の内面側の面板の曲
げ半径:150mm、曲げ角度:約80度、芯材183の
厚さ:39mmである。曲げ加工前の芯材183の大きさ
(幅×長さ):1.2m×2.95m、曲げ加工前の面板
182の大きさ(幅×長さ):1.2m×3.0m、曲げ
加工前の面板181の大きさ(幅×長さ):1.15m×
3.0mである。前記幅は積層材170の曲げ方向であ
る。面板181の曲げ方向の長さは面板182,芯材1
83の長さよりも短い。面板181,182は、アルミ
ニウム合金製であり、板厚は0.5mmである。
【0019】直線部174側の端部の面板181,18
2,芯材183の端面は実質的に同一位置にある。他端
側(直線部171側)の端部の面板182,芯材の端面
は実質的に同一位置にある。前記他端側の面板181の
端部は芯材183の端部よりも後退している。後述の曲
げ加工を行なったとき、面板181の前記他端は芯材1
83,面板182の端部と実質的に同一位置になる。つ
まり、面板181の端面の位置は、曲げ加工による芯材
183の見かけ状の縮み代を考慮して、面板182の端
面よりも内側にある。また、面板181の前記他端を芯
材183の端部よりも突出させる必要がある場合は、こ
れを考慮して面板181の長さを定める。
【0020】面板181,182の幅は芯材183の幅
よりも大きい。芯材181,182の中央に芯材183
が位置する。
【0021】以下、曲げ加工方法を図1から図7によっ
て説明する。図1において、内装材185(面板で言え
ば、面板181である。)を下方にして積層材170を
曲げ加工装置に載せる。曲げ治具20の架台21,固定
架台30,屈曲曲げ用の架台40に積層材170を載せ
る。この時、架台21,30,40のそれぞれの上面は
水平な直線状に位置している。架台21は積層材170
の直線部171の端部(ブラケット186の取り付け
側)を支持している。架台30,40は直線部173,
174を支えている。
【0022】架台21,22,30,40のそれぞれは
積層材170が接する面に真空吸着パッドを積層材17
0の幅方向に沿って所定間隔で設置している。
【0023】次に、曲げ装置50を下降させて、曲げロ
ーラ52,押さえローラ53を下降させ、芯材183が
つぶれない程度に押さえる。ローラ52,53の長さは
面板182の幅以上ある。
【0024】次に、積層材170を所定位置に置いた
後、架台21の吸着パッドによって内装材185を下方
に吸着する。
【0025】次に、図2に示すように、曲げ治具20を
曲げ形状の中心を中心として回転させて、内装板185
(面板181)を曲げ治具20に巻き付ける。曲げ治具
20の架台22が上を向き、内装板185に接するま
で、曲げ治具20を回転させる。これによって、架台2
2は積層材170の直線部173に接する。架台22は
架台30,40と同一平面になる。
【0026】このとき、押さえローラ53,曲げローラ
52が積層板170に接しているので、芯材173,面
板181が右側に転倒するのを防止している。
【0027】曲げ治具20に内装板185を固定した
後、曲げ治具20を回転させて内装板185(面板18
1を含む。)を巻き付けている(曲げている)ので、曲
げ治具20の回転に伴って積層材170は回転方向(図
2において右方向)に移動する。移動しやすいように、
架台30,40にはローラを設け、積層材170を支持
するとよい。
【0028】次に、架台22に設置した吸着パッドで内
装板185を下方に吸着する。また、架台30,40の
吸着パッドによって内装板185を下方に吸着する。
【0029】架台22,30,40で内装板185(積
層材170)を下方に引っ張っているので、積層板17
0が右側にずれることはない。
【0030】架台22が内装板185を吸着したとき、
架台30,40は直線部173,174にそれぞれ位置
する。架台30と架台40との間が積層板170の折り
曲げ部である。
【0031】架台21と架台22との間の内装板185
が接した曲げ治具20の曲面23は積層板170の曲面
部172の半径と同一半径である。曲面23は積層材1
70の幅方向に沿って連続してある。
【0032】次に、図3に示すように、面板181の芯
材183側の面に塗布装置のノズル61によって接着剤
を塗布する。これはノズル161を面板181に向け
て、積層材170の一端側から他端側に移動させること
によって行なう。
【0033】次に、図4に示すように、曲げローラ52
と押さえローラ53を曲げ治具20の回転中心を中心と
して回転させる。ローラ52,53の回転量は曲げ治具
20の回転量、すなわち曲面部172の角度と同一であ
る。これによって、芯材183(面板182)は面板18
1に巻き付けられ、芯材183は面板181に接着され
る。
【0034】押さえローラ53は曲げローラ52で巻き
付けた部材(芯材183,面板182)が面板181や曲げ
治具20から離れるのを防止するためにある。押さえロ
ーラ53はシリンダ装置54またはばねで弾性支持され
ている。これによって、図4のように回転させても押さ
えローラ53は常に面板182に接する。なお、曲げ治
具20の回転軸を通る垂直線上に曲げローラ52の回転
軸がある。押さえローラ53はこれよりも左側にある。
【0035】次に、曲げローラ52が曲面部172の終
了点まで回転すると、その先端側の押さえパッド55を
突出させて直線部171の面板182(芯材183)を
曲げ治具20に押さえる。直線部171の積層材170
は架台21に押さえられる。この状態で、接着剤が硬化
完了するまで保持する。曲げローラ52,押さえローラ
53、および押さえパッド55は1つの回転装置に設置
している。押さえパッド55の長さは積層材170の幅
以上ある。押さえパッド55はシリンダ装置56によっ
て突出させる。
【0036】これによれば、面板181に面板182を
介して芯材183を巻き付けるので、芯材183および
セル内の発泡剤184の面板181側は円周方向に圧縮
され、潰される。芯材183は曲げ方向に向いた部材
(曲げ方向に対して斜め方向の部材を含む。)が曲げ方
向に潰される。これによって曲げ加工時の内外の円周差
は吸収される。
【0037】このとき、芯材183は厚さ方向には潰さ
れないので、強度低下は生じない。また、これによれ
ば、面板181と芯材183との間に隙間を生じたり、
片当たりを生じることがないものである。
【0038】実験によれば、面板181,182,芯材
183の材料は前記のとおり、セルサイズ:14mm、芯
材183の厚さ:39mmにおいて、芯材183に座屈,
面板182側の芯材183に破断等による品質低下を生
じない条件で、内周側の曲げ半径が芯材の厚さの近傍程
度まで曲げ可能である。このように小半径の曲げ加工が
可能である。したがって、比較的小さな曲げ半径で積層
材170を曲げることができるものである。
【0039】次に、図5に示すように、切削装置70の
丸のこ71で積層材170をVカットする。Vカットの
位置は屈曲曲げの位置である。丸のこ71は面板181
を残して面板182と芯材183を切削する。丸のこ7
1は積層材170に対して傾斜させている。Vの一方の
面を切削させた後、丸のこ71を回転させてVの他方の
面を切削する。切削装置は折り曲げ線に沿って移動す
る。
【0040】切削作業は、押さえパッド55で積層材1
70を押さえた後に行なうことができる。
【0041】次に、Vカットによって生じた端材を上方
から手動によって取り除く。または、上方から端材を吸
着パッドによって吸着して取り除く。または、積層材1
70の幅方向の一端からプッシャーで端材を押して取り
除く。
【0042】次に、図6に示すように、Vカットにより
生じた空間に塗布装置80で接着剤を塗布する。塗布装
置80積層材170の幅方向の一端から他端に移動させ
て塗布する。
【0043】次に、図7に示すように、曲げ架台40を
Vカット部の頂点近傍を中心に所定の角度回転させて、
積層材170を折り曲げる。この状態のまま、接着剤が
硬化完了するまで保持する。
【0044】次に、架台21,22,30,40の吸着
を解除する。次に、架台40を水平状態に戻す。また、
積層材170から曲げ装置50を離す。
【0045】次に、曲げ加工された積層材170を曲げ
加工装置から取出す。
【0046】最後に、曲げ装置50を元の位置に回転さ
せる。
【0047】この積層材170のブラケット176,1
77を取り付ける。
【0048】上記の曲げ加工方法において、内装材18
5は曲げ加工後接着することができる。面板181の端
部を芯材183側に折り返しておく必要がある場合は、
面板181を芯材183に接着する前に端部を折り返し
ておく。
【0049】曲げ加工前に非曲げ加工部分の2つの面板
と芯材が接着されているが、接着されている必要はな
い。例えば、内側の面板を曲げた後、接着剤を塗布し、
次に、外側の面板を有する芯材の一端を内側の面板に重
ね、他端を曲げる。
【0050】内装材185としてメラミン樹脂製を用い
る場合は、架台40で曲げ加工すると、曲げ部に割れを
生じやすい。この場合は、曲げた後、面板181,18
2のそれぞれに曲げた板を接着する。
【0051】芯材は他のタイプの芯材を用いることがで
きる。
【0052】次に、上記曲げ加工を行なう曲げ加工装置
について図8から図12によって説明する。図9は塗布
装置60bを示していない。
【0053】図8において、22a,30a,40aは
吸着パッドである。
【0054】曲げ治具20の軸20bに平行な軸20c
がある。軸20cは軸20bの真下にある。軸20b,
20cは軸方向に沿って所定間隔で連結部材20dによ
って連結されている。連結部材20dは軸20b,20
cに対して回転自在である。連結部材20dに近傍にお
いて、軸20bは架台21,22を支えている。軸20
cの下方にはベッド20xがある。連結部材20dの下
面は座20yを介してベッド20xに載っている。これ
によって、架台21,22が下方に曲るのを防止してい
る。
【0055】連結部材20dの上面側は架台21よりも
軸20bの近く側にある。このため、架台21,22の
表面は平滑にできる。
【0056】軸20b,20cの各端は4つの架台20
f,20g,20h,20jによって支えられている。
軸20bを回転させる駆動装置20eは架台20fに設
置している。駆動装置20eは軸20cを回転させな
い。駆動装置20eは電動機を有する。
【0057】曲げ装置50の曲げローラ52,押さえロ
ーラ53、押さえパッド55は桁50bに吊下げてい
る。桁50bは昇降装置50cを介して桁50dから吊
り下げられている。桁50dの左右端は軸20bの各端
にアーム50e,50eによって支えられている。
【0058】桁50bの左右端はアーム50e,50e
の内側の面に設けたガイドレールに接触している。これ
によって、桁50b,50dが回転しても曲げローラ5
2等の位置が軸20bからいつも所定距離に位置するよ
うにしている。
【0059】アーム50eは軸20bに回転自在に支持
されている。軸20bの他端側の架台20jにはアーム
50eを回転させる駆動装置50gを設置している。駆
動装置50gは電動機を有する。駆動装置50gの出力
はギア50h,50j,軸20c,ギア50k,50m
を介して、右側のアーム50eに伝達する。ギア50
j,50kは軸20cに固定している。これによって軸
20cは回転する。また、左端側の軸20cに設けたギ
ア50nは軸20bの左端側のギア50pを回転させ
る。これによって左端のアーム50eも回転する。ギア
50nは軸20cに固定している。
【0060】左側のアーム50eの軸20bの近傍には
左右2つの脚がある。ギア50pはその隣の脚(一方の
脚という。)に固定されている。ギア50pは軸20b
に回転自在に支持されている。駆動装置20e側の脚
(他方の脚という。)は軸20bに回転自在に支持されて
いる。これによって、アーム50eはギア50pの回転
によって軸20bに対して回転する。
【0061】右側のアーム50eの軸20bの近傍には
左右2つの脚がある。ギア50h側のアーム50eの他
方の脚は軸20bに回転自在に支持されている。ギア5
0hは軸20bの端部に回転自在に支持されている。ギ
ア50hは駆動装置50gの出力軸に連結されている。
軸20bの軸端はギア50h、駆動装置50gの出力
軸、および駆動装置50gの本体を順次介して架台20
jに支持されている。ギア50hと一方の脚とは固定さ
れていない。
【0062】ギア50m側の脚(他方側の脚という。)
はギア50mに固定されている。ギア50mは軸20b
に回転自在に支持されている。これによって、ギア50
hの回転によって、ギア50j,50k,50mを介し
て、アーム50eは軸20bに対して回転する。
【0063】これによって左右のアーム50e,50e
は同期して回転する。また、駆動装置50gの回転の停
止によって、アーム50eはその状態を保つ。
【0064】曲げローラ52は桁50bの長手方向に沿
って複数に分割されている。この分割位置において桁5
0bから吊り下げられている。
【0065】押さえローラ53は桁50bの長手方向に
沿って複数に分割されている。この分割位置においてシ
リンダ装置54を介して桁50bから吊り下げられてい
る。シリンダ装置54のロッドの先端においてローラ5
3の軸を支持している。
【0066】押さえパッド55は桁50bの長手方向に
沿って複数箇所で、シリンダ装置56を介して桁50b
から吊り下げられている。
【0067】塗布装置60bは架台20xのレール60
dに載せられている。塗布装置60bは曲げ治具20の幅
方向の一端側から他端側に向けて移動する。
【0068】切削装置70,塗布装置80はフレーム7
0bの上部に設置されている。フレーム70bはフレー
ム40dのレール70xに沿って曲げ治具20の幅方向
の一端側から他端側に向けて移動する。フレーム70b
は転倒しないようにレール70xに支持されている。
【0069】塗布装置60b,フレーム70bは積層材
170の幅方向の端部に当たらないように後退できる。
【0070】曲げ架台40の左右端には半円状のフラン
ジ40bを設置している。このフランジ40bは架台2
0xに設置した架台40fに支持される。架台40fに
は複数個のローラ40g,40hを設置している。ロー
ラ40gはフランジ40bの下面側を支える。ローラ4
0hはフランジ40bのガイドレール40cの上面に接
触する。また、左右のフランジ40b,40bの間の架
台40には所定間隔で下方に突出するフランジを設けて
いる。このフランジの下面を、架台40fに設けたロー
ラで支持している。これによって、フランジ40b,架
台40は架台40fから脱落しないで、一点を中心にし
て回転できる。
【0071】左右のフランジ40bにはギア40dを設
けている。ギア40dは架台40の回転角分あればよ
い。架台40fにはギア40dにかみ合うピニオンギア
40jを設けている。ギア40jは架台40fに設けた
軸40kで回転させられる。40mは軸40kの回転駆
動装置である。
【0072】架台30はフレーム40dに設置してい
る。曲げ治具20の架台20f,20g,20h,20
iをフレーム40dに対して相対的に移動させ、両者の
距離を変えるようにすれば、積層材の円弧曲げ部と屈曲
曲げ部との距離を変えた積層材を製作できる。例えば、
架台20f,20g,20h,20iをレールに沿って
移動するようにする。曲げ治具20の半径が異なる場合
は、これら架台20f,20g,20h,20iの高さ
を変えるようにする。
【0073】本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の
各請求項に記載の文言あるいは課題を解決するための手
段の項に記載の文言に限定されず、当業者がそれから容
易に置き換えられる範囲にもおよぶものである。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、円弧の内側の面板を曲
げた後、芯材と外側の面板を曲げているので、厚さに対
して小半径の積層板を容易に得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の曲げ加工装置に素材のパネ
ルを装着した状態の縦断面図である。
【図2】図1の次の状態の縦断面図である。
【図3】図2の次の状態の縦断面図である。
【図4】図3の次の状態の縦断面図である。
【図5】図4の次の状態の縦断面図である。
【図6】図5の次の状態の縦断面図である。
【図7】図6の次の状態の縦断面図である。
【図8】本発明の一実施例の曲げ加工装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】図9の左側面図である。
【図11】図9の曲げ架台の支持部の縦断面図である。
【図12】図11の右側面図である。
【図13】本発明の積層材を備えた車両の縦断面図であ
る。
【図14】図13の積層材の縦断面図である。
【図15】図13の積層材の継手部の断面図である。
【図16】積層材の芯材の平面図である。
【符号の説明】
20…曲げ治具、21,22,30,40…架台、52
…曲げローラ、53…押さえローラ、55…押さえパッ
ド、61…接着剤の塗布ノズル、70…切削装置、71
…丸のこ、80…接着剤の塗布装置、170…積層材、
181,182…面板、183…芯材。
フロントページの続き Fターム(参考) 4E063 AA02 BC06 CA01 CA05 GA01 GA10 KA08 MA11 4F100 AB01A AB01C AB10A AB10C AB31A AB31C AT00A AT00C BA03 BA06 BA10A BA10C CB00 DB17B DC01B DG10B DJ01B EC18 EH61 EJ28 EJ30 GB32 4F209 AC03 AG03 AG18 AG20 AH26 NA01 NB01 NG02 NK07 NL03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材の両面に第1の面板と第2の面板をそ
    れぞれ固定した積層材の一端側を架台に固定した状態に
    おいて、前記第1の面板の他端側を前記芯材から離れる
    方向に移動させて円弧状に曲げ、 前記他端側の前記第1の面板と前記芯材との接触面のい
    ずれか一方の面に接着剤を塗布し、 前記芯材および前記第2の面板の他端側を、前記曲げた
    前記第1の面板に沿って移動させて曲げ、前記芯材を前
    記第2の板に接着させること、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記接着剤の塗布は前記第1の面板と前記芯材との
    間に向けて接着剤を噴霧して行なうこと、を特徴とする
    積層材の曲げ加工方法。
  3. 【請求項3】請求項2の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記接着剤の塗布は前記第1の面板に向けて行なう
    こと、を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  4. 【請求項4】請求項2の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記接着剤を噴霧する手段は、前記第1の面板の幅
    方向の一端から他端に向けて移動して前記噴霧を行なう
    こと、を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  5. 【請求項5】請求項1の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記積層材は水平方向に沿った前記架台に載せ、 次に、前記一端側の前記固定を行なうこと、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  6. 【請求項6】請求項5の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記一端側の前記固定は前記架台側に吸着して行な
    うこと、を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  7. 【請求項7】請求項5の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記第1の面板の曲げは、前記他端側を前記他端側
    の架台に吸着し、該他端側の架台を移動させて行なうこ
    と、を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  8. 【請求項8】請求項6の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記吸着は下方に向けて行い、 前記第1の面板の曲げは、前記他端側を前記他端側の架
    台に下方に向けて吸着し、該他端側の架台を下方に向け
    て移動させて行なうこと、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  9. 【請求項9】請求項1の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記第1の面板の曲げは、該第1の面板の前記他端
    側を保持した曲げ架台を回転させて行なうこと、を特徴
    とする積層材の曲げ加工方法。
  10. 【請求項10】請求項1の積層材の曲げ加工方法におい
    て、前記芯材および前記第2の面板の曲げは、前記一端
    側から他端側に向けてローラを移動させるとともに、前
    記ローラを前記第1の面板に向けて移動させて行なうこ
    と、を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  11. 【請求項11】第1の面板の一端側を固定した状態にお
    いて、該第1の面板の他端側を移動させて円弧状に曲
    げ、 前記他端側の前記第1の面板と芯材との接触面のいずれ
    か一方の面に接着剤を塗布し、 前記一端側を固定した前記芯材および該芯材に接着した
    第2の面板の他端側を、前記曲げた前記第1の面板に沿
    って移動させて曲げ、前記芯材を前記第2の板に接着さ
    せること、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  12. 【請求項12】第1の面板の一端側を固定した状態にお
    いて、該第1の面板の他端側を移動させて円弧状に曲
    げ、 前記一端側を固定した芯材および第2の面板の他端側
    を、前記曲げた前記第1の面板に沿って移動させて曲
    げ、前記芯材を前記第2の板に接着させること、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  13. 【請求項13】第1の面板の一端側を固定した状態にお
    いて、該第1の面板の他端側を移動させて円弧状に曲
    げ、 前記一端側を固定した芯材および第2の面板の他端側
    を、前記曲げた前記第1の面板に沿って曲げると共に、
    前記第1の面板側の前記芯材をつぶし、前記芯材を前記
    第1の面板に接着させること、 を特徴とする積層材の曲げ加工方法。
  14. 【請求項14】芯材と、その両外面側に接合した2枚の
    面板と、からなり、 前記芯材は前記面板に実質的に直交する方向に、前記2
    つの面板を接合する板を有しており、 かかる積層材の少なくとも一部は一方の前記面板側が内
    側になる円弧状であり、 該円弧状の部分の前記芯材は前記円弧状の円弧の内側が
    潰されていること、 を特徴とする積層材。
  15. 【請求項15】請求項14の積層材において、前記芯材
    の多数のセル内に発泡材を有し、 前記円弧状の部分の前記第1の面板側の前記セル内の前
    記発泡材は潰されていること、 を特徴とする積層材。
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CN112092339A (zh) * 2020-09-24 2020-12-18 深圳市捷创新材料股份有限公司 一种电视机边框热塑折弯机构

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