JP6244197B2 - ウェブの継ぎ合わせ装置 - Google Patents

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本発明は、旧原反ロール(第1原反ロール)から繰り出されて搬送される第1ウェブの一端(末端)に、新原反ロール(第2原反ロール)から繰り出される新たな第2ウェブの一端(先端)を継ぎ合わせるためのウェブの継ぎ合わせ装置に関するものである。
従来より、塗工機、印刷機等において、プラスチックフィルム、紙等のウェブを原反ロールから順次繰り出して次工程に連続して供給する際、旧原反ロールである第1原反ロールから第1ウェブが繰り出されるが、第1原反ロールに残った第1ウェブが残り少なくなった場合、第1ウェブの末端に、新原反ロールである第2原反ロールから繰り出される新たな第2ウェブの先端を継ぎ合わせて、第1ウェブと第2ウェブを連続したウェブとし、第1原反ロールの第1ウェブから第2原反ロールの第2ウェブに切り替えるためのウェブの継ぎ合わせ装置(スプライス装置)を設けることは一般に行われている。
連続したウェブに継ぎ合わせる手段としては、例えば両面接着テープを介してウェブの端部同士を重ね合わせて貼着する、いわゆるラップスプライス法と、ウェブの端部同士を突き合わせた状態でウェブの片面又は両面に片面接着テープを貼着する、バットスプライス法とが挙げられる。
ラップスプライス法は、ウェブ継ぎ合わせ後も、旧原反ロールのウェブの末端が貼着されない状態で存在するため、ウェブ搬送時にばたつきが発生し、これに伴って発生する微小な破片が品質に悪影響を及ぼす傾向があり、また、ウェブの重ね合わせ部分に生じる段差間に薬液などが浸入してウェブの継ぎ合わせ強度の低下により破断が生じる場合もあり、加えて、接合させるウェブ材質や接合方法への制約が大きいという問題もあるため、高品質かつ少ないロスで連続したウェブを製造する方法としては好ましくない。
一方、バットスプライス法は、ラップスプライス法のような問題が少なく、高品質かつ少ないロスで連続したウェブを形成するのに適している。
従来のウェブの継ぎ合わせ装置は、様々な構造のものがあるが、基本的には、旧原反ロールのウェブが残り少なくなった時に、ウェブの繰出し及び走行を一時停止し、この走行停止中に先行するウェブの末端と、接続用の新しいウェブの先端とを突き合わせた状態にして、突き合わせ部のウェブの片面側または両面側に継ぎ合わせ用のテープを貼り付けることにより、ウェブの継ぎ合わせを行うことができる。
例えば特許文献1には、先行するウェブと接続用のウェブの継ぎ合わせ位置に、継ぎ合わせテープをウェブの両面の2カ所に貼り合わせる技術が開示され、すなわち、ウェブの一方の面の継ぎ合わせ位置には、走行停止中に継ぎ合わせテープを貼合せ、ウェブの他方の面の継ぎ合わせ位置には、ウェブの搬送に同伴して回転するサクションロールを利用して貼合せることによって、自動的に効率良く接続できて、接続のためのウェブ走行停止時間を短縮できるウェブのスプライス装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のスプライス装置は、それを構成するウェブの吸着保持装置及び切断装置が、上下方向、ウェブ搬送方向およびウェブ幅方向を3次元直交座標系の座標軸と考えるとき、装置構成上、単純な1軸方向のみの移動ではなく、複数の軸方向への移動、例えば上下方向の移動とウェブ搬送方向の移動の2軸方向を組み合わせた移動など、複雑な動きの位置移動を伴うことになるため、ウェブの吸着保持位置やウェブの切断位置を高精度に位置決めすることが難しく、この結果、例えばウェブの端部同士の継ぎ合わせが斜めになったり、ウェブ同士が一部重なったりするような好ましくない状況が生じうる。
また、ウェブの端部同士の正確な位置決めができない場合には、継ぎ合わせ前後でウェブにしわが入りやすく、しわの無い正常な状態でウェブが走行する状態に戻るまでウェブを搬送しながら調整する必要があり、これは、ウェブの継ぎ合わせにより発生するロスが大きくなって、歩留りが低下し、加えて、しわにより発生する異物は製品の品質を低下させるといった問題もあった。
近年、ウェブ幅の長大化やウェブ自体の高機能化により、ウェブも高価格化してきており、上記ウェブのロスは製品価格への影響も大きいことから、不要なウェブのロスを削減することはどの製造工程においても急務である。
さらに、ウェブの吸着保持装置や切断装置等の移動が複雑であれば、その分、装置を移動させるための駆動部分も大型化する傾向にあり、さらには、ウェブ継ぎ合わせ装置を構成する各装置が独立してばらばらに配置されている場合には、動作時の干渉を無くすために、スプライス装置全体が大型化するといった問題もあった。
加えて、特許文献1に記載のスプライス装置は、先行するウェブの旧原反ロールと、接続するウェブの新原反ロールとが、装置構成上、いつも同じ位置にセットする必要があるため、原反ロール同士の配置を変えるターレット装置が必要であるが、ターレット装置を設けることは、ウェブ搬送設備をさらに大型化することになり、加えて、既存設備へ追加導入する際には、設置スペースの制約を受けるという問題もあった。
特開2010−23986号公報
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ウェブの継ぎ合わせを高精度に位置決めすることができ、また、ウェブの継ぎ合わせ装置全体をモジュール化して小型化を図るとともに、旧原反ロールと新原反ロールの配設位置を変更するためのターレット装置の設置を不要にでき、ウェブの継ぎ合わせ装置を組み込んだウェブ搬送装置全体の設置スペースの削減も図れる、ウェブの継ぎ合わせ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)搬送される第1ウェブの一端に、接続用の第2ウェブの一端を継ぎ合わせるためのウェブの継ぎ合わせ装置において、搬送状態のウェブが通過する位置に配置され、剛体からなり、天板、底板および2枚の側面板を少なくとも有する枠体を具え、該枠体で囲まれた空間内にあって、かつ該空間がウェブ搬送位置を基準にして上側空間部と下側空間部にさらに小区分されると仮定するとき、上側空間部に、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第1サクションユニットと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第1切断刃を有する第1ウェブ切断ユニットとを具え、下側空間部に、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第2サクションユニットと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第2切断刃を有する第2ウェブ切断ユニットとを具え、かつ、前記ウェブの継ぎ合わせ装置は、動作の初期状態にて、第1サクションユニットと第2サクションユニット、および第1ウェブ切断ユニットと第2ウェブ切断ユニットとを、それぞれ前記ウェブ搬送位置を基準に線対称の位置関係で設け、ウェブを継ぎ合わせるための継ぎ合わせテープを繰出すテープ繰出し機能、および継ぎ合わせテープを切断するテープ切断機能を有するテープ繰出しユニットと、該テープ繰出しユニットから、継ぎ合わせテープを、ウェブ継ぎ合わせ位置に対応した位置にてウェブ幅に応じた長さだけ引きだすチャックユニットとを、前記上側空間部および前記下側空間部に、前記動作の初期状態にて、それぞれ面対称の位置関係でさらに具えることを特徴とする、ウェブの継ぎ合わせ装置。
(2)各ウェブ切断ユニットは、切断刃の向きを少なくとも180°回転させる回転ユニットをさらに有する上記(1)に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
(3)各ウェブ切断ユニットは、ウェブの搬送方向の所定の位置に、ウェブ切断の位置決めを行うことができる切断位置調整ユニットをさらに有することを特徴とする、上記(1)または(2)に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
)前記チャックユニットが、各ウェブ切断ユニットと一体的に構成される上記()に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
)前記各サクションユニットは、ウェブ切断時に各ウェブ切断ユニットの切断刃と接触する部分の少なくとも表面に、切断刃の硬度と同等以上の硬度を有する硬質材料で構成された硬質部を設ける上記(1)〜()のいずれか1項に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
)前記各ウェブ切断ユニットが、レーザー溶着法によってウェブの継ぎ合わせを行うレーザー溶着ユニットをさらに具えることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
)前記各サクションユニットは、レーザー照射される部分の少なくとも表面に、光吸収材料で構成される光吸収部を設ける上記()に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
本発明によれば、ウェブの継ぎ合わせ装置を構成する各ユニットを、剛体からなる枠体に設置し、かつ、各ユニットの移動を、一軸方向の単純な移動だけに制限することによって、ウェブの端部同士の継ぎ合わせを高精度に位置決めすることができ、また、各ユニットを、枠体内に収容してモジュール化するとともに、同一構成の両ユニットを、それぞれウェブ搬送位置を基準に線対称の位置関係に配置することによって、装置全体の小型化を図るとともに、旧原反ロールと新原反ロールの配設位置を変更するためのターレット装置の設置を不要にでき、ウェブの継ぎ合わせ装置を組み込んだウェブ搬送装置全体の設置スペースの削減を図ることもできる、ウェブの継ぎ合わせ装置の提供が可能になる。
図1は、本発明に従う代表的なウェブの継ぎ合わせ装置の要部構成を示す概略側面図であって、装置の内部構造を明らかにするため、側面板5cを切除した状態で示してある。 図2は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置の一の実施形態を説明するための斜視図であって、装置の内部構造が見えるように、枠体の一部を切除した状態で示す。 図3は、図2に示すウェブの継ぎ合わせ装置を構成するテープ繰出しユニットの要部構成の動作機構を概念的に説明するための図である。 図4は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置の他の実施形態を説明するための斜視図であって、装置の内部構造が見えるように、枠体の一部を切除した状態で示す。 図5は、図2のウェブの継ぎ合わせ装置を既存設備のインフレームに取り付けたときの例を示す斜視図である。 図6(a)〜(f)は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置を用いてスプライスを行う前の準備段階において行う各工程を模式的に示した概念図である。 図7(a)〜(h)は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置を用いて行うスプライスの各工程を模式的に示した概念図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら以下で説明する。
図1は、本発明に従う代表的なウェブの継ぎ合わせ装置の要部構成を示したものである。
図1に示すウェブの継ぎ合わせ装置1は、旧原反ロールである第1原反ロールR1から繰り出されて搬送される先行する第1ウェブW1の一端(末端)に、新原反ロールである第2原反ロールR2から繰り出される接続用の第2ウェブW2の一端(先端)を継ぎ合わせるためのウェブの継ぎ合わせ装置であって、枠体2と、2つのサクションユニットである第1および第2サクションユニット3a、3bと、2つのウェブ切断ユニットである第1および第2ウェブ切断ユニット4a、4bとで主として構成されている。
枠体2は、ウェブの搬送装置(図示せず)内に組み込まれ、搬送状態の第1ウェブW1が通過するいずれかの位置に配置され、炭素鋼、ステンレス鋼などの鉄基合金、アルミニウム合金等の材料からなる剛体からなり、図2に示すように、天板5a、底板5bおよび2枚の側面板5c,5dを少なくとも有し、加えて、枠体2としても剛体であることが必要である。また、枠体2は、搬送時のウェブが通過する方向にも、ウェブが通過するための切り欠き部を設けた2枚の正面板(図示せず)をさらに設けて筐体として構成することもできる。なお、図1および図2では、ウェブの継ぎ合わせ装置の内部構造を明らかにするため、側面板5cは切除した状態で示している。
第1および第2サクションユニット3a、3bおよび第1および第2ウェブ切断ユニット4a、4bは、いずれも枠体2で囲まれた空間6内にあって、かつ空間6がウェブ搬送位置L(図1参照)を基準にして上側空間部6aと下側空間部6bにさらに小区分されると仮定するとき、上側空間部6aには、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第1サクションユニット3aと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第1切断刃7aを有する第1ウェブ切断ユニット4aとを具え、また、下側空間部6bには、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第2サクションユニット3bと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第2切断刃7bを有する第2ウェブ切断ユニット4bとを具えている。
第1および第2サクションユニット3a、3bは、剛体である枠体に据え付けられており、油圧シリンダ、エアシリンダのような駆動手段を用いて上下方向にのみ昇降可能なように構成され、また、真空ポンプやブロア等を用いて、各サクションユニット3a、3bの表面に形成した複数個の吸着孔からウェブを吸引することによって、ウェブを吸着・保持することができる一方、吸引を停止することによって、第1および第2サクションユニット3a、3bからウェブを脱離させることができる。
第1および第2ウェブ切断ユニット4a、4bもまた、剛体である枠体に据え付けられており、ボールねじアクチュエータ、電動ステージのような駆動手段を用いて、それぞれ第1および第2切断刃7a、7bをウェブの幅方向にのみ移動(走行)させて、前記サクションユニット3aおよび/または3b上に吸引保持された状態のウェブを切断できるように構成されている。
そして、本発明では、第1サクションユニット3aと第2サクションユニット3b、および第1ウェブ切断ユニット4aと第2ウェブ切断ユニット4bとを、それぞれウェブ搬送位置Lを基準に線対称の位置関係で設ける。これによって、各ユニットの据付精度により機械精度が決められるため、枠体2に各ユニット3a、3b、4a、4bが据え付けられて、1つのモジュールとして取付け・取外しが可能になるため、ウェブW1およびW2の端部同士の継ぎ合わせを高精度に位置決めすることが可能になる。
そして、本発明では、ウェブの継ぎ合わせ装置1を構成する各ユニット3a、3b、4a、4bを、剛体からなる枠体に設置し、かつ、各ユニット3a、3b、4a、4bの移動を、一軸方向の単純な移動だけに制限することによって、ウェブW1およびW2の端部同士の継ぎ合わせを高精度に位置決めすることができ、また、各ユニット3a、3b、4a、4bを、枠体2内に収容してモジュール化するとともに、同一構成の両ユニット3aと3bおよび4aと4bを、それぞれウェブ搬送位置Lを基準に線対称の位置関係で配置することによって、装置全体の小型化が図れるとともに、第1原反ロールR1と第2原反ロールR2の配設位置を変更するためのターレット装置の設置が不要となる結果、ウェブの継ぎ合わせ装置を組み込んだウェブ搬送装置全体の設置スペースの削減も図ることができる。
各ウェブ切断ユニット4a、4bは、切断刃7a、7bの向きを少なくとも180°回転させる回転ユニット14a、14bをさらに有することが好ましく、これによって、各切断刃7aまたは7bを用いて、第1サクションユニット3a上に吸着保持されたウェブと、第2サクションユニット3b上に吸着保持されたウェブの双方を切断することが可能になるため、第1原反ロールR1と第2原反ロールR2の配置関係が逆になっても、同様なウェブの継ぎ合わせ動作を行うことができる。なお、図2では、切断刃7a、7bが、専用ホルダー2内に収容された丸刃で構成した場合を示しているが、本発明では、専用ホルダー2は必須の構成部材ではなく、必要に応じて設けることができる。
また、各ウェブ切断ユニット4a、4bは、ウェブの搬送方向の所定の位置、好適には少なくとも0.1mm単位以下の精度でウェブ切断の位置決めを行うことができる切断位置調整ユニット8をさらに有することが、ウェブW1およびW2の端部同士の継ぎ合わせを、より高精度に位置決めすることができる点で好ましい。切断位置調整ユニット8(片側のみ示す。)としては、例えば、サーボ駆動の電動ステージが挙げられる。
また、本発明の他の実施形態として、ウェブを継ぎ合わせるため、継ぎ合わせテープTを、サクションユニット3aまたは3b上にセットする手段としては、作業者による手作業で行うことができるが、例えば図2および図3に示すように、ウェブを継ぎ合わせるための継ぎ合わせテープTを繰出すテープ繰出し機能、および継ぎ合わせテープを切断するテープ切断機能を有するテープ繰出しユニット9a、9bと、該テープ繰出しユニット9a、9bから、継ぎ合わせテープTを、ウェブ継ぎ合わせ位置に対応した位置にてウェブ幅に応じた長さだけ引きだすチャックユニット10とを、上側および下側空間部6aおよび6bに、それぞれ線対称の位置関係でさらに具えることが好ましい。このとき、チャックユニット10が、各ウェブ切断ユニット4a、4bと一体的に構成されることが、装置の小型化が図れるとともに、一台の駆動手段でチャックユニット10とウェブ切断ユニット4a、4bとを移動させることができる点で好ましい。テープ繰出しユニット9a、9bから繰り出される継ぎ合わせテープTを、サクションユニット3aまたは3b上にセットする手段としては、例えば図3に示すように、継ぎ合わせテープの原反ロール15から繰り出され、張力調整のためのダンサーロール19や、複数本のガイドロール18を経由し、テープ切断刃16および下刃台17間を通って、チャックユニット10によって、ウェブ幅に応じた長さだけ引きだすように構成すればよい。
加えて、各サクションユニット3a、3bは、ウェブ切断時にウェブ切断ユニット4a、4bの切断刃7a、7bと接触する部分の少なくとも表面に、切断刃7a、7bの硬度と同等以上の硬度を有する硬質材料で構成された硬質部20を設け、切断刃7a、7bを消耗品として交換し、各サクションユニット3a、3bの使用寿命を延ばすことが、装置の維持コストの低減が図れる上で好ましい。
さらに、各サクションユニット3a、3bは、ウェブの搬送方向の前後に、ウェブの吸引保持と脱離の動作を別個独立に制御が可能な少なくとも2つ以上に分割された吸着室(図示せず)を有することが好ましい。
図5は、図2に示す本発明のウェブの継ぎ合わせ装置1を、既存設備のインフレーム22に取り付けた場合の例を示したものである。本発明のウェブの継ぎ合わせ装置は、モジュールとして、設備の設計や製作段階から組み込む(、例えばブラケット2を介して設備に取り付けたり、枠体の一部を装置と一体化して設けたりする)ことができ、また、図5に示すように既存設備に後付けすることも可能である。
また、本発明の他のウェブの継ぎ合わせ装置100は、レーザー溶着法によってウェブの継ぎ合わせを行う場合にも適用することができる。この場合、図4に示すように、ウェブの継ぎ合わせを行うため、レーザーを発生させるレーザー溶着ユニット12a、12bを、各ウェブ切断ユニット4a、4bと一体的に構成されることが、装置の小型化が図れるとともに、一台の駆動手段でレーザー溶着ユニット12a、12bとウェブ切断ユニット4a、4bとを移動させることができる点で好ましい。なお、図4では、レーザー溶着ユニット12a、12bによるレーザーの照射前に、ウェブを継ぎ合わせる端部に、レーザー光の照射によって発熱する吸収剤を塗布する吸収剤塗布ユニット13a、13bをさらに設ける場合が示されているが、かかる構成は、必要に応じて設けることができる。
加えて、各サクションユニット3a、3bは、レーザー照射される部分の少なくとも表面に、ウェブを透過したレーザー光を吸収し、光の反射や拡散を防止する光吸収材料で構成された光吸収部21を設けることが、継ぎ合わせ効率を向上させる点で好ましい。
次に、本発明のウェブの継ぎ合わせ装置を用いてウェブの継ぎ合わせを行うときの代表的な動作フローについて、図面を参照しながら以下で説明する。
図6(a)〜(f)は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置を用いてスプライスを行う前の準備段階において行う各工程を模式的に示したものであり、また、図7(a)〜(h)は、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置を用いて行うスプライスの各工程を模式的に示したものである。
最初に、本発明に従うウェブの継ぎ合わせ装置を用いて、ウェブの片面のみに継ぎ合わせテープを貼着してスプライス(継ぎ合わせ)を行うときの動作フローについて説明する。
まず、動作フローは、図6(a)〜(f)に示すスプライス前の準備段階と、図7(a)〜(h)に示すスプライス段階とに大別される。
スプライス前の準備段階では、まず、接続用の第2原反ロールR2を所定の位置にセットした後(図6(a))、第1および第2サクションユニット3a、3b上での吸着・保持が可能になるようにするため、図示しない真空ポンプやブロア等を作動させる(図6(b))。
次に、第2原反ロールR2から第2ウェブW2を繰り出し、第2ウェブW2の先端部を上側の第1サクションユニット3a上の位置まで引っ張り出した後、この第2ウェブW2の先端部は、第1サクションユニット3a上で吸引保持され(図6(c))、その後、下側の第2サクションユニット3b上の所定位置に、継ぎ合わせテープTをセットし、吸引保持される(図6(d))。なお、図6(c)の工程は、作業者によって手作業で行われるが、図6(d)の工程は、作業者による手作業(手動)で行っても、あるいは、図2および図3に示す繰出すテープ繰出しユニット9a、9bおよびチャックユニット10を用いて自動で行ってもよい。
その後、第1ウェブ切断ユニット4aの第1切断刃7aを、第1サクションユニット3a上で吸引保持されている第2ウェブW2の幅方向に移動させて第2ウェブW2の先端部の一部を切断して(図6(e))、第2ウェブW2の先端位置を、所望の継ぎ合わせ位置にセットし、切断された第2ウェブW2の不要部分は取り除かれる(図6(f))ことによって、スプライス前の準備段階が完了する。なお、本発明では、図6(d)に示す工程は、図6(e)および図6(f)の工程の後に行ってもよく、かかる手順は、いずれであっても良い。
上記のスプライス前の準備段階が完了した後、図7(a)〜(h)に示すスプライス段階を開始する。
まず、図6(f)の状態から、上側の第1サクションユニット3aをテープ貼り合せ位置まで下降させて、第2ウェブW2の先端部だけではなく、第1ウェブW1の一部も、第1サクションユニット3aで吸着・保持状態にする(図7(a))。
次に、下側の第2ウェブ切断ユニット4bの第2切断刃7bの向きを、回転ユニット14bによって180°回転させた後、第2ウェブ切断ユニット4bをウェブの幅方向に移動(走行)させて、第1ウェブW1の一部を切断する(図7(b))。
これにより、第1ウェブW1の一端(末端)と、第2ウェブW2の一端(先端)とが、継ぎ合わせ位置で位置決めされた後、第2ウェブ切断ユニット4bの第2切断刃7bが、回転ユニット14bによって第2切断刃7bを元の位置に復帰させるため180°回転させるとともに、第2ウェブ切断ユニット4bを、切断前の初期位置に移動させて復帰させ、その後、第1原反ロールR1を逆回転させて、第1原反ロールR1に残っている第1ウェブの部分の巻取りを行う(図7(c))。
次に、下側の第2サクションユニット3bがテープ貼り合せ位置まで上昇して、継ぎ合わせテープTをウェブW1およびW2の端部上に貼着し、これによって、ウェブが継ぎ合わせされた後(図7(d))、第2ウェブW2が水平に搬送されるように1対のガイドロールの位置を調整し(図7(e))、その後、第1及び第2サクションユニット3a、3b上での吸着動作をともに停止(図7(f))させてから、第1サクションユニット3aを元の位置まで上昇させると共に、第2サクションユニット3bを元の位置まで下降させること(図7(g))により、スプライス段階は完了し、これにより、ウェブの継ぎ合わせ装置内でのウェブW2の搬送を開始することができる(図7(h))。
このスプライス段階を行う際には、ウェブ継ぎ合わせ装置内では、ウェブの継ぎ合わせ中はウェブ搬送を停止する必要があるが、ウェブ継ぎ合わせ装置を組み込んだウェブ搬送装置としては、複数の可動ロール(図示せず)を上下移動させてウェブを蓄えることができるアキュムレータ(図示せず)を併用することによって、搬送を停止させることなく、連続搬送を続けることができる。
なお、上述したところは、この発明の実施形態の例を示したにすぎず、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
本発明によれば、ウェブの継ぎ合わせ装置を構成する各ユニットを、剛体からなる枠体に設置し、かつ、各ユニットの移動を、一軸方向の単純な移動だけに制限することによって、ウェブの端部同士の継ぎ合わせを高精度に位置決めすることができ、また、各ユニットを、枠体内に収容してモジュール化するとともに、同一構成の両ユニットを、それぞれウェブ搬送位置を基準に線対称の位置関係に配置することによって、装置全体の小型化を図るとともに、旧原反ロールと新原反ロールの配設位置を変更するためのターレット装置の設置を不要にでき、ウェブの継ぎ合わせ装置を組み込んだウェブ搬送装置全体の設置スペースの削減を図ることもできる、ウェブの継ぎ合わせ装置の提供が可能になる。
1、100 ウェブの継ぎ合わせ装置
2 枠体(または筐体)
3a 第1サクションユニット
3b 第2サクションユニット
4a 第1ウェブ切断ユニット
4b 第2ウェブ切断ユニット
5a 天板
5b 底板
5c、5d 側面板
6 枠体2で囲まれた空間
6a 上側空間部
6b 下側空間部
7a 第1切断刃
7b 第2切断刃
8 切断位置調整ユニット
9a、9b テープ繰出しユニット
10 チャックユニット
12a、12b レーザー溶着ユニット
13a、13b 吸収剤塗布ユニット
14a、14b 回転ユニット
15 継ぎ合わせテープの原反ロール
16 テープ切断刃
17 下刃台
18 ガイドロール
19 ダンサーロール
20 硬質部
21 光吸収部
22 既存設備のインフレーム
23 専用ホルダー
24 ブラケット
R1 第1原反ロール(または旧原反ロール)
R2 第2原反ロール(または新原反ロール)

Claims (7)

  1. 搬送される第1ウェブの一端に、接続用の第2ウェブの一端を継ぎ合わせるためのウェブの継ぎ合わせ装置において、
    搬送状態のウェブが通過する位置に配置され、剛体からなり、天板、底板および2枚の側面板を少なくとも有する枠体を具え、
    該枠体で囲まれた空間内にあって、かつ該空間がウェブ搬送位置を基準にして上側空間部と下側空間部にさらに小区分されると仮定するとき、
    上側空間部に、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第1サクションユニットと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第1切断刃を有する第1ウェブ切断ユニットとを具え、
    下側空間部に、上下方向への昇降およびウェブの吸着・脱離が可能な第2サクションユニットと、ウェブの幅方向に走行してウェブを切断するための第2切断刃を有する第2ウェブ切断ユニットとを具え、かつ、
    前記ウェブの継ぎ合わせ装置は、動作の初期状態にて、第1サクションユニットと第2サクションユニット、および第1ウェブ切断ユニットと第2ウェブ切断ユニットとを、それぞれ前記ウェブ搬送位置を基準に面対称の位置関係で設け
    ウェブを継ぎ合わせるための継ぎ合わせテープを繰出すテープ繰出し機能、および継ぎ合わせテープを切断するテープ切断機能を有するテープ繰出しユニットと、
    該テープ繰出しユニットから、継ぎ合わせテープを、ウェブ継ぎ合わせ位置に対応した位置にてウェブ幅に応じた長さだけ引きだすチャックユニットとを、前記上側空間部および前記下側空間部に、前記動作の初期状態にて、それぞれ面対称の位置関係でさらに具えることを特徴とする、ウェブの継ぎ合わせ装置。
  2. 各ウェブ切断ユニットは、切断刃の向きを少なくとも180°回転させる回転ユニットをさらに有する請求項1に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
  3. 各ウェブ切断ユニットは、ウェブの搬送方向の所定の位置に、ウェブ切断の位置決めを行うことができる切断位置調整ユニットをさらに有することを特徴とする、請求項1または2に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
  4. 前記チャックユニットが、各ウェブ切断ユニットと一体的に構成される請求項に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
  5. 前記各サクションユニットは、ウェブ切断時に各ウェブ切断ユニットの切断刃と接触する部分の少なくとも表面に、切断刃の硬度と同等以上の硬度を有する硬質材料で構成された硬質部を設ける請求項1〜のいずれか1項に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
  6. 前記各ウェブ切断ユニットが、レーザー溶着法によってウェブの継ぎ合わせを行うレーザー溶着ユニットをさらに具えることを特徴とする請求項1、2または3に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
  7. 前記各サクションユニットは、レーザー照射される部分の少なくとも表面に、光吸収材料で構成される光吸収部を設ける請求項に記載のウェブの継ぎ合わせ装置。
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