JP2002036109A - 研削装置の給電方法および給電装置 - Google Patents

研削装置の給電方法および給電装置

Info

Publication number
JP2002036109A
JP2002036109A JP2000231012A JP2000231012A JP2002036109A JP 2002036109 A JP2002036109 A JP 2002036109A JP 2000231012 A JP2000231012 A JP 2000231012A JP 2000231012 A JP2000231012 A JP 2000231012A JP 2002036109 A JP2002036109 A JP 2002036109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
power supply
grinding wheel
conductive member
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000231012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3901917B2 (ja
Inventor
Hirokatsu Tsuda
裕功 津田
Hirohisa Yamada
裕久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Machine Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Machine Industries Co Ltd filed Critical Koyo Machine Industries Co Ltd
Priority to JP2000231012A priority Critical patent/JP3901917B2/ja
Publication of JP2002036109A publication Critical patent/JP2002036109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3901917B2 publication Critical patent/JP3901917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的作用によりツルーイングまたはドレッ
シングする方式の研削装置において、研削液ミストやス
ラッジ等の影響を受けることなく、ロータリ電極に高い
信頼性をもって給電することができる給電技術を提供す
る。 【解決手段】 非導電性材料で被覆された棒状導電部材
30を用いて、その先端部30aを砥石車3に電気的に
かつ一体的に接続するとともに、基端部30bを砥石車
3の回転主軸10内部を介して研削装置の加工部におい
て飛散する研削液やスラッジ等の影響を受けない離隔位
置まで導き、この離隔位置において棒状導電部材30に
給電ブラシ31により給電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削装置の給電方
法および給電装置に関し、さらに詳細には、導電性砥石
からなる砥石車を備えて、この砥石車を電気的作用によ
りツルーイングまたはドレッシングする方式の研削装置
において、回転するロータリ電極に給電する給電技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】先端精密加工技術の一つとして、微粒メ
タルボンド砥石を用いた研削技術が注目されてきてお
り、これと並行して、メタルボンド砥石の能力を充分に
発揮する電気的作用を利用する放電ツルーイング(truin
g)や電解ドレッシング(dressing)といった電気的ツルー
イング・ドレッシング技術が開発されている。
【0003】すなわち、放電ツルーイングとは、放電作
用を利用してツルーイングを行うもので、メタルボンド
砥石のツルーイングに一般に適用されている。この放電
ツルーイングは、メタルボンド・ダイヤモンド砥石から
なる砥石車を備えたセンタレス研削盤を例にとれば、砥
石車を(+)極とするとともに、この砥石車の砥石面に
対向して設けた金属円盤からなる放電ツルアー(放電ツ
ルーイング電極)を(−)極とし、これら砥石車と放電
ツルアーを所定の速度で回転させながら、これらの電極
に正負の電圧をそれぞれ印加することにより、両電極間
の放電作用によって上記砥石面のメタルボンド部分を溶
解除去して、研削面における砥粒の突出状態を成形維持
させるものである。
【0004】一方、電解ドレッシングは、電解作用を利
用しドレッシングを行うもので、やはりメタルボンド砥
石のドレッシングに一般的に利用されている。この電解
レッシングとして代表的なものが電解インプロセスドレ
ッシング(Electrolytic In-process Dressing:ELI
D) と呼ばれる技術で、上記と同様、メタルボンド・ダ
イヤモンド砥石からなる砥石車を備えたセンタレス研削
盤を例にとれば、砥石車を(+)極とするとともに、こ
の砥石車の砥石面(円筒研削面)に対向して設けたドレ
ッシング電極を(−)極とし、工作物(以下ワークと称
する。)の研削中において、上記両電極の間隙に電解ク
ーラント(電解液)を供給しながら直流パルス電流を流
すことにより、電解作用によって上記砥石面のメタルボ
ンド部分を溶出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の電気的作用によりツルーイングまたはドレッシン
グする方式の研削装置においては以下のような問題点が
あり、さらなる改良が要望されていた。
【0006】つまり、例えば、上述したメタルボンド・
ダイヤモンド砥石からなる砥石車を備えたセンタレス研
削盤においては、図6に示すように、一方のロータリ電
極である砥石車aに対する給電は、砥石車aの回転主軸
bの先端面cに、図外の電源に電気的に接続されたカー
ボンブラシ等の給電ブラシdが摺接されるとともに、他
方のロータリ電極である放電ツルアーeに対する給電
は、この放電ツルアーeの外周面に、上記電源に電気的
に接続された同じくカーボンブラシ等の給電ブラシ(図
示省略)が摺接される構造とされている。
【0007】ところが、このような構造では、給電ブラ
シdによる給電位置がいずれも研削装置の加工部つまり
砥石車aに近接していることから、この加工部において
発生し飛散する研削液ミストやスラッジ等が、ロータリ
電極a、eと給電ブラシdとの接触部位に噛み込むなど
して、この部位の過剰な発熱や磨耗を招き、その結果、
電極a,eへの給電信頼性が低下するという問題を生じ
ていた。
【0008】特に、砥石車aの回転主軸bの先端面cと
給電ブラシdとの接触部においては、図6(b) に示すよ
うに、給電ブラシdの先端部がほぼ球面状とされている
ところ、その中心部は回転主軸bの先端面cとの相対的
回転速度(周速度)が0であるため、その周囲部分が早
期に磨耗して点接触状態になる結果、上記問題は顕著で
ある。
【0009】また、研削装置の加工部周辺は他の機械構
成部も密集しており、給電ブラシdの電装部などの付加
によりこの部位の構造が複雑になるとともに、砥石車a
の交換等の段取り時には、上記給電ブラシdの取外し取
付け作業が伴い、そのたびに芯出し作業も必要となり、
作業性が非常に悪かった。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、導電性
砥石からなる砥石車を備えて、この砥石車を電気的作用
によりツルーイングまたはドレッシングする方式の研削
装置において、研削装置の加工部で発生、飛散する研削
液ミストやスラッジ等の影響を受けることなく、ロータ
リ電極に高い信頼性をもって給電することができる給電
技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給電方法は、導電性砥石からなる砥石車を
備えるとともに、この砥石車を電気的作用によりツルー
イングまたはドレッシングする方式の研削装置におい
て、回転するロータリ電極に給電する方法であって、非
導電性材料で被覆された棒状導電部材を用いて、その一
端を上記ロータリ電極に電気的にかつ一体的に接続する
とともに、他端側をロータリ電極の回転主軸内部を介し
て研削装置の加工部において飛散する研削液やスラッジ
等の影響を受けない離隔位置まで導き、この離隔位置に
おいて上記棒状導電部材に給電ブラシにより給電するこ
とを特徴とする。
【0012】また、本発明の給電装置は、上記給電方法
を実施するものであって、上記ロータリ電極を取付け支
持する回転主軸に、挿通穴が少なくとも上記ロータリ電
極の取付け位置から研削装置の加工部と離隔した位置ま
で貫設されるとともに、この挿通穴内に非導電性材料で
被覆された棒状導電部材が挿通して配され、この棒状導
電部材は、その一端部が上記ロータリ電極に電気的にか
つ一体的に接続されるとともに、他端側部位が研削装置
の加工部から離隔した位置において、上記回転主軸の外
部へ臨み、この回転主軸の外部へ臨んだ棒状導電部材
に、静止側に配された給電ブラシが摺接されていること
を特徴とする。
【0013】前記給電されるロータリ電極は、研削装置
の砥石車の他、放電ツルーイング装置の放電ツルアーま
たは電解ドレッシング装置の電解ドレッサが対象とな
る。
【0014】また、上記研削装置の加工部と離隔した位
置は、加工部において飛散する研削液やスラッジ等の影
響を受けない部位に設定される。
【0015】本発明の対象となる研削装置においては、
導電性砥石からなる砥石車が電気的作用によりツルーイ
ングまたはドレッシングされるところ、給電対象である
砥石車やツルーイング電極は、回転駆動されるロータリ
電極であるとともに、その周辺は研削装置の加工部に近
接して、研削液ミストやスラッジ等が飛散する雰囲気に
ある。
【0016】本発明においては、非導電性材料で被覆さ
れた棒状導電部材を用いて、上記加工部と離隔した位
置、つまり加工部において飛散する研削液やスラッジ等
の影響を受けない(かからない)部位において、ロータ
リ電極に給電を行うようにすることで、高い給電信頼性
を確保する。
【0017】また、このような給電方法ないしは構造を
採用することにより、研削装置の加工部周辺の構造が簡
素となるとともに、砥石車の交換等の段取り時における
給電ブラシの取外し取り付け作業も不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】本発明に係る給電装置を図1に示し、この
給電装置1は、具体的には、図3に示す放電ツールーイン
グ方式のセンタレス研削盤における放電ツルーイング装
置2の一部を構成するものである。
【0020】上記センタレス研削盤としての基本構成は
従来周知のものと同様であり、砥石車3、調整車4およ
びブレード5などを主要部として構成されている。図示
の実施形態のセンタレス研削盤においては、工作物Wが
調整車4とブレード5により回転支持されるとともに、
砥石車3と調整車4の間を軸方向へ通し送りされながら
研削されるスルー研削方式とされている。
【0021】砥石車3は、図1に示すように、回転主軸
10の先端部10aに取外し可能に取り付けられるとと
もに、この回転主軸10が、図示しない装置ベッドの砥
石車台15上に、軸受16,16、…を介して回転可能
に軸支されている。回転主軸10は、その基端部10b
に取付け固定された伝動プーリ17が図示しない伝動ベ
ルト等からなる動力伝達機構を介して駆動モータ等の回
転駆動源に連係されている。同様に、調整車4も、具体
的には図示しないが、上記装置ベッドのスライドベース
上に回転可能に軸支された回転主軸11に取り付けられ
るとともに、この回転主軸11が、動力伝達機構を介し
て駆動モータ等の回転駆動源に連係されている。
【0022】上記砥石車3は、導電性メタルボンドによ
り砥粒が結合されてなる導電性メタルボンド砥石(導電
性砥石)からなる。図示の砥石車3は、導電性材料から
なる砥石車本体6の外周に、上記導電性メタルボンド砥
石の砥石層7が配されてなり、その砥石表面3aが略円
筒状の円筒砥石面とされている。砥粒としては、微小な
ダイヤモンド砥粒やCBN(キュービックボロンナイト
ライド)砥粒等のいわゆる超砥粒が使用される。この砥
石車3は、後述するように、給電装置1を介して電源2
0の(+)極に電気的に接続されて、(+)極のロータ
リ電極とされている。
【0023】放電ツルーイング装置2は、放電ツルーイ
ング電極21が砥石車3に対して調整車4の反対側に配
置されてなる。この放電ツルーイング電極21は、具体
的には幅狭の回転円盤状のロータリ電極の形態とされて
おり、その円筒外周面部分が、他方のロータリ電極であ
る砥石車3の砥石面3aに対向する円筒電極面とされて
いる。
【0024】放電ツルーイング電極21は、具体的には
図示しないが、上記砥石車3の回転主軸10と平行に配
された回転主軸22を介して、放電ツルーイング電極基
台に回転可能に支持されるとともに、動力伝達機構を介
して回転駆動源に連係されている。これにより、放電ツ
ルーイング電極21は、その円筒電極面が、砥石車3の
砥石面3aと平行となるように対向配置した状態で回転
駆動される。
【0025】また、放電ツルーイング電極21は、上記
砥石車3の回転主軸10と平行な方向(矢符方向)へス
ライド可能とされるとともに、スライド駆動源に連係さ
れてなり、砥石車3の砥石面3aに沿って回転主軸10
方向へトラバース移動する。
【0026】放電ツルーイング電極21は、給電ブラシ
23を介して電源20の(−)極に電気的に接続され
て、(−)極の放電ツルーイング電極とされている。
【0027】給電装置1は、前述したように、他方のロ
ータリ電極である砥石車3に給電するためのもので、具
体的には図1に示すように、回転主軸10内部に一体的
に設けられた棒状導電部材30と、研削盤の砥石車台1
5側に設けられた給電ブラシ31などを主要部として構
成されている。
【0028】上記回転主軸10の中心位置には、挿通穴
35が少なくとも上記砥石車3の取付け位置から研削盤
の加工部と離隔した位置まで貫設されている。ここに、
上記加工部と離隔した位置とは、加工部つまり砥石車3
と調整車4の間のワークWの部位において、クーラント
ノズル36から供給される研削液や、ワークWの研削に
より生じるスラッジ(研削屑)が飛散する過酷な汚染雰
囲気にあることから、これらの研削液やスラッジ等の影
響を受けない部位をいう。
【0029】図示の挿通穴35は、回転主軸10の先端
部10aから基端部10bまでの全長にわたって同心状
に貫設されている。さらに、回転主軸10の基端部10
bには、給電ブラシ31による給電部37が一体的に設
けられ、この給電部37にも、上記挿通穴35に連続す
る挿通穴38が同心状に貫設されている。
【0030】棒状導電部材30は、図2に示すように、
その外周が非導電性材料40で被覆されて電気的に絶縁
されてなり、上記挿通穴35,38に挿通して配されて
いる。この棒状導電部材30は、その先端部30aが上
記砥石車3に電気的にかつ一体的に接続されるととも
に、その基端部30bに上記給電ブラシ31が摺接され
ている。
【0031】図示の実施形態においては、この棒状導電
部材30の先端部30aは、接続導電部41を介して上
記砥石車3に電気的に接続されている。
【0032】すなわち、砥石車3は、回転主軸10の先
端部10aに取付け固定された取付フランジ42上に挿
通支持されるとともに、固定部材43が取付フランジ4
2に締付ボルト44により締め付けられて、回転主軸1
0に取外し可能に取付けられている。上記接続導電部4
1は、この砥石車3の取付け先端部位を被覆するカバー
部材の形態とされて、上記棒状導電部材30の先端部3
0aと砥石車3を電気的にかつ一体的に接続している。
【0033】具体的には、接続導電部41は、導電性材
料からなるカバー部材の外側面が、非導電性材料45で
被覆されてなり、上記棒状導電部材30の先端部30a
と砥石車3の砥石車本体6に、それぞれ導電性材料から
なる接続ボルト・ナット46および接続ボルト47によ
り被覆状に接続されている。
【0034】これに関連して、これら接続導電部41の
周辺部は電気的に絶縁されて、漏電防止がなされてい
る。図示の実施形態においては、砥石車3の砥石車本体
6に直接接触する取付フランジ42と固定部材43の接
触面が非導電性材料45で絶縁被覆されている。この非
導電性材料45としては、前述した棒状導電部材30の
非導電性材料40と同様、セラミックコーティングが好
適に採用されている。
【0035】一方、上記棒状導電部材30の基端部30
bは、ここに同心状にかつ一体的に接続された導電性材
料からなる給電部37を介して、上記給電ブラシ31が
摺接されている。
【0036】すなわち、回転主軸10の基端部10aに
は、前述したように、伝動プーリ17が取付けフランジ
部材50により締付け固定されるとともに、この取付け
フランジ部材50に、上記給電部37が絶縁部材51を
介して同心状にかつ一体的に取付け固定されている。
【0037】上記給電部37は、上記棒状導電部材30
の基端部30bの強度を補強するもので、この基端部3
0bと一体的に固定されて、棒状導電部材30の摺接部
52を構成している。
【0038】具体的には、絶縁部材51の中心部には挿
通穴39が、また前述したように、給電部37の中心部
には挿通穴38が、それぞれ回転主軸10の挿通穴35
に同心状にかつ連続して設けられている。そして、回転
主軸10の挿通穴35に挿通された棒状導電部材30の
基端部30bは、回転主軸10の基端から外部へ臨んで
突出し、この突出した部位が上記挿通穴38、39内に
挿入されるとともに、接続ボルト・ナット53により上
記給電部37と一体的に接続されている。
【0039】これに関連して、棒状導電部材30の基端
部30bの非導電性材料40は剥離ないしは除去され
て、給電部37と電気に接続されている。この給電部3
7は、回転主軸と同心状の円筒外周面部37aを有し、
この部位37aが、上記給電ブラシ31が摺接する摺接
面とされている。
【0040】一方、この給電部37の摺接面37a以外
の外周部は電気的に絶縁されて、漏電防止がなされてい
る。図示の実施形態においては、上記給電部37の外周
面が非導電性材料55で絶縁被覆されている。この非導
電性材料55としては、前述した非導電性材料40、4
5と同様、セラミックコーティングが好適に採用されて
いる。
【0041】給電ブラシ23は、静止側である研削盤の
砥石車台15側に設けられて、電源20の(+)極に電
気的に接続されるとともに、弾発スプリング56によ
り、上記給電部37の摺接面37aに対して常時弾発付
勢されている。
【0042】また、この給電部37および給電ブラシ2
3の摺接部位は、カバー57により被覆されて、研削盤
の加工部からの研削液ミストやスラッジがかからないよ
うに構成されている。
【0043】しかして、以上のように構成されたセンタ
レス研削装置において、ワークWは、その外径面が砥石
車3と調整車4に挟圧されて回転されるとともに、その
外径面下部がブレード3により回転支持された状態で、
その外径面に研削加工が施される。一方、放電ツルーイ
ング装置2により、砥石車3の研削面3aの性状に応じ
て、研削加工中または研削加工停止中に、砥石車3の砥
石面3aが所定形状に放電ツールイングされる。
【0044】すなわち、図3において、砥石車3と放電
ツルーイング電極21が所定の速度で回転されながら、
放電ツルーイング電極21が、研削面3aに対して砥石
車3の回転主軸10と平行な方向(矢符方向)へトラバ
ース移動しながら、これら両ロータリ電極3,21に正
負の電圧がそれぞれ印加されて、これにより、両電極
3,21間の放電作用によって砥石車3の研削面3aの
メタルボンド部分が溶解除去して、この研削面3aにお
ける砥粒の突出し量が揃えられる。
【0045】この場合、特に砥石車3は、回転駆動され
るロータリ電極であるとともに、その周辺が加工部から
生じる研削液ミストやスラッジ等が飛散する雰囲気にあ
る。
【0046】本実施形態においては、この砥石車3に対
する給電は、棒状導電部材30を用いて、その先端部3
0aが上記砥石車3に電気的にかつ一体的に接続される
とともに、基端部30bが砥石車3の回転主軸10内部
を介して上記加工部において飛散する研削液やスラッジ
等の影響を受けない離隔位置つまり回転主軸10の基端
部位まで導かれ、この部位において棒状導電部材30に
給電ブラシ31により給電される構成とされている。
【0047】したがって、砥石車3に対する給電部位が
研削液ミストやスラッジ等の影響を受けなることがなく
(かからず)、従来のように砥石車3と給電ブラシ31
との接触部位に噛み込むなどして、この部位の過剰な発
熱や磨耗を招くこともなく、砥石車3への高い給電信頼
性を確保することができる。
【0048】また、このような給電方法ないしは構造が
採用されていることにより、研削盤の加工部周辺の構造
が簡素となるとともに、砥石車3の交換等の段取り時に
おける給電ブラシ31の取外し取り付け作業も不要とな
る。
【0049】実施形態2 本実施形態は図4に示し、実施形態1のセンタレス研削
盤において、放電ツルーイング装置2の放電ツルーイン
グ電極(ロータリ電極)21に対する給電も本発明の給
電装置1により行う構成とされたものである。
【0050】なお、図4において、実施形態1と同じ参
照符号は実施形態1における構成部材または要素と機能
的に同様な構成部材または要素を示している。
【0051】しかして、本実施形態おいては、放電ツル
ーイング電極21に対しても、砥石車3への給電と同様
に、高い給電信頼性を確保することができる。その他の
構成および作用と同様である。
【0052】実施形態3 本実施形態は図5に示し、実施形態1の研削盤において
は、片持ち式の回転主軸10に砥石車3が取り付けられ
る構造とされたものであったのに対して、本実施形態の
研削盤においては、両持ち式の回転主軸100に、砥石
車3が取り付けられる構造とされている。
【0053】この砥石車3に対する給電も実施形態1の
給電装置1により行う構成とされており、よって、図5
において、実施形態1と同じ参照符号は実施形態1にお
ける構成部材または要素と機能的に同様な構成部材また
は要素を示している。その他の構成および作用と同様で
ある。
【0054】なお、上述した実施形態1〜3は、あくま
でも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発
明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々設計
変更可能である。
【0055】例えば、上述した実施形態は、本発明をス
ルフィード方式のセンタレス研削盤に適用した場合を示
したが、本発明は円筒研削盤や平面研削盤などの他の研
削方式の研削盤にも適用することができる。
【0056】また、本発明は、図示の実施形態の放電ツ
ルーイング方式の研削盤と同様、電気的作用を利用する
電解ドレッシング方式、あるいはこれら両方式を採用す
る研削盤にも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明によれば、
砥石車を電気的作用によりツルーイングまたはドレッシ
ングする方式の研削装置において、砥石車や放電ツルー
イング電極の回転するロータリ電極に給電するに際し
て、非導電性材料で被覆された棒状導電部材を用いて、
その一端を上記ロータリ電極に電気的にかつ一体的に接
続するとともに、他端側をロータリ電極の回転主軸内部
を介して研削装置の加工部において飛散する研削液やス
ラッジ等の影響を受けない離隔位置まで導き、この離隔
位置において前記棒状導電部材に給電ブラシにより給電
するようにしたから、ロータリ電極に高い信頼性をもっ
て給電することができる。
【0058】すなわち、本発明の対象となる研削装置に
おいては、導電性砥石からなる砥石車が電気的作用によ
りツルーイングまたはドレッシングされるところ、給電
対象である砥石車やツルーイング電極は、回転駆動され
るロータリ電極であるとともに、その周辺は研削装置の
加工部に近接して、研削液ミストやスラッジ等が飛散す
る雰囲気にある。
【0059】本発明においては、非導電性材料で被覆さ
れた棒状導電部材を用いて、上記加工部と離隔した位
置、つまり加工部において飛散する研削液やスラッジ等
の影響を受けない(かからない)部位において、ロータ
リ電極に給電を行うようにするようにしたから、ロータ
リ電極に対する給電部位が研削液ミストやスラッジ等の
影響を受けなることがなく(かからず)、従来のように
ロータリ電極と給電ブラシとの接触部位に噛み込むなど
して、この部位の過剰な発熱や磨耗を招くこともなく、
ロータリ電極への高い給電信頼性を確保することができ
る。
【0060】また、このような給電方法ないしは構造を
採用することにより、研削装置の加工部周辺の構造が簡
素となるとともに、砥石車の交換等の段取り時における
給電ブラシの取外し取り付け作業も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である砥石車の給電装置を
示す正面断面図である。
【図2】同給電装置の棒状導電部材の断面構造を示す正
面断面図である。
【図3】同給電装置が採用された放電ツルーイング方式
のセンタレス研削盤を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の実施形態2である放電ツルーイング電
極の給電装置を示す正面断面図である。
【図5】本発明の実施形態3である両持ち式の砥石車の
給電装置を示す正面断面図である。
【図6】従来の放電ツルーイング方式のセンタレス研削
盤を示し、図6(a) は同センタレス研削盤の全体構成を
示す概略正面図、図6(b) は同センタレス研削盤の砥石
車に対する給電部位を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 給電装置 2 放電ツルーイング装置 3 砥石車(ロータリ電極) 10 回転主軸 10a 回転主軸の先端部 10b 回転主軸の基端部 20 電源 21 放電ツルーイング電極(ロータリ
電極) 22 放電ツルーイング電極の回転主軸 23 給電ブラシ 30 棒状導電部材 30a 棒状導電部材の先端部 30b 棒状導電部材の基端部 31 給電ブラシ 35 挿通穴 37 給電部 38 挿通穴 40 非導電性材料 41 接続導電部 45 非導電性材料 51 絶縁部材 52 摺接部 55 非導電性材料

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性砥石からなる砥石車を備えるとと
    もに、この砥石車を電気的作用によりツルーイングまた
    はドレッシングする方式の研削装置において、回転する
    ロータリ電極に給電する方法であって、 非導電性材料で被覆された棒状導電部材を用いて、その
    一端を前記ロータリ電極に電気的にかつ一体的に接続す
    るとともに、他端側をロータリ電極の回転主軸内部を介
    して研削装置の加工部において飛散する研削液やスラッ
    ジ等の影響を受けない離隔位置まで導き、この離隔位置
    において前記棒状導電部材に給電ブラシにより給電する
    ことを特徴とする研削装置の給電方法。
  2. 【請求項2】 前記ロータリ電極が砥石車であることを
    特徴とする請求項1に記載の研削装置の給電方法。
  3. 【請求項3】 前記ロータリ電極が放電ツルーイング装
    置の放電ツルアーであることを特徴とする請求項1に記
    載の研削装置の給電方法。
  4. 【請求項4】 前記ロータリ電極が電解ドレッシング装
    置の電解ドレッサであることを特徴とする請求項1に記
    載の研削装置の給電方法。
  5. 【請求項5】 導電性砥石からなる砥石車を備えるとと
    もに、この砥石車を電気的作用によりツルーイングまた
    はドレッシングする方式の研削装置において、回転する
    ロータリ電極に給電する装置であって、 前記ロータリ電極を取付け支持する回転主軸に、挿通穴
    が少なくとも前記ロータリ電極の取付け位置から研削装
    置の加工部と離隔した位置まで貫設されるとともに、こ
    の挿通穴内に非導電性材料で被覆された棒状導電部材が
    挿通して配され、 この棒状導電部材は、その一端部が前記ロータリ電極に
    電気的にかつ一体的に接続されるとともに、他端側部位
    が研削装置の加工部から離隔した位置において、前記回
    転主軸の外部へ臨み、 この回転主軸の外部へ臨んだ棒状導電部材に、静止側に
    配された給電ブラシが摺接されていることを特徴とする
    研削装置の給電装置。
  6. 【請求項6】 前記研削装置の加工部と離隔した位置
    は、加工部において飛散する研削液やスラッジ等の影響
    を受けない部位に設定されていることを特徴とする請求
    項5に記載の研削装置の給電装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記棒状導電部材と前記ロー
    タリ電極との接続部周辺部が非導電性材料により被覆形
    成されて、電気的に絶縁されていることを特徴とする請
    求項5または6に記載の研削装置の給電装置。
  8. 【請求項8】 前記非導電性材料被覆がセラミックコー
    ティングであることを特徴とする請求項7に記載の研削
    装置の給電装置。
  9. 【請求項9】 前記ロータリ電極が砥石車であることを
    特徴とする請求項5から8のいずれか一つに記載の研削
    装置の給電装置。
  10. 【請求項10】 前記ロータリ電極が放電ツルーイング
    装置の放電ツルアーであることを特徴とする請求項5か
    ら8のいずれか一つに記載の研削装置の給電装置。
  11. 【請求項11】 前記ロータリ電極が電解ドレッシング
    装置の電解ドレッサであることを特徴とする請求項5か
    ら8のいずれか一つに記載の研削装置の給電装置。
JP2000231012A 2000-07-31 2000-07-31 研削装置の給電方法および給電装置 Expired - Lifetime JP3901917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231012A JP3901917B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 研削装置の給電方法および給電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231012A JP3901917B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 研削装置の給電方法および給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002036109A true JP2002036109A (ja) 2002-02-05
JP3901917B2 JP3901917B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=18723898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000231012A Expired - Lifetime JP3901917B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 研削装置の給電方法および給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3901917B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3901917B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3422731B2 (ja) Elidセンタレス研削装置
JP5363091B2 (ja) 砥石車を適当な状態にする装置を備えた研磨機及びその方法
JP3344558B2 (ja) 通電ドレッシング研削方法及び装置
JP4104199B2 (ja) 成形鏡面研削装置
JPH10175165A (ja) メタルボンド砥石を用いたセンタレス研削方法及びその装置
JP2002036110A (ja) 研削装置の給電方法および給電装置
JP2002036109A (ja) 研削装置の給電方法および給電装置
JPH07205006A (ja) レンズ研削方法
JP4006170B2 (ja) 平面研削装置のツルーイング方法および研削装置
JP4010392B2 (ja) 接触放電ツルーイング・ドレッシング方法およびその装置
JP4215499B2 (ja) 内面研削装置用の電極固定冶具
JPH05277938A (ja) 機上放電ツルーイング方法及び装置
JPH1076448A (ja) Elid研削方法
JP3294347B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削方法および装置
JPH11221765A (ja) 研削加工装置及び研削加工方法
JP3669073B2 (ja) 研削加工装置及び研削加工方法
JPH05277937A (ja) 機上放電ツルーイング/ドレッシング方法
JPH03178773A (ja) 砥石整形装置
JPH08276363A (ja) 研削加工方法および装置
JPH0411333B2 (ja)
JPH11207618A (ja) 導電性砥石のツルーイング方法およびツルーイング装置
JPH06328362A (ja) 電極付き研削工具装置
JP3636913B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシング研削装置
JPH1044037A (ja) 研削加工装置
JPH06328358A (ja) 研削加工方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060829

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3901917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term