JP2002034717A - サドル式松葉杖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腋下に支え、手を使用して歩行するこれまで
の松葉杖に対し、サドル式で身体に負担がかからず、且
つ片手が解放状態で歩行できる松葉杖を提供する。 【解決手段】 下端に鞘口２ａを有する固定鞘管２に水
平方向回転自在のスライド管３を挿通するとともに、調
節ピン４を介して高さ調節可能とした支軸１の天端にサ
ドル５を固定し、前記固定鞘管２の下部に締付けバンド
６を設け、前記スライド管３の下端の自由方向に足載置
ペダル７を設けてなるサドル式松葉杖である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、足脚の負傷、骨折
などの際に歩行を補助するための松葉杖に関する。

【０００２】

【従来の技術】これまでの松葉杖は、松葉型の杖本体の
天端部に腋下に当てがう支持部と、中間部に歩行の際の
ハンドルの役目をする横把手部を有している。即ち力学
的には、体の負荷を支持部で受け、歩行操作に手に使用
するものである。

【０００３】そのため歩行による身体（取り分け腋部）
の疲労を伴うとともに歩行中は両手が塞がってしまう不
都合があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のかか
る実情に鑑みてなされたもので、サドル式であるため身
体に負担がかからず、且つ片手が解放状態で歩行できる
松葉杖を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下端に鞘口２ａを有する固定鞘管２に水
平方向回転自在のスライド管３を挿通するとともに調節
ピン４を介して高さ調節可能とした支軸１の天端にサド
ル５を固定する。そして、前記固定鞘管２の下部に締付
けバンド６を設け、前記スライド管３の下端の自由方向
に足載置ペダル７を設けてサドル式松葉杖を構成する。

【０００６】また上記構成において、サドル５と支軸１
の天端との間にスプリング８を介在させて成るサドル式
松葉杖である。

【０００７】

【発明の作用並びに効果】本発明は以上のように構成さ
れるから、使用に際しては、図２に示すように、支軸１
の天端のサドル５を股間に当てがい、固定鞘管２に挿通
してある水平方向回転自在のスライド管３を出入調節し
て調節ピン４にて所望の高さに固定する。そして負傷し
ている足脚側の足をペダル７載せた上、締付けバンド６
を介して固定鞘管２に足脚を縛り付ける。

【０００８】これにより身体の荷重はあたかも自転車に
乗っているかのごとく股間にかかるから身体が疲れず、
且つ解放感を味わうことができる。サドル５と支軸１の
天端との間にスプリング８を介在させた態様において
は、前記身体の負荷が緩和される。そして片手が解放さ
れるから、まことに便利である。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１において、１が支軸で、下端
に鞘口２ａを有する固定鞘管２と、調節ピン４を介して
高さ調節可能とした水平方向回転自在のスライド管３と
から成る。５が支軸１の天端に固定したサドルで、この
サドル５と支軸１の天端との間にスプリング８を介在さ
せてある。そして、前記固定鞘管２の下部に二段の締付
けバンド６を設ける。そしてさらに、前記スライド管３
の下端の自由方向に足載置ペダル７を設けてサドル式松
葉杖を構成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】使用状態を示す正面図

【符号の説明】

１ 支軸 ２ 固定鞘管 ２ａ 鞘口 ３ スライド管 ４ 調節ピン ５ サドル ６ 締付けバンド ７ 足載置ペダル ８ スプリング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端に鞘口（２ａ）を有する固定鞘管
   （２）に水平方向回転自在のスライド管（３）を挿通す
   るとともに調節ピン（４）を介して高さ調節可能とした
   支軸（１）の天端にサドル（５）を固定し、前記固定鞘
   管（２）の下部に締付けバンド（６）を設け、前記スラ
   イド管（３）の下端の自由方向に足載置ペダル（７）を
   設けてなるサドル式松葉杖。
2. 【請求項２】 サドル（５）と支軸（１）の天端との間
   にスプリング（８）を介在させて成る請求項１記載のサ
   ドル式松葉杖。