JP2002034650A - 棒状化粧材容器 - Google Patents

棒状化粧材容器

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JP2002034650A
JP2002034650A JP2000231007A JP2000231007A JP2002034650A JP 2002034650 A JP2002034650 A JP 2002034650A JP 2000231007 A JP2000231007 A JP 2000231007A JP 2000231007 A JP2000231007 A JP 2000231007A JP 2002034650 A JP2002034650 A JP 2002034650A
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Atsushi Oba
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Suzuno Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 棒状化粧材繰出ユニットの先筒を前部筒
体開口孔より突出させて使用可能とするキャップレス容
器の提供を目的とする。 【解決手段】 前端に開閉自在な蓋体を備えた前部
筒体と後部筒体とを回動可能に連結し容器本体を構成す
るとともに、棒状化粧材繰出ユニットを内挿する。この
棒状化粧材繰出ユニットは内部に押棒50先端に形成さ
れた化粧材保持部51に棒状化粧材Aを支持させるとと
もに、先筒30と基体40との回動により前記棒状化粧
材Aを軸方向に進退させる機能を有する。前記基体40
には上部係合部41,下部係合部42が設けられ、前記
前部筒体内の前部螺旋溝に基体40の上部係合部41が
係合し、後部筒体内の後部螺旋溝には下部係合部42が
係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、様々な利用方法が可能
な新規な構造を有するアイライナーやアイブロウ、リッ
プライナー、口紅等の棒状化粧材の化粧材容器に関し。
特に、キャップを必要とする化粧材容器であって、容器
前端にキャップの替わりに開閉自在な蓋体を設けたキャ
ップレスタイプの化粧材容器に関する。
【0002】
【従来の技術】キャップが容器本体から脱落しないよう
に工夫された棒状化粧材繰出容器は、棒状化粧材を繰り
出し、引き込みするための機構と、キャップを容器本体
から脱落不能に保持する機構との兼ね合いを考慮した発
明であるため、容器そのものの構造が複雑になるので、
故障しやすくなるとともに、高価な棒状化粧材繰出容器
となっていた。
【0003】例えば実開昭62−69935や実開平1
−101420等がこのタイプの容器では知られている
が、詳細な説明は省くが実開昭62−69935におい
ては、図10,図11に示されているように外筒部材3
01より容器主筒306をスライドさせることによって
繰出メカニズムが働き、棒状化粧材319が突出すると
いう機構になっている。
【0004】当然ながら繰り出し時に上昇限度まで容器
主筒306をスライドさせると、棒状化粧材も上昇限度
まで繰り出されてしまう。
【0005】しかしながら通常において、使用者が棒状
化粧材を使用する際に上昇限度まで繰り上げて棒状化粧
材を完全に露出させて使用することは、新らしい状態で
はまずあり得ない。通常の太めの径の口紅ですら、その
ように繰り出して使用すれば、簡単に折れたり欠けたり
するためであり、線を引くのに使用するアイブロウやリ
ップライナーにおいては、言わずもがなのことである。
【0006】従って、通常使用者が棒状化粧材を用いる
際は、棒状化粧材を使用に足る程度少量繰り出し、使用
する。これは、棒状化粧材を購入した際に付加される使
用説明書などにも必ず明記されていることである。
【0007】しかし、実開昭62−66935において
述べられている棒状化粧材繰出容器を実際に使用する
と、そのように少量繰り出して使用するためには繰り出
しストロークの途中で使用しなければならないこととな
り、蓋体303が使用の際には邪魔になるのみならず、
完全にストローク分繰り出していないために外筒部材1
と容器主筒306をスライドしてしまわないように固定
しながら使用しなければならず、目や眉、唇などの繊細
なポイントメイクに使用される棒状化粧材繰出容器とし
ては、甚だ使用しづらいものになってしまうことにな
る。
【0008】また、実開平1−101420において
は、記載されているだけでも13もの部材が必要であ
り、蓋体を後方に引き下げる機能と棒状化粧材を繰り出
し引き込みする機能を連動させているため、構造も複雑
で、上記のような多量な部品点数を必要とするので、故
障が起こりやすく、また組立コストにおいても上昇を招
くものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点に鑑みて考案なされたもので、以下のような利点
を有する棒状化粧材繰出容器を提供することを目的とし
ている。
【0010】(1) 棒状化粧材芯を進退させる機能を
棒状化粧材繰出ユニットに持たせ、この棒状化粧材繰出
ユニット自体を軸方向に移動させる移動手段と棒状化粧
材芯を進退させる機能とを分離して備えた、部品点数が
少なく、新規であり且つ構造が単純な棒状化粧材容器で
あり。
【0011】(2) 蓋体がワンタッチ式にで開閉可能
であり、なおかつ繰り出し時には蓋体と棒状化粧材があ
る程度の距離が出来るために蓋体が化粧時の邪魔になら
ない。
【0012】(3) 本体と蓋体は一体のヒンジ方式で
製造可能である。
【0013】(4) キャップレス容器として美観に優
れ、通常時はコンパクトで携帯可能でありながら、使用
時には安定した長さで使用することが出来る。
【0014】以上のことにより、安価で信頼性の高い化
粧材容器を提供できるものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、第1の発明では、前部筒体とこれに回動可能に連結
された後部筒体とで構成された容器本体と、先筒と基体
との回動により内挿された棒状化粧材が進退する棒状化
粧材繰出ユニットを前記容器本体内に収容し、前記前部
筒体と前記後部筒体との回動によって前記棒状化粧材繰
出ユニットを軸方向に移動する移動手段と、前記移動手
段によって前記容器本体の前端開口孔より前記棒状化粧
材繰出ユニットの前記先筒を突出させ、この突出した前
記先筒と前記容器本体とを相対的に回動させることによ
って前記棒状化粧材を進退させた。
【0016】第2の発明では、前記前部筒体の前端に開
閉自在な蓋体を備えた。
【0017】第3の発明では、前記前部筒体内に前部螺
旋溝を設け、前記前部筒体に回動可能に連結される後部
筒体内には前記前部螺旋溝とは異なる方向の後部螺旋溝
を形成し、前記棒状化粧材繰出ユニットの前記基体に上
部係合部と下部係合部とを設け、前記上部係合部を前記
前部螺旋溝に係合させるとともに、下部係合部を前記後
部螺旋溝に係合させて、前記棒状化粧材繰出ユニットの
前記移動手段とした。
【0018】第4の発明では、前記前部筒体内に前部螺
旋溝を設け、前記前部筒体に回動可能に連結される後部
筒体内には前記前部螺旋溝とは同方向且つリード角の異
なる後部螺旋溝を形成し、前記棒状化粧材繰出ユニット
を構成する前記基体に上部係合部と下部係合部とを設
け、前記上部係合部を前記前部螺旋溝に係合させるとと
もに、下部係合部を前記後部螺旋溝に係合させて、前記
棒状化粧材繰出ユニットの前記移動手段とした。
【0019】第5の発明では、前記棒状化粧材繰出ユニ
ットの、容器本体内においての最長移動距離は、前記基
体に設けられた上部係合部と下部係合部との間の距離と
した。
【0020】第6の発明では、内周面に螺旋溝が設けら
れた前記前部筒体と、前記前部筒体に回動可能に連結さ
れる後部筒体と、前記後部筒体にはスリットを備えた延
設部を設け、前記棒状化粧材繰出ユニットの前記基体に
突起を形成し、この突起を前記延設部に設けたスリット
を介して前記前部筒体内の前記螺旋溝に係合させること
によって、前記棒状化粧材繰出ユニットの前記移動手段
とした。
【0021】
【作用及び効果】以上の手段を講じることにより、本発
明の第1の発明の棒状化粧材容器においては、前部筒体
とこれに回動可能に連結された後部筒体とで構成された
容器本体と、この容器本体内に先筒と基体を備えた棒状
化粧材繰出ユニットを収容し、使用時には前部筒体と後
部筒体との回動により容器本体の前端の開口孔より棒状
化粧材繰出ユニットの先筒を突出させ、この先筒と容器
本体とを回動させることで棒状化粧材芯の進退を行うの
で、化粧材容器の外観を形成する前部筒体と後部筒体
が、ポーチ内でこすれて相対的に回動しても、いきなり
棒状化粧材芯が繰り出されることのない、より安全性の
高い化粧材容器が提供できるものである。
【0022】第2の発明においては、容器本体の前部筒
体に蓋体を備えることにより、使用時に蓋体を無くした
りすることなく。保存時には、棒状化粧材芯を埃等から
守るものである。
【0023】第3の発明においては、容器本体の前部筒
体内に前部螺旋溝を設けて、後部筒体内には後部螺旋溝
を形成し、棒状化粧材繰出ユニットを構成している基体
に上部係合部と下部係合部とを設け、それぞれ各螺旋溝
に係合するようにして、棒状化粧材繰出ユニットの移動
手段としたものである。
【0024】すなわち、基体上部係合部は前部筒体の前
部螺旋溝に係合し、下部係合部は後部筒体の後部螺旋溝
に係合するものであるが、この状態で前部筒体と後部筒
体とを回動させると、棒状化粧材繰出ユニットの基体は
回動しながらの軸方向の移動を行い、容器本体前端開口
孔より棒状化粧材繰出ユニットの先筒を突出させるもの
である。
【0025】第4の発明においては、容器本体の前部筒
体、後部筒体の内部に、それぞれリード角は違うが同じ
方向の螺旋溝を設け、棒状化粧材繰出ユニットを構成し
ている基体に上部係合部と下部係合部とを設け、それぞ
れ各螺旋溝に係合させたものである。
【0026】すなわち、基体上部係合部は前部筒体の前
部螺旋溝に係合し、下部係合部は後部筒体の後部螺旋溝
に係合するものであるが、この状態で前部筒体と後部筒
体とを回動させると、棒状化粧材繰出ユニットの基体は
回動しながらの軸方向の移動する。このとき棒状化粧材
繰出ユニットは、片方の螺旋溝によって得られる繰り出
しスピードよりも早い軸方向の移動が可能となるもので
ある。
【0027】第5の発明においては、棒状化粧材繰出ユ
ニットの容器本体内での最長移動距離は、棒状化粧材繰
出ユニットを構成する基体の上部係合部から下部係合部
までの間とした。
【0028】そのため、基体を長く設定した棒状化粧材
繰出ユニットを用いると、使用時には棒状化粧材繰出ユ
ニットの先筒の容器本体開口孔よりの突出量を長く出来
るため、蓋体が邪魔になりにくいキャップレス容器を提
供できるものである。
【0029】第6の発明においては、容器本体の前部筒
体内に螺旋溝を設けて、後部筒体にはスリットを備えた
延設部を設けた。
【0030】また、棒状化粧材繰出ユニットの基体には
突起を形成し、この突起を後部筒体スリットを介して前
部筒体内の螺旋溝に係合させることにより、棒状化粧材
繰出ユニットの軸方向への移動手段としたものである。
【0031】すなわち、棒状化粧材繰出ユニットの移動
距離はスリット後部載置部より前部載置部までの間とな
るわけであるが、棒状化粧材繰出ユニットの突起を、後
部筒体のスリットに係合させることにより回転止めとし
て機能させ、さらにこの突起を前部筒体の螺旋溝に螺合
係合させることにより繰出機能としても働かせるもので
ある。
【0032】また、上記各発明の移動手段については、
一方或いは両方の螺旋溝のリードと異なる繰出速度であ
っても容易に得ることができるので、一方の螺旋溝を持
つ部品(例えば、前部筒体)の螺旋溝のリード角を変更
するだけで、棒状化粧材の物性にあった、異なる繰出速
度の化粧材容器をシリーズ化する事ができ、ひいては製
造のコスト削減にもつながるものである。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って詳細に説明す
る。図1は、本発明の化粧材容器1を示し、図2は化粧
材容器1を構成する前部筒体10と後部筒体20を回動
させ、蓋体13を開いた状態を示したもので、棒状化粧
材繰出ユニット2を、軸方向に移動させ、先筒30を突
出させた状態を示している。
【0034】実際に化粧を施すときは、図2に示す状態
で先筒30と容器本体3を回動させることにより、棒状
化粧材繰出ユニット2内の化粧材芯を突出可能としてい
る。
【0035】図3は、棒状化粧材繰出ユニット2を表す
一部縦断面図であり、この棒状化粧材繰出ユニット2
は、先端開口孔31を備えた先筒30と、前部内径に螺
旋溝44を設けた螺旋筒部43を備えた基体40を回動
可能に連結し、内挿された押棒50の先端には爪片52
よりなる化粧材保持部51を設け、この爪片52は先筒
30内の軸方向に形成された摺動溝32に摺動するとと
もに、爪片52下部に設けた係合条部54は前記先筒の
摺動溝32に係合して回転止め機能を構成している。
【0036】押棒50の軸方向には係合突起53が、爪
片52の下方に列状に設けられるとともに、基体40の
前部に形成した螺旋溝44に螺合係合して螺合機構を構
成している。
【0037】このように構成された棒状化粧材繰出ユニ
ット2の基体40と先筒30とを相対的に回動させる
と、押棒50に対し、先筒30側では回転止め機構が働
き、基体40側では螺旋筒部43内の螺旋溝との螺合機
構によって押棒50に繰出機構が働くため、押棒50は
先筒30と同期の回転をしながら軸方向に移動を始め
て、押棒先端の化粧材保持部51に保持された棒状化粧
材Aは、先筒30の先端開口孔31より突出を始める。
【0038】棒状化粧材Aを引き込むときには、先筒3
0と基体40とを前述とは逆の方向に回動すると前記繰
出機構のメカニズムが繰入方向に働くため、棒状化粧材
Aは棒状化粧材繰出ユニット2内に収容される。
【0039】図1に示してあるように、化粧材容器1
は、前端に開閉自在な蓋体13を備えた前部筒体10
と、これに回動可能に連結された後部筒体20とからな
る容器本体3内に、前述した棒状化粧材繰出ユニット2
を内挿している。
【0040】前部筒体10と後部筒体20とを回動させ
ることによって前記棒状化粧材繰出ユニット2を軸方向
に移動させ、前端開口孔15より先筒30を突出させ、
次に容器本体3と前記先筒30とを回動させると、前述
した棒状化粧材繰出ユニット2の先筒30と基体40と
を回動することとなり、棒状化粧材Aが進退されること
を特徴としている。
【0041】そのため、棒状化粧材Aを化粧材容器1内
に引き込むためには、まず先筒30と容器本体3を逆に
回動させて棒状化粧材Aを棒状化粧材繰出ユニット2内
に完全に収容する。
【0042】次に容器本体3を構成する前部筒体10と
後部筒体20を逆に回動し、前記棒状化粧材繰出ユニッ
ト2を容器本体3内に収容し、蓋体13を閉じることに
よって棒状化粧材Aの引き込み動作を終了する。
【0043】本発明の特徴は前述したように、化粧材容
器1は開閉可能な蓋体13を備えた前部筒体10と後部
筒体20よりなる容器本体3内に、棒状化粧材繰出ユニ
ット2を内挿し、前記前部筒体10と後部筒体20との
回動によって棒状化粧材繰出ユニット2の先筒30の突
出を図り、次に先筒30と容器本体3(前部筒体10も
しくは後部筒体20のどちらか一方でもよい)との回動
により棒状化粧材Aの進退を行うことである。
【0044】言いかえると、棒状化粧材芯を進退するた
めの繰出機構と、この機構自体を軸方向に移動させる移
動手段が分離することにより、キャップレス容器として
は部品点数が少なく、構造が単純なことを特徴とする。
【0045】次に、本実施例における棒状化粧材繰出ユ
ニット2の軸方向に移動させる移動手段について説明す
る。
【0046】図1に示すように、容器本体3を構成する
前部筒体10内には、右ネジの前部螺旋溝11が形成さ
れ、後部筒体20内には前部螺旋溝11とは異なる方向
の左ネジの後部螺旋溝21が形成されている。
【0047】棒状化粧材繰出ユニット2の基体40に
は、その表面の上部側に上部係合部41、下部側には下
部係合部42が設けられ、前記上部係合部41は容器本
体3を構成する前部筒体10内の前部螺旋溝11に係合
し、下部係合部42は後部筒体20内の後部螺旋溝21
に係合している。
【0048】この状態で、前部筒体10と後部筒体20
とを正回転(時計回り)に回動すると、基体40は前部
筒体内の前部螺旋溝11のリード(ネジを一回転させた
とき軸方向に移動する距離)にも後部の後部螺旋溝21
のりリードにもない第3のリードで緩やかに回動しなが
ら移動を始めるため、蓋体13をオープンした状態で棒
状化粧材繰出ユニット2が緩やかに移動をし、図2に状
態になることを可能とする。
【0049】同様のメカニズムで、前部筒体10と後部
筒体20を逆に回転させると、棒状化粧材繰出ユニット
2は容器本体3内に完全に収容される。
【0050】本実施例における棒状化粧材繰出ユニット
2の容器本体3内での最長移動距離は、基体40に設け
た上部係合部41から、下部係合部42までの距離とな
る。
【0051】上記理由により、本実施例に使用される棒
状化粧材繰出ユニット2では、基体40が長い方が、先
筒30の突出量を長く出来るため、蓋体13が化粧を施
す際に邪魔になりにくい、化粧材容器1とすることが可
能となる。
【0052】また、本実施例においては、前部筒体10
内には前部螺旋溝11,後部筒体20内には後部螺旋溝
21を形成しているが、前部筒体内と後部筒体内のねじ
傾斜(ネジの方向)を異なる方向にすることを意図して
いるので、一方の螺旋溝に変えて軸方向と平行(リード
角が90度)とする。或いは、前部筒体内を左ネジ、後
部筒体内を右ネジとして逆回転(反時計回り)にするこ
とによっても繰り出し可能であるものであり、本発明の
目的には何ら問題はない。
【0053】本発明の棒状化粧材繰出ユニット2の構造
は、図3における構造に限定されるものではなく、先筒
30と基体40の回動によって内部の棒状化粧材芯が突
出可能になる形態のものであれば、本発明の目的に添っ
て用いることが可能となるものである。
【0054】本実施例における、化粧材容器1の組み付
け方法を説明する。
【0055】容器本体3を構成する後部筒体20内の後
部螺旋溝21に、棒状化粧材繰出ユニット2の基体40
の下部係合部42を係合させつつ、これを内挿してい
く。次に前部筒体10内の前部螺旋溝11を前記基体4
0の上部係合部41に係合させつつ、それぞれの凹部1
4と凸部22とを嵌合させることによって、前部筒体1
0と後部筒体20を連結することで、容器本体3の組付
けは完了する。
【0056】図4、図5に示されているのは、本発明の
第2実施例であり、図4は化粧材容器101の一部断面
図であり、図5は棒状化粧材繰出ユニット102が容器
本体103の前端開口孔115より突出して先筒130
が回動可能になった状態を示すものである。また、第2
実施例の図面の符号で特に説明のないものは、第1実施
例と同様の部位の符号に100を足して示したものであ
る。
【0057】この第2実施例は、内挿される棒状化粧材
繰出ユニット102、及び後部筒体120は、図3の化
粧材容器1における同様の部位と全く同一の構造となっ
ている。
【0058】容器本体103を構成する前部筒体110
内の螺旋溝が、図1における前部筒体10の前部螺旋溝
11でなく、後部筒体120の後部螺旋溝121と同じ
傾斜の前部螺旋溝119となっていることを特徴とす
る。
【0059】ただし、この前部螺旋溝119は、後部筒
体120の後部螺旋溝121よりネジ山とネジ山の距離
であるピッチが大きい螺旋溝として製作されている。そ
のため、第2実施例の棒状化粧材繰出ユニット102
は、同じ回数を回動させても、第1実施例の棒状化粧材
繰出ユニット2と比べると長く(繰出速度が早い)軸方
向に移動する。さらに言えば、前部筒体の螺旋溝のリー
ド角が90度、つまり、軸と平行の場合よりも、繰出速
度を早く設定することができるのである。
【0060】第1実施例及び第2実施例のメカニズムを
使用する利点は、容器本体3,103と棒状化粧材繰出
ユニット2,102との間に他部材が干渉しないため、
化粧材容器1及び101を細径に製作することが可能な
ことと、部材点数を最小にして機能可能なことが上げら
れ、また、ねじとねじのピッチ差、及び前部筒体と後部
筒体が相対的に回動する際の摺動抵抗を利用して、容器
本体と棒状化粧材繰出ユニットの回転止め機能として使
用するため、棒状化粧材繰出ユニット自体のロック機構
を必要としないことにある。
【0061】つまり、先筒30,130の突出量に関わ
らず、容器本体3、103と先筒30、130を回動さ
せれば棒状化粧材Aは進退し、化粧を施す際の、まぶた
や唇に芯材を押し当てるという圧力を棒状化粧材芯にか
けても、棒状化粧材繰出ユニットは容器本体内に引き込
まれないと言うことである。
【0062】次に図6、図7、図8、図9に沿って、第
3実施例にある化粧材容器201の説明をする。
【0063】図6は化粧材容器201の一部縦断面図で
あり、図7は前部筒体210と後部筒体220とからな
る容器本体203の前部筒体210の縦断面図を表し、
図8は後部筒体220の斜視図を表している。図9は、
棒状化粧材繰出ユニット202の外観図である。
【0064】第3実施例の化粧材容器201の特徴は、
図8における後部筒体220に顕著に表されている後部
筒体220が、前部筒体210の螺旋溝218の部位
に、後部筒体220の延設部227が重なっていること
にある。
【0065】この延設部227には、スリット229が
設けられ、このスリット229に図9における棒状化粧
材繰出ユニット202を構成する基体240表面に備え
られた突起243が、前記スリット229に摺動可能に
係合する事によって回転止め機構として働き、さらに突
起243は前部筒体210の螺旋溝218にも螺合係合
する螺合機構とにより繰出機構を構成するものである。
なお、このスリット229を螺旋を描くように成形する
と、螺旋溝218によって得られるリードと異なる繰り
出し速度の化粧材容器であっても、容易に提供する事が
可能となるものである。
【0066】そのため、棒状化粧材繰出ユニット202
は、後部筒体220に設けたスリット229の後部載置
部228bより前部載置部228aまでの間を後部筒体
220と同期の回動をしながら移動可能となる。
【0067】第3実施例は前述の構成により、実施例
1,及び2と違う下記の特徴を持つものである。
【0068】1.棒状化粧材繰出ユニット202は、後
部筒体220のスリット229と螺旋溝218とが交差
する部分と同期の回転をしながら進退する。
【0069】2.棒状化粧材繰出ユニット202を構成
する基体240の突起243は一カ所でよく、先筒23
0の繰出時のストローク量(最長移動距離)は後部筒体
220の載置部の間の距離、即ち前部載置部228aか
ら後部載置部228bまでの距離で決定される。
【0070】3.後部筒体220の延設部227の肉厚
分、化粧材容器の径は太い設計となる。
【0071】本発明による第1,第2,第3実施例とも
に蓋体は前部筒体と一体のヒンジ部による連結によっ
て、1部材で製作可能となっている。
【0072】本発明はこの形態のみに限るものではな
く、蓋体と本体とを別部材としてもよく、さらに、スプ
リングによって蓋体を閉じる方向に常時付勢してもよい
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例の、化粧材容器の
一部縦断面図である。
【図2】第1の実施例の、一部縦断面図である。
【図3】第1の実施例の、棒状化粧材繰出ユニットを示
す一部縦断面図である。
【図4】本発明における第2の実施例の、一部縦断面図
である。
【図5】第2の実施例の、一部縦断面図である。
【図6】本発明における第3の実施例の、一部縦断面図
である。
【図7】第3の実施例の、前部筒体の縦断面図である。
【図8】第3の実施例の、後部筒体を示す斜視図であ
る。
【図9】第3の実施例の、棒状化粧材繰出ユニットの外
観図である。
【図10】従来のキャップレス容器の蓋体を閉じた状態
を示す斜視図である。
【図11】図10の従来例のキャップレス容器の蓋体を
開け、使用可能な状態にした図を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・ 化粧材容器 2・・・・ 棒状化粧材繰出ユニット 3・・・・ 容器本体 A・・・・ 棒状化粧材 10・・・ 前部筒体 11・・・ 前部螺旋溝 13・・・ 蓋体 14・・・ 凹部 15・・・ 前端開口孔 20・・・ 後部筒体 21・・・ 後部螺旋溝 22・・・ 凸部 30・・・ 先筒 31・・・ 先端開口孔 32・・・ 摺動溝 40・・・ 基体 41・・・ 上部係合部 42・・・ 下部係合部 43・・・ 螺旋筒部 44・・・ 螺旋溝 50・・・ 押棒 51・・・ 化粧材保持部 52・・・ 爪片 53・・・ 係合突起 54・・・ 係合条部 101・・ 化粧材容器 102・・ 棒状化粧材繰出ユニット 103・・ 容器本体 110・・ 前部筒体 115・・ 前端開口孔 119・・ 前部螺旋溝 120・・ 後部筒体 121・・ 後部螺旋溝 130・・ 先筒 201・・ 化粧材容器 202・・ 棒状化粧材繰出ユニット 203・・ 容器本体 210・・ 前部筒体 218・・ 螺旋溝 220・・ 後部筒体 227・・ 延設部 228a・ 後部載置部 228b・ 前部載置部 229・・ スリット 240・・ 基体 243・・ 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部筒体とこれに回動可能に連結された後
    部筒体とで構成された容器本体と、 先筒と基体との回動により内挿された棒状化粧材が進退
    する棒状化粧材繰出ユニットを前記容器本体内に収容
    し、 前記前部筒体と前記後部筒体との回動によって前記棒状
    化粧材繰出ユニットを軸方向に移動する移動手段と、 前記移動手段によって前記容器本体の前端開口孔より前
    記棒状化粧材繰出ユニットの前記先筒を突出させ、この
    突出した前記先筒と前記容器本体とを相対的に回動させ
    ることによって前記棒状化粧材を進退させることを特徴
    とする棒状化粧材容器
  2. 【請求項2】前記前部筒体の前端に開閉自在な蓋体を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧材容
    器。
  3. 【請求項3】前記前部筒体内に前部螺旋溝を設け、 前記前部筒体に回動可能に連結される後部筒体内には前
    記前部螺旋溝とは異なる方向の後部螺旋溝を形成し、 前記棒状化粧材繰出ユニットの前記基体に上部係合部と
    下部係合部とを設け、 前記上部係合部を前記前部螺旋溝に係合させるととも
    に、下部係合部を前記後部螺旋溝に係合させて、前記棒
    状化粧材繰出ユニットの前記移動手段としたことを特徴
    とする請求項1及び請求項2に記載の棒状化粧材容器。
  4. 【請求項4】前記前部筒体内に前部螺旋溝を設け、 前記前部筒体に回動可能に連結される後部筒体内には前
    記前部螺旋溝とは同方向且つリード角の異なる後部螺旋
    溝を形成し、 前記棒状化粧材繰出ユニットを構成する前記基体に上部
    係合部と下部係合部とを設け、 前記上部係合部を前記前部螺旋溝に係合させるととも
    に、下部係合部を前記後部螺旋溝に係合させて、前記棒
    状化粧材繰出ユニットの前記移動手段としたことを特徴
    とする請求項1及び請求項2に記載の棒状化粧材容器。
  5. 【請求項5】前記棒状化粧材繰出ユニットの、容器本体
    内においての最長移動距離は、前記基体に設けられた上
    部係合部と下部係合部との間の距離とすることを特徴と
    する請求項1〜4記載の棒状化粧材容器。
  6. 【請求項6】内周面に螺旋溝が設けられた前記前部筒体
    と、 前記前部筒体に回動可能に連結される後部筒体と、 前記後部筒体にはスリットを備えた延設部を設け、 前記棒状化粧材繰出ユニットの前記基体に突起を形成
    し、この突起を前記延設部に設けたスリットを介して前
    記前部筒体内の前記螺旋溝に係合させることによって、
    前記棒状化粧材繰出ユニットの前記移動手段としたこと
    を特徴とする請求項1及び請求項2に記載の棒状化粧材
    容器。
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