JP2002033996A - 編集メモリを設けたフレーム情報記録再生システム - Google Patents

編集メモリを設けたフレーム情報記録再生システム

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JP2002033996A
JP2002033996A JP2001136666A JP2001136666A JP2002033996A JP 2002033996 A JP2002033996 A JP 2002033996A JP 2001136666 A JP2001136666 A JP 2001136666A JP 2001136666 A JP2001136666 A JP 2001136666A JP 2002033996 A JP2002033996 A JP 2002033996A
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Tatsuo Nakai
達雄 中易
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大容量記録装置はそのメモリ媒体特性上の制約
があり、書込・読出情報の加工が困難で、その制約に甘
んじていた。 【解決手段】循環メモリを設け、その循環メモリを経由
して大容量記録装置をアクセスし、循環メモリに情報遅
延機能、情報展開機能、データ位置変更機能を持たせ、
これにより大容量記録装置の駆動立上時間を吸収したプ
レ記録、フレーム制御再生、スクランブル編集等を行い
大容量記録装置の機能向上を図るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】フレーム情報単位からなる情
報群を大容量の主メモリに書込・読出するシステムに於
て、編集用メモリを設け、これを経由して各種の情報編
集を付加する事に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主メモリに情報を直接書込、読出を行う
場合は磁気テープ等そのメモリ媒体特性による書込、読
出制約から発生事象情報の即時記録、また読出時の順序
・速度の任意編集、更にデータ配列を変更するスクラン
ブル加工などの実施が難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】何時生じるか判らない
現象例えば稲妻写真をデジタルカメラで撮る場合、稲妻
の閃光を見てシャッタを押しては遅く(従来のフイルム
写真はシャッタ開放撮影が出来るがCCD(Charge Cou
pled Device)光電素子はその焼付防止上シャッタ開放
撮影は難しい)、閃光を予想して撮ると無駄撮りとその
消去に時間がとられ、稲妻を的確に撮影出来ない。また
枝に止まった動かない野鳥のカワセミが餌(魚)採りに
コバルトブルーの羽根を広げ飛び立つ瞬間をDV(Digi
tal Video)テープによるデジタルビデオカメラで撮ろ
うとすると飛び立つまでの無駄撮りが多くなる。また撮
影後の編集を連続動画から鳥が飛出すシーンをスローモ
ーション的に編集し、餌を食べるシーンは元の動画に連
続編集したいが、これはプロ用の高価な専門編集機が必
要で、素人は撮影技法も低く経済的にも上記編集に対応
出来ない。更に情報機密を図るスクランブル機能を安価
に施したい。これを簡単に出来る様に民需カメラに機能
を追加し、使い易く安価にこれを実現する方法を提供す
るのが主たる本発明の目的である。
【0004】フレーム単位の情報が時系列に発生する情
報群を記録する主メモリを設けたフレーム情報記録/読
出システム例えばデジタルビデオカメラに於て、編集メ
モリを設け、主メモリへの情報書込および読出は上記編
集メモリを経由して行う。この編集メモリに諸機能を設
定し諸編集を施すもので、過去に生じた現象情報を予め
記録するプレ記録を行う情報遅延機能、記録済フレーム
情報の読出速度をフレーム情報単位に制御するフレーム
制御再生を行う情報展開機能、情報の並び方を変更する
スクランブル編集などの課題機能を上記編集メモリに施
す手段を提供するものである
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題機能を実現
する手段として設けた編集メモリ。これに課した編集機
能とそれを実用化した発明機能を表1に示す。課題機能
はプレ記録、フレーム制御再生、情報スクランブル及び
その他である。上記4課題を解決する手段として編集メ
モリのEMに課した機能(EMは編集メモリの略称。図
および表ではEMなる略称で示す)は情報遅延機能、情
報展開機能、スクランブル編集、その他である。表1の
発明機能は編集メモリに課した諸編集機能の手段によっ
て新しく実用化した機能である。請求項番号は各発明機
能に対応した請求項番号を示す。
【0006】表1の課題のプレ記録は主メモリの記録動
作に於て編集メモリを情報遅延編集として用いる事によ
り解決するもである。情報遅延編集は編集メモリを循環
メモリとして構成し、入力フレーム情報を上記編集メモ
リに循環上書して書込み、編集メモリに書込まれたその
情報を選択して主メモリに記録保存する。オンライン編
集は入力フレーム情報を編集メモリに循環上書しながら
上記編集メモリを読出して主メモリに記録する編集であ
り、オフライン編集は入力フレーム情報を編集メモリに
循環上書の後、入力情報を切断して編集メモリの循環上
書を停止させ、編集メモリに保持したフレーム情報を選
択して主メモリに記録する編集である。
【0007】表1の課題のフレーム制御再生は主メモリ
の読出再生動作に於て編集メモリを情報展開機能に用い
る事により解決するもである。情報展開機能は主メモリ
のミニ版として主メモリの記録情報順序と同じ情報順序
に編集メモリ上に展開し、編集メモリを高速にアクセス
して主メモリの鈍動作による不可編集を達成する。連続
編集は主メモリのフレーム情報を編集メモリに書込継続
を行いながら上記編集メモリの中からフレームを編集し
て読出す。蓄積編集は主メモリの読出を途中で停止さ
せ、編集メモリに保持フレーム情報を指定して読出す。
再配置編集は編集メモリに保持した情報の中の指定した
1フレーム情報を指定した位置にシフトして格納し直
す。プログラム編集は編集メモリの読出フレーム情報を
指定した順序、時間間隔、継続時間に読出す。
【0008】表1の課題のスクランブル編集は主メモリ
への書込、読出を編集メモリを経由して行う際に、フレ
ーム情報内のデータ並替変更を行う。
【0009】表1の情報遅延機能であるオンライン編集
の(a)遅延時間指定録画である請求項1に記載のフレ
ーム情報記録システムは循環メモリとして構成した編集
メモリを設け、入力フレーム情報は上記編集メモリに循
環上書を行い、書込んたフレーム情報のアドレスと最新
入力フレーム情報との遅延時間を管理する遅延アドレス
テーブルを設け、遅延時間を指定して遅延アドレステー
ブルの対応編集メモリアドレスのフレーム情報から順次
読出して主メモリに記録を行い、記録開始の指示は上記
入力フレーム情報またはそれと同時刻発生の他の入力情
報を監視選定して行う事を特徴とする。
【00010】オンライン編集の(b)EM内情報指定
録画である請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の
フレーム情報記録システムであって、上記編集メモリに
書込まれたフレーム情報を監視して選択指定したフレー
ム情報から主メモリに記録する事を特徴としている。
【0011】表1のオフライン編集の(c)オフライン
録画である請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の
フレーム情報記録システムであって、入力フレーム情報
を止め編集メモリの循環上書を停止させ、編集メモリに
保持したフレーム情報を読出して選択指定したフレーム
情報を上記主メモリに記録する事を特徴とする。
【0012】表1の(d)EMはMMデバイス空領域で
ある請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のフレー
ム情報記録システムであって、主メモリのデバイスはデ
ィスクを用いたシステムに於て、編集メモリは上記ディ
スクの未使用空領域を用いた事を特徴とする。
【0013】表1の情報展開機能の(e)ミニMM再生
システムである請求項5に記載の編集メモリを設けたフ
レーム情報再生システムはフレーム形式の情報を記録し
た主メモリを読出し、編集メモリを経由して再生フレー
ム情報を出力するシステムに構成し、編集メモリは正逆
双方向の循環メモリに構成し、主メモリに記録されたフ
レーム情報の順序と同じ順序に編集メモリに書込を行
い、ミニ主メモリとして編集メモリに書込まれたフレー
ム情報を指示したフレーム情報順序、時間間隔、読出継
続時間に制御して読出す事を特徴とする。
【0014】表1の連続編集の(f)変則高速再生であ
る請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のフレーム
情報再生システムであって、編集メモリ書込循環速度と
異なる循環速度で任意に指定した循環区間を繰返読出す
変則高速再生を行う事を特徴とする。
【0015】(g)変則スロー再生である請求項7に記
載の発明は、請求項5に記載のフレーム情報再生システ
ムであって、編集メモリの読出は編集メモリの収容フレ
ーム情報容量数以下の任意のフレーム情報数Qを周期と
し、その中の連続フレーム情報数Pを各々Q/P回づつ
連続読出す変則ス ロー再生を行う事を特徴とする。
【0016】表1の蓄積編集の(h)静止駒再生および
(j)駒送再生である請求項8に記載の発明は請求項5
に記載のフレーム情報再生システムであって、主メモリ
の読出と編集メモリの書込を停止指示し、編集メモリに
保持したフレーム情報群から任意の1フレーム情報を選
択指定して繰返読出を行う静止駒再生、更に正/逆方向
に上記編集メモリ読出アドレスを移動指示した正/逆駒
送再生を行う事を特徴とする。
【0017】表1の再配置編集の(k)自動再配置設定
および(m)指定再配置設定である請求項9に記載の発
明は、請求項8に記載のフレーム情報再生システムであ
って、正/逆駒送再生の操作中に編集メモリの読出した
フレーム情報を指示、または予め指定した編集メモリの
アドレスを読出た時、これを別途指定した編集メモリの
アドレスにシフトして再配置する為に主メモリの再読出
と編集メモリの再書込制御を行い、編集メモリの保持フ
レーム情報を更新する事を特徴とする。
【0018】表1のプログラム編集の(n)プログラム
編集再生および(p)プログラムダビング編集である請
求項10に記載の発明は、請求項8および9に記載のフ
レーム情報再生システムであって、編集メモリ内の格納
フレーム情報の読出順序及びその各フレーム情報の読出
継続時間とその手順をデータとしてプログラム再生テー
ブルに登録し、該プログラム再生テーブルを用いて上記
編集メモリの読出編集を連続して行うプログラム編集再
生、更に登録した上記データをダビング編集テーブルに
登録してプログラムダビング編集を行う事を特徴とす
る。
【0019】表1のスクランブル編集の(q)データ位
置変換である請求項11に記載のスクランブル方式はフ
レーム情報内の指定した複数のデータ群をそのデータ間
に於て任意に位置替先を指定するスクランブルテーブル
を設け、スクランブル鍵によってスクランブルテーブル
の読出手順を指定して上記データ間の位置替え組合わせ
を変え、フレーム情報を一時蓄積するランダムアクセス
の編集メモリを設け、原フレーム情報が直列信号の場合
は編集メモリの書込時にスクランブルを行なうもので、
原フレーム情報の直列データ順に上記スクランブルテー
ブルを参照して上記編集メモリの指定したアドレスに書
込む。原フレーム情報が並列信号の場合は原フレーム情
報を上記編集メモリに書込み編集メモリの読出時にスク
ランブルを行うもので、上記スクランブルテーブルを参
照して指定したアドレス順に上記編集メモリの読出す事
を特徴とする。
【0020】表1の(r)スクランブル鍵である請求項
12に記載の発明は請求項11に記載のスクランブル方
式であって、スクランブルテーブルを最初に参照するア
ドレスを指定、2番目以降に参照するアドレスは前デー
タがアクセスしたアドレスからのシフト値とそのシフト
方向を指定したスクランブル鍵を用いる事を特徴とす
る。
【0021】表1の(s)I/O毎に編集可否選択であ
る請求項13に記載の発明は請求項11に記載のスクラ
ンブル方式であって、システム内の各入出力系統はその
系統毎にスクランブル変換に用いた編集メモリの書込デ
ータバスと読出データバスを選択して上記各入出力系統
毎にスクランブルの可否選択を行う事を特徴とする。
【0022】表1のその他(t)EMを多重使用である
請求項14に記載の発明は請求項1,5および11に記
載のフレーム情報記録/再生システムであって、請求項
1,5および11に記載の編集メモリを兼用多重使用す
る事を特徴とする。
【0023】表1のその他(u)状態表示ランプである
請求項15に記載の発明は請求項1〜3に記載発明をデ
ジタルビデオカメラに応用したものであって、編集メモ
リの使用設定状態などをカメラ操作面に自発光ランプに
よって表示する事を特徴とする。
【0024】
【発明の実施形態】本発明で扱う記録/再生する対象情
報はフレーム情報であり、また時系列に発生するフレー
ム情報群である。その情報の表示および監視はフレーム
情報種の構造に対応したモニタ表示器および監視器で行
う。1つのフレーム情報が独立しているものにはスチー
ル写真の静止画情報、時系列に連続したフレーム情報群
構成のものには動画情報がある。スチール写真情報の記
録/再生する商品例はデジタルカメラがあり、動画情報
の記録/再生する商品例はデジタルビデオカメラがあ
る。本発明ではフレーム情報種として画像情報を例にと
り、更にフレーム情報の情報量、データ列構成はIEE
E(Institute of Electrical and ElectronicsEnginee
rs)1394の民生用DVCR(Digital Video Cassette Re
corder)フォーマットを例として説明する。フレーム情
報の書込を記録、録画に、読出を再生に、更に1つのフ
レーム情報を駒または駒情報と称する事がある。
【0025】本発明の基本システムを図1に示す。図1
左は主メモリ2への録画システムブロック図、図1右は
主メモリ2の再生システムブロック図、図1中央の点線
枠は本発明をシステムに組込む本発明のシステムブロッ
ク図である。従来のシステムは画像情報の記録は図1左
の撮影部5で画像を撮り込み、信号変換部6で変換出力
した画像情報を図中×印を経由して記録部4の主メモリ
(略称をMMと称する)2に記録する。記録した画像情
報の読出は図1の右側の記録部4の主メモリ2から再生
した画像情報を図中×印を経由して再生信号変換部7
で、指定した信号形式に変換し画象情報を出力する。本
発明のシテムは従来のシステムに点線枠で囲んだ情報編
集部3を新設追加したもので、図中×印を切断し情報編
集部3の編集メモリ(略称をEMと称する)1を経由し
て記録部4の主メモリMMへの記録/再生を行うシステ
ム構成にしたものである。連動切替器Sw0―1とSw
0−2は主メモリMMの記録と再生に合わせて切替え
る。5〜7は本発明に直接関係がないので詳細説明は省
略する。
【0026】図2は本発明のプレ記録を行うブロック図
である。点線枠の情報編集部301は情報編集部3の主
メモリ記録用である。その枠内のEMは編集メモリ1の
略記号である。編集メモリEMは循環メモリとして構成
し、入力情報を循環上書して書込む。図2では編集メモ
リEMをシフトレジスタ的に図示している。Atはスタ
ートアドレス、AwはMM録画用読出アドレス、Aeは
エンドアドレスである。撮影部5で画像を撮り込み、信
号変換部6に於てDVCRのDV(Digital Video)フ
ォーマットのフレーム情報データに変換し、これを入力
フレーム情報として編集メモリEMのアドレスAtに書
込む。次駒の駒(フレーム)情報が入力されると前駒情
報は図示左の矢印下方向に1駒(フレーム)情報量だけ
シフトさせ、最新入力情報をアドレスAtに書込む。ア
ドレスAwの読出駒情報はアドレスAtの駒情報よりシ
フトした量に対応した過去時間に生起した遅延した駒情
報となる。アドレスAwを図示の矢印上方向に移動させ
るとその読出情報の遅延時間は短くなり、矢印下方向に
移動させると遅延時間は長くなる。アドレスAwから読
出した遅延した駒情報を主メモリ2(略称MM)に録画
する。撮影入力駒情報を編集メモリEMに書込む事を課
題のプレ記録であり、編集メモリEMで遅延した駒情報
を取出す事をEMに課した編集機能の情報遅延編集であ
る。モニタ表示器8は切替器Sw1を選択し、編集メモ
リEMで遅延しない入力駒情報、または編集メモリEM
書込済駒情報を監視し、主メモリMMに記録開始を決定
する情報源を得るものである。操作パネル901は主メ
モリ2に記録する条件などを設定指示する主メモリMM
書込用操作パネルである。
【0027】図3は本発明のフレーム制御再生を行うブ
ロック図である。点線枠の情報編集部302は主メモリ
MM再生用の情報編集部3である。編集メモリEMは正
/逆循環メモリとして構成し、図3では双方向のシフト
レジスタ的に図示している。記録部4の主メモリMMの
読出情報は編集メモリEMに書込む。その書込は主メモ
リMMが記録した駒順序と同じ駒順序になる様に書込
む。主メモリMMが正方向再生(以降正再生と略す)の
場合は編集メモリEM内の全情報を1駒情報量だけ図左
の矢印下方向に正シフトさせてアドレスAtに書込む。
主メモリMMが逆方向再生(以降逆再生と略す)の場合
は編集メモリEM内の全情報を1駒情報量だけ図左の矢
印上方向に逆シフトさせ、アドレスAeに書込む。Ar
はEM読出アドレス、このアドレスArを編集メモリE
M上で指定した読出方向、読出速度など任意に移動させ
て読出す。
【0028】主メモリMM内駒順序と同じ駒順序に編集
メモリEMを書込む事が課題のフレーム制御再生であ
り、編集メモリEM内の駒情報を任意に読出す事をEM
に課した編集機能の情報展開編集である。902は再生
用の操作パネルであり、主メモリMMの再生条件と編集
メモリEMの制御などを設定指示する。アドレスArか
ら読出した駒情報を再生信号変換部7で信号変換し、モ
ニタ表示器8で表示し、デジタル出力端子およびアナロ
グ出力端子から編集した再生駒情報を出力する。
【0029】図4は本発明をデジタルビデオカメラシス
テムに適用したシステムブロック例を示す。駒情報の流
れを情報編集部3を主体として説明するシステム図であ
る。信号変換部6および再生信号変換部7は双方向機能
として対の形で図示している。図3ではデジタル端子は
再生信号変換部から出力しているが図4はIEEE13
94インタフェース10の入出力端子として図示してい
る。点線で囲んだ情報編集部3は編集メモリEMの1と
EMアドレス制御器300とで構成し、EMアドレス制
御器300はEMアドレス発生310とスクランブル変
換320で構成している。341および342は編集メ
モリEMのEM書込データバスおよび読出データバス,
331および332は編集メモリEMの書込および読出
アドレス線である。
【0030】撮影した駒情報は撮影部5のCCDが映像
光を、マイクが音声を電気信号に変換し、AGC回路で
自動レベル調整したアナログ信号を、信号変換部6のA
/D変換でデジタル信号に変換し、シャフリングし、指
定した出力信号フォーマットに合わせた圧縮を施して駒
情報作成し、情報編集部3のEM書込データバス341
に出力する。編集メモリEMでは本発明の必要な諸編集
を施してEM読出データバス342に駒情報を出力し、
切替器Sw2を経由して記録部4にて誤り訂正符号を発
生させ信号変調して主メモリMMに駒情報を録画する。
【0031】記録した駒情報の再生は記録部4の主メモ
リMMを読出した情報を復調し、誤り訂正して駒情報に
復元して情報編集部3のEM書込データバス341に出
力する。編集メモリEMでは本発明の必要な諸編集を施
してEM読出データバス342に駒情報を出力する。切
替器Sw3を必要に応じて切替えて再生信号変換部7に
於て駒情報を分解して伸張し、シャフリングを戻して、
D/A変換でアナログ信号に変換しモニタ表示器8で情
報(画像)を再現させ、アナログ入出力端子にこれを出
力させる。また切替器Sw4を必要に応じて切替えIE
EE1394インタフェース10に出力してデジタル入
出力端子にこれを出力する。
【0032】撮影のモニタ表示は信号変換部6の出力を
EM書込データバス341を切替器Sw3を経由して取
込み再生信号変換部7を経て映像表示するか、または信
号変換部6と再生信号変換部7の中で折返して行う。外
部から駒情報を取込むデジタル入出力端子(DV端子で
あるIEEE1394コネクタ)の場合はIEEE13
94インタフェース10にて駒情報再構築しEM書込デ
ータバス341に出力する。アナログ入出力端子からの
入力の場合は信号変換した後、信号変換部6にてシステ
ムで設定した駒情報に変換し、EM書込データバス34
1に出力する。デジタル入出力端子およびアナログ入出
力端子への出力は切替器Sw4よびSw3を必要に応じ
て切替えて編集メモリEMのデータバスから駒情報を出
力する。
【0033】本システムの制御はメインCPUで行う。
メインCPUの負荷を考慮して図4では主メモリMMお
よび編集メモリEMの処理は専用のサブCPUを設けて
そのシステムバス11によって制御する説明図としで示
している。編集メモリEMの各種編集機能は編集メモリ
EMの書込、読出アドレスのアクセスの仕方で実現出来
る。編集メモリEMの書込、読出制御はEMアドレス制
御器300のEMアドレス発生310によりアドレス生
成を行い、編集メモリEMを双方向の循環メモリとして
機能させる。EMアドレス発生310のWアドレス発生
に於て編集メモリEMの書込アドレスを生成させ、EM
書込アドレス線331によって編集メモリEMのアドレ
スを指定してEM書込データバス341の駒情報を書込
む。同様にEMアドレス発生310のRアドレス発生に
て編集メモリEMの読出アドレスを生成させ、EM読出
アドレス線332によって編集メモリEMのアドレスを
指定して駒情報を読出し、EM読出データバス342に
駒情報を読出す。
【0034】スクランブル編集は編集メモリEMの読
出、書込に際して1フレーム情報内のデータ位置をラン
ダムに並替を行うものである。EMアドレス制御器30
0の中にスクランブル変換320を設け、EMアドレス
発生の通常データ列の読み書きアドレスデータ351お
よび352をスクランブル変換320によってデータ列
の並替えの書込、読出のアドレスに変換してアドレス3
31および332に出力する。
【0035】図5は編集メモリを循環メモリに構成する
説明図である。1は編集メモリである。図5はその原
理を示すものでMa0〜Man-1は編集メモリのフレーム情
報単位の絶対アドレス名でそのアドレス容量数はn、T
w0〜Twn-1は編集メモリ書込のタイムスロット名(フレ
ーム情報単位)、Tr0〜Trn-1は編集メモリ読出タイム
スロット名(フレーム情報単位)。編集メモリの1アド
レスの容量は1駒の1フレーム情報量で、説明を簡単に
するため各フレーム情報量は一定値とする。編集メモリ
への書込は書込タイムスロットTw0の時間にアドレスM
a0に書込み、Tw1の時間にアドレスMa1に書込む。以
下タイムスロットTw2〜Twn-1はアドレスMa2〜Man-1
に固定的に対応して書込む。書込周期はタイムスロット
Tw0〜Twn-1の時間であり、その周期により各アドレス
を循環上書する。これが循環メモリである。
【0036】編集メモリEMの読出は読出タイムスロッ
トTr0〜Trn-1がアドレスMa0〜Man-1に固定的に対応
して読出す。読出周期は書込周期と同じである。書込と
読出のタイムスロットパルス関係は1/2の位相がずれ
た同じタイムスロット時間を用い、1つのタイムスロッ
ト時間で編集メモリの読出,書込を行う。タイムスロッ
トのクロック即ちTw0からTw1の時間間隔(Tr0からT
r1も同じ)がtなら、nt 時間で編集メモリの書込及び
読出が一巡する。編集メモリアドレスMa0の情報に注目
すると、書込タイムストTw0時間は書込直後で書込入力
時間との差セロ、Tw1ではt 時間経過後の情報に、Tw
2では2t 経過後の情報となり、Twn-1では(n−1)t
時間後の情報即ち遅延した情報になる。編集メモリの書
込と読出の情報遅延時間はタイムスロット位相関係で示
すとTr0=Tw1なら遅延時間はt、Tr0=Tw2なら2
tとなり、Tr0=Twn-1に設定すると(n−1)tとな
り最大遅延時間を得る。編集メモリアドレスMa0を基準
にしてm番目(Ma0を1番目、Ma1を2番目と数えて)
の情報遅延時間tdは
【数1】td=(m−1)t となる。本発明では設置する編集メモリの容量(フレー
ム数、駒数、アドレス数と表現する事がある)の最大容
量をMと表し、その最大遅延時間をtmと称する。tm
とMとの関係は tm=(M−1)t である。
【0037】図5のフレーム情報単位の絶対アドレス
Ma0〜Man-1を正/逆循環メモリ構成に図示したのが図
5である。TPはフレーム情報を構成するデータのト
ップデータ、BTはそのボトムデータであり、これらT
P〜BTデータ列の構成によって1つのフレーム情報を
形成している。正循環メモリとして書込む場合は端子A
側より矢印方向にアクセスし、逆循環メモリとして書込
む場合は端子B側より矢印方向にアクセスする。正循環
メモリの書込は最初のフレーム情報は絶対アドレスtp0
からデータTP0〜BT0の順序で書込み、次フレーム
情報は絶対アドレスtp1から、以降図示下側に書込を進
め、絶対アドレスtpn-1に書込んだフレーム情報の次の
フレーム情報は絶対アドレスtp0に戻り、アドレスMa0
内のデータTP0〜BT0のフレーム情報を上書して循
環する。逆循環メモリの書込は最初のフレーム情報は絶
対アドレスtpn-1からデータTPn-1〜BTn-1の順序で
書込み、次フレーム情報は絶対アドレスtp-2から、以降
図示上側に書込を進め絶対アドレスtp0に書込んだフレ
ーム情報の次のフレーム情報は絶対アドレスtpn-1に戻
り、データTPn-1〜BTn-1のフレーム情報を上書して
循環する。正方向、逆方向どちらの循環メモリに書込む
場合でも入力フレーム情報はそのフレーム情報内のデー
タ構成の格納順序は図示したTP〜BTの順序で同じで
ある事が条件であり、これが主メモリMMの録画情報順
序と編集メモリEM内の情報順序が同じとする条件の1
つである。循環メモリ構成であるので電源投入の最初の
書込は何処のアドレスから開始しても構わないが、一度
循環を開始すると主メモリMMの再生モードを解除まで
は循環アドレス関係は維持させる。
【0038】編集メモリEMに書込む場合の正/逆方向
の循環メモリの方向選定は主メモリが録画の場合は対象
フレーム情報の生起が現在から未来への時系列映像だか
ら正循環。主メモリが読出再生の場合は主メモリの再生
方向に従い、主メモリが正再生なら編集メモリは正循環
とする。
【0039】図6は図5で示した正循環メモリを1駒1
アドレスとしてシフトレジスタ的表示として図示してい
る。シフトレジスタ的表示とは書込クロック毎に、書込
まれていた全情報を図の下側に1アドレス分シフトさ
せ、最下段の情報を消滅させ、最上段の図示Atを空け
て、そこに新しい入力情報を書込んだ状態とする記述方
式の図であリ、書込クロック毎に書込まれた全情報がダ
イナミックに図の下側に移動する。読出はAwが図示上
静止していると、書込クロックと同じ速度で図示下側に
シフトして移動している情報が次々読出す事が出来る。
本明細書では特に断らない限りは編集メモリEMをシフ
トレジスタ的表示とし、その諸アドレス名(At,Ae,
Aw等)も相対アドレス名称である。編集メモリEMの
正循環書込みアドレスをスタートアドレスAtと称し、
スタートアドレスAtを基準にして編集メモリEMを図
示する。主メモリMMへの書込の為に編集メモリEMを
読出す場合のその読出アドレスをAwと称する。
【0040】図6はEMに課した編集機能を情報遅延
編集とした編集メモリの説明図である。主メモリに記録
する情報は時間的に一方向に流れるリアルタイム情報で
あるので、リアルタイム記録は通常現在から未来へ向か
う時系列情報のみを扱うので編集メモリは正循環メモリ
として構成する。アドレスAtの情報を基準にしてアド
レスAwの情報遅延時間twをEM読出遅延時間と称す
る。読出アドレスAwを図示右の点線矢印下方向に移動
させると読出情報の遅延時間は長くなり、点線矢印上方
向にアドレスAwを移動させると読出情報の遅延時間は
短くなる。アドレスAw=AtにするとEM読出遅延時
間twはゼロとなり、アドレスAw=AeにするとEM
読出遅延時間twは最大となる。本明細書で扱う編集メ
モリの全相対アドレス名のその説明を表2に示す。相対
アドレスを以降単にアドレスと略する。
【0041】図6はオンライン編集の記録スタート条
件の説明図である。オンライン編集のオンラインとは編
集メモリEMの書込まれた情報が入力駒情報で循環上書
されている状態をいう。時間taはMM駆動立上時間と
称し、主メモリMMが録画指示を受けて、主メモリMM
が録画出来るまでの時間である。MM駆動立上時間とは
DCVRのデジタルビデオカメラの場合、DVテープ駆
動立上げ時間およびヘッドがテープのフレーム情報のト
ッツデータ書込位置を正確に捕捉して、録画スタンバイ
状態になるまでの準備時間である。このMM駆動立上時
間taの設定はその商品の最大バラツキ時間に固定設定
するか、または実アクセス時にリアルタイムで検出して
設定するかの方法があるが、後者の方が編集メモリの遅
延時間を多く確保出来、また電源投入時はこの値が大き
いのでリアルタイムの設定で用いる方が融通性は高い。
時間tbはプレ記録時間と称し、tbをゼロに設定する
と録画指示直後に主メモリMMを駆動しても録画開始指
示時刻に生起した情報から主メモリMMに録画出来る。
プレ記録時間tbがプラスなら録画開始指示時刻よりt
b時間以前(過去)からの録画が、プレ記録時間tbがマ
イナスなら録画開始指示時刻から時間tb迄に生起した
情報の録画は出来ない。
【0042】アドレスAwがアドレスAtp0,Atp
1.Atp2を選択すると、それぞれ録画開始指示時刻
の0,1,2秒前に生起した駒情報から録画出来る。ア
ドレスAw=Aeならtw=tmとなり編集メモリEM
のメモリ容量数対応の遅延時間が得られる。Aw=At
ならta、tb共ゼロとなり録画開始指示時刻からMM
駆動立上時間経過後に録画開始となり、従来の編集メモ
リEMを設けない場合と同じとなる。アドレスAwがア
ドレスAtp0からアドレスAeを選択した主メモリMM
の記録をプレ録画と称し、アドレスAtからアドレスAt
p0未満はスタートカット録画と称する。EM読出遅延
時間twなどを指定して主メモリMMに録画するその時
間設定を記録スタート条件(図7にて詳細説明)と称し
時間tsで表す。アドレスAwとその記録スタート条件
tsの関係を遅延アドレステーブルに設定する。EM遅
延時間を用いて主メモリMMへの録画を行う場合は録画
開始指示を行う前に予め記録スタート条件tsを設定し
ておく。この場合の録画開始指示は編集メモリEM書込
情報と同時刻の情報を用いて行う。録画開始指示が出る
と上記指定した記録スタート条件tsを遅延アドレステ
ーブルを用いてEM読出アドレスAwに変換し、アドレ
スAwより主メモリMMに書込情報を出力する。
【0043】図7は記録スタート条件と編集メモリEM
の状態を説明する図である。図7は予め選定した記録
スタート条件tsを指定し、主メモリMMに記録開始指
示をした時刻T0である。主メモリMMに対して直ちに
MM駆動立上を指示し、遅延アドレステーブルから読出
アドレスAwを翻訳してAwから駒情報を取出し主メモ
リMMに出力する。主メモリMMではそのMM駆動が出
来ていないので受取った駒情報は録画出来ない。図7
はMM駆動立上時間ta経過したMM記録開始時刻Ta
の編集メモリEMの状態を示す。主メモリMMは録画可
能であり、アドレスAwは記録開始指示時刻より時間t
b以前の過去に生起した駒情報を読出し、主メモリMM
はこの駒情報から記録を始める。図7は記録停止指示
した時刻Tcである。主メモリMMの録画はまだ継続し
て行う。図7は記録スタート条件の時間ts経過した
記録停止指示の時刻Tceであり、記録停止指示時刻の
駒情報がアドレスAwより読出し、これを記録完了した
後主メモリMMは録画を停止する。図7は編集メモリ
EM内の読出アドレスArがアドレスAmsの駒情報を
モニタ監視して、その駒情報から録画を指示した場合で
ある。記録スタート条件の時間tsは固定的にts=t
aに設定される。記録開始した時刻T0に主メモリMM
に対して直ちにMM駆動立上を指示し、編集メモリEM
の読出アドレスAwより駒情報を取出し主メモリMMに
出力する。主メモリMMではそのMM駆動が出来ていな
いので受取った駒情報は録画出来ない。図7はMM駆
動立上時間ta経過したMM記録開始時刻Taの編集メ
モリEMの状態を示す。主メモリMMは録画可能であ
り、アドレスAwは記録開始指示時刻に生起した駒情報
を読出し、主メモリMMはこの駒情報から記録を始め
る。
【0044】記録スタート条件tsは編集メモリEM読
出アドレスArと主メモリMM書込用の編集メモリEM
読出しアドレスAwとのシフト時間である。図7は編
集メモリEMに入力する駒情報を監視して記録開始した
場合であるので、その監視は編集メモリEMのアドレス
Atに対応しAr=Atである。図7は編集メモリE
MのアドレスAmsを指定して記録開始を指示している
のでAr=Amsである。図7の、は各々のArか
らAwのシフト時間が記録スタート条件tsである。記
録スタート条件tsから主メモリMMに録画する編集メ
モリEMの読出アドレスAwを算出すのが表3の遅延ア
ドレステーブルである。表3の遅延アドレステーブルは
アドレスArを基準にしてアドレスAwの位置とその編
集メモリの遅延時間の関係を示す。遅延時間である記録
スタート条件tsからアドレスAw位置を決定する。ア
ドレスAr、Awは相対アドレスであるので、アドレス
Arを基準にしたメモリ量でアドレスAwの位置を示し
ている。表の最右列はアドレスArをAtとした図7
に於て主メモリMMの駆動立上時間taを3秒とした場
合のアドレスAwを表2のアドレス名を用いて示したも
のである。
【0045】図8はオンライン編集の遅延時間指定録画
の録画のタイムチャート図である。予め記録スタート条
件tsを設定し、編集メモリEMに書込む入力情報或い
はそれと同時刻の情報を基に録画開始を指示する場合の
録画である。図中の110等の番号は図示タイムチャト
バーを指す。ta、tbおよびtsは図6で示したMM
起動立上時間、プレ記録時間および記録スタート条件の
時間である。編集メモリEMに蓄積出来る情報量は最大
情報遅延時間tmである。時刻Tbsにプレ開始指示を
行い、時刻T0に録画開始指示を行い、時刻Tcに録画
停止指示を行う。時刻Tbsにプレ開始指示により、入
力駒情報(カメラで撮影した画像情報など)を正循環の
メモリに構成した編集メモリEMにプレ情報110を循
環上書する。時刻T0に録画開始指示により、主メモリ
MMのMM駆動立上時間ta後に主メモリは録画開始す
る。MM記録開始時刻Taでは編集メモリEMには12
0に示すEMの最大情報遅延時間tmのプレ蓄積情報1
30が蓄積されている。記録スタート条件140により
プレ記録開始時刻Tbと選択プレ記録情報150が決定
され、選定記録情報170が主メモリMMにMM録画情
報180として録画開始する。録画停止指示時刻Tcで
は、引続き主メモリMMは録画を継続し、記録スタート
条件の時間ts後にMM録画情報180の録画を停止す
る(図7〜に対応)。主メモリMMはその時点でそ
のMM駆動装置を停止させる事が出来る。
【0046】録画停止指示時刻TcからMM録画終了時
刻Tceまでの時刻に於て次の記録開始を指示すると、
主メモリMMは駆動立上っているから前回の録画終了時
刻後は主メモリMMの駆動を停止させないで次回録画は
MM駆動立上時間ta=0として直ちに次回の録画シー
ケンス処理を行う。
【0047】MM記録開始時刻Taから記録停止指示時
刻Tcの時間tcの情報を選定ノーマル録画対象情報1
60、MM駆動立上時間taをスタートカット録画対象
情報、プレ記録時間tbの情報をプレ録画対象情報と称
し、選定プレ記録情報150と選定ノーマル記録情報1
60を合わせた情報を選定記録情報と称する。
【0048】図9はオンライン編集のEM内情報指定録
画の録画タイムチャートである。編集メモリEMの記録
内容をモニタした駒情報を指示して録画する。プレ情報
を編集メモリEMに書込状態にして離席し、戻った時に
不在中書込んだ編集メモリの駒情報を高速サーチし、モ
ニタして選定した駒情報を主メモリに録画する場合に適
している。プレ開始指示時刻Tbsにプレ情報110を
編集メモリEMに循環上書して書込む。現在Ta時刻に
於ては編集メモリEMにはプレ蓄積情報130が記録し
ている。これをEM読出アドレスAwを編集メモリEM
上で移動しながら、その読出駒情報をモニタ画面に表示
して監視し、指定録画スタートアドレスAmpを選定す
る。指定した時刻は記録開始時刻T0。指示したアドレ
スAmsをアドレスAwとし選定記録情報171または
選定プレ記録情報151を作成、更にプレ記録時間tb
=0、記録スタート条件ts=taが自動設定され、M
M録画情報181または182を主メモリMMに録画す
る(図7、に対応)。記録停止指示は編集メモリE
M内情報以外の情報で記録停止指示を行う場合はMM録
画情報181のタイムチャートで録画終了する。編集メ
モリEM内の情報を引続き監視してアドレスAmpを記
録停止指示をする場合は182タイムチャートである。
録画指示後はta時間後に主メモリMMの録画は終了さ
せる。記録情報152は1駒の静止画の録画で、図示は
していないが主メモリMMの録画はMM駆動立上時間t
a後に行う。
【0049】図10はオフライン録画の録画タイムチャ
ートである。オフライン編集のオフラインとは編集メモ
リEMの書込まれた情報が循環上書の更新をしていない
状態をいう。プレ情報の書込みを行った撮影対象の野鳥
などが飛び去り撮影対象の生起する情報が終了した場
合、プレ情報の書込を終了させ、編集メモリEMに記録
保持したプレ蓄積情報を次に飛来して来るまでの間に読
出し、選択した駒情報を主メモリMMに録画する場合で
ある。プレ情報の取込をプレ停止指示時刻Tbpに停止
させ、編集メモリEMに保持した情報の中からEM読出
アドレスAwを移動させ、指定録画スタートアドレスA
msを指定して主メモリMMに録画指示を行う。プレ記
録時間tb=0、記録スタート条件ts=taが自動設
定される。選定プレ記録情報153は動画、154は1
駒の静止画である。主メモリMMの録画はMM立上時間
ta後にMM録画情報183を主メモリMMに録画す
る。153の動画は指定録画ストップアドレスAmpを
指定し、MM立上時間ta後に主メモリMMの録画を停
止させる。必要により繰返し指定録画スタートアドレス
Amsを指定して主メモリMMへの録画を行う。この1
54および図9の152の1駒を主として使用するのは
デジタルカメラである。
【0050】図8に於ける主メモリMMへの録画開始指
示(図示の時刻T0)のトリガ(シャッタを押す)を決
定する情報および判定方法として次の3つが考えられ
る。1)アドレスAtなど編集メモリEMで遅延しない
入力駒情報(画像、音など)をモニタ表示器で監視し、
その監視者(撮影者)の判断の指示による録画指示操
作、2)編集メモリで遅延しない入力駒情報を自動認識
させる自動トルガ、3)入力フレーム情報に内在しない
外部信号(外部取付各種センサ、タイマーなど)があ
る。自動認識の簡易認識法として、フレーム情報が画像
の場合は画面を縦横のメッシュ区画(例7×7など)に
分け、各区画の輝度、RGB色彩レベルなどを算出し、
それらの時系列変化を演算する。簡易判定演算としては
上記メッシュを外枠、中枠、内枠あるいは縦縞、横縞に
グループ区分し、輝度、色彩レベルの差変化のパターン
が外枠から内枠、左から右、上から下、またはその逆な
どへの移行変化を認識させ、その変化方向を指定して行
う方法、音声の場合は周波数、音量などの変化シュレシ
ュホールド値の指定などがあり、フレーム情報が非画像
情報の場合はフレーム情報内の特定データ種、或いはデ
ータ種間の時系列の変化の演算などがある。外部信号を
利用する法として撮影対象物の動きを別途設置した各種
センサで取込などがある。
【0051】フレーム情報の情報量はNTSC(Nationa
l Television System Committee)規格の民生用DVCの
動画の場合はノンインタレース換算で29.97駒/秒。1
フレーム(1駒)の情報量は120KB(キロバイト)/秒の
一定値である。これより上記民生用DVCの動画情報の
場合は遅延時間と編集メモリの容量との関係は数1より
【数2】td=m(駒/120KB)×(秒/29.97駒)=
(m/3.5964MB)秒 但しmはメモリ容量、MBはメ
ガバイト。数2より、DV動画情報を td=3秒 遅延
保存するには編集メモリ容量は m=10.8MB 必
要となる。数2式を根拠に記録スタート条件ts値と各
アドレスの対応を遅延アドレステーブル表3に示す。
【0052】図11はプレ記録の処理フローチャート図
である。ステップS101に於てプレ開始を検出する
と、ステップS102に於てカメラ撮影などの入力情報
を編集メモリEMのアドレスAtに循環上書を行う。ス
テップS104に於て記録開始指示T0を検出すると、
遅延時間指定録画となりステップS105に於て主メモ
リMMの駆動立上げを指示しステップS106に進み予
め設定した記録スタート条件の時間tsから遅延アドレ
ステーブルを参照して編集メモリEMのMM録画用読出
アドレスAwを指定し、ステップS107に於てMM駆
動立上時間ta後にプレ記録時間tbの駒情報から主メ
モリMMに録画を始める(図7)。ステップS108
に於て録画停止指示を検出(図8の180の録画)し、
ステップS109に進んで時間ts後に主メモリMMの
録画を終了させる。
【0053】図11ステップS120に於て指定録画ス
タートアドレスAmsを検出するとEM内情報指定録画
となる。ステップS121ではプレ記録時間は不要であ
るのでtb=0、ts=taを自動設定し主メモリMM
を駆動立上を指示する。ステップS122の判定が単駒
録画ならステップS130((図9の152の録画)
に、動画録画の判定ならステップS123に進みMM駆
動立上時間ta後にアドレスAmsよりta時間遅延し
た読出アドレスAw(図7)を読出して主メモリMM
に録画開始を指示する。ステップS124に於てアドレ
スAmpを検出(図9の182の録画)するとステップ
S109で録画終了(図11の182の録画)を行う。
ステップS125に於て録画停止指示を検出するとステ
ップS109に於て録画終了(図9の181の録画)を
行う。
【0054】図11ステップS103に於てプレ停止T
bpを検出するとオフライン録画となり、ステップS1
40に於て編集メモリEMへの入力駒情報の上書循環を
停止させプレ記録時間不要の tb=0、ts=taを
設定する。ステップS141に於て指定録画スタートア
ドレスAmsの駒情報指定を検出すると、ステップS1
42に於て単駒判定ならステップS147にて主メモリ
MMの駆動立上時間ta後に編集メモリEMのアドレス
Amsの静止画を録画(図10の154)を指示する。
ステップS142が動画判定ならステップS144の指
定録画ストップアドレスAmpの指示を待ち、テップS
145に於て主メモリMMの駆動立上時間ta後に編集
メモリEMのアドレスAwをAmsからAmpの駒情報
群を読出し主メモリMMに録画(図10の183)を行
う。テップS146に於てオフライン録画終了指示がな
いと繰返しテップS140に戻る。
【0055】図12は編集メモリのアクセスの方法によ
って情報編集機能を説明する図である。編集メモリは図
6の循環メモリ形式と同じであるが正/逆双方向の循環
メモリとして構成するところが異なる。更に編集メモリ
に書込む駒情報配列は主メモリの録画した駒情報配列と
同じにする書込制御を行う。編集メモリの読出アドレス
をArと称する。
【0056】主メモリの読出情報を編集メモリに継続し
て循環上書している状態に於て編集メモリを読出す編集
を連続編集と称する。主メモリの読出を停止させ編集メ
モリの循環上書を停止し、その保持した編集メモリの駒
情報を読出す編集を蓄積編集と称する。
【0057】大量の駒情報を記録する大容量の主メモリ
として磁気テープがあるが機械的機構部品によってその
駆動系は構成され、そのアクセス時間は長い。特に再生
方向逆転応答は遅い。更にDVテープなどでは一カ所を
繰返し読取る静止駒再生はその部分のテープ摩耗が進み
長い時間の静止駒再生は出来ない。主メモリMMの再生
読出部分を先取りする形のミニMM(主メモリの一部の
記録駒情報をそのまま写し取り、それがあたかも主メモ
リMMの様にして扱う)を高速動作の編集メモリ上に再
現させ、そのミニMMの編集メモリを自由に読出す事に
より主メモリMMの緩慢動作を隠蔽する。ミニMMとす
る為に主メモリMMの記録情報と同じ駒情報配列を編集
メモリ上に実現させ、主メモリMMと同期をとる主メモ
リMMの読出と編集メモリの書込制御を行う。蓄積編集
に於て、このミニMMの編集メモリ上で正逆反転の駒送
再生などを待合せのない応答速度で実現させ、連続編集
に於ては変則高速再生、変則スロー再生など、今迄にな
い変わった再生を行う事が出来る。
【0058】ミニMMの編集メモリは主メモリMMと正
/逆再生に対しても連続的な情報(フレーム情報)引継
が出来る必要である。図12に於て主メモリの記録駒順
と編集メモリ内の情報順を合わせるため、主メモリが正
再生の場合は編集メモリEMのスタートアドレスAtか
ら図の左の下向点線矢印方向の正方向にシフトして書込
み、主メモリが逆再生の場合はエンドアドレスAeより
図の左の上向点線矢印方向の逆方向に書込む。主メモリ
が途中で再生方向を逆転した場合は、逆転した方向が正
方向の場合は相対アドレスAtに記録していた駒情報の
駒番号を調べ、主メモリは該駒番号より1つ老番の駒情
報から順次読出してアドレスAtに書込む。逆転した方
向が逆方向の場合はアドレスAeの駒情報の駒番号を調
べ、主メモリは該駒番号より1つ若番の駒情報から順次
読出してアドレスAeに書込む。
【0059】連続編集に於て、主メモリを正再生した情
報をアドレスAtに書込中に読出アドレスArを静止し
て読出すとEM書込の駒速度情報と同じ駒速度情報が読
出される。ArをAt側に移動させるとその移動速度だ
け早送の駒速度情報が、ArをAe側に移動させるとそ
の移動速度に応じた遅送の駒速度情報が読出せる。主メ
モリ情報をアドレスAeに書込む逆再生した場合はAr
をAt側に移動するとその移動速度だけ遅い逆駒再生情
報が、ArをAe側に移動させるとその移動速度に応じ
た早い逆駒再生情報が取出せる。これを変則高速再生と
称する。EM読出アドレスArの移動速度がEM書込シ
フト速度と異なるとEM読出アドレスArはアドレスA
tまたはAeに到達する。Arを図の下側からAtに向か
って移動させた場合、Atに到達すると最下段のAe(絶
対アドレスではAtの1つ前のアドレス)に戻ってこれ
を繰返し行う。Arを図の上側からAeに向かって移動
させた場合、Aeに到達すると最上段のAt(絶対アドレ
スではAeの1つ後のアドレス)に戻ってこれを繰返し
て読出す。
【0060】更にアドレスArの読出を編集メモリEM
内の指定したアドレス区間を周期的に移動させ、その区
間内をサンプルした駒を読出し、サンリングして飛越し
た駒数相当の時間だけ長くそのサプリングした駒情報を
読み出す。これを変則スロー再生と称する。
【0061】蓄積編集モードへの通常の切替は連続編集
の標準再生に於て、静止駒再生などにしたい駒情報を見
つけた時に行う。蓄積編集モードは編集メモリに保存さ
れた駒情報群はその各々が静止駒の集まりと見なす事が
出来るので、読出アドレスArを1カ所に止めると静止
駒情報が読出され、アドレスArをAt側に移動させる
と静止駒の正駒送の情報が、Ae側に移動させると静止
駒の逆駒送の情報が読出せる。これを静止駒再生、駒送
再生と称する。
【0062】図13は変則高速再生は表示駒と時間との
関係を模式的に図示した図である。横軸はEM読出アド
レスArの読出再生情報の駒数、縦軸は再生時間であ
る。tは編集メモリEMに書込むEM書込シフト速度
(編集メモリEMに書込む絶対アドレスの移動速度)、
tvはEM読出アドレスArのシフト移動速度(編集メ
モリEMを読出す絶対アドレスの移動速度)である。そ
の速度tとtvの関係で種々の再生駒画像が得られる。
tv=tは主メモリMM読出速度と同じとなり、標準再
生である。はtv=−tにした場合である。2倍速再
生となり、2駒再生(細実線矢印)の後1駒戻って(点
線矢印)2駒再生(細実線矢印))の後1駒戻って(点
線矢印)の駒数割合の繰返し再生駒情報となる。45度
右下方向の太長い矢印はtv=tの場合である(から
に表示)。はtv=−2tにした場合である。3倍
速再生となり、3駒再生(細実線矢印)の後2駒戻って
(点線矢印)3駒再生(細実線矢印))の後2駒戻って
(点線矢印)の駒数割合の繰返し再生駒情報となる。
はtv=−3tにした場合である。4倍速再生となり、
4駒再生(細実線矢印)の後3駒戻って(点線矢印)4
駒再生(細実線矢印))の後3駒戻って(点線矢印)の
駒数割合の繰返し再生駒情報となる。はtv=2にし
た場合である。等倍逆再生となり、1駒再生(細実線矢
印)の後2駒戻って(点線矢印)1駒再生(細実線矢
印))の後2駒戻って(点線矢印)の駒数割合の繰返し
再生駒情報となる。はtv=3tにした場合である。
2速倍逆再生となり、2駒再生(細実線矢印)の後3駒
戻って(点線矢印)2駒再生(細実線矢印))の後3駒
戻って(点線矢印)の駒数割合の繰返し再生駒情報とな
る。はtv=4tにした場合である。3倍速逆再生と
なり、3駒再生(細実線矢印)の後4駒戻って(点線矢
印)3駒再生(細実線矢印))の後4駒戻って(点線矢
印)の駒数割合の繰返し再生駒情報となる。尚等倍速相
当の軌跡をからの図に描くと各図に於て各矢印先を
結ぶ右下方向45度を左上に向かう軌跡となる。〜
の説明に於ける2倍速などの2は編集メモリに書込速度
即ち主メモリ読出速度に対しての数値である。
【0063】変則高速再生など一般のフレーム情報は編
集メモリEMに書込シフト速度と読出アドレスArの移
動速度が異なる場合、その速度に比例したフレーム情報
が高速に取出せるが、時間当たりのフレーム情報の数が
一定のフレーム情報種では速度に比例しない。例として
家庭用テレビのプログレッシブ(ノンインタレース)の
場合は1秒30駒である。時間当たりのフレーム情報数
が固定しているので早送してもその時間当たりの駒数は
同じである。アドレスArを早く移動させ高速読出する
には、駒飛ばしをして1秒30駒を厳守する。駒飛ばし
が1駒なら倍速、2駒なら3倍速、3駒なら4倍速な
ど、整数倍速しか取り得ない。その1駒表示時間も1秒
/30に固定した相当対応の読取制御読出を行う。
【0064】図13の〜の点線戻る部分が編集メモ
リEMのアドレスAtからAeに戻る時間であり、〜
の点線戻る部分が編集メモリEMのはアドレスAeがAt
に戻る時間である。戻る場所はAt,Aeでなくても、
任意の区間で繰返し戻っても同じ駒数割合である。ただ
その繰返周期が異なる。例えばは2駒再生、1駒戻る
のが、20駒再生、10駒戻ることになる。変則高速再
生はEM読出アドレスArのアドレス移動速度と折返し
アドレス区間長を変える事で種々の再生画像が得られ
る。その再生駒画像速度は速いが重複繰返し再生するの
で高速カメレオン動作(カメレオンは身体を前後に揺す
りながらゆっくり前進する重複動作)に似ている。動き
の遅い被写体の画像は高速に繰返し再生されるので、被
写体の動き周期に合わせたアドレス折返区間長を調整す
る事で被写体の気が付かない動きの発見が期待出来る再
生である。
【0065】図14は変則スロー再生を編集メモリEM
から読出す方法を説明する図である。は間欠スロー再
生の場合である。編集メモリEMに書込まれた駒情報の
任意のQ駒数の中で、P駒数を指定しこのP駒を各々を
F回連続して読出す(1つの駒を連続F回読出後次駒読
出)ものである。但しF=Q/Pである。これを繰返再
生して行う編ものである。図中a1,b1などの記号は
選択した駒情報群の説明用識別名であり。A1,A2な
どの記号はa1.a2などの駒情報群を読出した編集読
出情報を表す。この編集再生情報はサンプリングされた
P駒がF倍スローとなる。は駒落スロー再生の場合で
に於てP=1とした再生である。これは等間隔サンプ
リングによる駒落しの等速スロー再生である。
【0066】図15は間欠スロー再生情報を編集メモリ
EMから読出すアドレスArの動作を説明する図であ
る。図の最下段は編集メモリEMである。上の4つのブ
ロックは編集メモリEM内の駒情報群のシフト移行状態
を示しているa1、b1などは図14のa1、b1であ
る。状態1は情報a1の最初駒の1回目を編集メモリの読
出アドレスAr=Ar1で読出した状態である。このあ
と、情報a1の最初駒の2回目読出をアドレスAr1の1
つ右にスライドしたアドレスより読出す。これをF回繰
返後、情報a1の次駒を同様に読出す。状態2は情報a1の
最終駒のF回目をアドレスAr=Ar2で読出し、読出
周期の駒数Qが終了した状態である。状態3は情報a1を
読出完了後の次の読出周期である。状態1と同状態であ
り、情報a2の最初駒の1回目を編集メモリ読出アドレス
Ar=Ar1より読出した状態である。編集メモリの読
出アドレスはAr=Ar1〜Ar2にスライドして読出
し、Ar2読出後はAr1にジャンプして繰返読出す。
【0067】変則スロー再生の実施は読出アドレスAr
1をAtに固定し、Q,P,Fの中の2つを指定例えば
QとFをダイヤル等により指定して行う。モニタ画面監
視してQ、Fの値をダイヤル操作(図示していない)で
調整しながら最適編集画像を読出す。駒数Qは駒サンプ
リングの周期駒数となるので、駒数Qの整数倍が編集メ
モリEMの収容駒数(メモリ容量)にすると周期性のよ
いスロー再生情報が得られる。編集メモリEMの最大格
納駒数をM、その時の編集メモリ内情報一巡シスト時間
tmとすると、Q=Mに選定すると最大周期の間欠ス
ローが得られる。
【0068】図16は情報展開機能に於ける蓄積編集の
自動再配置設定の説明図である。駒送再生に於て、EM
読出アドレスArが最端アドレスのAtまたはAeに来る
と、その次の駒情報がないので、その次情報を主メモリ
MMから追加読出を行う必要があるが読出待時間を要す
る。最端アドレスAtまたはAeを読出す前に自動的に追
加読出を行う。アドレスAtから数駒分内側のアドレス
Arfを設け正駒送再生時の警告位置に設定し、このア
ドレスArfを正駒送再生時に読出すと自動追加書込を
行う。同様にアドレスAreを設け逆駒送再生時の警告
位置に設定する。図16の状態0は駒送再生時に上記警
告位置を読出した状態である。アドレスArfの読出1
を読出した場合はアドレスArfの駒情報がEMの中央
のアドレスArcの位置に来るまで主メモリMMを正再
生を行ってアドレスAtより追加書込みを行い状態1に
更新する。またアドレスAreの読出2を読出した場合
はアドレスAreの駒情報がアドレスArcの位置に来
るまで主メモリMMをは逆再生を行ってアドレスAeよ
り追加書込みを行い状態2に更新する。再配置先はアド
レスArcとしたが任意に設定する方法もある。
【0069】図17は情報展開機能に於ける蓄積編集の
指定再配置設定の説明図である。編集メモリEMの容量
を有効に使用するために、指定した駒を予め決めた場所
にシフトして格納し直す。編集メモリEM内に保持した
駒情報を読出アドレスArをAt側またはAe側にスライ
ドさせモニタ画面にて駒を指定し、それをトップ駒、セ
ンタ駒、ボトム駒のいずれかの駒位置に再配置指示す
る。図17状態0は指定したい駒情報をアドレスArで
捕捉した状態である。状態1はこのアドレスArの指定
駒を指定ボトム駒Arbに再配置するもので、主メモリ
MMを追加逆再生を行いアドレスAeより追加書込を行
う。状態2はアドレスArの指定駒を指定センタ駒Ar
cに再配置するもので、主メモリMMを追加正再生を行
いアドレスAtより追加書込を行う。アドレスArの位
置がアドレスArcよりAt側にある場合は主メモリM
Mを追加逆再生を行いアドレスAeより追加書込を行
う。アドレスArの位置がアドレスArcよりAe側に
ある場合は主メモリMMを追加正再生を行いアドレスA
tより追加書込を行う。状態3は指定駒を指定トップ駒
Artに再配置するものである。
【0070】編集メモリEMに追加書込する場合は編集
メモリEMの保存情報が主メモリMMの駒順と同じ順序
になる様に書込アドレスAt(またはAe)に格納されて
いる追加書込前の駒情報を調べ,その駒番号より1つ老
(または若)番の駒情報からアドレスAt(またはAe)
に書込む様に主メモリMMの読出駆動を制御する。
【0071】情報展開機能に於ける蓄積編集に於て、指
定した静止駒とその表示時間、それを正駒送、逆駒送と
組合せた一連の動作手順をプログラム再生テーブルに登
録し、この登録データ手順を読出して連続再生するプロ
グラム編集再生。このプログラム再生テーブルなどのデ
ータをダビング編集テーブルに登録を行う。
【0072】表4および5はそのプログラム再生設定デ
ータの例を2つ示す。表4はプログラム再生設定データ
1形で規則的に再生駒を一括登録出来るので登録設定は
簡単である。A項は初動条件で標準再生から引続き実施
可否を、C項は規則性のパラメータを選定し、編集メモ
リからの駒の読出手順を設定し、B項で終端処理を選定
する。
【0073】表5はプログラム再生設定データ2形で。
前駒からの飛し駒数と表示時間を各駒毎に指定するもの
である。スタート駒情報の駒番号と正/逆再生方向、次
駒のシフト駒数とその表示時間を設定する。スタート駒
の近辺駒を任意数飛越し、任意静止時間表示を設定出来
るもので、スロー再生の編集に於てハイライト駒を指定
してきめ細かく登録である。
【0074】表6は表4,5で設定したプログラム再生
設定データを登録するプログラム再生テーブルである。
表6のNOの番号を指定して該当プログラム再生設定デ
ータを実行再生する。
【0075】図18は表4のプログラム再生設定データ
の設定例欄に記述したデータを実行再生した画面流れの
イメージ図である。実行再生はA項では直前に再生を実
行している場合はその再生を続け、C1項の指定したス
タート駒を再生すると、その駒を編集メモリEMの指定
位置に設定し、C2項の正再生を、C3項の駒抜ピッチ
は1秒30駒の中から10駒毎に1駒を即ち1/3秒毎
に、C4項の1駒2秒表示の駒送再生を、C5項の終了
駒を見つけるとそこから標準再生するものである。
【0076】表7はダビング編集テーブルである。上記
プログラム再生テーブルを用いてダビングを行う。通常
の「どこから」、「どこまで」のダビングは表7のスタ
ート駒およびストップ駒欄に該当駒を設定する。プログ
ラム再生設定データを引用して用いる場合はスタート駒
欄にプログラム再生テーブルの番号を登録する。ダビン
グはダビング編集テーブルの番号順に実行させる。ダビ
ング編集テーブルを用いた以降のダビングの実施方法は
既に広く商品化されているので説明は省略する。
【0077】図19はフレーム制御再生の全体処理フロ
ーを示す。ステップS300に於てで主メモリMMの再
生方向をチェックし、正再生ならステップS301に於
て主メモリMMの読出情報を編集メモリEMのアドレス
Atから正循環に書込み、逆再生ならステップS302
に於て主メモリMMの読出情報を編集メモリEMのアド
レスAeから逆循環に書込みステップS303に於てE
M読出しアドレスAr出力をモニタ表示器に表示をす
る。ステップS304の判定が連続編集モードであれ
ば、ステップS305に於て主メモリMMの再生方向の
反転指示が無しならステップS309へ、有りならステ
ップS306に進み、反転後の再生方向が正ならステッ
プS307に進みアドレスAtの駒番号を調べ、その駒
番号より1つ老番の駒番号を主メモリMMは正再生に反
転させて探し、その駒番号から主メモリMMは正再生を
して編集メモリEMのアドレスAtより正循環に書込
む。ステップS306に於て反転後の再生方向が逆再生
ならステップS308に進みアドレスAeの駒番号を調
べ、その駒番号より1つ若番の駒番号を主メモリMMを
逆再生に反転して探し、その駒番号から主メモリMMは
逆再生をして編集メモリEMのアドレスAeより逆循環
にして書込む。ステップS309に於てEM読出アドレ
スArの移動速度がEM書込シフト速度と同じならステ
ップS310に進み標準再生として主メモリMMの読出
速度と同じ再生出力読出す。ステップS311に於て再
生終了判定し、終了していないならステップS304に
戻ってその後の判定、処理を行う。
【0078】ステップS312に於てEM読出アドレス
Arの移動速度がEM書込シフト速度と異なりアドレス
Arの繰返移動区間が指定しているならステップS41
4に進み、変数P、Q,Fが設定していないと、ステッ
プS313に於て変則高速再生を行う。指定されたEM
読出アドレスArの移動繰返アドレス区間とAr移動速
度にアドレスArを制御して再生出力を読出す(図13
の変則高速再生)。ステップS314がY(イエス)の
場合はステップS315に進みP,Q,F設定に従いア
ドレスArを制御して再生出力を読出す(図14の変則
スロー再生)。
【0079】ステップS304に於て蓄積編集に設定さ
れていると、ステップS320に於て主メモリMMの読
出と編集メモリEMの書込を停止させ、編集メモリEM
の書込まれた駒情報を保持させる。ステップS321で
はEM読出アドレスArの駒情報を出力する。ステップ
S323ではEM読出アドレスArの位置が固定ならス
テップS324はEM読出アドレスArの出力は静止駒
画像となり、EM読出アドレスArが移動しているなら
ステップS325に於て駒送再生画像がEM読出アドレ
スArより出力する。EM読出アドレスArの移動を図
12に示すアドレスAt側に移動させると、主メモリM
Mの再生方向に対して正駒送り、アドレスAe側に移動
操作すると逆駒送りとなる。
【0080】ステップS326に於てEM読出アドレス
ArがアドレスArbまたはArfであると検出する
と、ステップS329の自動再配置設定処理を行う。ス
テップS327ではEM読出アドレスArの駒を指定し
ているならステップS328の指定再配置設定処理を行
う。
【0081】図20は自動再配置設定処理の処理フロー
である。ステップS329は図19の自動再配置設定処
理である。ステップS400に於て自動再配置モードが
設定されているなら、ステップS402に於てEM読出
アドレスArが逆駒送再配置指示アドレスAreか、正
駒送再配置指示アドレスArfかにより分岐する。ステ
ップS403および413に於てEM読出アドレスAr
と予め設定されている再配置先アドレスの絶対アドレス
番地での差Gを計算する。ステップS404および41
4は上記Gの値がプラス(正数)かマイナス(負数)の
判定し、マイナスならステップS405および415に
於て編集メモリEMのメモリ容量分のアドレス容量値を
加算して値Gをプラスに変換する。ステップS406お
よび416に於て主メモリMMが編集メモリEMに最後
に書込でいたアドレスがAtかAeにより分岐して再配置
処理を行う。ステップS450は主メモリMMの読出制
御である。ステップS451と453は直前に編集メモ
リEMに書込んだアドレスと異るアドレスから追加書込
する場合であり、主メモリMMの読出を編集メモリEM
の収容駒数のM駒数を空読出させる。この場合ステップ
S451では編集メモリEMのアドレスAtの駒番号を
調べその駒番号の1つ老番の駒番号を主メモリMMを正
再生して選び出す。一方ステップS453では編集メモ
リEMのアドレスAeの駒番号を調べその駒番号の1つ
若番の駒番号を主メモリMMを逆再生して選び出す。ス
テップS452は主メモリMMを正再生して駒数Gを追
加読出を行い、ステップS454では主メモリMMを逆
再生して駒数Gを追加読出を行う。ステップS407に
於て編集メモリEMをアドレスAtより正シフトして駒
数Gのみ書込んで編集メモリEMの保持駒情報を再配置
し、ステップS4017では編集メモリEMをアドレス
Aeより逆シフトして駒数Gのみ書込み、編集メモリE
Mの保持駒情報を再配置して更新する。
【0082】図21は指定再配置設定処理の処理フロー
である。ステップS328は図19の指定再配置設定処
理である。ステップS501に於てEM読出アドレスA
rと、指定先の指示アドレスを取込む。ステップS50
2は指示アドレスで分岐し、ステップS503はアドレ
スArと指示センタ駒アドレスのアドレス値差を絶対ア
ドレスで計算し、駒数Gを持って図20のAへジャンプ
したステップを実行しアドレスAtより駒数Gを正循環
追加して再配置する。ステップS505はアドレスAr
と指示ボトム駒アドレスのアドレス値差を絶対アドレス
で計算し、駒数Gを持って図20のBへジャンプしたス
テップを実行しアドレスAeより駒数Gを逆循環追加し
て再配置する。ステップS504はアドレスArと指示
センタ駒アドレスのアドレス値差を絶対アドレスで計算
する。ステップS506〜508はアドレスArが指示
センタ駒アドレスArcを基点にしてアドレスAt側
か、アドレスAe側かを識別し、アドレスAt側なら図2
0のAへジャンプしたステップに、アドレスAe側なら
図20のBへジャンプしたステップに分岐する。ステッ
プS507と508の「M/2」は編集メモリEMの容
量駒数Mの半数値である。
【0083】図22は表4のプログラム再生設定データ
1形のプログラム編集再生の実行処理フローである。ス
テップS601に於てA項の設定により分岐し、ステッ
プS602に於てC項のスタート駒を検出し、ステップ
S610に於てスタート駒を編集メモリEMの指定位置
に設定して編集メモリEMの書込を停止させ、ステップ
S611に於てC5項の駒読出条件によって分岐し、ス
テップS612,613に於てC5項の表示駒数のカウ
ンタを設定する、ステップS614に於てC4項の1駒
表示時間をカウンタに設定し、そのカウントダウンによ
って1駒表示時間を判定する。ステップS619に於て
表示駒数の設定の仕方駒数、総表示時間、終了駒
番号で分岐し、とならステップS620に於て計数
し、ステップS621に於てその計数がフルなら表示完
了としてステップS630へ、フルでない場合および
の場合は、ステップS622に進み駒選択方向、駒抜け
ピッチ数を設定して次表示駒を選択指定する。ステップ
S623に於て上記が最終駒番号判定を行い最終駒な
らステップS630へ、最終駒でなければステップS6
14に戻って表示を繰返す。ステップS630はB項の
終了条件で分岐を行い、ステップS631からS633
の各終了処理をして終わる。
【0084】編集メモリEMの書込、読出に際して駒情
報内のデータ配列位置をランダムに置換え情報のスクラ
ンブルを図る。図23はそのデータ配列並替のイメージ
説明図である。1フレーム(駒)情報のデータ列を2群
に分け、1つはデータの並替をしない非スクランブルデ
ータ列のグループ、もう1つはスクランブル対象とする
スクランブルデータ列のグループである。スクランブル
データ列これをデータ列0と称し、これをn個の等情報
量のセルに分割してその各々に通番のセル番号を付与
し、各セルをスクランブルするスクランブルセル群のデ
ータ種1とスクランしない非スクランブルセル群(図2
3の斜線セル)のデータ種2に分け、データ種1にはス
クランブルセル番号の通番を更に付与し、データ列0を
格納する編集メモリEMにはn個の通番アドレスを付与
する。スクランブルを掛けない非スクランブルデータ列
はヘッダ情報、データ識別などの制御情報類であり、デ
ータ種2の非スクランブルセルはパリティ符合などデー
タ伝送、データ管理上認識出来ないと困るデータなどス
クランブルをしないデータなどを任意に指定したセルで
ある。図23の351はスクランブル実施前の原フレー
ム情報(駒情報)のデータ列、これを350のデータ位
置変換により352のデータ列に変換する。非スクラン
ブルデータ列およびデータ種2の非スクランブルセルは
無変換、データ種1のスクランブルセルはその互いのセ
ル位置をランダムに入替変換する。データ列の並替はデ
ータ種1の各スクランブルセル間に於てセル番号をラン
ダムに取替えそのセル位置に並び替える事である。デー
タ種1の各スクランブルセルの有するセル番号を集めこ
れをランダムに並替たスクランブルテーブルを設ける。
【0085】図24はスクランブルテーブルを用いたス
クランブル実施説明図である。データ列0のスクランブ
ルデータ列のセル数は12、データ種1のスクランブル
セル数は10とし、非スクランブルデータ列は除外した
例である。図24のはスクランブル実施する前の直列
(シリアル)信号の原データ列で時間は図左から右に流
れ、データD1、D2,・・の順である。はスクラン
ブル変換して書込まれた編集メモリEMのデータ配置の
並列(パラレル)データ列、編集メモリEM格納デー
タの並列信号を更にスクランブルして変換された直列信
号のデータ列である。はスクランブルテーブルであ
る。スクランブルテーブルはセル番号1〜12の中から
データ種2の非スクランブルセルの3番と5番を除いた
データ種1のスクランブルセル10個だけのセル番号を
ランダム順に再配列したものである。スクランブルテー
ブルのアドレスはスクランブルセル数10のアドレスを
持つ。スクランブルセルはこのスクランブルテーブルを
引いて並替先のセル番号を得る。スクランブル諸元テ
ーブルである。データ列0の各セル番号のデータ種1か
2を指定など扱うフレーム情報の種類に応じたスクラン
ブル実施上のデータベースを格納する。
【0086】スクランブル鍵の作成方式は種々考えられ
るが、上記スクランブルテーブルの1つのアドレスとス
クランブルテーブルの読出順序を指定する例を用いて説
明する。その1つのアドレスとは最初にスクランブルテ
ーブルを読出すスクランブルセル番号1の読出すアドレ
スであり、読出順序とはスクランブルセル番号2以降は
前番号スクランブルセが読出たアドレスからのシフト値
とそのシフト方向を指定する。例えばスクランブル鍵
「K5+3」とは、「5」は最初に読出すアドレス、
「+」は右へシフト、「3」はシフト数を表し、スクラ
ンブルセル番号1はスクランブルテーブルのアドレス5
から読出し、2番目のスクランブルセル番号2はアドレ
ス5から右へ3シフトしたアドレス8から読出し、スク
ランブルセル番号3はアドレス8から右へ3シフトした
アドレス1から読出す。スクランブルテーブルの読出順
序のシフト数とスクランブルテーブルのアドレス数は素
数関係の数値でなければならない。
【0087】スクランブル変換する順序はセル番号1番
から実施する。各セル番は初めにスクランブル諸元テー
ブルを参照してセル種(データ種1又は2)を判定し、
データ種1ならスクランブルテーブルを用いて変換先セ
ル番号を得る、データ種2ならそのセル番号が変換先の
セル番号である。
【0088】図24の原データの直列信号データ列を
編集メモリEMの書込時にスクランブル鍵K5+3によ
りの並列信号データ列に入替する様子をセル入替に注
目して説明する。変換処理は入力直列信号データ列をセ
ル単位にセル番号1から始める。まずデータD1のセル
番号1はスクランブル諸元テーブルを参照しスクランブ
ルセルであるからスクランブルテーブルにより変換を行
う。スクランブル鍵K5+3よりスクランブルセル番号
1のスクランブルテーブルのアドレス5(鍵番号の5)
の値10、即ち「セル番地10」位置対応の編集メモリ
EMのアドレス位置にデータD1を書込む。セル番号2
のデータD2は同様にスクランブル諸元テーブルを参照
してスクランブルセルと判定し、スクランブルテーブル
を読出すがそのアドレスは前セルが読んだアドレス5よ
り右へ3シフト(鍵番号の+3)したアドレス8の内容
「セル番地11」の位置対応の編集メモリEMアドレス
にデータD2を書込む。セル番号3のデータD3はスク
ランブル諸元テーブルから非スクランブルセルであるの
でスクランブルを掛けないでそのまま「セル3番」の位
置対応の編集メモリEMアドレスにデータD3を書込
む。セル番号4のデータD4は同様にスクランブル諸元
テーブルを参照してスクランブルセルと判定し、スクラ
ンブルテーブルは前セルが読んだアドレス8より右へ3
シフトしたアドレス1の内容の「セル番地5」の位置対
応の編集メモリEMアドレスにデータD4を書込む。以
下同様にスクランブルセルと判定たセルはスクランブル
テーブルで変換したセル番地位置対応の編集メモリEM
のアドレス位置に変換して書込む。
【0089】図24の直列信号データ列はの並列信
号データ列である編集メモリEMの読出時にスクランブ
ル鍵K3−7によってスクランブル変換したものであ
る。セル番号1はスクランブル諸元テーブルを参照して
スクランブルセルと判定しスクランブルテーブルにより
変換を行う。スクランブル鍵K3―7よりスクランブル
セル番号1のスクランブルテーブルのアドレス3(鍵番
号の3)の値12、即ち「セル番地12」位置対応の編
集メモリEMのアドレス位置のデータD9を読出す。セ
ル番号2は同様にスクランブル諸元テーブルを参照して
スクランブルセルと判定し、スクランブルテーブルを読
出すがそのアドレスは前セルが読んだアドレス3より左
へ7シフト(鍵番号のー7)したアドレス6の内容「セ
ル番地6」の位置対応の編集メモリEMアドレスにデー
タD10を読出す。セル番号3はスクランブル諸元テー
ブルから非スクランブルセルであるのでスクランブルを
掛けないでそのまま「セル3番」の位置対応の編集メモ
リEMアドレスにデータD3を読出す。セル番号4は同
様にスクランブル諸元テーブルを参照してスクランブル
セルと判定し、スクランブルテーブルは前セルが読んだ
アドレス6より左へ7シフトしたアドレス9の内容の
「セル番地1」の位置対応の編集メモリEMアドレスの
データD1を読出す。以下同様にスクランブルセルと判
定たセルはスクランブルテーブルで変換したセル番地位
置対応の編集メモリEMのアドレス位置に変換して読出
す。
【0090】図24ののデータ列を図右の下向き矢印
の(w)方向の編集メモリEM書込時に行ってのデー
タ配列のスクランブルを得る。のデータ配列を図右の
上向き矢印の(r)方向の編集メモリEMの読出時にス
クランブルを同じスクランブル鍵を用いて実施すると
に示した同じデータ配列得られ、結果的にディスクラン
ブルとなっている。同様にからへ図右の下向き矢印
の(r)方向に編集メモリEMの読出時にスクランブル
を行ったものは、のデータ列を図右の上向き矢印の
(w)方向に編集メモリEMの書込時に同じスクランブ
ル鍵を用いてスクランブルを行うと元のデータ配列に
戻り、ディスクランブルとなる。即ちスクランブル鍵K
5+3を用いて編集メモリEM書込のスクランブルを実
施後(から)、スクランブル鍵K3−7を用いて編
集メモリEM読出のスクランブルを掛けた(から)
のダブルスクランブルを実施した場合のデータは、スク
ランブルK3−7を用いて編集メモリEM書込のスクラ
ンブル実施後(から)、スクランブル鍵K5+3を
用いて編集メモリEM読出のスクランブルを実施(か
ら)するとディスクランブルになる。即ち、編集メモ
リEM書込時にスクランブルをして施錠したものは、同
じスクランブル鍵を用いて編集メモリEMの読出時のス
クランブルを行えば解錠となり、編集メモリEM読出時
にスクランブルをして施錠したものは、同じスクランブ
ル鍵を用いて編集メモリEMの書込時にスクランブルを
行えば解錠となる。
【0091】即ち本発明スクランブルは編集メモリEM
の書込(直列―並列変換)時の実施と編集メモリEMの
読出(並列―直列変換)時の実施とでは前者がデータを
スクランブルテーブルと鍵を使って異なった位置に置い
たのを、後者は同じスクランブルテーブルと鍵を使って
その置いた場所からそのデータを取出す鏡像の関係にあ
り、同じテーブルと鍵を用いればそれは施錠(スクラン
ブル)と解錠(ディスクランブル)の関係にある。施錠
(スクランブル)は編集メモリEM書込時(直列―並列
変換)のみ、又は編集メモリEM読出時並列―直列信号
変換)のみ、又はその両方で実施出来る。その解錠(デ
ィスクランブル)は各ステップに於て各々同じスクラン
ブル鍵を用いて鏡像の関係のスクランブルを実施すれば
解錠(ディスクランブル)が出来る。
【0092】編集メモリEMは指定アドレス位置に直接
書込を行う為に、1フレーム情報(駒)内のセル情報間
ではランダムアクセルが出来るメモリ素子を用いる。即
ち図5の編集メモリEMに対してスクランブルを実施
するには1つのフレーム情報Ma内に於ては各TP〜B
Tの構成データ間に於て、その書込順序をランダムに指
定した順に書込むので、ランダムアクセス出来るメモリ
素子を用いる。スクランブルセル内のデータ間位置変換
は説明していないが、セル内のデータ位置も同じ方法の
スクランブルが実施出来るので、スクランブル方法に上
述のスクランブルセル間のみ以外に、スクランブルセル
間とスクランブルセル内それぞれ別々に、スクランブル
セル内のみの3通りの実施選択が出来る。両方を実施す
る場合はスクランブルテーブルをセル間スクランブルと
セル内スクランブルを別個、兼用の方法がある。
【0093】スクランブルとディスクランブルの鍵は通
常同じ鍵番号を用いる。本発明も同じ鍵であるがその実
施上では編集メモリ書込(直列―並列変換)か編集メモ
リ読出(並列―直列変換)で異なるので、スクランブル
の鍵はそのどちらを使用するかを指定する鍵番構成にす
る必要がある。解錠の場合、ディスクランブルが鏡像の
関係にあるスクランブルをすれば解錠になるが同じスク
ランブルを行えば更なるスクランブルとなり、解錠は出
来ない。例えば録画するとき編集メモリ書込(直列―並
列変換)時にスクランブルを行い、これを再生時に編集
メモリ読出(並列―直列変換)時に行えばディスクラン
ブルになるが、再生時に編集メモリ書込(直列―並列変
換)で行うと同じスクランブル鍵を用いてもディスクラ
ンブルにならず更なるスクランブルとなる。この再生が
テープによるダビングならそのダビング録画テープの再
生は厄介である。この場合はその鏡像関係の編集メモリ
書込(直列―並列変換)を2回実施する事が必要となる
が、1回の再生で編集メモリ書込(直列―並列変換)を
2回実施出来ないので、1回目は編集メモリ書込(直列
―並列変換)によるスクランブルをテープにダビング録
画して元の再生テープに戻し、その後2回目の編集メモ
リ書込(直列―並列変換)スクランブルによってディス
クランブルの解錠が出来る。
【0094】スクランブルテーブルは個々が作成したロ
ーカルなテーブルを使用すると他の機器ではディスクラ
ンブルが出来ないので、共通の公のスクランブルテーブ
ルにする事が望まれる。スクランブルテーブルが公知な
らそのテーブルの読出方法を1つづつ順番に読出す固定
方法だと解錠解読は容易となるので、テーブル読出順を
固定にせず、スクランブル鍵番号構成の中にその読出順
を入れると解読がそれだけ困難になる。更に編集メモリ
EMは書込、読出を対として録画をし、そして再生を行
うので、スクランブルも編集メモリEMの書込と読出の
両動作で実施するダブルスクランブルを行なえば、同じ
スクランブルテーブルを用いてもその解錠解読は更に難
しくなる。ダブルスクランブルの場合のスクランブル鍵
はスクランブルテーブルの最初に読出すアドレス値、ま
たはスクランブルテーブルの読出順序のどちらかを共通
にしたスクランブル鍵構成にすると2倍の桁数のスクラ
ンブル鍵にはならず、またスクランブルテーブルの読出
す順序を共通にした構成の鍵番号方式の場合でも書込、
読出が固定的に逆方向の読出順にすれば秘匿が向上す
る。
【0095】スクランブルの機密性を上げる手段とし
て、スクランブルをセル間だけでなく、セル内も同時に
実施する。編集メモリをもう1つ設けこれに更にスクラ
ンブルを施す(この場合はスクランブル専用に用いると
2駒情報量のメモリで出来る)など多段のスクランブル
をし、その多段数が判らないと解錠はお手上げになる。
またスクランブルテーブルをローカルに独自作成すれば
セル数の階乗のスクランブルテーブル種が出来るのでそ
の解錠のディスクランブルはセル数が増すと実質的に不
可能になる。
【0096】図25はDVCRの1ビデオフレームのデ
ータ列である。図4の341,342の編集メモリEM
のデータバスのフレーム情報はデジタルビデオカメラの
場合はこの情報フォーマットを想定している。1DIF
が80バイト。1フレーム(駒)=1500DIF=12
0Kバイトである。純粋の映像情報は各DIFSequence
のV0からV134のデータ列である。この映像信号だ
けをスクランブルする場合は例えばDIFをセル単位に
し、各DIFSequenceのH0、SC,VAおよびAの各
DIFブロックをデータ種2の非スクランブルセルなど
に設定して、デジタルビデオカメラの映像スクランブル
を実施する事が出来る。フレーム情報種がMPEG2方
式の場合は他の情報を参照せず、1駒の全情報が内在し
ているフレーム内符号化のIピクチャ(Intra-coded Pi
cture)のみのフレーム情報をスクランブルの対象とし
上記DVCRと同様のスクランブルを行う。
【0097】図4のEMアドレス制御器300はノーマ
ルな編集メモリEMアドレスを生成している図示である
のでスクラン ブル変換320はそのアドレスを変換す
る図としている。EMアドレス発生310はノーマルの
編集メモリEMをアクセスするアドレスを生成し、アド
レス351,352を編集メモリEMのアドレスとして
出力する。スクランブル変換320はこれを入力として
そのアドレス値を並替え、アドレス331、332に変
換して編集メモリEMのアドレスをアクセスする。編集
メモリEMは書込と読出を交合に行うため、書込み用W
アドレス発生と(w)スクランブル、読出用Rアドレス
発生と(r)スクランブルがある。341は編集メモリ
EMの書込データバス、342は編集メモリEMの読出
データバス、である。スクランブルを実施した場合はこ
のバス341は編集メモリEMの書込前、即ちスクラン
ブル実施前の駒情報データであり、バス342は編集メ
モリEMの読出後、即ちスクランブル実施後のフレーム
情報データである。この両バスに接続している各入出力
系統の記録部4,再生信号変換部7,IEEE1394
インタフェース10などの各システム内機器は上記スク
ランブルの要否を各機器毎に各スイッチSw2、Sw
3,Sw4にて選択してスクランブル可否を選択して取
出す事が出来る。例えばスクランブル施行した主メモリ
MMの情報をスクランブルをしたままIEEE1394
のデジタル入出力に出力しながらモニタ画面にはディス
クランブル画像で監視するなどが出来る。
【0098】図9のEM内情報指定録画および図10の
オフライン録画は、編集メモリEMのメモリ容量が或る
程度多くないと利用効果がでない。主メモリMMのメモ
リデバイスが光ディスク、ハードディスクなどアクセス
時間の短い大容量デスクを用いている場合は編集メモリ
EMがそのディスクの空領域を使用した大容量メモリー
を用いる事が可能である。編集メモリEMのメモリ容量
が多いと撮影現場を一時離席して、プレ情報を編集メモ
リEMに記録続け、席に戻った時に離席時間のプレ蓄積
情報をモニタ画面に高速サーチして、必要駒情報を指定
して録画する。図10は撮影対象の事象が消滅し終了し
ている場合に編集メモリEMの保持したプレ蓄積情報を
バッチ処理でゆっくり選別して主メモリMMに録画す
る。
【0099】図26は編集メモリEMが主メモリMMの
空領域を用いたプレ記録のメモリ領域説明図である。主
メモリMMはメモリデバイスに光ディスク、ハードディ
スクなどアクセス時間の短い大容量デスクを用い、編集
メモリEMはそのディスクの空領域を使用したシステム
構築の場合である。はディスク領域を示し、横線領域
が主メモリMMが録画したMM領域であり、残った部分
が編集メモリEMの領域である。この編集メモリEM領
域全てを循環メモリに構成しプレ情報を循環上書きす
る。は新たに録画をしたディスク領域を示す。斜線1
70は新規に書込んだ領域である。遅延時間指定録画
(図8)では選定記録情報170であり、これをそのま
まMM録画情報180(図8)の領域としてMM領域に
組み替える。EM内情報指定録画ではAmsとAMpで
仕切られた選定プレ記録情報151(図9)であり、こ
れをそのままMM録画情報182(図9)の領域として
MM領域に組み替える。オフライン録画では選定プレ記
録情報153(図10)であり、これをそのままMM録
画情報183(図10)の領域としてMM領域に組み替
える。録画の度に斜線の部分が増え、EM領域が虫食い
状態に減っていく。虫食い状態はディスクにデフラグを
行ってMM,EM両領域をすっきり分ける事が出来る。
【0100】図27のは編集メモリEMの領域を固定
エリアにした場合を示す。EM領域の斜線部分150は
遅延時間指定録画(図8)の選定プレ記録情報150で
あり、MM領域の斜線160は選定ノーマル記録情報1
60(図8)である。録画開始指示時刻T0以後に発生
の入力駒情報即ち選定ノーマル記録情報160は編集メ
モリEMに書込まず、現存するMM領域に連続して録画
領域をとる様に選定プレ記録情報150の情報量を空け
て録画する。録画終了後直ちにEM領域の選定プレ記録
情報150を図矢印先の領域に移し、EM領域を空け、
MM領域を隙間無く連続領域で確保しデフラグ作業の削
減したメモリ領域配分である。
【0101】フレーム情報がMREG2(Moving Pictu
re Experts Group)方式の動画情報の場合はフレーム情
報は固定でなくIピクチャ(Intra-coded Picture)、
Pピクチャ(Predictive-coded Picture)、Bピクチャ
(Bi-directionally coded Picture)の3種があり、フ
レーム毎のフレーム情報量は同一ではない可変転送レー
ト方式である。しかし家庭用画質の場合はリアルタイム
録画(記録済画像の圧縮でなく、生情報の圧縮)である
ので平均圧縮方式である。現行アナログテレビ品質のM
PEG2動画なら6Mbps固定レートの情報量であ
り、1秒当たりフレーム数も固定であるので、1秒30
駒、6Mbpsの固定転送レートに等しいので上記DV
CRの場合と同様に記録スタート条件のtsは計算出来
る。この遅延時間とメモリ容量の関係を遅延アドレステ
ーブルとして表3に示す。記録スタート条件tsを指定
して編集メモリEMの読出アドレスAwを決める遅延ア
ドレステーブルは録画対象のフレーム情報の種類によっ
て値が異なる。表3はDVCR方式の家庭用の動画情報
と家庭用MPEG2方式のビデオ情報のデータ値を示
す。MPEG方式の場合はIピクチャから主メモリMM
に録画する必要がある。記録スタート条件tsから遅延
アドレステーブルで変換して得たEM読出アドレスAw
はIピクチャのフレーム情報である保証はないので、近
辺アドレスを読出してIピクチャを探してそのフレーム
情報から主メモリMMに録画する。
【0102】本発明で扱うフレーム情報は原則的にはそ
の情報種を選ばない。最も多く利用されているフレーム
情報は動画映像情報である。各種情報をフレーム情報と
言う箱に入れて運搬、保存し、その情報種に応じたデー
タ圧縮などを行っている。本発明はフレーム情報のデー
タ内容には一切加工をせず右から左へフレーム情報を渡
しているだけである。本発明のスクランブルもデータ内
容を変更しては困る部分はデータ位置の入替を外す事が
出来るので、基本的にはフレーム情報種を問わない特徴
を有している。本明細書の「駒」をフレーム情報に置替
え、モニタ表示器なども該当フレーム情報種に対応して
読み替えればフレーム情報の種類を選ばないシステムに
適応出来る。
【0103】編集メモリは専用設置として説明したが、
大容量記録装置システムとして各種制御する為に設けら
れたメモリチップの一部を使用する事も出来る。更に外
部から挿脱して用いる記録メディアのメモリを用いる事
も出来る。この場合は挿入するメモリ容量をチェック
し、プレ録画などの最大遅延時間のほかAe、Arc
Arf、Areなどの編集メモリの相対アドレス位置関
係を設定し編集メモリの情報編集処理の初期化を行う。
編集メモリを外部から挿脱すれば本体価格は低く押さえ
られるが、スクランブルテーブル、プログラム編集項目
はシステムデータであるので外部挿抜編集メモリには収
容出来ない。
【0104】本発明に使用する編集メモリは主メモリ録
画に際して使用する情報遅延機能、主メモリ再生に際し
て使用する情報展開機能、更に主メモリ録画/再生に際
して使用する情報機密機能のスクランブル編集である。
その各々に必要な編集メモリの容量は異なる。情報遅延
機能では記録スタート条件tsは最低4,5秒(DVC
Rのフレーム情報を蓄積するメモリ量は18MB)は欲
しいが、多くあればある程効果が上がり、EM内情報指
定録画の離席撮影は5分(対応メモリ量は1GB)の離
席時間があれば用は足りる。情報展開機能では駒送再生
する駒情報量は2,3秒(対応メモリ量は10MB)の
動画範囲があれば決定的シーン前後は充分カバー出来
る。スクランブル編集では最低2駒情報量(対応メモリ
量は240KB)があれば出来る。使用目的に合わせた
メモリ量の編集メモリを設置した商品設定を行う。
【0105】本発明は録画に対して多くの多彩な状態が
あり、撮影者がカメラがどの状態にあるのか判らないと
混乱が生じる。プレ開始指示済みのプレ記録状態なの
か、更にプレ停止指示済みオフライン録画可能状態にな
っているのか、スクランブル実施するのかしないかのス
クランブル状態はどちらなのか、主メモリMMに録画し
ている録画状態なのか等である。ビデオカメラに於ては
従来「足下映し」という録画意志がないのに録画状態の
ままになって足下を映していた事が多かった。従来のビ
デオカメラではファインダの中とか、液晶ビューの中に
は状態表示はされているが、日中の明るい場所でカメラ
を手にぶら下げている状態ではこれらの表示は認識出来
ない。これらの情報は撮影者に的確な表示があれば無駄
な録画をしたり、希望した設定録画法が設定されていな
い為に撮影機会消失などが防げる。撮影レンズのCCD
側のファインダと同じ面の近くに自ら発光する表示部品
例えばランプによって、プレ記録状態、オフライン録画
可能状態、録画状態、スクランブル状態をランプの色、
点滅、複数ランプ等で識別表示を行う。
【0106】本発明のスクランブルは直列―並列―直列
の各信号変換に際して施す事が出来る。変換に必要なラ
ンダムアクセスメモリの容量は最低2駒情報量で行う事
が出来る。既存設置済システムに於て入出力端子、ケー
ブルがシリアル(直列)信号のフレーム情報を流してい
る場合はその部分に外付けに本発明スクランブルを設置
適応する事が出来る。既存システムに手を加える事なく
手軽に簡単にスクランブル(ディスクランブル)の追
加、取外しが出来る。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0107】
【発明の効果】本発明によればフレーム情報を記録する
主メモリに対して循環メモリとして構成した編集メモリ
を設け、編集メモリに諸編集機能を施し、これを経由し
て主メモリにアクセスする構成にしているので、編集メ
モリに施した諸編集機能によって以下の効果を上げてい
る。カメラ撮影の入力フレーム情報を編集メモリに循環
してプレ記録として書込み、記録指示によって編集メモ
リのプレ記録から順次読出して主メモリに書込むシステ
ム構成にしているので、編集メモリ記録容量時間まで遡
った過去に生起したフレーム情報が録画出来る。記録指
示後に主メモリ機器を駆動立上げを行っても駆動立上時
間が吸収出来るので記録チャンスを逃がさない。従来の
DVCR家庭用ビデオカメラは録画スタンバイ状態では
DVテープが静止状態でヘッドに密着走行するため数分
で録画スタンバイ状態が自動解除となり、手動再立上げ
に3秒以上要しているので録画チャンスを逃がす致命的
欠点があったが、本発明によればこれが解決しており、
素人でもシャッタチャンスを逃がさない録画が出来る。
編集メモリが主メモリのディスクデバイスの空領域を用
いた大容量なら、離席中のプレ記録情報を着席時にその
中から選択して録画出来るので野生動物撮影には大きな
効果がある。
【0108】本発明によれば主メモリに録画した映像フ
レーム情報はミニMMの編集メモリを経由して読出すシ
ステム構成にしているので、ミニMMの高速動作の編集
メモリにより静止駒、正/逆の駒送再生が迅速に取出せ
る。また上記駒操作のデータをプログラム再生設定デー
タ、更にこれを参照したダビング編集テーブルに登録出
来る機能も有しているので、指定した駒順序に各駒対応
の指定静止時間を設定した一連の動画が簡単に編集出来
る。この編集は従来では撮影カメラ以外に高価なプロ用
編集装置やパソコンを必要とし本発明の実用面の効果は
大きい。
【0109】本発明によれば主メモリから編集メモリに
読出した映像情報を、その書込循環シフト速度と異なる
読出シフト速度で繰返読出し、その読出シフト速度を調
整して記録映像の動きと同調した映像表示をさせる事に
より、映像コンテンツの動きの中に気が付かない現象観
察などが見出し得る使用効用が期待出来る。
【0110】本発明によればシリアル信号を直列―並列
―直列の元の直列信号に変換する過程に於てスクランブ
ルを行なうので、既存設置済システムの入出力端子、ケ
ーブルがシリアル(直列)信号のフレーム情報を流して
いる場合はその部分に外付けに設置すれば既存システム
に手を加える事なく手軽に簡単にスクランブル(ディス
クランブル)の追加、取外しが出来る効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例に編集メモリを追加した本発明のブロッ
ク図である。
【図2】プレ記録を行うシステムブロック図である。
【図3】フレーム制御再生を行うシステムブロック図で
ある。
【図4】情報編集部を主体としたシステム構成図であ
る。
【図5】循環メモリの説明図である。
【図6】編集メモリの情報遅延時間の説明図である。
【図7】記録スタート条件と主メモリ録画の時間関係の
説明図である。
【図8】遅延時間指定録画の録画タイムチャート図であ
る。
【図9】EM内情報指定録画の録画タイムチャート図で
ある。
【図10】オフライン録画の録画タイムチャート図であ
る。
【図11】プレ記録の処理フローチャート図である。
【図12】編集メモリのアドレス操作と情報編集機能の説
明図である。
【図13】変則高速再生の読出アドレス移動速と再生駒関
係の説明図である。
【図14】変則スロー再生の説明図である。
【図15】変則スロー再生の読出アドレスの説明図であ
る。
【図16】自動再配置設定の説明図である。
【図17】指定再配置設定の説明図である。
【図18】プログラム編集再生データ例による再生画像
流れイメージ図である。
【図19】フレーム制御再生の処理フローチャート図で
ある。
【図20】自動再配置設定の処理フローチャート図であ
る。
【図21】指定再配置設定の処理フローチャート図であ
る。
【図22】プログラム再生設定データ1形の処理フロー
チャート図である。
【図23】スクランブルのデータ並替のイメージ説明図
である。
【図24】スクランブルテーブルを用いたスクランブル
実施説明図である。
【図25】DVCRフレーム情報のデータ図である。
【図26】MMの空DISK領域を編集メモリに使用し
たメモリ領域の説明図。
【符号の説明】
1 編集メモリ 2 主メモリ 3 情報編集部 4 記録部(主記録装置) 5 撮影部 6 信号変換部 7 再生信号変換部 8 モニタ表示器 9 操作パネル 10 IEEE1394インタフェース 11 CPUバス

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム形式の情報を主メモリに記録す
    るシステムに於て、循環メモリとして構成した編集メモ
    リを設け、入力フレーム情報は上記編集メモリに循環上
    書を行い、上記編集メモリの指定したアドレスのフレー
    ム情報から上記主メモリに記録するシステムに構成し、
    上記編集メモリに書込んたフレーム情報のアドレスと最
    新入力フレーム情報との遅延時間を管理する遅延アドレ
    ステーブルを設け、上記主メモリ駆動立上時間を含んだ
    遅延時間を指定して上記遅延アドレステーブルの対応編
    集メモリアドレスのフレーム情報から順次読出して上記
    主メモリに記録を行い、上記主メモリの記録開始の指示
    は上記入力フレーム情報またはそれと同時刻発生の他の
    入力情報を監視選定して行う事を特徴とする編集メモリ
    を設けたフレーム情報記録システム。
  2. 【請求項2】 上記編集メモリ内を任意に読出したフレ
    ーム情報を選択指定し、上記指定フレーム情報から上記
    主メモリに記録する事を特徴とする請求項1に記載のフ
    レーム情報記録システム。
  3. 【請求項3】 上記編集メモリの書込停止指示は上記入
    力フレーム情報または上記入力フレーム情報と同時刻発
    生の他の入力情報または上記編集メモリ内を任意に読出
    したフレーム情報を監視選択して行い、上記編集メモリ
    に保持したフレーム情報を読出して選択指定したフレー
    ム情報またはフレーム情報群を上記主メモリに記録する
    事を特徴とする請求項1および2に記載のフレーム情報
    記録システム。
  4. 【請求項4】 上記主メモリのデバイスはディスクを用
    いたシステムに於て、上記編集メモリは上記ディスクの
    未使用空領域を用いた事を特徴とする請求項1〜3に記
    載のフレーム情報記録システム。
  5. 【請求項5】 フレーム形式の情報を記録した主メモリ
    を読出再生するシステムに於て、正・逆循環メモリとし
    て構成した編集メモリを設け、主メモリに記録したフレ
    ーム情報は上記編集メモリを経由して再生フレーム情報
    を出力するシステムに構成し、主メモリから編集メモリ
    へのフレーム情報の書込は主メモリが正方向再生の場合
    は上記編集メモリの相対アドレスAtから正方向循環に
    して書込み、主メモリが逆方向再生の場合は上記アドレ
    スAtより1つ前の相対アドレスAeより逆方向に循環し
    て書込み、途中で主メモリの再生方向を逆転した場合
    は、逆転した方向が正方向の場合は上記相対アドレスA
    tに記録していたフレーム情報のフレーム番号を調べ、
    上記主メモリは該フレーム番号より1つ老番のフレーム
    情報から順次読出して上記アドレスAtに書込み、逆転
    した方向が逆方向の場合は上記アドレスAeのフレーム
    情報のフレーム番号を調べ、上記主メモリは該フレーム
    番号より1つ若番のフレーム情報から順次読出して上記
    アドレスAeに書込んで上記主メモリに記録されたフレ
    ーム情報順と同配列順とする書込制御を行い、上記編集
    メモリの読出は上記主メモリの読出を制御し、上記編集
    メモリの読出アドレスを任意に移動させ上記編集メモリ
    に書込まれたフレーム情報を指示したフレーム情報順
    序、時間間隔、読出継続時間に制御して読出す事を特徴
    とする編集メモリを設けたフレーム情報再生システム。
  6. 【請求項6】 上記編集メモリの読出は上記編集メモリ
    書込循環速度と異なる循環速度で読出し、上記編集メモ
    リの指定した相対アドレス区間を繰返読出す変則高速再
    生を行う事を特徴とする請求項5に記載のフレーム情報
    再生システム。
  7. 【請求項7】 上記編集メモリの読出は上記編集メモリ
    の収容フレーム情報容量数以下の任意のフレーム情報数
    Qを周期とし、その中の連続フレーム情報数Pを各々Q
    /P回づつ連続読出す変則スロー再生を行う事を特徴と
    する請求項5に記載のフレーム情報再生システム。
  8. 【請求項8】 上記主メモリの読出と、上記編集メモリ
    の書込を停止指示し、上記編集メモリの読出アドレスを
    制御して上記編集メモリに保持したフレーム情報群から
    任意の1フレーム情報を選択指定し、これを繰返読出を
    行う静止駒再生、更に正/逆方向に上記編集メモリ読出
    アドレスの移動を指示して読出す正/逆駒送再生を行う
    事を特徴とする請求項5に記載のフレーム情報再生シス
    テム。
  9. 【請求項9】 正/逆駒送再生に於て、上記編集メモリ
    の読出したアドレスを指定または予め指定した上記編集
    メモリのアドレスを読出した時、これを別途その各々に
    指定した上記編集メモリのアドレスにシフトして再配置
    する、上記主メモリの再読出と上記編集メモリの再書込
    制御を行い、上記編集メモリの格納保持フレーム情報を
    更新する事を特徴とする請求項8に記載のフレーム情報
    再生システム。
  10. 【請求項10】 上記編集メモリ内の格納フレーム情報
    を任意に指定し、その読出順序及びその各フレーム情報
    の読出継続時間とその手順をデータとして登録設定する
    プログラム再生テーブルを設け、該プログラム再生テー
    ブルを用いて上記編集メモリの読出編集を連続して行う
    プログラム編集再生、または更に上記登録したプログラ
    ム再生テーブルのデータをダビングデータとして登録す
    るダビング編集テーブルを設け、これを用いてプログラ
    ムダビング編集を行う事を特徴とする請求項5〜9に記
    載のフレーム情報再生システム。
  11. 【請求項11】 1つのフレーム情報の全てまたは一部
    からなるデータ列0をN個の等情報量のセルに分割して
    その各々に通番のセル番号を付与し、各セルをスクラン
    ブルするセル群のデータ種1とスクランしないセル群の
    データ種2に分け、データ種1にはスクランブルセル番
    号の通番を更に付与し、上記データ列0を一時格納する
    N個の通番アドレスを有する編集メモリを設け、上記デ
    ータ種1のセル番号をランダムに並べたスクランブルテ
    ーブルを設け、原フレーム情報が直列信号の場合は上記
    編集メモリの書込時に上記直列信号データ列0のセル番
    順に情報を読出し、データ種1と2を識別し、データ種
    1ならスクランブル鍵とスクランブルセル番号によって
    上記スクランブルテーブルを読出し、その読出したセル
    番号と同じアドレス番号の上記編集メモリに書込み、デ
    ータ種2なら該当セル番号と同じアドレス番号の上記編
    集メモリに書込む並列信号形式にデータ列並替を行な
    い、原フレーム情報が並列信号の場合は原フレーム情報
    を上記編集メモリに書込み、編集メモリの読出時に送出
    形式を直列信号のデータ0に合わせたセル番順にデータ
    種1と2を識別し、データ種1ならスクランブル鍵とス
    クランブルセル番号によって上記スクランブルテーブル
    を読出し、その読出したセル番号と同じアドレス番号の
    上記編集メモリの情報を読出し、データ種2なら該当セ
    ル番号と同じアドレス番号の上記編集メモリの情報を読
    出す直列信号形式にデータ列並替を行う事を特徴とする
    スクランブル方式。
  12. 【請求項12】 上記スクランブルセル番号1番のスク
    ランブルテーブル読出アドレスはアドレス値を指定、ス
    クランブルセル番号2番目以降のスクランブルテーブル
    読出アドレスは前番号スクランブルセが読出たアドレス
    からのシフト値またはシフト値とそのシフト方向を指定
    したスクランブル鍵を用いる事を特徴とする請求項11
    に記載のスクランブル方式。
  13. 【請求項13】 スクランブル変換に用いた上記編集メ
    モリに書込データバスと読出データバスを設け、該デー
    タバスに接続したシステム内の各入出力系統はその系統
    毎に上記書込または読出データバスのいずれかを選択
    し、各入出力系統毎にスクランブル編集の可否選択を行
    う事を特徴とする請求項11記載のスクランブル方式。
  14. 【請求項14】 入力フレーム情報を編集メモリ経由し
    て上記主メモリに記録する事、または上記主メモリ記録
    のフレーム情報を編集メモリ経由して再生読出する事、
    または編集メモリを介して上記スクランブルを行う事の
    2つ以上の動作に上記編集メモリのメモリ素子を兼用し
    て多重使用する事を特徴とする請求項1、5および11
    に記載のフレーム情報記録/再生システム。
  15. 【請求項15】 プレ記録状態、オフライン録画可能状
    態、録画状態、スクランブル状態のいずれか2つ以上の
    状態表示が出来る自発光ランプを撮影レンズのCCD面
    側のファインダ近辺に設けた事を特徴とする請求項1〜
    3に記載のデジタルビデオカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011236A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム

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