JP2002033372A - ワークの搬送治具 - Google Patents

ワークの搬送治具

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JP2002033372A JP2000215603A JP2000215603A JP2002033372A JP 2002033372 A JP2002033372 A JP 2002033372A JP 2000215603 A JP2000215603 A JP 2000215603A JP 2000215603 A JP2000215603 A JP 2000215603A JP 2002033372 A JP2002033372 A JP 2002033372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク個片を確実にエア吸着して搬送できる
搬送治具を提供する。 【解決手段】 ワーク個片をエア吸着して支持する搬送
治具をハンドリングユニットにより支持して加工ステー
ジ間で搬送し、加工ステージでは該加工ステージに設け
たエア吸引機構によりエア吸引してワーク個片を搬送治
具にエア吸着することにより所要の加工を施す装置に使
用するワークの搬送治具において、前記ワーク個片を支
持する本体10に、ワーク個片の配置位置に対応して各
々単一の吸着孔52aを開口し、前記本体内に、前記吸
着孔52aと前記ハンドリングユニットのエア機構及び
前記加工ステージのエア機構とを連通させるエア流路5
4、56を設けるとともに、前記ハンドリングユニット
が装着された際には該ハンドリングユニット側のエア機
構に連通し、前記ハンドリングユニットが外されて前記
加工ステージにセットされた際には加工ステージ側のエ
ア機構に連通させる切換弁46が前記本体内に設けられ
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの搬送治具に
関し、より詳細には半導体装置等を製造する際に半導体
チップあるいは基板等の個片に形成したワークを加工ス
テージ間で搬送するためのワークの搬送治具に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造にあたっては、たとえ
ば短冊状に形成した回路基板を個片に切断し、個片状態
で加工ステージ間で搬送して所要の加工を施すといった
ことが行われる。図19は、これらのワークの搬送に使
用される搬送治具10の従来例を示す。この搬送治具は
回路基板(ワーク)をダイシングして個片に分離するス
テージ、個片に分離したワークを洗浄するステージ、ワ
ークをピックアップするステージに順次搬送するための
ものである。なお、各加工ステージでは搬送治具10を
ステージにのせ、搬送治具10を介してワークを支持す
ることによって所要の加工を施す。
【0003】図示した搬送治具はワーク個片を長手方向
に2列に配置して支持するものであり、支持板12の左
右中央部に回路基板(ワーク)を支持する吸着部14が
設けられている。吸着部14にはワークをエア吸引する
ための吸引孔が設けられ、吸引孔からエア吸引すること
によりワークが搬送治具に吸着して支持される。16は
搬送治具10を加工ステージ間で搬送するハンドリング
ユニットからエア吸引するためのエア流路である。この
エア流路16は吸着部14の長手方向に延びる4本のエ
ア流路18に連通して設けられ、搬送操作の際にハンド
リングユニットからエア吸引することによりエア流路1
6を介してワークが吸着支持される。20はダイシング
の際にダイシング刃が通過するダイシング溝である。ダ
イシング溝20によって縦横に区切られた一区画が個片
に切断される部位である。
【0004】図20(a)、(b)、(c)にワークをエア吸着
する吸着部14の構成を拡大して示す。図20(b)は図
20(a)でのD−D線断面図、図20(c)は図20(a)で
のE−E線断面図である。図20(a)で22は搬送治具
10によってワークを搬送する際にワークをエア吸着す
るための吸引孔であり、24は各加工ステージでワーク
を弱くエア吸引するための吸引孔、26は切断加工ステ
ージと洗浄ステージでワークを強く吸引して支持するた
めの吸着孔である。吸着孔26の孔径が吸引孔22,2
4にくらべて大きくしてあるのは、切断加工ステージと
洗浄ステージではワークをしっかりとエア吸着して支持
する必要があるからである。28はワークを吸着する表
面をざぐり加工して凹部状に形成した部位である。吸着
孔26はこのざぐり加工した凹部の内底面で開口する。
【0005】搬送治具10を移動させる場合は、搬送治
具10の支持板12の左右側面にハンドリングユニット
を装着し、ハンドリングユニットによって支持板12を
挟んで支持した状態で搬送治具10を移動させる。ハン
ドリングユニットにはエア流路16に連結するエア管を
設けておき、ハンドリングユニットによって搬送治具1
0を挟圧した際にエア流路16とエア機構が連通するよ
うに形成されている。これにより、搬送治具10を移動
する際にはハンドリングユニットを介してエア吸引しな
がらワークを搬送治具10に支持して移動させることが
できる。
【0006】図21は、搬送治具10を搬送して所定の
加工を施す加工ステージの例としてワーク個片をピック
アップしてトレイに収納するピックアップステージ30
を示す。このピックアップステージ30では、搬送治具
10をステージ上まで搬送してセットした後、ハンドリ
ングユニットを搬送治具10から外し、ピックアップス
テージ30からエア吸引してワークを支持する。図21
で32は、ワークをエア吸引する吸引孔24aに連通し
て設けたエア流路、34は治具用吸引溝、36は治具用
吸引口、38は排水溝である。治具用吸引溝34は搬送
治具10をステージに吸着して固定するためのもの、排
水溝38は洗浄時に搬送治具10に付着した水を排出す
るためのものである。このピックアップステージ30で
は、エア流路32から吸引孔24a及び吸引孔24を介
してエア吸引することにより搬送治具10に支持されて
いるワーク個片が弱くエア吸引されて支持され、ピック
アップ装置によりワーク個片をピックアップして順次ト
レイに移載することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、回路
基板等のワークをエア吸着して所要の加工ステージに搬
送して加工を行う場合、従来の搬送治具10では、ワー
ク個片の各々についてエア吸着するための吸引孔22、
24と吸着孔26を設けている。径寸法の異なる吸引孔
22、24と吸着孔26を設けているのは、搬送治具1
0を共通に使用して異なる加工ステージでの操作に対応
できるようにするためである。
【0008】しかしながら、半導体装置の製造に使用す
る回路基板等では製品がきわめて小型化しているから、
これらの製品サイズに合わせて搬送治具の吸着部に吸引
孔等の微細な加工を施すことが困難になってきた。製品
サイズが小さくなると吸引孔と吸着孔を形成する領域が
制限され、各々の個片の吸着部に吸引孔と吸着孔とを形
成することはスペース的にも技術的にも難しくなるから
である。また、搬送治具10に設けるエア流路18は長
手方向に4本設けなければならないが、長手方向に孔あ
け加工する際に一方向からのみ加工することが困難であ
り、前後二方向からの突き合わせ加工になるが、この加
工も難しいという問題があった。
【0009】また、従来の搬送治具では、たとえばピッ
クアップステージで搬送治具からワーク個片をピックア
ップする場合、ワーク個片に対してはワーク個片が位置
ずれしないようにピックアップステージから常時エア吸
引した状態でピックアップ操作する。このため、エア吸
引孔の孔径を小さくして弱くエア吸着するようにしてい
るが、このようにしても、ワーク個片をピックアップで
きずにピックアップミスが生じることがあった。本発明
はこれらの問題点を解消すべくなされたものであり、そ
の目的とするところは、ワークを加工ステージに確実に
搬送することができ、半導体装置が小型化した場合であ
ってもワークを確実にエア吸着できるとともに、ピック
アップ操作等の操作が確実に行えるワークの搬送治具を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、多数個のワー
ク個片を所定の配列でエア吸着して支持可能に形成され
た搬送治具を、加工ステージ間での搬送機構及びエア吸
引機構を備えたハンドリングユニットにより支持し、ハ
ンドリングユニットからエア吸引してワーク個片を搬送
治具にエア吸着しつつ所要の加工ステージに搬送し、加
工ステージでは該加工ステージに設けたエア吸引機構に
よりエア吸引してワーク個片を搬送治具にエア吸着する
ことにより所要の加工を施す装置に使用するワークの搬
送治具において、前記ワーク個片を支持する本体に、ワ
ーク個片の配置位置に対応して各々単一の吸着孔を開口
し、前記本体内に、前記吸着孔と前記ハンドリングユニ
ットのエア機構及び前記加工ステージのエア機構とを連
通させるエア流路を設けるとともに、前記ハンドリング
ユニットが装着された際には該ハンドリングユニット側
のエア機構に連通し、前記ハンドリングユニットが外さ
れて前記加工ステージにセットされた際には加工ステー
ジ側のエア機構に連通させる切換弁が前記本体内に設け
られていることを特徴とする。
【0011】また、前記エア流路に、ピックアップステ
ージにおける各回のピックアップ操作の際にピックアッ
プする複数個のワーク個片について、前記吸着孔を相互
に連通させた前記エア流路の一部を構成する個別の吸引
流路が形成されていることを特徴とする。また、前記吸
着孔が格子状に配置され、各列内のすべての吸着孔を相
互に連通させた吸引流路が形成されていることを特徴と
する。また、前記吸着孔が前記本体の幅方向の中央部に
配置され、前記吸引流路を含むエア流路が前記本体の幅
方向の両側縁に向けて列ごとに交互に左右に振り分けて
配置されていることを特徴とする。
【0012】また、前記本体内に、前記吸着孔に連通す
る個別の吸引流路を相互に連通し、前記ハンドリングユ
ニットを前記本体に装着した際に該ハンドリングユニッ
トのエア機構に連通する連通流路を設けるとともに、前
記吸着孔に連通する個別の吸引流路の各々に、前記加工
ステージに本体をセットした際に加工ステージに設けた
エア吸引機構に連通する通気孔を設け、前記切換弁を、
前記ハンドリングユニットを本体に装着した際に該ハン
ドリングユニットと前記連通流路とを連通させて前記吸
引流路と前記通気孔とを遮断し、前記ハンドリングユニ
ットを本体から外した際に前記加工ステージに設けたエ
ア吸引機構と前記通気孔とを連通させて前記吸引流路と
前記通気孔とを遮断可能に前記本体内に装着したことを
特徴とする。また、前記隣接して配置された個別の吸引
流路の各中間位置に、前記連通流路を横切るシリンダ孔
を形成し、該シリンダ孔内に、切換弁として、前記ハン
ドリングユニットが装着される前記本体の側縁に向けて
突出する向きに付勢され、かつ軸線方向の中途部にくび
れ部が設けられて、常時は前記くびれ部を介して前記通
気孔と前記吸引流路とを連通するとともに前記連通流路
を相互に遮断し、前記ハンドリングユニットを前記本体
に装着した際には、該ハンドリングユニットのチャック
機構に設けたピストン押圧ピンによりシリンダ孔の内方
に押入され、前記くびれ部を介して前記連通流路が相互
に連通し、前記通気孔と前記吸引流路とが遮断されるピ
ストンが装着されていることを特徴とする。また、前記
本体が、ワーク個片を吸着する吸着孔が設けられたワー
ク支持プレートと、該ワーク支持プレートの下面に配置
され前記エア流路が形成されたエア流路プレートと、該
エア流路プレート及び前記ワーク支持プレートを重ねて
脱着自在に支持する搬送プレートとを備えたことを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワークの搬送
治具の実施形態について、添付図面とともに詳細に説明
する。図1は搬送治具10を平面方向から見た構成を示
す。同図でC−C線の上半部は搬送治具10の上面図、
C−C線の下半部は搬送治具10の内部構成を示し、破
線により搬送治具10に形成したエア流路を示す。搬送
治具10は搬送プレート40と、搬送プレート40の下
面側に装着してエア流路を形成するためのエア流路プレ
ート42と、搬送プレート40の上面に設置したワーク
支持プレート44によりプレート状の本体を構成し、エ
アを制御する部材としてピストン46及びガイドピン4
8を備える。
【0014】ワーク50は、ワーク支持プレート44の
表面でエア吸着によって支持される。図示例のワーク5
0は短冊状の板状に形成された製品であり、幅方向に8
個のワーク個片に分離されるものである。搬送治具10
にワーク50をセットするため、本実施形態では搬送プ
レート40の中央部を横断するようにワーク支持プレー
ト44を配置し、ワーク支持プレート44の中央部にワ
ーク支持プレート44の長手方向と長手方向と同方向と
してワーク50を配置するように構成している。
【0015】ワーク支持プレート44の材料および寸法
はとくに限定されるものではないが、本実施形態では導
電性のゴムシートを用いてワーク支持プレート44を形
成した。ワーク50の吸着部に導電性素材を使用するこ
とによって帯電を防止し半導体チップ等の静電破壊され
やすい製品を保護することができ、柔軟性を有するゴム
材を使用することによりワーク50を傷めずにワーク5
0を確実に吸着でき、ダイシング時に切断刃が硬質材に
よって形成した搬送プレート40に接触して摩耗するこ
とを防ぐことができる。
【0016】ワーク支持プレート44には、各々のワー
ク個片の位置に対応して一つずつ吸着孔52aを形成
し、ワーク支持プレート44を支持する搬送プレート4
0には、各々の吸着孔52aと同位置に吸引孔52bを
形成する。図では、C−C線の上半部にワーク支持プレ
ート44に吸着孔52aを形成した状態、C−C線の下
半部に搬送プレート40に吸引孔52bを形成した状態
を示す。
【0017】ワーク50あるいはワーク個片は、搬送プ
レート40に形成した吸引孔52b及びワーク支持プレ
ート44に形成された吸着孔52aを介して搬送治具1
0にエア吸着される。このエアによる吸着操作は搬送治
具10の内部に形成したエア流路を介してなされる。図
1で搬送プレート40に設けた吸引孔52bはワーク5
0の幅方向の1列ごと1本の吸引流路54によって連通
され、各々の吸引流路54はワーク支持プレート44の
左右に交互に振り分けるようにして引き出される。この
ように、1列おきに交互に引き出すことによって、ワー
ク50が小さな個片に分離され、個片が高密度に配置さ
れる場合であっても吸引流路54を引き出すスペースを
確保することができる。
【0018】図2及び図3は吸着孔52a、吸引孔52
b、吸引流路54等の構成を拡大して示す平面図及び断
面図である。図3に示すように、ワーク支持プレート4
4は搬送プレート40の上面に形成した段差部に支持さ
れ、ワーク支持プレート44と搬送プレート40に設け
た吸着孔52aと吸引孔52bとは上下に連通してい
る。吸引流路54は、実際には搬送プレート40の下面
に取り付けたエア流路プレート42に溝状に形成したも
のである。すなわち、溝状に形成した各々の吸引流路5
4によって1列ごと吸引孔52bが連通している。エア
流路プレート42の両側縁部側に各々引き出された吸引
流路54の端部は、搬送プレート40に形成された連絡
流路56に連通する。56aは吸引流路54の端部で吸
引流路54と連絡流路56とを連絡する連絡孔である。
【0019】図1、2に示すように、吸引流路54は各
々別個に1本ごと連絡流路56に接続する。吸引流路5
4が中途で屈曲した形態に形成されるのに対し、連絡流
路56は互いに平行に相互に一定間隔離間して、ワーク
50及びワーク支持プレート44の長手方向に直交する
向きに配置されている。前述したピストン46及びガイ
ドピン48は隣接する連絡流路56の中間に配置され、
連絡流路56に対するエア流を制御してワーク50ある
いはワーク個片のエア吸着操作を制御する。なお、吸引
流路54と連絡流路56とを別個に設けずに一連の吸引
流路として形成することも可能である。
【0020】図4にピストン46とガイドピン48を拡
大して示す。ピストン46には中間にくびれ部46cを
挟んで軸線方向に2つの径大部46a、46bが形成さ
れ、搬送プレート40の外縁に向いて配置される端部に
径大部46a、46bよりも細径の突部47が形成され
ている。ガイドピン48はピストン46とは別部材に形
成され、ピストン46が当接する一端部にヘッド部48
aが形成され、他端部がヘッド部48aよりも細径のピ
ン部48bに形成されている。なお、本実施形態のよう
に、ピストン46とガイドピン48とを別部材とした方
がエアシール性が良好になるが、ピストン46とガイド
ピン48とを一体形成してもよい。
【0021】図2に示すように、ピストン46及びガイ
ドピン48は、隣接する連絡流路56の中間に連絡流路
56と平行に形成されたシリンダ孔60に摺動自在に挿
入される。62はヘッド部48aに一端を当接させガイ
ドピン48に外挿してシリンダ孔60内に装着したスプ
リングである。スプリング62はガイドピン48を常時
外向きに突出させる向きに付勢し、ガイドピン48を介
してピストン46を外向きに付勢する。64は搬送プレ
ート40の外側面に固定した側面板である。側面板64
にはピストン46の突部47が挿入される挿入孔64a
が形成され、ピストン46の径大部46aの端面が当接
して、スプリング62により外向きに付勢されるピスト
ン46の突出位置を規制している。
【0022】スプリング62の作用により、ピストン4
6及びガイドピン48が外向きに押されている状態は、
搬送治具10を加工ステージ間で搬送するハンドリング
ユニットが搬送治具10から外され、搬送治具10が加
工ステージにセットされて、加工ステージからのエア吸
引によりワーク50あるいはワーク個片がエア吸着され
る状態である。一方、ピストン46及びガイドピン48
がスプリング62の付勢力に抗して押入される状態は、
搬送治具10にハンドリングユニットが装着された状態
で、ハンドリングユニットを経由して、搬送治具10上
のワーク50あるいはワーク個片がエア吸着される状態
である。
【0023】このように、ピストン46及びガイドピン
48は軸線方向に押入された位置と外方に突出した位置
との間で移動することによりエア吸引を制御する。すな
わち、ピストン46はシリンダ孔60内で移動すること
によってエアの吸引流路を制御する切換弁として作用す
る。以下では、まず、搬送治具10をハンドリングユニ
ットにより支持してエア吸引する方法を説明する。図5
〜7は、搬送治具10がハンドリングユニットに支持さ
れている状態で、ハンドリングユニットを経由してワー
ク50あるいはワーク個片をエア吸着する状態である。
ハンドリングユニットは、各加工ステージに搬送治具1
0を移動させるためのX−Y移動機構、搬送治具10を
チャックするためのチャック機構、チャック機構に取り
付けたエア吸引用挿入管70、ピストン押圧ピン72等
を備えている。本実施形態のチャック機構は、搬送プレ
ート40の両側面にチャック板を装着し、搬送プレート
40を両側から挟圧するようにして搬送治具10を支持
する。
【0024】図8に、ハンドリングユニットのチャック
機構の一部であるチャック板74にエア吸引用挿入管7
0とピストン押圧ピン72が取り付けられた状態を示
す。エア吸引用挿入管70は、搬送プレート40の両側
面の中央で開口する挿入孔58にエアシールして挿入可
能な径寸法及び長さ寸法に形成されている。エア吸引用
挿入管70はハンドリングユニットのエア機構に連通
し、搬送プレート40の挿入孔58に挿入した状態で、
エア吸引用挿入管70の管内はエア吸引流路となる。ピ
ストン押圧ピン72はチャック板を装着した際に、搬送
プレート40のシリンダ孔60に挿入されているピスト
ン46の突部47を押圧して、ピストン46を両側から
内側に押入する。このため、ピストン押圧ピン72は側
面板64に設けた挿入孔64aの各々の位置にあわせて
櫛状に配置されている。
【0025】図5に示すピストン押圧ピン72によって
ピストン46を内方に押入した状態は、エア吸引用挿入
管70から、連絡流路56及び吸引流路54を介してワ
ーク50あるいはワーク個片をエア吸引可能とする状態
である。本実施形態では隣接する連絡流路56を横断す
るように連通流路59を設け、連通流路59及び連絡流
路56、吸引流路54を介してワーク50及びワーク個
片をエア吸引可能とした。連通流路59は、図1に示す
ように搬送プレート40の両側に1本ずつ搬送プレート
40を横断するように配置する。59aは連通流路59
を封止する栓である。
【0026】ピストン46はピストン押圧ピン72によ
って内方へ押入した状態でくびれ部46cがちょうど連
通流路59に一致する位置に移動するよう、ピストン4
6の形状及び連通流路59の配置、ピストン46の押入
位置を設定する。シリンダ孔60については、連通流路
59と連通する位置が開口し、ピストン46のくびれ部
46cがこの開口部と重複する位置に移動した際に、く
びれ部46cの外周面とシリンダ孔60の内面との間に
空隙が形成され、この空隙部分を介して連通流路59が
連続する。
【0027】図5、6、7の斜線部分は、吸引流路54
及び連絡流路56及び連通流路59がエア流路として連
通した状態を示す。これらの連通したエア流路により、
ワーク50あるいはワーク個片は、ハンドリングユニッ
トからのエア吸引により、吸引孔52b、吸着孔52a
を介してワーク支持プレート44にエア吸着されて支持
される。図6は、連通流路59と連絡流路56とが交差
(重複)して連通することを示す。図7は、ピストン押
圧ピン72によってピストン46が押入されることによ
り、連通流路59とくびれ部46cとが重複し、くびれ
部46cを介してエア流路が連通されることを示す。7
6はシリンダ孔60に連通して搬送プレート40の下面
で開口する排気孔である。ピストン46を押入操作した
りする際にこの排気孔76からエアを排気する。
【0028】次に、ハンドリングユニットが搬送プレー
ト40から外され、搬送治具10が加工ステージにセッ
トされている状態でのエア流路の構成について説明す
る。図9で、78はピストン46がスプリング62の付
勢力により突出位置に移動した状態で加工ステージ側と
接続する通気孔80と連通させるための連通孔である。
78aは連通孔78を封止する栓である。図10に示す
ように、通気孔80はシリンダ孔60の下面に連通し、
搬送プレート40の下面で開口するように設けられる。
加工ステージには通気孔80に接続する吸引口が通気孔
80と同一位置に設けられる。
【0029】図11は、シリンダ孔60と連通孔78及
び通気孔80の配置位置関係を示す断面図である。C−
C線の右半部はシリンダ孔60と連通孔78、通気孔8
0の位置関係、C−C線の左半部は連通流路59の部位
での位置関係を示す。図のように、連絡流路56は連通
孔78と重複位置にあって連通し、連通孔78と通気孔
80とはシリンダ孔60を介して連通する。すなわち、
ピストン46のくびれ部46cが連通孔78及び通気孔
80と連通する位置に移動することにより、くびれ部4
6cの外周面とシリンダ孔60の内面との間に形成され
る空隙部を介して連通孔78と通気孔80とが連通す
る。
【0030】図12は、搬送治具が加工ステージ上に位
置し、ハンドリングユニットから解放されてスプリング
62の付勢力によりガイドピン48を介してピストン4
6が側面板64に当接する位置まで移動した状態であ
る。ピストン46が戻り位置まで移動したことにより、
ピストン46の径大部46bがシリンダ孔60の側面の
開口部を閉止し、連通流路59を遮断する。上述したよ
うに、くびれ部46cは連通孔78と通気孔80と重複
して連通する位置まで移動し、これによって通気孔80
及び連通孔78が連通し、連絡流路56、吸引流路54
が連通して吸引孔52bを介してワーク50あるいはワ
ーク個片がエア吸着される。
【0031】図9、10、12で斜線部分がエア流路が
連通する部分を示す。図9は、連絡流路56及び吸引流
路54が連通してエア吸引なされること、図10は、ピ
ストン46が通気孔80と重複する位置に移動し、くび
れ部46cを介して通気孔80とエア流路が連通するこ
とを示す。このように、搬送プレート40の下面で開口
する通気孔80を介してエア流路を連通させることによ
り、加工ステージ側からエア吸引することにより、ハン
ドリングユニットから加工ステージ側でのエアの吸引に
切り替えてワーク50あるいはワーク個片をエア吸着し
て支持することができる。
【0032】図13は、加工ステージの例として、ピッ
クアップステージの構成例を示す。同図で82が加工ス
テージに設けた吸引口である。この吸引口82を搬送治
具10の通気孔80と同一位置に設けておくことによ
り、加工ステージからエア吸引することによって、搬送
治具10に支持されたワーク50あるいはワーク個片を
エア吸着して支持することができる。吸引口82は各々
別個の開閉バルブを介して加工ステージ側のエア機構に
連通する。開閉バルブは個別に開閉制御可能であり、こ
れによって通気孔80を介してワーク個片の吸着制御を
行うことができる。34は搬送治具10を加工ステージ
にエア吸着して支持するための治具用吸引溝であり、治
具用吸引溝34に連通して治具用吸引口36が設けら
れ、エア機構に連絡して搬送治具10を支持する。38
は製品の切断時に使用する冷却水及び洗浄工程での洗浄
水、搬送治具10に付着した水滴を排出するための排水
溝である。
【0033】本実施形態の搬送治具10を用いる例とし
て、上述した短冊状のワークを個片に切断し、洗浄し
て、収納トレイに収納するまでの工程について使用する
方法を説明する。なお、図1で、D部分はハンドリング
ユニットを装着していない状態でのピストン46等の配
置、E部分はハンドリングユニットを外した状態でのピ
ストン46等の配置を示す。まず、搬送治具10を所定
のステージにセットし、搬送治具10にハンドリングユ
ニットを装着し、ワーク50をワーク支持プレート44
の所定位置にセットする。ハンドリングユニット側から
エア吸引すると、図5に示すように、連通流路59、連
絡流路56、吸引流路54を介してワーク支持プレート
44にセットされているワーク50がエア吸着されて支
持される。
【0034】この状態でダイシングによる加工ステージ
に搬送治具10を搬送する。加工ステージに搬送治具1
0を位置合わせしてセットしたら、加工ステージ側から
エア吸引開始し、ハンドリングユニットは作業の妨げに
ならない退避位置に移動させる。ハンドリングユニット
が搬送治具10から外されると、図10に示すエア流
路、すなわち通気孔80から連絡流路56及び吸引流路
54を介するエア流路に切り換わり、ワーク50がワー
ク支持プレート44にエア吸着されて支持される。この
流路の切り換えは、ハンドリングユニットを外すことに
よりピストン46がスプリング62の弾性力によって移
動することによる。すなわち、ピストン46が切換弁と
して作用して流路の切り換えを行っている。
【0035】ダイシング等の加工では、ワーク50をし
っかりとワーク支持プレート44に支持する必要があ
る。本実施形態の搬送治具10は個片に分離されるワー
ク個片の配置位置に1個ずつ吸着孔52aを開口させる
ことによって確実にワーク個片をエア吸着できるように
した。吸着孔52aはワーク個片が配置される領域内に
適宜径寸法および適宜配置で形成できるから、十分な吸
着力が得られるように適宜設計することは容易である。
ダイシング加工の際にはすべての吸着孔52aから常時
エア吸引してワークが確実にエア吸着されて支持される
ようにする。
【0036】切断工程が完了した後は、再度、搬送治具
10にハンドリングユニットを取り付け、加工ステージ
のエア吸引操作からハンドリングユニットによるエア吸
引操作に切り換え、ハンドリングユニットによる搬送操
作時にワーク個片が位置ずれしないように支持する。次
の洗浄工程においても、上述した切断工程と同様に、洗
浄用のステージに搬送治具を位置合わせしてセットし、
ハンドリングユニットを搬送治具10から外し、洗浄用
ステージからエア吸引してワーク個片をワーク支持プレ
ート44に支持する。この状態で洗浄し、洗浄終了後
は、再度、搬送治具10にハンドリングユニットを取り
付け、搬送側に受け渡しする。
【0037】洗浄後のワーク個片をピックアップする工
程においても、ハンドリングユニットによって搬送治具
10を支持してピックアップステージにセットし、ハン
ドリングユニットを外してピックアップステージ側から
エア吸引してワーク個片を支持する方法は同様である。
ただし、このピックアップ工程では、すべてのワーク個
片について常時エア吸引することなく、個々の吸引口8
2からのエア吸引を制御することによってピックアップ
対象列のワーク個片に連通するエア流路についてはエア
吸引を停止するように制御する。個々の吸引口82には
個別にエアの吸引を制御する開閉バルブが取り付けてあ
るから、この開閉バルブを制御することによって、個別
にピックアップ対象列のエア吸引操作を制御することが
できる。吸引口82からのエア吸引を制御する制御部は
ワーク個片をピックアップするチャック機構に連動して
エアの吸引を制御する。
【0038】本実施形態では、ワーク個片の配置位置に
対応して、各列ごとに独立の吸引流路54を形成してい
る。したがって、ピックアップの対象となっている列ご
とにエア流路による吸引操作を制御することが可能であ
る。ピックアップ装置では、1列ごと、あるいは複数列
ごとワーク個片をチャックするように制御し、ピックア
ップの対象となっている列についてはエア吸引を切るこ
とによって、確実にチャックすることが可能となる。
【0039】図14〜18は本発明に係るワークの搬送
治具の他の実施形態を示す。上記実施形態のワークの搬
送治具10では搬送プレート40の下面にエア流路プレ
ート42を固定して吸引流路54を形成していたのに対
し、本実施形態のワークの搬送治具10では、図15に
示すように、搬送プレート40の上にエア流路プレート
42を支持し、エア流路プレート42にワーク支持プレ
ート44を支持したことを特徴とする。図16、17に
示すように、ワーク支持プレート44にはワーク個片の
配置位置に合わせて吸着孔52aが形成され、エア流路
プレート42には吸着孔52aに1列ごと連通する吸引
流路54が形成される。
【0040】図14に示すように、搬送プレート40の
両側部には吸引流路54に連通する連絡流路56が形成
され、搬送プレート40の幅方向の中央部にエア流路プ
レート42とワーク支持プレート44とを重ねて収納可
能に形成した凹部内に、エア流路プレート42とワーク
支持プレート44とをボルト84により固定することに
よって吸引流路54と連絡流路56とが連通して接続さ
れる。56aが吸引流路54と連絡流路56とを連絡す
る連絡孔である。図18に示すように、隣接する連絡流
路56を連通流路59によって連通させ、隣接する連絡
流路56の中間にシリンダ孔60を設け、シリンダ孔6
0にピストン46を装着しピストン46の軸線方向への
移動を制御して連通流路59と連絡流路56との連通あ
るいは遮断を制御するように構成することは上述した実
施形態と同様である。
【0041】そして、本実施形態の搬送治具10の場合
も搬送治具10にハンドリングユニットを装着した場合
は、ハンドリングユニット側からエア吸引してワーク支
持プレート44にワークあるいはワーク個片を支持する
ことができ、加工ステージに搬送治具10をセットして
ハンドリングユニットを解放した際には、加工ステージ
側から搬送治具10を介してワークあるいはワーク個片
をワーク支持プレート44にエア吸着して支持すること
ができる。
【0042】本実施形態のワークの搬送治具で特徴的な
構成は、搬送プレート40の上にエア流路プレート42
とワーク支持プレート44を脱着可能に支持する構成と
した点にある。このように、エア流路プレート42とワ
ーク支持プレート44とを脱着可能に形成したことによ
り、搬送プレート40を共通にしてエア流路プレート4
2とワーク支持プレート44とを交換するだけで異品種
に対応することが可能になる。異品種を取り扱う場合に
搬送治具10全体を別個に製作する方法にくらべて製造
コスト、製作作業の点ではるかに容易になる。
【0043】以上説明したように、本発明に係るワーク
の搬送治具を使用することは、ワーク個片の寸法がます
ます小さくなる傾向にあることから、各々のワーク個片
の配置位置に合わせて吸着孔を形成するといった加工が
容易になり、さらにワーク個片が小さくなった場合でも
搬送治具の製作が可能であること、ピックアップ操作が
問題なくできることから吸着支持を優先して十分な大き
さの吸着孔を形成することができてワーク個片を確実に
支持することができて信頼性及び作業効率を向上させる
ことが可能になる。なお、上述した実施形態のワーク5
0はワーク個片が1列で8個配置されるものであるが、
本発明に係る搬送治具はワーク個片の1列内の配置数、
列数、サイズ等に限定されるものではなく、種々のタイ
プの製品に応用して利用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るワークの搬送治具によれ
ば、上述したように、ハンドリングユニットを介して搬
送治具を搬送する際にワークあるいはワーク個片を確実
にエア吸着して支持することができ、また、加工ステー
ジにおいてもワークあるいはワーク個片を確実にエア吸
着して所要の加工を施すことができる。また、孔径の異
なる吸着孔を形成するといった必要がなく、搬送治具の
製作が容易になるとともに、より小さなワーク個片を取
り扱うことが可能になる。また、ピックアップの対象列
ごとにエアの吸引を制御することによってワーク個片の
ピックアップ操作を確実に行うことができる等の著効を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの搬送治具の一実施形態の
構成を示す説明図である。
【図2】エア流路及びピストン等の平面配置を示す説明
図である。
【図3】搬送治具内におけるエア流路の配置を示す断面
図である。
【図4】ピストン及びガイドピンの正面図である。
【図5】ハンドリングユニットを装着した状態において
エア流路が連通されて構成される様子を示す説明図であ
る。
【図6】エア流路が連通されて形成された状態の断面図
である。
【図7】エア流路が連通されて形成された状態をピスト
ンの配置との関係で示す説明図である。
【図8】ハンドリングユニットのチャック機構の要部を
示す平面図である。
【図9】エア流路が連通されて形成された状態の断面図
である。
【図10】エア流路が連通されて形成された状態をピス
トンの配置との関係で示す説明図である。
【図11】シリンダ孔及び連通孔、通気孔の配置を示す
説明図である。
【図12】加工ステージにセットした状態でエア流路が
連通されて構成された様子を示す説明図である。
【図13】ピックアップステージの構成を示す平面図で
ある。
【図14】搬送治具の他の実施形態の構成を示す説明図
である。
【図15】搬送プレートにエア流路プレートとワーク支
持プレートが支持された状態を示す断面図である。
【図16】エア流路プレートとワーク支持プレートの構
成を示す平面図である。
【図17】エア流路プレートとワーク支持プレートの断
面図である。
【図18】搬送プレートにおけるピストン等の配置を示
す断面図である。
【図19】搬送治具の従来の構成を示す平面図である。
【図20】従来の搬送治具における吸引孔等の配置を示
す説明図である。
【図21】従来の搬送治具を用いる場合のピックアップ
ステージの構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 搬送治具 20 ダイシング溝 30 ピックアップステージ 34 治具用吸引溝 36 治具用吸引口 38 排水溝 40 搬送プレート 42 エア流路プレート 44 ワーク支持プレート 46 ピストン 46a、46b 径大部 46c くびれ部 48 ガイドピン 50 ワーク 52a 吸着孔 52b 吸引孔 54 吸引流路 56 連絡流路 58 挿入孔 59 連通流路 60 シリンダ孔 62 スプリング 64 側面板 64a 挿入孔 70 エア吸引用挿入管 72 ピストン押圧ピン 74 チャック板 76 排気孔 78 連通孔 80 通気孔 82 吸引口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F061 AA04 CA01 CB05 CC01 CC11 DB04 5F031 CA04 FA02 FA05 FA07 FA09 FA12 GA13 GA15 GA23 GA24 GA26 GA32 GA35 GA48 HA12 HA14 HA48 MA21 MA23 MA34 PA16 PA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数個のワーク個片を所定の配列でエア
    吸着して支持可能に形成された搬送治具を、加工ステー
    ジ間での搬送機構及びエア吸引機構を備えたハンドリン
    グユニットにより支持し、ハンドリングユニットからエ
    ア吸引してワーク個片を搬送治具にエア吸着しつつ所要
    の加工ステージに搬送し、 加工ステージでは該加工ステージに設けたエア吸引機構
    によりエア吸引してワーク個片を搬送治具にエア吸着す
    ることにより所要の加工を施す装置に使用するワークの
    搬送治具において、 前記ワーク個片を支持する本体に、ワーク個片の配置位
    置に対応して各々単一の吸着孔を開口し、 前記本体内に、前記吸着孔と前記ハンドリングユニット
    のエア機構及び前記加工ステージのエア機構とを連通さ
    せるエア流路を設けるとともに、 前記ハンドリングユニットが装着された際には該ハンド
    リングユニット側のエア機構に連通し、前記ハンドリン
    グユニットが外されて前記加工ステージにセットされた
    際には加工ステージ側のエア機構に連通させる切換弁が
    前記本体内に設けられていることを特徴とするワークの
    搬送治具。
  2. 【請求項2】 前記エア流路に、ピックアップステージ
    における各回のピックアップ操作の際にピックアップす
    る複数個のワーク個片について、前記吸着孔を相互に連
    通させた前記エア流路の一部を構成する個別の吸引流路
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載のワー
    クの搬送治具。
  3. 【請求項3】 前記吸着孔が格子状に配置され、各列内
    のすべての吸着孔を相互に連通させた吸引流路が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のワークの搬送
    治具。
  4. 【請求項4】 前記吸着孔が前記本体の幅方向の中央部
    に配置され、前記吸引流路を含むエア流路が前記本体の
    幅方向の両側縁に向けて列ごとに交互に左右に振り分け
    て配置されていることを特徴とする請求項3記載のワー
    クの搬送治具。
  5. 【請求項5】 前記本体内に、前記吸着孔に連通する個
    別の吸引流路を相互に連通し、前記ハンドリングユニッ
    トを前記本体に装着した際に該ハンドリングユニットの
    エア機構に連通する連通流路を設けるとともに、 前記吸着孔に連通する個別の吸引流路の各々に、前記加
    工ステージに本体をセットした際に加工ステージに設け
    たエア吸引機構に連通する通気孔を設け、 前記切換弁を、前記ハンドリングユニットを本体に装着
    した際に該ハンドリングユニットと前記連通流路とを連
    通させて前記吸引流路と前記通気孔とを遮断し、前記ハ
    ンドリングユニットを本体から外した際に前記加工ステ
    ージに設けたエア吸引機構と前記通気孔とを連通させて
    前記吸引流路と前記通気孔とを遮断可能に前記本体内に
    装着したことを特徴とする請求項2、3または4記載の
    ワークの搬送治具。
  6. 【請求項6】 前記隣接して配置された個別の吸引流路
    の各中間位置に、前記連通流路を横切るシリンダ孔を形
    成し、 該シリンダ孔内に、切換弁として、前記ハンドリングユ
    ニットが装着される前記本体の側縁に向けて突出する向
    きに付勢され、かつ軸線方向の中途部にくびれ部が設け
    られて、常時は前記くびれ部を介して前記通気孔と前記
    吸引流路とを連通するとともに前記連通流路を相互に遮
    断し、 前記ハンドリングユニットを前記本体に装着した際に
    は、該ハンドリングユニットのチャック機構に設けたピ
    ストン押圧ピンによりシリンダ孔の内方に押入され、前
    記くびれ部を介して前記連通流路が相互に連通し、前記
    通気孔と前記吸引流路とが遮断されるピストンが装着さ
    れていることを特徴とする請求項5記載のワークの搬送
    治具。
  7. 【請求項7】 前記本体が、ワーク個片を吸着する吸着
    孔が設けられたワーク支持プレートと、該ワーク支持プ
    レートの下面に配置され前記エア流路が形成されたエア
    流路プレートと、該エア流路プレート及び前記ワーク支
    持プレートを重ねて脱着自在に支持する搬送プレートと
    を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5ま
    たは6記載のワークの搬送治具。
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