JP2002030720A - 汚水槽設置方法 - Google Patents
汚水槽設置方法Info
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Abstract
ーフローしてしまう危険が無く、しかも、汚水槽をコン
パクトにしたことにより生じるスペースを有効利用出来
る汚水槽設置方法の提供。 【解決手段】 既存の汚水槽(1)を撤去し、既存の汚
水槽よりも小さな汚水槽(10)を新たに設置し、既存
の汚水槽(1)と新たに設置された汚水槽(10)との
寸法差に相当するスペースに燃料電池(20)を設置
し、燃料電池(20)で発生した電力を、新たに設置さ
れた汚水槽(10)に設置されて汚水を排出するポンプ
(12)の駆動電力として利用している。
Description
に関する。より詳細には、スペースの有効利用を最大限
に考慮した汚水槽の設置方法に関する。
自然に流下して集まる汚水や生活排水を溜める水槽(汚
水槽)が設けられている。
で示されている。図10及び図11において、全体を符
号1で示す従来の汚水槽には、汚水を排出するための汚
水処理用ポンプ2が設けられている。
介して図示しない商用電源から駆動電力を供給されてお
り、汚水管L−3を介してビルの各階から供給された排
水(汚水)に対してヘッドを付加し、汚水排出管L−4
を介して、図示しない汚水処理施設(或いはそれに連通
する汚水流路)へ送り出している。
が停止した際に、汚水槽がオーバーフローすることを防
止するため、従来の汚水槽1は、想定される必要容積に
比較して、大きく構成されるのが一般的である。
来の汚水槽1の設置スペースについても、例外ではな
い。その様な要請に応えるため、汚水槽1を取り壊し
て、よりコンパクトな汚水槽を造成し、従来の汚水槽1
との容積差に相当するスペースを確保しようという試み
が為されている。
停電時にオーバーフローする危険性が増加してしまう。
また、スペースを確保しても、それを有効利用する提案
が、現時点においては実用化出来る程には十分ではない
のが実情である。
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、汚水槽を
コンパクトにしても停電時にオーバーフローしてしまう
危険が無く、しかも、汚水槽をコンパクトにしたことに
より生じるスペースを有効利用出来る様な汚水槽設置方
法の提供を目的としている。
は、既存の汚水槽(1)を撤去し、既存の汚水槽よりも
小さな汚水槽(10)を新たに設置し、既存の汚水槽
(1)と新たに設置された汚水槽(10)との寸法差に
相当するスペースに燃料電池(20)を設置し、燃料電
池(20)で発生した電力を、新たに設置された汚水槽
(10)に設置されて汚水を排出するポンプ(12)の
駆動電力として利用している。ここで、既存の汚水槽
(1)の撤去、新たな汚水槽(10)の設置について
は、その手法については特に限定するものではなく、従
来・公知の手法をそのまま適用出来る。
エネルギー需給の平準化、或いは二酸化炭素(温室効果
ガス)発生量の低減対策等の点で、非常に有望な技術で
あるが、例えばビルの様な既存の建造物には、燃料電池
を新たな設置するスペースが存在しない場合がある。こ
れに対して、上述した様な構成を具備した本発明によれ
ば、前記「既存の汚水槽(1)と新たに設置された汚水
槽(10)との寸法差に相当するスペース」に燃料電池
を設置することが可能である。そして、燃料電池で発生
した電力を汚水排出ポンプ(12)の駆動電力として利
用すれば、停電時であっても汚水排出ポンプには駆動電
力が安定供給されるので、汚水槽(10)を既存の汚水
槽(1)よりもコンパクトに構成しても、オーバーフロ
ーの可能性は可能な限り減少する。
料電池(20)に加えて、氷蓄熱槽(30)を設置し、
氷蓄熱槽(30)から冷熱負荷まで冷媒を循環せしめる
ためのポンプ(32)を駆動する駆動電力として、燃料
電池(20)で発生した電力を利用するのが好ましい。
ば、(安価な)夜間電力の活用や、電力需要のピークカ
ット等に寄与するので、電力消費コストの低減化に非常
に効果的であるが、既存の建造物には設置スペースが存
在しない場合がある。これに対して本発明では、前記
「既存の汚水槽(1)と新たに設置された汚水槽(1
0)との寸法差に相当するスペース」に、(燃料電池に
加えて)氷蓄熱槽(30)を設置することにより、氷蓄
熱槽設置スペースの問題を解決し、夜間電力の活用及び
電量需要のピークカットに貢献している。
は、その近傍(前記空間外の領域でも可)に(氷蓄熱槽
と協働する)冷凍機を設置することが好ましい。
0)に加えて雨水槽(50)を前記スペースに設置し、
雨水槽(50)から中水利用設備(例えば、水洗トイレ
や噴水)まで中水(雨水槽に貯蔵された雨水)を循環せ
しめるためのポンプ(52)を駆動する駆動電力とし
て、燃料電池(20)で発生した電力を利用するのが好
ましい。
に設置する余裕はない。しかし本発明によれば、前記
「既存の汚水槽(1)と新たに設置された汚水槽(1
0)との寸法差に相当するスペース」に、(燃料電池に
加えて)雨水槽(50)を設置することにより、雨水槽
設置スペースの問題を解決している。その結果、雨水槽
に貯蔵される雨水を所謂「中水」として、水洗トイレや
噴水、建造物内の植物への散水等で有効に活用でき、近
年における雨水の有効活用の要請に応えることが出来る
のである。
施の形態を説明する。図1−図2は、本発明の第1実施
形態を示している。明確には図示されていないが、図1
及び図2では、既存建造物であるビルの地下部分(最深
部)に設けられた所謂「ビルビット」を示している。
撤去した後の空間が、符号Aで包括的に示されている。
そして、この空間Aには、新たに汚水槽10が設置され
ており、この汚水槽10は従来の汚水槽1に比較して遥
かに小さい。
ず、燃料電池20(例えば、高分子型燃料電池)、氷蓄
熱槽30が設置されている。なお、空間Aの汚水槽10
以外の部分が、「既存の汚水槽(1)と新たに設置され
た汚水槽(10)との寸法差に相当するスペース」に相
当する。
のドライピット用ポンプ12が設けられている。ポンプ
12は、汚水管L−10を介して汚水槽10に貯溜され
たビルの各階からの排水(汚水)に対してヘッドを付加
し、汚水排出管L−12を介して、図示しない汚水処理
施設に連通する汚水排出流路(図示せず)へ送り出して
いる。ここでポンプ12には、燃料電池20で発生した
電力が、駆動電力として供給されている。また、明確に
は図示されていないが、ポンプ12は、フロート及びそ
れに連動するフロートスイッチを有しており、フロート
スイッチによる自動運転機構を備えている。
蓄熱槽30が設けられている。氷蓄熱槽30には、冷媒
ラインL−30を介して、図示しない冷熱負荷で加温さ
れた冷媒が供給される。そして、氷蓄熱槽30で冷熱が
付加された冷媒は、冷媒ラインL−32に介装されたポ
ンプ32を介して、図示しない冷熱負荷へ送られる。ポ
ンプ32は、汚水槽10から汚水がオーバーフローして
しまう事態を想定して、汚水中に水没しても適正に駆動
する様に、水陸両用のドライピット用ポンプを用いてい
る。このポンプ32に対しても、燃料電池20で発生し
た電力が、駆動電力として供給されている。
0は冷凍機40(図1:圧縮式、吸収式、或いはその他
の形式のものが使用可能)と組み合わせて用いる。な
お、冷凍機40及び氷蓄熱槽30における冷媒の循環を
行うポンプについては、図示を省略する。
12と、氷蓄熱槽30の冷熱供給用ポンプ32には、燃
料電池20で発生した電力が駆動電力として供給される
が、その詳細が、図3で示されている。図3において、
汚水槽のポンプ12は電動モータ12Mにより駆動さ
れ、モータ12MはケーブルL13を介して、燃料電池
20で発生した電力を供給されている。
環させるためのポンプ32は、電動モータ32Mで駆動
され、該モータ32Mは、ケーブルL−13から分岐し
たケーブルL−14を介して、燃料電池20で発生した
電力が供給される。
2は、たとえ停電時であっても確実に作動するので、比
較的コンパクトに構成された汚水槽10は、従来技術に
比較して、停電時にオーバーフローする可能性が極めて
小さい。一方、燃料電池20に何等かの事故が発生し、
モータ12M、32Mの駆動電力を発生出来ない事態が
生じた際には、商用電源CSよりケーブルL−15を介
して、駆動電力が供給される。
としては燃料電池20を優先して用い、燃料電池20か
ら必要な電力が得られない場合にのみ、商用電源CSを
駆動電源として用いる。そして、燃料電池20の故障
と、停電とが同時に発生する可能性が極めて小さいの
で、ポンプ12の停止により汚水槽10がオーバフロー
してしまう可能性は、非常に小さい。同様に、ポンプ3
2の停止による冷熱負荷(例えば冷房)の故障の可能性
も極めて小さい。
切り換える作業は、図3中符号15で示す機器を操作す
ることにより行う。なお、切換用機器15は、公知・市
販のものを使用する。
ンプ12、32の駆動に用いられる以外には、ケーブル
L−16を介して、ビル(既存建造物)の他の電気機器
へ供給される。
している。図1−図3の第1実施形態では、空間Aには
汚水槽10、燃料電池20、氷蓄熱槽30が設けられて
いるが、図4、図5の第2実施形態では、氷蓄熱槽30
に代えて、空間Aには雨水槽50が設けられている。
用の開渠・暗渠等から、雨水ラインL−50を介して雨
水が供給される。そして、雨水槽50に貯められた雨水
は、雨水用のポンプ52でヘッドを付加され、排水用ラ
インL−52を介して、図示しない中水の使用設備へ送
られる。すなわち、雨水槽50に貯留された雨水は、所
謂「中水」として、例えば水洗トイレで大小便を流す水
として使用され、或いは、ビルに噴水等が設けられてい
る場合には噴水で噴出する水として用いられ、更に、ビ
ル内に植物が植生している場合(鉢植え、植栽、その
他)には、その生育用の散水として利用される。
上水すなわち水道水の使用量が節約され、また、水の有
効利用の観点からも好適である。
媒用ポンプ32と同様に水陸両用ポンプが用いられ、燃
料電池20から駆動電力を供給されている。
及び作用については、図1−図3の第1実施形態と同様
である。
汚水槽10には1台のポンプ12のみが設けられている
が、汚水の排水能力を向上し、汚水槽10がオーバーフ
ローすることを防止するために、汚水槽10に複数台の
ポンプを設けても良い。図6−図10は本発明の第3実
施形態を示し、第3実施形態では、汚水槽10に複数台
(2台)のポンプを設けている。
プを上下方向に複数台設置し、汚水槽10の水位に基き
水中モータポンプを順次運転停止させる様な運転方法を
採用することが好ましい。
汚水槽10上部の水中モータポンプを汚水槽10上部の
水位領域で水位制御自動運転させ、汚水槽10下部の水
中モータポンプを汚水槽10下部の水位領域で水位制御
自動運転させ、複数台の水中ポンプは異常高水位を超え
ない範囲で順次運転させ、上槽部の水中モータポンプが
停止し規定時間が経過した時点で下槽部の水中モータポ
ンプを運転する様に構成することが好ましい。
中モータポンプ11aと第2の水中モータポンプ11b
とが、上下方向に設置されている。ここで「上下方向」
とは垂直軸線上に位置するという意味ではなく、垂直方
向(水平面と直角方向)の位置の上下を意味している。
a、11bからの汚水排出管L−12a、L−12bは
汚水排出流路(図示せず)へ連通しており、そこから更
に、図示しない汚水処理施設に連通している。前述した
様に、汚水管L−10からは各階からの排出が汚水槽1
0に流入するようになっている。汚水槽10の頂部には
マンホール14が開孔され、そして蓋15で閉鎖されて
いる。
位を検知するフロート19と、停止水位を検知するフロ
ート21とが設けられ、また第2の水中モータポンプ1
1bには始動水位を検知するフロート22と停止水位を
検知するフロート23とが設けられている。そして汚水
槽10内の側壁の比較的に高い位置には異常水位を検知
するフロート24が設けられている。
しないフロートスイッチを作動するものである。そして
外部に設けた制御装置CUは遅延回路例えばタイマ24
を有し、第1および第2のポンプモータのモータM1、
M2を制御するようになっている。そしてこの制御装置
CUには各フロート19〜24からの信号が入力される
ようになっている。
第3実施形態でも、図1−図5の実施形態(第1及び第
2実施形態)と同様に、汚水槽10以外のスペースに
は、燃料電池、氷蓄熱槽、雨水槽等が設けられる。
形態の作動の一例を説明する。図7は作動の説明図であ
り、図8は横軸に時間をそして縦軸に水位を示し、第1
の水中モータポンプ11aの停止水位をL1、その始動
水位をL2、第2の水中モータポンプ11bの停止水位
をL3、その始動水位をL4、異常水位をL5で示して
ある。
中モータポンプ11a、11bが停止しているものとす
る。流入管13から排水が流入するために水位が上昇
し、時刻t2において、水位が第1の水中モータポンプ
11aの始動水位L2に達したものとする。すると第1
の水中モータポンプ11aは排水作業を行うので水位は
低下し時刻t3において、第1の水中モータポンプ11
aの停止水位L1に達して、第1の水中モータポンプ1
1aは停止する。
の水中モータポンプ11aであることは制御装置CUに
記憶される(図7のステップS1)。前回作動していた
のが第1の水中モータポンプであるから、制御装置CU
は第2の水中モータポンプ11bの始動水位になるまで
両方のポンプを不作動とする。時刻t4において、第2
の水中モータポンプの始動水位L4に達したときに(ス
テップS2)、第2の水中モータポンプ11bが始動す
る(ステップS3)。この第2の水中モータポンプ11
bは第2の水中モータポンプの停止水位L3に水位が低
下するまで作動し、時刻t5において第2の水中モータ
ポンプ11bの停止水位L3に達すると(ステップS
4)、制御装置CUは第2の水中モータポンプ11bを
停止し、タイマ24を作動する(ステップS5)。そし
てタイマの遅延時間が経過した時刻t6において(ステ
ップS6)、制御装置CUは前回作動したポンプがいず
れかを検知し(ステップS1)、その際に、水位は第1
の水中モータポンプ11aの始動水位L2より上位であ
るから(ステップS7)、第1の水中モータポンプ11
aは始動する(ステップS8)。ここで、ステップS
5、S6で、遅延タイマ24により第1の水中モータポ
ンプ11の運転を底止しているのは、ポンプ11aの運
転とポンプ11bの運転とを瞬時に切り超えた際におけ
る異常電流の発生を防止するためである。
り汚水槽10内の水は排水され、時刻t7において第1
の水中モータポンプ11aの停止水位L1になると(ス
テップS9)、第1の水中モータポンプ11aは停止す
る。以下、この作業は同様に繰返され、第1および第2
の水中モータポンプの停止に伴い、汚水槽内の水位が上
昇し、時刻t8において、第2の水中モータポンプ11
bが作動し、時刻t9において第2の水中モータポンプ
11bの停止水位に達すると遅延タイマ24が作動し、
所定時間経過後時刻t10において第1の水中モータポ
ンプ11aが始動し、時刻t11において第1の水中モ
ータポンプ11aが停止する。
る。さて、前記と同様にして時刻t12において第2の
水中モータポンプ11bが作動しても、流入管13から
の流入量が多すぎて、第2の水中モータポンプ11bが
作動しても水位が上昇し続けて、時刻t13において、
異常水位L5に達したものとする(ステップS11)。
すると、第2の水中モータポンプ11bと共に第1の水
中モータポンプ11aも同時に作動し(ステップS1
2)、その結果、水位は低下する。そして時刻t14に
おいて水位が第2の水中モータポンプ11bの停止水位
L3になると(ステップS13)、第2の水中モータポ
ンプ11bが停止し、第1の水中モータポンプ11aは
運転を続け(ステップS14)、時刻t15において第
1の水中モータポンプ11aの停止水位L1になると
(ステップS15)、第1の水中モータポンプ11aが
停止する。
ータポンプ11bが始動し、時刻t17で第2の水中モ
ータポンプ11bが停止してタイマ24が作動し、所定
時間を経過した時刻t18で第1の水中モータポンプ1
1aが始動し、時刻t19で第1の水中モータポンプ1
1aが停止する。
あり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではな
い旨を付記する。
トな汚水槽を使用することにより生じたスペースに、燃
料電池や氷蓄熱槽或いは雨水槽を設けることが出来る。
そのため、燃料電池で発生する電力を供給することによ
り、汚水槽のオーバーフローが確実に防止出来る。それ
に加えて、燃料電池で発生する電力により、エネルギー
需給の平準化が達成できる。具体的には、例えば氷蓄熱
槽を設けた場合には、冷凍機を夜間運転し発生した冷熱
を氷蓄熱槽に蓄熱して、昼間に用いることが出来るの
で、夜間電力を活用して、電力消費量を均一化すること
が出来るのである。さらに、雨水槽を設けた場合には、
当該雨水を例えばトイレで使用する所謂「中水」として
使用出来るので、水の節約・有効利用が達成出来る。
回路を示す図。
示す図。
プの運転停止を示す図。
ーチャートで示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 既存の汚水槽を撤去し、既存の汚水槽よ
りも小さな汚水槽を新たに設置し、既存の汚水槽と新た
に設置された汚水槽との寸法差に相当するスペースに燃
料電池を設置し、燃料電池で発生した電力を、新たに設
置された汚水槽に設置されて汚水を排出するポンプの駆
動電力として利用することを特徴とする汚水槽設置方
法。 - 【請求項2】 燃料電池に加えて氷蓄熱槽を前記スペー
スに設置し、氷蓄熱槽から冷熱負荷まで冷媒を循環せし
めるためのポンプを駆動する駆動電力として、燃料電池
で発生した電力を利用する請求項1の汚水槽設置方法。 - 【請求項3】 燃料電池に加えて雨水槽を前記スペース
に設置し、雨水槽から中水利用設備まで中水を循環せし
めるためのポンプを駆動する駆動電力として、燃料電池
で発生した電力を利用する請求項1の汚水槽設置方法。
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