JP2002030578A - 人工皮革基体およびその製造方法 - Google Patents

人工皮革基体およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002030578A
JP2002030578A JP2000217272A JP2000217272A JP2002030578A JP 2002030578 A JP2002030578 A JP 2002030578A JP 2000217272 A JP2000217272 A JP 2000217272A JP 2000217272 A JP2000217272 A JP 2000217272A JP 2002030578 A JP2002030578 A JP 2002030578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
artificial leather
microporous
decitex
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000217272A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamazaki
豪 山崎
Shuichi Ando
秀一 安藤
Yoshiaki Yasuda
佳明 安田
Yoshihiro Tanba
善博 丹波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2000217272A priority Critical patent/JP2002030578A/ja
Publication of JP2002030578A publication Critical patent/JP2002030578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スポーツシューズ等の過酷な使用条件に耐えう
る機械的物性を持ち、軽量で柔軟な人工皮革基体を提供
する。 【解決手段】0.1デシテックス以下の極細繊維(A)
および5.0デシテックス以下で微多孔を有する繊維
(B)とがA/Bが重量比で40/60〜90/10で
三次元絡合されている不織布と高分子弾性体からなる人
工皮革基体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポーツシューズ等に
用いられる、機械的物性に優れ、軽量で柔軟な人工皮革
を構成する基体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポーツシューズ等の分野では機械的諸
物性に優れ、軽量で柔軟な製品が求められている。従来
から、海成分が溶出可能な海島構造の多成分繊維、例え
ば海成分がポリエチレンからなる海島構造の繊維を用い
て不織布とし、それを用いて人工皮革とすることは公知
である。かかる海島構造繊維は最終製品となるまでのい
ずれかの工程で海成分を除去して繊維を極細化し極細繊
維を得る。このような製品は極細繊維特有の風合いと外
観を有し、市場で高い評価を得ている。しかし極細繊維
化時の厚み減少による密度の上昇は避け難く、軽量化性
能を兼ね備えたものではなかった。
【0003】また、異種の繊維を目的にあわせて混合
し、絡合不織布とすることは従来から行われている方法
である。たとえば2種類以上のウェッブ、シート類を積
層して絡合させた交絡体およびこれらの交絡体に高分子
弾性体溶液を含浸、凝固する方法について特公昭48−
11925号公報に記載されている。この方法により得
られるシートは皮革ライクで機械的物性に優れている
が、軽量化性能を兼ね備えたものではない。また、ソフ
ト性、折れシボ性に優れた人工皮革として、例えば、特
公昭62−46662号公報には、ソフトで挫屈性のな
い人工皮革として、高収縮繊維と自己伸張繊維とからな
るウェッブをニードルパンチングしたあと収縮させた高
収縮不織布にポリウレタン樹脂等を含浸凝固させた人工
皮革用基材が提案されている。しかしながら、該不織布
を用いた人工皮革は、ソフト性、折れシボ性には優れて
いるものの、不織布を構成する繊維を収縮するため、繊
維重量が増加し軽量性に劣っている。
【0004】また、軽量化の観点から中空繊維が一般的
に用いられている。合成皮革や人工皮革の分野において
は、特開昭47−28104号公報および特開昭50−
5502号公報に、中空繊維を用いた軽量で通気性の良
好な合成皮革が記載されている。また特開平11―81
153号公報および特開平11―100780号公報に
中空率が40%を越える高い中空度を有するポリエステ
ル系繊維を用いた人工皮革基材が提案されている。しか
しながら、中空繊維、特に中空率が40%を越える中空
系繊維は、製糸工程や後加工工程において、中空部が潰
れて扁平化、または破壊されやすく、一度扁平した繊維
は元の形状に回復し難く、完全に崩壊した繊維は中空繊
維としての効果がなくなる。また高中空率を保つにはノ
ズル構造が複雑になることから、大きな繊度の中空繊維
となり、人工皮革として硬いものとなる。この様にソフ
ト性と必要な機械的物性をもつが軽量性能がなかった
り、軽量化性能は持つが人工皮革として硬く、また使用
中に軽量性能をだす形状の回復性が無くなったり、これ
らすべてを併せ持つものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スポーツシューズ等の
分野では一般的に0.8〜1.3mmの厚みの基体が用
いられている。この厚みの範囲のなかでより軽く、機械
的物性に優れた、柔軟な製品が求められており、特に製
品が柔軟かつ軽いことと機械的物性に優れていることは
裏腹の関係にあり、これらすべてを満足する人工皮革基
体は未だ開発されていない。このように、スポーツシュ
ーズ用の人工皮革には、高級感、着用感の向上が求めら
れ、その中でも、柔軟性と軽量性能はもっとも強く望ま
れているものである。その一方で、激しい運動に耐えう
る機械的物性、特に靴底ゴム部と人工皮革製品との剥離
強力、運動時に必要な引裂強力は、最も重視されている
必要性能であり、この機械的物性と製品の柔軟性かつ軽
いこととの両立が極めて重要となる。
【0006】その課題解決の方策として、抽出等で極細
化可能な多成分繊維からなる、例えば海島構造繊維シー
トから抽出等で除去する成分の比率を増加させる方法が
考えられるが、この方法では製造工程でのテンションや
プレス処理によって厚みが低下し、軽量化出来ず、機械
的物性も不足することとなる。また、人工皮革製品の繊
維量自体を減ずる方法も考えられるが、この方法の場合
には軽量化は出来るが、スポーツシューズとしての諸物
性が不足する問題点がある。
【0007】また、中空繊維のステープルの嵩高さを利
用して人工皮革にこれらの中空繊維を用いて基体とする
方法では確かに軽量化は達成できるが、中空構造を持つ
繊維は一般に中空構造を有するがために曲げに対する抵
抗力が強く曲げにくい、つまり硬い繊維であるので、軽
量であるわりに、風合いが柔軟ではない。また中空部が
潰れて扁平化すること、または破壊することを防ぐため
に中空部を構成する壁の厚みを厚くすると、ますますそ
の傾向が大きくなる。本発明の目的はこのような問題を
解決し、スポーツシューズ等に用いられる、機械的物性
に優れ、柔軟かつ軽量な人工皮革基体を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明者らは研究を行い、その結果、極細繊維
(A)および繊維横断面に微多孔を有するポリアミド繊
維(B)の選択、A/B繊維比率の適正化によってスポ
ーツ用等としての機械的物性と柔軟性・軽量化の両立が
可能であることを見いだした。すなわち本発明は、0.
1デシテックス以下の極細繊維(A)および5.0デシ
テックス以下で微多孔を有する繊維(B)とが、A/B
の重量比で40/60〜90/10で三次元絡合されて
いる不織布と高分子弾性体からなる人工皮革基体であ
り、好ましくは繊維(B)の微多孔部の占める面積が3
0〜65%有する繊維を使用した不織布を用いる人工皮
革体である。
【0009】また本発明における人工皮革基体は以下の
(1)から(5)の工程を順次行うことにより得られ
る。 (1)0.1デシテックス以下の微多孔繊維(A)を発
生する極細繊維発生型繊維(a)と5.0デシテックス
以下の微多孔を有する繊維(B)を発生する微細孔発性
型繊維(b)を混合し、カージングしてウェッブとする
工程、(2)ウェッブを積層し、ニードルパンチして不
織布とする工程、(3)ニードルパンチした不織布をプ
レスする工程、(4)高分子弾性体溶液または分散液を
含浸し、高分子弾性体を凝固させる工程、極細繊維発生
型繊維(a)から極細繊維(A)、および微多孔発性型
繊維(b)から微多孔を有する繊維(B)を発生させる
工程、以上のような手段により、スポーツシューズ等に
適し、機械的物性に優れ、柔軟かつ軽量な人工皮革基体
が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明方法に用いる繊度0.1デ
シテックス以下の極細繊維(A)を発生させる極細繊維
発生型繊維(a)は、相溶性を有していない2種以上の
熱可塑性ポリマーを複合または混合紡糸することにより
得られる。その代表的な繊維の形態はいわゆる海島型繊
維と呼ばれるものである。
【0011】この繊維を構成する島成分ポリマーとして
は、溶融紡糸可能で、強度等の繊維物性を十分に発揮す
るポリマーであって、紡糸条件下で海成分ポリマーより
溶融粘度が大きく、かつ表面張力が大きいポリマーが好
ましく、例えば6−ナイロン、66−ナイロン等のポリ
アミド系ポリマー、およびこれを主体とする共重合体、
ポリエチレンテレフタート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系ポリマー、およびこれを主体とす
る共重合体等が好適に用いられる。
【0012】また海成分ポリマーとしては、島成分ポリ
マーよりも溶融粘度が低く、島成分との溶解性、分解性
を異にし、海成分ポリマーの溶解、除去に用いられる溶
剤または分解剤等への溶解性が大きく、島成分ポリマー
との相溶性の小さいポリマーが好ましい。例えばポリエ
チレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、変性ポリエステルなどが好適に用いられる。
【0013】本発明における繊度0.1デシテックス以
下の極細繊維(A)を発生させる極細繊維発生型繊維
(a)、例えば海島繊維において、好適な海島体積比率
は海/島=30/70〜70/30の範囲である。海成
分が30%未満では溶剤または分解剤などで溶解または
分解除去する成分が少なすぎて柔軟性が十分発現でき
ず、海成分が70%を越える比率では、溶解または分解
除去後の島成分からなる繊維の絶対量が少なく皮革様シ
ートとしての充分な物性が確保できず、また溶解または
分解除去する成分が多いことは生産性の観点からも不適
切である。
【0014】本発明における海成分を溶解除去した後の
島成分の平均繊維デシテックスは0.1デシテックス以
下、好ましくは0.05デシテックス以下、0.003
デシテックス以上である。繊維絡合体の重量が同じであ
る場合、太デシテックス繊維は細デシテックス繊維より
繊維総表面積が小さくなり、繊維間の動摩擦抵抗が小さ
くなるため、一般に太デシテックスの繊維絡合体からな
る不織布は繊維が抜けやすい傾向にあり、本発明におい
ても島の繊維デシテックスが0.1デシテックスを超え
る場合には、海成分除去後繊維のぬけ現象が顕著にな
り、スポーツシューズ等に必要なゴム部分との剥離強力
は高くならない。また島の繊維デシテックスが0.1デ
シテックスを超える場合には、基体の柔軟性が損なわれ
ゴワゴワとした触感となる。極細繊維発生型繊維は、以
下従来公知の方法によって延伸、捲縮、熱固定、カッ
ト、等の処理を経て、ステープルとする。
【0015】本発明における繊維の横断面に微多孔を有
する繊維(B)は、2種のポリマーを所定の混合比で混
合して、同一溶融系で溶融し紡糸するポリマーブレンド
繊維より得られる。通常この方法は、海成分が溶出可能
な海島構造の繊維としその後海成分を抽出除去して極細
繊維を得る方法として用いられている。またこの方法で
島成分が溶出可能な海島構造の繊維とし、その後島成分
を抽出除去して微多孔を有する繊維とする方法が考えら
れるが、この方法では、島成分が連続相状の海成分に囲
まれているため、島成分の抽出除去は困難である。
【0016】本発明の微多孔発性型繊維は明確な海島構
造をとらない。すなわち除去しょうとする成分が島(分
散相)である部分や、海(連続相)である部分が混在し
た二重海島構造繊維を用いる。この構造にすることによ
り、繊維側面および繊維内部にも抽出除去しようとする
成分が混在するため抽出溶剤、または分解薬剤が繊維側
面より容易に繊維内部に浸透し微細孔繊維を得ることが
できる。
【0017】この様な二重海島構造の繊維は、2成分の
混合されるポリマーの混合比率および溶融粘度比を変化
させることによって得られる。たとえばナイロンとポリ
スチレンの混合系でおのおの溶融粘度を一定にして、混
合組成を重量比でナイロン/ポリスチレンを50/50
から35/65変化させるとナイロンが均一な海(連続
相)から島(分散相)に相反転する。すなわちナイロン
組成が50%〜35%の間にナイロンが分散相である部
分や連続相である部分が混在する二重海島構造繊維を得
ることができる。また、ナイロンとポリスチレンの混合
系において混合組成は重量比で50/50の一定とした
とき、ナイロンの溶融粘度がポリスチレンより高い場合
にはナイロンが島(分散相)であり、おのおの粘度がほ
ぼ等しい場合は、ナイロンが島(分散相)である部分や
海(連続相)である部分が混在する二重海島構造繊維を
得ることができる。この様に目的、ポリマー種により適
宜、混合比率、溶融粘度を組み合わせると良い。
【0018】この様な二重海島構造のポリマーブレンド
繊維を得た後、1成分の溶剤または分解剤などで1成分
を溶解または分解除去することで微多孔を有する繊維が
得られる。また、微多孔繊維(B)を構成するポリマー
としては、溶融紡糸などで繊維形成能があり、微多孔繊
維(B)を発生させるための溶剤または分解剤などで溶
解または分解除去されない成分、例えば6−ナイロン、
66−ナイロン等のポリアミド系ポリマー、およびこれ
を主体とする共重合体、ポリエチレンテレフタート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル系ポリマ
ー、およびこれを主体とする共重合体等が適している
が、本発明の目的においては、、ポリエステル系ポリマ
ーより、ソフト性、ポリマー低密度、および挫掘時の回
復性において優れているポリアミド系ポリマーが好まし
い。なお(A)の島成分ポリマーと(B)繊維のポリマ
ーは同一であっても、異なる種類であってもよい。
【0019】また、 微多孔を有する繊維(B)を発生
する微多孔発生型繊維(b)の溶解または分解除去され
る成分は、微多孔を有する繊維(B)を構成するポリマ
ーと相溶性が小さく、溶解性、分解性を異にし、溶剤ま
たは分解剤等への溶解性が大きい成分が好ましく、極細
繊維発生型繊維(a)の海成分に用いられる、例えばポ
リスチレン、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、変性ポリエステルなどが好適に用いられる。
【0020】繊維(B)の横断面における微多孔部の占
める面積は以下の式で表すこととするが、好適な比率
は、35%〜65%である。この微多孔部の占める面積
率が、35%未満であると、十分な軽量化の確保が出来
ない。また、微多孔部の占める面積率が65%を越える
と、微多孔部を発生させるための一成分除去工程のテン
ション、プレス処理によって、繊維断面の微多孔部の潰
れが顕著になり基体の比重が上がり軽量な基体が得られ
なく、また機械的物性の確保もできなくなる。繊維
(B)の横断面における微多孔部の占める面積(%)=
A/B×100 A=微細孔部の占める総面積 B=繊維横断面の外周を窪みが形成されないようにたど
った場合に、それにより囲まれた部分の面積
【0021】 繊維(B)の繊度
は5.0デシテックス以下である必要があり、好ましく
は3.0デシテックス以下である。人工皮革などの繊維
質シート製品では、一般的に繊維の太さが細いほど地合
いがよく柔軟な製品が得られるが、本発明においても繊
維(B)が5.0デシテックスを超える場合には基体の
風合いが硬くゴワゴワとした触感が強調され適当でな
い。また太さが細すぎると基体中の繊維が過密充填にな
るので、繊維(B)は本発明の軽量化を達成する点で1.
0デシテックス以上が好ましい。
【0022】本発明における0.1デシテックス以下の
極細繊維(A)および5.0デシテックス以下で微多孔
を有する繊維(B)のA/Bの重量比は40/60〜9
0/10である。極細繊維(A)の重量比が40%を下
まわる場合には、極細繊維の比率が低すぎてスポーツシ
ューズ等に必要な基体の剥離強力が向上せず、触感が硬
くなり、適当でない。また90%を超える場合には、基
体の剥離強力は高く、触感は柔軟になるが、製造工程中
のテンションやプレス処理の繰り返し、特に海成分除去
工程のテンション、プレス処理によって厚みが低下し軽
量な基体が得られない。
【0023】繊維(a)と繊維(b)との混合ステープ
ルには例えばシリコン系などの油剤を繊維に付与のが好
ましい。その油剤の種類としては、繊維間の摩擦を下げ
る効果のあるポリオルガノシロキサンや各種の変性され
たシリコン系の油剤、および繊維間をまとめ対金属間の
摩擦を下げる効果のある鉱物油系の油剤、その他帯電防
止剤等の公知の油剤を繊維の特質を考慮しながらブレン
ドして付与する。付与する工程としては各繊維の捲縮
前、捲縮後、両繊維の混綿時いずれでもよい。また繊維
(a)と繊維(b)に種類の異なる油剤を付与してもよ
い。特に極細繊維発生型繊維(a)はカード、ニードル
工程での巻き付きや繊維割れなどのトラブルが起きやす
く、したがって(a)繊維に摩擦係数を軽減する油剤を
重点的に付与するのが好ましい。ステープルは本発明の
範囲内の所定の比率に秤量し、ブレンダーなど公知の方
法で混綿、開繊する。続いて、極細繊維発生型繊維
(a)と(b)の混合されたステープルを公知の方法で
カード、ウェッバーを通してランダムウェッブまたはク
ロスラップウェッブとし、これらのウェッブを積層する
ことにより得ることができる。
【0024】製品の一体感や表面の平滑性を向上させる
目的で複数のカード、ラッパーを用いて、表面層から
(a)と(b)の混合比率を本発明の範囲内で段階的に
変えたウェッブを積層し、不織布とすることはさしつか
えない。本発明において、極細繊維が最表面に多く分布
するような積層方法によって、より一層の表面の平滑な
人工皮革基体が得やすくなる。
【0025】本発明におけるニードルパンチのフェルト
針は公知の物が用いられるが、ウェッブの厚さ方向への
交絡を確実に行うためには、繊維切れの起きにくい1バ
ーブ針が好適に用いられる。また不織布の表面の比重を
上げるためには3バーブ、6バーブ、9バーブ等の多バ
ーブの針が使用できる。目的によってこれらの針を組み
合わせて良い。
【0026】ニードルパンチ工程におけるパンチ数は使
用する針の形状や、ウェッブの厚みにより異なるが、一
般に200〜2500パンチ/cm2の範囲で設定され
る。一般的に極細繊維発生型繊維のニードルパンチにお
いては、ニードルパンチ条件が強すぎる場合には極細繊
維発生型繊維の切断や繊維割れがおこり、絡合が向上せ
ず、またニードルパンチ条件が弱すぎる場合には厚み方
向に並ぶ繊維数の不足をまねき絡合が向上しない。
【0027】ニードルパンチされた不織布は次に表面を
平滑化し、厚みを規制するため、厚さ方向にプレスす
る。プレスの方法は、複数の加熱ロール間を通す方法、
予熱した不織布を冷却ロール間に通す方法等従来公知の
方法が利用でき、繊維(a)中の海成分すなわちポリエ
チレンなどの低溶融粘度成分の溶融・圧着により、より
不織布の平滑化を達成することが出来る。なおこの工程
の際に、テンションやプレス等による工程の形態変化を
抑制する目的でポリビニルアルコールやデンプン、樹脂
エマルジョン等の接着剤を添加することは差し支えな
い。プレスすることにより不織布の厚みが10〜25%
減少する程度のプレス条件を用いるのが好ましい。
【0028】面を平滑化した不織布に次に高分子弾性体
の溶液または分散液を含浸し、スポンジ状に凝固させ
る。高分子弾性体としては、従来から皮革様シートの製
造に用いられている樹脂が好適に用いられる。すなわ
ち、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリア
クリル酸系樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、シリコン系樹
脂、およびこれらの共重合、これらの混合物等が好適で
ある。これらの樹脂は、水系エマルジョンまたは有機溶
剤溶液として前記不織布に含浸した後、湿式凝固等を行
うことによりスポンジ状に凝固する。
【0029】高分子弾性体の溶液または分散液を含浸凝
固させた繊維質基体は、次に、極細繊維(A)および微多
孔を有する繊維(B)および高分子弾性体の非溶剤であ
り、極細繊維発生型繊維(a)の海成分および微多孔発
性型繊維(b)の微多孔を発性させるために除去する1
成分の溶剤または分解剤である液により該成分を溶解ま
たは分解除去することにより0.1デシテックス以下の
極細繊維(A)と5.0デシテックス以下の微多孔を有
する繊維と高分子弾性体からなる人工皮革基体を得る。
本発明により、比重が0.3以下、剥離強力が10kg
/2.5cm以上、厚み1mmあたりの引裂強力が7k
g以上というスポーツシューズ等に必要な機械物性に優
れかつ軽量な基体が得られる。
【0030】人工皮革基体の厚みは、用途に応じて任意
に選択でき、特に限定されるものではないが、好ましく
は0.3mm〜3mm、特に好ましくはスポーツ靴分野
においては0.7mm〜1.8mmの範囲である。また
極細繊維(A)と微多孔を有する繊維(B)とからなる
繊維質材料と高分子弾性体との量比としては、重量比で
35:65〜65:35が好ましい。この範囲を外れる
と繊維と弾性重合体とのバランスが悪くなり、製品とし
ての充実感や柔軟性が得られなくなる。
【0031】本発明における人工皮革基体の比重は0.
3以下が好ましい。スポーツ靴等の分野において重い、
軽いは使用する人の相対的、感覚的な要素であるが、一
般的な人工皮革の比重は0.35〜0.5であり、比重
0.3以下の基体は、あきらかに従来の人工皮革基体の
感覚から軽く感じる範囲であって、本発明によれば人工
皮革基体の比重を確実に0.3以下にすることが出来
る。
【0032】以上のようにして本発明の人工皮革基体は
製造されるが、この基体は銀付人工皮革の製造に広く利
用することができる。すなわち、この人工皮革基体の表
面に皮革様フィルムの接着や樹脂エマルジョン、樹脂溶
液、溶融樹脂のコート、グラビア、エンボス、これらの
組み合わせ等の仕上げを行いスポーツシューズ等の人工
皮革製品となすことができる。
【0033】
【実施例】次に本発明を具体的に実施例で説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に関
するものである。以下の実施例および比較例において比
重の測定、機械的物性その他の評価は以下の方法に従っ
た。
【0034】[人工皮革基体の剥離強力測定方法]表面
を削った巾2.5cmのゴム板に接着剤を均一に塗布
し、100℃2分熱処理した後、たて方向23cm、巾
2.5cmの試験片を貼り合わせる。貼り合わせた試験
片を2〜4kg/cm2圧力でプレスし、室温にて1昼
夜放置する。貼りあわせた試験片のゴム板先端部を一方
のチャックに、サンプル先端部を他方のチャックに挟
む。引張試験機にて速度100mm/分でゴム板とサン
プル接着部分の剥離強力を測定、記録する。得られたS
S曲線から剥離強力の平坦な部分の平均値を求める。試
験片3個の平均値で表す。
【0035】[人工皮革基体の引裂強力測定方法]たて
10cm×よこ4cmの試験片を切り取り、短辺の中央
に辺と直角に5cmの切れ目をいれ、各舌片をチャック
に挟み引張試験機で100mm/分の速度で引裂く。引
裂最大荷重を求め、あらかじめ求めた試験片の厚みで除
し試験片3個の平均値で表す。
【0036】[比重の測定]人工皮革基体の単位面積あ
たりの重量(g/cm2)を厚み(cm)で除した数字
を比重(g/cm3)とする。
【0037】[繊維Bの横断面における微多孔部の占め
る面積の測定方法]電子顕微鏡にて基体中の微多孔繊維
断面を2000倍で撮影し、コンピュータに取り込んだ
画像を画像解析用ソフトで解析し、前記したような方法
で繊維断面積全体に対する微多孔部面積の比を計算で求
めた。
【0038】[極細繊維の平均デシテックス、島数] (1)平均デシテックスは、海成分を除去する前の繊維
のデシテックス×島比率/島数により求める。 (2)島数は、繊維断面を電子顕微鏡にて500倍の拡
大写真を撮影し断面の全島数を数える。
【0039】実施例1 2基のエクストルーダ溶融系で溶融したポリマー流を紡
糸頭部で合流させ、分割、統合を繰り返す静的混合方式
で混合流を形成し、溶融紡糸する多成分繊維の製造装置
を用いて、島成分が6−ナイロンであって、海成分が高
流動性低密度ポリエチレン(海成分/島成分比率=50
/50)からなる200島の海島型繊維を紡糸した。得
られた糸を延伸、クリンプ、カットし、5.4デシテッ
クス、カット長さ51mmのステープル(a−1)を得
た。また、溶融粘度はほぼ同一である6ナイロンとポリ
スチレンを重量比で50/50でチップブレンダーで混
合した混合物を通常の溶融紡糸装置で285℃で紡糸
し、単糸デシテックスが、14デシテックスの海島構造
の不明瞭な2重海島構造となっている未延伸糸を得た。
この未延伸糸を200℃の乾熱炉内で3倍に延伸、シリ
コン系の油剤を付与し、さらにクリンプ、カットし、
4.7デシテックス、カット長さ51mmの海島構造の
不明瞭な2重海島構造繊維のステープル(b−1)を得
た。この(b−1)と前記ステープル(a−1)とを重
量比で50/50秤量し、ブレンダーで混綿し、混合ス
テープル(ab−1)を得た。
【0040】ステープル(ab−1)をカードに通し、
クロスラッパー方式によりウエッブとし、積層した。次
に針に1箇所のバーブのついたフェルト針を用いて98
0P/cm2の針刺し密度でニードルパンチして目付3
50g/m2の不織布を得た。この不織布を140℃で
加熱し(a−1)ステーブルの海成分である高流動性低
密度ポリエチレンの軟化状態でプレスして厚さを85%
にし、表面の平滑な厚み1.6mm、密度0.205g
/cm3の不織布を得た。その後に13%のポリウレタ
ンのジメチルホルムアミド(DMF)溶液を含浸し、D
MF水溶液中に浸漬して凝固、湯洗した後、熱トルエン
でポリエチレンとポリスチレンを抽出除去し、厚み1.
35mm、目付350g/m2の、6−ナイロンの極細
繊維と、微多孔を有するポリアミド繊維とポリウレタン
からなる人工皮革用基体を得た。
【0041】基体中の繊維とポリウレタンの重量比を測
定したところ50/50であった。またこの基体中の極
細繊維のデシテックスを電子顕微鏡写真の直径から測定
したところ0.0135デシテックスであり、微多孔を
有するポリアミド繊維中の微多孔部の占める面積は45
%であった。またこの人工皮革基体の剥離強力は10.
0kg/2.5cmあり、比重は0.26で、非常に強
く、軽く、柔軟なものであり、スポーツシューズ用とし
て極めて優れたものであった。
【0042】比較例1 実施例1の(a−1)/(b−1)の混綿重量比を20
/80とし、以降は実施例1と同様の操作を行い人工皮
革基体を得た。この基体の比重は0.24で軽量であっ
たが、剥離強力は7kg/2.5cmと低く、、基体の
風合いは、ゴワゴワとした触感が際だっていた。
【0043】比較例2 実施例1の(a−1)/(b−1)の混綿重量比を95
/5とし、以降は実施例1と同様の操作を行い人工皮革
基体を得た。この基体の風合いは非常に柔軟で剥離強力
が13kg/2.5cmと高いが、比重は0.40と高
かった。
【0044】実施例2 実施例1と同様の多成分繊維製造装置を用いて、島成分
がポリエステルであって、海成分が高流動性低密度ポリ
エチレン(海成分/島成分比率=50/50)からなる
25島海島型繊維を紡糸した。得られた糸を延伸、クリ
ンプ、カットし、3デシテックス、カット長さ51mm
のステープル(a−2)を得た。また、溶融粘度が50
0poiseの6ナイロンと溶融粘度が1500poi
seのポリスチレンを重量比で45/55でチップブレ
ンダーで混合した混合物を通常の溶融紡糸装置で285
℃で紡糸し、単糸デシテックスが、14デシテックスの
海島構造の不明瞭な2重海島構造となっている未延伸糸
を得た。この未延伸糸を200℃の乾熱炉内で3倍に延
伸、シリコン系油剤を付与し、さらにクリンプ、カット
し、4.7デシテックス、カット長さ51mmの海島構
造の不明瞭な2重海島構造繊維のステープル(b−2)
を得た。
【0045】このステーブル(b−2)と前記ステーブ
ル(a−2)とを重量比で40/60で混綿し、シリコ
ン油剤を付与して混合ステープル(ab−2)を得た。
ステープル(ab−2)をカードに通し、クロスラッパ
ー方式によりウエッブとし、積層した。次に針に1箇所
のバーブのついたフェルト針を用いて1800パンチ/
cm2で目付350g/m2の不織布を得た。この不織布
を加熱後プレスして厚さを85%とし、表面を平滑にし
た後に13%のポリウレタンのDMF溶液を含浸し、D
MF水溶液で凝固し、湯洗し、トルエンで抽出しポリエ
ステルの極細繊維と微多孔を有するポリアミド繊維とポ
リウレタン(繊維:ポリウレタン=47:53(重量
比))からなる人工皮革用基体を得た。
【0046】この基体中の極細繊維のデニールを測定し
たところ0.06デシテックスであり微多孔を有するポ
リアミド繊維中の微多孔部の占める面積は51%であっ
た。この人工皮革基体の比重は0.28と軽量で、剥離
強力は12.5kg/2.5cm、引裂強力は8kgあ
り非常に強く、柔軟で軽量な人工皮革基体であった。
【0047】
【発明の効果】本発明によればスポーツシューズ等の用
途に耐えうる機械的物性を持ち、柔軟で軽量な人工皮革
基体が得られるものである。本発明により得られた人工
皮革基体の表面層に皮革様フィルムの接着や樹脂エマル
ジョン、樹脂溶液、溶融樹脂のコート、グラビア、エン
ボス、等を組み合わせて仕上げを行い靴等に仕上げるこ
とが出来る。この素材は運動時の過酷な使用条件下でも
靴底と素材部分の剥離や、破れが起こりにくく、なおか
つ軽量で、柔軟性も優れるため、特にスポーツシューズ
分野にその効果が顕著である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 9/02 C (72)発明者 丹波 善博 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4F055 AA02 AA27 AA30 BA11 EA04 EA12 EA14 EA17 EA24 EA34 FA15 GA02 4L031 AA14 AA18 AB34 BA32 CA15 DA05 4L033 AA07 AB07 AC15 CA50 4L047 AB08 BA03 CB01 CB10 CC16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.1デシテックス以下の極細繊維(A)
    および5.0デシテックス以下で繊維横断面に微多孔を
    有する繊維(B)とが、A/Bの重量比で40/60〜
    90/10で三次元絡合されている不織布と高分子弾性
    体からなる人工皮革基体。
  2. 【請求項2】繊維(B)の横断面における微多孔部の占
    める面積が35〜65%である請求項1記載の人工皮革
    基体。 微多孔部の占める面積(%)=A/B×100 A=微多孔部の占める総面積 B=繊維横断面の外周を窪みが形成されないようにたど
    った場合に、それにより囲まれた部分の面積
  3. 【請求項3】以下の(1)から(5)の工程を順次行う
    ことを特徴とする人工皮革基体の製造方法。 (1)0.1デシテックス以下の極細繊維(A)を発生
    する極細繊維発生型繊維(a)と5.0デシテックス以
    下で繊維横断面に微多孔を有する繊維(B)を発生する
    微多孔発性型繊維(b)を混合し、カージングしてウェ
    ッブとする工程、(2)ウェッブを積層し、ニードルパ
    ンチして不織布とする工程、(3)ニードルパンチした
    不織布をプレスする工程、(4)高分子弾性体溶液また
    は分散液を含浸し、高分子弾性体を凝固させる工程、極
    細繊維発生型繊維(a)から極細繊維(A)、および微
    多孔発性型繊維(b)から微多孔を有する繊維(B)を
    発生させる工程、
JP2000217272A 2000-07-18 2000-07-18 人工皮革基体およびその製造方法 Pending JP2002030578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000217272A JP2002030578A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 人工皮革基体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000217272A JP2002030578A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 人工皮革基体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002030578A true JP2002030578A (ja) 2002-01-31

Family

ID=18712409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000217272A Pending JP2002030578A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 人工皮革基体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002030578A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008013206A1 (fr) * 2006-07-27 2008-01-31 Tradik Co., Ltd. Cuir synthétique, base à utiliser dans le cuir et procédés pour leur production

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008013206A1 (fr) * 2006-07-27 2008-01-31 Tradik Co., Ltd. Cuir synthétique, base à utiliser dans le cuir et procédés pour leur production
US8202600B2 (en) 2006-07-27 2012-06-19 Tradik Co., Ltd. Artificial leather, base to be used in the leather, and processes for production of both

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0125494B1 (en) Entangled fibrous mat having good elasticity and production thereof
KR101317055B1 (ko) 인공 피혁용 기재 및 그 기재를 사용한 인공 피혁
WO1999023289A1 (fr) Etoffe en non-tisse, et materiaux en nappe et cuirs synthetiques realises en utilisant une telle etoffe
KR20040072049A (ko) 스웨드조 피혁 모양 시트 및 그의 제조방법
KR20040071654A (ko) 신축성을 갖는 피혁 모양 시트 기체 및 그의 제조방법
JP4004938B2 (ja) スエード調人工皮革
JP2002242077A (ja) 人工皮革基体およびその製造方法
JP4086954B2 (ja) 人工皮革基体およびその製造法
JP4869462B2 (ja) 人工皮革基体
JP2002030578A (ja) 人工皮革基体およびその製造方法
JP2000239972A (ja) 人工皮革基体
JP6022161B2 (ja) 人工皮革用基材
JP3961296B2 (ja) 皮革様シートおよびその製造方法
JP4132094B2 (ja) 柔軟性および引裂強力に優れた繊維質シート状物
JP2016044362A (ja) 柔軟な風合いをもつ人工皮革およびその製造方法
JP2001293125A (ja) スポーツ用手袋
JP2007002342A (ja) 機能性皮革様シート
JP3742215B2 (ja) 人工皮革基体
JP2002227078A (ja) 人工皮革基体
JP2013047405A (ja) 人工皮革用基材及びその製造方法
JP4429751B2 (ja) 伸縮性を有する皮革様シート基体およびその製造方法
JP2001192976A (ja) 人工皮革用基材およびその製造方法
JP4024691B2 (ja) 皮革様シート
JP2001214377A (ja) 皮革様シートおよびその製造方法
JP2000256972A (ja) スエード調人工皮革