JP2002030106A - ポリマー製造方法とラジカル重合中間体 - Google Patents
ポリマー製造方法とラジカル重合中間体Info
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- JP2002030106A JP2002030106A JP2001140845A JP2001140845A JP2002030106A JP 2002030106 A JP2002030106 A JP 2002030106A JP 2001140845 A JP2001140845 A JP 2001140845A JP 2001140845 A JP2001140845 A JP 2001140845A JP 2002030106 A JP2002030106 A JP 2002030106A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摂氏70乃至100度の反応温度でリビング
的に進行するラジカル重合反応によるポリマーの製造方
法並びに該ラジカル重合反応をメディエイトするN−オ
キシル化合物及びN−アルコキシ化合物を提供する。 【解決手段】 ラジカル重合可能なモノマーを一般式
(I)又は一般式(II) 【化1】 [式中、R1及びR2は、一緒になってオキソ基、又は、
R1は水素原子、水酸基若しくはアミノ基、R2は水素原
子;R3は水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル
基等;R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又は
C1−6アルキル基;−A−は置換又は非置換3乃至7
員シクロアルキル基(該置換基はC1−6アルキル基)]
で表わされる化合物、そのエーテル誘導体又はそのアシ
ル誘導体の存在下にラジカル重合させることを特徴とす
るポリマー製造方法等。
的に進行するラジカル重合反応によるポリマーの製造方
法並びに該ラジカル重合反応をメディエイトするN−オ
キシル化合物及びN−アルコキシ化合物を提供する。 【解決手段】 ラジカル重合可能なモノマーを一般式
(I)又は一般式(II) 【化1】 [式中、R1及びR2は、一緒になってオキソ基、又は、
R1は水素原子、水酸基若しくはアミノ基、R2は水素原
子;R3は水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル
基等;R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又は
C1−6アルキル基;−A−は置換又は非置換3乃至7
員シクロアルキル基(該置換基はC1−6アルキル基)]
で表わされる化合物、そのエーテル誘導体又はそのアシ
ル誘導体の存在下にラジカル重合させることを特徴とす
るポリマー製造方法等。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)で表
わされるN−オキシル化合物、一般式(II)で表わさ
れるN−アルコキシ化合物、それらのエーテル誘導体及
びアシル誘導体並びにそれら化合物又は誘導体を使用し
てラジカル重合可能なモノマ−をラジカル重合させるこ
とを特徴とするポリマー製造方法に関する。
わされるN−オキシル化合物、一般式(II)で表わさ
れるN−アルコキシ化合物、それらのエーテル誘導体及
びアシル誘導体並びにそれら化合物又は誘導体を使用し
てラジカル重合可能なモノマ−をラジカル重合させるこ
とを特徴とするポリマー製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−N−オキシル(TEMPO)など
の安定ニトロキシドラジカル(ニトロキシルともいう)
の存在下でスチレンを摂氏110度以上でラジカル重合
させると、分子量は重合率とともに直線的に増加し、得
られたポリマーの多分散度(重量平均分子量(Mw)/
数平均分子量(Mn))は1.3以下となり、重合がリ
ビング的に進行することが明らかにされている(M. K.
Georges他, Macromolecule, 1993年, 26巻, 2987-2988
頁、R. D. Puts他, Macromolecule, 1996年, 29巻, 332
3-3325頁)。しかし、重合が摂氏110度以上の高い反
応温度で行われると熱開始による重合が副反応として競
合し分散度が増大することになり均一なポリマーを得る
のが困難となるばかりか、反応温度の維持のために多大
なエネルギーが必要となるためポリマーの製造コストを
上げる要因ともなる。また、ジ−tert−ブチルニトロキ
シドの存在下でスチレンのラジカル重合反応が摂氏80
度でリビング的に進行することが確認されているが、重
合率の低いポリマーが得られているのみである(S. O.
Hammouuch他, Macromol. Rapid Commun., 1993年, 26
巻, 2987-2988頁)。更に、これらのニトロキシルを用
いたリビング重合反応に適用可能なモノマーはスチレン
又はスチレン誘導体に限られていた。
ラメチルピペリジン−N−オキシル(TEMPO)など
の安定ニトロキシドラジカル(ニトロキシルともいう)
の存在下でスチレンを摂氏110度以上でラジカル重合
させると、分子量は重合率とともに直線的に増加し、得
られたポリマーの多分散度(重量平均分子量(Mw)/
数平均分子量(Mn))は1.3以下となり、重合がリ
ビング的に進行することが明らかにされている(M. K.
Georges他, Macromolecule, 1993年, 26巻, 2987-2988
頁、R. D. Puts他, Macromolecule, 1996年, 29巻, 332
3-3325頁)。しかし、重合が摂氏110度以上の高い反
応温度で行われると熱開始による重合が副反応として競
合し分散度が増大することになり均一なポリマーを得る
のが困難となるばかりか、反応温度の維持のために多大
なエネルギーが必要となるためポリマーの製造コストを
上げる要因ともなる。また、ジ−tert−ブチルニトロキ
シドの存在下でスチレンのラジカル重合反応が摂氏80
度でリビング的に進行することが確認されているが、重
合率の低いポリマーが得られているのみである(S. O.
Hammouuch他, Macromol. Rapid Commun., 1993年, 26
巻, 2987-2988頁)。更に、これらのニトロキシルを用
いたリビング重合反応に適用可能なモノマーはスチレン
又はスチレン誘導体に限られていた。
【0003】発明者らは既に、スチレン系モノマーのラ
ジカル重合反応において、2,6−ジスピロ−1’,
1”−ジシクロアルキル−ピペリジニル−1−オキシル
化合物を重合メディエイターとして使用すると、摂氏1
00度以下の温度でも反応がリビング的に進行し、分子
量10万以上の均一なポリマーが得られることを報告し
た(第48回高分子学会年次大会、1999年5月27
日)。
ジカル重合反応において、2,6−ジスピロ−1’,
1”−ジシクロアルキル−ピペリジニル−1−オキシル
化合物を重合メディエイターとして使用すると、摂氏1
00度以下の温度でも反応がリビング的に進行し、分子
量10万以上の均一なポリマーが得られることを報告し
た(第48回高分子学会年次大会、1999年5月27
日)。
【0004】発明者らは、オレフィン系モノマーのラジ
カル重合反応について更に検討を加えた結果、従来報告
のない、式(I)で表されるN−オキシル化合物をオレ
フィン系モノマーの重合反応に使用すると摂氏100度
以下の温度でも反応がリビング的に進行し、分子量10
万以上の均一なポリマーが得られることを見出した。
カル重合反応について更に検討を加えた結果、従来報告
のない、式(I)で表されるN−オキシル化合物をオレ
フィン系モノマーの重合反応に使用すると摂氏100度
以下の温度でも反応がリビング的に進行し、分子量10
万以上の均一なポリマーが得られることを見出した。
【0005】ここで、該重合反応を開始させるには、過
酸化ベンゾイルのような熱分解性ラジカル重合開始剤の
存在下に一時的に摂氏120度程度まで加熱する必要が
ある。
酸化ベンゾイルのような熱分解性ラジカル重合開始剤の
存在下に一時的に摂氏120度程度まで加熱する必要が
ある。
【0006】発明者らは、更に検討を加えた結果、式
(II)で表されるN−アルコキシ化合物をオレフィン
系モノマーの重合反応に使用すると、熱分解性の重合開
始剤を使用することなく、比較的低温(好適には摂氏7
0乃至90度の温度範囲)でラジカル重合をリビング的
に開始進行させることができることを見出した。
(II)で表されるN−アルコキシ化合物をオレフィン
系モノマーの重合反応に使用すると、熱分解性の重合開
始剤を使用することなく、比較的低温(好適には摂氏7
0乃至90度の温度範囲)でラジカル重合をリビング的
に開始進行させることができることを見出した。
【0007】更に、発明者らは、アゾビスシクロヘキシ
ルニトリルのような重合促進剤の存在下に本重合反応を
行うとリビング状態を保持したまま反応速度が飛躍的に
上昇する事を見出し本発明を完成した。
ルニトリルのような重合促進剤の存在下に本重合反応を
行うとリビング状態を保持したまま反応速度が飛躍的に
上昇する事を見出し本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 一般
式(I)
式(I)
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R1及びR2は、一緒になってオキ
ソ基を示すか、又は、R1は水素原子、水酸基若しくは
アミノ基、R2は水素原子を示し;−A−で表わされる
基は結合する炭素原子と一緒になって置換又は非置換3
乃至7員シクロアルキル基(該置換基は炭素数1乃至6
個のアルキル基を示す)を示す]で表わされるN−オキ
シル化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導
体を使用してラジカル重合可能なモノマーをラジカル重
合させることからなるポリマー製造方法、(2)
(1)において、ラジカル重合可能なモノマーがスチレ
ン系モノマー、アクリル系モノマー又はメタクリル系モ
ノマーであることを特徴とするポリマー製造方法、
(3) (1)において、ラジカル重合可能なモノマー
がスチレン系モノマーであることを特徴とするポリマー
製造方法、(4) (1)乃至(3)のいずれか1項に
おいて、ラジカル重合開始剤の存在下に行うことを特徴
とするポリマー製造方法、(5) (1)乃至(3)の
いずれか1項において、ラジカル重合促進剤の存在下に
行うことを特徴とするポリマー製造方法、(6)
(1)乃至(3)のいずれか1項において、アゾ系化合
物又は過酸化物の存在下に行うことを特徴とするポリマ
ー製造方法、(7) (1)乃至(3)のいずれか1項
において、アゾビスシクロヘキシルニトリル又は過酸化
ベンゾイルの存在下に行うことを特徴とするポリマー製
造方法、(8) (1)乃至(3)のいずれか1項にお
いて、アゾビスシクロヘキシルニトリルの存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法、(9) (1)乃
至(8)のいずれか1項において、摂氏50乃至100
度の反応温度で行うことを特徴とするポリマー製造方
法、(10) (1)乃至(8)のいずれか1項におい
て、摂氏70乃至90度の反応温度で行うことを特徴と
するポリマー製造方法、(11) 一般式(I)
ソ基を示すか、又は、R1は水素原子、水酸基若しくは
アミノ基、R2は水素原子を示し;−A−で表わされる
基は結合する炭素原子と一緒になって置換又は非置換3
乃至7員シクロアルキル基(該置換基は炭素数1乃至6
個のアルキル基を示す)を示す]で表わされるN−オキ
シル化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導
体を使用してラジカル重合可能なモノマーをラジカル重
合させることからなるポリマー製造方法、(2)
(1)において、ラジカル重合可能なモノマーがスチレ
ン系モノマー、アクリル系モノマー又はメタクリル系モ
ノマーであることを特徴とするポリマー製造方法、
(3) (1)において、ラジカル重合可能なモノマー
がスチレン系モノマーであることを特徴とするポリマー
製造方法、(4) (1)乃至(3)のいずれか1項に
おいて、ラジカル重合開始剤の存在下に行うことを特徴
とするポリマー製造方法、(5) (1)乃至(3)の
いずれか1項において、ラジカル重合促進剤の存在下に
行うことを特徴とするポリマー製造方法、(6)
(1)乃至(3)のいずれか1項において、アゾ系化合
物又は過酸化物の存在下に行うことを特徴とするポリマ
ー製造方法、(7) (1)乃至(3)のいずれか1項
において、アゾビスシクロヘキシルニトリル又は過酸化
ベンゾイルの存在下に行うことを特徴とするポリマー製
造方法、(8) (1)乃至(3)のいずれか1項にお
いて、アゾビスシクロヘキシルニトリルの存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法、(9) (1)乃
至(8)のいずれか1項において、摂氏50乃至100
度の反応温度で行うことを特徴とするポリマー製造方
法、(10) (1)乃至(8)のいずれか1項におい
て、摂氏70乃至90度の反応温度で行うことを特徴と
するポリマー製造方法、(11) 一般式(I)
【0011】
【化6】
【0012】で表されるN−オキシル化合物又はそのエ
ーテル誘導体若しくはアシル誘導体(但し、R1及びR2
が一緒になってオキソ基であり、かつ、−A−で表わさ
れる基が結合する炭素原子と一緒になってシクロヘキシ
ル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキ
シル、5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシ
ル、5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキシル、シ
クロペンチル又は2−メチルシクロペンチル基である化
合物を除く)、(12) (11)において、−A−で
表わされる基が、それらが結合する炭素原子と一緒にな
って置換若しくは非置換シクロペンチル基、置換若しく
は非置換シクロヘキシル基又は置換若しくは非置換シク
ロヘプチル基(これらの置換基は炭素数1乃至6個のア
ルキル基を示す。)である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(13) (11)又は(1
2)のいずれか1項において、R1及びR2が、一緒にな
ってオキソ基であるか、又はR1が水酸基、R2が水素原
子である化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル
誘導体、(14) (11)又は(12)のいずれか1
項において、R1が水酸基、R2が水素原子である化合物
又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(1
5) 一般式(II)
ーテル誘導体若しくはアシル誘導体(但し、R1及びR2
が一緒になってオキソ基であり、かつ、−A−で表わさ
れる基が結合する炭素原子と一緒になってシクロヘキシ
ル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキ
シル、5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシ
ル、5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキシル、シ
クロペンチル又は2−メチルシクロペンチル基である化
合物を除く)、(12) (11)において、−A−で
表わされる基が、それらが結合する炭素原子と一緒にな
って置換若しくは非置換シクロペンチル基、置換若しく
は非置換シクロヘキシル基又は置換若しくは非置換シク
ロヘプチル基(これらの置換基は炭素数1乃至6個のア
ルキル基を示す。)である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(13) (11)又は(1
2)のいずれか1項において、R1及びR2が、一緒にな
ってオキソ基であるか、又はR1が水酸基、R2が水素原
子である化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル
誘導体、(14) (11)又は(12)のいずれか1
項において、R1が水酸基、R2が水素原子である化合物
又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(1
5) 一般式(II)
【0013】
【化7】
【0014】[式中、R1及びR2は、一緒になってオキ
ソ基を示すか、又は、R1は水素原子、水酸基若しくは
アミノ基、R2は水素原子を示し;R3は水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃
至6個のアルコキシ基、ビニル基、フェニル基、アミノ
基、スルホニル基又はR3が結合するベンゼン環と一緒
になってナフタレン環を示し;R4及びR5は、同一又は
異なって、水素原子又は炭素数1乃至6個のアルキル基
を示し;−A−で表わされる基は結合する炭素原子と一
緒になって置換又は非置換3乃至7員シクロアルキル基
(該置換基は炭素数1乃至6個のアルキル基を示す)を示
す]で表わされるN−アルコキシ化合物又はそのエーテ
ル誘導体若しくはアシル誘導体を使用してラジカル重合
可能なモノマーをラジカル重合させることからなるポリ
マー製造方法、(16) (15)において、ラジカル
重合可能なモノマーがスチレン系モノマー、アクリル系
モノマー又はメタクリル系モノマーであることを特徴と
するポリマー製造方法、(17) (15)において、
ラジカル重合可能なモノマーがスチレン系モノマーであ
ることを特徴とするポリマー製造方法、(18) (1
5)乃至(17)のいずれか1項において、ラジカル重
合促進剤の存在下に行うことを特徴とするポリマー製造
方法、(19) (15)乃至(17)のいずれか1項
において、アゾ系化合物又は過酸化物の存在下に行うこ
とを特徴とするポリマー製造方法、(20) (15)
乃至(17)のいずれか1項において、アゾビスシクロ
ヘキシルニトリル又は過酸化ベンゾイルの存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法、(21) (1
5)乃至(17)のいずれか1項において、アゾビスシ
クロヘキシルニトリルの存在下に行うことを特徴とする
ポリマー製造方法、(22) (15)乃至(21)の
いずれか1項において、摂氏50乃至100度の反応温
度で行うことを特徴とするポリマー製造方法、(23)
(15)乃至(21)のいずれか1項において、摂氏
70乃至90度の反応温度で行うことを特徴とするポリ
マー製造方法、(24) 一般式(II)
ソ基を示すか、又は、R1は水素原子、水酸基若しくは
アミノ基、R2は水素原子を示し;R3は水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃
至6個のアルコキシ基、ビニル基、フェニル基、アミノ
基、スルホニル基又はR3が結合するベンゼン環と一緒
になってナフタレン環を示し;R4及びR5は、同一又は
異なって、水素原子又は炭素数1乃至6個のアルキル基
を示し;−A−で表わされる基は結合する炭素原子と一
緒になって置換又は非置換3乃至7員シクロアルキル基
(該置換基は炭素数1乃至6個のアルキル基を示す)を示
す]で表わされるN−アルコキシ化合物又はそのエーテ
ル誘導体若しくはアシル誘導体を使用してラジカル重合
可能なモノマーをラジカル重合させることからなるポリ
マー製造方法、(16) (15)において、ラジカル
重合可能なモノマーがスチレン系モノマー、アクリル系
モノマー又はメタクリル系モノマーであることを特徴と
するポリマー製造方法、(17) (15)において、
ラジカル重合可能なモノマーがスチレン系モノマーであ
ることを特徴とするポリマー製造方法、(18) (1
5)乃至(17)のいずれか1項において、ラジカル重
合促進剤の存在下に行うことを特徴とするポリマー製造
方法、(19) (15)乃至(17)のいずれか1項
において、アゾ系化合物又は過酸化物の存在下に行うこ
とを特徴とするポリマー製造方法、(20) (15)
乃至(17)のいずれか1項において、アゾビスシクロ
ヘキシルニトリル又は過酸化ベンゾイルの存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法、(21) (1
5)乃至(17)のいずれか1項において、アゾビスシ
クロヘキシルニトリルの存在下に行うことを特徴とする
ポリマー製造方法、(22) (15)乃至(21)の
いずれか1項において、摂氏50乃至100度の反応温
度で行うことを特徴とするポリマー製造方法、(23)
(15)乃至(21)のいずれか1項において、摂氏
70乃至90度の反応温度で行うことを特徴とするポリ
マー製造方法、(24) 一般式(II)
【0015】
【化8】
【0016】で表されるN−アルコキシ化合物又はその
エーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(25) (2
4)において、−A−で表わされる基が結合する炭素原
子と一緒になって置換若しくは非置換シクロペンチル
基、置換若しくは非置換シクロヘキシル基又は置換若し
くは非置換シクロヘプチル基(これらの置換基は炭素数
1乃至6個のアルキル基を示す)である化合物又はその
エーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(26) (2
4)又は(25)のいずれか1項において、R1及びR2
が、一緒になってオキソ基であるか、又はR1が水酸
基、R2が水素原子である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(27) (24)又は(2
5)のいずれか1項において、R1が水酸基、R2が水素
原子である化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシ
ル誘導体、(28) (24)乃至(27)のいずれか
1項において、R3が、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコ
キシ基又はビニル基である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(29) (24)乃至(2
7)のいずれか1項において、R3が、水素原子、ハロ
ゲン原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基である化合
物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(3
0) (24)乃至(27)のいずれか1項において、
R3が、水素原子である化合物又はそのエーテル誘導体
若しくはアシル誘導体、及び(31) (24)乃至
(30)のいずれか1項において、R4が水素原子であ
り、R5がメチル基である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体に関する。
エーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(25) (2
4)において、−A−で表わされる基が結合する炭素原
子と一緒になって置換若しくは非置換シクロペンチル
基、置換若しくは非置換シクロヘキシル基又は置換若し
くは非置換シクロヘプチル基(これらの置換基は炭素数
1乃至6個のアルキル基を示す)である化合物又はその
エーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(26) (2
4)又は(25)のいずれか1項において、R1及びR2
が、一緒になってオキソ基であるか、又はR1が水酸
基、R2が水素原子である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(27) (24)又は(2
5)のいずれか1項において、R1が水酸基、R2が水素
原子である化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシ
ル誘導体、(28) (24)乃至(27)のいずれか
1項において、R3が、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコ
キシ基又はビニル基である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体、(29) (24)乃至(2
7)のいずれか1項において、R3が、水素原子、ハロ
ゲン原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基である化合
物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体、(3
0) (24)乃至(27)のいずれか1項において、
R3が、水素原子である化合物又はそのエーテル誘導体
若しくはアシル誘導体、及び(31) (24)乃至
(30)のいずれか1項において、R4が水素原子であ
り、R5がメチル基である化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体に関する。
【0017】上記において、−A−で表わされる基の
「3乃至7員シクロアルキル基」としては、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル
又はシクロヘプチル基を挙げることができ、これらのう
ち好適なものはシクロペンチル基、シクロヘキシル基及
びシクロヘプタン基である。
「3乃至7員シクロアルキル基」としては、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル
又はシクロヘプチル基を挙げることができ、これらのう
ち好適なものはシクロペンチル基、シクロヘキシル基及
びシクロヘプタン基である。
【0018】−A−で表される基の置換基、R3、R4及
びR5における「炭素数1乃至6個のアルキル基」と
は、炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状の飽和炭化水
素基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、s−ブチル,t−ブチル、イソブチ
ル、ペンチル又はヘキシル基を挙げることができ、これ
らのうち好適には炭素数1乃至3個のアルキル基であ
り、最も好適にはメチル基である。
びR5における「炭素数1乃至6個のアルキル基」と
は、炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状の飽和炭化水
素基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、s−ブチル,t−ブチル、イソブチ
ル、ペンチル又はヘキシル基を挙げることができ、これ
らのうち好適には炭素数1乃至3個のアルキル基であ
り、最も好適にはメチル基である。
【0019】R3における「炭素数1乃至6個のアルコ
キシ基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状の
アルコキシ基であり、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ又
はヘキシルオキシ基を挙げることができ、これらのうち
好適には炭素数1乃至3個のアルコキシ基であり、最も
好適にはメトキシ基である。
キシ基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状の
アルコキシ基であり、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ又
はヘキシルオキシ基を挙げることができ、これらのうち
好適には炭素数1乃至3個のアルコキシ基であり、最も
好適にはメトキシ基である。
【0020】本発明のN−オキシル化合物(I)及びN
−アルコキシ化合物(II)において、−A−で表され
る基として好適には、置換若しくは非置換シクロペンチ
ル基、置換若しくは非置換シクロヘキシル基又は置換若
しくは非置換シクロヘプチル基(これらの置換基は、炭
素数1乃至6個のアルキル基を示す。)であり、更に好
適には、シクロペンチル、1−メチルシクロヘキシル、
2−メチルシクロヘキシル、5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル、シクロヘキシル基又はシクロヘ
プチル基であり、特に更に好適にはシクロペンチル、シ
クロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、最も好適
にはシクロヘプチル基である。
−アルコキシ化合物(II)において、−A−で表され
る基として好適には、置換若しくは非置換シクロペンチ
ル基、置換若しくは非置換シクロヘキシル基又は置換若
しくは非置換シクロヘプチル基(これらの置換基は、炭
素数1乃至6個のアルキル基を示す。)であり、更に好
適には、シクロペンチル、1−メチルシクロヘキシル、
2−メチルシクロヘキシル、5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル、シクロヘキシル基又はシクロヘ
プチル基であり、特に更に好適にはシクロペンチル、シ
クロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、最も好適
にはシクロヘプチル基である。
【0021】N−オキシル化合物(I)及びN−アルコ
キシ化合物(II)において、R1及びR2の組み合わせ
として好適には、R1及びR2が一緒になってオキソ基で
あるか、又は、R1が水酸基、R2が水素原子である組み
合わせであり、最も好適にはR1が水酸基、R2が水素原
子である組み合わせある。
キシ化合物(II)において、R1及びR2の組み合わせ
として好適には、R1及びR2が一緒になってオキソ基で
あるか、又は、R1が水酸基、R2が水素原子である組み
合わせであり、最も好適にはR1が水酸基、R2が水素原
子である組み合わせある。
【0022】N−アルコキシ化合物(II)において、
R3として好適には、水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコキ
シ基又はビニル基であり、更に好適には水素原子、ハロ
ゲン原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基であり、最
も好適には水素原子である。
R3として好適には、水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコキ
シ基又はビニル基であり、更に好適には水素原子、ハロ
ゲン原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基であり、最
も好適には水素原子である。
【0023】N−アルコキシ化合物(II)において、
R4及びR5の組み合わせとして好適には、R4が水素原
子であり、R5がメチル基である組み合わせである。
R4及びR5の組み合わせとして好適には、R4が水素原
子であり、R5がメチル基である組み合わせである。
【0024】N−オキシル化合物(I)としては、例え
ば2−スピロ−1’−シクロプロピル−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロブチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロブチル−4−ヒドロキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロプロピル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロブチ
ル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−
オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロブロピル−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロブチル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチ
ル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−
アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アミノ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−ヒドロキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシ
クロヘキシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メ
チルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5−
メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−オ
キソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシルなどを挙げることができ
る。
ば2−スピロ−1’−シクロプロピル−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロブチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロブチル−4−ヒドロキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロプロピル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロブチ
ル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−
オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロブロピル−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロブチル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロペンチ
ル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−
アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アミノ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−ヒドロキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシ
クロヘキシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メ
チルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5−
メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−オ
キソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシルなどを挙げることができ
る。
【0025】これらのうち好適なものは、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−
メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチル
シクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシ
クロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシルであり、更に好適には2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシルである。
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−
メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチル
シクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシ
クロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、
6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシルであり、更に好適には2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シ
クロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシルである。
【0026】N−アルコキシ化合物(II)としては、
例えば、1−(2−スピロ−1’−シクロプロピル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−シクロブ
チル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロペンチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2
−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロプロピル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロブチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロプロピル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’−シクロブチル−4−オキソ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニル
エタン、1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4
−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1
−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−オキソ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−シクロプ
ロピル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’−シクロブチル−4−アミノ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−
アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アミノ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−ヒド
ロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニル
エタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロ
ヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタン、1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシク
ロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−
[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−
4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’
−(2−メチルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、
1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニル
エタン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−
イソプロペニルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタンなどを挙げることができる。
例えば、1−(2−スピロ−1’−シクロプロピル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−シクロブ
チル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロペンチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2
−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロプロピル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロブチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロプロピル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’−シクロブチル−4−オキソ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニル
エタン、1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4
−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1
−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−オキソ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−シクロプ
ロピル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’−シクロブチル−4−アミノ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−
アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アミノ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−ヒド
ロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニル
エタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロ
ヘキシル)−4−アミノ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタン、1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシク
ロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−
[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−
4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’
−(2−メチルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、
1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−オキソ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニル
エタン、1−[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−
イソプロペニルシクロヘキシル)−4−アミノ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニ
ルエタンなどを挙げることができる。
【0027】これらのうち好適なものは、1−(2−ス
ピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
− シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−オ
キソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メ
チルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシ
クロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、
1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’
−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)
−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタンであり、更に
好適には、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタンであ
る。
ピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
− シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−オ
キソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(1−メ
チルシクロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシ
クロヘキシル)−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、
1−[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’
−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)
−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル]−1−フェニルエタンであり、更に
好適には、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−オキソ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−オキソ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタンであ
る。
【0028】上記N−オキシル化合物(I)及びN−ア
ルコキシ化合物(II)において、R1がアミノ基又は
水酸基であり、R2が水素原子である場合、そのアミノ
基又は水酸基がアシル化された「アシル誘導体」もリビ
ングラジカル重合に使用することができる。そのような
アシル基としては、例えばホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、4−ヒドロキシブチリル、バレリ
ル、5−ヒドロキシバレリル、ヘキサノイル、6−ヒド
ロキシヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデ
カノイル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、オク
タデカノイルのような水酸基で置換されていてもよい炭
素数1乃至18個のアルカノイル基;ベンゾイル、トリ
ル、ナフトイルのような炭素数7乃至11個のアリール
カルボニル基を挙げることができる。これらのうち好適
には炭素数1乃至8個のアルカノイル基である。また、
式HOOC(CH2)nCOOH(式中、nは1乃至14の整数であ
る)で表わされる炭素数3乃至16個の脂肪族ジカルボ
ン酸によって2分子のN−オキシル化合物(I)又はN
−アルコキシ化合物(II)がアシル化されていてもよ
く、好適なnは4乃至10であり、最も好適なnは8で
ある。
ルコキシ化合物(II)において、R1がアミノ基又は
水酸基であり、R2が水素原子である場合、そのアミノ
基又は水酸基がアシル化された「アシル誘導体」もリビ
ングラジカル重合に使用することができる。そのような
アシル基としては、例えばホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、4−ヒドロキシブチリル、バレリ
ル、5−ヒドロキシバレリル、ヘキサノイル、6−ヒド
ロキシヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデ
カノイル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、オク
タデカノイルのような水酸基で置換されていてもよい炭
素数1乃至18個のアルカノイル基;ベンゾイル、トリ
ル、ナフトイルのような炭素数7乃至11個のアリール
カルボニル基を挙げることができる。これらのうち好適
には炭素数1乃至8個のアルカノイル基である。また、
式HOOC(CH2)nCOOH(式中、nは1乃至14の整数であ
る)で表わされる炭素数3乃至16個の脂肪族ジカルボ
ン酸によって2分子のN−オキシル化合物(I)又はN
−アルコキシ化合物(II)がアシル化されていてもよ
く、好適なnは4乃至10であり、最も好適なnは8で
ある。
【0029】また、N−オキシル化合物(I)及びN−
アルコキシ化合物(II)において、R1が水酸基であ
り、R2が水素原子である場合、その水酸基がエーテル
化された「エーテル誘導体」もリビングラジカル重合に
使用することができる。そのようなエーテル残基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシルのような炭素数1乃
至18個のアルキル基を挙げることができる。これらの
うち好適には炭素数1乃至4個のアルキル基であり、特
に好適にはメチル基である。また、式HO(CH2)mOH(式
中、mは2乃至10の整数である)で表わされる炭素数
2乃至10個の脂肪族ジオールによって2分子のN−オ
キシル化合物(I)又はN−アルコキシ化合物(II)
がエーテル化されていてもよく、好適なmは3乃至6で
あり、最も好適なmは4である。
アルコキシ化合物(II)において、R1が水酸基であ
り、R2が水素原子である場合、その水酸基がエーテル
化された「エーテル誘導体」もリビングラジカル重合に
使用することができる。そのようなエーテル残基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシルのような炭素数1乃
至18個のアルキル基を挙げることができる。これらの
うち好適には炭素数1乃至4個のアルキル基であり、特
に好適にはメチル基である。また、式HO(CH2)mOH(式
中、mは2乃至10の整数である)で表わされる炭素数
2乃至10個の脂肪族ジオールによって2分子のN−オ
キシル化合物(I)又はN−アルコキシ化合物(II)
がエーテル化されていてもよく、好適なmは3乃至6で
あり、最も好適なmは4である。
【0030】N−オキシル化合物(I)のエーテル誘導
体又はアシル誘導体としては、例えば、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−エトキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘキサ
ン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキ
シ−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオール
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−アセトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−プロピオニルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−(4−ヒドロキシブチリ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−(6
−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステ
ル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−二
酸ビス[(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ステル、デカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−エトキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキ
シル−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘキサ
ン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキ
シ−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオール
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−プロピオニルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−ブチリルオキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−(4−ヒドロキシブチリ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−(6
−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル −6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エス
テル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−
二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ステル、デカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−エ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)
−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロ
ヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イ
ル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ーテル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ
−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、
2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキ
シル)−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−
(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシ
ヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)− −6、
6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]
エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、
オクタン−1,8−二酸ビス[2−スピロ−1’−(1
−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−
1,10−二酸ビス[2−スピロ−1’−(1−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−エトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−
プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ
−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、
デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−ス
ピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−アセ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)
−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)、2−スピロ−1’−(2−メ
チルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−(4−ヒド
ロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチル
シクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’
−(2−メチルシクロヘキシル)− −6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、
ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−(2
−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−
1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−(2−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−1,10−
二酸ビス[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ
−4−イル]エステル、2−スピロ−1’−(5−メチ
ル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−メトキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニル
シクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5
−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−
プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプ
ロペニルシクロヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4
−ジオールビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘ
キサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イ
ル]エーテル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−
オキシ−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオ
ールビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5−メチ
ル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−プロピ
オニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル)、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシ
クロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)
オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−
イル]エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オ
キシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−二酸ビ
ス[(2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル等を
挙げることができる。
体又はアシル誘導体としては、例えば、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−エトキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘキサ
ン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキ
シ−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオール
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−アセトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−プロピオニルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−(4−ヒドロキシブチリ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−(6
−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステ
ル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−二
酸ビス[(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ステル、デカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−エトキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキ
シル−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘキサ
ン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキ
シ−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオール
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−プロピオニルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−ブチリルオキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−(4−ヒドロキシブチリ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−(6
−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル −6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エス
テル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−
二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ステル、デカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−エ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)
−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロ
ヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イ
ル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ーテル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ
−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、
2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル、2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキ
シル)−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−4−
(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシ
ヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)− −6、
6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]
エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−
1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、
オクタン−1,8−二酸ビス[2−スピロ−1’−(1
−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−
1,10−二酸ビス[2−スピロ−1’−(1−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ
−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−エトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−
プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エ
ーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ
−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテ
ル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、
デカン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−ス
ピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−アセ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシル)
−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)、2−スピロ−1’−(2−メ
チルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−
1’−(2−メチルシクロヘキシル)−4−(4−ヒド
ロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(2−メチル
シクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’
−(2−メチルシクロヘキシル)− −6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、
ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−(2
−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−オキシ−4−イル]エステル、オクタン−
1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−(2−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−1,10−
二酸ビス[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ
−4−イル]エステル、2−スピロ−1’−(5−メチ
ル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−メトキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、
2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニル
シクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5
−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−
プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプ
ロペニルシクロヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4
−ジオールビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、ヘ
キサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イ
ル]エーテル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−
オキシ−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオ
ールビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−オキシ−4−イル]エーテル、2−スピ
ロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘ
キシル)−4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−(5−メチ
ル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−プロピ
オニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル)、2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2−
スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、2
−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシ
クロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)
オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−
イル]エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オ
キシ−4−イル]エステル、オクタン−1,8−二酸ビ
ス[(2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロ
ペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−N−オキシ−4−イル]エステル、デカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−(5−メチル−2
−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エステル等を
挙げることができる。
【0031】これらのうち好適には、2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エー
テル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アセト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ブチリル
オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−(6−ヒ
ドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、デカン−1,10−二酸ビ
ス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシル−4−イル]エステ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル4−メトキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、ブタ
ン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル −6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オ
キシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル
4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル又はデカン−
1,10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシル−4
−イル]エステルである。
−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−オキシ−4−イル]エー
テル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−アセト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ブチリル
オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−(6−ヒ
ドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル、デカン−1,10−二酸ビ
ス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシル−4−イル]エステ
ル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル4−メトキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル、ブタ
ン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル −6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オ
キシ−4−イル]エーテル、2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル、2−スピロ−1’−シクロヘキシル
4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル又はデカン−
1,10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−オキシル−4
−イル]エステルである。
【0032】N−アルコキシ化合物(II)のエーテル
誘導体又はアシル誘導体としては、1−(2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−エ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ブトキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)
−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、1−(2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−プロピオニ
ルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−
(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタ
ン、1−[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−
(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、ヘ
キサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1
−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、オクタン
−1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、デカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステル、1−(2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
エトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’− シクロヘキシル−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロ
ヘキシル−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロ
ヘキシル−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−
1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸ビス[2−
スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピ
ロ−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]
エステル、オクタン−1,8−二酸ビス[(2−スピロ
−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エ
ステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステ
ル、1−(2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキ
シル)−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシル)−4−
エトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−(1−メチルシクロヘキシル)−4−プロポキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (1−
メチルシクロヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシル)
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、オクタン−1,8
−ジオールビス[2−スピロ−1’− (1−メチルシ
クロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、デ
カン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エーテル、1−(2−スピロ−1’− (1−メチ
ルシクロヘキシル)−4−アセトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘ
キシル)−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘ
キシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1
−[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’− (1−メチル
シクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル]−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシ
ル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、ヘキサン−
1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’− (1−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、
オクタン−1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エステル、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (2−メチル
シクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−
ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−
フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、ヘキサン−
1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’− (2−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテ
ル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ
−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−アセト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−プロピオニルオ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− (2
−メチルシクロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシブチ
リル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−
1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−(6−ヒド
ロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、ブタ
ン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’− (2−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステ
ル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、オクタン−1,8−二酸ビス[(2−ス
ピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エステル又はデカン−1,10−二酸
ビス[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、1−(2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−4−プロポキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (5−メチル
−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−ブトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテ
ル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−
フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、オクタン−
1,8−ジオールビス[2−スピロ−1’− (5−メ
チル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]
エーテル、1−(2−スピロ−1’− (5−メチル−
2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−アセトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (5
−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−
プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシ
ブチリル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]
−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸ビス[2
−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、
ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステル、オクタン−1,8−
二酸ビス[(2−スピロ−1’− (5−メチル−2−
イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−
(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル等を挙
げることができる。
誘導体又はアシル誘導体としては、1−(2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−エ
トキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ブトキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)
−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオールビス
[2−スピロ−1’−シクロヘプチル −6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、1−(2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−4−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−プロピオニ
ルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、1−[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−
(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタ
ン、1−[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−
(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’−
シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、ヘ
キサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1
−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、オクタン
−1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−シクロヘプ
チル−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、デカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステル、1−(2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−4−メトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
エトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−シクロヘキシル−4−プロポキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、オクタン−1,8−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ−1’−
シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− シクロヘキシル−4−
プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’− シクロヘキシル−4−ブチリルオキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロ
ヘキシル−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロ
ヘキシル−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−
1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸ビス[2−
スピロ−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピ
ロ−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]
エステル、オクタン−1,8−二酸ビス[(2−スピロ
−1’− シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エ
ステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステ
ル、1−(2−スピロ−1’−(1−メチルシクロヘキ
シル)−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシル)−4−
エトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’
−(1−メチルシクロヘキシル)−4−プロポキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1
−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (1−
メチルシクロヘキシル)−4−ブトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、ヘキサン−1,6−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシル)
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、オクタン−1,8
−ジオールビス[2−スピロ−1’− (1−メチルシ
クロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N
−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、デ
カン−1,10−ジオールビス[2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エーテル、1−(2−スピロ−1’− (1−メチ
ルシクロヘキシル)−4−アセトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘ
キシル)−4−プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘ
キシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1
−[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−(4−ヒドロキシブチリル)オキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’− (1−メチル
シクロヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイ
ル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル]−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸
ビス[2−スピロ−1’− (1−メチルシクロヘキシ
ル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、ヘキサン−
1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’− (1−メチル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、
オクタン−1,8−二酸ビス[(2−スピロ−1’−
(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピ
ペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(1−メチルシクロヘキシル)−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エステル、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−メトキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (2−メチル
シクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、
1−(2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−4−プロポキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−
スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−
ブトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−
フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、ヘキサン−
1,6−ジオールビス[2−スピロ−1’− (2−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテ
ル、オクタン−1,8−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−
4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ
−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−アセト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−プロピオニルオ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−4−ブチリルオキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−1’− (2
−メチルシクロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシブチ
リル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピロ−
1’− (2−メチルシクロヘキシル)−4−(6−ヒド
ロキシヘキサノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−1−オキシル]−1−フェニルエタン、ブタ
ン−1,4−二酸ビス[2−スピロ−1’− (2−メ
チルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステ
ル、ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(2−メチルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、オクタン−1,8−二酸ビス[(2−ス
ピロ−1’− (2−メチルシクロヘキシル)−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エステル又はデカン−1,10−二酸
ビス[2−スピロ−1’−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フ
ェニルエトキシ)−4−イル]エステル、1−(2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリ
ジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−
(2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−4−エトキシ−6、6−ジメチ
ル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−(2−スピロ−1’−(5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−4−プロポキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (5−メチル
−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−ブトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、ブタン−1,4−ジオールビス
[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペ
ニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニ
ル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エーテ
ル、ヘキサン−1,6−ジオールビス[2−スピロ−
1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキ
シル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−
フェニルエトキシ)−4−イル]エーテル、オクタン−
1,8−ジオールビス[2−スピロ−1’− (5−メ
チル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキ
シ)−4−イル]エーテル、デカン−1,10−ジオー
ルビス[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソ
プロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペ
リジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]
エーテル、1−(2−スピロ−1’− (5−メチル−
2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−アセトキシ
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−
1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−1’− (5
−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−4−
プロピオニルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−ス
ピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシク
ロヘキシル)−4−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル
−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエタ
ン、1−[2−スピロ−1’− (5−メチル−2−イ
ソプロペニルシクロヘキシル)−4−(4−ヒドロキシ
ブチリル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキ
シ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]
−1−フェニルエタン、ブタン−1,4−二酸ビス[2
−スピロ−1’− (5−メチル−2−イソプロペニル
シクロヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル、
ヘキサン−1,6−二酸ビス[2−スピロ−1’−
(5−メチル−2−イソプロペニルシクロヘキシル)−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステル、オクタン−1,8−
二酸ビス[(2−スピロ−1’− (5−メチル−2−
イソプロペニルシクロヘキシル)−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル又はデカン−1,10−二酸ビス[2−ス
ピロ−1’−(5−メチル−2−イソプロペニルシクロ
ヘキシル)−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−
(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エステル等を挙
げることができる。
【0033】これらのうち好適には、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−
1’− シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エー
テル、1−(2−スピロ−1’− シクロヘプチル−4
−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−
1’− シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロヘプチ
ルル−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、デカン−1,10−二酸ビス[2−
スピロ−1’− シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4
−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニル
エタン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4
−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−シクロヘキシル−4−(6−ヒドロキシヘキ
サノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン又はデカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステルである。
−1’−シクロヘプチル−4−メトキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニルエ
タン、ブタン−1,4−ジオールビス[2−スピロ−
1’− シクロヘプチル−6、6−ジメチル−ピペリジ
ニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イル]エー
テル、1−(2−スピロ−1’− シクロヘプチル−4
−アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−
オキシル)−1−フェニルエタン、1−(2−スピロ−
1’− シクロヘプチル−4−ブチリルオキシ−6、6
−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタン、1−[2−スピロ−1’− シクロヘプチ
ルル−4−(6−ヒドロキシヘキサノイル)オキシ−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル]−1
−フェニルエタン、デカン−1,10−二酸ビス[2−
スピロ−1’− シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
ピペリジニル−N−(1−フェニルエトキシ)−4−イ
ル]エステル、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシ
ル−4−メトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル)−1−フェニルエタン、ブタン−1,4
−ジオールビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル
−6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニ
ルエトキシ)−4−イル]エーテル、1−(2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−4−アセトキシ−6、6−ジ
メチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニル
エタン、1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4
−ブチリルオキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル)−1−フェニルエタン、1−[2−スピ
ロ−1’−シクロヘキシル−4−(6−ヒドロキシヘキ
サノイル)オキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−
1−オキシル]−1−フェニルエタン又はデカン−1,
10−二酸ビス[2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
6、6−ジメチル−ピペリジニル−N−(1−フェニル
エトキシ)−4−イル]エステルである。
【0034】本発明のポリマー製造方法において、「ラ
ジカル重合可能なモノマー」とは、ラジカル反応によっ
て連鎖的に結合しポリマーを生成し得る単量体をいう。
「ラジカル重合可能なモノマー」としては、例えばスチ
レン、α−スチレン、p−メチルスチレン、o−メチル
スチレン、p−ブチルスチレン、メトキシスチレン、
3,5−ジエチルスチレン、4−n−プロピルスチレ
ン、2,4,6−トリメチルスチレン、4−フェニルス
チレン、4−p−トリルスチレン、3,5−ジフェニル
スチレン、1−ビニルナフタレン、3−エチル−1−ビ
ニルナフタレン、3−フェニル−1−ビニルナフタレ
ン、p−N,N−ジメチルアミノスチレン、スチレンス
ルホン酸ナトリウムのようなスチレン系モノマー;アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ペンテニル、ア
クリル酸ヘプテニル、アクリル酸アリル、アクリル酸グ
リシジル、アクリル酸アミド、アクリロニトリルのよう
なアクリル系モノマー;メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタク
リル酸t−ブチル、メタクリル酸ペンテニル、メタクリ
ル酸ヘプテニル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸アミド、メタクリロニトリルの
ようなメタクリル系モノマー;ブタジエンのようなブタ
ジエン系モノマーを挙げることができる。これらのうち
好適なモノマーは、スチレン系モノマーであり、特に好
適にはスチレンである。なお、これらのモノマーは単独
または2種以上組み合わせて使用することができる。
ジカル重合可能なモノマー」とは、ラジカル反応によっ
て連鎖的に結合しポリマーを生成し得る単量体をいう。
「ラジカル重合可能なモノマー」としては、例えばスチ
レン、α−スチレン、p−メチルスチレン、o−メチル
スチレン、p−ブチルスチレン、メトキシスチレン、
3,5−ジエチルスチレン、4−n−プロピルスチレ
ン、2,4,6−トリメチルスチレン、4−フェニルス
チレン、4−p−トリルスチレン、3,5−ジフェニル
スチレン、1−ビニルナフタレン、3−エチル−1−ビ
ニルナフタレン、3−フェニル−1−ビニルナフタレ
ン、p−N,N−ジメチルアミノスチレン、スチレンス
ルホン酸ナトリウムのようなスチレン系モノマー;アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ペンテニル、ア
クリル酸ヘプテニル、アクリル酸アリル、アクリル酸グ
リシジル、アクリル酸アミド、アクリロニトリルのよう
なアクリル系モノマー;メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタク
リル酸t−ブチル、メタクリル酸ペンテニル、メタクリ
ル酸ヘプテニル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸アミド、メタクリロニトリルの
ようなメタクリル系モノマー;ブタジエンのようなブタ
ジエン系モノマーを挙げることができる。これらのうち
好適なモノマーは、スチレン系モノマーであり、特に好
適にはスチレンである。なお、これらのモノマーは単独
または2種以上組み合わせて使用することができる。
【0035】「ラジカル重合開始剤」とは、フリーラジ
カルによる重合工程を開始してポリマー化合物を形成す
ることのできるラジカル重合反応開始剤である。「ラジ
カル重合開始剤」としては、例えば、過酸化ベンゾイル
のような有機過酸化物;アゾビイスイソブチロニトリル
又はアゾビスシクロヘキサンカルボニトリルのようなア
ゾ化合物;過硫酸カリウム/亜硫酸水素ナトリウムのよ
うな無機過酸化物を挙げることができる。これらのうち
好適には、有機過酸化物であり、最も好適には過酸化ベ
ンゾイルである。
カルによる重合工程を開始してポリマー化合物を形成す
ることのできるラジカル重合反応開始剤である。「ラジ
カル重合開始剤」としては、例えば、過酸化ベンゾイル
のような有機過酸化物;アゾビイスイソブチロニトリル
又はアゾビスシクロヘキサンカルボニトリルのようなア
ゾ化合物;過硫酸カリウム/亜硫酸水素ナトリウムのよ
うな無機過酸化物を挙げることができる。これらのうち
好適には、有機過酸化物であり、最も好適には過酸化ベ
ンゾイルである。
【0036】なお、これらのラジカル重合開始剤はラジ
カル重合反応において、ラジカル重合促進剤としても働
くことができる。
カル重合反応において、ラジカル重合促進剤としても働
くことができる。
【0037】「ラジカル重合促進剤」とは、ラジカル重
合反応を促進してポリマーの生成速度を上げることがで
きる重合促進剤である。「ラジカル重合促進剤」として
は、例えばアゾビスイソブチロカルボニトリル又はアゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリルのようなアゾ系化合
物;過酸化ベンゾイルのような有機過酸化物;過硫酸カ
リウム/亜硫酸水素ナトリウムのような無機過酸化物を
挙げることができる。これらのうち好適なものはアゾ系
化合物及び有機過酸化物であり、特に好適にはアゾビス
シクロヘキサンニトリルである。
合反応を促進してポリマーの生成速度を上げることがで
きる重合促進剤である。「ラジカル重合促進剤」として
は、例えばアゾビスイソブチロカルボニトリル又はアゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリルのようなアゾ系化合
物;過酸化ベンゾイルのような有機過酸化物;過硫酸カ
リウム/亜硫酸水素ナトリウムのような無機過酸化物を
挙げることができる。これらのうち好適なものはアゾ系
化合物及び有機過酸化物であり、特に好適にはアゾビス
シクロヘキサンニトリルである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明のN−オキシル化合
物(I)及びN−アルコキシ化合物(II)を使用した
ラジカル重合反応によるポリマー製造方法及び本発明の
N−オキシル化合物(I)、N−アルコキシ化合物(I
I)、そのエーテル誘導体及びアシル誘導体の製造方法
について詳細に説明する。なお、反応温度の記述におけ
る単位はすべて摂氏温度(℃)である。(1)N−オキ
シル化合物(I)及びN−アルコキシ化合物(II)を
使用したラジカル重合反応によるポリマー製造方法。
物(I)及びN−アルコキシ化合物(II)を使用した
ラジカル重合反応によるポリマー製造方法及び本発明の
N−オキシル化合物(I)、N−アルコキシ化合物(I
I)、そのエーテル誘導体及びアシル誘導体の製造方法
について詳細に説明する。なお、反応温度の記述におけ
る単位はすべて摂氏温度(℃)である。(1)N−オキ
シル化合物(I)及びN−アルコキシ化合物(II)を
使用したラジカル重合反応によるポリマー製造方法。
【0039】使用される反応条件としては、通常のラジ
カル重合反応で採用される重合条件を用いることができ
るが、重合開始剤及び重合体末端のリビングサイトを失
活させないため、重合系内に酸素が混入しない条件で行
なうことが好ましい。
カル重合反応で採用される重合条件を用いることができ
るが、重合開始剤及び重合体末端のリビングサイトを失
活させないため、重合系内に酸素が混入しない条件で行
なうことが好ましい。
【0040】例えば、N−オキシル化合物(I)を用い
る場合には、高真空下または酸素を含まない窒素若しく
はアルゴン雰囲気下で、ラジカル重合開始剤、ラジカル
重合可能なモノマー及びN−オキシル化合物(I)又は
そのエ−テル誘導体若しくはアシル誘導体を混合したの
ち、まず重合開始剤の分解温度まで加熱し、重合開始剤
を完全に分解させ、次いでラジカル重合がリビング的に
進行する適切な温度にて重合反応を継続させることによ
って達成される。
る場合には、高真空下または酸素を含まない窒素若しく
はアルゴン雰囲気下で、ラジカル重合開始剤、ラジカル
重合可能なモノマー及びN−オキシル化合物(I)又は
そのエ−テル誘導体若しくはアシル誘導体を混合したの
ち、まず重合開始剤の分解温度まで加熱し、重合開始剤
を完全に分解させ、次いでラジカル重合がリビング的に
進行する適切な温度にて重合反応を継続させることによ
って達成される。
【0041】また、N−アルコキシ化合物(II)を用
いる場合には、例えば、高真空下または酸素を含まない
窒素若しくはアルゴン雰囲気下で、ラジカル重合可能な
モノマー、N−アルコキシ化合物(II)又はそのエ−
テル誘導体若しくはアシル誘導体及び必要に応じてラジ
カル重合促進剤を混合したのち、ラジカル重合がリビン
グ的に進行する適切な温度にて重合反応を継続させるこ
とによって達成される。
いる場合には、例えば、高真空下または酸素を含まない
窒素若しくはアルゴン雰囲気下で、ラジカル重合可能な
モノマー、N−アルコキシ化合物(II)又はそのエ−
テル誘導体若しくはアシル誘導体及び必要に応じてラジ
カル重合促進剤を混合したのち、ラジカル重合がリビン
グ的に進行する適切な温度にて重合反応を継続させるこ
とによって達成される。
【0042】本重合反応は、溶媒の非存在下で行なうこ
とも可能であるが、適当な溶媒の存在下で行なうことも
可能である。使用される溶媒としては、反応を阻害せず
原料をある程度溶解するものであれば特に制限はなく、
例えば水;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類;プロパン、n−ブタン、イソブタン、n
−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、イソオクタン、デカン、ヘキサデカン、イソペンテ
ン、n−ヘキセンのような脂肪族炭化水素類;シクロペ
ンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、シク
ロオクタンのような脂肪族環状炭化水素類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジブチルエ
ーテル、エチレングリコールジエチルエーテルのような
エーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、
オクタノール、エチレングリコールのようなアルコール
類を挙げることができる。好適にはベンゼン又はトルエ
ンのような芳香族炭化水素類である。なお、これらの溶
媒は、単独又は2種以上を任意の割合で組み合わせて使
用することができる。
とも可能であるが、適当な溶媒の存在下で行なうことも
可能である。使用される溶媒としては、反応を阻害せず
原料をある程度溶解するものであれば特に制限はなく、
例えば水;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類;プロパン、n−ブタン、イソブタン、n
−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、イソオクタン、デカン、ヘキサデカン、イソペンテ
ン、n−ヘキセンのような脂肪族炭化水素類;シクロペ
ンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、シク
ロオクタンのような脂肪族環状炭化水素類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジブチルエ
ーテル、エチレングリコールジエチルエーテルのような
エーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、
オクタノール、エチレングリコールのようなアルコール
類を挙げることができる。好適にはベンゼン又はトルエ
ンのような芳香族炭化水素類である。なお、これらの溶
媒は、単独又は2種以上を任意の割合で組み合わせて使
用することができる。
【0043】N−オキシル化合物(I)を用いる場合、
重合反応を開始させる温度と開始に要する時間は、使用
する重合開始剤によって異なるが、通常、70乃至16
0度で5乃至60分間であり、好適には100乃至14
0度で10乃至30分間であり、最も好適には120度
で20分間である。
重合反応を開始させる温度と開始に要する時間は、使用
する重合開始剤によって異なるが、通常、70乃至16
0度で5乃至60分間であり、好適には100乃至14
0度で10乃至30分間であり、最も好適には120度
で20分間である。
【0044】重合反応をリビング的に進行させるための
温度は、使用するモノマー、N−オキシル化合物(I)
又はN−アルコキシ化合物(II)及び溶媒の種類によ
って異なるが、一般に熱分解によるラジカル重合反応と
の競合を避け、多分散度の低い均一なポリマーを得るた
めには、摂氏100度以下の温度で行なうことが好まし
い。好適には摂氏50乃至100度であり、最も好適に
は70度乃至90度である。。
温度は、使用するモノマー、N−オキシル化合物(I)
又はN−アルコキシ化合物(II)及び溶媒の種類によ
って異なるが、一般に熱分解によるラジカル重合反応と
の競合を避け、多分散度の低い均一なポリマーを得るた
めには、摂氏100度以下の温度で行なうことが好まし
い。好適には摂氏50乃至100度であり、最も好適に
は70度乃至90度である。。
【0045】リビングラジカル重合反応を行なう場合、
使用するモノマー、N−オキシル化合物(I)又はN−
アルコキシ化合物(II)及び溶媒の種類並びに反応温
度によって、重合速度が遅くなる場合があるが、前述の
ラジカル重合促進剤を加える方法のほか、カンファース
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸2−フルオロ−1−
メチルピリジニウムのようなスルホン酸又はその塩類を
添加物として触媒量加えることによって重合反応を加速
させることができ、高重合率のポリマーを短時間で製造
することができる。
使用するモノマー、N−オキシル化合物(I)又はN−
アルコキシ化合物(II)及び溶媒の種類並びに反応温
度によって、重合速度が遅くなる場合があるが、前述の
ラジカル重合促進剤を加える方法のほか、カンファース
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸2−フルオロ−1−
メチルピリジニウムのようなスルホン酸又はその塩類を
添加物として触媒量加えることによって重合反応を加速
させることができ、高重合率のポリマーを短時間で製造
することができる。
【0046】本発明の重合反応において、ラジカル重合
可能なモノマーを2種類以上組み合わせて重合させるこ
とにより、任意のモノマー組成の共重合体を得ることが
できる。また、1種類のモノマーの重合が終了した後、
引き続き他の種類のモノマーと順次重合させることによ
り、任意のモノマー組成及び構造を有するブロック共重
合体(ジブロック共重合体、トリブロック共重合体、マ
ルチブロック共重合体等)を得ることができる。更にモ
ノマーの重合途中又は重合終了時にジビニルベンゼンの
ような多官能性モノマーを重合系に添加する方法によっ
て、ポリマーに分枝構造を持たせたり、分子量分布を拡
大することもできる。
可能なモノマーを2種類以上組み合わせて重合させるこ
とにより、任意のモノマー組成の共重合体を得ることが
できる。また、1種類のモノマーの重合が終了した後、
引き続き他の種類のモノマーと順次重合させることによ
り、任意のモノマー組成及び構造を有するブロック共重
合体(ジブロック共重合体、トリブロック共重合体、マ
ルチブロック共重合体等)を得ることができる。更にモ
ノマーの重合途中又は重合終了時にジビニルベンゼンの
ような多官能性モノマーを重合系に添加する方法によっ
て、ポリマーに分枝構造を持たせたり、分子量分布を拡
大することもできる。
【0047】本発明によって得られる重合体の分子量
は、モノマーと重合開始剤又はN−オキシル化合物
(I)及びN−アルコキシ化合物(II)とのモル比に
よってほぼ一義的に決まるため、モノマーと重合開始剤
又はN−オキシル化合物(I)及びN−アルコキシ化合
物(II)の使用量の割合を変えることによって、重合
体の分子量を広い範囲にわたって容易に制御することが
可能である。制御可能な分子量の範囲は、数平均分子量
で500乃至500000程度である。また、得られる
重合体の多分散度[重量平均分子量(Mw)と数平均分
子量(Mn)の比(Mw/Mn)]は通常1.0乃至
1.3の範囲内である。
は、モノマーと重合開始剤又はN−オキシル化合物
(I)及びN−アルコキシ化合物(II)とのモル比に
よってほぼ一義的に決まるため、モノマーと重合開始剤
又はN−オキシル化合物(I)及びN−アルコキシ化合
物(II)の使用量の割合を変えることによって、重合
体の分子量を広い範囲にわたって容易に制御することが
可能である。制御可能な分子量の範囲は、数平均分子量
で500乃至500000程度である。また、得られる
重合体の多分散度[重量平均分子量(Mw)と数平均分
子量(Mn)の比(Mw/Mn)]は通常1.0乃至
1.3の範囲内である。
【0048】本発明のN−オキシル化合物(I)、N−
アルコキシ化合物(II)、そのエーテル誘導体及びア
シル誘導体は下記の方法で製造することができる。
アルコキシ化合物(II)、そのエーテル誘導体及びア
シル誘導体は下記の方法で製造することができる。
【0049】
【化9】
【0050】なお、上記式中の−A−、R1、R2、
R3、R4及びR5は前述と同意義である。 (第A−1工程)第A−1工程は、化合物(III)及
び置換又は非置換3乃至7員シクロアルカノンを水及び
アンモニウム塩の存在下に反応させて2,6−ジスピロ
−4−オキソピペリジン化合物(IV)を製造する工程
である。
R3、R4及びR5は前述と同意義である。 (第A−1工程)第A−1工程は、化合物(III)及
び置換又は非置換3乃至7員シクロアルカノンを水及び
アンモニウム塩の存在下に反応させて2,6−ジスピロ
−4−オキソピペリジン化合物(IV)を製造する工程
である。
【0051】化合物(III)は文献公知の化合物であ
り、後述する参考例1の方法でも製造することができ
る。
り、後述する参考例1の方法でも製造することができ
る。
【0052】3乃至7員シクロアルカノン部分は、シク
ロプロパノン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シ
クロヘキサノンまたはシクロヘプタノンのなかから選択
される。
ロプロパノン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シ
クロヘキサノンまたはシクロヘプタノンのなかから選択
される。
【0053】アンモニウム塩としては、例えば塩化アン
モニウム、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸
アンモニウム等が使用できるが、好適には臭化アンモニ
ウムである。
モニウム、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸
アンモニウム等が使用できるが、好適には臭化アンモニ
ウムである。
【0054】反応温度は、使用する原料の種類によって
異なるが、通常0乃至50度で行われ、好適には10乃
至30度である。
異なるが、通常0乃至50度で行われ、好適には10乃
至30度である。
【0055】反応時間は、使用する原料の種類及び反応
温度によって異なるが、通常1乃至72時間であり、好
適には8乃至48時間である。
温度によって異なるが、通常1乃至72時間であり、好
適には8乃至48時間である。
【0056】反応終了後、目的化合物(IV)は通常用
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(IV)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (第A−2工程)第A−2工程は、化合物(IV)のピ
ペリジン環の4位のカルボニル基を化学変換して、R1
が水素原子、水酸基またはアミノ基であり、R2が水素
原子である化合物(V)を製造する工程である。 (1)R1が水酸基であり、R2が水素原子である化合物
(Va)の製造 R1が水酸基であり、R2が水素原子である化合物(V
a)は、化合物(IV)に溶媒中、還元剤を作用させる
によって製造することができる。
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(IV)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (第A−2工程)第A−2工程は、化合物(IV)のピ
ペリジン環の4位のカルボニル基を化学変換して、R1
が水素原子、水酸基またはアミノ基であり、R2が水素
原子である化合物(V)を製造する工程である。 (1)R1が水酸基であり、R2が水素原子である化合物
(Va)の製造 R1が水酸基であり、R2が水素原子である化合物(V
a)は、化合物(IV)に溶媒中、還元剤を作用させる
によって製造することができる。
【0057】還元剤としては、カルボニル基をアルコー
ルに変換することのできる還元剤を使用することがで
き、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチ
ウム、水素化アルミニウムリチウムのような金属水素化
物を挙げることができる。好適には水素化ホウ素ナトリ
ウムまたは水素化アルミニウムリチウムである。
ルに変換することのできる還元剤を使用することがで
き、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチ
ウム、水素化アルミニウムリチウムのような金属水素化
物を挙げることができる。好適には水素化ホウ素ナトリ
ウムまたは水素化アルミニウムリチウムである。
【0058】還元剤は、原料の化合物(IV)に対して
通常1乃至10当量使用することができる。これらのう
ち、還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである場合には2
乃至6当量が好適であり、還元剤が水素化アルミニウム
リチウムである場合には1乃至2当量が好適である。
通常1乃至10当量使用することができる。これらのう
ち、還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである場合には2
乃至6当量が好適であり、還元剤が水素化アルミニウム
リチウムである場合には1乃至2当量が好適である。
【0059】使用される溶媒は、反応を阻害せず原料を
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
メタノール、エタノールのようなアルコール類;エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。こ
れらのうち、還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである場
合にはアルコール類(特にエタノール)が好適であり、
還元剤が水素化アルミニウムリチウムである場合にはエ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)が好適である。
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
メタノール、エタノールのようなアルコール類;エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。こ
れらのうち、還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである場
合にはアルコール類(特にエタノール)が好適であり、
還元剤が水素化アルミニウムリチウムである場合にはエ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)が好適である。
【0060】反応温度は、使用する原料及び還元剤の種
類によって異なるが、通常−20乃至50度で行われ、
好適には0乃至30度である。
類によって異なるが、通常−20乃至50度で行われ、
好適には0乃至30度である。
【0061】反応時間は、使用する原料、還元剤の種類
及び反応温度によって異なるが、通常10分乃至24時
間であり、好適には1乃至4時間である。
及び反応温度によって異なるが、通常10分乃至24時
間であり、好適には1乃至4時間である。
【0062】反応終了後、目的化合物(Va)は通常用
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Va)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (2)R1がアミノ基であり、R2が水素原子である化合
物(Vb)の製造 R1がアミノ基であり、R2が水素原子である化合物(V
b)は、化合物(IV)に溶媒中でアンモニア又はアン
モニウム塩の存在下、還元剤を作用させることにより製
造することができる。
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Va)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (2)R1がアミノ基であり、R2が水素原子である化合
物(Vb)の製造 R1がアミノ基であり、R2が水素原子である化合物(V
b)は、化合物(IV)に溶媒中でアンモニア又はアン
モニウム塩の存在下、還元剤を作用させることにより製
造することができる。
【0063】還元剤としては、イミノ基をアミノ基に変
換することのできる還元剤を使用することができ、例え
ば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水
素化シアノホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウムのような金属水素化物を挙げることができる。好適
には水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化シアノホウ素
ナトリウムである。
換することのできる還元剤を使用することができ、例え
ば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水
素化シアノホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウムのような金属水素化物を挙げることができる。好適
には水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化シアノホウ素
ナトリウムである。
【0064】還元剤は、原料の化合物(IV)に対して
通常1乃至5当量使用することができるが、好適には1
乃至2当量である。
通常1乃至5当量使用することができるが、好適には1
乃至2当量である。
【0065】アンモニア又はアンモニウム塩としては、
カルボニル基をイミノ基に変換することのできるものを
使用することができ、例えばアンモニア水、塩化アンモ
ニウム、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウム等を挙げることができる。これらのうち好適
にはアンモニア水である。
カルボニル基をイミノ基に変換することのできるものを
使用することができ、例えばアンモニア水、塩化アンモ
ニウム、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウム等を挙げることができる。これらのうち好適
にはアンモニア水である。
【0066】使用される溶媒は、反応を阻害せず原料を
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
メタノール、エタノールのようなアルコール類;エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。こ
れらのうち、アルコール類(特にエタノール)が好適で
ある。
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
メタノール、エタノールのようなアルコール類;エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。こ
れらのうち、アルコール類(特にエタノール)が好適で
ある。
【0067】反応温度は、使用する原料及び還元剤の種
類によって異なるが、通常−20乃至50度で行われ、
好適には0乃至30度である。
類によって異なるが、通常−20乃至50度で行われ、
好適には0乃至30度である。
【0068】反応時間は、使用する原料、還元剤及び反
応温度によって異なるが、通常10分乃至24時間であ
り、好適には1乃至4時間である。
応温度によって異なるが、通常10分乃至24時間であ
り、好適には1乃至4時間である。
【0069】反応終了後、目的化合物(Vb)は通常用
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Vb)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (3)R1及びR2がともに水素原子である化合物(V
c)の製造 R1及びR2がともに水素原子である化合物(Vc)は、
化合物(VI)に溶媒中、還元剤を作用させることによ
って製造することができる。
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Vb)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。 (3)R1及びR2がともに水素原子である化合物(V
c)の製造 R1及びR2がともに水素原子である化合物(Vc)は、
化合物(VI)に溶媒中、還元剤を作用させることによ
って製造することができる。
【0070】還元剤としては、カルボニル基をメチレン
基に変換することのできる還元剤を使用することがで
き、例えばヒドラジン、カルバモイルヒドラジン、トシ
ルヒドラジンのようなヒドラジン類と水酸化カリウム、
ナトリウムエトキシド、t−ブトキシカリウムのような
強塩基類の組み合わせを挙げることができる。好適に
は、ヒドラジンと水酸化カリウムの組み合わせである。
基に変換することのできる還元剤を使用することがで
き、例えばヒドラジン、カルバモイルヒドラジン、トシ
ルヒドラジンのようなヒドラジン類と水酸化カリウム、
ナトリウムエトキシド、t−ブトキシカリウムのような
強塩基類の組み合わせを挙げることができる。好適に
は、ヒドラジンと水酸化カリウムの組み合わせである。
【0071】ヒドラジン類と強塩基の組み合わせた還元
剤を使用する場合、まず化合物(VI)に溶媒中ヒドラ
ジン類を作用させて化合物(VI)のヒドラゾン誘導体
を生成せしめ、次いで強塩基を加えて加熱することによ
り化合物(Vc)に変換させる。
剤を使用する場合、まず化合物(VI)に溶媒中ヒドラ
ジン類を作用させて化合物(VI)のヒドラゾン誘導体
を生成せしめ、次いで強塩基を加えて加熱することによ
り化合物(Vc)に変換させる。
【0072】使用される溶媒は、反応を阻害せず原料を
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコールのような高沸点
アルコール類が好適である。
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコールのような高沸点
アルコール類が好適である。
【0073】反応温度は、使用する原料の種類によって
異なるが、通常60乃至200度で行われ、好適には1
00乃至150度である。
異なるが、通常60乃至200度で行われ、好適には1
00乃至150度である。
【0074】反応時間は、使用する原料、還元剤及び反
応温度によって異なるが、通常1乃至24時間であり、
好適には1乃至6時間である。
応温度によって異なるが、通常1乃至24時間であり、
好適には1乃至6時間である。
【0075】反応終了後、目的化合物(Vc)は通常用
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Vc)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。
いられる方法で反応液から単離することができる。例え
ば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽出
し、溶媒を留去することによって得ることができる。ま
た、得られた化合物(Vc)は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。
【0076】こうして得られた化合物(V)のうち、R
1がアミノ基又は水酸基であり、R2が水素原子である化
合物(Va)及び(Vb)は、既存の方法、例えば三共
研究所年報、1983年、35巻、1頁;Bull. Chem. Soc. Jp
n., 1997年、70巻、275頁;Maclomolecules, 1998年、3
1巻、1446頁;高分子加工、1998年、47巻、354頁等に記
載された方法又はそれに準ずる方法を用いてそのエーテ
ル誘導体又はアシル誘導体に導くことができる。
1がアミノ基又は水酸基であり、R2が水素原子である化
合物(Va)及び(Vb)は、既存の方法、例えば三共
研究所年報、1983年、35巻、1頁;Bull. Chem. Soc. Jp
n., 1997年、70巻、275頁;Maclomolecules, 1998年、3
1巻、1446頁;高分子加工、1998年、47巻、354頁等に記
載された方法又はそれに準ずる方法を用いてそのエーテ
ル誘導体又はアシル誘導体に導くことができる。
【0077】即ち、化合物(V)のうち、R1がアミノ
基又は水酸基であり、R2が水素原子である化合物(V
a)又は(Vb)のアシル誘導体は、化合物(Va)又
は(Vb)に溶媒中、塩基の存在下に活性化されたアシ
ル化合物を作用させることにより製造することができ
る。
基又は水酸基であり、R2が水素原子である化合物(V
a)又は(Vb)のアシル誘導体は、化合物(Va)又
は(Vb)に溶媒中、塩基の存在下に活性化されたアシ
ル化合物を作用させることにより製造することができ
る。
【0078】活性化されたアシル化合物としては、例え
ばカルボン酸クロリド、カルボン酸ブロミド、スルホン
酸クロリドのようなアシルハライド類;カルボン酸無水
物のようなアシル酸無水物;アセチルイミダゾールのよ
うなアシルイミダゾール類を挙げることができる。これ
らのうち、カルボン酸クロリド(特にアセチルクロリ
ド)又はカルボン酸無水物(特に無水酢酸)が好適であ
る。また、式HOOC(CH2)nCOOH(式中、nは1乃至14の
整数である)で表わされる炭素数3乃至16個の脂肪族
ジカルボン酸の活性化物も使用される。
ばカルボン酸クロリド、カルボン酸ブロミド、スルホン
酸クロリドのようなアシルハライド類;カルボン酸無水
物のようなアシル酸無水物;アセチルイミダゾールのよ
うなアシルイミダゾール類を挙げることができる。これ
らのうち、カルボン酸クロリド(特にアセチルクロリ
ド)又はカルボン酸無水物(特に無水酢酸)が好適であ
る。また、式HOOC(CH2)nCOOH(式中、nは1乃至14の
整数である)で表わされる炭素数3乃至16個の脂肪族
ジカルボン酸の活性化物も使用される。
【0079】使用される塩基としては、例えばトリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのようなトリア
ルキルアミン類;ピリジンのような芳香族アミン類;水
酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩を挙げることができ、好適にはトリアルキルアミン
類(特にトリエチルアミン)又は芳香族アミン類(特に
ピリジン)である。
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのようなトリア
ルキルアミン類;ピリジンのような芳香族アミン類;水
酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩を挙げることができ、好適にはトリアルキルアミン
類(特にトリエチルアミン)又は芳香族アミン類(特に
ピリジン)である。
【0080】使用される溶媒は、反応を阻害せず原料を
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な脂肪族炭化水素類;酢酸エチルのようなエステル類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類を挙げることができる。これらのうち、エ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)又はハロゲン化炭
化水素類(特にメチレンクロリド)が好適である。
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な脂肪族炭化水素類;酢酸エチルのようなエステル類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類を挙げることができる。これらのうち、エ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)又はハロゲン化炭
化水素類(特にメチレンクロリド)が好適である。
【0081】反応温度は、使用する原料、塩基及びアシ
ル化剤の種類によって異なるが、通常−20乃至50度
で行われ、好適には0乃至30度である。
ル化剤の種類によって異なるが、通常−20乃至50度
で行われ、好適には0乃至30度である。
【0082】反応時間は、使用する原料、塩基、アシル
化剤の種類及び反応温度によって異なるが、通常10分
乃至24時間であり、好適には1乃至4時間である。
化剤の種類及び反応温度によって異なるが、通常10分
乃至24時間であり、好適には1乃至4時間である。
【0083】反応終了後、生成したアシル誘導体は通常
用いられる方法で反応液から単離することができる。例
えば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽
出し、溶媒を留去することによって得ることができる。
また、得られたアシル誘導体は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。
用いられる方法で反応液から単離することができる。例
えば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で抽
出し、溶媒を留去することによって得ることができる。
また、得られたアシル誘導体は必要に応じて蒸留、再結
晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によっ
て精製することができる。
【0084】また、化合物(V)のうち、R1が水酸基
であり、R2が水素原子である化合物(Va)のエーテ
ル誘導体は、化合物(Va)に溶媒中で塩基の存在下に
活性化されたアルキル化合物を作用させることにより製
造することができる。
であり、R2が水素原子である化合物(Va)のエーテ
ル誘導体は、化合物(Va)に溶媒中で塩基の存在下に
活性化されたアルキル化合物を作用させることにより製
造することができる。
【0085】活性化されたアルキル化合物としては、例
えばアルキルクロリド、アルキルブロミド、アルキルヨ
ーダイドのようなアルキルハライド類を挙げることがで
きる。これらのうち、アルキルヨーダイドが好適であ
る。また、式HO(CH2)mOH(式中、mは2乃至10の整数
である)で表わされる炭素数2乃至10個の脂肪族アル
コールの活性化物も使用される。
えばアルキルクロリド、アルキルブロミド、アルキルヨ
ーダイドのようなアルキルハライド類を挙げることがで
きる。これらのうち、アルキルヨーダイドが好適であ
る。また、式HO(CH2)mOH(式中、mは2乃至10の整数
である)で表わされる炭素数2乃至10個の脂肪族アル
コールの活性化物も使用される。
【0086】使用される塩基としては、例えば水素化ナ
トリウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウムメ
トキシド、カリウムブトキシドのようなアルカリ金属ア
ルコキシド類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属
水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩;トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミンのようなトリアルキルアミン類;ピリ
ジンのような芳香族アミン類を挙げることができ、好適
にはアルカリ金属水素化物(特に水素化ナトリウム)で
ある。
トリウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウムメ
トキシド、カリウムブトキシドのようなアルカリ金属ア
ルコキシド類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属
水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩;トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミンのようなトリアルキルアミン類;ピリ
ジンのような芳香族アミン類を挙げることができ、好適
にはアルカリ金属水素化物(特に水素化ナトリウム)で
ある。
【0087】使用される溶媒は、反応を阻害せず原料を
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な脂肪族炭化水素類;酢酸エチルのようなエステル類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類を挙げることができる。これらのうち、エ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)が好適である。
ある程度溶解させるものであれば特に限定されないが、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な脂肪族炭化水素類;酢酸エチルのようなエステル類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類を挙げることができる。これらのうち、エ
ーテル類(特にテトラヒドロフラン)が好適である。
【0088】反応温度は、使用する原料、塩基及びエー
テル化剤の種類によって異なるが、通常−20乃至50
度で行われ、好適には0乃至30度である。
テル化剤の種類によって異なるが、通常−20乃至50
度で行われ、好適には0乃至30度である。
【0089】反応時間は、使用する原料、塩基、エーテ
ル化剤の種類及び反応温度によって異なるが、通常10
分乃至24時間であり、好適には1乃至8時間である。
ル化剤の種類及び反応温度によって異なるが、通常10
分乃至24時間であり、好適には1乃至8時間である。
【0090】反応終了後、生成したエーテル誘導体は通
常用いられる方法で反応液から単離することができる。
例えば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で
抽出し、溶媒を留去することによって得ることができ
る。また、得られたエーテル誘導体は必要に応じて蒸
留、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手
段によって精製することができる。 (第A−3工程)第A−3工程は、化合物(IV)、化
合物(V)、そのエーテル誘導体又はアシル誘導体に溶
媒中で塩基の非存在下または存在下に酸化剤を作用させ
てN−オキシル化合物(I)を製造する工程である。
常用いられる方法で反応液から単離することができる。
例えば、反応液を水で希釈し、エーテル等の有機溶媒で
抽出し、溶媒を留去することによって得ることができ
る。また、得られたエーテル誘導体は必要に応じて蒸
留、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手
段によって精製することができる。 (第A−3工程)第A−3工程は、化合物(IV)、化
合物(V)、そのエーテル誘導体又はアシル誘導体に溶
媒中で塩基の非存在下または存在下に酸化剤を作用させ
てN−オキシル化合物(I)を製造する工程である。
【0091】酸化剤としては、2級アミノ基をN−オキ
シルに変換する酸化剤を使用することができる。例え
ば、タングステン酸ナトリウムのような金属酸化物塩
類;過安息香酸又は過酸化水素のような過酸化物類を挙
げることができ、これらは単独又は2種類以上を組み合
わせて使用することができる。組み合わせて用いる場
合、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム4水和物を触媒
として使用することができる。好適には、過安息香酸又
はタングステン酸ナトリウムと過酸化水素の組み合わせ
にエチレンジアミン四酢酸ナトリウム4水和物を触媒と
して使用する方法である。
シルに変換する酸化剤を使用することができる。例え
ば、タングステン酸ナトリウムのような金属酸化物塩
類;過安息香酸又は過酸化水素のような過酸化物類を挙
げることができ、これらは単独又は2種類以上を組み合
わせて使用することができる。組み合わせて用いる場
合、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム4水和物を触媒
として使用することができる。好適には、過安息香酸又
はタングステン酸ナトリウムと過酸化水素の組み合わせ
にエチレンジアミン四酢酸ナトリウム4水和物を触媒と
して使用する方法である。
【0092】塩基としては、例えばトリトンB(水酸化
ベンジルトリメチルアンモニウム)のような水酸化アン
モニウム類を挙げることができ、好適には塩基の非存在
下で行う。
ベンジルトリメチルアンモニウム)のような水酸化アン
モニウム類を挙げることができ、好適には塩基の非存在
下で行う。
【0093】溶媒としては、反応を阻害せず原料をある
程度溶解させるものであれば特に限定されないが、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン化炭化水素類;水またはメタノ
ールもしくはエタノールのようなアルコール類、或いは
それらの混合溶媒を挙げることができる。好適にはジク
ロロメタン又はメタノールである。
程度溶解させるものであれば特に限定されないが、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン化炭化水素類;水またはメタノ
ールもしくはエタノールのようなアルコール類、或いは
それらの混合溶媒を挙げることができる。好適にはジク
ロロメタン又はメタノールである。
【0094】反応温度は、使用する原料、酸化剤、塩基
及び溶媒の種類によって異なるが、通常0乃至100度で
行われ、好適には10乃至80度である。
及び溶媒の種類によって異なるが、通常0乃至100度で
行われ、好適には10乃至80度である。
【0095】反応時間は、使用する原料、酸化剤、塩基
及び溶媒の種類及び反応温度によって異なるが、通常1
時間乃至7日間であり、好適には1乃至3日間である。
及び溶媒の種類及び反応温度によって異なるが、通常1
時間乃至7日間であり、好適には1乃至3日間である。
【0096】反応終了後、生成したN−オキシル化合物
(I)は通常用いられる方法で反応液から単離すること
ができる。例えば、反応液を水で希釈し、ジクロロメタ
ン等の有機溶媒で抽出し、溶媒を留去することによって
得ることができる。また、得られたエーテル誘導体は必
要に応じて蒸留、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラ
フィー等の手段によって精製することができる。 (第A−4工程)第A−4工程は、N−オキシル化合物
(I)、そのエーテル誘導体又はアシル誘導体に溶媒中
で置換していてもよいアルキルベンゼン類をラジカル反
応開始剤の存在下に作用させてN−アルコキシ化合物
(II)を製造する工程である。
(I)は通常用いられる方法で反応液から単離すること
ができる。例えば、反応液を水で希釈し、ジクロロメタ
ン等の有機溶媒で抽出し、溶媒を留去することによって
得ることができる。また、得られたエーテル誘導体は必
要に応じて蒸留、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラ
フィー等の手段によって精製することができる。 (第A−4工程)第A−4工程は、N−オキシル化合物
(I)、そのエーテル誘導体又はアシル誘導体に溶媒中
で置換していてもよいアルキルベンゼン類をラジカル反
応開始剤の存在下に作用させてN−アルコキシ化合物
(II)を製造する工程である。
【0097】ラジカル反応開始剤としては、アルキルベ
ンゼン類のベンジル位にラジカルを発生させN−オキシ
ル化合物(I)と反応してN−アルコキシ化合物(I
I)を生成させることができるものなら特に限定はな
く、例えばジ−t−ブチルジペルオキシオキザレ−ト、
ベンゾイルパ−オキサイド、t−ブトキシドのような過
酸化物を挙げることができる。好適にはジ−t−ブチル
ジペルオキシオキザレ−トである。
ンゼン類のベンジル位にラジカルを発生させN−オキシ
ル化合物(I)と反応してN−アルコキシ化合物(I
I)を生成させることができるものなら特に限定はな
く、例えばジ−t−ブチルジペルオキシオキザレ−ト、
ベンゾイルパ−オキサイド、t−ブトキシドのような過
酸化物を挙げることができる。好適にはジ−t−ブチル
ジペルオキシオキザレ−トである。
【0098】使用されるアルキルベンゼン類としては、
例えばトルエン、エチルベンゼン、クメン、4−フルオ
ロエチルべンゼン、4−クロロエチルベンゼン、4−ブ
ロモエチルベンゼン、p−メチルエチルベンゼン、、p
−ブチルエチルベンゼンスチレン、p−メトキシエチル
ベンゼン、3,5−ジエチルエチルベンゼン、4−n−
プロピルエチルベンゼン、2,4,6−トリメチルエチ
ルベンゼン、4−フェニルエチルベンゼン、4−p−ト
リルエチルベンゼン、3,5−ジフェニルエチルベンゼ
ン、1−エチルナフタレン、3−エチル−1−エチルナ
フタレン、3−フェニル−1−エチルナフタレン、p−
N,N−ジメチルアミノエチルベンゼン、エチルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等をあげることができ、好適に
はエチルベンゼン、クメン、4−クロロエチルベンゼン
であり、最も好適にはエチルベンゼンである。
例えばトルエン、エチルベンゼン、クメン、4−フルオ
ロエチルべンゼン、4−クロロエチルベンゼン、4−ブ
ロモエチルベンゼン、p−メチルエチルベンゼン、、p
−ブチルエチルベンゼンスチレン、p−メトキシエチル
ベンゼン、3,5−ジエチルエチルベンゼン、4−n−
プロピルエチルベンゼン、2,4,6−トリメチルエチ
ルベンゼン、4−フェニルエチルベンゼン、4−p−ト
リルエチルベンゼン、3,5−ジフェニルエチルベンゼ
ン、1−エチルナフタレン、3−エチル−1−エチルナ
フタレン、3−フェニル−1−エチルナフタレン、p−
N,N−ジメチルアミノエチルベンゼン、エチルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等をあげることができ、好適に
はエチルベンゼン、クメン、4−クロロエチルベンゼン
であり、最も好適にはエチルベンゼンである。
【0099】溶媒としては、反応を阻害せず原料をある
程度溶解させるものであれば特に限定されないが、反応
に使用されるアルキルベンゼンを溶媒として用いる事が
出来る。好適にはエチルベンゼンである。
程度溶解させるものであれば特に限定されないが、反応
に使用されるアルキルベンゼンを溶媒として用いる事が
出来る。好適にはエチルベンゼンである。
【0100】反応温度は、使用する原料、ラジカル開始
剤及び溶媒の種類によって異なるが、通常0度乃至70
度で行われ、好適には10乃至50度である。
剤及び溶媒の種類によって異なるが、通常0度乃至70
度で行われ、好適には10乃至50度である。
【0101】反応時間は、使用する原料、ラジカル開始
剤及び溶媒の種類及び反応温度によって異なるが、通常
1乃至12時間であり、好適には1乃至3時間である。
剤及び溶媒の種類及び反応温度によって異なるが、通常
1乃至12時間であり、好適には1乃至3時間である。
【0102】反応終了後、目的のN−アルコキシ化合物
(II)は通常用いられる方法で反応液から単離するこ
とができる。例えば、反応液を濃縮し溶媒を留去するこ
とによって得ることができる。また、得られたN−アル
コキシ化合物(II)は必要に応じて蒸留、再結晶、再
沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によって精製
することができる。
(II)は通常用いられる方法で反応液から単離するこ
とができる。例えば、反応液を濃縮し溶媒を留去するこ
とによって得ることができる。また、得られたN−アル
コキシ化合物(II)は必要に応じて蒸留、再結晶、再
沈殿、カラムクロマトグラフィー等の手段によって精製
することができる。
【0103】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1) (1)重合方法: スチレン(1mL)、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシル(6.5mmol/L),過酸
化ベンゾイル(BPO)(5.0mmol/L)をガラスチューブ
に入れ、真空ラインを用いてガラスチューブを脱気した
後、封じた。120℃で10分加熱した後、室温に戻し、7
0、80、90、100及び110℃で所定時間重合させた後、内
容物を過剰のメタノールに投入し、得られたポリスチレ
ンを濾過、減圧下で乾燥させた。なお、重合系が半固体
状態になった場合にはガラスチューブに少量のベンゼン
を入れて内容物を溶かし、これをメタノールに投入して
ポリスチレンを得た。重合率は重量法により決定した。
数平均分子量(Mn)および多分散度(MW/Mn)はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により
決定した。 (2)GPC測定条件:TOSOH GPC8020シリー
ズの機器を使用し、カラムはポリマーの分子量に応じて
TSKgelG5000HHR、GMultiporeHXL−M及
びTSKgelGMHHR−Lを使用し、テトラヒドロフ
ランを展開剤として使用した。ポリマーの検出にはRI
8020屈折計を使用した。ポリスチレン標準品を用い
て作成した検量線から分子量を求めた。 (3)実験結果 図1は、重合率の経時変化をプロットしたものである。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1) (1)重合方法: スチレン(1mL)、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメ
チル−ピペリジニル−N−オキシル(6.5mmol/L),過酸
化ベンゾイル(BPO)(5.0mmol/L)をガラスチューブ
に入れ、真空ラインを用いてガラスチューブを脱気した
後、封じた。120℃で10分加熱した後、室温に戻し、7
0、80、90、100及び110℃で所定時間重合させた後、内
容物を過剰のメタノールに投入し、得られたポリスチレ
ンを濾過、減圧下で乾燥させた。なお、重合系が半固体
状態になった場合にはガラスチューブに少量のベンゼン
を入れて内容物を溶かし、これをメタノールに投入して
ポリスチレンを得た。重合率は重量法により決定した。
数平均分子量(Mn)および多分散度(MW/Mn)はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により
決定した。 (2)GPC測定条件:TOSOH GPC8020シリー
ズの機器を使用し、カラムはポリマーの分子量に応じて
TSKgelG5000HHR、GMultiporeHXL−M及
びTSKgelGMHHR−Lを使用し、テトラヒドロフ
ランを展開剤として使用した。ポリマーの検出にはRI
8020屈折計を使用した。ポリスチレン標準品を用い
て作成した検量線から分子量を求めた。 (3)実験結果 図1は、重合率の経時変化をプロットしたものである。
【0104】図2は、重合率とポリスチレンの分子量の
関係をプロットしたものである。
関係をプロットしたものである。
【0105】図3は、重合率とポリスチレンの多分散度
の関係をプロットしたものである。
の関係をプロットしたものである。
【0106】本重合反応において、重合率は時間経過と
ともに高重合率まで直線的に増加し、得られたポリスチ
レンの分子量は重合率の増加とともに直線的に増加し、
更に、多分散度は1.3を下まわる結果が得られた。こ
れらの結果は、いずれの反応温度においても成長ラジカ
ル濃度が重合開始時期から重合後期まで一定であり、ス
チレンの重合反応がリビング的に進行していることを示
すものである。また、本重合反応により、10万を超え
る高分子量のポリスチレンであっても分散度の小さい均
一なポリマーとして得ることができた。 (実施例2) (1)重合方法: スチレン(1mL)、1−(2−スピ
ロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニ
ルエタン (4.0mmol/L)及び必要に応じてアゾビスシクロ
ヘキサンカルボニトリル(ACN)(1.0mmol/L)をガラ
スチューブに入れ、真空ラインを用いてガラスチューブ
を脱気した後、封じる。70、80、90、100及び110℃で所
定時間重合させた後、内容物を過剰のメタノールに投入
し、濾過、減圧下で乾燥させることによりポリスチレン
を得ることができる。なお、重合系が半固体状態になっ
た場合にはガラスチューブに少量のベンゼンを入れて内
容物を溶かし、これをメタノールに投入することにより
ポリスチレンを得ることができる。重合率は重量法によ
り決定する。数平均分子量(Mn)および多分散度(MW/
Mn)はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法により決定する。 (2)GPC測定条件:TOSOH GPC8020シリー
ズの機器を使用し、カラムはポリマーの分子量に応じて
TSKgelG5000HHR、GMultiporeHXL−M及
びTSKgelGMHHR−Lを使用し、テトラヒドロフ
ランを展開剤として使用する。ポリマーの検出にはRI
8020屈折計を使用する。ポリスチレン標準品を用い
て作成した検量線から分子量を求める。 (製造例1)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 参考例1で得られた化合物(III)20g、臭化アンモニウム
13g、水4ml、シクロヘプタノン44gを、窒素気流下で24h
攪拌した。反応終了後、50%水酸化ナトリウム水溶液80
mlを加え、エーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥
させた後、有機層をエバポレートした。カラムにより単
離、ヘキサンで再結晶し、無色針状結晶の標記化合物を
得た(収量2.41g、収率8.9%)。
ともに高重合率まで直線的に増加し、得られたポリスチ
レンの分子量は重合率の増加とともに直線的に増加し、
更に、多分散度は1.3を下まわる結果が得られた。こ
れらの結果は、いずれの反応温度においても成長ラジカ
ル濃度が重合開始時期から重合後期まで一定であり、ス
チレンの重合反応がリビング的に進行していることを示
すものである。また、本重合反応により、10万を超え
る高分子量のポリスチレンであっても分散度の小さい均
一なポリマーとして得ることができた。 (実施例2) (1)重合方法: スチレン(1mL)、1−(2−スピ
ロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロキシ−6、6−
ジメチル−ピペリジニル−1−オキシル)−1−フェニ
ルエタン (4.0mmol/L)及び必要に応じてアゾビスシクロ
ヘキサンカルボニトリル(ACN)(1.0mmol/L)をガラ
スチューブに入れ、真空ラインを用いてガラスチューブ
を脱気した後、封じる。70、80、90、100及び110℃で所
定時間重合させた後、内容物を過剰のメタノールに投入
し、濾過、減圧下で乾燥させることによりポリスチレン
を得ることができる。なお、重合系が半固体状態になっ
た場合にはガラスチューブに少量のベンゼンを入れて内
容物を溶かし、これをメタノールに投入することにより
ポリスチレンを得ることができる。重合率は重量法によ
り決定する。数平均分子量(Mn)および多分散度(MW/
Mn)はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法により決定する。 (2)GPC測定条件:TOSOH GPC8020シリー
ズの機器を使用し、カラムはポリマーの分子量に応じて
TSKgelG5000HHR、GMultiporeHXL−M及
びTSKgelGMHHR−Lを使用し、テトラヒドロフ
ランを展開剤として使用する。ポリマーの検出にはRI
8020屈折計を使用する。ポリスチレン標準品を用い
て作成した検量線から分子量を求める。 (製造例1)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 参考例1で得られた化合物(III)20g、臭化アンモニウム
13g、水4ml、シクロヘプタノン44gを、窒素気流下で24h
攪拌した。反応終了後、50%水酸化ナトリウム水溶液80
mlを加え、エーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥
させた後、有機層をエバポレートした。カラムにより単
離、ヘキサンで再結晶し、無色針状結晶の標記化合物を
得た(収量2.41g、収率8.9%)。
【0107】融点:62−63℃(ヘキサンから再結晶)1 H NMRスペクトル(CDCl3)δ/ppm: 1.22(s,6H), 1.41-
1.66(m,12H), 2.22(s,2H), 2.28(s,2H). IRスペクトル(KBr): 3300(NH),1700cm-1(C=O)。
1.66(m,12H), 2.22(s,2H), 2.28(s,2H). IRスペクトル(KBr): 3300(NH),1700cm-1(C=O)。
【0108】元素分析;C13H23NOとして 計算値:C,74.59;H,11.07;N,6.69 実測値:C,74.32;H,11.04;N,6.62 (製造例2)製造例1の化合物の製造方法において、シ
クロヘプタノンに替えて、シクロプロパノン、シクロブ
タノンを用いて同様に反応操作することにより、以下の
化合物を製造することができる。
クロヘプタノンに替えて、シクロプロパノン、シクロブ
タノンを用いて同様に反応操作することにより、以下の
化合物を製造することができる。
【0109】2−スピロ−1’−シクロプロピル−6、6
−ジメチル−4−オキソピペリジン、2−スピロ−1
‘−シクロブチル−6、6−ジメチル−4−オキソピペ
リジン。 (製造例3)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシピペリジンの合成 製造例1で得られた化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−オキソピペリジン0.3g
をエタノール30mlに溶かし攪拌した。そこにテトラホ
ウ酸ナトリウム0.54gをゆっくり加え、3時間攪拌し
た。反応液を50mlの水で希釈し、20mlの酢酸エチル
で抽出し、水洗、脱水後、減圧濃縮し、得られた残さを
ヘキサンより際結し、2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジンを無
色プリズム状結晶として得た(収量.0.23g、収率75.9
%)。 融点:67-69℃1 H NMRスペクトル(CDCl3)δ/ppm: 0.86(dd,J=11.7Hz,1
H), 1.02(dd,J=11.7Hz,1H), 1.14(s,3H),1.16(s,3H),
1.33-1.78(m,12H), 1.90-1.94(dddJ=12.0,3.9,1.9Hz,1
H), 1.97-2.01(ddd,J=12.0,3.9,1.9Hz,1H), 4.00(tt,J=
12.0,3.9Hz, 1 H). IRスペクトル(KBr): 3280(OH),3100cm-1(NH)。
−ジメチル−4−オキソピペリジン、2−スピロ−1
‘−シクロブチル−6、6−ジメチル−4−オキソピペ
リジン。 (製造例3)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシピペリジンの合成 製造例1で得られた化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−オキソピペリジン0.3g
をエタノール30mlに溶かし攪拌した。そこにテトラホ
ウ酸ナトリウム0.54gをゆっくり加え、3時間攪拌し
た。反応液を50mlの水で希釈し、20mlの酢酸エチル
で抽出し、水洗、脱水後、減圧濃縮し、得られた残さを
ヘキサンより際結し、2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジンを無
色プリズム状結晶として得た(収量.0.23g、収率75.9
%)。 融点:67-69℃1 H NMRスペクトル(CDCl3)δ/ppm: 0.86(dd,J=11.7Hz,1
H), 1.02(dd,J=11.7Hz,1H), 1.14(s,3H),1.16(s,3H),
1.33-1.78(m,12H), 1.90-1.94(dddJ=12.0,3.9,1.9Hz,1
H), 1.97-2.01(ddd,J=12.0,3.9,1.9Hz,1H), 4.00(tt,J=
12.0,3.9Hz, 1 H). IRスペクトル(KBr): 3280(OH),3100cm-1(NH)。
【0110】元素分析;C13H25NOとして 計算値:C,73.88;H,11.92;N,6.63 実測値:C,73.76;H,11.97;N,6.48 (製造例4)製造例3の化合物の製造方法において、2
−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジンに替えて、製造例2で得られる2−
スピロ−1’−シクロプロピル−6、6−ジメチル−4
−オキソピペリジン、2−スピロ−1’−シクロブチル
−6、6−ジメチル−4−オキソピペリジンを用いて同
様に反応操作することにより、以下の化合物を製造する
ことができる。
−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジンに替えて、製造例2で得られる2−
スピロ−1’−シクロプロピル−6、6−ジメチル−4
−オキソピペリジン、2−スピロ−1’−シクロブチル
−6、6−ジメチル−4−オキソピペリジンを用いて同
様に反応操作することにより、以下の化合物を製造する
ことができる。
【0111】2−スピロ−1’−シクロプロピル−6,6
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン、2−スピロ
−1‘−シクロブチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロ
キシ−ピペリジン。 (製造例5)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルの合成 製造例3で得られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル
−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジン1.0gを
ジクロロメタン30mlに溶かし、ゆっくりと3−クロロ過
安息香酸1.75gを加え、48時間室温で攪拌した。反応終
了後、10%炭酸カリウム水溶液300mlで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させた後エバポレートした。、カラム
により単離し、ヘキサンで再結晶して、赤色針状晶を得
た(収量0.493g、収率46.0%)。
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン、2−スピロ
−1‘−シクロブチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロ
キシ−ピペリジン。 (製造例5)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルの合成 製造例3で得られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル
−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジン1.0gを
ジクロロメタン30mlに溶かし、ゆっくりと3−クロロ過
安息香酸1.75gを加え、48時間室温で攪拌した。反応終
了後、10%炭酸カリウム水溶液300mlで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させた後エバポレートした。、カラム
により単離し、ヘキサンで再結晶して、赤色針状晶を得
た(収量0.493g、収率46.0%)。
【0112】融点 :71-73℃(ヘキサンから再結晶) IRスペクトル(KBr) :3400cm-1(OH)。
【0113】元素分析;C13H24NO2として 計算値:C,68.99;H,10.69;N,6.19 実測値:C,68.99;H,10.78;N,6.10 (製造例6)製造例5の化合物の製造方法において、2
−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
4−ヒドロキシピペリジンに替えて、製造例4で得られ
る2−スピロ−1’−シクロプロピル−6,6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジン、2−スピロ−1‘−シ
クロブチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペ
リジンを用いて同様に反応操作することにより、以下の
化合物を製造することができる。
−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−
4−ヒドロキシピペリジンに替えて、製造例4で得られ
る2−スピロ−1’−シクロプロピル−6,6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジン、2−スピロ−1‘−シ
クロブチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペ
リジンを用いて同様に反応操作することにより、以下の
化合物を製造することができる。
【0114】2−スピロ−1’−シクロプロピル−6、
6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキ
シル、2−スピロ−1’−シクロブチル−6、6−ジメ
チル−4−オキシ−ピペリジン−N−オキシル。 (製造例7)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例5で得られる化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジニ
ル−1−オキシル1mmolをピリジン5mlに溶かし、氷冷
下2当量の無水酢酸を加えて16時間攪拌する。反応液
にエタノール2mlを加え室温にて2時間攪拌する。反応
液を50mlの水で希釈し、20mlの酢酸エチルで抽出
し、水洗、脱水後、減圧濃縮することにより、固体状の
2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6ジメチル−4
−アセトキシピペリジン−N−オキシルを得ることがで
きる。 (製造例8)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例5で得られる化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジニ
ル−1−オキシル1mmolをテトラヒドロフラン10mlに
溶かし、氷冷下1.1当量の水素化ナトリウムを加えて
2時間攪拌し、次いでヨウ化メチル5当量を加え、8時
間攪拌する。反応液を50mlの水で希釈し、20mlの酢
酸エチルで抽出し、水洗、脱水後、減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、固体状の 2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N−オキシ
ルを得ることができる。 (製造例9)1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例5の方法において得られた2−スピロ−1’−シ
クロヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニル−1−オキシル0.3g(0.0012mol)、ジ−
tert−ブチルジペルオキシオキザレ−ト0.42g(0.
0018mol)、エチルベンゼン15mlを加え,窒素気流
下35−38℃の湯浴で2時間攪拌した。エバポレ−タ−で
エチルベンゼンを溜去し,残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−にかけ単離した。溶媒を溜去し、固体状
の標記化合物、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタンを得た。 (製造例10)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 製造例1の化合物の製造方法において、シクロヘプタノ
ンに替えて、シクロヘプタノン73gとアセトニン30gを
用いて同様に反応操作することにより、以下の化合物2
−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジンを3.8g製造した。 収率:12% 融点:42〜43℃ MS(M+):181(M+)、166、152、139、124、109、
96、83 NMR(CDCl3)δppm:1.23(s、6H)、1.55
-1.7(m、4H)、2.30(s、4H) (製造例11)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 製造例1の化合物の製造方法において、シクロヘプタノ
ンに替えて、シクロヘキサノン85gとアセトニン20gを
用いて同様に反応操作することにより、上記の化合物2
−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジン5.0g(オレンジ色オイル)を製
造した。 収率:22% MS(M+):195(M+)、180、152、139、124、83 NMR(CDCl3)δppm:1.20(s、6H)、1.3-
1.7(m、11H)、2.30(s、3H) (製造例12)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジンの合成 製造例3の化合物の製造方法において、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンに替えて、製造例10で得られる2−スピロ−
1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンを用いて同様に反応操作することにより、上
記の化合物2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジンを3.0g製造
した。 収率:78.9% 融点:109−110℃ MS(M+):183(M+)、168、166、154、141、126 NMR(CDCl3)δppm:0.98-1.22(m、2
H)、1.16(s、3H)、1.17(s、3H)、1.43(s、
1H)、1.45-1.7(m、6H)、1.72-1.85(m、2H)、
1.90-1.95(m、1H)、2.0-2.05(m、1H)、3.93-4.
05(m、1H) (製造例13)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジンの合成 製造例3の化合物の製造方法において、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンに替えて、製造例11で得られる2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンを用いて同様に反応操作することにより、上
記の化合物、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、
6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン3.4g(微
黄色)を製造した。 収率:68.0% 融点:63−65℃ MS(M+):197(M+)、182、154、141、126 NMR(CDCl3)δppm:07.-0.95(m、2H)、
1.00-1.15(m、1H)、1.16(s、3H)、1.19(s、3
H)、1.23-1.75(m、10H)、1.91-1.97(m、1
H)、2.15-2.19(m、1H)、3.98-4.06(m、1H) (製造例14)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシルの合成 製造例12で得られる2−スピロ−1’−シクロペンチル
−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン2.8
gのメタノール溶液(30ml)に、エチレンジアミン四
酢酸ナトリウム4水和物(EDTA・4H2O) 90m
gとタングステンナトリウム66mgを加え、得られた混
合物をゆっくりと加熱還流させつつ、35%過酸化水素
3.3gを少しづつ滴下させた。9時間加熱還流した。反
応終了後反応液を約半量に濃縮し、10%炭酸カリウム
水溶液を適量添加し、塩基性とした後酢酸エチルで抽
出,水洗、硫酸ナトリウムで乾燥後,溶媒を溜去して粗目
的物を得た。これをカラムクロマト精製に付し、再結し
2.1gの2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−
ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシル
を得た。 収率:70% 融点:93−94℃元素分析 C11H20NO2として 理論値:C、66.63;H、10.17;N、7.06 実測値:C、66.89;H、10.36;N、7.09 IR(KBr)cm-1:3382、1429、1054、570 MS(M+):199(M++1)、198(M+)、180、142、
111、94 (製造例15)2,スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
-4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシルの合成 製造例14の2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジンに替えて製造
例13で得られた2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン3.4g
を用いて同様に反応操作させて上記化合物2,スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル-4−ヒドロ
キシ−ピペリジン−N−オキシルを2.5g製造した。 収率:69.4% 融点:100−101℃ 元素分析 C12H22NO2として 理論値:C、67.89;H、10.44;N、6.60 実測値:C、67.77;H、10.34;N、6.59 IR(KBr)cm-1:3344、1453、1019、709 MS(M+):213(M++1)、212(M+)、194、180、1
56、108 NMR(CDCl3)δppm: (製造例16)1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例14で得られた2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジ
ン−N−オキシル1.0gを用いて同様に反応操作して、
上記化合物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン1.07gを製造した。 収率:70% 融点:無色油状物 元素分析 C19H29NO2として 理論値:C、75.21;H、9.63;N、4.62 実測値:C、74.36;H、9.58;N、4.57 IR(液状フイルム)cm-1:3340、1453、1057、699 MS(M+)304(M++1)、199、198、182、157、105 NMR(CDCl3)δppm:0.76〜2.28(m、20
H)、3.94(m、1H)、4.83(m、1H)、7.24〜7.
52(m、5H) (製造例17)1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例16と同様の反応を製造例15で得られた2,スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル-4−ヒド
ロキシ−ピペリジン−N−オキシルを用いて行い上記化
合物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタンを1.12g製造した。 収率:75% 融点:無色油状物 元素分析 C20H31NO2として 理論値:C、75.67 H、9.84 N、4.41 実測値:C、75.51 H、9.73 N、4.42 IR(液状フイルム)cm-1:3332、1554、1057、699 MS(M+)318(M++1)、213、212、196、105 NMR(CDCl3)δppm:0.72〜2.06(m、22
H)、2.34〜2.50(m、 1H)、4.75(m、1H)、7.23〜7.32(m、5H) (製造例18)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例7において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例14で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジン−N−オキシルを用いて同様の反
応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロペン
チル−6、6−ジメチル−4−アセトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。
6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキ
シル、2−スピロ−1’−シクロブチル−6、6−ジメ
チル−4−オキシ−ピペリジン−N−オキシル。 (製造例7)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例5で得られる化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジニ
ル−1−オキシル1mmolをピリジン5mlに溶かし、氷冷
下2当量の無水酢酸を加えて16時間攪拌する。反応液
にエタノール2mlを加え室温にて2時間攪拌する。反応
液を50mlの水で希釈し、20mlの酢酸エチルで抽出
し、水洗、脱水後、減圧濃縮することにより、固体状の
2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6ジメチル−4
−アセトキシピペリジン−N−オキシルを得ることがで
きる。 (製造例8)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例5で得られる化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
プチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジニ
ル−1−オキシル1mmolをテトラヒドロフラン10mlに
溶かし、氷冷下1.1当量の水素化ナトリウムを加えて
2時間攪拌し、次いでヨウ化メチル5当量を加え、8時
間攪拌する。反応液を50mlの水で希釈し、20mlの酢
酸エチルで抽出し、水洗、脱水後、減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、固体状の 2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N−オキシ
ルを得ることができる。 (製造例9)1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例5の方法において得られた2−スピロ−1’−シ
クロヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニル−1−オキシル0.3g(0.0012mol)、ジ−
tert−ブチルジペルオキシオキザレ−ト0.42g(0.
0018mol)、エチルベンゼン15mlを加え,窒素気流
下35−38℃の湯浴で2時間攪拌した。エバポレ−タ−で
エチルベンゼンを溜去し,残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−にかけ単離した。溶媒を溜去し、固体状
の標記化合物、1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチ
ル−4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル
−1−オキシル)−1−フェニルエタンを得た。 (製造例10)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 製造例1の化合物の製造方法において、シクロヘプタノ
ンに替えて、シクロヘプタノン73gとアセトニン30gを
用いて同様に反応操作することにより、以下の化合物2
−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジンを3.8g製造した。 収率:12% 融点:42〜43℃ MS(M+):181(M+)、166、152、139、124、109、
96、83 NMR(CDCl3)δppm:1.23(s、6H)、1.55
-1.7(m、4H)、2.30(s、4H) (製造例11)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−オキソピペリジンの合成 製造例1の化合物の製造方法において、シクロヘプタノ
ンに替えて、シクロヘキサノン85gとアセトニン20gを
用いて同様に反応操作することにより、上記の化合物2
−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−
4−オキソピペリジン5.0g(オレンジ色オイル)を製
造した。 収率:22% MS(M+):195(M+)、180、152、139、124、83 NMR(CDCl3)δppm:1.20(s、6H)、1.3-
1.7(m、11H)、2.30(s、3H) (製造例12)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジンの合成 製造例3の化合物の製造方法において、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンに替えて、製造例10で得られる2−スピロ−
1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンを用いて同様に反応操作することにより、上
記の化合物2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジンを3.0g製造
した。 収率:78.9% 融点:109−110℃ MS(M+):183(M+)、168、166、154、141、126 NMR(CDCl3)δppm:0.98-1.22(m、2
H)、1.16(s、3H)、1.17(s、3H)、1.43(s、
1H)、1.45-1.7(m、6H)、1.72-1.85(m、2H)、
1.90-1.95(m、1H)、2.0-2.05(m、1H)、3.93-4.
05(m、1H) (製造例13)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジンの合成 製造例3の化合物の製造方法において、2−スピロ−
1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンに替えて、製造例11で得られる2−スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−オキソ
ピペリジンを用いて同様に反応操作することにより、上
記の化合物、2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、
6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン3.4g(微
黄色)を製造した。 収率:68.0% 融点:63−65℃ MS(M+):197(M+)、182、154、141、126 NMR(CDCl3)δppm:07.-0.95(m、2H)、
1.00-1.15(m、1H)、1.16(s、3H)、1.19(s、3
H)、1.23-1.75(m、10H)、1.91-1.97(m、1
H)、2.15-2.19(m、1H)、3.98-4.06(m、1H) (製造例14)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシルの合成 製造例12で得られる2−スピロ−1’−シクロペンチル
−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン2.8
gのメタノール溶液(30ml)に、エチレンジアミン四
酢酸ナトリウム4水和物(EDTA・4H2O) 90m
gとタングステンナトリウム66mgを加え、得られた混
合物をゆっくりと加熱還流させつつ、35%過酸化水素
3.3gを少しづつ滴下させた。9時間加熱還流した。反
応終了後反応液を約半量に濃縮し、10%炭酸カリウム
水溶液を適量添加し、塩基性とした後酢酸エチルで抽
出,水洗、硫酸ナトリウムで乾燥後,溶媒を溜去して粗目
的物を得た。これをカラムクロマト精製に付し、再結し
2.1gの2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−
ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシル
を得た。 収率:70% 融点:93−94℃元素分析 C11H20NO2として 理論値:C、66.63;H、10.17;N、7.06 実測値:C、66.89;H、10.36;N、7.09 IR(KBr)cm-1:3382、1429、1054、570 MS(M+):199(M++1)、198(M+)、180、142、
111、94 (製造例15)2,スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
-4−ヒドロキシ−ピペリジン−N−オキシルの合成 製造例14の2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6
−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジンに替えて製造
例13で得られた2−スピロ−1’−シクロヘキシル−
6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン3.4g
を用いて同様に反応操作させて上記化合物2,スピロ−
1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル-4−ヒドロ
キシ−ピペリジン−N−オキシルを2.5g製造した。 収率:69.4% 融点:100−101℃ 元素分析 C12H22NO2として 理論値:C、67.89;H、10.44;N、6.60 実測値:C、67.77;H、10.34;N、6.59 IR(KBr)cm-1:3344、1453、1019、709 MS(M+):213(M++1)、212(M+)、194、180、1
56、108 NMR(CDCl3)δppm: (製造例16)1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例14で得られた2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジ
ン−N−オキシル1.0gを用いて同様に反応操作して、
上記化合物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタン1.07gを製造した。 収率:70% 融点:無色油状物 元素分析 C19H29NO2として 理論値:C、75.21;H、9.63;N、4.62 実測値:C、74.36;H、9.58;N、4.57 IR(液状フイルム)cm-1:3340、1453、1057、699 MS(M+)304(M++1)、199、198、182、157、105 NMR(CDCl3)δppm:0.76〜2.28(m、20
H)、3.94(m、1H)、4.83(m、1H)、7.24〜7.
52(m、5H) (製造例17)1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンの合成 製造例16と同様の反応を製造例15で得られた2,スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル-4−ヒド
ロキシ−ピペリジン−N−オキシルを用いて行い上記化
合物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタンを1.12g製造した。 収率:75% 融点:無色油状物 元素分析 C20H31NO2として 理論値:C、75.67 H、9.84 N、4.41 実測値:C、75.51 H、9.73 N、4.42 IR(液状フイルム)cm-1:3332、1554、1057、699 MS(M+)318(M++1)、213、212、196、105 NMR(CDCl3)δppm:0.72〜2.06(m、22
H)、2.34〜2.50(m、 1H)、4.75(m、1H)、7.23〜7.32(m、5H) (製造例18)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例7において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例14で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジン−N−オキシルを用いて同様の反
応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロペン
チル−6、6−ジメチル−4−アセトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。
【0115】(製造例19)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例18において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ペンチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ン−N−オキシルに替えて製造例15で得られた2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−ヒド
ロキシピペリジン−N−オキシルを用いて上記化合物2−
スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4
−アセトキシピペリジン−N−オキシルを得る事が出来
る。 (製造例20)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例8において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例14で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルを用いて同様の
反応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。 (製造例21)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例8において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例15で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルを用いて同様の
反応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
キシル−6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。 (製造例22)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例18で得られる2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−アセトキシ−ピペリジ
ン−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化
合物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ア
セトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例23)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例19で得られる2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−6、6−ジメチル−4−アセトキシ−ピペリ
ジン−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記
化合物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−
アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例24)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例20で得られる2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−メトキシ−ピペリジン
−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化合
物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−メト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例25)2−スピロ−1’−シクロヘキシルル−6、6−ジメチ
ル−4−メトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例21で得られる2−スピロ−1’−シクロヘ
キシル−6、6−ジメチル−4−メトキシ−ピペリジン
−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化合
物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−メト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (参考例1)2,2,4,4,6−ペンタメチル−2,3,4,5,−テトラヒドロピ
リミジン(II)の合成 アセトン290g(5mol)、塩化カルシウム40g、塩化アン
モニウム10gをドライアイス−メタノール混合溶液中で
−40℃まで冷やし、攪拌しながら液体アンモニア110g
(6.5mol)を加えた。室温で24h攪拌した後ゆっくり40
℃に温め、固体生成物を溶かした。最上の層を分離し、
減圧蒸留(5mmHg)により黄色油状液体の標記化合物を
単離した(収量 82.09g)。
−4−アセトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例18において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ペンチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ン−N−オキシルに替えて製造例15で得られた2−スピロ
−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−ヒド
ロキシピペリジン−N−オキシルを用いて上記化合物2−
スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4
−アセトキシピペリジン−N−オキシルを得る事が出来
る。 (製造例20)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例8において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例14で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルを用いて同様の
反応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。 (製造例21)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジン−N−オキシルの合成 製造例8において用いられる2−スピロ−1’−シクロ
ヘプチル−6、6−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ニル−1−オキシルに替えて製造例15で得られた2−ス
ピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル−4−
ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルを用いて同様の
反応操作を行い上記化合物2−スピロ−1’−シクロヘ
キシル−6、6−ジメチル−4−メトキシピペリジン−N
−オキシルを得る事が出来る。 (製造例22)2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例18で得られる2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−アセトキシ−ピペリジ
ン−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化
合物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−ア
セトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキ
シル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例23)2−スピロ−1’−シクロヘキシル−6、6−ジメチル
−4−アセトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例19で得られる2−スピロ−1’−シクロ
ヘキシル−6、6−ジメチル−4−アセトキシ−ピペリ
ジン−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記
化合物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−
アセトキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オ
キシル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例24)2−スピロ−1’−シクロペンチル−6、6−ジメチル
−4−メトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フェ
ニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例20で得られる2−スピロ−1’−シクロペ
ンチル−6、6−ジメチル−4−メトキシ−ピペリジン
−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化合
物1−(2−スピロ−1’−シクロペンチル−4−メト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (製造例25)2−スピロ−1’−シクロヘキシルル−6、6−ジメチ
ル−4−メトキシピペリジニル−1−オキシル)−1−フ
ェニルエタンの合成 製造例9の1−(2−スピロ−1’−シクロヘプチル−
4−ヒドロキシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1
−オキシル)−1−フェニルエタンの製造において用い
られた2−スピロ−1’−シクロヘプチル−6、6−ジ
メチル−4−ヒドロキシピペリジニル−1−オキシルに
替えて製造例21で得られる2−スピロ−1’−シクロヘ
キシル−6、6−ジメチル−4−メトキシ−ピペリジン
−N−オキシルを用いて同様に反応操作して、上記化合
物1−(2−スピロ−1’−シクロヘキシル−4−メト
キシ−6、6−ジメチル−ピペリジニル−1−オキシ
ル)−1−フェニルエタンを得る事が出来る。 (参考例1)2,2,4,4,6−ペンタメチル−2,3,4,5,−テトラヒドロピ
リミジン(II)の合成 アセトン290g(5mol)、塩化カルシウム40g、塩化アン
モニウム10gをドライアイス−メタノール混合溶液中で
−40℃まで冷やし、攪拌しながら液体アンモニア110g
(6.5mol)を加えた。室温で24h攪拌した後ゆっくり40
℃に温め、固体生成物を溶かした。最上の層を分離し、
減圧蒸留(5mmHg)により黄色油状液体の標記化合物を
単離した(収量 82.09g)。
【0116】1H−NMRスペクトル(CDCL3)δpp
m: 8.90(6H), 8.64(6H), 8.13(2H), 8.04(3H)。
m: 8.90(6H), 8.64(6H), 8.13(2H), 8.04(3H)。
【0117】
【発明の効果】本発明のN−ヒドロキシ化合物(I)及
びN−アルコキシ化合物(II)を用いてラジカル重合可
能なモノマーをラジカル重合させることにより、既存の
ド−マント化合物またはメデイエ−タ−を用いたラジカ
ル重合反応と比較して、より低い反応温度でリビング的
に重合反応させ、10万を超える高分子量のポリマーで
あっても多分散度の小さい均一なポリマーとして得るこ
とができた。本発明により、所望の構成と分子量を有す
る均一なポリマーを低コストでしかも高収率に製造する
ことが可能である。
びN−アルコキシ化合物(II)を用いてラジカル重合可
能なモノマーをラジカル重合させることにより、既存の
ド−マント化合物またはメデイエ−タ−を用いたラジカ
ル重合反応と比較して、より低い反応温度でリビング的
に重合反応させ、10万を超える高分子量のポリマーで
あっても多分散度の小さい均一なポリマーとして得るこ
とができた。本発明により、所望の構成と分子量を有す
る均一なポリマーを低コストでしかも高収率に製造する
ことが可能である。
【図1】図1は、実施例1のスチレン重合反応につい
て、反応時間(横軸)と重合率(縦軸)との関係をプロ
ットしたものである。
て、反応時間(横軸)と重合率(縦軸)との関係をプロ
ットしたものである。
【図2】図2は、実施例1のスチレン重合反応につい
て、重合率(横軸)とポリスチレンの分子量(縦軸)と
の関係をプロットしたものである。
て、重合率(横軸)とポリスチレンの分子量(縦軸)と
の関係をプロットしたものである。
【図3】図3は、実施例1のスチレン重合反応につい
て、重合率(横軸)とポリスチレンの多分散度(縦軸)
との関係をプロットしたものである。
て、重合率(横軸)とポリスチレンの多分散度(縦軸)
との関係をプロットしたものである。
Claims (31)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1及びR2は、一緒になってオキソ基を示す
か、又は、R1は水素原子、水酸基若しくはアミノ基、
R2は水素原子を示し;−A−で表わされる基は結合す
る炭素原子と一緒になって置換又は非置換3乃至7員シ
クロアルキル基(該置換基は炭素数1乃至6個のアルキ
ル基を示す)を示す]で表わされるN−オキシル化合物
又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体を使用し
てラジカル重合可能なモノマーをラジカル重合させるこ
とからなるポリマー製造方法。 - 【請求項2】請求項1において、ラジカル重合可能なモ
ノマーがスチレン系モノマー、アクリル系モノマー又は
メタクリル系モノマーであることを特徴とするポリマー
製造方法。 - 【請求項3】請求項1において、ラジカル重合可能なモ
ノマーがスチレン系モノマーであることを特徴とするポ
リマー製造方法。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、ラジカル重合開始剤の存在下に行うことを特徴と
するポリマー製造方法。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、ラジカル重合促進剤の存在下に行うことを特徴と
するポリマー製造方法。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、アゾ系化合物又は過酸化物の存在下に行うことを
特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項7】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、アゾビスシクロヘキシルニトリル又は過酸化ベン
ゾイルの存在下に行うことを特徴とするポリマー製造方
法。 - 【請求項8】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、アゾビスシクロヘキシルニトリルの存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか1項にお
いて、摂氏50乃至100度の反応温度で行うことを特
徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項10】請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
おいて、摂氏70乃至90度の反応温度で行うことを特
徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項11】一般式(I) 【化2】 で表されるN−オキシル化合物又はそのエーテル誘導体
若しくはアシル誘導体(但し、R1及びR2が一緒になっ
てオキソ基であり、かつ、−A−で表わされる基が結合
する炭素原子と一緒になってシクロヘキシル、2−メチ
ルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、5−メ
チル−2−イソプロペニルシクロヘキシル、5−メチル
−2−イソプロピルシクロヘキシル、シクロペンチル又
は2−メチルシクロペンチル基である化合物を除く)。 - 【請求項12】請求項11において、−A−で表わされ
る基が、それらが結合する炭素原子と一緒になって置換
若しくは非置換シクロペンチル、置換若しくは非置換シ
クロヘキシル基又は置換若しくは非置換シクロヘプチル
基(これらの置換基は炭素数1乃至6個のアルキル基を
示す。)である化合物又はそのエーテル誘導体若しくは
アシル誘導体。 - 【請求項13】請求項11又は請求項12のいずれか1
項において、R1及びR2が、一緒になってオキソ基であ
るか、又はR1が水酸基、R2が水素原子である化合物又
はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項14】請求項11又は請求項12のいずれか1
項において、R1が水酸基、R2が水素原子である化合物
又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項15】一般式(II) 【化3】 [式中、R1及びR2は、一緒になってオキソ基を示す
か、又は、R1は水素原子、水酸基若しくはアミノ基、
R2は水素原子を示し;R3は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃至6個のア
ルコキシ基、ビニル基、フェニル基、アミノ基、スルホ
ニル基又はR3が結合するベンゼン環と一緒になってナ
フタレン環を示し;R4及びR5は、同一又は異なって、
水素原子又は炭素数1乃至6個のアルキル基を示し;−
A−で表わされる基は結合する炭素原子と一緒になって
置換又は非置換3乃至7員シクロアルキル基(該置換基
は炭素数1乃至6個のアルキル基を示す)を示す]で表わ
されるN−アルコキシ化合物又はそのエーテル誘導体若
しくはアシル誘導体を使用してラジカル重合可能なモノ
マーをラジカル重合させることからなるポリマー製造方
法。 - 【請求項16】請求項15において、ラジカル重合可能
なモノマーがスチレン系モノマー、アクリル系モノマー
又はメタクリル系モノマーであることを特徴とするポリ
マー製造方法。 - 【請求項17】請求項15において、ラジカル重合可能
なモノマーがスチレン系モノマーであることを特徴とす
るポリマー製造方法。 - 【請求項18】請求項15乃至請求項17のいずれか1
項において、ラジカル重合促進剤の存在下に行うことを
特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項19】請求項15乃至請求項17のいずれか1
項において、アゾ系化合物又は過酸化物の存在下に行う
ことを特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項20】請求項15乃至請求項17のいずれか1
項において、アゾビスシクロヘキシルニトリル又は過酸
化ベンゾイルの存在下に行うことを特徴とするポリマー
製造方法。 - 【請求項21】請求項15乃至請求項17のいずれか1
項において、アゾビスシクロヘキシルニトリルの存在下
に行うことを特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項22】請求項15乃至請求項21のいずれか1
項において、摂氏50乃至100度の反応温度で行うこ
とを特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項23】請求項15乃至請求項21のいずれか1
項において、摂氏70乃至90度の反応温度で行うこと
を特徴とするポリマー製造方法。 - 【請求項24】一般式(II) 【化4】 で表されるN−アルコキシ化合物又はそのエーテル誘導
体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項25】請求項24において、−A−で表わされ
る基が結合する炭素原子と一緒になって置換若しくは非
置換シクロペンチル基、置換若しくは非置換シクロヘキ
シル基又は置換若しくは非置換シクロヘプチル基(これ
らの置換基は炭素数1乃至6個のアルキル基を示す)で
ある化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導
体。 - 【請求項26】請求項24又は請求項25のいずれか1
項において、R1及びR2が、一緒になってオキソ基であ
るか、又はR1が水酸基、R2が水素原子である化合物又
はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項27】請求項24又は請求項25のいずれか1
項において、R1が水酸基、R2が水素原子である化合物
又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項28】請求項24乃至請求項27のいずれか1
項において、R3が、水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコキ
シ基又はビニル基である化合物又はそのエーテル誘導体
若しくはアシル誘導体。 - 【請求項29】請求項24乃至請求項27のいずれか1
項において、R3が、水素原子、ハロゲン原子又は炭素
数1乃至3個のアルキル基である化合物又はそのエーテ
ル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項30】請求項24乃至請求項27のいずれか1
項において、R3が、水素原子である化合物又はそのエ
ーテル誘導体若しくはアシル誘導体。 - 【請求項31】請求項24乃至請求項30のいずれか1
項において、R4が水素原子であり、R5がメチル基であ
る化合物又はそのエーテル誘導体若しくはアシル誘導
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001140845A JP2002030106A (ja) | 2000-05-11 | 2001-05-11 | ポリマー製造方法とラジカル重合中間体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000138031 | 2000-05-11 | ||
JP2000-138031 | 2000-05-11 | ||
JP2001140845A JP2002030106A (ja) | 2000-05-11 | 2001-05-11 | ポリマー製造方法とラジカル重合中間体 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=26591651
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001140845A Pending JP2002030106A (ja) | 2000-05-11 | 2001-05-11 | ポリマー製造方法とラジカル重合中間体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002030106A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004029156A1 (en) * | 2002-09-26 | 2004-04-08 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Thermoplastic compositions with enhanced melt flow and compatibility |
-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001140845A patent/JP2002030106A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004029156A1 (en) * | 2002-09-26 | 2004-04-08 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Thermoplastic compositions with enhanced melt flow and compatibility |
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