JP2002030049A - 2−アルコキシエチルアミン類の製造方法 - Google Patents
2−アルコキシエチルアミン類の製造方法Info
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- JP2002030049A JP2002030049A JP2000217392A JP2000217392A JP2002030049A JP 2002030049 A JP2002030049 A JP 2002030049A JP 2000217392 A JP2000217392 A JP 2000217392A JP 2000217392 A JP2000217392 A JP 2000217392A JP 2002030049 A JP2002030049 A JP 2002030049A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2−アルコキシエチルアミン類を、高収率で
安価に製造するための製造方法を提供する。 【解決手段】 2−オキサゾリドン類とナトリウムアル
コラートとを有機溶媒中で反応させる。
安価に製造するための製造方法を提供する。 【解決手段】 2−オキサゾリドン類とナトリウムアル
コラートとを有機溶媒中で反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般式(3)(式中
のR1 は水素または炭素数1〜4の低級アルキル基、R
2 は炭素数1〜4の低級アルキル基である)で示される
2−アルコキシエチルアミン類を製造する方法に関す
る。2−アルコキシエチルアミン類は、各種工業薬品、
農薬、及び医薬品の製造中間体として重要な物質であ
る。
のR1 は水素または炭素数1〜4の低級アルキル基、R
2 は炭素数1〜4の低級アルキル基である)で示される
2−アルコキシエチルアミン類を製造する方法に関す
る。2−アルコキシエチルアミン類は、各種工業薬品、
農薬、及び医薬品の製造中間体として重要な物質であ
る。
【0002】
【従来の技術】2−アルコキシエチルアミン類は、各種
工業薬品、農薬、及び医薬品の製造中間体として重要な
物質である。一般式(3)で示される2−アルコキシエ
チルアミン類で、式中のR1 ,R2 がメチル基の製造
は、Can.J.Chem. 1985,63(2),288-90に記載されてい
る。しかしながら、そこに記載されている製造方法はN
−メチルモノエタノ−ルアミンを原料に硫酸ジメチルを
反応させるもので、副生成物が多く非常に労力を要する
ものであり、工業的に有利な方法とはいえない。
工業薬品、農薬、及び医薬品の製造中間体として重要な
物質である。一般式(3)で示される2−アルコキシエ
チルアミン類で、式中のR1 ,R2 がメチル基の製造
は、Can.J.Chem. 1985,63(2),288-90に記載されてい
る。しかしながら、そこに記載されている製造方法はN
−メチルモノエタノ−ルアミンを原料に硫酸ジメチルを
反応させるもので、副生成物が多く非常に労力を要する
ものであり、工業的に有利な方法とはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術における上記のような課題を解決し、各種工業薬
品、農薬、及び医薬品の製造中間体として非常に重要な
2−アルコキシエチルアミン類を、安価に製造するため
の製造方法を提供することにある。
技術における上記のような課題を解決し、各種工業薬
品、農薬、及び医薬品の製造中間体として非常に重要な
2−アルコキシエチルアミン類を、安価に製造するため
の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
課題を有する2−アルコキシエチルアミン類の製造法に
ついて鋭意検討を行った結果、2−オキサゾリドン類
と、ナトリウムアルコラ−トを該当する有機溶媒中で反
応させ、2−アルコキシエチルアミン類を製造する本発
明に到着した。すなわち本発明は一般式(1)で示され
る2−オキサゾリドンに、一般式(2)で示されるナト
リウムアルコラートを反応させる2−アルコキシエチル
アミン類の製造方法(ただし、式中のR1 は水素または
炭素数1〜4の低級アルキル基、R2 は炭素数1〜4の
低級アルキル基)に関する。
課題を有する2−アルコキシエチルアミン類の製造法に
ついて鋭意検討を行った結果、2−オキサゾリドン類
と、ナトリウムアルコラ−トを該当する有機溶媒中で反
応させ、2−アルコキシエチルアミン類を製造する本発
明に到着した。すなわち本発明は一般式(1)で示され
る2−オキサゾリドンに、一般式(2)で示されるナト
リウムアルコラートを反応させる2−アルコキシエチル
アミン類の製造方法(ただし、式中のR1 は水素または
炭素数1〜4の低級アルキル基、R2 は炭素数1〜4の
低級アルキル基)に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細について説明
する。前記の一般式(1)、(3)で示される2−オキ
サゾリドン類、2−アルコキシエチルアミン類のR1 は
水素または炭素数1〜4の低級アルキル基であればよ
く、特に制限ないが、メチル基、エチル基が好適であ
り、メチル基である場合が特に好適である。一般式
(2)で示されるナトリウムアルコラートのR2 は炭素
数1〜4の低級アルキル基であればよく、特に制限ない
が、メチル基、エチル基が好適であり、メチル基である
場合が特に好適である。本発明の一般式(1)で示され
る2−オキサゾリドン類の代表例として、3−メチル−
2−オキサゾリドンなどがある。一般式(2)で示され
るナトリウムアルコラートの代表例としてナトリウムメ
チラートなどがある。本発明の原料である一般式(1)
で示される2−オキサゾリドン類は、その製法及び品質
等に特に制限はなく、例えばエタノールアミン類とホス
ゲンの反応による方法などによって得ることができる。
本反応に使用する有機溶媒は特に制限はなく、使用する
ナトリウムアルコラートのアルコラート部に該当するア
ルコールが好適である。本反応においては別途触媒を加
えなくとも十分な反応速度が得られるので特に加える必
要はない。原料の2−オキサゾリドンとナトリウムアル
コラートとの比率は、2−オキサゾリドン類1モルに対
してナトリウムアルコラート1〜2モルの範囲とするこ
とが望ましい。本発明における反応温度は20〜150
℃の範囲で、特に50℃〜120℃が好適である。反応
温度が低すぎる場合には反応速度が遅く、高すぎると場
合には副反応が増大する。反応時間は原料の2−オキサ
ゾリドン類の種類、2−オキサゾリドン類とナトリウム
アルコラ−トのモル比、該当するアルコール溶媒の量、
反応温度により異なるが、通常は0.5〜6時間であ
る。反応で生成した2−アルコキシエチルアミン類は、
反応終了後、常法により、例えば蒸留により反応液から
容易に分離して回収することができる。
する。前記の一般式(1)、(3)で示される2−オキ
サゾリドン類、2−アルコキシエチルアミン類のR1 は
水素または炭素数1〜4の低級アルキル基であればよ
く、特に制限ないが、メチル基、エチル基が好適であ
り、メチル基である場合が特に好適である。一般式
(2)で示されるナトリウムアルコラートのR2 は炭素
数1〜4の低級アルキル基であればよく、特に制限ない
が、メチル基、エチル基が好適であり、メチル基である
場合が特に好適である。本発明の一般式(1)で示され
る2−オキサゾリドン類の代表例として、3−メチル−
2−オキサゾリドンなどがある。一般式(2)で示され
るナトリウムアルコラートの代表例としてナトリウムメ
チラートなどがある。本発明の原料である一般式(1)
で示される2−オキサゾリドン類は、その製法及び品質
等に特に制限はなく、例えばエタノールアミン類とホス
ゲンの反応による方法などによって得ることができる。
本反応に使用する有機溶媒は特に制限はなく、使用する
ナトリウムアルコラートのアルコラート部に該当するア
ルコールが好適である。本反応においては別途触媒を加
えなくとも十分な反応速度が得られるので特に加える必
要はない。原料の2−オキサゾリドンとナトリウムアル
コラートとの比率は、2−オキサゾリドン類1モルに対
してナトリウムアルコラート1〜2モルの範囲とするこ
とが望ましい。本発明における反応温度は20〜150
℃の範囲で、特に50℃〜120℃が好適である。反応
温度が低すぎる場合には反応速度が遅く、高すぎると場
合には副反応が増大する。反応時間は原料の2−オキサ
ゾリドン類の種類、2−オキサゾリドン類とナトリウム
アルコラ−トのモル比、該当するアルコール溶媒の量、
反応温度により異なるが、通常は0.5〜6時間であ
る。反応で生成した2−アルコキシエチルアミン類は、
反応終了後、常法により、例えば蒸留により反応液から
容易に分離して回収することができる。
【0006】
【実施例】次に実施例により本発明をより具体的に説明
する。ただし本発明はこれらの実施例により制限される
ものではない。 実施例1 撹拌機、還流冷却器、および温度計を付した500mlの
三ツ口フラスコに、東京化成試薬3−メチル−2−オキ
サゾリドン50.5g(0.5モル)、24%ナトリウ
ムメチラートメタノール溶液112.5g(ナトリウム
メチラート0.5モル)を加え、常圧、撹拌下80〜9
0℃に加熱還流した。3時間の反応後、冷却した。反応
液組成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、未
反応3−メチル−2−オキサゾリドン9.9g、生成し
たN−(2−メトキシエチル)メチルアミン20.6g
であった。この結果は、3−メチル−2−オキサゾリド
ンの転化率は80.3%であり、仕込み3−メチル−2
−オキサゾリドン基準のN−(2−メトキシエチル)メ
チルアミンの収率は46.4%である。
する。ただし本発明はこれらの実施例により制限される
ものではない。 実施例1 撹拌機、還流冷却器、および温度計を付した500mlの
三ツ口フラスコに、東京化成試薬3−メチル−2−オキ
サゾリドン50.5g(0.5モル)、24%ナトリウ
ムメチラートメタノール溶液112.5g(ナトリウム
メチラート0.5モル)を加え、常圧、撹拌下80〜9
0℃に加熱還流した。3時間の反応後、冷却した。反応
液組成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、未
反応3−メチル−2−オキサゾリドン9.9g、生成し
たN−(2−メトキシエチル)メチルアミン20.6g
であった。この結果は、3−メチル−2−オキサゾリド
ンの転化率は80.3%であり、仕込み3−メチル−2
−オキサゾリドン基準のN−(2−メトキシエチル)メ
チルアミンの収率は46.4%である。
【0007】実施例2 実施例1と同様な反応器に、東京化成試薬3−メチル−
2−オキサゾリドン50.5g(0.5モル)、24%
ナトリウムメチラートメタノール溶液225g(ナトリ
ウムメチラート1.0モル)を加え、常圧、撹拌下80
〜90℃に加熱還流した。3時間の反応後、冷却した。
反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、未反応3−メチル−2−オキサゾリドン3.0g、
生成したN−(2−メトキシエチル)メチルアミン2
8.1gであった。この結果は、3−メチル−2−オキ
サゾリドンの転化率は94.0%であり、仕込み3−メ
チル−2−オキサゾリドン基準のN−(2−メトキシエ
チル)メチルアミンの収率は63.1%である。
2−オキサゾリドン50.5g(0.5モル)、24%
ナトリウムメチラートメタノール溶液225g(ナトリ
ウムメチラート1.0モル)を加え、常圧、撹拌下80
〜90℃に加熱還流した。3時間の反応後、冷却した。
反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、未反応3−メチル−2−オキサゾリドン3.0g、
生成したN−(2−メトキシエチル)メチルアミン2
8.1gであった。この結果は、3−メチル−2−オキ
サゾリドンの転化率は94.0%であり、仕込み3−メ
チル−2−オキサゾリドン基準のN−(2−メトキシエ
チル)メチルアミンの収率は63.1%である。
【0008】
【発明の効果】本発明の方法によれば、各種工業薬品、
農薬、および医薬品の製造中間体として非常に有用な2
−アルコキシエチルアミン類を高収率で容易に製造でき
る。
農薬、および医薬品の製造中間体として非常に有用な2
−アルコキシエチルアミン類を高収率で容易に製造でき
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1)で示される2−オキサゾリ
ドン類と、一般式(2)で示されるナトリウムアルコラ
ートを有機溶媒中で反応させることを特徴とする、一般
式(3)で示される2−アルコキシエチルアミン類の製
造方法(ただし、式中のR1 は水素または炭素数1〜4
の低級アルキル基、R2 は炭素数1〜4の低級アルキル
基である)。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217392A JP2002030049A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 2−アルコキシエチルアミン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217392A JP2002030049A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 2−アルコキシエチルアミン類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002030049A true JP2002030049A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18712508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000217392A Pending JP2002030049A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 2−アルコキシエチルアミン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002030049A (ja) |
-
2000
- 2000-07-18 JP JP2000217392A patent/JP2002030049A/ja active Pending
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