JP2002029437A - 車両の車線追従制御装置 - Google Patents

車両の車線追従制御装置

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JP2002029437A
JP2002029437A JP2000212628A JP2000212628A JP2002029437A JP 2002029437 A JP2002029437 A JP 2002029437A JP 2000212628 A JP2000212628 A JP 2000212628A JP 2000212628 A JP2000212628 A JP 2000212628A JP 2002029437 A JP2002029437 A JP 2002029437A
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JP
Japan
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steering
vehicle
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friction
control device
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JP2000212628A
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English (en)
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Hiroyuki Kosho
裕之 古性
Hiroshi Mori
宏 毛利
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い車線追従性能を維持しつつ、ドライバの
操舵介入を許容することができる車両の車線追従制御装
置を提供すること。 【解決手段】 フィードバック制御によりステアリング
機構に設けられたモータ5へ制御指令を出力するコント
ローラ8を備えた車両の車線追従制御装置において、コ
ントローラ8に、ステアリング機構へ入力される外乱ト
ルクを補償する舵角フリクション補償部83(外乱トル
ク補償部)を設け、かつ、コントローラ8のフィードバ
ック係数を、操舵外乱がないとの想定に基づき設定し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動運転中に車線
追従性能を維持しつつドライバの操舵介入を許容させた
車両の車線追従制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の自動操舵装置としては、例
えば、特開平5−50932号公報に記載のものが知ら
れている。
【0003】この公報には、操舵パターンに沿った操舵
を確保し、障害物との干渉を確実に回避することを目的
とし、障害物との干渉を回避するための操舵を行う車両
の自動操舵装置において、運転者による操舵角を検出す
る操舵角検出手段を設け、自動操舵中に、運転者が所定
以上に操舵するときは、その操舵を規制する規制手段を
備える技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動操舵装置にあっては、目標操舵角に実操
舵角を一致させようと働く操舵サーボ系がフィードバッ
ク制御の中に存在しているため、ドライバの介入がしづ
らいという問題があった。すなわち、車線から車両の相
対位置を算出した後、車両を目標ラインに載せるための
目標操舵角が算出される。次に、操舵サーボ系が目標操
舵角と実操舵角を一致させるように、操舵アクチュエー
タの入力である電流や電圧を制御することになってい
る。操舵サーボ系は車線追従性能を向上させるため、位
相遅れが少ないように設定されるため、フィードバック
係数を大きく設定せざるを得ない。よって、自動操舵中
にドライバが操舵介入しようとしても、ステアリングは
ほとんど動かない状態となり、結果としてドライバが介
入しづらい面を持っていた。
【0005】この問題を解決するため、操舵サーボ系の
ない制御系を構成することが考えられる。すなわち、操
舵アクチュエータの入力を車線追従制御システムの入力
とし、車両挙動を車線追従制御システムの出力とみなし
た上でフィードバック制御系を構成するものである。し
かしながら、この構成では、車両挙動の変化が生じた
後、位相遅れを持って自車両が目標ラインに戻されると
いう作動が繰り返されることになり、目標ラインへの収
束性の低い車線追従性能を示し、車両が蛇行しやすい弱
点を有している。
【0006】本発明は上記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、高い車線追従性能を維持
しつつ、ドライバの操舵介入を許容することができる車
両の車線追従制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、目標車線に対する自車両
の相対位置を検出する自車両相対位置検出手段と、相対
位置の検出に基づき、自車両を目標車線に誘導するため
の目標操舵角や目標操舵角速度等の操舵目標値を算出す
る操舵目標値算出手段と、実操舵角や実操舵角速度等の
操舵実際値を検出する操舵実際値検出手段と、前輪もし
くは後輪の少なくとも一方を操舵するステアリング機構
と、前記操舵実際値を前記操舵目標値に一致させるフィ
ードバック制御により前記ステアリング機構に設けられ
た操舵アクチュエータへ制御指令を出力する操舵制御手
段とを備えた車両の車線追従制御装置において、前記操
舵制御手段に、ステアリング機構へ入力される外乱トル
クを補償する外乱トルク補償部を設け、かつ、操舵制御
手段のフィードバック係数を、操舵外乱がないとの想定
に基づき設定したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
車両の車線追従制御装置において、前記外乱トルク補償
部を、操舵方向と同じ方向で、大きさが一定の操舵フリ
クション想定値に基づく制御指令を算出する操舵フリク
ション補償部とし、前記操舵制御手段を、システムの入
出力から車両の状態量を推定するオブザーバと、車両の
状態量に基づき補償前のフィードバック制御指令を算出
するレギュレータと、前記操舵フリクション補償部によ
り構成し、操舵フリクションを想定しないで算出された
フィードバック制御指令に、操舵フリクション想定値に
基づく制御指令を加えて制御指令最終値とする手段とし
たことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
車両の車線追従制御装置において、前記操舵フリクショ
ン補償部を、車線追従制御による走行中に車両に蛇行が
発生した場合、前記操舵フリクション想定値を大きくす
る補正を行い、補正後の操舵フリクション想定値に基づ
く制御指令を算出する補償部としたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
車両の車線追従制御装置において、ヨーレイト検出手段
により検出されるヨーレイトの符号の変化周期が設定値
以上の場合、車両の蛇行と判断する第1蛇行判断手段を
設けたことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
車両の車線追従制御装置において、ヨーレイトの変化に
よって引き起こされる他の物理量の変化を検出した場
合、車両の蛇行と判断する第2蛇行判断手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
車両の車線追従制御装置において、前記操舵フリクショ
ン補償部を、車線追従制御による走行中に操舵角のハン
チングが発生した場合、前記操舵フリクション想定値を
小さくする補正を行い、補正後の操舵フリクション想定
値に基づく制御指令を算出する補償部としたことを特徴
とする。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
車両の車線追従制御装置において、操舵角速度の絶対値
の時間平均が大きいことをもって操舵角のハンチングと
判断する操舵ハンチング判断手段を設けたことを特徴と
する。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
車両の車線追従制御装置において、前記外乱トルク補償
部を、前段のフィードバック制御指令方向と同じ方向
で、大きさが一定の操舵フリクション想定値に基づく制
御指令を算出する操舵フリクション補償部とし、前記操
舵制御手段を、システムの入出力から車両の状態量を推
定するオブザーバと、車両の状態量に基づき補償前のフ
ィードバック制御指令を算出するレギュレータと、前記
操舵フリクション補償部により構成し、操舵フリクショ
ンを想定しないで算出されたフィードバック制御指令
に、操舵フリクション想定値に基づく制御指令を加えて
制御指令最終値とする手段としたことを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
車両の車線追従制御装置において、前記操舵制御手段
を、システムの入出力から車両の状態量を推定するオブ
ザーバと、車両の状態量に基づきアクチュエータ入力で
ある制御指令最終値を算出するレギュレータにより構成
し、前記オブザーバによりステアリング機構に入力され
る外乱トルクを推定し、前記外乱トルク補償部を、オブ
ザーバにより推定された外乱トルクを打ち消すレギュレ
ータ内のフィードバック項とする手段としたことを特徴
とする。
【0016】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の車両の車線追従制御装置において、前記オブザーバか
らの出力の1つである外乱トルク推定値の大きさを制限
するリミッタを、オブザーバとレギュレータとの間に設
けたことを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、自車両相対位置検出手段において、目標車線に対す
る自車両の相対位置が検出され、操舵目標値算出手段に
おいて、相対位置の検出に基づき、自車両を目標車線に
誘導するための目標操舵角や目標操舵角速度等の操舵目
標値が算出され、操舵実際値検出手段において、実操舵
角や実操舵角速度等の操舵実際値が検出され、操舵制御
手段において、操舵実際値を操舵目標値に一致させるフ
ィードバック制御によりステアリング機構に設けられた
操舵アクチュエータへ制御指令が出力される。そして、
この操舵制御手段には、ステアリング機構へ入力される
外乱トルクを補償する外乱トルク補償部が設けられ、か
つ、操舵制御手段のフィードバック係数が、操舵外乱が
ないとの想定に基づき設定される。この請求項1で得ら
れる効果は、車線追従性を維持しつつ、操舵系を軽くす
ることができる点にある。車線追従性を維持することに
関しては、ステアリング機構に入力される外乱トルクを
補償する外乱トルク補償部が設けられているためであ
る。また、ハンドルが軽くなる点であるが、操舵外乱を
補償する制御となっているため、操舵角速度,操舵角等
の操舵サーボ系のフィードバック係数は操舵外乱がない
と想定して設定されたフィードバック係数と同じためで
ある。さらに詳しく説明すると、操舵外乱が大きくなる
ほど、操舵外乱を陽な形でフィードバックすることがな
い制御では、操舵角速度,操舵角等の操舵サーボ系のフ
ィードバック係数を大きく設定せざるを得ない。これが
俗に言うハイゲイン制御で、フィードバック係数(=ゲ
イン)を大きくすることにより、モデル化されない要素
(外乱、プラントのモデル化誤差)を補償するものであ
る。すなわち、操舵外乱がないと想定した場合の設計で
は、フィードバック係数を小さくすることができ、ハン
ドルが軽くなり、ドライバの操舵介入を許容することが
できるのである。
【0018】請求項2記載の発明にあっては、外乱トル
ク補償部が、操舵方向と同じ方向で、大きさが一定の操
舵フリクション想定値に基づく制御指令を算出する操舵
フリクション補償部とされ、操舵制御手段が、システム
の入出力から車両の状態量を推定するオブザーバと、車
両の状態量に基づき補償前のフィードバック制御指令を
算出するレギュレータと、前記操舵フリクション補償部
により構成され、操舵制御手段からは、操舵フリクショ
ンを想定しないで算出されたフィードバック制御指令
に、操舵フリクション想定値に基づく制御指令を加えた
制御指令最終値が操舵アクチュエータに出力される。よ
って、オブザーバとレギュレータとは従来のままで、操
舵フリクション補償部を追加するという簡単な構成の変
更により、車線追従性能を維持しつつ、ドライバの操舵
介入を許容することができる。加えて、操舵フリクショ
ン分をフィードフォワードで補償する制御系の構成とな
り、応答性の高い車線追従性能を得ることができる。
【0019】請求項3記載の発明にあっては、操舵フリ
クション補償部において、車線追従制御による走行中に
車両に蛇行が発生した場合、操舵フリクション想定値を
大きくする補正が行われ、補正後の操舵フリクション想
定値に基づく制御指令が算出される補償部とされる。す
なわち、予め設定される操舵フリクション想定値は、大
きすぎると操舵フリクション想定値の実フリクションへ
の収束は早まるものの、安定性が低下する傾向にあるた
め、トレードオフを考えて設定される。つまり、車両の
蛇行は、予め設定された操舵フリクション想定値が小さ
いことが原因で発生すると推定できる。よって、車両に
蛇行が発生した場合、操舵フリクション想定値を大きく
する補正を行うことで、操舵フリクション想定値が実操
舵フリクションに近づき、車両の蛇行が抑えられた車線
追従性能を実現することができる。
【0020】請求項4記載の発明にあっては、第1蛇行
判断手段において、ヨーレイト検出手段により検出され
るヨーレイトの符号の変化周期が設定値以上の場合、車
両の蛇行と判断される。よって、ヨーレイトの符号の変
化という単純な物理量により、確実に操舵フリクション
想定値の補正が必要な車両の蛇行を検知することができ
る。
【0021】請求項5記載の発明にあっては、第2蛇行
判断手段において、ヨーレイトの変化によって引き起こ
される他の物理量の変化を検出した場合、車両の蛇行と
判断される。よって、例えば、ヨー角、前方注視点横変
位、車両重心点横速度、車両重心点横変位等により、確
実に操舵フリクション想定値の補正が必要な車両の蛇行
を検知することができる。
【0022】請求項6記載の発明にあっては、操舵フリ
クション補償部において、車線追従制御による走行中に
操舵角のハンチングが発生した場合、操舵フリクション
想定値を小さくする補正が行われ、補正後の操舵フリク
ション想定値に基づく制御指令が算出される補償部とさ
れる。すなわち、予め設定される操舵フリクション想定
値が、大きすぎると操舵フリクション想定値の実フリク
ションへの収束は早まるものの、安定性が低下し操舵角
のハンチングが生じる。よって、操舵角のハンチングが
発生した場合、操舵フリクション想定値を小さくする補
正を行うことで、操舵フリクション想定値が実操舵フリ
クションに近づき、操舵角のハンチングが抑えられた車
線追従性能を実現することができる。
【0023】請求項7記載の発明にあっては、操舵ハン
チング判断手段において、操舵角速度の絶対値の時間平
均が大きいことをもって操舵角のハンチングと判断され
る。よって、操舵角速度の絶対値を監視することで、操
舵フリクション想定値の補正が必要な操舵ハンチングを
確実に検知することができる。
【0024】請求項8記載の発明にあっては、外乱トル
ク補償部が、前段のフィードバック制御指令方向と同じ
方向で、大きさが一定の操舵フリクション想定値に基づ
く制御指令を算出する操舵フリクション補償部とされ、
操舵制御手段が、システムの入出力から車両の状態量を
推定するオブザーバと、車両の状態量に基づき補償前の
フィードバック制御指令を算出するレギュレータと、操
舵フリクション補償部により構成され、操舵制御手段か
らは、操舵フリクションを想定しないで算出されたフィ
ードバック制御指令に、操舵フリクション想定値に基づ
く制御指令を加えた制御指令最終値が操舵アクチュエー
タに出力される。よって、オブザーバとレギュレータと
は従来のままで、操舵フリクション補償部を追加すると
いう簡単な構成の変更により、車線追従性能を維持しつ
つ、ドライバの操舵介入を許容することができる。加え
て、車両が蛇行するような場合、目標車線に戻す方向の
フィードバック制御指令と同方向に補償による制御指令
が加わることで、請求項3記載の発明のように、操舵フ
リクション想定値を大きくする補正を行うことなく、車
両の蛇行が抑えられた車線追従性能を実現することがで
きる。
【0025】請求項9記載の発明にあっては、操舵制御
手段が、システムの入出力から車両の状態量を推定する
オブザーバと、車両の状態量に基づきアクチュエータ入
力である制御指令最終値を算出するレギュレータにより
構成される。そして、オブザーバによりステアリング機
構に入力される外乱トルクが推定され、外乱トルク補償
部が、オブザーバにより推定された外乱トルクを打ち消
すレギュレータ内のフィードバック項とされる。この請
求項9記載の発明で得られる効果は、請求項1記載の発
明で得られる効果と同様に、車線追従性を維持しつつ、
操舵系を軽くすることができる点にある。ただし、車線
追従性を維持することに関しては、ステアリング機構に
入力される外乱トルクを打ち消すフィードバック項がレ
ギュレータ内に存在するためである。また、ハンドルが
軽くなる点については、請求項1記載の発明と同様の理
由による。
【0026】請求項10記載の発明にあっては、オブザ
ーバからの出力の1つである外乱トルク推定値の大きさ
を制限するリミッタが、オブザーバとレギュレータとの
間に設けられる。請求項9記載の発明では、フィードバ
ック係数自体を小さい値に保つことにより軽い操舵系を
実現できた。ただ、フィードバック係数がいくら小さく
ても、ドライバ介入がなされた場合、最終的には外乱補
償項が大きくなってしまい、介入を妨げる方向に作用す
る。これは、ドライバ介入を操舵フリクションと同様に
外乱トルクとして推定してしまうためである。ただし、
操舵フリクションはドライバ介入と異なり、所定値以上
にはならない。よって、オブザーバで外乱トルク推定が
所定値以上となった場合は、ドライバ介入以外にはあり
得ない。そのため、外乱トルク補償にリミッタを持たせ
ることにより、操舵フリクションを補償しつつ、ドライ
バ介入を容易にする制御系を構成することが可能とな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)
【0028】実施の形態1は請求項1,2に記載の発明
に対応する車両の車線追従制御装置である。
【0029】まず、車両システムの全体構成を説明する
と、図1は車線追従制御装置が搭載された車両を示す斜
視図、図2は車線追従制御装置を示す斜視図である。1
はステアリングホイールであり、この回転角はコラムシ
ャフト2を介してステアリングギヤ3に伝えられ、図示
しないが、ステアリングギヤ3内のラックを左右動する
ことにより前輪が操舵される(ステアリング機構に相
当)。
【0030】4は操舵アクチュエータであり、モータ5
と、コラムシャフト2に設けられ自動運転中にONとな
る電磁クラッチ6と、モータ5の回転をコラムシャフト
2に伝えるベルト伝達機構7により構成されている。
【0031】8はコントローラ(操舵制御手段に相当)
であり、コラムシャフト2の回転を検出するロータリエ
ンコーダ9(操舵実際値検出手段に相当)からの舵角信
号、車両の前方道路を撮影するCCDカメラ10からの
影像信号により走行車線を認識する車線認識装置11か
らの信号(例えば、道路曲率、前方注視点横変位等)、
ヨーレイトセンサ12からの信号等を入力し、これらの
信号に基づいて前記モータ5の印加電流を制御する。
【0032】制御部の全体構成を説明すると、図3はコ
ントローラ8を示す制御ブロック図であり、指令電流、
操舵角、道路曲率、前方注視点横変位より、車両の状態
両を推定するオブザーバ81と、車両の状態量に基づき
アクチュエータ指令電流を算出するレギュレータ82
と、指令電流に補正を施す操舵フリクション補償部83
(外乱トルク補償部に相当)から構成されている。
【0033】オブザーバ81の構成を説明すると、図4
はオブザーバ81の構成を示す概略図であり、図中A,
B,C,Dは車両重量、ヨー慣性モーメント、車速等、
制御対象の特性から決定される行列、また、Keは観測
ノイズによって決定される行列である。図15に示す式
1は電流i及び道路曲率ρを入力とする状態方程式であ
る。図16に示す式2に出力方程式の一例を示す。式
1,2を、図16に示す式3,4で略記してオブザーバ
構成の中のA,B,C,Dの行列を得る。Keの決定法
はカルマンフィルタの構成法が知られており詳細は省略
する。
【0034】レギュレータ82の構成を説明すると、レ
ギュレータ82の例を図16の式5に示す。各状態の定
数フィードバックの場合、各定数(式5中のk1〜k
7)の決定法は、例えば、線形2次形式評価関数の最適
制御が知られている。その場合の例を示す。式1が制御
対象を表す式であるが、制御対象の入力に制御量である
電流iの他に道路曲率ρが存在し、通常の最適制御設計
ができる構造ではない。これを克服する方法として、確
率論的最適レギュレータ設計法が知られており、制御量
以外のシステムの入力を白色ノイズで駆動される一次系
で近似し、状態量に組み入れるものである。図17に示
す式6に道路曲率ρの振る舞いを近似する一次式を示
す。式6中のλ及びω分散の決定法を示す。まず、道路
曲率ρの振る舞いを振幅ρ0が一定で周期が不確定な、
ポアソン方形波で近似する。例えば、想定する道路の曲
率平均を振幅ρ0に代入する。道路曲率ρの変化は不確
定であるが、1秒にどの程度零を横切るかどうかで近似
する。その回数をνρとする。このポアソン近似を式6
の近似に戻すと図17の関係式7,8を得る。これによ
りλ及びω分散を決定できる。式6を式1に代入し、図
17の式9を得る。この形は最適制御を適用する形式と
なっている。以後、最適制御設計の詳細に入ってしまう
ため省略する。
【0035】操舵フリクション補償部83の構成につい
て、図5に示す制御フローにより説明する。ステップ5
0では、操舵角速度が操舵方向判定する入力Qとされ
る。ステップ51では、入力Qにより操舵方向を示す符
号Rが算出される。ここで、sign()は、入力Qが正の場
合1を、負の場合は−1を、零の場合は0を出力する。
ステップ52では、モータ印加電流I_totalが、フィー
ドバック分の指令電流値I_fbに、一定の操舵フリクシ
ョン想定値Wに相当する指令電流値R*W/NA*KT
を加えることで算出される。ここで、NAはアクチュエ
ータギヤ比、KTはモータトルク定数である。
【0036】すなわち、操舵フリクションを想定しない
で計算されたフィードバック分の指令電流値I_fbに、
操舵フリクション相当分の指令電流値R*W/NA*K
Tを加えてモータ印加電流I_totalが算出される。
【0037】よって、この実施の形態1では、車線追従
性を維持しつつ、操舵系を軽くすることができるという
効果が得られる。つまり、車線追従性を維持することに
関しては、ステアリング機構に入力される外乱トルクを
補償する操舵フリクション補償部83が設けられ、操舵
外乱を補償する効果が発揮されるためである。また、ハ
ンドルが軽くなる点であるが、操舵外乱を補償する制御
となっているため、操舵角速度,操舵角等の操舵サーボ
系のフィードバック係数は操舵外乱がないと想定して設
定されたフィードバック係数と同じためである。さらに
詳しく説明すると、操舵外乱が大きくなるほど、操舵外
乱を陽な形でフィードバックすることがない制御では、
操舵角速度,操舵角等の操舵サーボ系のフィードバック
係数を大きく設定せざるを得ない。これが俗に言うハイ
ゲイン制御で、フィードバック係数(=ゲイン)を大き
くすることにより、モデル化されない要素(外乱、プラ
ントのモデル化誤差)を補償するものである。すなわ
ち、操舵外乱がないと想定した場合の設計では、フィー
ドバック係数を小さくすることができ、ハンドルが軽く
なり、ドライバの操舵介入を許容することができるので
ある。
【0038】また、実施の形態1では、フィードバック
分の指令電流値I_fbに加える操舵フリクション相当分
の指令電流値R*W/NA*KTの方向を、操舵角速度
の符号により決まる操舵方向と同じ方向としているた
め、操舵フリクション分をフィードフォワードで補償す
る制御系の構成となり、応答性の高い車線追従性能を得
ることができる。
【0039】さらに、コントローラ8が、システムの入
出力から車両の状態量を推定するオブザーバ81と、車
両の状態量に基づき補償前のフィードバック制御指令を
算出するレギュレータ82と、操舵フリクション補償部
83により構成されるため、オブザーバ81とレギュレ
ータ82とは、フィードバック係数を小さくするだけで
従来のままとし、操舵フリクション補償部83を追加す
るという簡単な構成の変更により、車線追従性能を維持
しつつ、ドライバの操舵介入を許容することができる。
【0040】(実施の形態2)
【0041】請求項3,4,5記載の発明に対応する実
施の形態2について説明する。この実施の形態2は、操
舵フリクション補償部83以外は、実施の形態1と同じ
であるので、操舵フリクション補償部83以外の説明は
省略する。
【0042】実施の形態2における操舵フリクション補
償部83の構成について、図6に示す制御フローにより
説明する。ステップ60では、ヨーレイト信号が蛇行を
判定する入力Uとされる。ステップ61では、入力Uに
よりヨー発生方向を示す符号Xが算出される。ここで、
sign()は、入力Uが正の場合1を、負の場合は−1を、
零の場合は0を出力する。また、X(0)の(0)は現在値を
示す。ステップ62では、符号Xが変わるまで増加する
カウンタ値Yが算出される。なお、このカウンタ値Y
は、符号Xが切り替わる時点で零クリアされる。また、
(X(0)==X(1))は、X(0)=X(1)の場合は1、X
(0)≠X(1)の場合は0とされる。ステップ63では、カ
ウンタ値Yの最大値、すなわち、ヨーレイト符号変化の
半周期相当の物理量Zがストアされる。なお、(Y(0)
!=0)は、Y(0) ≠0の場合は1とされる。ステップ
64では、操舵フリクション想定値Wの現在値W(0)と
補正値の現在値C*Z(0)の和が操舵フリクション想定
値W(1)とされる。ここで、Cは補正係数である。ステ
ップ65では、操舵角速度が操舵方向判定する入力Qと
される。ステップ66では、入力Qにより操舵方向を示
す符号Rが算出される。ここで、sign()は、入力Qが正
の場合1を、負の場合は−1を、零の場合は0を出力す
る。ステップ67では、モータ印加電流I_totalが、フ
ィードバック分の指令電流値I_fbに、補正により大き
くされた操舵フリクション想定値W(1)に相当する指令
電流値R*W(1)/NA*KTを加えることで算出され
る。ここで、NAはアクチュエータギヤ比、KTはモー
タトルク定数である。
【0043】上記制御フローから明らかなように、実施
の形態2では、操舵フリクション想定値Wの補正量は、
ヨーレイトの符号が変わらない時間(半周期に相当)に
相当する物理量Zが大きいほど、大きくなるように補正
される。なお、補正係数Cは、一定値であり符号が正で
ある。
【0044】すなわち、予め設定される操舵フリクショ
ン想定値Wは、大きすぎると操舵フリクション想定値の
実フリクションへの収束は早まるものの、安定性が低下
する傾向にあるため、トレードオフを考えて設定され
る。つまり、車両の蛇行は、予め設定された操舵フリク
ション想定値Wが小さいことが原因で発生すると推定で
きる。
【0045】よって、実施の形態2では、車両に蛇行が
発生した場合、操舵フリクション想定値Wを大きくする
補正を行うことで、操舵フリクション想定値W(1)が実
操舵フリクションに近づき、車両の蛇行が抑えられた車
線追従性能を実現することができる。
【0046】なお、ヨーレイトセンサ12により検出さ
れるヨーレイト信号の符号の変化周期が設定値以上の場
合、車両の蛇行と判断し、操舵フリクション想定値Wを
大きくする補正を行うようにしても良く、この場合は、
ヨーレイトの符号の変化という単純な物理量により、確
実に操舵フリクション想定値Wの補正が必要な車両の蛇
行を検知することができる。
【0047】また、ヨーレイトの変化によって引き起こ
される他の物理量の変化を検出した場合、車両の蛇行と
判断し、操舵フリクション想定値Wを大きくする補正を
行うようにしても良い。この場合、例えば、ヨー角、前
方注視点横変位、車両重心点横速度、車両重心点横変位
等により、確実に操舵フリクション想定値Wの補正が必
要な車両の蛇行を検知することができる。
【0048】(実施の形態3)
【0049】請求項6,7記載の発明に対応する実施の
形態3について説明する。この実施の形態3は、操舵フ
リクション補償部83以外は、実施の形態1と同じであ
るので、操舵フリクション補償部83以外の説明は省略
する。
【0050】実施の形態3における操舵フリクション補
償部83の構成について、図7に示す制御フローにより
説明する。ステップ70では、操舵角速度がハンチング
を判定する入力Uとされる。ステップ71では、入力U
によりハンチングを判定する操舵角速度絶対値Xが算出
される。ここで、abs()は、入力の絶対値を出力する。
ステップ72では、操舵角速度の絶対値の平均的な大き
さYが算出される。なお、LPF()は、ローパスフィル
タをあらわす。ステップ73では、操舵フリクション想
定値Wの現在値W(0)と補正値C*Yの和が操舵フリク
ション想定値W(1)とされる。ここで、Cは補正係数で
あるが、実施の形態2と異なり、符号はマイナスとな
る。ステップ74では、操舵角速度が操舵方向を判定す
る入力Qとされる。ステップ75では、入力Qにより操
舵方向を示す符号Rが算出される。ステップ76では、
モータ印加電流I_totalが、フィードバック分の指令電
流値I_fbに、補正により小さくされた操舵フリクショ
ン想定値W(1)に相当する指令電流値R*W(1)/NA*
KTを加えることで算出される。ここで、NAはアクチ
ュエータギヤ比、KTはモータトルク定数である。
【0051】上記制御フローから明らかなように、実施
の形態3では、操舵フリクション想定値Wの補正量は、
操舵角速度の絶対値にローパスフィルタを施し、その値
Yが大きいほど、小さくなるように補正される。
【0052】すなわち、予め設定される操舵フリクショ
ン想定値Wが、大きすぎると操舵フリクション想定値W
の実フリクションへの収束は早まるものの、安定性が低
下し操舵角のハンチングが生じる。
【0053】よって、操舵角のハンチングが発生した場
合、操舵フリクション想定値Wを小さくする補正を行う
ことで、操舵フリクション想定値Wが実操舵フリクショ
ンに近づき、操舵角のハンチングが抑えられた車線追従
性能を実現することができる。
【0054】また、操舵角速度の絶対値の時間平均が大
きいことをもって操舵角のハンチングと判断されるた
め、操舵角速度の絶対値を監視することで、操舵フリク
ション想定値Wの補正が必要な操舵ハンチングを確実に
検知することができる。
【0055】さらに、ローパスフィルタを強めると、突
発的な操舵介入による動き等を検知せず、制御系自身が
発生させるハンチングを効果的に抽出できる。ただし、
強めすぎると操舵フリクション想定値Wの実フリクショ
ンへの収束に時間がかかりすぎることになり、両者のト
レードオフを考慮して設定する。
【0056】(実施の形態4)
【0057】請求項8記載の発明に対応する実施の形態
4について説明する。この実施の形態4は、操舵フリク
ション補償部83以外は、実施の形態1と同じであるの
で、操舵フリクション補償部83以外の説明は省略す
る。
【0058】操舵フリクション補償部83の構成につい
て、図8に示す制御フローにより説明する。なお、ステ
ップ80を除き、ステップ81及びステップ82は、図
5のステップ51及びステップ52と同様であり説明を
省略する。ステップ80では、フィードバック分の指令
電流値I_fbが補償する操舵方向を判定する入力Qとさ
れる。
【0059】すなわち、実施の形態1では操舵方向に一
定の操舵フリクション想定値Wに相当する操舵力を付与
するものであったのに対し、この実施の形態4では、補
償をする前段の指令電流の方向に一定の操舵力を付与す
るようにしている。
【0060】よって、実施の形態1と同様の効果得られ
るのに加え、車両が蛇行するような場合、目標車線に戻
す方向のフィードバック分の指令電流値I_fbと同方向
に補償による指令電流値R*W/NA*KTが加わるこ
とで、実施の形態2のように、操舵フリクション想定値
Wを大きくする補正を行うことなく、車両の蛇行が抑え
られた車線追従性能を実現することができる。
【0061】(実施の形態5)
【0062】請求項8記載の発明に対応する実施の形態
5について説明する。この実施の形態5は、操舵フリク
ション補償部83以外は、実施の形態1と同じであるの
で、操舵フリクション補償部83以外の説明は省略す
る。
【0063】操舵フリクション補償部83の構成につい
て、図9に示す制御フローにより説明する。なお、ステ
ップ95を除き、ステップ90〜ステップ94及びステ
ップ96,ステップ97は、図6のステップ60〜ステ
ップ64及びステップ66,ステップ67と同様であり
説明を省略する。ステップ95では、フィードバック分
の指令電流値I_fbが補償する操舵方向を判定する入力
Qとされる。
【0064】すなわち、実施の形態2では操舵方向に一
定の操舵フリクション想定値Wに相当する操舵力を付与
するものであったのに対し、この実施の形態5では、補
償をする前段の指令電流の方向に一定の操舵力を付与す
るようにしている。
【0065】よって、実施の形態5では、車両に蛇行が
発生した場合、操舵フリクション想定値Wを大きくする
補正を行うことで、操舵フリクション想定値W(1)が実
操舵フリクションに近づき、車両の蛇行が抑えられた車
線追従性能を実現することができる。さらに、この実施
の形態5では、フィードバック分の指令電流値I_fbと
同方向に補償分の指令電流値を加えるようにしているた
め、実施の形態2よりもさらにロバスト性の高い車線追
従性能を実現することができる。
【0066】(実施の形態6)
【0067】請求項8記載の発明に対応する実施の形態
6について説明する。この実施の形態5は、操舵フリク
ション補償部83以外は、実施の形態1と同じであるの
で、操舵フリクション補償部83以外の説明は省略す
る。
【0068】操舵フリクション補償部83の構成につい
て、図10に示す制御フローにより説明する。なお、ス
テップ104を除き、ステップ100〜ステップ103
及びステップ105,ステップ106は、図7のステッ
プ70〜ステップ73及びステップ75,ステップ76
と同様であり説明を省略する。ステップ104では、フ
ィードバック分の指令電流値I_fbが補償する操舵方向
を判定する入力Qとされる。
【0069】すなわち、実施の形態2では操舵方向に一
定の操舵フリクション想定値Wに相当する操舵力を付与
するものであったのに対し、この実施の形態6では、補
償をする前段の指令電流の方向に一定の操舵力を付与す
るようにしている。
【0070】よって、実施の形態6では、操舵角のハン
チングが発生した場合、操舵フリクション想定値Wを小
さくする補正を行うことで、操舵フリクション想定値W
が実操舵フリクションに近づき、操舵角のハンチングが
抑えられた車線追従性能を実現することができる。
【0071】(実施の形態7)
【0072】請求項9記載の発明に対応する実施の形態
7について説明する。この実施の形態7は、車両システ
ムの全体構成については、図1及び図2に示す実施の形
態1と同様であるが、コントローラ8が、図11に示す
ように、システムの入出力(入力として、アクチュエー
タ指令電流、道路曲率、出力として、前方注視点横変
位、操舵角等が挙げられる。)から内部の状態量(例え
ば、ヨーレイト、ヨー角、横速度、横変位、操舵角速
度、操舵角)を推定するオブザーバ84と、車両の状態
量及び道路曲率に基づきアクチュエータ入力である制御
指令最終値を算出するレギュレータ85により構成され
る。
【0073】オブザーバ84の構成を図4(概略図とし
ては同じ)により説明すると、図中A,B,C,Dはシ
ステム構造(車両重量、ヨー慣性モーメント、車速等、
制御対象の特性等)から決定される行列、また、Keは
観測ノイズによって決定される行列である。以下、操舵
外乱を考慮したABCD及びKeの決定法を示す。図1
8に示す式10は電流i及び道路曲率ρを入力、操舵外
乱Tdを非制御の入力(すなわち、外乱)とする状態方
程式である。図16に示す式2に出力方程式の一例を示
す。この場合、出力は操舵角及び前方注視点横変位であ
る。ただし、図4を見れば明らかなように、オブザーバ
を想定するシステムには外乱が存在しない(式10のT
dが存在しない。)。この問題を克服する方法が外乱オ
ブザーバと呼ばれるもので、外乱を白色ノイズで駆動さ
れる一次系で近似し、状態量に組み入れるものである。
図18の式11に操舵外乱の振る舞いを近似する一次式
を示す。式11中のλ及びωの分散の決定方法を示す。
まず、操舵外乱の振る舞いを振幅Td0が一定で周期が不
確定なポアソン方形波で近似する。例えば、操舵系のフ
リクションの値を振幅Td0に代入する。操舵系のフリク
ションを不確定であるが、1秒にどの程度零を横切るか
で近似する。その回数をνtdとする。このポアソン近似
をしき11の近似に戻すと、式12と式13の関係式を
得る。これによりλ及びωの分散を決定できる。式11
を式10と式2に代入し、図19に示す式14と式15
を得る。式14,15を略記してオブザーバ84の構成
中におけるABCDの行列を得る。次に、Keの決定法
を説明する。これはカルマンフィルタの構成法が知られ
ており、観測ノイズの分散(この場合には前方注視点横
変位のノイズの分散)と、状態量に加わるノイズの分散
(この場合には操舵外乱に加わるノイズωの分散)及び
ABCD行列から決定されるが、詳細は省略する。
【0074】レギュレータ85の構成を説明すると、レ
ギュレータ85の例を図19の式16に示す。各状態の
定数フィードバックの場合、各定数(式16中のk1〜
k7)の決定法は、例えば、線形2次形式評価関数の最
適制御が知られている。その場合の例を示す。式14が
制御対象を表す式であるが、制御対象の入力に制御量で
ある電流iの他に道路曲率ρが存在し、通常の最適制御
設計ができる構造ではない。これを克服する方法とし
て、確率論的最適レギュレータ設計法が知られており、
制御量以外のシステムの入力を白色ノイズで駆動される
一次系で近似し、状態量に組み入れるものである。図2
0に示す式17に道路曲率ρの振る舞いを近似する一次
式を示す。式17中のλρ及びωρ分散の決定法を示
す。まず、道路曲率ρの振る舞いを振幅ρ0が一定で周
期が不確定な、ポアソン方形波で近似する。例えば、想
定する道路の曲率平均を振幅ρ0に代入する。道路曲率
ρの変化は不確定であるが、1秒にどの程度零を横切る
かどうかで近似する。その回数をνρとする。このポア
ソン近似を式17の近似に戻すと図20の関係式(式1
8,19)を得る。これによりλ ρ及びωρ分散を決定
できる。式17を式14に代入し、図20の式20を得
る。この形は最適制御を適用する形式となっている。以
後、最適制御設計の詳細に入ってしまうため省略する。
【0075】コントローラ8の構成について、図12に
示す制御フローにより説明する。ステップ120では、
操舵角θと前方注視点横変位ysとアクチュエータ指令
電流iと道路曲率ρが読み込まれる。ステップ121で
は、オブザーバ84において、上記演算処理法に従って
状態量が演算される。ステップ122では、レギュレー
タ85において、上記演算処理法に従って指令電流が演
算される。ステップ123では、操舵アクチュエータで
あるモータ5に対し指令電流が出力される。
【0076】このように、実施の形態7にあっては、オ
ブザーバ84によりステアリング機構に入力される外乱
トルクが推定され、外乱トルク補償部が、オブザーバ8
4により推定された外乱トルクを打ち消すレギュレータ
85内のフィードバック項とされるため、実施の形態1
と同様に、車線追従性を維持しつつ、操舵系を軽くする
ことができる。ただし、車線追従性を維持することに関
しては、ステアリング機構に入力される外乱トルクを打
ち消すフィードバック項がレギュレータ85内に存在す
るためである。また、ハンドルが軽くなる点について
は、実施の形態1の発明と同様の理由による。
【0077】(実施の形態8)
【0078】請求項10記載の発明に対応する実施の形
態8について説明する。この実施の形態8は、車両シス
テムの全体構成については、図1及び図2に示す実施の
形態1と同様であるが、コントローラ8が、図13に示
すように、システムの入出力から内部の状態量を推定す
るオブザーバ84と、車両の状態量及び道路曲率に基づ
きアクチュエータ入力である制御指令最終値を算出する
レギュレータ85’と、オブザーバ84とレギュレータ
85’との間に設けられ、オブザーバ84からの出力の
1つである外乱トルク推定値の大きさを制限するリミッ
タ86により構成される。
【0079】コントローラ8の構成について、図14に
示す制御フローにより説明する。ステップ140では、
操舵角θと前方注視点横変位ysとアクチュエータ指令
電流iと道路曲率ρが読み込まれる。ステップ141で
は、オブザーバ84において、上記演算処理法に従って
状態量が演算される。ステップ142では、リミッタ8
6において、操舵外乱Tdの絶対値がリミッタ値Td0を
超えないように制限される。つまり、Td>Td0または
Td<−Td0の時にはTd=Td0またはTd=−Td0と
される。ステップ143では、レギュレータ85におい
て、上記演算処理法に従って指令電流が演算される。な
お、レギュレータ85’の構成例を、図20の式21に
示す。ステップ144では、操舵アクチュエータである
モータ5に対し指令電流が出力される。
【0080】このように、実施の形態8にあっては、オ
ブザーバ84によりステアリング機構に入力される外乱
トルクが推定され、外乱トルク補償部が、オブザーバ8
4により推定された外乱トルクを打ち消すレギュレータ
85’内のフィードバック項とされ、オブザーバ84か
らの出力の1つである外乱トルク推定値の大きさを制限
するリミッタ86を、オブザーバ84とレギュレータ8
5’との間に設けたため、実施の形態7と同様に、車線
追従性を維持しつつ、操舵系を軽くすることができる
し、加えて、操舵フリクションを補償しつつ、ドライバ
介入を容易にする制御系を構成することができる。
【0081】すなわち、実施の形態8では、フィードバ
ック係数自体を小さい値に保つことにより、軽い操舵系
を実現できた。ただ、フィードバック係数がいくら小さ
くても、ドライバ介入がなされた場合、最終的には外乱
補償項が大きくなってしまい、介入を妨げる方向に作用
する。これは、ドライバ介入を操舵フリクションと同様
に外乱トルクとして推定してしまうためである。ただ
し、操舵フリクションはドライバ介入と異なり、所定値
以上にはならない。よって、オブザーバ84で外乱トル
ク推定が所定値以上となった場合は、ドライバ介入以外
にはあり得ない。そのため、外乱トルク補償にリミッタ
86を持たせることにより、操舵フリクションを補償し
つつ、ドライバ介入を容易にする制御系を構成すること
が可能となる。
【0082】(他の実施の形態)
【0083】以上、実施の形態1〜実施の形態8により
本発明を説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施
の形態に限られるものではなく、下記の本発明の要旨を
逸脱しないものであれば本発明に含まれる。つまり、フ
ィードバック制御によりステアリング機構に設けられた
操舵アクチュエータへ制御指令を出力する操舵制御手段
に、ステアリング機構へ入力される外乱トルクを補償す
る外乱トルク補償部を設け、かつ、操舵制御手段のフィ
ードバック係数を、操舵外乱がないとの想定に基づき設
定する点を要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における車線追従制御装置が適用
された車両を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1における車線追従制御が行われる
操舵系を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1のコントローラを示す制御ブロッ
ク図である。
【図4】実施の形態1のオブザーバを示す制御ブロック
図である。
【図5】実施の形態1におけるコントローラの操舵フリ
クション補償部での制御フローを示す図である。
【図6】実施の形態2におけるコントローラの操舵フリ
クション補償部での制御フローを示す図である。
【図7】実施の形態3におけるコントローラの操舵フリ
クション補償部での制御フローを示す図である。
【図8】実施の形態4におけるコントローラの操舵フリ
クション補償部での制御フローを示す図である。
【図9】実施の形態5におけるコントローラの操舵フリ
クション補償部での制御フローを示す図である。
【図10】実施の形態6におけるコントローラの操舵フ
リクション補償部での制御フローを示す図である。
【図11】実施の形態7のコントローラを示す制御ブロ
ック図である。
【図12】実施の形態7におけるコントローラでの制御
フローを示す図である。
【図13】実施の形態8のコントローラを示す制御ブロ
ック図である。
【図14】実施の形態8におけるコントローラでの制御
フローを示す図である。
【図15】実施の形態1の説明で用いた式1を示す図で
ある。
【図16】実施の形態1の説明で用いた式2〜式5を示
す図である。
【図17】実施の形態1の説明で用いた式6〜式9を示
す図である。
【図18】実施の形態2の説明で用いた式10〜式13
を示す図である。
【図19】実施の形態2の説明で用いた式14〜式16
を示す図である。
【図20】実施の形態2の説明で用いた式17〜式21
を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 コラムシャフト 3 ステアリングギヤ 4 操舵アクチュエータ 5 モータ 6 電磁クラッチ 7 ベルト伝達機構 8 コントローラ(操舵制御手段) 9 ロータリエンコーダ9(操舵実際値検出手段) 10 CCDカメラ 11 車線認識装置 12 ヨーレイトセンサ 81 オブザーバ 82 レギュレータ 83 操舵フリクション補償部(外乱トルク補償部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 131:00 B62D 131:00 133:00 133:00 137:00 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC20 DA03 DA09 DA23 DA29 DA33 DA50 DA64 DA84 DA88 DB01 DB11 DC31 DD02 DD17 EC23 EC34 GG01 3D033 CA12 CA13 CA17 CA19 CA20 CA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標車線に対する自車両の相対位置を検
    出する自車両相対位置検出手段と、 相対位置の検出に基づき、自車両を目標車線に誘導する
    ための目標操舵角や目標操舵角速度等の操舵目標値を算
    出する操舵目標値算出手段と、 実操舵角や実操舵角速度等の操舵実際値を検出する操舵
    実際値検出手段と、 前輪もしくは後輪の少なくとも一方を操舵するステアリ
    ング機構と、 前記操舵実際値を前記操舵目標値に一致させるフィード
    バック制御により前記ステアリング機構に設けられた操
    舵アクチュエータへ制御指令を出力する操舵制御手段と
    を備えた車両の車線追従制御装置において、 前記操舵制御手段に、ステアリング機構へ入力される外
    乱トルクを補償する外乱トルク補償部を設け、かつ、操
    舵制御手段のフィードバック係数を、操舵外乱がないと
    の想定に基づき設定したことを特徴とする車両の車線追
    従制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の車線追従制御装置
    において、 前記外乱トルク補償部を、操舵方向と同じ方向で、大き
    さが一定の操舵フリクション想定値に基づく制御指令を
    算出する操舵フリクション補償部とし、 前記操舵制御手段を、システムの入出力から車両の状態
    量を推定するオブザーバと、車両の状態量に基づき補償
    前のフィードバック制御指令を算出するレギュレータ
    と、前記操舵フリクション補償部により構成し、操舵フ
    リクションを想定しないで算出されたフィードバック制
    御指令に、操舵フリクション想定値に基づく制御指令を
    加えて制御指令最終値とする手段としたことを特徴とす
    る車両の車線追従制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両の車線追従制御装置
    において、 前記操舵フリクション補償部を、車線追従制御による走
    行中に車両に蛇行が発生した場合、前記操舵フリクショ
    ン想定値を大きくする補正を行い、補正後の操舵フリク
    ション想定値に基づく制御指令を算出する補償部とした
    ことを特徴とする車両の車線追従制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両の車線追従制御装置
    において、 ヨーレイト検出手段により検出されるヨーレイトの符号
    の変化周期が設定値以上の場合、車両の蛇行と判断する
    第1蛇行判断手段を設けたことを特徴とする車両の車線
    追従制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の車両の車線追従制御装置
    において、 ヨーレイトの変化によって引き起こされる他の物理量の
    変化を検出した場合、車両の蛇行と判断する第2蛇行判
    断手段を設けたことを特徴とする車両の車線追従制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の車両の車線追従制御装置
    において、 前記操舵フリクション補償部を、車線追従制御による走
    行中に操舵角のハンチングが発生した場合、前記操舵フ
    リクション想定値を小さくする補正を行い、補正後の操
    舵フリクション想定値に基づく制御指令を算出する補償
    部としたことを特徴とする車両の車線追従制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両の車線追従制御装置
    において、 操舵角速度の絶対値の時間平均が大きいことをもって操
    舵角のハンチングと判断する操舵ハンチング判断手段を
    設けたことを特徴とする車両の車線追従制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の車両の車線追従制御装置
    において、 前記外乱トルク補償部を、前段のフィードバック制御指
    令方向と同じ方向で、大きさが一定の操舵フリクション
    想定値に基づく制御指令を算出する操舵フリクション補
    償部とし、 前記操舵制御手段を、システムの入出力から車両の状態
    量を推定するオブザーバと、車両の状態量に基づき補償
    前のフィードバック制御指令を算出するレギュレータ
    と、前記操舵フリクション補償部により構成し、操舵フ
    リクションを想定しないで算出されたフィードバック制
    御指令に、操舵フリクション想定値に基づく制御指令を
    加えて制御指令最終値とする手段としたことを特徴とす
    る車両の車線追従制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の車両の車線追従制御装置
    において、 前記操舵制御手段を、システムの入出力から車両の状態
    量を推定するオブザーバと、車両の状態量に基づきアク
    チュエータ入力である制御指令最終値を算出するレギュ
    レータにより構成し、 前記オブザーバによりステアリング機構に入力される外
    乱トルクを推定し、 前記外乱トルク補償部を、オブザーバにより推定された
    外乱トルクを打ち消すレギュレータ内のフィードバック
    項とする手段としたことを特徴とする車両の車線追従制
    御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の車両の車線追従制御装
    置において、 前記オブザーバからの出力の1つである外乱トルク推定
    値の大きさを制限するリミッタを、オブザーバとレギュ
    レータとの間に設けたことを特徴とする車両の車線追従
    制御装置。
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