JP2002028802A - 旋 盤 - Google Patents

旋 盤

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JP2002028802A
JP2002028802A JP2000211641A JP2000211641A JP2002028802A JP 2002028802 A JP2002028802 A JP 2002028802A JP 2000211641 A JP2000211641 A JP 2000211641A JP 2000211641 A JP2000211641 A JP 2000211641A JP 2002028802 A JP2002028802 A JP 2002028802A
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岡田  隆
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の旋盤では、主軸に設けられるワークを
支持するための冶具を、ワークと共に軸中心から偏心調
節自在に構成していたが、冶具及びワークを軸中心から
偏心させて旋削加工を行う場合には、主軸に偏荷重がか
かり、主軸の高速回転の妨げとなる場合があった。 【解決手段】 ワークWを支持して回転自在に構成され
る主軸と、該主軸の周囲おいて、主軸の周方向に滑動自
在に設けられたバランスウェイト31と、該バランスウ
ェイト31を一定位置に保持する作動部材52とを備
え、前記作動部材52により、バランスウェイト31を
前記周方向の一定位置に保持した状態で主軸を回転させ
ることにより、主軸に対するバランスウェイト31の位
置を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸に設けられる
ワークを支持するための治具が、ワークと共に軸中心か
ら偏心調節自在とされる旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、治具に支持されるワーク形状
等により、該ワークの加工部位がスピンドルの中心から
ずれている場合等でも、手作業によりワークの持ち替え
を行ったり、専用の持替装置を設置したりすることな
く、容易に旋削加工を行うことができるように、主軸に
設けられるワークを支持するための治具を、ワークと共
に軸中心から偏心調節自在に構成した旋盤が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
治具及びワークを軸中心から偏心させて旋削加工を行う
場合には、治具及びワークの重心が軸中心からずれるた
め、主軸に偏荷重がかかり、回転時の重量バランスが悪
くなって、主軸の高速回転の妨げとなる場合があった。
そこで、本発明においては、主軸にかかる偏荷重を解消
して重量バランスを向上させ、高速回転での旋削加工を
可能とする旋盤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
即ち、請求項1においては、ワークを支持して回転自在
に構成される主軸と、該主軸の周囲おいて、主軸の周方
向に滑動自在に設けられたバランスウェイトと、該バラ
ンスウェイトを一定位置に保持するバランスウェイト保
持手段とを備え、前記バランスウェイト保持手段によ
り、バランスウェイトを前記周方向の一定位置に保持し
た状態で主軸を回転させることにより、主軸に対するバ
ランスウェイトの位置を調節する。
【0005】また、請求項2においては、前記ワークに
対して加工を行う刃物台を設け、前記バランスウェイト
保持手段を前記刃物台に設けた。
【0006】また、請求項3においては、前記主軸の周
囲にバランスウェイトの周方向の滑動を案内すると共
に、バランスウェイトを主軸の軸方向にも移動可能とす
る案内部を設け、該案内部の周方向の複数箇所に、バラ
ンスウェイトを周方向所定位置にロックするロック手段
を設け、該ロック手段は、バランスウェイトに設けたウ
ェイト側穴又はウェイト側ピンと嵌合する案内部側ピン
又は案内部側穴と、ウェイト側穴又はウェイト側ピンが
案内部側ピン又は案内部側穴に嵌合する方向に前記バラ
ンスウェイトを付勢する付勢手段とにより成り、前記バ
ランスウェイト保持手段は、前記付勢手段の付勢方向と
逆の方向にバランスウェイトを移動させてロック手段に
よるロックを解除してバランスウェイトを保持する。
【0007】また、請求項4においては、前記バランス
ウェイトを複数設け、前記ワーク及び治具が軸中心から
偏心しない状態にあるときには、各バランスウェイト
を、バランスウェイト全体の重心が該軸中心と略一致す
るように配置する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の旋盤の一実施形態であ
るタレット旋盤を示す概略図、図2は同じく平面図、図
3はスピンドルチャックを示す正面図、図4は同じく側
面断面図、図5はワーク把持治具が左右一方(右方)へ
偏心移動した状態を示す図、図6はワーク把持治具が左
右他方(左方)へ偏心移動した状態を示す図、図7はバ
ランスウェイトを示す側面断面図、図8は同じく正面
図、図9はバランスウェイトに作動部材を挿入して該バ
ランスウェイトを前後方向へ移動操作した状態を示す
図、図10はバランスウェイトの位置調節を行う際の手
順を示す第一の図、図11はバランスウェイトの位置調
節を行う際の手順を示す第二の図、図12は第一ウェイ
トと第二ウェイトとを互いに略対向する位置に配置した
状態を示す図である。
【0009】本発明の旋盤の一実施形態であるタレット
旋盤の概略構成について説明する。図1、図2に示すタ
レット旋盤の本体1は、ベッド等のフレーム3上にスピ
ンドル台4を固定設置し、工具送り台13を介して工具
支持手段5を前後左右(Z方向およびX方向)に移動可
能に設置したものである。
【0010】スピンドル台4には、スピンドル6が回転
自在に設置され、その軸端に、ワーク把持手段であるス
ピンドルチャック7が設けられている。スピンドル6
は、後方(図2における上方)のスピンドルモータ8で
回転駆動されるものであり、回転角度の割り出し機能
(「位置決め機能」ともいう)を有している。すなわ
ち、ワーク把持手段であるスピンドルチャック7は、後
述のワーク把持治具25・26を所定の姿勢に位置決め
する機能を有している。
【0011】工具支持手段5は、刃物台であって、タレ
ット式のものが用いられ、外周に複数の工具ステーショ
ンSを有している。各工具ステーションSに、旋削加工
を行うバイト等の工具11や、ドリル、ミリングヘッド
等の回転式の工具12(図1図示)が、工具ホルダを介
して設置されている。
【0012】工具送り台13は、フレーム3上に案内1
4を介して左右(X方向)移動可能に設置された送り台
ベース13aと、この送り台ベース13a上に前後(Z
方向)移動可能に設置された上側送り台13bとからな
る。前記タレット式の工具支持手段5は、タレットバー
15を介し、スピンドル6の中心Oと平行な姿勢および
同一高さ位置で、上側送り台13bに割出回転可能に設
置されている。
【0013】送り台ベース13aは、X軸のサーボモー
タ16および送りねじ17でX方向に進退駆動され、上
側送り台13bは、Z軸のサーボモータ18および送り
ねじ19でZ方向に進退駆動させる。タレット式の工具
支持手段5の割出回転は、割出モータ20により行われ
る。なお、工具送り台13は、X方向に進退駆動される
単独の台とし、タレットバー15を割出回転及び進退自
在に設置したものであっても良い。
【0014】ワーク把持手段であるスピンドルチャック
7は、図3、図4に示すように、スピンドル中心Oを挟
んで対向配置された2つのワーク把持基台22・23を
前面に有している。ワーク把持基台22・23はチャッ
ク本体21に取り付けられ、該ワーク把持基台22・2
3の何れか一方かが、スピンドル中心Oに向かって半径
方向に移動可能に構成されている。移動可能に構成され
たワーク把持基台22・23は、チャック開閉手段によ
り半径方向へ移動して、ワークの把持及び解除を行う。
ワーク把持基台22・23の対向面には、ワークWを把
持するワーク把持治具25・26が各々取付けられてい
る。これらワーク把持治具25・26は、複数種のもの
が準備され、ワークWの形状等に応じてワーク把持基台
22・23に取り替えて設置される。
【0015】ワーク把持治具25・26は、それぞれワ
ーク把持基台22・23に対してX方向にスライド移動
可能とされている。また、該ワーク把持治具25・26
は、その両端で一対のロツド状の治具連結材42によ
り、互いに接近離間方向にのみ移動自在なように連桔さ
れている。この治具連結材42による連結のため、一方
のワーク把持治具25・26のスライド移動を行うと、
他方のワーク把持治具25・26も一体的にスライド移
動される。
【0016】そして、ワーク把持治具25・26により
把持されるワークが、ワークWの如く、第一加工部位W
1及び第二加工部位W2といったように複数の加工部位
を有している場合には、第一加工部位W1を旋削加工す
る際に、該第一加工部位W1がスピンドル中心Oに位置
するようにワーク把持治具25・26をスライド移動さ
せ、第二加工部位W2を旋削加工する際に、該第二加工
部位W2がスピンドル中心Oに位置するようにワーク把
持治具25・26をスライド移動させて加工を行うよう
にしている。尚、一体的に回転するスピンドル6、及
び、チャック本体21やワーク把持治具25・26等で
構成されるスピンドルチャック7、等によって主軸が構
成されている。
【0017】ここで、前記工具支持手段5(図1、図2
図示)の一つの工具ステーションSには、ワーク把持治
具25・26のスライド移動を行わせるピン状の作動部
材52が取り付けられている。例えば、図5に示すよう
に、ワーク把持治具25・26を右方にスライド移動さ
せた状態でワークWの第一加工部位W1を加工し、その
後第二加工部位W2を加工する場合には、前記作動部材
52の先端部をワーク把持治具25・26の右端面に当
接させ、該作動部材52を左方へ移動させることにより
ワーク把持治具25・26を押し、図6に示すように、
第二加工部位W2がスピンドル中心Oに位置するまでス
ライド移動させるのである。
【0018】また、図3等に示すように、前記チャック
本体21の周囲には、第一ウェイト31aと第二ウェイ
ト31bとで構成されるバランスウェイト31が取り付
けられている。バランスウェイト31は、溝部21aの
前後一側面際に、チャック本体21の周囲における適宜
位置に配置して、前記主軸の重心をスピンドル中心Oに
略一致させて重量バランスをとるものである。そして、
該バランスウェイト31を構成する第一ウェイト31a
及び第二ウェイト31bは、チャック本体21の周囲を
滑動可能に構成されており、該チャック本体21に対す
る配置位置を調節可能とされている。
【0019】図7、図8に示すように、チャック本体2
1の外周部には、バランスウェイト31の周方向への滑
動を案内するための溝部21aが全周に渡って形成され
ており、該溝部21aには、第一・第二ウェイト31a
・31bへ一体的に固設される係合片32が嵌合してい
る。該係合片32は、溝部21a内を周方向に滑動可
能、且つ半径方向外側には抜け出ないように嵌合されて
いる。また、該係合片32は、溝部21a内をZ方向
(前後方向)、即ち周方向とは異なる方向に移動可能と
されている。また、チャック本体21の外周面には、係
合片32に設けられる後述のボールプランジャ37のボ
ール部材37aが当接しており、係合片32の周方向へ
の滑動を円滑にしている。
【0020】溝部21aの前後一側面からはロックピン
36が突出し、係合片32における該ロックピン36と
対応する位置にはロック穴32aが形成されており、該
ロック穴32aとロックピン36とは嵌合可能とされて
いる。また、溝部21aの前後他側面には、ボール部材
37aと該ボール部材37aを付勢するスプリング37
bとで構成されるボールプランジャ37が設けられてい
る。
【0021】ボールプランジャ37のボール部材37a
は前記係合片32に当接して、該係合片32をロックピ
ン36側へ付勢している。この付勢力により、係合片3
2は、外部から前後方向へ力がかからない自然状態にて
ロックピン36側へ移動し、ロックピン36とロック穴
32aとが嵌合する。このように、ロックピン36と係
合片32のロック穴32aとが嵌合したロック状態とな
ることで、第一・第二ウェイト31a・31bの周方向
への滑動が規制され、その配置位置を固定される。尚、
ロックピン36は、周方向に適宜間隔を設けて複数設け
られており、第一・第二ウェイト31a・31bは、そ
れぞれのロックピン36位置で滑動位置を固定すること
が可能である。
【0022】一方、第一・第二ウェイト31a・31b
の滑動位置がロックされる、ロックピン36とロック穴
32aとが嵌合した状態から、係合片32をボールプラ
ンジャ37の付勢力に抗して該ボールプランジャ37側
へ移動させると、ロックピン36とロック穴32aとの
嵌合状態が解除され、該第一・第二ウェイト31a・3
1bは周方向に滑動可能となる。このように、第一・第
二ウェイト31a・31bは、該第一・第二ウェイト3
1a・31bの前後位置により、周方向への滑動のロッ
ク状態を切り換えられるように構成されている。
【0023】また、第一・第二ウェイト31a・31b
の外周面には操作穴38が形成され、該操作穴38に前
記作動部材52を挿入可能としている。これにより、図
9に示す如く、作動部材52を操作穴38に挿入して前
方(図9における右方)に移動させることで、係合片3
2のロックピン36によるロック状態を解除して、第一
・第二ウェイト31a・31bの周方向へ滑動させて位
置調節を行うことが可能となる。尚、前記ロックピン3
6及びロック穴32aは、ロックピン36を係合片32
に設けるとともに、ロック穴32aを溝部21aに形成
するようにしてもよい。
【0024】以上の如く構成される第一・第二ウェイト
31a・31bは、図5に示すように、ワーク把持治具
25・26及びワークWが右方に移動された場合、共に
チャック本体21外周の左方近傍に配置され、該ワーク
把持治具25・26及びワークWの重量と、第一・第二
ウェイト31a・31bの重量とのバランスをとって、
主軸全体の重量バランスが略スピンドル中心Oに位置す
るように調整されている。逆に、図6に示すように、ワ
ーク把持治具25・26及びワークWが右方に移動され
た場合には、第一・第二ウェイト31a・31bを共に
チャック本体21外周の右方近傍に配置して、同様に主
軸全体の重量バランスが略スピンドル中心Oに位置する
ように調整する。
【0025】次に、第一・第二ウェイト31a・31b
の移動手順、例えば、第一・第二ウェイト31a・31
bを図5に示す位置から図6に示す位置まで移動させる
場合の手順について説明する。まず、作動部材52の先
端をチャック本体21の外周面まで移動させ、該作動部
材52の先端部と第一ウェイト31aの操作穴38との
位置が合うように、スピンドル6の回転駆動によりチャ
ック本体21を略180度回転させる。
【0026】作動部材52の先端部と第一ウェイト31
aの操作穴38との位置を合わせた後、図10(a)の
如く、作動部材52をチャック本体21側へ移動させて
操作穴38へ挿入する。挿入した作動部材52を前方へ
移動させて、第一ウェイト31aの位置固定のロック状
態を解除し、図10(b)に示すようにチャック本体2
1を反時計回りに回転させると、第一ウェイト31aは
回転開始前の位置に保持されたまま、チャック本体21
側のみが回転して、チャック本体21及びワーク把持治
具25・26に対する第一ウェイト31aの位置が調節
される。そして、図10(c)の如く、第一ウェイト3
1aとワーク把持治具25・26等との位置関係が所定
の関係となったところで回転を停止し、作動部材52を
第一ウェイト31aから抜脱する。
【0027】次に、図11(a)に示すように、作動部
材52と第二ウェイト31bとの位置が合うようにチャ
ック本体21を回転させて、該作動部材52を第二ウェ
イト31bの操作穴38へ挿入する。挿入した作動部材
52を前方へ移動させて、第二ウェイト31bの位置固
定のロック状態を解除し、図11(b)のようにチャッ
ク本体21を反時計回りに回転させると、第二ウェイト
31bは回転開始前の位置に保持されたまま、チャック
本体21側のみが回転して、チャック本体21及びワー
ク把持治具25・26に対する第二ウェイト31bの位
置が調節される。そして、図11(c)の如く、第二ウ
ェイト31bとワーク把持治具25・26等との位置関
係が所定の関係となったところで回転を停止し、作動部
材52を第二ウェイト31bから抜脱する。
【0028】その後、ワーク把持治具25・26の姿勢
を整え、作動部材52を該ワーク把持治具25・26に
対応する位置まで移動させて、該作動部材52によりワ
ーク把持治具25・26を左方へ押して移動させると、
図6に示す状態となる。
【0029】また、ワーク把持治具25・26がスピン
ドル中心Oから偏心しない位置、即ちワーク把持治具2
5・26及びワークWの重心がスピンドル中心Oと略一
致するように配置されている場合には、バランスウェイ
ト31全体の重心もスピンドル中心Oと略一致するよう
に、図12に示す如く、第一・第二ウェイト31a・3
1bを互いに略対向する位置に配置し、主軸全体の重心
がスピンドル中心Oと略一致するようにしている。これ
により、ワーク把持治具25・26がスピンドル中心O
から偏心しない位置された場合に、バランスウェイト3
1を設けたが故に主軸全体の重心がスピンドル中心Oか
ら偏心することを防止することができ、このような場合
でも高速回転を行うことが可能となる。尚、本例ではバ
ランスウェイト31として二つの第一・第二ウェイト3
1a・31bを設けているが、該バランスウェイト31
として二つよりも多くのウェイト部材を設けることも可
能である。
【0030】以上の如く、スピンドル中心Oから左右に
偏心可能なワーク把持治具25・26を支持するチャッ
ク本体21の外周に、周方向に滑動可能な第一・第二ウ
ェイト31a・31bを設け、該第一・第二ウェイト3
1a・31bを作動部材52により一定位置に保持した
状態で、チャック本体21を回転可能とすることによ
り、ワーク把持治具25・26をスピンドル中心Oから
偏心させた場合でも、該ワーク把持治具25・26の偏
心位置に応じて、該第一・第二ウェイト31a・31b
の位置を容易に調節して、主軸全体の重心を略スピンド
ル中心Oに一致させることができ、主軸を高速回転させ
ることが可能となる。また、形状が異なるワーク把持治
具25・26を装着したり、ワークWを把持したりして
重心が変化した場合にも、同様に第一・第二ウェイト3
1a・31bの位置調節をすることで、主軸全体の重心
を略スピンドル中心Oに一致させることが可能となる。
【0031】また、チャック本体21の周方向に滑動可
能な第一・第二ウェイト31a・31bは、周方向とは
異なる前後方向へも移動可能とされ、ボールプランジャ
37によりロック穴32aがロックピン36と嵌合する
方向に付勢されているので、該第一・第二ウェイト31
a・31bの滑動位置を、ロックピン36が形成される
適宜位置でロックして固定することができる。また、作
動部材52を第一・第二ウェイト31a・31bの操作
穴38へ挿入し、該作動部材52を前後方向へ移動操作
することで、第一・第二ウェイト31a・31bの滑動
位置のロック状態及びロック解除状態を容易に切り換え
ることを可能としている。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成とすること
で、次のような効果を奏する。まず、請求項1の如く、
ワークを支持して回転自在に構成される主軸と、該主軸
の周囲おいて、主軸の周方向に滑動自在に設けられたバ
ランスウェイトと、該バランスウェイトを一定位置に保
持するバランスウェイト保持手段とを備え、前記バラン
スウェイト保持手段により、バランスウェイトを前記周
方向の一定位置に保持した状態で主軸を回転させること
により、主軸に対するバランスウェイトの位置を調節す
るので、主軸のワークを支持する部分を主軸の軸中心か
ら偏心させた場合でも、該ワーク支持部分の偏心位置に
応じて、バランスウェイトの位置を容易に調節して、主
軸全体の重心を略軸中心に一致させることができ、主軸
を高速回転させることが可能となる。また、形状が異な
るワーク支持部を主軸に装着したり、ワークを把持した
りして重心が変化した場合にも、同様にバランスウェイ
トの位置調節をすることで、主軸全体の重心を略軸中心
に一致させることが可能となる。
【0033】更に、請求項2の如く、前記ワークに対し
て加工を行う刃物台を設け、前記バランスウェイト保持
手段を前記刃物台に設けたので、バランスウェイト保持
手段によるバランスウェイトの一定位置への保持及び解
除等の操作を、ワークの加工を行う工具の操作と同様に
行うことが可能となるので、該バランスウェイト保持手
段の操作が容易且つ簡単となる。
【0034】更に、請求項3の如く、前記主軸の周囲に
バランスウェイトの周方向の滑動を案内すると共に、バ
ランスウェイトを主軸の軸方向にも移動可能とする案内
部を設け、該案内部の周方向の複数箇所に、バランスウ
ェイトを周方向所定位置にロックするロック手段を設
け、該ロック手段は、バランスウェイトに設けたウェイ
ト側穴又はウェイト側ピンと嵌合する案内部側ピン又は
案内部側穴と、ウェイト側穴又はウェイト側ピンが案内
部側ピン又は案内部側穴に嵌合する方向に前記バランス
ウェイトを付勢する付勢手段とにより成り、前記バラン
スウェイト保持手段は、前記付勢手段の付勢方向と逆の
方向にバランスウェイトを移動させてロック手段による
ロックを解除してバランスウェイトを保持するので、該
バランスウェイトの滑動位置を、適宜位置でロックして
固定することができる。また、例えばタレット旋盤のタ
レットにバランスウェイトの操作部材を設ける等するこ
とで、該操作部材によりバランスウェイトの滑動位置の
ロック状態及びロック解除状態を容易に切り換えること
が可能となる。
【0035】更に、請求項4の如く、前記バランスウェ
イトを複数設け、前記ワーク及び治具が軸中心から偏心
しない状態にあるときには、各バランスウェイトを、バ
ランスウェイト全体の重心が該軸中心と略一致するよう
に配置するので、治具が軸中心から偏心しない位置され
た場合に、バランスウェイトを設けたが故に主軸全体の
重心が軸中心から偏心することを防止することができ、
このような場合でも高速回転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旋盤の一実施形態であるタレット旋盤
を示す概略図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】スピンドルチャックを示す正面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】ワーク把持治具が左右一方(右方)へ偏心移動
した状態を示す図である。
【図6】ワーク把持治具が左右他方(左方)へ偏心移動
した状態を示す図である。
【図7】バランスウェイトを示す側面断面図である。
【図8】同じく正面図である。
【図9】バランスウェイトに作動部材を挿入して該バラ
ンスウェイトを前後方向へ移動操作した状態を示す図で
ある。
【図10】バランスウェイトの位置調節を行う際の手順
を示す第一の図である。
【図11】バランスウェイトの位置調節を行う際の手順
を示す第二の図である。
【図12】第一ウェイトと第二ウェイトとを互いに略対
向する位置に配置した状態を示す図である。
【符号の説明】
O スピンドル中心 W ワーク 6 スピンドル 7 スピンドルチャック 21 チャック本体 25・26 ワーク把持治具 31 バランスウェイト 31a 第一ウェイト 31b 第二ウェイト 32a ロック穴 36 ロックピン 37 ボールプランジャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを支持して回転自在に構成される
    主軸と、該主軸の周囲おいて、主軸の周方向に滑動自在
    に設けられたバランスウェイトと、該バランスウェイト
    を一定位置に保持するバランスウェイト保持手段とを備
    え、前記バランスウェイト保持手段により、バランスウ
    ェイトを前記周方向の一定位置に保持した状態で主軸を
    回転させることにより、主軸に対するバランスウェイト
    の位置を調節することを特徴とする旋盤。
  2. 【請求項2】 前記ワークに対して加工を行う刃物台を
    設け、前記バランスウェイト保持手段を前記刃物台に設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の旋盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸の周囲にバランスウェイトの周
    方向の滑動を案内すると共に、バランスウェイトを主軸
    の軸方向にも移動可能とする案内部を設け、該案内部の
    周方向の複数箇所に、バランスウェイトを周方向所定位
    置にロックするロック手段を設け、該ロック手段は、バ
    ランスウェイトに設けたウェイト側穴又はウェイト側ピ
    ンと嵌合する案内部側ピン又は案内部側穴と、ウェイト
    側穴又はウェイト側ピンが案内部側ピン又は案内部側穴
    に嵌合する方向に前記バランスウェイトを付勢する付勢
    手段とにより成り、前記バランスウェイト保持手段は、
    前記付勢手段の付勢方向と逆の方向にバランスウェイト
    を移動させてロック手段によるロックを解除してバラン
    スウェイトを保持することを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の旋盤。
  4. 【請求項4】 前記バランスウェイトを複数設け、前記
    ワーク及び治具が軸中心から偏心しない状態にあるとき
    には、各バランスウェイトを、バランスウェイト全体の
    重心が該軸中心と略一致するように配置することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の旋盤。
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