JP2002027304A - 画像送信機能付き通信装置 - Google Patents

画像送信機能付き通信装置

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JP2002027304A
JP2002027304A JP2000211522A JP2000211522A JP2002027304A JP 2002027304 A JP2002027304 A JP 2002027304A JP 2000211522 A JP2000211522 A JP 2000211522A JP 2000211522 A JP2000211522 A JP 2000211522A JP 2002027304 A JP2002027304 A JP 2002027304A
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Japan
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optical system
communication device
camera
imaging optical
image transmission
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Application number
JP2000211522A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
Hitoshi Hagimori
仁 萩森
Minoru Kuwana
稔 桑名
Tsutomu Honda
努 本田
Kazuhiko Ishimaru
和彦 石丸
Hideki Osada
英喜 長田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像送信機能付き通信装置においてカメラの
撮影方向に応じた最適な画像を得ること。 【解決手段】 カメラ部1aが通信装置の本体部に対し
て中心軸9a回りに回動自在に構成され、本体部の方向
を基準としたカメラ部1aの撮影方向に応じて、撮像レ
ンズ31を移動させる。例えば、カメラ部1aと本体部
との連結部材9に含まれる支持部材91の先端部であっ
て、カメラ部1aの内部にロータリエンコーダ23を設
け、CPU等の制御部24がロータリエンコーダ23で
検出される撮影方向に応じて圧電素子25に制御信号を
与えることで、撮像レンズ31の位置を光軸方向に移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信装置に関す
るものであって、特にTV電話機やカメラ付き携帯電話
機等のような画像送信機能を有する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TV電話機やカメラ付き携帯電話
機等のような画像送信機能を有する通信装置が製品化さ
れ、遠隔地間の通信を行う際に、互いの音声だけでな
く、互いの表情等も確認することが可能となっている。
このようなTV電話機やカメラ付き携帯電話機等の装置
は、通常、通話者の顔部分を被写体として撮影するよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、被写体をカメラから比較的に近い位置に存在
する通話者を最適に撮影することができるような撮影距
離にカメラ内の光学系が設定されているため、周辺の景
色等を被写体として撮影し、その風景画像等を通信相手
に送信しようとすると、ピントのずれた画像が送信され
ることがある。
【0004】また、周辺の景色等を撮影する場合と通話
者を撮影する場合とで、撮影倍率を変更するように構成
すれば、被写体に応じた最適な画像を撮影することがで
きる。
【0005】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、カメラの撮影方向に応じた最適な
画像を得ることのできる画像送信機能付き通信装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画像を送信する機能を有
する通信装置であって、通信機能を備えた本体部と、被
写体を画像として取得する撮像光学系が内蔵されたカメ
ラ部と、前記本体部と前記カメラ部とを連結し、前記カ
メラ部を中心軸回りに回動自在とする連結部材と、前記
本体部の方向を基準とした前記カメラ部の撮影方向に応
じて、前記撮像光学系の構成の一部又は全部を移動する
光学系移動機構とを備えている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像送信機能付き通信装置において、前記光学系移動
機構が、前記撮影方向に応じて前記撮像光学系の構成の
一部又は全部を移動することにより、前記撮像光学系の
合焦状態を変更して撮影距離を変化させることを特徴と
している。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像送信機能付き通信装置において、前記本体部の正
面には表示部と操作部とが配置されており、前記撮像光
学系は、少なくとも近接側合焦状態とこれより撮影距離
が大きい遠距離側合焦状態との2つの状態をとり得ると
ともに、前記光学系移動機構は、前記撮影方向が前記本
体部の正面向きと同一方向にあるときには、前記撮像光
学系の合焦状態を近接側に設定する一方、前記撮影方向
が前記本体部の正面の向きと逆の方向にあるときには、
前記撮像光学系の合焦状態を遠距離側に設定することを
特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の画像送信機能付き通信装置
において、前記光学系移動機構が、前記撮影方向を検知
する検知手段からの検知信号に基づいて、前記撮像光学
系の構成の一部又は全部を移動することを特徴としてい
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の画像送信機能付き通信装置
において、前記光学系移動機構が、電源投入時には、前
記撮像光学系の合焦状態を近接側に設定することを特徴
としている。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の画像送信機能付き通信装置
において、前記光学系移動機構が、前記カメラ部が前記
中心軸回りに回動する際の回動力を前記撮像光学系の光
軸方向に沿った直線的動力に変換する動力変換機構を有
し、前記動力変換機構によって得られる前記直線的動力
によって前記撮像光学系を移動させることを特徴として
いる。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載の画像送信機能付き通信装置
において、前記撮像光学系が、ズームレンズであり、前
記光学系移動機構が、前記撮影方向に応じて前記撮像光
学系に含まれるレンズの一部を移動させることにより、
前記ズームレンズの焦点距離を変更することを特徴とし
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0014】<1.第1の実施の形態>まず、この発明
の第1の実施の形態について説明する。図1は、この発
明の実施の形態である画像送信機能付き通信装置(以
下、単に「通信装置」という。)1の外観を示す図であ
る。
【0015】通信装置1は、被写体を撮影してその画像
を表示するとともに、通信相手先へ送信することができ
る画像送信機能付き携帯電話機として機能するものであ
り、被写体を撮影するためのカメラ部1aと、他の通信
装置と通信を行うための本体部1bとを備えて構成され
る。
【0016】本体部1bの正面側には、カメラ部1aで
撮影された画像や通信相手先から受信した画像等を表示
するための表示部3、通信相手の番号入力や各種操作入
力を行うための操作スイッチ群4、通信相手と通話する
ために通信相手から受信する音声等を発生させる音声発
生部5、及び音声を入力するための音声入力部6が配置
されている。また、本体部1bの所定位置(図1では側
面位置)には通信用のアンテナ7が配置されている。こ
の本体部1bには、通信相手と音声の送受信及び画像の
送受信を行うための通信機能と、カメラ部1aで撮影さ
れた画像を表示するための表示機能とが内蔵されてい
る。
【0017】カメラ部1aには被写体を撮影するために
被写体からの光を取り込む窓部2が形成されており、こ
の窓部2を介して被写体を撮影するように構成されてい
る。また、カメラ部1aは連結部材9によって本体部1
bの上面側に接続されている。そして、カメラ部1aは
連結部材9の中心軸9aを回転中心として回動自在なよ
うに構成されている。
【0018】したがって、通話者が通信装置1を使用す
る場合であって、通常のTV電話等として使用する場合
には、カメラ部1aの窓部2が本体部1bの正面方向と
ほぼ同一の方向を向くようにすれば、カメラ部1aが通
話者の顔部分を撮影することができ、通信相手側に通話
者の顔部分が撮影された画像を送信することができる。
一方、周囲の景色等を撮影して画像送信しようとする場
合には、カメラ部1bを中心軸9aの回りに回動させて
周囲の景色等を撮影することができ、通信相手側に周囲
の景色等が撮影された画像を送信することができる。こ
のとき、本体部分1bの正面側は通話者に向いた状態と
しておくことができるので、通話者は通信相手との会話
を良好に行うことができるとともに、表示部3も通話者
に向いた状態となるので、撮影された画像若しくは通信
相手側から受信する画像を通話者が容易に確認すること
ができるようになっている。
【0019】図2は、カメラ部1aの内部機構を示す概
略図である。なお、図2において通信装置1の本体部1
bについては図示を省略している。
【0020】図2に示すように、カメラ部1aは、筐体
11の内部に、ロータリエンコーダ23と制御部24と
撮像素子12と圧電素子25とレンズ支持部材26と撮
像レンズ31とが設けられている。なお、撮像レンズ3
1は被写体を画像として取得するための撮像光学系の一
部(この場合、他の光学的構成は図示を省略しているこ
とになる。)又は全部を構成するレンズである。
【0021】そして、カメラ部1aは連結部材9を介し
て通信装置1の本体部1bに装着されている。連結部材
9は、通信装置1の本体部1bに固着された円柱状の支
持部材91と、その支持部材91に装着されたベアリン
グ等の回動部材92とによって構成される。このうち、
回動部材92がカメラ部1aの筐体11の底部に固定さ
れる。このため、通信装置1の本体部1bの向きが一定
であっても、カメラ部1aの撮影方向のみを回動させて
周囲に向けることが可能となっている。
【0022】また、支持部材91の先端部91aは回動
部材92及び筐体11の底部を貫通して筐体11の内部
側まで導かれており、その先端部91aには所定位置に
スリットの形成された円盤状部材21が固定されてい
る。一方、筐体11の内部側には円盤状部材21に形成
されたスリットを検出するために設けられた光カプラ等
の検出素子22が設けられている。このため、カメラ部
1aが回動する際、検出素子22がカメラ部1aの筐体
11と一体となって回動する一方、円盤状部材21はカ
メラ部1aの回動とは無関係に静止した状態となる。し
たがって、円盤状部材21と検出素子22とによって、
ロータリエンコーダ23が実現される。
【0023】円盤状部材21には、例えば0°及び18
0°の関係となる所定位置にスリットが形成されてお
り、検出素子22はカメラ部1aが180°回転するご
とに所定の検出信号を発生させるように構成されてい
る。円盤状部材21の2カ所に形成されるスリットをそ
れぞれ異なるスリットとしておくことで、検出素子22
はそれぞれに応じて異なる検出信号を発生させることが
でき、カメラ部1aの撮影方向を2方向のうちのいずれ
の方向であるかを特定することが可能になる。
【0024】この実施の形態においては、円盤状部材2
1に形成されるスリットは、カメラ部1aによる撮影方
向が、通信装置1の本体部1bの正面方向と同一方向を
向く方向と、その逆方向(正面方向と逆方向である背面
方向)を向く方向との2方向のうちのいずれの方向に向
いているかを検出することが可能になるような位置に形
成される。
【0025】そして、検出素子22から得られる検出信
号は、カメラ部1aに設けられた撮像レンズ31を駆動
制御するために設けられた制御部24に与えられる。制
御部24は、CPUが所定のプログラムを実行すること
によって実現される機能であり、検出素子22から得ら
れる検出信号に基づいて撮像レンズ31を駆動制御する
ための制御信号を生成するように構成される。制御部2
4は、圧電素子25に対して撮影方向に応じた制御信号
を与えるように構成されている。
【0026】圧電素子25は撮像光学系の一部又は全部
を構成する撮像レンズ31を移動させることによって撮
像光学系の合焦状態を変更して撮影距離を変化させるた
めのレンズ駆動手段として機能するものであり、制御部
24からの制御信号に基づいてX方向に沿った伸縮動作
を行う。
【0027】この結果、圧電素子25に連結されたレン
ズ支持部材26がX方向に沿って移動することとなり、
撮像レンズ31がレンズ枠32と一体となってX方向に
沿った移動を行う。
【0028】そして、カメラ部1aの窓部2より得られ
る被写体からの光は撮像レンズ31を介して、CCD撮
像センサ等によって構成された撮像素子12に導かれ、
被写体を撮影した画像を電気的なデータとして得ること
ができるように構成されている。なお、撮像素子12で
得られる画像データは、例えば連結部材9の内部を挿通
された伝送線を介して本体部1b側に送出され、表示部
3に表示したり、アンテナ7より他の通信装置へと出力
される。
【0029】一般にカメラ部1aが通話者を被写体とす
る場合には、カメラ部1aによる撮影距離は短くなり、
カメラ部1aが周囲の景色等を被写体とする場合には、
カメラ部1aの撮影距離は長くなる。したがって、撮像
素子12で得られる画像を合焦した画像とするために
は、撮影距離に合致した状態となるように撮像レンズ3
1を駆動し、最適な合焦状態を実現することが必要とな
る。具体的には、カメラ部1aの撮影方向が通話者に向
いている場合に撮像光学系による合焦状態は近側(近接
側)に設定され、比較的短い撮影距離に対応させること
が望ましく、また、撮影方向が通話者以外の比較的遠方
の景色等を向いている場合には撮像光学系による合焦状
態は遠側(遠距離側)に設定され、比較的長い撮影距離
に対応させることが望ましい。ここで、近側とは数十c
m程度離れた被写体を撮影する場合の設定状態をいい、
遠側とは近側の所定値から無限遠までの間にある被写体
を撮影する場合の設定状態をいう。
【0030】この実施の形態では、制御部24は、カメ
ラ部1aの撮影方向に応じて圧電素子25を駆動するこ
とにより、撮像レンズ31を移動させて撮像光学系の合
焦状態を変更するように構成される。それによって撮影
距離が変更され、撮像素子12に被写体からの光が適切
に結像することになる。そして、カメラ部1aの撮影方
向が本体部1bの正面の向きと同一の方向にあるときに
は、合焦状態が近側に設定され、撮影距離が所定の値
(第1の値)となるように撮像レンズ31が駆動される
一方、撮影方向が本体部1bの正面の向きと逆の方向に
あるときには、合焦状態が遠側に設定され、撮影距離が
所定の値(第2の値)となるように撮像レンズ31が駆
動される。
【0031】つまり、通信装置1においては、通話者が
カメラ部1aを本体部1bの正面方向と同一方向又は逆
方向に手動操作にて回動させると、カメラ部1aのエン
コーダ23によって撮影方向が検出され、制御部24が
検出された撮像方向に応じて撮像レンズ31を駆動し、
撮像光学系の合焦状態を変更することによって、撮影方
向に応じた撮影距離を設定するのである。
【0032】図3は、制御部24によって行われる処理
手順を示すフローチャートである。図3に示すように、
まず通信装置1の電源がオン状態とされると、ステップ
S11に進む。
【0033】ステップS11においては、制御部24
は、ロータリエンコーダ23の検出信号にかかわらず、
電源投入直後に合焦状態が近側に設定され、撮影距離が
所定値(第1の値)となるように撮像レンズ31を駆動
する。すなわち、制御部24はカメラ部1aにおける撮
像レンズ31の初期設定としてレンズ位置を近側に設定
して撮影距離が比較的短くなるようにするのである。
【0034】この実施の形態の通信装置1のように、通
信装置1がTV電話機としての機能を有する場合には、
被写体が通話者である場合が多く、また遠方の景色等を
被写体とする場合は少ないと考えられる。したがって、
ステップS11では、撮影する可能性が最も高いと考え
られる通話者を撮影対象とするために、撮像レンズ31
による合焦状態を近側に設定して、撮影距離を比較的短
い状態に設定するのである。
【0035】そして、ステップS12では、制御部24
はロータリエンコーダ23からの検出信号を解析し、カ
メラ部1aの撮影方向が本体部1bの正面と同一方向を
向いているか(すなわち、遠側を向いているか)、逆方
向を向いているか(すなわち、近側を向いているか)を
判断する。そして、撮影方向が本体部1bの正面と同一
方向を向いている場合にはステップS14に進み、逆方
向を向いている場合にはステップS13に進む。
【0036】ステップS13に進んだ場合には、制御部
24は圧電素子25に制御信号を与え、撮像レンズ31
の合焦状態を遠側に設定して、撮影距離を比較的長い所
定の距離とする。つまり、カメラ部1aの撮影方向が本
体部1bの正面と異なる方向を向いているときには、比
較的遠くに位置する周囲の景色等を適切に撮影すること
ができるようにするために、撮像レンズ31による合焦
状態を遠側に設定するのである。この結果、撮影距離が
撮影状態に適合し、周囲の景色等からの光は合焦状態と
なって撮像素子12に導かれ、適切な画像が得られるこ
とになる。
【0037】図4は、カメラ部1aが周囲の景色等に向
いた状態を示す図である。図4に示すようにカメラ部1
aが周囲の景色等に向いた状態であるときには、ステッ
プS13においてカメラ部1aにおける合焦状態が遠側
に設定されるため、周囲の景色等が適切な合焦状態で得
られる。この結果、通信装置1の表示部3には周囲の景
色等の合焦画像が表示されるとともに、通信相手先へも
その合焦画像が送信されることになる。
【0038】一方、ステップS14に進んだ場合には、
制御部24は圧電素子25に制御信号を与え、撮像レン
ズ31の合焦状態を近側に設定して、撮影距離を所定の
距離とする。つまり、カメラ部1aの撮影方向が本体部
1bの正面と同一の方向を向いているときには、比較的
近くに位置する周囲の景色等を適切に撮影することがで
きるようにするために、撮像レンズ31による合焦状態
を近側に設定するのである。この結果、撮影距離が撮影
状態に適合し、カメラ部1aから比較的近くに位置する
通話者の顔部分等からの光は合焦状態となって撮像素子
12に導かれ、適切な画像が得られることになる。
【0039】図5は、カメラ部1aが通話者に向いた状
態を示す図である。図5に示すようにカメラ部1aが通
話者に向いた状態であるときには、ステップS14にお
いてカメラ部1aにおける合焦状態が近側に設定される
ため、通話者の顔部分等が適切な合焦状態で得られる。
この結果、通信装置1の表示部3には通話者の合焦画像
が表示されるとともに、通信相手先へもその合焦画像が
送信されることになる。
【0040】なお、ステップS11においては既に近側
に合焦状態が設定されているため、既に撮影距離が撮影
状態に適合している場合には、ステップS14において
再度圧電素子25を駆動する必要はない。
【0041】そして、ステップS15に進み、制御部2
4は通話者による電源オフ操作が行われたか否かを判断
する。そして、電源オフ操作が行われた場合にはステッ
プS16の処理に進み、電源オフ操作が行われていない
場合にはステップS12からの処理を繰り返す。
【0042】したがって、通話者が電源オフ操作をしな
い限りは、通話者がカメラ部1aを回動させて、その撮
影方向を変更するごとに、ステップS12,S13,S
14の処理で制御部24が撮影方向に応じた撮像レンズ
31のレンズ駆動を行うようになっている。このため、
カメラ部1aの回動操作が行われた場合であっても、常
に適切な画像を撮影することができるようになっている
のである。
【0043】また、通話者による電源オフ操作が行われ
た場合には、ステップS16において、制御部24が撮
像レンズ31の位置を原点位置に戻すように圧電素子2
5に対して制御信号を与える。この結果、撮像レンズ3
1のレンズ位置は初期位置に位置することとなる。
【0044】そしてステップS17に進み、通信装置1
における電源供給状態又はカメラ部1aに対する電源供
給状態を停止させる。これにより、制御部24による処
理手順が終了する。
【0045】以上、この実施の形態の通信装置1におい
ては、本体部1bの方向を基準としたカメラ部1aの撮
影方向に応じて撮像レンズ31を移動させるように、ロ
ータリエンコーダ23,制御部24,圧電素子25等に
よる光学系移動機構が設けられているので、カメラの撮
影方向に応じた最適な画像を得ることができる。したが
って、通信相手先へも最適な画像を送信することができ
る。
【0046】特に、上記の光学系移動機構は、撮影方向
に応じて撮像レンズ31を移動させることにより、撮像
レンズ31の撮影距離を変更するように構成されている
ので、撮影方向に応じて適切な合焦画像を得ることが可
能となっている。
【0047】また、光学系移動機構は、電源投入時に
は、撮影距離の初期状態として、合焦状態を近側に設定
して撮影距離を第1の値に設定するように構成されてい
るので、電源投入直後に比較的近い位置に存在する通話
者を被写体として最適に撮影することができるようにな
っている。
【0048】<2.第2の実施の形態>次に、この発明
の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態
では、カメラ部1aに内蔵された撮像レンズがズームレ
ンズである場合について説明する。なお、通信装置1の
全体的構成は第1の実施の形態で説明した内容と同様で
あるため、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0049】図6は、この実施の形態におけるカメラ部
1aの内部機構を示す概略図である。図6において、第
1の実施の形態で説明した構成部材と同様の構成部材に
ついては同一符号を付しており、本体部1bについては
図示を省略している。
【0050】カメラ部1aの内部には、撮影倍率を変更
するための倍率変更用レンズ31a及び被写体像を合焦
状態とするためのフォーカシング用レンズ31bが設け
られており、これら倍率変更用レンズ31aとフォーカ
シング用レンズ31bとが一体となって、いわゆるズー
ムレンズとしての撮像光学系の機能を実現する。なお、
撮像光学系には、倍率変更用レンズ31a及びフォーカ
シング用レンズ31b以外の他のレンズを含んで構成さ
れる場合もあるが、図6ではそれらの図示は省略してい
る。
【0051】倍率変更用レンズ31aは圧電素子25a
に連結されたレンズ支持部材26aとレンズ枠32aと
で光軸上の任意の位置に保持されるように構成され、フ
ォーカシング用レンズ31bは圧電素子25bに連結さ
れたレンズ支持部材26bとレンズ枠32bとで光軸上
の任意の位置に保持されるように構成される。
【0052】そして、この実施の形態においては、制御
部24がロータリエンコーダ23の検出信号を受信する
と、その検出信号に基づいて倍率変更用レンズ31aと
フォーカシング用レンズ31bとのそれぞれに設けられ
た圧電素子25a,25bに対して制御信号を与える。
【0053】つまり、制御部24はカメラ部1aの撮影
方向に応じて倍率変更用レンズ31aとフォーカシング
用レンズ31bとのそれぞれを駆動制御して、各レンズ
が光軸に平行なX方向に移動するように構成されている
のである。
【0054】具体的には、カメラ部1aが本体部1bの
正面の向きと同一方向にあるときには、撮影方向が通話
者に向いていることになるため、倍率変更用レンズ31
aは比較的近い位置に存在する被写体を最適なサイズで
撮影するように近側撮影用の所定の倍率となるように設
定されるとともに、フォーカシング用レンズ31bは倍
率変更用レンズ31aの倍率変更(焦点距離の変動)に
伴う像点移動を補償して撮像素子12の撮像面に被写体
像が結像して最適な合焦画像が得られるように設定され
る。
【0055】一方、カメラ部1aが本体部1bの正面の
向きと逆の方向にあるときには、撮影方向が周囲の景色
等に向いていることになるため、倍率変更用レンズ31
aは比較的多い位置に存在する被写体を最適なサイズで
撮影するように遠側撮影用の所定の倍率となるように設
定されるとともに、フォーカシング用レンズ31bは倍
率変更用レンズ31aによる倍率変更(焦点距離の変
動)に伴う像点移動を補償して撮像素子12の撮像面に
被写体像が結像して最適な合焦画像が得られるように設
定される。
【0056】図7は、この実施の形態の制御部24によ
って行われる処理手順を示すフローチャートである。図
7に示すように、まず通信装置1の電源がオン状態とさ
れると、ステップS21に進む。
【0057】ステップS21において制御部24は、ロ
ータリエンコーダ23の検出信号にかかわらず、電源投
入直後に倍率変更用レンズ31aを駆動して被写体が比
較的に近い位置にある通話者であることを想定して、近
側撮影用の撮影倍率となるように倍率変更用レンズ31
aを移動させる。
【0058】そして、ステップS22において制御部2
4は、倍率変更用レンズ31aの近側撮影用の撮影倍率
に応じてフォーカシング用レンズ31bを駆動して、フ
ォーカシング用レンズ31bを移動させる。
【0059】ステップS21,S22の処理は、カメラ
部1aの撮影方向にかかわらず、電源投入直後に比較的
近い位置に存在する通話者を被写体として最適に撮影す
ることができるようにするための、ズームレンズの初期
設定を行う処理手順となっている。
【0060】そして、ステップS23に進み、制御部2
4はロータリエンコーダ23からの検出信号を解析し、
カメラ部1aの撮影方向が本体部1bの正面と同一方向
を向いているか(すなわち、遠側を向いているか)、逆
方向を向いているか(すなわち、近側を向いているか)
を判断する。そして、撮影方向が本体部1bの正面と同
一方向を向いている場合にはステップS26に進み、逆
方向を向いている場合にはステップS24に進む。
【0061】ステップS24に進んだ場合には、制御部
24は圧電素子25aに制御信号を与え、倍率変更用レ
ンズ31aを移動させて、遠方にある被写体を最適なサ
イズで撮影することのできる所定の撮影倍率、すなわ
ち、遠側撮影用に設定された所定の撮影倍率とする。
【0062】そして、ステップS25に進み、制御部2
4は圧電素子25bに制御信号を与え、フォーカシング
用レンズ31bを移動させて撮像素子12の撮像面に合
焦画像を結像させ、撮影距離の調整を行う。
【0063】つまり、カメラ部1aの撮影方向が本体部
1bの正面と異なる方向を向いているときには、ステッ
プS24,S25において、比較的遠くに位置する周囲
の景色等をズームレンズにて適切に撮影するために、ズ
ームレンズを構成する倍率変更用レンズ31aとフォー
カシング用レンズ31bとを、遠側に位置する被写体に
適合するように移動させるのである。
【0064】一方、ステップS26に進んだ場合には、
制御部24は圧電素子25aに制御信号を与え、倍率変
更用レンズ31aを移動させて、比較的近くにある通話
者を被写体として最適なサイズで撮影することのできる
所定の撮影倍率、すなわち、近側撮影用に設定された所
定の撮影倍率とする。
【0065】そして、ステップS27に進み、制御部2
4は圧電素子25bに制御信号を与え、フォーカシング
用レンズ31bを移動させて撮像素子12の撮像面に合
焦画像を結像させ、撮影距離の調整を行う。
【0066】つまり、カメラ部1aの撮影方向が本体部
1bの正面と同一方向を向いているときには、ステップ
S26,S27において、比較的近くに位置する通話者
をズームレンズにて適切に撮影するために、ズームレン
ズを構成する倍率変更用レンズ31aとフォーカシング
用レンズ31bとを、近側に位置する通話者に適合する
ように移動させるのである。
【0067】なお、ステップS21,S22においては
既に近側に被写体が存在することを仮定してズームレン
ズの初期設定が行われているため、既に倍率変更用レン
ズ31a及びフォーカシング用レンズ31bが近側撮影
用に設定されている場合には、ステップS26,S27
において再度圧電素子25を駆動する必要はない。
【0068】そして、ステップS28に進み、制御部2
4は通話者による電源オフ操作が行われたか否かを判断
する。そして、電源オフ操作が行われた場合にはステッ
プS29の処理に進み、電源オフ操作が行われていない
場合にはステップS23からの処理を繰り返す。
【0069】したがって、通話者が電源オフ操作をしな
い限りは、通話者がカメラ部1aを回動させて、その撮
影方向を変更するごとに、ステップS23〜S27の処
理で制御部24が撮影方向に応じたズームレンズのレン
ズ駆動を行うようになっている。このため、カメラ部1
aの回動操作が行われた場合であっても、その撮影方向
に応じて適切な画像をズームレンズによって撮影するこ
とができるようになっているのである。
【0070】また、通話者による電源オフ操作が行われ
た場合には、ステップS29において、制御部24がズ
ームレンズを構成する倍率変更用レンズ31a及びフォ
ーカシング用レンズ31bの各位置を原点位置に戻すよ
うに圧電素子25a,25bに対して制御信号を与え
る。この結果、ズームレンズにおける各レンズのレンズ
位置は初期位置に位置することとなる。
【0071】そしてステップS30に進み、通信装置1
における電源供給状態又はカメラ部1aに対する電源供
給状態を停止させる。これにより、制御部24による処
理手順が終了する。
【0072】以上、この実施の形態の通信装置1におい
ては、本体部1bの方向を基準としたカメラ部1aの撮
影方向に応じて、ズームレンズを構成する倍率変更用レ
ンズ31a及びフォーカシング用レンズ31bを移動さ
せるために、ロータリエンコーダ23,制御部24,圧
電素子25a,25b等による光学系移動機構が設けら
れている。このため、カメラの撮影方向に応じてズーム
レンズの焦点距離(撮影倍率)や撮影距離等の撮影条件
を変更することができ、常に最適な画像をズームレンズ
を介して得ることが可能になる。したがって、通信相手
先へも撮影方向に応じた最適な画像を送信することが可
能になる。
【0073】<3.第3の実施の形態>次に、この発明
の第3の実施の形態について説明する。上記各実施の形
態では、撮像レンズを電気的エネルギーを用いて駆動す
る場合の構成例について説明したが、この実施の形態で
はカメラ部1aの回動力を利用して撮像レンズを移動さ
せる場合の構成例について説明する。なお、通信装置1
の全体的構成は第1の実施の形態で説明した内容と同様
であるため、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0074】図8はこの実施の形態におけるカメラ部1
aの内部機構を示す概略図である。なお、図8において
は、上記各実施の形態で説明した構成部材と同様の構成
部材について同一符号を付しており、本体部1bについ
ては図示を省略している。また、図9は通信装置1のカ
メラ部1aと本体部1bとの連結部分を示す概略断面図
である。
【0075】カメラ部1aの内部には、撮像レンズ31
を保持して光軸方向にスライドするスライダ80と、撮
像素子12とが設けられている。
【0076】スライダ80は、中央部にカム溝82が形
成された基台81と、筐体11の底面部13に形成され
たガイド溝13aに沿って移動自在となるように設けら
れたガイド部材85と、撮像レンズ31を保持するレン
ズ枠83とを備えて構成される。
【0077】一方、連結部材9は、通信装置1の本体部
1bに固定された連結軸94と、その連結軸94の回り
を回動自在に設けられたベアリング93と、連結軸94
の先端部に設けられた円盤状部材95と、円盤状部材9
5の中心から通信装置1の本体部1bの背面側方向に離
れた所定位置に上記のカム溝82に沿って移動する移動
部材96とを備えており、ベアリング93はカメラ部1
aの筐体11の底面部13に連結されている。また、連
結軸94は底面部13に設けられた貫通孔を介してカメ
ラ部1bの内部側まで導かれており、上記円盤状部材9
5及び移動部材96はカメラ部1bの内部側に設けられ
る。
【0078】そして、スライダ80は、円盤状部材95
の上部側に配置されており、円盤状部材95から上方側
に向けて設置された移動部材96がカム溝82に挿入さ
れるように配置されている。
【0079】ここで、カメラ部1aの撮影方向を変更す
る場合には、通話者がカメラ部1aを手動操作によって
回動させることとなる。このとき、ベアリング93が連
結軸94の回りに回動し、ベアリング93に連結された
カメラ部1aが連結軸94の中心軸9aの回りに回動す
ることとなる。
【0080】また、カメラ部1aが回動してその撮影方
向が変更されるとき、連結部材9を構成する各部は、カ
メラ部1bの撮影方向にかかわらず常に固定された状態
となる。つまり、連結部材9は通信装置1の本体部1b
に対して固定された状態となっているのである。
【0081】したがって、カメラ部1aを中心軸9aに
ついて回動させようとすると、移動部材96がカム溝8
2に沿って移動することとなる。そして、その移動部材
96がカム溝82に沿って移動する際に、基台81をX
方向に沿って押すこととなり、結果的にスライダ80を
X方向に移動させる。
【0082】図10及び図11は、カメラ部1aの内部
機構を上部側からみた概念図である。図10に示すよう
に、カメラ部1aを中心軸9aを中心にR方向へ回動さ
せようとすると、移動部材96は+Y方向へ移動しよう
とする。このとき、カム溝82は光軸に垂直なY方向に
平行に形成されているため、移動部材96はカム溝82
の内側を+X方向に押すことになる。
【0083】そして、カメラ部1aが90°回転した時
点で、移動部材96はカム溝82内で最も+Y方向側に
位置し、その後さらにカメラ部1aを回動させると、移
動部材96はカム溝82内を−Y方向へ移動しつつ、カ
ム溝82の内側を+X方向に押すこととなる。
【0084】そして、カメラ部1aが180°回転した
時点で、カメラ部1a内のスライダ80は図11に示す
状態となる。なお、図10に示す状態においてカメラ部
1aを上記と逆方向に回動させても180°回転した時
点では図11に示す状態となる。
【0085】また、図11に示す状態からカメラ部1a
をいずれかの方向に180°回動させると、180°回
転した時点で図10に示す状態に戻ることとなる。
【0086】このように、この実施の形態においては、
カメラ部1aの回動力を利用して撮像レンズ31を光軸
方向に沿って移動させるように構成されている。すなわ
ち、この実施の形態において連結部材9とカム溝82と
は、カメラ部1aが中心軸9a回りに回動する際の回動
力を撮像レンズ31の光軸方向に沿った直線的動力に変
換する動力変換機構として機能し、その動力変換機構に
よって撮像レンズ31を撮影方向に応じて移動させるよ
うに構成されているのである。そして、図10に示す状
態では撮像レンズ31は近側の所定位置に位置し、図1
1に示す状態では撮像レンズ31は遠側の所定位置に位
置する。この近側の所定位置を、通話者を適切に撮影す
ることができるように設定する一方、遠側の所定位置
を、比較的遠方にある周囲の景色等を適切に撮影するこ
とができるように設定することで、カメラの撮影方向に
応じた最適な画像を得ることが可能になるのである。
【0087】特にこの実施の形態の場合には、電気的エ
ネルギーを用いずに、通話者の手動操作によるカメラ部
1aの回動力を利用して撮像レンズ31のレンズ移動を
行うように、光学系移動機構が構成されているため、通
信装置1の電気的エネルギーをレンズ駆動に用いる必要
がないので、通信装置1の使用時間を長くすることがで
きる。
【0088】なお、この実施の形態において撮像レンズ
としてズームレンズを用いる場合には、上記の動力変換
機構を倍率変更用レンズとフォーカシング用レンズとの
それぞれに設け、それぞれのレンズ位置をカメラ部1a
の回動力を用いて変更するように構成すればよい。
【0089】また、撮像レンズはズームレンズではな
く、短焦点側と長焦点側の2焦点距離のみで機能する切
り換えタイプとしてもよい。
【0090】<4.変形例>以上、この発明の実施の形
態について説明したが、この発明は上述した内容のもの
に限定されるものではない。
【0091】例えば、上記説明においては、カメラ部1
aは通信装置1の本体部1bに対して垂直方向に設定さ
れた中心軸9aの回りに回動するように構成される例に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、中
心軸を本体部1bに対して水平方向に設定してカメラ部
1aを回動させるように構成してもよい。
【0092】また、上記説明においては、主として、カ
メラ部1aの撮影方向が通信装置1の本体部1bの正面
方向側と向いているときと、逆方向側を向いているとき
の2つの位置において、撮像レンズ31のレンズ位置を
所定位置に設定する例について説明したが、それらの中
間位置についてのレンズ位置をも設定してもよい。
【0093】さらに、上記説明においては、主として、
携帯電話機にカメラ部1aが設けられた構成例について
説明したが、これに限定されるものでもなく、他の形態
の通信装置(例えば、据え付け型のTV電話機や、個人
で使用する情報携帯端末(PDA)等)にカメラ部1a
が設けられたものであっても適用することは可能であ
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、通信装置の本体部の方向を基準としたカ
メラ部の撮影方向に応じて、撮像光学系の構成の一部又
は全部を移動するように構成されているため、カメラの
撮影方向に応じた最適な画像を得ることができる。そし
て、これにより、通信相手先へも最適な画像を送信する
ことが可能になる。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、撮影方向
に応じて撮像光学系の構成の一部又は全部を移動させる
ことによって、撮像光学系の合焦状態を変更して撮影距
離を変化させるように構成されているため、撮影方向に
応じて適切な合焦画像を得ることが可能になる。
【0096】請求項3に記載の発明によれば、撮影方向
が本体部の正面の向きと同一の方向にあるときには、撮
像光学系の合焦状態を近接側に設定する一方、撮影方向
が本体部の正面の向きと逆の方向にあるときには、撮像
光学系の合焦状態を遠距離側に設定するように構成され
ているため、撮影方向が本体部の正面の向きと同一の方
向にあるときには近接側の被写体を合焦状態で撮影する
ことができ、撮影方向が本体部の正面の向きと逆の方向
にあるときには遠距離側の被写体を合焦状態で撮影する
ことができる。
【0097】請求項4に記載の発明によれば、撮影方向
を検知する検知手段からの検知信号に基づいて、撮像光
学系の構成の一部又は全部を移動させるように構成され
ているため、撮影方向に適合するように撮像光学系を移
動させることができる。
【0098】請求項5に記載の発明によれば、電源投入
時には、撮像光学系の合焦状態を近接側に設定するよう
に構成されているため、電源投入直後に近側の被写体を
適切に撮影することができる。
【0099】請求項6に記載の発明によれば、カメラ部
が中心軸回りに回動する際の回動力を撮像光学系の光軸
方向に沿った直線的動力に変換する動力変換機構を有
し、動力変換機構によって得られる直線的動力によって
撮像光学系を移動させるように構成されているため、撮
影方向に適合するように撮像光学系を移動させることが
できる。また、電気的エネルギーを用いないので、通信
装置を長時間稼動させることができる。
【0100】請求項7に記載の発明によれば、撮影方向
に応じて、ズームレンズの焦点距離を変更するように構
成されているため、撮影方向に応じた適切な撮影倍率で
被写体を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における通信装置の外観
を示す図である。
【図2】第1の実施の形態におけるカメラ部の内部機構
を示す概略図である。
【図3】第1の実施の形態の制御部によって行われる処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】カメラ部が周囲の景色等に向いた状態を示す図
である。
【図5】カメラ部が通話者に向いた状態を示す図であ
る。
【図6】第2の実施の形態におけるカメラ部の内部機構
を示す概略図である。
【図7】第2の実施の形態の制御部によって行われる処
理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態におけるカメラ部の内部機構
を示す概略図である。
【図9】第3の実施の形態での通信装置のカメラ部と本
体部との連結部分を示す概略断面図である。
【図10】第3の実施の形態におけるカメラ部の内部機
構を上部側からみた概念図である。
【図11】第3の実施の形態におけるカメラ部の内部機
構を上部側からみた概念図である。
【符号の説明】
1 画像送信機能付き通信装置(通信装置) 1a カメラ部 1b 本体部 3 表示部 9 連結部材(動力変換機構の一部) 9a 中心軸 12 撮像素子 23 ロータリエンコーダ(検知手段) 24 制御部(光学系移動機構) 25,25a,25b 圧電素子 31 撮像レンズ(撮像光学系の一部又は全部) 31a 倍率変更用レンズ(撮像光学系の一部) 31b フォーカシング用レンズ(撮像光学系の一部) 80 スライダ 82 カム溝(動力変換機構の一部) 93 ベアリング 96 移動部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/725 H04M 1/725 H04N 5/222 H04N 5/222 B 7/14 7/14 (72)発明者 桑名 稔 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 本田 努 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 石丸 和彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長田 英喜 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA11 AB23 AB44 AB62 AB65 AC02 AC27 AC32 AC54 AC69 AC74 AC75 AC77 CA00 5C064 AA01 AC03 AC12 5K023 AA07 MM00 PP16 5K027 AA11 BB01 FF01 FF22 HH26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を送信する機能を有する通信装置で
    あって、 通信機能を備えた本体部と、 被写体を画像として取得する撮像光学系が内蔵されたカ
    メラ部と、 前記本体部と前記カメラ部とを連結し、前記カメラ部を
    中心軸回りに回動自在とする連結部材と、 前記本体部の方向を基準とした前記カメラ部の撮影方向
    に応じて、前記撮像光学系の構成の一部又は全部を移動
    する光学系移動機構と、を備えることを特徴とする画像
    送信機能付き通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像送信機能付き通信
    装置において、 前記光学系移動機構は、前記撮影方向に応じて前記撮像
    光学系の構成の一部又は全部を移動することにより、前
    記撮像光学系の合焦状態を変更して撮影距離を変化させ
    ることを特徴とする画像送信機能付き通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像送信機能付き通信
    装置において、 前記本体部の正面には表示部と操作部とが配置されてお
    り、 前記撮像光学系は、少なくとも近接側合焦状態とこれよ
    り撮影距離が大きい遠距離側合焦状態との2つの状態を
    とり得るとともに、 前記光学系移動機構は、前記撮影方向が前記本体部の正
    面向きと同一方向にあるときには、前記撮像光学系の合
    焦状態を近接側に設定する一方、前記撮影方向が前記本
    体部の正面の向きと逆の方向にあるときには、前記撮像
    光学系の合焦状態を遠距離側に設定することを特徴とす
    る画像送信機能付き通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の画像送信機能付き通信装置において、 前記光学系移動機構は、前記撮影方向を検知する検知手
    段からの検知信号に基づいて、前記撮像光学系の構成の
    一部又は全部を移動することを特徴とする画像送信機能
    付き通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の画像送信機能付き通信装置において、 前記光学系移動機構は、電源投入時には、前記撮像光学
    系の合焦状態を近接側に設定することを特徴とする画像
    送信機能付き通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の画像送信機能付き通信装置において、 前記光学系移動機構は、前記カメラ部が前記中心軸回り
    に回動する際の回動力を前記撮像光学系の光軸方向に沿
    った直線的動力に変換する動力変換機構を有し、前記動
    力変換機構によって得られる前記直線的動力によって前
    記撮像光学系を移動させることを特徴とする画像送信機
    能付き通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の画像送信機能付き通信装置において、 前記撮像光学系は、ズームレンズであり、 前記光学系移動機構は、前記撮影方向に応じて前記撮像
    光学系に含まれるレンズの一部を移動させることによ
    り、前記ズームレンズの焦点距離を変更することを特徴
    とする画像送信機能付き通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008521284A (ja) * 2004-11-15 2008-06-19 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー カメラ位置を選択可能なモバイル機器
US7429838B2 (en) 2005-07-05 2008-09-30 Stmicroelectronics S.A. Control of a piezoelectric motor
US7561202B2 (en) * 2003-08-21 2009-07-14 Konica Minolta Opto, Inc. Image device with lens adjustment for various environmental conditions

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