JP2002027136A - 電話用情報重畳装置および電話機 - Google Patents

電話用情報重畳装置および電話機

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JP2002027136A JP2000210254A JP2000210254A JP2002027136A JP 2002027136 A JP2002027136 A JP 2002027136A JP 2000210254 A JP2000210254 A JP 2000210254A JP 2000210254 A JP2000210254 A JP 2000210254A JP 2002027136 A JP2002027136 A JP 2002027136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話を通じて、通信相手に通信される生活環
境の情報により漏洩する個人情報、プライバシを保護す
る。 【解決手段】 携帯電話機300が通話モードになると
混合制御部352が作動を開始し、スケジュール管理部
356に記憶されたスケジュールと実時間に応じた生活
環境の音を記憶管理部354から読み出して混合部35
8へ順次送信する。これにより、携帯電話機300を利
用して通話している相手側には、予めスケジュールされ
た生活環境の音とマイク304を通じて入力される使用
者の送話とが混合されて聞こえる。また、表示指示部3
60には、現在再生されている生活環境の音に応じた表
示がなされ、通話相手の電話番号と再生された生活環境
の音とその時間とをスケジュール管理部356に記憶す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話用情報重畳装
置および電話機に関し、電話を用いて送信する情報に他
の情報を重畳する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電話は、家庭や職場などで用いられる固
定タイプの電話から、使用者が携帯する携帯電話まで、
社会生活の広範な場面で用いられており、情報を遠隔地
に伝達する機器として、広く利用されている。特に近年
では、PHSや携帯電話などの移動体通信機が、何時で
も何処でも遠隔地の他の通信者と通信できる利便性か
ら、その利用が急増している。
【0003】また、半導体技術や通信技術の向上によ
り、例えば特開平8−294030号公報などに開示さ
れているように、音声ばかりでなく映像までも同時に通
信するビデオカメラ一体型携帯電話機さえも提案されて
いる。このように、携帯型の移動体通信機の利便性の向
上は目覚ましく、一般的な通信手段として用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話を初めとするこうした電話機は、使用する使用者にと
って、非所望の情報まで送信してしまう可能性があり、
個人情報やプライバシを十分に守ることができないおそ
れがあった。特に、携帯電話などの携帯型の通信機の利
便性は、何時でも何処でも通信できることにあり、しか
も携帯型の通信機の通信性能の向上は、携帯電話を例に
取るならば、通信したい会話情報ばかりでなくその送話
口に届く様々な音情報までも通信相手に鮮明に通信して
しまうからである。
【0005】例えば、緊急の要件で着信し会話せざる得
ない状況で、周囲の音声が、会話の内容に著しくふさわ
しくないような場合、通話の相手を不愉快にしたり、い
たずらな詮索の対象となってしまうことがあり得た。こ
うした状況を緩和するために、駅の雑踏の音などをテー
プレコーダなどから再生して、擬似的な背景音を作り出
して電話するといったことも提案されてはいるが、単純
な背景音の再生にとどまり、逆にいつも同じ背景音であ
るため、通話の相手に不審がられたりすることもあり得
た。総じて、こうした対応では、通話状況を改善すると
ころまでは到達できていない。
【0006】かかる問題は、通話の場所・状況が多様で
あり得る携帯型の通信機の場合に顕在化するが、家庭用
や業務用の固定タイプの電話機でも生じ得る。また、通
信できる情報密度が高まり、単なる音の情報に限らず使
用者の映像までもが通信できるビデオカメラ一体型携帯
電話機においては、携帯電話機を使用する使用者の表情
ばかりでなく、服装や周囲の映像情報までも通信相手に
通信されてしまうので、上記の問題は一層看過すること
ができない。
【0007】本発明は、上記した問題点を解決するため
になされたものであり、電話の利便性はそのまま享受し
つつ、電話の使用者の個人情報やプライバシを保護する
ことができる電話用情報重畳装置および電話機を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した課題を解決する本発明の電話用情報重畳装置は、
電話を用いて送信する情報に他の情報を重畳する電話用
情報重畳装置であって、仮想的な状況を予め指定する仮
想状況指定手段と、使用者が前記電話を使用する際、該
指定された状況における仮想的な情報を生成する状況情
報生成手段と、前記電話の使用時に、該生成された情報
を前記使用者が前記電話によって送信する情報に重畳し
て通信する重畳通信手段とを備えることを要旨としてい
る。
【0009】また、この電話用情報重畳装置に対応した
本発明の電話機は、電話を用いて送信する情報に他の情
報を重畳可能な電話機であって、仮想的な状況を予め指
定する仮想状況指定手段と、使用者が前記電話を使用す
る際、該指定された状況における仮想的な情報を生成す
る状況情報生成手段と、前記電話の使用時に、該生成さ
れた情報を前記使用者が前記電話によって送信する情報
に重畳して通信する重畳通信手段とを備えることを要旨
とする。
【0010】かかる電話用情報重畳装置および電話機
は、仮想的な状況を使用者が予め指定しておき、この指
定された状況における仮想的な情報を生成して、これを
電話によって送信される情報に重畳する。即ち、通話用
の情報に他の情報、例えば音楽、雑踏の音や映像など一
般的な生活状況での音や映像、山や海などの特定場所に
固有の音や映像などを重畳するだけにとどまらず、例え
ば「○○に出張」とか「××でコンサート」といった仮
想的な状況を指定しておくことで、かかる仮想的な状況
に沿って情報を生成し、これを重畳するのである。仮想
的な情報は、シュミレーションにより生成しても良い
し、実際にその場所で録音、録画しておいたものを用い
て生成しても良い。例えば、「お台場でデート」という
仮想的な状況を指定しておけば、予めお台場でその環境
音を集録しておいたものを重畳しても良いし、お台場に
設けたマイクを用いてリアルタイムに音声を入手して、
これを電話の通話音声に重畳しても差し支えない。
【0011】かかる電話用情報重畳装置において、数種
類の生活環境の情報を記憶しておき、使用者が指定した
仮想的な状況に沿って、一の生活環境の情報を選択し
て、重畳するものとしてもよい。こうすれば、同じ状況
が仮想的に指定されても、さらに複数の選択肢の中の一
つが重畳されることになり、同じ「出張」といった状況
が指定されていると、いつも同一の情報が重畳されると
いうことがない。
【0012】また、仮想的な状況を、時系列的に指定す
るものとしても良い。例えば、「12時まで会社」「そ
の後、営業に出て6時帰社」「同僚と飲み会に行き10
時帰途」といったように複数の状況を時系列的に指定す
るものとしても良い。この場合、仮想的な情報は、指定
された状況の時系列に基づいて生成すればよい。時系列
は、さらに長期のものであっても短期のものであっても
良い。例えば、「来月日まで沖縄でバカンス」「年末ま
で失業中」といった状況の指定などを可能としても差し
支えない。
【0013】なお、時系列的な状況の指定は、一つの状
況の中に含まれていても良い。例えば、「東京から札幌
に、航空機で日帰り出張」という状況を一の指定で指定
可能にしておいても良いし、「午前中に東京から札幌に
航空機で移動」+「札幌に出張」+「夕方の便で東京に
戻る」といった複数の状況の時系列的な指定として,扱
うものとしてもよい。
【0014】こうした情報の重畳をどこで行なうかは、
種々の手法が存在する。例えば、電話機の内部に情報の
生成手段を設けても良いし、電話網のどこかにおいても
よい。後者の場合、電話網側で重畳を行なっても良い
し、電話機側にストリーミングして、電話機側で重畳し
ても良い。後者の例としては、マルチコールといった機
能を用い、電話網側の仮想的な環境音を蓄積したホスト
に同時に電話をつなぎ、ここからリアルタイムで送られ
る音声を、電話機が側で、送話用音声に重畳するという
手法で実現することが簡便である。インターネット電話
などのように所定のプロトコルにより音声データを含む
各種データを配信するシステムの場合には、インターネ
ットなどのネットワーク上のサーバで音声の重畳を行な
っても良い。いずれの場合でも、仮想的な状況の指定
は、電話を用いて行なうことが簡便である。もとより、
インターネット電話などの場合には、インターネットの
サーバにブラウザや専用のソフトによりアクセスして、
自分の電話番号を指定して、仮想的な状況の指定を行な
うことも可能である。重畳する情報を電話機内部で生成
する場合には、電話機のテンキーを用いて番号で指定す
るといったことができる。
【0015】電話機に液晶ディスプレイなどの表示部を
設け、これを利用してして指定を行なうこともできる。
この場合は、さほど大きくない表示装置を利用して指定
を簡便に行なうために、予めいくつかの選択肢を用意し
て指定を行なわせることは、使い勝手の面から好適であ
る。指定は、階層構造のメニューを辿るといつた構成に
すれば、数多くの状況を効率よく指定することができ
る。もとより、音声認識などを利用して指定することも
差し支えない。情報の生成を電話網側で行なう場合に
は、一旦特定の装置に電話を掛けて、ここで番号や音声
認識などの手法により指定すればよい。
【0016】重畳する情報としては、種々の生活環境音
でも良いし、テレビ電話の機能を有する電話を用いる場
合には、映像(静止画や動画)であっても良い。重畳さ
れる情報は、送信される情報、例えば送話音声に重畳さ
れるが、これに加えて受信する側(例えば受話音声)に
も重畳するものとしても良い。背景音については、相手
側から尋ねられる場合も想定されるからである。また、
例えば「ニューオリンズでジャズフェスティバルに参
加」という状況を指定すると、相手にジャズライブの音
声が聞こえるだけでなく、電話している本人にもその音
声が聞こえることになり、電話の使用者も仮想的な状況
を楽しむことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成及び作
用を一層明らかにするために、以下本発明の実施の携帯
を実施例を通して説明する。第1実施例は、音声の重畳
をネットワーク側で行なう例を、第2実施例は、音声の
重畳を携帯電話機側で行なう例を、それぞれ示してい
る。
【0018】図1は、インターネット電話のシステムを
示す概略構成図である。インターネット電話は、音声情
報を一旦ディジタルな情報に変換し、これをパケット化
して、TCP/IPのプロトコルで送信し、受信側で音
声情報に逆変換することで、音声の送話・受話を行なう
仕組みを備える。この仕組みを実現するために、図1に
示したように、ネットワークNTに電話機11,12・
・・等を接続する接続装置21,22・・・を有する。
ある電話機11から特定の電話機(例えば電話機18)
を発呼(呼出に至る一連の処理)する場合には、通常の
電話と同じように、送受話器を取り上げ、予め割り当て
られた電話番号をプッシュボタンにより指定する。この
プッシュボタンの信号を受け取ると、接続装置21は、
指定された電話番号をキーにしてドメインネームサーバ
DNSを参照する。ドメインネームサーバを参照して、
相手先の電話のアドレスを取得すると、接続装置21
は、呼び出し用のパケットを、ネットワークを介して送
出する。
【0019】パケットは、TCP/IPのプロトコルに
従って、ネットワーク上を転送され、やがて目的のIP
アドレスを有する接続装置28にたどり着く。接続装置
28は、このパケットを受け取って、内部のデータを参
照し、このパケットが、その接続装置28に接続された
電話機に対する発呼であることを認識する。そこで、接
続装置28は、該当する電話番号を有する電話機18に
対して着信の信号を出力し、電話機18を鳴動させる。
鳴動音を聞いて、送受話器をとれば、会話が可能とな
る。これで被呼(着信を受けて呼び出す一連の処理)動
作が完了する。なお、一つの接続装置には、一つの電話
機だけが対応している訳ではなく、一つの接続装置に複
数の電話機を接続しても差し支えない。この場合、電話
機毎に電話番号を割り当てることは勿論である。
【0020】なお、インターネット電話から通常の電話
機に電話する場合には、該当する市外局番の地域におお
むね対応して、通常の電話網と接続するための網接続装
置30,31・・・を設ければ良い。かかる網接続装置
30,31・・は、電話番号による呼出のための情報の
変換と、インターネット側のパケットと電話網側の音声
情報との相互変換を行ない、インターネット電話と通常
の電話とを接続可能とするものである。
【0021】本実施例では、接続装置21,22・・・
に、仮想的な状況に沿った音声情報を重畳する仕組みが
設けられている。代表例として、接続装置21の内部構
成を図2に示す。図示するように、接続装置21は、ア
ナログ信号とディジタル信号の変換を行なう信号変換部
40、装置全体の制御を司るCPU41、ディジタル信
号の高速演算を行なうデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)43、種々の情報を一時的に記憶するメモリ4
4、自走式のタイマ45、大量のデータを保存するハー
ドディスク47を制御するハードディスクコントローラ
(HDC)46、ネットワークNTとのデータのやり取
りを司るネットワークカード49などを備える。
【0022】各部の働きについては、後で詳しく説明す
るが、この接続装置21のハードディスク47には、様
々な仮想的な状況とこれに対応づけられた音声情報が記
録されている。音声情報は、MP3などの効率的なフォ
ーマットにより記録されており、図3に示すように、大
きくは8のカテゴリ(家庭、仕事、旅行、移動、遊び、
緊急、ジョーク、その他)に分けられ、さらに各カテゴ
リの中に、数十のアイテムとして分類されている。例え
ば、「仕事」のカテゴリには、「出勤」「朝礼」「会
議」などのアイテムがある。また、「○○に電話中」
「○○に出張」「○○工場」・・・といったアイテムを
設けても良い。「○○」はオプションとして、更に細か
い設定が可能なことを示している。また、アイテム数が
多い場合には、アイテムを階層化している。「旅行」を
例に取ると、図3に例示したように、直接「九州」「四
国」といった地域を指定するものとしても良いし、「国
内」「アメリカ」「ドイツ」といった国名がを上位の階
層に配置し、その下に、例えば「札幌」「青森」「仙
台」といった更に細かい地域名を配置するものとしても
良い。なお「○○に出張」などの場合の「○○」が地域
である場合には、「旅行」のカテゴリに用意されたアイ
テムと同一の音声情報が用いられることがある。
【0023】DSP43は、ディジタル信号に変換され
た音声情報に対して、専用の半導体素子を用いて、高速
な演算を実現するものである。ここでは、通話用の音声
に対して、ハードディスク47内に記録されていた所定
の音声を読み出し、これを伸張する処理と、伸張後の音
声情報を通話用の音声情報に重畳するのに用いている。
本実施例では、専用のハードウェアを用意することで、
処理の高速化を図っているが、CPU41の演算速度が
十分に速ければ、CPU41よりソフト的に、上記の伸
張処理および重畳処理を行なえばよい。もとより、ハー
ドディスク47の容量が十分にあり、音声情報を圧縮す
ることなく記録している場合には、伸張の処理は必要な
い。
【0024】信号変換部40は、電話機11の送受話器
52に設けられたマイク53からの音声信号を受け取っ
てディジタル信号に変換するA/D変換部40a、DS
P43から受け取ったディジタル信号を元に音声信号を
再現して、送受話器52のスピーカ54から出力するD
/A変換部40b、電話機11のテンキー56の操作を
読み取ったり、着信音を生成する鳴動部58を駆動する
電話制御部40c等を備える。
【0025】本実施例では、仮想的な状況の指定は、ネ
ットワークに接続されたコンピュータ60から、このコ
ンピュータ60上で動作しているブラウザを介して行な
う。即ち、コンピュータ60から、接続装置21のIP
アドレスを指定すると、コンピュータ60上で動作して
いるブラウザにより、接続装置21内の接続専用の頁が
参照可能となる。この頁には、図3に示した各アイテム
が階層構造の携帯で参照可能となっており、これを選択
することで、仮想的な状況の指定が可能となる。以下、
これらの処理について、詳しく説明する。
【0026】図4は、接続装置21が実行する処理の概
要を示すフローチャートである。この処理ルーチンは、
接続装置21のCPU41が実行するものであり、電話
機11の送受話器52を取り上げたといった処理を判断
して(ステップS100)、ステップS200ないしS
500の処理を実行する。まず、仮想的な状況の設定処
理が指示された場合には、状況を指定する処理(ステッ
プS200)を行なう。この処理は、実際には、ネット
ワークNTを介してコンピュータ60から、設定用のフ
ァイルがアクセスされた場合に起動される。処理の内容
については、後で詳しく説明する(これは他の処理S3
00ないしS500も同様である)。
【0027】一方、CPU41は、所定のインターバル
で、時系列的に状況の進行を処理する作業を行なう(ス
テップS300)。これは、指定された状況を、時間に
応じて更新していく作業である。また、電話機11の送
受話器52が取り上げられたり、この電話機11に対す
る被呼が行なわれた場合には、発呼・被呼処理を行なう
(ステップS400)。この発呼処理の概要は、上述し
た通りである。更に、実際に通話が始まれば、通話用の
音声に、仮想的な状況に応じて生成した音声を重畳する
重畳通話処理(ステップS500)を行なう。
【0028】そこで、まず仮想的な状況の設定を行なう
状況設定処理(ステップS200)について、図5を参
照しつつ説明する。図5は、CPU41の処理と、これ
に対応するコンピュータ60側の処理を示すフローチャ
ートである。これらの処理は、コンピュータ60からブ
ラウザを介して接続装置21の内部の所定のファイルを
アクセスすることにより行なわれる。ブラウザ上ではJ
AVA(登録商標)アプレットが動作しており、単にブ
ラウズするだけでなく、図5に示した情報のやり取りを
行なう。
【0029】まず、コンピュータ60側から、電話番号
の指定を行なう(ステップS202)。この電話番号に
対応したIPアドレスを特定することで、接続装置2
1,22,・・・の一つが特定され、アクセスが開始さ
れる。次にコンピュータ60は、その電話番号に対応し
た接続装置21に、指定可能な仮想的な状況を読み出す
コマンドを送信する(ステップS204)。接続装置2
1のCPU41は、これを受信し(ステップS25
2)、コマンドを解析して、ハードディスク47に記憶
されている仮想的な状況を読み出し、一覧出力する処理
を行なう(ステップS254)。一覧出力の様子は、図
3に示したように、表形式のものであっても良いし、プ
ルダウンメニューなどから選択できるものでも良い。
【0030】出力された一覧のデータは、コンピュータ
60により受信され(ステップS206)、実際には、
コンピュータ60のモニタ上に表示される(ステップS
208)。使用者は、この一覧を見ながら、仮想的な状
況、例えば「出張」などを選択する(ステップS21
0)。この選択の結果は、ネットワークNTを介して、
接続装置21に出力され、接続装置21のCPU41は
これを受信する(ステップS256)。受信した仮想的
な状況を解析し(ステップS258)、必要なオプショ
ンの問い合わせを出力する(ステップS260)。ここ
で、オプションとは、例えば仮想的な状況が「出張」で
あれば、「出張の日時」「出張先」「出張のルート」な
どである。
【0031】コンピュータ60は、オプションの問い合
わせを受け取り(ステップS212)、これらの問い合
わせに対する入力処理を行なう(ステップS214)。
例えば、上記の例であれば、「出張の日時」として「○
○年××月△△日から□□日まで」「札幌」「空路」な
どである。実際には、コンピュータ60のモニタに表示
されたブラウザの画面で、使用者にこれらの入力を促す
ことになる。オプションの問い合わせに対する入力が全
て済むと、これを出力する(ステップS216)。
【0032】接続装置21のCPU41は、オプション
の問い合わせに関する回答を受信し(ステップS26
2)、指定された電話番号について、仮想的な状況の選
択およびオプションの指定を、ハードディスク47の所
定の領域に記憶する(ステップS264)。以上で、仮
想的な状況の設定ルーチンを終了する。
【0033】次に、こうして仮想的な状況が設定された
後に、所定のインターバルで実行される仮想状況の更新
処理(ステップS300)について説明する。この処理
の概要を図6に示した。この処理は、接続装置21に設
けられたタイマ45から指定のインターバルで割込が生
じたときに起動され実行される。この割込が発生する
と、図6に示した処理が起動され、接続装置21のCP
U41は、電話番号毎に、先に指定され、ハードディス
ク47の所定の領域に記憶された仮想的な状況を読み出
す処理を行なう(ステップS310)。次に、この状況
の現在の進行状態を読み出す処理を行なう(ステップS
320)。進行状態とは、仮想的な状況が、例えば「札
幌に○○年××月△△日に出張」というものであれば、
現在の状況が、出張日前なのか、当日か、出張後かとい
ったものであり、更に詳細には、出張日当日について、
「空路で移動中か」「札幌で会議に参加か」「会議後に
飲んでいるか」「帰路か」といった進行状況である。こ
れらの情報は、ハードディスク47の所定の領域に記録
されている。そごで、これを読み出した後、前回設定し
てからの経過時間をタイマ45内部の時計などを参照し
て演算し(ステップS330)、経過時間に基づいて、
進行状態を更新する処理を行なう(ステップS34
0)。こうして更新された進行状況は、ハードディスク
47の所定の領域に書き戻される(ステップS35
0)。
【0034】上記の処理を所定のインターバルで行なう
ことにより、使用者によって指定された仮想的な状況
は、電話の使用の有無にかかわらず、接続装置21の内
部では、いわば自律的に進行する。従って、予め設定し
た当日になれば、ハードディスク47内部の所定の領域
に保存された進行状態は、時間と共に更新され、いわば
時系列的なデータとして扱われる。上記の例では、例え
ば時系列的に、 9時:空路、札幌に、 10時:空港着、車で移動、 11時:会議開始、 12時:昼食、 13時:会期再開、 17時:会議終了、移動、 18時:飲み会、 21時:タクシーで空港へ、最終便搭乗、 22時:成田空港着、 といったように更新される。
【0035】次に、発呼・被呼処理(ステップS40
0)について簡略に説明する。この処理は、電話機11
の送受話器52を取り上げてテンキー56から発呼先の
電話番号を入力したときに実行される。まず、上述した
発呼処理を行ない(ステップS410)、相手先と接続
できたかを判定する(ステップS420)。送受話器5
2をおかない限り、つながるまで上記処理と判断を繰り
返す。
【0036】電話が接続されたと判断した場合には(ス
テップS420)、ハードディスク47の所定の領域か
ら、発信した電話の電話番号について設定された仮想的
な状況を読み出す処理を行なう(ステップS430)。
続いて、その仮想的な状況の下での進行状態を、ハード
ディスク47の所定の領域から読み出す処理を行なう
(ステップS440)。以上の処理により、発呼してい
る電話番号の持ち主の現在の仮想的な状況が特定され
る。例えば、上記の例で、現在、札幌に向かう航空機の
中であると特定することができる。このとき、CPU4
1は現在時を特定している訳ではなく、ステップS30
0の処理において設定された進行状況を読み出している
に過ぎない。従って、発呼動作の直後に、現在の仮想的
な状況の進行状態をいちいち演算して求める必要がな
く、発呼動作時に、素早く現在の進行状態を読み出すこ
とができる。
【0037】続いて、生成する音声についての初期条件
を設定する処理を行なう(ステップS450)。この初
期条件は、ハードディスク47に記憶されているデータ
を再生する上での条件(パラメータ)である。ハードデ
ィスク47には、現在の進行状況に対応する音のデータ
として、5分程度分の基礎的なデータが記憶されてい
る。再生する音声については、容量の関係で、5分の長
さの基礎データとこれに混合するサブデータの形態でハ
ードディスク47に保存している。従って、基礎データ
に対して、サブデータをどのように混合して音声を再生
するかといった条件を初期条件として設定し、その初期
条件で再生を開始するのである(ステップS460)。
かかるデータの持ち方は、通話が長くなった場合、再生
音が繰り返しにならないようにするために採用されてい
る。通話中に初期条件を変更して再生を継続する処理に
ついては、後述する。
【0038】以上の処理により、発呼時において、音声
の再生条件が整えられたことになる。なお、被呼時(着
信時)の動作もほぼ同一だが、通信相手によって仮想的
な状況に沿った音声の重畳を行なうか、否かを使い分け
ることがある。こうした使い分けは、使い分ける相手方
の電話番号を予め登録しておき、着信時の相手方電話番
号を取得して判断すればよい。もとより、着信直後に、
使用者が、テンキー56の「*」を二度押すといった操
作により、仮想的な状況に沿った音声の重畳を行なうか
否かを判断しても良い。使い分けの例は、第2実施例で
説明する。第1実施例では、着信時は、仮想的な音声の
重畳は行なわないか、常に行なうか、いずれかに設定さ
れている。
【0039】次に、通話時の処理(図4、ステップS5
00)について、図7を用いて説明する。通話が開始さ
れると、接続装置21は、DSP43を動作させて、電
話機11の送受話器52のマイク53がとらえた音声
を、ディジタル信号に変換した後、これに対して以下の
処理を行なう(図7、ステップS510)。まず、ハー
ドディスク47の所定の領域に記憶された現在の進行状
況(図7、ステップS440)に沿って、かつ設定され
た再生の初期条件(同図、ステップS450)により、
背景音声を生成する処理を行ない(ステップS52
0)、これを上記の通話音声に重畳する処理を行なう
(ステップS530)。例えば、航空機の機内の音声、
例えばエンジン音、ざわめき、機長のアナウンスらしい
音声などが、連続的に再生され、使用者の通話音声に重
畳される。この結果、電話を受けている人は、相手が現
在航空機で移動中であるという仮想的な状況を素直に受
け取ることができる。
【0040】次に、通話が継続しているかを検出し(ス
テップS540)、通話が終了していれば、電話回線の
接続状態を切断する処理を行ない(ステップS54
5)、本ルーチンを終了する。一方、通話が継続してい
れば(ステップS540)、次に再生音声が終了するか
否かの判断を行なう(ステップS550)。予め用意し
た基本のデータは、5分程度で終了するので、通話が長
引いた場合にこれを検出するのである。再生音声が継続
している限りは、ステップS520に戻って上述した処
理を繰り返す。これに対して、再生音声が終了しそうで
あれば、再生条件を変更する処理を行ない(ステップS
560)、その後、ステップS520に戻って上記の処
理を継続する。ここで、再生条件を変更すると、基礎デ
ータ(例えばエンジン音とする)に対して、サブデータ
(例えば乗客のざわめきとアナウンス)を混合する状態
が変更される。この結果、通話が長くなっても、同一の
背景音が繰り返されることがない。なお、サブデータの
混合の割合などは、1/fのゆらぎを与えれば、極めて
自然に聞こえることが知られている。また、条件を変え
て再生する場合に、音声のつなぎ目が不自然にならない
ように、なまし処理やフィルタを利用した遷移処理など
を行なってもよい。
【0041】通話が完了して、何時間か経過した後に、
再度この電話機11から通話を行なうと、その間にも図
6に示したように、所定のインターバルで、仮想的な状
況における進行状態は更新されているから、使用者が特
に意識しなくても、通話音声に混合される背景音は、切
り替わっていく。例えば、先の電話から時間が経過し
て、仮想的な状況下における進行状態が会議中になって
いれば、電話をかけた場合の背景音は、もはや航空機の
機内騒音ではなく、会議室内らしい静かなものとなる。
仮想的な状況下における進行状態が宴会になっていれ
ば、電話をかけた場合の背景音は、飲み屋などの喧噪に
切り替わっている。これらは、同じ電話機11から接続
装置21を用いて電話をかける限り、自動的に行なわれ
る。なお、電話を受ける時は、この実施例では、電話機
11が固定電話であることから、背景音声の重畳は行な
っていない。
【0042】以上説明した第1実施例によれば、仮想的
な状況は、発呼者の特別な指示がなくとも、予め設定し
た進行状態に沿って自動的に進行していき、電話をかけ
るたびに、進行していく仮想的な状況に沿った音声を重
畳していくことができる。従って、この接続装置21を
用いて重畳される音声は、バックグランドに駅の喧噪や
音楽などを流すという単純なものではなく、実際に使用
者が出かけている出張や旅行などの状況に即したものと
なる。この結果、使用者は、「この時間なら○○ではさ
っきの電話の音声と矛盾しないか」などをいちいち考え
る必要がない。
【0043】また、本実施例では、送信する音声に重畳
される音声は、送話者の送受話器52のスピーカ54か
らも流されるので、背景音などについて話し相手から質
問されても、すぐに対応することが可能となる。更に、
本実施例では、多数の状況をいくつかのカテゴリに分け
て指定できるようにしているので、状況の設定が容易で
ある。また、様々なオプションを指定することができる
ので、きめ細かい状況とその進行状態の設定が可能とな
っている。
【0044】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図9は、第2実施例としての電話システムの概略
構成図である。この例では、電話機として携帯電話を用
いるものとしている。図9は、携帯電話の基地局10
0,200のエリア内に携帯電話機300ないし500
が存在する場合を示している。図示するように基地局1
00、200の通信エリアは一部が重複するように設計
されている。このため携帯電話機300ないし500
は、情報通信中に複数の基地局を跨った移動が発生して
も、通信相手との通信を継続することができる。
【0045】図10は、携帯電話機300の機能ブロッ
ク図である。図示するように携帯電話機300は、通常
の携帯電話機としての機能部であるテンキーなどの入力
部302,送話を電気信号に変換するマイク304,受
話信号を音声に変換するスピーカー306,電話番号や
電波受信強度の表示を行なう表示部308を備えてい
る。入力部302により入力された電話番号やマイク3
04から入力された送話者の音声信号は、送信制御部3
10を介して信号処理部312へ伝送される。信号処理
部312は、送信制御部310から入力された信号に所
定の信号処理を施して次段の送受信部314へ信号を伝
達する。そして、この送受信部314にて送信情報は所
定の搬送波に重畳されてアンテナ316から送信され
る。また、アンテナ316にて受信された受信情報は、
送受信部314にて検波、復調されて信号処理部312
へ伝送されて信号の振り分けなどが行なわれる。振り分
けられた信号により、表示部308に着信表示などを行
なう処理や、通信相手の音声をスピーカー306で再生
する処理などが行なわれる。
【0046】第2実施例の携帯電話機300に特有の構
成は、上記一般的な携帯電話の構成に付加されている模
擬情報混合部350にある。この模擬情報混合部350
は、携帯電話機300の入力部302からの入力に従っ
て動作するものであり、その混合制御部352により入
力部302からの入力情報を検出し、混合制御部352
はその入力指示に従って以下の各部を制御する。
【0047】記憶管理部354は、大容量の半導体メモ
リから構成される情報の記憶部であり、複数種類の生活
環境の情報を記憶している。ここで、生活環境の情報と
は、列車内の音、居酒屋の音、空港の音、会議室内の音
などの日常生活一般の音、山の小鳥のさえずり、海岸の
細波の音などの特定場所の音など、一般の生活環境で聞
かれる音の情報である。特に、本実施例の記憶管理部3
54は、携帯電話機300の生産時に複数の生活環境の
音を記憶している以上の十分な記憶容量を有しており、
マイク304から入力した使用者に固有の生活環境の音
を複数記憶することができるよう構成されている。こう
した大容量の記憶管理部354は、実施例では、コンパ
クトフラッシュ(登録商標)などの半導体メモリにより
構成したが、マイクロドライブなどの超小型ハードディ
スクなどにより、構成することも可能である。また、こ
の実施例では、記憶管理部354は、携帯電話機300
に内蔵したが、模擬情報混合部350を携帯電話機用の
交換機側に、携帯電話機300の電話番号に対応づけて
用意することも可能である。
【0048】スケジュール管理部356は、実時間を計
測する時計機構を内蔵すると共に、入力部302及び混
合制御部352を介して入力される携帯電話機300の
使用者によるスケジュールを記憶、管理する機能を有す
る。ここで、使用者により入力されるスケジュールと
は、記憶管理部354に記憶されている生活環境の音を
再生するスケジュールであり、第1実施例おける仮想的
な状況と進行状態に相当する。一例を挙げると、午前零
時〜午前8時までがホテル個室、その後、午前9時まで
がホテルレストラン、午前10時までが電車内、午前1
1から正午までが会議、その後、午後1時までがレスト
ラン、午後6時までが講演会、午後8時までが料亭、午
後11までが宴会というように実時間とその実時間に応
じて記憶管理部354に記憶される生活環境の音の何れ
を選択するかを予め指定するものである。これらの予定
の指定は、表示部308への表示と入力部302の操作
により、行なう。
【0049】混合部358は、混合制御部352からの
混合指令を入力すると、スケジュール管理部356に記
憶されているスケジュールに基づいた生活環境の音を記
憶管理部354から読み出し、その内容を送信制御部3
10の送話信号に混合する機能を有する。なお、本実施
例のスケジュール管理部356は、混合部358から読
み出されたスケジュールをも記憶する機能を有してお
り、通信相手に対して再生した生活環境の音を通信相手
の電話番号と共に記憶、管理することができるように構
成されている。
【0050】表示指示部360は、記憶管理部354に
記憶されている生活環境の音の情報、スケジュール管理
部356が記憶し管理している情報、模擬情報混合部3
50の動作状況などを、携帯電話機300の表示部30
8に表示させる機能を有する。携帯電話機300の使用
者は、入力部302及び混合制御部352を介して表示
指示部360に所望の表示指令を出すことで、あるいは
混合制御部352に予め組み込まれている表示タイミン
グ、例えば通話開始の時点などのタイミングて゜、表示
部308に所望の情報を視覚的に確認することができ
る。なお、表示指示部360の構成として、表示部30
8の表示内容に応じた音をスピーカー306へ出力する
ようにして聴覚にも訴える表示を行なうこともできる。
また、記憶管理部354に記憶されている生活環境の音
をスピーカー306からモニタできるようにしてもよ
い。
【0051】以上のように構成される本実施例の携帯電
話機300が、任意の時刻に着信し、通話する場合につ
いて、図11のフローチャートに沿って説明する。携帯
電話機300が着信して通話モードになると、受信制御
部318からの入力信号を受けた混合制御部352が作
動を開始し、図11の通話ルーチンの処理が開始され
る。通話ルーチンでは初めに、スケジュール管理部35
6にスケジュールが記憶されているか否かを判断し(ス
テップS600)、スケジュールが存在しなければ模擬
情報混合部350は一切作動せず、通常の通話の処理を
実行する。
【0052】一方、スケジュール管理部356にスケジ
ュールが記憶されている場合には、スケジュール管理部
356からその内容を読み出し、そのスケジュールと実
時間に応じた生活環境の音を記憶管理部354から読み
出して混合部358へ順次送信する混合処理を実行する
(S602)。これにより、第1実施例と同様、携帯電
話機300を利用して通話している相手側には、予めス
ケジュールされた生活環境の音とマイク304を通じて
入力される使用者の送話とが混合されて聞こえることに
なる。すなわち、携帯電話機300の使用者は、自らの
居場所という個人情報を通話相手に知らせることなく、
携帯電話機300を用いて利便性の高い通話を行なうこ
とができる。この混合処理の後には、表示指示部360
に対して現在再生されている生活環境の音に応じた表示
を行なうべく表示処理(ステップS604)を行ない、
次いで通話相手の電話番号と再生された生活環境の音と
その時間とをスケジュール管理部356に記憶する処理
(ステップS606)を行ない、通話が切断されない限
り、以上の処理を繰り返す(ステップS608)。
【0053】図11と同様の通話処理は、携帯電話機3
00の使用者が電話を掛けた場合にも実行される。この
場合には、送信制御部310からの送話信号を入力する
ことで混合制御部352が作動し、前述同様にスケジュ
ールの存在確認(ステップS600)からの一連の処理
を開始する。
【0054】以上のように構成される第2実施例の携帯
電話機300は、携帯電話機300の利便性はそのまま
享受しつつ、携帯電話機300の使用者の個人情報やプ
ライバシーを保護することができる。しかも、記憶管理
部354には携帯電話機300の使用者による生活環境
の音を記憶し、これを適宜再生することができるため、
使用者の生活環境に応じた多彩な使い勝手を与える優れ
た携帯端末となる。また、予め定めたスケジュールに基
づいて送話信号に混合する生活環境の音が自動的に選択
されるため、何時でも簡便に通話を行なえるという携帯
電話機の利便性を最大限に発揮することができる。さら
に、こうして送話信号に混合された生活環境の音は、電
話番号と共に記憶、管理されるため、過去の通信内容に
及ぶ情報交換が必要となるときにも迅速に対応すること
ができる。
【0055】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない各種態様により具現
化されることは勿論である。例えば、上記携帯電話機3
00は、一つのスケジュールのみ記憶しているものとし
て説明したが、通話相手毎に混合する生活環境の音を変
化させるなど、その性能を一層向上させることもでき
る。
【0056】また、模擬情報混合部350を基地局10
0,200に備えることもできる。この様に基地局に模
擬情報混合部350を備える構成であれば、携帯電話機
300をより小型化したり、より多数の生活環境の音を
提供することもできる。また、携帯電話機300の図示
しないバッテリの消耗も少なくなり、長時間使用が可能
となる。
【0057】本実施例では、携帯電話を用いているの
で、仮想的な背景音とは矛盾したりそぐわない音声が、
受話器から入ってしまうこともあり得る。こうした場合
に備えて、携帯電話の使用者の声の帯域以外の音声を除
去するフィルタを設けてもよい。こうすれば、使用者の
音声に、仮想的な状況の背景音をクリアに重畳すること
ができる。フィルタを用いた場合には、使用者の声と帯
域の似ている音声は通過してしまう。そこで、受話用の
マイク以外に、背景音を中心に音を拾うマイクを設け、
二つのマイクがピックアップした音声を利用して、ノイ
ズキャンセラを構成しても良い。こうすれば、使用者の
音声だけをクリアに拾い出すことができ、背景音に重畳
したとき、余分な音声を抑制することができる。
【0058】また、模擬情報混合部350の記憶、再生
機能を拡充し、生活環境の情報として音ばかりでなく映
像までも扱えるように構成すれば、ビデオカメラ一体型
携帯電話機やその基地局に対しても、本発明を適用する
ことができる。即ち、携帯電話機300に小型のCCD
カメラを取り付け、これにより撮像した映像に、予め用
意した背景画像を重畳するよう構成するのである。この
場合は、手前の画像(通常は通話者の画像)と、背景画
像(風景など)とを自然に合成する必要がある。こうし
た処理は、例えばCCDカメラとして、焦点深度の極め
て浅いものを採用し、合焦の位置にある人物像以外の画
像、例えば背景などの画像をぼけた画像として撮像し、
この部分をクロマキ機能などを用いて透明化することに
より、予め用意した動画像と合成するといった手法によ
り実現することができる。もとより、画像合成を行なお
うとする使用者が、特定色のパネルなどの前で撮像すれ
ば、合成は一層簡単に行なうことができる。
【0059】この他、仮想的な状況の選択を携帯電話を
用いて行なう場合には、仮想的な状況を予め分類して記
憶し、簡単なキー操作で選択できるようにすることも好
ましい。また、音声認識機能を搭載し、携帯電話機の受
話用マイクに向かってしゃべることで、仮想的な状況や
その進行状態などを設定可能としてもよい。音声認識
は、単に選択肢の選択を「A(えい)」や「B(び
い)」のように音声で行なっても良いし、仮想的な状況
の設定を「11時まで新幹線車中」というように自然言
語により設定するものとしても良い。後者の場合には、
音声認識の機能に加えて、言語解析用のエンジンを搭載
すればよい。言語解析用のエンジンが、形態電話に搭載
できない場合には、携帯電話の交換機側にこの機能を持
たせればよい。この場合には、使用者は特定の認識用電
話番号に架電し、自分の電話番号を音声入力し、加えて
設定しようとする仮想的な状況を喋ることにより、設定
は完了する。
【0060】また、上記の実施例以外に、マルチコール
といった技術を用いて送話用音声と仮想的な環境音との
重畳を行なうこともできる。携帯電話の場合、IPプロ
トコルを利用したパケット通信を行なうものがあり、こ
の場合には、両音声ともパケットの形態で送り、これを
携帯電話側で重畳すれば良い。重畳する仮想的な環境音
の指定は、携帯電話側にJavaアプレットをロード
し、ブラウザに必要な機能を組み込んだもので行なうこ
とが簡便である。携帯電話の場合は、特に表示部が小さ
いことが予測されるので、小さな画面で指定が行ないや
すいように支援するアプレットを用意することが望まし
い。
【0061】更に、以上の実施例では、仮想的な状況の
設定は、基本的に使用者の電話番号について行なうもの
としたが、電話をかけようとしている相手方の電話番号
毎に設定可能とすることも可能である。この場合には、
通話相手毎に仮想的な状況を設定することができる。ま
た、本人ではなく、通話相手の仮想的な状況を自分向け
に設定という構成を採ることも可能である。この場合に
は、通話相手は、本人の知らないうちに、例えば、遠隔
地に旅行していることに設定され、その人に電話するた
びに、その人の仮想的なスケジュールに沿って、旅行先
の背景音などを、通話音声に重畳して聞くことができ
る。こうした機能は、例えば単身赴任する夫を、妻が仮
想的に、外国に赴任したことにし、遠く離れた夫を想っ
て電話するといった状況を仮想的に作り出すことがで
き、人の心の癒やしなどに適用することができる。
【0062】この他、本発明の電話用音声重畳装置をゲ
ーム機に適用することもできる。例えば、現実の10日
間に、予め指定した複数の外国を回って帰国するという
状況を仮想的に指定する。ゲームが開始されると、仮想
的には、ゲームの参加者は、スケジュールに沿って旅行
を開始する。旅行の途中で様々な障害が待ち受けてお
り、例えば入国(イミグレーション)、通関、ホテルと
の交渉、事故への巻き込まれ、などに遭遇した参加者
は、電話を通して喋ることになっているものとする。こ
のとき、送話される音声には、仮想的な状況での環境
音、例えば入国管理局の雑音、通関時の荷ほどき音、等
が重畳される。ゲームの参加者は、それらの音声を聞き
ながら、自ら送話し、様々な障害をクリアしてゲームを
進行する。こうしたゲームは、対局型にして、互いに競
う形でも実現できるし、仮想的な状況の中で自分がどう
振る舞い、どう状況を切り抜けていくか、といったこと
自体を楽しむようなゲームとしても構成することができ
る。この場合、予め入力したスケジュールが守れない場
合も生じるので、スケジュールを再調整する機能を設け
ても良い。例えば、3日目に米国を出国する予定が、出
国手続きに失敗した場合にはもう一泊する、などであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図2】第1実施例における電話機11と接続装置21
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】設定可能な仮想的な状況の分類の様子を示す説
明図である。
【図4】第1実施例における処理の概要を示すフローチ
ャートである。
【図5】仮想的な状況の指定処理を示すフローチャート
である。
【図6】仮想的な状況の進行処理を示すフローチャート
である。
【図7】発呼時の処理を示すフローチャートである。
【図8】通話時の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例である携帯電話機300と
基地局の通信エリアの説明図である。
【図10】第2実施例で用いる携帯電話機300のブロ
ック図である
【図11】携帯電話機300に内蔵される模擬情報混合
装置350の動作フローチャートである。
【符号の説明】
11〜18…電話機 21〜28…接続装置 30,31…網接続装置 40…信号変換部 40a…A/D変換部 40b…D/A変換部 40c…電話制御部 41…CPU 43…DSP 44…メモリ 45…タイマ 47…ハードディスク 49…ネットワークカード 52…送受話器 53…マイク 54…スピーカ 56…テンキー 58…鳴動部 60…コンピュータ 100,200…基地局 300…携帯電話機 302…入力部 304…マイク 306…スピーカー 308…表示部 310…送信制御部 312…信号処理部 314…送受信部 316…アンテナ 318…受信制御部 350…模擬情報混合部 352…混合制御部 354…記憶管理部 356…スケジュール管理部 358…混合部 360…表示指示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 良 名古屋市守山区新守町116番地 (72)発明者 鷲見 秀樹 名古屋市千種区竹越1丁目1番27号 Fターム(参考) 5C064 AA01 AC01 AC04 AC06 AC11 AC16 AD08 5K027 AA11 BB01 DD18 5K101 LL01 LL12 MM06 NN06 NN18 NN21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話を用いて送信する情報に他の情報を
    重畳する電話用情報重畳装置であって、 仮想的な状況を予め指定する仮想状況指定手段と、 使用者が前記電話を使用する際、該指定された状況にお
    ける仮想的な情報を生成する状況情報生成手段と、 前記電話の使用時に、該生成された情報を前記使用者が
    前記電話によって送信する情報に重畳して通信する重畳
    通信手段とを備える電話用情報重畳装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電話用情報重畳装置であ
    って、 前記状況情報生成手段は、 複数種類の生活環境の情報を記憶している記憶手段と、 該記憶手段から、使用者が指定した仮想的な状況に沿っ
    て、一の生活環境の情報を選択する選択手段とを備えた
    電話用情報重畳装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電話用情報重畳装置であ
    って、 前記仮想状況指定手段は、前記仮想的な状況を、時系列
    的に指定する手段であり、 前記状況情報生成手段は、該指定された時系列的な状況
    に基づいて、仮想的な情報を生成する手段である電話用
    情報重畳装置。
  4. 【請求項4】 前記仮想状況指定手段は、電話を用いて
    仮想的な状況を指定する請求項1記載の電話用情報重畳
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか記載
    の電話用情報重畳装置であって、 前記状況情報生成手段および重畳通信手段の少なくとも
    一部が、電話機に内蔵されている電話用情報重畳装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれか記載
    の電話用情報重畳装置であって、 前記状況情報生成手段および重畳通信手段の少なくとも
    一部が、複数の電話を接続するための電話網に設けられ
    た交換機に備えられた電話用情報重畳装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれか記載
    の電話用情報重畳装置であって、 前記電話は、所定のプロトコルにより音声データを含む
    各種データを配信可能なネットワークを介して接続され
    るネットワーク電話であり、 前記状況情報生成手段および重畳通信手段の少なくとも
    一部が、前記ネットワークに接続された機器に内蔵され
    ている電話用情報重畳装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか記載
    の電話用情報重畳装置であって、 前記電話を用いて送信される情報は、通話用の音声であ
    り、 前記重畳される仮想的な情報は、生活環境音である電話
    用情報重畳装置。
  9. 【請求項9】 前記生成した生活環境音を電話使用者の
    受話音声にも重畳する手段を有する請求項8記載の電話
    機。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれか記
    載の電話用情報重畳装置であって、 前記電話を用いて送信される情報は、電話機に設けられ
    たテレビカメラにより撮像された映像であり、 前記重畳される仮想的な情報は、生活環境映像であり、 該生活環境映像は、前記テレビカメラにより撮像された
    映像の背景画像として重畳される電話用情報重畳装置。
  11. 【請求項11】 電話を用いて送信する情報に他の情報
    を重畳可能な電話機であって、 仮想的な状況を予め指定する仮想状況指定手段と、 使用者が前記電話を使用する際、該指定された状況にお
    ける仮想的な情報を生成する状況情報生成手段と、 前記電話の使用時に、該生成された情報を前記使用者が
    前記電話によって送信する情報に重畳して通信する重畳
    通信手段とを備える電話機。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電話機であって、 情報を表示する表示装置を備え、 前記仮想状況指定手段は、予め記憶した複数の仮想的な
    状況を、前記表示装置に、選択可能に表示する手段を備
    え、 前記状況情報生成手段は、該表示装置において選択され
    た仮想的な状況に基づいて、前記仮想的な情報を生成す
    る電話機。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の電話機であって、 情報を表示する表示装置を備え、 前記状況情報生成手段は、仮想的な情報について予め用
    意された選択肢を、前記表示装置に、所定のタイミング
    で表示する選択肢表示手段を有し、使用者が該選択肢を
    選択したとき、該仮想的な状況において該選択肢により
    選択された情報を生成する電話機。
  14. 【請求項14】 前記生成した情報が音声である場合
    に、該音声を電話機の受話音声にも重畳する手段を有す
    る請求項11ないし請求項13のいずれか記載の電話
    機。
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