JP2002025748A - イオン発生装置 - Google Patents
イオン発生装置Info
- Publication number
- JP2002025748A JP2002025748A JP2001072955A JP2001072955A JP2002025748A JP 2002025748 A JP2002025748 A JP 2002025748A JP 2001072955 A JP2001072955 A JP 2001072955A JP 2001072955 A JP2001072955 A JP 2001072955A JP 2002025748 A JP2002025748 A JP 2002025748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- electrode
- cleaning mechanism
- ion generating
- ion generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン発生電極に付着する汚れを簡便かつ効
果的に除去することができ、ひいては汚れ付着によるイ
オン発生効率の低下を効果的に防止ないし抑制すること
ができる機能を備えたイオン発生装置を提供する。 【解決手段】イオン発生装置1は、イオン発生電極7に
付着した汚れを電気的発熱により焼失させる電気的クリ
ーニング機構79を有する。イオン発生電界が集中する
電極先端部に汚れ等が付着すると、イオン発生効率が極
めて著しく妨げられる。そこで、電気的クリーニング機
構79により、該イオン発生電極7の先端部7aに付着
した付着物を焼失させるようにすれば、そのような不具
合防止を図る上で極めて効果的である。この場合、イオ
ン発生に寄与する電極7の先鋭な先端部に付着した汚れ
を選択的に除去するようにすれば、クリーニングの目的
は十分に果たすことができ、かつ電気的クリーニング機
構による電気的発熱能力をそれほど高くしなくともよい
から、装置の簡略化にも寄与する。
果的に除去することができ、ひいては汚れ付着によるイ
オン発生効率の低下を効果的に防止ないし抑制すること
ができる機能を備えたイオン発生装置を提供する。 【解決手段】イオン発生装置1は、イオン発生電極7に
付着した汚れを電気的発熱により焼失させる電気的クリ
ーニング機構79を有する。イオン発生電界が集中する
電極先端部に汚れ等が付着すると、イオン発生効率が極
めて著しく妨げられる。そこで、電気的クリーニング機
構79により、該イオン発生電極7の先端部7aに付着
した付着物を焼失させるようにすれば、そのような不具
合防止を図る上で極めて効果的である。この場合、イオ
ン発生に寄与する電極7の先鋭な先端部に付着した汚れ
を選択的に除去するようにすれば、クリーニングの目的
は十分に果たすことができ、かつ電気的クリーニング機
構による電気的発熱能力をそれほど高くしなくともよい
から、装置の簡略化にも寄与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イオン発生装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内あるいは自動車内の空気の浄
化、殺菌あるいは消臭等を行うために、イオン発生装置
が使用されている。これらの多くは、筐体内に交流電源
部と昇圧用のトランスと針状電極とを配し、トランスに
て昇圧された交流高電圧を針状電極に印加してコロナ放
電を生じさせ、その放電により発生するイオンを、筐体
に孔設されたイオン放出口から放出させるものである。
イオン発生装置から発生するイオンは、負イオンと正イ
オンとがあり、例えば負イオンは浄化や消臭あるいは殺
菌の効果に関しては、負イオンの方が優れるといわれて
いる。
化、殺菌あるいは消臭等を行うために、イオン発生装置
が使用されている。これらの多くは、筐体内に交流電源
部と昇圧用のトランスと針状電極とを配し、トランスに
て昇圧された交流高電圧を針状電極に印加してコロナ放
電を生じさせ、その放電により発生するイオンを、筐体
に孔設されたイオン放出口から放出させるものである。
イオン発生装置から発生するイオンは、負イオンと正イ
オンとがあり、例えば負イオンは浄化や消臭あるいは殺
菌の効果に関しては、負イオンの方が優れるといわれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなイオン発
生装置を長期間使用していると、気流に含まれている埃
や油、あるいはその他の汚れ物質がイオン発生電極に付
着し、やがては放電面がそれらの汚れ物質にて覆われて
しまう。このような状態になると、イオン発生のための
放電が著しく妨げられ、イオン発生効率の低下や、甚だ
しい場合にはイオン発生の停止につながる場合がある。
生装置を長期間使用していると、気流に含まれている埃
や油、あるいはその他の汚れ物質がイオン発生電極に付
着し、やがては放電面がそれらの汚れ物質にて覆われて
しまう。このような状態になると、イオン発生のための
放電が著しく妨げられ、イオン発生効率の低下や、甚だ
しい場合にはイオン発生の停止につながる場合がある。
【0004】例えば、特開平11−111427号公報
には、イオン発生用の針状負電極に対し、接地された正
電極を対向させて負イオンを発生させる装置において、
平行配置された負電極と正電極との先端間距離を調整す
ることにより、汚れの付着防止を、オゾン臭の防止及び
マイナスイオンの発生効率向上とともに図るようにした
提案がなされている。しかしながら、該公報技術では、
針状負電極自体への汚れ付着防止を図ることは全くでき
ない問題がある。
には、イオン発生用の針状負電極に対し、接地された正
電極を対向させて負イオンを発生させる装置において、
平行配置された負電極と正電極との先端間距離を調整す
ることにより、汚れの付着防止を、オゾン臭の防止及び
マイナスイオンの発生効率向上とともに図るようにした
提案がなされている。しかしながら、該公報技術では、
針状負電極自体への汚れ付着防止を図ることは全くでき
ない問題がある。
【0005】本発明の課題は、イオン発生電極に付着す
る汚れを簡便かつ効果的に除去することができ、ひいて
は汚れ付着によるイオン発生効率の低下を効果的に防止
ないし抑制することができる機能を備えたイオン発生装
置を提供することにある。
る汚れを簡便かつ効果的に除去することができ、ひいて
は汚れ付着によるイオン発生効率の低下を効果的に防止
ないし抑制することができる機能を備えたイオン発生装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決しようとする手段及び作用・効果】上記課
題を解決するために、本発明のイオン発生装置は、負極
性の高電圧印加により負イオンを発生させるとともに、
放電用対向電極を伴わない孤立電極として構成されたイ
オン発生電極と、そのイオン発生電極にイオン発生のた
めに高電圧を印加するイオン発生用高電圧発生部と、前
記イオン発生電極に付着する付着物を電気的発熱により
焼失させるための電気的クリーニング機構と、を備えた
ことを特徴とする。
題を解決するために、本発明のイオン発生装置は、負極
性の高電圧印加により負イオンを発生させるとともに、
放電用対向電極を伴わない孤立電極として構成されたイ
オン発生電極と、そのイオン発生電極にイオン発生のた
めに高電圧を印加するイオン発生用高電圧発生部と、前
記イオン発生電極に付着する付着物を電気的発熱により
焼失させるための電気的クリーニング機構と、を備えた
ことを特徴とする。
【0007】上記本発明の構成によれば、イオン発生電
極に付着した汚れを電気的発熱により焼失させる電気的
クリーニング機構を設けたので、汚れを確実かつ簡単に
除去することができ、ひいては汚れ付着によるイオン発
生効率の低下を効果的に防止ないし抑制することができ
る。特に、イオン発生電極は先端が尖鋭に形成されてい
る場合、イオン発生電界が集中する先端部に汚れ等が付
着すると、イオン発生効率が極めて著しく妨げられる。
そこで、電気的クリーニング機構により、該イオン発生
電極の先端部に付着した付着物を焼失させるようにすれ
ば、そのような不具合防止を図る上で極めて効果的であ
る。この場合、イオン発生に寄与する電極の先鋭な先端
部に付着した汚れを選択的に除去するようにすれば、ク
リーニングの目的は十分に果たすことができ、かつ電気
的クリーニング機構による電気的発熱能力をそれほど高
くしなくともよいから、装置の簡略化にも寄与する。
極に付着した汚れを電気的発熱により焼失させる電気的
クリーニング機構を設けたので、汚れを確実かつ簡単に
除去することができ、ひいては汚れ付着によるイオン発
生効率の低下を効果的に防止ないし抑制することができ
る。特に、イオン発生電極は先端が尖鋭に形成されてい
る場合、イオン発生電界が集中する先端部に汚れ等が付
着すると、イオン発生効率が極めて著しく妨げられる。
そこで、電気的クリーニング機構により、該イオン発生
電極の先端部に付着した付着物を焼失させるようにすれ
ば、そのような不具合防止を図る上で極めて効果的であ
る。この場合、イオン発生に寄与する電極の先鋭な先端
部に付着した汚れを選択的に除去するようにすれば、ク
リーニングの目的は十分に果たすことができ、かつ電気
的クリーニング機構による電気的発熱能力をそれほど高
くしなくともよいから、装置の簡略化にも寄与する。
【0008】また、本発明では集塵電極と異なり、本質
的に対向電極を有さない、先鋭先端を有するイオン発生
電極を用いている。集塵電極のように、対向電極を設け
てコロナ放電形態によりイオン発生を行わせる構成を採
用すると、発生した負イオンが対向電極側に引き寄せら
れ、吸着や分解等によりイオン放出効率が必ずしも良好
でない場合があるが、本発明では、イオン発生電極を放
電用対向電極を伴わない孤立電極として構成しているの
で、イオン発生効率をより高めることができる。また、
孤立電極を用いることは、無声放電ひいては過度のオゾ
ン発生を抑制する観点において有効である。
的に対向電極を有さない、先鋭先端を有するイオン発生
電極を用いている。集塵電極のように、対向電極を設け
てコロナ放電形態によりイオン発生を行わせる構成を採
用すると、発生した負イオンが対向電極側に引き寄せら
れ、吸着や分解等によりイオン放出効率が必ずしも良好
でない場合があるが、本発明では、イオン発生電極を放
電用対向電極を伴わない孤立電極として構成しているの
で、イオン発生効率をより高めることができる。また、
孤立電極を用いることは、無声放電ひいては過度のオゾ
ン発生を抑制する観点において有効である。
【0009】一方、電気的クリーニング機構は、イオン
発生電極を抵抗発熱させることにより、イオン発生電極
に付着した付着物を焼失させる抵抗加熱機構を含むもの
として構成することもできる。イオン発生電極を、少な
くともクリーニングしたい部位において抵抗発熱させる
ことにより、汚れ等の付着物を効果的に除去することが
できる。
発生電極を抵抗発熱させることにより、イオン発生電極
に付着した付着物を焼失させる抵抗加熱機構を含むもの
として構成することもできる。イオン発生電極を、少な
くともクリーニングしたい部位において抵抗発熱させる
ことにより、汚れ等の付着物を効果的に除去することが
できる。
【0010】特に、先端が先鋭に構成されたイオン発生
電極の場合、通電断面積が縮小する該先端部に通電部材
を当接させて通電を行うことにより、イオン発生させる
上で重要な電極先端部を選択的に昇温させることがで
き、ひいては電極先端部の付着物除去(クリーニング)
を小電力で確実に行うことが可能となる。
電極の場合、通電断面積が縮小する該先端部に通電部材
を当接させて通電を行うことにより、イオン発生させる
上で重要な電極先端部を選択的に昇温させることがで
き、ひいては電極先端部の付着物除去(クリーニング)
を小電力で確実に行うことが可能となる。
【0011】本発明のイオン発生装置では、イオン発生
電極のクリーニングのために、予め定められたタイミン
グにて電気的クリーニング機構を自動作動させるクリー
ニング機構自動制御部を設けることができる。このよう
にすると、イオン発生電極のクリーニングを自動的に行
うことができ、イオン発生電極を常時清浄な状態に保ち
やすくなる。
電極のクリーニングのために、予め定められたタイミン
グにて電気的クリーニング機構を自動作動させるクリー
ニング機構自動制御部を設けることができる。このよう
にすると、イオン発生電極のクリーニングを自動的に行
うことができ、イオン発生電極を常時清浄な状態に保ち
やすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、図面
に示すいくつかの実施例を参照して説明する。図1は、
本発明の一実施例たるイオン発生装置の外観を示すもの
であり、プラスチック成形体にて構成された、筐体とし
ての中空のケース2を有する。該ケース2の形状は特に
限定されるものではないが、ここでは前後に長いやや偏
平な形状を有し、その側面のひとつにイオン放出口4が
形成されている。また、ケース2の側面には、電源スイ
ッチ3が設けられている。
に示すいくつかの実施例を参照して説明する。図1は、
本発明の一実施例たるイオン発生装置の外観を示すもの
であり、プラスチック成形体にて構成された、筐体とし
ての中空のケース2を有する。該ケース2の形状は特に
限定されるものではないが、ここでは前後に長いやや偏
平な形状を有し、その側面のひとつにイオン放出口4が
形成されている。また、ケース2の側面には、電源スイ
ッチ3が設けられている。
【0013】図2は図1の平面断面図である。ケース2
内には、イオン発生電極7と、イオン発生用主回路ユニ
ット5とが設けられている。イオン発生電極7は金属、
例えばNi又はNi合金により、先端が尖鋭に形成され
る。ここでは、本体部7aに尖鋭な放電部7bが一体化
された板状形態をなしており、本体部7aにおいてねじ
等によりによりケース2内に取り付けられている。
内には、イオン発生電極7と、イオン発生用主回路ユニ
ット5とが設けられている。イオン発生電極7は金属、
例えばNi又はNi合金により、先端が尖鋭に形成され
る。ここでは、本体部7aに尖鋭な放電部7bが一体化
された板状形態をなしており、本体部7aにおいてねじ
等によりによりケース2内に取り付けられている。
【0014】一方、イオン発生用主回路ユニット5は、
高圧ケーブル8を介してイオン発生電極7にイオン発生
のための高電圧を印加するユニットであり、図6に示す
ように、絶縁性基板6とこれに組みつけられた回路部品
とからなる。また、図2に示すように、ケース2内に
は、イオン発生電極7を経てイオン放出口4へ向かう気
流Wを発生させる送風機9を、例えばイオン発生電極7
の後方側に設けている。送風機9は図示しない送風羽根
の回転により生じた風を、吹出口9bからイオン発生電
極7に向けて放出し、ここで生じたイオンのイオン放出
口4からの放出を促す役割を果たす。
高圧ケーブル8を介してイオン発生電極7にイオン発生
のための高電圧を印加するユニットであり、図6に示す
ように、絶縁性基板6とこれに組みつけられた回路部品
とからなる。また、図2に示すように、ケース2内に
は、イオン発生電極7を経てイオン放出口4へ向かう気
流Wを発生させる送風機9を、例えばイオン発生電極7
の後方側に設けている。送風機9は図示しない送風羽根
の回転により生じた風を、吹出口9bからイオン発生電
極7に向けて放出し、ここで生じたイオンのイオン放出
口4からの放出を促す役割を果たす。
【0015】図3は、イオン発生装置1の全体回路構成
を示すもので、電源ユニット30に送風機9とイオン発
生用主回路ユニット5とが、それぞれコネクタ18,2
0及び接続ケーブル19,21を介して接続された構成
を有する。一方、電源ユニット30には、電源プラグ2
6及び電源コード25がコネクタ24を介して接続され
ており、これらを介して図示しない外部交流電源(例え
ばAC100V)から受電するようになっている。電源
ユニット30においては、電源スイッチ3及びヒューズ
23を介して受電した交流入力が、トランス16にて所
定電圧(例えば、peak to peakにて32V)に降圧さ
れ、さらにダイオードブリッジ17により全波整流され
た後、コンデンサ11〜13と三端子レギュレータ14
とを含んで構成された安定化部15により電圧が安定化
されて、送風機9とイオン発生用主回路ユニット5とそ
れぞれ分配される。
を示すもので、電源ユニット30に送風機9とイオン発
生用主回路ユニット5とが、それぞれコネクタ18,2
0及び接続ケーブル19,21を介して接続された構成
を有する。一方、電源ユニット30には、電源プラグ2
6及び電源コード25がコネクタ24を介して接続され
ており、これらを介して図示しない外部交流電源(例え
ばAC100V)から受電するようになっている。電源
ユニット30においては、電源スイッチ3及びヒューズ
23を介して受電した交流入力が、トランス16にて所
定電圧(例えば、peak to peakにて32V)に降圧さ
れ、さらにダイオードブリッジ17により全波整流され
た後、コンデンサ11〜13と三端子レギュレータ14
とを含んで構成された安定化部15により電圧が安定化
されて、送風機9とイオン発生用主回路ユニット5とそ
れぞれ分配される。
【0016】次に、イオン発生用主回路ユニット5は、
イオン発生電極に高電圧を印加する高電圧発生部として
機能するものであり、図4に示すように、入力部36,
発振部37、スイッチング部38、昇圧部39及び変換
部(変換手段)40とを含む。図5は、具体的な回路構
成の一例を示すものである。昇圧部39は、圧電トラン
ス70を含んで構成される。これは、圧電セラミック素
子板71に入力側端子72a,73aと出力側端子74
aとを形成し、その入力側端子72a,73aからの一
次側交流入力電圧を、圧電セラミック素子板71の機械
振動を介して一次側交流電圧よりも高圧の二次側交流電
圧に変換し、出力側端子74aからイオン放出電極に向
けて出力するものである。一方、変換部40は、イオン
発生電極7への電圧印加極性が負の側に優位となるよう
に、圧電トランスの二次側交流出力を変換するものであ
る。これにより、イオン発生電極7は主に負イオン発生
源として機能することとなる。
イオン発生電極に高電圧を印加する高電圧発生部として
機能するものであり、図4に示すように、入力部36,
発振部37、スイッチング部38、昇圧部39及び変換
部(変換手段)40とを含む。図5は、具体的な回路構
成の一例を示すものである。昇圧部39は、圧電トラン
ス70を含んで構成される。これは、圧電セラミック素
子板71に入力側端子72a,73aと出力側端子74
aとを形成し、その入力側端子72a,73aからの一
次側交流入力電圧を、圧電セラミック素子板71の機械
振動を介して一次側交流電圧よりも高圧の二次側交流電
圧に変換し、出力側端子74aからイオン放出電極に向
けて出力するものである。一方、変換部40は、イオン
発生電極7への電圧印加極性が負の側に優位となるよう
に、圧電トランスの二次側交流出力を変換するものであ
る。これにより、イオン発生電極7は主に負イオン発生
源として機能することとなる。
【0017】入力部36は、電源ユニット30からの直
流定電圧入力を調整用の抵抗器(図示せず)を介して、
回路各所に分配する役割を果たす。一方、発振部(発振
回路)37は、直流定電圧入力を受けて、圧電トランス
70への一次側交流入力に対応した周波数にて発振波形
を生成する。この発振部37は、本実施形態では、オペ
アンプ62と、負帰還側の抵抗器52とコンデンサ53
にて構成される方形波発振回路として構成されている。
なお、抵抗器54,55及び56は、発振入力の基準電
圧、つまり、発振の電圧振幅の中心値を規定するためのも
のであり、可変抵抗器56により、その設定値を変更で
きるようになっている。
流定電圧入力を調整用の抵抗器(図示せず)を介して、
回路各所に分配する役割を果たす。一方、発振部(発振
回路)37は、直流定電圧入力を受けて、圧電トランス
70への一次側交流入力に対応した周波数にて発振波形
を生成する。この発振部37は、本実施形態では、オペ
アンプ62と、負帰還側の抵抗器52とコンデンサ53
にて構成される方形波発振回路として構成されている。
なお、抵抗器54,55及び56は、発振入力の基準電
圧、つまり、発振の電圧振幅の中心値を規定するためのも
のであり、可変抵抗器56により、その設定値を変更で
きるようになっている。
【0018】また、スイッチング部(スイッチング回
路)38は、発振部37からの波形信号を受けて、電源
ユニット30からの直流定電圧入力を高速スイッチング
することにより、圧電トランス70の一次側への入力交
流波形を生成する。具体的には、スイッチング部38
は、1対のトランジスタ65,66を含むプッシュプル
スイッチング回路として構成されている。これらトラン
ジスタ65,66は、オペアンプ62の出力(43はプ
ルアップ抵抗である)によりオン・オフし、発振部(発
振回路)37の発振周波数にて発振する方形波交流波形
を生じさせる。この波形が圧電トランス70の一次側に
入力される。
路)38は、発振部37からの波形信号を受けて、電源
ユニット30からの直流定電圧入力を高速スイッチング
することにより、圧電トランス70の一次側への入力交
流波形を生成する。具体的には、スイッチング部38
は、1対のトランジスタ65,66を含むプッシュプル
スイッチング回路として構成されている。これらトラン
ジスタ65,66は、オペアンプ62の出力(43はプ
ルアップ抵抗である)によりオン・オフし、発振部(発
振回路)37の発振周波数にて発振する方形波交流波形
を生じさせる。この波形が圧電トランス70の一次側に
入力される。
【0019】次に、圧電トランス70の圧電セラミック
素子板71は横長板状に形成され、その板面長手方向中
間位置にて、板厚方向に分極処理された第一板状領域7
1aと、板面長手方向に分極処理された第二板状領域7
1bとに区切られている。そして、第一板状領域71a
の両面を覆う形で、入力側端子72a,73aが接続さ
れる入力側電極対72,73が形成される一方、第二板
状領域71bの板面長手方向の端面に、出力側端子74
aが接続される出力側電極74が形成されている。
素子板71は横長板状に形成され、その板面長手方向中
間位置にて、板厚方向に分極処理された第一板状領域7
1aと、板面長手方向に分極処理された第二板状領域7
1bとに区切られている。そして、第一板状領域71a
の両面を覆う形で、入力側端子72a,73aが接続さ
れる入力側電極対72,73が形成される一方、第二板
状領域71bの板面長手方向の端面に、出力側端子74
aが接続される出力側電極74が形成されている。
【0020】上記の構成の圧電トランス70では、入力
側電極対72,73を介して第一板状領域71aに対し
交流入力を行うと、第一板状領域71aではその分極方
向が厚さ方向であるから、長手方向に伝播する板波が板
厚方向の電界と強く結合する形となり、電気エネルギー
の大半が、長手方向に伝播する板波のエネルギーに変換
される。他方、この長手方向の板波は第二板状領域71
bに伝わるが、ここでは分極方向が長手方向であるか
ら、該板波は長手方向の電界と強く結合する。そして、
入力側の交流周波数を圧電セラミック素子板71の機械
振動の共鳴周波数に対応(望ましくは一致)させると
き、素子71のインピーダンスは、入力側ではほぼ最小
(共振)となるのに対し出力側ではほぼ最大(反共振)
となり、このインピーダンス変換比に応じた昇圧比によ
り一次側入力が昇圧されて二次側出力となる。
側電極対72,73を介して第一板状領域71aに対し
交流入力を行うと、第一板状領域71aではその分極方
向が厚さ方向であるから、長手方向に伝播する板波が板
厚方向の電界と強く結合する形となり、電気エネルギー
の大半が、長手方向に伝播する板波のエネルギーに変換
される。他方、この長手方向の板波は第二板状領域71
bに伝わるが、ここでは分極方向が長手方向であるか
ら、該板波は長手方向の電界と強く結合する。そして、
入力側の交流周波数を圧電セラミック素子板71の機械
振動の共鳴周波数に対応(望ましくは一致)させると
き、素子71のインピーダンスは、入力側ではほぼ最小
(共振)となるのに対し出力側ではほぼ最大(反共振)
となり、このインピーダンス変換比に応じた昇圧比によ
り一次側入力が昇圧されて二次側出力となる。
【0021】このような作動原理を有する圧電トランス
70は構造が簡単であり、また、鉄芯を有する巻線型ト
ランスと比較すると非常に軽量・コンパクトに構成でき
る利点がある。そして、負荷の大きい条件ではインピー
ダンス変換効率が高く、安定で高い昇圧比を得ることが
できる。また、イオン放出に伴う放電電流の発生を除け
ば負荷開放に近い条件で駆動されるイオン発生装置で
は、イオン発生に適した高圧を安定的に発生することが
でき、前記の圧電トランス特有の利点も有効に活用する
ことができる。
70は構造が簡単であり、また、鉄芯を有する巻線型ト
ランスと比較すると非常に軽量・コンパクトに構成でき
る利点がある。そして、負荷の大きい条件ではインピー
ダンス変換効率が高く、安定で高い昇圧比を得ることが
できる。また、イオン放出に伴う放電電流の発生を除け
ば負荷開放に近い条件で駆動されるイオン発生装置で
は、イオン発生に適した高圧を安定的に発生することが
でき、前記の圧電トランス特有の利点も有効に活用する
ことができる。
【0022】圧電セラミック素子板71の材質は、例え
ば本実施例ではジルコン酸チタン酸鉛系ペロブスカイト
型圧電セラミック(いわゆるPZT)にて構成してい
る。これは、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛との固溶体を主
体に構成されるものであり、インピーダンス変換効率に
優れていることから本発明に好適に使用できる。なお、
ジルコン酸鉛とチタン酸鉛と配合比は、ジルコン酸鉛/
チタン酸鉛のモル比にて0.8〜1.3程度とすること
が、良好なインピーダンス変換効率を実現する上で望ま
しい。また、必要に応じてジルコニウムあるいはチタン
の一部を、Ni、Nb、Mg、Co、Mn等で置換する
こともできる。
ば本実施例ではジルコン酸チタン酸鉛系ペロブスカイト
型圧電セラミック(いわゆるPZT)にて構成してい
る。これは、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛との固溶体を主
体に構成されるものであり、インピーダンス変換効率に
優れていることから本発明に好適に使用できる。なお、
ジルコン酸鉛とチタン酸鉛と配合比は、ジルコン酸鉛/
チタン酸鉛のモル比にて0.8〜1.3程度とすること
が、良好なインピーダンス変換効率を実現する上で望ま
しい。また、必要に応じてジルコニウムあるいはチタン
の一部を、Ni、Nb、Mg、Co、Mn等で置換する
こともできる。
【0023】なお、PZT系の圧電セラミック素子板
は、駆動周波数が極端に高くなると共振尖鋭度が急速に
鈍くなり、変換効率の低下を招くことから、一次側交流
入力の周波数は、40〜300kHz程度の比較的低い
周波数範囲にて、素子71の機械的共鳴周波数に対応し
た値に設定することが望ましい。逆に言えば、素子71
の機械的共鳴周波数が上記の周波数範囲に収まるよう
に、素子71の寸法を決定することが望ましい。
は、駆動周波数が極端に高くなると共振尖鋭度が急速に
鈍くなり、変換効率の低下を招くことから、一次側交流
入力の周波数は、40〜300kHz程度の比較的低い
周波数範囲にて、素子71の機械的共鳴周波数に対応し
た値に設定することが望ましい。逆に言えば、素子71
の機械的共鳴周波数が上記の周波数範囲に収まるよう
に、素子71の寸法を決定することが望ましい。
【0024】なお、PZT系の圧電セラミック素子板を
使用する場合、その一次側交流入力の電圧レベルは、負
イオンの発生効率を確保し、かつ素子の耐久性確保の観
点から、15〜40V程度に設定することが望ましい。
これにより、イオン発生電極7への印加電圧レベルは、
前記の一次側交流入力の周波数範囲(40〜300kH
z程度)を考慮すれば、800〜3000V程度(例え
ば2000V)を確保できる。
使用する場合、その一次側交流入力の電圧レベルは、負
イオンの発生効率を確保し、かつ素子の耐久性確保の観
点から、15〜40V程度に設定することが望ましい。
これにより、イオン発生電極7への印加電圧レベルは、
前記の一次側交流入力の周波数範囲(40〜300kH
z程度)を考慮すれば、800〜3000V程度(例え
ば2000V)を確保できる。
【0025】次に、変換部40は、整流手段としてのダ
イオード76を含んでいる。このダイオード76は、イ
オン発生電極7を負極性にチャージアップさせる向きの
電荷移動は許容し、これと逆向きの電荷移動を阻止する
ように、圧電トランス70の二次側交流出力を整流する
役割を果たす。この実施例では、圧電トランス70の出
力側端子74aからの出力線74aの末端が接地され、
その中間からイオン発生電極7が分岐して接続されると
ともに、ダイオード76はイオン発生電極7の分岐点よ
りも下流側に接続されている。なお、本実施形態では、
耐電圧を確保するために複数個(ここでは4個)のダイ
オード76を直列接続している。
イオード76を含んでいる。このダイオード76は、イ
オン発生電極7を負極性にチャージアップさせる向きの
電荷移動は許容し、これと逆向きの電荷移動を阻止する
ように、圧電トランス70の二次側交流出力を整流する
役割を果たす。この実施例では、圧電トランス70の出
力側端子74aからの出力線74aの末端が接地され、
その中間からイオン発生電極7が分岐して接続されると
ともに、ダイオード76はイオン発生電極7の分岐点よ
りも下流側に接続されている。なお、本実施形態では、
耐電圧を確保するために複数個(ここでは4個)のダイ
オード76を直列接続している。
【0026】一方、圧電トランス70の二次側交流出力
を発振部(発振回路)37に帰還させるための経路75
a上に、帰還キャパシタンスが設けられている。圧電ト
ランス70は、作動の安定化を図るために、圧電セラミ
ック素子板71の共鳴周波数を中心とした比較的狭い範
囲に駆動周波数を維持することが必要である。上記のよ
うな帰還キャパシタンスを設けることは、圧電トランス
70の駆動周波数を安定化させる上で有効である。
を発振部(発振回路)37に帰還させるための経路75
a上に、帰還キャパシタンスが設けられている。圧電ト
ランス70は、作動の安定化を図るために、圧電セラミ
ック素子板71の共鳴周波数を中心とした比較的狭い範
囲に駆動周波数を維持することが必要である。上記のよ
うな帰還キャパシタンスを設けることは、圧電トランス
70の駆動周波数を安定化させる上で有効である。
【0027】本実施形態では、図6に示すように、絶縁
性基板6に圧電トランス70が、圧電セラミック素子板
71と基板面とが互いに略平行となるようにしている。
絶縁性基板6は、例えばガラス繊維強化プラスチック板
等で構成される。そして、絶縁性基板6の裏面側におい
て圧電セラミック素子板71に対応する領域が金属膜電
極75にて覆われており、該金属膜電極75と圧電セラ
ミック素子板71とが、絶縁性基板6の両者の間に位置
する部分とともに帰還キャパシタンスを構成している。
なお、図6(a)は表面側の平面図、(b)は裏面側の
レイアウトを示す表面側からの透視図、(c)は横断面
図である。帰還キャパシタンスは単体のコンデンサ部品
として構成してもよいが、圧電セラミック素子板71を
帰還キャパシタンスの構成要素の一つとして流用するこ
とにより、コンデンサ部品を省略することが可能とな
り、基板のコンパクト化に寄与する。また、圧電セラミ
ック素子板71を基板6と略平行に取り付ける構造とな
るので、デッドスペースが生じにくく、コンパクト化に
一層寄与する。なお、6aは実装部品の配線パターンで
ある。
性基板6に圧電トランス70が、圧電セラミック素子板
71と基板面とが互いに略平行となるようにしている。
絶縁性基板6は、例えばガラス繊維強化プラスチック板
等で構成される。そして、絶縁性基板6の裏面側におい
て圧電セラミック素子板71に対応する領域が金属膜電
極75にて覆われており、該金属膜電極75と圧電セラ
ミック素子板71とが、絶縁性基板6の両者の間に位置
する部分とともに帰還キャパシタンスを構成している。
なお、図6(a)は表面側の平面図、(b)は裏面側の
レイアウトを示す表面側からの透視図、(c)は横断面
図である。帰還キャパシタンスは単体のコンデンサ部品
として構成してもよいが、圧電セラミック素子板71を
帰還キャパシタンスの構成要素の一つとして流用するこ
とにより、コンデンサ部品を省略することが可能とな
り、基板のコンパクト化に寄与する。また、圧電セラミ
ック素子板71を基板6と略平行に取り付ける構造とな
るので、デッドスペースが生じにくく、コンパクト化に
一層寄与する。なお、6aは実装部品の配線パターンで
ある。
【0028】例えば、一般生活用の負イオン発生装置と
して、空気清浄効果、殺菌効果あるいは消臭効果等を有
効に引き出すためには、イオン発生電極7の電極先端か
ら前方側に、1m離間した位置において測定される1c
m3当りの負イオン発生量が10万個以上のイオン発生
量を確保することが望ましい。この場合、イオン発生電
極7への印加電圧は1000〜3000Vとするのがよ
い。また、圧電トランス70の二次側出力電圧は、前述
の通り変換部40にて整流された負極性脈流の形でイオ
ン発生電極7に印加される。イオン発生放電がいわゆる
無声放電に近い形態となる場合、空気中ではオゾンを発
生しやすい問題がある。オゾンは酸化力が強く、殺菌力
や有機物等への酸化分解力にも優れているが、発生量が
多くなると不快な刺激臭が強くなってしまう欠点があ
る。例えば、上記の脈流の周波数(整流前の交流周波数
で代用する)が大きすぎると、オゾン発生量が増大して
オゾン臭が強まる場合がある。この観点において、イオ
ン発生電極7に印加される脈流周波数は150kHz以
下とするのがよく、これによってかつオゾン発生量を
0.1ppm以下に留めることができ、過度のオゾン臭
の発生を抑制することができる。他方、少量のオゾンの
発生は、負イオンとの相乗効果により殺菌効果等をより
高めることができる。この観点において、オゾン発生量
は0.01ppm以上0.04ppm以下とするのがよ
い。この場合、イオン発生電極7への印加電圧を100
0〜2500Vとし、脈流周波数を50〜150KHz
とするのがよい。また、本実施形態のように、本質的に
対向電極を有さない、先鋭先端を有する接地されたイオ
ン発生電極7を用いることも、オゾン発生を抑制する観
点において有効である。
して、空気清浄効果、殺菌効果あるいは消臭効果等を有
効に引き出すためには、イオン発生電極7の電極先端か
ら前方側に、1m離間した位置において測定される1c
m3当りの負イオン発生量が10万個以上のイオン発生
量を確保することが望ましい。この場合、イオン発生電
極7への印加電圧は1000〜3000Vとするのがよ
い。また、圧電トランス70の二次側出力電圧は、前述
の通り変換部40にて整流された負極性脈流の形でイオ
ン発生電極7に印加される。イオン発生放電がいわゆる
無声放電に近い形態となる場合、空気中ではオゾンを発
生しやすい問題がある。オゾンは酸化力が強く、殺菌力
や有機物等への酸化分解力にも優れているが、発生量が
多くなると不快な刺激臭が強くなってしまう欠点があ
る。例えば、上記の脈流の周波数(整流前の交流周波数
で代用する)が大きすぎると、オゾン発生量が増大して
オゾン臭が強まる場合がある。この観点において、イオ
ン発生電極7に印加される脈流周波数は150kHz以
下とするのがよく、これによってかつオゾン発生量を
0.1ppm以下に留めることができ、過度のオゾン臭
の発生を抑制することができる。他方、少量のオゾンの
発生は、負イオンとの相乗効果により殺菌効果等をより
高めることができる。この観点において、オゾン発生量
は0.01ppm以上0.04ppm以下とするのがよ
い。この場合、イオン発生電極7への印加電圧を100
0〜2500Vとし、脈流周波数を50〜150KHz
とするのがよい。また、本実施形態のように、本質的に
対向電極を有さない、先鋭先端を有する接地されたイオ
ン発生電極7を用いることも、オゾン発生を抑制する観
点において有効である。
【0029】図2に示すように、イオン発生電極7は、
先端をイオン放出口4に臨ませる形でケース2内に配置
されており、発生したイオンが効率的にイオン放出口4
から放出される。一方、イオン発生用主回路ユニット5
は、イオン放出口4へ向かうイオン流を妨げないよう
に、イオン放出口4から外れた位置に配置されている。
そして、送風機9は、そのイオン放出口4に対応する位
置においてイオン発生電極7の後方側に配置されてい
る。これにより、イオンを発生させるイオン発生電極7
に対し、イオン放出口4に向かう風を直接送ることがで
きるので、イオン流を効率的にイオン放出口4から放出
させることができる。送風機9は、イオン発生電極7を
経てイオン放出口4へ向かう風を発生できる形であれ
ば、他の位置、例えばイオン発生電極7の前方側に配置
されていてもよい。しかしながら、オキソニウムイオン
(H3O+)と比較して大気中の安定性が幾分小さいヒ
ドロキシルイオン(H3O2 −)が負イオンとして発生
する場合、送風機9を後方側に配置する方が、前方側に
配置する場合よりも、発生した負イオンがより安定に放
出できる場合がある。
先端をイオン放出口4に臨ませる形でケース2内に配置
されており、発生したイオンが効率的にイオン放出口4
から放出される。一方、イオン発生用主回路ユニット5
は、イオン放出口4へ向かうイオン流を妨げないよう
に、イオン放出口4から外れた位置に配置されている。
そして、送風機9は、そのイオン放出口4に対応する位
置においてイオン発生電極7の後方側に配置されてい
る。これにより、イオンを発生させるイオン発生電極7
に対し、イオン放出口4に向かう風を直接送ることがで
きるので、イオン流を効率的にイオン放出口4から放出
させることができる。送風機9は、イオン発生電極7を
経てイオン放出口4へ向かう風を発生できる形であれ
ば、他の位置、例えばイオン発生電極7の前方側に配置
されていてもよい。しかしながら、オキソニウムイオン
(H3O+)と比較して大気中の安定性が幾分小さいヒ
ドロキシルイオン(H3O2 −)が負イオンとして発生
する場合、送風機9を後方側に配置する方が、前方側に
配置する場合よりも、発生した負イオンがより安定に放
出できる場合がある。
【0030】図3において、電源プラグ26を外部交流
電源たるコンセントに接続し、電源スイッチ3をオンに
すると直流定電圧が供給され、送風機9及びイオン発生
用主回路ユニット5が作動する。イオン発生用主回路ユ
ニット5では、図5の入力部にて直流定電圧の供給を受
け、発振部37及びスイッチング部38の作動により方
形波交流を発生させるとともに、これが圧電トランス7
0の入力側端子72aに調整用抵抗67(波形調整用の
可変抵抗67aを含む)一次側交流入力として入力され
る。圧電トランス70は、前述の作動原理に従いこれを
昇圧し、出力側端子74aから二次側交流出力として出
力する。
電源たるコンセントに接続し、電源スイッチ3をオンに
すると直流定電圧が供給され、送風機9及びイオン発生
用主回路ユニット5が作動する。イオン発生用主回路ユ
ニット5では、図5の入力部にて直流定電圧の供給を受
け、発振部37及びスイッチング部38の作動により方
形波交流を発生させるとともに、これが圧電トランス7
0の入力側端子72aに調整用抵抗67(波形調整用の
可変抵抗67aを含む)一次側交流入力として入力され
る。圧電トランス70は、前述の作動原理に従いこれを
昇圧し、出力側端子74aから二次側交流出力として出
力する。
【0031】圧電トランス70の二次側が負の半波を出
力するとき、イオン発生電極7は負にチャージアップす
る。これにより、イオン発生電極7の周囲には負イオン
発生に好都合な電界勾配が生じ、周囲の空気中の分子、
例えば水分子を、ヒドロキシルイオン等の形でイオン化
する。すなわち、負イオンを発生させる。次いで、正の
半波が出力されるときは、イオン発生電極7の負電荷は
接地側に放電しようとするが、この電荷の流れはダイオ
ード76により阻止される。かくして、イオン発生電極
7の負極性帯電状態が常時維持され、負イオンを安定的
に発生させることができる。
力するとき、イオン発生電極7は負にチャージアップす
る。これにより、イオン発生電極7の周囲には負イオン
発生に好都合な電界勾配が生じ、周囲の空気中の分子、
例えば水分子を、ヒドロキシルイオン等の形でイオン化
する。すなわち、負イオンを発生させる。次いで、正の
半波が出力されるときは、イオン発生電極7の負電荷は
接地側に放電しようとするが、この電荷の流れはダイオ
ード76により阻止される。かくして、イオン発生電極
7の負極性帯電状態が常時維持され、負イオンを安定的
に発生させることができる。
【0032】なお、本発明の効果を確認するために、以
下の実験を行った。すなわち、図1及び図2に示すイオ
ン発生装置1を、図5の回路構成を有するものとして構
成した。圧電セラミック素子板71の組成として、ジル
コン酸鉛とチタン酸鉛と配合比はモル比でほぼ1:1、
添加元素としてNbを約2質量%含有するものを選定
し、例えば長さ52mm、厚さ1.85mm、幅13m
mの寸法に形成した。また、イオン発生電極7は厚さ約
0.2mmのNi板にて構成し、その放電部7bは、長
さ約5mmにて尖鋭に形成した。回路基板6はガラス繊
維強化プラスチック板にて構成した。
下の実験を行った。すなわち、図1及び図2に示すイオ
ン発生装置1を、図5の回路構成を有するものとして構
成した。圧電セラミック素子板71の組成として、ジル
コン酸鉛とチタン酸鉛と配合比はモル比でほぼ1:1、
添加元素としてNbを約2質量%含有するものを選定
し、例えば長さ52mm、厚さ1.85mm、幅13m
mの寸法に形成した。また、イオン発生電極7は厚さ約
0.2mmのNi板にて構成し、その放電部7bは、長
さ約5mmにて尖鋭に形成した。回路基板6はガラス繊
維強化プラスチック板にて構成した。
【0033】そして、圧電トランス70への一次側交流
入力の周波数を約70kHz、電圧をpeak to peakにて
24Vとして作動させたところ、イオン発生電極7への
印加電圧レベルは約1000Vとなった。この状態に
て、イオン発生電極7の電極先端から前方側に1m離間
した位置において、1cm3当りの負イオン発生量を市
販のイオンカウンタ(供給元:日本MJP株式会社、製
品名:エアーイオンカウンタ、No.IC−1000)
を用いて測定したところ、10万個/cm3以上のレベ
ルにて負イオンが発生していることがわかった。また、
オゾン発生量を市販のオゾン濃度計(荏原実業(株)
製、AET−030P)にて測定したところ、オゾン発
生量は0.01〜0.21ppmであり、オゾン臭も感
じられなかった。
入力の周波数を約70kHz、電圧をpeak to peakにて
24Vとして作動させたところ、イオン発生電極7への
印加電圧レベルは約1000Vとなった。この状態に
て、イオン発生電極7の電極先端から前方側に1m離間
した位置において、1cm3当りの負イオン発生量を市
販のイオンカウンタ(供給元:日本MJP株式会社、製
品名:エアーイオンカウンタ、No.IC−1000)
を用いて測定したところ、10万個/cm3以上のレベ
ルにて負イオンが発生していることがわかった。また、
オゾン発生量を市販のオゾン濃度計(荏原実業(株)
製、AET−030P)にて測定したところ、オゾン発
生量は0.01〜0.21ppmであり、オゾン臭も感
じられなかった。
【0034】図1のイオン発生装置1は、イオン発生電
極7に向けて気流Wを送る送風機(シロッコファン)9
をケース2内に組み込んだ構成であったが、イオン発生
機構を冷暖房等の空調装置内に組み込んで、その空調さ
れた気流に発生したイオンを混入させる構成も可能であ
る。具体的には、気流を、冷凍サイクル機構を用いて冷
却又は加熱することにより空調済み気流となす空調機構
を備え、イオン放出口をその空調済み気流の吹き出し口
に兼用する構成とすることができる。
極7に向けて気流Wを送る送風機(シロッコファン)9
をケース2内に組み込んだ構成であったが、イオン発生
機構を冷暖房等の空調装置内に組み込んで、その空調さ
れた気流に発生したイオンを混入させる構成も可能であ
る。具体的には、気流を、冷凍サイクル機構を用いて冷
却又は加熱することにより空調済み気流となす空調機構
を備え、イオン放出口をその空調済み気流の吹き出し口
に兼用する構成とすることができる。
【0035】図21(a)は、そのような空調機構20
0を概念的に示すものである。冷凍サイクル機構は、閉
回路を構成する冷媒ガスの主配管199、その配管経路
上に設けられて冷媒ガスを圧縮するコンプレッサー20
5、その圧縮された冷媒ガスをラジエター(放熱部)2
08により冷却して液化させる凝縮器206、減圧絞り
機構等により構成され、液化した冷媒ガスを減圧する減
圧器207、減圧した冷媒ガスを冷却対象物である気流
と管壁間接的に接触させて蒸発させ、該冷媒ガスの蒸発
時の気化熱を気流から奪ってこれを冷却する蒸発器20
4とを含む。このような冷凍サイクル機構自体は公知の
ものであるので詳細な説明は省略する。
0を概念的に示すものである。冷凍サイクル機構は、閉
回路を構成する冷媒ガスの主配管199、その配管経路
上に設けられて冷媒ガスを圧縮するコンプレッサー20
5、その圧縮された冷媒ガスをラジエター(放熱部)2
08により冷却して液化させる凝縮器206、減圧絞り
機構等により構成され、液化した冷媒ガスを減圧する減
圧器207、減圧した冷媒ガスを冷却対象物である気流
と管壁間接的に接触させて蒸発させ、該冷媒ガスの蒸発
時の気化熱を気流から奪ってこれを冷却する蒸発器20
4とを含む。このような冷凍サイクル機構自体は公知の
ものであるので詳細な説明は省略する。
【0036】蒸発器204は空調機ケース201に収納
されるとともに、図21(c)に示すように、ファン2
09により、該空調機ケース201に形成された気流取
り込み口201cからフィルタFを介して外気が吸入さ
れ、蒸発器204と接触することにより冷却された後、
吹き出しダクト201aを通って吹き出し口201dか
ら空調済み気流Wとなって吹き出される。以上は、冷房
として使用する場合の動作であるが、コンプレッサー2
05による圧縮冷媒ガスの送り方向を反転可能に構成
し、反転駆動時において凝縮器206と蒸発器204と
の機能を入れ替えることにより、凝縮器として機能反転
させられた蒸発器204により外気を加熱して吹き出す
こと、すなわち暖房として使用することも可能である。
されるとともに、図21(c)に示すように、ファン2
09により、該空調機ケース201に形成された気流取
り込み口201cからフィルタFを介して外気が吸入さ
れ、蒸発器204と接触することにより冷却された後、
吹き出しダクト201aを通って吹き出し口201dか
ら空調済み気流Wとなって吹き出される。以上は、冷房
として使用する場合の動作であるが、コンプレッサー2
05による圧縮冷媒ガスの送り方向を反転可能に構成
し、反転駆動時において凝縮器206と蒸発器204と
の機能を入れ替えることにより、凝縮器として機能反転
させられた蒸発器204により外気を加熱して吹き出す
こと、すなわち暖房として使用することも可能である。
【0037】そして、空調済みの気流は、筐体としての
吹き出しダクト201a内の取付け部203上に配置さ
れたイオン発生電極7と接触し、負イオンを含んだ空調
済み気流となって放出される。なお、図21(b)に示
すように、含有させる負イオン量を増加させる目的で、
複数のイオン発生電極7を吹き出しダクト201a内に
設けることもできる。この場合、個々のイオン発生電極
7に対応してイオン発生用主回路ユニット5も複数設け
ることができる。また、ファン回転数により吹き出す気
流量が調整可能となっている場合には、作動させるイオ
ン発生電極7及びイオン発生用主回路ユニット5の組の
数を増減させること、具体的には吹き出す気流量が多い
場合に、より多くのイオン発生電極7及びイオン発生用
主回路ユニット5の組を作動させるように構成すること
もできる。
吹き出しダクト201a内の取付け部203上に配置さ
れたイオン発生電極7と接触し、負イオンを含んだ空調
済み気流となって放出される。なお、図21(b)に示
すように、含有させる負イオン量を増加させる目的で、
複数のイオン発生電極7を吹き出しダクト201a内に
設けることもできる。この場合、個々のイオン発生電極
7に対応してイオン発生用主回路ユニット5も複数設け
ることができる。また、ファン回転数により吹き出す気
流量が調整可能となっている場合には、作動させるイオ
ン発生電極7及びイオン発生用主回路ユニット5の組の
数を増減させること、具体的には吹き出す気流量が多い
場合に、より多くのイオン発生電極7及びイオン発生用
主回路ユニット5の組を作動させるように構成すること
もできる。
【0038】なお、ここまでに説明した実施態様は、イ
オン発生装置に対して、以下に説明するイオン発生電極
の電気的クリーニング機構を、特に設けない場合におい
ても適用可能である。
オン発生装置に対して、以下に説明するイオン発生電極
の電気的クリーニング機構を、特に設けない場合におい
ても適用可能である。
【0039】次に、図1のイオン発生装置1あるいは同
様のイオン発生ユニットを組み込んだエアコンユニット
200には、イオン発生電極7に付着する付着物、具体
的にはイオン発生電極7の先端部に付着した、埃や油分
その他の汚れ物質からなる付着物を電気的発熱により焼
失させる電気的クリーニング機構79を備えている。電
気的クリーニング機構79は、具体的には、イオン発生
電極7と対向する火花放電用の火花放電対向電極83を
有する。そして、圧電トランス70を含む昇圧部39と
変換部40とからなるイオン発生用高電圧発生部が火花
放電用高電圧発生部に兼用され、イオン発生電極7と火
花放電対向電極83との間に形成されるギャップに、火
花放電用の高電圧が印加される。そして、その高電圧印
加にてイオン発生電極7と火花放電対向電極83との間
に発生する放電火花により、イオン発生電極に付着した
付着物が焼失・除去される。なお、火花放電対向電極8
3は接地しておくこともできるが、火花放電時間が短け
れば装置キャパシタンスにて放電電流を吸収することが
できるので、特に接地しない構成としてもよい。
様のイオン発生ユニットを組み込んだエアコンユニット
200には、イオン発生電極7に付着する付着物、具体
的にはイオン発生電極7の先端部に付着した、埃や油分
その他の汚れ物質からなる付着物を電気的発熱により焼
失させる電気的クリーニング機構79を備えている。電
気的クリーニング機構79は、具体的には、イオン発生
電極7と対向する火花放電用の火花放電対向電極83を
有する。そして、圧電トランス70を含む昇圧部39と
変換部40とからなるイオン発生用高電圧発生部が火花
放電用高電圧発生部に兼用され、イオン発生電極7と火
花放電対向電極83との間に形成されるギャップに、火
花放電用の高電圧が印加される。そして、その高電圧印
加にてイオン発生電極7と火花放電対向電極83との間
に発生する放電火花により、イオン発生電極に付着した
付着物が焼失・除去される。なお、火花放電対向電極8
3は接地しておくこともできるが、火花放電時間が短け
れば装置キャパシタンスにて放電電流を吸収することが
できるので、特に接地しない構成としてもよい。
【0040】火花放電対向電極83はイオン発生電極7
の先端部7aと対向する形で配置される。具体的には火
花放電対向電極83は棒状に形成され、その棒状の火花
放電対向電極83の先端面又は側面(本実施形態では側
面)がイオン発生電極7の先端部7aと対向する。
の先端部7aと対向する形で配置される。具体的には火
花放電対向電極83は棒状に形成され、その棒状の火花
放電対向電極83の先端面又は側面(本実施形態では側
面)がイオン発生電極7の先端部7aと対向する。
【0041】また、図8に示すように、火花放電対向電
極83をイオン発生電極7に対して、イオン発生電極7
からイオン発生させるための離間位置((b))と、火
花放電対向電極83とイオン発生電極7との間で放電火
花を発生させるための接近位置((a))との間で少な
くとも、相対的に接近・離間させる火花放電対向電極移
動機構78が設けられている。ここでは、イオン発生電
極7の位置が固定とされ、火花放電対向電極移動機構7
8は火花放電対向電極83を移動させるものとして構成
されている。
極83をイオン発生電極7に対して、イオン発生電極7
からイオン発生させるための離間位置((b))と、火
花放電対向電極83とイオン発生電極7との間で放電火
花を発生させるための接近位置((a))との間で少な
くとも、相対的に接近・離間させる火花放電対向電極移
動機構78が設けられている。ここでは、イオン発生電
極7の位置が固定とされ、火花放電対向電極移動機構7
8は火花放電対向電極83を移動させるものとして構成
されている。
【0042】図2に示すように、電気的クリーニング機
構79は、イオン発生電極7のイオン放出方向に対して
側方に位置し、火花放電対向電極移動機構78は、イオ
ン発生電極7の先端を正面から臨む向き(つまりイオン
放出方向)に対して略直角に交差する方向において、棒
状の火花放電対向電極83を軸線方向に接近・離間させ
るようになっている。このようにすると、退避位置に移
動した火花放電対向電極83が、イオン発生電極7の先
端から放出されるイオン流をさえぎりにくいので都合が
よい。
構79は、イオン発生電極7のイオン放出方向に対して
側方に位置し、火花放電対向電極移動機構78は、イオ
ン発生電極7の先端を正面から臨む向き(つまりイオン
放出方向)に対して略直角に交差する方向において、棒
状の火花放電対向電極83を軸線方向に接近・離間させ
るようになっている。このようにすると、退避位置に移
動した火花放電対向電極83が、イオン発生電極7の先
端から放出されるイオン流をさえぎりにくいので都合が
よい。
【0043】具体的には、火花放電対向電極移動機構7
8は、ケース2の底部2aに取り付けられたソレノイド
80を含み、その進退ロッド81の先端部に結合部材8
2を介して棒状の火花放電対向電極83の後端部が結合
されており、進退ロッド81がソレノイド80によって
進退駆動されることにより、火花放電対向電極83の先
端部がイオン発生電極7の先端部に向けて接近・離間す
る。なお、84aはソレノイド80を固定するための位
置決めプレートである。また、84は火花放電対向電極
83が挿通されるガイド穴を有したガイドプレートであ
り、火花放電対向電極83がイオン発生電極7に向けて
略水平に接近・離間するから、火花放電のギャップ形成
精度を高めることができる。
8は、ケース2の底部2aに取り付けられたソレノイド
80を含み、その進退ロッド81の先端部に結合部材8
2を介して棒状の火花放電対向電極83の後端部が結合
されており、進退ロッド81がソレノイド80によって
進退駆動されることにより、火花放電対向電極83の先
端部がイオン発生電極7の先端部に向けて接近・離間す
る。なお、84aはソレノイド80を固定するための位
置決めプレートである。また、84は火花放電対向電極
83が挿通されるガイド穴を有したガイドプレートであ
り、火花放電対向電極83がイオン発生電極7に向けて
略水平に接近・離間するから、火花放電のギャップ形成
精度を高めることができる。
【0044】図7は、火花放電対向電極移動機構78の
電気的構成の一例を示す回路図である。ソレノイド80
は、コネクタ87より直流電源に接続されている。本実
施形態では、イオン発生用主回路ユニット5と電源(こ
こでは直流32V)共有されている。他方、ソレノイド
80の付勢信号は、スイッチ機構85(本実施形態では
フォトMOSにて構成している)を介して制御部86よ
り供給される。制御部86は、出入力ポート86aと、
これに接続されたCPU86b、RAM86c及びRO
M86dとが組み込まれたマイクロプロセッサにて構成
され、ROM86dには火花放電対向電極移動機構78
の動作制御プログラムが書き込まれている。CPU86
bは、RAM86cをワークエリアとして動作制御プロ
グラムを実行することにより、放電対向電極移動機構7
8の動作制御主体として機能する。制御部86が火花放
電対向電極移動機構78の駆動指令信号を発すると、フ
ォトMOS85がターンオンし、ソレノイド80が直流
駆動電圧を受電して付勢されるようになっている。
電気的構成の一例を示す回路図である。ソレノイド80
は、コネクタ87より直流電源に接続されている。本実
施形態では、イオン発生用主回路ユニット5と電源(こ
こでは直流32V)共有されている。他方、ソレノイド
80の付勢信号は、スイッチ機構85(本実施形態では
フォトMOSにて構成している)を介して制御部86よ
り供給される。制御部86は、出入力ポート86aと、
これに接続されたCPU86b、RAM86c及びRO
M86dとが組み込まれたマイクロプロセッサにて構成
され、ROM86dには火花放電対向電極移動機構78
の動作制御プログラムが書き込まれている。CPU86
bは、RAM86cをワークエリアとして動作制御プロ
グラムを実行することにより、放電対向電極移動機構7
8の動作制御主体として機能する。制御部86が火花放
電対向電極移動機構78の駆動指令信号を発すると、フ
ォトMOS85がターンオンし、ソレノイド80が直流
駆動電圧を受電して付勢されるようになっている。
【0045】図13(a)に示すように、火花放電対向
電極83はソレノイド80の付勢によりイオン発生電極
7に向けて接近する。その前進限界位置において、火花
放電対向電極83の先端部83aはイオン発生電極7の
先端部7aに対し、電極板厚方向におけるいずれか一方
の側に所定量のギャップが形成されるように位置決めさ
れる。例えば、この状態でイオン発生電極7に放電用の
電圧、ここでは1000〜3000Vのイオン発生用電
圧を印加しておくことで、ギャップには放電火花SPが
発生し、火花による熱集中によりイオン発生電極7の先
端部7aに付着した埃や汚れなどの付着物が焼き飛ばさ
れる。他方、火花放電対向電極83が後退すれば電極間
距離gが拡大し、これが火花放電可能限界距離gmaxを
超えると放電火花の発生は停止する。しかしながら、イ
オン発生電極7には引き続きイオン発生用電圧が印加さ
れているから、火花放電が終了するとともに直ちにイオ
ン発生モードに移行することができる。
電極83はソレノイド80の付勢によりイオン発生電極
7に向けて接近する。その前進限界位置において、火花
放電対向電極83の先端部83aはイオン発生電極7の
先端部7aに対し、電極板厚方向におけるいずれか一方
の側に所定量のギャップが形成されるように位置決めさ
れる。例えば、この状態でイオン発生電極7に放電用の
電圧、ここでは1000〜3000Vのイオン発生用電
圧を印加しておくことで、ギャップには放電火花SPが
発生し、火花による熱集中によりイオン発生電極7の先
端部7aに付着した埃や汚れなどの付着物が焼き飛ばさ
れる。他方、火花放電対向電極83が後退すれば電極間
距離gが拡大し、これが火花放電可能限界距離gmaxを
超えると放電火花の発生は停止する。しかしながら、イ
オン発生電極7には引き続きイオン発生用電圧が印加さ
れているから、火花放電が終了するとともに直ちにイオ
ン発生モードに移行することができる。
【0046】なお、火花放電のためのギャップ形成形態
及び火花放電対向電極83のイオン発生電極7に対する
接近・離間形態は上記の態様に限られるものではなく、
種々の形態が可能である。例えば、図13(b)は、イ
オン発生電極7の先端に火花放電対向電極83の先端部
側面が対向してギャップ形成するようにするとともに、
火花放電対向電極83をイオン発生電極7の先端に対し
て前方側から接近・離間させる方式(あるいは、イオン
発生電極7の板厚方向において接近・離間させるように
してもよい)の例を示している。図13(c)は、イオ
ン発生電極7の先端に火花放電対向電極83の中間部側
面が対向してギャップ形成するようにするとともに、イ
オン発生電極7の板厚方向において接近・離間させる方
式を示している。図13(d)は、火花放電対向電極8
3の曲げて形成された先端部83aを、イオン発生電極
7の先端に前方側から接近・離間させる方式を示すもの
である。
及び火花放電対向電極83のイオン発生電極7に対する
接近・離間形態は上記の態様に限られるものではなく、
種々の形態が可能である。例えば、図13(b)は、イ
オン発生電極7の先端に火花放電対向電極83の先端部
側面が対向してギャップ形成するようにするとともに、
火花放電対向電極83をイオン発生電極7の先端に対し
て前方側から接近・離間させる方式(あるいは、イオン
発生電極7の板厚方向において接近・離間させるように
してもよい)の例を示している。図13(c)は、イオ
ン発生電極7の先端に火花放電対向電極83の中間部側
面が対向してギャップ形成するようにするとともに、イ
オン発生電極7の板厚方向において接近・離間させる方
式を示している。図13(d)は、火花放電対向電極8
3の曲げて形成された先端部83aを、イオン発生電極
7の先端に前方側から接近・離間させる方式を示すもの
である。
【0047】以上、火花放電対向電極83を、火花放電
不能となるように遠方に設定された離間位置から、火花
放電可能な所定量のギャップが形成される接近位置へ移
動させることにより火花放電させる例を示したが、例え
ば図9に示すように、火花放電対向電極83をイオン発
生電極7に一旦当接させ、その状態から火花放電対向電
極83を後退させることによりギャップ形成して火花放
電させる方式を採用してもよい。この場合、火花放電対
向電極83の接近時の前進限界位置を、自由状態では電
極先端部7aの位置を横切って反対側に多少突出する形
となるように調整しておき、イオン発生電極7との当接
によりソレノイド80の付勢解除時の復帰用スプリング
81aを押し戻すようにすれば、スプリング81aの弾
性変形により、イオン発生電極7に過度の押し付け力が
作用することを防止することができる。
不能となるように遠方に設定された離間位置から、火花
放電可能な所定量のギャップが形成される接近位置へ移
動させることにより火花放電させる例を示したが、例え
ば図9に示すように、火花放電対向電極83をイオン発
生電極7に一旦当接させ、その状態から火花放電対向電
極83を後退させることによりギャップ形成して火花放
電させる方式を採用してもよい。この場合、火花放電対
向電極83の接近時の前進限界位置を、自由状態では電
極先端部7aの位置を横切って反対側に多少突出する形
となるように調整しておき、イオン発生電極7との当接
によりソレノイド80の付勢解除時の復帰用スプリング
81aを押し戻すようにすれば、スプリング81aの弾
性変形により、イオン発生電極7に過度の押し付け力が
作用することを防止することができる。
【0048】図11(a)に示す離間状態(ギャップ量
は火花放電不能なg0になっている)から(b)に示す
接触状態へ移行し、次いでソレノイド80の付勢解除等
により火花放電対向電極83が後退を開始すると、同図
(c)に示すように、イオン発生電極7との間にギャッ
プが形成されて直ちに放電火花SPが発生し、付着物D
が焼ききられる。放電火花SPは、(d)に示すよう
に、ギャップ量が火花放電可能限界距離gmaxに到達す
るまでは持続するが、gmaxを超えた時点で停止する。
gmaxは、例えば印加電圧が1000〜2000Vの場
合、おおむね1mm以下である。
は火花放電不能なg0になっている)から(b)に示す
接触状態へ移行し、次いでソレノイド80の付勢解除等
により火花放電対向電極83が後退を開始すると、同図
(c)に示すように、イオン発生電極7との間にギャッ
プが形成されて直ちに放電火花SPが発生し、付着物D
が焼ききられる。放電火花SPは、(d)に示すよう
に、ギャップ量が火花放電可能限界距離gmaxに到達す
るまでは持続するが、gmaxを超えた時点で停止する。
gmaxは、例えば印加電圧が1000〜2000Vの場
合、おおむね1mm以下である。
【0049】なお、火花放電対向電極移動機構78はソ
レノイドを使用する態様に限らず、図10(a)に示す
ように、モータ93を用いた前進・後退機構を用いても
よい。ここでは、火花放電対向電極83(ここでは針状
に形成している)の基端側にベース90を介してラック
91を取り付け、これとかみ合うピニオン92を正逆両
方向に回転可能かつ任意の位置を保持可能なモータ93
にて駆動するようにしている。例えば、図11に示すよ
うに、火花放電対向電極83の後退時のギャップ形成に
より火花放電させる態様では、モータ93の速度制御に
より、火花放電可能限界距離gmaxに到達するまでの時
間、すなわち火花放電の持続時間を自由に調整すること
が可能になるほか、任意のギャップ量にて火花放電対向
電極83を停止保持させることもできる。例えば、汚れ
付着が大きかったり、温度・湿度等が高く汚れ除去が行
いにくい場合等に、ギャップ間隔を短くして火花放電の
エネルギーを集中させ、汚れ除去のパワーを増大させた
りするといった方式も可能となる。
レノイドを使用する態様に限らず、図10(a)に示す
ように、モータ93を用いた前進・後退機構を用いても
よい。ここでは、火花放電対向電極83(ここでは針状
に形成している)の基端側にベース90を介してラック
91を取り付け、これとかみ合うピニオン92を正逆両
方向に回転可能かつ任意の位置を保持可能なモータ93
にて駆動するようにしている。例えば、図11に示すよ
うに、火花放電対向電極83の後退時のギャップ形成に
より火花放電させる態様では、モータ93の速度制御に
より、火花放電可能限界距離gmaxに到達するまでの時
間、すなわち火花放電の持続時間を自由に調整すること
が可能になるほか、任意のギャップ量にて火花放電対向
電極83を停止保持させることもできる。例えば、汚れ
付着が大きかったり、温度・湿度等が高く汚れ除去が行
いにくい場合等に、ギャップ間隔を短くして火花放電の
エネルギーを集中させ、汚れ除去のパワーを増大させた
りするといった方式も可能となる。
【0050】図12(a)は、種々の動作パターンの例
を示すものであり、縦軸は形成されるギャップ量gを、
横軸は時間を表している。(a)は、まず離間位置(g
=g0)から当接位置(g=0)へ火花放電対向電極8
3が移動し、次いで離間しながらギャップ量gが次第に
大きくなる様子を示す。g=0からギャップ量が増加し
始めてgmaxに到達するまでの時間taが火花放電の持続
時間である。(b)は、初期段階にて火花放電対向電極
83の移動速度を小さくすることにより、火花放電の持
続時間(tb)を大きくした例を示す(この方式は、ソ
レノイド80を用いる場合においても、オイルダンパー
等による減速後退機構を設ければ実現可能である)。ま
た、(c)は、gmaxに到達するまでの間に、所定のギ
ャップ値gsにて火花放電対向電極83を停止保持する
期間を設けることにより、火花放電の持続時間(tc)
を大きくした例を示す。
を示すものであり、縦軸は形成されるギャップ量gを、
横軸は時間を表している。(a)は、まず離間位置(g
=g0)から当接位置(g=0)へ火花放電対向電極8
3が移動し、次いで離間しながらギャップ量gが次第に
大きくなる様子を示す。g=0からギャップ量が増加し
始めてgmaxに到達するまでの時間taが火花放電の持続
時間である。(b)は、初期段階にて火花放電対向電極
83の移動速度を小さくすることにより、火花放電の持
続時間(tb)を大きくした例を示す(この方式は、ソ
レノイド80を用いる場合においても、オイルダンパー
等による減速後退機構を設ければ実現可能である)。ま
た、(c)は、gmaxに到達するまでの間に、所定のギ
ャップ値gsにて火花放電対向電極83を停止保持する
期間を設けることにより、火花放電の持続時間(tc)
を大きくした例を示す。
【0051】また、図12(d)は、火花放電対向電極
83をイオン発生電極7に当接させず、初期ギャップ量
g0から、gmax以下の放電ギャップ値gsに一定時間td
だけ保持させる制御パターンを示すものである。例えば
図中破線で示すように、付着物の除去が行いにくい場合
には、放電ギャップ値gsをより小さいgs’とすること
もできる。
83をイオン発生電極7に当接させず、初期ギャップ量
g0から、gmax以下の放電ギャップ値gsに一定時間td
だけ保持させる制御パターンを示すものである。例えば
図中破線で示すように、付着物の除去が行いにくい場合
には、放電ギャップ値gsをより小さいgs’とすること
もできる。
【0052】また、図10(b)に示すように、火花放
電対向電極83を位置固定とし、イオン発生電極7を火
花放電対向電極83に向けて接近・離間させる方式も採
用可能である。この例では、火花放電対向電極83が固
定ベース94に保持されるとともに、ソレノイド80に
より進退駆動される可動ベース95にイオン発生電極7
が取り付けられており、ソレノイド80の付勢により可
動ベース95とともにイオン発生電極7が火花放電対向
電極83に向けて接近することとなる。
電対向電極83を位置固定とし、イオン発生電極7を火
花放電対向電極83に向けて接近・離間させる方式も採
用可能である。この例では、火花放電対向電極83が固
定ベース94に保持されるとともに、ソレノイド80に
より進退駆動される可動ベース95にイオン発生電極7
が取り付けられており、ソレノイド80の付勢により可
動ベース95とともにイオン発生電極7が火花放電対向
電極83に向けて接近することとなる。
【0053】次に、前述のマイクロプロセッサからなる
制御部86は、制御プログラムにより、電気的クリーニ
ング機構79を、イオン発生電極7のクリーニングのた
めに、予め定められたタイミングにて自動作動させるク
リーニング機構自動制御部として機能させることができ
る。このクリーニング機構自動制御部は、例えば、イオ
ン発生装置の電源投入時に電気的クリーニング機構を作
動させるものとして構成することができる。本実施形態
では、イオン発生装置の電源スイッチを入れると、制御
部86は電源投入信号を受け、これをトリガとしてクリ
ーニング機構79の動作プログラムをスタートさせる。
図14(a)は、この場合のタイミングチャートの一例
を示すもので、イオン発生電圧の供給が開始されるとと
もに、クリーニング機構の作動回路(以下、クリーニン
グ回路ともいう)が作動して(作動状態をHレベルにて
表している)、イオン発生電極7のクリーニングがなさ
れる。これにより、イオン発生装置1を使用する際に
は、イオン発生モードに入る前に、まずイオン発生電極
7のクリーニングが行われるので、汚れ付着によりイオ
ン発生が妨げられる不具合を確実に防止することができ
る。
制御部86は、制御プログラムにより、電気的クリーニ
ング機構79を、イオン発生電極7のクリーニングのた
めに、予め定められたタイミングにて自動作動させるク
リーニング機構自動制御部として機能させることができ
る。このクリーニング機構自動制御部は、例えば、イオ
ン発生装置の電源投入時に電気的クリーニング機構を作
動させるものとして構成することができる。本実施形態
では、イオン発生装置の電源スイッチを入れると、制御
部86は電源投入信号を受け、これをトリガとしてクリ
ーニング機構79の動作プログラムをスタートさせる。
図14(a)は、この場合のタイミングチャートの一例
を示すもので、イオン発生電圧の供給が開始されるとと
もに、クリーニング機構の作動回路(以下、クリーニン
グ回路ともいう)が作動して(作動状態をHレベルにて
表している)、イオン発生電極7のクリーニングがなさ
れる。これにより、イオン発生装置1を使用する際に
は、イオン発生モードに入る前に、まずイオン発生電極
7のクリーニングが行われるので、汚れ付着によりイオ
ン発生が妨げられる不具合を確実に防止することができ
る。
【0054】なお、図14(b)に示すように、クリー
ニング機構自動制御部は、イオン発生装置の電源投入
後、予め定められた時間(T)が経過したときに電気的
クリーニング機構79を作動させるものとして構成する
こともできる。このようにすれば、イオン発生装置1の
作動中において定期的にイオン発生電極7のクリーニン
グがなされる形となるので、イオン発生電極7はより恒
常的に清浄な状態に維持することが可能となる。
ニング機構自動制御部は、イオン発生装置の電源投入
後、予め定められた時間(T)が経過したときに電気的
クリーニング機構79を作動させるものとして構成する
こともできる。このようにすれば、イオン発生装置1の
作動中において定期的にイオン発生電極7のクリーニン
グがなされる形となるので、イオン発生電極7はより恒
常的に清浄な状態に維持することが可能となる。
【0055】この場合、図14(c)に示すように、ク
リーニング機構自動制御部は、イオン発生装置の積算作
動時間が所定値(T)に達した場合に電気的クリーニン
グ機構79を作動させるものとして構成することもでき
る。このような構成は、例えば図7に示すように、制御
部86を構成するマイクロプロセッサのRAM86c内
に、積算作動時間計測手段として機能する積算タイマー
メモリを形成することにより、公知のタイマープログラ
ムにて容易に実現できる。なお、イオン発生装置1の主
電源がオフになっている場合でも、積算タイマーがクリ
アされないように、マイクロプロセッサの電源端子に
は、バックアップ用の電源部(本実施形態では、コンデ
ンサ86eにて構成しておく)を接続しておく。また、
電気的クリーニング機構の作動により一旦クリーニング
がなされた後には、これに対応して積算作動時間の計測
値、つまり積算タイマーメモリの内容をリセットするよ
うに、制御プログラムを組んでおくことが望ましい。
リーニング機構自動制御部は、イオン発生装置の積算作
動時間が所定値(T)に達した場合に電気的クリーニン
グ機構79を作動させるものとして構成することもでき
る。このような構成は、例えば図7に示すように、制御
部86を構成するマイクロプロセッサのRAM86c内
に、積算作動時間計測手段として機能する積算タイマー
メモリを形成することにより、公知のタイマープログラ
ムにて容易に実現できる。なお、イオン発生装置1の主
電源がオフになっている場合でも、積算タイマーがクリ
アされないように、マイクロプロセッサの電源端子に
は、バックアップ用の電源部(本実施形態では、コンデ
ンサ86eにて構成しておく)を接続しておく。また、
電気的クリーニング機構の作動により一旦クリーニング
がなされた後には、これに対応して積算作動時間の計測
値、つまり積算タイマーメモリの内容をリセットするよ
うに、制御プログラムを組んでおくことが望ましい。
【0056】次に、本発明のイオン発生装置には、イオ
ン発生装置の配置される環境状態を反映した環境状態情
報検出部と、その環境状態情報検出部の出力情報に基づ
いて電気的クリーニング機構の作動を制御するクリーニ
ング機構作動制御部を設けることができる。イオン発生
電極7への付着物の付着状況や、その付着の強さ(ある
いは除去の難易度)は、気流源となる周囲の空気環境に
よって変化する場合がある。上記の構成によると、環境
状態情報検出部により空気環境の状態を検出し、その検
出結果に応じてイオン発生電極7のクリーニングが十分
になされるように、最適条件にて電気的クリーニング機
構の作動を制御することができるようになる。その結
果、周囲の空気環境がどのような状態であっても、常に
イオン発生電極7を清浄な状態に保つことができ、ひい
ては良好なイオン発生状態を確保することができる。
ン発生装置の配置される環境状態を反映した環境状態情
報検出部と、その環境状態情報検出部の出力情報に基づ
いて電気的クリーニング機構の作動を制御するクリーニ
ング機構作動制御部を設けることができる。イオン発生
電極7への付着物の付着状況や、その付着の強さ(ある
いは除去の難易度)は、気流源となる周囲の空気環境に
よって変化する場合がある。上記の構成によると、環境
状態情報検出部により空気環境の状態を検出し、その検
出結果に応じてイオン発生電極7のクリーニングが十分
になされるように、最適条件にて電気的クリーニング機
構の作動を制御することができるようになる。その結
果、周囲の空気環境がどのような状態であっても、常に
イオン発生電極7を清浄な状態に保つことができ、ひい
ては良好なイオン発生状態を確保することができる。
【0057】図22は、この場合の電気的な構成例を概
念的に示すブロック図である。マイクロプロセッサを主
体に構成されたクリーニング機構作動制御部としての制
御回路214に、環境状態情報検出部として公知の温度
センサ210、湿度センサ211、汚れセンサ212あ
るいは臭いセンサ213(これらの一部のみが接続され
ていてもよい)が接続されている。さらに、制御対象と
してのイオン発生ユニット215(イオン発生用主回路
ユニット5とイオン発生電極7とからなる)、前記した
ものと同様の構成の電気的クリーニング機構216及び
エアコンユニット200が接続されている。
念的に示すブロック図である。マイクロプロセッサを主
体に構成されたクリーニング機構作動制御部としての制
御回路214に、環境状態情報検出部として公知の温度
センサ210、湿度センサ211、汚れセンサ212あ
るいは臭いセンサ213(これらの一部のみが接続され
ていてもよい)が接続されている。さらに、制御対象と
してのイオン発生ユニット215(イオン発生用主回路
ユニット5とイオン発生電極7とからなる)、前記した
ものと同様の構成の電気的クリーニング機構216及び
エアコンユニット200が接続されている。
【0058】制御回路214は、例えば温度センサ21
0の検出する温度が高くなるほど、湿度センサ211の
検出する湿度が高くなるほど、イオン発生電極7のクリ
ーニングのための電気的発熱の出力(例えば火花放電の
ための電圧)や、発熱時間(火花放電の持続時間)の少
なくともいずれかを増加させることにより、汚れが除去
しにくくなる温度あるいは湿度の高い状況下において
も、イオン発生電極7のクリーニングを必要十分なレベ
ルにて行うことができるようになる。なお、温度あるい
は湿度の増加に対して、電気的発熱の出力や発熱時間は
連続的に(つまり無段階に)増加させてもよいし、基準
温度値あるいは湿度値を境に段階的に増加させるように
してもよい。
0の検出する温度が高くなるほど、湿度センサ211の
検出する湿度が高くなるほど、イオン発生電極7のクリ
ーニングのための電気的発熱の出力(例えば火花放電の
ための電圧)や、発熱時間(火花放電の持続時間)の少
なくともいずれかを増加させることにより、汚れが除去
しにくくなる温度あるいは湿度の高い状況下において
も、イオン発生電極7のクリーニングを必要十分なレベ
ルにて行うことができるようになる。なお、温度あるい
は湿度の増加に対して、電気的発熱の出力や発熱時間は
連続的に(つまり無段階に)増加させてもよいし、基準
温度値あるいは湿度値を境に段階的に増加させるように
してもよい。
【0059】また、臭いセンサ213や汚れセンサ21
2の検出する臭いあるいは汚れのレベルが高いほど、イ
オン発生電極7のクリーニングのための電気的発熱の出
力(例えば火花放電のための電圧)や、発熱時間(火花
放電の持続時間)の少なくともいずれかを増加させるよ
うに構成することもできる。例えば上記のような機能を
エアコンユニット200に組み込む場合、図21(c)
に示すように、汚れセンサ212は、フィルタFの汚れ
を光反射等により検出する光センサにより構成すること
ができる。
2の検出する臭いあるいは汚れのレベルが高いほど、イ
オン発生電極7のクリーニングのための電気的発熱の出
力(例えば火花放電のための電圧)や、発熱時間(火花
放電の持続時間)の少なくともいずれかを増加させるよ
うに構成することもできる。例えば上記のような機能を
エアコンユニット200に組み込む場合、図21(c)
に示すように、汚れセンサ212は、フィルタFの汚れ
を光反射等により検出する光センサにより構成すること
ができる。
【0060】さらに、図22に示すように、イオン発生
電極7からの発生イオン量を測定するイオン発生量測定
センサ217を設け、クリーニング機構自動制御部とし
ての機能も兼ねる制御回路214は、発生イオン量が予
め定められたレベル以下となった場合に、イオン発生電
極のクリーニングのために電気的クリーニング機構21
6を作動させるものとすることができる。イオン発生量
測定センサ217としては、前述の市販のイオンカウン
タと同様の機構を有するものを使用することができる。
すなわち、イオン発生電極7への汚れの付着状況は、イ
オン発生量に最も直接的な情報として現われるので、こ
れを検出するとともに、その発生イオン量が所定値以下
となった場合にイオン発生電極7のクリーニングを行う
ようにすれば、電極7を常に清浄な状態に保つことがで
きるようになり、ひいては安定的なイオン発生状態を常
に確保することができる。
電極7からの発生イオン量を測定するイオン発生量測定
センサ217を設け、クリーニング機構自動制御部とし
ての機能も兼ねる制御回路214は、発生イオン量が予
め定められたレベル以下となった場合に、イオン発生電
極のクリーニングのために電気的クリーニング機構21
6を作動させるものとすることができる。イオン発生量
測定センサ217としては、前述の市販のイオンカウン
タと同様の機構を有するものを使用することができる。
すなわち、イオン発生電極7への汚れの付着状況は、イ
オン発生量に最も直接的な情報として現われるので、こ
れを検出するとともに、その発生イオン量が所定値以下
となった場合にイオン発生電極7のクリーニングを行う
ようにすれば、電極7を常に清浄な状態に保つことがで
きるようになり、ひいては安定的なイオン発生状態を常
に確保することができる。
【0061】なお、電気的クリーニング機構は、図15
に示すように、イオン発生電極7を抵抗発熱させること
により、イオン発生電極7に付着した付着物を焼失させ
る抵抗加熱機構を含むものとして構成することもでき
る。図15の例では、イオン発生電極7に当接する当接
位置と、該イオン発生電極7から離間した離間位置との
間で移動可能に設けられた通電部材183と、イオン発
生電極7に当接させた状態にて該通電部材183を介し
てイオン発生電極7に抵抗発熱用の電流を通電する通電
加熱電源部97とを備えるものとして構成されている。
具体的には、棒状の通電部材183がソレノイド80に
より、イオン発生電極7の先端部7aに対して接近・離
間駆動されるようになっている。また、通電部材183
の基端部に通電端子82が一体化され、ここに直流の通
電加熱電源97が接続される。そして、通電加熱時には
通電部材183をイオン発生電極7に当接させ、これを
直接通電することにより、先鋭に断面縮小された先端部
7aを選択的に発熱させて付着した汚れ等を焼き飛ばす
ようにする。
に示すように、イオン発生電極7を抵抗発熱させること
により、イオン発生電極7に付着した付着物を焼失させ
る抵抗加熱機構を含むものとして構成することもでき
る。図15の例では、イオン発生電極7に当接する当接
位置と、該イオン発生電極7から離間した離間位置との
間で移動可能に設けられた通電部材183と、イオン発
生電極7に当接させた状態にて該通電部材183を介し
てイオン発生電極7に抵抗発熱用の電流を通電する通電
加熱電源部97とを備えるものとして構成されている。
具体的には、棒状の通電部材183がソレノイド80に
より、イオン発生電極7の先端部7aに対して接近・離
間駆動されるようになっている。また、通電部材183
の基端部に通電端子82が一体化され、ここに直流の通
電加熱電源97が接続される。そして、通電加熱時には
通電部材183をイオン発生電極7に当接させ、これを
直接通電することにより、先鋭に断面縮小された先端部
7aを選択的に発熱させて付着した汚れ等を焼き飛ばす
ようにする。
【0062】また、昇圧部39に使用するトランスは、
図16に示すような巻線式のトランス221を用いても
よい(220は交流電源であり、222は負極性印加整
流用のダイオードである)。この構成によると、圧電ト
ランスの共鳴周波数に合わせた高周波交流が不要とな
り、商用交流(例えば50ないし60HzのAC100
V)により直接駆動することも不可能ではなくなる。ま
た、発振部も当然省略できる。
図16に示すような巻線式のトランス221を用いても
よい(220は交流電源であり、222は負極性印加整
流用のダイオードである)。この構成によると、圧電ト
ランスの共鳴周波数に合わせた高周波交流が不要とな
り、商用交流(例えば50ないし60HzのAC100
V)により直接駆動することも不可能ではなくなる。ま
た、発振部も当然省略できる。
【0063】図17は、本発明のイオン発生装置の変形
例を示している。このイオン発生装置100では、ケー
ス102内に、イオン発生ユニット60及び送風機9と
ともに、紫外線発生源としての公知の殺菌灯101が配
置されている。この実施例では、イオン発生ユニット6
0及び送風機9は図2とほぼ同じ位置関係にて縦に配置
され、ケース102の前面側に形成されたスリット状の
イオン放出口102aから、発生した負イオンを風とと
もに放出するようにしている。また、殺菌灯101は、
イオン放出口102aからの風及びイオンの放出を許容
する位置関係にて、例えばイオン放出口102aの開口
縁に沿う形で配置されている。図18は、その回路構成
の一例である。大半は図3の構成と共通するが、電源ユ
ニット30へ向かう外部交流電源からの入力線に、殺菌
灯101とこれを作動させるための公知の安定器32及
びグロースタータ33とを含む殺菌灯点灯ユニット31
が接続されている。これにより、発生する負イオンに加
えて殺菌灯101からの紫外線の効果が加わり、殺菌や
消臭等の効果が一層高められる。
例を示している。このイオン発生装置100では、ケー
ス102内に、イオン発生ユニット60及び送風機9と
ともに、紫外線発生源としての公知の殺菌灯101が配
置されている。この実施例では、イオン発生ユニット6
0及び送風機9は図2とほぼ同じ位置関係にて縦に配置
され、ケース102の前面側に形成されたスリット状の
イオン放出口102aから、発生した負イオンを風とと
もに放出するようにしている。また、殺菌灯101は、
イオン放出口102aからの風及びイオンの放出を許容
する位置関係にて、例えばイオン放出口102aの開口
縁に沿う形で配置されている。図18は、その回路構成
の一例である。大半は図3の構成と共通するが、電源ユ
ニット30へ向かう外部交流電源からの入力線に、殺菌
灯101とこれを作動させるための公知の安定器32及
びグロースタータ33とを含む殺菌灯点灯ユニット31
が接続されている。これにより、発生する負イオンに加
えて殺菌灯101からの紫外線の効果が加わり、殺菌や
消臭等の効果が一層高められる。
【0064】また、上記のイオン発生装置1,100で
は送風機9を使用しているが、これを省略する構成とし
てもよい。また、電源側の構成は、外部交流電源を直流
化して用いる構成であったが、例えば可搬化が可能とな
るように電池式電源を用いることも可能であるし、自動
車搭載用等の場合は、図19に示すイオン発生装置11
0,120(110a,120aはケースである)のよ
うに、シガレットライターソケットから受電するシュガ
ープラグ111を用いる構成としてもよい。一般に、シ
ガレットライターソケットは、自動車用バッテリーによ
る12V直流電源として機能するが、この実施例では、
シュガープラグ111を介して受電したシガレットライ
ターソケットからの入力を、コネクタ112により接続
された安定化直流電源回路113を通して、コネクタ1
14を介してイオン発生ユニット60あるいは送風機9
に供給する形としている。なお、図19(a)は、送風
機9を省略した構成に対応する。
は送風機9を使用しているが、これを省略する構成とし
てもよい。また、電源側の構成は、外部交流電源を直流
化して用いる構成であったが、例えば可搬化が可能とな
るように電池式電源を用いることも可能であるし、自動
車搭載用等の場合は、図19に示すイオン発生装置11
0,120(110a,120aはケースである)のよ
うに、シガレットライターソケットから受電するシュガ
ープラグ111を用いる構成としてもよい。一般に、シ
ガレットライターソケットは、自動車用バッテリーによ
る12V直流電源として機能するが、この実施例では、
シュガープラグ111を介して受電したシガレットライ
ターソケットからの入力を、コネクタ112により接続
された安定化直流電源回路113を通して、コネクタ1
14を介してイオン発生ユニット60あるいは送風機9
に供給する形としている。なお、図19(a)は、送風
機9を省略した構成に対応する。
【0065】また、図20のイオン発生装置130で
は、上面側にスリット状のイオン放出口102aが形成
されたケース102内に、イオン発生ユニット60が配
置されている。なお、イオン発生電極7の取付けの方向
は、先端がイオン放出口102a側を向くよう、図8と
比較して90゜回転させている。そして、イオン発生ユ
ニット60の後方側(下側)には、横長の送風ファン
(送風機)139が、回転軸線がスリット状のイオン放
出口102aの長手方向に沿う形で配置されている。こ
れにより、イオン放出口102aの長手方向において均
一な風ひいてはイオン流を発生させることができる。
は、上面側にスリット状のイオン放出口102aが形成
されたケース102内に、イオン発生ユニット60が配
置されている。なお、イオン発生電極7の取付けの方向
は、先端がイオン放出口102a側を向くよう、図8と
比較して90゜回転させている。そして、イオン発生ユ
ニット60の後方側(下側)には、横長の送風ファン
(送風機)139が、回転軸線がスリット状のイオン放
出口102aの長手方向に沿う形で配置されている。こ
れにより、イオン放出口102aの長手方向において均
一な風ひいてはイオン流を発生させることができる。
【図1】本発明のイオン発生装置の一例を外観にて示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図1の平面断面図。
【図3】図1のイオン発生装置の、電気系統の全体構成
の一例を示す回路図。
の一例を示す回路図。
【図4】そのイオン発生ユニットの回路構成を示すブロ
ック図。
ック図。
【図5】図4の詳細構成の一例を示す回路図。
【図6】イオン発生用主回路ユニットの平面図及び裏面
側透視図。
側透視図。
【図7】電気的クリーニング機構の一例を示す回路図。
【図8】火花放電対向電極移動機構の一例を作用ととも
に示す側面図。
に示す側面図。
【図9】火花放電対向電極をイオン発生電極に当接させ
る場合の説明図。
る場合の説明図。
【図10】火花放電対向電極移動機構のいくつかの変形
例を示す模式図。
例を示す模式図。
【図11】火花放電対向電極をイオン発生電極に当接さ
せ後、後退させるときに火花放電させる過程を説明する
図。
せ後、後退させるときに火花放電させる過程を説明する
図。
【図12】火花放電対向電極の移動に伴う火花放電用の
ギャップ量の制御パターンをいくつか例示して示す図。
ギャップ量の制御パターンをいくつか例示して示す図。
【図13】火花放電対向電極のイオン発生電極に対する
種々の駆動パターンを模式的に示す説明図。
種々の駆動パターンを模式的に示す説明図。
【図14】電気的クリーニング機構の種々の作動制御例
を示すタイミングチャート。
を示すタイミングチャート。
【図15】通電加熱方式を用いた電気的クリーニング機
構の例を示す模式図。
構の例を示す模式図。
【図16】昇圧部を巻線式トランスにて構成する例を示
す図。
す図。
【図17】本発明のイオン発生装置の変形例を模式的に
示す説明図。
示す説明図。
【図18】その電気系統の全体構成の一例を示す回路
図。
図。
【図19】自動車搭載用のイオン発生装置の回路構成例
をいくつか示す図。
をいくつか示す図。
【図20】本発明のイオン発生装置の、別の変形例を模
式的に示す説明図。
式的に示す説明図。
【図21】エアコンユニットにイオン発生ユニットを組
み込んだ例を、その変形例とともに示す模式図。
み込んだ例を、その変形例とともに示す模式図。
【図22】種々の環境状態情報検出部の検出結果に基づ
いて、電気的クリーニング機構の作動制御を行う場合の
電気的構成例を示すブロック図。
いて、電気的クリーニング機構の作動制御を行う場合の
電気的構成例を示すブロック図。
1,100,110,120,130 イオン発生装置 2 ケース 4 イオン放出口 5 イオン発生用主回路ユニット 6 絶縁性基板 7 イオン発生電極 7a 先端部 8 高圧ケーブル(リード線) 9 送風機 30 電源ユニット 36 入力部 37 発振部 38 スイッチング部 39 昇圧部 40 変換部 60 イオン発生ユニット 70 圧電トランス 71 圧電セラミック素子板 71a 第一板状領域 71b 第二板状領域 72,73 入力側電極対 72a,73a 入力側端子 74 出力側電極 74a 出力側端子 75 金属膜電極 76 ダイオード(変換手段,整流手段) 78 火花放電対向電極移動機構 79 電気的クリーニング機構 80 ソレノイド 83 火花放電対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L051 BC10 4C080 AA09 BB02 BB05 CC01 CC12 QQ14
Claims (13)
- 【請求項1】 負極性の高電圧印加により負イオンを発
生させるとともに、放電用対向電極を伴わない孤立電極
として構成されたイオン発生電極と、そのイオン発生電
極にイオン発生のために高電圧を印加するイオン発生用
高電圧発生部と、前記イオン発生電極に付着する付着物
を電気的発熱により焼失させるための電気的クリーニン
グ機構と、 を備えたことを特徴とするイオン発生装置。 - 【請求項2】 前記イオン発生電極は先端が尖鋭に形成
され、前記電気的クリーニング機構は、該イオン発生電
極の先端部に付着した付着物を焼失させるものである請
求項1記載のイオン発生装置。 - 【請求項3】 前記電気的クリーニング機構は、前記イ
オン発生電極を抵抗発熱させることにより、前記イオン
発生電極に付着した付着物を焼失させる抵抗加熱機構を
含む請求項1または2に記載のイオン発生装置。 - 【請求項4】 前記電気的クリーニング機構を、前記イ
オン発生電極のクリーニングのために、予め定められた
タイミングにて自動作動させるクリーニング機構自動制
御部を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
イオン発生装置。 - 【請求項5】 前記クリーニング機構自動制御部は、イ
オン発生装置の電源投入時に前記電気的クリーニング機
構を作動させるものである請求項4記載のイオン発生装
置。 - 【請求項6】 前記クリーニング機構自動制御部は、前
記イオン発生装置の電源投入後、予め定められた時間が
経過したときに前記電気的クリーニング機構を作動させ
るものである請求項4または5に記載のイオン発生装
置。 - 【請求項7】 前記クリーニング機構自動制御部は、前
記イオン発生装置の積算作動時間が所定値に達した場合
に前記電気的クリーニング機構を作動させるものである
請求項4ないし6のいずれか1項に記載のイオン発生装
置。 - 【請求項8】 前記イオン発生装置の積算作動時間を計
測する積算作動時間計測手段と、前記電気的クリーニン
グ機構の作動に対応して前記積算作動時間の計測値をリ
セットするリセット手段とを備える請求項7記載のイオ
ン発生装置。 - 【請求項9】 前記イオン発生装置の配置される環境状
態を反映した環境状態情報検出部と、 その環境状態情報検出部の出力情報に基づいて前記電気
的クリーニング機構の作動を制御するクリーニング機構
作動制御部を含む請求項1ないし8のいずれか1項に記
載のイオン発生装置。 - 【請求項10】 前記イオン発生電極からの発生イオン
量を測定するイオン発生量測定センサを含み、前記クリ
ーニング機構自動制御部は、測定される発生イオン量が
予め定められたレベル以下となった場合に、前記イオン
発生電極のクリーニングのために前記電気的クリーニン
グ機構を作動させるものである請求項1ないし9のいず
れか1項に記載のイオン発生装置。 - 【請求項11】 前記イオン発生電極がイオン放出口を
有する筐体内に配置される一方、前記イオン発生電極を
経て前記イオン放出口へ向かう気流を発生させる送風機
を設けた請求項1ないし10のいずれか1項に記載のイ
オン発生装置。 - 【請求項12】 前記気流を、冷凍サイクル機構を用い
て冷却または加熱することにより空調済み気流となす空
調機構を備え、前記イオン放出口はその空調済み気流の
吹き出し口に兼用されている請求項11記載のイオン発
生装置。 - 【請求項13】 前記筐体内に前記イオン発生電極が複
数個配置されている請求項11または12に記載のイオ
ン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072955A JP2002025748A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | イオン発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072955A JP2002025748A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | イオン発生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000199585A Division JP3242637B1 (ja) | 2001-11-26 | 2000-06-30 | イオン発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002025748A true JP2002025748A (ja) | 2002-01-25 |
Family
ID=18930462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001072955A Pending JP2002025748A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | イオン発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002025748A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006501630A (ja) * | 2002-06-21 | 2006-01-12 | クロノス・アドバンスト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 流体の流れを制御するための静電流体加速器および方法 |
US7120006B2 (en) | 2001-04-20 | 2006-10-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Ion generator and air conditioning apparatus |
JP2007513765A (ja) * | 2003-12-15 | 2007-05-31 | クロノス・アドバンスト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 流体流れの静電流体加速制御の方法および静電流体加速制御のための装置 |
JP2010534382A (ja) * | 2007-03-17 | 2010-11-04 | エムケーエス インストゥルメンツ | 電子波形によるエミッターの汚れ防止 |
US8605407B2 (en) | 2007-03-17 | 2013-12-10 | Illinois Tool Works Inc. | Low maintenance AC gas flow driven static neutralizer and method |
US8773837B2 (en) | 2007-03-17 | 2014-07-08 | Illinois Tool Works Inc. | Multi pulse linear ionizer |
US8885317B2 (en) | 2011-02-08 | 2014-11-11 | Illinois Tool Works Inc. | Micropulse bipolar corona ionizer and method |
US9125284B2 (en) | 2012-02-06 | 2015-09-01 | Illinois Tool Works Inc. | Automatically balanced micro-pulsed ionizing blower |
USD743017S1 (en) | 2012-02-06 | 2015-11-10 | Illinois Tool Works Inc. | Linear ionizing bar |
US9380689B2 (en) | 2008-06-18 | 2016-06-28 | Illinois Tool Works Inc. | Silicon based charge neutralization systems |
WO2017081904A1 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-18 | シャープ株式会社 | ポータブル型空気清浄機 |
CN106885298A (zh) * | 2015-05-05 | 2017-06-23 | 陈俊才 | 一种元炁调养仪器 |
US9918374B2 (en) | 2012-02-06 | 2018-03-13 | Illinois Tool Works Inc. | Control system of a balanced micro-pulsed ionizer blower |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000024548A (ja) * | 1998-07-08 | 2000-01-25 | Ricoh Elemex Corp | 空気清浄機の放電電極クリーニング装置 |
-
2001
- 2001-03-14 JP JP2001072955A patent/JP2002025748A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000024548A (ja) * | 1998-07-08 | 2000-01-25 | Ricoh Elemex Corp | 空気清浄機の放電電極クリーニング装置 |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7120006B2 (en) | 2001-04-20 | 2006-10-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Ion generator and air conditioning apparatus |
JP2006501630A (ja) * | 2002-06-21 | 2006-01-12 | クロノス・アドバンスト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 流体の流れを制御するための静電流体加速器および方法 |
JP2007513765A (ja) * | 2003-12-15 | 2007-05-31 | クロノス・アドバンスト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 流体流れの静電流体加速制御の方法および静電流体加速制御のための装置 |
JP2010534382A (ja) * | 2007-03-17 | 2010-11-04 | エムケーエス インストゥルメンツ | 電子波形によるエミッターの汚れ防止 |
US8605407B2 (en) | 2007-03-17 | 2013-12-10 | Illinois Tool Works Inc. | Low maintenance AC gas flow driven static neutralizer and method |
US8773837B2 (en) | 2007-03-17 | 2014-07-08 | Illinois Tool Works Inc. | Multi pulse linear ionizer |
JP2014130823A (ja) * | 2007-03-17 | 2014-07-10 | Illinois Tool Works Inc | 電子波形によるエミッターの汚れ防止 |
US9642232B2 (en) | 2008-06-18 | 2017-05-02 | Illinois Tool Works Inc. | Silicon based ion emitter assembly |
US9380689B2 (en) | 2008-06-18 | 2016-06-28 | Illinois Tool Works Inc. | Silicon based charge neutralization systems |
US10136507B2 (en) | 2008-06-18 | 2018-11-20 | Illinois Tool Works Inc. | Silicon based ion emitter assembly |
US8885317B2 (en) | 2011-02-08 | 2014-11-11 | Illinois Tool Works Inc. | Micropulse bipolar corona ionizer and method |
US9125284B2 (en) | 2012-02-06 | 2015-09-01 | Illinois Tool Works Inc. | Automatically balanced micro-pulsed ionizing blower |
USD743017S1 (en) | 2012-02-06 | 2015-11-10 | Illinois Tool Works Inc. | Linear ionizing bar |
US9510431B2 (en) | 2012-02-06 | 2016-11-29 | Illinois Tools Works Inc. | Control system of a balanced micro-pulsed ionizer blower |
US9918374B2 (en) | 2012-02-06 | 2018-03-13 | Illinois Tool Works Inc. | Control system of a balanced micro-pulsed ionizer blower |
CN106885298A (zh) * | 2015-05-05 | 2017-06-23 | 陈俊才 | 一种元炁调养仪器 |
WO2017081904A1 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-18 | シャープ株式会社 | ポータブル型空気清浄機 |
JP2017086509A (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-25 | シャープ株式会社 | ポータブル型空気清浄機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3242637B1 (ja) | イオン発生装置 | |
JP2002025748A (ja) | イオン発生装置 | |
JP5356428B2 (ja) | 動電空気搬送調節装置 | |
US7897118B2 (en) | Air conditioner device with removable driver electrodes | |
US7285155B2 (en) | Air conditioner device with enhanced ion output production features | |
US7311762B2 (en) | Air conditioner device with a removable driver electrode | |
US20060021508A1 (en) | Ion generating apparatus and air cleaning apparatus using the same | |
JP2005262085A (ja) | 空気浄化装置 | |
JP2004087493A (ja) | イオン発生装置 | |
US20050199125A1 (en) | Air transporter and/or conditioner device with features for cleaning emitter electrodes | |
JP2002189017A (ja) | イオン測定装置及びイオン発生装置 | |
JP2002025747A (ja) | イオン発生装置 | |
JP3076187U (ja) | イオン発生装置 | |
EP1791232B1 (en) | Air cleaning apparatus using an ion generating apparatus | |
JP2004335134A (ja) | イオン発生装置 | |
KR20030068389A (ko) | 이온발생장치 | |
JP4540424B2 (ja) | 空気調節装置 | |
JP5612322B2 (ja) | 静電霧化装置および電気掃除機 | |
JP2001338744A (ja) | マイナスイオン発生装置 | |
WO2006060741A2 (en) | Air conditioner device with individually removable driver electrodes | |
JP2003051366A (ja) | イオン発生装置 | |
TW516260B (en) | Ion generating device | |
JP3962272B2 (ja) | 静電気式空気清浄機 | |
JP2004164918A (ja) | イオン発生装置 | |
JP2009148614A (ja) | 空気浄化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100319 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100707 |