JP2002025714A - ライトアングルタイプコネクタ - Google Patents
ライトアングルタイプコネクタInfo
- Publication number
- JP2002025714A JP2002025714A JP2000202108A JP2000202108A JP2002025714A JP 2002025714 A JP2002025714 A JP 2002025714A JP 2000202108 A JP2000202108 A JP 2000202108A JP 2000202108 A JP2000202108 A JP 2000202108A JP 2002025714 A JP2002025714 A JP 2002025714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- connector
- contact
- substrate
- board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R12/00—Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
- H01R12/70—Coupling devices
- H01R12/71—Coupling devices for rigid printing circuits or like structures
- H01R12/72—Coupling devices for rigid printing circuits or like structures coupling with the edge of the rigid printed circuits or like structures
- H01R12/722—Coupling devices for rigid printing circuits or like structures coupling with the edge of the rigid printed circuits or like structures coupling devices mounted on the edge of the printed circuits
- H01R12/727—Coupling devices presenting arrays of contacts
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板と平行な方向に嵌合接続するライトアン
グルタイプコネクタは、挿抜回数が増えると嵌合部が基
板から浮き上がってくるという課題があった。 【解決手段】 前方に相手コネクタ5との嵌合部11を
有し、下方に基板に載置される載置底面13を有してハ
ウジング10が形成されている。ハウジング10には左
右方向に並んでコンタクト31,32が整列保持されて
おり、該コンタクトは嵌合部11の後方において基板上
の配線パターンに半田接合される。ハウジング10はコ
ンタクト31の接合部よりも後方に延びて形成された脚
部15cを有している。載置底面13は脚部15cの後
端に延びるとともに、嵌合部下端面11aよりも上方に
形成されており、これらの面間に基板のエッジ部Eと当
接する段差14が形成されてライトアングルタイプコネ
クタ1が構成される。
グルタイプコネクタは、挿抜回数が増えると嵌合部が基
板から浮き上がってくるという課題があった。 【解決手段】 前方に相手コネクタ5との嵌合部11を
有し、下方に基板に載置される載置底面13を有してハ
ウジング10が形成されている。ハウジング10には左
右方向に並んでコンタクト31,32が整列保持されて
おり、該コンタクトは嵌合部11の後方において基板上
の配線パターンに半田接合される。ハウジング10はコ
ンタクト31の接合部よりも後方に延びて形成された脚
部15cを有している。載置底面13は脚部15cの後
端に延びるとともに、嵌合部下端面11aよりも上方に
形成されており、これらの面間に基板のエッジ部Eと当
接する段差14が形成されてライトアングルタイプコネ
クタ1が構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に固
定配設されてプリント基板と平行な方向に相手コネクタ
と嵌合接続自在な、いわゆるライトアングルタイプコネ
クタに関する。
定配設されてプリント基板と平行な方向に相手コネクタ
と嵌合接続自在な、いわゆるライトアングルタイプコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなライトアングルタイプのコ
ネクタは、基板対基板(B to B)、基板対ワイヤ(B to
W)の接続コネクタとして既に広く用いられており、2
枚のプリント基板にそれぞれ雌雄のライトアングルタイ
プコネクタを実装することにより2枚の基板を平行に接
続し、一方の基板にライトアングルタイプコネクタを他
方の基板にストレートタイプコネクタを実装することに
より2枚の基板を直交して接続し、あるいは基板に取り
付けられたライトアングルタイプコネクタとケーブルと
をストレートまたは直交接続して、相互接続された要素
間で信号のやりとりを行うコネクタである。
ネクタは、基板対基板(B to B)、基板対ワイヤ(B to
W)の接続コネクタとして既に広く用いられており、2
枚のプリント基板にそれぞれ雌雄のライトアングルタイ
プコネクタを実装することにより2枚の基板を平行に接
続し、一方の基板にライトアングルタイプコネクタを他
方の基板にストレートタイプコネクタを実装することに
より2枚の基板を直交して接続し、あるいは基板に取り
付けられたライトアングルタイプコネクタとケーブルと
をストレートまたは直交接続して、相互接続された要素
間で信号のやりとりを行うコネクタである。
【0003】ライトアングルタイプコネクタは、基板面
上に載置されるハウジング(インシュレータとも称され
る)と、このハウジング内に左右方向に整列保持された
複数のコンタクトとからなる。ハウジングの前方には基
板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌脱自在な嵌合部
が形成されており、嵌合部には嵌合接続時に相手コネク
タのコンタクトと接触するコンタクトの接続部が前後方
向に延びて配設されている。コンタクトは接続部後方の
保持部においてハウジングに圧入保持されたうえさらに
後方で基板面に向けて屈曲されている。このように構成
されるライトアングルタイプコネクタは、ハウジングが
基板に金属フック等により係止され、基板面に向けて屈
曲されたコンタクトのテール部またはリード部が基板に
形成された配線パターンに半田付けされて基板に実装さ
れている。
上に載置されるハウジング(インシュレータとも称され
る)と、このハウジング内に左右方向に整列保持された
複数のコンタクトとからなる。ハウジングの前方には基
板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌脱自在な嵌合部
が形成されており、嵌合部には嵌合接続時に相手コネク
タのコンタクトと接触するコンタクトの接続部が前後方
向に延びて配設されている。コンタクトは接続部後方の
保持部においてハウジングに圧入保持されたうえさらに
後方で基板面に向けて屈曲されている。このように構成
されるライトアングルタイプコネクタは、ハウジングが
基板に金属フック等により係止され、基板面に向けて屈
曲されたコンタクトのテール部またはリード部が基板に
形成された配線パターンに半田付けされて基板に実装さ
れている。
【0004】ところで、上記のように基板実装されるコ
ネクタでは、コネクタ嵌脱時の挿抜力が直接コンタクト
と基板との半田接合部に作用し難いように、種々のハウ
ジング取付方法が考案されている。例えば、実装される
基板の所定位置に予め貫通穴を設けておき、バネ性を有
した金属フックを当該貫通穴に挿入して係合ロックさせ
ハウジングを固定する取付方法や、ハウジングに円筒状
の突起(ボス)を設けボスを貫通穴に係合させてスラスト
力を受けるような取付方法、ハウジングにネジ締結用の
取付穴を設け小型のネジで基板に締結する取付方法など
が考案され、実施されている。
ネクタでは、コネクタ嵌脱時の挿抜力が直接コンタクト
と基板との半田接合部に作用し難いように、種々のハウ
ジング取付方法が考案されている。例えば、実装される
基板の所定位置に予め貫通穴を設けておき、バネ性を有
した金属フックを当該貫通穴に挿入して係合ロックさせ
ハウジングを固定する取付方法や、ハウジングに円筒状
の突起(ボス)を設けボスを貫通穴に係合させてスラスト
力を受けるような取付方法、ハウジングにネジ締結用の
取付穴を設け小型のネジで基板に締結する取付方法など
が考案され、実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ライト
アングルタイプのコネクタにおいては、コネクタの嵌合
方向が基板と平行な前後方向であり、コネクタの嵌合部
は基板面より上方に位置するために、相手コネクタとの
嵌脱時には基板と平行なスラスト力のみならず、基板面
と嵌合軸との上下方向オフセット量に応じたモーメント
が発生する。例えば、コネクタの嵌合接続時には、図4
に従来のライトアングルタイプコネクタの側断面図を示
すように、嵌合接続時のスラスト力F1によりハウジン
グ後端P1を支点としてコネクタの嵌合部を持ち上げる
ような右回りのモーメントM1が発生する。
アングルタイプのコネクタにおいては、コネクタの嵌合
方向が基板と平行な前後方向であり、コネクタの嵌合部
は基板面より上方に位置するために、相手コネクタとの
嵌脱時には基板と平行なスラスト力のみならず、基板面
と嵌合軸との上下方向オフセット量に応じたモーメント
が発生する。例えば、コネクタの嵌合接続時には、図4
に従来のライトアングルタイプコネクタの側断面図を示
すように、嵌合接続時のスラスト力F1によりハウジン
グ後端P1を支点としてコネクタの嵌合部を持ち上げる
ような右回りのモーメントM1が発生する。
【0006】このため、例えば、ハウジングに設けたボ
スで貫通穴と係合する取付方法では上記のようなモーメ
ントに抗することができず、コネクタが上方に持ち上げ
られて浮き上がりを生じるという課題があった。金属フ
ックで係合ロックする取付方法においてはこの影響を緩
和することができる。しかし、上記モーメントは金属フ
ックに引き抜き力f1として作用し、その大きさは作用
するモーメントM1を回転支点P1と金属フック間の距離
l1で除した値である。コネクタ占有積最小化の要請か
ら距離l1はコンタクトを保持する程度の小さい寸法で
あり、必然的に引き抜き力f1が大きな値となる。この
ため、金属フックのバネ力だけで抗することは難しく、
上記同様に浮き上がりを生じるおそれがあるという課題
があった。ハウジングをネジで基板に締結する取付方法
によれば、上記モーメントをネジ締結部で受けるため、
ハウジングの浮き上がりやこれに伴うコンタクトの変形
等を生じることがない。しかしながらネジによる締結は
部材点数の増加と工数増加を招き生産効率を悪化させる
という課題があった。
スで貫通穴と係合する取付方法では上記のようなモーメ
ントに抗することができず、コネクタが上方に持ち上げ
られて浮き上がりを生じるという課題があった。金属フ
ックで係合ロックする取付方法においてはこの影響を緩
和することができる。しかし、上記モーメントは金属フ
ックに引き抜き力f1として作用し、その大きさは作用
するモーメントM1を回転支点P1と金属フック間の距離
l1で除した値である。コネクタ占有積最小化の要請か
ら距離l1はコンタクトを保持する程度の小さい寸法で
あり、必然的に引き抜き力f1が大きな値となる。この
ため、金属フックのバネ力だけで抗することは難しく、
上記同様に浮き上がりを生じるおそれがあるという課題
があった。ハウジングをネジで基板に締結する取付方法
によれば、上記モーメントをネジ締結部で受けるため、
ハウジングの浮き上がりやこれに伴うコンタクトの変形
等を生じることがない。しかしながらネジによる締結は
部材点数の増加と工数増加を招き生産効率を悪化させる
という課題があった。
【0007】本発明は上記のような課題に鑑みて成され
たものであり、生産効率を悪化させることなく、コネク
タ嵌合時のモーメントによるハウジングの浮き上がりを
防止して、長期信頼性を向上させたライトアングルタイ
プコネクタを提供することを目的とする。
たものであり、生産効率を悪化させることなく、コネク
タ嵌合時のモーメントによるハウジングの浮き上がりを
防止して、長期信頼性を向上させたライトアングルタイ
プコネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、前
方に相手コネクタ(例えば実施形態におけるプラグコネ
クタ5)との嵌合が自在な嵌合部を有し、下方に基板に
載置する載置底面を有して左右方向に延びて形成され、
載置底面を基板の表面に当接させて基板に固定配設され
るハウジングと、このハウジングに左右方向に並んで整
列保持されるとともに、一端側が嵌合部に位置して相手
コネクタとの嵌合時に相手側コンタクトと接触し、他端
側が嵌合部の後方において基板に形成された配線パター
ンと固定接続される複数のコンタクトとを備え、嵌合部
において基板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌合接
続自在なライトアングルタイプコネクタにおいて、ハウ
ジングには基板に接続されるコンタクトの接続部よりも
後方に延びて形成された脚部を有し、載置底面はこの脚
部の後端に延びて形成してライトアングルタイプコネク
タ(例えば実施形態におけるレセプタクルコネクタ1)
を構成する。
方に相手コネクタ(例えば実施形態におけるプラグコネ
クタ5)との嵌合が自在な嵌合部を有し、下方に基板に
載置する載置底面を有して左右方向に延びて形成され、
載置底面を基板の表面に当接させて基板に固定配設され
るハウジングと、このハウジングに左右方向に並んで整
列保持されるとともに、一端側が嵌合部に位置して相手
コネクタとの嵌合時に相手側コンタクトと接触し、他端
側が嵌合部の後方において基板に形成された配線パター
ンと固定接続される複数のコンタクトとを備え、嵌合部
において基板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌合接
続自在なライトアングルタイプコネクタにおいて、ハウ
ジングには基板に接続されるコンタクトの接続部よりも
後方に延びて形成された脚部を有し、載置底面はこの脚
部の後端に延びて形成してライトアングルタイプコネク
タ(例えば実施形態におけるレセプタクルコネクタ1)
を構成する。
【0009】上記構成のライトアングルタイプコネクタ
によれば、ハウジングには基板に接続されるコンタクト
の接続部よりも後方に延びて形成された脚部を有してお
り、基板上に支持される載置底面はこの脚部に延びて形
成されているため、延長された脚部はコネクタ接続時に
誘起されるモーメントに抗してハウジングを支持する。
また、載置底面を有する脚部の形成、すなわちハウジン
グの後方への延長は、モーメントが作用したときの回転
支点と金属フック等の係止手段との距離(モーメントの
腕の長さ)の延長を意味し、その結果金属フックやコン
タクト等に作用する引き抜き力を低減させる。さらに、
回転支点を後方に位置させることによりハウジングの傾
倒角を低減させることができる。このため、ネジ等の締
結手段を用いることなくコネクタの浮き上がりを大幅に
低減することができ、これにより生産効率を悪化させる
ことなく、コネクタ嵌合時のモーメントによるハウジン
グの浮き上がりを防止して、長期信頼性を向上させたラ
イトアングルタイプコネクタを提供することができる。
によれば、ハウジングには基板に接続されるコンタクト
の接続部よりも後方に延びて形成された脚部を有してお
り、基板上に支持される載置底面はこの脚部に延びて形
成されているため、延長された脚部はコネクタ接続時に
誘起されるモーメントに抗してハウジングを支持する。
また、載置底面を有する脚部の形成、すなわちハウジン
グの後方への延長は、モーメントが作用したときの回転
支点と金属フック等の係止手段との距離(モーメントの
腕の長さ)の延長を意味し、その結果金属フックやコン
タクト等に作用する引き抜き力を低減させる。さらに、
回転支点を後方に位置させることによりハウジングの傾
倒角を低減させることができる。このため、ネジ等の締
結手段を用いることなくコネクタの浮き上がりを大幅に
低減することができ、これにより生産効率を悪化させる
ことなく、コネクタ嵌合時のモーメントによるハウジン
グの浮き上がりを防止して、長期信頼性を向上させたラ
イトアングルタイプコネクタを提供することができる。
【0010】なお、ハウジングにおける載置底面はハウ
ジングにおける嵌合部の下端面よりも上方に形成され、
嵌合部の下端面と載置底面との間に段差(例えば実施形
態における立設面14を含む段差)を有してライトアン
グルタイプコネクタを構成することが好ましい。上記構
成はハウジングの載置底面と嵌合軸との上下方向オフセ
ット量を縮小させることを意味し、これは相手コネクタ
を嵌脱させるときにスラスト力によって誘起されるモー
メントの腕の長さを縮小させることを意味する。従っ
て、コネクタの嵌脱時にライトアングルタイプコネクタ
に誘起されるモーメント自体を低減させることができ
る。また、上記のように形成された段差部を基板のエッ
ジ部と係合させることにより、コネクタ接続時に作用す
るスラスト力を基板のエッジ部で受けことができる。従
って、このような構成によれば、上述した効果をさらに
向上させ、長期信頼性を向上させたライトアングルタイ
プコネクタを提供することができる。
ジングにおける嵌合部の下端面よりも上方に形成され、
嵌合部の下端面と載置底面との間に段差(例えば実施形
態における立設面14を含む段差)を有してライトアン
グルタイプコネクタを構成することが好ましい。上記構
成はハウジングの載置底面と嵌合軸との上下方向オフセ
ット量を縮小させることを意味し、これは相手コネクタ
を嵌脱させるときにスラスト力によって誘起されるモー
メントの腕の長さを縮小させることを意味する。従っ
て、コネクタの嵌脱時にライトアングルタイプコネクタ
に誘起されるモーメント自体を低減させることができ
る。また、上記のように形成された段差部を基板のエッ
ジ部と係合させることにより、コネクタ接続時に作用す
るスラスト力を基板のエッジ部で受けことができる。従
って、このような構成によれば、上述した効果をさらに
向上させ、長期信頼性を向上させたライトアングルタイ
プコネクタを提供することができる。
【0011】また、上記のようにしてハウジングに形成
される段差は、ハウジングにおいてコンタクトを圧入保
持するコンタクト保持部の下方に位置するようにライト
アングルタイプコネクタを構成することが好ましい。こ
のような構成によれば上記段差は嵌合部よりも後方のコ
ンタクト保持部に形成されるため、段差を形成すること
によって嵌合部の肉厚を薄くしたり相手コンタクトに切
り欠き等を設ける必要がなく、必要な強度を確保した上
で嵌合軸の基板上方へのオフセットが小さいライトアン
グルタイプコネクタを提供することができる。
される段差は、ハウジングにおいてコンタクトを圧入保
持するコンタクト保持部の下方に位置するようにライト
アングルタイプコネクタを構成することが好ましい。こ
のような構成によれば上記段差は嵌合部よりも後方のコ
ンタクト保持部に形成されるため、段差を形成すること
によって嵌合部の肉厚を薄くしたり相手コンタクトに切
り欠き等を設ける必要がなく、必要な強度を確保した上
で嵌合軸の基板上方へのオフセットが小さいライトアン
グルタイプコネクタを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係るライト
アングルタイプコネクタの一例として、図1にスルーホ
ールプリント基板(以下「基板」と称する)に実装する
多極レセプタクルコネクタ(以下「レセプタクル」と称
する)1を示しており、図1(a)(b)(c)はそれぞれレセ
プタクルの上面図、正面図、下面図である。また、図2
には図1(b)中にII-II矢視で示すレセプタクル1の主要
断面図を示している。
ましい実施形態について説明する。本発明に係るライト
アングルタイプコネクタの一例として、図1にスルーホ
ールプリント基板(以下「基板」と称する)に実装する
多極レセプタクルコネクタ(以下「レセプタクル」と称
する)1を示しており、図1(a)(b)(c)はそれぞれレセ
プタクルの上面図、正面図、下面図である。また、図2
には図1(b)中にII-II矢視で示すレセプタクル1の主要
断面図を示している。
【0013】レセプタクル1はガラス繊維のチョップド
ストランド等により強化されたポリフェニレンサルファ
イド(PPS)などの絶縁性樹脂で形成されたハウジング
10と、このハウジング10に整列保持されて信号伝達
を行う複数の金属製コンタクト31…,32…、及びハ
ウジング10に圧入保持されてレセプタクル1を基板に
固定する金属フック40,40とから構成されている。
ストランド等により強化されたポリフェニレンサルファ
イド(PPS)などの絶縁性樹脂で形成されたハウジング
10と、このハウジング10に整列保持されて信号伝達
を行う複数の金属製コンタクト31…,32…、及びハ
ウジング10に圧入保持されてレセプタクル1を基板に
固定する金属フック40,40とから構成されている。
【0014】レセプタクル1は、ハウジング10の下方
に形成された載置底面13が基板上面に当接して配置さ
れ金属フック40で基板に固定されるとともに、前方
(図1(b)における紙面に直交する手前方向)に突出し
て形成された嵌合部11で前後方向に相手コネクタたる
プラグコネクタと嵌脱自在に接続しライトアングルタイ
プコネクタを構成する。
に形成された載置底面13が基板上面に当接して配置さ
れ金属フック40で基板に固定されるとともに、前方
(図1(b)における紙面に直交する手前方向)に突出し
て形成された嵌合部11で前後方向に相手コネクタたる
プラグコネクタと嵌脱自在に接続しライトアングルタイ
プコネクタを構成する。
【0015】ハウジング10における嵌合部11には、
前方に開口して前方からプラグコネクタを挿入させる受
容空間12が形成されており、この受容空間12内に上
下方向に対向して複数のコンタクト上側コンタクト31
…と下側コンタクト32…が左右方向に並んで整列され
ている。嵌合部11の左右両側端にはプラグコネクタと
の接続時に位置合わせを容易化するガイド18,18が
形成されている。
前方に開口して前方からプラグコネクタを挿入させる受
容空間12が形成されており、この受容空間12内に上
下方向に対向して複数のコンタクト上側コンタクト31
…と下側コンタクト32…が左右方向に並んで整列され
ている。嵌合部11の左右両側端にはプラグコネクタと
の接続時に位置合わせを容易化するガイド18,18が
形成されている。
【0016】コンタクト31,32は、バネ性を有した
薄肉の金属板を打ち抜き、プレス成形して図2に示すよ
うな側面形状に整形し、ハウジング10の受容空間奥部
に形成されたスロット状のコンタクト保持部16にハウ
ジング後方から圧入されてハウジング10に係止保持さ
れている。
薄肉の金属板を打ち抜き、プレス成形して図2に示すよ
うな側面形状に整形し、ハウジング10の受容空間奥部
に形成されたスロット状のコンタクト保持部16にハウ
ジング後方から圧入されてハウジング10に係止保持さ
れている。
【0017】上側コンタクト31及び下側コンタクト3
2の先端側は、コンタクト保持部16から受容空間12
内に突出して上下方向に弾性変形自在なレバー状に構成
され、それぞれの先端に上下に対向するようにR状(半
円筒状)の接触部31a,32aが形成されている。こ
れ等のコンタクト31,32の他端側は、コンタクト保
持部16よりも後方側が角柱状に成形されるとともに、
コンタクト保持部16から後方に延びた後所定位置で下
方に屈曲され、それぞれの端部には基板のスルーホール
に半田接合されるテール部31b,32が形成されてい
る。
2の先端側は、コンタクト保持部16から受容空間12
内に突出して上下方向に弾性変形自在なレバー状に構成
され、それぞれの先端に上下に対向するようにR状(半
円筒状)の接触部31a,32aが形成されている。こ
れ等のコンタクト31,32の他端側は、コンタクト保
持部16よりも後方側が角柱状に成形されるとともに、
コンタクト保持部16から後方に延びた後所定位置で下
方に屈曲され、それぞれの端部には基板のスルーホール
に半田接合されるテール部31b,32が形成されてい
る。
【0018】ハウジング10は、コンタクト保持部16
よりも後方側においてコンタクト31,32を露出させ
るように左右方向に大きく開いており、このコンタクト
露出開口の左右側方には嵌合部11やコンタクト保持部
16とつながり左右に延びる固定部15,15が一体的
に形成されている。固定部15は上下に高いリブ状の立
設部15a、金属フックを固定保持するフック保持部1
5b、立設部及びフック保持部からさらに後方に延びて
形成された脚部15cとから構成されている。
よりも後方側においてコンタクト31,32を露出させ
るように左右方向に大きく開いており、このコンタクト
露出開口の左右側方には嵌合部11やコンタクト保持部
16とつながり左右に延びる固定部15,15が一体的
に形成されている。固定部15は上下に高いリブ状の立
設部15a、金属フックを固定保持するフック保持部1
5b、立設部及びフック保持部からさらに後方に延びて
形成された脚部15cとから構成されている。
【0019】立設部15aは、図2に示すように、L字
状に屈曲された上側コンタクト31及び下側コンタクト
32を左右側方から保護するように形成されている。金
属フック保持部15bは立設部15aの約半分程度の高
さに形成されており、金属薄板を逆U字状に打ち抜き成
形した金属フック40が圧入固定されている。金属フッ
ク40の2本のアームはフック保持部から下方に突出し
ハウジングの前後方向にバネ性を有して取り付けられて
いる。
状に屈曲された上側コンタクト31及び下側コンタクト
32を左右側方から保護するように形成されている。金
属フック保持部15bは立設部15aの約半分程度の高
さに形成されており、金属薄板を逆U字状に打ち抜き成
形した金属フック40が圧入固定されている。金属フッ
ク40の2本のアームはフック保持部から下方に突出し
ハウジングの前後方向にバネ性を有して取り付けられて
いる。
【0020】脚部15cは立設部15a及びフック保持
部15bから後方に延びてフランジ状に形成されてお
り、上下コンタクト31,32のうち後方側に位置する
上側コンタクト31のテール部31bよりもさらに後方
に突出して形成されている。
部15bから後方に延びてフランジ状に形成されてお
り、上下コンタクト31,32のうち後方側に位置する
上側コンタクト31のテール部31bよりもさらに後方
に突出して形成されている。
【0021】嵌合部11は、その嵌合軸の高さ位置がハ
ウジング10の高さ中心から下方にオフセットされて低
く形成されるとともに、ハウジング10における載置底
面13は嵌合部の下端面11aよりも上方に形成されて
いる。嵌合部の下端面11aと載置底面13との間に
は、これら両面に直交する立設面14が形成されてお
り、載置底面13はこの段差からハウジング後端である
脚部15cに延びて形成されている。立設面14はコン
タクト保持部16の下方に形成されており、嵌合軸の配
設高さを低位置に設けるとともに受容開口12下側の肉
厚を確保して嵌合部の強度が低下しないように構成され
ている。
ウジング10の高さ中心から下方にオフセットされて低
く形成されるとともに、ハウジング10における載置底
面13は嵌合部の下端面11aよりも上方に形成されて
いる。嵌合部の下端面11aと載置底面13との間に
は、これら両面に直交する立設面14が形成されてお
り、載置底面13はこの段差からハウジング後端である
脚部15cに延びて形成されている。立設面14はコン
タクト保持部16の下方に形成されており、嵌合軸の配
設高さを低位置に設けるとともに受容開口12下側の肉
厚を確保して嵌合部の強度が低下しないように構成され
ている。
【0022】以上のように構成されたレセプタクル1
は、配線パターンがプリント配線された基板B1に図3
に示すように実装される。基板B1には予め金属フック
40に対応する所定位置に所定寸法の取付孔が穿設され
ており、組立担当者はコンタクトのテール部31b,3
2bを基板B1に形成されたスルーホールに挿入すると
ともに、金属フック40先端の導入部を取付孔に当接さ
せて、レセプタクル1を上方から押圧することにより金
属フック40のバネ力を利用して基板に係合ロックさせ
る。
は、配線パターンがプリント配線された基板B1に図3
に示すように実装される。基板B1には予め金属フック
40に対応する所定位置に所定寸法の取付孔が穿設され
ており、組立担当者はコンタクトのテール部31b,3
2bを基板B1に形成されたスルーホールに挿入すると
ともに、金属フック40先端の導入部を取付孔に当接さ
せて、レセプタクル1を上方から押圧することにより金
属フック40のバネ力を利用して基板に係合ロックさせ
る。
【0023】このとき、ハウジング下方の載置底面13
は、嵌合部11の下部から固定部15の後端部までの全
面が基板面に密着配設されるとともに、段差部の立設面
14が基板側端のエッジ面Eと当接するように取り付け
られる。そして、例えばリフロー半田付け装置などを用
いて他の実装部品と同時にテール部31b、32bを半
田接合させることにより、レセプタクル1を基板B1上
に固着させる。
は、嵌合部11の下部から固定部15の後端部までの全
面が基板面に密着配設されるとともに、段差部の立設面
14が基板側端のエッジ面Eと当接するように取り付け
られる。そして、例えばリフロー半田付け装置などを用
いて他の実装部品と同時にテール部31b、32bを半
田接合させることにより、レセプタクル1を基板B1上
に固着させる。
【0024】図3の左側には、相手コネクタの一例とし
てスルーホールプリント基板B2に実装されるストレー
トタイプの多極プラグコネクタ(以下「プラグ」と称す
る)5を付記している。プラグ5はレセプタクル1と同
極構成の雄コネクタでありレセプタクル1と嵌合自在に
構成されている。プラグハウジング50の嵌合部51に
は有底空間内に突出する突起部52が形成され、この突
起部52の上下にレセプタクル側のコンタクト31,3
2と同一ピッチでプラグコンタクト61,62が左右方
向に並んで整列保持されている。プラグハウジング50
における有底空間の左右には、レセプタクルに形成され
たガイド18,18を受容するガイド溝58,58が形
成されている。
てスルーホールプリント基板B2に実装されるストレー
トタイプの多極プラグコネクタ(以下「プラグ」と称す
る)5を付記している。プラグ5はレセプタクル1と同
極構成の雄コネクタでありレセプタクル1と嵌合自在に
構成されている。プラグハウジング50の嵌合部51に
は有底空間内に突出する突起部52が形成され、この突
起部52の上下にレセプタクル側のコンタクト31,3
2と同一ピッチでプラグコンタクト61,62が左右方
向に並んで整列保持されている。プラグハウジング50
における有底空間の左右には、レセプタクルに形成され
たガイド18,18を受容するガイド溝58,58が形
成されている。
【0025】以上のように構成されるレセプタクル1と
プラグ5とは、レセプタクルのガイド18,18とプラ
グ5のガイド溝58,58とを利用して嵌合軸線CRと
CPとを一致させて、プラグ5をレセプタクル1方向に
押圧するすることにより嵌合接続される。プラグの突起
部52はレセプタクルの受容空間12内に挿入され、そ
れぞれの上側コンタクト同士31・61及び下側コンタ
クト同士32・62が相互に弾性変形を伴って適切な接
触面圧をもって接続され、二枚の基板B1・B2間で信号
伝達が行われる。
プラグ5とは、レセプタクルのガイド18,18とプラ
グ5のガイド溝58,58とを利用して嵌合軸線CRと
CPとを一致させて、プラグ5をレセプタクル1方向に
押圧するすることにより嵌合接続される。プラグの突起
部52はレセプタクルの受容空間12内に挿入され、そ
れぞれの上側コンタクト同士31・61及び下側コンタ
クト同士32・62が相互に弾性変形を伴って適切な接
触面圧をもって接続され、二枚の基板B1・B2間で信号
伝達が行われる。
【0026】このとき、プラグ5の押圧挿入によりスラ
スト力F2がレセプタクル1に作用する。また、このス
ラスト力Fは基板表面からh2だけ上方の嵌合軸線CR上
に作用するため、レセプタクル1にはスラスト力F2に
起因するモーメントM2が誘起される。
スト力F2がレセプタクル1に作用する。また、このス
ラスト力Fは基板表面からh2だけ上方の嵌合軸線CR上
に作用するため、レセプタクル1にはスラスト力F2に
起因するモーメントM2が誘起される。
【0027】しかしながら、本発明に係るレセプタクル
1においては、ハウジング下面に段差が形成されてお
り、この段差の立設面14と基板のエッジ面Eとを当接
させて係合配設している。このため、レセプタクル1に
作用するスラスト力F2は、レセプタクルの立設面14
と基板B1のエッジ面とで受け、スラスト力F2がコンタ
クト31,32と基板との半田接合部に直接作用するこ
とがない。
1においては、ハウジング下面に段差が形成されてお
り、この段差の立設面14と基板のエッジ面Eとを当接
させて係合配設している。このため、レセプタクル1に
作用するスラスト力F2は、レセプタクルの立設面14
と基板B1のエッジ面とで受け、スラスト力F2がコンタ
クト31,32と基板との半田接合部に直接作用するこ
とがない。
【0028】また、レセプタクル1を段差部で係合配設
したときには、レセプタクル1に作用するモーメントの
回転支点が段差部にも位置することになり、この段差部
を回転中心とするモーメントはハウジング後端部P2を
回転中心とするモーメントと逆方向に(載置底面13を
圧縮する方向に)作用する。このため、レセプタクルの
嵌合部11を浮き上がらせる方向に作用するモーメント
M2を低減させることができる。
したときには、レセプタクル1に作用するモーメントの
回転支点が段差部にも位置することになり、この段差部
を回転中心とするモーメントはハウジング後端部P2を
回転中心とするモーメントと逆方向に(載置底面13を
圧縮する方向に)作用する。このため、レセプタクルの
嵌合部11を浮き上がらせる方向に作用するモーメント
M2を低減させることができる。
【0029】さらに、本発明に係るレセプタクル1で
は、上記した段差を設けて載置底面13を嵌合部の下端
面11aよりも上方に形成し、スラスト力F2が作用す
る嵌合軸線CRの基板上の高さh2を従来(図4における
h1)よりも低く設定している。このことはスラスト力F
2に起因して誘起されるモーメントの腕の長さを減少さ
せることを意味し、その結果、スラスト力F2に誘起さ
れて発生するモーメント自身が低減される効果をもたら
す。例えば、ハウジングと基板とが段差部で係合されて
いない場合であっても、発生するモーメントM2は、M2
=F2×h2であり、h2は従来のh1よりも小さいからで
ある(図4を比較参照)。
は、上記した段差を設けて載置底面13を嵌合部の下端
面11aよりも上方に形成し、スラスト力F2が作用す
る嵌合軸線CRの基板上の高さh2を従来(図4における
h1)よりも低く設定している。このことはスラスト力F
2に起因して誘起されるモーメントの腕の長さを減少さ
せることを意味し、その結果、スラスト力F2に誘起さ
れて発生するモーメント自身が低減される効果をもたら
す。例えば、ハウジングと基板とが段差部で係合されて
いない場合であっても、発生するモーメントM2は、M2
=F2×h2であり、h2は従来のh1よりも小さいからで
ある(図4を比較参照)。
【0030】そして、以上のように低減されたモーメン
トM2に対して、本発明に係るレセプタクル1では脚部
15を設けて、レセプタクル1を図3における右回りに
回転させようとする回転支点P2の位置を従来よりもハ
ウジング後方に移動させている。このことは、当該モー
メントM2が金属フック40やテール部31b,32b
に引き抜き力f2として作用するときのモーメントの腕
の長さl2を従来のl1よりも増加させることを意味し、
同一モーメントM2が作用したときに変換される引き抜
き力を低減させる効果をもたらす。すなわち、f2=M2
/l2であり、l2>l1だからである(図4を比較参
照)。
トM2に対して、本発明に係るレセプタクル1では脚部
15を設けて、レセプタクル1を図3における右回りに
回転させようとする回転支点P2の位置を従来よりもハ
ウジング後方に移動させている。このことは、当該モー
メントM2が金属フック40やテール部31b,32b
に引き抜き力f2として作用するときのモーメントの腕
の長さl2を従来のl1よりも増加させることを意味し、
同一モーメントM2が作用したときに変換される引き抜
き力を低減させる効果をもたらす。すなわち、f2=M2
/l2であり、l2>l1だからである(図4を比較参
照)。
【0031】このようにして、本発明に係るレセプタク
ル1では、段差部を設けて嵌合高さを減少させ、段差部
に基板エッジを係合させ、ハウジング後部に脚部を設け
て回転支点を後方に移動させることにより、嵌合接続時
にレセプタクル1に作用する引き抜き力を低減させて浮
き上がりを防止している。
ル1では、段差部を設けて嵌合高さを減少させ、段差部
に基板エッジを係合させ、ハウジング後部に脚部を設け
て回転支点を後方に移動させることにより、嵌合接続時
にレセプタクル1に作用する引き抜き力を低減させて浮
き上がりを防止している。
【0032】なお、以上説明した実施例では、コンタク
トよりも後方に延びる脚部として立設部やフック保持部
よりも高さが低いフランジ状の脚部15cを形成した例
を示したが、当該脚部はフランジ状に限定されるもので
はなく、例えば立設部15aやフック保持部15bなど
と同様の高さを有するものであっても良い。また、以上
では本発明に係るライトアングルタイプコネクタの一例
として、スルーホールプリント基板に実装されるレセプ
タクルコネクタを採り上げて説明したが、本発明はこの
ようなタイプのコネクタに限定されるものではなく、例
えばプリント基板に表面実装されるレセプタクルコネク
タや、雌雄を逆にしたプラグコネクタであっても同様に
構成することができる。さらに、本発明のライトアング
ルタイプコネクタと接続される相手コネクタは、基板実
装されるストレートタイプコネクタに限られるものでは
なく、例えば同様のライトアングルタイプコネクタやケ
ーブルコネクタであっても良い。
トよりも後方に延びる脚部として立設部やフック保持部
よりも高さが低いフランジ状の脚部15cを形成した例
を示したが、当該脚部はフランジ状に限定されるもので
はなく、例えば立設部15aやフック保持部15bなど
と同様の高さを有するものであっても良い。また、以上
では本発明に係るライトアングルタイプコネクタの一例
として、スルーホールプリント基板に実装されるレセプ
タクルコネクタを採り上げて説明したが、本発明はこの
ようなタイプのコネクタに限定されるものではなく、例
えばプリント基板に表面実装されるレセプタクルコネク
タや、雌雄を逆にしたプラグコネクタであっても同様に
構成することができる。さらに、本発明のライトアング
ルタイプコネクタと接続される相手コネクタは、基板実
装されるストレートタイプコネクタに限られるものでは
なく、例えば同様のライトアングルタイプコネクタやケ
ーブルコネクタであっても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、前方に
嵌合部を有し下方に基板に当接載置する載置底面を有し
て左右方向に延びて形成されたハウジングと、このハウ
ジングに左右方向に並んで整列保持されるとともに一端
側が嵌合部に位置して相手側コンタクトと接触接続し、
他端側が嵌合部の後方において基板上の配線パターンに
固定接続される複数のコンタクトとを備え、嵌合部にお
いて基板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌合接続自
在なライトアングルタイプコネクタにおいて、ハウジン
グには基板に接続されるコンタクトの接続部よりも後方
に延びて形成された脚部を有し、載置底面はこの脚部の
後端部に延びて形成してライトアングルタイプコネクタ
を構成する。
嵌合部を有し下方に基板に当接載置する載置底面を有し
て左右方向に延びて形成されたハウジングと、このハウ
ジングに左右方向に並んで整列保持されるとともに一端
側が嵌合部に位置して相手側コンタクトと接触接続し、
他端側が嵌合部の後方において基板上の配線パターンに
固定接続される複数のコンタクトとを備え、嵌合部にお
いて基板と平行な前後方向に相手コネクタと嵌合接続自
在なライトアングルタイプコネクタにおいて、ハウジン
グには基板に接続されるコンタクトの接続部よりも後方
に延びて形成された脚部を有し、載置底面はこの脚部の
後端部に延びて形成してライトアングルタイプコネクタ
を構成する。
【0034】上記構成のライトアングルタイプコネクタ
によれば、ハウジング後方に延長された脚部はコネクタ
接続時に誘起されるモーメントに抗してハウジングを支
持し、後方に移動された回転支点は金属フックやコンタ
クト等に作用する引き抜き力を低減させる。このため、
ネジ等の締結手段を用いることなくコネクタの浮き上が
りを大幅に低減することができ、これにより生産効率を
悪化させることなく、長期信頼性を向上させたライトア
ングルタイプコネクタを提供することができる。
によれば、ハウジング後方に延長された脚部はコネクタ
接続時に誘起されるモーメントに抗してハウジングを支
持し、後方に移動された回転支点は金属フックやコンタ
クト等に作用する引き抜き力を低減させる。このため、
ネジ等の締結手段を用いることなくコネクタの浮き上が
りを大幅に低減することができ、これにより生産効率を
悪化させることなく、長期信頼性を向上させたライトア
ングルタイプコネクタを提供することができる。
【0035】なお、ハウジングにおける載置底面はハウ
ジングにおける嵌合部の下端面よりも上方に形成され、
嵌合部の下端面と載置底面との間に段差を有してライト
アングルタイプコネクタを構成する。このような構成に
よればコネクタの嵌合時に誘起されるモーメント自身を
低減させることができる。また、嵌合部下端面と載置底
面との間に形成される段差部を基板のエッジ部と係合さ
せることにより、コネクタ接続時に作用するスラスト力
を基板のエッジ部で受けことができるほか、モーメント
を相殺させて減少させることができる。このため、本構
成によれば上述した効果をさらに高め、長期信頼性を向
上させたライトアングルタイプコネクタを提供すること
ができる。
ジングにおける嵌合部の下端面よりも上方に形成され、
嵌合部の下端面と載置底面との間に段差を有してライト
アングルタイプコネクタを構成する。このような構成に
よればコネクタの嵌合時に誘起されるモーメント自身を
低減させることができる。また、嵌合部下端面と載置底
面との間に形成される段差部を基板のエッジ部と係合さ
せることにより、コネクタ接続時に作用するスラスト力
を基板のエッジ部で受けことができるほか、モーメント
を相殺させて減少させることができる。このため、本構
成によれば上述した効果をさらに高め、長期信頼性を向
上させたライトアングルタイプコネクタを提供すること
ができる。
【0036】また、上記のようにしてハウジングに形成
される段差を、コンタクトを圧入保持するコンタクト保
持部の下方に構成することにより嵌合部の肉厚を薄くし
たり相手コンタクトに切り欠き等を設ける必要がなく、
必要な強度を確保した上で長期信頼性を向上させたライ
トアングルタイプコネクタを提供することができる。
される段差を、コンタクトを圧入保持するコンタクト保
持部の下方に構成することにより嵌合部の肉厚を薄くし
たり相手コンタクトに切り欠き等を設ける必要がなく、
必要な強度を確保した上で長期信頼性を向上させたライ
トアングルタイプコネクタを提供することができる。
【図1】本発明に係るライトアングルタイプコネクタの
構成を示す図面である。このうち図(a)は上面図を、図
(b)は正面図を、図(c)は下面図を示す。
構成を示す図面である。このうち図(a)は上面図を、図
(b)は正面図を、図(c)は下面図を示す。
【図2】上記図1(b)中にII-II矢視で示す上記コネクタ
の側断面図である。
の側断面図である。
【図3】本発明に係るライトアングルタイプコネクタの
基板実装状態、及び相手コネクタとの嵌合状態を説明す
るための説明図(側断面図)である。
基板実装状態、及び相手コネクタとの嵌合状態を説明す
るための説明図(側断面図)である。
【図4】従来のライトアングルタイプコネクタの構成を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【符号の説明】 B1 プリント基板(基板) 1 レセプタクルコネクタ(ライトアングルタイプコネ
クタ) 5 プラグコネクタ(相手コネクタ) 10 ハウジング 11 嵌合部 11a嵌合部における下端面 13 載置底面 14 立設面(嵌合部下端面と載置底面との間の段差) 15 固定部 15a 立設部 15b フック保持部 15c 脚部 16 コンタクト保持部 31 上側コンタクト(コンタクト) 32 下側コンタクト(コンタクト)
クタ) 5 プラグコネクタ(相手コネクタ) 10 ハウジング 11 嵌合部 11a嵌合部における下端面 13 載置底面 14 立設面(嵌合部下端面と載置底面との間の段差) 15 固定部 15a 立設部 15b フック保持部 15c 脚部 16 コンタクト保持部 31 上側コンタクト(コンタクト) 32 下側コンタクト(コンタクト)
Claims (3)
- 【請求項1】 前方に相手コネクタとの嵌合が自在な嵌
合部を有し、下方に基板に載置する載置底面を有して左
右方向に延びて形成され、前記載置底面を前記基板の表
面に当接させて前記基板に固定配設されるハウジング
と、 前記ハウジングに左右方向に並んで整列保持されるとと
もに、一端側が前記嵌合部に位置して前記相手コネクタ
との嵌合時に相手側コンタクトと接触し、他端側が前記
嵌合部の後方において前記基板に形成された配線パター
ンと固定接続される複数のコンタクトとを備え、 前記嵌合部において前記基板と平行な前後方向に前記相
手コネクタと嵌合接続自在なライトアングルタイプコネ
クタにおいて、 前記ハウジングには前記基板に接続される前記コンタク
トの接続部よりも後方に延びて形成された脚部を有し、
前記載置底面は前記脚部の後端に延びて形成されている
ことを特徴とするライトアングルタイプコネクタ。 - 【請求項2】 前記ハウジングにおける前記載置底面は
前記ハウジングにおける前記嵌合部の下端面よりも上方
に形成され、前記嵌合部の下端面と前記載置底面との間
に段差を有することを特徴とする請求項1に記載のライ
トアングルタイプコネクタ。 - 【請求項3】 前記段差は前記ハウジングにおいて前記
コンタクトを圧入保持するコンタクト保持部の下方に位
置することを特徴とする請求項2に記載のライトアング
ルタイプコネクタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202108A JP2002025714A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | ライトアングルタイプコネクタ |
US09/897,663 US20020004323A1 (en) | 2000-07-04 | 2001-07-02 | Right-angle type electrical connector |
TW090211226U TW537505U (en) | 2000-07-04 | 2001-07-03 | Right-angle type electrical connector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202108A JP2002025714A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | ライトアングルタイプコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002025714A true JP2002025714A (ja) | 2002-01-25 |
Family
ID=18699680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202108A Pending JP2002025714A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | ライトアングルタイプコネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020004323A1 (ja) |
JP (1) | JP2002025714A (ja) |
TW (1) | TW537505U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006164627A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Fujitsu Ltd | コネクタ、プリント配線基板実装装置およびプリント配線基板実装方法 |
JP2012226856A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 基板用コネクタ |
JP2015220308A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社デンソー | 電子装置及び電子装置の製造方法 |
WO2019065091A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Kyb株式会社 | 電子機器 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI291101B (en) * | 2005-12-05 | 2007-12-11 | Ibm | Bus adapter, method thereof, and computer system thereof |
US7972143B2 (en) * | 2009-02-02 | 2011-07-05 | Tyco Electronics Corporation | Printed circuit assembly |
JP5835246B2 (ja) * | 2013-02-27 | 2015-12-24 | 株式会社デンソー | 電池ユニット |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3225065B2 (ja) * | 1991-09-17 | 2001-11-05 | ケル株式会社 | 電気コネクタ |
FR2690790B1 (fr) * | 1992-04-29 | 1997-01-10 | Souriau & Cie | Connecteur embrochable sur une carte imprimee. |
DE4429432C1 (de) * | 1994-08-19 | 1995-09-14 | Harting Elektronik Gmbh | Elektrischer Steckverbinder |
TW383918U (en) * | 1998-11-24 | 2000-03-01 | Hon Hai Prec Ind Co Ltd | Electrical connector |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202108A patent/JP2002025714A/ja active Pending
-
2001
- 2001-07-02 US US09/897,663 patent/US20020004323A1/en not_active Abandoned
- 2001-07-03 TW TW090211226U patent/TW537505U/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006164627A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Fujitsu Ltd | コネクタ、プリント配線基板実装装置およびプリント配線基板実装方法 |
JP2012226856A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 基板用コネクタ |
JP2015220308A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社デンソー | 電子装置及び電子装置の製造方法 |
WO2019065091A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Kyb株式会社 | 電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW537505U (en) | 2003-06-11 |
US20020004323A1 (en) | 2002-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0519264B1 (en) | Electrical connector | |
JP3142283U (ja) | ラッチを備えたコネクタガイド及びそのためのコネクタ | |
TWI495206B (zh) | 電子連接器 | |
EP0280449A2 (en) | Surface mount electrical connector | |
JPH07220830A (ja) | 基板間相互接続装置及びそのコンタクト | |
US20090156046A1 (en) | Connector assembly with improved latch | |
US8133067B2 (en) | Electrical connector with locking engagement between an actuator and an insulative housing | |
US20060160394A1 (en) | Electrical connector assembly having board hold down | |
KR20070119708A (ko) | 기판 대 기판 커넥터 | |
JP2011503802A (ja) | コネクタ | |
JP2013251210A (ja) | フラットケーブル用コネクタ | |
TW202224280A (zh) | 電連接器組合及其板端連接器、線端連接器 | |
JP2002025714A (ja) | ライトアングルタイプコネクタ | |
JPS5929951B2 (ja) | 電気コネクタアセンブリ | |
JP2011503803A (ja) | コネクタ | |
JPH0748389B2 (ja) | 印刷回路板用高密度電気コネクタ | |
JP3898643B2 (ja) | 小型基板対基板コネクタ | |
JPH11144823A (ja) | プリント基板用コネクタ及びその実装構造 | |
US6884112B1 (en) | Electrical connector having improved securing member | |
JPH09266035A (ja) | 平型柔軟ケーブル用電気コネクタ | |
US6244883B1 (en) | Electrical connector assembly providing floating movement between connectors | |
US6994577B2 (en) | Panel mounted electrical connector system | |
JP3579825B2 (ja) | コネクタ | |
KR200438442Y1 (ko) | 래치를 구비한 커넥터 안내부와 커넥터 | |
JP5517999B2 (ja) | 表面実装コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040120 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |