JP2002025600A - 電極供給装置及び電極供給方法 - Google Patents

電極供給装置及び電極供給方法

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JP2002025600A
JP2002025600A JP2000213165A JP2000213165A JP2002025600A JP 2002025600 A JP2002025600 A JP 2002025600A JP 2000213165 A JP2000213165 A JP 2000213165A JP 2000213165 A JP2000213165 A JP 2000213165A JP 2002025600 A JP2002025600 A JP 2002025600A
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electrode material
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Tatsuya Sato
竜也 佐藤
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正極材の正極用活物質の塗布領域を巻回電極体
の形成に有効に使用させる。 【解決手段】本発明は、正極材接合手段により、制御部
の制御のもとに、帯状の正極用集電体の少なくとも一面
に正極用活物質を間欠的に塗布して形成された一方の正
極材の後尾の余白部分と、他方の正極材の先頭の余白部
分とを接合し、正極切出手段により、制御部の制御のも
とに、正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置の
うちの一方を基準として隣接する未塗布領域を切断する
と共に、塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方を
基準として一方及び他方の正極材間の余白部分同士の正
極材接合部分に隣接する未塗布領域を切断して一方及び
他方の正極材から正極及び正極材接合部分を切り出して
正極供給手段により巻回位置に供給することにより、正
極材から正極用活物質の全塗布領域分の正極を適確に切
り出し、正極材の正極用活物質の塗布領域を巻回電極体
の形成に有効に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電極供給装置及び電
極供給方法に関し、例えば帯状の正極及び負極を重ねて
巻回することにより非水電解液二次電池用の巻回電極体
を形成する巻回装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非水電解液二次電池においては、
正極用活物質として、リチウムコバルト複合酸化物等の
ようなリチウム複合酸化物が用いられ、負極用活物質と
しては、リチウムやリチウムイオン合金、炭素素材等の
ようなリチウムイオンのドープ及び脱ドープの可能な物
質が用いられている。
【0003】そして、非水電解液二次電池においては、
これら正極用活物質と負極用活物質とを反応させて電池
として機能するものであり、比較的高い電池電圧が得ら
れると共に、比較的高いエネルギー密度を有し、充放電
のサイクル特性にも優れている等の多数の利点を有する
ことにより、近年、広く使用されている。
【0004】実際上、図10に示すように、非水電解液
二次電池1においては、帯状のアルミニウム箔等でなる
正極用集電体の両面に正極用活物質が被膜状に塗布され
て形成された正極2と、帯状の銅箔等でなる負極用集電
体の両面に負極用活物質が被膜状に塗布されて形成され
た負極3とを、帯状の微多孔性ポリプロピレンフィルム
でなる2枚の第1及び第2のセパレータ4及び5を介し
て互いに絶縁した状態で巻回して形成された巻回電極体
6を有し、その正極2の巻回開始部分に正極リード7が
溶接されると共に、負極3の巻回終了部分に負極リード
8が溶接されている。
【0005】また、非水電解液二次電池1においては、
円筒状の負極缶9の内部に巻回電極体6が嵌挿されて負
極リード8がその負極缶9の底部に電気的及び機械的に
接続されると共に、当該負極缶9に非水電解液(図示せ
ず)が充填されて第1及び第2のセパレータ4及び5に
含浸されている。
【0006】そして、非水電解液二次電池1において
は、負極缶9の開口部に安全弁10及び正極蓋11が一
体に嵌合されて気密封止され、当該正極蓋11に正極リ
ード7が電気的及び機械的に接続されている。
【0007】これにより、非水電解液二次電池1におい
ては、内部の正極2及び負極3(すなわち、正極用活物
質及び負極用活物質)の放電反応によって生じる電池電
圧を負極缶9及び正極蓋11を介して外部に出力し得る
ようになされている。
【0008】ところで、非水電解液二次電池1に用いら
れる正極2は、図11〜図14に示す以下の手順に従っ
て生成することができる。
【0009】すなわち、図11に示すように、第1の工
程において、送出しローラ15に予め巻回されている多
数の正極2分の幅及び長さを有する正極用集電体16を
第1の巻取りローラ17に送って巻き取りながら、当該
正極用集電体16の一面16Aに予め所定の溶液に正極
用活物質18を溶解させて生成したスラリー状の正極用
活物質溶液19を溶液槽20を用いて間欠的に塗布する
と共に、当該塗布した正極用活物質溶液19をヒータ2
1を用いて加熱して溶液を蒸発させる。
【0010】次いで、図12に示すように、第2の工程
においては、第1の工程で正極用集電体16を巻き取っ
た第1の巻取りローラ17を送出しローラとして用いて
その正極用集電体16をガイドローラ22を介して第2
の巻取りローラ23に送って巻き取りながら、当該正極
用活物質16の一面16Aの正極用活物質18と対向さ
せるようにその正極用集電体16の他面16Bに正極用
活物質溶液19を溶液槽24を用いて間欠的に塗布する
と共に、当該塗布した正極用活物質溶液19をヒータ2
5を用いて加熱することにより溶液を蒸発させる。
【0011】続いて、図13に示すように、第3の工程
においては、第2の工程で正極用集電体16を巻き取っ
た第2の巻取りローラ23を送出しローラとして用いて
その正極用集電体16を第3の巻取りローラ26に送っ
て巻き取りながら、当該正極用活物質16を両面から一
対の加圧ローラ27及び28で挟んで加圧することによ
り正極用活物質18を圧縮して被膜状にする。
【0012】このようにして、第3の工程においては、
正極用集電体16の一面16A及び他面16Bに当該正
極用集電体16の走行方向(すなわち、正極用集電体1
6の長手方向)に沿って正極用活物質18を被膜状に塗
布した塗布領域18Aと、当該正極用活物質18を塗布
していない未塗布領域18Bとを順次交互に形成する。
【0013】そして、図14に示すように、第4の工程
においては、第3の工程で正極用集電体16を巻き取っ
た第3の巻取りローラ26を送出しローラとして用いて
その正極用集電体16を複数の円板状の上刃29と、こ
れら各上刃29を受ける円柱状の下刃30との間を通す
ことにより当該正極用集電体16から走行方向に沿って
正極2の幅を有する帯状の多数の正極用集電体16Xを
切り出すと共に、当該切り出した正極用集電体16Xを
それぞれ正極用リール31に巻き取る。
【0014】これにより、第4の工程においては、非水
電解液二次電池1に用いる正極2を、正極用リール31
に巻き取った多数の非水電解液二次電池1分の正極2が
連続する正極材32(すなわち、正極2の幅で切り出し
た正極用集電体16X)として生成することができる。
【0015】また、非水電解液二次電池1の負極3につ
いては、図11〜図14について上述した正極2の生成
手順と同様にして、多数の負極3分の幅及び長さを有す
る負極用集電体の両面に負極用活物質の塗布領域と未塗
布領域とを順次交互に形成した後、負極3の幅で帯状の
多数の負極用集電体を切り出して負極用リールに巻き取
ることにより、多数の非水電解液二次電池1分の負極3
が連続する負極材として生成することができる。
【0016】ここで、このようにして生成した正極材及
び負極材を巻回装置に用いれば、非水電解液二次電池1
の巻回電極体6を順次形成することができる。
【0017】すなわち、巻回装置においては、第1及び
第2の正極材32が巻回された第1及び第2の正極用リ
ールと、第1及び第2の負極材が巻回された第1及び第
2の負極用リールとが取り付けられると共に、多数の非
水電解液二次電池1分に相当する長さの第1のセパレー
タが巻回された第1のセパレータ用リールと、同様に多
数の非水電解液二次電池1分に相当する長さの第2のセ
パレータが巻回された第2のセパレータ用リールとが取
り付けられている。
【0018】そして、巻回装置においては、第1の正極
用リールから引き出した第1の正極材32を正極用活物
質18の未塗布領域18Bに順次正極リード7を溶接し
ながら巻芯に送ると共に、第1の負極用リールから引き
出した第1の負極材を負極用活物資の未塗布領域に順次
負極リード8を溶接しながら巻芯に送り、さらに、第1
のセパレータ用リールから引き出した第1のセパレータ
と、第2のセパレータ用リールから引き出した第2のセ
パレータも巻芯に送る。
【0019】これにより、巻回装置においては、第1の
正極材32、第1のセパレータ、第1の負極材及び第2
のセパレータの順に重ねながら当該第1の正極材32を
内側にして巻芯に巻回し、その第1の正極材32から巻
芯に巻回している正極2を切断して分離すると共に、第
1の負極材から巻芯に巻回している負極3を切断して分
離し、さらに、巻芯に巻回している第1及び第2のセパ
レータから1個の巻回電極体6に用いる長さ分を切断し
て分離する巻回処理を順次繰り返すようにする。
【0020】これにより、巻回装置においては、図15
に示すように、正極2、第1のセパレータ4、負極3及
び第2のセパレータ5を巻回し、かつ最外周となる第2
のセパレータの巻回終了部分に巻止めテープ33を貼着
して巻ほどけることを防止した巻回電極体6を順次形成
し得るようになされている。
【0021】また、巻回装置においては、巻回電極体6
を順次形成しながら、第1の正極用リールから第1の正
極材32の後尾部分までを引き出すと、当該第1の正極
材32の後尾部分に第2の正極用リールに巻回されてい
る第2の正極材32の先頭部分を接合することにより第
1の正極材32に引き続いて第2の正極材32を連続し
て巻芯に送ると共に、第1の負極用リールから第1の負
極材の後尾部分までを引き出すと、当該第1の負極材の
最後尾部分に第2の負極用リールに巻回されている第2
の負極材の先頭部分を接合することにより第1の負極材
に引き続いて第2の負極材を連続して巻芯に送るように
なされている。
【0022】そして、巻回装置においては、第1及び第
2の正極材32を接合したときには第1及び第2の正極
用リールのうちの空になったいずれか一方を正極材32
が巻回されているものと交換して、再び第1及び第2の
正極材32を接合し得るようにすると共に、第1及び第
2の負極材を接合したときにも第1及び第2の負極用リ
ールのうちの空になったいずれか一方を負極材が巻回さ
れているものと交換して、再び第1及び第2の負極材を
接合し得るようにする。
【0023】これにより、巻回装置においては、第1及
び第2の正極材を順次交互に用いると共に、第1及び第
2の負極材も順次交互に用いるようにして多数の巻回電
極体を連続して形成し得るようになされている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成
の巻回装置においては、図16に示すように、第1及び
第2の正極材32A及び32Bを巻芯に送りながら、当
該第1及び第2の正極材32A及び32Bの巻回時に巻
心に向ける内面(正極用集電体16の一面16A側)の
正極用活物質18の塗布開始位置18ASを基準にして
走行方向に沿った先頭側(以下、これを巻回開始側と呼
ぶ)に隣接する内面の未塗布領域18Bの所定位置に正
極リード7を溶接している。
【0025】また、巻回装置においては、第1及び第2
の正極材32A及び32Bを巻芯に巻回したときに内面
の正極用活物質18の塗布終了位置18AEを基準にし
て走行方向に沿った後尾側(以下、これを巻回終了側と
呼ぶ)に隣接する未塗布領域18Bの所定位置を切断し
て2分することにより、当該第1及び第2の正極材32
A及び32Bから、正極用活物質18の塗布領域18A
の巻回開始側に規定長さの未塗布領域18Bと共に正極
リード7を有し、かつ当該塗布領域18Aの巻回終了側
に規定長さの未塗布領域18Bを有する正極2を切り出
している。
【0026】このため、巻回装置においては、第1の正
極材32Aの後尾部分の正極用活物質18の塗布領域1
8Aを走行方向に沿ってほぼ半分の長さに切断すると共
に、第2の正極材32Bの先頭部分の正極用活物質18
の塗布領域18Aを走行方向に沿ってほぼ半分の長さに
切断し、これらほぼ半分の長さの塗布領域18AX及び
18AY同士を接合用テープ34を用いて接合してい
る。
【0027】これにより、巻回装置においては、第1及
び第2の正極材32A及び32Bの接合部分にほぼ半分
の長さの塗布領域18AX及び18AY同士を連結して
なる見かけ上1個の正極2Aを形成することができ、か
くして、第1の正極材32A及び第2の正極材32Bか
ら正極2を順次適確に切り出し得るようになされてい
る。
【0028】また、図17に示すように、巻回装置にお
いては、第1及び第2の負極材35A及び35Bを巻芯
に送りながら、当該第1及び第2の負極材35A及び3
5Bの巻回時に巻心に向ける内面(負極用集電体36の
一面36A)の負極用活物質37の塗布終了位置37A
Eを基準にして巻回終了側に隣接する外面(負極用集電
体36の他面36B)の未塗布領域37Bの所定位置に
負極リード8を溶接している。
【0029】そして、巻回装置においては、第1及び第
2の負極材35A及び35Bを巻芯に巻回したときに内
面の負極用活物質37の塗布開始位置37ASを基準に
して巻回開始側に隣接する未塗布領域37Bの所定位置
を切断して2分することにより、当該第1及び第2の負
極材35A及び35Bから、負極用活物質37の塗布領
域37Aの巻回開始側に規定長さの未塗布領域37Bを
有し、かつ当該塗布領域37Aの巻回終了側に規定長さ
の未塗布領域37Bと共に負極リード8を有する負極3
を切り出している。
【0030】このため、巻回装置においては、第1の負
極材35Aの後尾部分の負極用活物質37の塗布領域3
7Aを走行方向に沿ってほぼ半分の長さに切断すると共
に、第2の負極材35Bの先頭部分の負極用活物質37
の塗布領域37Aを走行方向に沿ってほぼ半分の長さに
切断し、これらほぼ半分の長さの塗布領域37AX及び
37AY同士を接合用テープ38を用いて接合してい
る。
【0031】これにより、巻回装置においては、第1及
び第2の正極材32A及び32Bを接合する場合と同様
に、第1及び第2の負極材35A及び35Bの接合部分
にほぼ半分の長さの塗布領域37AX及び37AY同士
を連結してなる見かけ上1個の負極3Aを形成すること
ができ、かくして、第1の負極材35A及び第2の負極
材35Bから負極3を順次適確に切り出し得るようにな
されている。
【0032】ところが、巻回装置においては、第1及び
第2の正極材32A及び32Bの接合部分に形成した正
極2Aが正極リード7の溶接や正極2の切り出しの基準
としては有効に機能し、第1及び第2の負極材35A及
び35Bの接合部分に形成した負極3Aも負極リード8
や負極3の切り出しの基準としては有効に機能するもの
の、当該正極2Aにおける正極用活物質18の塗布領域
18Aが電気的に2分されていると共に、負極3Aにお
ける負極用活物質37の塗布領域37Aも電気的に2分
されているため、これら接合部分の正極2A及び負極3
Aを用いて巻回電極体6を形成しても、その巻回電極体
6が規定の電池電圧を発生し難い不良品となる。
【0033】従って、巻回装置においては、第1及び第
2の正極材32A及び32Bにおける正極用活物質18
の全ての塗布領域18Aと、第1及び第2の負極材35
A及び35Bにおける負極用活物質37の全ての塗布領
域37Aとを巻回電極体6を形成するために有効に使用
しているとは言い難い問題があった。
【0034】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電極材(正極材や負極材)に設けられている活物質
(正極用活物質や負極用活物質)の塗布領域を巻回電極
体の形成に有効に使用させ得る電極供給装置及び電極供
給方法を提案しようとするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、帯状の正極用集電体の少なくとも
一面に、当該正極用集電体の長手方向に沿った先頭及び
後尾に余白部分を残して正極が連続するように正極用活
物質を間欠的に塗布して形成された一方の正極材の後尾
部分に他方の正極材の先頭部分を接合する正極材接合手
段と、当該正極材接合手段から接合されて順次送られる
一方及び他方の正極材から正極を順次切り出す正極切出
手段と、当該正極切出手段により切り出された正極を巻
回電極体を形成する巻回位置に供給する正極供給手段と
を設けるようにし、制御手段により、一方の正極材の後
尾の余白部分と、他方の正極材の先頭の余白部分とを接
合して一方及び他方の正極材間に接合された余白部分同
士でなる正極材接合部分を形成させるように正極材接合
手段を制御し、正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終
了位置のうちの一方を基準として隣接する正極用活物質
の未塗布領域の所定位置を切断させると共に、正極用活
物質の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方を基
準として正極材接合部分に隣接する正極用活物質の未塗
布領域の所定位置を切断させて一方及び他方の正極材か
ら正極及び正極材接合部分を切り出させるように正極切
出手段を制御するようにした。
【0036】従って、一方及び他方の正極材から正極用
活物質の全ての塗布領域分の正極を適確に切り出すこと
ができる。
【0037】また、本発明においては、帯状の負極用集
電体の少なくとも一面に、当該負極用集電体の長手方向
に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して負極が連続す
るように負極用活物質を間欠的に塗布して形成された一
方の負極材の後尾部分に他方の負極材の先頭部分を接合
する負極材接合手段と、当該負極材接合手段から接合さ
れて順次送られる一方及び他方の負極材から負極を順次
切り出す負極切出手段と、当該負極切出手段により切り
出された負極を巻回電極体を形成する巻回位置に供給す
る負極供給手段とを設けるようにし、制御手段により、
一方の負極材の後尾の余白部分と、他方の負極材の先頭
の余白部分とを接合して一方及び他方の負極材間に接合
された余白部分同士でなる負極材接合部分を形成させる
ように負極材接合手段を制御し、負極用活物質の塗布開
始位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接
する負極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させる
と共に、負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置
のうちの他方を基準として、負極材接合部分に隣接する
負極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させて一方
及び他方の負極材から負極及び負極材接合部分を切り出
させるように負極切出手段を制御するようにした。
【0038】従って、一方及び他方の負極材から負極用
活物質の全ての塗布領域分の負極を適確に切り出すこと
ができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する
【0040】図1において、40は全体として本発明を
適用した巻回装置を示し、装置筐体41の側壁41A下
側に第1及び第2の正極リール挿着軸42及び43と、
第1及び第2の負極リール挿着軸44及び45とが垂設
されると共に、当該側壁41Aの所定位置に第1及び第
2のセパレータリール挿着軸46及び47が垂設されて
いる。
【0041】第1の正極リール挿着軸42には、予め第
1の正極材48Aが巻回されている第1の正極用リール
49が着脱自在に挿着されると共に、第2の正極リール
挿着軸43には、第1の正極用リール49と同様に予め
第2の正極材48Bが巻回されている第2の正極用リー
ル50が着脱自在に挿着されている。
【0042】また、第1の負極リール挿着軸44には、
予め第1の負極材51Aが巻回されている第1の負極用
リール52が着脱自在に挿着されると共に、第2の負極
リール挿着軸45には、第1の負極用リール52と同様
に予め第2の負極材51Bが巻回されている第2の負極
用リール53が着脱自在に挿着されている。
【0043】さらに、第1のセパレータリール挿着軸4
6には、予め多数の非水電解液二次電池分に相当する長
さの第1のセパレータ54が巻回されている第1のセパ
レータ用リール55が着脱自在に挿着されると共に、第
2のセパレータリール挿着軸47には、第1のセパレー
タ用リール55と同様に予め多数の非水電解液二次電池
分に相当する長さの第2のセパレータ56が巻回されて
いる第2のセパレータ用リール57が着脱自在に挿着さ
れている。
【0044】そして、巻回装置40においては、第1及
び第2の正極用リール49及び50から第1及び第2の
正極材48A及び48Bを全て引き出す毎に当該第1及
び第2の正極用リール49及び50を順次交互に交換し
て用いるようになされており、まず、第1の正極用リー
ル49から引き出した第1の正極材48Aを正極用ガイ
ドローラ60に沿わせて第1の正極用エッジセンサ61
に送る。
【0045】第1の正極用エッジセンサ61は、走行中
の第1の正極材48Aにおける幅方向の一端の通過位置
を検出しており、その検出結果に基づいて、第1の正極
リール挿着軸42が装置筐体41の側壁41Aから突出
する方向及びこれとは逆の引き込む方向に移動すること
により第1の正極材48Aをその幅方向の一端が所定位
置を通過するように走行させる。
【0046】また、第1の正極用エッジセンサ61を通
過した第1の正極材48Aは、正極材接合部62を通過
した後、2つの正極用ガイドローラ63及び64に順に
沿って、正極用テンションアーム65に回動自在に取り
付けられているテンションローラ66に到達し、当該テ
ンションアーム65及びテンションローラ66により所
定の張力がかけられた状態で5つの正極用ガイドローラ
67、68、69、70及び71に順に沿って正極用エ
ッジコントローラ72に到達する。
【0047】正極用エッジコントローラ72は、走行中
の第1の正極材48Aをその厚み方向から挟み込むこと
により当該第1の正極材48Aの走行に連動して回転す
る一対のエッジ調節用ローラ73及び74と、エッジセ
ンサ75とから構成されている。
【0048】そして、正極用エッジコントローラ72
は、エッジセンサ75による走行中の第1の正極材48
Aにおける幅方向の一端の通過位置を検出し、得られた
検出結果に基づいて一対のエッジ調節用ローラ73及び
74を装置筐体41の側壁41Aから突出する方向及び
これとは逆の引き込む方向に移動させることにより第1
の正極材48Aをその幅方向の一端が所定位置を通過す
るように走行させる。
【0049】正極用エッジコントローラ72を通過した
第1の正極材48Aは、5つの正極用ガイドローラ7
6、77、78、79及び80に順に沿って正極リード
溶接部81に到達する。
【0050】正極リード溶接部81は、超音波溶接器8
2及びアンビル83から構成されており、第1の正極材
48Aをアンビル83の下面に当接させて位置決めする
と共に、図示しない正極リード供給部から供給される正
極リードを第1の正極材48Aの内面に当接させて位置
決めする。
【0051】そして、正極リード溶接部81は、超音波
溶接器82を上昇させてアンビル83の下面との間に第
1の正極材48Aと正極リードとを挟み込み、この状態
において超音波溶接器82を動作させることにより、当
該第1の正極材48Aにおける正極用活物質の未塗布領
域の所定位置に正極リードを溶接する。
【0052】正極リード溶接部81を通過した第1の正
極材48Aは、正極用ニップロール84に挟まれた後、
2つの正極用ガイドローラ85及び86に順に沿って第
1の正極用テンショナ87に到達し、当該第1の正極用
テンショナ87により所定の張力がかけられた状態で、
5つの正極用ガイドローラ88、89、90、91及び
92に順に沿って第2の正極用テンショナ93に到達す
る。
【0053】これにより、第1の正極材48Aは、第2
の正極用テンショナ93により再び所定の張力がかけら
れた後、3つの正極用ガイドローラ94、95及び96
に順に沿って第2の正極用エッジセンサ97を通り、後
述する正極用ロータリエンコーダに回動自在に取り付け
られたローラ98に沿って巻回部99に送られている。
【0054】因みに、正極用ニップロール84は、一対
のローラにより走行中の第1の正極材48Aをその厚み
方向から挟み込み、その第1の正極材48Aの走行に所
定の負荷を与えることにより、当該正極用ニップロール
84の前後で第1の正極材48Aに異なる張力をかけさ
せ得るようになされている。
【0055】これにより、巻回装置40においては、正
極用ニップロール84の前段では第1の正極材48Aに
正極リードの溶接に応じた所定の張力をかけて当該正極
リードを溶接すると共に、正極用ニップロール84の後
段では第1の正極材48Aに巻回部99において実行す
る巻回に応じた所定の張力をかけて巻回するようになさ
れている。
【0056】一方、巻回装置40においては、第1及び
第2の負極用リール52及び53から第1及び第2の負
極材51A及び51Bを全て引き出す毎に当該第1及び
第2の負極用リール52及び53を順次交互に交換して
用いるようになされており、まず、第1の負極用リール
52から引き出した第1の負極材51Aを負極用ガイド
ローラ105に沿わせて第1の負極用エッジセンサ10
6に送る。
【0057】第1の負極用エッジセンサ106及び第1
の負極リール挿着軸44は、第1の正極用エッジセンサ
61及び第1の正極リール挿着軸42と同様に機能する
ことにより、第1の負極材51Aをその幅方向の一端が
所定位置を通過するように走行させる。
【0058】また、第1の負極用エッジセンサ106を
通過した第1の負極材51Aは、負極材接合部107を
通過した後、2つの負極用ガイドローラ108及び10
9に順に沿って、負極用テンションアーム110に回動
自在に取り付けられているテンションローラ111に到
達し、当該テンションアーム110及びテンションロー
ラ111により所定の張力がかけられた状態で5つの負
極用ガイドローラ112、113、114、115及び
116に順に沿って負極用エッジコントローラ117に
到達する。
【0059】負極用エッジコントローラ117は、走行
中の第1の負極材51Aをその厚み方向から挟み込むこ
とにより当該第1の負極材51Aの走行に連動して回転
する一対のエッジ調節用ローラ118及び119と、エ
ッジセンサ120とから構成され、正極用エッジコント
ローラ72と同様に機能することにより、第1の負極材
51Aをその幅方向の一端が所定位置を通過するように
走行させる。
【0060】負極用エッジコントローラ117を通過し
た第1の負極材51Aは、5つの負極用ガイドローラ1
21、122、123、124及び125に順に沿って
負極リード溶接部126に到達する。
【0061】負極リード溶接部126は、超音波溶接器
127及びアンビル128から構成されており、第1の
負極材51Aをアンビル128の下面に当接させて位置
決めすると共に、図示しない負極リード供給部から供給
される負極リードを第1の負極材51Aの外面に当接さ
せて位置決めする。
【0062】そして、負極リード溶接部126は、正極
リード溶接部81と同様に、超音波溶接器127を上昇
させてアンビル128の下面との間に第1の負極材51
Aと負極リードとを挟み込み、この状態において超音波
溶接器127を動作させることにより、当該第1の負極
材51Aにおける負極用活物質の未塗布領域の所定位置
に負極リードを溶接する。
【0063】負極リード溶接部126を通過した第1の
負極材51Aは、負極用ガイドローラ129に沿って走
行して正極用ニップロール84と同様に機能する負極用
ニップロール130に挟まれた後、負極用ガイドローラ
131に沿って第1の負極用テンショナ132を通過す
ることにより所定の張力がかけられ、この後、負極用ガ
イドローラ133に沿って第2の負極用テンショナ13
4を通過することにより再び所定の張力がかけられる。
【0064】また、第2の負極用テンショナ134を通
過して第1の負極材51Aは、3つの負極用ガイドロー
ラ135、136及び137に順に沿って第3の負極用
テンショナ138に到達し、当該第3の負極用テンショ
ナ138によりさらに所定の張力がかけられた後、3つ
の負極用ガイドローラ139、140及び141に順に
沿って第2の負極用エッジセンサ142を通り、後述す
る負極用ロータリエンコーダに回動自在に取り付けられ
たローラ143に沿って巻回部99に送られている。
【0065】これに加えて、巻回装置40においては、
第1のセパレータ用リール55から引き出した第1のセ
パレータ54をセパレータ用ガイドローラ145に沿わ
せて第1のセパレータ用エッジセンサ146に送る。
【0066】第1のセパレータ用エッジセンサ146及
び第1のセパレータリール挿着軸46は、第1の正極用
エッジセンサ61及び第1の正極リール挿着軸42と同
様に機能することにより、第1のセパレータ54をその
幅方向の一端が所定位置を通過するように走行させる。
【0067】第1のセパレータ用エッジセンサ146を
通過した第1のセパレータ54は、2つのセパレータ用
ガイドローラ147及び148に順に沿って第1のセパ
レータ用テンショナ149を通過することにより所定の
張力がかけられた後、4つのセパレータ用ガイドローラ
150、151、152及び153に順に沿って第2の
セパレータ用エッジセンサ154を通過し、さらに、3
つのセパレータ用ガイドローラ155、156及び15
7に順に沿って巻回部99に送られている。
【0068】また、巻回装置40においては、第2のセ
パレータ用リール57から引き出した第2のセパレータ
56をセパレータ用ガイドローラ160に沿わせて第3
のセパレータ用エッジセンサ161に送る。
【0069】第3のセパレータ用エッジセンサ161及
び第2のセパレータリール挿着軸47は、第1の正極用
エッジセンサ61及び第1の正極リール挿着軸42と同
様に機能することにより、第2のセパレータ56をその
幅方向の一端が所定位置を通過するように走行させる。
【0070】第3のセパレータ用エッジセンサ161を
通過した第2のセパレータ56は、セパレータ用ガイド
ローラ162に沿って第2のセパレータ用テンショナ1
63を通過することにより所定の張力がかけられた後、
3つのセパレータ用ガイドローラ164、165及び1
66に順に沿って第4のセパレータ用エッジセンサ16
7を通過し、さらに、2つのセパレータ用ガイドローラ
168及び169に順に沿って巻回部99に送られてい
る。
【0071】ここで、図2に示すように、巻回部99に
おいては、正極供給機構170と、負極供給機構171
と、切断機構172と、巻芯回転機構173とから構成
されている。
【0072】正極供給機構170においては、装置筐体
41の側壁41Aに第1の正極材48Aの走行方向とほ
ぼ平行に配置された所定のガイドレール175を有し、
当該ガイドレール175にスライドブロック176が第
1の正極材48Aの走行方向に沿って巻芯回転機構17
3に近づく方向及びこれとは逆の遠ざかる方向にスライ
ド自在に取り付けられている。
【0073】また、スライドブロック176には、第1
の正極材48Aをその厚み方向から挟持し、又はその挟
持を解除する挟持部材177が取り付けられている。
【0074】これにより、正極供給機構170において
は、スライドブロック176を巻芯回転機構173から
最も遠ざけた位置までスライドさせて挟持部材177に
より第1の正極材48Aを挟持し、この状態でスライド
ブロック176を巻芯回転機構173に近づける方向に
スライドさせることにより、第1の正極材48Aを巻芯
回転機構173に供給し得るようになされている。
【0075】そして、ガイドレール171の巻芯回転機
構173側に向いた端面の近傍には、第1の正極材48
Aをその厚み方向から挟み込むようにして切断する正極
材切断用の一対の刃物178が配置されており、当該一
対の刃物178により、巻芯回転機構173に送られて
いる第1の正極材48Aの未塗布領域の所定位置を切断
することにより、当該第1の正極材48Aからすでに巻
芯回転機構173に到達して巻回されている先頭部分の
正極を分離し得るようになされている。
【0076】一方、負極供給機構171においては、装
置筐体41の側壁41Aに第1の負極材51Aの走行方
向とほぼ平行に配置された所定のガイドレール179を
有し、当該ガイドレール179にスライドブロック18
0が第1の負極材51Aの走行方向に沿って巻芯回転機
構173に近づく方向及びこれとは逆の遠ざかる方向に
スライド自在に取り付けられている。
【0077】また、スライドブロック180には、第1
の負極材51Aをその厚み方向から挟持し、又はその挟
持を解除する挟持部材181が取り付けられている。
【0078】これにより、負極供給機構171において
は、スライドブロック180を巻芯回転機構173から
最も遠ざけた位置までスライドさせて挟持部材181に
より第1の負極材51Aを挟持し、この状態でスライド
ブロック180を巻芯回転機構173に近づける方向に
スライドさせることにより、第1の負極材51Aを巻芯
回転機構173に供給し得るようになされている。
【0079】そして、ガイドレール179の巻芯回転機
構173側に向いた端面の近傍には、第1の負極材51
Aをその厚み方向から挟み込むようにして切断する負極
材切断用の一対の刃物182が配置されており、当該一
対の刃物182により、巻芯回転機構173に送られて
いる第1の負極材51Aにおける負極用活物質の未塗布
領域の所定位置を切断することにより、当該第1の負極
材51Aからすでに巻芯回転機構173に到達して巻回
されている先頭部分の負極を分離し得るようになされて
いる。
【0080】切断機構172においては、装置筐体41
の側壁41Aに配置された所定のガイドレール184を
有し、当該ガイドレール184には第1のスライドアー
ム185がその一端に枢支したガイドローラ186を巻
芯回転機構173の近傍に配設された駆動ローラ187
に押し付ける方向及びこれとは逆の引き離す方向にスラ
イド自在に取り付けられている。
【0081】また、ガイドレール184には、第2のス
ライドアーム188がその一端に取り付けられた刃物1
89を巻芯回転機構173に近づける方向及びこれとは
逆の遠ざける方向にスライド自在に取り付けられてい
る。
【0082】そして、切断機構172においては、第1
のスライドアーム185を駆動ローラ187からガイド
ローラ186を引き離す方向にスライドさせることによ
り第1の正極材48A及び第1の負極材51Aと、第1
及び第2のセパレータ54及び56とを駆動ローラ18
7とガイドローラ186との間隙を通して巻芯回転機構
173に送らせている。
【0083】また、切断機構172においては、巻芯回
転機構173に送られている第1の正極材48A及び第
1の負極材51Aから互いの先頭部分の正極及び負極が
切り出されて駆動ローラ187とガイドローラ186と
の間隙を通過すると、第1のスライドアーム185をス
ライドさせてガイドローラ186及び駆動ローラ187
により第1及び第2のセパレータ54及び56を挟持
し、この状態で第2のスライドアーム188をスライド
させることにより、第1及び第2のセパレータ54及び
56に刃物189を突き当てるようにして切断する。
【0084】これにより、切断機構172においては、
巻芯回転機構173に送られている第1及び第2のセパ
レータ54及び56からすでに巻芯回転機構173に到
達して巻回されている先頭部分を分離し得るようになさ
れている。
【0085】巻芯回転機構173においては、円盤状の
巻芯保持部材190を有し、当該巻芯保持部材190が
その中心軸(以下、これを部材中心軸と呼ぶ)を中心に
して装置筐体41の側壁41Aに回転自在に枢支されて
いる。
【0086】また、巻芯保持部材190の一面の最外周
近傍には、部材中心軸を中心にした120度程度の間隔で
円柱状の3本の巻芯191〜193が配置され、当該巻
芯191〜193がそれぞれその中心軸(以下、これを
巻芯中心軸と呼ぶ)を中心にして回転し得るようになさ
れている。
【0087】そして、巻芯回転機構173においては、
巻芯保持部材190を部材中心軸を中心にして 120度程
度の角度ずつ回転させることにより、巻芯191〜19
3を部材中心軸の右斜め上方の電極材巻回位置と、当該
部材中心軸の下側のテープ貼着位置と、部材中心軸の左
斜め上方の電極体取出位置とに循環的に配置させるよう
になされている。
【0088】実際上、巻芯回転機構173においては、
図3に示すように、巻芯191〜193にそれぞれ巻芯
中心軸に沿ったスリット191A〜193Aが形成され
ており、切断機構172においてガイドローラ186と
駆動ローラ187との間に挟持されている第1及び第2
のセパレータ54及び56がその駆動ローラ187の回
転によって供給されると、電極材巻回位置に配置させて
いる例えば巻芯191のスリット191Aにその第1及
び第2のセパレータ54及び56を重ね合わせて挟持す
る。
【0089】この状態で、巻芯回転機構173において
は、所定のモータ(図示せず)を回転駆動させて巻芯1
91を巻芯中心軸を中心にして回転させることにより、
当該巻芯191に第1及び第2のセパレータ54及び5
6を巻回し始める。
【0090】また、巻芯回転機構173においては、巻
芯191に第1及び第2のセパレータ54及び56を巻
回させながら、所定のタイミングで負極供給機構171
から供給される第1の負極材51Aを第1及び第2のセ
パレータ54及び56間に介在させた後、正極供給機構
170から供給される第1の正極材48Aを第1のセパ
レータ54に沿わせることにより、巻芯191に第1の
正極材48Aと、第1のセパレータ54と、第1の負極
材51Aと、第2のセパレータ56とを、当該第1の正
極材48Aを内側にし、かつ、第1の正極材48A及び
第1の負極材51Aを第1及び第2のセパレータ54及
び56を介して互いに絶縁させた状態で巻回する。
【0091】さらに、図2に示すように、巻芯回転機構
173においては、巻芯191に第1及び第2のセパレ
ータ54及び56と共に第1の正極材48A及び第1の
負極材51Aを巻回しながら、その第1の負極材51A
及び第1の正極材48Aからすでに巻芯191に巻回し
ている負極及び正極が分離され、これら負極及び正極を
終端まで巻回すると、巻芯191の回転を停止させる。
【0092】かくして、巻芯回転機構173において
は、巻芯191に巻回して最外周となる第2のセパレー
タ56に巻芯保持部材190に設けられている押付部材
194〜196のうちの対応する押付部材194を押し
付けることにより当該巻芯191に巻回している正極、
第1のセパレータ54、負極及び第2のセパレータ56
がほどけることを防止しながら第1及び第2のセパレー
タ54及び56を切断させ、これにより、巻芯191に
正極、第1のセパレータ、負極及び第2のセパレータを
巻回してなる巻回電極体197(図1)を形成する。
【0093】そして、巻芯回転機構173においては、
押付部材52により巻回電極体197がほどけることを
防止しながら、巻芯保持部材190を時計回り方向に 1
20度程度回転させることにより巻芯191と共に巻回電
極体197をテープ貼着位置に移動させる。
【0094】ここで、テープ貼着位置の下側には、予め
巻止めテープ198が巻回されたテープ用リール199
が着脱自在に挿着されたテープリール挿着軸200が設
けられ、当該テープ用リール199から引き出された巻
止めテープ198が2つのテープ用ガイドローラ201
及び202に順に沿ってテープ貼着位置の近傍に配置さ
れている所定のテープ貼着機構203まで送られてい
る。
【0095】これにより、テープ貼着機構203は、テ
ープ貼着位置に配置された巻回電極体197の最外周と
なる第2のセパレータ56の終端部分に巻止めテープ1
98を貼着し、かくして、巻回電極体197から押付部
材194を引き離しても当該巻回電極体197がほどけ
ることを防止する。
【0096】次いで、巻芯回転機構173においては、
巻芯保持部材190を再び時計回り方向に 120度程度回
転させることにより巻芯191と共に巻回電極体197
を電極体取出位置に移動させる。
【0097】ここで、電極体取出位置の近傍には、電極
体取出部205及び電極体受渡部206を有する電極体
取出機構207と、電極体搬送機構208とが配置され
ている。
【0098】電極体取出部205においては、左右方向
とほぼ平行にして装置筐体41の側壁41に配置された
ガイドレール210を有し、当該ガイドレール210の
上下には巻芯回転機構173に向いた第1の電極体保持
アーム211と、当該電極体保持アーム211とは反対
方向を向いた第2の電極体保持アーム212とが左右方
向にスライド自在に取り付けられている。
【0099】また、電極体受渡部206においては、上
下方向とほぼ平行にして装置筐体41の側壁41に配置
されたガイドレール213を有し、当該ガイドレール2
13に下方向を向いた受渡用アーム214が上下方向に
スライド自在に取り付けられている。
【0100】一方、電極体搬送機構208においては、
ベルト保持レール215が一端側を電極体受渡部206
の受渡用アーム214に対向させ、かつ他端側を装置筐
体41の側壁41Aから外側に突出させて配置され、当
該ベルト保持レール215には電極体搬送ベルト216
が走行自在に保持されている。
【0101】そして、電極体取出部205においては、
第1の電極体保持アーム211を巻芯回転機構173側
にスライドさせて電極体取出位置に配置されている巻回
電極体197を挟持すると共に、このとき、巻回電極体
197の中心に挿入されている巻芯191が装置筐体4
1の内部に設けられた所定の引込機構(図示せず)によ
り当該装置筐体41の内部に引き込まれることにより、
当該巻芯191から巻回電極体197を取り外す。
【0102】次いで、電極体取出部205においては、
ガイドレール210を時計回り方向に 180度程度の角度
で回転させて第1の電極体保持アーム211を電極体受
渡部206側にスライドさせることにより、当該第1の
電極体保持アーム211に挟持している巻回電極体19
7を受渡用アーム214に受け渡して挟持させる。
【0103】これにより、電極体受渡部206において
は、巻回電極体197を挟持している受渡用アーム21
4を下方向にスライドさせることにより、当該巻回電極
体197を電極体搬送機構208の電極体搬送ベルト2
16に載上し、かくして、巻回電極体197を電極体搬
送ベルト216により後段の所定の工程に搬送させる。
【0104】そして、図1に示すように、巻回装置40
においては、第1の正極用リール49から第1の正極材
48Aの後尾部分までを引き出すと、第2の正極用リー
ル50から第2の正極材48Bの先頭部分が引き出され
て正極用ガイドローラ220(図1)及び第3の正極用
エッジセンサ221(図1)を順次介して正極材接合部
62に送られる。
【0105】従って、正極材接合部62は、第1の正極
材48Aの後尾部分に第2の正極材48Bの先頭部分を
接合することにより、当該第1の正極材48Aに引き続
いて第2の正極材48Bを連続して巻回部99に送らせ
るようにしている。
【0106】因みに、第3の正極用エッジセンサ221
及び第2の正極リール挿着軸43は、第1の正極用エッ
ジセンサ61及び第1の正極リール挿着軸42と同様に
機能することにより、第2の正極材48Bをその幅方向
の一端が所定位置を通過するように走行させる。
【0107】また、巻回装置40においては、第1の負
極用リール52から第1の負極材51Aの後尾部分まで
を引き出したときにも、第2の負極用リール53から第
2の負極材51Bの先頭部分が引き出されて負極用ガイ
ドローラ222(図1)及び第3の負極用エッジセンサ
223(図1)を順次介して負極材接合部107に送ら
れる。
【0108】従って、負極材接合部107は、正極材接
合部62と同様にして第1の負極材51Aの後尾部分に
第2の負極材51Bの先頭部分を接合することにより、
当該第1の負極材51Aに引き続いて第2の負極材51
Bを連続して巻回部99に送らせるようにしている。
【0109】因みに、第3の負極用エッジセンサ223
及び第2の負極リール挿着軸45も、第1の負極用エッ
ジセンサ106及び第1の負極リール挿着軸44と同様
に機能することにより、第2の負極材51Bをその幅方
向の一端が所定位置を通過するように走行させている。
【0110】さらに、巻回装置40においては、このよ
うにして、第1及び第2の正極用リール49及び50が
空になる毎に、当該空になった第1又は第2の正極用リ
ール49又は50が第1又は第2の正極材48A又は4
8Bが巻回されている新たな第1又は第2の正極用リー
ル49又は50に交換されることにより、第1及び第2
の正極材48A及び48Bを順次交互に接合して巻回部
99に送ることができるようになされている。
【0111】また、巻回装置40においては、第1及び
第2の負極用リール52及び53が空になったときに
も、当該空になった第1又は第2の負極用リール52又
は53が第1又は第2の負極材51A又は51Bが巻回
されている新たな第1又は第2の負極用リール52又は
53に交換されることにより、第1及び第2の負極材5
1A及び51Bを順次交互に接合して巻回部99に送る
ことができるようになされている。
【0112】これに加えて、巻回装置40においては、
巻芯回転機構173に3本の巻芯191〜193を設け
ることにより、これら3本の巻芯191〜193を用い
て電極材巻回位置と、テープ貼着位置と、電極体取出位
置とにおいて、図2について上述した正極、第1のセパ
レータ54、負極及び第2のセパレータ56の巻回処理
と、巻止めテープ198の貼着処理と、巻回電極体19
7の取外処理とを同時平行的に実行している。
【0113】また、巻回装置40においては、電極体取
出部205に2つの第1及び第2の電極体保持アーム2
11及び212を設けることにより、巻芯回転機構17
3に対する巻回電極体197の取外処理と、その取り外
した巻回電極体197を電極体搬送機構208に受け渡
す受渡処理とを同時平行的に実行し得るようになされて
いる。
【0114】従って、巻回装置40においては、第1及
び第2の正極材48A及び48Bと、第1及び第2の負
極材51A及び51Bと、第1及び第2のセパレータ5
4及び56とを巻回部99に送りながら、多数の巻回電
極体197を順次効率よく形成して後段の工程へ搬送し
得るようになされている。
【0115】かかる構成に加えて、この巻回装置40の
場合、図4に示すように、装置筐体41の内部には、C
PU(Central Processing Unit )等を有する制御部2
30が設けられている。
【0116】また、正極材接合部62においては、正極
用ガイドローラ60の近傍に配置された第1の正極用セ
ンサ231を有し、第1及び第2の正極用リール49及
び50から引き出された直後の第1及び第2の正極材4
8A及び48Bに対して巻回時に巻心191〜193に
向ける内面に、当該第1の正極用センサ231を構成す
る受光部及び発光素子を対向させている。
【0117】そして、第1の正極用センサ231は、走
行中の第1及び第2の正極材48A及び48Bの内面に
発光素子を発光させて得られる光線を照射することによ
り当該内面で光線が反射して得られる反射光を受光部に
よって受光し、得られた受光結果を光電信号として制御
部230に送出する。
【0118】さらに、負極材接合部107においては、
第1の正極用センサ231と同様に構成されて、負極用
ガイドローラ222の近傍に配置された第1の負極用セ
ンサ232を有し、第1及び第2の負極用リール52及
び53から引き出された直後の第1及び第2の負極材5
1A及び51Bに対して巻回時に巻心191〜193に
向ける内面に、当該第1の負極用センサ232の受光部
及び発光素子を対向させている。
【0119】そして、第1の負極用センサ232は、走
行中の第1及び第2の負極材51A及び51Bの内面に
発光素子を発光させて得られる光線を照射することによ
り当該内面で光線が反射して得られる反射光を受光部に
よって受光し、得られた受光結果を光電信号として制御
部230に送出する。
【0120】これにより、制御部230は、第1の正極
用センサ231から与えられる光電信号に基づいて第1
及び第2の正極材48A及び48Bの正極用活物質の塗
布領域と未塗布領域とを検出し得ると共に、第1の負極
用センサ232から与えられる光電信号に基づいて第1
及び第2の負極材51A及び51Bの負極用活物質の塗
布領域と未塗布領域とを検出し得るようになされてい
る。
【0121】そして、第1の正極用センサ231は、巻
回電極体197が形成されて第1及び第2の正極材48
A及び48Bの走行が停止する毎に当該第1及び第2の
正極材48A及び48Bにおける正極用活物質の塗布領
域と対向するように配置位置が選定されている。
【0122】また、第1及び第2の正極材48A及び4
8Bの先頭及び後尾には、それぞれ例えば数〔m〕程度
の長さに亘って正極用活物質236が塗布されていない
未塗布領域(以下、これを特に正極材余白部分と呼ぶ)
が設けられている。
【0123】このため、第1の正極用センサ231は、
第1及び第2の正極用リール49及び50から第1及び
第2の正極材48A及び48Bの最後尾の正極材余白部
分が引き出された状態で当該第1及び第2の正極材48
A及び48Bの走行が停止すると、その最後尾の正極材
余白部分と対向することになる。
【0124】従って、制御部230は、巻回電極体19
7が形成されて第1及び第2の正極材48A及び48B
の走行が停止する毎に第1の正極用センサ231から与
えられる光電信号を取り込み、当該取り込んだ光電信号
に基づいて第1及び第2の正極用リール49及び50か
ら第1及び第2の正極材48A及び48Bの最後尾の正
極材余白部分が引き出されたか否かを判断し得るように
なされている。
【0125】一方、第1の負極用センサ232も、巻回
電極体197が形成されて第1及び第2の負極材51A
及び51Bの走行が停止する毎に当該第1及び第2の負
極材51A及び51Bにおける負極用活物質の塗布領域
のほぼ中央と対向するように配置位置が選定されてい
る。
【0126】また、第1及び第2の負極材51A及び5
1Bの先頭及び後尾にも、第1及び第2の正極材48A
及び48Bと同様にそれぞれ例えば数〔m〕程度の長さ
に亘って負極用活物質243が塗布されていない未塗布
領域(以下、これを特に負極材余白部分と呼ぶ)が設け
られている。
【0127】このため、第2の正極用センサ232も、
第1及び第2の負極用リール52及び53から第1及び
第2の負極材51A及び51Bの最後尾の負極材余白部
分が引き出された状態で当該第1及び第2の負極材51
A及び51Bの走行が停止すると、その最後尾の負極材
余白部分と対向することになる。
【0128】従って、制御部230は、巻回電極体19
7が形成されて第1及び第2の負極材51A及び51B
の走行が停止する毎に第1の負極用センサ232から与
えられる光電信号を取り込み、当該取り込んだ光電信号
に基づいて第1及び第2の負極用リール52及び53か
ら第1及び第2の負極材51A及び51Bの最後尾の負
極材余白部分が引き出されたか否かを判断し得るように
なされている。
【0129】これにより、制御部230は、第1及び第
2の正極用リール49及び50から第1及び第2の正極
材48A及び48Bの最後尾の正極材余白部分が引き出
されると共に、第1及び第2の負極用リール52及び5
3から第1及び第2の負極材51A及び51Bの最後尾
の負極材余白部分が引き出されるまでは、巻回装置40
全体の各種機構等を制御することにより、図1〜図3に
ついて上述した巻回電極体197に関する一連の形成処
理を実行させる。
【0130】すなわち、図4及び図5に示すように、正
極リード溶接部81は、第1の正極用センサ231と同
様構成でなる第2の正極用センサ234が第1及び第2
の正極材48A及び48Bの供給側に当該第1及び第2
の正極材48A及び48Bの内面と対向させて配置され
ている。
【0131】そして、正極リード溶接部81は、第2の
正極用センサ234が第1及び第2の正極材48A及び
48Bの内面に光線を照射し、得られる反射光の受光結
果を光電信号として制御部230に送出する。
【0132】制御部230は、第2の正極用センサ23
4から与えられる光電信号に基づいて、第1及び第2の
正極材48A及び48Bの内面において正極用集電体2
35に塗布されている正極用活物質236の塗布開始位
置236ASを検出し、当該検出した正極用活物質23
6の塗布開始位置236ASに基づいて正極リード溶接
部81を制御する。
【0133】これにより、正極リード溶接部81は、制
御部230の制御のもとに、正極用活物質236の塗布
開始位置236ASを検出した時点から第1及び第2の
正極材48A及び48Bを所定長さだけ走行させて位置
決めし、当該位置決めした第1及び第2の正極材48A
及び48Bに対して、正極用活物質236の塗布開始位
置236ASを基準として巻回開始側に隣接する正極用
活物質236の未塗布領域237の内面側における所定
位置に正極リード238を溶接する。
【0134】また、正極供給機構170は、第1の正極
用センサ231と同様構成でなる第3の正極用センサ2
40が第1及び第2の正極材48A及び48Bの内面と
対向させてローラ98の近傍に配置されており、当該第
3の正極用センサ240が第1及び第2の正極材48A
及び48Bの内面に光線を照射し、得られる反射光の受
光結果を光電信号として制御部230に送出する。
【0135】制御部230は、第3の正極用センサ24
0から与えられる光電信号に基づいて第1及び第2の正
極材48A及び48Bの内面における正極用活物質23
6の塗布領域236Aの塗布終了位置236AEを検出
し、当該検出した塗布終了位置236AEに基づいて正
極供給機構170を制御する。
【0136】これにより、正極供給機構170は、制御
部230の制御のもとに、正極用活物質236の塗布終
了位置236AEを検出した時点から第1及び第2の正
極材48A及び48Bを所定長さだけ巻心回転機構17
3に送って位置決めする。
【0137】この状態で、正極供給機構170は、一対
の刃物178により第1及び第2の正極材48A及び4
8Bを厚み方向から挟み込むようにして、当該第1及び
第2の正極材48A及び48Bにおいて正極用活物質2
36の塗布終了位置236AEを基準にして巻回終了側
に隣接する未塗布領域237の所定位置を切断すること
により、第1及び第2の正極材48A及び48Bから巻
心191〜193に巻回されている正極239を切り出
すようにする。
【0138】一方、図4及び図6に示すように、負極リ
ード溶接部126は、第1の正極用センサ231と同様
構成でなる第2の負極用センサ241が第1及び第2の
負極材51A及び51Bの供給側に当該第1及び第2の
負極材51A及び51Bの内面と対向させて配置されて
いる。
【0139】そして、負極リード溶接部126は、第2
の負極用センサ241が第1及び第2の負極材51A及
び51Bの内面に光線を照射し、得られる反射光の受光
結果を光電信号として制御部230に送出する。
【0140】制御部230は、第2の負極用センサ24
1から与えられる光電信号に基づいて、第1及び第2の
負極材51A及び51Bの内面において負極用集電体2
42に塗布されている負極用活物質243の塗布終了位
置243AEを検出し、当該検出した塗布終了位置24
3AEに基づいて負極リード溶接部126を制御する。
【0141】これにより、負極リード溶接部126は、
制御部230の制御のもとに、負極用活物質243の塗
布終了位置243AEを検出した時点から第1及び第2
の負極材51A及び51Bを所定長さだけ走行させて位
置決めし、当該位置決めした第1及び第2の負極材51
A及び51Bに対して、負極用活物質243の塗布終了
位置243AEを基準として巻回終了側に隣接する負極
用活物質243の未塗布領域244の外面側における所
定位置に負極リード245を溶接する。
【0142】また、負極供給機構171は、第1の正極
用センサ231と同様構成でなる第3の負極用センサ2
46が第1及び第2の負極材51A及び51Bの内面と
対向させてローラ143の近傍に配置されており、当該
第3の負極用センサ246が第1及び第2の負極材51
A及び51Bの内面に光線を照射し、得られる反射光の
受光結果を光電信号として制御部230に送出する。
【0143】制御部230は、第3の負極用センサ24
6から与えられる光電信号に基づいて第1及び第2の負
極材51A及び51Bの内面における負極用活物質24
3の塗布領域243Aの塗布開始位置243ASを検出
し、当該検出した塗布開始位置243ASに基づいて負
極供給機構171を制御する。
【0144】これにより、負極供給機構171は、制御
部230の制御のもとに、負極用活物質243の塗布開
始位置243ASを検出した時点から第1及び第2の負
極材51A及び51Bを所定長さだけ巻心回転機構17
3に送って位置決めする。
【0145】この状態で、負極供給機構171は、一対
の刃物182により第1及び第2の負極材51A及び5
1Bを厚み方向から挟み込むようにして、当該第1及び
第2の負極材51A及び51Bにおいて負極用活物質2
43の塗布開始位置243ASを基準として巻回開始側
に隣接する負極用活物質243の未塗布領域244の所
定位置を切断することにより、第1及び第2の負極材5
1A及び51Bから巻心191〜193に巻回されてい
る負極247を切り出すようにする。
【0146】因みに、正極供給機構170の近傍に設け
られたローラ98の根元部分には正極用ロータリーエン
コーダ248が取り付けられており、当該正極用ロータ
リーエンコーダ248は、ローラ98に沿わせた第1及
び第2の正極材48A及び48Bが巻心回転機構173
に送られたときに、当該第1及び第2の正極材48A及
び48Bの送り量に応じて回転するローラ98の回転角
度を検出し、得られた検出結果をパルス信号として制御
部230に送出する。
【0147】従って、制御部230は、正極用ロータリ
ーエンコーダ248から与えられるパルス信号に基づい
て内部の正極送り量検出カウンタをカウントアップする
ことにより、その正極送り量検出カウンタのカウント値
に基づいて第1及び第2の正極材48A及び48Bが巻
心回転機構173に送られた送り量を検出する。
【0148】また、制御部230は、正極送り量検出カ
ウンタのカウント値に基づいて検出した第1及び第2の
正極材48A及び48Bの送り量を用いて、当該正極リ
ード溶接部81及び正極供給機構170において第1及
び第2の正極材48A及び48Bを位置決めする際の送
り量を制御している。
【0149】これに加えて、メモリ233には、第1及
び第2の正極用リール49及び50に予め巻回されてい
る第1及び第2の正極材48A及び48Bの全体の長さ
と、当該第1及び第2の正極材48A及び48Bの内面
における正極用活物質236の塗布領域236Aの長さ
と、隣接する塗布領域236A間の未塗布領域237の
長さ等が正極材長さ情報として格納されている。
【0150】そして、制御部230は、メモリ233か
ら正極材長さ情報を読み出し、当該読み出した正極材長
さ情報と、正極送り量検出カウンタを用いて検出した第
1及び第2の正極材48A及び48Bの送り量とに基づ
いて、第1及び第2の正極用リール49及び50から引
き出された第1及び第2の正極材48A及び48Bの正
極239の部分が巻回装置40のどこまで送られている
かを監視し得るようになされている。
【0151】従って、制御部230は、このように第1
及び第2の正極材48A及び48Bの正極239の部分
の走行位置を監視しながら、当該正極239の部分が正
極リード溶接部81及び正極供給機構170等に到達し
ているべきタイミング(このタイミングは、正極用活物
質236の塗布領域236A及び未塗布領域237の長
さの誤差等により所定の許容範囲を有している)で正極
用活物質236の塗布開始位置236ASや塗布終了位
置236AEを検出しなければ、第1及び第2の正極材
48A及び48Bに正極用活物質236の塗布領域23
6Aと、未塗布領域237とが規定通りの長さに設けら
れていないか、又は何らかの原因で第1及び第2の正極
材48A及び48Bが正常に走行していない可能性があ
り、対応する正極リード溶接部81及び正極供給機構1
70等で動作エラーが発生したと判断する。
【0152】そして、制御部230は、動作エラーが発
生したと判断すると、その時点で巻回装置40の駆動を
停止させると共に、その動作エラーを巻回装置40に設
けられた表示部等を介して作業者に報知し、かくして、
巻回装置40において、動作エラーにより故障が発生す
ることを未然に防止し得るようになされている。
【0153】一方、負極供給機構171の近傍に設けら
れたローラ143の根元部分には正極用ロータリーエン
コーダ248と同様構成でなる負極用ロータリーエンコ
ーダ249が取り付けられており、当該負極用ロータリ
ーエンコーダ249は、ローラ143に沿わせた第1及
び第2の負極材51A及び51Bが巻心回転機構173
に送られたとき、当該第1及び第2の負極材51A及び
51Bの送り量に応じて回転するローラ143の回転角
度を検出し、得られた検出結果をパルス信号として制御
部230に送出する。
【0154】従って、制御部230は、負極用ロータリ
ーエンコーダ249から与えられるパルス信号に基づい
て内部の負極送り量検出カウンタをカウントアップする
ことにより、その負極送り量検出カウンタのカウント値
に基づいて第1及び第2の負極材51A及び51Bが巻
心回転機構173に送られた送り量を検出する。
【0155】また、制御部230は、負極送り量検出カ
ウンタのカウント値に基づいて検出した第1及び第2の
負極材51A及び51Bの送り量を用いて、当該負極リ
ード溶接部126及び負極供給機構171において第1
及び第2の負極材51A及び51Bを位置決めする際の
送り量を制御している。
【0156】これに加えて、メモリ233には、第1及
び第2の負極用リール52及び53に予め巻回されてい
る第1及び第2の負極材51A及び51Bの全体の長さ
と、当該第1及び第2の負極材51A及び51Bの内面
における負極用活物質243の塗布領域243Aの長さ
と、隣接する塗布領域243A間の未塗布領域244の
長さ等が負極材長さ情報として格納されている。
【0157】従って、制御部230は、第1及び第2の
正極材48A及び48Bの場合と同様に、メモリ233
から負極材長さ情報を読み出し、当該読み出した負極材
長さ情報と、負極送り量検出カウンタを用いて検出した
第1及び第2の負極材51A及び51Bの送り量とに基
づいて、第1及び第2の負極用リール52及び53から
引き出された第1及び第2の負極材51A及び51Bの
負極247の部分が巻回装置40のどこまで送られてい
るかを監視し得るようになされている。
【0158】そして、制御部230は、このように第1
及び第2の負極材51A及び51Bの負極247の部分
の走行位置を監視しながら、当該負極247の部分が負
極リード溶接部126及び負極供給機構171等に到達
しているべきタイミング(このタイミングは、負極用活
物質243の塗布領域243A及び未塗布領域244の
長さの誤差等により所定の許容範囲を有している)で負
極用活物質243の塗布開始位置243ASや塗布終了
位置243AEを検出しなければ、第1及び第2の負極
材51A及び51Bに負極用活物質243の塗布領域2
43Aと、未塗布領域244とが規定通りの長さに設け
られていないか、又は何らかの原因で第1及び第2の負
極材51A及び51Bが正常に走行していない可能性が
あり、対応する負極リード溶接部126及び負極供給機
構171等で動作エラーが発生したと判断する。
【0159】これにより、制御部230は、第1及び第
2の負極材51A及び51Bの走行中に動作エラーが発
生したと判断すると、その時点で巻回装置40の駆動を
停止させると共に、その動作エラーを巻回装置40に設
けられた表示部等を介して作業者に報知し、かくして、
巻回装置40において、第1及び第2の負極材51A及
び51Bの走行中の動作エラーにより故障が発生するこ
とも未然に防止し得るようになされている。
【0160】ところで、図4及び図7に示すように、制
御部230は、例えば第1の正極用リール49から第1
の正極材48Aの最後尾の正極材余白部分までが引き出
されたことを検出すると、正極材接合部62を制御する
ことにより正極材接合処理を開始する。
【0161】すなわち、正極材接合部62においては、
制御部230の制御のもとに、第1の正極材48Aの最
後尾の正極材余白部分を検出した時点で一対の刃物25
0を第1の正極材48Aを厚み方向から挟み込むように
スライドさせることにより、当該第1の正極材48Aの
後尾部分の正極材余白部分の所定位置を切断する。
【0162】この場合、正極材接合部62においては、
第1の正極材48Aの最後尾に位置する正極用活物質2
36の塗布領域(以下、これを特に正極材後尾塗布領域
と呼ぶ)236Bの後尾側に、隣接する塗布領域236
A間の未塗布領域237の長さと、塗布領域236Aの
ほぼ半分の長さとを合わせた長さ分の正極材余白部分
(以下、これを特に正極材後尾余白部分と呼ぶ)237
Aを残すように一対の刃物250の配置位置が選定され
ている。
【0163】そして、正極材接合部62は、このように
第1の正極材48Aの後尾部分を切断すると、第1の正
極材48Aを走行させてその切断端面を接合処理機構6
2Aに位置決めする。
【0164】また、正極材接合部62においては、この
とき、作業者により、第2の正極用リール50から第2
の正極材48Bが引き出され、当該引き出された第2の
正極材48Bが先頭部分に正極材後尾余白部分237A
とほぼ同等の長さの正極材余白部分(以下、これを特に
正極材先頭余白部分と呼ぶ)237Bを残すように切断
され、その切断端面が接合処理機構62Aで位置決めさ
れる。
【0165】これにより、正極材接合部62において
は、第1の正極材48Aの後尾の切断端面と第2の正極
材48Bの先頭の切断端面とを当接させた状態で、接合
処理機構62Aに設けられた正極材押し付け台252に
沿わせてテープ貼着ヘッド253を押し付けることによ
り、第1の正極材48Aの後尾から第2の正極材48B
の先頭に亘って接合用テープ254(図7)を貼着す
る。
【0166】かくして、正極材接合部62においては、
第1の正極材48A及び第2の正極材48Bを、当該第
1の正極材48A側の正極239の部分と、その第1の
正極材48Aの正極材後尾余白部分237A及び第2の
正極材48Bの正極材先頭余白部分237B同士を接合
してなる接合部分(以下、これを正極材接合部分と呼
ぶ)239Aと、第2の正極材48B側の正極239の
部分とを順次連続させるようにして接合する。
【0167】因みに、第1及び第2の正極材48A及び
48B間の正極材接合部分239Aの長さは、正極23
9とほぼ同じ長さに選定されている。
【0168】そして、制御部230は、図4及び図5に
ついて上述したように、第1及び第2の正極材48A及
び48Bに対しては、通常、正極用活物質236の塗布
終了位置236AEを基準として未塗布領域237の所
定位置を切断すると共に、当該正極用活物質236の塗
布開始位置236ASを基準として未塗布領域237の
所定位置に正極リード238を溶接している。
【0169】しかしながら、制御部230は、第1及び
第2の正極材48A及び48B間の正極材接合部分23
9Aには、切断及び正極リード238の溶接のために基
準とする正極用活物質236が存在しないため、当該第
1及び第2の正極材48A及び48B間の正極材接合部
分239Aを正極リード溶接部81及び正極供給機構1
70まで走行させたときには、その正極リード溶接部8
1及び正極供給機構170に通常とは異なる処理を実行
させる。
【0170】すなわち、制御部230は、正極材長さ情
報と実際の送り量とに基づいて第1及び第2の正極材4
8A及び48B間の正極材接合部分239Aの走行位置
を監視しながら、当該正極材接合部分239Aが正極リ
ード溶接部81に到達したときには、当該正極リード溶
接部81を制御して正極材接合部分239Aに正極リー
ド238を溶接させないようにする。
【0171】これにより、制御部230は、正極用活物
質236の存在しない正極材接合部分239Aを用いて
巻回電極体197を形成しても、その巻回電極体197
は製品としては用いられないことにより、当該正極材接
合部分239Aに対して正極リード238を無駄に使用
することを防止し得るようになされている。
【0172】また、制御部230は、正極材接合部分2
39Aよりも巻回開始側に1つ前となる第1の正極材4
8Aの正極材後尾塗布領域236Bが正極供給機構17
0に到達すると、当該第1の正極材48Aの内面におけ
る正極材後尾塗布領域236Bの塗布終了位置236B
Eを基準として正極材後尾余白部分237Aの所定位置
を切断させることにより、正極材接合部分239Aから
第1の正極材48Aの最後尾に位置する正極239Bを
分離させる。
【0173】次いで、制御部230は、正極材接合部分
239Aが正極供給機構170に到達すると、当該正極
供給機構170により正極材接合部分239Aをそのま
ま巻心回転機構173に送らせることにより、第3の正
極用センサ240から与えられる光電信号に基づいて、
正極材接合部分239Aに続く第2の正極材48Bの内
面における最も先頭に位置する正極用活物質236の塗
布領域(以下、これを特に正極材先頭塗布領域と呼ぶ)
236Cの塗布開始位置236CSを検出し、得られた
検出結果に基づいて正極供給機構170を制御する。
【0174】これにより、正極供給機構170は、制御
部230の制御のもとに、第2の正極材48Bの正極材
先頭塗布領域236Cの塗布開始位置236CSを検出
した時点から当該第2の正極材48Bの先頭部分を所定
長さだけ巻心回転機構173に送って位置決めする。
【0175】そして、正極供給機構170は、第2の正
極材48Bの正極材先頭塗布領域236Cの塗布開始位
置236CSを基準として巻回開始側に隣接する正極材
先頭余白部分237Bの所定位置を切断することによ
り、第2の正極材48Bの先頭部分から正極材接合部分
239Aを分離する。
【0176】因みに、正極239においては、巻回開始
側の未塗布領域に正極リード238が溶接されるため、
その巻回開始側の未塗布領域の長さが巻回終了側の未塗
布領域の長さよりも長く選定され、当該巻回開始側の未
塗布領域の長さの許容誤差も巻回終了側の未塗布領域の
長さの許容誤差よりも大きく選定されている。
【0177】このため、制御部230は、通常、第1及
び第2の正極材48A及び48Bから正極用活物質23
6の塗布終了位置236AEを基準として当該第1及び
第2の正極材48A及び48Bから正極239を切り出
すことにより、この際、隣接する正極用活物質236の
塗布領域236A間の未塗布領域237の走行方向に沿
った長さの誤差を、正極239の巻回終了側の未塗布領
域の長さの許容誤差よりも大きく選定されている当該正
極239の巻回開始側の未塗布領域の長さの許容誤差に
よって吸収するようになされている。
【0178】これに対して、制御部230は、正極材接
合部分239Aには正極用活物質236の塗布領域23
6Aが存在していない分、当該正極材接合部分239A
の巻回終了側の切断位置を厳しく管理する必要がない。
【0179】このため、制御部230は、正極材接合部
分239Aについてだけは、これに続く第2の正極材4
8Bの先頭塗布領域236Cの塗布開始位置236CS
を基準としても、寸法的には何ら問題なく第2の正極材
48Bの先頭部分から正極材接合部分239Aを分離し
得るようになされている。
【0180】また、正極供給機構170においては、第
1及び第2の正極材48A及び48Bにおいて正極用活
物質236の塗布終了位置236AEから巻回終了側の
所定の切断位置までの長さと、当該正極用活物質236
の塗布開始位置236ASから巻回開始側の所定の切断
位置までの長さとが異なるものの、予めこれら双方の長
さを考慮するように正極切断用の一対の刃物178の配
置位置が選定されている。
【0181】従って、正極供給機構170においては、
正極用活物質236の塗布終了位置236AEと、塗布
開始位置236ASとのいずれを基準とした場合でも、
第1及び第2の正極材48A及び48Bから正極239
及び正極材接合部分239Aを切り出し得るようになさ
れている。
【0182】このようにして、制御部230は、第1及
び第2の正極材48A及び48Bを正極用活物質236
のない正極材接合部分239Aを用いて接合するもの
の、当該正極材接合部分239A及び正極239を順次
適確に切り出し得るようになされている。
【0183】因みに、制御部230は、この後、第2の
正極用リール49から第2の正極材48Bの後尾部分ま
でが引き出されたときには、同様にして第2の正極材4
8Bの後尾部分に新たな第1の正極材48Aの先頭部分
を接合して処理する。
【0184】一方、図4及び図8に示すように、制御部
230は、例えば第1の負極用リール52から第1の負
極材51Aの最後尾の負極材余白部分までが引き出され
たことを検出すると、負極材接合部107を制御して負
極材接合処理を開始する。
【0185】すなわち、負極材接合部107において
は、制御部230の制御のもとに、第1の負極材51A
の最後尾の負極材余白部分を検出した時点で一対の刃物
255を第1の負極材51Aを厚み方向から挟み込むよ
うにスライドさせることにより、当該第1の負極材51
Aの後尾部分の負極材余白部分の所定位置を切断する。
【0186】この場合、負極材接合部107において
は、第1の負極材51Aの最後尾に位置する負極用活物
質243の塗布領域(以下、これを特に負極材後尾塗布
領域と呼ぶ)243Bの後尾側に、隣接する塗布領域2
43A間の未塗布領域244の長さと、塗布領域243
Aのほぼ半分の長さとを合わせた長さ分の負極材余白部
分(以下、これを特に負極材後尾余白部分と呼ぶ)24
4Aを残すように一対の刃物255の配置位置が選定さ
れている。
【0187】そして、負極材接合部107は、このよう
に第1の負極材51Aの後尾部分を切断すると、第1の
負極材51Aを走行させてその切断端面を接合処理機構
107Aに位置決めする。
【0188】また、負極材接合部107においては、こ
のとき、作業者により、第2の負極用リール53から第
2の負極材51Bが引き出され、当該引き出された第2
の負極材51Bが先頭部分に負極材後尾余白部分244
Aとほぼ同等の長さの負極材余白部分(以下、これを特
に負極材先頭余白部分と呼ぶ)244Bを残すように切
断され、その切断端面が接合処理機構107Aで位置決
めされる。
【0189】これにより、負極材接合部107において
は、正極材接合部62と同様に、第1の負極材51Aの
先頭の切断端面と第2の負極材51Bの後尾の切断端面
とを当接させた状態で、接合処理機構107Aに設けら
れた負極材押し付け台256に沿わせてテープ貼着ヘッ
ド257を押し付けることにより、第1の負極材51A
の後尾から第2の負極材51Bの先頭に亘って接合用テ
ープ258(図7)を貼着する。
【0190】かくして、負極材接合部107において
は、第1の負極材51A及び第2の負極材51Bを、当
該第1の負極材51Aの負極247の部分と、その第1
の負極材51Aの負極材後尾余白部分244A及び第2
の負極材51Bの負極材先頭余白部分244B同士を接
合してなる接合部分(以下、これを負極材接合部分と呼
ぶ)247Aと、第2の負極材51B側の負極247の
部分とを順次連続させるようにして接合する。
【0191】因みに、第1及び第2の負極材51A及び
51B間の負極材接合部分247Aの長さは、負極24
7とほぼ同じ長さに選定されている。
【0192】そして、制御部230は、図4及び図6に
ついて上述したように、第1及び第2の負極材51A及
び51Bに対しては、通常、負極用活物質243の塗布
開始位置243ASを基準として未塗布領域244の所
定位置を切断すると共に、その負極用活物質243の塗
布終了位置243AEを基準として未塗布領域244の
所定位置に負極リード245を溶接している。
【0193】しかしながら、制御部230は、第1及び
第2の負極材51A及び51B間の負極材接合部分24
7Aには、切断及び負極リード245の溶接のために基
準となる負極用活物質243が存在しないため、当該第
1及び第2の負極材51A及び51Bの負極材接合部分
247Aを負極リード溶接部126及び負極供給機構1
71まで走行させたときには、その負極リード溶接部1
26及び負極供給機構171に通常とは異なる処理を実
行させる。
【0194】すなわち、制御部230は、負極材長さ情
報と実際の送り量とに基づいて第1及び第2の負極材5
1A及び51B間の負極材接合部分247Aの走行位置
を監視しながら、当該負極材接合部分247Aが負極リ
ード溶接部126に到達したときには、当該負極リード
溶接部126を制御して負極材接合部分247Aに負極
リード245を溶接させないようにする。
【0195】これにより、制御部230は、負極用活物
質243の存在しない負極材接合部分247Aを用いて
巻回電極体197を形成しても、その巻回電極体197
は製品としては用いられないことにより、当該負極材接
合部分247Aに対して負極リード245を無駄に使用
することを防止し得るようになされている。
【0196】また、制御部230は、負極材接合部分2
47Aよりも巻回開始側に1つ前の第1の負極材51A
の負極材後尾塗布領域243Bが負極供給機構171に
到達すると、第3の負極用センサ246から与えられる
光電信号に基づいて第1の負極材51の内面における負
極材後尾塗布領域234Bの塗布終了位置243BEを
検出し、得られた検出結果に基づいて負極供給機構17
1を制御する。
【0197】これにより、負極供給機構171は、制御
部230の制御のもとに、第1の負極材51Aの負極材
後尾塗布領域234Bの塗布終了位置243BEを検出
した時点から当該第1の負極材51Aの後尾部分を所定
長さだけ巻心回転機構173に送って位置決めする。
【0198】そして、負極供給機構171は、第1の負
極材51Aの負極材後尾塗布領域234Bの塗布終了位
置243BEを基準として巻回終了側に隣接する負極材
後尾余白部分244Aの所定位置を切断することによ
り、負極用接合部分247Aから第1の負極材51Aの
最後尾に位置する負極247Bを分離する。
【0199】次いで、制御部230は、負極材接合部分
247Aが負極供給機構171に到達すると、当該負極
供給機構171により負極材接合部分247Aをそのま
ま巻心回転機構173に送らせて、負極材接合部分24
7Aに続く第2の負極材51Bの内面における最も先頭
に位置する負極用活物質243の塗布領域(以下、これ
を特に負極材先頭塗布領域と呼ぶ)243Cの塗布開始
位置243CSを基準として負極材先頭余白部分244
Bの所定位置を切断させることにより、第2の負極材5
1Bの先頭部分から負極材接合部分247Aを分離させ
る。
【0200】因みに、負極247においては、正極23
9の場合とは逆に、巻回終了側の未塗布領域に負極リー
ド245が溶接されるため、その巻回終了側の未塗布領
域の長さが巻回開始側の未塗布領域の長さよりも長く選
定され、当該巻回終了側の未塗布領域の長さの許容誤差
も巻回開始側の未塗布領域の長さの許容誤差よりも大き
く選定されている。
【0201】このため、制御部230は、通常、第1及
び第2の負極材51A及び51Bから負極用活物質24
3の塗布開始位置243ASを基準として当該第1及び
第2の負極材51A及び51Bから負極247を切り出
すことにより、この際、隣接する負極用活物質243の
塗布領域243A間の未塗布領域244の走行方向に沿
った長さの誤差を、負極前側未塗布領域の長さの許容誤
差よりも大きく選定されている負極後側未塗布領域の長
さの許容誤差によって吸収するようになされている。
【0202】これに対して、制御部230は、正極材接
合部分239Aと同様に負極材接合部分247Aには負
極用活物質243の塗布領域243Aが存在していない
分、当該負極材接合部分247Aの巻回開始側の切断位
置を厳しく管理する必要がない。
【0203】このため、制御部230は、負極材接合部
分247Aについてだけは、これよりも1つ前の第1の
負極材51Aの負極材後尾塗布領域243Bの塗布終了
位置243BEを基準としても、寸法的には何ら問題な
く負極材接合部分247Aから第1の負極材51A側の
最後尾の負極247Bを分離し得るようになされてい
る。
【0204】また、負極供給機構171においては、第
1及び第2の負極材51A及び51Bにおいて負極用活
物質243の塗布終了位置243AEから巻回終了側の
所定の切断位置までの長さと、当該負極用活物質243
の塗布開始位置243ASから巻回開始側の所定の切断
位置までの長さとが異なるものの、予めこれら双方の長
さを考慮するように負極切断用の一対の刃物182の配
置位置が選定されている。
【0205】従って、負極供給機構171においては、
正極供給機構170と同様に負極用活物質243の塗布
終了位置243AEと、塗布開始位置243ASとのい
ずれを基準とした場合でも、第1及び第2の負極材51
A及び51Bから負極247及び負極材接合部分247
Aを切断し得るようになされている。
【0206】このようにして、制御部230は、第1及
び第2の正極材48A及び48Bを正極材接合部分23
0Aを用いて接合する場合と同様に、第1及び第2の負
極材51A及び51Bを負極用活物質243のない負極
材接合部分247Aを用いて接合するものの、当該負極
材接合部分247A及び正極247を順次適確に切り出
し得るようになされている。
【0207】因みに、制御部230は、この後、第2の
負極用リール53から第2の負極材51Bの後尾部分ま
でが引き出されたときには、同様にして第2の負極材5
1Bの後尾部分に新たな第1の負極材51Aの先頭部分
を接合して処理する。
【0208】そして、第1及び第2の正極材48A及び
48Bには、第1及び第2の負極材51A及び51Bに
設けられた負極用活物質243の塗布領域243Aと同
等の数(例えば1000個程度)の正極用活物質236の塗
布領域236Aが設けられている。
【0209】従って、制御部230は、正極供給機構1
70により、第1及び第2の正極材48A及び48B間
の正極材接合部分239Aを巻心回転機構173に供給
させたときに、負極供給機構171により、第1及び第
2の負極材51A及び51B間の負極材接合部分247
Aも巻心回転機構173に供給させており、この結果、
正極材接合部分239Aと負極材接合部分247Aとを
同じタイミングで用いて巻心191〜193に巻回して
いる。
【0210】これにより、制御部230は、第1及び第
2の正極材48A及び48Bに設けられている正極用活
物質236の全ての塗布領域236Aと、第1及び第2
の負極材51A及び51Bに設けられている負極用活物
質243の全ての塗布領域243Aとを巻回電極体19
7の形成に有効に使用させることができるようになされ
ている。
【0211】なお、制御部230は、正極材接合部分2
39Aと負極材接合部分247Aとを巻心191〜19
3に巻回して形成した巻回体は不良品として電極体搬送
機構208(図1)から所定の排出機構を介して排出す
ることにより、後段には受け渡さないようにしている。
【0212】ここで、巻回装置40においては、機械的
構造は従来の巻回装置とほぼ同様に構成されており、そ
の従来の巻回装置において巻回電極体を形成するために
用いる電極体形成プログラムの内容を一部変更した新た
な電極体形成プログラムを制御部230が用いて巻回装
置40全体を制御するだけで図4〜図8について上述し
たように第1及び第2の正極材48A及び48Bを接合
して用いると共に、第1及び第2の負極材51A及び5
1Bの接合して用いて巻回電極体197を順次形成し得
るようになされている。
【0213】すなわち、制御部230は、巻回電極体1
97の形成処理を開始すると、メモリ233に予め格納
されている電極体形成プログラムを読み出し、当該読み
出した電極体形成プログラムに基づいて、図9に示す巻
回電極体197の形成処理手順RT1にステップSP1
から入り、続くステップSP2に進む。
【0214】ステップSP2において、制御部230
は、例えば第1の正極用リール49から引き出されてい
る第1の正極材48Aの最後尾の正極材余白部分と、第
1の負極用リール52から引き出されている第1の負極
材51Aの最後尾の負極材余白部分とが対応する第1の
正極用リール49及び第1の負極用リール52から引き
出されることを待ち受ける。
【0215】そして、制御部230は、ステップSP2
おいて、第1の正極用リール49から第1の正極材48
Aの最後尾の正極材余白部分が引き出されると共に、第
1の負極用リール52からも第1の負極材51Aの最後
尾の負極材余白部分が引き出されることを検出するまで
の間は、当該第1の正極材48Aと第1の負極材51A
とを巻心回転機構173に送りながら、図4〜図6につ
いて上述した処理を順次繰り返すようにして巻回電極体
197を順次形成する。
【0216】この後、制御部230は、ステップSP2
において、第1の正極用リール49から第1の正極材4
8Aの最後尾の正極材余白部分が引き出されると共に、
第1の負極用リール52からも第1の負極材51Aの最
後尾の負極材余白部分が引き出されたことを検出する
と、ステップSP3に進む。
【0217】ステップSP3において、制御部230
は、第1の正極材48Aを正極材後尾塗布領域236B
の後尾側に正極材後尾余白部分237Aを残すように切
断し、その切断端面に第2の正極材48Bの先頭部分に
設けられた正極材先頭余白部分237Bの切断端面を当
接させることにより、当該第1及び第2の正極材48A
及び48Bを正極239とほぼ同等の長さを有する正極
材接合部分239Aを介在させるようにして接合する。
【0218】これに加えて、ステップSP3において、
制御部230は、第1の負極材51Aを負極材後尾塗布
領域243Bの後尾側に負極材後尾余白部分244Aを
残すように切断し、その切断端部に第2の負極材51B
の先頭部分に設けられた負極材先頭余白部分244Bの
切断端部を当接させることにより、当該第1及び第2の
負極材51A及び51Bを負極247とほぼ同等の長さ
を有する負極材接合部分247Aを介在させるようにし
て接合してステップSP4に進む。
【0219】ステップSP4において、制御部230
は、正極用接合部分239A及び負極材接合部分247
Aの走行位置を監視しながら、当該正極用接合部分23
9Aが正極リード溶接部81に到達すると共に、負極材
接合部分247Aも負極リード溶接部126に到達する
ことを待ち受ける。
【0220】そして、制御部230は、ステップSP4
おいて、正極用接合部分239Aが正極リード溶接部8
1に到達すると共に、負極材接合部分247Aも負極リ
ード溶接部126に到達したことを検出するまでの間
は、第1及び第2の正極材48A及び48Bにおける正
極用接合部分239Aを除く正極239の部分と、第1
及び第2の負極材51A及び51Bにおける負極材接合
部分247Aを除く負極247の部分とに対して図4〜
図6について上述した処理を施しながら巻回電極体19
7を順次形成する。
【0221】この後、制御部230は、ステップSP4
において、正極用接合部分239Aが正極リード溶接部
81に到達すると共に、負極材接合部分247Aも負極
リード溶接部126に到達したことを検出すると、ステ
ップSP5に進む。
【0222】このステップSP5において、制御部23
0は、正極リード溶接部81を制御して正極用接合部分
239Aに正極リード238を溶接させないようにする
と共に、負極リード溶接部126を制御して負極材接合
部分247Aにも負極リード245を溶接させないよう
にしてステップSP6に進む。
【0223】ステップSP6において、制御部230
は、再び正極用接合部分239A及び負極材接合部分2
47Aの走行位置を監視しながら、第1の正極材48A
の正極材後尾塗布領域236Bが正極供給機構170に
到達すると共に、第1の負極材51Aの負極材後尾塗布
領域243Bが負極供給機構171に到達することを待
ち受ける。
【0224】そして、制御部230は、ステップSP6
おいて、第1の正極材48Aの正極材後尾塗布領域23
6Bが正極供給機構170に到達すると共に、第1の負
極材51Aの負極材後尾塗布領域243Bも負極供給機
構171に到達することを検出するまでの間は、第1及
び第2の正極材48A及び48Bにおける正極用接合部
分239Aを除く正極239の部分と、第1及び第2の
負極材51A及び51Bにおける負極材接合部分247
Aを除く負極247の部分とに対して図4〜図6につい
て上述した処理を施しながら巻回電極体197を順次形
成する。
【0225】この後、制御部230は、ステップSP6
において、第1の正極材48Aの正極材後尾塗布領域2
36Bが正極供給機構170に到達すると共に、第1の
負極材51Aの負極材後尾塗布領域243Bも負極供給
機構171に到達したことを検出すると、続くステップ
SP7に進む。
【0226】ステップSP7において、制御部230
は、正極供給機構170により、第1の正極材48Aの
正極材後尾塗布領域236Bの塗布終了位置236BE
を基準として正極材後尾余白部分237Aの所定位置を
切断させて正極材接合部分239Aから第1の正極材4
8Aの最後尾に位置する正極239Bを切り出させた
後、第2の正極材48Bの正極材先頭塗布領域236C
の塗布開始位置236CSを基準として正極材先頭余白
部分237Bの所定位置を切断させるようにして第2の
正極材48Bの先頭部分から正極材接合部分239Aを
切り出させる。
【0227】これに加えて、制御部230は、ステップ
SP7において、負極供給機構171により、第1の負
極材51の負極材後尾塗布領域234Bの塗布終了位置
243BEを基準として負極材後尾余白部分244Aの
所定位置を切断させて負極用接合部分247Aから第1
の負極材51Aの最後尾に位置する負極247Bを切り
出させた後、第2の負極材51Bの負極材先頭塗布領域
243Cの塗布開始位置243CSを基準として負極材
先頭余白部分244Bの所定位置を切断させるようにし
て第2の負極材51Bの先頭部分から負極材接合部分2
47Aを切り出させて、続くステップSP8に進む。
【0228】ステップSP8において、制御部230
は、巻回電極体197の形成処理が終了したか否かを判
断する。
【0229】このステップSP8において、否定結果を
得ることは、作業者から巻回電極体197の形成処理の
終了命令が未だ入力されていないことを意味し、このと
き、制御部230は、ステップSP2に戻り、この後、
ステップSP8において肯定結果を得るまでの間、必要
に応じて第1及び第2の正極材48A及び48Bを接合
すると共に、第1及び第2の負極材51A及び51Bを
接合するようにして、ステップSP2−SP3−SP4
−SP5−SP6−SP7−SP8の処理ループを繰り
返す。
【0230】これに対して、ステップSP8において、
肯定結果を得ることは、作業者から巻回電極体197の
形成処理の終了命令が入力されたことを意味し、このと
き、制御部230は、続くステップSP9に進んでこの
巻回電極体197の形成処理手順RT1を終了する。
【0231】以上の構成において、この巻回装置40で
は、第1の正極材48Aの最後尾の正極材余白部分まで
を第1の正極用リール49から引き出すと、第2の正極
用リール50から第2の正極材48Bを引き出して、当
該第1及び第2の正極材48A及び48Bの後尾部分と
先頭部分との正規の正極239の部分の間に正極材後尾
余白部分237A及び正極材先頭余白部分237B同士
を接合してなる正極材接合部分239Aを介在させるよ
うにして接合する。
【0232】そして、この巻回装置40では、通常、第
1及び第2の正極材48A及び48Bから、正極用活物
質236の塗布領域236Aの塗布終了位置236AE
を基準として正極239を切り出すものの、正極材接合
部分239Aの巻回終了側のみはこれに続く第2の正極
材48Bの正極材先頭塗布領域236Cの塗布開始位置
236CSを基準として切断するようにした。
【0233】このようにして、巻回装置40では、第1
及び第2の正極材48A及び48Bのうちのいずれか一
方の正極材後尾塗布領域236Bまでを対応する第1及
び第2の正極用リール49及び50から引き出す毎に、
第1及び第2の正極材48A及び48Bを同様に接合し
てその正極材接合部分239Aに対しても同様の処理を
施すようにする。
【0234】一方、この巻回装置40では、第1の負極
材51Aの最後尾の負極材余白部分までを第1の負極用
リール52から引き出すと、第2の負極用リール53か
ら第2の負極材51Bを引き出して、当該第1及び第2
の負極材51A及び51Bの後尾部分と先頭部分との正
規の負極247の部分の間に負極材後尾余白部分244
A及び負極材先頭余白部分244B同士を接合してなる
負極材接合部分247Aを介在させるようにして接合す
る。
【0235】そして、この巻回装置40では、通常、第
1及び第2の負極材51A及び51Bから、負極用活物
質243の塗布領域243Aの塗布開始位置243AS
を基準として負極247を切り出すものの、負極材接合
部分247Aの巻回開始側のみは第1の負極材51Aの
負極材後尾塗布領域243Bの塗布終了位置243BE
を基準として切断するようにした。
【0236】このようにして、巻回装置40では、第1
及び第2の負極材51A及び51Bのうちのいずれか一
方の負極材後尾塗布領域243Bまでを対応する第1及
び第2の負極用リール52及び53から引き出す毎に、
第1及び第2の負極材51A及び51Bを同様に接合し
てその負極材接合部分247Aに対しても同様の処理を
施すようにする。
【0237】従って、この巻回装置40では、第1及び
第2の正極材48A及び48B間を余白部分でなる正極
材接合部分239Aを介在させるようにして接合すると
共に、第1及び第2の負極材51A及び51B間を余白
部分でなる負極材接合部分247Aを介在させるように
して接合する分、当該第1及び第2の正極材48A及び
48Bにおける正極用活物質236の塗布領域236A
と、第1及び第2の負極材51A及び51Bにおける負
極用活物質243の塗布領域243Aとを接合のために
無駄に使用することを防止することができる。
【0238】これに加えて、第1及び第2の正極材48
A及び48B間を余白部分でなる正極材接合部分239
Aを介在させて接合し、第1及び第2の負極材51A及
び51B間を余白部分でなる負極材接合部分247Aを
介在させて接合しても、その正極材接合部分239A及
び負極材接合部分247Aに対してのみ切断基準位置を
変更するため、第1及び第2の正極材48A及び48B
から正極用活物質236の全ての塗布領域236A分の
正極239を適確に切り出して巻心回転機構173に供
給することができると共に、第1及び第2の負極材51
A及び51Bから負極用活物質243の全ての塗布領域
243A分の負極247を適確に切り出して巻心回転機
構173に供給することができる。
【0239】また、この巻回装置40では、第1及び第
2の正極材48A及び48B間の正極材接合部分239
Aには正極リード238を溶接しないようにすると共
に、第1及び第2の負極材51A及び51B間の負極材
接合部分247Aにも負極リード245を溶接しないよ
うにするため、巻回電極体197の材料とはならない正
極材接合部分239A及び負極材接合部分247Aに対
して正極リード238及び負極リード245を無駄に使
用することも防止することができ、かくして、巻回電極
体197の形成時に予め用意される正極リード238及
び負極リード245をも巻回電極体197の形成に有効
に使用することができる。
【0240】さらに、この巻回装置40では、従来の巻
回装置に対して機械的な構成を何ら変更することなく、
制御部230で起動させる巻回電極体197の形成プロ
グラムの内容の一部を変更するだけで、第1及び第2の
正極材48A及び48Bの接合位置及び正極材接合部分
239Aに対する切断の基準位置と、第1及び第2の負
極材51A及び51Bの接合位置及び負極材接合部分2
47Aに対する切断の基準位置とを容易に変更して、第
1及び第2の正極材48A及び48Bにおける正極用活
物質236の全ての塗布領域236Aと、第1及び第2
の負極材51A及び51Bにおける負極用活物質243
の全ての塗布領域243Aとを巻回電極体197の形成
に有効に使用することができる。
【0241】以上の構成によれば、第1及び第2の正極
材48A及び48B間を余白部分でなる正極材接合部分
239Aを介在させるようにして接合すると共に、第1
及び第2の負極材51A及び51B間を余白部分でなる
負極材接合部分247Aを介在させるようにして接合
し、当該正極材接合部分239A及び負極材接合部分2
47Aに対してのみ切断基準位置を変更するようにした
ことにより、第1及び第2の正極材48A及び48Bか
ら正極用活物質236の全ての塗布領域236A分の正
極239を適確に切り出して巻心回転機構173に供給
することができると共に、第1及び第2の負極材51A
及び51Bから負極用活物質243の全ての塗布領域2
43A分の負極247を適確に切り出して巻心回転機構
173に供給することができ、かくして、第1及び第2
の正極材48A及び48Bにおける正極用活物質236
の全ての塗布領域236Aと、第1及び第2の負極材5
1A及び51Bにおける負極用活物質243の全ての塗
布領域243Aとを巻回電極体197の形成に有効に使
用し得る巻回装置を実現することができる。
【0242】なお、上述の実施の形態においては、第1
及び第2の正極材48A及び48B間に介在させるよう
にした正極材後尾余白部分237A及び正極材先頭余白
部分237B同士を接合してなる正極材接合部分239
Aの長さを正極239とほぼ同じ長さに選定するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第
1及び第2の正極材48A及び48Bの接合部分に正極
用活物質236の塗布領域236Aを用いることなく、
当該第1及び第2の正極材48A及び48Bから正極用
活物質236の全ての塗布領域236A分の正極239
を適確に切り出すことができれば、正極材接合部分23
9Aの長さをこの他種々の長さに選定することができ
る。
【0243】また、上述の実施の形態においては、第1
及び第2の負極材51A及び51B間に介在させるよう
にした負極材後尾余白部分244A及び負極材先頭余白
部分244B同士を接合してなる負極材接合部分247
Aの長さを負極247とほぼ同じ長さに選定するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第
1及び第2の負極材51A及び51Bの接合部分に負極
用活物質243の塗布領域243Aを用いることなく、
当該第1及び第2の負極材51A及び51Bから負極用
活物質243の全ての塗布領域243A分の負極247
を適確に切り出すことができれば、負極材接合部分24
7Aの長さをこの他種々の長さに選定することができ
る。
【0244】さらに、上述の実施の形態においては、第
1の正極材48Aに接合する第2の正極材48Bと、第
1の負極材51Aに接合する第2の負極材51Bとを作
業者が切断して正極材接合部62及び負極材接合部10
7にセットするようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、巻回装置に所定の機構を設けて、第
1の正極材48Aに接合する第2の正極材48Bと、第
1の負極材51Aに接合する第2の負極材51Bとを自
動的に切断して正極材接合部62及び負極材接合部10
7にセットするようにしても良く、このようにすれば、
作業者の作業を軽減することができる。
【0245】さらに、上述の実施の形態においては、第
1及び第2の正極材48A及び48Bから、正極用活物
質236の塗布領域236Aの塗布終了位置236AE
を基準として正極239を切り出し、正極材接合部分2
39Aの巻回終了側のみはこれに続く第1又は第2の正
極材48A又は48Bの正極材先頭塗布領域236Cの
塗布開始位置236CSを基準として切断するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1
及び第2の正極材48A及び48Bから、正極用活物質
236の塗布領域236Aの塗布開始位置236ASを
基準として正極239を切り出し、正極材接合部分23
9Aの巻回開始側のみはこれよりも前の第1又は第2の
正極材48A又は48Bの正極材後尾塗布領域236B
の塗布終了位置236BEを基準として切断するように
しても良く、このようにしても上述した実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0246】さらに、上述の実施の形態においては、第
1及び第2の負極材51A及び51Bから、負極用活物
質243の塗布領域243Aの塗布開始位置243AS
を基準として負極247を切り出し、負極材接合部分2
47Aの巻回開始側のみはこれよりも前の第1又は第2
の負極材51A又は51Bの負極材後尾塗布領域243
Bの塗布終了位置243BEを基準として切断するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
第1及び第2の負極材51A及び51Bから、負極用活
物質243の塗布領域243Aの塗布終了位置243A
Eを基準として負極247を切り出し、負極材接合部分
247Aの巻回終了側のみはこれに続く第1又は第2の
負極材51A又は51Bの負極材先頭塗布領域243C
の塗布開始位置243CSを基準として切断するように
しても良く、このようにしても上述した実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0247】さらに、上述の実施の形態においては、制
御部230が第1及び第2の正極材48A及び48B間
の正極材接合部分239Aの走行位置を監視して当該正
極材接合部分239Aが正極リード溶接部81に到達し
たことを検出すると、その正極リード溶接部81を制御
して正極材接合部分239Aに正極リード238を溶接
させないようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、制御部230が第1及び第2の正極材48
A及び48B間の正極材接合部分239Aの走行位置を
監視しなくても、正極用活物質236の塗布開始位置2
36ASを検出したときのみ当該正極用活物質236の
未塗布領域237の所定位置に正極リード238を溶接
するようにしても良く、このようにしても、正極材接合
部分239Aには正極リード238を溶接せずに、当該
正極リード238を無駄に使用することを防止すること
ができる。
【0248】さらに、上述の実施の形態においては、制
御部230が第1及び第2の負極材51A及び51B間
の負極材接合部分247Aの走行位置を監視して当該負
極材接合部分247Aが負極リード溶接部126に到達
したことを検出すると、その負極リード溶接部126を
制御して負極材接合部分247Aに負極リード245を
溶接させないようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、制御部230が第1及び第2の負極材
51A及び51B間の負極材接合部分247Aの走行位
置を監視しなくても、負極用活物質243の塗布終了位
置243AEを検出したときのみ当該負極用活物質24
3の未塗布領域244の所定位置に負極リード245を
溶接するようにしても良く、このようにしても、負極材
接合部分247Aには負極リード245を溶接せずに、
当該負極リード245を無駄に使用することを防止する
ことができる。
【0249】さらに、上述の実施の形態においては、正
極供給機構170により、第1及び第2の正極材48A
及び48B間から切り出した正極材接合部分239Aを
巻心回転機構173に供給するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、正極供給機構170
の近傍に所定の排出機構を設け、第1及び第2の正極材
48A及び48B間から切り出した正極材接合部分23
9Aをその排出機構により排出して巻心回転機構173
に供給しないようにしても良い。
【0250】さらに、上述の実施の形態においては、負
極供給機構171により、第1及び第2の負極材51A
及び51B間から切り出した負極材接合部分247Aを
巻心回転機構173に供給するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、負極供給機構171
の近傍に所定の排出機構を設け、第1及び第2の負極材
51A及び51B間から切り出した負極材接合部分24
7Aをその排出機構により排出して巻心回転機構173
に供給しないようにしても良い。
【0251】さらに、上述の実施の形態においては、第
1及び第2の正極材48A及び48Bの内面において、
正極用活物質236の塗布開始位置236AS及び塗布
終了位置236AEを検出するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2の正極
材48A及び48Bの外面において、正極用活物質23
6の塗布開始位置236AS及び塗布終了位置236A
Eを検出するようにしても良く、このようにしても、上
述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0252】さらに、上述の実施の形態においては、第
1及び第2の負極材51A及び51Bの内面において、
負極用活物質243の塗布開始位置243AS及び塗布
終了位置243AEを検出するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2の負極
材51A及び51Bの外面において、負極用活物質24
3の塗布開始位置243AS及び塗布終了位置243A
Eを検出するようにしても良く、このようにしても、上
述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0253】さらに、上述の実施の形態においては、第
1及び第2の正極材48A及び48B間の接合に接合用
テープ254を用い、第1及び第2の負極材51A及び
51B間の接合にも接合用テープ258を用いるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第
1及び第2の正極材48A及び48B間と、第1及び第
2の負極材51A及び51B間とを溶接等のような、こ
の他種々の手法によって接合するようにしても良い。
【0254】さらに、上述の実施の形態においては、本
発明を図1〜図9について上述した巻回装置40に適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、第1及び第2の正極材48A及び48Bを順次
接合して巻回位置まで供給すると共に、第1及び第2の
負極材51A及び51Bを順次接合して巻回位置に供給
することができれば、巻回装置40において、第1及び
第2の正極用リール49及び50から正極供給機構17
0までの第1及び第2の正極材48A及び48Bの走行
経路に沿った部分と、第1及び第2の負極用リール52
及び53から負極供給機構171までの第1及び第2の
負極材51A及び51Bの走行経路に沿った部分とを抜
き出して構成したような正極材供給装置や負極材供給装
置、また、これら正極材供給装置及び負極材供給装置を
一体に構成したもの等のように、この他種々の構成の電
極供給装置に広く適用することができる。
【0255】さらに、上述の実施の形態においては、帯
状の正極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集電
体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して
正極が連続するように正極用活物質を間欠的に塗布して
形成された正極材として、図5について上述した正極用
集電体235の両面に正極用活物質236が間欠的に塗
布されて形成された第1及び第2の正極材48A及び4
8Bを適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、巻回電極体197の形成に用いるも
のであれば、正極用集電体の一面に正極用活物質が間欠
的に塗布されて形成された正極材や、正極用集電体の少
なくとも一面に、当該正極用集電体の幅方向の少なくと
も一方の側縁部を除いて正極用活物質が間欠的に塗布さ
れて形成された正極材等のように、この他種々の構成で
なる正極材を広く適用することができる。
【0256】さらに、上述の実施の形態においては、帯
状の正極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集電
体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して
正極が連続するように正極用活物質を間欠的に塗布して
形成された一方の正極材の後尾部分に他方の正極材の先
頭部分を接合する正極材接合手段として、図1及び図4
について上述した正極材接合部62を適用するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、帯状
の正極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集電体
の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して正
極が連続するように正極用活物質を間欠的に塗布して形
成された一方の正極材の後尾部分に他方の正極材の先頭
部分を接合することができれば、一方の正極材の後尾部
分と他方の正極材の先頭部分とを溶接等の手法によって
接合するもの等のように、この他種々の構成でなる正極
材接合手段を広く適用することができる。
【0257】さらに、上述の実施の形態においては、正
極材接合手段から接合されて順次送られる一方及び他方
の正極材から正極を順次切り出す正極切出手段として、
図1及び図2並びに図4について上述した正極供給機構
170を適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、正極材接合手段から接合されて順
次送られる一方及び他方の正極材から正極を順次切り出
すことができれば、正極供給機構170からガイドレー
ル175、スライドブロック176及び挟持部材177
を除いて構成されるもの等のように、この他種々の構成
でなる正極切出手段を広く適用することができる。
【0258】さらに、上述の実施の形態においては、正
極切出手段により切り出された正極を巻回位置に供給す
る正極供給手段として、図1及び図2並びに図4につい
て上述した正極供給機構170を適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、正極切出
手段により切り出された正極を巻回位置に供給すること
ができれば、正極供給機構170内のガイドレール17
5、スライドブロック176及び挟持部材177のみで
構成されるもの等のように、この他種々の構成でなる正
極供給手段を広く適用することができる。
【0259】さらに、上述の実施の形態においては、一
方の正極材の後尾の余白部分と、他方の正極材の先頭の
余白部分とを接合して一方及び他方の正極材間に接合さ
れた余白部分同士でなる正極材接合部分を形成させるよ
うに正極材接合手段を制御し、正極用活物質の塗布開始
位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
る正極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させると
共に、正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置の
うちの他方を基準として正極材接合部分に隣接する正極
用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させて一方及び
他方の正極材から正極及び正極材接合部分を切り出させ
るように正極切出手段を制御する制御手段として、図4
について上述したCPUを有する制御部230を適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、一方の正極材の後尾の余白部分と、他方の正極材
の先頭の余白部分とを接合して一方及び他方の正極材間
に接合された余白部分同士でなる正極材接合部分を形成
させるように正極材接合手段を制御し、正極用活物質の
塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準とし
て隣接する正極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断
させると共に、正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終
了位置のうちの他方を基準として正極材接合部分に隣接
する正極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させて
一方及び他方の正極材から正極及び正極材接合部分を切
り出させるように正極切出手段を制御することができれ
ば、シーケンサ構成の制御手段等のように、この他種々
の構成でなる制御手段を広く適用することができる。
【0260】さらに、上述の実施の形態においては、帯
状の負極用集電体の少なくとも一面に、当該負極用集電
体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して
負極が連続するように負極用活物質を間欠的に塗布して
形成された負極材として、図6について上述した負極用
集電体242の両面に負極用活物質243が間欠的に塗
布されて形成された第1及び第2の負極材51A及び5
1Bを適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、巻回電極体197の形成に用いるも
のであれば、負極用集電体の一面に負極用活物質が間欠
的に塗布されて形成された負極材や、負極用集電体の少
なくとも一面に、当該負極用集電体の幅方向の少なくと
も一方の側縁部を除いて負極用活物質が間欠的に塗布さ
れて形成された負極材等のように、この他種々の構成で
なる負極材を広く適用することができる。
【0261】さらに、上述の実施の形態においては、帯
状の負極用集電体の少なくとも一面に、当該負極用集電
体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して
負極が連続するように負極用活物質を間欠的に塗布して
形成された一方の負極材の後尾部分に他方の負極材の先
頭部分を接合する負極材接合手段として、図1及び図4
について上述した負極材接合部107を適用するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、帯
状の負極用集電体の少なくとも一面に、当該負極用集電
体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して
負極が連続するように負極用活物質を間欠的に塗布して
形成された一方の負極材の後尾部分に他方の負極材の先
頭部分を接合することができれば、一方の負極材の後尾
部分と他方の負極材の先頭部分とを溶接等の手法によっ
て接合するもの等のように、この他種々の構成でなる負
極材接合手段を広く適用することができる。
【0262】さらに、上述の実施の形態においては、負
極材接合手段から接合されて順次送られる一方及び他方
の負極材から負極を順次切り出す負極切出手段として、
図1及び図2並びに図4について上述した負極供給機構
171を適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、負極材接合手段から接合されて順
次送られる一方及び他方の負極材から負極を順次切り出
すことができれば、負極供給機構171からガイドレー
ル179、スライドブロック180及び挟持部材181
を除いて構成されるもの等のように、この他種々の構成
でなる負極切出手段を広く適用することができる。
【0263】さらに、上述の実施の形態においては、負
極切出手段により切り出された負極を巻回位置に供給す
る負極供給手段として、図1及び図2並びに図4につい
て上述した負極供給機構171を適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、負極切出
手段により切り出された負極を巻回位置に供給すること
ができれば、負極供給機構171内のガイドレール17
9、スライドブロック180及び挟持部材181のみで
構成されるもの等のように、この他種々の構成でなる負
極供給手段を広く適用することができる。
【0264】さらに、上述の実施の形態においては、一
方の負極材の後尾の余白部分と、他方の負極材の先頭の
余白部分とを接合して一方及び他方の負極材間に接合さ
れた余白部分同士でなる負極材接合部分を形成させるよ
うに負極材接合手段を制御し、負極用活物質の塗布開始
位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
る負極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させると
共に、負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置の
うちの他方を基準として、負極材接合部分に隣接する負
極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させて一方及
び他方の負極材から負極及び負極材接合部分を切り出さ
せるように負極切出手段を制御する制御手段として、図
4について上述したCPUを有する制御部230を適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、一方の負極材の後尾の余白部分と、他方の負極
材の先頭の余白部分とを接合して一方及び他方の負極材
間に接合された余白部分同士でなる負極材接合部分を形
成させるように負極材接合手段を制御し、負極用活物質
の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準と
して隣接する負極用活物質の未塗布領域の所定位置を切
断させると共に、負極用活物質の塗布開始位置及び塗布
終了位置のうちの他方を基準として負極材接合部分に隣
接する負極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させ
て一方及び他方の負極材から負極及び負極材接合部分を
切り出させるように負極切出手段を制御することができ
れば、シーケンサ構成の制御手段等のように、この他種
々の構成でなる制御手段を広く適用することができる。
【0265】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、帯状の正
極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集電体の長
手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残して正極が
連続するように正極用活物質を間欠的に塗布して形成さ
れた一方の正極材の後尾部分に他方の正極材の先頭部分
を接合する正極材接合手段と、当該正極材接合手段から
接合されて順次送られる一方及び他方の正極材から正極
を順次切り出す正極切出手段と、当該正極切出手段によ
り切り出された正極を巻回電極体を形成する巻回位置に
供給する正極供給手段とを設けるようにし、制御手段に
より、一方の正極材の後尾の余白部分と、他方の正極材
の先頭の余白部分とを接合して一方及び他方の正極材間
に接合された余白部分同士でなる正極材接合部分を形成
させるように正極材接合手段を制御し、正極用活物質の
塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準とし
て隣接する正極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断
させると共に、正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終
了位置のうちの他方を基準として正極材接合部分に隣接
する正極用活物質の未塗布領域の所定位置を切断させて
一方及び他方の正極材から正極及び正極材接合部分を切
り出させるように正極切出手段を制御するようにしたこ
とにより、一方及び他方の正極材から正極用活物質の全
ての塗布領域分の正極を適確に切り出すことができ、か
くして、正極材に設けられている正極用活物質の塗布領
域を巻回電極体の形成に有効に使用させることができ
る。
【0266】また、帯状の負極用集電体の少なくとも一
面に、当該負極用集電体の長手方向に沿った先頭及び後
尾に余白部分を残して負極が連続するように負極用活物
質を間欠的に塗布して形成された一方の負極材の後尾部
分に他方の負極材の先頭部分を接合する負極材接合手段
と、当該負極材接合手段から接合されて順次送られる一
方及び他方の負極材から負極を順次切り出す負極切出手
段と、当該負極切出手段により切り出された負極を巻回
電極体を形成する巻回位置に供給する負極供給手段とを
設けるようにし、制御手段により、一方の負極材の後尾
の余白部分と、他方の負極材の先頭の余白部分とを接合
して一方及び他方の負極材間に接合された余白部分同士
でなる負極材接合部分を形成させるように負極材接合手
段を制御し、負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了
位置のうちの一方を基準として隣接する負極用活物質の
未塗布領域の所定位置を切断させると共に、負極用活物
質の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方を基準
として、負極材接合部分に隣接する負極用活物質の未塗
布領域の所定位置を切断させて一方及び他方の負極材か
ら負極及び負極材接合部分を切り出させるように負極切
出手段を制御するようにしたことにより、一方及び他方
の負極材から負極用活物質の全ての塗布領域分の負極を
適確に切り出すことができ、かくして、負極材に設けら
れている負極用活物質の塗布領域を巻回電極体の形成に
有効に使用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による巻回装置の構成の一実施の形態を
示す略線的側面図である。
【図2】巻回部の詳細構成を示す一部を破断した略線的
側面図である。
【図3】巻心への第1及び第2のセパレータと正極材及
び負極材との巻回の説明に供する略線的正面図である。
【図4】巻回装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】第1及び第2の正極材に対する処理の説明に供
する略線的断面図である。
【図6】第1及び第2の負極材に対する処理の説明に供
する略線的断面図である。
【図7】第1及び第2の正極材の接合の説明に供する略
線的断面図である。
【図8】第1及び第2の負極材の接合の説明に供する略
線的断面図である。
【図9】巻回電極体の形成処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10】非水電解液二次電池の構成を示す一部を破断
した略線的斜視図である。
【図11】正極用集電体の一面への正極用活物質の塗布
の説明に供する略線的斜視図である。
【図12】正極用集電体の他面への正極用活物質の塗布
の説明に供する略線的斜視図である。
【図13】正極用活物質の加圧の説明に供する略線的斜
視図である。
【図14】正極用集電体の切断の説明に供する略線的斜
視図である。
【図15】巻回電極体の説明に供する略線的斜視図であ
る。
【図16】従来の第1及び第2の正極材の接合の説明に
供する略線的断面図である。
【図17】従来の第1及び第2の負極材の接合の説明に
供する略線的断面図である。
【符号の説明】
40……巻回装置、48A……第1の正極材、48B…
…第2の正極材、49……第1の正極用リール、50…
…第2の正極用リール、51A……第1の負極材、51
B……第2の負極材、52……第1の負極用リール、5
3……第2の負極用リール、63……正極材接合部、8
1……正極リード溶接部、108……負極材接合部、1
26……負極リード溶接部、170……正極供給機構、
171……負極供給機構、173……巻心回転機構、2
30……制御部、231……第1の正極用センサ、23
2……第1の負極用センサ、233……メモリ、234
……第2の正極用センサ、235……正極用集電体、2
36……正極用活物質、236A、234A……活物質
塗布領域、236B……正極材後尾塗布領域、236C
……正極材先頭塗布領域、237、244……未塗布領
域、237A……正極材後尾余白部分、237B……正
極材先頭余白部分、238……正極リード、239……
正極、239A……正極材接合部分、240……第3の
正極用センサ、241……第2の負極用センサ、242
……負極用集電体、243……負極用活物質、243B
……負極材後尾塗布領域、243C……負極材先頭塗布
領域、244A……負極材後尾余白部分、244B……
負極材先頭余白部分、245……負極リード、246…
…第3の負極用センサ、247……負極、247A……
負極材接合部分、254、258……接合用テープ、R
T1……巻回電極体の形成処理手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H028 AA01 AA05 BB07 BB18 BB19 CC11 5H029 AJ14 AK03 AL06 AL12 BJ02 BJ14 CJ04 CJ05 CJ07 CJ30 5H050 AA19 BA17 CA08 CB07 CB12 DA07 DA08 DA20 FA05 GA01 GA04 GA07 GA28 GA29

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極と負極とを重ねて巻回することにより
    巻回電極体を形成する所定の巻回位置に上記正極を供給
    する電極供給装置において、 帯状の正極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集
    電体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残し
    て上記正極が連続するように正極用活物質を間欠的に塗
    布して形成された一方の正極材の上記後尾部分に他方の
    正極材の上記先頭部分を接合する正極材接合手段と、 上記正極材接合手段から接合されて順次送られる上記一
    方及び他方の正極材から上記正極を順次切り出す正極切
    出手段と、 上記正極切出手段により切り出された上記正極を上記巻
    回位置に供給する正極供給手段と、 上記一方の正極材の上記後尾の上記余白部分と、上記他
    方の正極材の上記先頭の上記余白部分とを接合して上記
    一方及び他方の正極材間に上記接合された上記余白部分
    同士でなる正極材接合部分を形成させるように上記正極
    材接合手段を制御し、上記正極用活物質の塗布開始位置
    及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接する上
    記正極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断させ
    ると共に、上記正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終
    了位置のうちの他方を基準として上記正極材接合部分に
    隣接する上記正極用活物質の上記未塗布領域の所定位置
    を切断させて上記一方及び他方の正極材から上記正極及
    び上記正極材接合部分を切り出させるように上記正極切
    出手段を制御する制御手段とを具えることを特徴とする
    電極供給装置。
  2. 【請求項2】上記正極用活物質の上記未塗布領域の所定
    位置に正極リードを溶接する正極リード溶接手段を具
    え、上記制御手段は、上記正極用活物質の上記塗布開始
    位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
    る上記正極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記
    正極リードを溶接させ、上記正極材接合部分には上記正
    極リードを溶接させないように上記正極リード溶接手段
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の電極供給
    装置。
  3. 【請求項3】帯状の負極用集電体の少なくとも一面に、
    当該負極用集電体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余
    白部分を残して上記負極が連続するように負極用活物質
    を間欠的に塗布して形成された一方の負極材の上記後尾
    部分に他方の負極材の上記先頭部分を接合する負極材接
    合手段と、 上記負極材接合手段から接合されて順次送られる上記一
    方及び他方の負極材から上記負極を順次切り出す負極切
    出手段と、 上記負極切出手段により切り出された上記負極を上記巻
    回位置に供給する負極供給手段とを具え、上記制御手段
    は、上記一方の負極材の上記後尾の上記余白部分と、上
    記他方の負極材の上記先頭の上記余白部分とを接合して
    上記一方及び他方の負極材間に上記接合された上記余白
    部分同士でなる負極材接合部分を形成させるように上記
    負極材接合手段を制御し、上記負極用活物質の塗布開始
    位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
    る上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断
    させると共に、上記負極用活物質の塗布開始位置及び塗
    布終了位置のうちの他方を基準として、上記負極材接合
    部分に隣接する上記負極用活物質の上記未塗布領域の所
    定位置を切断させて上記一方及び他方の負極材から上記
    負極及び上記負極材接合部分を切り出させるように上記
    負極切出手段を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の電極供給装置。
  4. 【請求項4】上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定
    位置に負極リードを溶接する負極リード溶接手段を具
    え、上記制御手段は、上記負極用活物質の上記塗布開始
    位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
    る上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記
    負極リードを溶接させ、上記負極材接合部分には上記負
    極リードを溶接させないように上記負極リード溶接手段
    を制御することを特徴とする請求項3に記載の電極供給
    装置。
  5. 【請求項5】上記負極材接合手段は、上記正極材から切
    り出される上記正極と同数の上記負極が切り出されるよ
    うに形成された上記一方の負極材の上記後尾部分に上記
    他方の負極材の上記先頭部分を接合し、 上記負極切出手段は、上記正極切出手段により上記一方
    及び他方の正極材から上記正極材接合部分が切り出され
    たときに、上記一方及び他方の負極材から上記負極材接
    合部分を切り出し、 上記負極供給手段は、上記正極供給手段により上記正極
    材接合部分が上記巻回位置に供給されたときに、上記負
    極材接合部分を上記巻回位置に供給することを特徴とす
    る請求項4に記載の電極供給装置。
  6. 【請求項6】正極と負極とを重ねて巻回することにより
    巻回電極体を形成する所定の巻回位置に上記正極を供給
    する電極供給装置において、 帯状の負極用集電体の少なくとも一面に、当該負極用集
    電体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残し
    て上記負極が連続するように負極用活物質を間欠的に塗
    布して形成された一方の負極材の上記後尾部分に他方の
    負極材の上記先頭部分を接合する負極材接合手段と、 上記負極材接合手段から接合されて順次送られる上記一
    方及び他方の負極材から上記負極を順次切り出す負極切
    出手段と、 上記負極切出手段により切り出された上記負極を上記巻
    回位置に供給する負極供給手段と、 上記一方の負極材の上記後尾の上記余白部分と、上記他
    方の負極材の上記先頭の上記余白部分とを接合して上記
    一方及び他方の負極材間に上記接合された上記余白部分
    同士でなる負極材接合部分を形成させるように上記負極
    材接合手段を制御し、上記負極用活物質の塗布開始位置
    及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接する上
    記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断させ
    ると共に、上記負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終
    了位置のうちの他方を基準として、上記負極材接合部分
    に隣接する上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位
    置を切断させて上記一方及び他方の負極材から上記負極
    及び上記負極材接合部分を切り出させるように上記負極
    切出手段を制御する制御手段とを具えることを特徴とす
    る電極供給装置。
  7. 【請求項7】上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定
    位置に負極リードを溶接する負極リード溶接手段を具
    え、上記制御手段は、上記負極用活物質の上記塗布開始
    位置及び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接す
    る上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記
    負極リードを溶接させ、上記負極材接合部分には上記負
    極リードを溶接させないように上記負極リード溶接手段
    を制御することを特徴とする請求項6に記載の電極供給
    装置。
  8. 【請求項8】正極と負極とを重ねて巻回することにより
    巻回電極体を形成する所定の巻回位置に上記正極を供給
    する電極供給方法において、 帯状の正極用集電体の少なくとも一面に、当該正極用集
    電体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残し
    て上記正極が連続するように正極用活物質を間欠的に塗
    布して形成された一方の正極材の上記後尾の上記余白部
    分と、他方の正極材の上記先頭の上記余白部分とを接合
    する正極材接合ステップと、 接合されて順次送られる上記一方及び他方の正極材か
    ら、上記正極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置
    のうちの一方を基準として隣接する上記正極用活物質の
    上記未塗布領域の所定位置を切断すると共に、上記正極
    用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方
    を基準として上記一方及び他方の正極材間の上記接合さ
    れた上記余白部分同士でなる正極材接合部分に隣接する
    上記正極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断す
    るようにして上記正極及び上記正極材接合部分を切り出
    す正極切出ステップと、 切り出された上記正極を上記巻回位置に供給する正極供
    給ステップとを具えることを特徴とする電極供給方法。
  9. 【請求項9】上記正極用活物質の上記塗布開始位置及び
    塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接する上記正
    極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記正極リー
    ドを溶接すると共に、上記正極材接合部分には上記正極
    リードを溶接させないようにする正極リード溶接ステッ
    プを具えることを特徴とする請求項8に記載の電極供給
    方法。
  10. 【請求項10】帯状の負極用集電体の少なくとも一面
    に、当該負極用集電体の長手方向に沿った先頭及び後尾
    に余白部分を残して上記負極が連続するように負極用活
    物質を間欠的に塗布して形成された一方の負極材の上記
    後尾の上記余白部分と、他方の負極材の上記先頭の上記
    余白部分とを接合する負極材接合ステップと、 接合されて順次送られる上記一方及び他方の負極材か
    ら、上記負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置
    のうちの一方を基準として隣接する上記負極用活物質の
    上記未塗布領域の所定位置を切断すると共に、上記負極
    用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方
    を基準として上記一方及び他方の負極材間の上記接合さ
    れた上記余白部分同士でなる負極材接合部分に隣接する
    上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断す
    るようにして上記負極及び上記負極材接合部分を切り出
    す負極切出ステップと、 切り出された上記負極を上記巻回位置に供給する負極供
    給ステップとを具えることを特徴とする請求項8に記載
    の電極供給方法。
  11. 【請求項11】上記負極用活物質の上記塗布開始位置及
    び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接する上記
    負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記負極リ
    ードを溶接すると共に、上記負極材接合部分には上記負
    極リードを溶接させないようにする負極リード溶接ステ
    ップを具えることを特徴とする請求項10に記載の電極
    供給方法。
  12. 【請求項12】上記負極材接合ステップでは、上記正極
    材から切り出される上記正極と同数の上記負極が切り出
    されるように形成された上記一方の負極材の上記後尾部
    分に上記他方の負極材の上記先頭部分を接合し、 上記負極切出ステップでは、上記正極切出ステップによ
    り上記一方及び他方の正極材から上記正極材接合部分が
    切り出されたときに、上記一方及び他方の負極材から上
    記負極材接合部分を切り出し、 上記負極供給ステップでは、上記正極供給ステップによ
    り上記正極材接合部分が上記巻回位置に供給されたとき
    に、上記負極材接合部分を上記巻回位置に供給すること
    を特徴とする請求項11に記載の電極供給方法。
  13. 【請求項13】負極と負極とを重ねて巻回することによ
    り巻回電極体を形成する所定の巻回位置に上記負極を供
    給する電極供給方法において、 帯状の負極用集電体の少なくとも一面に、当該負極用集
    電体の長手方向に沿った先頭及び後尾に余白部分を残し
    て上記負極が連続するように負極用活物質を間欠的に塗
    布して形成された一方の負極材の上記後尾の上記余白部
    分と、他方の負極材の上記先頭の上記余白部分とを接合
    する負極材接合ステップと、 接合されて順次送られる上記一方及び他方の負極材か
    ら、上記負極用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置
    のうちの一方を基準として隣接する上記負極用活物質の
    上記未塗布領域の所定位置を切断すると共に、上記負極
    用活物質の塗布開始位置及び塗布終了位置のうちの他方
    を基準として上記一方及び他方の負極材間の上記接合さ
    れた上記余白部分同士でなる負極材接合部分に隣接する
    上記負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置を切断す
    るようにして上記負極及び上記負極材接合部分を切り出
    す負極切出ステップと、 切り出された上記負極を上記巻回位置に供給する負極供
    給ステップとを具えることを特徴とする電極供給方法。
  14. 【請求項14】上記負極用活物質の上記塗布開始位置及
    び塗布終了位置のうちの一方を基準として隣接する上記
    負極用活物質の上記未塗布領域の所定位置に上記負極リ
    ードを溶接すると共に、上記負極材接合部分には上記負
    極リードを溶接させないようにする負極リード溶接ステ
    ップを具えることを特徴とする請求項13に記載の電極
    供給方法。
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