JP2002025117A - バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置 - Google Patents

バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置

Info

Publication number
JP2002025117A
JP2002025117A JP2000212312A JP2000212312A JP2002025117A JP 2002025117 A JP2002025117 A JP 2002025117A JP 2000212312 A JP2000212312 A JP 2000212312A JP 2000212312 A JP2000212312 A JP 2000212312A JP 2002025117 A JP2002025117 A JP 2002025117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
film
optical recording
adhesive
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000212312A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Furukawa
龍一 古川
Wataru Otani
渉 大谷
Kazuhiro Kotaka
一広 小鷹
Akihiko Shimizu
明彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000212312A priority Critical patent/JP2002025117A/ja
Publication of JP2002025117A publication Critical patent/JP2002025117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが形成
された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と第二の
光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルムの2枚
を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わせてなる光
学式記録媒体について、不正な複製を極めて有効に防止
できる方策を工夫すること。 【解決手段】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが
形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板11
と第二の光透過性円盤状プラスチック基板たはフィルム
13の2枚を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わ
せてなる光学式記録媒体10において、前記、粘着剤ま
たは粘着シート上に、少なくとも一つ以上のバーコード
が印刷されるようにしたことであり、また、レーザ光の
照射や熱により色が変化する材料が、少なくとも一つ以
上バーコード31状に形成されるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式記録媒体の不正な
複製を有効に防止する光ディスク及びその製造装置に関
するものであり、次世代光学式記録媒体にも応用可能な
ものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータの光学式記録媒体とし
て、CD−R(Recordable),CD−RW(ReWritabl
e)が発売されている。また、近年において、更に大容
量化された光学式記録媒体として、DVD(Digital Ve
rsatile Disk)−R,−RAM,−RW,+RWが注目
されている。これら光学式記録媒体は、デジタルデータ
を簡単に複製出来ると言う利便性の反面、「海賊版」と
称される光ディスクとして複製されると、著作権者や出
版社に多大な不利益をもたらすことになる。
【0003】これら複製防止策として、著作権法(平成
11年著作権法改正(平成11年法77号))が改正さ
れ、デジタルデータの複製に関する規制が強化されてい
る。また、DVD−VIDEOやDVD−ROMにおい
ては、主情報を一定の符号化手段で記録しておくととも
に、前記の鏡面領域等に主情報の復号化手段を示すキー
情報をバーコードシンボルで記録しておき、再生装置が
そのキー情報を読取ってその情報で示される復号化方式
で主情報を復号化・再生する方式(特開平7−8557
4号)や、キー情報や主情報を構成するピットの変形態
様で与えておき、そのキー情報を先に読取って復号化手
段等を選択するという再生方式(特開平8−12421
9号)が提案されている。
【0004】しかし、このようなソフトウェア製品の複
製を防止する対策には、上述の様に物理的手法が絡まな
い論理的手法対策であると、その論理的手法を解除する
論理回路(電気的回路やソフト)が作り出され、結局
は、いたちごっこになってしまう可能性がある。従っ
て、複製を防止する対策としては、物理的手法の方がよ
り有効である。既に発売されているCD−RやCD−R
Wにおいては、スタンパーにロットナンバーを刻印した
り、識別情報(製造日、製造元、ロットナンバー他)を
バーコードで刻印し、製造・出荷の管理を行っている。
また、基板表面、例えば、レーベル面や最内周側の鏡面
領域に識別情報を印刷・刻印して、製造・出荷の管理も
なされている。
【0005】しかし、スタンパーにロットナンバーや識
別情報を刻印した場合は、固定された情報しか形成出来
ず、基板固有の情報(例えば、成形日、成形条件、品
種、記録膜情報、他)が記録出来ない。また、レーベル
面や最内周側の鏡面領域に識別情報を印刷・刻印した場
合は、改ざんされる可能性がある。
【0006】これを解決するために、特願平9−514
899号では、バーコード化の対象となる情報として、
IDの一種である海賊版防止用位置情報をバーコード化
して、光学式記録媒体の最内周鏡面領域の反射膜にレー
ザトリミングする光ディスク用のバーコード形成方法が
提案されている。しかし、従来の方法と比較して、この
方法は特殊なレーザトリミング装置を必要とするため、
製造コストの負担がかかるという問題があった。
【0007】また、特開平10−106041号では、
正規品と不正コピー品とを容易に判別できる方法とし
て、ディスクと反射層の間に、透過率の異なるバーコー
ド状の識別パターンを放射状に設けるものが提案されて
いる。これにより、検査光を光ディスクに透過し、識別
パターンを認識することで正規品か不正品かの判断がで
きる。しかし、この方法は、書き込みあるいは読み込み
用のレーザ光の他に、検査用のレーザ光を必要とするた
め、ドライブの負担が大きくなりコストが上がってしま
う。また、この方法では、ディスクと反射層の間にバー
コードが印刷され、更にこのバーコードに色素を入れて
いる。しかしながら、相変化材料を用いた光学的情報記
録媒体では、記録方向が結晶からアモルファスへと変化
するので、記録を行う前提として記録層をあらかじめ結
晶状態に転換しておくことが行われている。これを初期
化、または初期結晶化と呼び、大出力のレーザービーム
をディスクの記録層に逐次照射することで結晶化するこ
とが一般的に行われている。特開平10−106041
号のバーコードは、初期化作業の前に色素入りのバーコ
ードが塗布されているために、この初期化を行う際に、
バーコードの色素が変質する可能性があり、バーコード
情報が壊れてしまうという危険性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、光学
式記録媒体の不正な複製を極めて有効に防止できる方策
を工夫することをその課題とする。
【0009】
【課題解決のために講じた手段】上記課題解決のために
講じた手段は、反射膜と、信号ピットまたは記録膜など
が形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と
第二の光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルム
の2枚を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わせて
なる光学式記録媒体において、前記、粘着剤または粘着
シート上に、少なくとも一つ以上のバーコードが印刷さ
れるようにしたことである。また、反射膜と、信号ピッ
トまたは記録膜などが形成された第一の光透過性円盤状
プラスチック基板と第二の光透過性円盤状プラスチック
基板またはフィルムの2枚を、粘着剤または粘着シート
により貼り合わせてなる光学式記録媒体において、前
記、粘着剤または粘着シート上に、レーザ光の照射や熱
により色が変化する材料が、少なくとも一つ以上バーコ
ード状に形成されようにしたことであり、また、前記材
料がレーザ光の照射や熱により色が変化するもので、且
つ不可逆物質としたことであり、また、前記材料がマイ
クロカプセルにより覆われるようにしたことであり、ま
た、前記バーコードに、第一の基板固有の管理情報が付
与されるようにしたことであり、また、前記第一の基板
固有の管理情報として、複製制御情報が含まれるように
したことであり、また、反射膜と、信号ピットまたは記
録膜などが形成された第一の光透過性円盤状プラスチッ
ク基板と第二の光透過性円盤状プラスチック基板または
フィルムの2枚を粘着剤または粘着シートにより貼り合
わせてなる光学式記録媒体の製造装置において、貼り合
わせる直前に、前記粘着剤または粘着シート上に、少な
くとも一つ以上の前記バーコードを形成する装置を具備
するようにしたことである。さらに、反射膜と、信号ピ
ットまたは記録膜などが形成された第一の光透過性円盤
状プラスチック基板と第二の光透過性円盤状プラスチッ
ク基板またはフィルムの2枚を、粘着剤または粘着シー
トにより貼り合わせてなる相変化型光学式記録媒体の製
造装置において、初期結晶化工程の後に、少なくとも一
つ以上の前記バーコードが形成された前記粘着剤または
粘着シートを貼り合わせるようにしたことである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、貼り合わせ部材である粘着
シート又は粘着剤部にバーコードが印刷される。そのた
め、バーコード印刷には、従来使用されているインクジ
ェット式のバーコード印刷機等を流用することが可能で
あり、新たな装置の開発を必要としない。また、バーコ
ードデータは、貼り合わせ部材の粘着シート、または粘
着部に直接書き込まれているため、ディスクを破壊しな
い限り改ざんすることはできない。また、バーコード部
の材質に、レーザ光やその熱により変化する色素を使用
しており、さらにその色素自体が不可逆性物質であるた
め、データ書き込み後、一目で複製された光ディスクで
あることが分かる。また、色素の材質が溶液(常温・常
湿環境下)であっても、高分子形の固体ミクロカプセル
に覆われているため、粘着シート、あるいは粘着剤にバ
ーコードを形成する際のにじみ等が防止される。従っ
て、より正確なバーコードを形成できる。また、粘着シ
ートの場合のバーコードには、識別情報(製造日、製造
元、ロットナンバー、成形条件、記録膜情報、品種
他)、ならびに複製に関する情報や制約が記録されてお
り、バーコード情報が記録されている領域を、一般に読
みとり装置でもアクセスできる領域に形成すれば、この
バーコード情報はコピー防止として機能する。当然のこ
とながら、このコピー防止機能は前述の読み取り装置の
みならず、書き込み・読み取り装置でも機能する。ま
た、貼り合わせ直前に、識別情報(製造日、製造元、ロ
ットナンバー、成形条件、記録膜情報、品種他)、なら
びに複製に関する情報や制約が記録されているバーコー
ドを印刷するため、成形から貼り合わせまでの一貫生産
ラインと比較して、多品種少ロットに対応しやすい。ま
た、相変化形の光学式記録媒体において、初期結晶化工
程の後に色素のバーコード情報が形成されるため、該バ
ーコード情報が初期結晶化工程で破壊されることがな
い。
【0011】
【実施例】図1に基づき実施例1を説明する。反射膜を
含む記録膜12などが形成された厚さt=0.6mmの
第一の光透過性円盤状プラスチック基板11(以下、第
一の基板)と厚さt=0.6mmの第二の光透過性円盤
状プラスチック基板13(以下、第二の基板)の2枚を
粘着シートにより貼り合わせてなる光学式記録媒体10
において、粘着シート21上に、少なくとも一つ以上の
バーコード31が印刷されている。光透過性円盤状プラ
スチック基板の材質には、ポリカーボネイトを用いてい
るが、これに限るものではなく、アクリル樹脂やポリオ
レフィン系樹脂などでも問題はなく、単に、読み込み及
び書き込みレーザが透過する材質であれば何ら問題はな
い。本実施例では、粘着シートの材質にアクリル系高分
子材料に粘着性を持たせたものを使用したが、この材質
は前記材料に限定されるものではない。このバーコード
印刷は、従来、使用されているインクジェット式のバー
コード印刷機等を使用している。すなわち、特願平9−
514899号のような新規の装置を必要としない。ま
た前記構成によれば、バーコードデータの改ざんはディ
スクを破壊しない限り出来ない。
【0012】図2に基づき実施例2を説明する。反射膜
を含む記録膜12などが形成された厚さt=1.1mm
の第一の光透過性円盤状プラスチック基板11(以下、
第一の基板)と、厚さt=0.1mmの粘着剤付き光透
過性フィルム23(以下、光透過性フィルム)を貼り合
わせてなる光学式記録媒体において、粘着剤上に、レー
ザ光の照射やその熱により色が変化する材料(以下、色
素)が、少なくとも一つ以上バーコード31として形成
されている。光学式記録媒体10の構成は、実施例1に
示した構成でも何ら問題はない。また、第一の基板、光
透過性フィルム、および粘着剤の材質および厚さの限定
はとくになく、書き込みあるいは読み込み装置のピック
アップの仕様によって異なるものである(但し、光透過
性フィルム部の厚さが400μmよりも厚くなると、高
分子フィルムとは言わず、一般の射出成形などで成形加
工された基板を用いた方が、コスト安となる。)。
【0013】色素の材質は、シアニン色素、メロシアニ
ン色素、クロコニウム色素、ピリリウム色素等のポリメ
チン色素、フタロシアニン系、テトラヒドロコリン系、
ジオキサジン系、トリフエノチアジン系、In,Sn,
Te,Bi,Al,Se,Ag,Cuなどまたは金属化
合物例えばTeO,SnOなどを混合分散したもので
もよく、書き込みのレーザ光の熱により、変色する色素
であれば何ら問題はない。この色素を溶液化して、イン
クジェットのような装置で塗布する場合には、有機溶媒
例えばアルコール類、ケトン類、アミド類、エーテル
類、スルホキシド類、エステル類、脂肪族ハロゲン化炭
化水素類、芳香族類中にポリメチン色素と上記化合物を
溶解して行うことが出来る。また、インクジェットの様
な方法でなく、マスク装置を使用し、スプレー、スピン
ナー、デイツプ、ブレード、ローラーなどの慣用のコー
テイング法によって行なわれ、単に、色素をバーコード
状に形成出来れば何ら問題はない。
【0014】このバーコードは、レーザにより書き込ま
れると色が変化する色素が用いられており、これ自体が
不可逆性物質であるため、データ書き込み後、一目で複
製された光ディスクであることが分かる。更に、書き込
み前とバーコード部の反射率が異なるメディアを基に孫
コピーをしようとする場合も、読み込み装置側に他の光
学式記録媒体に書き込めないという情報を入れておけば
孫コピーも防止出来る。
【0015】図3に基づき実施例3を説明する。実施例
3は上記色素に関する例であり、色素32をマイクロカ
プセル33により覆っているものである。マイクロカプ
セル33の材質には、無水フタル酸の共重合物を用いた
が、これに限るものでなく、アラビアゴム、寒天、カラ
ゲナン、アルギン酸ナトリウム、セルロース誘導体、ポ
リビニルスルホン酸やビニル型単量体等の合成高分子で
も何ら問題はない。また、このマイクロカプセルは球状
で且つ、直径1mm以下で形成されている。マイクロカ
プセルの形状には限定はないが、大きすぎるとバーコー
ドの意味を成さない。マイクロカプセルに覆われている
ため、粘着シート、あるいは粘着剤にバーコードを形成
する際、にじみなどが防止出来る。従って、より正確な
バーコード形状が形成出来る。
【0016】図4に基づき実施例4を説明する。反射膜
を含む記録膜12などが形成された厚さt=0.6mm
の2枚の光透過性円盤状プラスチック基板11が、反射
膜を相対向させ粘着シートで貼り合わせてある。本実施
例では、DVD−10の構成が示されているが、実施例
1、あるいは実施例2の光学式記録メディアの構成でも
何ら問題はない。粘着シート21上にはバーコード31
が印刷され、このバーコードには、識別情報(製造日、
製造元、ロットナンバー、成形条件、記録膜情報、品種
他)、ならびに複製に関する情報や制約が記録されてい
る。
【0017】図5に基づき実施例5を説明する。本実施
例は、反射膜を含む記録膜などが形成されたt=1.1
mmの第一の光透過性円盤状プラスチック基板11(以
下、第一の基板)と厚さt=0.1mmの粘着剤付き光
透過性フィルム23(以下、光透過性フィルム)を貼り
合わせてなる光学式記録媒体の製造装置である。これは
実施例1に示した光学式記録媒体にも応用展開出来る製
造装置である。
【0018】本装置は、基板搬送機構41と、セパレー
トフィルム分離・巻き上げ機構51と、バーコード印刷
機構34と、貼り合わせ機構61と、プレス機構71
と、カッティング機構81と、粘着シート巻き上げ機構
91と、完成品ストック機構100から構成されてい
る。以下、動作について説明する。セパレートフィルム
24を分離した光透過性フィルム23は、モータにより
巻き上げられる。次に、バーコード印刷機構34によ
り、粘着剤部にバーコードが印刷される。一方、少なく
とも片面に紫外線硬化型樹脂が塗布・硬化、ならびに初
期化処理された、第一の基板11は、ベルトコンベアー
により貼り合わせ工程に移送される(第一の基板は、図
示されていないロボットにより、ベルトコンベアー上に
整列移載される。)。貼り合わせ工程に移載された第一
の基板11に、光透過性フィルム23が少なくとも1つ
以上のロールにより仮圧着される。ロールの材質として
は、金属、ゴム、プラスチック等があげられるが材質に
限定はない。次に、プレス機構71に移動し、加圧され
る。最後に、カッティング工程81において、光透過性
フィルム23がカッティングされ、完成品としてストッ
クされる。
【0019】上記構成によれば貼り合わせ直前に、識別
情報(製造日、製造元、ロットナンバー,成形条件、記
録膜情報、品種他)、ならびに複製に関する情報や制約
が記録されているバーコードを印刷するため、多品種少
ロットに対応し易い。また、相変化型の光学式記録媒体
において、初期化工程の後に、色素のバーコード情報が
形成されているため、該バーコード情報が初期化工程で
破壊されることがない。
【0020】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
請求項1の光学式記録媒体は、貼り合わせ部材である粘
着シートまたは粘着剤部にバーコード印刷が形成されて
いるため、従来使用されているインクジェット式のバー
コード印刷機等を流用することができ、新規の装置を必
要とせず、コストがかからない。また、バーコードデー
タは、貼り合わせ部材の粘着シート、あるいは粘着部に
直接書き込まれているため、ディスクを破壊しない限り
改ざんができないので、複製防止にも有効である。請求
項2の構成によれば、バーコード部の材質に、レーザ光
やその熱により変色する色素を使用し、その色素自体を
不可逆性物質としたため、データ書き込み後、一目で複
製された光ディスクであることが分かる。更に、書き込
み前とバーコード部の反射率が異なるメディアを基に孫
コピーをする場合、読み込み装置側に他の光学式記録媒
体に書き込めないという情報を入れておけば孫コピーも
防止出来る。請求項3、請求項4の構成によれば、色素
の材質が溶液(常温・常湿環境下)であっても、高分子
形の固体マイクロカプセルに覆われているため、粘着シ
ート、あるいは粘着剤にバーコードを形成する際、にじ
み等が防止出来る。従って、より正確なバーコードが形
成出来る。請求項5、請求項6の構成によれば、粘着シ
ート上にバーコードが印刷され、このバーコードには、
識別情報(製造日、製造元、ロットナンバー、成形条
件、記録膜情報、品種他)、ならびに複製に関する情報
や制約が記録されている。バーコード情報が記録されて
いる領域を、一般の読み取り装置でもアクセス出来る領
域に形成すれば、バーコード情報がコピー防止としても
機能する。当然のことながら、このコピー防止機能は、
前述の読み取り装置のみならず、書き込み・読み取り装
置でも機能する。請求項7又は請求項8の構成によれ
ば、貼り合わせる直前に、識別情報(製造日、製造元、
ロットナンバー、成形条件、記録膜情報、品種他)、な
らびに複製に関する情報や制約が記録されているバーコ
ードを印刷するため、成形から貼り合わせまでの一貫生
産ラインと比較し、多品種少ロットに対応し易い。ま
た、相変化型の光学式記録媒体において、初期化工程の
後に、色素のバーコード情報が形成されているため、該
バーコード情報が初期化工程で破壊されることがない。
さらに本発明は、従来の光学式記録媒体のみならず、D
VDの次世代光学式記録媒体(「DVDの次世代をねら
う技術提案がひしめくISOM/DOS ´99開
催」、NIKKEI ELECTORONICS 1999,8,9号)とし
て提案されている書き込みあるいは読み込みのレーザ光
路長0.1mm〜0.3mmの高容量光学式記録媒体等
の複製防止にも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は実施例1の光学式記録媒体とその断面図であ
る。
【図2】は実施例2の光学式記録媒体とその断面図であ
る。
【図3】は実施例3のマイクロカプセルの断面系図であ
る。
【図4】は実施例4の光学式記録媒体とその断面図であ
る。
【図5】は実施例5の製造装置の模式図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・光学式記録媒体 11・・・・・・・第一の光透過性円盤状プラスチック
基板(第一の基板) 12・・・・・・・・・反射膜と、信号ピットあるいは
記録膜 13・・・・・・・第二の光透過性円盤状プラスチック
基板/フィルム(第二の基板/光透過性フィルム) 21・・・・・・・粘着シート 22・・・・・・・粘着剤 23・・・・・・・粘着剤付き光透過性フィルム 24・・・・・・・セパレートフィルム 31・・・・・・・バーコード 32・・・・・・・レーザ光の照射や熱により色が変化
する材料(色素) 33・・・・・・・マイクロカプセル 34・・・・・・・バーコード印刷機構 41〜43・・・・基板搬送機構とその構成部材 51〜54・・・・セパレートフィルム分離・巻き上げ
機構とその構成部材 61,62・・・・貼り合わせ機構とその構成部材 71〜77・・・・プレス機構とその構成部材 81〜89・・・・カッティング機構とその構成部材 91,92・・・・粘着シート巻き上げ機構とその構成
部材 100・・・・・・完成品ストック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小鷹 一広 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 (72)発明者 清水 明彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 Fターム(参考) 5D029 PA01 RA22 RA23 RA27 RA38 5D121 AA07 FF01 FF13 FF18 GG16 GG26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが
    形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と第
    二の光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルムの
    2枚を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わせてな
    る光学式記録媒体において、 前記、粘着剤または粘着シート上に、少なくとも一つ以
    上のバーコードが印刷されていることを特徴とする光学
    式記録媒体。
  2. 【請求項2】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが
    形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と第
    二の光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルムの
    2枚を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わせてな
    る光学式記録媒体において、 前記、粘着剤または粘着シート上に、レーザ光の照射や
    熱により色が変化する材料が、少なくとも一つ以上バー
    コード状に形成されていることを特徴とする光学式記録
    媒体。
  3. 【請求項3】前記材料がレーザ光の照射や熱により色が
    変化し、且つ不可逆物質であることを特徴とする請求項
    2の光学式記録媒体。
  4. 【請求項4】前記材料がマイクロカプセルにより覆われ
    ていることを特徴とする請求項2又は請求項3の光学式
    記録媒体。
  5. 【請求項5】前記バーコードに、第一の基板固有の管理
    情報が付与されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の光学式記録媒体。
  6. 【請求項6】前記第一の基板固有の管理情報として、複
    製制御情報が含まれることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の光ディスク。
  7. 【請求項7】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが
    形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と第
    二の光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルムの
    2枚を粘着剤または粘着シートにより貼り合わせてなる
    光学式記録媒体の製造装置において、 貼り合わせる直前に、前記粘着剤または粘着シート上
    に、少なくとも一つ以上の前記バーコードを形成する装
    置を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の
    光学式記録媒体の製造装置。
  8. 【請求項8】反射膜と、信号ピットまたは記録膜などが
    形成された第一の光透過性円盤状プラスチック基板と第
    二の光透過性円盤状プラスチック基板またはフィルムの
    2枚を、粘着剤または粘着シートにより貼り合わせてな
    る相変化型光学式記録媒体の製造装置において、 初期結晶化工程の後に、少なくとも一つ以上の前記バー
    コードが形成された前記粘着剤または粘着シートを貼り
    合わせるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項6の相変化型光学式記録媒体の製造装置。
JP2000212312A 2000-07-13 2000-07-13 バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置 Pending JP2002025117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212312A JP2002025117A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212312A JP2002025117A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002025117A true JP2002025117A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18708251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000212312A Pending JP2002025117A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002025117A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095541A1 (en) * 2005-03-09 2006-09-14 Fujifilm Corporation Optical information recording medium, and method of producing same, method for detecting a bca signal, and method of controlling a recording beam

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095541A1 (en) * 2005-03-09 2006-09-14 Fujifilm Corporation Optical information recording medium, and method of producing same, method for detecting a bca signal, and method of controlling a recording beam

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4243059B2 (ja) 使捨て式光学記憶媒体とその製造方法
US6838145B2 (en) Copy-protected optical media and method of manufacture thereof
US6641886B1 (en) Directory read inhibitor for optical storage media
US6589626B2 (en) Copy-protected optical media and method of manufacture thereof
US20090035539A1 (en) Piracy protected recording media
JP2003529172A6 (ja) 使捨て式光学記憶媒体とその製造方法
CA2467642A1 (en) Content replication deterrent method on optical discs
EP1562196A2 (en) Optical recording medium and method of recording an image
US20080165669A1 (en) Read-side anti-theft optical discs and method of manufacturing read-side anti-theft optical discs
JP2002025117A (ja) バーコードを印刷した光学式記録媒体及びその製造装置
JP4417012B2 (ja) 光情報記録媒体
WO2006113516A2 (en) Ultraviolet activating system for preventing digital piracy from recording media
JP4008832B2 (ja) 光情報記録媒体
WO2004064052A1 (ja) 光情報記録媒体及び光情報記録媒体の製造方法
JP3380269B2 (ja) 光ディスク
JP2001273687A (ja) 光記録媒体の製造方法および識別情報記録方法
JP2006164488A (ja) 薄型光ディスクの記録再生装置
KR100789862B1 (ko) 광디스크와 광디스크용 라벨 인쇄 장치 및 광디스크의 라벨인쇄 방법
KR100618784B1 (ko) 광디스크 및 이 광디스크용 라벨 프린팅 시스템 및 방법
JP2001297486A (ja) 光情報記録媒体
JP2000099998A (ja) 光情報記録媒体及び該光情報記録媒体へのマーキング方法
JPH07176080A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2009512117A (ja) 盗難防止/コピー防止光媒体を作製する方法
JP2012142052A (ja) 光ディスク、その製造方法及び再生装置
JP2006202429A (ja) 記録媒体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061220