JP2002023990A - ネットワークプリント装置及びネットワークプリント方法並びにネットワークプリント用記録媒体 - Google Patents

ネットワークプリント装置及びネットワークプリント方法並びにネットワークプリント用記録媒体

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JP2002023990A
JP2002023990A JP2000202710A JP2000202710A JP2002023990A JP 2002023990 A JP2002023990 A JP 2002023990A JP 2000202710 A JP2000202710 A JP 2000202710A JP 2000202710 A JP2000202710 A JP 2000202710A JP 2002023990 A JP2002023990 A JP 2002023990A
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Masao Yamamoto
政男 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の排紙トレイを継続使用できるように確
保可能なネットワークプリント装置に対して、排紙トレ
イへの出力枚数を各ユーザに公平に与える。 【解決手段】 端末40から送信される相手識別子情報
を受信する相手識別子受信手段18A,19Aと、端末
40から送信される連続印刷識別子情報を受信する連続
印刷識別子受信手段18B,19Bとを備えさせる。排
紙トレイに対する相手識別子の割り当てを行って、特定
のユーザが排紙トレイを独占して継続使用できるように
確保可能にする。排紙トレイに対する相手識別子の割り
当てが更新されたとき、その時点からの記録紙の累積印
刷枚数と排紙トレイとの関連付けをトレイテーブル17
Bに書き込む。全ての排紙トレイが確保されている場
合、累積印刷枚数が最も多い排紙トレイの確保を解除
し、新たな印刷データにより印刷された記録紙を、この
排紙トレイに排紙する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークプリ
ント装置及びネットワークプリント方法並びにこのネッ
トワークプリント方法を実現するためのコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体に係る。特に、本発明は、
端末(画像情報出力手段)毎またはユーザ毎に排紙トレ
イ(排出部)を割り当てて、特定の排紙トレイに画像形
成後の記録紙の排出を行うものにおいて、ユーザの使い
勝手を良好にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA(Office Automation )化が
進むなかで、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン
という)やワードプロセッサ(以下、ワープロという)
等の情報処理装置(端末)が、ネットワークや切換器を
介してプリント装置を共有するネットワーク環境が利用
されている。
【0003】このようなネットワークに接続されたプリ
ント装置は、多くの端末によって利用されるため、印刷
された記録紙を排出する排紙トレイを複数備えている。
そして、印刷動作時には、情報処理装置のオペレータが
指定した排紙トレイを今回の印刷動作で使用する排紙ト
レイとして選択して、印刷後の記録紙をその排紙トレイ
に排出する。また、複数部数の印刷を行うソート指定が
行われた印刷要求に対しては、指定された複数の排紙ト
レイを使用してソート出力が行われるようになってい
る。
【0004】この種のネットワークプリント装置とし
て、例えば、特開平11−65790号公報や特開平1
0−27080号公報や特開平7−156481号公報
に開示されているものがある。
【0005】上記特開平11−65790号公報には、
端末毎または端末を使用するユーザ毎に割り当てた「相
手識別子」と各排紙トレイ毎の「出力日時情報」とを個
々の排紙トレイ毎に関連付けて管理データとして管理デ
ータ記憶手段に記憶させることが開示されている。ま
た、新たに印刷を行う際、上記管理データ記憶手段の管
理データに「相手識別子」が登録されていない空きトレ
イがあるときには、その空きトレイを新たな印刷のため
の排紙トレイとして割り当てる一方、空きトレイがない
ときには、「出力日時情報」の最も古い排紙トレイを新
たな印刷のための排紙トレイとして割り当てることも開
示されている。これにより、排紙トレイの数よりも端末
またはユーザの数が多い場合であっても、排紙トレイ上
に複数の異なる端末やユーザーの記録紙が重なることを
抑制しつつ、端末毎にまたはユーザー毎に記録紙を排出
する排紙トレイを適切に割り当てて記録紙を排出し、ユ
ーザーが自己の印刷データの記録された記録紙を複数の
排紙トレイから容易に見つけることができるようにして
いる。
【0006】一方、上記特開平10−27080号公報
には、複数の排出先を持つ印刷装置において、受信手段
を介して複数のデータ供給源から受信した印刷情報に基
づいて記録紙上に印刷を行う際に、排出先が割り当てら
れていない場合には排出先の未使用時間が長いデータ供
給源に対して優先的に排出先の解放を行うよう要求通知
する技術的思想が開示されている。
【0007】更に、特開平7−156481号公報に
は、複数の排紙トレイを有するプリンタ装置に対し、各
排紙トレイに排紙枚数をカウント可能なセンサを設けて
おき、何れのユーザがどの排紙トレイを使用して何枚の
プリントアウトを行ったかを把握できるようにした技術
的思想が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
にあっては、ユーザが連続して印刷動作を行いたい場合
にその要求に応えることができなかった。つまり、ある
ユーザが端末を操作して印刷情報をプリント装置に送信
して印刷を行い、その直後に同ユーザが他の印刷情報を
プリント装置に送信して印刷を行おうとした場合、この
後者の印刷情報の送信よりも先に、他のユーザからの印
刷情報の送信があると、この他のユーザからの印刷情報
が優先され、個別のユーザからの印刷情報に応じて印刷
された記録紙が同一の排紙トレイ上に排紙されてしまう
可能性がある。これでは、複数ユーザからの印刷情報に
より印刷された記録紙が同一の排紙トレイ上に混在する
ことになってしまい。排紙トレイから自己の記録紙のみ
を取り出すための作業が煩雑になる。このため、予てよ
り、印刷動作を行った後でも、その際に使用していた排
紙トレイを独占して継続使用できるように確保しておき
たいといった要求があった。
【0009】そこで、本発明の発明者は、継続して画像
形成動作を行う場合のユーザの要求である、特定の排紙
トレイを独占して継続使用できるように確保することを
実現可能とすることについて考察を行った。
【0010】そして、ユーザが使用する端末から、この
ユーザの要求情報をプリント装置に送信することで、特
定の排紙トレイをそのユーザが独占できるようにするこ
とについて考え至った。
【0011】ところが、特定のユーザが長期間に亘って
特定の排紙トレイを独占する状態が続くと、他のユーザ
の排紙トレイ利用範囲が狭められることになる。例え
ば、3個の排紙トレイを備えたプリント装置に対して三
人のユーザがそれぞれ個別に排紙トレイを確保している
場合には空きトレイが存在しなくなり、他のユーザは印
刷を行うことができない状況になってしまう。
【0012】上記特開平11−65790号公報に開示
されている技術思想を利用すれば、新たに他のユーザが
印刷情報を送信した場合に、出力日時情報の最も古い排
紙トレイの確保を強制的に解除して、この解除された排
紙トレイを、新たなユーザが使用する排紙トレイとして
割り当てることで、他のユーザの印刷を可能にすること
はできる。
【0013】ところが、この構成にあっても未だユーザ
の不満を招く可能性がある。図6は、A,B,Cの3個
の排紙トレイを4人のユーザ(ユーザ1〜ユーザ4)が
使用する場合の一例を示している。この図6の三角印は
各ユーザが使用している端末からの印刷情報の出力タイ
ミング(印刷ジョブタイミング)を示しており、この三
角印の添字は、その印刷情報によって出力される印刷枚
数を示している。つまり、先ず、ユーザ2が印刷情報
(15枚)を出力してトレイBを確保した後、ユーザ3
が印刷情報(30枚)を出力してトレイCを確保し、そ
の後、ユーザ1が印刷情報(10枚)を出力してトレイ
Aを確保した状況を示している。そして、ユーザ4が印
刷情報(20枚)を出力した時点(図中タイミングI)
での各ユーザの総印刷枚数としては、ユーザ1が20
枚、ユーザ2が85枚、ユーザ3が100枚となってい
る。つまり、ユーザ1の印刷枚数が最も少ない。
【0014】この場合、上記公報の技術思想を利用すれ
ば、ユーザ4が印刷情報を出力した時点で、ユーザ1に
よるトレイAの確保が強制的に解除され、このトレイA
を使用する権利がユーザ4に移ることになる。つまり、
ユーザ1は印刷枚数が最も少ないにも拘わらず、トレイ
Aを使用する権利をユーザ4に譲り渡さねばならなくな
る。言い換えると、ユーザ1は、ユーザ2やユーザ3よ
りも印刷枚数が少ないにも拘わらず、印刷情報の出力タ
イミングが他のユーザよりも古いために、以後のトレイ
Aの使用が制限されることになってしまう。これでは、
ユーザ1の不満を招くことになり、各ユーザにおけるト
レイを使用する権利の公平感が阻害されることになる。
【0015】かかる点に鑑み、本発明の目的は、特定の
排紙トレイを継続使用できるように確保可能なネットワ
ークプリント装置に対して、排紙トレイへの出力枚数を
各ユーザに公平に与えることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、特定の排紙ト
レイ(排出部)を独占して継続使用したい旨の情報を端
末(画像情報出力手段)からネットワークプリント装置
に送信可能とするネットワークプリント装置に対して、
個々のユーザの出力枚数に基づいて排紙トレイの割り当
てが行えるようにしている。
【0017】−解決手段− 具体的に、本発明は、複数の画像情報出力手段が接続す
るネットワークに接続されていると共に複数の排出部を
備え、上記各画像情報出力手段から出力される個々の画
像情報に応じて記録紙に画像形成を行い、画像形成後の
記録紙を排出部に排出するネットワークプリント装置を
前提とする。このネットワークプリント装置に対し、相
手識別子受信手段、連続印刷識別子受信手段、制御手段
及び累積枚数記憶手段を備えさせている。相手識別子受
信手段は、画像情報出力手段から画像情報と共に出力さ
れる相手識別子情報を受信するものである。連続印刷識
別子受信手段は、記録紙の排出時に使用している排出部
の継続使用を確保するか否かを識別するための連続印刷
識別子情報を画像情報出力手段から受信するものであ
る。制御手段は、相手識別子受信手段及び連続印刷識別
子受信手段の出力を受け、これらに受信された相手識別
子情報及び連続印刷識別子情報に基づいて、記録紙が排
出される排出部を、相手識別子毎に割り当てるものであ
る。累積枚数記憶手段は、制御手段による排出部に対す
る相手識別子の割り当てが更新されたとき、その更新時
からの記録紙の排出累積枚数を排出部毎に関連付けて管
理データとして管理するものである。また、上記制御手
段は、累積枚数記憶手段の出力を受け、排出部毎に関連
付けられた排出累積枚数情報に基づいて、記録紙が排出
される排出部を、相手識別子毎に割り当てる構成として
いる。
【0018】このネットワークプリント装置において実
行されるネットワークプリント方法は以下のとおりであ
る。つまり、画像情報出力手段から画像情報と共に出力
される相手識別子情報と、記録紙の排出時に使用してい
る排出部の継続使用を確保するか否かを識別するための
連続印刷識別子情報とに基づいて、記録紙が排出される
排出部を、相手識別子毎に割り当てるようにしている。
また、排出部に対する相手識別子の割り当てが更新され
たとき、その更新時からの記録紙の排出累積枚数を排出
部毎に関連付けを管理データとして管理する一方、排出
部毎に関連付けられた排出累積枚数情報に基づいて、記
録紙が排出される排出部を、相手識別子毎に割り当てる
ようにしている。
【0019】これら特定事項により、記録紙の排出時に
使用している排出部の継続使用を確保したいといったユ
ーザの要求がある場合、画像情報出力手段から出力され
る連続印刷識別子情報にはその旨の情報が含まれること
になる。この情報を受けたネットワークプリント装置
は、この情報に係る相手識別子に特定の排出部を割り当
て、この相手識別子に係るユーザが排出部を独占して使
用できる状態にする。これにより、ユーザの要求に応え
ることが可能な排出部の割り当てが可能となる。また、
このユーザに確保された排出部に対しては、複数ユーザ
の記録紙が混在することがなくなるため、ユーザーは、
自己の画像情報が記録された記録紙を複数の排出部から
容易に見つけることができる。また、排出累積枚数情報
に基づいて、記録紙が排出される排出部を、相手識別子
毎に割り当てているため、例えば、排出累積枚数が極端
に多いユーザに係る相手識別子に対しては排出部の使用
を制限するなどにより、排出部への出力枚数を各ユーザ
に公平に与えることができる。
【0020】上記排出累積枚数情報に基づいた割り当て
動作の具体例としては以下のものが挙げられる。つま
り、画像情報出力手段からの画像情報出力時に、全ての
排出部が他の画像情報出力手段によって確保されている
場合、排出部毎に関連付けられた排出累積枚数情報に基
づき、排出累積枚数が最も多い排出部に対して、新たに
上記画像情報出力に係る相手識別子を関連付け、この相
手識別子に係る画像情報に応じて画像形成が行われる記
録紙をこの排出部に排出するようにしている。
【0021】この特定事項により、継続して排出部を確
保していた複数のユーザのうち最も排出累積枚数が多い
ユーザに対して、その使用を制限することができ、排出
部に対する出力枚数を各ユーザに公平に与えることがで
きる。
【0022】また、排出累積枚数が最も多い排出部に割
り当てられていた相手識別子に係るユーザに、排出部の
継続使用の確保が解除されたことを通知するようにして
いる。
【0023】この特定事項により、上記確保が解除され
たユーザに対して、次回の画像形成要求を行う場合に
は、これまで使用していなかった排出部に記録紙が排出
される可能性があることを通知できる。つまり、このユ
ーザが、排出部を継続使用していると誤って認識し、自
己の記録紙が排出されている排出部とは異なる排出部か
ら記録紙を取り出してしまうといった状況が回避でき
る。
【0024】加えて、相手識別子情報の受信と連続印刷
識別子情報の受信とを個別のタイミングで行うことを可
能にし、連続印刷識別子情報の受信タイミングを、相手
識別子情報及び画像情報の受信タイミングよりも後に設
定している。
【0025】この特定事項により、画像形成要求を行う
前に確保した排出部を抹消した際、画像形成動作中にユ
ーザーが出力し忘れている画像情報があった場合に、新
たに異なる排出部の要求を行わなければならない問題を
解決し、ユーザーに対する利用性を増すことが可能とな
る。また、連続印刷識別子の受信待ち時間においても、
この画像形成要求を行うことができるために、無駄な待
ち時間を削減することが可能となり、なおかつユーザー
が今後画像形成を行うかを判断するための時間を画像形
成動作を行っている間にも行うことが可能となる。
【0026】更に、排出部に対して、新たに画像情報出
力に係る相手識別子が関連付けられた際、この新たな相
手識別子に係るユーザに、割り当てられた排出部を通知
するようにしている。
【0027】この特定事項により、新たに相手識別子が
排出部に関連付けられたユーザーに対して、自己の画像
情報を記録した記録紙がどの排出部に排出されるかをよ
り確実に理解させることが可能である。
【0028】また、上記各ネットワークプリント方法を
実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録
媒体も本発明の範疇である。
【0029】この記録媒体を用いることで、本発明に係
るネットワークプリント方法の流通性を高めることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】(第1実施形態) −ネットワークプリント装置の構成説明− 図1は、本実施形態に係るネットワークプリント装置1
を示すブロック図である。この図1に示すように、ネッ
トワークプリント装置1は、プリントサーバ10とプリ
ンタ30とを備えている。
【0032】プリントサーバ10は、制御手段としての
CPU(Central Processing Unit)11、マウス1
2、キーボード13、ROM(Read Only Memory)1
4、HDD I/F(ハードディスク インターフェイ
ス)15、HDD(ハードディスク)16、RAM(Ra
ndom Access Memory)17、モデム18、RS−232
CI/F19、フレームメモリ20、プリンタ I/F
21及びディスプレイ22を備えており、上記主要各部
は、バス23により接続されて相互に信号の送受信が可
能となっている。
【0033】プリンタ30は、プリントサーバ10のプ
リンタ I/F21に接続され、複数の記録紙カセット
31a〜31n、印刷部32及び複数の排出部としての
排紙トレイ33a〜33nを備えている。プリンタ30
は、プリンタ I/F21を介してプリントサーバ10
から送られてくる画像情報である印刷データ及び制御デ
ータに基づいて、所定の記録方式、例えば、電子写真方
式で記録紙に印刷データを記録出力する。尚、この種の
プリンタ30の構成は周知であるため詳細構造の説明は
省略する。
【0034】記録紙カセット31a〜31n内には、そ
れぞれ複数枚の記録紙が収納されており、それぞれ異な
るサイズの記録紙が収納されていてもよいし、同じサイ
ズの記録紙が複数の記録紙カセット31a〜31nに収
納されていてもよい。排紙トレイ33a〜33nには、
印刷部32で印刷データに基づいた印刷が行われた記録
紙が排出される。これら排紙トレイ33a〜33nは、
複数枚の記録紙を載置することが可能となっている。
【0035】印刷部32は、フレームメモリ20及びプ
リンタ I/F21を介して入力される制御データに基
づいて記録紙カセット31a〜31nと排紙トレイ33
a〜33nとを選択する。また、印刷した記録紙を排出
する排紙トレイ33a〜33nを制御データ中に含まれ
る後述のトレイ情報に基づいて選択し、所定の記録紙カ
セット31a〜31nから給紙された記録紙に印刷を行
い、その記録紙を上記選択した排紙トレイ33a〜33
nに排出するようになっている。
【0036】プリントサーバ10は、モデム18あるい
はRS−232C I/F19を介して図示しないネッ
トワーク、例えば、LAN(Local Area Network)等に
接続されており、ネットワークには、画像情報出力手段
としての複数の端末40,40,…、例えば、パソコン
やワープロ等が接続されている。各端末40または端末
40を操作するユーザには、予め当該端末40またはユ
ーザを識別するための「相手識別子」が付与されてい
る。この「相手識別子」としては、IPアドレス、所定
のID、あるいは、電話番号等が使用されて、各端末4
0のオペレータが、操作部(キーボード等)により入力
して、端末40のハードディスク等のメモリに「相手識
別子」を格納している。各端末40,40,…は、ネッ
トワークプリント装置1、具体的には、プリントサーバ
10にプリント要求を行う場合、このプリント要求に伴
う印刷データと共に「相手識別子」をネットワークプリ
ント装置1に送信するようになっている。更に、この各
端末40,40,…は、ユーザの操作により「連続印刷
識別子」もネットワークプリント装置1に送信可能とな
っている。この「連続印刷識別子」は、印刷動作を行っ
た後であっても、その際に使用していた排紙トレイ33
a〜33nを独占して継続使用したい要求があるか否か
を識別するための情報である。つまり、印刷動作を実行
する際に、その印刷を行うジョブ以外にも印刷ジョブを
送信する見込みがあり、その印刷ジョブの終了後にも排
紙トレイの確保を引き続き行うための情報が「連続印刷
識別子」として送信可能となっている。この「連続印刷
識別子」の設定はユーザが端末40のプリンタドライバ
画面上において行う。尚、この「連続印刷識別子」の送
信は、上記印刷データ及び「相手識別子」の送信と同期
して行われてもよいし、非同期して行われてもよい。
【0037】上記ROM14は、フォントROM14
A、プログラムROM14B、データROM14Cを備
えている。フォントROM14Aは、画像信号を生成す
る際に使用するフォントデータ等を格納している。プロ
グラムROM14Bは、本ネットワークプリント装置1
における制御プログラム等を格納しており、本発明に係
るネットワークプリント方法を実現するためのコンピュ
ータプログラムを記録した記録媒体に相当するものであ
る。尚、この制御プログラム等についてはハードディス
ク16に格納したものをCPU11が読み出して実行す
るものであってもよい。データROM14Cは、端末4
0からネットワークプリント装置1を特定するための各
種情報を格納している。
【0038】RAM17内には累積枚数記憶手段を構成
するトレイテーブル17Bが備えられている。例えば排
紙トレイ33a〜33nが4つの場合には、図2に示す
ように、相手識別子、排紙トレイ番号、及び、端末40
あるいは端末40を使用するユーザーが該排紙トレイを
確保した日時からの記録紙の排出累積枚数情報を管理デ
ータとして記憶している。そして、排紙トレイに対する
「相手識別子」の割り当て(登録)が更新されたときに
は、その時点からの記録紙の排出累積枚数情報と排紙ト
レイとの関連付けを管理データとして書き込んで管理す
るようになっている。尚、この管理データはRAM17
に代えてハードディスク16に記憶させるようにしても
よい。
【0039】また、このRAM17は、相手識別子記憶
手段17Aを備えている。この相手識別子記憶手段17
Aは、端末40から送信された「相手識別子」に基づ
き、継続使用が確保されている排紙トレイと、その排紙
トレイに排紙される記録紙へ画像形成を行うための印刷
データに係る「相手識別子」との関連付けを管理データ
として管理するものである。
【0040】CPU11はプログラムROM14B内の
プログラムに基づいてプリントサーバー10としての基
本処理を実行するとともに、ネットワークに接続された
各端末40,40,…からのプリント要求に含まれてい
る「相手識別子」及び「連続印刷識別子」に基づいて、
排紙トレイ制御処理を実行する。上記トレイテーブル1
7Bの作成についてもこのCPU11で行う。
【0041】ハードディスク16は、HDD I/F1
5を介してバス23に接続されており、ネットワークに
接続された各端末40,40,…から送信されてきたプ
リントデータや各種データを記憶する。
【0042】モデム18は、ネットワークを構成する回
線に接続され、送信信号の変調を行い、また、受信信号
の復調を行う。RS−232C I/F19は、ネット
ワークに接続され、ネットワークに接続された端末4
0,40,…との間でデータの授受を行う。これらモデ
ム18及びRS−232C I/F19は、相手識別子
受信手段18A,19A及び連続印刷識別子受信手段1
8B,19Bを備えている。相手識別子受信手段18
A,19Aは、端末40から印刷データと共に送信され
る相手識別子情報を受信するものである。一方、連続印
刷識別子受信手段18B,19Bは、端末40から送信
される連続印刷識別子情報を受信するものである。
【0043】フレームメモリ20は、印刷データや制御
データ等の一時記憶を行い、プリンタ I/F21に接
続されたプリンタ30に印刷データや制御データをプリ
ンタI/F21を介してプリンタ30に転送するととも
に、プリンタ30からの制御データを受け取る。
【0044】ディスプレイ22は、例えば、CRT(陰
極線管:Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal
Display)等が使用され、各種情報を表示する。
【0045】−ネットワークプリント装置の動作説明− 次に、本実施形態に係るネットワークプリント装置の動
作について説明する。ネットワークプリント装置1は、
プリンタ30がプリントサーバ10を介してネットワー
クに接続され、ネットワークに接続された端末40から
のプリント要求に応じて、送信されてきた印刷データを
記録紙に記録して、排紙トレイ33a〜33nに排出す
るが、プリント要求してきた端末40からプリント要求
とともに送信されてくる「相手識別子」及び「連続印刷
識別子」に基づいて、トレイテーブル17Bを参照して
記録紙を排出する排紙トレイ33a〜33nを選択する
ところにその特徴がある。
【0046】すなわち、端末40からプリント要求が送
信されてくると、CPU11がそのプリント要求を解釈
して、プリンタ30の印刷可能な印刷データに変換し
て、フレームメモリ20に転送するとともに、プリント
要求に含まれている端末40の「相手識別子」を取得し
て、排紙トレイ33a〜33nの選択を行う。
【0047】CPU11は、プリント要求を受け取る
と、RAM17のトレイテーブル17Bを参照して、所
定のアルゴリズムに従って、記録紙を排出するのに使用
する排紙トレイ33a〜33nを選択する。この排紙ト
レイ33a〜33nの選択アルゴリズムは、例えば、次
の順番に使用する排紙トレイ33a〜33nを選択す
る。 (1)RAM17のトレイテーブル17Bに、「相手識
別子」の割り当てられていないトレイ番号の排紙トレイ
33a〜33nがあると、そのトレイ番号の排紙トレイ
33a〜33nを、使用する排紙トレイ33a〜33n
として選択する。 (2)全てのトレイ番号に「相手識別子」が割り当てら
れていると、トレイテーブル17B上での累積印刷枚数
(排出累積枚数)が最も多いトレイ番号の排紙トレイ3
3a〜33nを、今回使用する排紙トレイ33a〜33
nとして選択する。
【0048】例えば、図2に示すように、排紙トレイ3
3a〜33nが4つの場合(排紙トレイ33a〜33d
の場合)、まず、トレイテーブル17Bに「相手識別
子」の割り当てられていないトレイ番号を検索し、トレ
イテーブル17Bに「相手識別子」の割り当てられてい
ないトレイ番号があると、そのトレイ番号の排紙トレイ
33a〜33dを今回プリント要求のあった印刷データ
を記録した記録紙を排出する排紙トレイ33a〜33d
として選択する。図2の場合、トレイ番号4に「相手識
別子」が割り当てられていないため、トレイ番号4の排
紙トレイ33dを記録紙を排出する排紙トレイ33dと
して選択する。
【0049】また、全てのトレイ番号に「相手識別子」
が割り当てられている場合には、トレイテーブル17B
上での累積印刷枚数が最も多いトレイ番号の排紙トレイ
33a〜33nを、今回使用する排紙トレイ33a〜3
3nとして選択すべく、それまでの「相手識別子」との
関連付けを解消して、印刷要求に係る新たな「相手識別
子」とその排紙トレイとを関連付け、その排紙トレイを
選択するべく、トレイ情報を作成する。
【0050】CPU11は、選択した排紙トレイ33a
〜33nのトレイ番号(ビン番号)をトレイ情報として
フレームメモリ20に書き込んで、プリンタ30に印刷
起動をかける。
【0051】プリンタ30は、プリンタ I/F21か
らトレイ情報及び印刷データが入力されると、印刷部3
2がこのトレイ情報及び印刷データに基づいて、記録紙
カセット31a〜31nを選択し、当該記録紙カセット
31a〜31nの記録紙に印刷部32で印刷データを印
刷した後、トレイ情報で指定された排紙トレイ33a〜
33nに印刷データを印刷した記録紙を排出させる。
【0052】以下、プログラムROM14Bに記録され
た制御プログラムに従って行われる上記の動作を具体的
に図3のフローチャートに沿って説明する。先ず、ステ
ップST1で端末40から印刷データを受信すると、ス
テップST2で、この印刷データと共に送信された「相
手識別子」を受信する。また、端末40からは「連続印
刷識別子」も送信され、ステップST3で、この「連続
印刷識別子」を受信する。この際、ユーザが、現在使用
している排紙トレイを独占して継続使用したい要求があ
る場合には、端末操作によって「連続印刷識別子」にそ
の情報が書き込まれることになる。
【0053】その後、ステップST4で、上記受信した
「相手識別子」に対応する排紙トレイの存在の有無を判
定する。つまり、今回受信した「相手識別子」は既に排
紙トレイ33a〜33nを確保しているものであるか
(前回の印刷データ出力時に「連続印刷識別子」内に排
紙トレイの継続確保情報が含まれていたか)否かを判定
する。この判定がYESである場合には、ステップST
5に移って、印刷データに応じた印刷動作を行うと共
に、この既に確保されている排紙トレイに、その印刷後
の記録紙を排紙する。そして、ステップST6では、上
記ステップST3で受信した「連続印刷識別子」内に排
紙トレイの継続確保情報が含まれていたか否かを判定
し、この情報が含まれているYESの場合にはそのまま
排紙トレイの継続確保を維持すると共に、今回の印刷枚
数をトレイテーブル17B上の累積印刷枚数に加算す
る。つまり、排紙トレイが継続して確保された状態であ
るため、累積印刷枚数をクリアすることなしに加算して
いき、この排紙トレイが確保された時点からの記録紙の
累積印刷枚数を管理データとして記憶しておく。一方、
今回受信した「連続印刷識別子」内には排紙トレイの継
続確保情報が含まれていないNOの場合には、ユーザは
継続確保を要求していないと判断し、ステップST7に
おいて、その排紙トレイに関連付けられていた「相手識
別子」を抹消する。つまり、トレイテーブル17Bから
登録を消去する。つまり、累積印刷枚数もクリアされる
ことになる。
【0054】一方、ステップST4でNOに判定された
場合、つまり、今回受信した「相手識別子」は排紙トレ
イを確保したものではない場合には、ステップST8に
おいて、「相手識別子」の登録されていない排紙トレイ
が存在するか否かを判定する。つまり、空きトレイがあ
るか否かを判定する。ここでYESに判定された場合に
は、ステップST9において、その空きトレイに対応さ
せて相手識別子記憶手段17Aに発信元の「相手識別
子」の書き込みを行う。つまり、この「相手識別子」と
排紙トレイとの関連付けを行う。そして、ステップST
10において、上記RAM17のトレイテーブル17B
に、そのトレイ番号に関連付けて累積印刷枚数を「0」
に設定する。ステップST11では、発信元の端末40
に対して、今回の排紙トレイの割り当てを通知する。例
えば、端末40のディスプレイ上に、排紙トレイ番号の
表示を行う。そして、ステップST12に移って、印刷
データに応じた印刷動作を行うと共に、今回割り当てら
れた排紙トレイに、その印刷後の記録紙を排紙する。こ
の印刷動作の終了後には、上記ステップST6以降の動
作を行う。つまり、受信した「連続印刷識別子」内に排
紙トレイの継続確保情報が含まれていた場合には排紙ト
レイを継続確保すると共に今回の印刷枚数をトレイテー
ブル17Bに加算する一方、継続確保情報が含まれてい
なかった場合には、その排紙トレイに関連付けられてい
た「相手識別子」を抹消する。
【0055】上記ステップST8において、「相手識別
子」の登録されていない排紙トレイが存在しないNOに
判定された場合、つまり、空きトレイが無いと判定され
た場合には、ステップST13に移る。このステップS
T13では、トレイテーブル17B上での累積印刷枚数
が最も多いトレイ番号の排紙トレイを確保していた使用
元の排紙トレイの割り当てを解除する。つまり、継続し
て排紙トレイを確保していた複数の使用元のうち最も累
積印刷枚数が多い使用元に対して、その使用を制限す
る。その後、ステップST14において、その排紙トレ
イに関連付けられていた「相手識別子」を抹消すると共
に、ステップST15において、この排紙トレイの割り
当てが解除された使用元の端末40に対して、今回の排
紙トレイの割り当て解除を通知する。例えば、端末40
のディスプレイ上に、解除通知表示を行う。その後、新
たな発信元に対して、この排紙トレイの割り当てを行う
べく、この新たな発信元と排紙トレイとの関連付けを行
う。その後は、上記ステップST9以降の動作を行う。
つまり、排紙トレイの相手識別子記憶手段に新たな発信
元の「相手識別子」の書き込みを行うと共に、上記RA
M17のトレイテーブル17Bに、そのトレイ番号に関
連付けて新たな「相手識別子」を更新すると共に、トレ
イ番号に関連付けて累積印刷枚数を「0」に設定する。
また、この新たな発信元の端末に対して、今回の排紙ト
レイの割り当てを通知し、印刷データに応じた印刷動作
を行うと共に、今回新たに割り当てられた排紙トレイ
に、その印刷後の記録紙を排紙する。
【0056】−実施形態の効果− このように、本実施の形態によれば、RAM17のトレ
イテーブル17Bに、端末毎あるいは端末のユーザ毎に
割り当てた「相手識別子」と複数の排紙トレイ33a〜
33n毎の当該排紙トレイ33a〜33nへの累積印刷
枚数情報を排紙トレイ33a〜33n(トレイ番号)に
関連付けて管理データを記憶し、ネットワークに接続さ
れた端末から印刷要求があると、CPU11が、RAM
17のトレイテーブル17Bの記憶する管理データに基
づいて当該端末の使用する排紙トレイ33a〜33nを
割り当てて、当該割り当てた排紙トレイ33a〜33n
に当該印刷要求の印刷データを記録した記録紙を排出さ
せるとともに、RAM17のトレイテーブル17Bに当
該割り当てた排紙トレイ33a〜33n(トレイ番号)
に関連付けて「相手識別子」と累積印刷枚数情報とを管
理データとして登録している。したがって、端末毎にあ
るいはユーザ毎に記録紙を排出する排紙トレイ33a〜
33nを割り当てて記録紙を排出することができ、端末
のユーザが自己の印刷データの記録された記録紙を複数
の排紙トレイ33a〜33nから容易に見つけることが
できる。その結果、ネットワークプリント装置1の利用
性を向上させることができる。
【0057】また、CPU11が、RAM17のトレイ
テーブルの管理データに「相手識別子」が登録されてい
ない空きの排紙トレイ33a〜33nがあるときには、
当該空きの排紙トレイ33a〜33nを記録紙を排出す
る排紙トレイ33a〜33nとして割り当て、空きの排
紙トレイ33a〜33nがないときには、累積印刷枚数
の最も多い排紙トレイを記録紙を排出する排紙トレイ3
3a〜33nとして割り当てるので、排紙トレイ33a
〜33nの数よりも多い端末あるいはユーザが存在する
場合にも、排紙トレイ33a〜33n上に複数の異なる
端末やユーザの記録紙が重なることを抑制しつつ、端末
毎にあるいはユーザ毎に記録紙を排出する排紙トレイ3
3a〜33nを適切に割り当てて記録紙を排出すること
ができ、端末のユーザが自己の印刷データの記録された
記録紙を複数の排紙トレイ33a〜33nから容易に見
つけることができる。その結果、ネットワークプリント
装置1の利用性をより一層向上させることができる。
【0058】更に、本形態では、ユーザーが排紙トレイ
を確保した時点からの記録紙の累積印刷枚数情報と排紙
トレイとの関連付けを管理データとして記憶しておき、
空きトレイが存在しない状況において、排紙トレイを確
保していない「相手識別子」を含んだ新たな印刷要求が
あった場合には、累積印刷枚数の最も多いトレイ番号の
排紙トレイを確保していた使用元の排紙トレイの割り当
てを解除している。つまり、継続して排紙トレイを確保
していた複数の使用元のうち最も累積印刷枚数が多い使
用元に対して、その使用を制限するようになっている。
このため、排紙トレイに対する出力枚数を各ユーザに公
平に与えることができる。例えば、図4を用いて説明す
ると、この図4は、A,B,Cの3個の排紙トレイを4
人のユーザ(ユーザ1〜ユーザ4)が使用する場合の一
例を示している。この図4の三角印は各ユーザが使用し
ている端末からの印刷情報の出力タイミング(印刷ジョ
ブタイミング)を示しており、この三角印の添字は、そ
の印刷情報によって出力される印刷枚数を示している。
先ず、ユーザ2がトレイBを確保した後、ユーザ3がト
レイCを確保し、その後、ユーザ1がトレイAを確保し
た状況となっている。そして、ユーザ4が印刷情報を出
力した時点(図中タイミングI)において、各ユーザの
総印刷枚数としては、ユーザ1が20枚、ユーザ2が8
5枚、ユーザ3が100枚となっている。この場合、累
積印刷枚数の最も多いユーザ3のトレイBの割り当てを
強制的に解除し、トレイBの使用権をユーザ4に移すこ
とになる。従来では、この確保時間に拘わりなく、印刷
情報出力タイミングに基づいてトレイBの割り当てを解
除していたため、ユーザの不公平感を招いていた(図6
参照)。本形態では、この不公平感を招くことがない。
【0059】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について説明する。本形態は、ネットワークプリン
ト装置1が「連続印刷識別子」を受信するタイミングの
変形例である。従って、ここでは、この「連続印刷識別
子」の受信タイミングについてのみ説明する。
【0060】図5は、本形態における動作を示すフロー
チャートである。上記第1実施形態に係るフローチャー
ト(図3)と同一の動作を行うステップには同一のステ
ップ番号を付してその説明を省略する。
【0061】この図5に示すように、本形態では、ネッ
トワークプリント装置1が「連続印刷識別子」を受信す
るタイミングをステップST5及びステップST12の
後、つまり、印刷データに応じた印刷動作を行った後に
設定している(ステップST20)。つまり、印刷デー
タと共に「連続印刷識別子」が送信されない状況であっ
て、印刷動作を行った後に「連続印刷識別子」が送信さ
れた場合であっても排紙トレイの継続確保情報をネット
ワークプリント装置1に与えることができ、排紙トレイ
の継続確保が維持できるようになっている。
【0062】本形態によれば、ユーザが端末を操作して
ネットワークプリント装置1に印刷情報を送信する際
に、「連続印刷識別子」の送信を忘れた場合であって
も、その後に、この「連続印刷識別子」の送信動作を行
えば、排紙トレイの継続確保が維持できることになる。
【0063】−その他の実施形態− なお、上記実施形態においては、ネットワークプリント
装置1がプリントサーバ10とプリンタ30とで構成さ
れている場合について説明したが、ネットワークプリン
ト装置1としては、プリントサーバ10とプリンタ30
が分離されているものに限るものではなく、プリンタ3
0内にプリントサーバ10の機能が内蔵されているもの
であってもよい。
【0064】また、ネットワーク上に1台のプリンタを
備えたものに限らず、複数台のプリンタがネットワーク
に接続されたものに対しても本発明は適用可能である。
この場合、個々のプリンタ毎に個別に制御して「相手識
別子」毎に排紙トレイを割り当てるようにしてもよい
し、複数台のプリンタを統括的に制御して「相手識別
子」毎に排紙トレイを割り当てるようにしてもよい。つ
まり、1台のプリンタの全ての排紙トレイが他の「相手
識別子」によって確保されている場合において、確保さ
れていない排紙トレイを有する他のプリンタが存在する
場合には、その確保されていない排紙トレイに新たな
「相手識別子」を割り当てるようにしてもよい。また、
複数台のプリンタの全ての排紙トレイが他の「相手識別
子」によって確保されている場合には、全ての排紙トレ
イのうち累積印刷枚数の最も多いトレイ番号の排紙トレ
イの割り当てを解除して、この排紙トレイに新たな「相
手識別子」を割り当てるようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明では、画像情報出
力手段から出力される相手識別子情報と、記録紙の排出
時に使用している排出部の継続使用を確保するか否かを
識別するための連続印刷識別子情報とに基づいて、記録
紙が排出される排出部を、相手識別子毎に割り当てるよ
うにしている。また、排出部に対する相手識別子の割り
当てが更新されたとき、その更新時からの記録紙の排出
累積枚数を排出部毎に関連付けて管理データとして管理
する一方、排出部毎に関連付けられた排出累積枚数情報
に基づいて、記録紙が排出される排出部を、相手識別子
毎に割り当てるようにしている。このため、記録紙の排
出時に使用している排出部の継続使用を確保したいとい
ったユーザの要求がある場合、連続印刷識別子にその情
報を書き込むことで、この要求に応えることが可能な排
出部の割り当てを行うことができる。その結果、複数ユ
ーザからの画像情報により画像形成された複数の記録紙
が同一の排出部に混在してしまうといった状況を回避で
きると共に、特定の排出部を独占して継続使用可能とな
るために、ユーザの満足度の高い排出状態を実現するこ
とができる。また、排出累積枚数情報に基づいて、記録
紙が排出される排出部を、相手識別子毎に割り当ててい
るため、例えば、排出累積枚数が極端に多いユーザに係
る相手識別子に対しては排出部の使用を制限するなどす
ることにより、排出部への出力枚数を各ユーザに公平に
与えることができる。
【0066】また、画像情報出力手段からの画像情報出
力時に、全ての排出部が他の画像情報出力手段によって
確保されている際には、排出部毎に関連付けられた排出
累積枚数情報に基づき、排出累積枚数が最も多い排出部
に対して、新たに上記画像情報出力に係る相手識別子を
関連付けるようにすれば、継続して排出部を確保してい
た複数のユーザのうち最も排出累積枚数が多いユーザに
対して、その使用を制限することができる。このため、
排出部に対する出力枚数を各ユーザに公平に与えること
ができ、本ネットワークプリント装置に接続されている
全ての画像情報出力手段のユーザに対して満足度の高い
排出部の割り当てを行うことができる。
【0067】加えて、排出累積枚数が最も多い排出部に
割り当てられていた相手識別子に係るユーザに、排出部
の継続使用の確保が解除されたことを通知したり、排出
部に対して、新たに画像情報出力に係る相手識別子が関
連付けられた際、この新たな相手識別子に係るユーザ
に、割り当てられた排出部を通知するようにした場合に
は、個々のユーザに排出部の割り当て及びその解除を確
実に認識させることができ、各ユーザが戸惑うことなく
画像形成後の記録紙の取り出しを行うことができ、ネッ
トワークプリント装置の使い勝手の向上を図ることがで
きる。
【0068】更に、連続印刷識別子情報の受信タイミン
グを、相手識別子情報及び画像情報の受信タイミングよ
りも後に設定した場合には、連続印刷識別子情報の送信
タイミングに制約を受けることが無くなり、ユーザによ
る画像情報出力手段の操作性を向上することができる。
つまり、画像情報の送信時に、排出部を継続使用する旨
の連続印刷識別子情報を送信し忘れた場合であっても、
その後に連続印刷識別子情報を送信すれば、排出部の継
続使用が保証されることになり、ネットワークプリント
装置の使い勝手の更なる向上を図ることができる。
【0069】また、これらのネットワークプリント方法
を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記
録媒体によれば、本発明に係るネットワークプリント方
法の流通性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るネットワークプリント装置を示
すブロック図である。
【図2】トレイテーブルの一例を示す図である。
【図3】第1実施形態における排紙トレイの割り当て動
作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】排紙トレイの確保動作及び解除動作を説明する
ためのタイミングチャート図である。
【図5】第2実施形態における図3相当図である。
【図6】従来例における図4相当図である。
【符号の説明】
1 ネットワークプリント装置 14B プログラムROM(記録媒体) 17B トレイテーブル(累積枚数記憶手段) 18A,19A 相手識別子受信手段 18B,19B 連続印刷識別子受信手段 40 端末(画像情報出力手段) 33a〜33n 排紙トレイ(排出部)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像情報出力手段が接続するネッ
    トワークに接続されていると共に複数の排出部を備え、
    上記各画像情報出力手段から出力される個々の画像情報
    に応じて記録紙に画像形成を行い、画像形成後の記録紙
    を排出部に排出するネットワークプリント装置におい
    て、 上記画像情報出力手段から画像情報と共に出力される相
    手識別子情報を受信する相手識別子受信手段と、 上記記録紙の排出時に使用している排出部の継続使用を
    確保するか否かを識別するための連続印刷識別子情報を
    画像情報出力手段から受信する連続印刷識別子受信手段
    と、 上記相手識別子受信手段及び連続印刷識別子受信手段の
    出力を受け、これらに受信された相手識別子情報及び連
    続印刷識別子情報に基づいて、記録紙が排出される排出
    部を、相手識別子毎に割り当てる制御手段と、 上記制御手段による排出部に対する相手識別子の割り当
    てが更新されたとき、その更新時からの記録紙の排出累
    積枚数を排出部毎に関連付けて管理データとして管理す
    る累積枚数記憶手段とを備えており、 制御手段は、上記累積枚数記憶手段の出力を受け、排出
    部毎に関連付けられた排出累積枚数情報に基づいて、記
    録紙が排出される排出部を、相手識別子毎に割り当てる
    構成とされていることを特徴とするネットワークプリン
    ト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネットワークプリント装
    置において、 画像情報出力手段からの画像情報出力時に、全ての排出
    部が他の画像情報出力手段によって確保されている場
    合、累積枚数記憶手段に記憶されている排出部毎に関連
    付けられた排出累積枚数情報に基づき、排出累積枚数が
    最も多い排出部に対して、新たに上記画像情報出力に係
    る相手識別子を関連付け、この相手識別子に係る画像情
    報に応じて画像形成が行われる記録紙をこの排出部に排
    出する構成となっていることを特徴とするネットワーク
    プリント装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のネットワークプリント装
    置において、 排出累積枚数が最も多い排出部に割り当てられていた相
    手識別子に係るユーザに、排出部の継続使用の確保が解
    除されたことを通知する構成とされていることを特徴と
    するネットワークプリント装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうち何れか一つに記載の
    ネットワークプリント装置において、 制御手段は、相手識別子受信手段からの相手識別子情報
    の受信と連続印刷識別子受信手段からの連続印刷識別子
    情報の受信とを個別のタイミングで行うことが可能であ
    り、連続印刷識別子情報の受信タイミングが、相手識別
    子情報及び画像情報の受信タイミングよりも後に設定さ
    れていることを特徴とするネットワークプリント装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載のネットワークプ
    リント装置において、 排出部に対して、新たに画像情報出力に係る相手識別子
    が関連付けられた際、この新たな相手識別子に係るユー
    ザに、割り当てられた排出部を通知する構成とされてい
    ることを特徴とするネットワークプリント装置。
  6. 【請求項6】 複数の画像情報出力手段が接続するネッ
    トワークに接続されていると共に複数の排出部を備え、
    上記各画像情報出力手段から出力される個々の画像情報
    に応じて記録紙に画像形成を行い、画像形成後の記録紙
    を排出部に排出するネットワークプリント装置のプリン
    ト動作を行うためのネットワークプリント方法におい
    て、 上記画像情報出力手段から画像情報と共に出力される相
    手識別子情報と、上記記録紙の排出時に使用している排
    出部の継続使用を確保するか否かを識別するための連続
    印刷識別子情報とに基づいて、記録紙が排出される排出
    部を、相手識別子毎に割り当てると共に、 排出部に対する相手識別子の割り当てが更新されたと
    き、その更新時からの記録紙の排出累積枚数を排出部毎
    に関連付けて管理データとして管理する一方、 排出部毎に関連付けられた排出累積枚数情報に基づい
    て、記録紙が排出される排出部を、相手識別子毎に割り
    当てることを特徴とするネットワークプリント方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のネットワークプリント方
    法において、 画像情報出力手段からの画像情報出力時に、全ての排出
    部が他の画像情報出力手段によって確保されている場
    合、排出部毎に関連付けられた排出累積枚数情報に基づ
    き、排出累積枚数が最も多い排出部に対して、新たに上
    記画像情報出力に係る相手識別子を関連付け、この相手
    識別子に係る画像情報に応じて画像形成が行われる記録
    紙をこの排出部に排出することを特徴とするネットワー
    クプリント方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のネットワークプリント方
    法において、 排出累積枚数が最も多い排出部に割り当てられていた相
    手識別子に係るユーザに、排出部の継続使用の確保が解
    除されたことを通知することを特徴とするネットワーク
    プリント方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のうち何れか一つに記載の
    ネットワークプリント方法において、 相手識別子情報の受信と連続印刷識別子情報の受信とを
    個別のタイミングで行うことが可能であり、連続印刷識
    別子情報の受信タイミングを、相手識別子情報及び画像
    情報の受信タイミングよりも後に設定していることを特
    徴とするネットワークプリント方法。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載のネットワーク
    プリント方法において、 排出部に対して、新たに画像情報出力に係る相手識別子
    が関連付けられた際、この新たな相手識別子に係るユー
    ザに、割り当てられた排出部を通知することを特徴とす
    るネットワークプリント方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のうちの何れか一つに
    記載のネットワークプリント方法を実現するためのコン
    ピュータプログラムを記録した記録媒体。
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