JP2002023590A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002023590A
JP2002023590A JP2000205969A JP2000205969A JP2002023590A JP 2002023590 A JP2002023590 A JP 2002023590A JP 2000205969 A JP2000205969 A JP 2000205969A JP 2000205969 A JP2000205969 A JP 2000205969A JP 2002023590 A JP2002023590 A JP 2002023590A
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fixing
image forming
toner
fixing roller
roller
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JP2000205969A
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Satoru Yoneda
哲 米田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラは、その材料の性質から経時変化
によるローラ径の変化が起こりやすいので、使用するう
ちに用紙搬送速度が徐々に変化するため、定着装置にお
ける用紙搬送速度が変化するという問題を解決すること
を課題とする。 【解決手段】 カウンタ52は、駆動源M、したがって
表側定着ローラ4の全回転数をカウントする。このカウ
ント値は、表側定着ローラ4がこれまで回転した量を表
しており、実質的に動作時間およびプリント枚数を示す
ことになるので、制御装置50は、カウンタ52のカウ
ント値を常時あるいは定期的に監視し、一定カウント毎
に駆動源Mの回転数を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタ等
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセス等の画像形成装置にお
いては、感光体ドラム上に形成されたトナー像は、転写
装置によって記録シート上に静電的に転写される。転写
によってトナー(像)が静電吸着されている記録シート
は、搬送装置によって定着装置に運ばれ、記録シートが
定着装置を通過するときに、熱と圧力が加えられて記録
シート上に強固に固定される。この定着装置は通常対向
する二つのローラ、又は、対向するローラともう一つの
ローラに掛け渡されたベルトとからなり、ローラ間又は
ローラとベルトの間を記録シートが通過する間にこれら
から熱と圧力が加えられる。
【0003】設計上、上記転写装置および定着装置にお
ける各用紙搬送速度は等速に、あるいは、後者を前者よ
りも若干遅く設定される。
【0004】ところで、従来の定着装置では、定着装置
の用紙搬送速度を安定させるために金属ローラあるいは
薄肉のソリッドゴムローラが採用されていた。しかしな
がら、このような金属ローラあるいは薄肉のソリッドゴ
ムローラを小径にすると、幾何学的条件から幅広いニッ
プ部が得られないため、どうしても大径の定着ローラを
使用しなければならず、定着部が大型化することが避け
られなかった。
【0005】装置の小型化は強く要請されているところ
であるので、上記のような硬質のローラから、小径でも
幅広いニップ部を確保できるスポンジローラ等の弾性変
形しやすいローラが採用されるようになってきた。しか
しながら、このようなスポンジローラ等の弾性変形しや
すいローラでは、その材料の性質から経時変化によるロ
ーラ径の変化が起こりやすいので、使用するうちに用紙
搬送速度が徐々に変化するという問題が一方では発生す
る。
【0006】用紙搬送速度の変化は他の要因でも生じ
る。カラー画像形成装置では、モノクロモードとカラー
モードを切換え使用可能とされるのが一般的である。4
サイクルのカラー画像形成装置においては、モノクロモ
ード時とカラーモード時では用紙通過の間隔が異なって
おり、カラーモード時よりもモノクロモード時には、用
紙搬送間隔が短くなる。
【0007】このため、モノクロモード時には直接又は
間接に加熱される定着ローラの熱が、用紙(記録シー
ト)に多量に奪われるため、定着ローラの温度低下が起
きる。定着ローラの温度が低下すると、熱膨張の度合い
も低くなり、定着装置の用紙搬送速度の変化となってあ
らわれる。
【0008】更に、用紙搬送速度の変化は、別の要因で
も生じる。トナーが付着した用紙面とトナーが付着しな
い用紙面では定着ローラに対する摩擦力が異なる。トナ
ーの付着した面の方がトナーの付着しない面よりも一般
的に滑りやすくなる。このため、画像の存在率(トナー
の付着率、全用紙面積に対するトナー付着面積の比)が
高い場合には、特に、両面印字するときには裏面にもト
ナーが存在するので、この影響を受けて定着装置の用紙
搬送速度が低下する。
【0009】近年、画像形成装置を小型化したいとの要
求を受けて、転写装置を出て用紙が定着装置に至るまで
の間隔が短く設計されるようになり、用紙搬送速度の変
動に対して画質が受ける影響が大きくなっている。この
ため、定着装置における先に述べた用紙搬送速度の変化
は、画像形成装置における転写ずれ、あるいは、画像の
こすれとなってあらわれ、画質の低下を来す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に対処するものであって、経時変化によって定着ロ
ーラの用紙搬送能力に変化が生じたとき、又は熱膨張に
変化が生じたとき、あるいは、トナーの介在量に違いが
生じたとき、これにより用紙搬送速度の実質的な変化を
生じさせないようにして安定した用紙搬送速度を得られ
る画像形成装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0011】更に、本発明は、モノクロモード時とカラ
ーモード時の各モード時に、定着装置の用紙搬送速度の
変動を抑制する技術を提供することを課題とするもので
ある。更に、本発明は、画像の存在率にかかわらず安定
した用紙搬送速度を得る技術を提供することを課題とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に示す手
段によって上記課題を解決するものである。すなわち、
第1番目の発明の解決手段は、トナーを記録シートに転
写するための転写装置と、上記転写装置によってトナー
が転写されて搬送されてきた記録紙を定着するための定
着ローラを有する定着装置と、を備え、上記転写装置と
上記定着装置の搬送間隔が使用可能な用紙の最大長さよ
りも短く設定された画像形成装置において、この画像形
成装置に、更に、上記定着装置の総定着時間をカウント
するためのカウント手段と、上記カウント手段によるカ
ウント量に応じて上記定着装置の定着ローラの回転数を
制御する制御手段とを設けた画像形成装置である。
【0013】上記定着装置の総定着時間は上記定着ロー
ラの経時変化を示しており、経時変化によって生じる定
着ローラの径の変化、これから生じる定着装置の用紙搬
送速度の変化を防止する。
【0014】第2番目の発明の解決手段は、トナーを記
録シートに転写するための転写装置と、上記転写装置に
よってトナーが転写されて搬送されてきた記録紙を定着
するための定着ローラを有する定着装置と、を備え、上
記転写装置と上記定着装置の搬送間隔が使用可能な用紙
の最大長さよりも短く設定された画像形成装置におい
て、この画像形成装置に、画像の存在率をカウントする
ためのカウント手段と、上記カウント手段によるカウン
ト量に応じて上記定着装置の定着ローラの回転数を制御
する制御手段と、を設けた画像形成装置である。
【0015】画像の存在率は、定着装置で生じる滑りの
程度をあらわしており、滑りにより生じる定着装置にお
ける用紙搬送速度の変化が防止される。
【0016】第3番目の発明の解決手段は、トナーを記
録シートに転写するための転写装置と、上記転写装置に
よってトナーが転写されて搬送されてきた記録紙を定着
するための定着ローラを有する定着装置と、印字モード
を切り替えるためのモード切換手段とを備え、上記転写
装置と上記定着装置の搬送間隔が使用可能な用紙の最大
長さよりも短く設定された画像形成装置において、この
画像形成装置に、上記切換手段により切り換えられたモ
ードに応じて上記定着装置の定着ローラの回転数を制御
する制御手段を設けた画像形成装置である。
【0017】画像形成装置において選択されるモードに
応じて、定着装置の用紙搬送速度が変化するので、制御
手段が、定着ローラの回転数を制御して、用紙搬送速度
の変化を防止する。
【0018】第4番目の発明の解決手段は、上記第3番
目の画像形成装置において、上記モード切換手段を、両
面印字と片面印字のモードを切り換えるための切換手段
としたものであり、制御手段は両面印字時と片面印字時
との滑りの違いによる用紙搬送速度の変化を防止する。
【0019】第5番目の発明の解決手段は、上記第3番
目の画像形成装置において、上記モード切換手段を、モ
ノクロ印字とカラー印字とのモードを切り替えるように
したものであり、制御手段は、モノクロ印字とカラー印
字とで異なる定着装置における用紙通過の時間間隔の違
いに基づく定着ローラの温度すなわち熱膨張の違いから
くる用紙搬送速度の変化を防止する。
【0020】
【実施例】図1は本発明の定着装置が適用されている画
像形成装置の一般的例を示す説明図である。なお、図1
およびこれに関する説明は基本的に以下に示す各実施例
について共通する。
【0021】画像形成装置として、電子写真方式の複写
機、プリンター、ファクシミリ装置をあげることがで
き、このような画像形成装置10は、感光体ドラム21
とその周りに配置された除電装置22、クリーナ23、
帯電装置24、露光装置25、現像装置26、及び、転
写装置27を備えている。感光体ドラム21は導電性
(例えば金属製)の円筒とその円筒面外周の感光体層か
ら構成されており、感光体層は通常(光が照射されない
とき)は絶縁性を、また、光が照射されると導電性を示
す材料である。
【0022】感光体ドラム21が矢印に示されるように
回転して、その周囲に配置された帯電装置24の前を通
過するとき帯電装置24は感光体ドラム21の感光体層
表面を帯電させる。帯電した感光体層が感光体ドラム2
1の回転につれて露光装置25の前面に至ると、形成し
ようとする像に応じた光が照射される。この露光装置2
5は、原稿の画像光を光学的に導いて、感光体ドラム2
1の表面に結像させるアナログタイプのものであって
も、予め得られている画像データ又はスキャナーによっ
て読みとられた画像データに基づいてレーザー、LED
等により発せられた光を画素ごとに照射するデジタルタ
イプのものであってもよい。
【0023】感光体層に光が照射されると、感光体層は
導電性を発現するので、その表面の帯電電荷は、導電性
(金属等)の円筒へと移動し、感光体層表面の電荷が失
われる。
【0024】露光装置25は形成しようとする画像に応
じた光を感光体ドラム21の感光体層に照射するので、
光が照射された部分と照射されなかった部分とでは異な
った帯電状態が生じる、つまり、視覚的には認識できな
い像すなわち潜像が形成される。
【0025】潜像が形成された部分は感光体ドラム21
の回転により現像装置26の前面に移動する。現像装置
26は帯電した紛状のトナーを感光体ドラム21の表面
に供給する。供給されたトナーは帯電状態(つまり、潜
像)に応じて感光体層の表面に静電的に吸着され、この
トナーによって視覚的にとらえられる像が形成(現像)
される。
【0026】こうして形成されたトナー像は、感光体ド
ラム21の回転につれて転写装置27にまで運ばれる。
一方、給紙カセット32に積み重ねられた記録シートS
は最上部から取り出され、感光体ドラム21の回転によ
るトナー像の移動と同期するように転写装置27にまで
搬送される。転写装置27では記録シートSの背面から
静電場がかけられ、この静電場によってトナー像は感光
体層表面から記録シート上に移動する。こうして転写が
行われる。
【0027】トナー像が転写された記録シートSは後述
する定着装置28に搬送され、ここで定着され、排紙ロ
ーラ対9を経て排紙トレー33に排出される。
【0028】一方、トナー像が記録シートSへと転写さ
れ感光体ドラム21は更に回転を続け、感光体層の表面
に残された帯電電荷が除電装置22により取り除かれ、
更に、クリーナ23によって、トナーがわずかに残され
ている感光体ドラム21の表面が清掃され、次のサイク
ルのための帯電に備えられる。
【0029】転写装置27によりトナーが転写された記
録シートSは静電的に吸着されているだけであるから、
時間とともに電荷が散逸すると吸着力もまた消失する。
このため定着装置28は熱と圧力を加えることによりこ
のトナー(像)を記録シートSに固定する。
【0030】実施例1 図2は本発明実施例1の定着装置28をより詳細に説明
するための説明図である。ここでは、定着ベルトを用い
た定着装置の例を説明する。
【0031】定着装置28は、ハロゲンランプ等の加熱
手段2を内部に有する加熱ローラ1、表側定着ローラ
4、加熱ローラ1と表側定着ローラ4に掛け渡された無
端の定着ベルト3、表側定着ローラ4に定着ニップ部N
を構成する位置に配置された裏側定着ローラ5を備えて
いる。
【0032】表側定着ローラ4には駆動源Mからの駆動
力が伝達されるように駆動源が結合されており、また、
不図示の加圧装置が表側定着ローラ4と裏側定着ローラ
5との互いの間隔を狭めるような圧力を加えている。な
お、表側定着ローラ4は記録シートS上の未定着のトナ
ーがある側であることから「表側」としており、裏側定
着ローラ5は記録シートSを挟んで反対側にあることか
ら「裏側」としている。
【0033】転写装置27(図1)から搬送されてき
た、トナーが静電吸着された記録シートSは、定着前ガ
イド6にガイドされて上記定着ニップ部Nに導かれ、こ
こで熱と圧力を受けながら、上方へ搬送され、分離上ガ
イド7、分離下ガイド8間を通ってガイドされ排紙ロー
ラ対9に送り込まれる。なお、定着ニップ部Nにおいて
加熱と加圧がなされるとき、トナーの一部が定着ベルト
3に付着して、記録シートS上に正常な画像が形成でき
ないことがあるので、定着ベルトに不図示のオイル塗布
装置によって離型用のオイルが塗布される。
【0034】図3は、外面をSi単泡スポンジゴムで4
mm厚、ローラ硬度25度乃至35度(アスカーC)と
した表側定着ローラ4の場合の動作(使用)時間に対す
る用紙搬送速度の変化の一例を示したグラフである。こ
のグラフにおいて、X軸方向は表側定着ローラ4の動作
(使用)時間、Y軸方向は用紙搬送速度を示している。
また、2つの点線はこの画像形成装置10に対して許容
される用紙搬送速度の上限と下限を示している。なお、
上記ゴム厚およびローラ硬度は画像形成装置10の設計
上の一例であって、特にこの値に限定されるものではな
い。
【0035】このグラフによると、表側定着ローラ4が
金属製であった場合、用紙搬送速度に実質的な変化が見
られないが、これがスポンジローラである場合、使用時
間とともに用紙搬送速度が低下し、使用時間が500時
間前後を超えると、許容される用紙搬送速度の下限を下
回ることがわかる。このように下限を下回る場合、転写
装置27の用紙搬送速度と定着装置28の用紙搬送速度
の差が設計範囲から外れるため、転写ずれあるいは画像
のこすれを生じるようになるので、これ以上画像形成装
置としての満足な使用ができなくなる。
【0036】図4は、実施例1における制御を説明する
ためのブロック図である。制御装置50は、CPU51
とカウンタ52を備えている。制御装置50のCPU5
1は露光装置25を画像データに応じた信号によって駆
動するとともに、駆動源Mの回転速度(回転数)を駆動
・制御する。カウンタ52は、駆動源M、したがって表
側定着ローラ4の全回転数をカウントする。このカウン
ト値は、表側定着ローラ4がこれまで回転した量を表し
ており、実質的に動作時間およびプリント枚数を示すこ
とになるので、駆動源Mの全回転数をカウントする代わ
りにこれらプリント枚数又は動作時間を直接計測するよ
うにすることも可能である。
【0037】制御装置50は、カウンタ52のカウント
値を常時あるいは定期的に監視し、一定カウント毎に駆
動源Mの回転数を変化させる。図5は、こうした制御が
行われたときの動作時間と用紙搬送速度との関係を示し
たグラフである。各軸は図3のグラフと同じものを示し
ている。
【0038】この例では、100時間毎に駆動源Mの回
転数の変更が行われており、このような制御を行わない
ときのように、次第に用紙搬送速度が低下しついには下
限値を下回るようになることはない。つまり、用紙搬送
速度は一定の範囲に保たれるので、表側定着ローラ4の
経時変化の影響を受けないようになる。上記100時間
毎の変更量は、定着ローラの材料に対応して予め実験に
より求めておく。あるいは、実験によらないで、定着装
置28出口の用紙搬送速度を直接計測し、計測された変
化量だけ補正するようにすることもできる。実例を以下
の表1に示す。
【表1】
【0039】実施例2 図6は実施例2の定着装置28をより詳細に説明するた
めの説明図であって、実施例1(図2)では、駆動源M
が表側定着ローラ4を駆動していたのに対し、この実施
例2では、裏側定着ローラ5を駆動する例である。
【0040】表側定着ローラ4と同様に、裏側定着ロー
ラ5の方をSiスポンジゴムとすることができる。この
場合にもスポンジゴムが経時変化を起こすため、図3の
グラフに示されると同様な用紙搬送速度の変化が生じ
る。図4を用いて説明した事項(動作、作用および効
果)は、駆動源Mが裏側定着ローラ5を駆動するように
変更すればそのまま裏側定着ローラ5のための制御に対
しても当てはまるので、これ以上の説明を省略する。
【0041】実施例3 実施例3は、モノクロモード時とカラーモード時の各モ
ード時とに見られるように、用紙通過の間隔の違いから
生じる定着ローラの温度変化、つまり、熱膨張量の変化
に対抗して、定着装置の用紙搬送速度の変動を抑制する
定着装置の例である。
【0042】図7は、実施例3の定着装置28の制御を
説明するためのブロック図である。制御装置50のCP
U51は、画像形成装置のモード、つまり、モノクロモ
ードとするのかカラーモードとするのかを入力した操作
者の指示に基づいて、画像形成装置10を構成する各要
素の動作を決定する。したがって、定着装置28を通過
する用紙の間隔も同様に決定されるので、CPU51は
用紙通過間隔の情報を認識しており、これをモード情報
記憶装置54に保存している。CPU51はこの用紙通
過の間隔の情報を参照することにより、それぞれのモー
ドに応じて奪われる熱量を計算し、表側定着ローラ4の
熱膨張量を算出する。これにより熱膨張の影響を打ち消
すように定着装置28の駆動源Mの回転速度が決定され
て制御される。
【0043】表側定着ローラ4の構成、システムスピー
ド、用紙通過間隔によって異なるが、一例を挙げれば、
ローラ外径30mm、ローラスポンジの厚さ2mmの場
合、モノクロモードのときの駆動源Mの回転数はカラー
モードのときの回転数に対して約0.2%ほど速くされ
る。なお、裏側定着ローラ5を駆動源Mによって駆動す
る場合も同様である。
【0044】このように構成することによって、本実施
例3では、用紙通過の間隔の違いから生じる定着ローラ
の温度変化、つまり、熱膨張量の変化に対抗して、定着
装置28の用紙搬送速度の変動が抑制されるので、画像
形成装置10における転写ずれ、あるいは、画像のこす
れの発生が防止又は抑制され、画質が安定化される。
【0045】実施例4 実施例4は、画像の存在率(トナーの付着率、全用紙面
積に対するトナー付着面積の比)に応じて、特に、両面
印字モードの裏面印字時に用紙搬送速度を制御するもの
である。
【0046】先に述べたように、用紙搬送速度の変化
は、画像の存在率によっても生じる。トナーが付着した
用紙面とトナーの付着していない用紙面では定着ローラ
に対する摩擦力が異なり、トナーの付着した面の方がト
ナーの付着しない面よりも一般的に滑りやすい。このた
め、裏面印字時には用紙搬送速度が低下し、これが画像
形成装置10における転写ずれ、画像のこすれとなって
あらわれる。
【0047】図8は、実施例4の定着装置28の制御を
説明するためのブロック図である。本実施例では、露光
装置25に送る信号は一旦ラインバッファーに格納され
るので、この時点で1ライン中の点灯時間がカウントさ
れ、画像存在率として、カウンタ53内に加算格納され
る。加算カウントの結果に応じて裏面印字時の駆動源M
の回転数(速度)が補正される。図8では駆動源Mによ
って表側定着ローラ4が駆動される例が示されている
が、裏側定着ローラ5が駆動される例の場合でも同様で
ある。
【0048】このように構成することによって、本実施
例4では、すべりの原因となる画像存在率に応じた表側
定着ローラ4又は裏側定着ローラ5の回転数が制御さ
れ、定着装置28の用紙搬送速度が安定化させられるの
で、画像形成装置における転写ずれ、あるいは、画像の
こすれの発生が防止又は抑制され、安定した画質を得る
ことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、以上に開示し
た構成により、経時変化によって定着ローラの用紙搬送
能力に変化が生じたとき、又は熱膨張に変化が生じたと
き、あるいは、トナーの介在量に違いが生じたときで
も、用紙搬送速度の実質的な変化を起こさない安定した
用紙搬送速度が得られるので、転写ずれ、あるいは、画
像のこすれなどの画質の低下を来すことがないという効
果を奏する。
【0050】更に、本発明の画像形成装置は、モノクロ
モード時とカラーモード時の各モード時間で、定着装置
の用紙搬送速度の変動が抑制されるので、転写ずれ、あ
るいは、画像のこすれなどの画質の低下を来すことがな
いという効果を奏する。更に、画像の存在率にかかわら
ず安定した用紙搬送速度を得ることができ転写ずれ、あ
るいは、画像のこすれなどの画質の低下を来すことがな
いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置が適用されている画像形成装
置の一般的例を示す説明図である。
【図2】本発明実施例1の定着装置28をより詳細に説
明するための説明図である。
【図3】表側定着ローラ4の動作(使用)時間に対する
用紙搬送速度の変化の一例を示したグラフである。
【図4】実施例1における制御を説明するためのブロッ
ク図である。
【図5】実施例1における制御が行われたときの動作時
間と用紙搬送速度との関係を示したグラフである。
【図6】実施例2の定着装置28をより詳細に説明する
ための説明図である。
【図7】実施例3の定着装置28の制御を説明するため
のブロック図である。
【図8】実施例4の定着装置28の制御を説明するため
のブロック図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 加熱手段 3 定着ベルト 4 表側定着ローラ 5 裏側定着ローラ 6 定着前ガイド 7 分離上ガイド 8 分離下ガイド 9 排紙ローラ対 10 画像形成装置 21 感光体ドラム 22 除電装置 23 クリーナ 24 帯電装置 25 露光装置 26 現像装置 27 転写装置 28 定着装置 32 給紙カセット 33 排紙トレー 50 制御装置 51 CPU 52、53 カウンタ 54 モード情報記憶装置 M 駆動源 N 定着ニップ部 S 記録シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを記録シートに転写するための転
    写装置と、 上記転写装置によってトナーが転写されて搬送されてき
    た記録紙を定着するための定着ローラを有する定着装置
    と、を備え、上記転写装置と上記定着装置の搬送間隔が
    使用可能な用紙の最大長さよりも短く設定された画像形
    成装置において、この画像形成装置は、 上記定着装置の総定着時間をカウントするためのカウン
    ト手段と、 上記カウント手段によるカウント量に応じて上記定着装
    置の定着ローラの回転数を制御する制御手段とを備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナーを記録シートに転写するための転
    写装置と、 上記転写装置によってトナーが転写されて搬送されてき
    た記録紙を定着するための定着ローラを有する定着装置
    と、を備え、上記転写装置と上記定着装置の搬送間隔が
    使用可能な用紙の最大長さよりも短く設定された画像形
    成装置において、この画像形成装置は、 画像の存在率をカウントするためのカウント手段と、 上記カウント手段によるカウント量に応じて上記定着装
    置の定着ローラの回転数を制御する制御手段と、を備え
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 トナーを記録シートに転写するための転
    写装置と、 上記転写装置によってトナーが転写されて搬送されてき
    た記録紙を定着するための定着ローラを有する定着装置
    と、 印字モードを切り替えるためのモード切換手段を備え、
    上記転写装置と上記定着装置の搬送間隔が使用可能な用
    紙の最大長さよりも短く設定された画像形成装置におい
    て、この画像形成装置は、 上記切換手段により切り換えられたモードに応じて上記
    定着装置の定着ローラの回転数を制御する制御手段を備
    えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された画像形成装置にお
    いて、 上記モード切換手段は、両面印字と片面印字のモードを
    切り換えるものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載された画像形成装置にお
    いて、 上記モード切換手段は、モノクロ印字とカラー印字との
    モードを切り替えるものであることを特徴とする画像形
    成装置。
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