JP2002023262A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2002023262A
JP2002023262A JP2000208443A JP2000208443A JP2002023262A JP 2002023262 A JP2002023262 A JP 2002023262A JP 2000208443 A JP2000208443 A JP 2000208443A JP 2000208443 A JP2000208443 A JP 2000208443A JP 2002023262 A JP2002023262 A JP 2002023262A
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和幸 飯沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減できるとともに、調整精度を
向上させることができるプロジェクタを提供すること。 【解決手段】 保持枠70の案内用係合部71と、ライ
トガイド47の被係合部72とを遊嵌状態で係合し、案
内用係合部71および被係合部72間の遊びで、ライト
ガイド47に対するリレーレンズ433の位置を調整し
た。リレーレンズ433の位置調整において、従来のね
じを用いた調整機構が必要なくなり、部品点数を低減で
きる。また、保持枠70を治具で持ってライトガイド4
7に対して移動させるだけで、リレーレンズ433を位
置調整できるから、調整作業を簡単にできるうえ、この
調整作業を自動化すれば調整精度を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクタに係
り、詳しくは、光源から出射された光束を変調した後に
拡大投射して投写画像を形成するプロジェクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プロジェクタを使用する環境が拡
がりつつあり、社内会議や出張先でのプレゼンテーショ
ンなどで用いられる他、CAD/CAM/CAEのデー
タを取り込んで拡大投写することで、研究開発部門等で
の技術検討会に用いられたり、各種セミナーや研修会、
さらには視聴覚教育を行う学校の授業でも用いられてい
る。また、CTスキャンやMRIなどの医療画像やデー
タを投写し、治療法の検討、医療指導などに役立てた
り、展示会や大勢が集まるイベントなどを効果的に演出
するのにも用いられる。
【0003】このように、あるゆる環境でプロジェクタ
が用いられる現在では、プロジェクタに求められる仕様
・機能も様々であり、携帯性を追求した軽量コンパクト
モデル、画像品質を追求した高輝度モデルおよび高解像
度モデル、各デジタル機器やモバイルツールとの接続を
可能にした高機能モデルなどがある。そして、使用され
る環境のさらなる拡大が予想されることから、新たな使
用環境を想定したより高付加価値のプロジェクタの開発
が盛んに行われている。
【0004】ところで、上述したようなプロジェクタ
は、その内部に複数の光学部品を収容し、これらの光学
部品を用いることにより、光源から出射された光束を変
調した後に拡大投写して投写画像を形成している。この
ような光学部品は、保持枠によって保持され、この保持
枠をライトガイドに取り付けることでプロジェクタ内部
に取り付けられている。通常、光学部品のライトガイド
への取り付けの際には、光学部品と、当該光学部品に入
射する光の光軸との相対位置を調整する必要がある。こ
の光学部品の位置調整は、ライトガイドに対する保持枠
の取付位置が決まっているため、保持枠に対する光学部
品の位置を調整することで行われる。
【0005】ここで、保持枠には、当該保持枠に対する
光学部品の位置調整を可能とする調整機構が設けられて
いる。この位置調整機構は、保持枠に垂直方向へ調整
(移動)可能に設けられた第1調整枠と、この第1調整
枠に水平方向へ調整(移動)可能に設けられかつ光学部
品を保持する第2調整枠とを備えている。保持枠に対す
る第1調整枠の位置調整は、保持枠に垂直方向へ螺合さ
れかつ先端が第1調整枠に当接するねじを進退させるこ
とで行っている。一方、保持枠に対する第2調整枠の位
置調整は、第1調整枠に水平方向へ螺合されかつ先端が
第2調整枠に当接するねじを進退させることで行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のプロジェクタにおいて、保持枠に対する
光学部品の位置決め、つまり調整機構におけるねじ調整
は、作業者のモニタを見ながらの手作業によって行われ
ているため、手間がかかり、また、光学部品の位置調整
の精度向上を図ることが困難であるという問題がある。
また、保持枠に対する光学部品の位置を調整するには、
複数の調整部材(つまり第1調整枠、第2調整枠および
ねじ)からなる調整機構が必要となるので、部品点数が
多く、組立作業が繁雑になってしまうという問題もあ
る。
【0007】本発明の目的は、部品点数を低減できると
ともに、調整精度を向上させることができるプロジェク
タを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクタ
は、上記目的を達成するために、以下の構成を備える。
請求項1に記載の発明は、光学部品が内部に設けられる
とともに、光源から出射された光束を変調した後に拡大
投写して投写画像を形成するプロジェクタであって、前
記光学部品を保持する保持枠と、この保持枠を支持する
支持体とを備え、前記保持枠には、当該保持枠を前記支
持体に案内する案内用係合部が設けられ、前記支持体に
は、前記案内用係合部が遊嵌状態で係合する被係合部が
設けられ、これら案内用係合部および被係合部間の遊び
で、前記支持体に対する前記光学部品の位置が調整され
ていることを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、保持枠の案内用係合部
と、支持体の被係合部とが遊嵌状態で係合され、これら
案内用係合部および被係合部間の遊びで、保持枠の支持
体に対する位置、すなわち光学部品の支持体に対する位
置が調整されている。具体的には、たとえば、保持枠を
治具等で把持し、所定位置に固定された支持体の被係合
部に保持枠の案内用係合部を遊嵌状態で係合させる。こ
の状態において、遊びの範囲内で保持枠を移動させて位
置決めする。従来のように調整機構を用いて光学部品自
体を移動させるのではなく、光学部品を保持する保持枠
を遊びの範囲内で移動させることで、支持体に対する光
学部品の位置を調整しているから、調整機構が不要とな
り、部品点数の低減が可能となる。また、保持枠を直接
挟持して支持体に対して移動させるだけで、光学部品の
位置を調整できるから、従来のように支持体に保持枠を
取り付けた状態で光学部品の位置調整を行うよりも、調
整作業が簡単になる。さらに、このような調整作業は、
構成が簡単だから、自動機等を用いて容易に自動化で
き、自動化すれば調整精度が向上する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプロジェクタにおいて、前記保持枠には、治具が取り
付けられる治具取付部が設けられていることを特徴とす
るものである。この発明によれば、保持枠には治具取付
部が設けられているから、治具で保持枠を常に所定の姿
勢で、かつ、容易に把持できるようになり、位置調整が
より正確に行える。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のプロジェクタにおいて、前記保持枠お
よび前記支持体には、前記光学部品の光軸方向の姿勢を
規定する規定手段が設けられていることを特徴とするも
のである。この発明によれば、保持枠および支持体には
光学部品の光軸方向の姿勢を規定する規定手段が設けら
れているので、光学部品の光軸に対しては、直交する方
向の位置調整だけ行えばよく、位置調整作業がさらに簡
単になる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、前
記案内用係合部と、前記被係合部とが接着剤により固定
されていることを特徴とするものである。この発明によ
れば、保持枠の案内用係合部と、支持体の被係合部と
は、接着剤により固定されるので、保持枠と支持体とを
位置決めした後に、案内用係合部および被係合部間、す
なわち遊びの部分に接着剤を充填するだけでよく、固定
作業が容易になる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のプロジェクタにおいて、前記案内用係合部には、前記
接着剤が充填される接着剤充填用溝が形成されているこ
とを特徴とするものである。この発明によれば、保持枠
の案内用係合部には接着剤充填用溝が形成されているか
ら、保持枠と支持体との固定の際に、接着剤充填用溝に
接着剤を充填すれば保持枠および支持体間から接着剤が
流れ出にくくなり、接着固定が確実になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、本実施形態に
係るプロジェクタ1を上方から見た全体斜視図、図2
は、プロジェクタ1を下方から見た全体斜視図、図3
は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。図1な
いし図3において、プロジェクタ1は、略四角箱状の外
装ケース2と、外装ケース2内に収容された電源ユニッ
ト3と、同じく外装ケース2内に配置された平面L字形
の光学ユニット4とを備えている。
【0015】外装ケース2は、図4に示すように、互い
にネジ止めされる合成樹脂製のアッパーケース21と、
アルミニウム等の金属製のロアーケース22と、同じく
アルミニウム等の金属製のフロントケース23とで構成
されている。
【0016】アッパーケース21は、上面部211およ
び背面部212が一体成形された形状である。上面部2
11の内部側には、アルミニウム板のパンチング加工に
よる多孔状の第1電磁遮蔽部材213が取り外し可能に
設けられている。アッパーケース21の背面部212の
内部側にも、アルミニウム板からなる第2電磁遮蔽部材
214が設けられている。第2電磁遮蔽部材214は、
ロアーケース22側にネジ止めされている。
【0017】ロアーケース22は、底面部221および
対向し合う一対の側面部222が一体に形成された形状
であり、プレスやマシニングセンタ等で加工された所定
形状のアルミニウム板等を曲げ加工することで、底面部
221および側面部222が互いに折曲して形成されて
いる。
【0018】底面部221の前方の両隅部分には、プロ
ジェクタ1全体の傾きを調整して投写画像の位置合わせ
を行う高さ位置調整機構7が設けられている。これに対
して底面部221の後方側中央部には、樹脂製のフット
部材6(図2)が嵌合しているのみである。
【0019】フロントケース23は、外装ケース2の前
面部231を形成する部材であり、やはりプレスやマシ
ニングセンタ等で加工された所定形状のアルミニウム板
等の曲げ加工あるいは絞り加工によって形成されてい
る。この フロントケース23には投写レンズ46に対
応して丸孔開口232が設けられ、丸孔開口232の周
辺は絞り加工によって内部側に湾曲している。
【0020】このような外装ケース2には、内部に冷却
空気を取り入れるための吸気口2A,2B,2C、およ
び内部から冷却空気を排出するための排気口2D,2E
の他、操作パネル2Fや、スピーカの位置に対応した多
数の孔2G等が設けられている。また、外装ケース2の
背面側には、インターフェース用の種々のコネクタが露
出しており、各コネクタがマウントされるドライバーボ
ードや他のボードは、背面側の開口部分を塞ぐように固
定されたアルミ板50に支持されるようになっている。
このアルミ板50は、電磁遮蔽板としても機能する。
【0021】電源ユニット3は、外装ケース2(図3)
内の前面側に配置された主電源31と、主電源31の後
方に配置されたバラスト32とで構成されている。主電
源31は、電源ケーブルを通して供給された電力をバラ
スト32や図示しないドライバーボード等に供給するも
のであり、前記電源ケーブルが差し込まれるインレット
コネクタ33(図2)、周囲を囲むアルミニウム製のフ
レーム34(図3)、図示しない電源回路等を備えてい
る。バラスト32は、電力を主に光学ユニット4の光源
ランプ411(図5)に供給するものであり、ランプ駆
動回路を備えている。
【0022】光学ユニット4は、図5に示すように、光
源ランプ411から出射された光束を、光学的に処理し
て画像情報に対応した光学像を形成するユニットであ
り、インテグレータ照明光学系41、色分離光学系4
2、リレー光学系43、電気光学装置44、色合成光学
系としてのクロスダイクロイックプリズム45、および
投写光学系としての投写レンズ46を備えている。
【0023】〔2.光学系の詳細な構成〕図5におい
て、インテグレータ照明光学系41は、電気光学装置4
4を構成する3枚の液晶パネル441(色光毎に液晶パ
ネル441R,441G,441Bと示す)の画像形成
領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装
置413と、UVフィルタ418と、第1レンズアレイ
414と、偏光変換素子415と、第2レンズアレイ4
16とを備えている。なお、偏光変換素子415および
第2レンズアレイ416が本発明の光学部品である。
【0024】インテグレータ照明光学系41を構成する
光源装置413は、放射状の光線を出射する放射光源と
しての光源ランプ411と、この光源ランプ411から
出射された放射光を反射するリフレクタ412とを有す
る。光源ランプ411としては、ハロゲンランプやメタ
ルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられる
ことが多い。 第1レンズアレイ414は、ほぼ矩形状
の輪郭を有する小レンズ414Aがマトリクス状に配列
された構成を有している。各小レンズ414Aは、光源
ランプ411から出射されてUVフィルタ418を通る
光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズ4
14Aの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域
の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たと
えば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比
(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レ
ンズ414Aのアスペクト比も4:3に設定する。第2
レンズアレイ416は、第1レンズアレイ414とほぼ
同様な構成を有しており、小レンズ416Aがマトリク
ス状に配列された構成を有している。この第2レンズア
レイ416は、第1レンズアレイ414からの光を集光
している。
【0025】偏光変換素子415は、第1レンズアレイ
414と第2レンズアレイ416との間に配置されると
ともに、第1レンズアレイ414からの光を1種類の偏
光光に変換するものであり、これにより、電気光学装置
44での光の利用効率が高められている。具体的に、偏
光変換素子415によって1種類の偏光光に変換された
各部分光束は、集光レンズ417に集光し、最終的に電
気光学装置44の液晶パネル441R,441G,44
1B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液
晶パネル441を用いた本実施形態のプロジェクタ1
(電気光学装置44)では、光を構成する2種類の偏光
光(S波とP波)のうちの1種類の偏光光しか利用でき
ないため、光源ランプ411からの光のほぼ半分が利用
されない。そこで、偏光変換素子415を用いることに
より、光源ランプ411からの出射光を全て1種類の偏
光光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高
めている。なお、このような偏光変換素子415は、た
とえば特開平8−304739号公報に紹介されてい
る。
【0026】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有してい
る。
【0027】リレー光学系43は、入射側レンズ43
1、リレーレンズ433、および反射ミラー432、4
34を備え、色分離光学系42で分離された色光、青色
光を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。な
お、リレーレンズ433も本発明の光学部品である。
【0028】電気光学装置44は、3枚の光変調装置と
なる液晶パネル441R,441G,441Bを備え、
これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング
素子として用いたものであり、色分離光学系42で分離
された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,4
41G,441Bによって、画像情報に応じて変調され
て光学像を形成する。
【0029】クロスダイクロイックプリズム45は、3
枚の液晶パネル441R,441G,441Bから射出
された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画
像を形成するものである。なお、クロスダイクロイック
プリズム45には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青
色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズム
の界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多
層膜によって3つの色光が合成される。そして、クロス
ダイクロイックプリズム45で合成されたカラー画像
は、投写レンズ46から射出され、スクリーン上に拡大
投写される。
【0030】以上説明した各光学系41〜45は、図6
に示すように、合成樹脂製のライトガイド47に収容さ
れている。すなわち、このライトガイド47には、光源
装置413を覆う光源保護部471の他、前述の各光学
部品414,417,418,421〜423,43
1,432,434を上方からスライド式に嵌め込む溝
部がそれぞれ設けられている。そして、ライトガイド4
7には、図3に示すカバー48が取り付けられている。
なお、本発明の光学部品であるリレーレンズ433、お
よび一体にユニット化された偏光変換素子415および
第2レンズアレイ416のライトガイド47への取り付
けは後述する。
【0031】また、ライトガイド47の光出射側49の
一端側には、液晶パネル441R,441G,441B
が一体に取り付けられたクロスダイクロイックプリズム
45が固定され、他端側の半円筒状部分に沿ったフラン
ジ上に投写レンズ46が固定されるようになっている。
【0032】〔3.冷却構造〕図1ないし図3におい
て、プロジェクタ1内には、投写レンズ46脇および外
装ケース2底面の吸気口2Aから吸引された冷却空気が
排気口2Dから排気される第1冷却系統A、外装ケース
2の側面に設けられた吸気口2Bから吸引された冷却空
気が排気口2Eから排気される第2冷却系統B、外装ケ
ース2の底面に設けられた吸気口2Cから吸引された冷
却空気が排気口2Eから排気される第3冷却系統Cが形
成されている。
【0033】第1冷却系統Aでは、主電源31の投写レ
ンズ46側に軸流吸気ファン51(図3中に一点鎖線で
図示)が設けられ、バラスト32の光源装置413側に
第1シロッコファン52が設けられている。軸流吸気フ
ァン51によって投写レンズ46脇および吸気口2Aか
ら吸引された冷却空気は、主電源31およびバラスト3
2を冷却しながらシロッコファン52側に流れ、吸引さ
れる。第1シロッコファン52から吐き出された冷却空
気は、ライトガイド47に設けられた吸気用切欠部47
1Aから光源保護部471内に入り込んで光源装置41
3を後方から冷却し、排気用切欠部471B(図6)か
ら排気され、最終的に排気口2Dから外装ケース2外に
排気される。
【0034】第2冷却系統Bでは、図7、図8の断面図
に示すように、投写レンズ46の下側に第2シロッコフ
ァン53が設けられている。この第2シロッコファン5
3は、吸気口2Bから電気光学装置44の下方まで冷却
空気を導くダクト部材60(図6)の途中に配置されて
いる。吸気口2Bから吸引された吸気は、ダクト部材6
0に導かれて第2シロッコファン53に吸い込まれ、外
装ケース2の底面に沿って吐き出された後、電気光学装
置44を冷却する。この後に冷却空気は、光学ユニット
4の上部に配置された図示しないドライバーボードを冷
却しながら背面側の軸流排気ファン54に向かい、この
排気ファン54で排気口2Eから排気される。
【0035】第3冷却系統Cでは、図6中に一点鎖線で
示すように、ライトガイド47の下面における外装ケー
ス2底面の吸気口2Cに対応した位置に第3シロッコフ
ァン55が設けられている。吸気口2Cは、個々の孔を
極力小径とすることで、プロジェクタ1の設置個所上に
ある塵や埃を吸い込み難くしている。吸気口2Cから第
3シロッコファン55に吸い込まれた冷却空気は、外装
ケース2の底面およびライトガイド47の下面間に形成
されるダクト状部分を通って光源装置413側に吐き出
された後、ライトガイド47内に導かれ、インテグレー
タ照明光学系41を構成する前述した第1レンズアレイ
414、偏光変換素子415と第2レンズアレイ416
とからなるユニットのほか、UVフィルタ418を下方
から上方に向かって冷却する。この後に冷却空気は、カ
バー48の後述する挿入用孔部48A(図3)から排気
され、最終的に背面側の軸流排気ファン54で排気口2
Eから排気される。
【0036】〔4.リレーレンズの取付構造〕リレーレ
ンズ433は、図9に拡大して示すように、当該リレー
レンズ433を保持する保持枠70を介して、ライトガ
イド47に支持・固定されている。リレーレンズ433
は、その周縁が保持枠70の枠内にはめ込まれて固定さ
れ、クリップ70Aで下部1箇所がとめられている。保
持枠70の左右両端面には、当該保持枠70をライトガ
イド47に案内する案内用係合部71が突出してそれぞ
れ設けられている。これに対して、ライトガイド47に
は、保持枠70の案内用係合部71と遊嵌状態で係合す
る被係合部72が形成され、この被係合部72は、上方
へ開口したスリット状に形成されている。
【0037】このような案内用係合部71および被係合
部72では、案内用係合部71が上方から被係合部72
内に挿入されて、遊嵌状態で係合される。具体的には、
案内用係合部71と被係合部72との間には、上下方向
はもちろん、左右方向(光軸方向と直交する方向)にお
いて、遊びが形成され、この遊びの分だけ案内用係合部
71が被係合部72に対して移動可能とされている。す
なわち、リレーレンズ433を保持した保持枠70がラ
イトガイド47に対して当該遊びの分だけ移動可能とさ
れ、保持枠70をライトガイド47に対して移動させる
ことで、保持枠70のライトガイド47に対する位置調
整が可能となる。ここで、案内用係合部71および被係
合部72間の遊びの寸法は、左右方向で±1mm〜±2
mmとされることが望ましい。なお、案内用係合部71
と被係合部72との間には、前後方向(光軸方向)にお
ける位置調整用の遊びはなく、これにより、リレーレン
ズ433(保持枠70)の光軸方向の姿勢が規定されて
いる。
【0038】また、案内用係合部71の側面(被係合部
72と近接する側面)には、接着剤が充填される接着剤
充填用溝75が形成されており、この溝75は、案内用
係合部71の上端から下方向へ途中まで延びている。案
内用係合部71と被係合部72とを係合させ、保持枠7
0を位置決めした後、接着剤充填用溝75に接着剤を充
填すれば、案内用係合部71と被係合部72との間の隙
間が小さくても接着剤を、案内用係合部71および被係
合部72間に確実に充填できるようになる。なお、接着
剤充填用溝75が形成された案内用係合部71の側面と
向き合う被係合部72の面は、少なくとも接着剤充填用
溝75を覆うだけの大きさ(幅)を有している。これに
より、接着剤充填用溝75と被係合部72との間に接着
剤をより確実に充填可能となる。
【0039】保持枠70の上端面には、図示しない治具
が取り付けられる治具取付部としての治具取付孔73が
その両端側に形成されている。これら治具取付孔73に
は治具を構成するチャッキング用の一対の爪90の先端
部がそれぞれ挿入され、この状態で一対の爪90が離間
方向または近接方向へ付勢されることにより、治具で保
持枠70を把持することが可能となる。
【0040】一方、保持枠70の下端面、およびこの下
端面に向かい合うライトガイド47の上面には、リレー
レンズ433の光軸方向の姿勢を規定する規定手段74
が設けられている。規定手段74は、保持枠70の下端
面に下方へ突出して設けられた円柱状の突部74Aと、
ライトガイド47を貫通して形成されかつ突部74Aが
係合する係合孔74Bとによって構成されている。この
うち、係合孔74Bは、リレーレンズ433の光軸方向
と直交する方向へ長く形成されているとともに、その長
手方向と直交する方向(幅方向)の寸法が円柱状の突部
74Aの直径寸法とほぼ同一とされている。これによ
り、突部74Aを係合孔74Bに係合させると、突部7
4Aは係合孔74Bに対して、係合孔74Bの長手方向
および上下方向へのみ移動可能となる。つまり、保持枠
70は、ライトガイド47に対して、上下方向および光
軸に対して直交する方向へのみ移動可能となり、光軸方
向への移動は不可能とされている。これにより、リレー
レンズ433の姿勢および光軸方向での位置を所定に保
たれる。また、突部74Aを係合孔74Bに挿入するこ
とで、保持枠70が光軸方向へ倒れるのを防止できるよ
うになる。
【0041】このようなリレーレンズ433の取付構造
では、たとえば以下のようにして、リレーレンズ433
をライトガイド47に取り付ける。まず、リレーレンズ
433を保持枠70に取り付け、治具(爪90)で保持
枠70を保持する。この状態で、保持枠70を上方から
ライトガイド47内に挿入して位置決めする。この際、
保持枠70の案内用係合部71をライトガイド47の被
係合部72に係合させるとともに、保持枠70下面の突
部74Aをライトガイド47の係合孔74Bに係合させ
る。ここで、保持枠70(リレーレンズ433)は、ラ
イトガイド47に対してリレーレンズ433の光軸方向
と直交する面内方向へのみ移動可能とされている。
【0042】このようなリレーレンズ433の位置調整
作業は、たとえば、治具を三次元方向へ移動させる三次
元移動装置を手動操作することで行ってもよいし、自動
化した三次元移動装置を自動操作することで行ってもよ
く、自動化すれば作業者がモニタ等を見ながら調整作業
するよりも位置決め精度が向上する。保持枠70を位置
決めした後、接着剤充填用溝75に接着剤を充填して保
持枠70をライトガイド47に固定する。
【0043】ここにおいて、リレーレンズ433のライ
トガイド47に対する位置決めは、ライトガイド47の
上部にカバー48をセットした後であってもよい。たと
えば、図3に示すように、ライトガイド47のカバー4
8に、保持枠70の治具取付孔73に対応し、かつ治具
取付孔73より大きい挿入用孔部48Bを形成する。こ
のような構成において、カバー48のないライトガイド
47に、上方から保持枠70(リレーレンズ433)を
挿入して案内用係合部71をライトガイド47の被係合
部72に係合させておき、接着剤充填用溝75に接着剤
を充填した状態でカバー48を取り付ける。この後、カ
バー48の挿入用孔部48Bから治具(爪90)を挿入
してライトガイド47およびカバー48内の保持枠70
を保持し、リレーレンズ433の位置決めを行う。
【0044】〔5.偏光変換素子と第2レンズアレイと
からなるユニットの取付構造〕図10および図11にお
いて、偏光変換素子415と第2レンズアレイ416と
からなるユニットは、上述したリレーレンズ433と同
様に、当該偏光変換素子415および第2レンズアレイ
416を互いに対向させた状態で保持する保持枠80を
介して、ライトガイド47に支持・固定されている。こ
こにおいて、リレーレンズ433を保持する保持枠70
と、偏光変換素子415と第2レンズアレイ416とか
らなるユニットを保持する保持枠80とは、光学部品を
保持する保持構造が異なるのみで、他の構造は同様であ
るから、同様な符号を付して、それらの説明を省略また
は簡略する。
【0045】偏光変換素子415および第2レンズアレ
イ416は、互いに対向した状態で、周縁が保持枠80
の枠内にはめ込まれて固定され、クリップ80Aで上縁
2箇所および下縁2箇所の計4箇所がとめられている。
偏光変換素子415および第2レンズアレイ416が保
持枠80内にはめ込まれる際には、偏光変換素子415
と第2レンズアレイ416との互いの位置関係の調整が
行われ、互いに位置決めされた状態で保持枠80にそれ
ぞれ固定される。
【0046】保持枠80の左右両端面には、保持枠70
と同様に、当該保持枠80をライトガイド47に案内す
る案内用係合部81が設けられており、これに対して、
ライトガイド47には、保持枠80の案内用係合部81
と遊嵌状態で係合する被係合部82が設けられている。
よって、当該保持枠80は、保持枠70と同様に位置調
整が可能となる。案内用係合部81には、接着剤が充填
される接着剤充填用溝85が形成されている。
【0047】また、保持枠80の上端面の中央には、治
具(爪90)が取り付けられる治具取付部としての治具
取付孔83が形成されている。この治具取付孔83には
治具の各爪90が挿入され、この状態で一対の爪90が
離間方向へ付勢されることで治具で保持枠80を把持す
ることが可能となる。保持枠80の下端面、およびこの
下端面に向かい合うライトガイド47の上面には、偏光
変換素子415および第2レンズアレイ416の光軸方
向の姿勢を規定する規定手段84が設けられている。こ
の規定手段84は、保持枠80の下端面に設けられた円
柱状の突部84Aと、ライトガイド47を貫通して形成
されかつ突部84Aが係合する係合孔84Bとによって
構成されている。係合孔84Bは、偏光変換素子415
および第2レンズアレイ416の光軸方向と直交する方
向へ長く形成されているとともに、その長手方向と直交
する方向(幅方向)の寸法が突部84Aの直径寸法とほ
ぼ同一とされている。これにより、保持枠80は、ライ
トガイド47に対して、光軸と直交する面内方向へのみ
移動可能となり、光軸方向への移動は不可能とされてい
る。また、突部84Aを係合孔84Bに挿入すること
で、保持枠80が光軸方向へ倒れるのを防止できるよう
になる。
【0048】さらに、保持枠80の下部には、対向配置
された偏光変換素子415および第2レンズアレイ41
6間の隙間に冷却空気を導入するためのダクト部88が
設けられており、ライトガイド47には、保持枠80の
設置の際、当該ダクト部88が挿通される挿通孔47A
が形成されている。この挿通孔47Aは、ライトガイド
47の外側と内側とを連通している。このような構成に
おいて、第3冷却系統Cの第3シロッコファン55によ
り吸気口2Cから吸い込まれた冷却空気は、挿通孔47
Aに挿通されたダクト部88から偏光変換素子415お
よび第2レンズアレイ416間の空隙に取り込まれ、こ
の空隙を通って治具取付孔83および孔部89から排気
される。
【0049】このような偏光変換素子415と第2レン
ズアレイ416とからなるユニットの取付構造におい
て、偏光変換素子415および第2レンズアレイ416
(保持枠80)は、上述したリレーレンズ433の場合
と同様に、ライトガイド47に対して位置決めされた
後、ライトガイド47に固定される。ここにおいて、ラ
イトガイド47に対する位置決めは、ライトガイド47
にカバー48をセットした後であってもよい。このよう
な場合、たとえば、図3に示すように、ライトガイド4
7のカバー48に、保持枠80の治具取付孔83に対応
し、かつ治具取付孔83より大きい挿入用孔部48Aを
形成しておく。このような構成において、カバー48の
ないライトガイド47に、保持枠80(偏光変換素子4
15および第2レンズアレイ416)を挿入して案内用
係合部81をライトガイド47の被係合部82に係合さ
せておき、接着剤充填用溝85に接着剤を充填した状態
でカバー48を取り付ける。この後、カバー48の挿入
用孔部48Aから治具(爪90)を挿入してライトガイ
ド47およびカバー48内の保持枠80を保持し、偏光
変換素子415および第2レンズアレイ416からなる
ユニットの位置決めを行う。
【0050】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)保持枠70の案内用係合部71と、ライトガイド4
7の被係合部72とが遊嵌状態で係合され、これら案内
用係合部71および被係合部72間の遊びで、ライトガ
イド47に対するリレーレンズ433の位置が調整され
ている。つまり、従来のように調整機構を用いて光学部
品自体を移動させるのではなく、リレーレンズ433を
保持する保持枠70を遊びの範囲内で移動させること
で、ライトガイド47に対するリレーレンズ433の位
置を調整しているから、調整機構が不要となり、部品点
数を低減できる。
【0051】また、保持枠70を直接挟持してライトガ
イド47に対して移動させるだけで、リレーレンズ43
3の位置を調整できるから、調整作業を簡単にできる。
【0052】さらに、このような調整作業は、治具(爪
90)を移動させればよいから、三次元移動装置等の自
動機を用いて簡単に自動化でき、自動化すれば作業者が
モニタ等を見ながら調整作業するよりも位置決め精度を
向上させることができる。
【0053】(2)保持枠80の案内用係合部81と、ラ
イトガイド47の被係合部82とが遊嵌状態で係合さ
れ、これら案内用係合部81および被係合部82間の遊
びで、ライトガイド47に対する偏光変換素子415お
よび第2レンズアレイ416の位置が調整されている。
つまり、偏光変換素子415および第2レンズアレイ4
16を保持する保持枠70自体を遊びの範囲内で移動さ
せることで、ライトガイド47に対する偏光変換素子4
15および第2レンズアレイ416からなるユニットの
位置を調整しているから、調整機構が不要となり、部品
点数を低減できる。また、保持枠80を治具で持って、
所定位置に固定されたライトガイド47に対して移動さ
せるだけで、偏光変換素子415および第2レンズアレ
イ416の位置を調整できるから、調整作業を簡単にで
きる。さらに、このような調整作業は、簡単な構成だか
ら、自動機により自動化すれば作業者がモニタ等を見な
がら調整作業するよりも位置決め精度を向上させること
ができる。
【0054】(3)保持枠70,80には治具取付孔7
3,83が設けられているから、治具で保持枠70,8
0を常に所定の姿勢で、かつ、容易に把持できるように
なり、位置調整をより正確に行うことができる。
【0055】(4)保持枠70,80およびライトガイド
47には、リレーレンズ433、および偏光変換素子4
15と第2レンズアレイ416とからなるユニットの光
軸方向の姿勢を規定する規定手段74,84が設けられ
ているので、各光学部品433,415,416の光軸
に対しては、直交する方向の位置調整だけを行えばよ
く、位置調整作業をさらに簡単にできる。
【0056】(5)保持枠70,80の案内用係合部7
1,81と、ライトガイド47の被係合部72,82と
は、接着剤により固定されるので、保持枠70,80と
ライトガイド47とを位置決めした後に、案内用係合部
71,81および被係合部72,82間、すなわち遊び
の部分に接着剤を充填するだけでよく、固定作業を容易
にできる。
【0057】(6)保持枠70,80の案内用係合部7
1,81には接着剤充填用溝75,85が形成されてい
るから、保持枠70,80とライトガイド47との固定
の際に、接着剤充填用溝75,85に接着剤を充填すれ
ば保持枠70,80およびライトガイド47間から接着
剤が流れ出にくくなり、接着固定を確実にできる。
【0058】(7)偏光変換素子415および第2レンズ
アレイ416は、一つの保持枠80で保持されるととも
に、この保持枠80を移動させることでライトガイド4
7に対して位置調整されているから、厳しい位置決めを
要する偏光変換素子415および第2レンズアレイ41
6間の位置関係を保ったままライトガイド47に対して
の位置を調整できる。
【0059】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
前記実施形態において、接着剤充填用溝75,85は案
内用係合部71,81に形成されているが、これに限ら
ず、たとえば、被係合部に形成されてもよく、また、案
内用係合部および被係合部の両方に形成されてもよい。
このような場合でも、案内用係合部および被係合部間に
確実に接着剤を充填できる。なお、本発明では、接着剤
充填用溝は必須の構成ではなく、案内用係合部および被
係合部に接着剤充填用溝を形成しない場合でも、本発明
に含まれる。
【0060】前記実施形態では、規定手段74,84
は、保持枠70,80に設けられた突部74A,84A
およびライトガイド47に設けられた係合孔74B,8
4Bで構成されているが、本発明に係る規定手段はこれ
に限定されるものではなく、たとえば、保持枠に設けら
れた係合孔およびライトガイドに設けられた突部で構成
されていてもよい。
【0061】前記実施形態では、保持枠70,80の上
面に治具取付孔73,83が形成されているが、たとえ
ば、保持枠の側面に形成されていてもよく、治具を取り
付けやすい位置に適宜形成されていればよい。なお、本
発明では、治具取付孔は必須の構成ではなく、保持枠に
治具取付孔を形成しない場合でも、本発明に含まれる
が、治具取付孔を形成しておけば、治具で保持枠を容易
かつ常に所定の姿勢で把持できる。この際、治具取付部
の形状は、その実施にあたって任意に決定されればよ
く、孔状に限定されない。
【0062】前記実施形態では、保持枠70,80で保
持する光学部品としてリレーレンズ433、および偏光
変換素子415と第2レンズアレイ416とからなるユ
ニットを挙げているが、本発明に係る光学部品はこれに
限定されるものではない。ただし、このような光学部品
としては、たとえばダイクロイックミラー421や集光
レンズ417等であってもよいが、前述の実施形態のよ
うに、リレーレンズ433、および偏光変換素子415
と第2レンズアレイ416とからなるユニットのような
厳しい位置決めを必要とする光学部品であることが望ま
しい。
【0063】前記実施形態では、3つの光変調装置を用
いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つ
の光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調
装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変
調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。ま
た、前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを
用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、
液晶以外の光変調装置を用いても良い。さらに、前記実
施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の光
変調装置を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一
となる反射型の光変調装置を用いても良い。さらにま
た、前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から
投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを
挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反
対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適
用可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、保持枠の案内用係合部
と、支持体の被係合部とを遊嵌状態で係合し、これら案
内用係合部および被係合部間の遊びで、光学部品の支持
体に対する位置を調整しているので、従来の調整機構が
必要なくなり、部品点数を低減できる。また、保持枠を
直接挟持して支持体に対して移動させるだけで、光学部
品の位置を調整できるから、調整作業を簡単にできる。
さらに、このような調整作業は、機械等を用いて簡単に
自動化でき、自動化すれば調整精度を向上させることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一本実施形態に係るプロジェクタを上
方から見た全体斜視図である。
【図2】プロジェクタを下方から見た全体斜視図であ
る。
【図3】プロジェクタの内部を示す斜視図である。
【図4】前記実施形態の外装ケースの分解斜視図であ
る。
【図5】プロジェクタの各光学系を模式的に示す平面図
である。
【図6】プロジェクタの光学ユニットの構成部材を示す
斜視図である。
【図7】図1の矢印VII−VIIから見た縦断面図である。
【図8】図1の矢印VIII−VIIIから見た縦断面図であ
る。
【図9】光学ユニットのリレーレンズおよび保持枠を拡
大して示す斜視図である。
【図10】光学ユニットの偏光変換素子と第2レンズア
レイとからなるユニットおよび保持枠を拡大して示す斜
視図である。
【図11】光学ユニットの偏光変換素子と第2レンズア
レイとからなるユニットおよび保持枠を拡大して示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 47 支持体であるライトガイド 70,80 保持枠 71,81 案内用係合部 72,82 被係合部 73,83 治具取付部である治具取付孔 74,84 規定手段 75,85 接着剤充填用溝 411 光源である光源ランプ 415 光学部品である偏光変換素子 416 光学部品である第2レンズアレイ 433 光学部品であるリレーレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯沼 和幸 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 北林 雅志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA14 EA19 EA68 HA08 HA11 HA13 HA16 HA18 HA21 HA23 HA24 HA25 HA28 HA30 MA16 MA20 2H089 HA40 QA12 TA12 TA16 TA18 UA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品が内部に設けられるとともに、
    光源から出射された光束を変調した後に拡大投写して投
    写画像を形成するプロジェクタであって、 前記光学部品を保持する保持枠と、この保持枠を支持す
    る支持体とを備え、 前記保持枠には、当該保持枠を前記支持体に案内する案
    内用係合部が設けられ、前記支持体には、前記案内用係
    合部が遊嵌状態で係合する被係合部が設けられ、 これら案内用係合部および被係合部間の遊びで、前記支
    持体に対する前記光学部品の位置が調整されていること
    を特徴とするプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記保持枠には、治具が取り付けられる治具取付部が設
    けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のプロジ
    ェクタにおいて、 前記保持枠および前記支持体には、前記光学部品の光軸
    方向の姿勢を規定する規定手段が設けられていることを
    特徴とするプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のプロジェクタにおいて、 前記案内用係合部と、前記被係合部とが接着剤により固
    定されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記案内用係合部には、前記接着剤が充填される接着剤
    充填用溝が形成されていることを特徴とするプロジェク
    タ。
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