JP2002022756A - 液体吸引管とその製造方法 - Google Patents

液体吸引管とその製造方法

Info

Publication number
JP2002022756A
JP2002022756A JP2000205367A JP2000205367A JP2002022756A JP 2002022756 A JP2002022756 A JP 2002022756A JP 2000205367 A JP2000205367 A JP 2000205367A JP 2000205367 A JP2000205367 A JP 2000205367A JP 2002022756 A JP2002022756 A JP 2002022756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
pipette
hole
tip
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000205367A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Oyama
康浩 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP2000205367A priority Critical patent/JP2002022756A/ja
Publication of JP2002022756A publication Critical patent/JP2002022756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少定量の再現性を向上させること。 【解決手段】 細長いパイプからなり、パイプがその先
端に、パイプの軸に直交する方向に形成された貫通孔
と、パイプの軸に鋭角をなす方向に形成された平面状の
端面とを有し、パイプの孔と前記貫通孔との交差部が前
記端面に露出してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液体吸引管に関
し、特に、栓で封止した試料容器内の液体を栓を貫通し
て吸引する吸引管に関するものであり、各種分析装置に
おける液体試料の採取に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来のこのような液体吸引管は、その先
端形状に様々な工夫が加えられ、図2に示すように先端
に軸に直角な端面を有する単純なものから、図3に示す
ように先端に軸と鋭角をなす端面を有するもの(例え
ば、特開2000−74928号公報参照)、あるいは
図4に示すように周側面に吸引口を設けたもの(例え
ば、特開平9−304400号公報参照)などが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
液体吸引管を用いる場合には、通常、試料容器から液体
試料を吸引した後、吸引管内部に定量された試料のみを
残し、吸引管の外周および端面に付着した余分な試料を
洗浄液と空気とで洗浄し、それから所望の反応容器へ吐
出するようにしている。
【0004】これに対し、図3に示す液体吸引管は、先
端が斜めにカットされており、吸引孔の開口面積が吸引
孔の断面積の3〜4倍にもなるため、吸引管を洗浄する
際に、洗浄のばらつきの影響を受け易く、吸引管内部に
残される試料の量が変動して微量定量には適さないとい
う問題点がある。
【0005】また、図2および図4に示すものは先端の
開口面積は小さいが、図2のものは先端が平坦であるた
め栓付きの検体容器には適用できず、図4のものは孔形
状を形成するためのコストが高いという問題点がある。
つまり、図4の形状では、先端に部品Aのような棒材を
挿入・接着する必要がある。また、接着強度を高めるた
めある程度の長さL1が必要である。その結果、先端か
ら、吸引穴までの距離L2は長くなり、所要最少サンプ
ル量は多くなる。この発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、栓付きの検体容器に適用可能で微量定
量に適し、しかも製作が容易な液体吸引管を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は細長いパイプ
からなり、パイプがその先端に、パイプの軸に直交する
方向に形成された貫通孔と、パイプの軸に鋭角をなす方
向に形成された平面状の端面とを有し、パイプの孔と前
記貫通孔との交差部が前記端面に露出してなる液体吸引
管を提供するものである。
【0007】請求項1記載の液体吸引管の製造方法であ
って、細長いパイプの先端にパイプの軸に直交する貫通
孔を穿設し、パイプ先端をパイプの軸と鋭角をなす角度
で切削して平面状の端面を形成し、それによって、パイ
プの孔と前記貫通孔との交差部を前記端面に露出させる
工程を備える液体吸引管の製造方法を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の細長いパイプには、例
えば、市販のステンレス鋼製パイプ(SUS316,外
径2mm,内径0.5mm)を用いることができる。パ
イプ先端の貫通孔(横孔)は、ドリル加工により、パイ
プの孔とほぼ同径に形成すればよい。またパイプ先端の
平面状の端面は、パイプの軸に対して10〜20度の角
度を有するように研磨加工で形成される。その順序は次
のようにすれば、簡単で精度のよい加工が可能となる。
【0009】(1)まず、パイプ先端にパイプの軸に直
交する貫通孔を形成し、(2)次に、パイプ先端を軸と
鋭角をなす角度で平面研磨を行い、(3)そして、パイ
プの孔と貫通孔とが端面に露出した時点で平面研磨を停
止し、(4)次に、角部の面トリを機械加工又はサンド
ブラストで行う。
【0010】実施例 以下、図面に示す実施例を用いてこの発明を詳述する。
これによってこの発明が限定されるものではない。
【0011】(1)液体吸引管の構成と製造方法 図1は、この発明の液体吸引管の実施例を示す要部断面
図である。液体吸引管12は、長さ120mm,外径D
1=2.0mmのステンレス鋼(SUS316)製パイ
プ1(孔4の内径d1=0.5mm)の先端部に加工を
施したものである。
【0012】その加工においては、まず、パイプ1の先
端をしぼり加工又は切削加工によって外径D2が1.2
mmになるように加工し、次に、パイプ1の軸に直交す
る直径d2=0.5mmの貫通孔2をドリルで穿設し、
次に、パイプ1の先端をパイプ1の軸に対して鋭角θを
なす平面で切削研磨し、パイプ1の孔4と貫通孔2との
交差部を切削研磨した平坦面3に露出させたものであ
る。ここではθ=15°としている。なお、平坦面3を
形成した後、角は面トリ加工が施される。
【0013】このような先端形状を有する吸引管12
は、吸引口として作用する孔4の先端開口が貫通口2に
よって整形され、その開口面積が最小限となる、つまり
孔4の断面積にほぼ等しくなる。従って、吸引管12
は、液体試料を吸引した後に先端部を洗浄液およびエア
ーで洗浄しても吸引管12の内部に残される試料の量が
洗浄のばらつきに対して影響をうけにくくなり、微量定
量を可能にする。しかも、先端は斜めにカットされた鋭
い形状を有するので、試料容器の栓に容易に刺さってそ
れを貫通できる。
【0014】(2)液体吸引管の使用方法 次に、この発明の液体吸引管の使用方法の一例について
説明する。図5は図1に示す液体吸引管(以下、ピペッ
トという)12を用いた液体吸引装置の概略構成を示
す。図6は液体吸引装置の具体的な構成を示す。この液
体吸引装置は血液凝固測定装置に内蔵されている。図6
は血液凝固測定装置の左側面図から見た図であり、図に
おいて右側が装置前面である。複数のサンプル容器68
を一列に並べて保持したサンプルラック66はサンプラ
(図示しない)によって図において紙面裏から表の方向
に1容器分ずつ移送される。
【0015】図5に示すように、この液体吸引装置は第
1ユニット10と第2ユニット11とから構成されてい
る。第1ユニット10はピペット12を保持する第1保
持部30及びその第1保持部30を上下移動させるため
の駆動源43を備えている。第2ユニット11は第1保
持部30と係合する第2保持部74及び第2保持部74
をY方向に上下移動させるための駆動源86を備えてい
る。第1ユニット10はX方向に移動可能となってい
る。二点鎖線は第1ユニット10が最前に位置し、第1
保持部30が第2保持部74に近接し両者が係合し合う
状態を示す。
【0016】ピペット12の上端部には電線34が接続
されている。電線34は液面検知回路35に接続され、
ピペット先端が液面に接触する際の容量(キャパシタン
ス)変化に基づき液面を検知する。ピペット12上端に
はチューブ36が接続されそのチューブ36はシリンジ
ポンプなどの液体定量装置37に接続される。第1ユニ
ット10は駆動源94によりX方向に、駆動源96によ
る紙面に直交する方向(Z方向)に駆動される。
【0017】図6において、44は第1ユニット10の
第1シャーシである。40、41はプーリ、42はプー
リ40、41に掛け渡されたベルトである。一方のプー
リ41は第1の駆動源であるステッピングモータ43の
軸に直結している。
【0018】第1ユニット10にはピペット12に上向
きの外力が作用したときにこれを検知する外力検知手段
54が備えられている。部材48を介してベルト42に
取り付けられた部材50は第2シャーシ38に回転可能
に支持されている。第2シャーシ38は第1シャーシ4
4に取り付けられたガイドシャフト46、47により上
下移動のみできるようにガイドされている。第2シャー
シ38にはピペット12を保持した第1保持部が取り付
けられる。第2シャーシ38と部材50の間には圧縮コ
イルバネなどの付勢手段52が配置されている。
【0019】ピペット12に外力が作用していない状態
では部材50は第2シャーシ38に設けられた部材54
を支点として図において時計方向に付勢され第2シャー
シに設けられた係止部56に当接されている。よって、
第1のモータ43の回転により第1保持部30、第2シ
ャーシ38、部材50は一体化して上下移動する。
【0020】もし、ピペット下降中にピペット12に物
が当接し上向きの外力が作用すると、部材50の部材4
8側は下方に移動するが第2シャーシ38の支点54側
は停止するので、部材50はバネ52の圧縮力に逆らっ
て二点鎖線に示すように部材50は相対的に反時計周り
に回転する。この微少な変動をマイクロスイッチなどの
センサ53(図5)により検出する。センサ53は電線
により外力検知回路55(図5)に接続され、外力検知
が行われる。
【0021】58は貫通孔を備え上下移動するピペット
のガイド手段として機能するガイド部材である。ガイド
部材58は第1シャーシ44に取り付けられている。ピ
ペット12は100mm以上の長さを有するので移動時
に水平方向のブレを発生させないようにするために設け
られている。
【0022】60は貫通孔63(図5参照)を備えその
貫通孔63にポート62から洗浄液とエアーを供給しポ
ート64から廃液を排出することによりピペット12を
洗浄する洗浄部である。洗浄部60は部材70を介して
エアーシリンダなどの駆動源72により上下移動され
る。71は垂直方向に設けられ部材70をガイドするガ
イドレールである。
【0023】第2ユニット11について説明する。第2
保持部74は第1保持部30と係合する。ここでは凹部
と凸部の嵌まり合いにより両者30、74が連結される
ように構成されている。第1保持部30には凸部32が
設けられている。第2保持部74にはその凸部32が嵌
まる凹部76が設けられている。
【0024】凸部32の上下方向の幅は約6mm、凹部
の上下方向の幅は14mmであり、第1保持部30は第
2保持部74の干渉なしに移動できる余裕、すなわち8
mmの不干渉範囲を有している。
【0025】80は軸受84、85により回転自在に支
持され螺旋溝を有するドライブシャフト、82はドライ
ブシャフト80に螺合しドライブシャフト80の回転に
伴い上下移動する移動子である。ドライブシャフト80
の一端にプーリ89が取り付けられプーリ88、ベルト
90を介して第2のステッピングモータ86の回転がド
ライブシャフト80に伝達される。第2保持部74は部
材78を介してこの移動子82に取り付けられガイドレ
ール71にガイドされて上下移動する。
【0026】第1保持部30と第2保持部74が係合状
態にあるときに第1のモータ43への電力供給をなくし
第2のモータ86を回転させれば、第2の保持部74が
第1の保持部30を押圧し移動させることができる。こ
のとき第1のモータ43は外力により強制的に回転させ
られることになる。
【0027】ここでは第1ユニット10はモータ94
(図5)により紙面左右方向に水平移動するよう構成さ
れている。さらに、モータ96(図5)により紙面表裏
方向にも水平移動するよう構成されている。第1ユニッ
ト10は装置前側(右側)にあるときに第1の保持部3
0と第2の保持部74とが係合するようになっている。
第1ユニット10が後方(左側)に移動すれば両者の係
合は解除され、ピペット12は専ら第1のモータ43の
回転により上下移動する。
【0028】ここではサンプル液を収容したサンプル容
器はサンプラにより例えば10本の容器を装着可能なサ
ンプルラック66に装着されて搬送される。図7はサン
プルラック66の正面図であり、サンプルラック66は
図7の右から左にサンプル容器のピッチで間欠的に搬送
され、順次ピペット12の下方に配置される。ここで使
用されるサンプル容器は3種類に大別される。第1種は
サンプルラック66底壁に載置された密閉容器a,b,
c,d,e,f(容器底はサンプルラック底壁に当接し
ている)であり、キャップが互いに異なっている。第2
種はサンプルラック底壁に載置された開放容器gである
(容器底はサンプルラック底壁に当接し、キャップな
し)。第3種はサンプルラック底壁上方に載置した開放
容器h,i,jである(各容器はフランジを備え、サン
プルラック上壁に当接h,jしたり載置用開放容器上端
に当接iしたりしている。いずれの開放容器も底はサン
プルラック底壁には当接していない)。
【0029】洗浄部60の貫通孔63の下面にはテーパ
部61を備えるのでfのような特異な容器であっても位
置ずれすることなく容器を保持することができる。
【0030】制御部92はプログラムに従い、次のよう
にして液体吸引装置を動作させる。
【0031】<ステップ1:容器キャップの有無検知>
第1ユニット10が最前に位置した状態において、第1
のモータ43及び第2のモータ86を回転させて第1保
持部30及び第2保持部74を共に下降させることによ
り前記係合不干渉状態を維持しつつ、ピペット12を初
期位置(最上点)から洗浄部60を貫通し所定距離下降
させる。その間、制御部92は外力検知回路55からの
信号を監視する。ピペット12に外力が作用したと検知
されればキャップありの密閉容器であると判断し第1の
モータ43を停止させる。ピペット12が所定距離下降
しても外力が作用しなければキャップなしの開放容器で
あると判断する。
【0032】<ステップ2−1:密閉容器の場合のピペ
ットの下降(突き刺し)>停止した第1のモータ43を
ごくわずか逆方向に回転させピペット12先端をキャッ
プから離す。そして、駆動源72(図5)を駆動し洗浄
部60を下降させ洗浄部60下面で容器68のキャップ
69を押圧保持する。第1のモータ43への電力供給を
ストップし、第2のモータ86を回転させる。第2の保
持部74は第1の保持部30を押し下げることによりピ
ペット12を容器68のキャップ69に突き刺す(ピペ
ット12は専ら第2のモータ86の力により下降す
る)。そして、液面検知回路35(図5)からの液面検
知情報、予め設定された最下点に到達したとの位置情報
のいずれかの情報により第2のモータ86を停止させ、
それによってピペット12も停止する。
【0033】<ステップ2−2:開放容器の場合のピペ
ットの下降>継続して第1のモータ43及び第2のモー
タ86を回転させて、第1の保持部30を第2の保持部
74に当接させることなく下降させる(ピペット12は
第1のモータ43の力により下降する)。そして、液面
検知回路35からの液面検知情報、外力検知回路55か
らの外力検知情報、予め設定された最下点に到達したと
の位置情報のいずれかの情報により第1のモータ43を
停止させ、それによってピペット12も停止する。
【0034】<ステップ3:サンプル液吸引>ピペット
12を吸引量に応じて所定距離下降させ、液体定量装置
37(図5)を動作させピペット12先端の開口からサ
ンプル液を所定量吸引する(例えば、10μl)。
【0035】<ステップ4−1:密閉容器の場合のピペ
ットの上昇(引き抜き)と洗浄>第1のモータ43への
電力供給をストップしたまま第2のモータ86を逆回転
させる。第2の保持部74が第1の保持部30を押し上
げることによりピペット12を容器68のキャップ69
から引き抜く(ピペット12は専ら第2のモータ86の
力により上昇する)。同時に洗浄部60に洗浄液を供給
しピペット12外壁(先端を含む)を洗浄する。引き抜
きが完了すれば洗浄部60を上昇させ容器68の保持を
解除する。ピペット12は初期位置に戻る。
【0036】<ステップ4−2:開放容器の場合のピペ
ットの上昇と洗浄>第1のモータ43、第2のモータ8
6を逆回転させて、第1の保持部30を第2の保持部7
4に当接させることなく上昇させる(ピペット12は専
ら第1のモータ43の力により上昇する)。同時に洗浄
部60に洗浄液を供給しピペット12外壁(先端を含
む)を洗浄する。ピペット12は初期位置に戻る。な
お、ステップ4−1,4−2において、サンプル液を孔
4に保持したピペット12は先端が洗浄部60に対して
図9に示す位置関係にあるときにポート62からポート
64へ矢印に示すように流れる洗浄液によって洗浄され
る。
【0037】<ステップ5:ピペットの後方移動>モー
タ94を回転させ第1ユニット10を後方移動させる。
このことにより第1の保持部は第2の保持部からの係合
から完全に解除される。また必要に応じてモータ96を
回転させ第1ユニットを横方向移動させてもよい。
【0038】<ステップ6:ピペットの下降>第1の保
持部30は第2の保持部74の係合が解除されているの
で、第1のモータ43だけを回転させてピペット12を
所定量下降させる。
【0039】<ステップ7:サンプル液吐出>液体定量
装置37を動作させピペット12先端の開口18から反
応容器(図示しない)内にサンプル液を所定量吐出す
る。
【0040】<ステップ8:ピペットの洗浄>第1のモ
ータ43を逆回転させてピペット12を上昇させる。そ
してピペット12の内外壁を洗浄する。例えばモータ9
4又はモータ96によってピペット12を図示しない洗
浄容器へ移動し洗浄する。あるいはピペット12内部通
路14に洗浄液を供給し洗浄部60に洗浄液を供給しこ
れら廃液を洗浄部60から排出しピペット12内外壁を
洗浄してもよい。
【0041】<ステップ9:ピペットの前方移動>モー
タ94を逆回転させ第1ユニット10を前方移動させ
る。ピペット12は初期位置に戻る。第1の保持部は第
2の保持部と係合しうる状態になる。以上のようにして
ピペット12による試料の定量吸引およびピペット12
の洗浄が行われる。
【0042】(3)液体吸引管(ピペット)の定量性能 図3に示すピペットを比較例1、図4に示すピペットを
比較例2、図2に示すピペットを比較例4とし、それら
のピペットと実施例のピペット12(図1)について定
量性能の比較試験を行った。つまり、既知濃度のRBC
(赤血球)含有液を各ピペットで12μLずつ10回採
取し、採取した各RBC含有液に含まれるRBC数を自
動血球計数装置で計数し、その平均値を算出した。この
動作を第1回〜第5回まで5回くり返し、各ピペットに
ついて5つのRBC計数平均値を得た。その結果を図8
に示す。この結果から実施例のピペットは定量再現性
(ばらつき)が比較例1よりも優れ、比較例2,3とほ
ぼ同等であることが分かる。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、吸引管の先端開口の
開口面積が最小化され、洗浄のばらつきによる影響を受
けにくいので、再現性の高い微少定量を行うことができ
る。また、この発明によれば、先端吸引口から貫通口ま
での距離が短くてすむので、吸引に必要なサンプル量を
最少にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の液体吸引管を示す断面図で
ある。
【図2】従来例の液体吸引管を示す断面図である。
【図3】従来例の液体吸引管を示す断面図である。
【図4】従来例の液体吸引管を示す断面図である。
【図5】実施例の液体吸引管を採用した液体吸引装置の
概略構成図である。
【図6】実施例の液体吸引管を採用した液体吸引装置の
具体的構成図である。
【図7】各種サンプル容器を収容したサンプルラックの
正面図である。
【図8】実施例と比較例の定量再現性を示すグラフであ
る。
【図9】実施例の液体吸引管の先端が洗浄される状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 貫通孔 3 平坦面 4 パイプの孔 12 液体吸引管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長いパイプからなり、パイプがその先
    端に、パイプの軸に直交する方向に形成された貫通孔
    と、パイプの軸に鋭角をなす方向に形成された平面状の
    端面とを有し、パイプの孔と前記貫通孔との交差部が前
    記端面に露出してなる液体吸引管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液体吸引管の製造方法で
    あって、細長いパイプの先端にパイプの軸に直交する貫
    通孔を穿設し、パイプ先端をパイプの軸と鋭角をなす角
    度で切削して平面状の端面を形成し、それによって、パ
    イプの孔と前記貫通孔との交差部を前記端面に露出させ
    る工程を備える液体吸引管の製造方法。
JP2000205367A 2000-07-06 2000-07-06 液体吸引管とその製造方法 Pending JP2002022756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205367A JP2002022756A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 液体吸引管とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205367A JP2002022756A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 液体吸引管とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002022756A true JP2002022756A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18702468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000205367A Pending JP2002022756A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 液体吸引管とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002022756A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302412A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Sysmex Corp 試料分析装置とその液体吸引装置およびピペット洗浄装置
JP2007033152A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの加工装置
JP2007033150A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの製造方法
JP2007030084A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの加工装置
JP2010107308A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sysmex Corp 検体処理装置および検体吸引装置
JP2014528588A (ja) * 2011-10-12 2014-10-27 エプレップ プロプライアトリー リミテッド 分析のためのサンプル調製
JP2022539572A (ja) * 2019-07-02 2022-09-12 北京▲華▼▲視▼▲諾▼▲維▼医▲療▼科技有限公司 試薬ホルダー、検出装置アセンブリー、房水採取装置及び房水採取方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302412A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Sysmex Corp 試料分析装置とその液体吸引装置およびピペット洗浄装置
JP2007033152A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの加工装置
JP2007033150A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの製造方法
JP2007030084A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Olympus Corp プローブの加工装置
JP4491388B2 (ja) * 2005-07-25 2010-06-30 ベックマン・コールター・インコーポレーテッド プローブの加工装置
JP2010107308A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sysmex Corp 検体処理装置および検体吸引装置
JP2014528588A (ja) * 2011-10-12 2014-10-27 エプレップ プロプライアトリー リミテッド 分析のためのサンプル調製
JP2022539572A (ja) * 2019-07-02 2022-09-12 北京▲華▼▲視▼▲諾▼▲維▼医▲療▼科技有限公司 試薬ホルダー、検出装置アセンブリー、房水採取装置及び房水採取方法
JP7337967B2 (ja) 2019-07-02 2023-09-04 北京▲華▼▲視▼▲諾▼▲維▼医▲療▼科技有限公司 試薬ホルダー、検出装置アセンブリー、房水採取装置及び房水採取方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5122949B2 (ja) 分注量検出方法および吸液モニタ型分注装置
US8721966B2 (en) Chemical analyzer, method for dispensing and dilution cup
JP5686744B2 (ja) 自動分析装置
EP0661542B1 (en) Pipet washing apparatus
JP2007114192A (ja) 液面検知装置
JP6676489B2 (ja) 自動分析装置で液体をピペッティングする方法
JP4538477B2 (ja) 自動分析装置
JP4294588B2 (ja) 液体のメニスカス及び振動を制御する内部構造を備えた測定先端
JP4755927B2 (ja) 血液試料中の血球測定方法及び装置
JPH01141357A (ja) 自動分析装置のサンプル分注方法
JPH1062435A (ja) 生化学自動分析装置における洗浄装置
JP3868102B2 (ja) 分注装置及びこの分注装置を構成要素とする分析装置
JP2002022756A (ja) 液体吸引管とその製造方法
JP6227441B2 (ja) 分析装置及びその方法
JP6463997B2 (ja) 自動分析装置
JP3771380B2 (ja) 液体吸引装置
JP2002040035A (ja) 生化学自動分析装置
JP2010271203A (ja) 液体のサンプリング方法、及び自動分析装置
JP3836609B2 (ja) 液体吸引装置
JP6121743B2 (ja) 自動分析装置
EP1033577B1 (en) Test piece holder and apparatus for removing analyte excess incorporating the same
JP2000074928A (ja) 液体吸引管
JP2005127895A (ja) 血液等の試料サンプリング機構におけるサンプリング管の洗浄方法
JPH1048220A (ja) 分注装置
JP7167037B2 (ja) 自動分析装置および検体分注機構の異常検出方法