JP2002022411A - 変位量計測装置及び変位量計測方法 - Google Patents
変位量計測装置及び変位量計測方法Info
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- JP2002022411A JP2002022411A JP2000210178A JP2000210178A JP2002022411A JP 2002022411 A JP2002022411 A JP 2002022411A JP 2000210178 A JP2000210178 A JP 2000210178A JP 2000210178 A JP2000210178 A JP 2000210178A JP 2002022411 A JP2002022411 A JP 2002022411A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像処理を利用して物体の変位を検出する変
位量検出装置において、画素単位以下の変位量を正確に
検出すること。 【解決手段】 画像撮像手段101で撮像した画像をA
/D変換器102でA/D変換して、基準画像記憶手段
104及び画像記憶手段105に記憶する。第1の変位
量計測手段106では、画素単位の変位量(Δx,Δ
y)を検出する。第2の変位量計測手段107は、2つ
の画像とこの画素単位の変位量(Δx,Δy)とに基づ
いて、時空間微分法により画素単位以下の変位量(δ
x,δy)を検出する。これを加算することにより(Δ
x+δx,Δy+δy)を正確な変位量として出力する
ことができる。
位量検出装置において、画素単位以下の変位量を正確に
検出すること。 【解決手段】 画像撮像手段101で撮像した画像をA
/D変換器102でA/D変換して、基準画像記憶手段
104及び画像記憶手段105に記憶する。第1の変位
量計測手段106では、画素単位の変位量(Δx,Δ
y)を検出する。第2の変位量計測手段107は、2つ
の画像とこの画素単位の変位量(Δx,Δy)とに基づ
いて、時空間微分法により画素単位以下の変位量(δ
x,δy)を検出する。これを加算することにより(Δ
x+δx,Δy+δy)を正確な変位量として出力する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理を利用し
た物体の検査・計測などの装置に用いられる変位量計測
装置及び変位量計測方法に関する。
た物体の検査・計測などの装置に用いられる変位量計測
装置及び変位量計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理を利用した物体の検査や
計測をする際に、画像中の物体の変位量を正確に計測す
るための方法が種々提案されている。例えば、特開平7-
222143号に記載されている画像処理装置では、相互相関
法によって画素単位の変位量を求め、相関係数を補間し
て画素単位以下の変位量を求める手法などにより変位量
を計測していた。又、特許番号第2736320 号に記載され
ている時空間微分法においては、所定測定対象となる移
動体を所定の時間間隔で撮像し、画像信号の時間微分値
及び空間微分値に基づいて速度ベクトルを所定範囲毎に
演算し、その有効度を判定するための基準となる自己評
価量を演算し、演算された自己評価量に基づいて所定範
囲毎に速度ベクトルの有効度合を判定し、有効度が低い
場合には時間間隔を変更し、有効度が高い速度ベクトル
について移動体の速度分布を計測することによって移動
体の速度を計測するものが提案されている。
計測をする際に、画像中の物体の変位量を正確に計測す
るための方法が種々提案されている。例えば、特開平7-
222143号に記載されている画像処理装置では、相互相関
法によって画素単位の変位量を求め、相関係数を補間し
て画素単位以下の変位量を求める手法などにより変位量
を計測していた。又、特許番号第2736320 号に記載され
ている時空間微分法においては、所定測定対象となる移
動体を所定の時間間隔で撮像し、画像信号の時間微分値
及び空間微分値に基づいて速度ベクトルを所定範囲毎に
演算し、その有効度を判定するための基準となる自己評
価量を演算し、演算された自己評価量に基づいて所定範
囲毎に速度ベクトルの有効度合を判定し、有効度が低い
場合には時間間隔を変更し、有効度が高い速度ベクトル
について移動体の速度分布を計測することによって移動
体の速度を計測するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平7-222143号に記載されている手法を用いた変位量
計測法は、相関面上で2次の補間を行って画素単位以下
の変位量を求めているため、1画素の0.1 程度の精度で
あり、十分な精度が得られないという欠点があった。
特開平7-222143号に記載されている手法を用いた変位量
計測法は、相関面上で2次の補間を行って画素単位以下
の変位量を求めているため、1画素の0.1 程度の精度で
あり、十分な精度が得られないという欠点があった。
【0004】又上記の特許第2736320 号に記載されてい
る時空間微分法は、たとえば1画素分しか変位しないよ
うな、変位が小さい場合にだけ画素単位以下の精度の変
位量を計測するのに適しているが、変位が大きい場合に
十分な精度が得られないという欠点があった。
る時空間微分法は、たとえば1画素分しか変位しないよ
うな、変位が小さい場合にだけ画素単位以下の精度の変
位量を計測するのに適しているが、変位が大きい場合に
十分な精度が得られないという欠点があった。
【0005】本発明は、以上の事情を考慮してなされた
もので、入力された複数の画像を処理することにより画
素単位の変位量を算出し、得られた変位量を用いて入力
画像を画像処理して画素単位以下の変位量を算出するこ
とにより、高精度に変位量を計測することができる変位
量計測装置及び変位量計測方法を提供することを目的と
する。
もので、入力された複数の画像を処理することにより画
素単位の変位量を算出し、得られた変位量を用いて入力
画像を画像処理して画素単位以下の変位量を算出するこ
とにより、高精度に変位量を計測することができる変位
量計測装置及び変位量計測方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、撮影された複数の入力画像の変位量を計測する変位
量計測装置であって、物体を撮像して入力画像とする撮
像手段と、前記撮像手段から入力された少なくとも基準
となる第1の入力画像及び計測対象となる第2の入力画
像を保持する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に保持
されている第1,第2の入力画像から画素単位の変位量
を算出する第1の変位量計測手段と、前記第1の変位量
計測手段により得られた変位量を用いて、第1,第2の
入力画像を画像処理することにより画素単位以下の変位
量を算出する第2の変位量計測手段と、前記第1,第2
の変位量計測手段より得られる変位量の和を入力画像の
変位量として出力する出力手段と、を備えていることを
特徴とするものである。
は、撮影された複数の入力画像の変位量を計測する変位
量計測装置であって、物体を撮像して入力画像とする撮
像手段と、前記撮像手段から入力された少なくとも基準
となる第1の入力画像及び計測対象となる第2の入力画
像を保持する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に保持
されている第1,第2の入力画像から画素単位の変位量
を算出する第1の変位量計測手段と、前記第1の変位量
計測手段により得られた変位量を用いて、第1,第2の
入力画像を画像処理することにより画素単位以下の変位
量を算出する第2の変位量計測手段と、前記第1,第2
の変位量計測手段より得られる変位量の和を入力画像の
変位量として出力する出力手段と、を備えていることを
特徴とするものである。
【0007】本願の請求項2の発明は、請求項1の変位
量計測装置において、前記第1の変位量計測手段は、複
数の画像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領
域間での相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い
点を求める相互相関法により画素単位の変位量を算出す
る処理を行うことを特徴とするものである。
量計測装置において、前記第1の変位量計測手段は、複
数の画像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領
域間での相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い
点を求める相互相関法により画素単位の変位量を算出す
る処理を行うことを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項3の発明は、請求項1の変位
量計測装置において、前記変位量計測装置は、前記撮像
手段より入力された画像に対する前処理として、雑音除
去処理、強調処理、2値化処理の各種画像処理機能のう
ち、少なくとも1種の処理を行う画像前処理手段を更に
有することを特徴とするものである。
量計測装置において、前記変位量計測装置は、前記撮像
手段より入力された画像に対する前処理として、雑音除
去処理、強調処理、2値化処理の各種画像処理機能のう
ち、少なくとも1種の処理を行う画像前処理手段を更に
有することを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項4の発明は、請求項1の変位
量計測装置において、前記第2の変位量計測手段は、前
記第1の変位量計測手段により得られた画素単位の変位
量を用いて前記第1の入力画像を変位させた画像と、第
2の入力画像との間の時間微分値と空間微分値を算出
し、その値に基づいて画素単位以下の変位量を算出する
処理を行うことを特徴とするものである。
量計測装置において、前記第2の変位量計測手段は、前
記第1の変位量計測手段により得られた画素単位の変位
量を用いて前記第1の入力画像を変位させた画像と、第
2の入力画像との間の時間微分値と空間微分値を算出
し、その値に基づいて画素単位以下の変位量を算出する
処理を行うことを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項5の発明は、撮影された複数
の入力画像の変位量を計測する変位量計測方法であっ
て、物体を撮像して入力画像とし、入力された少なくと
も基準となる第1の入力画像及び計測対象となる第2の
入力画像を保持し、保持されている前記第1,第2の入
力画像から画素単位の変位量を算出し、前記画素単位の
変位量を用いて、前記第1,第2の入力画像を画像処理
することにより画素単位以下の変位量を算出し、前記画
素単位及び画素単位以下の変位量の和を入力画像の変位
量として出力することを特徴とするものである。
の入力画像の変位量を計測する変位量計測方法であっ
て、物体を撮像して入力画像とし、入力された少なくと
も基準となる第1の入力画像及び計測対象となる第2の
入力画像を保持し、保持されている前記第1,第2の入
力画像から画素単位の変位量を算出し、前記画素単位の
変位量を用いて、前記第1,第2の入力画像を画像処理
することにより画素単位以下の変位量を算出し、前記画
素単位及び画素単位以下の変位量の和を入力画像の変位
量として出力することを特徴とするものである。
【0011】本願の請求項6の発明は、請求項5の変位
量計測方法において、前記画素単位の変位量計測は、複
数の画像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領
域間での相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い
点を求める相互相関法により画素単位の変位量を算出す
る処理であることを特徴とするものである。
量計測方法において、前記画素単位の変位量計測は、複
数の画像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領
域間での相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い
点を求める相互相関法により画素単位の変位量を算出す
る処理であることを特徴とするものである。
【0012】本願の請求項7の発明は、請求項5の変位
量計測方法において、前記撮像され入力された画像に対
する前処理として、雑音除去処理、強調処理、2値化処
理の各種画像処理機能のうち、少なくとも1種の処理を
行うことを特徴とするものである。
量計測方法において、前記撮像され入力された画像に対
する前処理として、雑音除去処理、強調処理、2値化処
理の各種画像処理機能のうち、少なくとも1種の処理を
行うことを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項8の発明は、請求項5の変位
量計測方法において、前記画素単位以下の変位量計測
は、前記画素単位の変位量計測により得られた画素単位
の変位量を用いて前記第1の入力画像を変位させた画像
と、第2の入力画像との間の時間微分値と空間微分値を
算出し、その値に基づいて画素単位以下の変位量を算出
する処理を行うことを特徴とするものである。
量計測方法において、前記画素単位以下の変位量計測
は、前記画素単位の変位量計測により得られた画素単位
の変位量を用いて前記第1の入力画像を変位させた画像
と、第2の入力画像との間の時間微分値と空間微分値を
算出し、その値に基づいて画素単位以下の変位量を算出
する処理を行うことを特徴とするものである。
【0014】本発明では、撮像手段により入力された画
像を第1の変位量計測手段で処理することにより画素単
位の変位量を得る。次いで第1の変位量計測手段により
得られた変位量を用いて入力画像を第2の変位量計測手
段で処理をすることにより、画素単位以下の変位量を
得、高精度な変位量を得るようにしている。
像を第1の変位量計測手段で処理することにより画素単
位の変位量を得る。次いで第1の変位量計測手段により
得られた変位量を用いて入力画像を第2の変位量計測手
段で処理をすることにより、画素単位以下の変位量を
得、高精度な変位量を得るようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による変
位量計測装置の基本構成を示すブロック図である。図1
において、画像撮影手段101は基準となる画像及び測
定対象の画像を撮影する装置であり、CCD(電荷結合
素子)カメラ、ITVカメラなどが用いられる。又画像
撮影手段101として1次元ラインセンサカメラを用
い、カメラ又は測定対象をスキャンさせても良い。A/
D変換手段102は入力画像をデジタル化するものであ
って、その出力は画像前処理手段103に与えられる。
画像前処理手段103は入力画像の雑音除去処理や輪郭
の強調,二値化等の種々の画像前処理を行うものであ
る。前処理を行った画像は基準画像記憶手段104及び
画像記憶手段105に与えられる。基準画像記憶手段1
04,画像記憶手段105は、画像データを記憶するメ
モリから構成されている。基準画像記憶手段104は画
像変位の基準となる1フレーム分の第1の入力画像を記
憶するものであり、画像記憶手段105は変位量計測の
対象となる1フレーム分の第2の入力画像を記憶するも
のである。尚、第1,第2の画像は所定の時間間隔を隔
てて入力された画像とする。又第1の変位量計測手段1
06は画像記憶手段104,105の画像から画素単位
の変位量を計測するものであり、第2の変位量計測手段
107はこれらの画像記憶装置の画像と画素単位の変位
量の計測値とに基づいて、1画素単位以下の微小な変位
量を計測するものである。
を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による変
位量計測装置の基本構成を示すブロック図である。図1
において、画像撮影手段101は基準となる画像及び測
定対象の画像を撮影する装置であり、CCD(電荷結合
素子)カメラ、ITVカメラなどが用いられる。又画像
撮影手段101として1次元ラインセンサカメラを用
い、カメラ又は測定対象をスキャンさせても良い。A/
D変換手段102は入力画像をデジタル化するものであ
って、その出力は画像前処理手段103に与えられる。
画像前処理手段103は入力画像の雑音除去処理や輪郭
の強調,二値化等の種々の画像前処理を行うものであ
る。前処理を行った画像は基準画像記憶手段104及び
画像記憶手段105に与えられる。基準画像記憶手段1
04,画像記憶手段105は、画像データを記憶するメ
モリから構成されている。基準画像記憶手段104は画
像変位の基準となる1フレーム分の第1の入力画像を記
憶するものであり、画像記憶手段105は変位量計測の
対象となる1フレーム分の第2の入力画像を記憶するも
のである。尚、第1,第2の画像は所定の時間間隔を隔
てて入力された画像とする。又第1の変位量計測手段1
06は画像記憶手段104,105の画像から画素単位
の変位量を計測するものであり、第2の変位量計測手段
107はこれらの画像記憶装置の画像と画素単位の変位
量の計測値とに基づいて、1画素単位以下の微小な変位
量を計測するものである。
【0016】変位量計測手段106,変位量計測手段1
07は、本実施の形態ではCPU、ROM、RAM、キ
ーボードなどの入力装置からなるパーソナルコンピュー
タから構成されている。
07は、本実施の形態ではCPU、ROM、RAM、キ
ーボードなどの入力装置からなるパーソナルコンピュー
タから構成されている。
【0017】出力手段108としては、CRTディスプ
レイ装置、LCD(液晶ディスプレイ)装置、または、
熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープ
リンタなどの印刷装置などが用いられる。
レイ装置、LCD(液晶ディスプレイ)装置、または、
熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープ
リンタなどの印刷装置などが用いられる。
【0018】次に、本実施の形態による変位量計測装置
を使用して、流体に混入された粒子の変位量を計測する
方法について説明する。本計測方法は、例えば流体に混
入された粒子が運動する場合、画像撮影手段101で得
られる画像のずれを計測することによって、その変位量
を検出し得ることに基づくものである。変位量の計測に
は、画像の関心領域での濃淡またはカラー情報が利用さ
れる。
を使用して、流体に混入された粒子の変位量を計測する
方法について説明する。本計測方法は、例えば流体に混
入された粒子が運動する場合、画像撮影手段101で得
られる画像のずれを計測することによって、その変位量
を検出し得ることに基づくものである。変位量の計測に
は、画像の関心領域での濃淡またはカラー情報が利用さ
れる。
【0019】計測の準備として、あらかじめ次の処理を
実行する。まず画像撮影手段101により一定の時間間
隔で2枚の画像を入力し、A/D変換手段102により
デジタル化して、画像前処理手段103で前処理を行
う。そして第1,第2の入力画像を基準画像記憶手段1
04,画像記憶手段105に記憶する。尚、撮影装置と
して工業用テレビカメラを使用した場合には、毎秒30
画面の画像データをビデオ信号として出力するため、こ
のビデオ信号をA/D変換したものを画像データとして
使用することができる。
実行する。まず画像撮影手段101により一定の時間間
隔で2枚の画像を入力し、A/D変換手段102により
デジタル化して、画像前処理手段103で前処理を行
う。そして第1,第2の入力画像を基準画像記憶手段1
04,画像記憶手段105に記憶する。尚、撮影装置と
して工業用テレビカメラを使用した場合には、毎秒30
画面の画像データをビデオ信号として出力するため、こ
のビデオ信号をA/D変換したものを画像データとして
使用することができる。
【0020】ここで、第1の変位量計測手段106によ
る画素単位の変位量計測方法について説明する。変位量
計測方法としては、画素単位の移動量を計測できる手法
であればよく、ここでは例えば、特開平7-222143号に示
されている相互相関法を用いる。尚、その他の画素単位
の変位量計測方法としては、例えば特許第273620号に示
される時空間微分法、例えば特開平7-27780号に示され
る粒子追跡法や、例えば特開平11-64359号に示される流
蹟線法などを用いることができる。ここでは基準画像記
憶手段104に記憶された画像データf(x,y)に対
し、32×32画素からなる小領域に分割し、順次、所
定の変位量でもって、ずらしながら画像記憶手段105
に記憶された画像データg(x,y)との相互相関係数
を求める。最も高い相関係数の高い点を変位量として、
すべての領域に対してこれを行い、各領域の画素単位の
変位量を得る。こうして得られた画素単位の変位量を
(Δx,Δy)とする。
る画素単位の変位量計測方法について説明する。変位量
計測方法としては、画素単位の移動量を計測できる手法
であればよく、ここでは例えば、特開平7-222143号に示
されている相互相関法を用いる。尚、その他の画素単位
の変位量計測方法としては、例えば特許第273620号に示
される時空間微分法、例えば特開平7-27780号に示され
る粒子追跡法や、例えば特開平11-64359号に示される流
蹟線法などを用いることができる。ここでは基準画像記
憶手段104に記憶された画像データf(x,y)に対
し、32×32画素からなる小領域に分割し、順次、所
定の変位量でもって、ずらしながら画像記憶手段105
に記憶された画像データg(x,y)との相互相関係数
を求める。最も高い相関係数の高い点を変位量として、
すべての領域に対してこれを行い、各領域の画素単位の
変位量を得る。こうして得られた画素単位の変位量を
(Δx,Δy)とする。
【0021】次に、第2の変位量計測手段107による
画素単位以下の変位量計測方法について説明する。まず
1次元での処理を検討するものとし、基準画像記憶手段
104に記憶された画像データを図2(a)に示すよう
にあるxの位置で表される画像I=f(x)とし、画像
記憶手段105に記憶される画像を図2(b)に示すg
(x)とする。この場合には前述した第1の変位量計測
手段106によって画素単位の移動量Δxが算出されて
いる。従ってこの移動量Δxを用いてf(x)を図2
(c)に示すように平行移動した画像をf(x−Δx)
とする。次いでg(x)とf(x−Δx)を用いて画素
単位以下の変位量δxを求める。図3は図2(c)一部
分を拡大した図であり、2つの輝度の差は∂I/∂t、
接線の傾きは∂I/∂xとなり、1次元の場合は次式
(数1)が成り立つ。
画素単位以下の変位量計測方法について説明する。まず
1次元での処理を検討するものとし、基準画像記憶手段
104に記憶された画像データを図2(a)に示すよう
にあるxの位置で表される画像I=f(x)とし、画像
記憶手段105に記憶される画像を図2(b)に示すg
(x)とする。この場合には前述した第1の変位量計測
手段106によって画素単位の移動量Δxが算出されて
いる。従ってこの移動量Δxを用いてf(x)を図2
(c)に示すように平行移動した画像をf(x−Δx)
とする。次いでg(x)とf(x−Δx)を用いて画素
単位以下の変位量δxを求める。図3は図2(c)一部
分を拡大した図であり、2つの輝度の差は∂I/∂t、
接線の傾きは∂I/∂xとなり、1次元の場合は次式
(数1)が成り立つ。
【数1】 又2次元の場合にはこれを拡張して(数2)が成り立
つ。
つ。
【数2】
【0022】さてこの(数2)において、小領域で変位
量δx,δyが一定として次式(数3)のJを最小にす
る変位量δx,δyを最小二乗法によって求める。
量δx,δyが一定として次式(数3)のJを最小にす
る変位量δx,δyを最小二乗法によって求める。
【数3】 Jが最小となる変位量は次式(数4)を満足する。
【数4】 これを整理すると次式(数5)となり、これからδx,
δyは(数6)のように求めることができる。
δyは(数6)のように求めることができる。
【数5】
【数6】
【0023】又数6の∂I/∂t、∂I/∂x、∂I/
∂yは次式(数7)により求めることができる。
∂yは次式(数7)により求めることができる。
【数7】
【0024】尚、次式(数8)はメモリ画像記憶手段1
04,105から読出して差分法を用いて求めることが
てきる。
04,105から読出して差分法を用いて求めることが
てきる。
【数8】
【0025】こうして計算結果として、δx,δyが得
られる。従って第1の変位量計測手段106で計測した
画素単位の変位量(Δx,Δy)を加算することによ
り、2枚の画像間の正確な変位量(Δx+δx,Δy+
δy)が得られ、これを出力手段108により出力する
ことができる。
られる。従って第1の変位量計測手段106で計測した
画素単位の変位量(Δx,Δy)を加算することによ
り、2枚の画像間の正確な変位量(Δx+δx,Δy+
δy)が得られ、これを出力手段108により出力する
ことができる。
【0026】又時空間微分法の他の解法として、Horn,
B.,K.P. and Shunk B.G.: Determining optical flow,
Artifical Intelligence Vol.17.pp.185-203,1981に示
されているように、変位量はある小領域の近傍でなめら
かとして次式(数9)によりJを求め、Jを最小にする
変位量(δx,δy)を求めることができる。
B.,K.P. and Shunk B.G.: Determining optical flow,
Artifical Intelligence Vol.17.pp.185-203,1981に示
されているように、変位量はある小領域の近傍でなめら
かとして次式(数9)によりJを求め、Jを最小にする
変位量(δx,δy)を求めることができる。
【数9】 尚、以下の式(数10)は変位量の近傍平均である。
【数10】
【0027】又特許番号2789967 号に示されているよう
に、動きベクトル検出装置に記載されている手法によっ
ても求めることができる。
に、動きベクトル検出装置に記載されている手法によっ
ても求めることができる。
【0028】図4は、流体に混入された粒子を撮影した
画像に本実施の形態による変位量測定方法を適用し、変
位量を推定したときの誤差を曲線Aで示し、従来の特開
平7−222143号による変位の誤差を曲線Bで示した評価
結果である。従来法を適用した場合では誤差が0.07画素
程度であるのに対し、本手法を適用した場合には最大0.
04、画素平均して約0.015 画素となり、推定精度は本発
明を適用した場合の方が大幅に改善されているのがわか
る。
画像に本実施の形態による変位量測定方法を適用し、変
位量を推定したときの誤差を曲線Aで示し、従来の特開
平7−222143号による変位の誤差を曲線Bで示した評価
結果である。従来法を適用した場合では誤差が0.07画素
程度であるのに対し、本手法を適用した場合には最大0.
04、画素平均して約0.015 画素となり、推定精度は本発
明を適用した場合の方が大幅に改善されているのがわか
る。
【0029】尚、本発明は、例えばトレーサ粒子を混入
した流れの可視化画像の変位量計測や、物体の検査・計
測などの種々の変位量の計測装置に適用することができ
る。
した流れの可視化画像の変位量計測や、物体の検査・計
測などの種々の変位量の計測装置に適用することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、画素単位の変位量計測による変位量を用いて輝度の
時間微分と空間微分値を求めて、演算することによって
画素以下の変位量を求めるようにしたので、数画素以上
の大きな変位がある場合にも画素単位以下の高精度な変
位量を求めることができるという優れた効果が得られ
る。
ば、画素単位の変位量計測による変位量を用いて輝度の
時間微分と空間微分値を求めて、演算することによって
画素以下の変位量を求めるようにしたので、数画素以上
の大きな変位がある場合にも画素単位以下の高精度な変
位量を求めることができるという優れた効果が得られ
る。
【図1】本発明の実施の形態による変位量計測装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】時空間微分法の概念を示す説明図(その1)で
ある。
ある。
【図3】時空間微分法の概念を示す説明図(その2)で
ある。
ある。
【図4】本実施の形態による変位量計測装置の変位量と
誤差の関係を示すグラフである。
誤差の関係を示すグラフである。
101 画像撮影手段 102 A/D変換手段 103 画像前処理手段 104 基準画像記憶手段 105 画像記憶手段 106 第1の変位量計測手段 107 第2の変位量計測手段 108 出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉井 康彦 茨城県那珂郡東海村大字村松471番地1 (72)発明者 佐藤 行成 大阪府吹田市清水2番1号 日本カノマッ クス株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA09 DD03 FF04 JJ03 JJ19 JJ26 QQ03 QQ04 QQ13 QQ24 QQ27 QQ32 QQ34 QQ36 QQ41 SS06 SS13 5B057 BA02 BA29 DA20 DC34 5L096 CA02 GA19 HA04 JA09
Claims (8)
- 【請求項1】 撮影された複数の入力画像の変位量を計
測する変位量計測装置であって、 物体を撮像して入力画像とする撮像手段と、 前記撮像手段から入力された少なくとも基準となる第1
の入力画像及び計測対象となる第2の入力画像を保持す
る画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に保持されている第1,第2の入力画
像から画素単位の変位量を算出する第1の変位量計測手
段と、 前記第1の変位量計測手段により得られた変位量を用い
て、第1,第2の入力画像を画像処理することにより画
素単位以下の変位量を算出する第2の変位量計測手段
と、 前記第1,第2の変位量計測手段より得られる変位量の
和を入力画像の変位量として出力する出力手段と、を備
えていることを特徴とする変位量計測装置。 - 【請求項2】 前記第1の変位量計測手段は、複数の画
像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領域間で
の相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い点を求
める相互相関法により画素単位の変位量を算出する処理
を行うことを特徴とする請求項1記載の変位量計測装
置。 - 【請求項3】 前記変位量計測装置は、前記撮像手段よ
り入力された画像に対する前処理として、雑音除去処
理、強調処理、2値化処理の各種画像処理機能のうち、
少なくとも1種の処理を行う画像前処理手段を更に有す
ることを特徴とする請求項1記載の変位量計測装置。 - 【請求項4】 前記第2の変位量計測手段は、前記第1
の変位量計測手段により得られた画素単位の変位量を用
いて前記第1の入力画像を変位させた画像と、第2の入
力画像との間の時間微分値と空間微分値を算出し、その
値に基づいて画素単位以下の変位量を算出する処理を行
うことを特徴とする請求項1記載の変位量計測装置。 - 【請求項5】 撮影された複数の入力画像の変位量を計
測する変位量計測方法であって、 物体を撮像して入力画像とし、 入力された少なくとも基準となる第1の入力画像及び計
測対象となる第2の入力画像を保持し、 保持されている前記第1,第2の入力画像から画素単位
の変位量を算出し、 前記画素単位の変位量を用いて、前記第1,第2の入力
画像を画像処理することにより画素単位以下の変位量を
算出し、 前記画素単位及び画素単位以下の変位量の和を入力画像
の変位量として出力することを特徴とする変位量計測方
法。 - 【請求項6】 前記画素単位の変位量計測は、複数の画
像を複数の小領域に分割し、複数の画像の各小領域間で
の相互相関係数を解析して、最も相関係数の高い点を求
める相互相関法により画素単位の変位量を算出する処理
であることを特徴とする請求項5記載の変位量計測方
法。 - 【請求項7】 前記撮像され入力された画像に対する前
処理として、雑音除去処理、強調処理、2値化処理の各
種画像処理機能のうち、少なくとも1種の処理を行うこ
とを特徴とする請求項5記載の変位量計測方法。 - 【請求項8】 前記画素単位以下の変位量計測は、前記
画素単位の変位量計測により得られた画素単位の変位量
を用いて前記第1の入力画像を変位させた画像と、第2
の入力画像との間の時間微分値と空間微分値を算出し、
その値に基づいて画素単位以下の変位量を算出する処理
を行うことを特徴とする請求項5記載の変位量計測方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210178A JP2002022411A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 変位量計測装置及び変位量計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210178A JP2002022411A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 変位量計測装置及び変位量計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022411A true JP2002022411A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18706474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000210178A Pending JP2002022411A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 変位量計測装置及び変位量計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002022411A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101190789B1 (ko) | 2010-12-30 | 2012-10-11 | 주식회사 와이즈오토모티브 | 차량의 거리 측정 장치 및 방법 |
CN106247963A (zh) * | 2015-06-09 | 2016-12-21 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种检波器推靠臂变形的检测方法 |
-
2000
- 2000-07-11 JP JP2000210178A patent/JP2002022411A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101190789B1 (ko) | 2010-12-30 | 2012-10-11 | 주식회사 와이즈오토모티브 | 차량의 거리 측정 장치 및 방법 |
CN106247963A (zh) * | 2015-06-09 | 2016-12-21 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种检波器推靠臂变形的检测方法 |
CN106247963B (zh) * | 2015-06-09 | 2018-11-20 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种检波器推靠臂变形的检测方法 |
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