JP2002021997A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2002021997A
JP2002021997A JP2000204302A JP2000204302A JP2002021997A JP 2002021997 A JP2002021997 A JP 2002021997A JP 2000204302 A JP2000204302 A JP 2000204302A JP 2000204302 A JP2000204302 A JP 2000204302A JP 2002021997 A JP2002021997 A JP 2002021997A
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Japan
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clutch
torque
transmission
engine
control device
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JP2000204302A
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Inventor
Tatsuya Ochi
辰哉 越智
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
Takashi Okada
岡田  隆
Mitsuo Kayano
光男 萱野
Hiroshi Sakamoto
博史 坂本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 摩擦クラッチに伝達するトルクを、条件に応
じて最適な値に設定することで、変速中の出力軸トルク
の変動を抑制し、自動変速機の変速性能を向上させる。 【解決手段】 第1のクラッチ4を介してエンジン出力
軸3から複数の伝達ギヤが固着された入力軸8に伝達
し、複数の伝達ギヤの内の1つに入力軸の駆動力を複数
の駆動ギヤが回転自在に嵌合する駆動輪出力軸に伝達す
る第2のクラッチ10を摩擦クラッチで構成し、複数の
駆動ギヤの切替を噛み合いクラッチで行い、変速による
複数の駆動ギヤの切替の際に第2のクラッチを投入し、
エンジントルクが切り替える駆動ギヤで伝達するトルク
に合うように第2のクラッチのクラッチトルクを制御す
る自動変速機の制御装置において、変速段に対応してエ
ンジントルクとエンジン回転数とスロットル開度によっ
て決定する第2のクラッチのクラッチ圧を第2のクラッ
チに供給する伝達トルク調節手段とを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車における自
動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯車式変速機の機構を用いた自動車の制
御装置には、例えば、特開昭61−45163号公報が
ある。これは歯車式変速機の最小変速比となるギアに摩
擦クラッチを設け、変速時は、この摩擦クラッチを滑ら
せて変速機の入力軸回転数を制御し、出力軸回転数と同
期させ、この摩擦クラッチにより伝達されたトルクによ
って変速するときの変速中のトルク低下を補正すること
によりスムーズに変速を行おうというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、変速時に摩擦
クラッチを滑らせてエンジントルクを変速機の出力軸に
伝達する方法の場合、摩擦クラッチで発生する伝達トル
クを、変速機の運転状態や摩擦クラッチの状態など様々
な条件に応じて最適な値に設定しなければ、変速中に前
記摩擦クラッチの動作により補正された出力軸トルクが
変動してしまい、乗員に違和感を与えることがある。
【0004】本発明は、摩擦クラッチに伝達するトルク
を、条件に応じて最適な値に設定することで、変速中の
出力軸トルクの変動を抑制し、自動変速機の変速性能を
向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解消するた
め、本発明は、エンジンの駆動力を第1のクラッチを介
してエンジン出力軸から複数の伝達ギヤが固着された入
力軸に伝達し、該入力軸に固着された複数の伝達ギヤの
内の1つに入力軸の駆動力を複数の駆動ギヤが回転自在
に嵌合する駆動輪出力軸に伝達する第2のクラッチを摩
擦クラッチで構成し、複数の駆動ギヤの切替を噛み合い
クラッチで行い、変速による複数の駆動ギヤの切替の際
に前記第2のクラッチを投入し、エンジントルクが切り
替える駆動ギヤで伝達するトルクに合うように前記第2
のクラッチのクラッチトルクを制御する自動変速機の制
御装置において、変速段に対応してエンジントルクとエ
ンジン回転数とスロットル開度によって決定する第2の
クラッチのクラッチトルク値を設定する伝達トルク設定
手段と、伝達トルク設定手段によって設定された第2の
クラッチのクラッチトルク値に相当するクラッチ圧を第
2のクラッチに供給する伝達トルク調節手段とを設けた
ものである。
【0006】そして、伝達トルク調節手段から供給する
第2のクラッチのクラッチトルク値に、エンジンの運転
状態と、第2のクラッチの劣化状態によつて生じるトル
ク変動値を補正値として加算する補正手段を設けるとよ
り精度良くアシストすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。
【0008】図1は本発明の一実施形態による自動変速
機とその制御装置の構成図である。
【0009】エンジン1には、エンジントルクを調節す
る電子制御スロットル2、エンジン1の回転数Neを計
測するセンサ37が設けられており、エンジン1のトル
クを高精度に制御することができるようになっている。
【0010】前記エンジン1のエンジン出力軸3には、
第1のクラッチ4が設けられており、エンジン1のトル
クを入力軸8に伝達することが可能である。第1のクラ
ッチ4には、乾式単板方式が用いられている。この入力
軸8には、第1の伝達ギヤ5、第2の伝達ギヤ6および
第3の伝達ギヤ7が設けられている。この第1のクラッ
チ4の押付け力(クラッチトルク)の制御には、油圧に
より駆動するアクチュエータ32が用いられており、こ
の第1のクラッチ4の押付け力(クラッチトルク)を調
節することで、エンジン1のエンジン出力軸3から入力
軸8への動力伝達の断、接を行うことができるようにな
っている。また、第3の伝達ギヤ7、第2の伝達ギヤ6
および第1の伝達ギヤ5は、入力軸8に固定されてい
る。第1の伝達ギヤ5は前記入力軸8の回転数Ninを
検出するのにも用いられ、第1の伝達ギヤ5の近傍に、
第1の伝達ギヤ5の回転数を検出して入力軸8の回転数
Ninを検出するセンサ38が設けられている。
【0011】変速機の駆動輪出力軸20には、噛み合い
歯車14とシンクロナイザリング16を有する第3の駆
動ギヤ18、噛み合い歯車12とシンクロナイザ噛み合
い歯車15を有する第2の駆動ギヤ11、第3の駆動ギ
ヤ18および第2の駆動ギヤ11と前記駆動輪出力軸2
0とを直結するハブ17およびスリーブ(図示しない)
が設けられている。第3の駆動ギヤ18および第2の駆
動ギヤ11には、駆動輪出力軸20の軸方向に移動しな
いようストッパー(図示しない)が設けられている。ま
た、ハブ17の内側には前記駆動輪出力軸20に設けら
れた複数の溝(図示しない)と噛み合う溝(図示しな
い)が設けられており、ハブ17は駆動輪出力軸20の
軸方向には移動可能になっているが、駆動輪出力軸20
の回転方向への移動は制限されるように構成されてい
る。したがって、ハブ17のトルクは駆動輪出力軸20
に伝達されることになる。
【0012】また、入力軸8からのトルクをハブ17に
伝達するためには、ハブ17およびスリーブを前記駆動
輪出力軸20の軸方向に移動させ、シンクロナイザリン
グ16あるいはシンクロナイザ噛み合い歯車15を介し
て、噛み合い歯車14あるいは噛み合い歯車12とハブ
17とを直結する必要がある。ハブ17およびスリーブ
の移動には、油圧により駆動するアクチュエータ30が
用いられ、このハブ17とスリーブの移動量を調節する
ことで、入力軸8からのトルクをハブ17を介して駆動
輪出力軸20へと伝達することができる。また、ハブ1
7は駆動輪出力軸20の回転数Noを検出するのに用い
られており、駆動輪出力軸20の回転数を検出するセン
サ13がハブ17の近傍に設けられている。
【0013】このハブ17およびスリーブ、噛み合い歯
車14およびシンクロナイザリング16、噛み合い歯車
12およびシンクロナイザ噛み合い歯車15とによって
噛み合いクラッチ40が構成されている。この噛み合い
クラッチ40は、エンジン1からのエネルギーを高効率
でタイヤ23に伝達することができ、燃費低減を図ること
ができる。
【0014】また、駆動輪出力軸20には第2のクラッ
チ10を有する第1の駆動ギヤ9が設けられている。第
2のクラッチ10には湿式多板方式が用いられており、
入力軸8のトルクを駆動輪出力軸20に伝達することが
できるようになつている。第1の伝達ギヤ5と第1の駆
動ギヤ9との変速比は、第3の伝達ギヤ7と第3の駆動
ギヤ18との変速比、および第2の伝達ギヤ6と第2の
駆動ギヤ11との変速比よりも小さくなっている。ま
た、第2のクラッチ10で発生する伝達トルクの制御
は、伝達トルク調節手段31によって行われ、この第2
のクラッチ10による伝達トルクを制御することで変速
時の駆動輪出力軸20のトルク低下を補うことができ
る。この伝達トルク調節手段31の構成は、油圧により
駆動するアクチュエータ、あるいはコイルに流れる電流
によって生じる電磁力を利用した電磁クラッチのいずれ
であってもよい。
【0015】エンジン1では、吸気管(図示しない)に
設けられた電子制御スロットル2により吸入空気量が制
御され、この吸入空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置
(図示しない)から噴射される。また、エンジン1にお
いては、この空気量および燃料量から決定される空燃
比、エンジン回転数Neなどの信号から点火時期が決定
され、点火装置(図示しない)により点火するようにな
っている。この燃料噴射装置には、燃料が吸気ポートに
噴射される吸気ポート噴射方式あるいはシリンダ内に直
接噴射される筒内噴射方式があるが、エンジンに要求さ
れる運転域(エンジントルク、エンジン回転数で決定さ
れる領域)を比較して燃費が低減でき、かつ排気性能が
良い方式のエンジンを用いるのが有利である。
【0016】これらエンジン1、アクチュエータ30、
32および伝達トルク調節手段31は、制御装置34に
よって制御される。
【0017】この制御装置34には、スロットル開度T
VO、アクセルペダル踏込量α、シフトレバー位置I
i、センサ37から検出されたエンジン回転数Ne、セ
ンサ38から検出された入力軸回転数Ninおよびセン
サ13から検出された出力軸回転数Noのそれぞれが入
力されるようになっている。この制御装置34では、必
要なエンジントルクを得るためにスロットルバルブ開
度、燃料量および点火時期を演算し、それぞれのアクチ
ュエータ(例えば、電子制御スロットル)を制御してい
る。
【0018】また、制御装置34には、伝達トルク設定
手段36が設けられている。この伝達トルク設定手段3
6は、エンジン1の運転状態や第2のクラッチ10の劣
化状態などに基づいて、第2のクラッチ10において最
適な伝達トルクを発生するよう、その値を設定するもの
である。例えば、第2のクラッチ10が著しく劣化して
いる状態においては、第2のクラッチ10による伝達ト
ルクをゼロとするよう設定し、伝達トルク調節手段31
では第2のクラッチ10において伝達トルクが発生しな
いよう制御する。
【0019】ここで、図2、図3および図4を用いて、
1速運転状態より2速運転状態に変速する際の、第2の
クラッチ10の制御方法について説明する。
【0020】図2は、エンジン1の駆動力で走行してい
る状態で車両を加速しようとした場合の1速運転状態を
説明するための図であり、図の点線矢印はトルクの伝達
経路を示している。一例として、第1のクラッチ4を締
結し、噛み合いクラッチ40を第3の駆動ギヤ18と締
結した場合を想定する。このとき、エンジン1のトルク
は、第3の伝達ギヤ7、第3の駆動ギヤ18を介して駆
動輪出力軸20に伝達される。ここで、第3の伝達ギヤ
7と第3の駆動ギヤ18との回転数差は1速である。こ
のとき、第2のクラッチ10は解放状態となっている。
【0021】次の変速段(2速)への変速指令Ssが出
力されると、図3に示すように噛み合いクラッチ40を
解放状態にし第3の駆動ギヤ18と駆動輪出力軸20の
連結を解放する。それと同時に伝達トルク調節手段31
を制御して、第2のクラッチ10を押し付けることによ
り、エンジン1のトルクが第1の駆動ギヤ9を介して駆
動輪出力軸20に伝達される。この第2のクラッチ10
の押し付け力によりエンジン1のトルクは車軸22に伝
達され車両の駆動トルクになる。このときのエンジン1
の回転数は、第1の駆動ギヤ9が使用されているため変
速比が小さくなっており、このためエンジン1の負荷が
大きくなって低下し、駆動輪出力軸20と入力軸8の変
速比が1速の変速比より2速の変速比(小さくなる方
向)に近づいてくる。このとき、エンジン1のトルクの
伝達経路はエンジン1のエンジン出力軸3→第1のクラ
ッチ4→入力軸8→第1の伝達ギヤ5→第1の駆動ギヤ
9→第2のクラッチ10→駆動輪出力軸20となる。こ
こで入力軸8と駆動輪出力軸20の変速比が2速の変速
比になると、図4に示すように噛み合いクラッチ40を
第2の駆動ギヤ11に締結させ、第2の駆動ギヤ11と
駆動輪出力軸20とを連結する。連結が完了すると同時
に、伝達トルク調節手段31を制御して第2のクラッチ
10を解放し、1速から2速への変速が完了する。
【0022】このとき、エンジン1のトルクの伝達経路
は、図4に示す如くエンジン1のエンジン出力軸3→第
1のクラッチ4→第2の伝達ギヤ6→第2の駆動ギヤ1
1→駆動輪出力軸20となる。このように変速時1速を
解放して中立状態となるが、このとき第2のクラッチ1
0と第1の伝達ギヤ5、第1の駆動ギヤ9によりエンジ
ン1のトルクが車軸22に伝達されるため、変速中のト
ルク低下分は補正される。
【0023】次に、図5を用いて、変速時の動作につい
て説明する。
【0024】図5は、本発明の実施の形態による自動変
速機の制御装置を用いた変速時の制御方法を示すタイム
チャートである。またこの図5は、1速から2速へのア
ップシフト時の制御方法を示している。
【0025】図において、図5(A)は変速指令Ssを
示しており、図5(B)は噛み合いクラッチ40位置に
相当するシフトレバー位置Iiを示しており、図5
(C)は入出力軸回転数比Rchを示しており、図5
(D)はスロットル開度TVOを示しており、図5
(E)は第1のクラッチ4の断接を制御するアクチュエ
ータ32で発生する油圧Pscを示しており、図5
(F)は第2のクラッチ10にて発生するトルクTacを
示しており、図5(G)は駆動輪出力軸20のトルクT
outを示している。また、横軸は時間を示している。
【0026】図5(A)に示すように、1速状態で走行
中に、図中a点で、2速への変速指令Ssが出力される
と、変速制御が開始され、図5(F)に示すように、伝
達トルク調節手段31を制御して第2のクラッチ10の
トルクTacを徐々に増加させる。
【0027】第2のクラッチ10のトルクTacが増加
していくと、図5(G)に示すように、駆動輪出力軸2
0のトルクToutが徐々に減少し、図中b点で、1速
側に締結していた噛み合いクラッチ40が解放可能とな
る。これは、第3の駆動ギヤ18で伝達されるトルクが
第1の駆動ギヤ9で伝達されるトルクにより、噛み合い
クラッチ40が解放可能な値まで減少するためである。
噛み合いクラッチ40が解放可能になると、アクチュエ
ータ30の制御により、1速側に締結していた噛み合い
クラッチ40が解放され、図5(B)に示すように、シ
フトレバー位置Iiが中立状態(変速中)となり、実際
の変速が開始される。
【0028】シフトレバー位置Iiが中立状態になる
と、図5(G)で示すように、変速中のトルク低下分を
補正する第2のクラッチ10の制御が開始され、変速中
における駆動輪出力軸20のトルク低下分を補正するよ
うに伝達トルク調節手段31を制御する。このとき、第
2のクラッチ10により伝達されるトルクが駆動輪出力
軸20のトルクとなるので、運転者の違和感を軽減する
よう、伝達トルク設定手段36において最適値に設定す
る必要がある。
【0029】また、変速中は、入出力軸回転数比Rch
を、2速の変速比R2になるよう速やかに、かつスムー
スに制御する必要がある。したがって、図5(D)に示
すようにスロットル開度TVOを制御してエンジン回転
数Neを調節し、入出力軸回転数比Rchを2速の変速
比R2に近づけていく。
【0030】上記第2のクラッチ10、および電子制御
スロットル2の制御により、図5(C)に示すように、
入出力軸回転数比Rchは、図中c点においてRch
= R2となるが、噛み合いクラッチ40を締結させる
ためには、エンジン回転数Neが増加する方向で、入出
力軸回転数比Rch を2速の変速比R2に合わせるの
が望ましい。これは、変速中に補正されたトルク低下補
正値により、駆動輪出力軸20の回転数Noが増加して
いるので、入力軸8の回転数が減少する方向で締結させ
ようとすると、噛み合いクラッチ40のかみ合い部分に
トルクの干渉が生じ、締結しにくいので、入力軸8の回
転数が増加する方向で噛み合いクラッチ40を締結させ
る必要があるためである。
【0031】図中c点からはRch < R2となるの
で、入出力軸回転数比Rchを増加させる必要がある
が、締結する直前(図中c〜d点間)においては、エン
ジントルクTeの制御では応答が若干遅れるので、入出
力軸回転数比Rchを第2のクラッチ10のトルクによ
り調整する必要がある。このため、図中c点からd点ま
での期間は、入出力軸回転数比をフィードバックするこ
とで、変速中のトルク低下補正値のトルク変動を最小限
に抑制でき、乗員の違和感を緩和することができる。こ
のように、第2のクラッチ10の回転数比フィードバッ
ク制御により、入出力軸回転数比Rchが増加する方向
でRch ≒ R2となり、噛み合いクラッチ40が2速
締結可能となる。
【0032】噛み合いクラッチ40が2速締結可能にな
ると、アクチュエータ30の制御により噛み合いクラッ
チ40を2速に締結させることになるが、このとき、変
速中の駆動輪出力軸20のトルク低下分と変速後(2速
締結後)における駆動輪出力軸20のトルクとの偏差を
小さくして、変速終了時の駆動輪出力軸20のトルク段
差を軽減し、軸振動の発生を抑制する必要がある。変速
中のトルク低下補正値は第2のクラッチ10のトルクT
cにより決定され、変速後(2速に締結後)における駆
動輪出力軸20のトルクは、エンジン1のトルクTeと
2速の変速比R2とにより決定されるので、図中c〜d
点間において、エンジン1の目標トルクを達成するよ
う、スロットル開度TVOを制御する。変速中において
は、第2のクラッチ10が滑り状態となっているので、
エンジン1のトルクTeが所定の値よりも大きい場合に
は、変速中におけるトルク低下補正値は第2のクラッチ
10のトルクTcと、エンジン1のイナーシャトルクに
よって決まるので、変速終了時のトルク合せ制御は、変
速中のトルク低下補正制御とは独立して行うことができ
る。
【0033】図中d点で、噛み合いクラッチ40が1速
に締結して実際の変速が完了すると、スロットル開度T
VOを徐々に変速前の開度まで戻していき、図中e点で
変速制御が終了となる。
【0034】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、変速の際に、変速中における駆動輪出力軸20の伝
達トルクを算出し、トルク低下補正値に基づいて、入力
軸8の回転数を制御し、変速終了時に入力軸8のトルク
を調節することで、変速機出力軸のトルク変動を抑制す
ることができる。
【0035】図6は、本発明の実施の形態による自動変
速機の制御装置に用いる伝達トルク設定手段36の処理
内容を示すフローチャートである。
【0036】まず、ステップ601において伝達トルク
設定手段36でスロットル開度TVOを読み込み、ステ
ップ602においてセンサ13で検出した駆動輪出力軸
20の回転数Noを用いて車速VSPSENを算出す
る。
【0037】このステップ602において車速VSPS
ENを算出すると、ステップ603において伝達トルク
設定手段36は、スロットル開度TVOおよび車速VS
PSENとの値から現在の変速位置と次の変速位置とを
判定し、1速→2速あるいは3速→1速といった変速指
令Ssを決定する。
【0038】このステップ603において変速指令Ss
を決定すると、ステップ604において変速指令Ssが
ダウンシフトか否かを伝達トルク設定手段36において
判定する。判定の結果、アップシフトの場合にはステッ
プ605において伝達トルク設定手段36は、図5に示
す如く変速中にトルク低下を補うよう第2のクラッチ1
0を制御すべく、条件に応じて伝達トルクを最適な値に
設定する。また、ステップ604においてダウンシフト
と判定した場合には変速中にトルク低下を補う必要がな
いので、ステップ606において伝達トルク設定手段3
6は、伝達トルクの設定値をゼロにし第2のクラッチ1
0を制御しないようにする。
【0039】図7は、本実施の形態による2速から1速
へのダウンシフト時(急加速時)の制御方法を表すタイ
ムチャートが示されている。
【0040】図において、図7(A)は変速指令Ssを
示しており、図7(B)は噛み合いクラッチ40位置に
相当するシフトレバー位置Iiを示しており、図7
(C)は入出力軸回転数比Rchを示しており、図7
(D)はアクセルペダル開度Apsを示しており、図7
(E)はスロットル開度TVOを示しており、図7
(F)は第1のクラッチ4の断接を制御するアクチュエ
ータ32で発生する油圧Pscを示しており、図7
(G)は第2のクラッチ10にて発生するトルクTac
を示しており、図7(H)は駆動輪出力軸20のトルク
Toutを示している。また、横軸は時間を示してい
る。
【0041】図7(D)に示すように、2速状態で走行
中に、図中a点でアクセルペダルが運転者によって深く
踏込まれ、図7(A)に示すように図中b点で1速への
変速指令Ssが出力されると、変速制御が開始され、図
7(E)で示すように、スロットル開度TVOを徐々に
減少させて、エンジン1から発生するトルクを減少させ
る。
【0042】エンジン1からのトルクがゼロに近づく
と、図中c点で図7(F)に示すように、発進クラッチ
油圧Pscを一気に増大して第1のクラッチ4を解放す
る操作を行い、入力軸8のトルクをゼロにする。すると
図中c点で、2速側に締結していた噛み合いクラッチ4
0が解放可能な状態となる。噛み合いクラッチ40が解
放可能になると、アクチュエータ30の制御により、2
速側に締結していた噛み合いクラッチ40が解放され、
図7(B)に示すように、シフトレバー位置Iiが中立
状態(変速中)となり、実際の変速が開始される。
【0043】シフトレバー位置Iiが中立状態になる
と、図7(E)に示すように変速中の回転数合わせの制
御が開始され、エンジン回転数Neと入力軸回転数Ni
nとの差が一致するようスロットル開度TVOを制御す
る。このとき、第1のクラッチ4の断接を制御するアク
チュエータ32で発生する油圧Pscは最大値を維持し
たままの状態である。また、第2のクラッチ10におい
て伝達トルクは発生させないので、図7(G)に示すよ
うにクラッチトルクはゼロである。
【0044】図中d点において、噛み合いクラッチ40
が1速締結可能になると、アクチュエータ30の制御に
より噛み合いクラッチ40を1速に締結させる。そし
て、噛み合いクラッチ40が1速に締結して、実際の変
速が完了すると、図7(E)に示すように、スロットル
開度TVOを徐々に変速前の開度まで戻していくと共
に、図7(F)に示すように、第1のクラッチ4を徐々
に接続していく。そして、図中e点において、アクチュ
エータ32で発生する油圧Pscをゼロにして第1のク
ラッチ4を直結にし、変速制御が終了となる。
【0045】このように、本実施の形態によれば、変速
指令Ssがダウンシフトの場合は、変速中における駆動
輪出力軸20のトルク低下が生じないので、伝達トルク
の設定値をゼロにする。これよって、第2のクラッチ1
0の不要な動作による変速中のトルク特性悪化を防止す
ることが可能となる。
【0046】図8は、本発明の実施の形態による自動変
速機の制御装置に用いる伝達トルク設定手段36の処理
内容を示すフローチャートである。
【0047】図において、ステップ801において伝達
トルク設定手段36は、スロットル開度TVOの読み込
みを行い、ステップ802において、伝達トルク設定手
段36は、センサ37からエンジン回転数Neの読み込
みを行い、さらに、ステップ803において、第2のク
ラッチ10に作用するオイルの油温Tempの読み込み
を行う。
【0048】このステップ803においてオイルの油温
Tempの読み込みを行うと、ステップ804におい
て、伝達トルク設定手段36は、スロットル開度TVO
とエンジン回転数Neからエンジン1から出力されるエ
ンジントルクTeを算出する。具体的には、予め実験に
より求められた、スロットル開度TVOとエンジン回転
数Neとをパラメータとするエンジントルク特性のテー
ブルデータから求める。
【0049】このステップ804においてエンジントル
クTeを求めると、ステップ805において、伝達トル
ク設定手段36は、変速中における駆動輪出力軸20で
のトルク低下を抑制するための、第2のクラッチ10に
発生させる伝達トルクTacを算出する。具体的には、
エンジントルクTeをパラメータとする関数f(Te)に
より算出する。
【0050】次に、ステップ806において伝達トルク
設定手段36は、伝達トルクTacを得るために必要な
クラッチ油圧 Pacを算出する。具体的には、第2のク
ラッチ10が湿式多板クラッチの場合には下式により算
出される。
【0051】 Pac=1/(μ×R×N×a)×(Tac+F/a) μ:摩擦係数 R:クラッチ有効半径 N:プレ
ート枚数 a:ピストン受圧面積 F:ばね反力 次に、ステップ806において伝達トルク設定手段36
は、前記Paを第2のクラッチ10の油温Tempに応
じた温度補正を実行する。伝達トルク調節手段31にお
いて発生する油圧はオイルの粘性によってその特性が大
きく変化し、油温が低い状態では粘性係数が大きくな
り、油圧指令に対して実際の油圧が低くなってしまう。
そこで、油温に応じて油圧指令を補正し、伝達トルク調
節手段31への最終的な油圧指令Pac′を出力する。
【0052】このように、本実施の形態によれば、エン
ジン1が始動された直後のような冷機時においても、最
適な伝達トルクが設定され良好な変速性能が実現する。
【0053】図9には、本発明の一実施形態による自動
変速機の制御装置に用いる伝達トルク設定手段36の処
理内容を示すフローチャートが示されている。
【0054】図において、ステップ901において伝達
トルク設定手段36は、スロットル開度TVOの読み込
みを行い、ステップ902において、センサ37よりエ
ンジン回転数Neの読み込みを行い、さらに、ステップ
903において、車両の走行している道路勾配θの読み
込みを行う。この道路勾配の検出手段としては、下記に
示すトルクのバランス式をベースに道路勾配を推定演算
する手法がある。
【0055】Tθ = TD−(TRL+Tα) TD:駆動トルク(エンジン特性により算出可能) TRL:平地走行抵抗トルク(車速により算出可能) Tα:加速抵抗トルク(車両加速度により算出可能) Tθ:勾配抵抗トルク(sinθが不明) また、この他、ナビゲーションシステム(図示していな
い)に組み込まれた地図情報の道路勾配の値を用いる手
法などが挙げられる。
【0056】このステップ903において道路勾配θの
読み込みを行うと、ステップ904において伝達トルク
設定手段36は、スロットル開度TVOとエンジン回転
数Neを用いてエンジン1から出力されるエンジントル
クTeの算出を行う。具体的には、予め実験により求め
られた、スロットル開度TVOとエンジン回転数Neと
をパラメータとするエンジントルク特性のテーブルデー
タを用いて算出する。
【0057】次にステップ905において伝達トルク設
定手段36は、エンジントルクTeを前記道路勾配θで
補正し、補正エンジントルクTe′を算出し、ステップ
906において、変速中における駆動輪出力軸20での
トルク低下を抑制するための、第2のクラッチ10に発
生させる伝達トルクTacを算出する。具体的には、前
記勾配補正された補正エンジントルクTe′をパラメー
タとする関数f(Te′)により算出する。
【0058】次に、ステップ907において伝達トルク
設定手段36は、伝達トルクTacを得るために必要な
クラッチ油圧 Pacを算出し、伝達トルク調節手段31
への最終的な油圧指令Pacを出力する。油圧指令の具
体的な算出方法として、第2のクラッチ10が湿式多板
クラッチの場合には、下式により算出される。
【0059】 Pac=1/(μ×R×N×a)×(Tac+F/a) μ:摩擦係数 R:クラッチ有効半径 N:プレ
ート枚数 a:ピストン受圧面積 F:ばね反力 このように、本実施の形態によれば、車両が山岳路など
道路勾配が変化する走行条件下においても、変速時にお
ける最適な伝達トルクが設定され、乗員に不快感を与え
ることなく良好な変速性能が実現する。
【0060】図10には、本発明の実施の形態による自
動変速機の制御装置に用いる伝達トルク設定手段36の
処理内容を表すフローチャートが示されている。
【0061】図において、ステップ101において伝達
トルク設定手段36は、伝達トルク調節手段31への指
令値が適切か否かの判定を行う。具体的には、変速に要
した時間や出力軸トルクなどの変速特性を計測あるいは
推定し、この値に基づいて判定を行う。伝達トルク調節
手段31への指令値が適切であると判定した場合には処
理を終了し、適切でないと判定した場合にはステップ1
02において、伝達トルク調節手段31への指令値に対
する学習補正値の算出を行う。具体的には、変速に要し
た時間や出力軸トルクなどの変速特性が改善される方向
へ向かうよう、伝達トルク調節手段31への指令値に対
して任意の値を加算もしくは減算する。
【0062】このステップ102において学習補正値の
算出を行うと、ステップ103において伝達トルク設定
手段36は、学習補正値が予め設定された限界値を越え
たか否かの判定を行う。このステップ103において学
習補正値が予め設定された限界値を越えていないと判定
すると、ステップ104において、伝達トルク設定手段
36は、ステップ102において学習補正された指令値
を出力し、変速時に第2のクラッチ10を動作させる。
【0063】また、ステップ103において学習補正値
が予め設定された限界値を越えていると判定すると、ス
テップ105において伝達トルク設定手段36は、第2
のクラッチ10が著しく劣化していると判断して、運転
席のインストルメントパネルに実装されたインジケータ
を点灯させて、運転者へ第2のクラッチ10の交換を促
すとともに、変速時において第2のクラッチ10を作動
させないように、伝達トルク調節手段31への指令値を
出力する。
【0064】このように、本実施の形態によれば、第2
のクラッチ10が劣化した場合でも、指令値を学習補正
することにより、常に安定した伝達トルクを発生するこ
とができる。
【0065】また、本実施の形態によれば、第2のクラ
ッチ10が著しく劣化した場合には第2のクラッチ10
を動作させないようにして、変速性能悪化を抑制するこ
とができる。
【0066】図11には、本実施の形態の自動変速機の
制御装置が収納されるインストルメントパネルの外観図
である。
【0067】図において、インストルメントパネル11
1には車速を表示するスピードメータ112、エンジン
回転数を表示するタコメータ113および燃料量を表示
する燃料計114などのメータが実装されている。ま
た、警告灯および表示灯として、変速の際に作用する第
2のクラッチ10、第1のクラッチ4および電子制御ス
ロットル2の警告を促す警告灯部115、およびニュー
トラル、前進、後進などの変速機のレンジ位置を表示す
るレンジ位置表示灯部116、変速時に第2のクラッチ
10を動作させるショックレス変速モード、および第2
のクラッチ10を動作させない自動MTモードとの制御
切り換えを表示する変速モード表示灯部117などが実
装されている。
【0068】ここに示される変速モード表示部117
は、運転席に設けられた切換スイッチ(図示していな
い)と連動して動作し、前記切換スイッチは、運転者の
意図により変速モードが選択可能な構成となっている。
【0069】なお、図11には、本実施の形態に直接関
わりのないメータ、警告灯および表示灯等については、
図示していない。
【0070】図11に図示の表示灯の具体的な動作につ
いて説明する。
【0071】まず、図10のステップ105において、
第2のクラッチ10が異常であると判断した際には、第
1のクラッチ4および電子制御スロットル2の警告を促
す警告灯部115の第2のクラッチ10に対応した警告
灯を点灯させる。また、このとき、第2のクラッチ10
は動作不可能となるため、運転席に設けられた切換スイ
ッチの設定に係わらず、強制的に変速モード表示部11
7を自動MTモードに対応した表示灯を点灯させるよう
制御する。
【0072】このように構成されているので、本実施の
形態によれば、第2のクラッチ10に劣化が著しく発生
した際、第2のクラッチ10の警告灯と変速モード表示
灯部117の変速モード表示灯の連動により、運転者に
対して誤解を与えることなく、第2のクラッチ10の異
常状態を的確に伝えることが可能となる。
【0073】図12には、本発明の他の実施の形態によ
る自動変速機とその制御装置の構成図が示されている。
なお、図1に示した構成と同じものについては以下説明
を省略してある。
【0074】図において、モータ27の出力軸26に
は、第3のクラッチ25を有する第4の伝達ギヤ24が
接続されており、第4の伝達ギヤ24は第3の伝達ギヤ
7と常時噛合している。第3のクラッチ25には、乾式
単板方式が用いられ、モータ27のトルクを第4の伝達
ギヤ24に伝達することが可能である。第3のクラッチ
25の押付け力の制御には、油圧により駆動するアクチ
ュエータ29が用いられ、第3のクラッチ25の押付け
力を調節することで前記出力軸26から入力軸8への動
力伝達の断、接が可能となっている。
【0075】次に、エンジン1、アクチュエータ29、
アクチュエータ30、アクチュエータ32、伝達トルク
調節手段31、およびモータ27を制御する制御装置1
00について説明する。
【0076】制御装置100には、アクセルペダル踏込
量α、シフトレバー位置Ii、センサ37から検出され
たエンジン回転数Ne、センサ38から検出された入力
軸回転数Ninおよびセンサ13から検出された出力軸
回転数Noが入力される。制御装置100は、エンジン
1のトルクTeを演算し、通信手段であるLANにより、
制御装置33に送信される。制御装置33においては、
エンジントルクを達成するスロットルバルブ開度、燃料
量および点火時期が演算され、それぞれのアクチュエー
タ(例えば、電子制御スロットル)が制御される。ま
た、制御装置100では、モータ27のトルクおよび回
転数が演算され、LANにより制御装置35に送信されモ
ータが制御される。制御装置35は、モータ27から得
られた電力をバッテリ28に充電したり、モータ27を
駆動するためにバッテリー28から電力を供給したりす
る。
【0077】また、この制御装置100は、入力したア
クセルペダル踏込量αおよびセンサ13から検出された
出力軸回転数Noより求められた車速Vspにより変速
指令Ssを決定する。この変速指令Ssは、予め実験、
シミュレーションによりエンジン1と前記モータ27が
最高効率になる値が求められ、制御装置100内の記憶
手段(図示しない)に記憶されている。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、摩擦クラッチに伝達す
るトルクを、条件に応じて最適な値に設定することで、
変速中の出力軸トルクの変動を抑制し、自動変速機の変
速性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の制御装置の一実施の
形態を示す構成図である。
【図2】エンジン駆動力で走行した場合のトルクの伝達
経路を示す図である。
【図3】変速中のトルクの伝達経路を示す図である。
【図4】変速終了後のトルクの伝達経路を示す図であ
る。
【図5】図1に図示の実施の形態における自動変速機の
制御装置の変速時の制御方法を示すタイムチャートであ
る。
【図6】図1に図示の実施の形態における自動変速機の
制御装置に用いる伝達トルク設定手段の処理内容を示す
フローチャートである。
【図7】図1に図示の実施の形態における自動変速機の
制御装置の2速から1速へのダウンシフト時の制御方法
を示すタイムチャートである。
【図8】図1に図示の実施の形態における自動変速機の
制御装置の伝達トルク設定手段の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図9】図1に図示の実施の形態における自動変速機の
制御装置の伝達トルク設定手段の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図10】図1に図示の実施の形態における自動変速機
の制御装置の伝達トルク設定手段の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図1に図示の実施の形態における自動変速機
の制御装置を収納するインストルメントパネルの外観図
である。
【図12】本発明に係る自動変速機の制御装置の他の実
施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1……………………エンジン 3……………………エンジン出力軸 4……………………第1のクラッチ 5……………………第1の伝達ギヤ 6……………………第2の伝達ギヤ 7……………………第3の伝達ギヤ 8……………………入力軸 9……………………第1の駆動ギヤ 10…………………第2のクラッチ 11…………………第2の駆動ギヤ 18…………………第3の駆動ギヤ 20…………………駆動輪出力軸 30、32…………アクチュエータ 31…………………伝達トルク調節手段 34…………………制御装置 36…………………伝達トルク設定手段 40…………………噛み合いクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 61/18 F16H 61/18 // F16H 59:16 59:16 59:24 59:24 59:42 59:42 59:68 59:68 59:70 59:70 59:72 59:72 (72)発明者 岡田 隆 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 萱野 光男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 坂本 博史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 3D041 AA53 AA59 AB01 AC11 AC15 AC18 AD02 AD04 AD10 AD22 AD23 AD31 AE16 AE20 AE23 AE32 AF01 AF07 AF09 3J028 EA21 EB33 EB35 EB37 EB62 EB66 FB05 FC32 FC42 FC63 FC64 GA02 HA12 HA22 HB01 HC02 HC05 HC06 HC08 HC18 3J552 MA30 NB04 PA02 PA52 PA54 PB05 QB01 QC03 QC04 RA04 RA27 SA03 SA07 SA30 SB28 SB38 TA11 TB03 UA03 UA08 VA02W VA02X VA07W VA32Z VA34W VA37Z VA39Z VA48W VA50Z VA62Z VA70Z VA74Z VA78Z VB01Z VC02W VC03W VC05Z VC06Z VD02Z VE08Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を第1のクラッチを介
    してエンジン出力軸から複数の伝達ギヤが固着された入
    力軸に伝達し、該入力軸に固着された複数の伝達ギヤの
    内の1つに入力軸の駆動力を複数の駆動ギヤが回転自在
    に嵌合する駆動輪出力軸に伝達する第2のクラッチを摩
    擦クラッチで構成し、複数の駆動ギヤの切替を噛み合い
    クラッチで行い、変速による複数の駆動ギヤの切替の際
    に前記第2のクラッチを投入し、エンジントルクが切り
    替える駆動ギヤで伝達するトルクに合うように前記第2
    のクラッチのクラッチトルクを制御する自動変速機の制
    御装置において、 変速段に対応してエンジントルクとエンジン回転数とス
    ロットル開度によって決定する前記第2のクラッチのク
    ラッチトルク値を設定する伝達トルク設定手段と、前記
    伝達トルク設定手段によって設定された前記第2のクラ
    ッチのクラッチトルク値に相当するクラッチ圧を前記第
    2のクラッチに供給する伝達トルク調節手段とを設けた
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動変速機の制御装置
    において、 前記伝達トルク調節手段から供給する前記第2のクラッ
    チのクラッチトルク値に、エンジンの運転状態と、前記
    第2のクラッチの劣化状態によつて生じるトルク変動値
    を補正値として加算する補正手段を設けたことを特徴と
    する自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の自動変速機の制
    御装置において、 前記伝達トルク設定手段は、変速パターンで設定するこ
    とを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の自動変速機
    の制御装置において、 前記エンジンの運転状態は、前記第2のクラッチに作用
    する作動油の温度であることを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
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