JP2002021621A - 圧電素子を有する燃料噴射システムの作動方法及び圧電素子を有する燃料噴射システム - Google Patents

圧電素子を有する燃料噴射システムの作動方法及び圧電素子を有する燃料噴射システム

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JP2002021621A
JP2002021621A JP2001103979A JP2001103979A JP2002021621A JP 2002021621 A JP2002021621 A JP 2002021621A JP 2001103979 A JP2001103979 A JP 2001103979A JP 2001103979 A JP2001103979 A JP 2001103979A JP 2002021621 A JP2002021621 A JP 2002021621A
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block
charging
fuel injection
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Johannes-Joerg Rueger
リューガー ヨハネス−イェルク
Matthias Beckert
ベッケルト マッティアス
Udo Schulz
シュルツ ウド
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Robert Bosch GmbH
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 圧電素子を有する燃料噴射システムにおい
て、燃料噴射構成要素の駆動精度を高め低コストで簡素
なシステムの提供。 【解決手段】 内燃機関内に噴射される燃料量を制御す
るための圧電素子10,を有する燃料噴射システムの作
動方法及び活動化装置に関しており、圧電素子10,に
送転された電荷に基づいて圧電素子を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、請求項1の上位概念による燃料
噴射システムの作動方法及び請求項12の上位概念によ
る燃料噴射システムに関している。
【0002】燃料噴射システムには、圧電アクチュエー
タないし圧電素子が使用可能であり、この場合おの圧電
アクチュエータないし素子は、供給された電圧と線形的
伸張の間で比例関係を表わす。従って圧電素子をアクチ
ュエータとして例えば内燃機関の燃料噴射ノズルに使用
することは有利であることがわかっている。燃料噴射ノ
ズルに圧電素子を使用する例としては、例えばヨーロッ
パ特許出願 EP 0 371469 B1 および EP 0 379 182 B1
明細書が挙げられる。
【0003】複数の圧電素子がアクチュエータとして内
燃機関の燃料噴射ノズル(これは“コモンレール”イン
ジェクタでもあり得る)に用いられている場合、燃料噴
射は、供給電圧の関数として伸張または圧縮特性を有し
ているこれらの圧電アクチュエータないし素子に供給さ
れる電圧によって制御され得る。その結果として、イン
ジェクタノズル(これは搬送装置ないし搬送系によって
圧電アクチュエータないし素子に接続され得る)は、昇
降移動し、それによってインジェクタノズルの開閉がな
される。電圧の供給は、フィードバックシステムによっ
て制御可能である。このフィードバックシステムでは、
取得した電圧と目標電圧が比較され、取得電圧が目標電
圧に等しい場合には対応する充電が終了される。
【0004】圧電アクチュエータの制御システムは、制
御装置ないし制御ユニット(これは中央処理ユニット
“CPU”を含み得る)と、少なくとも1つの制御され
る圧電素子並びに活用装置を含んでおり、これらは圧電
素子の制御に必要とされるそれらに供給される制御信号
を変換する。この目的のために制御装置と活用装置は、
共通のバスシステムなどによって相互に接続される。さ
らに外部データもこれらの制御装置及び/または活用装
置との通信のために相応の方式で用いられ得る。
【0005】燃料噴射ノズルの例では、圧電素子の伸張
と圧縮がバルブの制御に用いられており、それが噴射ノ
ズルの線形ストロークを操作している。圧電素子を使用
する例として、例えばドイツ連邦共和国特許出願 DE 19
7 42 073 A1 及びDE 197 29844 A1 明細書に燃料噴射シ
ステムにおける対応する噴射ニードルの制御に複動式両
座弁がそのまま用いられている例が示されている。
【0006】燃料噴射システムにおいては、1つの目的
は所期の燃料噴射体積を十分な精度で特にパイロット噴
射期間中の少ない噴射体積の際に達成することである。
例えば複動式両座弁が用いれらるならば、圧電素子は、
活動化電圧の供給によって伸張ないし圧縮され、それに
よって相応に制御される弁体が両座弁の2つの弁座の間
の中間位置に配置され、対応する噴射ニードルが設定期
間中最大燃料流量のための位置におかれる。しかしなが
ら例えば対応する弁体を最大の燃料通流のために、より
正確にもしくはより高精度に位置付けするのに十分な精
度の活動化電圧を算出して供給することは困難である。
【0007】従って、例えば圧電素子の“移動量”は、
温度に依存しているので、最大移動量は、非常に低温
(例えば0℃以下)の環境においてはかなり低減する。
逆に言えば、高温の環境下では、最大移動量が増加し得
る。それ故に、燃料噴射システムの設計仕様において
は、何らかの関連する偏差を最小化もしくは少なくとも
低減するために、温度の依存性が考慮されるべきであ
る。しかしながら仮に圧電素子の温度が直接測定されな
いのであるならば、温度は間接的にしか導出されない。
圧電素子のキャパシタンスは、温度の応答性を表わして
いるので、このキャパシタンスは圧電素子温度の推定に
用いることが可能であり、それ故に圧電アクチュエータ
ないし素子の所期の最大移動量の推定にも使用し得る。
【0008】前述したように、圧電アクチュエータない
し素子は、電圧制御を用いて駆動される。圧電素子また
は素子の駆動の1つの目的は、特定の時間内でのアクチ
ュエータの充電ないし放電である。この点に関しては、
電圧傾度が圧電アクチュエータまたは素子の充放電の際
に生じ、さらにこれは充放電電流の平均に依存するかそ
の関数である。電流傾度は印加に依存して例えば約10
A/μsecのオーダーであり得る。電流制御に使用し
得るスイッチとドライバ論理回路は、例えば約1μse
cのスイッチング時間を有し、例えば所期の電流は、約
10Ampsにまで達し得る。それ故に実際の電圧傾度は、
系統的に充放電動作中の所期の電圧傾度からずれる。そ
のため燃料インジェクタのスタートと駆動中においては
偏差が生じる。
【0009】それ故に、燃料噴射構成要素の駆動精度を
高めるためにはこれらの系統的エラーを補正し、消去も
しくは少なくとも低減させることが必要であると考えら
れている。
【0010】すなわち、詳細にはスタートアップおよび
/またはパイロットインジェクション期間中の燃料噴射
構成要素の駆動精度を高めるために、コスト的に有利か
もしくは低コストで簡素な方法及びシステムの提供が必
要であると考えられている。
【0011】さらに燃料噴射構成要素の駆動精度を高め
るために、圧電アクチュエータないし素子の充放電期間
中のハードウエアを巡る電流に起因する何らかのエラー
を補正する方法とシステムが必要と考えられている。
【0012】また駆動コントローラがシステム“停止”
にさらされることと、駆動コントローラの再稼働の際の
誤った値の供給がないように、所定の条件下で駆動コン
トローラの最後の出力値を“フリーズ”もしくはホール
ドする方法及びシステムの提供が必要と考えられてい
る。
【0013】さらに前述したように、温度が圧電素子に
影響を及ぼす。しかしながらこの圧電素子は容量性の素
子であり、前述したように、個々の充電状態もしくは供
給電圧に従って圧縮ないしは伸張する特性を有してい
る。さらにキャパシタンスは周波数にも依存する。この
点に関しては周波数は、圧電素子に与えられる充電率
(すなわち時間単位毎の充電量)に相応している。それ
故に本発明の明細書では、充電の初めと終わりの間の時
間は周波数に相応するものとみなす。圧電素子のキャパ
シタンスは、そのキャパシタンスに基づく圧電移動量を
より正確にまたはより高精度に求めるために、その周波
数依存性を補正、消去ないし(少なくとも)低減すべく
調整されるべきである。別の見方をすれば、求められた
圧電アクチュエータ温度と、関連する最大移動量は、不
正確である可能性があり、これは結果的に噴射される燃
料量の精度に影響をもたらす。
【0014】それ故に、最大のアクチュエータ移動量を
十分な精度で推定し、駆動電圧を正確にもしくは高精度
に調整するために、圧電素子のキャパシタンスの周波数
依存性に起因する偏差を補償する方法及びシステムの提
供が必要であると考えられている。
【0015】前述したことを容易にするために、圧電ア
クチュエータないし素子の診断と温度補償及び経年変化
特性の補償並びに基準電圧の制御を容易にする測定及び
較正特徴を用いて圧電素子の充電量を適時にかつ正確に
測定する装置及び方法の提供が必要であると考えられ
る。
【0016】また圧電素子全体の充電量が求められるか
センシングされ、圧電素子の噴射動作と同期して所定の
期間与えられる圧電素子全体に亘る充電量の時間測定の
ための装置及び方法の提供も必要であると考えられる。
【0017】本発明の実施例の目的は、燃料噴射システ
ムが圧電素子に運ばれた電荷による圧電素子全体の電圧
傾度に基づいた圧電素子充放電のための電流通流コント
ローラを含んだことを特徴とした、圧電素子の充放電に
よる噴射燃料量の制御のための圧電素子を備えた燃料噴
射システムを提供することに向けられている。
【0018】本発明の実施例の別の目的は、電流通流コ
ントローラが圧電素子の充放電のための所期の充電電流
を有していることを特徴とした前述したような燃料噴射
システムの提供に向けられている。
【0019】本発明の実施例のさらに別の目的は、電流
通流コントローラが積分器を含んでいることを特徴とし
た前記燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0020】本発明の実施例のさらに他の目的は、電流
通流コントローラが比例積分(“PI”)コントローラ
を含んでいることを特徴とした前述したような燃料噴射
システムの提供に向けられている。
【0021】本発明の実施例のさらなる他の目的は、電
流通流コントローラが、圧電素子全体の電圧傾度に基づ
いた圧電素子充電のための少なくとも1つのチャージサ
ブコントローラと、圧電素子全体の電圧傾度に基づいた
圧電素子放電のための少なくとも1つのディスチャージ
サブコントローラを含んだことを特徴とした前述したよ
うな燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0022】本発明の実施例のさらに別の目的は、さら
に圧電素子によって駆動される複動式バルブが含まれ、
該複動式バルブは第1の遮断位置と第2の遮断位置並び
に開放位置を有している形式の前述したような燃料噴射
システムにおいて、電流通流コントローラが、複動式バ
ルブの第1の遮断位置から開放位置への移動のための圧
電素子全体の電圧傾度に基づいた圧電素子充電のための
第1のチャージサブコントローラと、複動式バルブの開
放位置から第2の遮断位置への移動のための圧電素子全
体の電圧傾度に基づいた圧電素子充電のための第2のチ
ャージサブコントローラを含んだことを特徴とした前述
したような燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0023】さらに本発明の実施例の別の目的は、電流
通流コントローラがさらに複動式バルブの第2の遮断位
置から開放位置への移動のための圧電素子全体の電圧傾
度に基づいた圧電素子放電のための第1のディスチャー
ジサブコントローラと、複動式バルブの開放位置から第
1の遮断位置への移動のための圧電素子全体の電圧傾度
に基づいた圧電素子放電のための第2のディスチャージ
サブコントローラを含んだことを特徴とした前述したよ
うな燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0024】本発明の実施例のさらに別の目的は、電流
通流コントローラが、該コントローラの出力値を一定の
値に維持できる保持素子を含んでいることを特徴とした
前述したような燃料噴射システムの提供に向けられてい
る。
【0025】本発明の実施例のさらに他の目的は、前記
チャージサブコントローラおよび/またはディスチャー
ジサブコントローラが、その出力値を一定の値に維持で
きる保持素子を含んでいることを特徴とした前述したよ
うな燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0026】本発明の実施例のさらに別の目的は、圧電
素子の電圧に対する充放電によって噴射される燃料量を
制御する圧電素子を備えている形式の前述したような燃
料噴射システムにおいて、燃料噴射システムが、所期の
電圧値と測定された電圧値に基づいて電圧を制御する電
圧コントローラを含んだことを特徴とした前述したよう
な燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0027】本発明の実施例のさらに他の目的は、電圧
コントローラが、前の噴射に関連した電圧の測定値と所
期の電圧値に基づいて電圧を制御することを特徴とした
前述したような燃料噴射システムの提供に向けられてい
る。
【0028】本発明の実施例のさらに別の目的は、電圧
コントローラが、先の燃料噴射に関連した電圧の測定値
と所期の電圧値に基づいて電圧を制御することを特徴と
した前述したような燃料噴射システムの提供に向けられ
ている。
【0029】本発明の方法のさらに別の実施例の目的
は、噴射燃料量の制御のための圧電素子を備えた燃料噴
射システムの作動方法、詳細には、前述した燃料噴射シ
ステムの1つに従った燃料噴射システムの作動方法であ
って、この場合噴射される燃料量が圧電素子の充放電に
よって制御されている形式のものにおいて、圧電素子が
転送された電荷による圧電素子全体の電圧傾度に基づい
て充放電されることを特徴とした方法の提供に向けられ
ている。
【0030】本発明の方法のさらに別の実施例の目的
は、噴射燃料量の制御のための圧電素子を備えた燃料噴
射システムの作動方法、詳細には、前述した燃料噴射シ
ステムの1つに従った燃料噴射システムの作動方法であ
って、この場合噴射される燃料量が圧電素子の充放電に
よって制御されている形式のものにおいて、電圧が測定
された電圧値と所期の電圧値に基づいて制御されること
を特徴とした方法の提供に向けられている。
【0031】本発明の実施例のさらに別の目的は、圧電
素子への電圧供給によって噴射燃料量を制御する圧電素
子を備えている形式の前述したような燃料噴射システム
において、燃料噴射システムが、供給電圧と充電時間の
間の非線形的関係に基づいた供給電圧調整のための制御
ユニットを含んだことを特徴とした前述したような燃料
噴射システムの提供に向けられている。
【0032】本発明の実施例の別の目的は、供給電圧と
充電時間の間の非線形的関係が、圧電素子のキャパシタ
ンスの充電期間への依存性に基づいていることを特徴と
した前述したような燃料噴射システムの提供に向けられ
ている。
【0033】本発明の実施例のさらに別の目的は、圧電
素子への電圧供給によって噴射燃料量を制御する圧電素
子を備えている燃料噴射システムにおいて、燃料噴射シ
ステムが、圧電素子のキャパシタンスの充電期間への依
存性に基づいた供給電圧調整のための制御ユニットを含
んだことを特徴とした燃料噴射システムの提供に向けら
れている。
【0034】さらに本発明の実施例の別の目的は、燃料
噴射システムが、圧電素子の充電のための電流を測定す
る電流測定ユニットを含んでいることを特徴とした前述
したような燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0035】さらに本発明の実施例の別の目的は、制御
ユニットがさらに、圧電素子の充電のための電流に基づ
いて供給電圧を調整することを特徴とした前述したよう
な燃料噴射システムの提供に向けられている。
【0036】本発明の実施例のさらに別の目的は、圧電
素子への電圧供給によって噴射燃料量を制御する圧電素
子を備えている燃料噴射システムの作動方法において、
供給された電圧が、供給電圧と充電時間の間の非線形的
関係に基づいて調整されることを特徴とする方法の提供
に向けられている。
【0037】本発明による方法の実施例のさらに別の目
的は、供給電圧と充電時間の間の非線形的関係が圧電素
子のキャパシタンスの充電時間への依存性に基づいてい
ることを特徴とした前述したような方法の提供に向けら
れている。
【0038】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、圧電素子への電圧供給によって噴射燃料量を制御す
る圧電素子を備えている燃料噴射システムの作動方法に
おいて、供給電圧が、圧電素子のキャパシタンスの充電
時間への依存性に基づいて調整されることを特徴とした
前述したような方法の提供に向けられている。
【0039】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、圧電素子の充電のための電流が測定されることを特
徴とした前述したような方法の提供に向けられている。
【0040】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、供給電圧がさらに圧電素子の充電のための電流に基
づいて調整されることを特徴とした前述したような方法
の提供に向けられている。
【0041】本発明の方法の実施例の目的は、内燃機関
内へ噴射される燃料量を制御する圧電素子を有している
燃料噴射システムの作動方法において、圧電素子が、そ
れに転送される電荷に基づいて制御されることを特徴と
する方法の提供に向けられている。
【0042】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、圧電素子に流れる電流の測定値が、圧電素子に転送
される電荷の算出の利用とそれによって得られることを
特徴とした前述したような方法の提供に向けられてい
る。
【0043】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、圧電素子に流れる電流の測定値が、電流センサを介
して得られることを特徴とした前述したような方法の提
供に向けられている。
【0044】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、電流センサがブリッジ回路を含んでいることを特徴
とした前述したような方法の提供に向けられている。
【0045】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、電流センサが較正されることを特徴とした前述した
ような方法の提供に向けられている。
【0046】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、圧電素子に流れる電流の測定値が、積分器を介して
積分されることを特徴とした前述したような方法の提供
に向けられている。
【0047】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、前記積分器が較正されることを特徴とした前述した
ような方法の提供に向けられている。
【0048】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、前記積分器が、第1の較正と第2の較正と第3の較
正のうちの少なくとも1つを用いて較正されることを特
徴とした前述したような方法の提供に向けられている。
【0049】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、前記第1の較正が基準電圧を較正することを特徴と
した前述したような方法の提供に向けられている。
【0050】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、前記第2の較正がブリッジ回路装置を較正すること
を特徴とした前述したような方法の提供に向けられてい
る。
【0051】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、前記第3の較正が前記積分器の時定数を較正するこ
とを特徴とした前述したような方法の提供に向けられて
いる。
【0052】本発明の方法の実施例のさらに別の目的
は、内燃機関内へ噴射される燃料量を制御する圧電素子
を有している燃料噴射システムであって、圧電素子がそ
れに転送される電荷に基づいて制御されることを特徴と
したものの提供に向けられている。
【0053】本発明の実施例のさらなる利点は、従属請
求項も含めた請求項並びに参照図面を含めた本発明の明
細書によって明らかにされる。
【0054】次に本発明を参照図面と実施例に基づいて
以下の明細書で詳細に説明する。
【0055】図1には、圧電素子アクチュエータないし
素子2010を有する燃料噴射器2000の実施例が概
略的に示されている。図示のように、圧電素子2010
は、与えられた活動化電圧に応じた伸長と圧縮のために
電気的に付勢される。圧電素子2010はピストン20
15に接続されている。伸長した状態では、圧電素子2
010は、ピストン2015を油圧アダプタ2020内
に突出させる。この油圧アダプタ2020は油圧媒体、
例えば燃料を含んでいる。圧電素子の伸長の結果とし
て、複動式制御弁2025は水理的に油圧アダプタ20
20から押し出され、弁体2035は第1の遮断位置2
040から離れる。複動式制御弁2025と中空孔部2
050の組合せは、しばしば複動式両座弁と呼ばれる。
それは、圧電素子2010が非励起状態にある時は、複
動式制御弁2025が第1の遮断位置2040に係止す
るからである。その一方で、圧電素子2010が完全に
伸長した時は、それは第2の遮断位置2030に係止す
る。弁体2035のこの位置は、図1では破線で概略的
に示されている。
【0056】燃料噴射システムは、噴射ニードル207
0を有しており、これが加圧燃料供給ライン2060か
らシリンダ(図示せず)への燃料噴射を可能にする。圧
電素子2010が非励起状態にある時、またはそれが完
全に伸長した時は、複動式制御弁2025は、それぞれ
第1の遮断位置2040または第2の遮断位置2030
に係止する。いずれの場合でも、油圧レールの圧力が噴
射ニードル2070を遮断位置に保つ。したがって、混
合燃料はシリンダ(図示せず)に進入しない。逆に、圧
電素子2010が励起され、複動式制御弁2025が、
中空孔部に関していわゆる中間位置にある場合は、加圧
燃料供給ライン2060に圧力降下が生じる。この加圧
燃料供給ライン2060における圧力降下は、噴射ニー
ドル2070の上部と底部の間に圧力差を生じさせ、こ
れによって噴射ニードル2070が揚程し、燃料がシリ
ンダ(図示せず)に噴射される。
【0057】図2は、両座制御弁に作用する圧電素子を
使用した1つの例示的な燃料噴射システムについて、所
定の一定期間中の活動化電圧Uと噴射される燃料の体積
Qの間の関係を描いたグラフを示している。y軸は、所
定の一定期間中にシリンダ室へ噴射される燃料の体積を
表している。x軸は、相応の圧電素子に印加または蓄え
られる活動化電圧を表している。この圧電素子は、複動
式制御弁の弁体を変位させるために使用されるものであ
る。
【0058】活動化電圧がゼロである場合には、制御弁
の弁体は第1の遮断位置にあり、それ故に弁体は、予め
定められた期間中の燃料通流を防ぐために、複動式バル
ブの第1の弁座に着座する。ゼロよりも大きく最適電圧
Uoptよりは小さい活動化電圧は、弁体を第1の弁座又
は第1の遮断位置から第2の弁座または第2の遮断位置
の方へ変位させる。この結果として所定の期間の噴射燃
料の体積が増加し、図示のように活動化電圧UはU
optに近づき、体積は最大体積(これはy軸上にm
E,maxで示されている)い近づく。このポイントm
e,maxは、予め選択された期間中に噴射される燃料
の最大体積値に相応し、圧電アクチュエータないし素子
の充電に用いられるまたは供給される活動化電圧の最適
値に相応する。その結果これは第1と第2の弁座の間の
弁体の最適な変位となる。
【0059】活動化電圧UがUoptよりも大きくな
ると、予め選択された固定期間中に噴射される燃料の体
積は、ゼロに達するまで低減する。このことは弁体が最
適位置から複動式制御弁の第2の遮断位置ないし第2の
弁座方向に移動し弁体が第2の弁座に着座するまでの様
子を表わしている。従って図2のグラフでは、活動化電
圧が圧電アクチュエータないし素子に弁体を最適位置ま
で変位させた時に噴射燃料の最大体積が生じていること
が示されている。
【0060】しかしながら個々の圧電アクチュエータな
いし素子に対する所定の期間での最適な活動化電圧U
optは、その製造特性による影響を受け、さらに経年
劣化の作用にも影響を受ける。このことは、圧電アクチ
ュエータないし素子の種々の作動特性(製造特性及び経
年変化特性など)に基づくかまたはその関数として所定
の活動化電圧毎の圧電アクチュエータないし素子による
偏差を引き起こさせる。従って、個々の周期期間中の噴
射燃料体積の最大化に対しては、圧電アクチュエータな
いし素子に生じたまたは供給された活動化電圧は、個々
の圧電アクチュエータないし素子の電流作動特性と最適
な活動化電圧を反映する値に設定されるべきである。
【0061】図3には、前述した複動式両座弁の作動に
対する制御弁の概略的なプロフィールを表わした2つの
グラフが示されている。上方のグラフにおいてx軸は時
間を表わし、y軸は弁体の変位量、すなわちバルブリフ
ト量を表わしている。下方のグラフでは、x軸は時間を
表わし、y軸は前記グラフのバルブリフト量に相応する
結果から生じる燃料通流に対するノズルニードルのリフ
ト量を表わしている。図からも明らかなように、上方の
グラフのx軸と下方のグラフのx軸は時間的に一致させ
るべく調整されている。
【0062】噴射サイクルの間圧電アクチュエータない
し素子は、圧電アクチュエータないし素子の伸張を引き
起こすために充電され、それによって、図3の上方のグ
ラフにも示されているように、予備噴射ストロークのた
めに、相応する弁体が第1の弁座から第2の弁座へ移動
される。図3の下方のグラフでは、制御弁の開閉に携わ
るこの2つの弁座の間の弁体の移動によって引き起こさ
れる小さな燃料噴射が示されている。圧電素子の充電は
2つのステップ、すなわちバルブの開放を引き起こさせ
る所定の電圧の充電と、第2の弁座で再びバルブの遮断
を引き起こさせる充電とによって行われる。これらのス
テップの間では所定の時間遅延が生じ得る。
【0063】予め選択された期間の後では、圧電素子内
の電荷を低減すべく放電が実施され、それによって圧縮
が生じ、弁体が第2の弁座から2つの弁座間の中間位置
方向へ移動させられる。図2に示されているように圧電
アクチュエータないし素子内の活動化電圧は、バルブリ
フトの最適な位置に相応するUoptの値に達し、それ
によってメイン噴射に対する期間において燃料通流が最
大化される。図3の上方及び下方のグラフは、メイン燃
料噴射動作を提供する中間位置(中間リフトポイント)
でのバルブリフトの保持を表わしている。
【0064】メイン噴射動作に対する期間の終わりで
は、圧電アクチュエータないし素子が活動化電圧ゼロま
で放電され、圧縮が生じて、弁体が最適位置ないし最適
ポイントから第1の弁座方向に動かされ、これは図3の
上方及び下方のグラフに示されているように制御弁の遮
断と燃料通流の停止を引き起こす。この時点で弁体はも
う一度前述したような別の予備噴射とメイン噴射サイク
ルを繰返す位置におかれる。もちろんその他の適切な噴
射サイクルを実施することも可能である。
【0065】図4には、本発明の装置、方法及びシステ
ムの実施例を含んだ、燃料噴射制御システム100の実
施例がブロック回路図で示されている。
【0066】さらに詳細すれば、この燃料噴射システム
100は、回路装置“A”と、活動化制御/測定装置
“B”を含んでおり、さらにこの活動化制御/測定装置
“B”には制御ユニット“D”と活動化装置“E”と測
定装置“F”が含まれている。前記AとBの分離は破線
cで表わされている。回路装置Aは、6つの圧電素子1
0,20,30,40,50,60の充放電のために用
いられる。これらの圧電素子10,20,30,40,
50,60は、内燃機関の燃料噴射ノズル(例えば“コ
モンレールインジェクタ”)におけるアクチュエータと
して使用される。圧電アクチュエータないし素子は、前
述したようにそれらに生じたもしくは供給された電圧の
関数として圧縮ないし伸張する特性を有しているので使
用される。図示のように6つの圧電アクチュエータない
し素子10,20,30,40,50,60は、内燃機
関において独立的に制御される6つのシリンダの例に対
して用いられている。もちろん個々の適用例毎に適する
数の圧電素子を使用することも可能である。
【0067】前述したように活動化制御/測定装置B
は、制御装置ないしユニット“D”と活動化装置ないし
ユニット“E”(これらは回路装置A内の種々の構成要
素ないし素子の制御に用いられる)及び測定装置“F”
を含んでいる。この測定装置は以下でも説明するよう
に、種々のシステム作動特性(例えば内燃機関に入力さ
れる燃料圧力や回転速度(rpm)など)の測定に用い
られる。制御装置ないしユニット“D”と活動化装置な
いしユニット“E”は、個々の圧電アクチュエータない
し素子毎の作動特性の関数として、圧電アクチュエータ
ないし素子に対する活動化電圧の制御のためにプログラ
ミングされる。そのような“プログラミング”は、例え
ば制御装置D内でマイクロコントローラないしマイクロ
プロセッサを用いてソフトウエアで処理されたり、活動
化装置E内のASICなどのような適切なプロセッサ装
置を用いて行われる。
【0068】以下の明細書では最初に回路装置A内の構
成要素や素子と、圧電素子10,20,30,40,5
0,60の充放電のための方法ないし手順を説明する。
そして最後に2つの手順がどのようにして制御装置Dと
活動化装置Eによって制御されるかを説明する。
【0069】前述したように、回路装置Aは、6つの圧
電素子10,20,30,40,50,60を含んでい
る。これらの圧電素子10,20,30,40,50,
60は、第1のグループG1と第2のグループG2に配
列ないし分けられる。これらのグループの各々は、3つ
の圧電素子を含む(すなわち第1のグループG1の圧電
素子10,20,30と第2のグループG2の圧電素子
40,50,60)。これらのグループG1及びG2
は、相互に並列に接続された回路サブシステムの構成要
素である。
【0070】グループセレクタスイッチ310,320
は、圧電素子10.20.30と圧電素子40,50,
60をそれぞれ含んでいるグループG1及びG2の選択
のために用いられ、回路装置A内の共通の充放電装置に
よって放電される。図示のようにグループセレクタスイ
ッチ310,320は、コイル240と、それらの各グ
ループG1およびG2のコイル側端子との間に配設さ
れ、図4の実施例ではトランジスタとして実現されてい
る。サイドドライバ311,321は、活動化装置Eか
ら受取られた制御信号を、グループセレクタスイッチ3
10,320の開閉に適した電圧に変換するために用い
られる。
【0071】グループセレクタダイオード315及び3
25は、それぞれグループセレクタスイッチ310,3
20と並列して設けられている。グループセレクタスイ
ッチ310,320が例えばMOSFETまたはIGB
Tとして実現されている場合には、これらのグループセ
レクタダイオード315,325は、MOSFETまた
はIGBTの寄生ダイオードである。グループセレクタ
ダイオード315,325は、充電手順の間、グループ
セレクタスイッチ310,320をバイパスする。従っ
てグループセレクタスイッチ310,320は、放電手
順に対して、それぞれ圧電素子10,20,30ないし
40,50,60を含んでいるグループG1,G2の選
択のみを行う。
【0072】各グループG1ないしG2の内部では、圧
電素子10,20,30ないし40,50,60が、並
列に接続されている圧電分岐110,120,130
(グループG1)と140,150,160(グループ
G2)の構成要素として配置されている。各圧電分岐
は、圧電素子10,20,30,40,50,60の対
応する1つと分岐抵抗13,23,33,43,53,
63の対応する1つを含んだ第1の並列回路と、分岐セ
レクタスイッチ11,21,31,41,51,61の
対応する1つと分岐セレクタダイオード12,22,3
2,42,52,62の対応する1つで実現されるセレ
クタスイッチを有した第2の並列回路を有した直列回路
を含んでいる。
【0073】分岐抵抗13,23,33,43,53,
63はそれぞれ対応している圧電素子10,20,3
0,40,50,60を充電手順の間および後に続けて
それらの放電を引き起こす。なぜならこれらの分岐抵抗
は、それらの対応する各容量性圧電素子10,20,3
0ないし40,50,60の両端に接続されているから
である。分岐抵抗13,23,33,43,53,63
は、この手順を、以下でも説明するように制御されてい
る充放電手順よりも遅く実行するのに十分な大きさであ
る。従っていずれかの圧電素子10,20,30,4
0,50,60の電荷が充電手順の後の適当な時間内で
は比較的安定しているか不変のままであると仮定するこ
とは、十分に妥当なものである。分岐抵抗13,23,
33,43,53,63は、例えばシステムのブレーク
ダウン又は他の異常な状況が生じた場合に、圧電素子1
0,20,30,40,50,60の残留電荷を除去す
るのに用いられる。それ故にこれらの分岐抵抗13,2
3,33,43,53,63は以下の明細書では説明し
ない。
【0074】圧電分岐110,120,130,14
0,150,160内の分岐セレクタスイッチと分岐ダ
イオード対(すなわち圧電分岐110のセレクタスイッ
チ11及びダイオード12、圧電分岐120のセレクタ
スイッチ21及びダイオード22等)は、寄生ダイオー
ドを有する電子スイッチ(例えばトランジスタなどのよ
うな)、例えば前述したようにグループセレクタスイッ
チ/ダイオード対310,315あるいは320,32
5に対して用いられるMOSFET又はIGBTを含め
た電子スイッチを用いて実現される。
【0075】分岐セレクタスイッチ11,21,31,
41,51,61は、圧電素子10,20,30,4
0,50,60のうちのどれが共通の充放電装置によっ
て各ケースで充電されるのかを決定するのに用いられ
る。充電される圧電素子10,20,30,40,5
0,60は、すべてその分岐セレクタスイッチ11,2
1,31,41,51,61が充電手順の間閉じている
圧電素子である。当該実施例では、一度に1つの分岐セ
レクタスイッチしか閉成されない。
【0076】分岐ダイオード12,22,32,42,
52,62は、放電手順の間に分岐セレクタスイッチ1
1,21,31,41,51,61をバイパスするのに
使用される。従って、充電手順に対してはどの個別圧電
素子でも選択できるが、放電手順では圧電素子10,2
0,30及び圧電素子40,50,60の第1のグルー
プG1又は第2のグループG2のいずれか又は両方が選
択される。
【0077】さらに圧電素子10,20,30,40,
50,60に関しては、分岐セレクタ圧電端子15,2
5,35,45,55,65は、分岐セレクタスイッチ
11,21,31,41,51,61又は相応のダイオ
ード12,22,32,42,52,62のいずれかを
介してアースされるが、これらの両ケースにおいては付
加的に抵抗300を介してアースされる。
【0078】この抵抗300は、圧電素子10,20,
30,40,50,60の充放電中に分岐セレクタ圧電
端子15,25,35,45,55,65とアースとの
間に流れる電流(又は電荷)を測定する。これらの電流
(又は電荷)の測定によって、圧電素子10,20,3
0,40,50,60の充放電が制御される。特に、こ
の測定された電流の振幅に依存するようにして充電スイ
ッチ220と放電スイッチ230を開閉することによ
り、以下でさらに詳細に説明するように、充電電流と放
電電流を所定の平均値に制御ないしセットすることや、
及び/又は充電電流と放電電流を所定の最大値の上回り
及び/又は所定の最小値の下回りからキープすることが
可能となる。
【0079】当該実施例では、この電流は電圧源621
(これは例えば DC5Vの電圧を供給する)と、2つ
の抵抗622及び623で実現された分圧器とを用いて
測定される。これは活動化集積回路E(これは電流また
は電圧を測定する)を負の電圧から保護する。この負の
電圧はさもなければ測定点620で発生する可能性があ
り、当該活動化集積回路Eでは処理できない。そのよう
な負の電圧は、前記電圧源621及び分圧器抵抗622
及び623によって供給される正の電圧の付加によって
正の電圧に変更される。
【0080】各圧電素子10,20,30,40,5
0,60の他の端子(すなわちグループセレクタ圧電端
子14,24,34,44,54,64)は、グループ
セレクタスイッチ310ないし320又はグループセレ
クタダイオード315ないし325を介してだけでな
く、コイル240および充電スイッチ220と充電ダイ
オード221からなる並列回路を介して電圧源の正の極
ないし端子に接続されてもよく、さらに代替的にもしく
は付加的にグループセレクタスイッチ310,320又
はダイオード315,325を介してだけでなく、コイ
ル240と、放電スイッチ230及び放電ダイオード2
31からなる並列回路を介してアースされる。充電スイ
ッチ220と放電スイッチ230は、例えばサイドドラ
イバ222,232を介してそれぞれ制御されるトラン
ジスタとして実現されてもよい。
【0081】電圧源は容量性素子を含み、この素子はこ
の実施例では、(バッファ)キャパシタ210である。
このキャパシタ210はバッテリ200(例えば自動車
用バッテリ)とこのバッテリに後置接続されたDC電圧
変換器201によって充電される。このDC電圧変換器
201は、バッテリ電圧(例えば12V)をその他の適
切なDC電圧(例えば250V)に変換し、キャパシタ
210をその変換電圧まで充電する。このDC電圧変換
器201は、トランジスタスイッチ202と抵抗203
によって制御される。この抵抗203は測定点630で
行われる電流測定のために使用される。
【0082】電流測定のクロスチェックのために、測定
点650において別の電流測定が活動化集積回路Eなら
びに抵抗器651,652,653及び、例えばDC5
Vの電圧源654によって可能である。また、測定点6
40における電圧測定が活動化集積回路Eならびに分圧
抵抗器641,642によって可能である。
【0083】最後に、全放電抵抗330、(トランジス
タで実現された)ストップスイッチ331、及び全放電
ダイオード332は、圧電素子10,20,30,4
0,50,60が後述するような“ノーマル”放電動作
によって十分に放電されなかった場合のそれらの完全な
もしくは十分な放電のために用いられる。ストップスイ
ッチ331は有利には“ノーマル”放電手順(放電スイ
ッチ230を介した周期的放電)の後で閉成される。そ
れにより圧電素子10,20,30,40,50,60
は抵抗330と300を介してアースに接続される。こ
れによって圧電素子10,20,30,40,50,6
0に残留し得るどのような残留電荷も除去される。全放
電ダイオード332は、圧電素子10,20,30,4
0,50,60で生じ得る負の電圧の阻止のために用い
られる。さもないと圧電素子はそのような負の電圧によ
ってダメージを受けかねない。
【0084】圧電素子10,20,30,40,50,
60の全て又はいずれか1つの充電及び放電は、グルー
プの各々とそれらの圧電素子に共通の充放電装置を用い
て行われる。この実施例では、回路装置Aの共通の充放
電装置が、バッテリ200、DC電圧変換器201、キ
ャパシタ210、充電スイッチ220、放電スイッチ2
30、充電ダイオード221、放電ダイオード231及
びコイル240を含んでいる。
【0085】各圧電素子の充電及び放電は同じように動
作するので、以下の明細書ではそのうちの第1の圧電素
子10のみを取り上げて説明する。充電及び放電手順の
間に生じる状態は、図5a〜5dに基づいて説明する。
図5aと図5bは圧電素子10の充電を示し、図5cと
図5dは圧電素子10の放電を示している。
【0086】充電又は放電されるべき1つ又は複数の特
定の圧電素子10,20,30,40,50,60の選
択、及び充電と放電の手順は、1つ又は複数の分岐セレ
クタスイッチ11,21,31,41,51,61とグ
ループセレクタスイッチ310,320と充放電スイッ
チ220,230とストップスイッチ331の開閉を介
して、活動化集積回路E及び/又は制御ユニットDによ
って制御ないし駆動される。回路装置A内の素子と活動
化集積回路E及び制御ユニットDとの間の相互作用は以
下でさらに詳細に記述する。
【0087】充電手順に関して、システムは最初に充電
されるべき特定の圧電素子10,20,30,40,5
0,60を選択する。専ら第1の圧電素子10を充電す
るためには、第1の分岐110の分岐セレクタスイッチ
11が閉成され、他の全ての分岐セレクタスイッチ2
1,31,41,51,61は開かれたままである。他
のいずれかの圧電素子20,30,40,50,60を
専ら充電するためには、あるいは幾つかの圧電素子を同
時に充電するためには、それらが相応の分岐セレクタス
イッチ21,31,41,51,61の閉成によって選
択される。
【0088】当該実施れでは、充電手順はキャパシタ2
10と第1の圧電素子10のグループセレクタ圧電端子
14の間に正の電位差を必要とする。しかしながら、充
電スイッチ220や放電スイッチ230が開いている限
りは、圧電素子10の充電又は放電は何も生じない。こ
の状態において図4に示されているシステムは定常状態
にある。すなわち圧電素子10は.その電荷状態を実質
的に不変に保ち、電流は流れない。
【0089】第1の圧電素子10を充電するために、充
電スイッチ220が閉成される。第1の圧電素子10は
スイッチの閉成によって充電されるのに対して、このこ
とは構成要素や素子にダメージを与えかねない大電流を
発生させ得る。それゆえに、電流が測定点620で測定
され、測定電流が所定の限界または閾値を越えると直ち
にスイッチ220が再び開かれる。第1の圧電素子10
において所期の電荷を達成するためには、充電スイッチ
220が繰り返し開閉され、放電スイッチ230は開か
れたままにされる。
【0090】充電スイッチ220が閉成している場合、
図5aに示されている状況が生じる。すなわち圧電素子
10、キャパシタ210及びコイル240からなる直列
の閉回路が形成され、この閉回路において電流i
LE(t)が図5aの矢印で示されているように流れ
る。この電流通流の結果、正の電荷が第1の圧電素子1
0のグループセレクタ圧電端子14にもたらされ、エネ
ルギがコイル240に蓄積される。
【0091】充電スイッチ220が閉成した後で短時間
だけ(例えば、数μs)開かれると、図5bに示された
状況が生じる。すなわち圧電素子10、充電ダイオード
221及びコイル240を含む直列の閉回路が形成さ
れ、この閉回路において電流i LA(t)が図5bの矢
印で示されているように流れる。この電流通流の結果、
コイル240に蓄積されたエネルギは、圧電素子10に
流れる。この圧電素子10への電荷またはエネルギの供
給に相応して、圧電素子10の電圧と圧電素子10の外
部寸法が相応に増加する。エネルギがコイル240から
圧電素子10へ搬送されたならば、図4に示したシステ
ムの定常状態が再度得られる。
【0092】その時に(又は充電動作の所期の時間プロ
フィールに依存してそれ以前又はそれ以後に)充電スイ
ッチ220はもう一度オン・オフされる。それによっ
て、前述したプロセスが繰り返される。充電スイッチ2
20のこのような再度のオン・オフの結果、圧電素子1
0に蓄積されるエネルギが増加し(すなわち新たに供給
されたエネルギがこの圧電素子10に蓄積されていたエ
ネルギに加算される)、電圧と圧電素子の外部寸法がこ
れに応じて増大する。
【0093】前述した充電スイッチ220のオン・オフ
が数度に亘って繰り返されるならば、圧電素子10で生
じる電圧と圧電素子10の伸長は段階的に増大する。充
電スイッチ220が所定の回数だけオン・オフし及び/
又は圧電素子10が所望の充電状態に達すると、圧電素
子10の充電が、充電スイッチ220を開いたままにす
ることによって終了される。
【0094】放電手順に関して、図4の実施例では、圧
電素子10,20,30,40,50,60がグループ
(G1及び/又はG2)において以下のように放電され
る。
【0095】最初に、(その圧電素子が放電されるべ
き)グループG1及び/又はG2のグループセレクタス
イッチ310及び/又は320が閉成される。分岐セレ
クタスイッチ11,21,31,41,51,61は、
放電手順のための圧電素子10,20,30,40,5
0,60の選択には作用しない。なぜならそれらは分岐
ダイオード12,22,32,42,52,62によっ
てバイパスされるからである。従って、グループG1の
圧電素子10を放電するためには、第1のグループセレ
クタスイッチ310が閉成される。
【0096】放電スイッチ230が閉成されると、図5
cに示されている状態が生じる。すなわち圧電素子10
とコイル240を含む直列の閉回路が形成され、この閉
回路において電流iEE(t)が図5cの矢印で示され
ているように流れる。この電流通流の結果、圧電素子に
蓄積されていたエネルギ(またはその一部)がコイル2
40に搬送される。圧電素子10からコイル240への
エネルギ搬送に相応して、圧電素子10において発生す
る電圧と圧電素子の外部寸法が減少する。
【0097】放電スイッチ230が閉じた後で短時間だ
け(例えば、数μs)開かれると、図5dに示したよう
な状況が生じる。すなわち圧電素子10、キャパシタ2
10、放電ダイオード221及びコイル240を含んだ
直列の閉回路が形成され、この閉回路において電流i
EA(t)が図5dの矢印で示されているように流れ
る。この電流通流の結果、コイル240に蓄積されたエ
ネルギは、キャパシタ210にフィードバックされる。
エネルギがコイル240からキャパシタ210への搬送
されると、図4のシステムの定常状態が再度得られる。
【0098】その時に(又は放電動作の所期の時間面に
依存してそれ以前又はそれ以後に)放電スイッチ230
はもう一度オン・オフされる。それによって、前述した
プロセスが繰り返される。放電スイッチ230のこのよ
うな再度のオン・オフの結果、圧電素子10に蓄積され
たエネルギはさらに減少し、圧電素子に生じる電圧と圧
電素子の外部寸法がこれに応じて減少する。
【0099】放電スイッチ230のオン・オフが数度に
亘って繰り返されるならば、圧電素子10に生じる電圧
と圧電素子10の伸長は段階的に減少する。放電スイッ
チ230が所定の回数だけオン・オフされ及び/又は圧
電素子10が所望の放電状態に達すると、圧電素子10
の放電が、放電スイッチ230を開いたままにすること
によって終了される。
【0100】回路装置Aに関連した活動化装置ないしユ
ニットE及び制御装置ないしユニットDの相互作用は、
制御信号によって制御されており、この制御信号は、活
動化集積回路Eから回路装置A内の構成要素ないし素子
へ、分岐セレクタ制御線路410,420,430,4
40,450,460、グループセレクタ制御線路51
0,520、ストップスイッチ制御線路530、充電ス
イッチ制御線路540及び放電スイッチ制御線路550
及び制御線路560を介して供給される。回路装置A内
の測定点600,610,620,630,640,6
50で得られた測定電流ないしセンサ信号は、センサ線
路700,710,720,730,740,750を
介して活動化装置Eに伝送される。
【0101】これらの制御線路の各々は、前述したよう
な相応のスイッチの開閉による圧電素子10,20,3
0,40,50,60の1つまたは複数の充放電とこれ
らの圧電素子10,20,30,40,50,60の相
応の1つの選択のための相応するトランジスタのベース
へ電圧を供給したりその供給を停止するために用いられ
ている。センサ信号は、測定点600ないし610のグ
ループG1の圧電素子10,20,30あるいはグルー
プG2の圧電素子40,50,60の結果的に生じる電
圧と、測定点620からの充放電電流を検出するのに用
いられる。制御装置Dと活動化装置Eは、以下で記述す
るように制御信号とセンサ信号を用いて動作する。
【0102】図4に示されているよに、制御装置Dと活
動化装置Eは、共にパラレルバス840とシリアルバス
850によって接続されている。パラレルバス840は
制御装置Dから活動化装置Eへの制御信号の比較的高速
な転送のために用いられる。それに対してシリアルバス
850は、比較的低速なデータ転送に用いられる。
【0103】図6に示されているように、活動化装置E
(これは例えばアプリケーション専用集積回路またはA
SICなどのよな集積回路であり得る)は、論理回路8
00、メモリ810(これは例えばRAMタイプのメモ
リであってもよい)、デジタル/アナログコンバータ装
置ないしシステム820およびコンパレータ装置ないし
システム830を含んでいる。高速パラレルバス840
(これは制御信号に用いられる)は、論理回路800に
接続され、それに対して低速シリアルバス850はメモ
リ810に接続されている。論理回路800は、メモリ
810に接続され、コンパレータシステム830と、信
号線路410,420,430,440,450,46
0;510,520;530;540,550,560
にも接続されている。メモリ810は、論理回路800
に接続され、並びにデジタル/アナログコンバータシス
テム820に接続されている。このデジタル/アナログ
コンバータシステム820はさらにコンパレータシステ
ム830に接続されている。コンパレータシステム83
0はさらにセンサ線路700,710;720;73
0,740,750に接続され、さらに論理回路800
にも接続されている。
【0104】図6の活動化装置Eは、例えば以下に述べ
るように充電手順において用いられる。
【0105】制御装置Dと活動化装置Eは、所定の目標
電圧に充電されるべき特定の圧電素子10,20,3
0,40,50,60の決定ないし選択のために動作す
る。最初に(デジタルナンバで表わされる)目標電圧値
がメモリ810にシリアルバス850を介して伝送され
る。この目標電圧値は、例えば図2に関連して前述した
ようなメイン噴射において用いられる最適な活動化電圧
値Uoptであってもよい。その後でもしくはそれと同
時に、選択されるべき特定の圧電素子10,20,3
0,40,50,60に相応するコードとメモリ810
内の所期電圧ないし目標電圧のアドレスが論理回路80
0に転送される。その後で、スタート信号(これはスト
ローブ信号であってもよい)が充電手順を開始すべくパ
ラレルバス840を介して論理回路800に送信され
る。
【0106】まず、このスタート信号に基づいて、論理
回路800は、メモリ810から所期の目標電圧のデジ
タル値をピックアップし、これをデジタル/アナログコ
ンバータシステム820に転送させる。デジタル/アナ
ログコンバータシステム820は所期の電圧のアナログ
信号を、コンパレータシステム830に出力する。論理
回路800は、測定点600に対するセンサ信号線路7
00(第1のグループG1の特定の圧電素子10,2
0,30)又は測定点610に対するセンサ信号線路7
10(第2のグループG2の特定の圧電素子40,5
0,60)をコンパレータシステム830に対する測定
電圧(ないし電流)の供給のために選択する。これによ
り、所期の目標電圧と選択された圧電素子10,20,
30,40,50,60における測定電圧とがコンパレ
ータシステム830によって比較される。コンパレータ
システム830はこの比較の結果(すなわち目標電圧と
測定電圧の差分)を論理回路800に転送する。論理回
路800は、所期の目標電圧と電圧が等しくなるか十分
に同じになると充電手順を停止する。
【0107】次に、論理回路800は、スイッチの閉成
のために制御信号をセンシング線路720を用いて、選
択された圧電素子10,20,30,40,50,60
の1つに相応する分岐セレクタスイッチ11,21,3
1,41,51,61の1つ(または複数)に供給す
る。当該実施例では、全ての分岐セレクタスイッチ1
1,21,31,41,51,61が、充電手順の開始
前に開いた状態にあるべきものと見なされる。そして論
理回路800は、制御信号を制御線路540を介して充
電スイッチ220に供給し、スイッチが閉成される。つ
まり論理回路800は、センシング線路720を用いて
測定点620での何らかの電流の測定をスタート(もし
くは継続)する。ここで測定された電圧(ないし電流)
は、コンパレータシステム830によって予め適切に定
められた最大値と比較される。測定された電流が予め定
められた最大値に達した場合には、論理回路800は充
電スイッチ220を再び開かせる。
【0108】このシステムは、センシング信号線路72
0を用いて測定点620での何らかの残留電流を測定
し、予め適切に定められた最小値と比較する。この予め
定められた最小値に達した場合には、論理回路800
は、充電スイッチ220を再び閉成し、充電手順が再ス
タートされる。
【0109】制御線路540を用いた充電スイッチ22
0のオン・オフは、測定点600または610における
測定電圧が目標電圧値以下である限り繰返される。そし
て所期の目標電圧に達した場合には、論理回路によって
充電手順が停止される。
【0110】放電手順も同様のやり方で行われる。論理
回路800は、圧電素子10,20,30,40,5
0,60の選択を制御線路510,520を用いてグル
ープセレクタスイッチ310ないし320のスイッチン
グにより行う。制御線路550を用いて、放電スイッチ
230が(充電スイッチ220の代わりに)、予め適切
に定められた最小目標電圧に達するまで開閉される。
【0111】このシステムでは、充放電動作のタイミン
グや、例えばメイン噴射動作期間中の圧電素子10,2
0,30,40,50,60の中間電圧レベルの保持
は、例えば図3に示されているようなバルブストローク
に従って行ってもよい。
【0112】圧電素子が燃料噴射制御システムのアクチ
ュエータとして用いられるならば、噴射される燃料体積
は、弁の開かれる所定の時間周期に基づくか(これは前
述したように燃料噴射調量システム2509によって算
出される)もしくはその関数であり、さらにこの所定の
期間中に圧電素子に供給された活動化電圧の関数であ
る。つまりメイン噴射動作の期間中の最適な活動化電圧
optを得ることによって、関連するまたは相応する
電圧傾度も最適化される。なぜならこの電圧傾度と燃料
体積の間の関係が、例えば図2に示されているように活
動化電圧と燃料体積の間の関係に類似しているからであ
る。
【0113】前述したようなやり方の充放電手順の実行
は例示的なものにすぎず、従って前述したような回路を
使用したその他の適切な手順が使用されてもよい。
【0114】図7aには、図4の燃料噴射制御システム
100のブロックダイヤグラムが示されており、この中
には回路装置Aと、制御装置D内で用いられる動作のオ
ペレーティング/タスクブロックレイアウト(このブロ
ックは図6aのプロセッサによって実行されるソフトウ
エアモジュールに相応する)及び活動化装置Eの間の関
係が含まれている。すなわちここでは、活動化装Eと内
燃機関2505に関連した制御装置Dのオペレーティン
グ/タスクブロックの関係が示されている。
【0115】詳細には、制御装置Dは、基準電圧算出ブ
ロック2500と、乗算部録2501と、温度補償ブロ
ック2501aと、乗算ブロック2502と、圧電動作
特性補償ブロック2502aと、加算ブロック2503
と、電圧及び電圧傾度制御ブロック2504(これはさ
らに図7bに示されている)と、“オンライン”最適化
ユニット2510と、燃料噴射調整ブロック2511と
を含んでいる。燃料噴射調整ブロック2511は、燃料
噴射調整/補正ブロック2506と、所期の燃料噴射体
積ブロック2507と、加算ブロック2508と燃料噴
射調量ブロック2509を含んでいる。
【0116】制御装置Dは最初に燃料レール圧力に相応
する測定情報ないし信号を獲得する。このことは、例え
ば制御装置Dがアナログ/デジタルコンバータを介して
燃料レール圧力を検出するように構成された燃料レール
圧力センサから供給されるセンシングされた燃料レール
圧力信号を得ることによって行われてもよい。基準電圧
算出ブロック2500は、デジタルの燃料レール圧力情
報を相応する基準電圧に変換する。より正確な目標電圧
をさらに保障するために、この基準電圧は、圧電素子の
温度とその他の特性に基づいて調整される。前述したよ
うに、その他の特性には、例えば圧電素子の製造許容偏
差や経年変化に伴う作動特性などが含まれる。従って温
度補償ブロック2501aでは制御装置Dによって乗算
ブロック2501を用いて基準電圧に供給される補償係
数Kが確定される。同じように作動特性補償ブロック
2502aでは制御装置Dによって乗算ブロック250
2を用いて基準電圧に供給される特性補償係数Kが確
定される。
【0117】温度補償ブロック2501aに関しては、
当該制御装置Dは、例えば1つまたはそれ以上の以下で
述べるような手法において温度補償タスクを実行する。
1つのやり方では、圧電素子の作動温度に相応する何ら
かの車両システムまたは構成要素の作動温度(例えば車
両システムの冷却媒体温度など)が、圧電素子の目下の
作動温度の推定値または“代用値”として用いられる。
従って制御装置Dは、“代用”作動温度を獲得し、それ
を用いて圧電素子の電圧に関係する温度を、記憶されて
いる特性曲線から得る。この特性曲線は例えば代用作動
温度と、作動温度の作用に反映する圧電素子の相応の電
圧との間の関係を反映する。この情報を用いることによ
って、制御装置Dは補償係数を、基準電圧と、作動温度
作用を反映する特性曲線電圧との間の差分に基づいて算
出する。他のやり方では、制御装置Dは、最初に圧電素
子のキャパシタンスを検出し(さらに以下で説明するよ
うに)、その後で作動温度と圧電素子のキャパシタンス
の間の関係の別の特性曲線に基づいて推定温度を得る。
制御装置Dは、この推定温度情報を用いて温度補償係数
を、基準電圧と、作動温度作用を反映する特性曲線電圧
との間の差分に基づいて算出する。
【0118】作動特性補償ブロック2502aに関して
は、制御装置Dは、作動特性補償タスク、例えば以下の
ようなやり方で実行する。経年作用の補償ために、例え
ば圧電素子の作動温度に相応する自動車の何らかのシス
テムないし構成要素(例えば自動車用冷却媒体)の作動
温度を、圧電素子の目下の温度の“代用”または推定値
として用いる。従って制御装置Dは、“代用”作動温度
を獲得し、それを用いてそれを用いて圧電素子のキャパ
シタンスに関係する温度を、記憶されている特性曲線か
ら得る。この特性曲線は例えば代用作動温度と、作動温
度の作用に反映する圧電素子の相応のキャパシタンスと
の間の関係を反映する。この情報を用いることによっ
て、制御装置Dは作動特性補償係数を、測定された圧電
素子のキャパシタンスと、経年作用を反映する特性曲線
キャパシタンスとの間の差分に基づいて算出する。例え
ば大量生産時の圧電素子の個々の作動特性の補償に対し
ては、そのような特性がまず測定されてその後で制御装
置Dに入力される。制御装置Dは、作動特性補償係数
を、個々の圧電素子の作動特性と、そのような装置の平
均的または“通常”の作動特性との間の何らかの差分に
基づいて算出する。
【0119】制御装置Dは、燃料体積算出システム25
11を含んでおり、これは燃料体積算出ブロック250
7を含んでいる。この燃料体積算出ブロック2507は
まずシリンダ内へ噴射すべき最適な燃料体積mを算出
し、その後でこの値を加算ブロック2508に出力す
る。図示のように、燃料体積調整ないし補正ブロック2
506は、内燃機関2505から情報を“受信”する。
詳細には、制御装置Dは、センシングされたパラメータ
(例えばエンジン2505の回転速度rpmなど)に対
応する信号を受取り、その後で燃料噴射補正ブロック2
506がこのセンシングされたパラメータに基づいて燃
料噴射調整ないし補正体積ΔmEiを算出する。詳細に
は燃料噴射補正ブロック2506は、回転速度の周波数
を評価するための周波数分析機を含んでいる。燃料体積
補正ブロック2506は、その後で燃料噴射補正体積Δ
Eiを算出し、それを加算ブロック2508に供給す
る。さらに詳細には、燃料体積補正ブロック2506
は、センシングされたパラメータを用いて内燃機関の各
シリンダ毎の燃料噴射補正値ΔmEiを算出する(ここ
での“i”は個々のシリンダに相応する)。制御装置D
では、加算ブロック2508がこの燃料噴射補正値Δm
Eiを燃料噴射体積mに加算する。この燃料噴射補正
値ΔmEiは、他のシリンダの平均燃料体積に対する個
々のシリンダ“i”における燃料量の偏差に相応してい
る。
【0120】次に、加算ブロック2508は、和m*
(mとΔmEiの和)を燃料噴射調量ブロック250
9に送出する。この燃料噴射調量ブロック2509は、
予備噴射動作、メイン噴射動作、ポスト噴射動作に対す
る時間を各シリンダ毎に算出する。最終的に活動化装置
Eは、この算出された時間を、前述したような圧電素子
10,20,30,40,50,60の制御のために用
いる。
【0121】燃料体積噴射算出ブロック2507、燃料
噴射体積補正ブロック2506,燃料噴射調量ブロック
2509で構成される燃料噴射体積算出システムは、ド
イツ連邦共和国シュトッツガルト在住のロバート・ボッ
シュ社で入手可能である。
【0122】制御装置D内では、最適化ブロック251
0が燃料噴射体積補正ブロック2506から受取った各
シリンダ毎の燃料補正値ΔmEiに基づいたさらなる調
整ないし増加電圧Kを算出する。なぜなら真打破、シ
リンダに対応する各圧電アクチュエータないし素子の種
々の作動特性による影響を受けるからである。最適化ブ
ロック2510は、増分電圧Kを加算ブロック250
3に供給する。加算ブロック2503はこの増分電圧K
を基準電圧(これは前述したように圧電素子の温度と
他の作動特性の推定作用を反映すべく調整される)に加
算し、目標活動化電圧が算出される。この目標活動化電
圧は、電圧及び電圧傾度調整ブロック2504に供給さ
れる。その後で最適化ブロック2510は、再びΔm
Eiの値を新たに調整された目標電圧に基づいて監視す
る。そして制御装置Dは、この手順を最適化活動電圧U
optに達するまで継続する。それにより最大燃料体積
は、図2に示されているように適切な期間で噴射され
る。
【0123】詳細には、この最適化手順は、各シリンダ
毎の最適な活動化電圧Uopt,iが達成されるまで各
シリンダ毎に繰返され、さらに前述したように最適化ブ
ロック2510は、調整された目標電圧が活動化装置E
に供給された後で燃料噴射補正値ΔmEiを監視する。
燃料噴射補正値ΔmEiが変化のために減少した場合に
は、目標電圧は、噴射燃料体積の増加を引き起こすべく
調整され、調整方向が補正される。最適化ブロック25
10は、他の増加電圧Kを算出し、これが加算ブロッ
ク2503で所期の目標電圧に加算され、燃料噴射補正
値ΔmEiが継続して減少する場合には、制御装置Dは
引続きこの手順を燃料噴射補正値Δm が閾値以下に
下降するまで継続する。しかしながらこの燃料噴射補正
値ΔmEiが目標電圧の調整された後でも増加する場合に
は、調整方向が間違っており、最適化ブロック2510
は、他の調整電圧K0を算出する。この場合例えば最適
化ブロック2510は、所期の目標電圧を低減する負の
増分電圧K0を算出し、その時加算ブロック2503は
それを基準ないし調整された基準電圧に加算する。
【0124】従って最適化ブロック2510は、個々の
圧電素子10,20,30,40,50,60に対して
最適に調整し、個々の圧電素子に対する経年変化作用な
どの作動特性における変化も含めてこれらの圧電素子1
0,20,30,40,50,60の作動特性における
何らかの違いや温度作用に対する補償を行う。つまり例
えば最適な活動化電圧は、圧電素子ドライバのスイッチ
ング時間による影響を受け、このことは例えば目下の電
圧傾度を所期の電圧傾度から異ならせる。システムの動
作はこのような影響の補償によって向上する。
【0125】最後に所期の目標電圧は、適切な駆動電流
(充放電に対する)と適切な電圧の算出のために電圧及
び電圧傾度調整ブロック2504に供給される。詳細に
は、この電圧及び電圧傾度調整ブロック2504は、所
期の目標電圧と対応する所期の電圧傾度を算出する。そ
の後でこの電圧及び電圧傾度調整ブロック2504は、
所期の目標電圧を活動化装置Eに供給し、該活動化装置
Eはそれを圧電素子に供給する。前述したようにこの活
動化装置Eは、比較装置ないしシステム830を用いて
圧電素子の測定された電圧結果と所期の目標電圧を比較
する。電圧及び電圧傾度調整ブロック2504の作動
は、さらに図7のbに基づいて詳細に説明する。
【0126】図8には、充放電サイクルの活動化電圧
(及び電圧傾度)1010と電流1020の間の関係が
示されている。圧電素子の充電中には、。圧電素子に供
給された電流1020は充電電流帯域1030内に保持
される。従って、充電電流が最大充電電流限界値または
閾値1032に達すると、充電電流は、最小充電電流限
界値ないし閾値1034に減少するまで“カットオフ”
される。その後で、圧電素子は、電流が再び充電電流帯
域1030の最大充電電流限界値1032に再度増加す
るまで充電される。この手順は、圧電素子が所期の伸張
長さに達するまでは圧電素子の充電期間中に何度も繰返
される。
【0127】同じ手順が放電手順の間繰返される。すな
わち放電電流が最小放電電流限界値または閾値1044
と1042を有する放電電流帯域1040内に維持され
る。充電電流帯域1030と放電電流帯域1040は、
圧電素子へのダメージを防止する目的のものである。つ
まり充放電プロセス中、電流限界は、測定されたまたは
算出された電流、電圧及び/又は関連する電圧傾度に基
づいて調整され、それにより、適切な駆動電流、電圧及
び関連する電圧傾度が保たれる。最終的に電流限界は各
シリンダ毎に決定される。
【0128】前述したプロセスは、活動化装置Eを用い
た圧電アクチュエータまたは素子の駆動のために電圧及
び電圧傾度制御ブロック2504によって実現される。
図7bには、電圧傾度制御サブシステム3000のタス
クブロックダイヤグラムが示されており、これは電圧及
び電圧傾度制御ブロック2504によって実現されてい
る。図7bの電圧傾度制御サブシステム3000は、種
々の充放電動作に対して別個に実行する。なぜなら種々
のサイクルパラメータが充放電動作に関して異なるから
である。図7eには電圧コントローラ装置3500の実
施例が示されており、これは図4と図7aの制御装置D
において用いられ以下で詳細に説明する。
【0129】これに関連して図9aには、例えば単動式
単座制御弁に対する活動化電圧と電圧傾度が示されてい
る。ここでは放電動作に対する所期の電圧差ΔU5と放
電動作のための所期の電圧差ΔU6は類似し得る。詳細
には、電圧差ΔU5が加算される前に制御バルブがまず
閉じられ得いる。そして電圧差ΔU5が加わった後で、
制御バルブが開放される。電圧差ΔU6が加算された場
合には、制御バルブは再び閉じられる。最終的に図7b
の電圧傾度コントローラサブシステム3000は、各充
放電動作のために実現される。
【0130】同様に図9bにはたとえば、複動式両座制
御弁のための活動化電圧と電圧傾度が示されている。こ
こでは第1の充電動作に対する第1の所期電圧差ΔU1
は、第2の充電動作に対する第2の所期電圧差ΔU2と
は異なっており、さらに第1の放電動作に対する第3の
所期電圧差ΔU3は、第2の放電動作に対する第4の所
期電圧差ΔU4とは異なっている。詳細には、電圧差Δ
U1が加わる前は、制御弁はその第1の遮断位置に閉じ
られている。電圧差ΔU1が加わった後で、初めて制御
弁は開かれる。電圧差ΔU2が加えられると、制御弁は
その第2の閉鎖位置に閉じられる。さらに電圧差ΔU3
が加わった後では、制御弁は再び開かれる。最後に電圧
差ΔU4が加えられた時に、制御弁は再びその第1の閉
鎖位置に閉じられる。
【0131】付加的に、たとえば複動式両座制御弁など
のマルチポジション制御弁に対して、図7bの電圧傾度
コントローラサブシステム3000を2つの充電動作の
各々と2つの放電動作の各々のために使用することがで
きる。これは、動作パラメータが第1、第2の充電動作
と第1、第2の放電動作とで異なるからである。
【0132】図7bには実例として、前述したような電
圧および電圧傾度調整ブロック2504において使用す
るための、比例積分(”PI”)コントローラに基づい
た電圧傾度コントローラ装置またはサブシステム300
0が示されている。これは前述のように充放電プロセス
の各々に対して利用することができる。
【0133】充電プロセスのため、制御装置Dは目下の
測定された電圧傾度du/dt、所期の電圧変化および
圧電素子のキャパシタンスを算出する。詳細には、制御
装置Dは、測定された電圧と活動化装置Eにより供給さ
れる算出された充電期間とに基づいて、目下の測定電圧
傾度du/dtを算出する。制御装置Dは、所期の目標
電圧と測定電圧との差を求めることにより、所期の電圧
変化を求めることができる。この所期の電圧変化はたと
えば、図9aと図9bの電圧変化ΔU1、ΔU2または
ΔU4に対して相応するものである。また制御装置Dは
適切なやり方で圧電素子のキャパシタンスを求めること
ができ、また例えば図7cに関連して以下で説明する装
置、構成および方法を使用することができる。
【0134】図示のように、電圧および電圧傾度調整ブ
ロック2504は最初に、電圧変化と電圧傾度の関係を
定める特性曲線を用いて所期の目標電圧傾度(du/d
t)* を算出する。この特性曲線は制御装置Dのメモリ
に記憶されており、これはたとえば電圧変化の実験デー
タと相応の電圧傾度を反映するものである。
【0135】次に、電圧および電圧傾度調整ブロック2
504は、所期の電圧傾度(du/dt)* と、算出さ
れた目下の電圧傾度du/dtとの間の差分を求める差
分器または減算装置3020を有することによって、シ
ステム偏差を算出できる。つまり電圧および電圧傾度調
整ブロック2504は、平均化および/またはフィルタ
ブロック3030を含んでいてもよい。詳細には、この
ブロック3030は、デバイス固有のエラーを最小限に
抑えるかもしくは少なくとも減少させるべく、すべての
圧電素子またはアクチュエータのシステム偏差の平均化
のために用いることができる。さらにこのブロック30
30は例えば、“不適切”な変化を無視できるようにす
るために、システム偏差をデジタルフィルタリングする
適切なデジタルフィルタを含んでいてもよい。結果とし
て生じたシステム偏差(これは平均化および/またはデ
ジタルフィルタリングされる)は、適切な偏差コントロ
ーラブロック3040へ供給される。当該実施例ではこ
のコントローラブロック3040は、PIコントローラ
ブロックである。しかしながらこれはたとえば比例積分
・微分(”PID”)コントローラであってもよいし、
あるいは他の適切なコントローラであってもよい。また
電圧傾度コントローラ装置またはサブシステム3000
は、変化リミッタブロック3050を含んでいてもよ
い。
【0136】電圧傾度コントローラ装置またはサブシス
テム3000はホールドブロック3060を含んでいて
もよい。これはPIコントローラブロック3040(こ
れは変化リミッタブロック3050によって制限され得
る)の出力値を受け取るように構成される。この場合ホ
ールドブロック3060は、圧電素子の充放電中に必要
に応じて、リミッタブロック3050により制限され得
るPIコントローラブロック3040の出力値をホール
ドまたは“フリーズ”するのに用いられる。このような
ホールド動作が有益であるとみなされるのは、例えば単
動バルブで駆動されている複動式両座制御弁において
“ピーク”電圧レベルが測定できない時や、充電電流の
調整ができない時などである。
【0137】次に電圧傾度コントローラ装置またはサブ
システム3000は、変化リミッタブロック3050に
より制限され得るPIコントローラブロック3040の
出力値あるいは“ホールド”コントローラ値を、加算器
ブロック3070において、(所期の電圧傾度特性曲線
ブロック3010から供給可能な)シリンダ固有の所期
の目標電圧傾度(du/dt)* に加算または結合す
る。その後で、結果的に調整された電圧傾度を乗算器ブ
ロック3080に供給する。このブロックは調整された
電圧傾度を圧電素子のキャパシタンスと乗算して、圧電
素子に対する適切な充電駆動電流を算出する。前述のよ
うにキャパシタンスは、図7cに関連して説明する装置
および方法を含む適切な装置、構成および/または方法
によって求めることができる。
【0138】図示されていないが、電圧傾度コントロー
ラ装置またはサブシステム3000を含む制御装置D
は、圧電素子に関連する固有のデバイスエラーを補償す
るために、算出された平均充電電流を調整することもで
きる。これは圧電アクチュエータのために求められた平
均充電電流を用いて実施することができ、これによって
補償または補正された平均充電電流が、圧電アクチュエ
ータまたは素子の平均放電電流に関連するその種のエラ
ー情報を反映する特性曲線(または他の適切な情報源)
から求められる。
【0139】コントローラ装置またはサブシステム30
00には、求められた駆動電流が適切な充電電流限界を
超えないようにするために、さらに他の変化リミッタブ
ロック3090を含ませることができる。この場合コン
トローラ装置またはサブシステム3000は、活動化装
置Eが圧電アクチュエータまたは素子に供給する平均充
電電流を出力することができる。
【0140】圧電アクチュエータまたは素子の駆動放電
電流並びに活動化電圧および関連する電圧傾度の調整に
対しては同じ様な装置、構成および/または方法を使用
することができる。
【0141】従って放電プロセスに対しても再び制御装
置Dは、圧電素子の目下の測定電圧傾度du/dt、所
期の電圧変化およびキャパシタンスを求める。詳細に
は、制御装置Dは、測定された電圧と、活動化装置Eに
より供給される所定の充電時間に基づき、目下の測定電
圧傾度du/dtを求める。制御装置Dは、所期の目標
電圧と測定された電圧の間の差分を求めることにより所
期の電圧変化を定めることができる。この所期の電圧変
化は例えば図9aおよび図9bの電圧変化ΔU3、ΔU
4またはΔU6にそれぞれ相応し得る。制御装置Dはた
とえば図7cを参照して後述する装置、構成および方法
を用いて適切なやり方で圧電素子のキャパシタンスを求
めることが可能である。
【0142】図示のように、電圧および電圧傾度調整ブ
ロック2504は最初に、電圧変化と電圧傾度の関係を
規定する特性曲線を用いて、所期の目標電圧傾度(du
/dt)* を求める。次に、電圧および電圧調整ブロッ
ク2504は、所期の電圧傾度(du/dt)* と求め
られた目下の電圧傾度du/dtの間の差分を求める差
分器または減算装置3020を用いることによってシス
テム偏差を求めることができる。つまり電圧および電圧
傾度調整ブロック2504には平均化および/またはフ
ィルタブロック3030を設けることができる。これに
より、結果として生じたシステム偏差(これは平均化お
よび/またはデジタルフィルタリングされ得る)は、適
切なコントローラブロック3040へ供給される。当該
実施例ではコントローラブロック3040がPIコント
ローラブロックであってもよいが、たとえば比例積分・
微分(”PID”)コントローラであってもよいし、あ
るいは他の適切なコントローラであってもよい。
【0143】コントローラ装置またはサブシステム30
00はさらに、PIコントローラブロック3040の出
力値を制限する変化リミッタブロック3050を含んで
いてもよい。つまりコントローラ装置またはサブシステ
ム3000は、ホールドブロック3060を含むことも
でき、これは(変化リミッタブロック3050により制
限され得る)PIコントローラブロック3040の出力
値を受け取るように構成可能である。ホールドブロック
3060は、圧電素子の充放電中に必要に応じて、制限
ブロック3050により制限され得るPIコントローラ
ブロック3040の出力値をホールドまたは“フリー
ズ”するのに用いることができる。
【0144】次にコントローラ装置またはサブシステム
3000は、変化リミッタブロック3050により制限
され得るPIコントローラブロック3040の出力値あ
るいは“ホールド”コントローラ値を、加算器ブロック
3070において、(所期の電圧傾度特性曲線ブロック
3010から供給される)シリンダ固有の所期の目標電
圧傾度(du/dt)* に加算または結合する。そのよ
うにして調整された電圧傾度は、乗算器ブロック308
0へ供給され、このブロックは調整された電圧傾度を圧
電素子のキャパシタンスと乗算して、圧電素子に対応す
る放電駆動電流を算出する。前述のようにキャパシタン
スは、図7cに基づいて述べる装置、構成および方法を
含む適切な装置、構成および/または方法によって求め
ることができる。
【0145】図示されていないが、コントローラ装置ま
たはサブシステム3000を含む制御装置Dは、圧電素
子に関連する固有のデバイスエラーを補償する目的で、
算出された平均充電電流を調整することもできる。これ
は圧電アクチュエータのために求められた平均充電電流
を用いて実施でき、これによって補償または補正された
平均充電電流が圧電アクチュエータまたは素子に対する
平均放電電流に関連するその種のエラー情報を反映する
特性曲線(または他の適切な情報源)から求められる。
【0146】コントローラ装置またはサブシステム30
00はさらに、算出された放電駆動電流が適切な放電電
流限界を超えないようにするために、別の変化リミッタ
ブロック3090を含んでいてもよい。それによりコン
トローラ装置またはサブシステム3000は、活動化装
置Eから圧電アクチュエータまたは素子へ供給される平
均放電電流を出力する。
【0147】ここにおいて、図7eの電圧コントローラ
3500を図9aおよび図9bに関連させて説明する。
【0148】これに関して図9aにはたとえば、単動式
単座制御弁のための動作電圧U10が示されている。こ
のようなケースでは、電圧レベル動作点U10のために
電圧および電圧傾度調整ブロック2504内に1つの電
圧コントローラサブシステム3500が実装される。一
例として時点t5とt6が示されており、これらは電圧
が測定されたときの時点に対応させる。それにより、こ
れらの時点は電圧および電圧傾度ブロック2504の動
作中に考慮することができる。端的に述べるならば、た
とえば電圧が適切な時点t6においてU10になれば、
たとえば図7eの電圧コントローラサブシステム350
0などを用いて測定電圧と所期の目標電圧の比較により
電圧を制御することができ、これによってそれらの時点
における目下の電圧と所期の電圧との間の偏差を制御す
ることができるようになる。
【0149】同様に図9bにはさらにたとえば、複動式
両座制御弁のための活動化電圧U7、U8、U9が示さ
れている。このケースでは、電圧レベル動作ポイントU
7、U8、U9の各々のために、電圧および電圧傾度調
整ブロック2504内に3つの電圧コントローラサブシ
ステム3500が実現される。さらにここでは例示的に
時点t1、t2、t3、t4が示されており、これらの
時点は電圧が測定されたときの時点に対応するものであ
り、したがってそれらを電圧および電圧傾度ブロック2
504の動作中に考慮することができる。端的に述べれ
るならば、電圧が適切な時点t2、t3、t4でU7、
U8、U9になるならば、それらのレベルの電圧を、3
つの電圧レベルの各々についてたとえば電圧コントロー
ラサブシステム3500を用いて、測定された電圧と所
期の目標電圧の比較により制御することができる。これ
によってそれらの時点における目下の電圧と所期電圧と
の間の偏差を制御することができるようになる。
【0150】図7eにはたとえば、前述の電圧および電
圧傾度調整ブロック2504において使用する、比例積
分(”PI”)コントローラベースの電圧コントローラ
装置またはサブシステム3500が示されており、これ
は前述の電圧調整プロセスのために用いることができ
る。
【0151】図示のように電圧および電圧傾度調整ブロ
ック2504は最初に、前述のブロック2503から所
期の目標電圧を取得する。
【0152】次に電圧調整ブロックサブシステム350
0は、所期電圧と求められたまたは測定された目下の電
圧との間の差分を求める差分器または減算装置3520
を有することで、システム偏差を求めることができる。
すなわちこの電圧調整サブシステム3500には、平均
化および/またはフィルタリングブロック3530を設
けることもできる。詳細にはこのブロック3530は、
デバイス固有のエラーを最小限に抑えるかもしくは少な
くとも減少させる目的で、すべての圧電素子またはアク
チュエータに対するシステム電圧偏差の平均化に用いら
れる。さらにこのブロック3530はたとえば、“不適
切な”変化が無視できるように、システム偏差をデジタ
ルフィルタリングする適切なデジタルフィルタが含まれ
ていてもよい。結果として生じたシステム偏差(これは
平均化および/またはデジタルフィルタリングされ得
る)は、適切な偏差コントローラブロック3540へ供
給される。当該実施例では、偏差コントローラブロック
3540はPIコントローラブロックであるが、これは
たとえば比例積分・微分(”PID”)コントローラで
あってもよいし、あるいは他の適切なコントローラであ
ってもよい。また、電圧傾度コントローラ装置またはサ
ブシステム3500は、電圧出力変化を制限する電圧変
化リミッタブロック3550を含んでいてもよい。
【0153】さらにこの電圧傾度コントローラ装置また
はサブシステム3500は、ホールドブロック3560
を含んでいてもよい。このホールドブロック偏差コント
ローラブロック3540(これは電圧変化リミッタブロ
ック3550によって制限され得る)の出力値を受け取
るように構成することができる。ホールドブロック35
60は、動作中に必要に応じて偏差コントローラブロッ
ク3540(これは電圧変化リミッタブロック3550
によって制限することが可能である)の電圧出力をホー
ルドまたは“フリーズ”するために使用することができ
る。このようなホールドを行うのは、前述したように有
益であるとみなされるからである。
【0154】次に、電圧傾度コントローラ装置またはサ
ブシステム3500は、加算器ブロック3570におい
て、変化リミッタブロック3550により制限され得る
偏差コントローラブロック3540の出力値あるいは
“ホールドされた”コントローラ値を、シリンダ固有の
所期の目標電圧に加算または結合する。電圧コントロー
ラ装置またはサブシステム3500は別の電圧変化リミ
ッタブロック3590を有することもでき、それによっ
て新たな目標電圧が適切な電圧限界を超えないようにな
る。その後で電圧コントローラ装置またはサブシステム
3500は、新たな目標電圧を出力することができ、こ
れは活動化装置Eによって圧電アクチュエータまたは圧
電素子へ供給される。
【0155】図7cには、圧電素子のキャパシタンスを
求めるために、制御装置Dが含み得る、キャパシタンス
算出装置、構成および/または方法8000のタスクブ
ロック図が示されている。このキャパシタンス算出サブ
システム8000は、基準キャパシタンスを供給し得る
基準キャパシタンス算出ブロック8001を含むことが
でき、また正規化されたかまたは周波数調整されたキャ
パシタンスC を供給し得る正規化キャパシタンスブ
ロック8050を有することもできる。
【0156】図示のように制御装置Dは、以下に述べる
ような入力パラメータの種々のものに基づいて、キャパ
シタンスを、キャパシタンス算出ブロック8001にお
いて求めることができる。前記入力パラメータとは、圧
電素子に関連する所定の電荷量Q、圧電素子に関連する
目下の電圧U、求められた平均駆動電流I(充電電流
など)および/または関連する駆動時間t(充電時間
など)である。所定の電荷量Q、目下の電圧Uおよび/
または関連する駆動時間t はたとえば、前述した活
動化装置Eによって供給することができる。詳細には制
御装置Dは、駆動時間を求めるための適切な装置(たと
えばタイムカウンタなど)および/または方法を利用す
ることができる。この制御装置Dは、電圧および電圧傾
度調整ブロック2504を介して、平均駆動電流の提供
のために用いることができる。
【0157】アプローチの1つのによれば、基準キャパ
シタンス算出ブロック8001は、圧電素子に関連する
キャパシタンスのうちの1つの量であるキャパシタンス
C1を供給するために、入力パラメータQとUの除算ま
たは比率計算を行う除算器ブロック8009を用いる。
別のアプローチによれば、圧電素子に関連するキャパシ
タンスのうち別の量であるキャパシタンスC2を供給す
るために、所定の電荷量Q1と入力パラメータUを除算
するかまたは比率を計算する別の除算器ブロック800
6が使用される。図示のように基準キャパシタンス算出
ブロック8001は、(電圧および電圧傾度調整ブロッ
ク2504から得られる)平均駆動電流I と駆動時
間t とを乗算する乗算器ブロック8005を用いる
ことによって、所定の電荷量Q1を求めることができ
る。さらに、選択された基準キャパシタンスC3を供給
するために、基準キャパシタンスC1またはC2の一方
を選択する、選択またはスイッチングブロック8001
を使用することができる。ここでは選択ブロック801
0がスイッチとして描かれてはいるけれども、選択され
た基準キャパシタンスC3を求めるために、択一的なキ
ャパシタンスC1とC2の平均化や他のやり方でのそれ
らの結合も可能である。このように前述のアプローチの
いずれか1つまたは複数を(あるいは他のいかなる適切
な方法でも)、圧電素子の基準キャパシタンスの算出に
用いることができる。
【0158】正規化キャパシタンスブロック8050
は、正規化されたまたは周波数調整されたキャパシタン
スを求めるのに用いられる。そのようなキャパシタンス
は圧電素子の目下のキャパシタンスの周波数依存性をい
っそう良好に反映する。1つのアプローチによれば正規
化キャパシタンスブロック8050は、たとえば“周波
数”時間t とキャパシタンスの相反関係の特性曲線
8030を用いることによって、調整係数または補正係
数K1* を得ることができる。別のアプローチによれ
ば、正規化キャパシタンスブロック8050は、たとえ
ば電圧傾度du/dt、“周波数”時間t 及びキャ
パシタンスの中の関係に係わる別の特性曲線8040を
用いることによって、別の調整係数K2* を得ることが
できる。付加的に、選択またはスイッチングブロック8
020は、選択された調整係数K3*を供給するため
に、調整係数K1* またはK2* の一方の選択に用いら
れる。なおここではスイッチとして描かれている選択ブ
ロック8020は、選択された調整係数K3* を求める
ために、択一的な調整係数K1* とK2* を平均化もし
くは他のやり方で結合する。この前述したアプローチの
いずれか1つまたは複数(あるいは他の適切な方法)
は、圧電素子の基準キャパシタンスに供給される周波数
調整または補償係数の決定に利用できる。当該実施例で
は、除算器ブロック8025は、選択された調整係数K
3* に基づく基準キャパシタンスC3の調整に用いるこ
とができ、これによって圧電素子の正規化されたまたは
周波数補償されたキャパシタンスC が供給される。
【0159】図7dには、圧電素子の充電時間と、圧電
素子の種々の充電時間に対するキャパシタンスと十分に
大きいまたは“無限の”充電時間に対するそのキャパシ
タンスの比との関係が示されている。図7dから明らか
なように、圧電素子に対する充電時間t が増大する
と圧電素子のキャパシタンスCが減少し、圧電素子キャ
パシタンスCに近づく。
【0160】前述のように圧電素子のキャパシタンス
は、圧電素子に関連する温度および/または温度補償係
数K の算出に用いることができる。
【0161】図示していないが、制御装置Dはマイクロ
コントローラを含み得る。詳細には制御装置Dはたとえ
ばメインプロセッシング装置または中央処理ユニット、
入出力処理装置またはタイミング処理ユニット、ならび
にアナログ/デジタルコンバータ装置を含むことができ
る。この場合メインプロセッシング装置と入出力処理装
置は別個のものでもよいが、制御装置Dは、メインプロ
セッシング装置と入出力処理装置のタスクとオペレーシ
ョンを実行するための単一の処理装置を含み得る。アナ
ログ/デジタルコンバータ装置は、測定されたパラメー
タを記憶するためのバッファメモリ装置に関連付けされ
てもよい。それらのパラメータは(電圧測定点600,
610にそれぞれ関連付けられている)センシング線路
700,710を介して活動化装置Eにより供給されて
もよいし、あるいはセンシング線路700,710を介
して供給されてもよい。またバッファメモリ装置は、求
められたまたは測定された電荷量Qを格納するために使
用することができる。この電荷量Qは電荷量線路890
を介して活動化装置Eから制御装置Dへ供給される。
【0162】制御装置Dは“ストローブ”パルスまたは
タイミング信号を使用し得る。これに関して図10aに
は、複動式両座制御弁に対する実例として、燃料噴射サ
イクルプロフィールが時間軸上で示されている。この場
合、縦軸上の正の変位はそれぞれ以下に述べる事象のう
ちの1つに対応している。すなわち第1の予備噴射事象
VE1、第2の予備噴射事象VE2、メイン噴射事象H
E、ならびにポスト噴射事象NE。図10bには、図1
0aの噴射プロフィールをもつ制御弁に対する、制御弁
の弁位置のプロフィールが時間軸上に示されている。図
示されているように、制御弁は下方の弁座(または第1
の)遮断位置LCと、中間の開放位置MOと、上方の弁
座(または第2の)遮断位置UCを有しており、それに
よって燃料噴射はMOの位置について生じ、LCおよび
UCの位置では燃料噴射は生じない。図10cにはスト
ローブパルスまたは信号2が示されており、これは図1
0aの噴射プロフィールに対応し、充電サイクルまたは
放電サイクルの開始または開始時点の制御のための制御
信号ないしタイミング信号として使用される。詳細に
は、ストローブパルス2は燃料噴射事象VE1,VE
2,HEおよびNEの開始および終了に対応している。
【0163】図10dにはさらに別のタイミングパルス
4のセットが示されており、これらのパルスは電荷量Q
と電圧に関連付けられている。制御装置Dは、測定タイ
ミングパルス4を使用して、システムに電荷と電圧の測
定を燃料噴射動作に同期させることができる。電荷量測
定タイミングパルス4は有利には、圧電アクチュエータ
または素子の充放電の前後に、一定時間のオフセットΔ
tを生じさせる。すなわちこのタイムオフセットΔt
は、ストローブパルス2の立上がり縁の前または立下が
り縁の後に発生させることができる。図示のように電荷
量測定タイミングパルス4は、対応するストローブパル
ス2の立下がり縁の後の、タイムオフセットΔtにおい
て発生するようセットされる。別の実施例では、タイム
オフセットΔtが可変の大きさであってもよいし、およ
び/または所定のストローブパルスの開始前または他の
ストローブパルスの終了後に発生させてもよい。制御装
置Dにより発生させることのできる測定タイミングパル
ス4についてはさらに以下で説明する。
【0164】制御装置Dは充放電すべき圧電アクチュエ
ータまたは素子を(すなわちどのシリンダ噴射バルブを
制御すべきであるのかを)決定することもでき、それ故
測定すべき圧電アクチュエータまたは素子電圧を求める
こともできる。この場合、制御装置Dは、ストローブパ
ルスまたは信号2(ならびに特定の圧電アクチュエータ
または圧電素子あるいは択一的に特定の圧電アクチュエ
ータまたは圧電素子のバンクG1またはG2の識別子)
を入出力処理装置へ出力する。制御装置Dは有利には、
4サイクルエンジンの運転サイクルと同期してクランク
シャフトの2回転ごとに、測定すべき圧電アクチュエー
タまたは素子を増分することができるが、他の適切なア
プローチや方法を使用することもできる。
【0165】まず最初に(センサ線路890を介してま
たは線路700,710を介して活動化装置Eから受け
取られる)瞬時のアナログ電荷量または電荷を、それぞ
れ特定の圧電素子グループG1およびG2における電荷
量または電圧に応じてデジタル値に変換することによ
り、電荷量または電圧が得られる。結果として生じたデ
ジタル値は記憶される。なぜならアナログ/デジタルコ
ンバータ装置は、G1またはG2のいずれが活動化され
ている噴射グループであるのかに関する情報は有さない
ので、G1とG2の両方についての電圧は同時に得ら
れ、結果が記憶される。制御装置Dは噴射事象の完了
後、記憶された値を得ることができる。
【0166】択一的に、特定の圧電アクチュエータまた
は素子に対する特定の噴射サイクルにおける1つの噴射
イベントだけの電荷量または電圧を測定することもでき
る。したがってたとえば、図10aのVE1、VE2、
HEおよびNEの事象を含む可能性のある1つのサイク
ルにおいてHEの事象についての電荷量または電圧だけ
を測定することができる。このような方法は、制御装置
Dにおける負荷を減らすために使用することができる。
また、1つの特定の噴射サイクルについて2つまたはそ
れ以上の噴射事象のサブセットを測定することもでき
る。
【0167】制御装置Dは、得られた値を分析し、それ
らの情報を圧電素子の経年変化や温度あるいは他の特性
を表す電圧および電圧傾度の調整に用いることができ
る。
【0168】図11には電荷量Qを算出ないし測定装置
800が示されており、これは電荷量Qを算出または測
定するために用いられ、たとえば図4の燃料噴射コント
ロールシステム100の活動化装置Eに使用される。
【0169】電荷量算出装置800は、電荷量算出を向
上させる積分プロセスを補償する補償構成を含み得る。
詳細には圧電素子10の電荷量Qは、以下のようにして
測定することができる。すなわち、図示のように装置8
00には、分路抵抗900と、抵抗910,920を含
んだ第1の分圧器と、抵抗912,914を含んだ第2
の分圧器とが設けられている。第1および第2の分圧器
装置(これはブリッジ回路を形成する)は第1の分圧と
第2の分圧(Ue)をそれぞれ供給し、それらの分圧
(これは差動増幅器装置1100に入力される)が正で
あるようにする。詳細にはこれらの分圧は、基準電圧V
refに対して昇圧される。第1および第2のスイッチ
装置924および930(これはトランジスタまたは適
切なスイッチング装置で実装できる)は、充放電プロセ
スの開始時に作動される。
【0170】積分装置805は、抵抗940とキャパシ
タ980とオペアンプ950から成る。詳細にはこの積
分装置805は、何らかの適切な積分装置であってもよ
い。図示されているように、差動増幅器装置1100は
オペアンプ950の反転端子へ増幅された電圧を出力す
る。オペアンプ950の非反転入力側へは電圧源または
動作点VAP(これはたとえば2.5Vとすることがで
きる)を入力することができる。詳細にはたとえば第1
のスイッチ930(またはホールドスイッチ930)
は、充放電プロセスの終わりに開放することができる。
線路890における信号出力は、充電中に圧電素子へ供
給される電荷量Qに相応し、あるいは放電中に圧電素子
から放出される電荷量Qに相応する。電荷量Qは前述の
ように、活動化装置Eから線路890を介して制御装置
Dのアナログ/デジタルコンバータ装置へ供給される。
さらに、測定の間に積分装置805の初期値をゼロにリ
セットする目的でキャパシタ980を放電させるため
に、第3のスイッチ(またはリセットスイッチ)960
(これもトランジスタまたは適切なスイッチング装置で
あってもよい)を用いることができる。つまり、電荷量
算出または測定にはそのつど電荷増分が含まれているの
で、ある圧電素子に対する充電動作または放電動作が開
始するときにはいつでもその前に、積分装置805がリ
セットされる。
【0171】詳細にはリセットスイッチ960の一方の
端子がオペアンプ950の出力側に接続され、他方の端
子は第1の線路870を介して抵抗940とキャパシタ
980の間の結合点に接続される。さらに付加的に、キ
ャパシタ980の一方の端子は第1の線路870と接続
され、他方の端子は共に電荷量出力線路890および第
2の線路880に接続され、この第2の線路はオペアン
プ950の出力端子に接続することができる。
【0172】端的に述べれば、分路抵抗900から得ら
れた電流信号は必然的に圧電電流に比例している。この
場合、積分装置805はアナログ電流信号を積分し、こ
れはオペアンプ950、キャパシタ980(これは活動
化装置Eに関して外部に配置することができる)および
抵抗940を使用して行われる。リセットスイッチ96
0は、新たな測定の前にそのつどキャパシタ980が完
全に放電させられることを補償する。したがって積分さ
れた電流信号は、圧電デバイスへ供給されたまたは圧電
素子から取り除かれた電荷量Qに相応し、線路890を
介して制御装置Dのアナログ/デジタルコンバータへ送
出することができる。
【0173】前述のように制御装置Dは、圧電デバイス
のキャパシタンスを求めるために電荷量を利用すること
ができる。詳細にはこれは以下のようにして行うことが
できる。すなわちこの場合、アナログ/デジタルコンバ
ータを用い圧電素子の電圧をほぼ同じ時間で(たとえば
電荷測定の5ms内で)測定することができる。前述の
ように制御装置Dは、対応するキャパシタンスを求める
ため電荷量と圧電素子電圧との比率を計算することがで
きる。電荷量測定の正確さは重要であるみなされる。な
ぜなら前述のようにキャパシタンスは温度や他の要因と
ともに変化し、対応する駆動電圧の最大変位を得るため
に使うことのできる圧電アクチュエータまたは素子の最
大変位もやはり圧電素子の温度とともに変化するからで
ある。
【0174】従って図4の制御装置Dは、算出されたま
たは測定された圧電素子の電荷量Qおよび電圧Uの比率
に基づき圧電素子の適切なキャパシタンスを求めるため
に用いられる。つまり前述のようにこのキャパシタンス
情報を、たとえばある特定の圧電素子における経年変化
や温度や他の特性に基づきあるいはそれに従って電圧を
調整するのに利用することができる。従って、より精密
な駆動電流および/または駆動電圧を供給すべく正確な
またはいっそう精密なキャパシタンスを補償するために
も電荷量情報は正確にすべきである。
【0175】これに関連して、積分プロセスを調整また
は補償するために、ならびに電荷量測定を向上させる目
的で使用可能な補償方法を実現するために、図11の電
荷量算出装置800を用いることができる。詳細には補
償装置および/または補償方法の目的は、たとえばキャ
パシタ980における比較的大きい変化の結果として生
じる可能性のある誤差の作用を補償することであり、あ
るいはそれを少なくとも減少させることである。このよ
うな補償装置や補償方法は差動増幅器装置1100を使
用することができる。
【0176】詳細にはこのような補償方法として積分器
装置の補償を挙げることができ、これを所定の時点に圧
電素子の電流または電圧を積分するために使うことがで
きる。このような補償は、キャパシタンス測定中に得ら
れたすべての測定値に適用することができる。これによ
っていっそう正確および/または精密な電荷量Qの測定
が得られるようになる。有利には、この補償プロセスは
エンジン2505の始動時に行うことができる。択一的
に、圧電素子に関連する作動温度によって影響を受ける
可能性のある電荷量測定を補償するために、後続の時点
で補償プロセスを繰り返してもよい。
【0177】さらに詳細には、第1、第2および/また
は第3の較正命令を電荷量Qの精度の増加のために用い
ることができる。CALIBRATE1と称される第1
の較正命令またはリセット較正命令に関して、ホールド
スイッチ930は開かれリセットスイッチ930は閉じ
られて積分装置805がリセットされ、それにより動作
点VAPを測定して較正することができる。ホールドス
イッチ930は開かれているので、スイッチ924の状
態は重要ではない。また、基準電圧または動作点VAP
は、基準電圧Vrefに対する適切な電圧オフセットに
よりシフトさせることもできる。したがって以下の較正
では、較正された動作点値VAPは出力線路890に現
れる。積分装置がリセットされてしまえば、それを次の
積分のために利用することができる。
【0178】CALIBRATE2と称される第2の較
正命令に関して、圧電素子を介した分路電流が十分に小
さいかまたはゼロであるとき、ホールドスイッチ930
が閉じられスイッチ924も閉じられ、したがって(抵
抗910,912,914,920を含む)2つの分圧
装置により形成されたブリッジ回路を較正することがで
きる。
【0179】CALIBRATE3と称される第3の較
正命令に関して、較正電圧VCOM (たとえば(V
AP +0.7) Vの電圧)を所定の期間にわたり較正
することができる。
【0180】この状態ではスイッチ924は開かれてお
り、その結果、積分装置805に較正電圧VCOMP
加えられ、ホールドスイッチ930は閉じられる。この
ようにして(抵抗940とキャパシタンス980の積で
ある)積分装置805の時定数を較正することができ
る。詳細にはキャパシタ890の電圧U 、外部回路
のRC時定数T 、(活動化装置Eに関連するオフセ
ット電圧に相応する)オフセット電圧Uoff および
積分時間Tint は、以下の式、 U =VAP +Tint * Uoff/T −1/T
∫Udt に従って供給することができる。基準電圧Uref
たはVAP は、第1の較正命令を使用して求めること
ができる。また、第2および第3の較正命令は、2つの
測定結果、すなわちUa2 およびUa3 の供給のため
に用いられる。これは積分装置805のRC時定数T
、およびUoff2 とUoff3 を求めるのに使用
できる。この場合、Ua2 とUa3 との差分は次式 Tcalibrate/T * (Uoff2 −U
off3 +VCOMP) に等しい。2つのオフセット電圧の差は較正電圧V
COMP よりも十分に小さくなるはずなので、時定数
は次式、 1/T =(Ua2 −Ua3)/(U
calibrate* Tcalibra te) に従って求めることができる。つまりUoff2 も次
式、 Uoff2 =(Ua2 −VCOMP)T /T
calibrate のようにして求めることができる。従って測定結果中の
どのような偏差もこれらの値を使用して補償することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例と共に用いられる燃料インジェ
クタの実施例を示した図である。
【図2】事前に選択された時間周期での噴射された燃料
体積と活動化電圧との関係を示したグラフである。
【図3】バルブリフト量とノズルニードルリフト量が時
間に関して示されている、制御バルブストロークのプロ
フィルを概略的に表わした2つのグラムを示した図であ
る。
【図4】本発明による装置および/または方法の実施例
を含んだ燃料噴射制御システムの実施例のブロック回路
図である。
【図5a】図4の制御システムにおける第1の充電フェ
ーズ中に生じる状況を説明するための図である。
【図5b】図4の制御システムにおける第2の充電フェ
ーズ中に生じる状況を説明するための図である。
【図5c】図4の制御システムにおける第1の放電フェ
ーズ中に生じる状況を説明するための図である。
【図5d】図4の制御システムにおける第2の放電フェ
ーズ中に生じる状況を説明するための図である。
【図6】図4に制御システムに使用される活動化ないし
駆動装置の集積回路のブロック回路図である。
【図7a】回路装置Aと制御装置Dと活動化装置Eとエ
ンジンと図4の制御装置の種々のタスクブロックとの関
係を示したブロック回路図である。
【図7b】図4及び図7aの制御装置Dに使用される電
圧傾度コントローラの実施例を示した図である。
【図7c】図4及び図7aの制御装置Dに使用されるキ
ャパシタンス検出装置のブロック回路図である。
【図7d】圧電素子の充電時間と圧電素子の種々の充電
時間に対するキャパシタンスレシオとの関係を示した図
である。
【図7e】図4及び図7aの制御装置Dに使用される電
圧コントローラの実施例を示した図である。
【図8】充電周期と放電周期における電流、電圧、電圧
傾度の間の関係を示した図である。
【図9a】単動式単座弁を含んだ2位置燃料インジェク
タの動作に関係する電圧プロフィールを示した図であ
る。
【図9b】複動式両座弁を含んだ2位置燃料インジェク
タの動作に関係する電圧プロフィールを示した図であ
る。
【図10a】圧電アクチュエータないし素子に対する噴
射サイクルを表わした図である。
【図10b】図10aの噴射サイクルに相応する噴射制
御弁の位置を表わしたグラフである。
【図10c】図10aの噴射サイクルに相応するストロ
ーブパルスを表わしたグラフである。
【図10d】図10aの噴射サイクルに相応する電荷量
測定タイミングパルスを表わしたグラフである。
【図11】圧電アクチュエータないし素子の電荷量を検
出するための装置の実施例のブロック回路図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 51/00 F02M 51/00 G H01L 41/083 H01L 41/08 P 41/09 U (72)発明者 マッティアス ベッケルト ドイツ連邦共和国 ロイトリンゲン ケー テ−コルヴィッツ−シュトラーセ 9 (72)発明者 ウド シュルツ ドイツ連邦共和国 ファイヒンゲン/エン ツ コルンブルーメンヴェーク 34 Fターム(参考) 3G066 AD07 BA43 BA44 BA51 CC01 CD26 CE27 DA01 DA09 DC14 DC18 3G301 JA15 LB11 LC05 NA04 NA05 NA06 NB07 NB20 NC02 ND04 PB08Z PE08Z PG02Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に噴射される燃料量を制御する
    ための圧電素子(10,20,30,40,50,6
    0)を有する燃料噴射システムの作動方法において、 前記圧電素子(10,20,30,40,50,60)
    に転送された電荷に基づいて該圧電素子を制御するよう
    にしたことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子(10,20,30,4
    0,50,60)に通流される電流の測定値を取得し、
    圧電素子(10,20,30,40,50,60)に転
    送された電荷の検出に用いる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子(10,20,30,4
    0,50,60)に通流される電流の測定値を電流セン
    サを介して取得する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記電流センサは、ブリッジ回路を含ん
    でいる、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記電流センサは、較正可能である、請
    求項3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子(10,20,30,4
    0,50,60)に通流される電流の測定値を積分器を
    介して積分する、請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記積分器は、較正可能である、請求項
    6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記積分器は、第1の較正、第2の較
    正、第3の較正のうちの少なくとも1つを用いて較正を
    行う、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の較正は、基準電圧を較正す
    る、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の較正は、ブリッジ回路装置
    を較正する、請求項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第3の較正は、積分器の時定数較
    正する、請求項8または9記載の方法。
  12. 【請求項12】 内燃機関内に噴射される燃料量の制御
    のための圧電素子(10,20,30,40,50,6
    0)を有する燃料噴射システムにおいて、 前記圧電素子(10,20,30,40,50,60)
    が、自身に転送される電荷に基づいて制御されるように
    構成されていることを特徴とする燃料噴射システム。
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