JP2002021081A - ソイルセメントによる山留め壁及びその構築工法 - Google Patents
ソイルセメントによる山留め壁及びその構築工法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 山留め壁の上端部を撤去する場合にも、鋼製
芯材の切断作業を省くことができて、しかも、山留め壁
の背面側に別の壁体を設けなくても、地表面近くの土圧
に充分に対抗することができる山留め壁を提供するこ
と。 【解決手段】 ソイルセメント柱列壁11に鋼材からな
る芯材10を建て込んで形成した山留め壁において、芯
材の上端に切欠き部が設けられ、地下躯体構築などの工
事のために撤去を要するソイルセメントの部位に、芯材
の切欠き部を配置したことを特徴とする。
芯材の切断作業を省くことができて、しかも、山留め壁
の背面側に別の壁体を設けなくても、地表面近くの土圧
に充分に対抗することができる山留め壁を提供するこ
と。 【解決手段】 ソイルセメント柱列壁11に鋼材からな
る芯材10を建て込んで形成した山留め壁において、芯
材の上端に切欠き部が設けられ、地下躯体構築などの工
事のために撤去を要するソイルセメントの部位に、芯材
の切欠き部を配置したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソイルセメントに
よる山留め壁及びその構築工法に関する。
よる山留め壁及びその構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ソイルセメントからなる柱列壁に鋼製芯
材を建て込んで形成する山留め壁が知られており、かか
る山留め壁では、地下躯体構築工事や外構工事などのた
めに一部を撤去する必要が生じることがあり、その場
合、硬化したソイルセメントを斫ったり、鋼製芯材を切
断している。
材を建て込んで形成する山留め壁が知られており、かか
る山留め壁では、地下躯体構築工事や外構工事などのた
めに一部を撤去する必要が生じることがあり、その場
合、硬化したソイルセメントを斫ったり、鋼製芯材を切
断している。
【0003】このような山留め壁撤去の手間を省くた
め、地表面近くで作用する土圧が比較的小さいことに着
目し、地表面から数メートル下方までの区間の鋼製芯材
を一本おきに間引き、これにより、この区間に延びる鋼
製芯材の切断作業を軽減している。
め、地表面近くで作用する土圧が比較的小さいことに着
目し、地表面から数メートル下方までの区間の鋼製芯材
を一本おきに間引き、これにより、この区間に延びる鋼
製芯材の切断作業を軽減している。
【0004】また、これ以外の方法としては、図7に示
したように、柱列壁61に建て込む全ての鋼製芯材63
を地表面から数メートル下方に沈設し、地表面から数メ
ートル下方までの区間では、柱列壁61の背面側にH形
鋼などの親杭62を打設し、地下躯体構築時にはソイル
セメントのみで形成された柱列壁61の上端部61aを
斫るようにしている。そして、上端部61aを掘削した
後は、地表面近くの土圧に対抗する部材が全く無くなっ
てしまうため、図8に示したように、親杭62間に横矢
板64を挿入して、別途、山留め壁をもうける必要があ
った。
したように、柱列壁61に建て込む全ての鋼製芯材63
を地表面から数メートル下方に沈設し、地表面から数メ
ートル下方までの区間では、柱列壁61の背面側にH形
鋼などの親杭62を打設し、地下躯体構築時にはソイル
セメントのみで形成された柱列壁61の上端部61aを
斫るようにしている。そして、上端部61aを掘削した
後は、地表面近くの土圧に対抗する部材が全く無くなっ
てしまうため、図8に示したように、親杭62間に横矢
板64を挿入して、別途、山留め壁をもうける必要があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記鋼製芯材を一本お
きに間引いた山留め壁では、切断する鋼製芯材の本数が
減少するものの、硬化したソイルセメントの斫り作業時
や鋼製芯材の切断作業時には大きな騒音と振動が発生す
るという欠点がある。また図7及び図8に示した山留め
壁では、柱列壁61の背面側に親杭62や横矢板64か
らなる壁を設ける必要があるため、この壁のためのクリ
アランスが柱列壁61の背面側の敷地内に確保できる場
合のみ実施可能であるという制約があり、さらに、壁の
設置作業も煩雑で施工コストも上昇するという欠点があ
る。さらに、地下躯体構築時にソイルセメントの斫り作
業を行なうと、ソイルセメントの切削片などが壁筋や柱
筋のなかに落ちることがあり、この切削片の清掃が煩雑
である。
きに間引いた山留め壁では、切断する鋼製芯材の本数が
減少するものの、硬化したソイルセメントの斫り作業時
や鋼製芯材の切断作業時には大きな騒音と振動が発生す
るという欠点がある。また図7及び図8に示した山留め
壁では、柱列壁61の背面側に親杭62や横矢板64か
らなる壁を設ける必要があるため、この壁のためのクリ
アランスが柱列壁61の背面側の敷地内に確保できる場
合のみ実施可能であるという制約があり、さらに、壁の
設置作業も煩雑で施工コストも上昇するという欠点があ
る。さらに、地下躯体構築時にソイルセメントの斫り作
業を行なうと、ソイルセメントの切削片などが壁筋や柱
筋のなかに落ちることがあり、この切削片の清掃が煩雑
である。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解決せ
んとしたものであり、その課題は、山留め壁の上端部を
撤去する場合にも、鋼製芯材の切断作業を省くことがで
きて、しかも、山留め壁の背面側に別の壁体を設けなく
ても、地表面近くの土圧に充分に対抗することができる
山留め壁を提供することにある。本発明の別の課題は、
山留め壁の上端部を撤去する場合に、騒音や振動を抑制
することができる山留め壁の構築工法を提供することに
ある。
んとしたものであり、その課題は、山留め壁の上端部を
撤去する場合にも、鋼製芯材の切断作業を省くことがで
きて、しかも、山留め壁の背面側に別の壁体を設けなく
ても、地表面近くの土圧に充分に対抗することができる
山留め壁を提供することにある。本発明の別の課題は、
山留め壁の上端部を撤去する場合に、騒音や振動を抑制
することができる山留め壁の構築工法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、ソイルセメ
ント柱列壁に鋼材からなる芯材を建て込んで形成した山
留め壁において、前記芯材の上端に切欠き部が設けら
れ、地下躯体構築などの工事のために撤去を要する前記
ソイルセメントの部位に、前記芯材の切欠き部を配置し
たことを特徴とする山留め壁が提供される。
ント柱列壁に鋼材からなる芯材を建て込んで形成した山
留め壁において、前記芯材の上端に切欠き部が設けら
れ、地下躯体構築などの工事のために撤去を要する前記
ソイルセメントの部位に、前記芯材の切欠き部を配置し
たことを特徴とする山留め壁が提供される。
【0008】前記切欠き部は、芯材の上端を切欠き部の
形状にあわせて部分的に切断して形成するか、あるい
は、切欠き部の形状にあわせて芯材の上端に別の部材を
接続・固定して形成することができる。ここで、前記芯
材上端の切断部分には鋼材を固定して補強することが好
ましく、この補強材としては、例えば、山形鋼、溝形
鋼、CT形鋼などの鋼材を用いることができる。また補
強材は、隣合う芯材間に横矢板を配置する場合に該横矢
板を係止させることができるように設けることが好まし
い。また、前記芯材上端に接続・固定する別の部材は、
隣合う芯材間に板体を配する場合に該板体を係止させる
ことができる係止部材を備えた部材を使用しても良く、
該係止部材を備える部材としては、例えば、山形鋼、溝
形鋼、CT形鋼などの鋼材を使用することができる。
形状にあわせて部分的に切断して形成するか、あるい
は、切欠き部の形状にあわせて芯材の上端に別の部材を
接続・固定して形成することができる。ここで、前記芯
材上端の切断部分には鋼材を固定して補強することが好
ましく、この補強材としては、例えば、山形鋼、溝形
鋼、CT形鋼などの鋼材を用いることができる。また補
強材は、隣合う芯材間に横矢板を配置する場合に該横矢
板を係止させることができるように設けることが好まし
い。また、前記芯材上端に接続・固定する別の部材は、
隣合う芯材間に板体を配する場合に該板体を係止させる
ことができる係止部材を備えた部材を使用しても良く、
該係止部材を備える部材としては、例えば、山形鋼、溝
形鋼、CT形鋼などの鋼材を使用することができる。
【0009】また本発明では、ソイルセメント柱列壁を
形成し、上端に予め切欠き部が設けられた鋼材からなる
芯材を前記ソイルセメント柱列壁に沈設し、該切欠き部
を前記ソイルセメントの撤去予定箇所に配置し、前記ソ
イルセメントが硬化する前に前記切欠き部が埋設された
前記ソイルセメント部分を撤去することを特徴とする山
留め壁の構築工法が提供される。ここで、本発明の工法
では、芯材の切欠き部をソイルセメント柱列壁の上端に
配置し、この芯材により地表面近くの土圧を支持するの
で、前記ソイルセメントが硬化する前に前記切欠き部が
埋設された前記ソイルセメント部分を撤去することが可
能になる。
形成し、上端に予め切欠き部が設けられた鋼材からなる
芯材を前記ソイルセメント柱列壁に沈設し、該切欠き部
を前記ソイルセメントの撤去予定箇所に配置し、前記ソ
イルセメントが硬化する前に前記切欠き部が埋設された
前記ソイルセメント部分を撤去することを特徴とする山
留め壁の構築工法が提供される。ここで、本発明の工法
では、芯材の切欠き部をソイルセメント柱列壁の上端に
配置し、この芯材により地表面近くの土圧を支持するの
で、前記ソイルセメントが硬化する前に前記切欠き部が
埋設された前記ソイルセメント部分を撤去することが可
能になる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1
(a)は本発明にかかる山留め壁の水平方向の断面図で
あり、図1(b)は山留め壁の垂直方向の断面図であ
り、図1(c)は図1(b)の直交方向の断面図であ
る。図1において、本発明の山留め壁は、H形鋼または
I形鋼などの鋼材からなる芯材10をソイルセメント柱
列壁11に建て込んで形成した山留め壁であって、芯材
10の上端に切欠き部が設けられ、地下躯体構築などの
工事のために撤去を要するソイルセメントの撤去部分1
1a(斜線が引かれた部分)に、芯材10の切欠き部を
配置して構成される。
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1
(a)は本発明にかかる山留め壁の水平方向の断面図で
あり、図1(b)は山留め壁の垂直方向の断面図であ
り、図1(c)は図1(b)の直交方向の断面図であ
る。図1において、本発明の山留め壁は、H形鋼または
I形鋼などの鋼材からなる芯材10をソイルセメント柱
列壁11に建て込んで形成した山留め壁であって、芯材
10の上端に切欠き部が設けられ、地下躯体構築などの
工事のために撤去を要するソイルセメントの撤去部分1
1a(斜線が引かれた部分)に、芯材10の切欠き部を
配置して構成される。
【0011】図2は上記山留め壁に用いた芯材10であ
って、(a)は芯材10に用いる鋼材12の正面図であ
り、(b)は芯材10の正面図であり、(c)は(b)
のIIc−IIc線に沿った断面図である。前記芯材10
は、例えば、上端に細長部12aを残すようにH形鋼ま
たはI形鋼などの鋼材12を切断して切欠き部12bを
形成し、この細長部12aのほぼ全長にわたって非切断
部まで延びるように補強材13を熔接で固定する。ここ
で、前記補強材13として山形鋼を使用する場合には、
図2(c)に示したような配置で、芯材12のウェブの
両面に補強材13を固定すれば良く、また山形鋼以外の
溝形鋼やCT形鋼などの鋼材を使用する場合にも同様に
ウェブの両面に固定すれば良い。また前記切欠き部12
bの大きさや形状は、地下躯体構築などの工事のために
撤去を要するソイルセメント部分の大きさや形状にあわ
せて適宜定めるものとする。
って、(a)は芯材10に用いる鋼材12の正面図であ
り、(b)は芯材10の正面図であり、(c)は(b)
のIIc−IIc線に沿った断面図である。前記芯材10
は、例えば、上端に細長部12aを残すようにH形鋼ま
たはI形鋼などの鋼材12を切断して切欠き部12bを
形成し、この細長部12aのほぼ全長にわたって非切断
部まで延びるように補強材13を熔接で固定する。ここ
で、前記補強材13として山形鋼を使用する場合には、
図2(c)に示したような配置で、芯材12のウェブの
両面に補強材13を固定すれば良く、また山形鋼以外の
溝形鋼やCT形鋼などの鋼材を使用する場合にも同様に
ウェブの両面に固定すれば良い。また前記切欠き部12
bの大きさや形状は、地下躯体構築などの工事のために
撤去を要するソイルセメント部分の大きさや形状にあわ
せて適宜定めるものとする。
【0012】なお、本発明にかかる山留め壁には、図2
の芯材に加えて、図5及び図6の芯材を使用することも
可能である。図5の芯材31は、H形鋼またはI形鋼な
どの鋼材32の上端32aに、この鋼材32よりも小断
面の一対の溝形鋼33を、図5(a)(b)のように一
方のフランジに近づけて対向配置でウェブに熔接・固定
し、一点鎖線で示した範囲を切欠き部32bと為すもの
であり、溝形鋼33に替えてCT形鋼および山形鋼も使
用可能である。また図6の芯材41は、図2の芯材と同
様に、上端に細長部42aを残すようにH形鋼またはI
形鋼などの鋼材42を切断して切欠き部42bを形成
し、この切断片42cを図5(c)(d)に示したよう
な配置で細長部42aに熔接・固定して形成するもので
ある。
の芯材に加えて、図5及び図6の芯材を使用することも
可能である。図5の芯材31は、H形鋼またはI形鋼な
どの鋼材32の上端32aに、この鋼材32よりも小断
面の一対の溝形鋼33を、図5(a)(b)のように一
方のフランジに近づけて対向配置でウェブに熔接・固定
し、一点鎖線で示した範囲を切欠き部32bと為すもの
であり、溝形鋼33に替えてCT形鋼および山形鋼も使
用可能である。また図6の芯材41は、図2の芯材と同
様に、上端に細長部42aを残すようにH形鋼またはI
形鋼などの鋼材42を切断して切欠き部42bを形成
し、この切断片42cを図5(c)(d)に示したよう
な配置で細長部42aに熔接・固定して形成するもので
ある。
【0013】また本発明にかかる山留め壁において、隣
合う芯材10間には、図3に示したように各補強材13
に係止するように鋼板15を挿入しても良く、これによ
り、躯体外側からの土圧に対する耐力の向上が図れる。
合う芯材10間には、図3に示したように各補強材13
に係止するように鋼板15を挿入しても良く、これによ
り、躯体外側からの土圧に対する耐力の向上が図れる。
【0014】次に、山留め壁の構築方法について図1及
び図4を参照して説明する。最初に、ソイルセメント柱
列壁11を敷地境界線28に沿って構築しながら、上端
に切欠き部12bを備える芯材10をソイルセメント内
に所定間隔で建て込み、この切欠き部12bをソイルセ
メントの撤去予定箇所に位置させる。ここで、ソイルセ
メントの撤去予定箇所とは、例えば、図4のように柱2
1、壁22、スラブ23、梁24などからなる地下躯体
を構築する場合に、梁24とソイルセメント柱列壁11
が重なる部分である。ソイルセメント柱列壁11に芯材
10を建て込んだ後、ソイルセメントが硬化する前に、
切欠き部12bが埋設されたソイルセメント部分を撤去
する。
び図4を参照して説明する。最初に、ソイルセメント柱
列壁11を敷地境界線28に沿って構築しながら、上端
に切欠き部12bを備える芯材10をソイルセメント内
に所定間隔で建て込み、この切欠き部12bをソイルセ
メントの撤去予定箇所に位置させる。ここで、ソイルセ
メントの撤去予定箇所とは、例えば、図4のように柱2
1、壁22、スラブ23、梁24などからなる地下躯体
を構築する場合に、梁24とソイルセメント柱列壁11
が重なる部分である。ソイルセメント柱列壁11に芯材
10を建て込んだ後、ソイルセメントが硬化する前に、
切欠き部12bが埋設されたソイルセメント部分を撤去
する。
【0015】以上のようにソイルセメントの撤去予定箇
所に切欠き部12bが位置するように芯材10が建て込
まれるので、従来の山留め壁のように地下躯体構築時に
芯材10を切断する必要が無く、しかも、ソイルセメン
トの撤去予定箇所の外側には、切欠かれた芯材10の残
りの部分、すなわち細長部12aと補強材13が沈設さ
れているので、従来の山留め壁のように背面側に別の壁
体を設けなくても、地表面近くの土圧に充分に耐えるこ
とができて、この土圧に対する耐力ゆえに、ソイルセメ
ントが硬化する前に撤去予定箇所を掘削してソイルセメ
ントを撤去することも可能になり、したがって、本発明
の山留め壁及びその構築工法では、地下躯体構築時の騒
音や振動を極めて少なくすることができる。
所に切欠き部12bが位置するように芯材10が建て込
まれるので、従来の山留め壁のように地下躯体構築時に
芯材10を切断する必要が無く、しかも、ソイルセメン
トの撤去予定箇所の外側には、切欠かれた芯材10の残
りの部分、すなわち細長部12aと補強材13が沈設さ
れているので、従来の山留め壁のように背面側に別の壁
体を設けなくても、地表面近くの土圧に充分に耐えるこ
とができて、この土圧に対する耐力ゆえに、ソイルセメ
ントが硬化する前に撤去予定箇所を掘削してソイルセメ
ントを撤去することも可能になり、したがって、本発明
の山留め壁及びその構築工法では、地下躯体構築時の騒
音や振動を極めて少なくすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の山留め壁は、上端部に切欠き部
を備える芯材をソイルセメント柱列壁に建て込み、この
切欠き部を、地下躯体構築などの工事のために撤去を要
するソイルセメント部分に配置したので、従来の山留め
壁を構築する際の鋼製芯材の切断作業を省くことができ
る。また本発明の山留め壁では、切り欠かれた芯材の残
り部分が、ソイルセメント柱列壁の上端に沈設している
ので、地表面近くの土圧に対する充分な支持力を確保す
ることができる。
を備える芯材をソイルセメント柱列壁に建て込み、この
切欠き部を、地下躯体構築などの工事のために撤去を要
するソイルセメント部分に配置したので、従来の山留め
壁を構築する際の鋼製芯材の切断作業を省くことができ
る。また本発明の山留め壁では、切り欠かれた芯材の残
り部分が、ソイルセメント柱列壁の上端に沈設している
ので、地表面近くの土圧に対する充分な支持力を確保す
ることができる。
【0017】また本発明の工法では、上端に予め切欠き
部が設けられた鋼材からなる芯材をソイルセメント柱列
壁に沈設して山留め壁を構築するので、地表面近くの土
圧は芯材の上端部に支持されて、ソイルセメント硬化前
に切欠き部が埋設されたソイルセメント部分を撤去する
ことが可能になった。したがって、本発明の工法ではソ
イルセメント撤去時の騒音や振動はほとんど発生せず、
撤去作業も極めて容易であり、従来工法のように、ソイ
ルセメントの切削片が地下躯体の壁筋や柱筋のなかに落
ちることも無いため、工期の短縮や施工コストの大幅な
削減が可能になった。
部が設けられた鋼材からなる芯材をソイルセメント柱列
壁に沈設して山留め壁を構築するので、地表面近くの土
圧は芯材の上端部に支持されて、ソイルセメント硬化前
に切欠き部が埋設されたソイルセメント部分を撤去する
ことが可能になった。したがって、本発明の工法ではソ
イルセメント撤去時の騒音や振動はほとんど発生せず、
撤去作業も極めて容易であり、従来工法のように、ソイ
ルセメントの切削片が地下躯体の壁筋や柱筋のなかに落
ちることも無いため、工期の短縮や施工コストの大幅な
削減が可能になった。
【図1】本発明にかかる山留め壁であって、(a)は上
端部の水平方向の断面図であり、(b)は垂直方向の断
面図であり、(c)は(b)の直交方向の断面図であ
る。
端部の水平方向の断面図であり、(b)は垂直方向の断
面図であり、(c)は(b)の直交方向の断面図であ
る。
【図2】図1の山留め壁に用いた芯材であって、(a)
は鋼材の正面図であり、(b)は芯材の正面図であり、
(c)は(b)のIIc−IIc線に沿った断面図である。
は鋼材の正面図であり、(b)は芯材の正面図であり、
(c)は(b)のIIc−IIc線に沿った断面図である。
【図3】図1の山留め壁に横矢板を設けた状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】(a)は地下躯体と山留め壁との位置関係を示
す水平方向の断面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb
線に沿った断面図である。
す水平方向の断面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb
線に沿った断面図である。
【図5】図2とは異なる芯材であって、(a)は芯材の
正面図であり、(b)は(a)の芯材のVb−Vb線に沿
った断面図である。
正面図であり、(b)は(a)の芯材のVb−Vb線に沿
った断面図である。
【図6】図2及び図5とは異なる芯材であって、(a)
は芯材の正面図であり、(b)は(a)の芯材から切断
した部材の正面図であり、(c)は(a)の芯材に
(b)の部材を取り付けた状態を示す断面図であり、
(d)は(c)のVId−VId線に沿った断面図である。
は芯材の正面図であり、(b)は(a)の芯材から切断
した部材の正面図であり、(c)は(a)の芯材に
(b)の部材を取り付けた状態を示す断面図であり、
(d)は(c)のVId−VId線に沿った断面図である。
【図7】従来の山留め壁を示す図である。
【図8】図7の山留め壁に横矢板を設けた状態を示す図
である。
である。
10 芯材 11 ソイルセメント柱列壁 11a ソイルセメント撤去部分 12 鋼材 12b 切欠き部 31,41 芯材 32,42 鋼材 32b,42b 切欠き部
Claims (2)
- 【請求項1】 ソイルセメント柱列壁に鋼材からなる芯
材を建て込んで形成した山留め壁において、前記芯材の
上端に切欠き部が設けられ、地下躯体構築などの工事の
ために撤去を要する前記ソイルセメントの部位に、前記
芯材の切欠き部を配置したことを特徴とする山留め壁。 - 【請求項2】 ソイルセメント柱列壁を形成し、上端に
予め切欠き部が設けられた鋼材からなる芯材を前記ソイ
ルセメント柱列壁に沈設し、該切欠き部を前記ソイルセ
メントの撤去予定箇所に配置し、前記ソイルセメントが
硬化する前に前記切欠き部が埋設された前記ソイルセメ
ント部分を撤去することを特徴とする山留め壁の構築工
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205503A JP2002021081A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ソイルセメントによる山留め壁及びその構築工法 |
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JP2000205503A JP2002021081A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ソイルセメントによる山留め壁及びその構築工法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=18702576
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JP2000205503A Pending JP2002021081A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ソイルセメントによる山留め壁及びその構築工法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002021081A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013144876A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Toda Constr Co Ltd | 山留め壁の施工方法、及びその施工方法に使用する芯材 |
JP2014122520A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Shimizu Corp | 山留め工法におけるソイルセメント斫り方法 |
JP2021080729A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 青山機工株式会社 | 土留構造物の安定化方法および安定化構造 |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000205503A patent/JP2002021081A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013144876A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Toda Constr Co Ltd | 山留め壁の施工方法、及びその施工方法に使用する芯材 |
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