JP2002020780A - 水系作動流体および液圧装置 - Google Patents

水系作動流体および液圧装置

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JP2002020780A
JP2002020780A JP2000206940A JP2000206940A JP2002020780A JP 2002020780 A JP2002020780 A JP 2002020780A JP 2000206940 A JP2000206940 A JP 2000206940A JP 2000206940 A JP2000206940 A JP 2000206940A JP 2002020780 A JP2002020780 A JP 2002020780A
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浩 山本
Hiroyuki Tokunaga
裕之 徳永
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    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】鉄系材料からなる部材の摺動部における焼付け
や摩耗を可及的に防止しうる水系作動流体および液圧装
置の提供。 【解決手段】鉄系材料からなるドライブギヤおよびドリ
ブンギヤの歯先表面に被膜を形成する水系作動流体であ
って、水−グリコール作動液に硫酸銅を溶解させること
により銅イオンを含有させている。液圧装置としてのギ
ヤポンプは、鉄系材料から成るドライブギヤ3およびド
リブンギヤギヤの歯先表面に被膜Cを形成する銅イオン
10aを含有して成る水系作動流体10を使用してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄系材料から成る
部材の摺動部を有する液圧装置において使用される水系
作動流体、および鉄系材料から成る部材の摺動部を有す
るとともに水系作動流体を使用する液圧装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ポンプで供給した作動流体によ
り作業機を駆動するシステムにおいては、従来から通常
的に鉱油系の作動流体が使用されている。しかし、上記
鉱油系の作動流体は、燃焼し易いために使用場所が限定
されるばかりでなく、漏洩した際に環境を汚染してしま
う虞れがあり、さらに上記鉱油系の作動流体は粘度が高
いため、ポンプや作業機の動作時にエネルギーロスを招
く不都合があった。そこで、昨今では、上述した不都合
を解消し得る作業流体として、水−グリコール作動液、
あるいは水−エマルジョン作動液等の、いわゆる水系作
動流体が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したポ
ンプや作業機等の液圧装置では、一般に各構成部品が鉄
系材料、すなわち炭素鋼やクロム鋼等のように、主原料
としての鉄に炭素やクロム等の合金元素を含有して成る
材料から製造されているが、これら液圧装置の作動流体
として水系作動流体を使用した場合、例えば回転軸の支
承部分やギヤの噛合部分等、部材同士の摺動部に形成さ
れる油膜が薄いために、鉄系材料同士の金属接触による
焼付きや摩耗が発生する不都合を免れ得なかった。本発
明は上記実状に鑑みて、鉄系材料から成る部材の摺動部
における焼付きや摩耗を可及的に防止し得る水系作動流
体および液圧装置の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】上記目的を達
成するべく、請求項1の発明に関わる水系作動流体は、
鉄系材料から成る部材の摺動部を有する液圧装置におい
て使用される水系作動流体において、鉄系材料から成る
部材の表面に被膜を形成する金属イオンを含有して成る
ことを特徴としている。上記構成の水系作動流体によれ
ば、鉄系材料から成る部材の表面に被膜を形成すること
ができるので、この被膜によって上記部材の金属接触に
よる摺動を防止でき、もって上記部材の摺動部における
焼付きや摩耗を可及的に防止することが可能となる。
【0005】請求項2の発明に関わる液圧装置は、鉄系
材料から成る部材の摺動部を有するとともに水系作動流
体を使用する液圧装置おいて、鉄系材料から成る部材の
表面に被膜を形成する金属イオンを含有して成る水系作
動流体を使用することを特徴としている。上記構成の液
圧装置によれば、水系作動流体によって鉄系材料から成
る部材の表面に被膜が形成されるので、この被膜によっ
て上記部材の金属接触による摺動を防止でき、もって上
記部材の摺動部における焼付きや摩耗を可及的に防止す
ることが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に関わる
水系作動流体を使用する液圧装置としてのギヤポンプを
示しており、該ギヤポンプ1は、周知の如くケーシング
2の内部に、互いに噛合するドライブギヤ(摺動部)3と
ドリブンギヤ(摺動部)4とを収容している。
【0007】因みに、上記ケーシング2は、ギヤケース
2Aにフロントカバー2Fとリヤカバー2Rとを組付け
て成り、上記フロントカバー2Fとリヤカバー2Rとに
は、上記ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4に対する
シムとして、黄銅から形成されたサイドプレート2Sが
各々取付けられている。
【0008】上記ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4
は、それぞれ鉄系材料であるクロムモリブデン鋼(SC
M415H材)から製造され、歯切り加工ののちに浸
炭、焼入れ、焼戻し、およびショットピーニング加工
(歯面のみ)を施しており、さらに上記ドライブギヤ3お
よびドリブンギヤ4には、歯先のみに銅メッキ層M(図
3参照)が約10μmの厚さで形成されている。
【0009】図2は、上述したギヤポンプ1において使
用される、本発明に関わる水系作動流体の一実施例を示
しており、この水系作動流体10は、水−グリコール作
動液10Aをベースとし、この水−グリコール作動液1
0Aに銅イオン(金属イオン)10iを含有して成るもの
である。
【0010】ここで、上記水系作動流体10における銅
イオン10iは、水−グリコール作動液10Aに、硫酸
銅(CuSO)を溶解させることによって供給されて
いる。 また、上記水系作動流体10を構成する水−グ
リコール作動液10Aは、pH10〜11のアルカリ性
に調質されている。
【0011】上述した水系作動流体10を使用して、図
1に示したギヤポンプ1の運転を開始すると、該ギヤポ
ンプ1のランニングインにおいては、図3(a)、(b)に
示す如く、ドライブギヤ3の表面(歯先)3aに形成され
た銅メッキ層Mと、ドリブンギヤ4の表面(歯先)4aに
形成された銅メッキ層Mとが、互いに擦れ合うことによ
って平滑に摩滅する。
【0012】これによって、ドライブギヤ3とドリブン
ギヤ4との面圧が極めて低いものとなるとともに、上記
銅メッキ層Mが鉄鉄系材料との間で化合物を作らないこ
とから、ドライブギヤ3とドリブンギヤ4との間の摺動
部においては、焼付き、フレーキング、ピッチング等の
不具合の発生が防止され、ドライブギヤ3とドリブンギ
ヤ4とがスムーズに摺動することとなる。
【0013】一方、上記ギヤポンプ1の運転に伴い、上
記銅メッキ層Mの摩滅が進行して、図3(c)に示す如
く、ドライブギヤ3の表面(歯先)3aが露呈した場合、
あるいはドリブンギヤ4の表面(歯先)4aが露呈した場
合、これら表面3a,4aには後述する如く被膜C(図
4参照)が形成されることとなる。
【0014】ドリブンギヤ4との摺動により露呈したド
ライブギヤ3の表面3a(摩耗により表出した新生面)
は活性であるため、図4(a)に示す如くドライブギヤ3
の表面3aからは、鉄イオン3i,3i…が水系作動流
体10に溶け出し、上記ドライブギヤ3の表面3aには
電子e,e…が残ることとなる。
【0015】これらの電子e,e…に、水系作動流体1
0中の銅イオン10iが結合し、置換メッキされること
で析出することによって、図4(b)に示す如く、ドライ
ブギヤ3の表面3aに被膜Cが形成される。
【0016】上述の如く、被膜Cの形成によってドライ
ブギヤ3の表面3aが保護されることとなり、また摺動
によって上記被膜Cが削ぎ落とされても、ドライブギヤ
3の表面3aが露出すると直ちに新たな被膜Cが形成さ
れるので、上記ドライブギヤ3の表面3aは常に上記被
膜Cによって保護され、もってドライブギヤ3とドリブ
ンギヤ4との金属接触による摺動を防止でき、焼付き等
の発生を可及的に防止することが可能となる。
【0017】なお、ドリブンギヤ4の表面4aにおいて
も、ドライブギヤ3との摺動によって露呈した際には、
上述したと同様にして被膜(図4参照)が形成され、この
被膜によって焼付き等の発生が可及的に防止されること
は言うまでもない。
【0018】ここで、作動流体圧力210 kg/cm、ギ
ヤ回転数2100rpm、作動流体温度70℃の条件にお
いて、水系作動流体10を使用したギヤポンプ1の耐久
試験を実施したところ、400hr経過後も焼付きやピ
ッチング等の不具合の発生は認められなかった。
【0019】これに対して、ドライブギヤおよびドリブ
ンギヤの歯先に銅メッキを形成していないギヤポンプ
に、銅イオンを添加していない水−グリコール作動液を
そのまま使用して、先と同条件で耐久試験を実施したと
ころ、100hrでギヤの歯先にピッチングの発生が認
められた。
【0020】因みに、図3(c)に示す如くドライブギヤ
3の表面3a、またはドリブンギヤ4の表面4aが露呈
した場合、上述の如く銅メッキ層Mを形成していたこと
で、ドライブギヤ3とドリブンギヤ4との面圧が低いも
のとなり、焼付きやクラックの発生が抑えられているた
め、これに併せて上述した被膜Cが形成されることによ
って、ドライブギヤ3とドリブンギヤ4との間における
焼付き等の不具合が極めて効果的に防止されることとな
る。
【0021】また、上述した置換メッキによる被膜C
は、極く微量の銅イオン10iの析出によって形成され
るので、水系作動流体10に含有させる銅イオン(金属
成分)は極めて微量で済み、もって水系作動流体10が
漏洩した場合でも、環境を著しく汚染することはない。
【0022】ここで、水系作動流体10に含有させる銅
イオン10iの分量は、例えば鉄系材料における組成等
の条件に基づいて、好適な被膜Cの形成される範囲の適
宜な値に設定することが可能である。因みに、上述した
水系作動流体10には、26.4 mg/l の銅が含まれてい
る。
【0023】なお、上述した実施例の水系作動流体10
では、水−グリコール作動液10Aに硫酸銅を溶解させ
ることにより銅イオン10iを含有させているが、水−
グリコール作動液に浸した黄銅(ブロック、粒体、粉体
等)から銅イオンを溶出させ、本発明に関わる水系作動
流体10とすることも可能である。
【0024】因みに、図1に示したギヤポンプ1におい
ては、その内部(水系作動流体の流域)に、黄銅製のサ
イドプレート2Sが取付けられているので、上記ギヤポ
ンプ1を含むクローズドサーキットにおいて、該ギヤポ
ンプ1に水−グリコール作動液10Aを循環供給する
と、サイドプレート2Sから銅イオンが溶出することに
より、上記ギヤポンプ1には銅イオンを含んだ本発明の
水系作動流体10が供給されることとなる。
【0025】図5は、本発明に関わる水系作動流体を使
用する液圧装置としての斜板ポンプを示しており、該斜
板ポンプ100は、周知の如く図示していない斜板やプ
ランジャとともに回転軸(摺動部)101を備え、該回転
軸101はコロ軸受け102を介して図示していないケ
ーシングに支承されている。
【0026】上記回転軸101は、鉄系材料であるクロ
ムモリブデン鋼(SCM415H材)から製造され、浸
炭、焼入れ、焼戻し、およびショットピーニング加工が
施されており、さらに上記回転軸101の表面(コロ転
動面)101aには、銅メッキ層Mが約5μm の厚さで
形成されている。
【0027】一方、上記斜板ポンプ100に対しては、
図2を示して説明した本発明に関わる水系作動流体1
0、すなわち水−グリコール作動液10Aに硫酸銅を溶
解させることにより銅イオン10iを含有するととも
に、pH10〜11のアルカリ性に調質された水系作動
流体10が使用される。
【0028】上述した水系作動流体10を使用して、図
2に示した斜板ポンプ100の運転を開始すると、該斜
板ポンプ100のランニングインにおいて、回転軸10
1の表面101aに形成された銅メッキ層Mは、コロ軸
受け102のころ102Aと擦れ合うことによって平滑
に摩滅する。
【0029】これにより、回転軸101とコロ102A
との面圧が極めて低いものとなることから、回転軸10
1とコロ102Aとの間の摺動部においては、焼付き、
フレーキング、ピッチング等の不具合の発生が防止さ
れ、上記回転軸101がスムーズに回転することとな
る。
【0030】一方、上記斜板ポンプ100の運転に伴
い、上記銅メッキ層Mの摩滅が進行して、回転軸101
の表面101aが露呈した場合、先に図4を示して説明
したと全く同一の態様によって、上記表面101aには
被膜(図4中の符合C参照)が形成されることとなる。
【0031】上記被膜の形成によって回転軸101の表
面101aが保護され、また摺動により上記被膜が削ぎ
落とされても、回転軸101の表面101aが露出する
と直ちに新たな被膜が形成されるので、上記回転軸10
1の表面101aは常に上記被膜によって保護され、も
って回転軸101とコロ102Aとの金属接触による摺
動を防止でき、焼付き等の発生を可及的に防止すること
が可能となる。
【0032】ここで、ラジアル荷重750kgf、回転
数2500rpm、作動流体温度95℃の条件におい
て、水系作動流体10を使用した斜板ポンプ100の耐
久試験を実施したところ、200hr経過後も回転軸1
01の表面101aには、フレーキングやピーリング等
の不具合の発生は認められなかった。
【0033】これに対して、回転軸の表面に銅メッキ層
を形成していない斜板ポンプに、銅イオンを添加してい
ない水−グリコール作動液をそのまま使用し、先と同条
件で耐久試験を実施したところ、20hr程度でフレー
キングやピーリングの発生が認められた。
【0034】なお、図1に示したギヤポンプ1のドライ
ブギヤ3とドリブンギヤ4、および図5に示した斜板ポ
ンプ100の回転軸101には、それぞれ摺動部におけ
る面圧の低下を目的として銅メッキ層Mを設けている
が、溶射やスパッタリング等の方法によってメッキ層に
換わる銅被膜を形成しても良い。
【0035】ここで、上記銅メッキ層(銅被膜)を形成し
ない場合でも、上述した如く水系作動流体10によって
鉄系部材から成る部材の表面が被膜が形成され、この被
膜により上記部材の金属接触による摺動が防止されるの
で、上記銅メッキ層(銅被膜)は必ずしも必要としないも
のの、上記部材の摺動部における焼付き等を更に効果的
に防止する上では、上記銅メッキ層(銅被膜)を形成する
ことが極めて有効であることは言うまでもない。
【0036】また、上述した各実施例においては、液圧
装置としてギヤポンプおよび斜板ポンプを例示したが、
鉄系材料から成る摺動部を備えるとともに、本発明に関
わる水系作動流体を使用するものであれば、様々な液圧
装置に対しても本発明を有効に適用することができる。
【0037】例えば、河川に敷設された水門を開閉させ
るために、河川の水を作動流体として使用する液圧装置
にも、本発明を有効に適用することができる。この場合
には、河川から取水した水に硫酸銅を溶解させて銅イオ
ンを供給する、あるいは取水通路に設置した黄銅(ブロ
ック、粒体、粉体等)から溶出させた銅イオンを供給す
る等によって、本発明に関わる水系作動流体とすれば良
い。
【0038】また、上述した水系作動流体においては、
鉄系材料の表面に被膜を形成させる金属イオンとして銅
を採用したが、上記銅以外の各種金属、例えば金、銀、
鉛、亜鉛、カドミウム、錫、インジウム、アンチモン、
ビスマス、セレン、テルル、およびタリウム等を、鉄系
材料の表面に被膜を形成させるための金属(金属イオ
ン)として採用することが可能である。
【0039】また、上述した水系作動流体は、水−グリ
コール作動液に銅イオンを含有させて成るものである
が、水−エマルジョン作動油、あるいは水をベースと
し、このベースに銅イオン(あるいは上述した他の金属
イオン)を含有させることにより、本発明に関わる水系
作動流体を構成することも可能である。
【0040】さらに、周知の如く鉄系材料はアルカリ条
件下において錆び難いため、上述した水系作動流体10
がpH10〜11のアルカリ性に調質されていること
で、鉄系材料から成る部材の腐食が効果的に防止される
こととなり、特に長期に亘って使用される液圧装置にお
いては部材の腐食防止に極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる液圧装置の一実施例を示す要部
破断斜視図。
【図2】本発明に関わる水系作動流体を示す概念図。
【図3】(a)、(b)および(c)は、図1に示した液圧装
置の摺動部における摩耗の態様を示す概念図。
【図4】(a)および(b)は、図1に示した液圧装置の摺
動部における被膜の形成される態様を示す概念図。
【図5】本発明に関わる液圧装置の他の実施例を示す要
部断面図。
【符号の説明】
1…ギヤポンプ(液圧装置)、 3…ドライブギヤ(摺動部)、 3a…表面、 4…ドリブンギヤ(摺動部)、 4a…表面、 C…被膜、 10水系作動流体、 10A…水−グリコール作動液、 10i…銅イオン(金属イオン)、 100…斜板ポンプ(液圧装置)、 101…回転軸(摺動部)、 101a…表面、 102…コロ軸受け、 102A…コロ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 10:02 C10N 10:04 10:04 10:06 10:06 10:08 10:08 10:10 10:10 10:12 10:12 30:06 30:06 40:04 40:04 40:08 40:08 F04B 21/00 N Fターム(参考) 3H071 AA01 BB01 CC26 EE15 3J101 AA13 AA42 AA52 AA62 CA11 FA32 GA29 4H104 AA01C AA18C BB04A FA01 FA02 FA03 FA04 FA05 FA06 LA03 PA02 PA05 QA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系材料から成る部材の摺動部を有す
    る液圧装置において使用される水系作動流体であって、 前記鉄系材料から成る部材の表面に被膜を形成する金属
    イオンを含有して成ることを特徴とする水系作動流体。
  2. 【請求項2】 鉄系材料から成る部材の摺動部を有す
    るとともに水系作動流体を使用する液圧装置であって、 前記鉄系材料から成る部材の表面に被膜を形成する金属
    イオンを含有して成る水系作動流体を使用することを特
    徴とする液圧装置。
JP2000206940A 2000-07-07 2000-07-07 水系作動流体および液圧装置 Pending JP2002020780A (ja)

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