JP2002020762A - 燻液の液性安定化方法 - Google Patents

燻液の液性安定化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡潔な処理により燻液の液性安定化を
長期にわたって図ることを可能とすること。 【解決手段】 燻液100重量部に対し、金属イオン封
鎖剤を0.015重量部以上混合することにより、燻液
中の金属イオンを水溶性の金属錯塩に変えて無害化して
燻液の液性安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木酢液、竹酢液等
の燻液の液性安定化方法、特に、燻液の経時的な変化を
抑制し、所望の液性を長期間維持することができる燻液
の安定化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燻液としては、木材を乾留して採取した
木酢液、竹材を乾留して採取した竹酢液が代表的なもの
であるが、木酢液を例にした場合、農業や食品加工・貯
蔵分野において、植物成長促進剤、土壌改良補助剤、害
虫忌避剤、消臭剤、燻蒸液等として古くから広く用いら
れてきている。木酢液及び竹酢液は、木材、竹材のセル
ローズ、リグリンが熱分解されて生成した有機酸類、ア
ルコール類、アルデヒト類、フェノール類等の200種
類以上の有機物質を含んでおり、活性の高いものも数多
く存在するため、その液性は極めて不安定であり、経時
的な変化を起こしやすく、初期の液性を長期間にわたっ
て維持することが困難である問題点があった。例えば、
酸素による酸化、光による黒色化、分離物質の沈降等、
製品化を阻害する不安定要因は多い。そこで、液性の安
定化を図ることが燻液の有効利用を促進する上で重要で
あることから、そのための提案も従来からなされてい
る。
【0003】木酢液の安定化方法の従来例として、特開
平7−90279号公報にて液性安定化方法が提案され
ている。この方法では米と大豆の原料として数回の加熱
処理を施す特殊アルカリ醸造法によって抽出された無糖
質のアルカリ酵素成分を混合することにより、木酢液中
の有機物の酸化重合反応又は光による重合反応を停止さ
せ、保存中に酸素と接触し又は光を受けても液性変化即
ち溶解タールが析出せず、木酢液の液性をアルカリ酵素
成分を混合した時点の状態に保持することを内容として
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らが
上記した特開平7−90279号公報の開示技術を種々
の木酢液や竹酢液に試みたところ、劣化防止効果に甚だ
ばらつきがあることが分かった。即ち、ある種の蒸留し
た木酢液には効果が認められたが、それは例外的で、大
部分の燻液は時間経過と共に劣化が認められた。これは
後述するように、燻液中には必然的に微量の金属イオン
が溶存しており、これが木酢液中の有機成分の酸化反応
重合反応を促進する触媒効果を発揮するためであると考
えられる。そのため上記した従来技術の無糖質のアルカ
リ酵素成分の混合のみでは液性の安定化は不十分である
と言える。本発明は、このような従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、極めて簡潔な処理に
より燻液の液性安定化を長期にわたって図ることを可能
とすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は次の通りである。 (1)燻液100重量部に対し、金属イオン封鎖剤を
0.015重量部以上混合することを特徴とする燻液の
液性安定化方法。 (2)さらに、香料又は香料を包接したサイクロデキス
トリンを添加して燻液の芳香化を図り、その芳香を長期
にわたって保持することを特徴とする(1)記載の液性
安定化方法。 (3)燻液が木酢液又は竹酢液であり、金属イオン封鎖
剤が下記の (1)〜 (8)のいずれかである(1)又は
(2)記載の液性安定化方法。 (1)エチレンジアミン四酢酸及びそのナトリウム塩、カ
リウム塩、アミン塩、鉄ナトリウム塩、鉄アンモニウム
塩、カルシウムナトリウム塩、マグネシウムナトリウム
塩、マンガンナトリウム塩、亜鉛ナトリウム塩、銅ナト
リウム塩 (2)ヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸ナトリウ
ム塩 (3)1、3プロパンジアミン四酢酸 (4)ジエチレントリアミン五酢酸及びそのナトリウム
塩、鉄アンモニウム塩 (5)トリエチレンテトラミン六酢酸六ナトリウム塩 (6)ニトリロ三酢酸三ナトリウム塩 (7)ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 (8)グルコン酸ナトリウム塩
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を完成するに至った
経緯とその実施の形態を説明する。本発明者らは、燻液
の液性安定化の目的で、特に木酢液、竹酢液の経時的劣
化の原因について種々研究・実験を重ねた結果、これら
木酢液等には必ず微量の鉄イオン、銅イオン等の金属イ
オンが液中に存在し、これが触媒作用を発揮して、酸化
を促進し、液中の有機成分を劣化させて、燻液の防虫、
消臭等の燻液の効果を発揮する酸性を失わせ、液の濁
り、特有の燻液臭が悪臭に変化するなど、急速に劣化さ
せることを見出した。木酢液、竹酢液等の燻液は、pHが
3程度の酸性であって、その製造工程において、乾留ガ
スの冷却捕集設備や、液化して捕集した木酢液等の移送
及び貯槽設備から、金属を溶かし出し、液中に微量の
鉄、銅イオンを溶存させる。しかも、これらの設備の材
質が金属の場合は勿論、土管でも構成素材に含まれてい
る微量の金属を溶出し、また、プラスチック製のパイプ
・容器でも触媒、充填剤、安定剤などに含まれている金
属を溶かし出し、結果的に燻液中に微量ではあるが、鉄
イオン、銅イオンを溶存させることとなる。
【0007】そこで、燻液中に劣化の原因となる金属イ
オンが存在していても、該金属イオンの触媒作用を発揮
させないように無害化するための手段についてさらに研
究した結果、ある種の金属イオン封鎖剤を適量用いれば
極めて有効であることを知見し、本発明を完成したので
ある。すなわち、燻液100重量部に対し、金属イオン
封鎖剤(Sequestering agent又はChelating agent )を
0.015重量部以上添加混合することによって、燻液
中の金属イオン、特に、鉄イオンと銅イオンを水溶性の
安定した金属錯塩に変化させることにより無害化し、よ
って燻液の酸性を維持し、長期間にわたって透明感を保
ち、かつ、特有の燻液臭を長期間保持することができる
と共に、燻液臭を隠蔽して芳香化した場合にその芳香を
長期にわたって保持することが可能となった。
【0008】燻液100重量部に対し、金属イオン封鎖
剤が0.015重量部未満であると、燻液中に極微量の
金属イオンが存在する場合であっても、金属イオン封鎖
剤の量が少なすぎてその機能を発揮させないおそれがあ
るので、下限を0.015重量部とした。なお、上限に
ついては特に規定しないが、本発明者らの実験によれ
ば、燻液100重量部に対し、大体5.0重量部以上で
は、その効果が飽和すると共に場合によっては金属イオ
ン封鎖剤の不溶解物が生じてこれが沈殿する現象を起こ
すおそれがあることから、上限は5.0重量部とするこ
とが好ましい。しかし、金属イオンが燻液中に比較的多
めに含まれているような時には、金属イオン封鎖剤を比
例的に多めに含有させてもよく、この場合には5.0重
量部以上含有させることもあり得る。
【0009】金属イオン封鎖剤としては、金属イオン封
鎖剤として広く知られている、キレート力の強い下記の
(1)〜 (8)のいずれを使用することが望ましい。 (1)エチレンジアミン四酢酸及びそのナトリウム塩、カ
リウム塩、アミン塩、鉄ナトリウム塩、鉄アンモニウム
塩、カルシウムナトリウム塩、マグネシウムナトリウム
塩、マンガンナトリウム塩、亜鉛ナトリウム塩、銅ナト
リウム塩 (2)ヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸ナトリウ
ム塩 (3)1、3プロパンジアミン四酢酸 (4)ジエチレントリアミン五酢酸及びそのナトリウム
塩、鉄アンモニウム塩 (5)トリエチレンテトラミン六酢酸六ナトリウム塩 (6)ニトリロ三酢酸三ナトリウム塩 (7)ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 (8)グルコン酸ナトリウム塩
【0010】本発明に係る安定化方法にて液性を安定化
させた燻液、例えば木酢液及び竹酢液は、酸性、透明度
及び特有の燻液臭を長期間にわたって維持し得ることか
ら、通常の木酢液及び竹酢液としての従来からの用途、
例えば、食品加工、防虫剤、防臭剤、防腐剤、植物成長
促進剤、土壌改良補助剤等の用途に加えて、その特有の
燻液臭を隠蔽した芳香剤として用いることもできる。
【0011】木酢液及び竹酢液の芳香化を図る場合に
は、燻液臭を隠蔽しかつ燻液に芳香を付与することが重
要である。芳香を付与するものとしては、現在広く用い
られているハーブ系、ラベンダー系もしくは森林浴系の
各種芳香物質を適当な量を燻液中に均一に分散させれば
よい。均一に分散させるために、界面活性剤を添加する
こともできる。また、上記した芳香物質を添加する場合
には、これをサイクロデキストリン(以下CDとする)
の如き物質と混練もしくは攪拌混合して包接させてから
添加する。規定量の金属イオン封鎖剤及びCDを添加す
ると、燻液臭は隠蔽され、代わりに芳香物質の香りが生
じて、これが長期間にわたって持続する。このCD包接
物質の添加量は、燻液100重量部に対して、0.1〜
3.0重量部の範囲が好ましい。
【0012】
【実施例】(実施例1)pH3、比重1.03、鉄イオン
濃度(鉄イオン試験紙で測定)5ppm の木酢液100重
量部に、金属イオン封鎖剤としてエチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム塩を0〜5.50重量部の範囲で変化さ
せて添加した試験液を、密栓付きガラス瓶200mlに入
れて充分に振盪し、1時間静置した後、色と透明度を観
察した。以後、毎日1回、10分間、栓を明けて瓶内の
空気を入れ替えた後、同様に充分に振盪し、1時間静置
した後、色と透明度を観察した。観察結果を表1に示
す。
【0013】
【表1】
【0014】エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩が
無添加のNo.1−1は、2週間後には濁りが生じて褐
色不透明となり、4週間後には黒色不透明となった。一
方、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を0.01
重量部添加したNo.1−2は、4週間後には濁りが生
じて褐色不透明となり、6週間後には黒色不透明となっ
た。エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を0.15
重量部添加したNo.1−3及び5.00重量部添加し
たNo.1−4は、6週間放置しても変化がなく褐色透
明であった。なお、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩を5.5重量部添加したNo.1−5は、6週間放
置しても褐色透明であったが、エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム塩の不溶解物と思われる沈殿が認められ
た。
【0015】(実施例2)pH3、比重1.03、鉄イオ
ン濃度(鉄イオン試験紙で測定)5ppm の竹酢液100
重量部に、金属イオン封鎖剤としてジエチレントリアミ
ン五酢酸を0〜5.50重量部の範囲で変化させて添加
した試験液を、密栓付きガラス瓶200mlに入れて充分
に振盪し、1時間静置した後、色と透明度を観察した。
以後、毎日1回、10分間、栓を明けて瓶内の空気を入
れ替えた後、同様に充分に振盪し、1時間静置した後、
色と透明度を観察した。観察結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】ジエチレントリアミン五酢酸が無添加のN
o.2−1は、2週間後には濁りが生じて褐色不透明と
なり、4週間後には黒色不透明となった。一方、ジエチ
レントリアミン五酢酸を0.01重量部添加したNo.
2−2は、4週間後には濁りが生じて褐色不透明とな
り、6週間後には黒色不透明となった。ジエチレントリ
アミン五酢酸を0.15重量部添加したNo.2−3及
び5.00重量部添加したNo.2−4は、6週間放置
しても変化がなく褐色透明であった。なお、ジエチレン
トリアミン五酢酸を5.5重量部添加したNo.2−5
は、6週間放置しても褐色透明であったが、ジエチレン
トリアミン五酢酸の不溶解物と思われる沈殿が認められ
た。
【0018】(実施例3)pH3、比重1.03、鉄イオ
ン濃度(鉄イオン試験紙で測定)5ppm の木酢液100
重量部に、金属イオン封鎖剤としてエチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム塩を0〜5.50重量部の範囲で変化
させて添加した試験液を、密栓付きガラス瓶200mlに
入れて充分に振盪し、1時間静置した後、臭いを嗅い
だ。以後、毎日1回、定時に臭いを嗅ぎ、その後10分
間、栓を明けて瓶内の空気を入れ替えた後、同様に充分
に振盪した後、静置した。臭いを嗅いだ結果を表3に示
す。
【0019】
【表3】
【0020】エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩が
無添加のNo.3−1は、2週間後には腐敗臭がした。
一方、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を0.0
1重量部添加したNo.3−2は、4週間は燻液臭であ
ったが、6週間後には腐敗臭となった。エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩を0.15重量部添加したN
o.3−3及び5.00重量部添加したNo.3−4
は、6週間放置しても変化がなく燻液臭であった。な
お、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を5.5重
量部添加したNo.3−5は、6週間放置後でも燻液臭
であったが、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩の
不溶解物と思われる沈殿が認められた。
【0021】(実施例4)pH3、比重1.03、鉄イオ
ン試験紙で測定した鉄イオン濃度5ppm の木酢液100
重量部に、ヒノキチオールを0.10重量部、非イオン
界面活性剤5.00重量部に金属イオン封鎖剤としてジ
エチレントリアミン五酢酸を0〜5.50重量部の範囲
で変化させて添加した試験液を、密栓付きガラス瓶20
0mlに入れて充分に振盪し、1時間静置した後、臭いを
嗅いだ。以後、毎日1回、定時に臭いを嗅ぎ、その後1
0分間、栓を明けて瓶内の空気を入れ替えた後、同様に
充分に振盪した後、静置した。臭いを嗅いだ結果を表4
に示す。
【0022】
【表4】
【0023】ジエチレントリアミン五酢酸が無添加のN
o.4−1は、2週間後には腐敗臭がした。一方、ジエ
チレントリアミン五酢酸を0.01重量部添加したN
o.4−2は、4週間は森林浴臭であったが、6週間後
には腐敗臭となった。ジエチレントリアミン五酢酸を
0.15重量部添加したNo.4−3及び5.00重量
部添加したNo.4−4は、6週間放置しても変化がな
く森林浴臭であった。なお、ジエチレントリアミン五酢
酸を5.5重量部添加したNo.4−5は、6週間放置
後でも森林浴臭であったが、ジエチレントリアミン五酢
酸の不溶解物と思われる沈殿が認められた。
【0024】(実施例5)pH3、比重1.03、鉄イオ
ン濃度(鉄イオン試験紙で測定)5ppm の木酢液100
重量部に、サイクロデキストリン(CD)包接ヒバ油を
0.50重量部に金属イオン封鎖剤としてエチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム塩を0〜5.50重量部の範囲
で変化させて添加した試験液を、密栓付きガラス瓶20
0mlに入れて充分に振盪し、1時間静置した後、臭いを
嗅いだ。以後、毎日1回、定時に臭いを嗅ぎ、その後1
0分間、栓を明けて瓶内の空気を入れ替えた後、同様に
充分に振盪した後、静置した。臭いを嗅いだ結果を表5
に示す。
【0025】
【表5】
【0026】エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩が
無添加のNo.5−1は、2週間後には腐敗臭がした。
一方、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を0.0
1重量部添加したNo.5−2は、4週間は森林浴臭で
あったが、6週間後には腐敗臭となった。エチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム塩を0.15重量部添加したN
o.5−3及び5.00重量部添加したNo.5−4
は、6週間放置しても変化がなく森林浴臭であった。な
お、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を5.5重
量部添加したNo.5−5は、6週間放置後でも森林浴
臭であったが、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
の不溶解物と思われる沈殿が認められた。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る燻液の安定化
方法によれば、次のような効果が期待できる。 (1)粗木酢液のような不安定な状態の燻液であって
も、経時変化を停止もしくは抑制して、長期間にわたっ
てその液性を持続させることができるため、燻液を使っ
て製品化を図る上で非常に有効である。 (2)木酢液や竹酢液に本発明を適用する場合に、その
特有の褐色透明度及び燻液臭を長期に保つと共に、沈殿
物を生じさせることもない。 (3)本発明の利用形態によっては、燻液臭を隠蔽し芳
香化することも可能であり、その芳香を長期にわたって
保持することもでき、各種芳香剤や入浴剤などに用いる
こともできる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燻液100重量部に対し、金属イオン封
    鎖剤を0.015重量部以上混合することを特徴とする
    燻液の液性安定化方法。
  2. 【請求項2】 さらに、香料又は香料を包接したサイク
    ロデキストリンを添加して燻液の芳香化を図り、その芳
    香を長期にわたって保持することを特徴とする請求項1
    記載の液性安定化方法。
  3. 【請求項3】 燻液が木酢液又は竹酢液であり、金属イ
    オン封鎖剤が下記の(1)〜 (8)のいずれかである請求項
    1又は2記載の液性安定化方法。 (1)エチレンジアミン四酢酸及びそのナトリウム塩、カ
    リウム塩、アミン塩、鉄ナトリウム塩、鉄アンモニウム
    塩、カルシウムナトリウム塩、マグネシウムナトリウム
    塩、マンガンナトリウム塩、亜鉛ナトリウム塩、銅ナト
    リウム塩 (2)ヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸ナトリウ
    ム塩 (3)1、3プロパンジアミン四酢酸 (4)ジエチレントリアミン五酢酸及びそのナトリウム
    塩、鉄アンモニウム塩 (5)トリエチレンテトラミン六酢酸六ナトリウム塩 (6)ニトリロ三酢酸三ナトリウム塩 (7)ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 (8)グルコン酸ナトリウム塩
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