JP6896296B2 - 亜硫酸塩水溶液の安定化剤および消臭剤 - Google Patents

亜硫酸塩水溶液の安定化剤および消臭剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6896296B2
JP6896296B2 JP2019127905A JP2019127905A JP6896296B2 JP 6896296 B2 JP6896296 B2 JP 6896296B2 JP 2019127905 A JP2019127905 A JP 2019127905A JP 2019127905 A JP2019127905 A JP 2019127905A JP 6896296 B2 JP6896296 B2 JP 6896296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
deodorant
sulfite
mass
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019127905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020049202A (ja
Inventor
薫 宮田
薫 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN PERFUMERY HOLDINGS CO., LTD.
Original Assignee
RIKEN PERFUMERY HOLDINGS CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN PERFUMERY HOLDINGS CO., LTD. filed Critical RIKEN PERFUMERY HOLDINGS CO., LTD.
Publication of JP2020049202A publication Critical patent/JP2020049202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6896296B2 publication Critical patent/JP6896296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/14Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using sprayed or atomised substances including air-liquid contact processes
    • A61L9/145Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using sprayed or atomised substances including air-liquid contact processes air-liquid contact processes, e.g. scrubbing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/72Organic compounds not provided for in groups B01D53/48 - B01D53/70, e.g. hydrocarbons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/77Liquid phase processes
    • B01D53/78Liquid phase processes with gas-liquid contact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/20Reductants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2257/00Components to be removed
    • B01D2257/70Organic compounds not provided for in groups B01D2257/00 - B01D2257/602
    • B01D2257/708Volatile organic compounds V.O.C.'s

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明は、亜硫酸塩水溶液の安定化剤ならびに亜硫酸塩水溶液からなる消臭剤に関する。
亜硫酸塩は、還元性を利用して食品の漂白や抗酸化剤として、また保存材料として多岐の用途に使用される。亜硫酸ナトリウムがアルデヒドと反応して付加物を生成する反応はよく知られており、この反応を利用したアルデヒド系化合物の除去剤や除去方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開平11−197448
「大気汚染学会誌」、1983年10月20日、第18巻、第5号、p.469−473
亜硫酸塩は還元剤であるために、容易に空気中の酸素と反応し濃度を減少させてしまう。そのため、亜硫酸塩を消臭剤として用いた場合には、有効成分である亜硫酸塩が空気中の酸素と反応する結果、消臭効率や消臭効果の持続性に課題があった。特許文献1では、亜硫酸水素ナトリウム水溶液をアルデヒド系化合物の脱臭薬剤として用いた場合における消臭効率の向上を目的として酸化抑制剤の添加を検討しており、亜硫酸イオンの酸化抑制にはグリセリンが効果的であることを見出している。
しかし、特許文献1の酸化抑制剤を60℃の過酷条件下にて使用した場合には、消臭効果は著しく低下する。さらに、非特許文献1には、グリセリンを添加した亜硫酸ナトリウム溶液は温度が上昇するとともに酸化率が高まることが報告されており、50℃における酸化率は30℃における酸化率のおよそ1.8倍となる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、過酷な条件下で亜硫酸塩水溶液の酸化を抑制する亜硫酸塩水溶液の安定化剤および亜硫酸塩水溶液を消臭剤として用いた場合に過酷な条件下で長期的に消臭効果を発揮し、さらに消臭液が白濁しない消臭剤を提供することを目的とする。
本発明に係る亜硫酸塩水溶液の安定化剤は、酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤とを含有してなる。
本発明に係る消臭剤は、亜硫酸塩水溶液からなる消臭剤であって、前記亜硫酸塩水溶液の安定化剤として酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤とを含有してなる。
本発明によれば、過酷な条件下で亜硫酸塩水溶液の酸化を抑制する亜硫酸塩水溶液の安定化剤および亜硫酸塩水溶液を消臭剤として用いた場合に過酷な条件下で長期的に消臭効果を発揮し、さらに消臭液が白濁しない消臭剤を提供することができる。
本発明に係る亜硫酸塩水溶液の安定化剤は、酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤とを含有してなる。
亜硫酸塩水溶液の系に金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と陰イオン界面活性剤が加わると、これらが表面張力を小さくし、気液の接触面積を減少させるため、酸化反応を抑制させることができると考えられる。
本発明において適用できる亜硫酸塩としては、例えば、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸鉄が挙げられる。本発明における安定化剤はこれらの亜硫酸塩の中で、特に亜硫酸ナトリウムに対して効果を発揮する。
前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の調製法としては、例えば(1)所定濃度の酸化亜鉛(亜鉛化合物)の懸濁液と所定濃度のアミノ酸水性溶液を予め調製し、両者を所定の併用割合となるように混合して所定の濃度に調整する方法、(2)亜鉛化合物の微粒子とアミノ酸とを所定の割合で混合した後、混合物を水性媒体に溶解して所定の濃度に調整する方法、(3)所定濃度のアミノ酸水性溶液に亜鉛化合物の微粒子をアミノ酸に対して所定の割合で添加・混合し、所定の濃度に調製する方法等が挙げられる。しかし、調製法は、上記に限定されるものではない。
前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の溶媒としては、水性溶媒を用いることが好ましい。水性溶媒としては、イオン交換水、水道水等の水や、水−アルコール系溶媒、水−グリコール系溶媒、水−グリコールモノエーテル系溶媒等の水と水溶性有機溶媒との混合溶媒が好ましく、水および水−アルコール系溶媒が特に好ましい。水−アルコール系溶媒は、ある種の添加剤(例えば、香料)の溶解性に優れているという利点があるためである。
アルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等が用いられる。また、グリコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−プロパンジオール、1、3−ブタンジオール、1、4−ブタンジオール等が用いられる。グリコールモノエーテルとしては、これらグリコールの低級アルキルエーテル、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(DPGME)等が用いられる。混合溶媒における有機溶媒の混合割合は、1〜50質量%の範囲であり、5〜20質量%が好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。
本発明に係る安定化剤における金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と陰イオン界面活性剤の配合比率は、0.05〜8.0:0.001〜1.0の範囲である。
陰イオン界面活性剤としては、例えば、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、アルケニルコハク酸ジカリウムが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る亜硫酸塩水溶液の安定化剤を用いた亜硫酸塩水溶液の安定化方法については、特に制限されるものではなく、金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤とを混合したものを亜硫酸塩水溶液に添加してもよいし、混合せずにそれぞれを順に亜硫酸塩水溶液に添加してもよい。なお、金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤を亜硫酸塩水溶液に添加する順序によって酸化抑制効果に差異は生じない。
本発明に係る消臭剤は、亜硫酸塩水溶液からなる消臭剤であって、前記亜硫酸塩水溶液の安定化剤として酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、陰イオン界面活性剤とを含有してなる。
本発明において用いることができる亜硫酸塩としては、例えば、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸鉄が挙げられる。本発明における消臭剤に含有する亜硫酸塩としては、特に亜硫酸ナトリウムが好ましい。
前記亜硫酸塩水溶液の消臭剤中における亜硫酸塩の割合は、0.01〜10質量%の範囲であって、0.03〜5質量%が好ましい。配合量が0.01質量%未満となると、希釈されるため消臭効果はなく、10質量%を超える濃い場合は保存容器中の酸素が減少し、減圧されて容器の変形が起こるためである。
本発明に係る消臭剤の金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物は、酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、併用割合が質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成されたアミノ酸の亜鉛錯体を含有する。
前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の調製法としては、例えば(1)所定濃度の酸化亜鉛(亜鉛化合物)の懸濁液と所定濃度のアミノ酸水性溶液を予め調製し、両者を所定の併用割合となるように混合して所定の濃度に調整する方法、(2)亜鉛化合物の微粒子とアミノ酸とを所定の割合で混合した後、混合物を水性媒体に溶解して所定の濃度に調整する方法、(3)所定濃度のアミノ酸水性溶液に亜鉛化合物の微粒子をアミノ酸に対して所定の割合で添加・混合し、所定の濃度に調製する方法等が挙げられる。しかし、調製法は、上記に限定されるものではない。
前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の溶媒としては、水性溶媒を用いることが好ましい。水性溶媒としては、イオン交換水、水道水等の水や、水−アルコール系溶媒、水−グリコール系溶媒、水−グリコールモノエーテル系溶媒等の水と水溶性有機溶媒との混合溶媒が好ましく、水および水−アルコール系溶媒が特に好ましい。水−アルコール系溶媒は、ある種の添加剤(例えば、香料)の溶解性に優れているという利点があるためである。
アルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等が用いられる。また、グリコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−プロパンジオール、1、3−ブタンジオール、1、4−ブタンジオール等が用いられる。グリコールモノエーテルとしては、これらグリコールの低級アルキルエーテル、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(DPGME)等が用いられる。混合溶媒における有機溶媒の混合割合は、1〜50質量%の範囲であり、5〜20質量%が好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。
前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の消臭剤中における金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物の割合は、0.05〜8.0質量%の範囲であり、0.1〜8.0質量%が好ましく、0.1〜5.0質量%がさらに好ましい。配合割合が0.05質量%未満では消臭効果が低く、配合量が8.0質量%を超えると、アミノ酸の種類によっては、上記亜鉛化合物が水性溶媒から沈殿するようになる。
本発明に係る消臭剤の陰イオン界面活性剤としては、例えば、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、アルケニルコハク酸ジカリウムが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る消臭剤の陰イオン界面活性剤の消臭剤中における配合量は、0.001〜1.0質量%の範囲であり、0.002〜0.3質量%が好ましい。0.001質量%未満であると酸化抑制効果が短く、1.0質量%を超えると効果があるものの経済的に好ましくない。
本発明の消臭剤には、消臭作用を阻害しない範囲内で添加剤を加えることもできる。添加剤としては、例えば、pH調整剤、香料、防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明に係る消臭剤は、例えば、アンモニア、アミン類等の窒素系化合物、硫化水素、メチルメルカプタン等の硫黄系化合物、酢酸、イソ吉草酸、カプロン酸等の低級脂肪酸、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド類等の悪臭ガスの除去に使用できる。
本発明に係る消臭剤は、水性溶液として使用される他、噴霧状、ゲル基材を用いたゲル状、エアゾール状等の各種形態で使用でき、使用状況に適した形態を選択することができる。
(実施例1〜11)
表1の配合に従い、得られた消臭剤について、下記試験方法により消臭率を算出した。消臭率は、アセトアルデヒドガスと硫化水素ガスを対象として、消臭剤の調整から(1)192時間放置後の消臭剤(オレオイルサルコシンのみ288時間放置後の消臭剤)、(2)192時間放置後に60℃で7時間還流した消臭剤、(3)192時間放置後に60℃で7時間還流した後、10倍希釈した消臭剤、(4)192時間放置後に60℃で7時間還流した後、10倍希釈した消臭剤をさらに60℃で14時間還流した消臭剤について算出した。表1中の%は質量%を示すものとする。
Figure 0006896296
<試験方法>
除去対象ガス注入口、圧力調整口、検知管測定口および予備口を備えた容量3Lのガラス製セパラブルフラスコを用意し、ガス注入口から注射器を用いてアセトアルデヒドガスを所定の初期濃度になるように注入して、10秒間撹拌した。その後、アセトアルデヒドガスの初期濃度をガステック検知管から測定した。
つぎに、消臭剤3mLを注入したのち所定時間経過後のアセトアルデヒドガスの濃度(質量ppm)を検知管により測定し、下記式1から消臭率(%)を算出した。結果については、表2に示した。
[式1] 消臭率(%)=100×{(初期濃度(質量ppm)−経過時間後の濃度(質量ppm))/初期濃度(質量ppm)}
Figure 0006896296
硫化水素についてもアセトアルデヒドガスと同様に前記試験方法で消臭率を算出した。結果については、表3に示した。
Figure 0006896296
<外観の評価>
表1の配合に従い、得られた消臭剤について、調整直後および調整1月後の外観を以下の基準で評価し、表4に示した。
○:白濁なし
△:若干の白濁
×:白濁あり
Figure 0006896296
(比較例1)
亜硫酸ナトリウム0.5質量%水溶液単独の消臭効果を確認した。60℃における7時間還流後のアセトアルデヒドの消臭率を前記試験方法により算出したところ35質量%であった。
(比較例2〜6)
実施例1〜11における陰イオン界面活性剤に代えて、非イオン界面活性剤(ソルビタン/ソルフィット0.5質量%溶液、ソルビタン+HCO−40/ソルフィット溶液、ポリグリセリン脂肪酸エステル)、陽イオン界面活性剤(塩化ベンザルコニウム)、および両性イオン界面活性剤(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)を用いた。
表5の配合に従い、得られた消臭剤について、実施例1〜11と同様に前記試験方法により消臭率を算出した。消臭率は、アセトアルデヒドガスと硫化水素ガスを対象として、消臭剤の調整から(1)192時間放置後の消臭剤、(2)192時間放置後に60℃で7時間還流した消臭剤、(3)192時間放置後に60℃で7時間還流した後、10倍希釈した消臭剤、(4)192時間放置後に60℃で7時間還流した後、10倍希釈した消臭剤をさらに60℃で14時間還流した消臭剤について算出した。アセトアルデヒドを対象とした結果を表6に、硫化水素を対象とした結果については表7にそれぞれ示した。なお、ソルビタン/ソルフィット0.5質量%溶液およびソルビタン+HCO−40/ソルフィット溶液については、調整直後の消臭液の白濁化が顕著であるため除外した。表5中の%は質量%を示すものとする。
Figure 0006896296
Figure 0006896296
Figure 0006896296
<外観の評価>
表5の配合に従い、得られた消臭剤について、調整直後および調整1月後の外観を以下の基準で評価し、表8に示した。
○:白濁なし
△:若干の白濁
×:白濁あり
Figure 0006896296
以上の結果より、亜硫酸塩水溶液の安定化剤として前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と陰イオン界面活性剤を用いた場合には、消臭液は過酷条件下においてもアセトアルデヒドガスだけでなく硫化水素に対しても高い消臭率を維持しており、さらに白濁しないことがわかった。

Claims (3)

  1. 酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、およびアルケニルコハク酸ジカリウムの群から選ばれる少なくとも1種の陰イオン界面活性剤とを含有してなる亜硫酸塩水溶液の安定化剤を生産する方法。
  2. 亜硫酸塩水溶液を含有してなる消臭剤を生産する方法であって、前記亜硫酸塩水溶液の安定化剤として酸化亜鉛と、グリシン、アラニン、フェニルアラニンおよびサルコシンの群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とを、質量比で1:3〜1:50の範囲で反応させて生成された金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物と、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、およびアルケニルコハク酸ジカリウムの群から選ばれる少なくとも1種の陰イオン界面活性剤とを含有してなる消臭剤を生産する方法。
  3. 亜硫酸塩0.01〜10質量%、前記金属塩アミノ酸錯体含有アミノ酸組成物0.05〜8.0質量%、前記陰イオン界面活性剤0.001〜1.0質量%からなることを特徴とする請求項2に記載の消臭剤を生産する方法。
JP2019127905A 2018-09-21 2019-07-09 亜硫酸塩水溶液の安定化剤および消臭剤 Active JP6896296B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177032 2018-09-21
JP2018177032 2018-09-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020049202A JP2020049202A (ja) 2020-04-02
JP6896296B2 true JP6896296B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=69905966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019127905A Active JP6896296B2 (ja) 2018-09-21 2019-07-09 亜硫酸塩水溶液の安定化剤および消臭剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6896296B2 (ja)
CN (1) CN110935054B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112827471B (zh) * 2020-12-29 2023-10-31 南京凯创微锌环境技术有限公司 一种羊场用除臭剂的制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1153524A (zh) * 1994-06-01 1997-07-02 普罗格特-甘布尔公司 含有油酰基肌氨酸盐和阴离子表面活性剂的液体洗涤剂组合物
US5807587A (en) * 1996-01-16 1998-09-15 Cox; James P. Aldehyde and/or antimicrobial composition for reduction of animal waste odors
JP2004089358A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Kao Corp 液体消臭剤組成物
JP2005152428A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Riken Koryo Kogyo Kk 抗菌性消臭剤
JP4637521B2 (ja) * 2004-07-16 2011-02-23 理研香料工業株式会社 抗菌性消臭剤
JP2006176675A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Riken Koryo Kogyo Kk 洗浄剤用消臭性配合剤及び洗浄剤組成物
CN102256604A (zh) * 2008-12-17 2011-11-23 株式会社医药处方 稳定的氨氯地平含水口服制剂
JP2013215650A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Espo Chemical Corp 液体消臭剤組成物
JP5869510B2 (ja) * 2013-03-25 2016-02-24 理研香料ホールディングス株式会社 消臭剤
WO2016158013A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 住江織物株式会社 消臭組成物、消臭布帛、及び繊維製品
JP6637299B2 (ja) * 2015-12-03 2020-01-29 理研香料ホールディングス株式会社 プライマー性消臭剤及びそれを用いた消臭性有機繊維
JP6672041B2 (ja) * 2016-03-31 2020-03-25 レンゴー株式会社 消臭効果付疎水性素材
JP6727649B2 (ja) * 2016-05-24 2020-07-22 理研香料ホールディングス株式会社 金属腐食抑制剤及びそれを用いた金属腐食抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110935054B (zh) 2023-03-28
CN110935054A (zh) 2020-03-31
JP2020049202A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7159871B2 (ja) 消臭剤
JP5869510B2 (ja) 消臭剤
EP1940784B1 (en) Use of halo active aromatic sulfonamides for odor control
JP2006026156A (ja) 抗菌性消臭剤
JP6896296B2 (ja) 亜硫酸塩水溶液の安定化剤および消臭剤
KR20010012755A (ko) 요오도프로피닐 화합물 및 포름알데히드 공여체 화합물을주성분으로 하는 방부제 조성물
JP2010523600A (ja) アルデヒドの安定化方法
WO2021215325A1 (ja) 消臭剤
TWI624283B (zh) 消臭劑
JP5139644B2 (ja) 液体消臭剤組成物
CN107511067A (zh) 工业废气的除臭剂及其制备方法
US6358469B1 (en) Odor eliminating aqueous formulation
JP6183998B2 (ja) 液体消臭剤
JP2013215650A (ja) 液体消臭剤組成物
CN110327579A (zh) 一种高效除甲醛组合物
JPH0647004B2 (ja) 腐食抑制作用をもつ反応型脱臭剤
JP6371682B2 (ja) 油溶性金属化合物および油溶性消臭剤
JP5139639B2 (ja) 消臭剤組成物
JP4210976B2 (ja) 汚泥臭気抑制剤及び汚泥臭気抑制方法
JP2009292739A (ja) 防臭剤
JP7023486B2 (ja) 工業用殺菌組成物
JP2001333968A (ja) 消臭剤組成物
JP2019141417A (ja) 消臭剤
JP2021137400A (ja) ゴム臭気消臭用組成物及びゴム臭気の消臭方法
JP2002020762A (ja) 燻液の液性安定化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6896296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250