JP2002020640A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2002020640A
JP2002020640A JP2001175669A JP2001175669A JP2002020640A JP 2002020640 A JP2002020640 A JP 2002020640A JP 2001175669 A JP2001175669 A JP 2001175669A JP 2001175669 A JP2001175669 A JP 2001175669A JP 2002020640 A JP2002020640 A JP 2002020640A
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JP2001175669A
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English (en)
Inventor
Koji Noda
浩二 野田
Kazumasa Hashimoto
和昌 橋本
Kazuhide Fujimoto
和秀 藤本
Masakazu Isurugi
正和 石動
Kazuya Yonezawa
和弥 米沢
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の4成分(A)〜(D)を主成分とする
硬化性組成物;(A)分子中に少なくとも1個のアルケ
ニル基を有する有機重合体でない有機化合物 100重
量部、(B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基
を有する化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、(D)シ
リカ微粉末 1〜100重量部。 【効果】 充分な機械特性を有する硬化性組成物であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロシリル化反応に
よって、硬化する硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬化してゴム状物質を生成する硬
化性液状組成物としては、各種のものが開発されてい
る。ヒドロキシル化反応を利用した硬化性組成物(例え
ば、特開平3−95266)では、速硬化性であり、且
つ深部硬化性に優れていることが知られている。しかし
ながら、機械的特性が充分に得られないという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、速硬化性で
あり、且つ深部硬化性に優れ、充分な機械的特性を有す
る硬化性組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記の
4成分(A)〜(D)を主成分とする硬化性組成物;
(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有する
有機重合体でない有機化合物 100重量部、(B)分
子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する化合
物、(C)ヒドロシリル化触媒、(D)シリカ微粉末
1〜100重量部を内容とするものである。
【0005】本発明の(A)成分である、分子中に少な
くとも1個のアルケニル基を有する有機重合体でない有
機化合物としては特に制限はなく、各種のものを用いる
ことができる。アルケニル基としては特に制限はない
が、式(I)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、R1は水素またはメチル基)で示
されるアルケニル基が好適である。(A)成分を具体的
に記述すると、まず、式(II)
【0008】
【化6】
【0009】(R1は水素またはメチル、R2は炭素数1
〜20の2価の炭化水素基で1個以上のエーテル結合が
含有されていてもよい。R3は脂肪族または芳香族の有
機基、aは正の整数。)で表されるエーテル結合を有す
る化合物が挙げられる。式(II)中、R2は炭素数1
〜20の2価の炭化水素基を表すが、R2の中には、1
個以上のエーテル結合が含有されていても構わない。具
体的には、
【0010】
【化7】
【0011】などが挙げられる。合成上の容易さから−
CH2−が好ましい。式(II)中、R3は芳香族または
脂肪族系の有機基である。具体的に示すならば、
【0012】
【化8】
【0013】
【化9】
【0014】
【化10】
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】などが挙げられる。これらのうちで、下記
のものが好ましい。
【0018】
【化13】
【0019】
【化14】
【0020】次に、一般式(III)
【0021】
【化15】
【0022】(R1は水素またはメチル基、R2は炭素数
1〜20の2価の炭化水素基で1個以上のエーテル結合
を含有していてもよい。R4は脂肪族または芳香族の有
機基、aは正の整数。)で表されるエステル結合を有す
る化合物が挙げられる。式(III)中、R2は式(I
I)におけるR2と同一である。また、R4は、具体的に
示すならば、
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】
【化19】
【0027】などが挙げられる。これらのうちで下記の
ものが好ましい。
【0028】
【化20】
【0029】次に、一般式(IV)
【0030】
【化21】
【0031】(R1は水素またはメチル基、R5は脂肪族
または芳香族の有機基、aは正の整数)で示される化合
物が挙げられる。式(IV)中、R5は脂肪族または芳
香族の有機基を表すが、具体的には、
【0032】
【化22】
【0033】
【化23】
【0034】
【化24】
【0035】(A)成分の具体例としては、さらに一般
式(V)
【0036】
【化25】
【0037】(R1は水素またはメチル基、R2は炭素数
1〜20の2価の炭化水素基で1個以上のエーテル結合
を含有していてもよい。R6は脂肪族または芳香族の有
機基、aは正の整数。)で表されるカーボネート結合を
有する化合物が挙げられる。式中、R2は式(II)中
のR2に同じである。また、R6としては、
【0038】
【化26】
【0039】
【化27】
【0040】
【化28】
【0041】などが挙げられる。これらのうち下記のも
のが特に好ましい。
【0042】
【化29】
【0043】本発明の(B)成分である、分子中に少な
くとも2個のヒドロシリル基を有する化合物としては特
に制限はないが、ヒドロシリル基を含む基を具体的に例
示するならば、
【0044】
【化30】
【0045】などのケイ素原子を2個含む基、
【0046】
【化31】
【0047】(式中、RはH、OSi(CH33および
炭素数が1〜10の有機基より選ばれる基であり各々の
Rは同じでも異なっていてもよい。m、nは正の整数
で、且つ2≦m+n≦50)
【0048】
【化32】
【0049】(式中、Rは上記に同じ、mは正の整数、
n、p、qは0または正の整数で、且つ1≦m+n+p
+q≦50)
【0050】
【化33】
【0051】(式中、Rは上記に同じ、mは正の整数、
nは0または正の整数で、且つ2≦m+n≦50)など
で示される鎖状、枝分かれ状、環状の各種の多価ハイド
ロジェンシロキサンより誘導された基などが挙げられ
る。上記の各種のヒドロシリル基のうち、本発明のヒド
ロシリル基含有化合物の、(A)成分に対する相溶性を
損なう可能性が少ないという点から、ヒドロシリル基を
構成する基の部分の分子量は500以下が望ましく、さ
らにヒドロシリル基の反応性も考慮すれば、下記のもの
が好ましい。
【0052】
【化34】
【0053】(式中、pは正の整数、qは0または正の
整数であり、かつ2≦p+q≦4)
【0054】
【化35】
【0055】同一分子中にヒドロシリル基含有基が2個
以上存在する場合には、それらは互いに同一でも異なっ
ても構わない。(B)成分中に含まれるトータルのヒド
ロシリル基の個数については、少なくとも、1分子中に
2個あれば良いが、2〜15個が好ましく、3〜12個
が特に好ましい。本発明のヒドロシリル基含有化合物
を、ヒドロシリル化触媒存在下に、アルケニル基を含有
する化合物((A)成分)と混合してヒドロシリル化反
応により硬化させる場合には、該ヒドロシリル基の個数
が2より少ないと硬化不良を起こす場合が多い。また、
該ヒドロシリル基の個数が15より多くなると、(B)
成分の安定性が悪くなり、そのうえ、硬化後も多量のヒ
ドロシリル基が硬化物中に残存し、ボイドやクラックの
原因となる。
【0056】(B)成分のヒドロシリル基含有化合物と
しては特に制限はないが、低分子量のものから重合体に
いたる各種の化合物を用いることができる。具体的に例
示すると、式(VI)
【0057】
【化36】
【0058】(式中、Xは上記のヒドロシリル基を1個
以上有する基、R1、R2及びaは前記と同義であり、R
3aは脂肪族または芳香族の有機基である。R1、R2、R
3aは、式(II)におけるR1、R2、R3とそれぞれ同
じものを用いることができる。)で表されるエーテル結
合を有する化合物が挙げられる。R3aは有機重合体であ
ってもよく、各種のものを用いることができる。まず、
ポリエーテル系重合体としては、例えは、ポリオキシエ
チレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシテトラメチ
レン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重
合体等が好適に使用される。その他の主鎖骨格を持つ重
合体としては、アジピン酸などの2塩基酸とグリコール
との縮合、または、ラクトン類の開環重合で得られるポ
リエステル系重合体、エチレン−プロピレン系共重合
体、ポリイソブチレン、イソブチレンとイソプレン等と
の共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、イソ
プレンとブタジエン、アクリロニトリル、スチレン等と
の共重合体、ポリブタジエン、ブタジエンとスチレン、
アクリロニトリル等との共重合体、ポリイソプレン、ポ
リブタジエン、イソプレンあるいはブタジエンとアクリ
ロニトリル、スチレンなどとの共重合体を水素添加して
得られるポリオレフィン系重合体、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレートなどのモノマーをラジカル重合
して得られるポリアクリル酸エステル、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレートなどのアクリル酸エステル
と、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチルメタクリレ
ート、スチレンなどとのアクリル酸エステル系共重合
体、前記有機重合体中でのビニルモノマーを重合して得
られるグラフト重合体、ポリサルファイド系重合体、ε
−カプロラクタムの開環重合によるナイロン6、ヘキサ
メチレンジアミンとアジピン酸の縮重合によるナイロン
66、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸の縮重合に
よるナイロン610、ε−アミノウンデカン酸の縮重合
によるナイロン11、ε−アミノラウロラクタムの開環
重合によるナイロン12、上記のナイロンのうち、2成
分以上の成分を有する共重合ナイロンなどのポリアミド
系重合体、例えばビスフェノールAと塩化カルボニルよ
り縮重合して製造されるポリカーボネート系重合体、ジ
アリルフタレート系重合体などが例示される。式(VI
I)
【0059】
【化37】
【0060】(式中、Xは上記のヒドロシリル基を1個
以上有する基、R1、R2及びaは前記と同義であり、R
4aは脂肪族または芳香族の有機基である。R1、R2、R
4aは、式(III)におけるR1、R2、R4とそれぞれ
同じものを用いることができる。)で表されるエステル
結合を有する化合物が挙げられる。R4aは有機重合体で
あってもよく、一般式(VI)のR3aと同じものを用い
ることができる。式(VIII)
【0061】
【化38】
【0062】(式中、Xは上記のヒドロシリル基を1個
以上有する基、R1及びaは前記と同義であり、R5a
脂肪族または芳香族の有機基である。R5aは、式(I
V)におけるR5と同じものを用いることができる。)
で表される炭化水素系の化合物が挙げられる。R5aは有
機重合体であってもよく、一般式(VI)のR3aと同じ
ものを用いることができる。式(IX)
【0063】
【化39】
【0064】(式中、Xは上記のヒドロシリル基を1個
以上有する基、R1、R2及びaは前記と同義であり、R
6aは脂肪族または芳香族の有機基である。R1、R2、R
6aは、式(V)におけるR1、R2、R6とそれぞれ同じ
ものを用いることができる。)で表されるカーボネート
結合を有する化合物を挙げることができる。R6aは有機
重合体であってもよく、一般式(VI)のR3aと同じも
のを用いることができる。
【0065】(B)成分として有機重合体を用いる場
合、重合体は線状でも枝分かれ状でもよく、分子量は5
00〜50000の任意のものが好適に使用できるが、
500〜20000のものが特に好ましい。(B)成分
のヒドロシリル基は、分子末端にあっても分子中にあっ
ても良いが、本発明の組成物を用いてゴム状硬化物を作
製する場合には、分子末端にある方が有効綱目鎖長が長
くなるので好ましい。
【0066】(B)成分の製造方法としては特に制限は
なく、任意の方法を用いればよい。例えば、(i)分子
内にSi−Cl基をもつ有機化合物をLiAlH4、N
aBH4などの還元剤で処理して該化合物中のSi−C
l基をSi−H基に還元する方法、(ii)分子内にあ
る官能基Xを持つ有機化合物と分子内に上記官能基と反
応する官能基Y及びヒドロシリル基を同時にもつ化合物
とを反応させる方法、(iii)アルケニル基を持つ有
機化合物に対して少なくとも2個のヒドロシリル基を持
つポリヒドロシラン化合物を選択ヒドロシリル化するこ
とにより、反応後もヒドロシリル基を該化合物の分子中
に残存させる方法などが考えられる。これらのうち(i
ii)の方法が特に好ましい。
【0067】(A)成分と(B)成分の組合せとして
は、任意のものを組み合わせることができる。(A)成
分と(B)成分の両方が低分子量化合物であると、得ら
れる硬化物の架橋密度が高くなり、脆くなるのでプリン
ト基板耐熱マスキングテープ用硬化性組成物としては好
ましくない。
【0068】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒としては、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボ
ンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの、塩化
白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン
等との錯体、白金−オレフィン錯体{例えば、Pt(C
2=CH22(PPh32Pt(CH2=CH22Cl
2};白金−ビニルシロキサン錯体{例えば、Ptn(V
iMe2SiOSiMe2Vi)m、Pt〔(MeViS
iO)4m};白金−ホスフィン錯体{例えば、Pt
(PPh34、Pt(PBu34};白金−ホスファイ
ト錯体(例えば、Pt〔P(OPh34〕(式中、Me
はメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phは
フェニル基を表し、m、nは整数を表す)、ジカルボニ
ルジクロロ白金、また、アシュビー(Ashby)の米
国特許第3159601および、3159662号明細
書中に記載された白金−炭化水素複合体、並びにラモロ
ー(Lamoreaux)の米国特許第3220972
号明細書中に記載された白金アルコラート触媒も挙げら
れる。さらに、モディック(Modic)の米国特許第
3516946号明細書中に記載された塩化白金−オレ
フィン複合体も本発明において有用である。
【0069】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh33、RhCl 3、RhlAl2
3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、P
dCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4等が挙げられ
る。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上併
用しても構わない。触媒活性の点から塩化白金酸、白金
−オレフィン錯体、白金−アセチルアセトナート錯体、
白金−ビニルシロキサン錯体が好ましい。
【0070】触媒量としては特に制限はないが、(A)
成分中のアルケニル基1molに対して10-1〜10-8
molの範囲で用いるのがよい。好ましくは10-3〜1
-6molの範囲で用いるのがよい。10-8molより
少ないと硬化が充分に進行しない。またヒドロシリル化
触媒は一般に高価で腐食性であり、また、水素ガスが大
量に発生して硬化物が発泡してしまう場合があるので1
-1molより多量に用いない方がよい。
【0071】本明細書においては、硬化性組成物が貴金
属触媒を用いた、アルケニル基に対するSi−H基の付
加反応によって硬化するので、硬化速度が非常に速く、
ライン生産を行なう上で好都合である。(B)成分であ
るヒドロシリル基含有化合物を上記の選択ヒドロシリル
化により製造する場合、反応後にも(B)成分中にヒド
ロシリル化触媒が含まれているので、一般にその安定性
が良好でなく、長期間放置したり、湿分が混入したりす
るとSi−H基のSi−OH基への転化が起こり、粘度
増大やゲル化等の現象が見られる。従って、(B)成分
の中に貯蔵安定性改良剤を含有させることが好ましい。
このような化合物としては、脂肪族不飽和結合を含有す
る化合物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒素含有
化合物、スズ系化合物、有機過酸化物などを好適に用い
ることができる。具体的には、ベンゾチアゾール、チア
ゾール、ジメチルマレート、2−ペンテンニトリル、
2,3−ジクロロプロペンなどが挙げられ、特に、ポッ
トライフ/速硬化性の両立という点でチアゾールが好ま
しいが、これらに限定されるわけではない。貯蔵安定性
改良剤の使用量は(A)成分及び(B)成分に均一に分
散する限りにおいて、ほぼ任意に選ぶことができるが、
(B)成分のSi−H基含有化合物1molに対し、1
-6〜10-1molの範囲で用いることが好ましい。こ
れは、10-6mol未満では(B)成分の貯蔵安定性が
充分に改良されず、10-1molを越えると硬化を阻害
することがあるからである。貯蔵安定性改良剤は単独で
用いても、また2種以上を混合して用いてもよい。
【0072】本発明の(D)成分であるシリカ微粉末と
しては、けい酸ソーダの加水分解による湿式製造法等か
ら得られる含水シリカ、及び四塩化珪素などのハロゲン
化珪素あるいは有機珪素化合物の熱分解による乾式製造
法等から得られる無水シリカを用いることができる。含
水シリカとしては、例えば、日本シリカ工業(株)のニ
ップシールVN3、ニップシールAQ、ニップシールL
P、ニップシールER、ニップシールNS、ニップシー
ルNS−T、ニップシールNA、ニップシールL30
0、ニップシールN300A、ニップシールE、Mon
santo社のSantocel FRC、Santo
cel CS、PPG Ind社のHi−Sil 23
3、Hi−Sil X303、Philadelphi
a Quarts社のQuso F−20等が挙げられ
る。無水シリカとしては、例えば、日本アエロジル
(株)のアエロジル130、アエロジル200、アエロ
ジル200V、アエロジル200CF、アエロジル30
0、アエロジル300CF、アエロジル380、アエロ
ジルOX50、アエロジルTT600、アエロジルMO
X80、アエロジルMOX170、アエロジルCOK8
4、アエロジルR972、アエロジルR974、アエロ
ジルR202、アエロジルR805、アエロジルR81
2、Cabot社のCab−O−SilMS−5、Ca
b−O−Sil MS−7、Cab−O−Sil HS
−5、Cab−O−Sil MS−7等が挙げられる。
【0073】シリカ微粉末の添加量は、成分(A)10
0重量部に対して、1〜100重量部が好ましく、5〜
40重量部がさらに好ましい。添加量が少なすぎると十
分な強度が得られなくなる恐れがある。また、添加量が
多すぎると粘度の上昇が大きく作業性が悪くなり、また
良好な硬化物が得られなくなる恐れがある。本発明の硬
化性組成物には必要に応じて、その他の充填剤、酸化防
止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、顔料、界面活性剤、など
を適宜添加してよい。さらに、シランカップリング剤
は、プリント基板との接着性を必要以上に上昇させる
為、用いないことが望ましい。
【0074】前記その他の充填剤の具体例としては、例
えば炭酸カルシウム、クレー、タルク、酸化チタン、亜
鉛華、ケイソウ土、硫酸バリウム、カーボンブラックな
どが挙げられる。
【0075】
【実施例】次に実施例により本発明の組成物を具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。 合成例1 特開昭53−134095に開示された方法に従って、
末端にアリル型オレフィン基を有するポリオキシプロピ
レンを合成した。
【0076】平均分子量3000であるポリオキシプロ
ピレングリコールと粉末苛性ソーダを60℃で攪拌し、
ブロモクロロメタンを加えて、反応を行い、分子量を増
大させた。次に、アリルクロライドを加えて、110℃
で末端をアリルエーテル化した。これをケイ酸アルミニ
ウムにより処理して、精製末端アリルエーテル化ポリオ
キシプロピレンを合成した。
【0077】このポリエーテルの平均分子量は7960
であり、ヨウ素価から末端の92%がオレフィン基であ
った。E型粘度系による粘度は130ポイズ(40℃)
であった。 合成例2 200mlの4つ口フラスコに、3方コック付冷却管
を、均圧滴下ロート、温度計、マグネチック・チップ、
ガラスストッパーを取りつけたものを用意した。N2
囲気下で環状ポリハイドロジェンシロキサン
【0078】
【化40】
【0079】(信越化学株式会社製、LS8600)1
2.03g(50mmol)及びトルエン20mlをフ
ラスコ内に仕込んだ。1,9−デカジエン2.76g
(20mmol)、塩化白金酸触媒溶液(H2PtCl6
・6H2O 1gをエタノール1g、1,2−ジメトキ
シエタン9gに溶かした溶液)20μlをトルエン30
mlに溶解したものを滴下ロート内へ仕込んだ。フラス
コを50℃のオイルバスにつけ、N2雰囲気下にて該ト
ルエン溶液をフラスコ内へ2時間かけて滴下した。滴下
終了後50℃でさらに1時間反応させた時点で、IRス
ペクトルを測定したところ、1640cm-1の付近のオ
レフィンの吸収が完全に消失していたのでこの時点で反
応を終了した。反応が終了した該トルエン溶液を塩化ア
ンモニウム飽和水溶液(100ml×2)、交換水(1
00ml×1)で洗浄後、Na2SO4で乾燥した。Na
2SO4を濾過して取り除き、ベンゾチアゾール(13μ
l、0.12mmol)を加え、揮発分をエバポレート
して除去後、80℃で減圧脱気することにより9.11
gの無色透明の液体を得た。該炭化水素系化合物中のヒ
ドロシリル基は2170cm-1の強い吸収として確認さ
れた。また300MHzのNMRでSi−Hのピークと
Si−CH3とのプロトンの強度比(実測値0.21
6)と計算上の強度比を比較することによって該化合物
は平均して下記式の構造を有する〔n=1(MW=99
8)が53%、n=2〔MW=1377〕が47%〕混
合物であることがわかった。これをもとに単位重量中の
Si−H基の数を計算すれば0.769mol/100
gであった。 合成例3 ビスフェノールA114g(0.5mol)、5N水酸
化ナトリウム水溶液250ml(1.25mol)及び
イオン交換水575mlをよく混合した。次に相間移動
触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロライド
【0080】
【化41】
【0081】7.78g(25mmol)を加えた。該
水溶液にアリルブロマイド242g(2.0mol)を
トルエン300mlに溶解した溶液を、滴下ロートより
徐々に滴下した。80℃で2時間攪拌しながら反応させ
た。この時点で水層のpHを測定すると酸性になってい
たので、加熱攪拌を止めた。重曹水で有機層を洗浄した
後、更にイオン交換水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し
た。エバポレーションにより揮発分を除去後、80℃で
2時間減圧乾燥することにより、淡黄色の粘稠な液体1
46g(収率95%)を得た。この粘稠な液体は元素分
析、300MHz1H−NMR、IRスペクトルなどの
同定により、ビスフェノールAのジアリルエーテルであ
ることが確認された。 IR(neat)cm-1,3070(m,ν=C−
H),3030(m),2960(s),2920
(s),(ν=C−H),1645(m,ν=C−
H),1620(s),1520(s),1290
(s),1235(s),1180(s),1025
(s),1000(s),920(s),825(s) 元素分析,計算値 C,81.78%;H,7.84%
実測値 C,81.9%;H,7.96% 合成例4.攪拌棒、滴下ロート、温度計、3方コック、
冷却管を備え付けた200mlの4つ口フラスコを準備
した。次に窒素雰囲気下で環状ハイドロジェンポリシロ
キサン
【0082】
【化42】
【0083】(信越化学株式会社製、LS8600)1
2.03g(50mmol)及びトルエン20mlをフ
ラスコ内に仕込んだ。合成例3で合成したビスフェノー
ルAジアリルエーテル6.16g(20mmol)、塩
化白金酸触媒溶媒溶液(H2PtCl6・6H2O 1.
0gをエタノール/1,2−ジメトキシエタン(1/9
V/V)9gに溶解したもの)41μlをトルエン50
mlに溶解しよく混合した後、滴下ロート内へ仕込ん
だ。70℃で該トルエン溶液をフラスコ内に1.5時間
かけて滴下した。更に80℃で5時間反応させた時点
で、IRスペクトルを取ったところ、1645cm-1
オレフィンに由来する吸収が完全に消失していたのでこ
の時点で反応を終了した。反応混合物にジメチルアセチ
レンジカルボキシレート(34μl、0.24mmo
l)を添加したのち、トルエンを減圧溜去後80℃で1
時間減圧乾燥することにより12.0gの淡黄色の粘稠
な液体が得られた。この粘稠な液体は300MHz 1
NMR、IRスペクトルなどの同定により、次の構造式
を有するSi−H含有エーテル系化合物であることがわ
かった。
【0084】
【化43】
【0085】合成例5.200mlの4つ口フラスコ
に、3方コック付冷却管を、均圧滴下ロート、温度計、
回転子、ガラスストッパーを取り付けたものを用意し
た。窒素雰囲気下、環状ポリハイドロジェンシロキサン
【0086】
【化44】
【0087】(信越化学株式会社製、LS8600)1
2.03g(50mmol)及びトルエン20mlをフ
ラスコ内に仕込んだ。ジエチレングリコールジアリルカ
ーボネート
【0088】
【化45】
【0089】(RAV−7N,三井石油化学(株)製)
5.49g(20mmol)、塩化白金酸触媒溶液(H
2PtCl6・6H2O 1.0gをエタノール/1,2
−ジメトキシエタン(1/9 V/V)9gに溶解した
もの)41μlをトルエン50mlに溶解したものを滴
下ロート内へ仕込んだ。フラスコを50℃のオイルバス
につけ、窒素雰囲気下にて該トルエン溶液をフラスコ内
へ1.5時間かけて滴下した。滴下終了後IRスペクト
ルを測定したところ、1640cm-1の付近のオレフィ
ンの吸収が完全に消失していたので、この時点で攪拌を
終了した。反応混合物にジメチルアセチレンジカルボキ
シレート(34μl、0.24mmol)を添加したの
ち、エバポレートして揮発分を除去することにより、少
し粘稠な淡黄色液体10.2gを得た。該カーボネート
系化合物のヒドロシリル基はIRスペクトルで2170
cm-1の強い吸収として確認された。また300MHz
のNMRでSi−HのピークとSi−CH3とのプロト
ンの強度比(実測値0.181)と計算上の強度比を比
較することによって、該化合物は平均して下記式の構造
を有することがわかった。これを基に単位重量中のSi
−H基の数を計算すれば0.47mol/100gであ
った。
【0090】
【化46】
【0091】合成例6.攪拌棒、滴下ロート、温度計、
3方コック、冷却管を備え付けた1リットル4つ口フラ
スコを準備した。次に窒素雰囲気下で環状ポリシロキサ
【0092】
【化47】
【0093】(信越化学株式会社製、LS8600)4
1.7g(0.173mol)をフラスコ内に仕込ん
だ。合成例1で合成した分子末端の92%がアリル基で
あるポリプロピレンオキシド300g(アリル基のモル
数0.069mol)、トルエン230ml、及び塩化
白金酸触媒溶媒(H2PtCl6・6H2O 1.0gを
エタノール/1,2−ジメトキシエタン(1/9 V/
V)9Gに溶解させたもの)83μlからなるトルエン
溶液を滴下ロートへ仕込んだ.フラスコを70℃に加熱
し、該トルエン溶液を1分間に約2mlの割合で5時間
かけて滴下した。その後反応温度を80℃に上げ、約6
時間攪拌した時点で、反応溶液中の残存アリル基をIR
スペクトル分析法により定量したところ、1645cm
-1の炭素−炭素2重結合が消失していることが確認され
た。反応混合物にジメチルアセチレンジカルボキシレー
ト(118μl、0.83mmol)を添加した後、反
応系中のトルエン及び未反応の過剰の環状ポリシロキサ
ンを除去するために減圧脱気を80℃で3時間行い、ヒ
ドロシリル基を有するポリプロピレンオキシド約315
gが、淡黄色、粘稠な液体として得られた。E型粘度計
による粘度は310ポイズ(40℃)であった。該ポリ
プロピレンオキシド中のヒドロシリル基はIRスペクト
ルで2150cm-1の強い吸収として確認された。30
0MHzのNMRスペクトルを分析し、Si−CH3
Si−CH2−とを合わせたピークの強度とSi−Hの
ピークの強度を比較することにより、該環状ポリシロキ
サン1分子当たり平均1.31個のヒドロシリル基が反
応したことがわかった。即ち、該重合体は環状ハイドロ
ジエンポリシロキサンにより1部分子量が増大した、次
式の分子末端を有するポリプロピレンオキシドである。
【0094】
【化48】
【0095】実施例13 1,9−デカジエン、合成例6のSi−H基含有重合
体、シリカ微粉末、及び塩化白金酸触媒溶液(H2Pt
Cl6・6H2O 1.0gをエタノール/1,2−ジメ
トキシエタン(1/9 V/V)99gに溶解したも
の)を表1に示す量計量し、よく混合したのち減圧下脱
泡した。
【0096】約2mm厚のフィルムを作成し、100
℃、10分間硬化させて硬化物を作成した。ダンベルに
打ち抜き、引張試験を行い、結果を表2に示した。
【0097】実施例14 合成例3で製造したジアリルビスフェノールA、合成例
6のSi−H基含有重合体を用いる以外は実施例13の
時と同様にして硬化物を作成し、実施例13と同様の評
価を行った。結果を表2に示す。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】
【発明の効果】表2の結果から明らかなように、本発明
の硬化性組成物は、充分な機械的特性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石動 正和 京都府京都市北区小山堀池町28−16 (72)発明者 米沢 和弥 兵庫県神戸市垂水区つつじが丘5−12−11 Fターム(参考) 4J002 AA031 CP031 CP041 DA037 DA117 DJ018 EA006 EA026 EA036 EA046 EA066 EZ007 FD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の4成分(A)〜(D)を主成分と
    する硬化性組成物; (A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有する
    有機重合体でない有機化合物 100重量部、(B)分
    子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する化合
    物、(C)ヒドロシリル化触媒、(D)シリカ微粉末
    1〜100重量部。
  2. 【請求項2】 (A)成分が一般式(II) 【化1】 (R1は水素またはメチル、R2は炭素数1〜20の2価
    の炭化水素基で1個以上のエーテル結合が含有されてい
    てもよい。R3は脂肪族または芳香族の有機基、aは正
    の整数。)で表される化合物である請求項1記載の硬化
    性組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分が一般式(IV) 【化2】 (R1は水素またはメチル基、R5は脂肪族または芳香族
    の有機基、aは正の整数)で表される化合物である請求
    項1記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分が次式 【化3】 (式中、RはH、OSi(CH33および炭素数が1〜
    10の有機基より選ばれる基であり各々のRは同じでも
    異なっていてもよい。mは正の整数、n、p、qは0ま
    たは正の整数で、且つ1≦m+n+p+q≦50)で表
    される構造を含む化合物である請求項1、2あるいは3
    記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分が次式 【化4】 (式中、RはH、OSi(CH33および炭素数が1〜
    10の有機基より選ばれる基であり各々のRは同じでも
    異なっていてもよい。mは正の整数、nは0または正の
    整数で、且つ2≦m+n≦50)で表される構造を含む
    化合物である請求項1、2あるいは3記載の硬化性組成
    物。
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