JP3150382B2 - アルケニル基を有する化合物を用いた硬化性組成物 - Google Patents

アルケニル基を有する化合物を用いた硬化性組成物

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JP3150382B2 JP27404991A JP27404991A JP3150382B2 JP 3150382 B2 JP3150382 B2 JP 3150382B2 JP 27404991 A JP27404991 A JP 27404991A JP 27404991 A JP27404991 A JP 27404991A JP 3150382 B2 JP3150382 B2 JP 3150382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルケニル基を有する化
合物を用いた硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、硬化してゴム状物質を生成
する硬化性組成物としては、分子中に1個以上のアルケ
ニル基を持つ化合物を、珪素原子に結合する水素原子を
分子中に2個以上有する硬化剤で架橋するものが知られ
ている。上記硬化系における、アルケニル基を有する化
合物の合成法として、水酸基を持つ化合物を塩基性条件
下でアリルハライドと反応させる方法が知られている。
然し、この方法は基質によっては高い官能化率が得られ
ず、硬化が充分に進行しないという問題があった。高い
官能化率を得るために、アリルハライドの代りにクロロ
蟻酸アリルのような酸ハロゲン化物を用いる方法も知ら
れているが、この方法で得られるアリルカーボネート型
のアルケニル基を有する化合物の硬化においては、プロ
ピレンの脱離に伴い発泡が起こるという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この問題
を解決するために鋭意検討を行ったところ、カルボキシ
ル基を持つ化合物をエポキシ基とアルケニル基とを有す
る化合物と反応させることにより、高いアルケニル基含
有率を有する化合物が得られ、また、このようにして得
られた化合物の硬化においては、発泡が起こらず均一な
硬化物が得られることを見出だして、本発明に到達し
た。即ち、本発明は、
【0004】(A)カルボキシル基を有する化合物と、
エポキシ基及びアルケニル基を有する化合物とを反応さ
せることによって得られる、アルケニル基を分子内に少
なくとも1個有する化合物、(B)分子中に少なくとも
2個のヒドロシリル基を有する化合物、及び(C)ヒド
ロシリル化触媒を必須成分とする硬化性組成物に関する
ものである。本発明を、更に具体的に説明する。
【0005】本発明において(A)成分の製造に用いら
れる、カルボキシル基を有する化合物としては、低分子
化合物から、有機重合体に至る、広範な化合物を用いる
ことができる。また、カルボキシル基は、主鎖、末端又
は側鎖のいずれにあってもよい。この化合物を具体的に
表現すると、次の式(I)で示すことができる。 R1 −(COOH)a (I) 式中、R1 は、脂肪族又は芳香族の有機基であり、aは
正の整数である。このR1 としては、具体的には、次の
もの等を挙げることができる。 CH3 −、CH3 (CH2 n −[n=1〜10]、−
(CH2 n −[n=1〜10]、(CH3 2 CH
−、−C(CH3 2 CH2 −、 −CH(CH2 CH
3 )−CH2 −、(CH3 3 C−、 −CH(C
3 )−、−C(CH3 2 −、−CH(フェニル)
−、−C(CH3 )(フェニル)−、−C(フェニル)
2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−CH2 −C(CH
3 2 CH2 −、−CH2 CH(CH2 CH3 )−、C
3 CH2 C(CH2 −)2 −、−CH(CH
2 −)2 (CH3 2 CHCH2 −、CH3 CH2 CH(C
3 )−、(CH3 2 CHCH2 CH2 −、CH3 C
2 CH(CH2 CH3 )−、(CH3 2 CHCH
(CH3 )−、(CH3 2 CHC(CH3 2 −、−
CH2 CH(CH3 )CH2CH2 −、−CH2 CH
(CH3 )CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CHCl
CH2 CH2 −、
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】 CH3 CH2 =CHCH(NH2 )−、−CH2 CHC
l−、CH3 CHBr−、CH3CHCl−、
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】 −(CH2 CH2 O)n CH2 CH2 −[nは1〜5の
整数]、−(CH2 CH(CH3 )O)n CH2 CH
(CH3 )−[nは1〜5の整数]、−(CH2 CH2
CH2 O)n CH2 CH2 CH2 −[nは1〜5の整
数]、−(CH2 CH2 CH2 CH2 O)n CH2 CH
2 CH2 CH2 −[nは1〜5の整数]。
【0012】更に、R1は有機重合体であってもよく、
各種の重合体を用いることができる。まず、R1として
用いられる重合体としては、ポリエーテル系重合体、例
えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポ
リオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン共重合体等が好適に使用できる。その他
の主鎖骨格を持つ重合体として使用できるものを例示す
ると、アジピン酸等の2塩基酸とグリコールとの縮合、
又はラクトン類の開環重合で得られるポリエステル系重
合体、エチレン−プロピレン系共重合体、ポリイソブチ
レン、イソブチレンとイソプレン等との共重合体、ポリ
クロロプレン、ポリイソプレン、イソプレンとブタジエ
ン、アクリロニトリル、スチレン等との共重合体、ポリ
ブタジエン、ブタジエンとスチレン、アクリロニトリル
等との共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン、イ
ソプレン或いはブタジエンとアクリロニトリル、スチレ
ン等との共重合体を水素添加して得られるポリオレフィ
ン系重合体、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メタクリル酸等のモノマーをラジカル重合して得ら
れるポリアクリル酸エステル、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート等のアクリル酸エステルと、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、メタク
リル酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、スチレン等
とのアクリル酸エステル系共重合体、前記有機重合体中
でビニルモノマーを重合して得られるグラフト重合体、
ポリサルファイド系重合体、ε−カプロラクタムの開環
重合によるナイロン6、ヘキサメチレンジアミンとアジ
ピン酸との縮重合によるナイロン66、ヘキサメチレン
ジアミンとセバシン酸との縮重合によるナイロン61
0、ε−アミノウンデカン酸の縮重合によるナイロン1
1、ε−アミノラウロラクタムの開環重合によるナイロ
ン12、上記のナイロンのうちで2成分以上の成分を有
する共重合ナイロン等のポリアミド系重合体、例えばビ
スフェノールAと塩化カルボニルを縮重合して製造され
るポリカーボネート系重合体、ジアリルフタレート系重
合体等が挙げられる。
【0013】本発明において(A)成分の製造に用いら
れる、エポキシ基及びアルケニル基を有する化合物とし
ては、例えば、アリルグリシジルエーテル、1-ビニル−
3,4-エポキシシクロヘキサン等が挙げられる。
【0014】本発明における(A)成分を製造するため
の、これらのカルボキシル基を有する化合物とエポキシ
基及びアルケニル基を有する化合物の反応については、
種々提案されているものを用いることができる。例え
ば、硫酸等のプロトン酸、四塩化錫等のルイス酸を触媒
として用い、酸性条件下でエポキシ基を開裂させる方
法、水酸化カリウム等を触媒として用い、塩基性条件下
でエポキシ基を開裂させる方法等が利用できる。
【0015】また、上記カルボキシル基を有する化合物
のうちで、共重合可能な2重結合を有するものを用い、
これとエポキシ基及びアルケニル基を有する化合物を反
応させて得られた化合物をモノマーとして用い、これを
単独重合あるいはこれと共重合可能なモノマーと共重合
し、アルケニル基を有する化合物を合成することもでき
る。具体的には、メタクリル酸をアリルグリシジルエー
テルと反応させて得た化合物をモノマーとして利用する
方法等が挙げられる。
【0016】このようにして得られたアルケニル基含有
化合物は、本発明の硬化性組成物の(A)成分として好
適に使用できる。これらは、線状でも、枝分れ状でもよ
く、分子量は100〜50,000の任意のものが好適
に使用できるが、1,000〜20,000のものが特
に好ましい。アルケニル基は分子末端にあっても分子中
にあっても良いが、本発明の組成物を用いてゴム状硬化
物を作成する場合は、分子末端にある方が有効網目鎖長
が長くなるので好ましい。
【0017】本発明の(B)成分である分子中に少なく
とも2個のヒドロシリル基を有する化合物としては、特
に制限はないが、このヒドロシリル基を含む基を具体的
に例示すると、−Si(H)n (CH3 3-n 、−Si
(H)n (C2 5 3-n 、−Si(H)n (C
6 5 3-n [n=1〜3]、−SiH2 (C6 13
等の珪素原子を1個有するヒドロシリル基、−Si(C
3 2 Si(CH3 2 H、−Si(CH3 2 CH
2 CH2 Si(CH3 2 H、−Si(CH3 2 Si
CH32 、−Si(CH3 2 −(フェニル)−Si
(CH3 2 H、−Si(CH3 2 NHSi(C
3 2 H、−Si(CH3 2 N[Si(CH3 2
H]2 、−Si(CH3 2 OC(CH3 )=NSi
(CH3 2 H、−Si(CH3 2 N=C(CH3
OSi(CH3 2 H等の珪素原子を2個有する基、 −(SiR2 −O)m −(SiR2 n −H、
【0018】[式中、RはH、OSi(CH3 3 及び
炭素数が1〜10の有機基から選ばれる基であり、各々
のRは同じでも異なっていてもよい。m、nは正の整数
で、かつ2<m+n<50である。] −Si(R)[(O−SiH(R)−)m −R][(O
−SiH(R)−)n−R]、 [式中、R、m、nは上記と同じである。] −Si(R)[−(O−SiH(R)−)m (O−Si
2 −)p −R][−(O−SiH(R)−)n (O−
SiR2 −)q −R] [式中、Rは上記と同じであり、mは正の整数で、n、
p、qは0又は正の整数で、かつ1≦m+n+p+q≦
50である。]
【0019】
【化7】 [式中、Rは上記と同じであり、mは正の整数で、nは
0又は正の整数で、かつ2<m+n<50である。]等
で示される鎖状、枝分かれ状、環状の各種の多価ハイド
ロジェンシロキサンから誘導される基等が挙げられる。
【0020】これらの各種のヒドロシリル基のうち、有
機重合体に対する相溶性を損なう可能性が少ないという
点から、本発明のヒドロシリル基含有有機化合物のヒド
ロシリル基を構成する基の部分の分子量は500以下で
あることが望ましく、更にヒドロシリル基の反応性も考
慮すると、次のものが好ましい。
【0021】−Si(CH3 )[−(O−SiH(CH
3 )−)p (O−Si(CH3 3][−(O−SiH
(CH3 )−)q (O−Si(CH3 3 ]、 [式中、pは正の整数、qは0又は正の整数であり、か
つ2≦p+q≦4である。] −Si[O−Si(CH3 3 2 −O−Si[O−S
i(CH3 3 2
【0022】
【化8】
【0023】この(B)成分において、同一分子中にヒ
ドロシリル基が2個以上存在する場合には、それらは互
いに同一でも異なっていてもよい。(B)成分中に含ま
れるトータルのヒドロシリル基の個数については、少な
くとも1分子中に2個あれば良いが、2〜15個あるの
が好ましく、3〜12個あるのが特に好ましい。本発明
のヒドロシリル化触媒の存在下に、アルケニル基を有す
る化合物[(A)成分]と混合してヒドロシリル化反応
によって硬化させる場合に、該ヒドロシリル基の数が2
より少ないと硬化不良を起こす場合が多い。また、該ヒ
ドロシリル基の数が15より多くなると、(B)成分の
安定性が悪くなり、その上、硬化後も多量のヒドロシリ
ル基が硬化物中に残存し、ボイドやクラックの原因とな
る。本発明に用いる(B)成分のヒドロシリル基含有化
合物としては、特に制限はないが、低分子量のものから
重合体に至る各種の化合物を用いることができる。具体
的に例示すると、先ず、次の式(II)で表されるエー
テル化合物を挙げることができる。 (X−CH2 CH(R2 )−R3 −O)a −R4 (II)
【0024】式中、Xは上述したヒドロシリル基を1個
以上有する基、R2 は水素又はメチル基、R3 は炭素数
1〜20の2価の炭化水素基で1個以上のエーテル結合
が含有されていてもよく、R4 は脂肪族又は芳香族の有
機基であり、aは正の整数である。この式(II)にお
いて、R3 は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を表す
が、1個以上のエーテル結合が含有されていてもよい。
具体的には、 −CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH2CH2 CH2
−、−CH2 CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH2
CH2 CH2 −、
【0025】−CH2 CH2 OCH2 CH2 −、−CH
2 CH2 OCH2 CH2 CH2 −等が挙げられる。合成
上の容易さからは、−CH2 −であることが好ましい。
この式(II)におけるR4 は脂肪族又は芳香族の有機
基であり、具体的には次のものを挙げることができる。 CH3 −、CH3 CH2 −、CH3 CH2 CH2 −、−
CH2 CH(CH3 )−、−C(CH3 2 CH2 −、
−CH2 −CH(CH2 CH3 )−、(CH3 3
−、−CH2 −、−CH(CH3 )−、−C(CH3
2 −、−CH(フェニル)−、−C(フェニル)(CH
3 )−、−C(フェニル)2 −、−CH2 CH2 −、−
CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH2 CH2 −、−
CH2 CH2 CH2 CH2 −、−CH2 −C(CH3
2 CH2 −、−CH2 CH(CH2 CH3 )−、CH3
CH2 C(CH2 −)2 −、CH(CH2 −)2 −、
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】 これらのうちで、好ましいのは、 −CH2 CH2 −、−CH2 CH(CH3)−、−(フ
ェニル)−、−(フェニル)−C(CH3 2−(フェ
ニル)−、−(フェニル)−CH2 −(フェニル)−、
−(フェニル)−SO2 −(フェニル)−、−(シクロ
ヘキシル)−C(CH3 2 −(シクロヘキシル)−、
である。更に、この式(II)におけるR4 は、有機重
合体であってもよく、各種の重合体を用いることができ
る。
【0029】具体的には、まず、ポリエーテル系重合
体、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレン共重合体等が好適に使用できる。
その他の主鎖骨格を持つ重合体として使用できるものを
例示すると、アジピン酸等の2塩基酸とグリコールとの
縮合、又はラクトン類の開環重合で得られるポリエステ
ル系重合体、エチレン−プロピレン系共重合体、ポリイ
ソブチレン、イソブチレンとイソプレン等との共重合
体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、イソプレンと
ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン等との共重合
体、ポリブタジエン、ブタジエンとスチレン、アクリロ
ニトリル等との共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン、イソプレン或いはブタジエンとアクリロニトリ
ル、スチレン等との共重合体を水素添加して得られるポ
リオレフィン系重合体、エチルアクリレート、ブチルア
クリレート等のモノマーをラジカル重合して得られるポ
リアクリル酸エステル、エチルアクリレート、ブチルア
クリレート等のアクリル酸エステルと、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、メチルメタクリレート、スチレン等と
のアクリル酸エステル系共重合体、前記有機重合体中で
ビニルモノマーを重合して得られるグラフト重合体、ポ
リサルファイド系重合体、ε−カプロラクタムの開環重
合によるナイロン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピ
ン酸との縮重合によるナイロン66、ヘキサメチレンジ
アミンとセバシン酸との縮重合によるナイロン610、
ε−アミノウンデカン酸の縮重合によるナイロン11、
ε−アミノラウロラクタムの開環重合によるナイロン1
2、上記のナイロンのうちで2成分以上の成分を有する
共重合ナイロン等のポリアミド系重合体、例えばビスフ
ェノールAと塩化カルボニルを縮重合して製造されるポ
リカーボネート系重合体、ジアリルフタレート系重合体
等が挙げられる。更に、本発明に用いる(B)成分のヒ
ドロシリル基含有化合物として、次の式(III)で表
されるエステル結合を有する化合物も使用することがで
きる。 [X−CH2 CH(R2 )−R3 −OC(O)]a −R5 (III)
【0030】式中、Xは上述したヒドロシリル基を1個
以上有する基、R2 及びR3 は、式(II)におけるR
2 及びR3 とそれぞれ同じものを用いることができ、R
5 は芳香族又は脂肪族の1〜4価の有機基であり、aは
正の整数である。このR5 で表される基を、具体的に示
すと、 CH3 −、CH3 CH2 −、CH3 CH2 CH2 −、−
CH2 CH2 −、−(CH2 3 −、−(CH2
4 −、−(CH2 5 −、−(CH2 6−、−(CH
2 7 −、−(CH2 8 −、
【0031】
【化12】
【0032】
【化13】
【0033】等を挙げることができる。そのうちで、−
CH2 CH2 −、−(CH2 3 −、−(CH2
6 −、0-フェニル、m-フェニル、p-フェニルが好まし
い。更に、R5 は有機重合体であってもよく、式(I
I)において例示した有機重合体は全て好適に用いるこ
とができる。更に、本発明に用いる(B)成分のヒドロ
シリル基含有化合物として、次の式(IV)で表される
炭化水素系の化合物も使用することができる。 [X−CH2 CH(R2 )]a −R6 (IV)
【0034】式中、Xは上述したヒドロシリル基を1個
以上有する基、R2は、式(II)におけるR2 と同じ
ものを用いることができ、R6 は脂肪族又は芳香族の有
機基であり、aは正の整数である。このR6 は脂肪族又
は芳香族の有機基を表わすが、具体的に示すと、 CH3 (CH2 n −[n=1〜10]、(CH3 2
CHCH2 −、CH3 CH2 CH(CH3 )−、(CH
3 2 CHCH2 CH2 −、(CH3 CH2 2 CH
−、(CH3 2 CHCH(CH3 )−、(CH3 2
CHC(CH3 2 −、−(CH2 n −[n=1〜1
0]、−CH2 CH(CH3 )CH2 CH2 −、−CH
2 CH(CH3 )CH(CH3 )CH2 −、−CH2
HClCH2 CH2−、
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】 等が挙げられる。これらのうちで、 −(CH2 n −[n=1〜10]、
【0037】
【化16】 が好ましい。更に、−(CH2 n −[n=1〜10]
が特に好ましい。このR6 は有機重合体であってもよ
く、式(II)において例示した有機重合体は全て好適
に用いることができる。更に、本発明に用いる(B)成
分のヒドロシリル基含有化合物として、次の式(V)で
表されるカーボネート結合を有する化合物も使用するこ
とができる。 (X−CH2 CH(R2 )−R3−OC(O)O)a −R7 (V)
【0038】式中、Xは上述したヒドロシリル基を1個
以上有する基、R2及びR3は、式(II)におけるR2
及びR3とそれぞれ同じものを用いることができ、R7
脂肪族又は芳香族の有機基であり、aは正の整数であ
る。 このR7としては、 CH3 −、CH3 CH2 −、CH3 CH2 CH2 −、−
CH2 CH(CH3 )−、−C(CH3 2 CH2 −、
−CH(CH2 CH3 )CH2 −、(CH3 3 C−、
−CH2 −、−CH(CH3 )−、−C(CH3
2 −、−CH2 C(CH3 2 CH2 −、−CH2 CH
(CH2 CH3 )−、CH3 CH2 −C(CH2 −)2
−、CH(CH2 −)2 −、
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】
【化19】 −(CH2 CH2 O)n CH2 CH2 −[nは1〜5の
整数]、−(CH2 CH(CH3 )O)n CH2 CH
(CH3 )−[nは1〜5の整数]、−(CH2 CH2
CH2 O)n CH2 CH2 CH2 −[nは1〜5の整
数]、−(CH2 CH2 CH2 CH2 O)n CH2 CH
2 CH2 CH2 −[nは1〜5の整数]、等が挙げられ
る。これらのうちで−CH2 CH2 OCH2 CH2 −、
−CH2 CH2 OCH2 CH2 OCH2 CH2 −、−C
2 CH(CH3 )OCH2 CH(CH3 )−が特に好
ましい。このR7 は有機重合体であってもよく、式(I
I)において例示した有機重合体は全て好適に用いるこ
とができる。
【0042】本発明において(B)成分として、有機重
合体を用いる場合、重合体は線状でも、枝分かれ状でも
よく、分子量は500〜50,000の任意のものが好
適に使用できるが、500〜20,000のものが特に
好ましい。(B)成分のヒドロシリル基は、分子末端に
あっても分子中にあっても良いが、本発明の組成物を用
いてゴム状硬化物を作成する場合には、分子末端にある
方が有効網目鎖長が長くなるので好ましい。
【0043】本発明の(B)成分の製造方法には特に制
限はなく、任意の方法を用いれば良い。例えば、(i) 分
子内にSi−Cl基を持つ有機化合物をLiAlH4
NaBH4 等の還元剤で処理して該化合物中のSi−C
l基をSi−H基に還元する方法、(ii)分子内にある官
能基Xを持つ有機化合物と分子内に上記官能基と反応す
る官能基Y及びヒドロシリル基を同時に持つ化合物とを
反応させる方法、(iii) アルケニル基を持つ有機化合物
に対して少なくとも2個のヒドロシリル基を持つポリヒ
ドロシラン化合物を選択ヒドロシリル化することによ
り、反応後もヒドロシリル基を該化合物の分子中に残存
させる方法等が考えられる。これらのうちで (iii)の方
法が特に好ましい。
【0044】この(B)成分であるヒドロシリル基含有
化合物を上記の選択ヒドロシリル化によって製造する場
合、反応後にも(B)成分中にヒドロシリル化触媒が含
まれているので、一般にその安定性が良好でなく、長時
間放置したり、湿分が混入したりするとSi−H基のS
i−OH基への転化が起こり、粘度増大やゲル化等の現
象が見られる。従って、(B)成分の中に貯蔵安定性改
良剤を含有させることが好ましい。このような化合物と
しては、脂肪族不飽和結合を含有する化合物、有機燐化
合物、有機硫黄化合物、窒素含有化合物、錫系化合物、
有機過酸化物等を好適に用いることができる。貯蔵安定
性改良剤の使用量は(A)成分及び(B)成分に均一に
分散する限りにおいてほぼ任意に選ぶことができるが、
(B)成分のSi−H基含有化合物1モルに対し10-6
〜10-1モルの範囲で用いるのが好ましい。これは10
-6モル以下であると(B)成分の貯蔵安定性が十分に改
良されず、10-1モル以上あると硬化を阻害するからで
ある。貯蔵安定性改良剤は単独で用いても、また2種以
上を混合して用いても良い。
【0045】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒としては、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボ
ンブラック等の単体に固体白金を担持させたもの、塩化
白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン
等との錯体、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt(C
2 =CH2 2 (PPh3 2 Pt(CH2 =C
2 2 Cl2 )、白金−ビニルシロキサン錯体(例え
ば、Ptn (ViMe2 SiOSiMe2 Vi)m 、P
t[(MeViSiO)4 m )、白金−ホスフィン錯
体(例えば、Pt(PPh3 4 、Pt(PB
3 4 )、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt
[P(OPh)3 4 )、[式中、Meはメチル基、B
uはブチル基、Viはビニル基、Phはフェニル基を表
し、m、nは整数を表す]、ジカルボニルジクロロ白
金、またアシュビー(Ashby) の米国特許第 3,159,601号
及び 3,159,662号明細書に記載された白金−炭化水素複
合体、並びにラモロー(Lamoreaux) の米国特許第 3,22
0,972号明細書に記載された白金アルコラート触媒も挙
げられる。更に、モディック(Modic) の米国特許第 3,5
16,946号明細書に記載された塩化白金−オレフィン複合
体も本発明において有用である。
【0046】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh3 3 、RhCl3 、RhAl2
3 、RuCl3 、IrCl3 、FeCl3 、AlCl
3 、PdCl2 ・2H2 O、NiCl2 ,TiCl4
が挙げられる。これらの触媒は単独で使用しても良く、
2種以上併用することもできる。触媒活性の点から、塩
化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキ
サン錯体が好ましい。
【0047】本発明の(C)成分である触媒の量として
は、特に制限はないが、(A)成分中のアルケニル基1
モルに対して、10-1〜10-8モルの範囲で用いるのが
良い。好ましくは10-3〜10-6モルの範囲で用いるの
が良い。10-8モルより少ないと硬化が十分に進行しな
い。また、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で腐食性
であり、また、水素ガスが大量に発生して硬化物が発泡
してしまう場合があるので10-1モル以上用いないほう
が良い。
【0048】本発明における(A)成分及び(B)成分
のヒドロシリル基とアルケニル基との比率は、モル比で
0.2〜5.0が好ましく、更に0.4〜2.5が特に
好ましい。モル比が0.2より小さくなると、硬化が不
充分でベトツキのある強度の小さい硬化物しか得られ
ず、またモル比が5.0より大きくなると硬化後も硬化
物中に活性なヒドロシリル基が多量に残存するので、ク
ラック、ボイドが発生し、均一で強度のある硬化物が得
られない。
【0049】本発明においては、(A)成分、(B)成
分及び(C)成分を混合して硬化させれば、発泡等の現
象を伴うことなく深部硬化性に優れた均一な硬化物が得
られる。硬化条件については、特に制限はないが、一般
に0〜200℃、好ましくは30〜150℃で10秒〜
4時間硬化するのが良い。特に80〜150℃での高温
では10秒〜1時間程度の短時間で硬化するものも得ら
れる。硬化物の性状は用いる(A)成分及び(B)成分
の分子構造、重合体の主鎖骨格や分子量等に依存する
が、ゴム状のものから樹脂状のものまで作成することが
できる。
【0050】本発明の組成物から硬化物を作成する場合
には、本発明組成物の必須3成分である(A)成分、
(B)成分及び(C)成分の他に、その使用目的に応じ
て、溶剤、接着性改良剤、物性調整剤、可塑剤、充填
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性剤、オゾン
劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止剤、
燐系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤等の各種添加
剤を適宜添加できる。
【0051】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらによって何ら制限を受けるも
のではない。 合成例
【0052】メチルメタクリレート10.00g 、メタ
クリル酸1.72g 、n-ドデシルメルカプタン1.00
g 、アゾビスイソブチロニトリル0.12g 、イソプロ
ピルアルコール50.00g をフラスコ内に仕込み、還
流下2時間反応させた。アゾビスイソブチロニトリル
0.03g を追加し、更に還流下2時間反応させた。減
圧下でイソプロピルアルコールを留去した後、ジクロロ
メタン100mL、アリルグリシジルエーテル8.66g
、四塩化錫0.05g を加え、室温で3時間反応させ
た。反応混合物をヘキサン中に注ぎ、析出したオリゴマ
ーを減圧乾燥することにより、白色のオリゴマー14.
5g を得た。 1H−NMR、IRスペクトルから、アル
ケニル基が導入されたことが確認できた。内部標準法に
よる 1H−NMRから、このオリゴマーは1g 当り1.
67 mモルのアルケニル基を含み、GPCによる数平均
分子量は1,700で1分子当り平均2.8個のアルケ
ニル基が導入されたことが判った。 実施例
【0053】合成例で製造したアルケニル基含有の有機
重合体の硬化性を調べるために、該有機重合体、次の式
(VI)で表されるヒドロシリル基含有化合物、塩化白
金酸触媒溶液(H2 PtCl6 ・6H2 O1.0g を、
2 5 OH1mL、ジメトキシエタン99mLに溶かした
溶液)、及びキシレンを所定量加えてよく混合した。該
混合物をPETフィルム上に塗布し、100℃で所定時
間加熱後、アセトンに24時間浸漬後の重量変化からゲ
ル分率を算出した。
【0054】
【化20】 この重合体を用いた組成物の配合及びその結果を次に示
す。
【0055】配合に当っては、ヒドロシリル基とアルケ
ニル基とのモル比が1/1.25になるように、合成例
の重合体とヒドロシリル基含有化合物を秤り取った。ま
た、触媒溶液はPtが合成例の重合体のアルケニル基に
対して5×10-4当量になるように加えた。 配合 合成例の重合体の使用量( g) 0.5 ヒドロシリル基含有化合物の使用量( g) 0.17 H2 PtCl6 触媒溶液の使用量(μL) 21.6 キシレンの使用量( g) 0.7 結果 時間(分) 10 15 30 60 120 ゲル分率(%) 24 55 77 83 91 以上の結果から、該組成物は高温速硬化性であることが
判った。また、得られた硬化物は発泡のない均一なもの
になった。
【0056】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、高温速硬化性
であり、発泡のない均一な硬化物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−188166(JP,A) 特開 平3−181565(JP,A) 特開 昭63−35656(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 C08G 77/50 - 77/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C)を必
    須成分とする硬化性組成物。 (A)一般式(I): R1−(COOH)a (I) (式中、R1は脂肪族又は芳香族の有機基であり、aは
    2以上の正の整数である。)で表される化合物のカルボ
    キシル基と、エポキシ基及びアルケニル基を有する化合
    物とを反応させることによって得られるアルケニル基を
    有する化合物、 (B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有す
    る化合物、及び (C)ヒドロシリル化触媒。
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