JP2002019877A - 物品梱包用パレットおよび物品梱包方法 - Google Patents

物品梱包用パレットおよび物品梱包方法

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JP2002019877A
JP2002019877A JP2000211070A JP2000211070A JP2002019877A JP 2002019877 A JP2002019877 A JP 2002019877A JP 2000211070 A JP2000211070 A JP 2000211070A JP 2000211070 A JP2000211070 A JP 2000211070A JP 2002019877 A JP2002019877 A JP 2002019877A
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Seitarou Mizuhara
精田郎 水原
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容する物品を収容部内に固定することがで
きる物品梱包用パレットを提供する。 【解決手段】 底面と、この底面から起立し、かつ一定
間隔毎に平行に延びる複数の仕切り壁とを備え、隣合う
仕切り壁と、これらの仕切り壁の間の底面とで形成され
る溝状収容部に物品を収容する物品梱包用パレットであ
って、上記各仕切り壁は、上記底面に対して同一方向に
傾斜しており、かつ上方から押圧された際に底面に向か
ってさらに傾斜しうる可撓性を有していることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、たとえば電子装
置などの物品の梱包に際して、これらの物品を収容する
ための物品梱包用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば、ハイブリッドIC
や電源用モジュールなどの電子装置には、複数の電子部
品を基板に搭載し、この基板全体を樹脂などでコーティ
ングしたものがある。このコーティングは、電子部品を
腐食あるいは衝撃による破損から保護するためのもので
ある。ただし、通電用のリード端子は、被覆されないよ
うに基板から突出するように取り付けられているのが普
通である。また、電源用モジュールなどでは、たとえば
コイルなど比較的大型な電子部品が搭載され、コーティ
ングの表面に凹凸を有するものもある。
【0003】このような電子装置を出荷する場合には、
これらを互いに接触しないように収容することができる
物品梱包用パレットが用いられる。この種の従来の物品
梱包用パレットの代表的な構成例を図7に示す。この物
品梱包用パレット200は、プラスチックなどのシート
状部材によって形成されており、平面状の一般部202
に対し、規則的に配列された凹状の収容部201…を形
成することにより構成されている。電子装置M…は、各
収容部201内に個々に収容されることにより、互いに
接触しないようにされる。電子装置M…が収容された物
品梱包用パレットは、複数積層された状態で出荷される
のが普通である。このような状態で出荷することによっ
て、各電子装置M…への外部からの衝撃を防止すること
もできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各電子
部品M…は、各収容部201内に固定されておらず、さ
らに、上記したように、樹脂などでコーティングされて
いるので、輸送時の振動などにより各収容部201の底
面211上を滑って移動してしまう。このため、被覆さ
れていないリード端子Lなどは、収容部201の内壁2
12に接触して、破損することがある。
【0005】また、物品梱包用パレット200を複数積
層することにより、下位の物品梱包用パレットの収容部
に収容した電子装置M…が、当該収容部の底面と上位の
物品梱包用パレットの収容部の底部と間で挟まれたよう
な状態となっても、上述した表面に凹凸を有する電子装
置は、この凸部を支点として回転してしまうため、いず
れにせよ、リード端子Lなどは、収容部201の内壁2
12に接触してしまう。
【0006】そこで、本願発明は、上記した事情のもと
で考え出されたものであって、収容する物品を収容部内
に固定することができる物品梱包用パレットを提供する
ことをその課題とする。
【0007】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される物品梱包用パレットは、底面と、この底面から
起立し、かつ一定間隔毎に平行に延びる複数の仕切り壁
とを備え、隣合う仕切り壁と、これらの仕切り壁の間の
底面とで形成される溝状収容部に物品を収容する物品梱
包用パレットであって、上記各仕切り壁は、上記底面に
対して同一方向に傾斜しており、かつ上方から押圧され
た際に底面に向かってさらに傾斜しうる可撓性を有して
いることを特徴としている。
【0009】本願発明の第1の側面においては、上記仕
切り壁は、可撓性を有しているとともに底面に対して傾
斜しているので、たとえばこの物品梱包用パレットを複
数積層するなどして上方から押圧すれば、底面に向かっ
て容易に傾斜していくことができる。これにより、底面
上に収容された物品は、仕切り壁と底面との間で狭持さ
れ、溝状収容部内での移動が防止されうる。また、仕切
り壁は、その可撓性によって、狭持した物品の形状に沿
って変形することもできる。これにより、仕切り壁と物
品との接触面積が大きくなり、溝状収容部内で物品をよ
り安定的に固定することができる。
【0010】また、上記仕切り壁の底面に対する傾斜が
同一方向であるので、どの底面に対しても1つの仕切り
壁が対応し、収容した全ての物品を固定することができ
る。さらに、各物品を各溝状収容部に収容する際には、
これらを溝状収容部の開口部分に載置すれば、これらの
物品は、仕切り壁の傾斜によって、各溝状収容部の最深
部分、すなわち底面まで滑り込むこととなる。したがっ
て、この物品梱包用パレットにロボットアームなどを用
いて物品を収容するような場合でも、物品の厳密な位置
合わせをする必要がない。すなわち、物品の梱包作業を
容易に自動化することができる。
【0011】好ましい実施の形態においては、上記仕切
り壁は、厚み方向に弾性を有する。
【0012】このような構成によれば、上記仕切り壁
は、その弾性により物品を押さえつけることができるの
で、物品をさらに安定した状態で固定することができ
る。また、物品が押圧される力が過度になっても、仕切
り壁は、この弾性によって、この力を吸収することがで
き、物品の破損を防止することができる。
【0013】好ましい実施の形態においてはまた、隣合
う仕切り壁どうしは、平面視において所定幅でオーバー
ラップしている。
【0014】このような構成によれば、上記各仕切り壁
は、その長さが底面の幅よりも大となるので、底面の幅
よりも長い物品を収容するような場合、この物品は、仕
切り壁と、この仕切り壁に対応する底面およびこの底面
を挟んで隣合う仕切り壁との間で狭持される。すなわ
ち、この物品の一部は、可撓性を有する2つの仕切り壁
で狭持されることとなる。したがって、破損しやすい箇
所を2つの仕切り壁で狭持しうるように物品を収容すれ
ば、この物品の破損を防止することができる。また、こ
の仕切り壁は、上方から押圧されていなくとも、溝状収
容部に収容された物品の上方を覆うような状態となるの
で、この状態で移動させても、物品は、溝状収容部の開
口部分から飛び出しにくい。したがって、この物品梱包
用パレットを複数積層する作業を自動化することが容易
となる。
【0015】好ましい実施の形態においてはさらに、底
壁部およびこの底壁部の周縁から起立する周壁部を有す
るパレット本体と、上記各仕切り壁および各仕切り壁間
の底面を形成する仕切り部材とを組み合わせることによ
って構成されている。
【0016】このような構成によれば、上記パレット本
体に組み合わせた仕切り部材を、上記底面(および上記
仕切り壁)の寸法を変更したものに交換することによ
り、他のサイズの電子装置に対応した物品梱包用パレッ
トを容易に形成することができる。また、パレット本体
として剛性のあるものを用いても、物品は、パレット本
体の底壁部に直接接触せず仕切り部材の底面を介して固
定されることとなるので、破損が防止されうる。
【0017】他の好ましい実施の形態においてはさらに
また、上記仕切り部材は、シート状部材を折り曲げるこ
とによって形成されている。
【0018】このような構成によれば、上記仕切り部材
は、シート状部材を、たとえば山折り、谷折り、谷折り
の順で繰り返して折り曲げれば、上記仕切り壁および底
面を容易に形成することができる。
【0019】他の好ましい実施の形態においてはさらに
また、上記シート状部材は、紙である。
【0020】このような構成によれば、仕切り部材を低
コストで製造することができる。また、その製造の際に
は、ダイオキシンなど有害な物質が発生することがな
く、環境にやさしい。
【0021】本願発明の第2の側面により提供される物
品梱包用パレットは、シート状部材によって形成され、
平面状または略平面状の一般部に対し、規則的に配列さ
れた複数の凹状収容部を形成してなる物品梱包用パレッ
トであって、上記各凹状収容部は、底部と、この底部の
周囲から起立する側壁部とを備えているとともに、上記
各底部は、波板状に形成されていることを特徴としてい
る。
【0022】なお、第2の側面の物品梱包用パレットを
用いた物品梱包方法は、物品梱包用パレットを複数積層
した状態において、下位の物品梱包用パレットの凹状収
容部に収容した物品を、当該凹状収容部の底部と、上位
の物品梱包用パレットの凹状収容部の底部とにより狭持
することを特徴としている。
【0023】本願発明の第2の側面においては、物品を
収容する凹状収容部がシート状部材によって形成されて
いるので、その底部は、物品を狭持する際に、この物品
の形状に応じて変形しうる。しかも、底部は、波板状に
形成されているので、物品がその表面に凹凸を有するも
のであっても、これらの凹凸に応じて局部的に収容空間
を広げるように変形することができる。したがって、底
部は、物品に対して凸となっている波の部分の各所で、
この物品全体に亘って支持することができる。その結
果、これらの物品は、凹状収容部内に確実に固定されう
る。
【0024】好ましい実施の形態においては、上記各凹
状収容部の底部は、上記一般部に対して傾斜している。
【0025】このような構成によれば、物品がリード端
子を突出させているような電子装置の場合、リード端子
が上方に位置するようにこの物品を凹状収容部に収容す
れば、この物品は、凹状収容部の底部まで滑り込み、リ
ード端子と凹状収容部の側壁部とが離れることとなる。
したがって、リード端子と上記側壁部との接触機会が減
少し、リード端子の破損をより確実に防止することがで
きる。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0028】図1は、本願発明に係る物品梱包用パレッ
トの第1の実施形態を示す概略斜視図、図2は、図1の
II-II線に沿う断面図、図3は、図2の構成を複数積層
した状態を示す断面図である。なお、以下において、収
容される物品は、従来例において収容される電子装置M
と同等のものであるとする。
【0029】図1および図2に示すように、物品梱包用
パレットA1は、底面11…と、この底面11…から起
立しかつ一定間隔毎に平行に延びる複数の仕切り壁12
…とを備えている。物品を収容する収容部は、隣合う仕
切り壁12…と、これらの仕切り壁12…の間の底面1
1…とで形成される溝状収容部10…として複数が構成
されている。
【0030】本実施形態では、上記各底面11…は、図
2に示すように、その幅Wが、収容する電子装置Mの長
さmよりも小となるように設定されている。
【0031】上記各仕切り壁12…は、図1および図2
に示すように、自然状態において、上記底面11…に対
して同一方向に傾斜している。また、各仕切り壁12…
は、本実施形態では、可撓性を有している。これによ
り、各仕切り壁12…は、上方から押圧されればこれに
対応する底面11…に向ってさらに傾斜することができ
る。
【0032】また、各仕切り壁12…は、図2に示すよ
うに、その長さSが各底面の幅Wよりも大となるように
設定されており、自然状態で、平面視において所定幅D
でオーバーラップしている。
【0033】さらに、各仕切り壁12…は、本実施形態
では、その厚み方向に弾性を有している。
【0034】より具体的には、この実施形態に係る物品
梱包用パレットA1は、図1および図2に示すように、
パレット本体2上に仕切り部材1を載置することにより
構成されている。
【0035】上記パレット本体2は、図2に示すよう
に、矩形の底壁部21と、この底壁部21の周縁から起
立する周壁部22…とを有する。この周壁部22…は、
本実施形態では、底壁部21から上方へ向うにしたがっ
て外側に広がるように形成されている。また、上記パレ
ット本体2は、物品梱包用パレットA1が外部から衝撃
を受けても変形しないように、剛性を有する部材により
形成されている。
【0036】上記仕切り部材1は、図2に示すように、
上記仕切り壁12…と、上記底面11…とを有する部材
であって、本実施形態では、上記パレット本体2の底壁
部21の幅と同等の幅を有する一枚の紙から形成されて
いる。この紙を山折り、谷折り、谷折りの順で繰り返し
て折り曲げることによって、上記仕切り壁12…および
底面11…が一体形成される。
【0037】上記底面11…は、図2に示すように、上
記仕切り部材1において連続する2つの谷折り部分の間
で形成された帯状の平面部分として形成される。これら
の底面11…は、パレット本体2の底壁部21上に平行
に並ぶように配置されており、その総面積が、この底壁
部21の面積と略同等とされている。
【0038】上記仕切り壁12…は、図2に示すよう
に、上記仕切り部材1において山折り部分を挟んだ2つ
の谷折り部分の間に相当する部分として形成される。各
仕切り壁12…は、紙を折り曲げて形成された後、谷折
り部分でさらに折り曲げられることによって、自然状態
で、上記底面11…に対して同一方向に傾斜するように
される。これらの各仕切り壁12…は、紙により形成さ
れているので可撓性を有することができる。
【0039】また、各仕切り壁12…では、図2に示す
ように、紙が二重となっており、これらの間には適度な
隙間が形成されている。これにより、各仕切り壁12…
は、厚み方向に弾性を有することができる。
【0040】なお、本実施形態では、上記仕切り部材1
は、紙により形成されているが、可撓性を有するシート
状の部材であれば、これを折り曲げることにより容易に
形成されうる。
【0041】また、寸法の異なる物品を収容する物品梱
包用パレットを形成するには、上記底面11…の幅W
(および仕切り壁12…の長さS)を変更した仕切り部
材を形成し、これをパレット本体2に載置するだけでよ
い。
【0042】この物品梱包用パレットA1への電子装置
M…の収納について、図2および図3を参照しつつ簡単
に説明する。
【0043】まず、各電子装置M…は、リード端子Lを
上にした状態で、図示しないロボットアームなどによっ
て、上記各溝状収容部10の開口部分、すなわち各仕切
り壁12…の上部近傍に載置される。仕切り壁12…
は、上述したように、底面11…に対して傾斜している
ので、各電子装置M…は、図2に示すように、仕切り壁
12…に沿って底面11…まで滑り込む。このように、
各電子装置M…は、各溝状収容部10の奥まで自動的に
入るので、ロボットアームによる搬送の際に厳密に位置
決めされる必要がない。なお、各仕切り壁12…をその
表面が比較的に滑らかな部材から形成すれば、各電子装
置M…の各溝状収容部10…への収納をより確実に行う
ことができる。
【0044】次いで、この物品梱包用パレットA1を、
図3に示すように、既に電子装置M…が収納された同様
の物品梱包用パレットA1′上に積載する。このとき、
隣合う仕切り壁12…どうしが、平面視において所定幅
Dでオーバーラップしているので、物品梱包用パレット
A1を移動させた際に、各物品M…が各溝状収容部10
…の開口部分から容易に飛び出すことはない。したがっ
て、物品梱包用パレットの積載作業を自動化することも
できる。
【0045】上記パレット本体2は、その周壁部22…
が底壁部21から上方へ向うにしたがって外側に広がる
ように形成されているので、上記のように物品梱包用パ
レットを複数積載した状態では、下位の物品梱包用パレ
ットA1′の各仕切り壁12′…は、上位の物品梱包用
パレットA1によって上方から押圧される。これによ
り、各仕切り壁12′…は、図3に示すように、各電子
装置M…を上方から覆うようにさらに傾斜する。したが
って、各電子装置M…は、下方に押しつけられるように
固定されうる。このとき、各仕切り壁12′…は、その
可撓性により、電子装置Mの形状に沿って変形すること
ができる。これにより、各仕切り壁12′…と各電子装
置M…との接触面積が大きくなり、各電子装置M…は、
各溝状収容部10′…内で安定的に固定されうる。
【0046】また、本実施形態では、各仕切り壁12′
…の長さSが各底部11′…の幅Wよりも大となるよう
に設定されているとともに、各底面11′…の幅Wが各
電子装置M…の長さmよりも小となるように設定されて
いるので、各電子装置M…は、各仕切り壁と、それに対
応する底面およびこの底面を挟んで隣合う仕切り壁との
間で狭持される。すなわち、各電子装置M…において溝
状収容部10′…の上方に位置するリード端子Lは、隣
合う2つの仕切り壁12′…間で狭持されることとな
る。したがって、電子装置M…の破損を防止することが
できる。
【0047】さらに、各仕切り壁12′…は、その厚み
方向に弾性を有しているので、各電子装置M…をより安
定した状態で固定することができる一方、電子装置M…
を押圧する力が過度の場合は、これを吸収することがで
きる。
【0048】ただし、この物品梱包用パレットでは、電
子装置M…は、各溝状収容部の長手方向に、複数並べら
れた状態で収容されるが、上記したように、溝状収容部
内で固定されるので、互いに接触することはない。
【0049】なお、本実施形態では、底面11…では、
紙が一重である構成とされているが、たとえば最端部に
配置された底面を折り返すことによって、紙が二重とな
った底面を形成することも可能である。これにより、仕
切り壁12…だけでなく、底面においてもその厚み方向
に弾性をもたせることができる。したがって、剛性のあ
るパレット本体2の底壁部21からの衝撃を吸収するこ
とができる。
【0050】また、本実施形態では、物品梱包用パレッ
トは、上記仕切り壁12…および底面11…を形成する
仕切り部材1と、パレット本体2とによって形成されて
いるが、これらをたとえばプラスチックなどから一体形
成することもできる。この場合、たとえば、各仕切り壁
の根元部分に脆弱部を設けて、この部分で仕切り壁と底
面とが接続するように形成すれば、各仕切り壁がこれに
対応する底面に向って傾斜していくことができる。
【0051】次に、本願発明に係る物品梱包用パレット
の第2の実施形態について説明する。図4は、その概略
斜視図、図5は、図4のV-V線に沿う断面図、図6は、
図5の構成を複数積層した状態を示す断面図である。な
お、以下において、収容される物品は、従来例および第
1の実施形態において収容される電子装置Mであるとす
る。
【0052】図4に示すように、この第2の実施形態の
物品梱包用パレットA2では、電子装置M…を収容する
ための収容部は、平面状の一般部102を凹状に窪ませ
た複数の凹状収容部101…として形成されている。こ
の物品梱包用パレットA2は、この第2の実施形態で
は、シート状部材より一体形成されている。
【0053】上記凹状収容部101…は、図4に示すよ
うに、上記一般部102に対して規則的に配列されてい
る。各凹状収容部101…は、平面視で矩形の底部11
1と、この底部の4辺から起立する側壁部112…とを
備えている。
【0054】上記各底部111…は、図5に示すよう
に、波板状に形成されている。各底部111…は、上記
一般部102に対して傾斜している。また、各底部11
1…の長さS′は、電子部品Mの長さmよりも大となる
ように設定されている。各底部111…の幅は、電子部
品Mの幅と同等もしくは若干大となるように設定されて
いる。
【0055】上記各側壁部112…は、この第2の実施
形態では、一般部102から下方へ向うにしたがって内
側に狭くなるように形成されている。これにより、複数
の同一の物品梱包用パレットを積層した際に、図6に示
すように、上位の物品梱包用パレットA2の各凹状収容
部101が下位の物品梱包用パレットA2′の各凹状収
容部101′に容易に嵌合することができる。
【0056】この第2の実施形態では、図6に示すよう
に、複数の同一の物品梱包用パレットを積層して使用す
る。この状態において、下位の物品梱包用パレットA
2′の凹状収容部101′に収容した電子装置M…は、
この凹状収容部101′の底部111′と、上位の物品
梱包用パレットA2の凹状収容部101の底部111と
により狭持される。なお、各電子装置M…は、リード端
子Lが底部111における傾斜の上方に位置するように
各凹状収容部101に収容される。
【0057】上記各底部111,111′は、シート状
部材により形成されているので、電子装置M…を狭持し
た際には、電子装置Mの形状に沿って変形することがで
きる。しかも、各底部111,111′は、波板状に形
成されているので、電子装置Mがその表面に凹凸を有す
るものであったとしても、これに応じて局部的に収容空
間を広げるように変形することができる。これにより、
各底部111,111′は、図6に示すように、電子装
置Mに対して凸となっている波の部分の各所で、この電
子装置M全体に亘って支持することができる。したがっ
て、各電子装置M…は、凹状収容部101内で確実に固
定される。
【0058】また、波板状の底部111…は、その凹凸
によって厚み方向に弾性を有することができるので、各
電子装置M…をより安定した状態で固定することができ
る一方、電子装置M…を押圧する力が過度の場合は、こ
れを吸収することができる。
【0059】さらに、上記各底部111,111′は、
一般部102に対して傾斜しており、その長さS′が電
子部品Mの長さmよりも大となるように設定されている
ので、電子装置Mは、凹状収容部の底部まで滑り込み、
そのリード端子Lと凹状収容部の側壁部112とが離れ
ることとなる。したがって、リード端子Lと側壁部11
2との接触機会が減少し、リード端子Lの破損をより確
実に防止することができる。
【0060】なお、この物品梱包用パレットA2は、従
来と同様にプラスチックから形成することができ、コス
ト上昇を防止することもできる。
【0061】また、上記各底部111において波の凹凸
部分のうち、特に、収容される電子装置M…に対して凹
となる部分を大きく形成することにより、この凹となる
部分内に電子装置M…が有しうる凸部を収めることがで
きる。したがって、複数の物品梱包用パレットA2を安
定した状態で積層することができる。
【0062】以上、説明したように、本願発明の物品梱
包用パレットは、収容する物品を収容部内に固定するこ
とができる。
【0063】もちろん、この発明の範囲は、上述した実
施形態に限定されるものではない。本願発明の物品梱包
用パレットは、収容する物品として電子装置に限定する
ことなく、様々な物品を収容してこれを収容部内で固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る物品梱包用パレットの第1の実
施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1のII-II線に沿う断面図である。
【図3】図2の構成を複数積層した状態を示す断面図で
ある。
【図4】本願発明に係る物品梱包用パレットの第2の実
施形態を示す概略斜視図である。
【図5】図4のV-V線に沿う断面図である。
【図6】図5の構成を複数積層した状態を示す断面図で
ある。
【図7】従来の物品梱包用パレットの一例を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
1 仕切り部材 2,2′ パレット本体 10,10′ 溝状収容部 11,11′ 底面 12,12′ 仕切り壁 21 底壁部 22 周壁部 101,101′ 凹状収容部 102 一般部 111,111′ 底部 112 側壁部 A1,A1,A2,A2′ 物品梱包用パレット M 物品(電子装置)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面と、この底面から起立し、かつ一定
    間隔毎に平行に延びる複数の仕切り壁とを備え、隣合う
    仕切り壁と、これらの仕切り壁の間の底面とで形成され
    る溝状収容部に物品を収容する物品梱包用パレットであ
    って、 上記各仕切り壁は、上記底面に対して同一方向に傾斜し
    ており、かつ上方から押圧された際に底面に向かってさ
    らに傾斜しうる可撓性を有していることを特徴とする、
    物品梱包用パレット。
  2. 【請求項2】 上記仕切り壁は、厚み方向に弾性を有す
    る、請求項1に記載の物品梱包用パレット。
  3. 【請求項3】 隣合う仕切り壁どうしは、平面視におい
    て所定幅でオーバーラップしている、請求項1または2
    に記載の物品梱包用パレット。
  4. 【請求項4】 底壁部およびこの底壁部の周縁から起立
    する周壁部を有するパレット本体と、上記各仕切り壁お
    よび各仕切り壁間の底面を形成する仕切り部材とを組み
    合わせることによって構成されている、請求項1ないし
    3のいずれかに記載の物品梱包用パレット。
  5. 【請求項5】 上記仕切り部材は、シート状部材を折り
    曲げることによって形成されている、請求項4に記載の
    物品梱包用パレット。
  6. 【請求項6】 上記シート状部材は、紙である、請求項
    5に記載の物品梱包用パレット。
  7. 【請求項7】 シート状部材によって形成され、平面状
    または略平面状の一般部に対し、規則的に配列された複
    数の凹状収容部を形成してなる物品梱包用パレットであ
    って、 上記各凹状収容部は、底部と、この底部の周囲から起立
    する側壁部とを備えているとともに、 上記各底部は、波板状に形成されていることを特徴とす
    る、物品梱包用パレット。
  8. 【請求項8】 上記各凹状収容部の底部は、上記一般部
    に対して傾斜している、請求項7に記載の物品梱包体。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の物品梱包用パ
    レットを複数積層した状態において、下位の物品梱包用
    パレットの凹状収容部に収容した物品を、当該凹状収容
    部の底部と、上位の物品梱包用パレットの凹状収容部の
    底部とにより狭持することを特徴とする、物品梱包方
    法。
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