JP2002019048A - 多層フィルム及び光硬化frp用アウターフィルム - Google Patents

多層フィルム及び光硬化frp用アウターフィルム

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JP2002019048A JP2000202357A JP2000202357A JP2002019048A JP 2002019048 A JP2002019048 A JP 2002019048A JP 2000202357 A JP2000202357 A JP 2000202357A JP 2000202357 A JP2000202357 A JP 2000202357A JP 2002019048 A JP2002019048 A JP 2002019048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光硬化方式による下水道管材料のアウターフ
ィルムに使用される分野において、遮光性、スチレンガ
ス遮断性、機械的強度、シール性に優れた多層フィルム
を提供すること。 【課題手段】 (A)厚みが10〜200μmのナイロ
ンからなる層、(B)エチレン、プロピレンから選ばれ
たαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟質ポ
リオレフィンの層、エチレンとアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
レフィンの層、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合
物からなる層、(C)エチレンビニルアルコール共重合
樹脂からなる層を、A−B、又はA−B−Cの順に積層
し、かつ遮光性を有している多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化方式による
下水道管補修用材料のアウターフィルム(遮光フィル
ム)に使用される分野において、遮光性、スチレンガス
遮断性、機械的強度、シール性に優れた多層フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水道管等の補修方法として、FRPの
UV硬化を利用する方式が行われている。補修用材料
は、インナーフィルム/FRPプリプレグ/アウターフ
ィルムからなり、チューブ状のインナーフィルムにFR
Pを巻き付け、更にアウターフィルムでヒートシールし
て作られる。FRPプリプレグは、樹脂成分としてビニ
ルエステル系樹脂、架橋剤、スチレン等を含む。補修作
業は、下水道管等の破損部分付近の下水道管内に補修材
料をセットし、空気圧により膨らませ拡径し既設管に押
しつけ、この状態で内側からUV照射ランプを走らせF
RPを硬化させ、その後インナーチューブフィルムのみ
抜き取ることで行う。補修作業に際して、セット時にア
ウターフィルムの遮光性が劣ると、太陽光等の外側から
の光によりFRPが硬化する不具合が発生して、好まし
くなかった。また、FRPを硬化させた時の反応熱によ
りスチレンガスが発生し、作業環境上好ましくなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の多層
フィルムでは遮光性、スチレン遮断性が不十分であった
ものに対し、より遮光性、スチレン遮断性の優れた多層
フィルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)厚みが
10〜200μmのナイロンからなる層、(B)エチレ
ン、プロピレンから選ばれたαオレフィン共重合または
多元共重合からなる軟質ポリオレフィンの層、エチレン
とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの共
重合体、及びそれらの部分イオン架橋物から選ばれた共
重合体からなる軟質ポリオレフィンの層、又はそれらの
軟質ポリオレフィンの混合物からなる層、(C)エチレ
ンビニルアルコール共重合樹脂からなる層を、A−B、
又はA−B−Cの順に積層し、かつ遮光性を有している
層フィルムである。好ましい実施形態としては、(B)
層が顔料を含有しており、(B)層が紫外線吸収剤及び
光安定剤を含有している前記多層フィルムである。別の
好ましい実施形態としては、最外層及び/又は最内層に
印刷層を有する前記多層フィルムである。又本発明は、
前記多層フィルムを使用した光硬化FRP用アウターフ
ィルムである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の多層フィルムの(A)層
に使用するナイロンは、6,6ナイロン、6−66ナイ
ロン、6−ナイロン、6,10−ナイロン、7−ナイロ
ン、11−ナイロン、非晶性ナイロン等が挙げられ、強
度を保つために必要である。ナイロン層の厚みは、10
〜200μmであることが必要である。10μm未満で
は、機械的強度が低くなり、又スチレン遮断性も悪くな
る。200μmを越えると成形性が悪くなる。
【0006】本発明の多層フィルムの(B)層に使用す
る軟質ポリオレフィンは、エチレン、プロピレンから選
ばれたαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟
質ポリオレフィン、エチレンとアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
レフィン、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合物で
あり、強度、伸び、シール性を保つために必要である。
好ましくはポリエチレンである。
【0007】本発明の多層フィルムの(C)層に使用す
るエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)
は、エチレン含有量が20〜60モル%のものを使用す
るのが好ましい。20%未満だと成形性が悪く、60%
を越えるとスチレン遮断性が悪くなる。エチレン・ビニ
ルアルコール共重合樹脂の厚みは、1〜100μmであ
ることが好ましい。1μm未満だとスチレン遮断性が悪
く、100μmを越えると吸湿により発泡する。
【0008】本発明の多層フィルムは、A−B、又はA
−B−Cの順に積層される。A−B−CのようにC層が
あるほうが、よりスチレン遮断性が優れている。
【0009】本発明に使用する顔料は、赤、燈、黄、緑
系等の光遮断性が優れたものが好ましく、更に好ましく
は赤、燈、黄色系である。赤色はポリアゾ、ジメチルキ
ナクリドン等、黄色はポリアゾ、モノアゾ、イソインド
リノン等が挙げられる。顔料の添加量は特に規定しな
い。
【0010】本発明に使用する紫外線吸収剤は、ベンゾ
トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系等
が挙げられる。その添加量は特に規定しない。
【0011】本発明に使用する光安定剤は、セバーケー
ト系等が挙げられる。その添加量は特に規定しない。
【0012】本発明に使用する印刷層は、赤、燈、黄、
緑、黒色系等の光遮断性が良い印刷インキからなり、好
ましくは赤、燈、黄色系である。赤色はポリアゾ、ジメ
チルキナクリドン等、黄色はポリアゾ、モノアゾ、イソ
インドリノン等である。印刷の塗布量は特に規定しな
い。印刷層は多層フィルムの最外層及び/又は最内層に
形成される。
【0013】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。実施例及び比較例において配合した成分は、以下
の通りである。 ・ナイロン ;6−6,6NY(宇部興産(株)製) ・ポリエチレン;LDPE(住友化学(株)製) ・EVOH ;エチレン・ビニルアルコール共重合樹
脂(エチレン含有32モル%、クラレ(株)製) ・黄色顔料MB;ポリアゾ含有量20%(大日精化
(株)製) ・赤色顔料MB;ポリアゾ含有量20%(大日精化
(株)製) ・紫外線吸収剤MB;紫外線吸収剤含有量10% ・光安定剤MB;光安定剤含有量10% ・赤色インキ ;ポリアゾ(大日精化(株)製) ・黄色インキ ;ポリアゾ(大日精化(株)製)
【0014】<実施例及び比較例>多層フィルムは、押
出機にそれぞれの樹脂を供給し、ダイス内で積層一体化
して作成した。各層の厚みを表中に示した。各顔料MB
(マスターバッチ)、紫外線吸収剤MB、及び光安定剤
MBは、ポリエチレン層に表中の配合量を添加した。な
お、印刷は、ナイロン面にグラビアロールにて表中の厚
みで行った。
【0015】以下に評価項目と評価条件を示す。 (1)機械的強度:JIS Z−1702に準拠。 ○:引張強度 25MPa以上 ×:引張強度 25MPa未満 (2)スチレン遮断性:FRPをアウターフィルムで覆
い、光硬化させて、そのときのスチレンガス量を測定す
る。 ○:スチレン透過性 20ppm未満 ×:スチレン透過性 20ppm以上 (3)光遮断性:FRPをアウターフィルムで覆い、光
硬化させて、FRPが硬化するまでの時間を測定する。 ○:硬化までの時間 40分以上 ×:硬化までの時間 40分未満 これらの結果を表1〜3に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、遮光性、スチレンガス
遮断性、機械的強度、及びシール性が優れた多層フィル
ムを提供できるようになった。特に下水道管FRPの補
修作業に際して使用されるアウターフィルム用として最
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/02 C08L 23/02 23/08 23/08 23/26 23/26 Fターム(参考) 4F100 AK03B AK04B AK05B AK21C AK48A AK71B AL05B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA15 CA07B CA13B GB90 HB31A HB31C JA20A JD02 JK01 JK13B JL09 JL12 JN01 YY00A 4J002 BB051 BB071 BB141 BB151 BB231 EE037 EH028 EH127 EU177 FD048 FD057 FD096 GF00 GL00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)厚みが10〜200μmのナイロ
    ンからなる層、(B)エチレン、プロピレンから選ばれ
    たαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟質ポ
    リオレフィンの層、エチレンとアクリル酸エステルまた
    はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
    イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
    レフィンの層、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合
    物からなる層、(C)エチレンビニルアルコール共重合
    樹脂からなる層を、A−B、又はA−B−Cの順に積層
    し、かつ遮光性を有していることを特徴とする多層フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 (B)層が顔料を含有している請求項1
    記載の多層フィルム。
  3. 【請求項3】 (B)層が紫外線吸収剤及び光安定剤を
    含有している請求項1又は2記載の多層フィルム。
  4. 【請求項4】 最外層及び/又は最内層に印刷層を有す
    る請求項1〜3いずれか記載の多層フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜5いずれか記載の多層フィル
    ムを使用した光硬化FRP用アウターフィルム。
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