JP2002019048A - 多層フィルム及び光硬化frp用アウターフィルム - Google Patents
多層フィルム及び光硬化frp用アウターフィルムInfo
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Abstract
ィルムに使用される分野において、遮光性、スチレンガ
ス遮断性、機械的強度、シール性に優れた多層フィルム
を提供すること。 【課題手段】 (A)厚みが10〜200μmのナイロ
ンからなる層、(B)エチレン、プロピレンから選ばれ
たαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟質ポ
リオレフィンの層、エチレンとアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
レフィンの層、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合
物からなる層、(C)エチレンビニルアルコール共重合
樹脂からなる層を、A−B、又はA−B−Cの順に積層
し、かつ遮光性を有している多層フィルム。
Description
下水道管補修用材料のアウターフィルム(遮光フィル
ム)に使用される分野において、遮光性、スチレンガス
遮断性、機械的強度、シール性に優れた多層フィルムに
関するものである。
UV硬化を利用する方式が行われている。補修用材料
は、インナーフィルム/FRPプリプレグ/アウターフ
ィルムからなり、チューブ状のインナーフィルムにFR
Pを巻き付け、更にアウターフィルムでヒートシールし
て作られる。FRPプリプレグは、樹脂成分としてビニ
ルエステル系樹脂、架橋剤、スチレン等を含む。補修作
業は、下水道管等の破損部分付近の下水道管内に補修材
料をセットし、空気圧により膨らませ拡径し既設管に押
しつけ、この状態で内側からUV照射ランプを走らせF
RPを硬化させ、その後インナーチューブフィルムのみ
抜き取ることで行う。補修作業に際して、セット時にア
ウターフィルムの遮光性が劣ると、太陽光等の外側から
の光によりFRPが硬化する不具合が発生して、好まし
くなかった。また、FRPを硬化させた時の反応熱によ
りスチレンガスが発生し、作業環境上好ましくなかっ
た。
フィルムでは遮光性、スチレン遮断性が不十分であった
ものに対し、より遮光性、スチレン遮断性の優れた多層
フィルムを提供するものである。
10〜200μmのナイロンからなる層、(B)エチレ
ン、プロピレンから選ばれたαオレフィン共重合または
多元共重合からなる軟質ポリオレフィンの層、エチレン
とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの共
重合体、及びそれらの部分イオン架橋物から選ばれた共
重合体からなる軟質ポリオレフィンの層、又はそれらの
軟質ポリオレフィンの混合物からなる層、(C)エチレ
ンビニルアルコール共重合樹脂からなる層を、A−B、
又はA−B−Cの順に積層し、かつ遮光性を有している
層フィルムである。好ましい実施形態としては、(B)
層が顔料を含有しており、(B)層が紫外線吸収剤及び
光安定剤を含有している前記多層フィルムである。別の
好ましい実施形態としては、最外層及び/又は最内層に
印刷層を有する前記多層フィルムである。又本発明は、
前記多層フィルムを使用した光硬化FRP用アウターフ
ィルムである。
に使用するナイロンは、6,6ナイロン、6−66ナイ
ロン、6−ナイロン、6,10−ナイロン、7−ナイロ
ン、11−ナイロン、非晶性ナイロン等が挙げられ、強
度を保つために必要である。ナイロン層の厚みは、10
〜200μmであることが必要である。10μm未満で
は、機械的強度が低くなり、又スチレン遮断性も悪くな
る。200μmを越えると成形性が悪くなる。
る軟質ポリオレフィンは、エチレン、プロピレンから選
ばれたαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟
質ポリオレフィン、エチレンとアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
レフィン、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合物で
あり、強度、伸び、シール性を保つために必要である。
好ましくはポリエチレンである。
るエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)
は、エチレン含有量が20〜60モル%のものを使用す
るのが好ましい。20%未満だと成形性が悪く、60%
を越えるとスチレン遮断性が悪くなる。エチレン・ビニ
ルアルコール共重合樹脂の厚みは、1〜100μmであ
ることが好ましい。1μm未満だとスチレン遮断性が悪
く、100μmを越えると吸湿により発泡する。
−B−Cの順に積層される。A−B−CのようにC層が
あるほうが、よりスチレン遮断性が優れている。
系等の光遮断性が優れたものが好ましく、更に好ましく
は赤、燈、黄色系である。赤色はポリアゾ、ジメチルキ
ナクリドン等、黄色はポリアゾ、モノアゾ、イソインド
リノン等が挙げられる。顔料の添加量は特に規定しな
い。
トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系等
が挙げられる。その添加量は特に規定しない。
ト系等が挙げられる。その添加量は特に規定しない。
緑、黒色系等の光遮断性が良い印刷インキからなり、好
ましくは赤、燈、黄色系である。赤色はポリアゾ、ジメ
チルキナクリドン等、黄色はポリアゾ、モノアゾ、イソ
インドリノン等である。印刷の塗布量は特に規定しな
い。印刷層は多層フィルムの最外層及び/又は最内層に
形成される。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。実施例及び比較例において配合した成分は、以下
の通りである。 ・ナイロン ;6−6,6NY(宇部興産(株)製) ・ポリエチレン;LDPE(住友化学(株)製) ・EVOH ;エチレン・ビニルアルコール共重合樹
脂(エチレン含有32モル%、クラレ(株)製) ・黄色顔料MB;ポリアゾ含有量20%(大日精化
(株)製) ・赤色顔料MB;ポリアゾ含有量20%(大日精化
(株)製) ・紫外線吸収剤MB;紫外線吸収剤含有量10% ・光安定剤MB;光安定剤含有量10% ・赤色インキ ;ポリアゾ(大日精化(株)製) ・黄色インキ ;ポリアゾ(大日精化(株)製)
出機にそれぞれの樹脂を供給し、ダイス内で積層一体化
して作成した。各層の厚みを表中に示した。各顔料MB
(マスターバッチ)、紫外線吸収剤MB、及び光安定剤
MBは、ポリエチレン層に表中の配合量を添加した。な
お、印刷は、ナイロン面にグラビアロールにて表中の厚
みで行った。
い、光硬化させて、そのときのスチレンガス量を測定す
る。 ○:スチレン透過性 20ppm未満 ×:スチレン透過性 20ppm以上 (3)光遮断性:FRPをアウターフィルムで覆い、光
硬化させて、FRPが硬化するまでの時間を測定する。 ○:硬化までの時間 40分以上 ×:硬化までの時間 40分未満 これらの結果を表1〜3に示した。
遮断性、機械的強度、及びシール性が優れた多層フィル
ムを提供できるようになった。特に下水道管FRPの補
修作業に際して使用されるアウターフィルム用として最
適である。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)厚みが10〜200μmのナイロ
ンからなる層、(B)エチレン、プロピレンから選ばれ
たαオレフィン共重合または多元共重合からなる軟質ポ
リオレフィンの層、エチレンとアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルの共重合体、及びそれらの部分
イオン架橋物から選ばれた共重合体からなる軟質ポリオ
レフィンの層、又はそれらの軟質ポリオレフィンの混合
物からなる層、(C)エチレンビニルアルコール共重合
樹脂からなる層を、A−B、又はA−B−Cの順に積層
し、かつ遮光性を有していることを特徴とする多層フィ
ルム。 - 【請求項2】 (B)層が顔料を含有している請求項1
記載の多層フィルム。 - 【請求項3】 (B)層が紫外線吸収剤及び光安定剤を
含有している請求項1又は2記載の多層フィルム。 - 【請求項4】 最外層及び/又は最内層に印刷層を有す
る請求項1〜3いずれか記載の多層フィルム。 - 【請求項5】 請求項1〜5いずれか記載の多層フィル
ムを使用した光硬化FRP用アウターフィルム。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63135243A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-06-07 | ビーシーエル リミテッド | 多層キャリヤーフィルム |
JPH01320160A (ja) * | 1988-05-17 | 1989-12-26 | Courtaulds Films & Packaging Holdings Ltd | 高分子フィルム |
JPH0695303A (ja) * | 1992-09-16 | 1994-04-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真感光材料用包装材料 |
JPH0976419A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-03-25 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 多層フィルム又はシート及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202357A patent/JP4534314B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS63135243A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-06-07 | ビーシーエル リミテッド | 多層キャリヤーフィルム |
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JPH0976419A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-03-25 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 多層フィルム又はシート及びその製造方法 |
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